JP3915451B2 - インクセット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、長期間に亘って記録画像の変退色を起こし難く、長期保存が可能な印刷物を提供し得る、インクジェット記録に適したインクセットに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
インクジェット記録方法は、インクの液滴を微小なノズルから吐出させ、紙等の記録媒体に付着させて印刷を行う記録方法である。この記録方法は、複数色のインクからなるインクセットを用いることにより、銀塩写真に匹敵する高品位のフルカラー画像が容易に得られるため、種々の分野において急速に普及している。このようなインクセットとしては、通常、減法混色の3原色であるイエロー、マゼンタ及びシアンの3色の染料インクを備えたインクセットが用いられている。また、近年、特にハイライトの粒状感を低減させるために、これら3原色のインクに加えて、該インクよりも色材濃度の低い淡インク(ライトインク、フォトインクともいう)を備えたインクセットも用いられるようになっている。一方、カラーインクジェット記録に用いられる記録媒体としては、特に写真調の光沢感を実現するためにコロイダルシリカ、気相法シリカ、アルミナ水和物、γ型酸化アルミニウム等の無機系超微粒子顔料を主成分とする空隙型のインク受容層を有する記録媒体が主流となっている。
【0003】
このような空隙型のインク受容層を有する記録媒体に、前記インクセットを用いて形成された記録画像の問題点として、光や酸化性ガス、還元性ガス等により経時的に変退色を起こし易いことが挙げられる。光による記録画像の変退色については、これまで多くの研究がなされており、染料として銅フタロシアニン系染料を用いることで、これを抑制することができることが知られている。
しかし、銅フタロシアニン系染料を用いても、オゾン、NOX、SOX、H2S等の酸化性ガスや還元性ガスに起因する記録画像の変退色を抑制することは出来ず、銅フタロシアニン系染料により空隙型のインク受容層上に形成された記録画像を、光の殆ど当たらない場所に置いておくと、本来の青みを失い、赤みを帯びてくるという問題があった。このような記録画像の変退色は、特に、淡インクを用いた場合に悪化する傾向がある。また、黒色画像の出力には、ハーフトーンの階調性等の観点から、シアン、マゼンタ及びイエローの3原色インクによるコンポジットブラックを用いることが多いが、この場合、シアンインクの色材として使用される銅フタロシアニン系染料が急速に劣化して、黒色画像がオレンジ色〜赤色調へシフトし、カラー画像の品質が極端に低下するという問題もあった。
そこで、耐光性のみならず、耐ガス性に優れる印刷物の提供が可能なインクセットの開発が望まれている。
【0004】
また、インクジェット記録用のインクセットとしては、保存安定性及び吐出安定性に優れ、ノズルの目詰まりを起こさないこと、即ち、インクジェット記録用のインクセットとして信頼性が高いことが要求される。耐光性及び耐ガス性に優れる印刷物を提供でき、且つインクジェット記録用のインクセットとして信頼性が高いインクセットは未だ提供されていない。
【0005】
従って、本発明の目的は、インクジェット記録用のインクセットとして信頼性が高く、且つ長期間に亘って記録画像の変退色を起こし難く、長期保存が可能な印刷物を提供し得るインクセットを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、イエロー、マゼンタ及びシアンの減法混色の3原色の染料インクを用いて、空隙型のインク受容層を有する記録媒体に、インクジェット記録方法により画像を形成する場合について種々検討した結果、シアンインクの染料として、光に対し比較的安定な銅フタロシアニン系染料を用い、且つ該シアンインクのみに、樹脂を分散質とする樹脂エマルジョンを含有させることにより、ノズルの目詰まり等の不具合を起こすことなく、コンポジットブラック等の変退色を長期に亘って抑制し得ることを知見した。
【0007】
本発明は、上記知見に基づきなされたもので、複数色のインクからなり、空隙型のインク受容層を有する記録媒体に文字及び/又は画像を形成するインクセットであって、少なくとも、色材として銅フタロシアニン系染料を含有するシアンインクを備え、且つ該シアンインクのみに、樹脂を分散質とする樹脂エマルジョンが含有されており、前記樹脂は、
アクリル系樹脂、ポリスチレン、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、合成ゴム系、ポリエチレン及びポリイソブチレンからなる群から選択される1種又は2種以上であり、且つ該樹脂の平均粒子径が0.5μm以下であるインクセットを提供することにより上記目的を達成したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のインクセットについて説明する。
本発明のインクセットは、少なくともシアンインクを含む複数色のインクからなり、空隙型のインク受容層を有する記録媒体に文字及び/又は画像を形成するインクセットである。
【0009】
前記シアンインクは、色材として銅フタロシアニン系染料を含有する。銅フタロシアニン系染料は、光に対し比較的安定な染料であり、銅フタロシアニン系染料により形成された記録画像は耐光性に優れるという特長を有する。該銅フタロシアニン系染料としては、下記式(I)で表される銅フタロシアニン骨格を有する化合物が挙げられる。
【0010】
【化1】
【0011】
本発明で好適に使用される銅フタロシアニン系染料としては、具体的には、C.I.ダイレクトブルー86、87、199、及び下記一般式(II)で表される水溶性染料が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。
【0012】
【化2】
【0013】
前記一般式(II)で表される水溶性染料としては、具体的には、下記化合物No.1〜4が挙げられる。
【0014】
【化3】
【0015】
【化4】
【0016】
【化5】
【0017】
【化6】
【0018】
前記銅フタロシアニン系染料の含有量は、前記シアンインク中、好ましくは0.5〜10重量%、更に好ましくは0.8〜8重量%である。含有量が0.5重量%未満では、印字濃度が不十分で記録画像の発色性に欠けるおそれがあり、10重量%超では、粘度の増大やインクジェット記録用インクとして用いた場合にノズルの目詰まりを起こすおそれがある。
【0019】
本発明のインクセットは、ハイライトの粒状感を低減させて、より高画質の記録画像の出力を可能とする観点から、前記シアンインクとして、色材(銅フタロシアニン系染料)濃度の異なるシアンインクを複数備えていてもよい。このような、いわゆる濃淡インクシステムを採用する場合、濃シアンインク(複数のシアンインクのうち、最も色材濃度の高いシアンインク)の色材濃度は前記範囲とする。一方、該濃シアンインク以外のシアンインク(淡シアンインク、ライトシアンインクともいう)は、色材濃度が該濃シアンインクよりも低い点以外は、該濃シアンインクと同様の組成のインクである。淡シアンインクにおける色材(銅フタロシアニン系染料)の含有量は、濃シアンインク中における色材の含有量の1/10〜1/2とすることが好ましく、0.5〜2.5重量%とすることが好ましい。
【0020】
一方、前記シアンインク以外のインクにおける色材(染料)としては、この種のインクにおいて通常用いられるものを特に制限無く用いることができ、例えば、直接染料、酸性染料、食用染料、塩基性染料、反応性染料、分散染料、建築染料、可溶性建築染料、反応分散染料、油溶性染料等が挙げられる。これらのうち、水溶性の染料を用いることが好ましい。
【0021】
前記シアンインク以外のインクにおける色材(染料)として、特に好ましいものを例示すると、下記の通りである。
C.I.ダイレクトレッド−2、−4、−9、−23、−26、−31、−39、−62、−63、−72、−75、−76、−79、−80、−81、−83、−84、−89、−92、−95、−111、−173、−184、−207、−211、−212、−214、−218、−221、−223、−224、−225、−226、−227、−232、−233、−240、−241、−242、−243及び−247;C.I.ダイレクトバイオレット−7、−9、−47、−48、−51、−66、−90、−93、−94、−95、−98、−100及び−101;C.I.ダイレクトイエロー、−8、−9、−11、−12、−27、−28、−29、−33、−35、−39、−41、−44、−50、−53、−58、−59、−68、−86、−87、−93−、95、−96、−98、−100、−106、−108、−109、−110、−130、−132、−142、−144、−161及び−163;C.I.ダイレクトブルー−1、−10、−15、−22、−25、−55、−67、−68、−71、−76、−77、−78、−80、−84、−90、−98、−106、−108、−109、−151、−156、−158、−159、−160、−168、−189、−192、−193、−194、−200、−201、−202、−203、−207、−211、−213、−214、−218、−225、−229、−236、−237、−244、−248、−249、−251、−252、−264、−270、−280、−288、−289及び−291。
【0022】
C.I.ダイレクトブラック−9、−17、−19、−22、−32、−51、−56、−62、−69、−77、−80、−91、−94、−97、−106、−154、−166、−168、−173及び−199;C.I.アシッドレッド−35、−42、−52、−57、−62、−80、−82、−111、−114、−118、−119、−127、−128、−131、−143、−151、−154、−158、−249、−254、−261、−263、−266、−289、−299、−301、−305、−336、−337、−361、−396及び−397;C.I.アシッドバイオレット−5、−34、−43、−47、−48、−90、−103、及び−126、C.I.アシッドイエロー−17、−19、−23、−25、−39、−40、−42、−44、−49、−50、−61、−64、−76、−79、−110、−127、−135、−143、−151、−159、−169、−174、−190、−195、−196、−197、−199、−218、−219、−222及び−227。
【0023】
C.I.アシッドブルー−9、−25、−40、−41、−62、−72、−76、−78、−80、−82、−92、−106、−112、−113、−120、−127:1、−129、−138、−143、−175、−181、−205、−207、−220、−221、−230、−232、−247、−258、−260、−264、−271、−277、−278、−279、−280、−288、−290及び−326;C.I.アシッドブラック−7、−24、−29、−48、−52:1及び−172−1;C.I.リアクティブレッド−3、−13、−17、−19、−21、−22、−23、−24、−29、−35、−37、−40、−41、−43、−45、−49及び−55;C.I.リアクティブバイオレット−1、−3、−4、−5、−6、−7、−8、−9、−16、−17、−22、−23、−24、−26、−27、−33及び−34;C.I.リアクティブイエロー−2、−3、−13、−14、−15、−17、−18、−23、−24、−25、−26、−27、−29、−35、−37、−41及び−42;C.I.リアクティブブルー−2、−3、−5、−8、−10、−13、−14、−15、−17、−18、−19、−21、−23、−26、−27、−28、−29及び−38。
【0024】
C.I.リアクティブブラック−4、−5、−8、−14、−21、−23、−26、−31、−32及び−34;C.I.ベーシックレッド−12、−13、−14、−15、−18、−22、−23、−24、−25、−27、−29、−35、−36、−38、−39、−45及び−46;C.I.ベーシックバイオレット−1、−2、−3、−7、−10、−15、−16、−20、−21、−25、−27、−28、−35、−37、−39、−40及び−48;C.I.ベーシックイエロー−1、−2、−4、−11、−13、−14、−15、−19、−21、−23、−24、−29、−32、−36、−39及び−40;C.I.ベーシックブルー−1、−3、−5、−7、−9、−22、−26、−41、−45、−46、−47、−54、−57、−60、−62、−65、−66及び−71;C.I.ベーシックブラック8等。
【0025】
本発明においては、マゼンタインク用、特に濃マゼンタインク用の色材として、下記一般式(III)で表される染料を用いることもできる。尚、濃淡インクについては、前述したシアンの濃淡インクについての説明が適宜適用される。
【0026】
【化7】
【0027】
【化8】
【0028】
また、本発明においては、マゼンタインク用、特に淡マゼンタインク用の色材として、下記一般式(IV)で表される染料を用いることもできる。
【0029】
【化9】
【0030】
前記一般式(III)で表される染料の好ましい具体例としては、下記化合物M-1〜M−10が挙げられる。
また、前記一般式(IV)で表される染料の好ましい具体例としては、下記化合物LM-1〜LM−12が挙げられる。
【0031】
【化10】
【0032】
【化11】
【0033】
【化12】
【0034】
【化13】
【0035】
【化14】
【0036】
【化15】
【0037】
【化16】
【0038】
前記シアンインク以外のインクの色材として好適に用いられる色材(染料)種は、上述した通りである。また、これら色材の含有量は、前記シアンインクにおける前記銅フタロシアニン系染料の含有量と同様でよく、該インク中、好ましくは0.5〜10重量%、更に好ましくは0.8〜8重量%である。淡インク(ライトインク)の場合は、色材の含有量は0.5〜2.5重量%とすることが好ましい。
【0039】
そして、本発明のインクセットは、前記シアンインクのみに、樹脂を分散質とし、水を分散媒とする樹脂エマルジョンが含有されている。該樹脂エマルジョンは、色材と共にインク受容層上に付着されることにより、該色材による記録画像の表面に樹脂皮膜を形成して、該記録画像の耐ガス性を向上させ得るものである。本発明のインクセットは、複数色のインクからなるインクセットにおいて、銅フタロシアニン系染料を含有するシアンインクのみに該樹脂エマルジョンを含有させているので、シアンインク以外のインクにも該樹脂エマルジョンを含有させた場合(コンポジットブラックの変退色防止を考えた場合、このような態様が考えられる)に比して、インク粘度の増大等によるノズルの目詰まり等の不具合が生じるおそれが少なく、インクジェット記録用のインクセットとして信頼性が高い。
【0040】
前記樹脂としては、メタクリル酸エステルとアクリル酸エステルとの共重合体、アクリル酸エステルとスチレンとの共重合体等のアクリル系樹脂;ポリスチレン;ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニルと高級アクリル酸エステルとの共重合体等の酢酸ビニル系樹脂;塩化ビニリデン系樹脂;塩化ビニル系樹脂;スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体、ポリブタジエン、ポリクロロプレン等の合成ゴム系、ポリエチレン、ポリイソブチレンが挙げられ、これらの1種又は2種以上が用いられる。
【0041】
前記樹脂は、カチオン性、アニオン性、ノニオン性の何れの樹脂でも用いることができるが、カチオン性樹脂を用いると、より滲みが少なく、耐水性に優れた記録画像が得られるので好ましい。
【0042】
前記樹脂の平均粒子径は、0.5μm以下であり、好ましくは0.1μm以下である。
樹脂の平均粒子径が斯かる範囲にあることにより、インク中における分散安定性等の点で良好な結果が得られる。前記樹脂の平均粒子径は、電子顕微鏡(TEM、SEM)観察等によって求めることができる。
【0043】
前記樹脂は、単相構造及び複相構造(コアシェル構造)の何れでもよい。コアシェル構造としては、異なる2種以上の樹脂が相分離して存在する構造であればよく、例えば、シェル部がコア部を完全に被覆している構造、シェル部がコア部の一部を被覆している構造、シェル部を構成する樹脂の一部がコア部を構成する樹脂内にドメイン等を形成している構造、コア部とシェル部の中間に更にもう一層以上、組成の異なる層を含む3層以上の多層構造であってもよい。
【0044】
前記樹脂として上述したような樹脂を分散質とする前記樹脂エマルジョンは、その最低造膜温度(MFT)が60℃以下であることが好ましい。MFTは、JIS K 6800に従い、測定される。前記樹脂エマルジョンのMFTが上記範囲内にあると、室温下での記録媒体上での樹脂皮膜の形成が可能になる、ノズルの目詰まりや、印刷物の重ね置き等によるインクの紙移り等が起こらない等により望ましい。MFTを上記範囲内とするためには、前記樹脂として、ガラス転移温度(Tg)が−20〜60℃である樹脂を選択することが好ましい。Tgは、示差走査熱量計(DSC)等の一般の樹脂について行われる熱分析手段を用いて測定できる。また、MFTの調整に、市販のMFT降下剤等を使用することもできる。
【0045】
また、前記樹脂エマルジョンは、固形分濃度20〜50重量%での20℃における粘度が100mPa・s以下、特に50mPa・s以下であることが好ましい。
【0046】
前記樹脂エマルジョンとしては、市販品として、ニカゾールシリーズ(商品名、日本カーバイド工業製)、セビアン(商品名、ダイセル化成品製)等の酢酸ビニル系樹脂エマルジョン;モビニールシリーズ(商品名、クラリアントポリマー製)、デンカEVAテックス(商品名、電気化学工業製)、スミカフレックスシリーズ(商品名、住友化学工業製)、ポリゾール(商品名、昭和高分子製)等のエチレン−酢酸ビニル共重合体系樹脂エマルジョン;リカボンドシリーズ(商品名、中央理化工業製)、ポリマロンシリーズ(商品名、荒川工業製)等のアクリル−スチレン共重合体系樹脂エマルジョン;ボンロンシリーズ(商品名、三井化学製)、プライマルシリーズ(商品名、ロームアンドハースジャパン製)、ナクリリックシリーズ(商品名、日本エヌエスシー製)、マイクロジェルシリーズ(商品名、日本ペイント製)等のアクリル系樹脂エマルジョン;ポリゾールシリーズ(商品名、昭和高分子製)、アクアブリッド(商品名、ダイセル化学製)等のアクリル酸エステル樹脂エマルジョン;JSRシリーズ(商品名、JSR製)等のカルボキシル変性スチレン・ブタジエン共重合体エマルジョン;ネオプレンシリーズ(商品名、デュポンダウエラストマー製)等のポリクロロプレンエマルジョン等の1種又は2種以上を用いることができる。
【0047】
本発明に係るシアンインクは、前記樹脂エマルジョンを、好ましくは0.1〜10重量%、更に好ましくは0.2〜5重量%含有する。前記樹脂エマルジョンの含有量が0.1重量%未満では耐ガス性の向上の効果に乏しく、10重量%超では、インクの保存安定性の低下やノズルの目詰まりを招くおそれがある。
【0048】
また、前記シアンインクにおける前記銅フタロシアニン系染料と前記樹脂との含有比は、耐ガス性と吐出信頼性とのバランス等の観点から、1(前者):0.1〜5であることが好ましい。
【0049】
本発明に係るインクには、記録媒体への濡れ性を高める観点から、浸透促進剤を含有させることが好ましい。該浸透促進剤としては、例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル、ジエチレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、エチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、トリエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、1−メチル−1−メトキシブタノール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、プロピレンモノ−iso−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−iso−プロピルエーテルの多価アルコールのアルキルエーテル類等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。
前記浸透促進剤の含有量は、本発明に係るインク中、好ましくは3〜20重量%、更に好ましくは5〜15重量%である。
【0050】
また、本発明に係るインクには、浸透促進、吐出信頼性の向上、高画質の画像を得る等の観点から、界面活性剤を含有させることが好ましい。該界面活性剤としては、例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリル酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートのアンモニウム塩等のアニオン性界面活性剤;ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミド等の非イオン性界面活性剤;2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール、3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオール、3,5−ジメチル−1−3オール、市販品としてサーフィノール82、104、440、465、485及びTG(何れも商品名、Air Products and Chemicals. Inc.製)並びにオルフィンSTG及びオルフィンE1010(何れも商品名、日信化学社製)等のアセチレングリコール系界面活性剤等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。
前記界面活性剤の含有量は、本発明に係るインク中、好ましくは0.01〜5重量%、更に好ましくは0.05〜2重量%である。
【0051】
また、本発明に係るインクには、吐出安定性を高める観点から、保湿剤を含有させることが好ましい。該保湿剤としては、例えば、グリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,5−ペンタンジオール1,6−ヘキサンジオール、1,2,6−ヘキサントリオール、ペンタエリスリトール等のポリオール類及びそのエーテル、エステル等の誘導体;2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、ε−カプロラクタム等のラクタム類;尿素、チオ尿素、エチレン尿素、1,3−ジメチルイミダゾリジノン類等の尿素類、マルチトール、ソルビトール、グルコノラクトン、マルトース等の糖類等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。
前記保湿剤の含有量は、本発明に係るインク中、好ましくは3〜20重量%、更に好ましくは5〜15重量%である。
【0052】
本発明に係るインクは、上述したように、それぞれ、色材として染料(シアンインクには銅フタロシアニン系染料)を含有させ、また、シアンインクのみに前記樹脂エマルジョンを含有させ、必要に応じて、各インクに前記浸透促進剤、前記界面活性剤、前記保湿剤を含有させ、バランスとして水を含有させる。水は、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、蒸留水等の純水又は超純水を用いることが好ましい。特に、これらの水を、紫外線照射又は過酸化水素添加等により滅菌処理した水は、長期間に亘ってカビやバクテリアの発生が防止されるので好ましい。
【0053】
本発明に係るインクには、インクの速乾性の観点から、上述した主溶媒としての水の他に、低沸点有機溶剤を含有させることができる。該低沸点有機溶剤としては、例えば、メタノール、エタノール、n−プロピルアルコール、iso−プロピルアルコール、n−ブタノール、sec−ブタノール、tert−ブタノール、n−ペンタノール等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。
【0054】
本発明に係るインクには、更に必要に応じて、防腐剤・防カビ剤、pH調整剤、溶解助剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定化剤、表面張力調整剤、粘度調整剤、誘電率調整剤、酸素吸収剤等、通常のこの種のインクにおいて用いられる添加剤の1種又は2種以上を用いることができる。
【0055】
本発明に係るインクは、記録媒体に対する浸透性の確保、吐出安定性等の観点から、その表面張力が好ましくは15〜50mN/m、更に好ましくは20〜45mN/mである。表面張力を上記範囲内とするために、インク中に、表面張力調整剤として、グリセリン、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール等のアルキルエーテル類や各種界面活性剤等の1種又は2種以上を含有させることができる。
【0056】
また、本発明に係るインクは、記録ヘッドからの安定的な吐出特性の観点から、その20℃における粘度が、好ましくは1.2〜20mPa・s、更に好ましくは1.5〜8mPa・sである。粘度を上記範囲内とするためには、インク中の各成分の含有量を適宜調整する方法の他、インク中に粘度調整剤を添加する方法等が挙げられる。
【0057】
本発明のインクセットは、インクを記録媒体に付着させて印字を行う記録方法であれば、何れの方法でも好適に使用できる。このような記録方法としては、例えば、インクの液滴を吐出し、該液滴を記録媒体に付着させて印字を行う記録方法であるインクジェット記録方法、ペン等による筆記具による記録方法、その他各種の印字方法が挙げられ、特にインクジェット記録方法、とりわけオンデマンド型のインクジェット記録方法に用いられることが好ましい。オンデマンド型のインクジェット記録方法としては、例えば、記録ヘッドに配設された圧電素子を用いて記録を行う圧電素子記録方法、記録ヘッドに配設された発熱抵抗素子のヒーター等による熱エネルギーを用いて記録を行う熱ジェット記録方法等が挙げられ、本発明のインクセットは、何れのインクジェット記録方法にも好適に使用できる。
【0058】
本発明のインクセットをインクジェット記録方法に用いる場合、通常、該インクセットを構成するインクを内部に一体的に収納したインクカートリッジとして用いられる。該インクカートリッジの型式は特に制限されず、本発明のインクセットは、如何なる型式のインクカートリッジにも適用可能である。インクカートリッジは、例えば、その内部に、スポンジ等のインク保持用多孔質体を備えており、該インク保持用多孔質体にインクを吸収保持することにより、インクを収納できるような構成になっている。
【0059】
本発明のインクセットは、いわゆる空隙型(マイクロポーラス型ともいう)のインク受容層を有する記録媒体に対して有効であり、特に、J.TAPPI No.48−85による空隙率が20%以上のインク受容層を有する記録媒体に対して有効である。この空隙型のインク受容層は、その表面や層中に無数の微細な空隙を有しており、外気との接触性が高いという特徴を有している。空隙型のインク受容層は、一般に、特に写真調の光沢感を実現するためにコロイダルシリカ、気相法シリカ、アルミナ水和物、γ型酸化アルミニウム等の無機系超微粒子顔料を主成分とし、その他の成分として、ポリビニルアルコール等のバインダー樹脂、カチオン系ポリマー等の染料定着剤等を含有している。空隙型のインク受容層を有する記録媒体は、一般に、紙やフィルム、レジンコート紙等の基材上に、インク受容層成分からなる水系分散液を、ロールコーティング方式、エアナイフ方式、カーテン方式、エクストルージョン方式等の塗工方式により所定量塗工することにより製造される。
【0060】
本発明のインクセットは、シアンインクの色材として、光に比較的安定な銅フタロシアニン系染料を用い、且つ該シアンインク中に、耐ガス性向上能を有する前記樹脂エマルジョンを含有させているので、通常の記録媒体に文字及び/又は画像を形成するのに用いられた場合は勿論のこと、特に記録画像の酸化性ガスや還元性ガスによる変退色が問題となる前記空隙型のインク受容層を有する記録媒体に、文字及び/又は画像を形成するのに用いられた場合でも、長期間に亘って記録画像の変退色を起こさない印刷物の提供が可能である。また、本発明のインクセットは、前記樹脂エマルジョンをシアンインクのみに含有させており、前記樹脂エマルジョンの使用を必要最小限に抑えているので、保存安定性及び吐出安定性に優れており、インクジェット記録に用いてもノズルの目詰まりを起こし難く、信頼性の高いインクセットである。
【0061】
本発明は、前記実施形態に制限されず、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
本発明のインクセットは、複数色のインクからなり、空隙型のインク受容層を有する記録媒体に文字及び/又は画像を形成するインクセットであって、少なくとも、色材として銅フタロシアニン系染料を含有するシアンインクを備え、且つ該シアンインクのみに、樹脂を分散質とする樹脂エマルジョンが含有されているインクセットであればよく、シアンインク以外のインクの種類及び数は特に制限されず、適宜、イエロー、マゼンタ、ライトマゼンタ、ブラック、オレンジ、グリーン等の色のインクを備えさせてもよい。
【0062】
【実施例】
以下に、本発明の実施例及び本発明の効果を示す試験例を挙げ、本発明をより具体的に説明するが、本発明は、斯かる実施例により何等制限されるものではない。
【0063】
〔実施例1〕
下記組成からなるイエロー、マゼンタ及びシアンの3色のインクをそれぞれ調製し、これらを組み合わせてインクセット1を得た。
【0064】
【0065】
【0066】
【0067】
〔実施例2〕
前記シアンインク1に代えて、下記組成のシアンインク2を用いた以外は実施例1のインクセット1と同様の構成のインクセット2を得た。
【0068】
〔実施例3〕
前記イエローインク1、前記マゼンタインク1及び前記シアンインク1に加えて、下記組成からなるライトシアンインク1及びライトマゼンタインク1を組み合わせてインクセット3とした。
【0069】
【0070】
【0071】
〔比較例1〕
前記シアンインク1に代えて、下記組成のシアンインク3を用いた以外は実施例1のインクセット1と同様の構成のインクセット4を得た。
【0072】
〔比較例2〕
前記シアンインク1に代えて、下記組成のシアンインク4を用いた以外は実施例1のインクセット1と同様の構成のインクセット5を得た。
【0073】
〔比較例3〕
前記イエローインク1及び前記マゼンタインク1に代えて、下記組成のイエローインク2及びマゼンタインク2を用いた以外は実施例1のインクセット1と同様の構成のインクセット6を得た。
【0074】
【0075】
【0076】
〔比較例4〕
前記シアンインク1及び前記ライトシアンインク1に代えて、下記組成のシアンインク5及びライトシアンインク2を用いた以外は実施例3のインクセット3と同様の構成のインクセット7を得た。
【0077】
【0078】
【0079】
〔試験例〕
実施例1〜3及び比較例1〜4のインクセット1〜7を、それぞれインクジェットプリンタ(3色インクセットには、セイコーエプソン製の「EM−900C」を用い、5色インクセットには、セイコーエプソン製の「PM−700C」を用いた)に装填し、評価紙(商品名「PM写真用紙」、セイコーエプソン製、空隙率約70%)に対し、OD(Optical Density)が0.9〜1.1の範囲に入るような印字Dutyパターンを作成して、各インクセットによる印刷物を作成した。尚、黒色は、各色インクによるコンポジットブラックにより再現した。そして、これらの印刷物について、耐光性評価、耐ガス性評価及び耐水性評価を、それぞれ下記の試験により行った。それらの結果を下記表1に示す。
また、インクセット1〜7それぞれについて、吐出信頼性評価を下記の試験により行った。その結果も下記表1に示す。
【0080】
(耐光性評価試験)
前記各印刷物それぞれに対し、キセノンウェザオメーターCi35A(ATLAS社製)を用いて、340nmの放射エネルギー0.25W/m2 、ブラックパネル温度63℃、50%RHの条件で、45kJ/m2 の光暴露処理を行った。そして、色差計を用いて、光暴露処理前後の各印刷物の黒色印刷部分についての色差を求め、下記評価基準により評価した。
<評価基準>
A:色差が3未満。非常に良い。
B:色差が3以上5未満。耐光性良好。
C:色差が5以上10未満。実用限界。
D:色差が10以上。実用に堪えない。
【0081】
(耐ガス性評価試験)
前記各印刷物を、それぞれ、ガス導入口及び排出口の付いたガラス容器に入れ、ガス発生器にて発生させたオゾンガスを1ppmで100時間連続して該ガラス容器に導入してガス処理を行った(温度24℃、湿度60%)。そして、色差計を用いて、ガス処理前後の各印刷物の黒色印刷部分についての色差を求め、下記評価基準により評価した。
<評価基準>
A:色差が5未満。耐ガス性良好。
B:色差が5以上15未満。耐ガス性問題なし。
C:色差が15以上20未満。実用限界。
D:色差が20以上。実用に堪えない。
【0082】
(耐水性評価試験)
前記各印刷物の黒色印刷部分に、10mlの純水をスポイトで滴下し、自然乾燥させた後、該黒色印刷部分におけるインクの滲み出しの程度を目視にて観察し、下記評価基準により評価した。
<評価基準>
A:インクの滲み出しが観られない。耐水性良好。
B:インクの滲み出しが観られる。
【0083】
(吐出信頼性評価試験)
各インクセットを、前記インクジェットプリンタに装填し、印字を行って、インクが安定して吐出されることを確認した後、このインクジェットプリンタを、その記録ヘッドをホ−ムポジションから外した状態で、50℃、40%RHの環境下にて4週間放置した。その後、このインクジェットプリンタを常温の環境下に移し、常温に下がるまで待ってから本体電源を入れ、再度印字を行って、インクの吐出状態を目視で観察した。その際、吐出が安定していない場合は、所定の記録ヘッドのクリーニング動作を行い、インクが安定して吐出されるようになる(復帰する)までに要した記録ヘッドのクリーニング動作の回数を調べ、下記評価基準により評価した。
<評価基準>
A:放置後の吐出が極めて安定しており、記録ヘッドのクリーニング動作不要。
B:放置後の吐出が不安定であり、復帰に記録ヘッドの2回以内のクリーニング動作を要する。
C:放置後の吐出が不安定であり、復帰に記録ヘッドの3〜5回のクリーニング動作を要する。
D:放置後の吐出が不安定であり、記録ヘッドのクリーニングを6回以上行っても復帰しない。
【0084】
【表1】
【0085】
表1に示す結果から明らかなように、実施例1〜3のインクセットは、耐光性、耐ガス性、耐水性、吐出信頼性の何れもが評価レベルB以上(B評価なのは、ライト系インクを備えた実施例3のインクセット3についての耐ガス性評価のみ)であり、これらの特性に優れるものである。一方、比較例1〜4のインクセットは、上記評価項目のうちの何れかが評価レベルDとなっている。
【0086】
【発明の効果】
本発明のインクセットによれば、耐光性、耐ガス性及び耐水性に優れ、長期間に亘って記録画像の変退色を起こし難い印刷物の提供が可能である。また、本発明のインクセットは、保存安定性及び吐出安定性にも優れており、インクジェット記録に用いてもノズルの目詰まりを起こし難く、信頼性の高いインクセットである。
Claims (9)
- 複数色のインクからなり、空隙型のインク受容層を有する記録媒体に文字及び/又は画像を形成するインクセットであって、
少なくとも、色材として銅フタロシアニン系染料を含有するシアンインクを備え、且つ該シアンインクのみに、樹脂を分散質とする樹脂エマルジョンが含有されており、
前記樹脂は、アクリル系樹脂、ポリスチレン、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、合成ゴム系、ポリエチレン及びポリイソブチレンからなる群から選択される1種又は2種以上であり、且つ該樹脂の平均粒子径が0.5μm以下であるインクセット。 - 前記シアンインクが、前記樹脂エマルジョンを0.1〜10重量%含有する請求項1記載のインクセット。
- 前記シアンインクとして、色材濃度の異なるシアンインクを複数備える請求項1又は2記載のインクセット。
- 前記シアンインク以外の前記インクとして、少なくとも、イエロー及びマゼンタの2色の染料インクを備える請求項1〜3の何れかに記載のインクセット。
- インクジェット記録方法に用いられる請求項1〜4の何れかに記載のインクセット。
- 請求項1〜5の何れかに記載のインクセットを構成するインクを内部に収納したインクカートリッジ。
- 請求項1〜5の何れかに記載のインクセットを用いて、空隙型のインク受容層を有する
記録媒体に文字及び/又は画像を形成するインクジェット記録方法。 - 前記インク受容層の空隙率が20%以上である請求項7記載のインクジェット記録方法。
- 請求項7又は8記載のインクジェット記録方法により文字及び/又は画像を記録された記録物。
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