JP3916324B2 - 商品販売登録データ処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファミリーレストランなどの飲食店向けの商品販売登録データ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ファミリーレストランなどの飲食店では、無線回路を内蔵した携帯型の注文データ入力装置,いわゆるハンディターミナルと、このハンディターミナルと無線によるデータ伝送が可能な無線部を備えたステーションと、客の注文したメニュー商品の内容を印字した客用伝票を発行する伝票発行機と、調理担当者に客から注文を受けたメニュー商品の調理指示を行う調理指示票を印字発行するキッチンプリンタと、客が注文したメニュー商品の販売データを売上登録処理する商品販売登録データ処理装置,いわゆるPOS(Point Of Sales:販売時点情報管理)ターミナルとを備え、ステーション,伝票発行機,キッチンプリンタ及びPOSターミナルをLAN(Local Area Network)などの伝送路で接続してなる注文管理システムが広く利用されている。
【0003】
従来のこの種の注文管理システムは、ウエイターやウエイトレスと呼ばれる接客担当者がそれそれハンディターミナルを携帯し、客席に着いた客からメニュー商品の注文を受けると、その客席に割当てられた客席番号等とともに注文を受けたメニュー商品のメニューコード及び注文数を入力する。そうすると、これらの入力情報がハンディターミナルから注文データ伝文として無線送信され、無線部にて受信されてステーションに取込まれる。ステーションにおいては、受信した注文データ伝文が解析されて客用伝票の印字データと調理指示票の印字データとが編集される。そして、客用伝票の印字データは伝票発行機に送信されて客用伝票が印字発行され、調理指示票はキッチンプリンタに送信されて調理指示票が印字発行される。また、客席番号別にその客席に着いた客が注文したメニュー商品のメニューコード及び注文数がステーション内部のデータファイルにて記憶保持される。
【0004】
キッチンプリンタから発行される調理指示票には、客が注文したメニュー商品の品目名と注文数が品目別に客席番号,接客担当者名等とともに印字されるので、厨房内の調理担当者は、調理指示票の内容にしたがって各種メニュー商品の調理を行う。そしてメニュー商品の調理を完了すると、該当する接客担当者に知らせる。
一方、伝票発行機から発行される客用伝票には、客が注文したメニュー商品の品目名,注文数,価格や合計金額などが客席番号,接客担当者名などとともに印字されるので、接客担当者は客用伝票の内容にしたがって調理されたメニュー商品を客席に配膳する。そして、客の注文した全メニュー商品の配膳を完了すると、その客に客用伝票を渡す。
【0005】
その後、客は飲食を終えると、客用伝票を会計担当者に渡して会計を申し出る。会計担当者は、POSターミナルのキーボードを操作して客用伝票に印字された客席番号を置数入力する。そうすると、POSターミナルからステーションに問合わせが行われ、ステーションのデータファイルに客席番号別に記憶保持されている注文データ(メニューコード,注文数)のなかから置数入力された客席番号の注文データが読出されてPOSターミナルに送信される。これにより、POSターミナルにおいては、ステーションより受信した注文データに基づいて客が注文したメニュー商品の販売データが売上登録処理されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来のこの種の注文管理システムにおいては、会計担当者はPOSターミナルのキーボードを操作して客用伝票に印字されている客席番号を置数入力しなければならず、入力ミスが発生し易かった。また、客席番号の入力をミスすると、別の客が注文したメニュー商品の販売データで売上登録処理が実行されてしまい、注文したメニュー商品の配膳を完了していない客に対しても会計業務が可能であるという不具合があった。
【0007】
本発明は、このような事情に基づいてなされたもので、その第1の目的とするところは、客席番号の入力ミスを最小限に抑制でき、操作性の良好な商品販売登録データ処理装置を提供しようとするものである。
また、第2の目的とするところは、上記第1の目的に加えて、注文したメニュー商品の配膳を完了している客に対してのみ会計業務を実行でき、信頼性に優れた商品販売登録データ処理装置を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願請求項1記載の発明は、タッチパネル式のディスプレイを備え、店内の各客席をそれぞれ示す複数のボタンイメージを1画面上に割り付けた客席レイアウト画面をディスプレイに表示し、この客席レイアウト画面上のボタンイメージがタッチ入力されたことを前記タッチパネルを介して検知すると、そのボタンイメージに対応する客席に着いた客が注文したメニュー商品の販売データを売上登録処理するように構成することによって、上記第1の目的を達成しようとするものである。
また、本願請求項2記載の発明は、同じくタッチパネル式のディスプレイを備え、店内の各客席をそれぞれ示す複数のボタンイメージを1画面上に割り付けた客席レイアウト画面を前記ディスプレイに表示する。そして、この客席レイアウト画面上のボタンイメージがタッチ入力されたことを前記タッチパネルを介して検知すると、そのボタンイメージに対応する客席が客の注文したメニュー商品を全て配膳済の席か否かを判断し、配膳済の客席の場合のみ当該客が注文したメニュー商品の販売データを売上登録処理するように構成することによって、上記第2の目的を達成しようとするものである。
また、本願請求項3記載の発明は、上記請求項1または2記載の発明において、タッチパネル式のディスプレイをカラーディスプレイとし、客席レイアウト画面に表示される各客席のボタンイメージの色を、そのボタンイメージに対応する客席が客の注文したメニュー商品を全て配膳済の客席とそれ以外の客席とで変えるように構成することによって、より第1または第2の目的を達成しやすくしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面を用いて説明する。
図1はファミリーレストランなどの飲食店に構築される注文管理システムの全体構成図であり、本実施の形態の注文管理システムは、無線回路を内蔵したN(N≧2)台の携帯型注文データ入力装置,いわゆるハンディターミナル1A〜1Nと、各ハンディターミナル1A〜1Nと無線によるデータ伝送が可能な無線部2を備えたステーション(STN)3と、客の注文したメニュー商品の内容を印字した客用伝票を発行する伝票発行機(CCP)4と、調理担当者に客から注文を受けたメニュー商品の調理指示を行う調理指示票を印字発行する2台のキッチンプリンタ(KP)5A,5Bと、客が注文したメニュー商品の販売データを売上登録処理する商品販売登録データ処理装置,いわゆるPOSターミナル(POS)6とを備え、ステーション3,伝票発行機4,キッチンプリンタ5A,5B及びPOSターミナル6を、LANなどの伝送路7でもって通信自在に接続して構築したものである。
【0010】
各ハンディターミナル1A〜1Nは、各接客担当者がそれぞれ携帯し、客席にて客から受けたメニュー商品の注文データを入力するのに供するもので、キーボード及び表示器の入出力機器を備えている。そして各ハンディターミナル1A〜1Nは、客席の客席番号,客の人数,接客担当者コードなどが入力されたのに続いて、メニュー商品のメニューコードと注文数が順次キー入力され、送信キーが押下されると、図3(a)に示すフォーマットの注文データ伝文を作成し、この注文データ伝文を無線通信により無線部2に送信するものとなっている。
無線部2は、客席の天井部等に取付けられており、各ハンディターミナル1A〜1Nから無線送信される注文データ伝文を受信すると、その受信データをステーション3に送り出すものとなっている。
【0011】
ステーション3は、図2に示すように、店内の各客席にそれぞれ割り付けられた固有の客席番号別に、その客席の状態を示すステータス(0:空席,1:調理中,2:配膳完了)を記憶するとともに、その客席に着いた客から注文を受けたメニュー商品のメニューコードおよび注文数を一括して記憶する注文管理ファイル8を有している。
【0012】
しかして、ステーション3は、前記ハンディターミナル1A〜1Nから無線送信された注文データ伝文を無線部2を介して受信すると(図8のST1でYES)、図9の流れ図に示す注文データ伝文受信処理を実行するものとなっている。
すなわち、ST11として受信した注文データ伝文の客席番号を検索キーとして注文管理ファイル8を検索し、該当する客席番号に対応したステータスを調べる。ここで、ステータスが「0」の場合には(ST12でYES)、受信伝文は新規注文の注文データ伝文と判断する。そして、ST13として注文管理ファイル8の該当客席番号に対応するメニューコードエリア及び注文数エリアに、受信伝文中のメニューコード及び注文数を順次格納する。また、ST14として受信伝文中の各情報(客席番号,人数,担当者コード,メニューコード及び注文数)に基づいて新規客用伝票の印字データ伝文を作成し、この印字データ伝文を伝送路7を介して伝票発行機4に送信する。さらに、ST15として受信伝文中のメニューコード毎に調理指示票の印字データ伝文を作成し、この印字データ伝文を伝送路7を介してキッチンプリンタ5A,5Bに送信する。なお、ステーション2にはメニュー商品毎に調理指示票をどちらのキッチンプリンタ5A,5Bより出力するかが予め設定されており、その設定に基づいてメニュー商品毎に調理指示票の印字データ伝文をいずれかのキッチンプリンタ5A,5Bに送信する。
【0013】
しかる後、ST16として注文管理ファイル8の該当する客席番号に対応したステータスを「0」から「1」に変更する。また、ST17として、図3(c)に示すように、伝文が調理中データ伝文であることを識別する種別フラグfと受信伝文中の客席番号とを組み込んだ調理中データ伝文を作成して、この調理中データ伝文を伝送路7を介してPOSターミナル6に送信したならば、今回の注文データ伝文受信処理を終了する。
【0014】
一方、ST11にて注文管理ファイル8の該当する客席番号に対応したステータスを調べた結果、ステータスが「1」または「2」の場合には(ST12でNO)、受信伝文は追加注文の注文データ伝文と判断する。そして、ST18として注文管理ファイル8の該当客席番号に対応するメニューコードエリア及び注文数エリアに、受信伝文中のメニューコード及び注文数を順次追加する。また、ST19として受信伝文中の各情報(客席番号,人数,担当者コード,メニューコード及び注文数)に基づいて追加客用伝票の印字データ伝文を作成し、この印字データ伝文を伝送路7を介して伝票発行機4に送信する。さらに、ST20として受信伝文中のメニューコード毎に調理指示票の印字データ伝文を作成し、この印字データ伝文を伝送路7を介してキッチンプリンタ5A,5Bに送信する。
【0015】
しかる後、ST21として注文管理ファイル8の該当する客席番号に対応したステータスが「2」であった場合には、ST22としてそのステータスを「2」から「1」に変更するとともに、ST23としてST16と同様に調理中データ伝文を作成し、この調理中データ伝文を伝送路7を介してPOSターミナル6に送信したならば、今回の注文データ伝文受信処理を終了する。
なお、ST21にてステータスが「1」であった場合には、ST22,23の処理を行わずに今回の注文データ伝文受信処理を終了するものとなっている。
【0016】
図1において、伝票発行機4は、ステーション3から伝送路7を介して入力される客用伝票の印字データに基づいて、客毎に、その客が着いた客席の客席番号,人数および注文を受けた接客担当者の担当者コードまたは担当者名と、その客が注文したメニュー商品の品目名,注文数,金額およびその合計金額とを印字した新規客用伝票または追加客用伝票を発行するものである。
【0017】
また、キッチンプリンタ5A,5Bは、ステーション3から伝送路7を介して入力される調理指示票の印字データに基づいて、各客が注文したメニュー商品の品目名および注文数をその客が着いている客席の客席番号および注文を受けた接客担当者の担当者コードとともに印字した調理指示票を発行するものである。また、各キッチンプリンタ5A,5Bは、キーボードなどの入力装置9A,9Bをそれぞれ設けており、この入力装置9A,9Bを介してメニュー商品のメニューコード,調理完了数および客席番号が入力されると、図3(b)に示すフォーマットの調理完了データ伝文を作成し、伝送路7を介してステーション3に送信するものとなっている。
【0018】
一方、前記ステーション3は、前記キッチンプリンタ5A,5Bから伝送路7を介して送信された調理完了データ伝文を受信すると(図8のST2でYES)、図10の流れ図に示す調理完了データ伝文受信処理を実行するものとなっている。
すなわち、ST31として受信した調理完了データ伝文の客席番号を検索キーとして注文管理ファイル8を検索し、該当する客席番号に対応したステータス,メニューコード,注文数及び調理完了数を調べる。ここで、ステータスが「1」であること(ST32のYES)、受信伝文中のメニューコードが存在すること(ST33のYES)及び注文数から調理完了数を減じた値が受信伝文中の調理完了数以上であること(ST34のYES)を確認すると、ST35として注文管理ファイル8における該当客席番号に対応した該当メニューコードの調理完了数に受信伝文中の調理完了数を加算する。
【0019】
次に、ST36として注文管理ファイル8における該当客席番号に対応した各メニューコードの注文数と調理完了数とを照合して全メニューコードにおいて注文数と調理完了数が一致するか否かを判断する。そして一致する場合には、該当客席番号の客席に着いた客が注文したメニュー商品を全て配膳し終えたと判断して、ST37として注文管理ファイル8における該当客席番号に対応したステータスを「1」から「2」に変更する。また、ST38として、図3(c)に示すように、伝文が配膳済データ伝文であることを識別する種別フラグfと受信伝文中の客席番号とを組み込んだ配膳済データ伝文を作成して、この配膳済データ伝文を伝送路7を介してPOSターミナル6に送信したならば、今回の調理完了データ伝文受信処理を終了する。
【0020】
これに対し、ST36にて少なくとも1種類のメニューコードの調理完了数が注文数に満たない場合には、配膳を完了していないと判断して、ST37,38の処理を行わずに、今回の調理完了データ伝文受信処理を終了する。
なお、ST31にて注文管理ファイル8を検索した結果、ステータスが「1」でない場合(ST32のNO)、または受信伝文中のメニューコードが存在しない場合(ST33のNO)、あるいは注文数から調理完了数を減じた値が受信伝文中の調理完了数未満の場合には(ST34のNO)、調理完了データの入力内容が間違っていると判断し、ST39としてエラー応答伝文を調理完了データ伝文送信元のキッチンプリンタ5A,5Bに送信して、今回の調理完了データ伝文受信処理を終了するものとなっている。
【0021】
図4はPOSターミナル6の外観構成を示しており、図示するように、POSターミナル6は、商品登録用の各種キーが配設されたキーボード11、オペレータ(会計担当者)に対して登録データを表示するオペレータ用表示器12、会計を行う客に対して登録データを表示する客用表示器13、レシート及びジャーナル印字用のプリンタ14、現金等を収容するためのドロワ15などを装備している。そして、前記オペレータ用表示器12は、タッチパネル16付のカラーディスプレイを採用している。
【0022】
図5は同POSターミナル6の制御回路構成を示すブロック図であって、このPOSターミナル6は、制御部本体としてCPU(Central Processing Unit )21を搭載している。また、制御プログラムなどを予め格納したROM(Read Only Memoly)22、商品販売データの登録処理に供する各種メモリエリアが形成されるRAM(Random Access Memoly)23、現日付及び時刻を計時する時計部24、前記伝送路7を介して接続されたステーション3とのデータ伝送を制御する伝送コントローラ25、前記ドロワ15の開閉を制御するドロワコントローラ26、前記キーボード11から入力キー信号を取込むキーボードコントローラ27、前記タッチパネル16からタッチ座標信号を取込むタッチパネルコントローラ28、前記オペレータ用表示器12に対するデータ表示を制御する表示コントローラ29、前記客用表示器13に対するデータ表示を制御する表示コントローラ30及び前記プリンタ14によるレシート印字及びジャーナル印字を制御するプリンタコントローラ31を搭載している。そして前記CPU21と、ROM22,RAM23,時計部24及び各コントローラ25〜31とを、アドレスバス,データバスなどのバスライン32で接続して、制御回路を構成している。
【0023】
かかる構成のPOSターミナル6において、前記RAM23には、図6に示すように、店内の各客席にそれぞれ設定された客席番号別にその客席の状態を示すステータス(0:空席,1:調理中,2:配膳完了)を記憶する客席別メモリ41を形成している。また、前記オペレータ用表示器12の初期画面として、図7に示すように、店内の各客席をそれぞれ示す複数のボタンイメージを1画面上に割り付け、各ボタンイメージの色をそのボタンイメージに対応する客席の前記客席別メモリ41で記憶した状態(空席,調理中,配膳完了)に応じて変更するようにした客席レイアウト画面51を表示するものとなっている。因みに、この実施の形態では、空席の客席に対応するボタンイメージを青色で表示し、注文したメニュー商品の調理中の客席に対応するボタンイメージを黄色で表示し、注文したメニュー商品の配膳が完了した客席に対応するボタンイメージを赤色で表示するものとする。
【0024】
しかして、前記CPU21は、図11に示すように、前記オペレータ用表示器12に初期画面として客席レイアウト画面51を表示した状態で、ステーション3から伝送路7を介して前記調理中データ伝文を受信すると(ST41のYES)、その受信伝文中の客席番号で前記客席別メモリ41を検索し、該当する客席番号に対応したステータスを「0」または「2」から「1」に変更するとともに、前記客席レイアウト画面51における該当客席番号のボタンイメージ内の色を青色または赤色から黄色に変更する。
【0025】
またCPU21は、同じく客席レイアウト画面51を表示した状態で、ステーション3から伝送路7を介して前記配膳済データ伝文を受信すると(ST42のYES)、その受信伝文中の客席番号で前記客席別メモリ41を検索し、該当する客席番号に対応したステータスを「1」から「2」に変更するとともに、前記客席レイアウト画面51における該当客席番号のボタンイメージ内の色を黄色から赤色に変更する。
【0026】
またCPU21は、オペレータ用表示器12に設けられたタッチパネル16からタッチ座標信号を入力すると(ST43のYES)、ST44としてそのタッチ座標信号によって定まるタッチ座標の位置に客席レイアウト画面51に表示されている各客席のボタンイメージのうちのいずれか1つが対応しているか否かを判別する。そして判別が不能な場合には(ST45のNO)、何も処理をしない。
【0027】
タッチ座標位置に客席のボタンイメージが対応している場合には(ST45のYES)、ST46としてそのボタンイメージに対応する客席の客席番号で前記客席別メモリ41を検索し、該当する客席番号に対応したステータスが「2」か否かを判断する。
ここで、ステータスが「2」の場合には、該当客席番号の客席は客が注文したメニュー商品の配膳を全て完了した客席であると判断して、ST47として会計業務処理を実行する。すなわち、ステーション3の注文管理ファイル8に該当客席番号に対応してセットされたメニューコード及び注文数を読込み、そのメニューコード及び注文数で、該当メニュー商品の販売データを売上登録処理する。また、レシートの印字発行等を行う。
【0028】
こうして、会計業務処理を終了したならば、ST48として図3(c)に示すように、伝文が会計済データ伝文であることを識別する種別フラグfと該当客席番号とを組み込んだ会計済データ伝文を作成して、この会計済データ伝文を伝送路7を介してステーション3に送信する。しかる後、ST49として会計別メモリ41における該当客席番号に対応したステータスを「2」から「0」に変更する。また、ST50として前記客席レイアウト画面51における該当客席番号のボタンイメージ内の色を赤色から青色に変更するものとなっている。
【0029】
一方、ST46にて該当客席番号に対応したステータスが「2」でない場合には、該当客席番号の客席は客が注文したメニュー商品の配膳を完了していない客席であると判断して、オペレータ用表示器12に配膳未完了を示すエラーメッセージを表示させる。その後、キーボード11のクリアキーが押下されたならば、上記エラーメッセージをクリアして、客席レイアウト画面51の表示に戻るものとなっている。
【0030】
なお、前記ステーション3は、前記POSターミナル6から伝送路7を介して送信された会計済データ伝文を受信すると(図8のST3でYES)、注文管理ファイル8における受信伝文中の客席番号に対応したメニューコード,注文数及び調理完了数をクリアする。また、同客席番号に対応したステータスを「2」から「0」に変更するものとなっている。
【0031】
このように構成された本実施の形態の注文管理システムを構築した飲食店においては、POSターミナル6のオペレータ用表示器12に初期画面として店内の各客席をそれぞれ示す複数のボタンイメージを1画面上に割り付けた客席レイアウト画面51が表示される。この客席レイアウト画面51は、客がまだ入店していない状態にあっては、全客席に対応したボタンイメージが青色で表示される。その後、客が例えば客席番号「2」の客席に着いて接客担当者にメニュー商品Aを1点とメニュー商品Bを2点注文すると、接客担当者はハンディターミナル1Aを操作して、先ず、客が着いた客席の客席番号「2」と客の人数と自身の担当者コードを入力する。次いで、客から注文を受けたメニュー商品Aのメニューコード及びその注文数1と、メニュー商品Bのメニューコード及びその注文数2を順次入力する。しかる後、送信キーを押下する。
【0032】
そうすると、このハンディターミナル1Aから客席番号「2」と、メニュー商品Aのメニューコード及びその注文数1と、メニュー商品Bのメニューコード及びその注文数2を含む注文データ伝文が無線送信され、無線部2を介してステーション3に取込まれる。これにより、ステーション3の注文管理ファイル8には、客席番号「2」に対応するエリアに注文されたメニュー商品Aのメニューコード及び注文数1と、メニュー商品Bのメニューコード及び注文数2が記憶保持される。また、客席番号「2」に対応するステータスが空席を示す「0」から調理中を示す「1」に変更される。
また、客席番号「2」を含む調理中データがステーション3からPOSターミナル6に送信される。これにより、POSターミナル6における客席別メモリ41の客席番号「2」に対応したステータスが「1」となり、客席レイアウト画面51上の客席番号「2」の客席に対応したボタンイメージの枠内が青色から黄色に変更される。したがって、POSターミナル6を操作する会計担当者は、客席レイアウト画面51から、客席番号「2」の客席はその席に着いた客が注文したメニュー商品の調理中であることがわかる。
【0033】
一方、伝票発行機4からは客席番号「2」とともにメニュー商品A及びBの品目名,注文数及び金額やその合計金額等が印字された新規客用伝票が印字発行される。また、例えばキッチンプリンタ5Aからメニュー商品Aの調理指示票が印字発行され、キッチンプリンタ5Bからメニュー商品Bの調理指示票が印字発行される。これにより、キッチンプリンタ5Aからの調理指示票を確認した調理担当者はメニュー商品A1点の調理を開始し、キッチンプリンタ5Bからの調理指示票を確認した調理担当者はメニュー商品B2点の調理を開始する。
そして、先にメニュー商品A1点の調理が完了したとすると、調理担当者はキッチンプリンタ5Aの入力装置9Aを操作してメニュー商品Aのメニューコードと調理完了数1と客席番号「2」を入力する。そうすると、このキッチンプリンタ5Aから入力情報を含む調理完了データがステーション3に送信される。そして、注文管理ファイル8の客席番号「2」に対応するエリアに格納されたメニュー商品Aのメニューコードの調理完了数が1となる。ただし、この時点ではメニュー商品Bの調理が完了していないので、注文管理ファイル8の客席番号「2」に対応するステータスは「1」のままである。なお、キッチンプリンタ5Bの入力装置9Bを操作してメニュー商品Aのメニューコードと調理完了数1と客席番号「2」を入力しても同様に作用する。
【0034】
次に、メニュー商品B2点の調理が完成したとすると、調理担当者はキッチンプリンタ5Bの入力装置9Bを操作してメニュー商品Bのメニューコードと調理完了数2と客席番号「2」とを入力する。そうすると、このキッチンプリンタ5Bから入力情報を含む調理完了データがステーション3に送信される。そして、注文管理ファイル8の客席番号「2」に対応するエリアに格納されたメニュー商品Bのメニューコードの調理完了数が2となる。その結果、客席番号「2」に対応するエリアに格納された全メニューコードの注文数と調理完了数とが一致するので、客席番号「2」に対応するステータスが配膳済を示す「2」に変更される。そして、客席番号「2」を含む配膳済データがステーション3からPOSターミナル6に送信される。これにより、POSターミナル6における客席別メモリ41の客席番号「2」に対応したステータスが「2」となり、客席レイアウト画面51上の客席番号「2」の客席に対応したボタンイメージの枠内が黄色から赤色に変更される。したがって、会計担当者は、客席レイアウト画面51から、客席番号「2」の客席はその席に着いた客が注文したメニュー商品が全て配膳済であることがわかる。なお、キッチンプリンタ5Aの入力装置9Aを操作してメニュー商品Bのメニューコードと調理完了数2と客席番号「2」を入力しても同様に作用する。
その後、この客席番号「2」の客席に着いた客が飲食を終え、代金の会計を申し出ると、会計担当者は、POSターミナル6のオペレータ用表示器12に表示されている客席レイアウト画面51の客席番号「2」のボタンイメージ上をタッチ操作する。そうすると、客席別メモリ41における客席番号「2」に対応したステータスが配膳済を示す「2」になっているので、注文管理ファイル8の客席番号「2」に対応したエリアに格納されていたメニューコード及び注文数に基づいて当該客が注文したメニュー商品の販売データが売上登録処理される。そしてこの売上登録処理が終了すると、客席別メモリ41及び注文管理ファイル8の客席番号「2」に対応したステータスがそれぞれ「0」に変更されるとともに、客席レイアウト画面51上の客席番号「2」の客席に対応したボタンイメージの枠内が赤色から青色に変更される。
【0035】
ところで、この場合において、会計担当者が誤って客席レイアウト画面51の客席番号「1」のボタンイメージ上をタッチ操作したとする。このとき、客席番号「1」の客席が空席(ステータス=0,ボタンイメージの色=青)であったり、注文した商品の配膳が完了していない席(ステータス=1,ボタンイメージの色=黄)であった場合には、売上登録処理が行われず、オペレータ用表示器12にエラーメッセージが表示される。したがって、会計担当者は客席番号の入力ミスに気が付く。
【0036】
このように本実施の形態によれば、POSターミナル6のオペレータ用表示器12をタッチパネル16付のカラーディスプレイとし、このオペレータ用表示器12に、店内の各客席をそれぞれ示す複数のボタンイメージを1画面上に割り付けた客席レイアウト画面51を表示するようにしている。そして、この客席レイアウト画面51上のボタンイメージがタッチ入力されたことをタッチパネル16を介して検知すると、そのボタンイメージに対応する客席に着いた客が注文したメニュー商品の販売データを売上登録処理するものとなっている。
したがって、客席レイアウト画面上のボタンイメージをタッチ操作するだけで所望する客席番号を入力できるので、客席番号を置数入力しなければならなかった従来に比べて客席番号の入力ミスを最小限に抑制できる。また、ボタンイメージのタッチ操作だけなので、操作が簡単であり、操作性を向上できる。
【0037】
また本実施の形態によれば、客席レイアウト画面51上のボタンイメージがタッチ入力されたことをタッチパネル16を介して検知すると、そのボタンイメージに対応する客席は、客の注文したメニュー商品が全て配膳済の席か否かを判断し、配膳済の客席の場合のみ当該客が注文したメニュー商品の販売データを売上登録処理するようにしている。
したがって、注文したメニュー商品の配膳を完了している客に対してのみ会計業務が可能であり、配膳を完了していない客に対しては会計業務が不可能なので、客席番号の入力ミスを未然に防止でき、信頼性の向上を図り得る。
【0038】
さらに、客席レイアウト画面に表示される各客席のボタンイメージの色を、そのボタンイメージに対応する客席の状態に応じて異なる色(空席=青色、調理中=黄色、配膳済=赤色)で表示するようにしている。したがって、会計担当者はボタンイメージの色からその客席が配膳済なのか否かを容易に判断できるので、客席番号の入力ミスを極力なくすことができる。
なお、この実施の形態では客席の色を空席の場合と調理中の場合と配膳済の場合とで異ならせたが、少なくとも配膳済の客席とそれ以外の客席とで色を区別しさえすれば、本発明の効果は奏し得るものである。
【0039】
【発明の効果】
以上詳述したように本願請求項1記載の発明によれば、客席番号の入力ミスを最小限に抑制でき、操作性の良好な商品販売登録データ処理装置を提供できるものである。
また、本願請求項2記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、注文したメニュー商品の配膳を完了している客に対してのみ会計業務を実行できるので客席番号の入力ミスを未然に防止でき、信頼性に優れた商品販売登録データ処理装置を提供できるものである。
また、本願請求項3記載の発明によれば、客席番号の入力ミスを極力なくすことができる商品販売登録データ処理装置を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態である注文管理システムの構成図。
【図2】 図1に示す注文管理ファイルの構成図。
【図3】 同注文管理システムで送受される主要なデータ伝文のフォーマットを示す図。
【図4】 図1に示すPOSターミナルの外観構成を示す斜視図。
【図5】 同POSターミナルの制御回路構成を示すブロック図。
【図6】 同POSターミナルのRAMに形成する客席別メモリの構成図。
【図7】 同POSターミナルのオペレータ用表示器に表示される客席レイアウト画面の概念図。
【図8】 図1に示すステーションで行われる伝文受信処理の概略を示す流れ図。
【図9】 図8の注文データ伝文受信処理を具体的に示す流れ図。
【図10】図8の調理完了データ伝文受信処理を具体的に示す流れ図。
【図11】図1に示すPOSターミナルのCPUが実行する主要な処理を示す流れ図。
【符号の説明】
1A〜1N…ハンディターミナル
2…無線部
3…ステーション
4…伝票発行機
5A,5B…キッチンプリンタ
6…POSターミナル(商品販売登録データ処理装置)
7…伝送路
8…注文管理ファイル
12…オペレータ用表示器
16…タッチパネル
41…客席別メモリ
51…客席レイアウト画面
Claims (3)
- タッチパネル式のディスプレイを備えた飲食店向けの商品販売登録データ処理装置において、
店内の各客席をそれぞれ示す複数のボタンイメージを1画面上に割り付けた客席レイアウト画面を前記ディスプレイに表示し、この客席レイアウト画面上のボタンイメージがタッチ入力されたことを前記タッチパネルを介して検知すると、そのボタンイメージに対応する客席に着いた客が注文したメニュー商品の販売データを売上登録処理することを特徴とする商品販売登録データ処理装置。 - タッチパネル式のディスプレイを備えた飲食店向けの商品販売登録データ処理装置において、
店内の各客席をそれぞれ示す複数のボタンイメージを1画面上に割り付けた客席レイアウト画面を前記ディスプレイに表示し、この客席レイアウト画面上のボタンイメージがタッチ入力されたことを前記タッチパネルを介して検知すると、そのボタンイメージに対応する客席が客の注文したメニュー商品を全て配膳済の席か否かを判断し、配膳済の客席の場合のみ当該客が注文したメニュー商品の販売データを売上登録処理することを特徴とする商品販売登録データ処理装置。 - タッチパネル式のディスプレイはカラーディスプレイであり、客席レイアウト画面に表示される各客席のボタンイメージの色を、そのボタンイメージに対応する客席が客の注文したメニュー商品を全て配膳済の客席とそれ以外の客席とで変えることを特徴とする請求項1または2記載の商品販売登録データ処理装置。
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Applications Claiming Priority (1)
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JPH11353557A JPH11353557A (ja) | 1999-12-24 |
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ID=15646962
Family Applications (1)
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-
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- 1998-06-05 JP JP15731398A patent/JP3916324B2/ja not_active Expired - Lifetime
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