JPH11145784A - 周波数掃引fsk受信機用afc回路 - Google Patents
周波数掃引fsk受信機用afc回路Info
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- JPH11145784A JPH11145784A JP9329461A JP32946197A JPH11145784A JP H11145784 A JPH11145784 A JP H11145784A JP 9329461 A JP9329461 A JP 9329461A JP 32946197 A JP32946197 A JP 32946197A JP H11145784 A JPH11145784 A JP H11145784A
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- H03J7/20—Automatic scanning over a band of frequencies where the scanning is accomplished by varying the electrical characteristics of a non-mechanically adjustable element
- H03J7/22—Automatic scanning over a band of frequencies where the scanning is accomplished by varying the electrical characteristics of a non-mechanically adjustable element in which an automatic frequency control circuit is brought into action after the scanning action has been stopped
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Abstract
て、周波数掃引による目的の信号の捕捉により周波数掃
引を停止した時の残存周波数誤差を短時間になくすよう
にすることによってパケット信号のヘッダーを短くし
て、伝送し得るデータのスループットを改善することで
ある。 【解決手段】 AFC機能付きの周波数掃引FSK受信
機において、掃引信号発生器17からの掃引電圧が印加
されるVCO20による周波数掃引によって希望信号の
ビット同期信号の上下いずれかの単側帯波を捕捉した
時、掃引を停止させる。この時、VCO20に印加され
ている制御電圧(掃引電圧)と制御感度、その時の周波
数誤差検出器10の検出電圧と検出感度から、演算回路
14がAFC収斂時のVOCの設定電圧を演算、作成
し、この設定電圧をVCO20に加えてからAFC回路
を機能させる。
Description
びAFC(Automatic Frequency Control)機能付きパケ
ットFSK(Packet Frequency Shift Keying)信号用受
信機の改良に係り、特に受信開始時に周波数掃引によっ
て目的の信号を捕捉したとき、掃引を止めると同時にA
FC回路が有効となるよう機能を切り替える時における
AFC回路の応答時間を改善するための回路構成に関す
るものである。
機能及びAFC機能付き受信機で受信する場合、通常、
目的信号の周波数が中間周波数IF(Intermediate Freq
uency)帯域内にない場合、周波数掃引が開始され、この
掃引によって目的の信号が捕捉されると(IF帯域内に
入ってくると)、周波数掃引を止めると同時に、AFC
回路が有効となるよう周波数掃引機能からAFC機能へ
と機能が切り替えられる構成になっている。従来のFS
K受信機では殆どの場合、この切り替えが行われたとき
にはまだ周波数誤差が残っているから、あとはAFC回
路の機能によってこの残存周波数誤差がなくなるよう動
作していくように構成されている。この残存周波数誤差
を補正し終わるに要する時間は、AFC回路自体が持っ
ている応答特性そのもので決まるから、パケットの先頭
に置かれる同期信号(FSK信号の場合、通常、ビット
同期信号)の長さは、このAFC回路の応答時間を考慮
して設定されている。
技術では、ビット同期信号の長さは、AFCの応答時間
を見込んで設定されているから、AFCの初期応答を速
くできればこのビット同期信号が短縮でき、データ伝送
効率の向上に繋がることになる。そこで、ビット同期信
号の長さの短縮をするためには、希望とする目的信号が
捕捉されたら、いち早くAFC系をその収斂状態に設定
できるようにすればよいことになる。
ともできる。AFC付きの周波数掃引FSK受信機にお
いて、周波数掃引によって目的の信号を捕捉したとき、
そのままAFC機能をオンにすると、ほとんどの場合、
IFフィルタの中心で捕捉しておらず、前記残存周波数
誤差がある。したがって、そのあと、信号をIFフィル
タの中心まで移動させて上記誤差をなくすのに必要な時
間は、一にAFCの応答特性によって決まる。AFCの
応答特性は、制御の安定性からは速動的でない方がよい
が、最初の信号捕捉時には速動できる方がよいことは言
うまでもない。この両者の要求は互いに相反している。
そこで、信号を捕捉したとき、AFCの応答特性には無
関係に、極く短時間でその収斂値に設定し、その後AF
C回路を有効にする、という動作を行なわせ得る方法を
とればよい。本発明の目的は上記方法をとることができ
る周波数掃引FSK受信機用AFC回路を提供すること
にある。
め、本発明は、周波数掃引信号を発生する電圧制御発振
器と、受信信号と上記周波数掃引信号から周波数誤差信
号を保有した中間周波信号を生成する周波数変換器と、
上記周波数誤差信号を検出する周波数弁別器と、該周波
数弁別器の検出出力または中間周波増幅部から得られる
信号強度インディケータ出力から所望の受信信号の有無
を判定する信号検出器とを備え、該信号検出器の判定出
力によって上記電圧制御発振器に制御電圧を与えて掃引
を停止してAFC回路を作動させるようにした周波数掃
引FSK受信機用AFC回路において、掃引停止時の目
的信号のビット同期信号に対応した上記周波数弁別器の
検波出力に応じた周波数誤差電圧を出力する誤差電圧検
出回路と、上記周波数誤差電圧と上記電圧制御発振器に
印加されている制御電圧とからAFC収斂時の制御電圧
を演算して電圧制御発振器に送る演算回路と、を備えた
ことを要旨とする。
を、上記ビット同期信号の上下いずれかの単側帯波に対
応した前記周波数弁別器の検波出力に応じた周波数誤差
電圧を出力するように構成してもよい。
ット同期信号の上下いずれかの単側帯波及び搬送波に対
応した前記周波数弁別器の検波出力を2ビット長積分し
た周波数誤差電圧を出力するように構成してもよい。
回路は、周波数掃引信号を発生する電圧制御発振器(V
CO)と、受信信号と上記周波数掃引信号とから周波数
誤差信号を生成する周波数変換器と、上記周波数誤差信
号を検出する周波数弁別器と、該周波数弁別器の検出出
力または中間周波増幅部から得られる信号強度インディ
ケータ出力から所望の受信信号の有無を判定する信号検
出器とを備え、該信号検出器の判定出力によって上記電
圧制御発振器に制御電圧を与えて掃引を停止するように
している。
には下記のような演算回路を付加すればよい。即ち、周
波数掃引によって目的の信号を捕捉したことを信号検出
器で検出したとき掃引を止めるが、この掃引を止める寸
前のVCOの駆動電圧、及び同時刻における周波数弁別
器の出力に発生している周波数誤差電圧は一時メモって
おくことができるから、この両電圧と、予め分かってい
るVCOの変調感度、及び周波数弁別器の誤差検出感度
から受信信号の真の周波数誤差が分かる。この周波数誤
差が分かれば、AFCはこの周波数誤差がその(1+ル
ープ利得)分の1に補正されるところに収斂するはずで
ある。この収斂値にするためのVCO駆動電圧は、前記
メモってある掃引停止時のVCO駆動電圧、及び弁別器
出力の周波数誤差電圧の両電圧に、前記変調感度及び誤
差検出感度で決まる重みを用いて演算、作成することが
できる。そこで、信号が捕捉されて掃引が止まったと
き、この演算を行い、その電圧でVCO周波数をAFC
収斂時の周波数に設定し、その設定後AFCループを構
成するようにすればよい。
刻と周波数誤差の検出方法をどうするかである。それは
次のような現象が発生するためである。すなわち、周波
数掃引しながらパケット狭偏移FSK信号を受信する
と、IFフィルタにはビット同期信号の側帯波が順々に
入ってくるから、その信号の状態としては、まずビット
同期信号の上下どちらか一方の単側帯波のみが受信され
ている状態(状態a)と呼ぶ)が生じ、次にその単側帯
波と搬送波が受信されている状態(状態b)と呼ぶ)と
なり、最後に上下両側帯波と搬送波が全て受信されてい
る状態(状態c)と呼ぶ)となる。状態a)の部分から
周波数誤差を検出する場合は、信号が単側帯波であるた
めの搬送波からの周波数差を補正すればよい。状態b)
またはc)の部分から周波数誤差を検出する場合は、ビ
ット同期信号成分が同時に復調されているので、2ビッ
ト長の時間だけ積分すればよい。
掃引受信機用AFC回路の実施の形態としては、具体的
には下記のような演算方法を実行する回路を付加する。
目的の信号を捕捉したことは、信号検出機能によって認
識されるが、それには、周波数弁別器出力の帯域外雑音
を利用して信号の有無を判定する方法(キャリア検出・
CD(Carrier Detection)、またはスケルチ・SQ(S
quelch)とも云われる)や、IF増幅器から得られる信
号強度に比例したRSSI(Received Signal Strength
Indicator)電流を用いて目的の信号の有無を判定する
方法がある。本発明にとっては、信号の有無さえ判定で
きれば何れの方法でもよいことはもちろんで、回路の名
称は信号検出回路とするが、以下は前者の検出方法を用
いた場合について説明する。周波数掃引は、通常、AF
C回路の1構成要素である周波数変換用局部発振器とし
ての電圧制御発振器VCO(Voltage Controlled Oscil
lator)に掃引電圧を加えて行われる。VCOのフリー
ラン(Free-run)周波数誤差及び周波数誤差検出器の周
波数誤差は無視できるほど小さいとし、受信周波数にの
み周波数誤差fRCVがあるとする。VCOの周波数掃引
によって信号が捕捉され、信号検出回路が応答したと
き、VCOはフリーラン周波数よりfVCO=e2k2(e2
はVCOに加えられている電圧(v)、k2はVCOの
周波数制御感度(Hz/v))だけ制御されており、こ
のとき周波数誤差検出器(周波数弁別器)の出力にはe
1(v)が発生していたとする。周波数誤差検出器への入
力信号であるIF周波数の誤差はfIF=fRCV−fVCO=
e1/k1(k1は周波数誤差検出感度(v/Hz))であ
るから、AFCの補正動作によって、VCOはfRCVに
ほゞ等しい周波数fRCV{K/(1+K)}(Kはルー
プ利得)だけ制御されて、結局、IFにおける残留誤差
はfIF/(1+K)となるはずである。したがって、本
発明の目的は、信号検出器が動作した時の条件(e1、
e2とKの値)から、いち早く、VCOをfRCV{K/
(1+K)}だけ動かすための制御電圧の演算法を見い
だすことである。
RCVと表現した。これはもちろん中心周波数誤差を意味
するが、実際にはFSKされているビット同期信号が周
波数掃引されながらIFフィルタに入ってくるから、入
来当初は側帯波が一部カットされている状態が存在す
る。したがって、このFSK信号として不完全な信号の
中心周波数を検出する方法を見出す必要がある。そこ
で、そのためにまず、このような不完全な信号に対する
周波数弁別出力(以下復調出力という)について説明す
る。
偏移FSKと呼ばれる変調指数が0.5程度以下のFS
K信号である。一方、ビット同期信号は情報“1”と
“0”の交互繰り返し信号であるから、ロールオフフィ
ルタ(Roll-Off Filter)によって正弦波となり、この信
号で周波数変調される。正弦波による周波数変調信号
は、周知のように、数1で表される。
波の、pは変調信号の角周波数であって、データ信号速
度をBuとすればp=2π(Bu/2)である。この信号
は、周知のように、ベッセル関数を用いて側帯波成分に
展開されるが、変調指数が0.5程度以下になると、2
次以上の高次成分はすべて無視できるほど小さくなり、
近似的に数2で表し得る。すなわち、搬送波成分
(C)、上部第1側帯波(USB)、下部第1側帯波
(LSB)の3本だけのスペクトラムとなる。数2では
A0=1とした。
くるので、3本のスペクトラムが端から順番にIFフィ
ルタに入ってくることになる。したがって、その出力を
時間的に見れば、図1に示すように、a)USBの1波
のみが入っている状態、b)USB+Cの2波が入って
いる状態、c)USB、C、LSBの3波とも入ってい
る状態、の3種の状態が存在する。そこでこの各状態に
対する周波数弁別出力を検討する必要がある。簡単のた
め、こゝではまず、いずれの状態とも周波数掃引は無
く、周波数的に固定されているとする。まずa)の状態
はUSBのみの単一トーンであるから、数3のように表
せ、この信号の復調出力e1(t)は、数3の位相成分を
時間微分して求められ、数4のようになる。
5のように表せ、この信号に対する復調出力e1(t)は
数6の2行目の式のようになる。変調指数mf=0.5
とすると近似的に同3行目の式のようになる。
とも揃っている状態であって、これはすなわち数1その
ものであるから、その検波出力は数7のようになる。数
7においてmdは最大偏移角周波数である。
するスペクトラムによって、復調出力e1(t)は数4、
数6、数7の何れかになる。実際の復調出力は、上述の
信号に掃引信号が重畳したものとなる。いま、説明の便
宜上、次のような値を仮定する。IFフィルタの帯域巾
は2KHz(通過帯域FLからFHまで)、掃引速度は1
KHz/100ms、データ速度は600baud(したが
ってp=2π300)、変調指数mf=0.5(したが
って最大角周波数偏移md=2π150)、周波数弁別
器感度は1volt/1KHzとする。周波数掃引は周波数
の上方向に向かって行われ、信号が入来しても信号検出
器は動作しないとする。USBがIFフィルタの下端F
Lに到達した瞬間を時刻の基準にとれば、USBが入っ
てきてから30ms後に搬送波Cも入ってくることにな
り、それからさらに30ms後にはLSBも入ってくる
ことになる。このような条件で数4、数6、数7を数値
計算すれば、図2が得られる。
部分から中心周波数を検出する場合には、いまの例では
300Hz分高く検出されているための補正と、USB
成分のみであるから搬送波成分よりも約12dBレベル
が低いため、信号強度に余裕がないと使えない。状態
b)及びc)の部分から検出する場合には、同期信号成
分が重畳しているから、これから中心周波数成分を取り
出す必要がある。
周期に相当する時間(1/300sec)だけ積分して
同期信号成分をうち消すことが考えられる。状態c)の
部分を利用する場合には、同期信号は正しい正弦波とし
て復調されているから、これの積分によって正しく中心
周波数成分が検出できる。状態b)の部分を利用する場
合については、図2に示すように正しい正弦波として復
調されていないが、以下の理由によって中心周波数成分
を正しく検出できる。すなわち、復調出力数6はIF信
号数5の位相項を微分したものであるから、復調出力数
6を積分することによって数5の位相項が得られるとい
うことになる。この数5を見ると、その逆正接の中は分
母、分子とも明らかにptの2π周期で繰り返してい
る。したがってそれの逆正接であっても、同様に2π周
期(今の場合1/300sec)で繰り返すから、これ
を1/300sec間積分すれば同期信号成分は打ち消
され、中心周波数成分が正しく検出されることになる。
信号から検出するかによって、2つの方法がある。すな
わち、第1の方法.状態a)の信号から検出する方法で
あって、復調出力電圧から300Hz相当分の電圧を差
し引いて中心周波数誤差を得る。第2の方法.状態b)
またはc)の信号から検出する方法であって、復調出力
信号を1/300sec間積分してIF帯域内の中心周
波数誤差を得る。
K信号用のAFC機能付き掃引受信機において、掃引に
よって希望信号のビット同期信号の上下いずれかの単側
帯波を捕捉したとき掃引を停止させるが、このときの掃
引用電圧制御発振器の制御電圧と制御感度、周波数弁別
器の出力電圧から側帯波の周波数相当電圧を補正した誤
差検出器の検出電圧とその検出感度から、受信信号の周
波数誤差及びAFC収斂時の制御残留誤差が分かるか
ら、これより収斂時に電圧制御発振器に加えられる制御
電圧を演算作成し、この電圧を電圧制御発振器に加えて
から、AFC回路を機能させるよう構成することで実現
できる。
のAFC機能付き掃引受信機において、掃引によって希
望信号のビット同期信号の上下いずれかの単側帯波及び
搬送波を捕捉したとき掃引を停止させるが、このときの
掃引用電圧制御発振器の制御電圧と制御感度、周波数弁
別器出力を2ビット長積分する周波数誤差検出器の周波
数誤差検出感度から、受信信号の周波数誤差及びAFC
収斂時の制御残留誤差が分かるから、これより収斂時に
電圧制御発振器に加えられる制御電圧を演算作成し、こ
の電圧を電圧制御発振器に加えてから、AFC回路を機
能させるよう構成することが実現できる。
する。図3は第1の方法を実現するための本発明の一実
施例の回路構成図である。図3において、1は受信信号
入力端子、2は周波数変換器(CONV)、3は振幅制
限器つき中間周波増幅器(IFA)、4は周波数弁別器
(DISCR)、5は基準電圧発生器(STE)、6は
コンパレータ(COMP)、7は復調信号出力端子、8
は信号検出器(CD)、9は制御パルス発生器(CP
G)、10の点線枠は本発明において特に設けられた誤
差電圧検出回路、11は本来のAFC用の誤差電圧検出
回路(EVD)、12及び13はゲート回路(G2,G
1)、14は演算回路(OPC)、15及び16はゲー
ト回路(G3,G4)、17は掃引信号発生器(SCN
G)、18はループフィルタ(LPF)、19はゲート
回路(G5)、20は電圧制御発振器(VCO)、21
は減算器(SBT)である。ゲート回路、コンパレー
タ、アナログスイッチ等は、すべてアナログ信号用のも
のであることはもちろんである。
数変換器2に加えられ、電圧制御発振器18からの局部
搬送波により、周波数変換されてIF信号となる。IF
信号は中間周波増幅器3で増幅され、周波数弁別器4で
周波数検波されてベースバンド信号となり、コンパレー
タ6によって基準電圧と比較されて矩形波の復調出力と
なる。復調ベースバンド信号は信号検出器8に加えら
れ、目的信号の入来ありと判定されると制御パルス発生
器9を駆動して、各部の動作を制御する制御パルスP1
〜P6を発生させる。制御パルス発生器9はP1〜P6の
出力線に図4に示すような種々の制御パルスを発生し、
それぞれゲート回路G1〜G5を図4のタイミングで制
御する。
8の出力を示す。目的信号入力によってCD出力がH
(High)になると、それまで掃引信号発生器17からゲ
ート回路16を通じて加えられていた掃引信号は、制御
パルスP5がL(Low)になることによって、オフとな
り、同時に制御パルスP1及びP6が同時に出力する。こ
の両パルスによって、ゲート回路G2及びG5がオンと
なる。このとき、周波数弁別器4からは上側帯波USB
が周波数検波されて(fIF+300Hz)×k1の電圧
が出力している。この電圧は誤差電圧検出器10にくわ
えられるが、今の場合これは減算器21で構成されてお
り、こゝで、基準電圧発生器5で作成された基準電圧
(300Hz×k1)が減算されて、fIF×k1相当の電
圧、すなわち前述のe1に変換される。この電圧がゲー
ト回路12を通じて演算回路14に加えられ、同時にゲ
ート回路19を通じてVCO20の制御電圧e2も加え
られる。
る。こゝでは簡単のため、AFCのループ利得に関する
要素は周波数弁別器の弁別感度k1、VCOの制御感度
k2のみであるとする。したがってループ利得はK=k1
k2である。VCO20をfRCV{K/(1+K)}だけ
動かせばよいことは前述した。fRCV=fVCO+fIFであ
るから上の周波数をVCO入力電圧に書き直すと(f
VCO+fIF)k1/(1+K)となる。これは(fVCOk1
/(1+K))+(fIFk1/(1+K))であるが、
fVCO=e2k2及びfIF=e1/k1であるから、これを
用いて書き直すと、この電圧は(e2K/(1+K))
+(e1/(1+K))≒e2+e1/Kとなる。
ト回路12よりの電圧e1のK分の1の電圧にゲート回
路19よりの電圧e2を加算し、この電圧を制御パルス
P3によってホールドさせる。この電圧は、制御パルス
P4で制御されたゲート回路15、及びループフィルタ
18を通じてVCOに加えられ、VCOは上述の周波数
に設定される。この設定が終わると同時に、制御パルス
P2によりゲート回路13がオンとなり、定常的動作を
行うAFCループが形成される。
の出力で動作する。この誤差電圧検出回路11には、F
SK信号特有(すなわち、データの“1”を表すf1、
“0”を表すf0の継続時間が長くてもその影響は受け
ず、中心周波数(f1+f0)/2を検出するため)の工
夫を凝らした方法が種々考えられている。本発明にとっ
てそれらの方法は問題ではなく、中心周波数さえ検出で
きればよいので、その説明は省略する。
て動作する第2の方法の実施例について説明する。この
場合には、10の誤差電圧検出器において、ビット同期
信号の2ビット長、すなわち、前述例の600baudの場
合では1/300sec間、復調出力を積分する。この
場合の回路構成図を図5に示す。図5において、誤差電
圧検出器15の構造、動作が図3の場合とは異なるのみ
で、その他の部分は図3と全く同様である。22のIN
Tは積分器であって、その一構成例を図6(a)に示
す。
シタ、Tはオペアンプ、SW1、SW2はアナログスイッ
チである。制御パルス波形は同図(b)に示す時間関係
となっており、パルスP7によって積分時間長が決めら
れる。パルスP8は積分動作前、及び積分電圧の読み出
し後の積分電圧の放電用である。したがって、積分電圧
の読み出しは、パルスP7がLになりパルスP8がHにな
るまでに行われる。この積分動作の、全体動作に対する
時間関係は図7のようになっている。図4の場合と違う
のは、信号検出器8がオンになってから時間T1の後、
周波数掃引を止めることである。この時間の設定によっ
て状態b)、c)の何れ、及びその中のどこにするかを
設定できる。掃引が止まるとパルスP7によって時間T2
の間、積分器が動作する。この積分によって、中心周波
数に対する誤差電圧が検出されるので、その後の動作は
図3の場合と同様である。
よれば、AFC機能及び掃引機能付きのパケットFSK
受信機において、掃引によって信号を捕捉したのち、極
めて短時間でAFC回路をその収斂時の状態に設定でき
るので、パケット信号のヘッダー(ビット同期信号)を
短くすることができ、したがって伝送データのスループ
ットを改善することができる。
のスペクトラム図である。
期信号を復調した場合の波形図である。
である。
出力パルスの波形図である。
図である。
成図とその動作説明のための波形図である。
出力パルスの波形図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 周波数掃引信号を発生する電圧制御発振
器と、受信信号と上記周波数掃引信号から周波数誤差信
号を保有した中間周波信号を生成する周波数変換器と、
上記周波数誤差信号を検出する周波数弁別器と、該周波
数弁別器の検出出力または中間周波増幅部から得られる
信号強度インディケータ出力から所望の受信信号の有無
を判定する信号検出器とを備え、該信号検出器の判定出
力によって上記電圧制御発振器に制御電圧を与えて掃引
を停止してAFC回路を作動させるようにした周波数掃
引FSK受信機用AFC回路において、 掃引停止時の目的信号のビット同期信号に対応した上記
周波数弁別器の検波出力に応じた周波数誤差電圧を出力
する誤差電圧検出回路と、 上記周波数誤差電圧と上記電圧制御発振器に印加されて
いる制御電圧とからAFC収斂時の制御電圧を演算して
電圧制御発振器に送る演算回路と、 を備えたことを特徴とする周波数掃引FSK受信機用A
FC回路。 - 【請求項2】 前記誤差電圧検出回路が、上記ビット同
期信号の上下いずれかの単側帯波に対応した前記周波数
弁別器の検波出力に応じた周波数誤差電圧を出力するよ
うに構成されたことを特徴とする請求項1記載の周波数
掃引FSK受信機用AFC回路。 - 【請求項3】 前記誤差電圧検出回路が、前記ビット同
期信号の上下いずれかの単側帯波及び搬送波に対応した
前記周波数弁別器の検波出力を2ビット長積分した周波
数誤差電圧を出力するように構成されたことを特徴とす
る請求項1記載の周波数掃引FSK受信機用AFC回
路。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32946197A JP3915854B2 (ja) | 1997-11-13 | 1997-11-13 | 周波数掃引fsk受信機用afc回路 |
US09/040,076 US6137846A (en) | 1997-11-13 | 1998-03-17 | AFC circuit for a frequency scanning FSK receiver |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32946197A JP3915854B2 (ja) | 1997-11-13 | 1997-11-13 | 周波数掃引fsk受信機用afc回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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