JP3915854B2 - 周波数掃引fsk受信機用afc回路 - Google Patents

周波数掃引fsk受信機用afc回路 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、周波数掃引機能及びAFC(Automatic Frequency Control)機能付きパケットFSK(Packet Frequency Shift Keying)信号用受信機の改良に係り、特に受信開始時に周波数掃引によって目的の信号を捕捉したとき、掃引を止めると同時にAFC回路が有効となるよう機能を切り替える時におけるAFC回路の応答時間を改善するための回路構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パケット構成のFSK信号を周波数掃引機能及びAFC機能付き受信機で受信する場合、通常、目的信号の周波数が中間周波数IF(Intermediate Frequency)帯域内にない場合、周波数掃引が開始され、この掃引によって目的の信号が捕捉されると(IF帯域内に入ってくると)、周波数掃引を止めると同時に、AFC回路が有効となるよう周波数掃引機能からAFC機能へと機能が切り替えられる構成になっている。従来のFSK受信機では殆どの場合、この切り替えが行われたときにはまだ周波数誤差が残っているから、あとはAFC回路の機能によってこの残存周波数誤差がなくなるよう動作していくように構成されている。この残存周波数誤差を補正し終わるに要する時間は、AFC回路自体が持っている応答特性そのもので決まるから、パケットの先頭に置かれる同期信号(FSK信号の場合、通常、ビット同期信号)の長さは、このAFC回路の応答時間を考慮して設定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、従来の技術では、ビット同期信号の長さは、AFCの応答時間を見込んで設定されているから、AFCの初期応答を速くできればこのビット同期信号が短縮でき、データ伝送効率の向上に繋がることになる。
そこで、ビット同期信号の長さの短縮をするためには、希望とする目的信号が捕捉されたら、いち早くAFC系をその収斂状態に設定できるようにすればよいことになる。
【0004】
換言すれば上述の点は下記のように言うこともできる。
AFC付きの周波数掃引FSK受信機において、周波数掃引によって目的の信号を捕捉したとき、そのままAFC機能をオンにすると、ほとんどの場合、IFフィルタの中心で捕捉しておらず、前記残存周波数誤差がある。したがって、そのあと、信号をIFフィルタの中心まで移動させて上記誤差をなくすのに必要な時間は、一にAFCの応答特性によって決まる。AFCの応答特性は、制御の安定性からは速動的でない方がよいが、最初の信号捕捉時には速動できる方がよいことは言うまでもない。この両者の要求は互いに相反している。
そこで、信号を捕捉したとき、AFCの応答特性には無関係に、極く短時間でその収斂値に設定し、その後AFC回路を有効にする、という動作を行なわせ得る方法をとればよい。
本発明の目的は上記方法をとることができる周波数掃引FSK受信機用AFC回路を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、周波数掃引信号を発生する電圧制御発振器と、受信信号と上記周波数掃引信号から周波数誤差信号を保有した中間周波信号を生成する周波数変換器と、上記周波数誤差信号を検出する周波数弁別器と、該周波数弁別器の検出出力または中間周波増幅部から得られる信号強度インディケータ出力から所望の受信信号の有無を判定する信号検出器とを備え、該信号検出器の判定出力によって上記電圧制御発振器に制御電圧を与えて掃引を停止してAFC回路を作動させるようにした周波数掃引FSK受信機用AFC回路において、掃引停止時の目的信号のビット同期信号に対応した上記周波数弁別器の検波出力に応じた周波数誤差電圧を出力する誤差電圧検出回路と、上記周波数誤差電圧と上記電圧制御発振器に印加されている制御電圧とからAFC収斂時の制御電圧を演算して電圧制御発振器に送る演算回路と、を備えたことを要旨とする。
【0006】
本発明において、前記誤差電圧検出回路を、上記ビット同期信号の上下いずれかの単側帯波に対応した前記周波数弁別器の検波出力に応じた周波数誤差電圧を出力するように構成してもよい。
【0007】
或いは、前記誤差電圧検出回路を、前記ビット同期信号の上下いずれかの単側帯波及び搬送波に対応した前記周波数弁別器の検波出力を2ビット長積分した周波数誤差電圧を出力するように構成してもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】
周波数掃引FSK受信機用AFC回路は、周波数掃引信号を発生する電圧制御発振器(VCO)と、受信信号と上記周波数掃引信号とから周波数誤差信号を生成する周波数変換器と、上記周波数誤差信号を検出する周波数弁別器と、該周波数弁別器の検出出力または中間周波増幅部から得られる信号強度インディケータ出力から所望の受信信号の有無を判定する信号検出器とを備え、該信号検出器の判定出力によって上記電圧制御発振器に制御電圧を与えて掃引を停止するようにしている。
【0009】
従って、前記本発明の目的を達成するためには下記のような演算回路を付加すればよい。
即ち、周波数掃引によって目的の信号を捕捉したことを信号検出器で検出したとき掃引を止めるが、この掃引を止める寸前のVCOの駆動電圧、及び同時刻における周波数弁別器の出力に発生している周波数誤差電圧は一時メモっておくことができるから、この両電圧と、予め分かっているVCOの変調感度、及び周波数弁別器の誤差検出感度から受信信号の真の周波数誤差が分かる。この周波数誤差が分かれば、AFCはこの周波数誤差がその(1+ループ利得)分の1に補正されるところに収斂するはずである。この収斂値にするためのVCO駆動電圧は、前記メモってある掃引停止時のVCO駆動電圧、及び弁別器出力の周波数誤差電圧の両電圧に、前記変調感度及び誤差検出感度で決まる重みを用いて演算、作成することができる。そこで、信号が捕捉されて掃引が止まったとき、この演算を行い、その電圧でVCO周波数をAFC収斂時の周波数に設定し、その設定後AFCループを構成するようにすればよい。
【0010】
この場合、問題は、周波数掃引を止める時刻と周波数誤差の検出方法をどうするかである。それは次のような現象が発生するためである。
すなわち、周波数掃引しながらパケット狭偏移FSK信号を受信すると、IFフィルタにはビット同期信号の側帯波が順々に入ってくるから、その信号の状態としては、まずビット同期信号の上下どちらか一方の単側帯波のみが受信されている状態(状態a)と呼ぶ)が生じ、次にその単側帯波と搬送波が受信されている状態(状態b)と呼ぶ)となり、最後に上下両側帯波と搬送波が全て受信されている状態(状態c)と呼ぶ)となる。
状態a)の部分から周波数誤差を検出する場合は、信号が単側帯波であるための搬送波からの周波数差を補正すればよい。
状態b)またはc)の部分から周波数誤差を検出する場合は、ビット同期信号成分が同時に復調されているので、2ビット長の時間だけ積分すればよい。
【0011】
上述した事項に基づいて、本発明の周波数掃引受信機用AFC回路の実施の形態としては、具体的には下記のような演算方法を実行する回路を付加する。
目的の信号を捕捉したことは、信号検出機能によって認識されるが、それには、周波数弁別器出力の帯域外雑音を利用して信号の有無を判定する方法(キャリア検出・CD(Carrier Detection)、またはスケルチ・SQ(Squelch)とも云われる)や、IF増幅器から得られる信号強度に比例したRSSI(Received Signal Strength Indicator)電流を用いて目的の信号の有無を判定する方法がある。本発明にとっては、信号の有無さえ判定できれば何れの方法でもよいことはもちろんで、回路の名称は信号検出回路とするが、以下は前者の検出方法を用いた場合について説明する。周波数掃引は、通常、AFC回路の1構成要素である周波数変換用局部発振器としての電圧制御発振器VCO(Voltage Controlled Oscillator)に掃引電圧を加えて行われる。VCOのフリーラン(Free-run)周波数誤差及び周波数誤差検出器の周波数誤差は無視できるほど小さいとし、受信周波数にのみ周波数誤差fRCVがあるとする。VCOの周波数掃引によって信号が捕捉され、信号検出回路が応答したとき、VCOはフリーラン周波数よりfVCO=e22(e2はVCOに加えられている電圧(v)、k2はVCOの周波数制御感度(Hz/v))だけ制御されており、このとき周波数誤差検出器(周波数弁別器)の出力にはe1(v)が発生していたとする。周波数誤差検出器への入力信号であるIF周波数の誤差はfIF=fRCV−fVCO=e1/k1(k1は周波数誤差検出感度(v/Hz))であるから、AFCの補正動作によって、VCOはfRCVにほゞ等しい周波数fRCV{K/(1+K)}(Kはループ利得)だけ制御されて、結局、IFにおける残留誤差はfIF/(1+K)となるはずである。
したがって、本発明の目的は、信号検出器が動作した時の条件(e1、e2とKの値)から、いち早く、VCOをfRCV{K/(1+K)}だけ動かすための制御電圧の演算法を見いだすことである。
【0012】
上の説明では、単に、受信周波数誤差はfRCVと表現した。これはもちろん中心周波数誤差を意味するが、実際にはFSKされているビット同期信号が周波数掃引されながらIFフィルタに入ってくるから、入来当初は側帯波が一部カットされている状態が存在する。したがって、このFSK信号として不完全な信号の中心周波数を検出する方法を見出す必要がある。そこで、そのためにまず、このような不完全な信号に対する周波数弁別出力(以下復調出力という)について説明する。
【0013】
本発明で対象としているFSK信号は、狭偏移FSKと呼ばれる変調指数が0.5程度以下のFSK信号である。一方、ビット同期信号は情報“1”と“0”の交互繰り返し信号であるから、ロールオフフィルタ(Roll-Off Filter)によって正弦波となり、この信号で周波数変調される。
正弦波による周波数変調信号は、周知のように、数1で表される。
【0014】
【数1】
Figure 0003915854
【0015】
数1においてA0は搬送波振幅、ωcは搬送波の、pは変調信号の角周波数であって、データ信号速度をBuとすればp=2π(Bu/2)である。
この信号は、周知のように、ベッセル関数を用いて側帯波成分に展開されるが、変調指数が0.5程度以下になると、2次以上の高次成分はすべて無視できるほど小さくなり、近似的に数2で表し得る。すなわち、搬送波成分(C)、上部第1側帯波(USB)、下部第1側帯波(LSB)の3本だけのスペクトラムとなる。数2ではA0=1とした。
【0016】
【数2】
Figure 0003915854
【0017】
このような信号が周波数掃引されて入ってくるので、3本のスペクトラムが端から順番にIFフィルタに入ってくることになる。したがって、その出力を時間的に見れば、図1に示すように、a)USBの1波のみが入っている状態、b)USB+Cの2波が入っている状態、c)USB、C、LSBの3波とも入っている状態、の3種の状態が存在する。
そこでこの各状態に対する周波数弁別出力を検討する必要がある。
簡単のため、こゝではまず、いずれの状態とも周波数掃引は無く、周波数的に固定されているとする。
まずa)の状態はUSBのみの単一トーンであるから、数3のように表せ、この信号の復調出力e1(t)は、数3の位相成分を時間微分して求められ、数4のようになる。
【0018】
【数3】
Figure 0003915854
【数4】
Figure 0003915854
【0019】
次にb)の状態はUSB+Cであるから数5のように表せ、この信号に対する復調出力e1(t)は数6の2行目の式のようになる。変調指数mf=0.5とすると近似的に同3行目の式のようになる。
【0020】
【数5】
Figure 0003915854
【数6】
Figure 0003915854
【数8】
Figure 0003915854
【0021】
最後にc)の状態は、スペクトラムが3本とも揃っている状態であって、これはすなわち数1そのものであるから、その検波出力は数7のようになる。数7においてmdは最大偏移角周波数である。
【0022】
【数7】
Figure 0003915854
【0023】
以上説明したように、IFフィルタを通過するスペクトラムによって、復調出力e1(t)は数4、数6、数7の何れかになる。
実際の復調出力は、上述の信号に掃引信号が重畳したものとなる。いま、説明の便宜上、次のような値を仮定する。
IFフィルタの帯域巾は2KHz(通過帯域FLからFHまで)、掃引速度は1KHz/100ms、データ速度は600baud(したがってp=2π300)、変調指数mf=0.5(したがって最大角周波数偏移md=2π150)、周波数弁別器感度は1volt/1KHzとする。
周波数掃引は周波数の上方向に向かって行われ、信号が入来しても信号検出器は動作しないとする。USBがIFフィルタの下端FLに到達した瞬間を時刻の基準にとれば、USBが入ってきてから30ms後に搬送波Cも入ってくることになり、それからさらに30ms後にはLSBも入ってくることになる。
このような条件で数4、数6、数7を数値計算すれば、図2が得られる。
【0024】
図2より、次のことが云える。
状態a)の部分から中心周波数を検出する場合には、いまの例では300Hz分高く検出されているための補正と、USB成分のみであるから搬送波成分よりも約12dBレベルが低いため、信号強度に余裕がないと使えない。
状態b)及びc)の部分から検出する場合には、同期信号成分が重畳しているから、これから中心周波数成分を取り出す必要がある。
【0025】
このための方法としては、300Hzの一周期に相当する時間(1/300sec)だけ積分して同期信号成分をうち消すことが考えられる。状態c)の部分を利用する場合には、同期信号は正しい正弦波として復調されているから、これの積分によって正しく中心周波数成分が検出できる。
状態b)の部分を利用する場合については、図2に示すように正しい正弦波として復調されていないが、以下の理由によって中心周波数成分を正しく検出できる。すなわち、復調出力数6はIF信号数5の位相項を微分したものであるから、復調出力数6を積分することによって数5の位相項が得られるということになる。この数5を見ると、その逆正接の中は分母、分子とも明らかにptの2π周期で繰り返している。したがってそれの逆正接であっても、同様に2π周期(今の場合1/300sec)で繰り返すから、これを1/300sec間積分すれば同期信号成分は打ち消され、中心周波数成分が正しく検出されることになる。
【0026】
以上の説明から、次のように、どの状態の信号から検出するかによって、2つの方法がある。すなわち、
第1の方法.状態a)の信号から検出する方法であって、復調出力電圧から300Hz相当分の電圧を差し引いて中心周波数誤差を得る。
第2の方法.状態b)またはc)の信号から検出する方法であって、復調出力信号を1/300sec間積分してIF帯域内の中心周波数誤差を得る。
【0027】
具体的には、第1の方法は、パケットFSK信号用のAFC機能付き掃引受信機において、掃引によって希望信号のビット同期信号の上下いずれかの単側帯波を捕捉したとき掃引を停止させるが、このときの掃引用電圧制御発振器の制御電圧と制御感度、周波数弁別器の出力電圧から側帯波の周波数相当電圧を補正した誤差検出器の検出電圧とその検出感度から、受信信号の周波数誤差及びAFC収斂時の制御残留誤差が分かるから、これより収斂時に電圧制御発振器に加えられる制御電圧を演算作成し、この電圧を電圧制御発振器に加えてから、AFC回路を機能させるよう構成することで実現できる。
【0028】
また第2の方法は、パケットFSK信号用のAFC機能付き掃引受信機において、掃引によって希望信号のビット同期信号の上下いずれかの単側帯波及び搬送波を捕捉したとき掃引を停止させるが、このときの掃引用電圧制御発振器の制御電圧と制御感度、周波数弁別器出力を2ビット長積分する周波数誤差検出器の周波数誤差検出感度から、受信信号の周波数誤差及びAFC収斂時の制御残留誤差が分かるから、これより収斂時に電圧制御発振器に加えられる制御電圧を演算作成し、この電圧を電圧制御発振器に加えてから、AFC回路を機能させるよう構成することが実現できる。
【0029】
【実施例】
以下、図面を用いて、本発明の実施例を説明する。
図3は第1の方法を実現するための本発明の一実施例の回路構成図である。図3において、1は受信信号入力端子、2は周波数変換器(CONV)、3は振幅制限器つき中間周波増幅器(IFA)、4は周波数弁別器(DISCR)、5は基準電圧発生器(STE)、6はコンパレータ(COMP)、7は復調信号出力端子、8は信号検出器(CD)、9は制御パルス発生器(CPG)、10の点線枠は本発明において特に設けられた誤差電圧検出回路、11は本来のAFC用の誤差電圧検出回路(EVD)、12及び13はゲート回路(G2,G1)、14は演算回路(OPC)、15及び16はゲート回路(G3,G4)、17は掃引信号発生器(SCNG)、18はループフィルタ(LPF)、19はゲート回路(G5)、20は電圧制御発振器(VCO)、21は減算器(SBT)である。ゲート回路、コンパレータ、アナログスイッチ等は、すべてアナログ信号用のものであることはもちろんである。
【0030】
受信信号入力端子1よりの受信信号は周波数変換器2に加えられ、電圧制御発振器18からの局部搬送波により、周波数変換されてIF信号となる。IF信号は中間周波増幅器3で増幅され、周波数弁別器4で周波数検波されてベースバンド信号となり、コンパレータ6によって基準電圧と比較されて矩形波の復調出力となる。復調ベースバンド信号は信号検出器8に加えられ、目的信号の入来ありと判定されると制御パルス発生器9を駆動して、各部の動作を制御する制御パルスP1〜P6を発生させる。制御パルス発生器9はP1〜P6の出力線に図4に示すような種々の制御パルスを発生し、それぞれゲート回路G1〜G5を図4のタイミングで制御する。
【0031】
図4で最上段のCDは、図3の信号検出器8の出力を示す。目的信号入力によってCD出力がH(High)になると、それまで掃引信号発生器17からゲート回路16を通じて加えられていた掃引信号は、制御パルスP5がL(Low)になることによって、オフとなり、同時に制御パルスP1及びP6が同時に出力する。この両パルスによって、ゲート回路G2及びG5がオンとなる。このとき、周波数弁別器4からは上側帯波USBが周波数検波されて(fIF+300Hz)×k1の電圧が出力している。この電圧は誤差電圧検出器10にくわえられるが、今の場合これは減算器21で構成されており、こゝで、基準電圧発生器5で作成された基準電圧(300Hz×k1)が減算されて、fIF×k1相当の電圧、すなわち前述のe1に変換される。この電圧がゲート回路12を通じて演算回路14に加えられ、同時にゲート回路19を通じてVCO20の制御電圧e2も加えられる。
【0032】
演算回路14で必要な演算を以下に説明する。こゝでは簡単のため、AFCのループ利得に関する要素は周波数弁別器の弁別感度k1、VCOの制御感度k2のみであるとする。したがってループ利得はK=k12である。
VCO20をfRCV{K/(1+K)}だけ動かせばよいことは前述した。fRCV=fVCO+fIFであるから上の周波数をVCO入力電圧に書き直すと(fVCO+fIF)k1/(1+K)となる。これは(fVCO1/(1+K))+(fIF1/(1+K))であるが、fVCO=e22及びfIF=e1/k1であるから、これを用いて書き直すと、この電圧は(e2K/(1+K))+(e1/(1+K))≒e2+e1/Kとなる。
【0033】
したがって、演算回路14において、ゲート回路12よりの電圧e1のK分の1の電圧にゲート回路19よりの電圧e2を加算し、この電圧を制御パルスP3によってホールドさせる。この電圧は、制御パルスP4で制御されたゲート回路15、及びループフィルタ18を通じてVCOに加えられ、VCOは上述の周波数に設定される。この設定が終わると同時に、制御パルスP2によりゲート回路13がオンとなり、定常的動作を行うAFCループが形成される。
【0034】
このAFCループは誤差電圧検出回路11の出力で動作する。この誤差電圧検出回路11には、FSK信号特有(すなわち、データの“1”を表すf1、“0”を表すf0の継続時間が長くてもその影響は受けず、中心周波数(f1+f0)/2を検出するため)の工夫を凝らした方法が種々考えられている。本発明にとってそれらの方法は問題ではなく、中心周波数さえ検出できればよいので、その説明は省略する。
【0035】
次に、状態b)及びc)の部分を対象として動作する第2の方法の実施例について説明する。この場合には、10の誤差電圧検出器において、ビット同期信号の2ビット長、すなわち、前述例の600baudの場合では1/300sec間、復調出力を積分する。
この場合の回路構成図を図5に示す。図5において、誤差電圧検出器15の構造、動作が図3の場合とは異なるのみで、その他の部分は図3と全く同様である。22のINTは積分器であって、その一構成例を図6(a)に示す。
【0036】
図6(a)においてRは抵抗、Cはキャパシタ、Tはオペアンプ、SW1、SW2はアナログスイッチである。制御パルス波形は同図(b)に示す時間関係となっており、パルスP7によって積分時間長が決められる。パルスP8は積分動作前、及び積分電圧の読み出し後の積分電圧の放電用である。したがって、積分電圧の読み出しは、パルスP7がLになりパルスP8がHになるまでに行われる。
この積分動作の、全体動作に対する時間関係は図7のようになっている。図4の場合と違うのは、信号検出器8がオンになってから時間T1の後、周波数掃引を止めることである。この時間の設定によって状態b)、c)の何れ、及びその中のどこにするかを設定できる。掃引が止まるとパルスP7によって時間T2の間、積分器が動作する。この積分によって、中心周波数に対する誤差電圧が検出されるので、その後の動作は図3の場合と同様である。
【0037】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、AFC機能及び掃引機能付きのパケットFSK受信機において、掃引によって信号を捕捉したのち、極めて短時間でAFC回路をその収斂時の状態に設定できるので、パケット信号のヘッダー(ビット同期信号)を短くすることができ、したがって伝送データのスループットを改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動作を説明するための入力FSK信号のスペクトラム図である。
【図2】周波数掃引中のパケットFSK信号のビット同期信号を復調した場合の波形図である。
【図3】本発明の一実施例を説明するための回路構成図である。
【図4】図3の動作を説明するための制御パルス発生器出力パルスの波形図である。
【図5】本発明の他の実施例を説明するための回路構成図である。
【図6】図5の1構成要素である積分器の具体的回路構成図とその動作説明のための波形図である。
【図7】図5の動作を説明するための制御パルス発生器出力パルスの波形図である。
【符号の説明】
1 受信信号入力端子
2 周波数変換器(CONV)
3 中間周波増幅器(IFA)
4 周波数弁別器(DISCR)
5 基準電圧発生器(STE)
6 コンパレータ(COMP)
7 復調信号出力端子
8 信号検出器(CD)
9 制御パルス発生器(CPG)
10 誤差電圧検出回路
11 誤差電圧検出回路(EVD)
12 ゲート回路(G2)
13 ゲート回路(G1)
14 演算回路(OPC)
15 ゲート回路(G3)
16 ゲート回路(G4)
17 掃引信号発生器(SCNG)
18 ループフィルタ(LPF)
19 ゲート回路(G5)
20 電圧制御発振器(VCO)
21 減算器(SBT)
22 積分器(INT)
W1 重み付け回路
W2 重み付け回路

Claims (3)

  1. 周波数掃引信号を発生する電圧制御発振器と、受信信号と上記周波数掃引信号から周波数誤差信号を保有した中間周波信号を生成する周波数変換器と、上記周波数誤差信号を検出する周波数弁別器と、該周波数弁別器の検出出力または中間周波増幅部から得られる信号強度インディケータ出力から所望の受信信号の有無を判定する信号検出器とを備え、該信号検出器の判定出力によって上記電圧制御発振器に制御電圧を与えて掃引を停止してAFC回路を作動させるようにした周波数掃引FSK受信機用AFC回路において、
    掃引停止時の目的信号のビット同期信号に対応した上記周波数弁別器の検波出力に応じた周波数誤差電圧を出力する誤差電圧検出回路と、
    上記周波数誤差電圧と上記電圧制御発振器に印加されている制御電圧とからAFC収斂時の制御電圧を演算して電圧制御発振器に送る演算回路と、
    を備えたことを特徴とする周波数掃引FSK受信機用AFC回路。
  2. 前記誤差電圧検出回路が、上記ビット同期信号の上下いずれかの単側帯波に対応した前記周波数弁別器の検波出力に応じた周波数誤差電圧を出力するように構成されたことを特徴とする請求項1記載の周波数掃引FSK受信機用AFC回路。
  3. 前記誤差電圧検出回路が、前記ビット同期信号の上下いずれかの単側帯波及び搬送波に対応した前記周波数弁別器の検波出力を2ビット長積分した周波数誤差電圧を出力するように構成されたことを特徴とする請求項1記載の周波数掃引FSK受信機用AFC回路。
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