JP3916744B2 - 循環型搬送路用飲食物容器または搬送台 - Google Patents

循環型搬送路用飲食物容器または搬送台 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は飲食物、特には寿司等を搬送し、飲食客に供給する無端状に形成され、前記飲食物が載置される飲食物容器やその載置台がスライド搬送される循環型搬送路に使用される飲食物容器やその載置台に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、カウンタ−等の飲食台に沿って無端状に形成されている食品搬送用の循環型搬送路を設け、この搬送路に、飲食物、例えば寿司等を盛り付けた皿等の容器を載置して搬送する循環搬送型の飲食カウンタ−は、飲食客や調理人が移動することなく飲食或いは調理することができ、更に飲食客は席にいながらにして自分の所望する商品を選びながら飲食できることから広く使用されている。
【0003】
従来、このような飲食カウンタに用いられる飲食物搬送用の循環型搬送路としては、図8に示すように、その上面部に略半月状をした複数のスタット2’が、相対移動可能に平面性を有し、駆動チェ−ン3’により搬送路を移動可能に設けられたクレセントチェ−ンコンベア1’が主に用いられている。
【0004】
しかし、上記した従来のクレセントチェ−ンコンベア1’は、搬送路を循環する無端状とするために、どうしても曲部を設ける必要があるために、その曲部においてスム−ズに前記スタット2’が進行できるように、前記各スタットが相対移動可能とする必要があり、よって前記スタット間に所定の間隙を設けて駆動チェ−ン3’に係合されている。
【0005】
そのため、この間隙に飲食物等の異物が侵入しやすく、これらの異物等を取り除くためには、前記クレセントチェ−ンコンベア1’を休止し、これを取り外して実施する必要があり、非常に困難なものになっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このため、本発明者らは、先に飲食物を搬送する搬送面を間隙のない不動のスライド板とし、このスライド板上をマグネットにより飲食物を載置した飲食物容器等をスライド搬送する提案を特願平9−227134号により提案しているが、このようにスライド板上をマグネットによりスライド搬送する場合には、スライド板と飲食物容器との当接部において摩擦を生じることから、この摩擦に抗して飲食物容器をスライドさせるために、磁力の大きなマグネットを用いる必要があるが、このようにした場合には、前記飲食物容器とスライド板との当接力も大きくなって摩擦力も大きくなってしまうことから、飲食物容器が間欠的にスライド移動し、スムーズな移動がなされなくなる場合があり、状況によっては、これら間欠周期が短い場合には、飲食物容器が振動して異音を発するようになってしまう場合があった。
【0007】
また、このように磁力の大きなマグネットを用いると、飲食客が飲食物容器を取り出すのにも大きな力を必要とし、飲食物容器を取り出しにくくなってしまうという問題点があった。
【0008】
よって、本発明は上記した問題点に着目してなされたもので、少ない磁力のマグネットによってもスムーズなスライド搬送を実施することのできる循環型搬送路用飲食物容器または搬送台を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記した問題を解決するために、本発明の循環型搬送路用飲食物容器または搬送台は、飲食物を飲食客に提供する循環型搬送路上に、不動のスライド板が設けられ、前記スライド板上にはマグネットと反応する基材と連動して移動する飲食物容器または搬送台が載置されるとともに、スライド板下部には、循環移動するマグネットが設けられている飲食物供給用循環型搬送路において、前記飲食物容器または搬送台下部に、この不動のスライド板に常時当接する回転部材が、少なくとも1つ設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、前記飲食物容器または搬送台下部に回転可能とされた回転部材が設けられることにより、前記スライド板と飲食物容器または搬送台との摩擦が著しく減少され、少ない磁力のマグネットを用いてもスムーズな搬送ができるようになる。
さらに、マグネットの磁力が少なくて済むことから、飲食客が飲食物を取り出す際に必要な力を低減でき、取り出しが容易にできるようになる。
【0010】
本発明の循環型搬送路用飲食物容器または搬送台は、前記回転部材が、前記基材が設けられた位置の搬送方向に対して後ろ側に設けられていることが好ましい。
このようにすれば、前記回転部材が、前記基材により引かれる形となることから、搬送方向性が一定化し、前記回転部材が安定して回転することができるようになる。
【0011】
本発明の循環型搬送路用飲食物容器または搬送台は、前記基材が、飲食物容器または搬送台のほぼ中央部に設けられていることが好ましい。
このようにすれば、循環移動するマグネットと連動する基材がほぼ中央部に配置されることにより、スライド板上を搬送される各飲食物容器または搬送台が、整然と一列状に搬送できるようになる。
【0012】
本発明の循環型搬送路用飲食物容器または搬送台は、前記回転部材が多数設けられており、この回転部材でのみ前記スライド板に当接するようになっていることが好ましい。
このようにすれば、不動のスライド板と当接する部分が回転する回転部材のみであることから、スライド板との摩擦抵抗をより低減することができ、よりスムーズな搬送ができるようになる。
【0013】
本発明の循環型搬送路用飲食物容器または搬送台は、前記回転部材が、飲食物容器または搬送台のほぼ中央部に1つ設けられ、その周囲に脚部が設けられており、これら脚部の下端部を結ぶ水平面よりも、前記回転部材が下方に若干突出するようになっていることが好ましい。
このようにすれば、前記回転部材の周囲に設けられた脚部がスライド板と当接する面積を低減できるとともに、その面積をほぼ一定とすることができるようになり、これら脚部とスライド板とが当接して生じる摩擦力が低減するとともに安定することから、少ない磁力で安定したスムーズな搬送ができるようになる。
【0014】
本発明の循環型搬送路用飲食物容器または搬送台は、前記基材が、前記回転部材であることが好ましい。
このようにすれば、回転部材が前記マグネットの移動に伴い、スライド板と当接していることで自転するようになることから、より滑らかな搬送ができるようになる。
さらに、回転部材が基材を兼ねることにより、構成部品の数が減少し、製造コストも低減させることができる。
【0015】
本発明の循環型搬送路用飲食物容器または搬送台は、前記回転部材が円柱状であることが好ましい。
このようにすれば、前記回転部材が円柱であることから、回転方向に方向性を持つようになり、飲食物容器または搬送台が搬送中に回転してしまうことを抑えることができる。
【0016】
本発明の循環型搬送路用飲食物容器または搬送台は、前記円柱状の回転部材が、飲食物容器または搬送台の中央部よりオフセットされて設けられていることが好ましい。
このようにすれば、前記円柱状の回転部材の回転方向と、搬送方向が一致しない状態にて飲食物容器または搬送台をスライド板上に配置したとしても、前記円柱状の回転部材が飲食物容器または搬送台の中央部よりオフセットされていることにより、搬送移動に伴って自動的に円柱状の回転部材の回転方向と、搬送方向が一致するようになる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0018】
(実施例1)
図1は本実施例1に用いた循環型搬送路を示す外観斜視図であり、図2は本実施例1に用いた循環型搬送路の構成を示す断面模式図であり、図3(a)は、本実施例1における循環型搬送路用飲食物容器である寿司皿の構成を示す裏面図であり、図3(b)は、本実施例1の寿司皿の構成を示す断面A−Aにおける断面図である。
【0019】
本実施例1に用いた循環型搬送路1は、図1に示されるような外観を有しており、従来の循環搬送路同様に、飲食台4に沿って無端状に搬送路が形成されており、この搬送路上を飲食物容器である寿司皿3に各種の寿司が載置されて、前記飲食台4の各飲食客に提供されるようになっている。
【0020】
本実施例1の循環型搬送路は、図2に示すような構成とされており、搬送路の上面部に、平滑性を有するスライド板2が設けられ、前記スライド板2は、搬送路側部を形成するハウジング5に搬送路内を密封するように固定されており、前記スライド板2直下の搬送路中央部にには、通電により磁化する電磁石6が複数、所定の間隔にて設けられ、この電磁石6は、搬送路内に設けられたチェーンレール7に沿って、搬送路内を循環移動するようにされている駆動チェーン8に取付け治具により取付けられており、前記駆動チェーン8の移動に伴って搬送路内を循環移動するようになっている。
【0021】
また、本実施例1においては、前記したように、マグネットとして電磁石6を用いていることから、この電磁石6に電気を供給する給電装置が搬送路内部に設けられており、これら給電装置としては、前記電磁石6が駆動チェーン8に連動して移動するため、図2に示されるような搬送路内部側面に、給電レール10をレールホルダー9を用いて架設し、前記駆動チェーン8の前記電磁石6が取付けられた近傍の位置に、前記電磁石6同様に駆動チェーン8に集電ブロック12が取付けられており、この集電ブロック12には、前記給電レール10に接し、移動しながら導通が得られるトロリ11が設けられており、この集電ブロック12より前記電磁石6に電気が供給されるようになっている。
【0022】
これら前記した循環搬送路上を搬送される本実施例1の飲食物容器である寿司皿3は、図3(a)および(b)に示されるようになっており、前記搬送路内を循環移動する電磁石6と連係して寿司皿3を移動させる永久磁石13が裏面に固定されており、この寿司皿3には、その中央部に回転部材としての樹脂製のベアリングボール17と、このベアリングボール17を回転自在に保持するベアリングケース16が、ベアリングホルダー部15に挿入、嵌合されて固定されており、寿司皿3の外周部には、脚部としての糸底14が設けられ、これら糸底14の下端部と前記ベアリングボール17の下端部は、ほぼ同一水平面状または前記ベアリングボール17の下端部が若干下方に突出するようにされて、これら糸底14とベアリングボール17の下端部にてスライド板2と当接するようになっている。
【0023】
このようにすることにより、飲食物である寿司が載置された寿司皿3が搬送路に投入されると、前記電磁石6による磁力に寿司皿3の裏面に設けられた永久磁石13が引きつけられて、電磁石6の移動に連動して寿司皿3がスライド板2上を移動、搬送されるようになり、この移動において、前記回転自在とされたベアリングボール17が寿司皿3の中央において、寿司がどのように配置されても常時スライド板と当接し、その荷重による糸底14とスライド板2との摩擦を低減することから、スムーズな移動ができるようになる。
【0024】
また、前記したように摩擦が低減するため、移動に必要とされる力も低減されることから、前記電磁石6の強さを少ないものとすることができ、前記電磁石6と永久磁石13との引力を低下させることができるため、飲食客が搬送路上より寿司皿3を、前記電磁石6と永久磁石13との引力に抗して取り出す力を少なくでき、取り出しを容易とすることができる。
【0025】
また、本実施例1のように、回転部材であるベアリングボール17が基材である永久磁石13の進行方向後ろ側に設けられていることにより、永久磁石13によりベアリングボール17が引かれる形となることから、ベアリングボール17の回転方向が一定化し、安定して回転するようになる。
【0026】
また、本実施例1では、電磁石6を用いているが、前記のように電磁石6の強さを低減させられることから、これら電磁石6を電気力が不要な永久磁石としても良く、そうすれば前記搬送路内の電気の供給設備を不要とすることもできる。
【0027】
また、本実施例1においては、前記電磁石6に反応する基材として永久磁石13を用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、金属片等を用いたり、磁気塗料等を印刷して用いても良い。
【0028】
また、前記糸底14は寿司皿3と同一の材質とされているが、前記スライド板2と当接する下端部に低摩擦で耐磨耗性に優れた他の素材を用いても良い。
【0029】
また、本実施例1は寿司皿3として実施されているが、これら寿司皿3を一般の寿司皿3を載置できるように、例えば上面部を水平な面として載置台としても良い。
【0030】
(実施例2)
図4(a)は、本実施例2の搬送台18を示す裏面図であり、図4(b)は、本実施例2の搬送台18の構成を示す断面B−Bにおける断面図である。
【0031】
本実施例2においては、前記搬送台18を搬送する搬送路は実施例1と同様とされている。
【0032】
本実施例2では、前記実施例1が寿司皿3であったのに対し、本実施例2では前記電磁石6と連係しない通常の寿司皿3’を載置して搬送する搬送台18において実施している。
【0033】
本実施例2の搬送台18は、図4(a)および(b)に示されるようになっており、前記搬送路内を循環移動する電磁石6と連係して搬送台18を移動させる鉄片20が基台23の内部に内蔵されており、このほぼ正方形とされた基台23の四隅には、脚部19aおよびbが設けられており、進行方向前側に設けられた脚部19aは、進行方向後側に設けられた脚部19bよりもスライド板2と当接する面積が小さくされており、前記基台23裏面中央部には、回転自在にベアリングケース21に保持されている円柱状で樹脂製のベアリングローラ22が、その回転方向側に前記鉄片20がくるように配置されている。
【0034】
また、前記脚部19aおよびbの下端面およびベアリングローラ22の下端部は、ほぼ同一水平面となるようにされており、これら脚部19aおよびbの下端面およびベアリングローラ22の下端部がスライド板2と当接するようになっている。
【0035】
本実施例2のようにすれば、実施例1同様に、電磁石6と連係する鉄片20により回転する前記円柱状のベアリングローラ22が必ず引かれる形となり、ベアリングローラ22が安定して回転するようになるとともに、前記ベアリングローラ22が円柱状であることから、回転に方向性を有するため、搬送台18が回転しにくくなるとともに、前記脚部19aおよびbにおいて、進行方向後側に設けられているた脚部19bのスライド板2と当接する面積が大きくなることから、この部分にて生じる摩擦抵抗が前側の脚部19aの摩擦より大きくなり、さらに搬送台18を回転しずらいものとすることができる。
【0036】
また、本実施例2のように電磁石6と連係する基材である鉄片20が、飲食客により取り出される寿司皿3’にではなく、飲食客により取り出されることのない搬送台18に設けられていることにより、寿司皿3’の取り出しの際に、電磁石6と基材との引き合いに抗する力を必要としないことから、取り出しを容易なものとすることもできる。
【0037】
(実施例3)
図5(a)は、本実施例3の搬送台18を示す裏面図であり、図5(b)は、本実施例3の搬送台18の構成を示す断面C−Cにおける断面図である。
【0038】
本実施例3においても、前記搬送台18を搬送する搬送路は実施例1と同様とされている。
【0039】
本実施例3でも、前記実施例2と同様に、電磁石6と連係しない通常の寿司皿3’を載置して搬送する搬送台18において実施している。
【0040】
本実施例3の搬送台18は、図5(a)および(B)に示されるように、基台26の裏面中央部には、円形の永久磁石25が、スライド板2と当接しないように設けられ、前記基台26の四隅には、前記実施例1において寿司皿3の裏面中央部に設けられていたものと同様の回転部材である、樹脂製のベアリングボール17と、このベアリングボール17を回転自在に保持するベアリングケース16が、ベアリングホルダー部15に挿入、嵌合されて固定されており、これら各ベアリングボール17の下端部は、ほぼ同一水平面となるようにされ、このベアリングボール17の下端部のみにてスライド板2と当接するようになっている。
【0041】
本実施例3のようにすれば、スライド板2と当接する部分が、摩擦の少ない回転可能な回転部材のみであるため、スライド板2上を搬送するために必要な力を、より少ないものとすることができるようになるとともに、電磁石6と連係する基材である永久磁石25が、基台26のほぼ中央に設けられていることから、搬送台18が回転しても、その中心位置が一列状に移動する電磁石6の位置より大きく外れないことから、搬送台18も一列状に整然と搬送されるようになる。
【0042】
(実施例4)
図6(a)は、本実施例4の寿司皿3を示す裏面図であり、図6(b)は、本実施例4の寿司皿3の構成を示す断面D−Dにおける断面図である。
【0043】
本実施例4においても、本実施例4の寿司皿3を搬送する搬送路は実施例1と同様とされている。
【0044】
本実施例4の寿司皿3は、図6(a)および(b)に示されるように、実施例1とほぼ同様の寿司皿3とされているが、本実施例4では、前記実施例1では、搬送路1内の電磁石6と連係する永久磁石13を皿底面部に個別として設けているのに対し、本実施例4では、この電磁石6と連係する基材が回転部材としての鉄製のベアリングボ−ル27とされている点と、このベアリングボ−ル27の下端部が、糸底14の下端部の水平面より若干下方に突出するように配置されている点が異なり、その他の構成は、実施例1と同様とされている。
【0045】
本実施例4のようにすれば、前記ベアリングボ−ル27自体が電磁石6と連係し、スライド板2と常時当接することから、電磁石6の移動に伴ってベアリングボ−ル27自体が回転するようになるとともに、前記糸底14の下端部がスライド板2と当接する面積が減少するとともに、その当接面積の変化が少なく、ほぼ一定とすることができるようになることから、寿司皿3が少ない磁力でも、安定してスム−ズに搬送されるようになる。
【0046】
また、このベアリングボ−ル27が寿司皿3のほぼ中央に設けられていることから、実施例3と同様に、寿司皿3が回転しても、その中心位置が一列状に移動する電磁石6の位置より大きく外れることがなく、寿司皿3が一列状に整然と搬送されるようになる。
【0047】
(実施例5)
図7(a)は、本実施例5の寿司皿3を示す裏面図であり、図7(b)は、本実施例5の寿司皿3の構成を示す断面E−Eにおける断面図である。
【0048】
本実施例5においても、本実施例5の寿司皿3を搬送する搬送路は実施例1と同様とされている。
【0049】
本実施例5の寿司皿3は、図7(a)および(b)に示されるように、前記実施例4と同様の糸底を有する寿司皿3の裏面に、実施例2とほぼ同様のベアリングロ−ラ28を回転自在に保持するベアリングケース21が、前記寿司皿3の中央より少し外れた位置にオフセットされて設けられており、前記ベアリングロ−ラ28は、搬送路内を循環移動する電磁石6と連係する基材を兼ねるために、本実施例5では鉄製とされている。
【0050】
また、前記ベアリングロ−ラ28は、図7(b)に示されるように、実施例4と同様に、糸底14の下端部の水平面より若干下方に突出するように配置されている。
【0051】
本実施例5のようにすれば、前記実施例4と同様に、回転部材である前記ベアリングロ−ラ28が、電磁石6と連係することにより、自転するようになるとともに、前記糸底14の下端部がスライド板2と当接する面積が減少し、その当接面積の変化が少なく、ほぼ一定とすることができるようになることから、寿司皿3が少ない磁力でも、安定してスム−ズに搬送されるようになる。
【0052】
さらに、このベアリングロ−ラ28が円柱状とされていることから、回転に方向性があるため、寿司皿3が回転することを抑えることもできるようになる。
【0053】
また、本実施例5のように、前記ベアリングロ−ラ28を寿司皿3の中心よりオフセットして設けることにより、寿司皿3が前記ベアリングロ−ラ28の回転方向と進行方向とがほぼ直角となるようにスライド板2上に置かれたとしても、寿司皿3の進行につれて寿司皿3が自動的に回転し、その進行方向とベアリングロ−ラ28の回転方向とが自動的に一致するようになる。
【0054】
以上、本発明を図面に基づいて説明してきが、本発明は前記した各実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲での変更または追加があっても、本発明に含まれることは言うまでもない。
【0055】
また、前記各実施例においては、寿司皿3または搬送台18について実施しているが、これらの各実施内容を寿司皿3を搬送台18に、搬送台18を寿司皿3に置き換えて実施しても良いことは言うまでもない。
【0056】
【発明の効果】
本発明は以下の効果を奏する。
【0057】
(a)請求項1項の発明によれば、前記飲食物容器または搬送台下部に回転可能とされた回転部材が設けられることにより、前記スライド板と飲食物容器または搬送台との摩擦が著しく減少され、少ない磁力のマグネットを用いてもスムーズな搬送ができるようになる。
さらに、マグネットの磁力が少なくて済むことから、飲食客が飲食物を取り出す際に必要な力を低減でき、取り出しが容易にできるようになる。
【0058】
(b)請求項2項の発明によれば、前記回転部材が、前記基材により引かれる形となることから、前記回転部材が安定して回転することができるようになる。
【0059】
(c)請求項3項の発明によれば、循環移動するマグネットと連動する基材がほぼ中央部に配置されることにより、スライド板上を搬送される各飲食物容器または搬送台が、整然と一列状に搬送できるようになる。
【0060】
(d)請求項4項の発明によれば、不動のスライド板と当接する部分が回転する回転部材のみであることから、スライド板との摩擦抵抗をより低減することができ、よりスムーズな搬送ができるようになる。
【0061】
(e)請求項5項の発明によれば、前記回転部材の周囲に設けられた脚部がスライド板と当接する面積を低減できるとともに、その面積をほぼ一定とすることができるようになり、これら脚部とスライド板とが当接して生じる摩擦力が低減するとともに安定することから、少ない磁力で安定したスムーズな搬送ができるようになる。
【0062】
(f)請求項6項の発明によれば、回転部材が前記マグネットの移動に伴い、スライド板と当接していることで自転するようになることから、より滑らかな搬送ができるようになる。
さらに、回転部材が基材を兼ねることにより、構成部品の数が減少し、製造コストも低減させることができる。
【0063】
(g)請求項7項の発明によれば、前記回転部材が円柱であることから、回転方向に方向性を持つようになり、飲食物容器または搬送台が搬送中に回転してしまうことを抑えることができる。
【0064】
(h)請求項8項の発明によれば、前記円柱状の回転部材の回転方向と、搬送方向が一致しない状態にて飲食物容器または搬送台をスライド板上に配置したとしても、前記円柱状の回転部材が飲食物容器または搬送台の中央部よりオフセットされていることにより、搬送移動に伴って自動的に円柱状の回転部材の回転方向と、搬送方向が一致するようになる。
【0065】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施例に用いた循環型搬送路を示す外観斜視図である。
【図2】本発明の各実施例に用いた循環型搬送路の構成を示す断面模式図である。
【図3】(a)本発明の実施例1の寿司皿を示す裏面図である。
(b)本発明の実施例1の寿司皿の構成を示す断面A−Aにおける断面図である。
【図4】(a)本発明の実施例2の搬送台を示す裏面図である。
(b)本発明の実施例2の搬送台の構成を示す断面B−Bにおける断面図である。
【図5】(a)本発明の実施例3の搬送台を示す裏面図である。
(b)本発明の実施例3の搬送台の構成を示す断面C−Cにおける断面図である。
【図6】(a)本発明の実施例4の寿司皿を示す裏面図である。
(b)本発明の実施例4の寿司皿の構成を示す断面D−Dにおける断面図である。
【図7】(a)本発明の実施例5の寿司皿を示す裏面図である。
(b)本発明の実施例5の寿司皿の構成を示す断面E−Eにおける断面図である。
【図8】従来の飲食物供給用循環型搬送路を示す模式図である。
【符号の説明】
1 (循環型)搬送路
2 スライド板
3 寿司皿(飲食物容器)
3’ 寿司皿
4 飲食台
5 ハウシング
6 電磁石
7 チェーンレール
8 駆動チェーン
9 レールホルダ−
10 給電レール
11 トロリ
12 集電ブロック
13 永久磁石(基材)
14 糸底(脚部)
15 ベアリングホルダー部
16 ベアリングケ−ス
17 ベアリングボ−ル
18 搬送台
19a、b 脚部
20 鉄片(基材)
21 ベアリングケ−ス
22 ベアリングロ−ラ
23 基台
25 永久磁石
26 基台
27 (鉄製)ベアリングボ−ル(基材)
28 (鉄製)ベアリングロ−ラ(基材)

Claims (8)

  1. 飲食物を飲食客に提供する循環型搬送路上に、不動のスライド板が設けられ、前記スライド板上にはマグネットと反応する基材と連動して移動する飲食物容器または搬送台が載置されるとともに、スライド板下部には、循環移動するマグネットが設けられている飲食物供給用循環型搬送路において、前記飲食物容器または搬送台下部に、この不動のスライド板に常時当接する回転部材が、少なくとも1つ設けられていることを特徴とする循環型搬送路用飲食物容器または搬送台。
  2. 前記回転部材が、前記基材が設けられた位置の搬送方向に対して後ろ側に設けられている請求項1に記載の循環型搬送路用飲食物容器または搬送台。
  3. 前記基材が、飲食物容器または搬送台のほぼ中央部に設けられている請求項1または2に記載の循環型搬送路用飲食物容器または搬送台。
  4. 前記回転部材が多数設けられており、この回転部材でのみ前記スライド板に当接するようになっている請求項1〜3のいずれかに記載の循環型搬送路用飲食物容器または搬送台。
  5. 前記回転部材が、飲食物容器または搬送台のほぼ中央部に1つ設けられ、その周囲に脚部が設けられており、これら脚部の下端部を結ぶ水平面よりも、前記回転部材が下方に若干突出するようになっている請求項1〜3のいずれかに記載の循環型搬送路用飲食物容器または搬送台。
  6. 前記基材が、前記回転部材である請求項1または4または5項に記載の循環型搬送路用飲食物容器または搬送台。
  7. 前記回転部材が円柱状である請求項1〜6のいずれかに記載の循環型搬送路用飲食物容器または搬送台。
  8. 前記円柱状の回転部材が、飲食物容器または搬送台の中央部よりオフセットされて設けられている請求項7に記載の循環型搬送路用飲食物容器または搬送台。
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