JP3917531B2 - ベルトクリーナ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ベルトコンベア等の搬送ベルトに付着したゴミ、泥、土砂、鉱石の粉末、殻粉、セメント等の化学製品の粉粒物、スラッジ等の付着物を掻き取るためのベルトクリーナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ベルトコンベア等の搬送ベルトの表面に付着した付着物を掻き取るためにベルトクリーナ装置が用いられている。一般にベルトクリーナ装置は、ベルトコンベアのフレーム等に固定される軸受部に両端部を軸支され搬送ベルトの幅方向に横架された支持ロッドと、支持ロッドに塊状の弾性体等を介して固定された支持板と、支持板の上端に固定され搬送ベルトの表面に当接する掻き取り部と、を備え、掻き取り部を搬送ベルト表面に圧接して、搬送ベルトの回転に伴って表面の付着物を掻き取るものである。
【0003】
ところで、搬送ベルトは主に幅方向中央部に搬送物を載せて搬送するため、搬送ベルトの幅方向中央部に付着物が付着し易く、このため、掻き取り部は搬送ベルトの中央部に圧接された部分が両端部より磨耗し易い。したがって、上記のようなベルトクリーナ装置では、この偏った磨耗により中央部の搬送ベルトと掻き取り部との間に隙間が生じ、十分に付着物が掻き取られないことがあった。
このような問題点を解決するために、従来、搬送ベルトの幅方向に分割した複数の掻き取り爪を有するベルトクリーナ装置が用いられていた。このようなベルトクリーナ装置において、複数の掻き取り爪は支持板の代わりに各々の掻き取り部に対応して独立した支持アームに各々支持されており、支持アームと支持ロッドとを連結する塊状の弾性体等も同様に独立して複数設けられ、各掻き取り爪毎に搬送ベルトに沿わせて磨耗に追従できるようにして掻き取り効果の低下を防止していた。
【0004】
また、他の形態のベルトクリーナ装置としては、特許文献1に、搬送ベルトの幅方向に掻き取り部を圧接して、搬送ベルトの付着物を掻き取り除去するベルトクリーナ装置において、搬送ベルトの幅方向全長に亘って、ゴム製のクリーナ板を、その長さ方向上縁が搬送ベルトに圧接状態として設け、そのクリーナ板の上縁に、その長さ方向中央から両側に所要長さに亘って、耐磨耗性材からなるクリーナ片を、クリーナ板と上縁面一となるように埋め込み接合して、そのクリーナ片上縁とその両側のクリーナ板の上縁で掻き取り部をなしたことを特徴とするベルトクリーナ装置が開示されている。
【0005】
【特許文献1】
実開平3−33819号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来のベルトクリーナ装置では、以下のような課題を有していた。
(1)複数の掻き取り爪が各々支持アームに支持されたベルトクリーナ装置では、掻き取り爪の搬送ベルトへの取り付け角度が適当でない場合や、搬送ベルトの表面に比較的大きな或いは極度に硬化した付着物が付着していた場合等に、掻き取り爪に大きな力が加わり、支持アームが搬送ベルトの搬送方向に折れ曲がり、折れ曲がった支持アームに固定された掻き取り爪のブレード部が搬送ベルトの表面に食い込んで搬送ベルトを傷めるという課題を有していた。
(2)また、搬送ベルトは搬送ベルトを支えるキャリアローラや駆動ローラ、従動ローラ等の影響、或いは搬送ベルト上の搬送物の偏り等により微小に蛇行する場合があり、搬送ベルトが急激に蛇行した場合に掻き取り爪に搬送ベルトの幅方向に力が加わり、隣接する掻き取り爪同士が重なったり搬送ベルトに巻き込まれたりして支持アームが折れ曲がり搬送ベルトを傷めるという課題を有していた。(3)特許文献1のベルトクリーナ装置では、クリーナ片がクリーナ板に加硫、焼き付けにより埋め込み接合されているため、クリーナ片をクリーナ板から取り外すことができず、クリーナ片のみを交換、メンテナンスすることができないためメンテナンス性に欠け、例えば一のクリーナ片が磨耗した場合クリーナ板ごと交換する必要があるため、省力性及び省コスト性に欠けるという課題を有していた。
(4)特許文献1のベルトクリーナ装置では、クリーナ片をクリーナ板に加硫、焼き付けにより埋め込み接合してクリーナ板を形成しているため、製造コストが高騰し生産性及び省コスト性に欠けると共に、加硫、焼き付けにより埋め込み接合では強度が低く、付着物の付着状態によってはクリーナ片に大きな力が加わりクリーナ片がクリーナ板から外れ易いという課題を有していた。
(5)特許文献1のベルトクリーナ装置では、クリーナ片及びクリーナ板の上縁部の搬送ベルトへの取り付け角度が略0°であるため、クリーナ片が少しでも磨耗するとクリーナ板の側面が搬送ベルトに面接触するため掻き取り効果が著しく低下するという課題を有していた。
(6)また、通常土砂、鉱石の粉末や殻粉、セメント等の粉粒物を搬送するベルトコンベアでは、搬送物が大量の場合であっても搬送ベルトの両側部からの落下を防ぐために、搬送ベルトは下部側からキャリアローラに支持され両側部では外側に向かって湾曲している。しかしながら、特許文献1のベルトクリーナ装置では、この搬送ベルトの両側部の湾曲を考慮しておらず、搬送ベルトの両側部の湾曲にクリーナ片及びクリーナ板の上縁部が十分密着しないため搬送ベルトの両側部の掻き取り効果が著しく低下し実用性に欠けるという課題を有していた。
【0007】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、搬送ベルトを傷つけることなく安全性に優れると共に、掻き取り部の交換やメンテナンスが容易で省力性に優れ、且つ掻き取り部のブレード部や搬送ベルト表面が部分的に磨耗した場合であっても掻き取り部を磨耗分に追従させて搬送ベルトに密着させ付着物を確実に掻き取ることができるベルトクリーナ装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のベルトクリーナ装置は以下の構成を有している。
本発明の請求項1に記載のベルトクリーナ装置は、搬送ベルトの幅方向の両側部に配設されベルトコンベアのフレーム等に固定される軸受部と、前記軸受部に両端部を軸支された支持ロッドと、前記支持ロッドに立設固定された支持プレートと、前記支持プレートの上端部にプレート装着部を介して脱着自在に装着され前記搬送ベルトの表面に対面して配設される板状弾性体と、前記板状弾性体の上端部の前記搬送ベルト側の面に沿って脱着自在に固定された固定部と前記固定部の上端部に略直角に立設されたブレード部とを有する断面略L字形状に形成され、前記搬送ベルトの表面に前記ブレード部が当接するように前記板状弾性体の上端部に直列に並設された複数の掻き取り爪からなる掻き取り部とを備え、前記板状弾性体の両端部に延設部を形成して、前記板状弾性体における搬送ベルトの幅方向の長さを前記掻き取り部の幅方向の長さより長く形成し、しかも、両側部が湾曲した前記ベルトコンベアの搬送ベルトに対して、前記湾曲に沿って前記板状弾性体の両端部を追随して湾曲させており、さらに、前記板状弾性体の両端部側に位置する前記掻き取り爪は前記板状弾性体の中央部側に位置する前記掻き取り爪よりもその幅を小さくした構成を有している。
【0009】
この構成により、以下のような作用を有する。
(1)複数の掻き取り爪が板状弾性体の上端部の搬送ベルト側の面に直列に並設されているので、搬送ベルトが急激に蛇行した場合であっても隣り合う掻き取り爪同士が重なることがなく、絡まって搬送ベルトを傷つけることなく安全性に優れる。
(2)掻き取り部を支持する板状弾性体が天然ゴムや合成ゴム製又は合成樹脂製等の一枚板で形成されているため、板状弾性体に急激に大きな力が加わった場合であっても、その弾性力により衝撃を緩和させることができ、折れ曲がって破損することがなく耐久性に優れる。
(3)板状弾性体が天然ゴムや合成ゴム製又は合成樹脂製等の一枚板で形成されると共に複数の掻き取り爪が各々独立して並設されているため、ブレード部や搬送ベルトの表面の磨耗により生じた隙間を埋めるように各々の掻き取り爪を搬送ベルトに追従させ密着させることができる。また、ブレード部や搬送ベルトの表面は均一に磨耗せず中央部が磨耗し易く、さらに中央部においても磨耗部分にムラがでるが、板状弾性体の弾性力により各々の掻き取り爪を搬送ベルトに密着させることができるので、付着物の掻き取りムラをなくし掻き取り性を向上させることができる。
(4)板状弾性体が天然ゴムや合成ゴム製又は合成樹脂製等の一枚板で形成されているので、搬送ベルトの表面に付着物が固着している場合に掻き取り部を搬送ベルトから離れる方向に逃すことができ、掻き取り部の引っ掛かりがなく搬送ベルトを傷めることなく安全性に優れる。
(5)板状弾性体に特別な加工を施す必要がなく、板状弾性体の上端部に穿孔するだけでボルトナット等による螺着やピン止め等により掻き取り部を固定することができるので、板状弾性体の製造が容易であり、或いは汎用品を簡単な加工で用いることができるので生産性及び省コスト性に優れる。
(6)各々の掻き取り爪が板状弾性体に脱着自在に固定されると共にプレート装着部を介して板状弾性体が支持プレートに脱着自在に配設されているので、掻き取り部が磨耗した場合等に掻き取り部の交換やメンテナンス等を行う場合、板状弾性体を支持プレートから取り外し、別の場所に運んでその場所で各々掻き取り爪を板状弾性体から取り外して交換やメンテナンスを行うことができ交換作業が容易で省力性及びメンテナンス性に優れる。
(7)掻き取り爪が断面略L字形状に形成され、掻き取り爪のブレード部或いはその先端のクリーナ片が搬送ベルトの表面に略直角に当接するため、ブレード部が磨耗しても搬送ベルトの表面に線接触を維持でき磨耗による掻き取り効果の低下を防止することができる。
(8)複数の掻き取り爪が板状弾性体の上端部の搬送ベルト側の面に直列に並設されているので、搬送ベルトの両側部等が湾曲している場合であっても、板状弾性体が搬送ベルトの湾曲部分に沿って湾曲するので、搬送ベルトの湾曲に掻き取り爪を追随させ十分密着させて圧接させることができ搬送ベルトの湾曲に付着物が付着した場合であっても確実に掻き取ることができ実用性に優れる。
(9)板状弾性体の両端部に延設部を形成して、板状弾性体の搬送ベルトの幅方向の長さを掻き取り部の幅方向の長さより長く形成しているため、掻き取り部の両端部における弾性力を中央部と同等にすることができ、掻き取り部の全体を搬送ベルトの表面に密着させることができる。
(10)板状弾性体が搬送ベルトの湾曲部分に沿って湾曲するので、搬送ベルトの湾曲部分に掻き取り部を十分密着させて圧接させることができ付着した付着物を確実に掻き取ることができ実用性に優れる。特に、板状弾性体の両側部に配設された掻き取り爪の幅を、板状弾性体の中央部に配設された掻き取り爪の幅より小さく形成しているので、搬送ベルトの湾曲部分に幅の小さい掻き取り爪を密着させて圧接させることができ湾曲部分に付着した付着物を確実に掻き取ることができ実用性に優れる。
ここで、板状弾性体の両側部に配設された掻き取り爪の幅は、中央部に配設された掻き取り爪の幅の25%乃至99%に形成されることが好ましい。両側部に配設された掻き取り爪の幅が中央部に配設された掻き取り爪の幅の25%より小さくなると、汎用品を用いることができなくなると共に製造が困難になるため好ましくない。
【0010】
ここで、板状弾性体としては、天然ゴム、合成ゴム等のゴムや合成樹脂、バネ鋼等により形成され、掻き取り部等を固定するためのボルトの挿通孔等のみが穿孔された一枚板が用いられる。これにより、板状弾性体の製造や掻き取り部を固定するための加工が容易であり生産性及び省コスト性に優れる。なお、搬送ベルトに付着した付着物が柔らかい場合等や小型のベルトコンベアに対しては、ゴム等の比較的軟質の材料により形成された板状弾性体を用いることが好ましく、搬送ベルトに付着した付着物が硬い場合等や大型のベルトコンベアに対しては、合成樹脂等の比較的硬質の材料により形成された板状弾性体を用いることが好ましい。特に、ゴム等により形成された板状弾性体を用いた場合、事故等により板状弾性体が折れ曲がって破損した場合であっても破断面等により搬送ベルトを傷つけることがなく安全性に優れる。また、板状弾性体を耐食性を有する合成樹脂により形成した場合、耐久性に優れる。
掻き取り爪は、そのブレード部の先端が搬送ベルトに当接して付着物を掻き取るように構成してもよく、或いはブレード部の先端にクリーナ片を溶着等により固定しクリーナ片により付着物を掻き取るように構成してもよい。いずれにしてもその材質は、搬送ベルトに付着した付着物の種類やその付着状態により適宜選択されることが好ましいが、セラミック等の超硬質且つ耐磨耗性の材質により形成されることが好ましい。これにより付着物を確実に掻き取ると共に磨耗し難く耐久性に優れる。
また、掻き取り爪が各々板状弾性体の上端部の搬送ベルト側の面にボルトナット等により螺着固定されている場合は、掻き取り爪を強固に固定することができると共に脱着自在であるので容易に交換できメンテナンス性に優れる。なお、掻き取り部を複数の掻き取り爪で構成し、各々を板状弾性体の上端部に直列並設し搬送ベルト側の面に螺着固定しているので、長期の使用によっても隣接する掻き取り爪の間に隙間が生じることがなく搬送ベルトの表面を漏れなく確実に掻き取ることができると共に搬送ベルト表面を掻き取り爪の端部の角で傷つけることを防ぐことができる。
【0011】
本発明の請求項2に記載のベルトクリーナ装置は、請求項1において、前記プレート装着部は、前記支持プレートの上端部が下方から挿入される長溝状のプレート挿入部と、前記支持プレートを前記プレート挿入部に挿入した状態で固定する装着部固定部と、を備えた構成を有している。
【0012】
この構成により、請求項1に記載の発明で得られる作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)支持プレートを挿入するプレート挿入部と、挿入した状態で抜け止めする装着部固定部を有しているので、支持プレートに板状弾性体を装着することができると共に抜け止めすることができ、板状弾性体を支持プレートに強固に固定することができる。また、支持プレートから板状弾性体を取り外す場合は、装着部固定部の固定を解除することで板状弾性体を容易に取り外すことができ、交換時やメンテナンス時の省力性に優れる。
【0013】
ここで、長溝状のプレート挿入部の溝幅は、支持プレートの厚みと略同様に形成されることが好ましい。これにより、プレート挿入部に支持プレートが隙間なく挿入されるため、支持プレートに板状弾性体を強固に装着固定することができる。また、装着部固定部としては、支持プレートとプレート挿入部の壁面とに連通する孔に挿入されるボルトナットやピン、螺子等が用いられる。
【0017】
本発明の請求項に記載のベルトクリーナ装置は、請求項1又は請求項2において、前記支持ロッドの一端部又は両端部に配設され、ウエイトの重量により前記支持ロッドを回転付勢し前記掻き取り部の前記ブレード部を前記搬送ベルトに圧接するウエイト伝達部を備えた構成を有している。
【0018】
この構成により、請求項1又は請求項2に記載の発明で得られる作用に加え、以下のような作用を有する。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1におけるベルトクリーナ装置について、以下図面を参照しながら説明する。
【0020】
図1は本実施の形態1におけるベルトクリーナ装置の組み立て時の斜視図であり、図2は本実施の形態1におけるベルトクリーナ装置の要部側面図であり、図3は本実施の形態1におけるベルトクリーナ装置のプレート装着部の要部正面図である。
図中、1は本実施の形態1におけるベルトクリーナ装置、2a,2bはベルトクリーナ装置1が取り付けられるベルトコンベア(図示せず)の搬送ベルトBの幅方向の両側部に配設された軸受部、3a,3bは軸受部2a,2bをベルトコンベアの両側部のフレームFに固定するフレーム固定部、4は軸受部2a,2bに両端部を回動自在に軸支された支持ロッド、5は下端部が支持ロッド4に固定された支持プレート、5aは下端部が支持ロッド4に固定され上端部が支持プレート5に固定され支持プレート5の支持ロッド4への固定を補強する補強部材、6は搬送ベルトBの表面に上端側が対面し支持プレート5の上端部に脱着自在に配設された板状弾性体、6a,6bは板状弾性体6の両側部に延設された延設部、7は2枚の板状部材からなり上部で板状弾性体6の下端側を挿着し下部で支持プレート5の上端部が下方から挿入され各々を螺着固定したプレート装着部、7a,7bは支持プレート5の上端部の左右に挿着されたプレート装着部7の抜け止め用のボルトからなる装着部固定部、8は板状弾性体6の上端部に直列に並設され各々搬送ベルトBの表面に略直角に当接して配設された断面L字形状の複数の掻き取り爪8cからなる掻き取り部、8aは板状弾性体6の上端部の搬送ベルトB側の面に沿って螺着固定された掻き取り爪8cの固定部、8bは固定部8aの上端部に略直角に立設された掻き取り爪8cのブレード部、8dは各々の掻き取り爪8cのブレード部8bの先端に沿って配設された超硬質材からなるクリーナ片(図2参照)、9は支持ロッド4の一端部に支持ロッド4に直交して固定されたウエイト用レバー部、10は支持ロッド4の他端部に固定された支持ロッド4の抜け止め用のストッパ、11はリンク状に形成されたウエイト伝達部、12はウエイト伝達部11の支点軸部、13は支点軸部12を軸支する軸受でありベルトコンベアのフレームF′(図1,図2参照)に固定されたフレーム固定軸受部、14は支点軸部12に揺動自在に軸着されたウエイト伝達部11の竿部、15は上端部が竿部14の一端部に軸着され下端部側がウエイト用レバー部9の先端部に軸着されたレバー吊り上げ部、15aはレバー吊り下げ部15に所定間隔で複数穿設されたレバー軸着位置調整孔、16は上端部が竿部14の他端部に軸着された重錘部、17は重錘部16の下端部に固定されたウエイト載置部(図2参照)、18はウエイト載置部17に載置されたウエイトである。
【0021】
ここで、軸受部2a、2bはフレーム固定部3a,3bを介してベルトコンベアの両側部に設けられているフレームFに螺着や熔接等により固定されている。支持ロッド4は長尺状のパイプ等により形成され、両端部を軸受部2a、2bにより回動自在に軸支されている。支持ロッド4はウエイト用レバー部9を介してウエイト18の重量により掻き取り部8を搬送ベルトBに圧接させる方向に回転付勢されている。
支持プレート5は、板状に形成された鉄、ステンレス等の金属板製で補強部材5aと共に支持ロッド4に熔接等で固定されている。
板状弾性体6としては、天然ゴムや合成ゴム製又は合成樹脂製の一枚板で、ゴム硬度が75度〜95度のものを用いることが好ましい。これにより、掻き取り部8のブレード部8bを所定の当接角度で搬送ベルトBに当接させ支持することができると共に、ブレード部8bの先端のクリーナ片8dや搬送ベルトBの表面が部分的に磨耗した場合であっても、磨耗により生じた部分的な隙間を埋めるように各々の掻き取り爪8cを板状弾性体6の弾性力で搬送ベルトBに付勢し圧接することができる。ゴム硬度が75度より小さくなると掻き取り部8の搬送ベルトBへの当接圧を大きくした場合に板状弾性体6が大きく曲がり、ブレード部8bの搬送ベルトBへの当接角度が変化する傾向があり、ゴム硬度が95度より大きくなると板状弾性体6の弾性作用が小さくなり、磨耗により生じた部分的な隙間に追従しなくなったり搬送ベルトB上の硬化した付着物等に柔軟に対応できなくなったりする傾向にあり、いずれも好ましくない。なお、本実施の形態1においてはゴム硬度が90度程度で厚さ1cm程度の合成ゴム板を用いたが、搬送ベルトBの材質や付着した付着物の種類等により適宜選択されることが好ましい。また、板状弾性体6の両端部には延設部6a,6bが形成され、板状弾性体6の搬送ベルトBの幅方向の長さは掻き取り部8の幅方向の長さより長く形成されている。これにより、掻き取り部8の両端部における弾性力を中央部と同等にすることができ、掻き取り部8の全体を搬送ベルトBの表面に密着させることができる。
掻き取り部8を構成する掻き取り爪8cは、各々板状弾性体6の上端部の搬送ベルトB側の面に沿って固定される固定部8aと、固定部8aの上端部に略直角に立設されたブレード部8bとを有する断面略L字形状に形成されている。なお、本実施の形態1においては、ブレード部8bの先端部にセラミック等の超硬質且つ耐磨耗性の材質により形成されたクリーナ片8dが配設されている。また、板状弾性体6の両側部に配設された掻き取り爪8cの幅は、中央部に配設された掻き取り爪8cの幅のより小さく形成されている。
ウエイト載置部17に載置されるウエイト18の重量は、搬送ベルトBの材質や強度、搬送ベルトBに付着した付着物の種類や状態等により適宜設定されることが好ましい。本実施の形態1においては、ウエイト18の重量を5kgに設定し、掻き取り部8が搬送ベルトBの表面に20kgで圧接するようにした。また、レバー吊り下げ部15には、その長手方向に所定間隔で複数のレバー軸着位置調整孔15aが穿設され、その内の一つにウエイト用レバー部9が軸着されている。
【0022】
次に、板状弾性体6,プレート装着部7,及び掻き取り部8の連結機構について、図4を用いて詳細に説明する。
図4は板状弾性体6,プレート装着部7,及び掻き取り部8の連結機構を説明する説明図である。
図4において、5は支持プレート、6は板状弾性体、7はプレート装着部、7aは装着部固定用ボルト(装着部固定部)、8aは固定部、8bはブレード部、8cは掻き取り爪、8dはクリーナ片であり、これらは図1乃至図3において説明したものと同様であるので同一の符号を付けて説明を省略する。20a,20bは支持プレート5の厚さと同様の厚さを有する間隙板20cを挟んで対向して配設されたプレート装着用板部、21はプレート装着用板部20a,20b間に形成され支持プレート5の上端部が挿入されるプレート挿入部、22はプレート装着用板部20a,20bに穿設され装着部固定用ボルト7aが挿通されるボルト挿通孔、23は支持プレート5に穿設され装着部固定用ボルト7aが挿通されるボルト挿通孔、24は装着部固定用ボルト7aに螺着されるナット、25,26は板状弾性体6とプレート装着部7とを連結する連結ボルト及びナット、27は板状弾性体6の上端部に穿設された掻き取り爪固定孔、28は頭部が掻き取り爪8cの固定部8aに一体的に固定された掻き取り爪固定用ボルト、29,30は掻き取り爪固定用ボルト28に螺着するナット及びその座金である。
図4に示すように、支持プレート5をプレート挿入部21に挿入することで、板状弾性体6は支持プレート5の上端部に装着される。また、連通したボルト挿通孔22,23に装着部固定用ボルト(装着部固定部)7aを挿通してナット24で螺着することで、支持プレート5はプレート装着部7に固定される。
掻き取り爪8cは、固定部8aに立設された掻き取り爪固定用ボルト28が掻き取り爪固定孔27に挿通され座金30を介してナット29により板状弾性体6の上端部に螺着される。なお、掻き取り爪固定孔27は直列に並設される掻き取り爪8c毎に穿設されており、掻き取り爪8cは各々独立して板状弾性体6の上端部に螺着固定されている。これにより、掻き取り爪8cは各々独立して搬送ベルトB表面の湾曲や付着部による微小の凹凸等に柔軟に対応し、各々常に搬送ベルトB表面に密着して確実に漏れなく付着物を掻き取ることができる。
【0023】
ところで、通常土砂、鉱石の粉末や殻粉、セメント等の粉粒物を搬送するベルトコンベアでは、搬送物が大量の場合であっても搬送ベルトの両側部からの落下を防ぐために、搬送ベルトは下部側からキャリアローラに支持され両側部は外側に向かって湾曲している。このような幅方向に湾曲した搬送ベルトへの掻き取り部の動作について図5及び図6を用いて説明する。
図5(a)はベルトコンベアの概略側面図であり、図5(b)は図5(a)のX−X線の要部断面図であり、図5(c)は図5(a)のY−Y線の要部断面図、図6は幅方向に湾曲した搬送ベルトへの掻き取り部の動作を示す説明図である。
図中、Bは搬送ベルト、Fはベルトコンベアのフレーム、Hはヘッドプーリであり、これらは図1乃至3において説明したものと同様であるので同一の符号を付けて説明を省略する。41,41a,41b,41cはベルトコンベアの搬送路において搬送ベルトBを下方から支持するキャリアローラ、42はベルトコンベアのフレームF等に固定されキャリアローラ41,41a,41b,41cの軸受部、B′は搬送ベルトBの湾曲部分である。図6において、6は板状弾性体、8は掻き取り部、8c′は板状弾性体6の両側部に並設された幅の小さい掻き取り爪、8c″は板状弾性体6の中央部に並設された幅の大きい掻き取り爪である。
ここで、板状弾性体6の両側部に配設された掻き取り爪8c′の幅は、中央部に配設された掻き取り爪8c″の幅の25%乃至99%に形成されることが好ましい。本実施の形態1においては、掻き取り爪8c″として幅が200mmのものを用い、掻き取り爪8c′として幅が50mmのものを用いた。
図5(b)に示すように、搬送ベルトBは両側部からの搬送物の落下を防ぐために、下部側からキャリアローラ41a,41b,41cに支持されている。搬送ベルトBの幅方向の両側部の下部にはキャリアローラ41a,41cが各々内側に傾斜して配設されているので、搬送ベルトBの両側部は上方に向かって湾曲している。図5(c)に示すように、ヘッドプーリHの表面は湾曲していないが、キャリアローラ41により湾曲していた搬送ベルトBの湾曲部分B′はヘッドプーリH上においても平たくならず、その両端部が湾曲したままでヘッドプーリHに巻かれることになる。
図6に示すように、本実施の形態1におけるベルトクリーナ装置では、湾曲した搬送ベルトBに対して、湾曲部分B′に沿って板状弾性体6の両端部が追随して湾曲するため、板状弾性体6に固定された掻き取り爪8c′,8c″は各々搬送ベルトBの湾曲部分B′に隙間なく密着して当接する。特に、板状弾性体6の両端部側の掻き取り爪8c′は中央部側の掻き取り爪8″よりもその幅が小さいため、搬送ベルトBの湾曲部分B′に対して両端の角が出ることなく密着する。これにより、搬送ベルトBの湾曲部分B′が比較的大きく湾曲している場合であっても、湾曲部分B′に幅の小さい掻き取り爪8c′を密着させて圧接させることができ付着した付着物を確実に掻き取ることができ実用性に優れる。
【0024】
以上のように本実施の形態1におけるベルトクリーナ装置1は構成されているので、以下のような作用を有する。
(1)板状弾性体6がゴム硬度が75度〜95度の天然ゴムや合成ゴム製又は合成樹脂製の一枚板で形成されているため、ブレード部8bや搬送ベルトBの表面の磨耗により生じた部分的な隙間を埋めるように各々の掻き取り爪8cを搬送ベルトBに密着させることができ、付着物の掻き取りムラをなくし掻き取り性を向上させることができる。
(2)板状弾性体6は、ゴムや合成樹脂等を平板状に形成したものであるため、搬送ベルトBの表面に付着物が固着していた場合、掻き取り部8を搬送ベルトBから離れる方向に逃がすことができ、掻き取り部8の引っ掛かりがなく搬送ベルトBを傷めることがなく安全性に優れる。
(3)板状弾性体6の上端部に掻き取り爪固定孔27を穿孔するだけで掻き取り爪固定用ボルト28、ナット29により螺着して掻き取り爪8cを板状弾性体6に固定し掻き取り部8を構成することができるので、特別な加工を施すことなく板状弾性体6の製造が容易であり、或いは汎用品を簡単な加工で用いることができるので生産性及び省コスト性に優れる。
(4)長溝状のプレート挿入部21に支持プレート5を挿入することにより、板状弾性体6を支持プレート5に装着しているので、掻き取り部8の交換やメンテナンス等を行う場合、装着部固定用ボルト7a、ナット24を取り外すだけで板状弾性体6を支持プレート4から取り外すことができ、別の場所に運んでその場所で掻き取り爪固定用ボルト28、ナット29を取り外して掻き取り爪8cを各々板状弾性体6から取り外し交換やメンテナンスを行うことができ交換作業が容易で省力性及びメンテナンス性に優れる。
(5)掻き取り爪8cが固定部8aとブレード部8bとを有する断面略L字形状に形成され、ブレード部8bの先端のクリーナ片8dが搬送ベルトBの表面に略直角に当接するため、クリーナ片8dが磨耗しても搬送ベルトBの表面に線接触を維持でき磨耗による掻き取り効果の低下を防止することができる。
(6)搬送ベルトBの両側部が湾曲している場合であっても、板状弾性体6が搬送ベルトBの湾曲部分B′に沿って湾曲するので、搬送ベルトBの湾曲部分B′に掻き取り部8を十分密着させて圧接させることができ付着した付着物を確実に掻き取ることができ実用性に優れる。特に、板状弾性体6の両側部に配設された掻き取り爪8c′の幅を、板状弾性体6の中央部に配設された掻き取り爪8c″の幅より小さく形成した場合は、搬送ベルトBの湾曲部分B′に幅の小さい掻き取り爪8c′を密着させて圧接させることができ湾曲部分B′に付着した付着物を確実に掻き取ることができ実用性に優れる。
(7)ウエイト18の重量を調整することにより掻き取り部8のブレード部8bを搬送ベルトBに所定の当接圧で圧接することができ、ウエイト18の重量を変えることで掻き取り部8の搬送ベルトBに対する当接圧を自由に設定することができると共に、搬送ベルトBの表面に著しく大きな付着物が固着していた場合、掻き取り部8を搬送ベルトBから離れる方向に逃がすことができるので、掻き取り部8の引っ掛かりがなく搬送ベルトBを傷めることがない。
(8)ブレード部8bが磨耗しても磨耗分に追従して常にブレード部8bは所定の当接圧で搬送ベルトBに圧接されるため、支持ロッド4を回転させる等して掻き取り部8の位置を調整する必要がなく自動的に調整されるため省力性に優れる。
(9)ウエイト伝達部11において、ウエイト18をすべて取り外すことで支持ロッド4を回動自在とすることができるので、これにより、支持ロッド4を回転させて掻き取り部8を搬送ベルトBから離隔させ、板状弾性体6を支持プレート5から取り外すことが可能になり、板状弾性体6や掻き取り部8の交換作業を容易に行うことができる。
(10)レバー吊り下げ部15に複数のレバー軸着位置調整孔15aが穿設されているので、ウエイト用レバー部9の軸着位置を適宜調整し、掻き取り部8の搬送ベルトBに対する当接圧を調整することができる。
(11)ブレード部8bの先端部にセラミック等の超硬質且つ耐磨耗性の材質により形成されたクリーナ片8dが配設されているので、搬送ベルトB上の付着物を確実に掻き取ることができると共に磨耗し難く耐久性に優れる。
(12)板状弾性体6の両端部に延設部6a,6bを形成して、板状弾性体6の搬送ベルトBの幅方向の長さを掻き取り部8の幅方向の長さより長く形成しているため、掻き取り部8の両端部における弾性力を中央部と同等にすることができ、掻き取り部8の全体を搬送ベルトBの表面に密着させることができる。
【0025】
【発明の効果】
以上のように本発明のベルトクリーナ装置によれば、以下のような有利な効果が得られる。
請求項1に記載の発明によれば、
(1)複数の掻き取り爪が板状弾性体の上端部の搬送ベルト側の面に直列に並設されているので、搬送ベルトが急激に蛇行した場合であっても隣り合う掻き取り爪同士が重なることがなく、絡まって搬送ベルトを傷つけることがない安全性に優れたベルトクリーナ装置を提供することができる。
(2)掻き取り部を支持する板状弾性体が天然ゴムや合成ゴム製又は合成樹脂製等の一枚板で形成されているため、板状弾性体に急激に大きな力が加わった場合であっても、その弾性力により衝撃を緩和させることができ、折れ曲がって破損することがない耐久性に優れたベルトクリーナ装置を提供することができる。
(3)板状弾性体が天然ゴムや合成ゴム製又は合成樹脂製等の一枚板で形成されると共に複数の掻き取り爪が各々独立して並設されているため、ブレード部や搬送ベルトの表面の磨耗により生じた隙間を埋めるように各々の掻き取り爪を搬送ベルトに追従させ密着させることができるので、付着物の掻き取りムラをなくし掻き取り性を向上させることができるベルトクリーナ装置を提供することができる。
(4)板状弾性体が天然ゴムや合成ゴム製又は合成樹脂製等の一枚板で形成されているので、搬送ベルトの表面に付着物が固着している場合に掻き取り部を搬送ベルトから離れる方向に逃すことができ、掻き取り部の引っ掛かりがなく搬送ベルトを傷めることない安全性に優れたベルトクリーナ装置を提供することができる。
(5)板状弾性体に特別な加工を施す必要がなく、板状弾性体の上端部に穿孔するだけでボルトナット等による螺着やピン止め等により掻き取り部を固定することができるので、板状弾性体の製造が容易であり、或いは汎用品を簡単な加工で用いることができる生産性及び省コスト性に優れたベルトクリーナ装置を提供することができる。
(6)各々の掻き取り爪が板状弾性体に脱着自在に固定されると共にプレート装着部を介して板状弾性体が支持プレートに脱着自在に配設されているので、掻き取り部が磨耗した場合等に掻き取り部の交換やメンテナンス等を行う場合、板状弾性体を支持プレートから取り外し、別の場所に運んでその場所で各々掻き取り爪を板状弾性体から取り外して交換やメンテナンスを行うことができ交換作業が容易である省力性及びメンテナンス性に優れたベルトクリーナ装置を提供することができる。
(7)掻き取り爪が断面略L字形状に形成され、掻き取り爪のブレード部或いはその先端のクリーナ片が搬送ベルトの表面に略直角に当接するため、ブレード部が磨耗しても搬送ベルトの表面に線接触を維持でき磨耗による掻き取り効果の低下を防止することができるベルトクリーナ装置を提供することができる。
(8)複数の掻き取り爪が板状弾性体の上端部の搬送ベルト側の面に直列に並設されているので、搬送ベルトの両側部等が湾曲している場合であっても、板状弾性体が搬送ベルトの湾曲部分に沿って湾曲するので、搬送ベルトの湾曲に掻き取り爪を追随させ十分密着させて圧接させることができ搬送ベルトの湾曲に付着物が付着した場合であっても確実に掻き取ることができる実用性に優れたベルトクリーナ装置を提供することができる。
(9)板状弾性体の両端部に延設部を形成して、板状弾性体の搬送ベルトの幅方向の長さを掻き取り部の幅方向の長さより長く形成しているため、掻き取り部の両端部における弾性力を中央部と同等にすることができ、掻き取り部の全体を搬送ベルトの表面に密着させることができる。
(10)板状弾性体が搬送ベルトの湾曲部分に沿って湾曲するので、搬送ベルトの湾曲部分に掻き取り部を十分密着させて圧接させることができ付着した付着物を確実に掻き取ることができ実用性に優れる。特に、板状弾性体の両側部に配設された掻き取り爪の幅を、板状弾性体の中央部に配設された掻き取り爪の幅より小さく形成しているので、搬送ベルトの湾曲部分に幅の小さい掻き取り爪を密着させて圧接させることができ湾曲部分に付着 した付着物を確実に掻き取ることができ実用性に優れる。
【0026】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加え、
(1)支持プレートを挿入するプレート挿入部と、挿入した状態で抜け止めする装着部固定部を有しているので、支持プレートに板状弾性体を装着することができると共に抜け止めすることができ、板状弾性体を支持プレートに強固に固定することができる。また、支持プレートから板状弾性体を取り外す場合は、装着部固定部の固定を解除することで板状弾性体を容易に取り外すことができる交換時やメンテナンス時の省力性に優れたベルトクリーナ装置を提供することができる。
【0028】
請求項に記載の発明によれば、請求項1又は請求項2の効果に加え、
(1)ウエイトの重量により掻き取り部のブレード部を搬送ベルトに所定の当接圧で圧接することができると共に、ブレード部が磨耗しても磨耗分に追従して常にブレード部は所定の当接圧で搬送ベルトに圧接されるため、支持ロッドを回転させる等して掻き取り部の位置を調整する必要がなく自動的に調整される省力性に優れたベルトクリーナ装置を提供することができる。
(2)搬送ベルトの表面に著しく大きな付着物が固着している場合に、掻き取り部を搬送ベルトから大きく離れる方向に逃すことができるので、掻き取り部の引っ掛かりがなく搬送ベルトを傷めることがない安全性に優れたベルトクリーナ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1におけるベルトクリーナ装置の組み立て時の斜視図
【図2】実施の形態1におけるベルトクリーナ装置の要部側面図
【図3】実施の形態1におけるベルトクリーナ装置のプレート装着部の要部正面図
【図4】板状弾性体,プレート装着部,及び掻き取り部の連結機構を説明する説明図
【図5】(a)ベルトコンベアの概略側面図
(b)図5(a)のX−X線の要部断面図
(c)図5(a)のY−Y線の要部断面図
【図6】幅方向に湾曲した搬送ベルトへの掻き取り部の動作を示す説明図
【符号の説明】
1 ベルトクリーナ装置
2a,2b 軸受部
3a,3b フレーム固定部
4 支持ロッド
5 支持プレート
5a 補強部材
6 板状弾性体
6a,6b 延設部
7 プレート装着部
7a,7b 装着部固定用ボルト(装着部固定部)
8 掻き取り部
8a 固定部
8b ブレード部
8c,8c′,8c″ 掻き取り爪
8d クリーナ片
9 ウエイト用レバー部
10 ストッパ
11 ウエイト伝達部
12 支点軸部
13 フレーム固定軸受部
14 竿部
15 レバー吊り上げ部
15a レバー軸着位置調整孔
16 重錘部
17 ウエイト載置部
18 ウエイト
20a,20b プレート装着用板部
20c 間隙板
21 プレート挿入部
22,23 ボルト挿通孔
24,26,29 ナット
25 連結ボルト
27 掻き取り爪固定孔
28 掻き取り爪固定用ボルト
30 座金
41,41a,41b,41c キャリアローラ
42 軸受部
B,B′ 搬送ベルト
F,F′ フレーム
H ヘッドプーリ

Claims (3)

  1. 搬送ベルトの幅方向の両側部に配設されベルトコンベアのフレーム等に固定される軸受部と、前記軸受部に両端部を軸支された支持ロッドと、前記支持ロッドに立設固定された支持プレートと、前記支持プレートの上端部にプレート装着部を介して脱着自在に装着され前記搬送ベルトの表面に対面して配設される板状弾性体と、前記板状弾性体の上端部の前記搬送ベルト側の面に沿って脱着自在に固定された固定部と前記固定部の上端部に略直角に立設されたブレード部とを有する断面略L字形状に形成され、前記搬送ベルトの表面に前記ブレード部が当接するように前記板状弾性体の上端部に直列に並設された複数の掻き取り爪からなる掻き取り部と、を備え、
    前記板状弾性体の両端部に延設部を形成して、前記板状弾性体における搬送ベルトの幅方向の長さを前記掻き取り部の幅方向の長さより長く形成し、しかも、両側部が湾曲した前記ベルトコンベアの搬送ベルトに対して、前記湾曲に沿って前記板状弾性体の両端部を追随して湾曲させており、さらに、前記板状弾性体の両端部側に位置する前記掻き取り爪は前記板状弾性体の中央部側に位置する前記掻き取り爪よりもその幅を小さく
    ことを特徴とするベルトクリーナ装置。
  2. 前記プレート装着部は、前記支持プレートの上端部が下方から挿入される長溝状のプレート挿入部と、前記支持プレートを前記プレート挿入部に挿入した状態で固定する装着部固定部と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載のベルトクリーナ装置。
  3. 前記支持ロッドの一端部又は両端部に配設され、ウエイトの重量により前記支持ロッドを回転付勢し前記掻き取り部の前記ブレード部を前記搬送ベルトに圧接するウエイト伝達部を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のベルトクリーナ装置。
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