JP3916612B2 - 固体撮像装置、その駆動方法及びそれを用いたカメラ - Google Patents

固体撮像装置、その駆動方法及びそれを用いたカメラ Download PDF

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Description

本発明は、複数の光電変換部がアレイ状に配置された固体撮像装置、その駆動方法及びそれを用いたカメラに関する。
図16は従来の固体撮像装置であるMOS型イメージセンサの一般的な回路構成を示している(例えば、特許文献1を参照。)。
図16に示すように、光電変換セルは、フォトダイオード(PD)部101、転送トランジスタ113、リセットトランジスタ122、画素アンプトランジスタ123、選択トランジスタ152、フローティングディフュージョン(FD)部109、電源線131及び出力信号線138により構成されている。
陽極が接地されたPD部101は、その陰極が転送トランジスタ113のソースと接続されている。転送トランジスタ113のドレインはFD部109、画素アンプトランジスタ123のゲート及びリセットトランジスタ122のソースとそれぞれ接続され、そのゲートは読み出し線134と接続されている。ゲートにリセット信号137を受けるリセットトランジスタ122は、そのドレインが画素アンプトランジスタ123のドレイン及び電源線131と接続されている。画素アンプトランジスタ123のソースは、選択トランジスタ152のドレインと接続され、該選択トランジスタ152は、そのゲートに選択信号SELを受けると共に、そのソースが出力信号線138と接続されている。
出力信号線138は、ロードトランジスタ125のドレインと接続されており、ロードトランジスタ125のゲートはロードゲート線140と接続され、そのソースはソース電源線141と接続されている。
このような構成において、ロードトランジスタ125が定電流源となるようにロードゲート線140に所定の電圧を印加しておき、PD部101において光電変換された電荷は、転送トランジスタ113を一時的にオン状態とすることによりFD部109に転送されて、PD部101の電荷が画素アンプトランジスタ123により検出される。このとき、選択トランジスタ152をオン状態とすることにより、出力信号線138を介して信号電荷の検出が可能となる。
特開平11−274455号公報
しかしながら、前記従来の固体撮像装置は、1つの光電変換セルごとに合計4つのトランジスタ113、122、123、及び152、並びに5本の配線131、134、137、138及び150が必要となり、セルに占めるトランジスタ部及び配線部の面積が大きくなる。例えば、光電変換セルの面積を4.1μm×4.1μmとし、0.35μmルールで設計を行なうとすると、PD部101の光電変換セルに対する開口率は5%程度に過ぎない。従って、PD部101の開口面積を十分に大きくなるように確保し、且つ光電変換セルのサイズを微細化することが困難であるという問題を有している。
本発明は、前記従来の問題を解決し、FDA(Floating Diffusion
Amplifier)方式において、光電変換部の開口面積を大きくしながら、光電変換セルのサイズを微細化できるようにすることを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明は、固体撮像装置において、複数の光電変換(PD)部がトランジスタ及び配線を共有可能とする構成とする。
具体的に、本発明に係る第1の固体撮像装置は、それぞれが、少なくとも2行2列のアレイ状に配置された複数の光電変換部を有する複数の光電変換セルと、各光電変換セルの同一の行に含まれる各光電変換部とそれぞれ転送トランジスタを介して接続され、該同一の行に含まれる各光電変換部に共有される複数のフローティングディフュージョン部と、複数の転送トランジスタのうちの同一の行に含まれない少なくとも2つと選択的に接続された複数の読み出し配線と、各フローティングディフュージョン部の電位を検出して出力する画素アンプトランジスタとを備え、複数の読み出し配線のうちの1つと接続され、且つ複数の転送トランジスタにより読み出される各光電変換部の電荷は、それぞれ異なるフローティングディフュージョン部に読み出される。
第1の固体撮像装置によると、フローティングディフュージョン部は、同一の行に含まれる少なくともN個の光電変換部に共有されるため、1光電変換セル当たりのフローティングディフュージョン部が従来の1個からN分の1個(例えばN=2の場合は0.5個)となるので、光電変換部の光電変換セルに対する開口率の増大及び光電変換セルの縮小が可能となる。その結果、光電変換部の開口率を増大しながら光電変換セルのセルサイズの微細化を図ることができる。
第1の固体撮像装置において、各読み出し配線は、複数の光電変換部のうち、同一の列に含まれる光電変換部と接続された転送トランジスタと接続されていることが好ましい。このようにすると、互いに隣接する行に含まれるそれぞれ少なくとも2つの光電変換部の電荷を、1つのフローティングディフュージョン部、画素アンプトランジスタ及び信号線から出力することが可能となる。
また、第1の固体撮像装置において、各読み出し配線は、複数の光電変換部のうち、隣り合う列に含まれる光電変換部と接続された転送トランジスタと接続されていることが好ましい。このようにしても、互いに隣接する行に含まれるそれぞれ少なくとも2つの光電変換部の電荷を、1つのフローティングディフュージョン部、画素アンプトランジスタ及び信号線から出力することが可能となる。
第1の固体撮像装置において、各フローティングディフュージョン部及び各画素アンプトランジスタは、複数の読み出し配線のうちの1つと接続された転送トランジスタにより読み出される行とは異なる隣りの行と共有されていることが好ましい。
第1の固体撮像装置は、各画素アンプトランジスタからの信号を外部に出力する信号線と、各画素アンプトランジスタと信号線との間にそれぞれ設けられ、各画素アンプトランジスタと信号線との間を選択的に導通する選択トランジスタとをさらに備えていることが好ましい。このようにすると、互いに隣接する行に含まれる光電変換部からの電荷を共通の信号線で検出することが可能となる。
第1の固体撮像装置において、各フローティングディフュージョン部及び各画素アンプトランジスタは、行方向及び列方向に隣接する光電変換部同士により共有されていることが好ましい。このようにすると、光電変換部の開口率の拡大及び光電変換セルの縮小化が可能となる。
第1の固体撮像装置は、各フローティングディフュージョン部に蓄積された電荷を廃棄
するリセットトランジスタをさらに備え、リセットトランジスタのドレイン電位は時間的に変化し、リセットトランジスタのドレイン電位が第1の電位の場合に各フローティングディフュージョン部の電位が第3の電位となることにより画素アンプトランジスタが電荷を検出できる期間を持ち、リセットトランジスタのドレイン電位が第2の電位の場合に各フローティングディフュージョン部の電位が第4の電位となることにより各画素アンプトランジスタが電荷の検出を停止する期間を持つことが好ましい。このようにすると、光電変換部から読み出された電荷を画素アンプトランジスタで検出した後に、画素アンプトランジスタによる電荷の検出を停止することができるため、選択トランジスタを設ける必要がなくなる。
第1の固体撮像装置において、各光電変換部は、その行方向又は列方向の間隔が互いに等しくなるように配置されていることが好ましい。このようにすると、光電変換部から読み出された信号から解像度が高い高画質な画像を得ることができる。
第1の固体撮像装置は、各画素アンプトランジスタからの出力信号を処理する信号処理回路をさらに備えていることが好ましい。このようにすると、信号処理を行なう前に混入するノイズを低減できるため、高画質な画像を得ることができる。
第1の固体撮像装置において、光電変換セルは遮光膜を兼ねる電源配線により区画されていることが好ましい。このようにすると、画素アンプトランジスタと接続される出力信号線とは異なる遮光膜に電源配線を形成することができるため、光電変換セルのセルサイズをさらに縮小でき、且つ開口面積をさらに増大することができる。
第1の固体撮像装置において、光電変換セルの2行2列のアレイ状に配置された光電変換部の列方向の内側に前記転送トランジスタを配置し、さらに、前記光電変換セル内の次の行方向側の転送トランジスタと行方向次の転送トランジスタの列方向の内側にフローティングディフュージョン部を配置する。このようにすると、フローティングディフュージョン部の面積を小さくでき、高感度な出力信号が得られる。
第1の固体撮像装置において、光電変換セル内の列方向に配列された複数の前記光電変換部と同一行にない複数の前記光電変換部の間に読み出し配線を配置し、前記光電変換セルと次の列方向の前記光電変換セルの間にリセットトランジスタに印加する信号線を配置することが好ましい。このようにすると、読み出し配線の長が短かくなり、信号の電圧降下分が少なくなる。
第1の固体撮像装置において、前記光電変換部と前記転送トランジスタと前記フローティングディフュージョン部は列方向に前記フローティングディフュージョン部を中心に対称に配置することが好ましい。このようにすると、読み出し特性のバラツキを小さくできる。
本発明に係る固体撮像装置の駆動方法は、本発明の第1の固体撮像装置を駆動する駆動方法を対象とし、一の光電変換セルにおいて、第1の読み出し配線により、同一の行に含まれず且つ互いに隣接する列同士に含まれる光電変換部の信号電荷を、該光電変換部と接続されたフローティングディフュージョン部に転送する第1の工程と、第2の読み出し配線により、複数の光電変換部のうち第1の工程において読み出されていない光電変換部の信号電荷を、該光電変換部と接続された第1の工程と同一のフローティングディフュージョン部に転送する第2の工程とを備えている。
本発明に係る第2の固体撮像装置は、それぞれが、少なくとも2行のアレイ状に配置された複数の光電変換部を有する複数の光電変換セルと、各光電変換セルにおける互いに隣接する行であって同一の列に含まれる各光電変換部とそれぞれ転送トランジスタを介して接続され、且つ各光電変換部に共有されるフローティングディフュージョン部と、各転送トランジスタと接続され、各光電変換部がそれぞれ共有するフローティングディフュージョン部に各光電変換部から独立して電荷を読み出す複数の読み出し配線と、各フローティングディフュージョン部の電位を検出して出力する複数の画素アンプトランジスタと、各フローティングディフュージョン部に蓄積された電荷を廃棄するリセットトランジスタとを備え、リセットトランジスタのドレイン電位は時間的に変化し、リセットトランジスタのドレイン電位が第1の電位の場合に各フローティングディフュージョン部の電位が第3の電位となることにより画素アンプトランジスタが電荷を検出できる期間を持ち、リセットトランジスタのドレイン電位が第2の電位の場合に各フローティングディフュージョン部の電位が第4の電位となることにより各画素アンプトランジスタが電荷の検出を停止する期間を持つ。
第2の固体撮像装置によると、フローティングディフュージョン部は、複数の転送トランジスタと接続され、且つ互いに隣接する行であって同一の列に含まれる複数の光電変換部に共有され、その上、各転送トランジスタには光電変換部から独立して電荷を読み出す複数の読み出し配線が接続されているため、通常設けられる行選択トランジスタが不要と
なる。その結果、1光電変換セル当たりの配線数が、従来の5本から3.5本となるので、光電変換部の面積を拡大しながら光電変換セル自体の面積を縮小することが可能となる。
本発明の第2の固体撮像装置において、行方向に隣接する2個の前記光電変換部を含む光電変換セル内の複数の前記光電変換部に対応するフローティングディフュージョン部を共有して配置することが好ましい。このようにすると、フローティングディフュージョン部の面積を小さくでき、高感度な出力信号が得られる。
第2の固体撮像装置において、リセットトランジスタのドレインは画素アンプトランジスタのドレインと共通に接続されていることが好ましい。このようにすると、リセットトランジスタのドレインと画素アンプトランジスタのドレインとを接続する配線が共有可能となるため、1光電変換セル当たりの配線数をさらに減少することができる。
第2の固体撮像装置において、各フローティングディフュージョン部は、各光電変換セルにおける行方向に隣接する光電変換部同士の間に配置されていることが好ましい。このようにすると、1光電変換セル当たりのフローティングディフュージョン部の面積を縮小することができる。
また、第2の固体撮像装置において、各転送トランジスタはMISトランジスタからなり、各MISトランジスタのゲートは、行方向に配置されていることが好ましい。このようにすると、転送トランジスタの配線を読み出し配線が兼ねることができ、該読み出し配線の光電変換セルに占める面積を縮小できる。
また、第2の固体撮像装置において、各画素アンプトランジスタは、各光電変換セルにおける各光電変換部を含む互いに隣接する行同士の間に配置されていることが好ましい。このようにすると、1光電変換セル当たりの画素アンプトランジスタの占有面積を縮小でき、逆に光電変換部の面積を増大できるため、光に対する感度が向上する。
また、第2の固体撮像装置において、各画素アンプトランジスタ及び各フローティングディフュージョン部は、読み出し配線同士の間に配置されていることが好ましい。このようにすると、画素アンプトランジスタとフローティングディフュージョン部との配線が短縮されるため、1光電変換セル当たりの画素アンプトランジスタ及びフローティングディフュージョン部の占有面積を縮小できる。
また、第2の固体撮像装置において、各画素アンプトランジスタは、互いに列方向に隣接する各光電変換セル同士の間に配置されていることが好ましい。このようにすると、光電変換部を行方向に大きく開口できるため、微細化しても感度を維持できる。
また、第2の固体撮像装置において、各転送トランジスタはMISトランジスタからなり、各画素アンプトランジスタは、MISトランジスタ同士のゲートの間に配置されていることが好ましい。このようにすると、列方向と行方向との交差部分の空き領域を利用できるため、光電変換部の面積を拡大でき且つ光電変換セル自体の面積を縮小することができる。
第2の固体撮像装置がリセットトランジスタを備えている場合に、各リセットトランジスタは、各光電変換セルにおける各光電変換部を含む互いに隣接する行同士の間に配置されていることが好ましい。このようにすると、1光電変換セル当たりのリセットトランジスタの占有面積を縮小できるため、光電変換部の面積を拡大でき且つ光電変換セル自体の面積を縮小することができる。
また、第2の固体撮像装置がリセットトランジスタを備えている場合に、各リセットトランジスタ及び各フローティングディフュージョン部は、読み出し配線同士の間に配置されていることが好ましい。このようにすると、フローティングディフュージョン部とリセットトランジスタとの配線を省略できるため、リセットトランジスタのソースとフローテ
ィングディフュージョン部とを共通にできるので、1光電変換セル当たりのリセットトランジスタ及びフローティングディフュージョン部の占有面積を縮小できる。
また、第2の固体撮像装置がリセットトランジスタを備えている場合に、各リセットトランジスタは、互いに行方向に隣接する光電変換セル同士の間に配置された配線と接続されていることが好ましい。このようにすると、光電変換部の行方向のピッチを合わせやすくなるため、解像度が向上する。
また、第2の固体撮像装置がリセットトランジスタを備えている場合に、各リセットトランジスタは、互いに列方向に隣接する各光電変換セル同士の間に配置されていることが好ましい。このようにすると、光電変換部を行方向に大きく開口できるため、微細化しても感度を維持できる。
この場合に、各転送トランジスタはMISトランジスタからなり、各リセットトランジスタは、MISトランジスタ同士のゲートの間に配置されていることが好ましい。このようにすると、列方向と行方向との交差部分の空き領域を利用できるため、光電変換部の面積を拡大でき且つ光電変換セル自体の面積を縮小することができる。
第2の固体撮像装置において、各フローティングディフュージョン部は、互いに列方向に隣接する各光電変換セル同士の間に配置されていることが好ましい。このようにすると、1光電変換セル当たりのフローティングディフュージョン部の占有面積を縮小できる。
第2の固体撮像装置は、各光電変換部は、互いの間隔が行方向及び列方向の少なくとも一方向で等しくなるように配置されていることが好ましい。このようにすると、撮像された画像における解像度の偏りを補正できるため、高解像度の画像を得ることができる。
第2の固体撮像装置がリセットトランジスタを備えている場合に、リセットトランジスタのドレインと画素アンプトランジスタのドレインとを接続する配線は、遮光膜を兼ねることが好ましい。このようにすると、1光電変換セル当たりの配線数を削減することができるため、光電変換部の面積を拡大でき且つ光電変換セル自体の面積を縮小することができる。
第2の固体撮像装置は、各画素アンプトランジスタから出力される出力信号を処理する信号処理回路をさらに備えていることが好ましい。このようにすると、高解像度の画像を得ることができる。
本発明に係るカメラは、本発明の第1の固体撮像装置又は第2の固体撮像装置を備えている。これにより、本発明のカメラは高解像度の画像を得ることができる。
本発明に係る第1の固体撮像装置によると、1光電変換セル当たりのフローティングディフュージョン部の数が減るため、光電変換部の光電変換セルに対する開口率を増大でき且つ光電変換セル自体のサイズを縮小することができる。その結果、光電変換部の開口面積を大きくしながら、光電変換セルのサイズを微細化することができる。
本発明に係る第2の固体撮像装置は、1光電変換セル当たり2個のトランジスタ及び3.5本の配線により構成することができるため、光電変換部の開口面積を大きくしながら、光電変換セルのサイズを微細化することができる。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置における光電変換セルの回路構成の一例を示している。
図1に示すように、例えば、フォトダイオード素子からなり、入射光を電気エネルギーに変換する光電変換(PD)部1、2、3、4が行方向に順に配置されている。さらに、各PD部1〜4と列方向に隣接するように、PD部5、6、7、8がそれぞれ行方向に順に配置されている。
ここで、本願明細書においては、行方向とは行番号が増大する方向をいい、列方向とは列番号が増大する方向をいう。
1行目と図示しない0行目との間には、1行目に含まれるPD部1、5及び0行目に含まれるPD部からの光電変換後の電荷を蓄積する第1のフローティングディフュージョン(FD)部9が設けられている。2行目と3行目との間には、2行目に含まれるPD部2、6及び3行目に含まれるPD部3、7からの光電変換後の電荷を蓄積する第2のFD部10が、これらPD部2、3、6、7に囲まれるように設けられている。4行目と図示しない5行目との間には、4行目に含まれるPD部4、8及び5行目に含まれるPD部からの光電変換後の電荷を蓄積する第3のFD部11が設けられている。このように、各FD部9、10、11は、それぞれ4つのPD部により共有される。
ここでは、PD部1、2、5、6を含むセルを第1の光電変換セル91とし、PD部3、4、7、8を含むセルを第2の光電変換セル92とする。
第1の光電変換セル91において、1行目に含まれるPD部1と第1のFD部9との間にはPD部1から第1のFD部9に電荷を転送するNチャネル型の転送トランジスタ13が接続されており、PD部5と第1のFD部9との間にはPD部5から第1のFD部9に電荷を転送するNチャネル型の転送トランジスタ17が接続されている。
また、第1の光電変換セル91において、2行目に含まれるPD部2と第2のFD部10との間にはPD部2から第2のFD部10に電荷を転送するNチャネル型の転送トランジスタ14が接続されており、PD部6と第2のFD部10との間にはPD部6から第2のFD部10に電荷を転送するNチャネル型の転送トランジスタ18が接続されている。
第1の実施形態の特徴として、1行目に含まれる転送トランジスタ13と2行目に含まれる転送トランジスタ14の各ゲートは第1の読み出し(READ)線32と接続されており、これに対し、1行目に含まれる転送トランジスタ17と2行目に含まれる転送トランジスタ18の各ゲートは第2のREAD線33と接続されている。
第2の光電変換セル92において、3行目に含まれるPD部3と第2のFD部10との間にはPD部3から第2のFD部10に電荷を転送するNチャネル型の転送トランジスタ15が接続されており、PD部7と第2のFD部10との間にはPD部7から第2のFD部10に電荷を転送するNチャネル型の転送トランジスタ19が接続されている。
また、第2の光電変換セル92において、4行目に含まれるPD部4と第3のFD部11との間にはPD部4から第3のFD部11に電荷を転送するNチャネル型の転送トランジスタ16が接続されており、PD部8と第3のFD部11との間にはPD部8から第3のFD部11に電荷を転送するNチャネル型の転送トランジスタ20が接続されている。
ここでも、3行目に含まれる転送トランジスタ15と4行目に含まれる転送トランジスタ16の各ゲートは第3のREAD線34と接続されており、これに対し、3行目に含まれる転送トランジスタ19と4行目に含まれる転送トランジスタ20の各ゲートは第4のREAD線35と接続されている。
第1のFD部9には、Nチャネル型の第1のリセットトランジスタ21が接続され、該第1のリセットトランジスタ21は、そのソースが第1のFD部9と接続され、そのドレインが光電変換セル用電源(VDDCELL)線31と接続され、そのゲートが第1のリセットパルス(RSCELL)線36と接続されている。これにより、第1のFD部9に蓄積された電荷は、RSCELL信号によりVDDCELL線31に廃棄される。
同様に、第2のFD部10にも、Nチャネル型の第2のリセットトランジスタ22が接続され、該第2のリセットトランジスタ22は、そのソースが第2のFD部10と接続され、そのドレインがVDDCELL線31と接続され、そのゲートが第2のRSCELL線37と接続されている。なお、図示はしていないが、第3のFD部11にも、第1のリセットトランジスタ21等と同一の構成のリセットトランジスタが設けられている。
第1のFD部9及び第1のリセットトランジスタ21には、Nチャネル型の第1の画素アンプトランジスタ23が接続され、該第1の画素アンプトランジスタ23は、そのゲートが第1のFD部9と接続され、そのドレインがVDDCELL線31と接続され、そのソースが第1の出力信号(VO)線38と接続されている。
同様に、第2のFD部10及び第2のリセットトランジスタ22には、Nチャネル型の第2の画素アンプトランジスタ24が接続され、該第2の画素アンプトランジスタ24は、そのゲートが第2のFD部10と接続され、そのドレインがVDDCELL線31と接続され、そのソースが第2のVO線39と接続されている。
第1のVO線38及び第2のVO線39は、各画素アンプトランジスタ23、24と共にソースフォロアアンプを形成するNチャネル型の第1及び第2のロードトランジスタ25、26と接続されている。各ロードトランジスタ25、26のゲートには、ロードゲート(LGCELL)線40がそれぞれ接続され、それらのソースには、ソース電源(SCLL)線41がそれぞれ接続されている。
以下、前記のように構成された固体撮像装置の動作について図面を参照しながら説明する。
図2は第1の実施形態に係る固体撮像装置の駆動タイミングを表わしており、ここでは、水平ブランキング期間(=1H)内で一連の動作が完結する。
また、アレイ状に配置した各PD部1〜8からの信号電荷の検出順序は、1行目と2行目とを同時に行ない、続いて、3行目と4行目とを同時に行なう。
図2に示すように、まず、各ロードトランジスタ25、26が定電流源となるように、LGCELL線40にハイレベルの電圧を印加しておき、続いて、VDDCELL線31の電位をハイレベルにしている期間に、各RSCELL線36、37をパルス状にハイレベルにして各リセットトランジスタ21、22を一時的にオン状態とする。これにより、第1の光電変換セル91における第1のFD部9及び第2の光電変換セル92における第2のFD部10に蓄積されていた電荷が共にVDDCELL線31に廃棄される。このとき、各画素アンプトランジスタ23、24においては、該リセット時の信号レベルを検出
して、検出した信号レベルを各VO線38、39を通してノイズキャンセル回路(図示せず)に導入し、導入された信号レベルはノイズキャンセル回路によりクランプされる。
次に、各リセットトランジスタ21、22がオフ状態に遷移した後に、第1のREAD線32にハイレベルの電圧をパルス状に印加して、各転送トランジスタ13、14を同時にオン状態とする。これにより、1行目のPD部1に蓄積された電荷は第1のFD部9に転送され、一方、2行目のPD部2に蓄積された電荷は第2のFD部10に転送される。第1のFD部9及び第2のFD部10に転送された電荷は、それぞれ第1の画素アンプトランジスタ23及び第2の画素アンプトランジスタ24において蓄積信号の電圧レベルが検出される。さらに、検出された電圧レベルは、それぞれ第1のVO線38及び第2のVO線39を通してノイズキャンセル回路に導入されて、該ノイズキャンセル回路によりそれぞれの信号サンプリングが行なわれる。この一連の動作により、各画素アンプトランジスタ23、24が持つ閾値のばらつき及びノイズ成分が除去された出力信号を検出することができる。
続いて、VDDCELL線31をローレベルのオフ状態とし、且つ各RSCELL線36、37を一時的にオン状態とすると、各FD部9、10の電位はVDDCELL線31と同一のオフレベルとなるため、各画素アンプトランジスタ23、24は動作しなくなる。
これ以後、垂直ライン走査回路において、各RSCELL線36、37及び第1のREAD線32が選択されるまでは、各画素アンプトランジスタ23、24は動作しなくなるため非選択状態となる。
次の水平ブランキング期間2Hにおいて、各リセットトランジスタ21、22を一時的にオン状態として、各FD部9、10の電荷を廃棄する。このとき、前述したように、各画素アンプトランジスタ23、24においてリセット時の信号レベルを検出し、検出した信号レベルを各VO線38、39を通してノイズキャンセル回路に導入し、そこで信号レベルをクランプする。
次に、各リセットトランジスタ21、22がオフ状態となった後に、第2のREAD線33にハイレベルの電圧をパルス状に印加して、各転送トランジスタ17、18を同時にオン状態とする。これにより、1行目のPD部5に蓄積された電荷は第1のFD部9に転送され、一方、2行目のPD部6に蓄積された電荷は第2のFD部10に転送される。
その後は、第1の水平ブランキング期間1Hと同様に、それぞれ異なる第1のFD部9及び第2のFD部10に転送された電荷は、それぞれ第1の画素アンプトランジスタ23及び第2の画素アンプトランジスタ24において蓄積信号の電圧レベルが検出される。さらに、それぞれ第1のVO線38及び第2のVO線39を通してノイズキャンセル回路により信号サンプリングが行なわれる。この一連の動作により、各画素アンプトランジスタ23、24が持つ閾値のばらつき及びノイズ成分が除去された出力信号を検出することができる。
このように、第1の水平ブランキング期間1Hに検出された電荷及び第2の水平ブランキング期間2Hに検出された電荷を、それぞれ信号処理回路(図示せず)で処理することにより、1行目及び2行目の配置位置で光電変換された電荷を実際の配置と対応した画像として検出することができる。
続いて、3行目及び4行目を1行目及び2行目と同様に駆動することにより、アレイの全面にわたって信号検出を行なうことができる。
なお、第1の実施形態においては、1列おき、すなわちPD部1、2を含む奇数列目を読み出した後に、PD部5、6を含む偶数列目の電荷を検出する回路構成及び駆動方法を説明したが、これに限られず、READ線を増やして、2列おきに同様な駆動タイミングで電荷を検出することができる。
第1の実施形態に係る固体撮像装置は、図1の回路構成に示すように、例えば、4つのPD部が1つのFD部及び1つの画素アンプトランジスタを共有するため、1光電変換セル当たりのトランジスタの個数は、最終的に従来の4個から1.5個に削減でき、配線数は従来の5本から2.5本に削減できる。例えば、光電変換セルの面積を4.1μm×4.1μmとし、0.35μmルールで設計を行なうと、光電変換セルに対するPD部の開口率は35%程度となる。これにより、光電変換セル91、92のセルサイズを縮小できると共に、PD部の開口率を大幅に増大することができる。
ちなみに、従来の回路構成において、1本のREAD線によって、互いに隣接する行に含まれる2つの光電変換部の信号電荷を同一のタイミングで検出する構成を採る場合に、例えば光電変換セルの面積を4.1μm×4.1μmとし、0.35μmルールで設計を行なうと、PD部の開口率は10%程度である。
また、従来の回路構成において、1本のREAD線によって、互いに隣接する行に含まれる2つの光電変換部の電荷を読み出し、且つ読み出されない行と隣接する行に含まれる光電変換セルのFD部及び画素アンプトランジスタを2つの光電変換部で共有して信号電荷を検出する構成を採る場合に、2つの光電変換部が同一のタイミングで信号電荷を検出する駆動方法を用いると、例えば光電変換セルの面積を4.1μm×4.1μmとし、0.35μmルールで設計を行なうと、PD部の開口率は15%程度となる。
図3に本発明の第1の実施形態における固体撮像装置の光電変換セルとREAD線とRSCELL線の基本的なレイアウトを示す。光電変換セル内にはPD部と転送トランジスタとFD部を記載している。符号は図1に対応する。また、第1のリセットトランジスタ21、第2のリセットトランジスタ22、第1の画素アンプトランジスタ23、第2の画素アンプトランジスタ24、第1のロードトランジスタ25、第2のロードトランジスタ26、VO線38、39、ロードゲート線40、ソース電源41は省略している。光電変換セル91内にPD部1,2,5,6を配置し、列方向にPD部の内側に転送トランジスタ13,14,17,18を配置し、さらに列方向転送トランジスタの内側にFD部を配置している。同様に光電変換セル92内にPD部3,4,7,8を配置し、列方向にPD部の内側に転送トランジスタ15,16,19,20を配置し、さらに列方向転送トランジスタの内側にFD部を配置している。FD部9は1行目のPD部1、5と図示しない0行目のPD部に対応し、FD部10は2行目のPD部2、6と3行目のPD部3、7に対応し、FD部11は4行目のPD部4、8と図示しないPD部に対応する。READ線32、33は光電変換セル91の1行目のPD部1,5と2行目のPD部2,6の間に列方向に配置され、READ線34,35は光電変換セル92の3行目のPD部3,7と4行目のPD部4,8の間に列方向に配置される。またRSCELL線36は光電変換セル91と0行目を含む図示しない光電変換セルの間に列方向に配置され、RSCELL線37は光電変換セル91と光電変換セル92の間に列方向に配置される。レイアウトはこれに限らず、行方向、列方向を入れ替えても可能である。
図4に本発明の第1の実施形態における固体撮像装置の光電変換セルの断面図を示す。
図3内の波線AB部の断面を示しており、210は半導体基板、211は半導体基板210と異なる導電型の低濃度半導体層、212は半導体基板と同じ導電型の半導体層、213は210の半導体基板と異なる導電型の高濃度半導体層である。211の低濃度半導体層と212の半導体層と213の高濃度半導体層で光電変換部を形成する。この構成の光電変換部は埋め込み型構造であるが、213の高濃度半導体層がなくてもよい。214はFD部、215は転送トランジスタのゲートである。216は第一層の配線で、217は第二層の配線、218、219、220は絶縁層である。FD部の列方向の両側に転送トランジスタのゲートを、さらに転送トランジスタのゲートの列方向の両側にPD部を配置している。FD部を中心に転送トランジスタのゲート、PD部は対称的に配置している。
図5にPD部のポテンシャルプロフィールを示す。230は一般のポテンシャルプロフィール、231はPD部の容量成分を増加するポテンシャルプロフィールである。図5中aは高濃度半導体層213と半導体層212境界付近で図5中bは半導体層212と低濃度半導体層211境界の空乏層の低濃度半導体層211側付近である。
(第1の実施形態の一変形例)
図6は本発明の第1の実施形態の一変形例に係る固体撮像装置における光電変換セルの回路構成を示している。ここでも、図6において、図1に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付すことにより説明を省略する。
図6に示すように、例えば、第1の光電変換セル91において、第1のREAD線32は、互いに隣接する列に含まれる転送トランジスタ13及び転送トランジスタ18と接続され、一方、第2のREAD線33も、互いに隣接する列に含まれる転送トランジスタ14及び転送トランジスタ17と接続されている。このように、第1のREAD線32及び第2のREAD線33を挟んで隣接する2行に含まれるPD部1、2、5、6に対して、同一の列に含まれないPD部同士の信号電荷を転送するように接続を行なっても、図2に示す駆動タイミングで電荷を検出することができる。
例えば、第1のREAD線32が一時的にオン状態とされた場合には、PD部1から転送トランジスタ13を介して第1のFD部9に信号電荷が転送され、このとき同時に、PD部6から転送トランジスタ18を介して第2のFD部10に信号電荷が転送される。
なお、第1の実施形態及びその一変形例は、水平ブランキング期間1Hにおいて、1つの光電変換セル91に含まれる4つのPD部のうちの2つの信号電荷を読み出したが、これに代えて、4つのPD部のすべての信号電荷を読み出しても良い。
また、異なる水平ブランキング時間に読み出したすべての光電変換セルからの信号電荷に対して信号処理を行なうことにより、高画質な多画素の画像を得ることができる。
図7に本発明の第1の実施形態の一変形例における固体撮像装置の光電変換セルとREAD線とRSCELL線の基本的なレイアウトを示す。図3からの相違点はREAD線32は光電変換セル91の転送トランジスタ13,18に、READ線33は光電変換セル91の転送トランジスタ14,17にREAD線34は光電変換セル92の転送トランジスタ15,20に、READ線35は光電変換セル92の転送トランジスタ16,19に接続が変更されている。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図8は本発明の第2の実施形態に係る固体撮像装置における光電変換セルの回路構成の一例を示している。図8において、図1に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付すことにより説明を省略する。
まず、図8において、図1に示した第1の実施形態に係る固体撮像装置との相違点を説明する。
第2の実施形態においては、第1の画素アンプトランジスタ23及び第2の画素アンプトランジスタ24を、それぞれNチャネル型の第1の選択トランジスタ52及び第2の選択トランジスタ53を介して第1の出力信号(VO)線38と第2の出力信号(VO)線39と接続する構成を採る。
第1の選択トランジスタ52及び第2の選択トランジスタ53の各ゲートには、スイッチングパルスを印加する第1の選択(SO)線50及び第2のSO線51がそれぞれ接続されている。
以下、前記のように構成された固体撮像装置の動作について図面を参照しながら説明する。
図9は第2の実施形態に係る固体撮像装置の駆動タイミングを表わしており、ここでは、水平ブランキング期間(=1H)内で一連の動作が完結する。
図9に示すように、まず、第1及び第2の各ロードトランジスタ25、26が定電流源となるように、LGCELL線40に所定の電圧を印加しておくと共に、VDDCELL線31の電位をハイレベルにセットしておく。続いて、各RSCELL線36、37をパルス状にハイレベルにして各リセットトランジスタ21、22を一時的にオン状態とする。これにより、第1のFD部9及び第2のFD部10に蓄積されていた電荷がVDDCELL線31に廃棄される。このとき、各画素アンプトランジスタ23、24においては、あらかじめ各選択トランジスタ52、53をオン状態とすることにより、リセット時の信号レベルを検出して、検出した信号レベルを各VO線38、39を通してノイズキャンセル回路(図示せず)に導入し、導入された信号レベルはノイズキャンセル回路においてクランプされる。
次に、各リセットトランジスタ21、22がオフ状態に遷移した後に、第1のREAD線32にハイレベルの電圧をパルス状に印加して、各転送トランジスタ13、14を同時にオン状態とする。これにより、1行目のPD部1に蓄積された電荷は第1のFD部9に転送され、一方、2行目のPD部2に蓄積された電荷は第2のFD部10に転送される。その後、第1のFD部9及び第2のFD部10に転送された電荷は、それぞれ第1の画素アンプトランジスタ23及び第2の画素アンプトランジスタ24において蓄積信号の電圧レベルが検出される。
続いて、第1のSO線50及び第2のSO線51を共にハイレベルに遷移して、第1及び第2の各選択トランジスタ52、53をオン状態に保持することにより、第1の画素アンプトランジスタ23の蓄積信号は第1のVO線38を通して、また、第2の画素アンプトランジスタ24の蓄積信号は第2のVO線39を通してそれぞれノイズキャンセル回路に導入し、該ノイズキャンセル回路により信号サンプリングを行なう。
その後、第1のSO線50及び第2のSO線51を共にローレベルに戻して、第1及び第2の各選択トランジスタ52、53をオフ状態とすると、各画素アンプトランジスタ23、24は動作しなくなる。
これ以後、垂直ライン走査回路において、各RSCELL線36、37及び第1のREAD線32が選択されるまでは、各画素アンプトランジスタ23、24は動作しなくなるため非選択状態となる。
次の水平ブランキング期間2Hにおいて、各リセットトランジスタ21、22を一時的にオン状態として、各FD部9、10の電荷を廃棄する。このとき、前述したように、各画素アンプトランジスタ23、24においてリセット時の信号レベルを検出し、検出した信号レベルを各VO線38、39を通してノイズキャンセル回路に導入し、該ノイズキャンセル回路により信号レベルをクランプする。
次に、各リセットトランジスタ21、22がオフ状態となった後に、第2のREAD線33にハイレベルの電圧をパルス状に印加して、各転送トランジスタ17、18を同時にオン状態とする。これにより、1行目のPD部5に蓄積された電荷は第1のFD部9に転送され、一方、2行目のPD部6に蓄積された電荷は第2のFD部10に転送される。
その後は、第1の水平ブランキング期間1Hと同様に、それぞれ異なる第1のFD部9及び第2のFD部10に転送された電荷は、それぞれ異なる第1の画素アンプトランジスタ23及び第2の画素アンプトランジスタ24において蓄積信号の電圧レベルが検出される。さらに、それぞれ電圧レベルが検出された蓄積信号は、第1及び第2の各VO線38、39を選択的に導通状態としてノイズキャンセル回路に導入され、そこで信号サンプリングが行なわれる。この一連の動作により、各画素アンプトランジスタ23、24が持つ閾値のばらつき及びノイズ成分が除去された出力信号を検出することができる。
このように、異なるPD部9、10に蓄積された信号電荷は、第1のVO線38及び第2のVO線39との間にそれぞれ第1の選択トランジスタ52及び第2の選択トランジスタ53を設けることにより、1光電変換セル当たりのトランジスタの個数は1.75となり、また配線数は2.75本となるので、光電変換セル91、92のセルサイズを縮小できると共に、各PD部の開口率を大幅に増大することができる。
なお、第2の実施形態においても、第1の実施形態の一変形例と同様に、例えば、転送トランジスタ13及びそれと対角位置にある転送トランジスタ18を第1のREAD線32と接続し、転送トランジスタ14及びそれと対角位置にある転送トランジスタ部17を第2のREAD線33と接続する構成を採用しても良い。
また、1つの光電変換セル91には、2行2列のPD部を配置したが、これに限られず、各PD部を2行3列又は3行2列、さらには3行以上且つ3列以上に配置しても良い。
図10に本発明の第2の実施形態における固体撮像装置の光電変換セルとREAD線とRSCELL線と選択線の基本的なレイアウトを示す。光電変換セル内にはPD部と転送トランジスタとFD部を記載している。符号は図1に対応する。また、第1のリセットトランジスタ21、第2のリセットトランジスタ22、第1の画素アンプトランジスタ23、第2の画素アンプトランジスタ24、第1のロードトランジスタ25、第2のロードトランジスタ26、VO線38、39、ロードゲート線40、ソース電源41、選択トランジスタ52,53は省略している。図10に追加されたのは、選択線50は光電変換セル91と0行目を含む図示しない光電変換セルの間に列方向に配置され、選択線51は光電変換セル91と光電変換セル92の間に列方向に配置される。レイアウトはこれに限らず、行方向、列方向を入れ替えても可能である。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図11は本発明の第3の実施形態に係る固体撮像装置における光電変換セルの回路構成の一例を示している。図11において、図1に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付すことにより説明を省略する。
図11に示すように、第3の実施形態に係る固体撮像装置は、第1〜第4の各光電変換セル91、92、93、94が行列状に配置されている。
例えば、第1の光電変換セル91は、アレイ状配置の1列目で且つ1行目と2行目とにそれぞれ光電変換(PD)部1、2を有し、該PD部1、2はそれぞれNチャネル型の転送トランジスタ13、14を介して第1のFD部9を共有している。
第1のFD部9は、Nチャネル型の第1のリセットトランジスタ21が接続され、該第1のリセットトランジスタ21は、そのソースが第1のFD部9と接続され、そのドレインが第1のVDDCELL線30と接続され、そのゲートが第1のRSCELL線36と接続されている。これにより、第1のFD部9に蓄積された電荷は、RSCELL信号により第1のVDDCELL線30に廃棄される。
第1のFD部9及び第1のリセットトランジスタ21には、Nチャネル型の第1の画素アンプトランジスタ23が接続され、該第1の画素アンプトランジスタ23は、そのゲートが第1のFD部9と接続され、そのドレインが第1のVDDCELL線30と接続され、そのソースが第1のVO線38と接続されている。
同様に、第2の光電変換セル92を構成する1列目で且つ3行目と4行目とに配置されたPD部3及びPD部4は、それぞれ転送トランジスタ15、16を介して第2のFD部10を共有し、第2のリセットトランジスタ22は第2のFD部10と第1のVDDCELL線30とを選択的に導通する。また、ゲートに第2のFD部10の信号電位を受け、ドレインに第1のVDDCELL線30の電源電位を受ける第2の画素アンプトランジスタ24は、受けた信号電位に応じた検出信号を第1のVO線38に出力する。
第3の光電変換セル93を構成する2列目で且つ1行目と2行目とに配置されたPD部5及びPD部6は、それぞれ転送トランジスタ17、18を介して第3のFD部11を共有し、第3のリセットトランジスタ61は第3のFD部11と第2のVDDCELL線31とを選択的に導通する。また、ゲートに第3のFD部11の信号電位を受け、ドレインに第2のVDDCELL線31の電源電位を受ける第3の画素アンプトランジスタ63は、受けた信号電位に応じた検出信号を第2のVO線39に出力する。
第4の光電変換セル94を構成する2列目で且つ3行目と4行目とに配置されたPD部7及びPD部8は、それぞれ転送トランジスタ19、20を介して第4のFD部12を共有し、第4のリセットトランジスタ62は第4のFD部12と第2のVDDCELL線31とを選択的に導通する。また、ゲートに第4のFD部12の信号電位を受け、ドレインに第2のVDDCELL線31の電源電位を受ける第4の画素アンプトランジスタ64は、受けた信号電位に応じた検出信号を第2のVO線39に出力する。
以下、前記のように構成された固体撮像装置の動作について図面を参照しながら説明する。
図12は第3の実施形態に係る固体撮像装置の駆動タイミングを表わしており、ここでは、水平ブランキング期間(=1H)内で一連の動作が完結する。
また、アレイ状に配置した各PD部1〜8からの信号電荷の検出順序は、1行目から2行目へと順次行なう。
図12に示すように、まず、各ロードトランジスタ25、26が定電流源となるように、LGCELL線40にハイレベルの電圧を印加しておき、続いて、第1のVDDCELL線30及び第2のVDDCELL線31の電位を共にハイレベルにしている期間に、第1のRSCELL線36をパルス状にハイレベルにして、各リセットトランジスタ21、61を一時的にオン状態とする。これにより、第1の光電変換セル91における第1のFD部9及び第3の光電変換セル93における第3のFD部11に蓄積されていた電荷が第1のVDDCELL線30及び第2のVDDCELL線31にそれぞれ廃棄される。このとき、各画素アンプトランジスタ23、63においては、該リセット時の信号レベルを検出して、検出した信号レベルを各VO線38、39を通してノイズキャンセル回路(図示せず)に導入し、導入された信号レベルはノイズキャンセル回路によりクランプされる。
次に、各リセットトランジスタ21、61がオフ状態に遷移した後に、第1のREAD線32にハイレベルの電圧をパルス状に印加して、各転送トランジスタ13、17を同時にオン状態とする。これにより、1列目のPD部1に蓄積された電荷は第1のFD部9に転送され、一方、2列目のPD部5に蓄積された電荷は第3のFD部11に転送される。第1のFD部9及び第3のFD部11に転送された電荷は、それぞれ第1の画素アンプトランジスタ23及び第3の画素アンプトランジスタ63において蓄積信号の電圧レベルが検出される。さらに、検出された電圧レベルは、それぞれ第1のVO線38及び第2のVO線39を通してノイズキャンセル回路に導入されて、該ノイズキャンセル回路によりそれぞれの信号サンプリングが行なわれる。この一連の動作により、各画素アンプトランジスタ23、63が持つ閾値のばらつき及びノイズ成分が除去された出力信号を検出することができる。
続いて、各VDDCELL線30、31を共にローレベルのオフ状態とし、且つ第1のRSCELL線36を一時的にオン状態とすると、各FD部9、11の電位はいずれも各VDDCELL線30、31と同一のオフレベルとなるため、各画素アンプトランジスタ23、63は動作しなくなる。
これ以後、垂直ライン走査回路において、第1のRSCELL線36及び第1のREAD線32が選択されるまでは、各画素アンプトランジスタ23、63は動作しなくなるため非選択状態となる。
次の水平ブランキング期間2Hにおいて、各リセットトランジスタ21、61を一時的にオン状態として、各FD部9、11の電荷を廃棄する。このとき、前述したように、各画素アンプトランジスタ23、63においてリセット時の信号レベルを検出し、検出した信号レベルを各VO線38、39を通してノイズキャンセル回路に導入し、そこで信号レベルをクランプする。
次に、各リセットトランジスタ21、61がオフ状態となった後に、第2のREAD線33にハイレベルの電圧をパルス状に印加して、各転送トランジスタ14、18を同時にオン状態とする。これにより、1列目のPD部2に蓄積された電荷は第1のFD部9に転送され、一方、2列目のPD部6に蓄積された電荷は第3のFD部11に転送される。
その後は、第1の水平ブランキング期間1Hと同様に、それぞれ異なる第1のFD部9及び第3のFD部11に転送された電荷は、それぞれ第1の画素アンプトランジスタ23及び第3の画素アンプトランジスタ63において蓄積信号の電圧レベルが検出される。さらに、それぞれ第1のVO線38及び第2のVO線39を通してノイズキャンセル回路により信号サンプリングが行なわれる。この一連の動作により、各画素アンプトランジスタ23、63が持つ閾値のばらつき及びノイズ成分が除去された出力信号を検出することができる。
このように、第1の水平ブランキング期間1Hに検出された電荷及び第2の水平ブランキング期間2Hに検出された電荷を、それぞれ信号処理回路(図示せず)で処理することにより、1列目及び2列目の配置位置で光電変換された電荷を実際の配置と対応した画像
として検出することができる。これにより、第3の実施形態においては、例えば、第1のリセットトランジスタ21のドレインと第1の画素アンプトランジスタ23のドレインとに印加される電源電位の変化が同一であり、これにより、従来の行選択用のトランジスタ152を不要にすることができる。
続いて、3行目及び4行目を1行目及び2行目と同様に駆動することにより、アレイの全面にわたって信号検出を行なうことができる。
以上説明したように、第3の実施形態に係る固体撮像装置は、例えば、2個のPD部1、2が第1のFD部9及び第1の画素アンプトランジスタ23を共有する構成を採るため、1光電変換セル当たりのトランジスタの数は、最終的に従来の4個から2個に削減できる。また、配線数は、従来の5本から3.5本に削減できる。従って、例えば光電変換セルの面積を4.1μm×4.1μmとし、0.35μmルールで設計を行なうと、各PD部1、2の開口率は30%程度となる。これにより、各光電変換セルのセルサイズを縮小できると共に、PD部の開口率を大幅に向上することができる。
なお、各リセットトランジスタ21、22、61、62をNチャネル型のMOSトランジスタとしたが、これに代えて、Pチャネル型とした場合には、第1及び第2のRSCELL線36、37にはローレベルの電圧が印加されると、各リセットトランジスタ21、22、61、62がオン状態となる。
同様に、各画素アンプトランジスタ23、24、63、64をNチャネル型のMOSトランジスタとしたが、これに代えて、Pチャネル型とした場合には、第1及び第2のVDDCELL線30、31にローレベルの電圧が印加されると、各画素アンプトランジスタ23、24、63、64がオン状態となり、それぞれ対応する各FD部9、10、11、12からの信号電位を検出する電位検出期間となる。
図13に本発明の第3の実施形態における固体撮像装置の光電変換セルとREAD線とRSCELL線の基本的なレイアウトを示す。光電変換セル内にはPD部と転送トランジスタとFD部を記載している。符号は図1に対応する。また、第1のリセットトランジスタ21、第2のリセットトランジスタ22、第3のリセットトランジスタ61、第2のリセットトランジスタ62、第1の画素アンプトランジスタ23、第2の画素アンプトランジスタ24、第3の画素アンプトランジスタ63、第4の画素アンプトランジスタ64、第1のロードトランジスタ25、第2のロードトランジスタ26、VO線38、39、ロードゲート線40、ソース電源41は省略している。
光電変換セル91内にPD部1,2を行方向に配置し、列方向に転送トランジスタ13,14を配置し、さらに列方向にFD部9を配置している。同様に光電変換セル92内にPD部3,4を行方向に配置し、列方向に転送トランジスタ15,16を配置し、さらに列方向にFD部を配置している。光電変換セル93、94も同様に配置している。FD部9、10,11,12はそれぞれPD部1と2、3と4、5と6、7と8に対応する。READ線32、33,34,35はそれぞれ転送トランジスタ13と17、14と18、15と19、16と20に接続される。レイアウトはこれに限らず、行方向、列方向を入れ替えても可能である。
以下、図14に示すように、各PD部1、2、3、5、6、7をレイアウトし、PD部1とPD部2との間の領域をA箇所とし、PD部1、2、5、6に囲まれた中心の領域をB箇所とし、PD部5とPD部6との間の領域をC箇所とし、PD部2とPD部6との間の領域をD箇所とし、PD部1とPD部5との間の領域をE箇所とする。ここで、図11に示すように、各FD部9、11、各画素アンプトランジスタ23、63及びリセットトランジスタ21、61を各箇所に配置する。
さらに、各FD部9、11をそれぞれA箇所及びC箇所に配置した場合には、各転送トランジスタ13、14を駆動する各READ線32、33を互いに並行に配置する。
また、例えば第1のリセットトランジスタ21を駆動する第1のRSCELL線36をPD部2とPD部3との間に配置する。
また、図14に示したように、各PD部同士の間隔を行方向及び列方向の少なくとも一方向で等しくなるように配置する。
また、図示はしていないが、第1のVDDCELL線30及び第2のVDDCELL線31を光電変換セル同士を区画する遮光膜として用いる。
図15は固体撮像装置の基本的回路ブロックの配置図を示す。201は撮像領域で複数の光電変換セル202が行列に配置されている。203は行方向シフトレジスタで撮像領域201の列方向の両外側に配置される。204は列方向シフトレジスタで撮像領域の行方向の両外側に配置される。205はノイズキャンセル回路で撮像領域を列方向シフトレジスタの間に配置される。撮像領域内の第1、第2の出力信号線が画素領域よりノイズキャンセル回路を介し撮像領域の両外側の共通信号線206に導かれる。その後、列方向シフトレジスタ204に同期して出力信号が増幅回路207出力される。
また、第1〜第3の実施形態に係る固体撮像装置を用いれば、小型で且つ高解像度の画像を得られるカメラを実現できる。
本発明に係る固体撮像装置は、光電変換部の開口面積を大きくしながら、光電変換セルのサイズを微細化するという効果を有し、複数の光電変換部がアレイ状に配置された固体撮像装置、その駆動方法及びそれを用いたカメラ等として有用である。
本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置における光電変換セルの一例を示す回路図である。 本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置の駆動タイミングを表わすタイミングチャート図である。 本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置のレイアウト図である。 本発明の第1の実施形態における固体撮像装置の光電変換セルの断面図 PD部のポテンシャルプロフィールを示す図 本発明の第1の実施形態の一変形例に係る固体撮像装置における光電変換セルの一例を示す回路図である。 本発明の第1の実施形態の一変形例に係る固体撮像装置のレイアウト図である。 本発明の第2の実施形態に係る固体撮像装置における光電変換セルの一例を示す回路図である。 本発明の第2の実施形態に係る固体撮像装置の駆動タイミングを表わすタイミングチャート図である。 本発明の第2の実施形態に係る固体撮像装置のレイアウト図である。 本発明の第3の実施形態に係る固体撮像装置における光電変換セルの一例を示す回路図である。 本発明の第3の実施形態に係る固体撮像装置の駆動タイミングを表わすタイミングチャート図である。 本発明の第3の実施形態に係る固体撮像装置のレイアウト図である。 本発明の第3の実施形態に係る固体撮像装置における光電変換セル部分の光電変換部のレイアウトを模式的に示す平面図である。 本発明の固体撮像装置の基本的回路ブロックの配置図である。 従来の固体撮像装置における光電変換セルを示す回路図である。
符号の説明
1 光電変換(PD)部
2 光電変換(PD)部
3 光電変換(PD)部
4 光電変換(PD)部
5 光電変換(PD)部
6 光電変換(PD)部
7 光電変換(PD)部
8 光電変換(PD)部
9 第1のフローティングディフュージョン(FD)部
10 第2のフローティングディフュージョン(FD)部
11 第3のフローティングディフュージョン(FD)部
12 第4のフローティングディフュージョン(FD)部
13 転送トランジスタ
14 転送トランジスタ
15 転送トランジスタ
16 転送トランジスタ
17 転送トランジスタ
18 転送トランジスタ
19 転送トランジスタ
20 転送トランジスタ
21 第1のリセットトランジスタ
22 第2のリセットトランジスタ
23 第1の画素アンプトランジスタ
24 第2の画素アンプトランジスタ
25 第1のロードトランジスタ
26 第2のロードトランジスタ
30 第1の光電変換セル用電源(VDDCELL)線
31 (第2の)光電変換セル用電源(VDDCELL)線
32 第1の読み出し(READ)線
33 第2の読み出し(READ)線
34 第3の読み出し(READ)線
35 第4の読み出し(READ)線
36 第1のリセットパルス(RSCELL)線
37 第2のリセットパルス(RSCELL)線
38 第1の出力信号(VO)線
39 第2の出力信号(VO)線
40 ロードゲート(LGCELL)線
41 ソース電源(SCLL)線
50 第1の選択(SO)線
51 第2の選択(SO)線
52 第1の選択トランジスタ
53 第2の選択トランジスタ
61 第3のリセットトランジスタ
62 第4のリセットトランジスタ
63 第3の画素アンプトランジスタ
64 第4の画素アンプトランジスタ
91 第1の光電変換セル
92 第2の光電変換セル
93 第3の光電変換セル
94 第4の光電変換セル
201 撮像領域
202 光電変換セル
203 行方向シフトレジスタ
204 列方向シフトレジスタ
205 ノイズキャンセル回路
206 撮像領域の両外側の共通信号線
207 増幅回路
210 半導体基板
211 半導体基板210と異なる導電型の低濃度半導体層
212 半導体基板と同じ導電型の半導体層
213 210の半導体基板と異なる導電型の高濃度半導体層
214 FD部
215 転送トランジスタのゲート
216 第一層の配線
217 第二層の配線
218、219、220 絶縁層
230 一般のポテンシャルプロフィール
231 PD部の容量成分を増加するポテンシャルプロフィール

Claims (15)

  1. それぞれが、少なくとも2行2列のアレイ状に配置された複数の光電変換部を有する複数の光電変換セルと、前記各光電変換セルの同一の行に含まれる各光電変換部とそれぞれ転送トランジスタを介して接続され、且つ前記同一の行に含まれる前記各光電変換部に共有される複数のフローティングディフュージョン部と、前記複数の転送トランジスタのうちの同一の行に含まれない少なくとも2つと選択的に接続された複数の読み出し配線と、前記各フローティングディフュージョン部の電位を検出して出力する複数の画素アンプトランジスタとを備え、前記複数の読み出し配線のうちの1つと接続され、且つ複数の転送トランジスタにより読み出される各光電変換部の電荷は、それぞれ異なるフローティングディフュージョン部に読み出されることを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記各読み出し配線は、前記複数の光電変換部のうち、同一の列に含まれる光電変換部と接続された転送トランジスタのゲートと接続されていることを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記各読み出し配線は、前記複数の光電変換部のうち、隣り合う列に含まれる光電変換部と接続された転送トランジスタのゲートと接続されていることを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  4. 前記各フローティングディフュージョン部及び各画素アンプトランジスタは、前記複数の読み出し配線のうちの1つと接続された転送トランジスタにより読み出される行とは異なる隣りの行と共有されていることを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  5. 前記各画素アンプトランジスタからの信号を外部に出力する信号線と、前記各画素アンプトランジスタと前記信号線との間にそれぞれ設けられ、前記各画素アンプトランジスタと前記信号線との間を選択的に導通する選択トランジスタとをさらに備えていることを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  6. 前記各フローティングディフュージョン部及び各画素アンプトランジスタは、行方向及び列方向に隣接する光電変換部同士により共有されていることを特徴とする請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  7. 前記各フローティングディフュージョン部に蓄積された電荷を廃棄するリセットトランジスタをさらに備え、前記リセットトランジスタのドレイン電位は時間的に変化し、前記リセットトランジスタのドレイン電位が第1の電位の場合に前記各フローティングディフュージョン部の電位が第3の電位となることにより前記画素アンプトランジスタが電荷を検出できる期間を持ち、前記リセットトランジスタのドレイン電位が第2の電位の場合に前記各フローティングディフュージョン部の電位が第4の電位となることにより前記各画素アンプトランジスタが電荷の検出を停止する期間を持つことを特徴とする請求項1〜6のうちのいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  8. 前記各光電変換部は、その行方向又は列方向の間隔が互いに等しくなるように配置されていることを特徴とする請求項1〜7のうちのいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  9. 前記各画素アンプトランジスタからの出力信号を処理する信号処理回路をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜8のうちのいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  10. 前記各光電変換セルは、遮光膜を兼ねる電源配線により区画されていることを特徴とする請求項1〜8のうちのいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  11. 前記光電変換部は2行2列に配置されており、
    前記転送トランジスタは、前記光電変換セルにおける列方向に隣接する2つの前記光電変換部同士の内側に対向して2個配置され、
    前記フローティングディフュージョン部は、行方向に隣接する第1の光電変換セルと第2の光電変換セルとにおいて、前記第1の光電変換セルにおける第1の行で互いに隣接する2個の前記転送トランジスタの間から前記第2の光電変換セルにおける前記第1の行と隣接する第2の行で互いに隣接する2個の転送トランジスタの間にわたって配置されていることを特徴とする請求項1〜8のうちのいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  12. 前記読み出し配線は、前記光電変換セル内の行方向に隣接する前記光電変換部同士の間に配置されており、行方向に隣接する光電変換セル同士の間には、前記リセットトランジスタに印加する信号を伝える信号線が配置されていることを特徴とする請求項7に記載の固体撮像装置。
  13. 前記光電変換セル内の同一の行に配置された前記光電変換部と前記転送トランジスタとは、前記フローティングディフュージョン部に対して対称に配置されていることを特徴とする請求項11に記載の固体撮像装置。
  14. 請求項3に記載された固体撮像装置を駆動する駆動方法であって、前記光電変換セルにおいて、第1の読み出し配線により、同一の行に含まれず且つ互いに隣接する列同士に含まれる前記光電変換部の信号電荷を、該光電変換部と接続された前記フローティングディフュージョン部に転送する第1の工程と、 第2の読み出し配線により、前記複数の光電変換部のうち前記第1の工程において読み出されていない光電変換部の信号電荷を、該光電変換部と接続された前記第1の工程と同一のフローティングディフュージョン部に転送する第2の工程とを備えていることを特徴とする固体撮像装置の駆動方法。
  15. 請求項1〜10のうちのいずれか1項に記載の固体撮像装置を備えていることを特徴とするカメラ。
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