JP3915356B2 - グラフ表示制御装置、及び記憶媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、グラフ表示制御装置、及び記憶媒体に係り、詳細には、複数の系列データを表すグラフを描画するグラフ表示制御装置、及び記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、グラフ作成表示機能を備えたグラフ関数電卓が、教育の現場や、エンジニアの技術計算用に利用されている。グラフ関数電卓は、様々な関数演算プログラムを内蔵しており、入力された数式に基づく関数グラフ作成表示、入力された数表(データリスト)に基づく統計グラフ作成表示等が可能である。また、こうした関数や統計のグラフ作成表示機能は、コンピュータのソフトウェアによって実現される場合もある。
【0003】
そして、近年では、数式やデータリストへのデータ入力、入力された数式やデータに基づくグラフ表示、演算または解析という処理の流れが、数学等の学習に適しており、上述のグラフ関数電卓やコンピュータを学校の授業や自主学習に積極的に用いるようになってきている。特に、グラフ関数電卓は、プログラム機能、統計計算機能、数式処理機能等も備え、プログラム機能を利用した複雑なくり返し演算や、統計計算機能を利用したデータ解析、数式処理機能を利用した数式の演算や簡略化等の処理が可能であり、数学のみならず物理や化学の分野でも効果を発揮する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のグラフ関数電卓やソフトウェアで実行可能な統計グラフ作成表示機能では、複数のデータ要素を持つ系列データを表現できるグラフとして棒グラフ、帯グラフ、円グラフ等の作成表示が可能であるが、実際の教育の現場では、これらのグラフ以外にも様々な形態のグラフが利用され、教科書等にも掲載されている。そこで、授業でより有効に上述のグラフ関数電卓等を利用するためには、教科書に出てくるあらゆるグラフ、例えば、三角図グラフを、グラフ関数電卓等で描画できることが望まれている。
【0005】
そこで、本発明の課題は、授業においてより有効に利用可能なグラフ作成表示機能を提供するため、系列データを表す三角図グラフを描画可能とし、かつ、三角図グラフによるデータの解析を容易に行うことが可能なグラフ表示制御装置、及び記憶媒体を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るグラフ表示制御装置は、3つのデータ要素を持つ系列データを複数記憶している記憶手段と、三角形の各辺をデータ要素軸とする三角図を描画する三角図描画手段と、前記記憶手段に記憶されている複数の系列データに基づいて、これらの系列データを表す各プロットを、前記三角図描画手段によって描画された三角図内に表示するプロット表示手段と、前記プロット表示手段によって前記三角図内に表示されている任意のプロットを指定するプロット指定手段と、このプロット指定手段により指定されたプロットの表す系列データに含まれるデータ要素の構成比率を表す円グラフを描画する円グラフ描画手段と、を備えることを特徴とする。
【0056】
【発明の実施の形態】
図1〜図34を参照して本発明に係るグラフ表示制御装置の一実施の形態として、三角図グラフ表示制御装置1について詳細に説明する。
【0057】
[第1の実施の形態]
図1〜図5を参照して、本発明の第1の実施の形態における三角図グラフ表示制御装置1について説明する。
図1は、本発明の実施の形態における三角図グラフ表示制御装置1の構成を示すブロック図であり、図2は、データリスト100(図2(A))及び表示部7に描画された三角図グラフ200の例(図2(B))を示す図であり、図3は、RAM9のメモリ構成を示す図であり、図4は、三角図グラフ描画処理を説明するフローチャートであり、図5は、三角図自動作成処理を説明するフローチャートである。
【0058】
まず構成を説明する。
図1に示すように、三角図グラフ表示制御装置1は、CPU(Central Processing Unit)2、入力部3、ポインティングデバイス4、タブレット5、位置検出回路6、表示部7、表示駆動回路8、RAM(Random Access Memory)9、ROM(Read Only Memory)10、記憶装置11、及び記憶媒体12によって構成されている。
【0059】
CPU2は、入力部3、ポインティングデバイス4、またはタブレット5を介して入力される指示に基づいて、ROM10または記憶装置11から所定のプログラムを読み出してRAM9に一時格納し、当該プログラムに基づく各種処理を実行して三角図グラフ表示制御装置1の各部を集中制御する。すなわち、CPU2は、前記読み出した所定プログラムに基づいて各種処理を実行し、その処理結果をRAM9内のワークメモリ9aに格納するとともに、表示駆動回路8を介して表示部7に表示させる。また、入力部3、ポインティングデバイス4、またはタブレット5を介して入力される指示に基づいて、前記処理結果を記憶装置11を介して記憶媒体12に保存させる。
【0060】
また、CPU2は、ROM10または記憶装置11に記憶されている三角図グラフ描画処理プログラムを読み出してRAM9に展開し、当該三角図グラフ描画処理プログラムにしたがって、後述する三角図グラフ描画処理(図4参照)を実行する。
【0061】
三角図グラフ描画処理(図4参照)において、CPU2は、入力部3のモードキー3bの操作によって、三角図グラフ描画モードがONに設定されると、データリスト100(図2(A)参照)への系列データ(以下、リストデータと呼ぶ)の入力を受け付ける。
【0062】
図2(A)にデータリスト100の例を示す。データリスト100は、「List1」,「List2」,「List3」,「Lisy4」,…のように、複数のリストデータの入力領域を同時に表しており、各リストデータには、複数のデータ要素「1」,「2」,「3」,「4」,「5」,…のデータ要素値を入力できる。例えば、「List1」は、データ要素「1」に“52.214”、データ要素「2」に“77.355”、データ要素「3」に“32.818”のように、3つのデータ要素に対してデータ(データ要素値)が入力されている。
【0063】
データ要素値を入力する場合は、カーソルKを入力部3の上下左右移動キー3eの操作によって移動させ、カーソルKの表示された入力領域に対してデータ要素値の入力が可能となる。また、図2(A)では、4つのリスト及び5つのデータ要素が同時に表示されているが、表示画面右下の右矢印を表すアイコン7aの操作によって、リストデータ「List5」以降のデータ入力領域が表示画面内に表示され、5つ以上のリストの入力が可能となり、また、入力部3の上下左右移動キー3eの操作によってカーソルKを下方に移動させることにより、データ要素「6」以降のデータ入力領域が表示画面内に表示され、6つ以上のデータ要素の入力が可能となる。
【0064】
後述する三角図グラフを描画するためには、各リストデータについて、3つのデータ要素についてデータ要素値が入力されている必要があるが、データ要素値の単位がパーセントで入力されている場合には、少なくとも2つのデータ要素についてデータ要素値が確定していれば、三角図グラフを描画できる。データリスト100に対して入力された各リストデータは、RAM9のリストデータメモリ9dに格納される。
【0065】
CPU2は、上述の入力操作によってリストデータメモリに9dに確保したリストデータを三角図グラフとして表現するため、三角図のどの辺をどのデータ要素軸に割当てるかという設定や三角図の表示範囲の設定といった三角図設定を受け付け、その後、入力部3の実行キー3cの操作を検出すると、エラーの有無を判断する。エラーがない場合は、リストデータメモリ9dに記憶されている各リストデータに基づいて、表示部7に三角図グラフ200を描画する。
【0066】
なお、以下の説明では、単に「三角図」と呼ぶ場合には、リストデータを表すプロットが表示されていない正三角形と当該正三角形に付される軸名称、データ要素目盛り、及び三角形を区切る破線等を意味し、「三角図グラフ」と呼ぶ場合には、前記「三角図」へリストデータを表すプロットが表示されたもの、すなわち、前記「三角図」と前記プロットとを含むグラフを意味する。
【0067】
三角図グラフ200は、3つのデータ要素によって構成されるリストデータを表現するグラフである。図2(B)に示すように、三角図グラフ200は、三角図200A及びプロットP1〜P4を含み、三角図200Aは、3つの辺200a,200b,200cと3つの頂点200d,200e,200fを持つ正三角形と、軸名称「第一要素」、「第二要素」、「第三要素」、データ要素目盛り「0」、「100」、及び三角形を区切る破線200aa,200ab,200ac,200ba,200bb,200bc,200ca,200cb,200cc等を含む。三角図200Aの各辺はデータ要素軸、各頂点は各データ要素の0%または100%となる位置を示している。三角図グラフ200には、三角図200A内にリストデータを表すプロットP1〜P4が、そのデータ構成比率に対応する位置に表示される。以下、三角図200Aへのプロットの表し方を説明する。
【0068】
次の式(1)は、各頂点の座標を(0,0)、(A,0)、(A/2,√3A/2)とする三角図200Aへのプロット座標値を求める式である。
【0069】
{x,y}={(Q+2PA)/200,√3AQ/200}・・・(1)
【0070】
ここで、
x:x座標値
y:y座標値
P:データ要素「1」の割合(単位:パーセント)
Q:データ要素「2」の割合(単位:パーセント)
A:三角図200Aの各辺の長さ
である。
【0071】
例えば、図2(B)に示すように、辺200aをデータ要素「1」(第一要素)軸とすると、頂点200d,200eはそれぞれデータ要素「1」が0パーセント、100パーセントとなる点であり、辺200cに平行に引かれた破線200aa,200ab,200acはそれぞれ、データ要素「1」が、25パーセント、50パーセント、75パーセントとなる区切りを示している。同様に、辺200bをデータ要素「2」(第二要素)軸とすると、頂点200e,200fはそれぞれデータ要素「2」が0パーセント、100パーセントとなる点であり、辺200aに平行に引かれた破線200ba,200bb,200bcはそれぞれ、データ要素「2」が、25パーセント、50パーセント、75パーセントとなる区切りを示している。また、辺200cをデータ要素「3」(第三要素)軸とすると、頂点200f,200dはそれぞれデータ要素「1」が0パーセント、100パーセントとなる点であり、辺200cに平行に引かれた破線200ca,200cb,200ccはそれぞれ、データ要素「3」が、25パーセント、50パーセント、75パーセントとなる区切りを示している。
【0072】
例えば、図2(A)に示すリストデータ「List1」についてのプロットを表示する場合、リストデータ「List1」の各データ要素値をパーセント値で表すと、データ要素「1」のパーセント値が“27%”、データ要素「2」のパーセント値が“40%”、データ要素「3」のパーセント値が“33%”であるので、リストデータ「List1」に対応するプロットは、図2(B)中のプロットP1の位置に表される。
【0073】
また、プロットP2〜P4はそれぞれリストデータ「List2」〜「List4」を表すプロットである。各プロットの位置から、プロットP2は、データ要素「1」が“23%”、データ要素「2」が“69%”、データ要素「3」が“8%”であり、プロットP3は、データ要素「1」が“65%”、データ要素「2」が“10%”、データ要素「3」が“25%”であり、プロットP4は、データ要素「1」が“9%”、データ要素「2」が“21%”、データ要素「3」が“70%”であることが読み取れる。
【0074】
このように三角図200Aへプロットを表示した後、CPU2はモードキー3bの操作による三角図グラフ200を利用した他の処理の実行指示が受け付けるが、他の処理については第2の実施の形態以降で説明することとする。
【0075】
入力部3は、数字入力キー、文字入力キー、各種演算キー群から構成されるデータ入力キー3a、モード設定を行う際に操作されるモードキー3b、三角図グラフ100の描画や各種機能を実行する際に操作される実行キー3c、処理を終了したりモードを解除する際に操作されるEXITキー3d、ポインタを移動させて表示部7に表示されている三角図200A内のプロットや辺を指定したり、データリスト100のカーソルKを移動させたり、メニュー選択処理において選択項目を選択する際に操作される上下左右移動キー「↑」「↓」「←」「→」3e、各種選択操作やプロット及び辺の指定(トレース)位置を確定する際に操作される確定キー3f等の各種キー群によって構成され、押下されたキーの押下信号をCPU2に出力する。
【0076】
ポインティングデバイス4は、ボール回転式、光学式等の各種マウス、トラックパッド、トラックボール等、その他の各種ポインティングデバイスを含み、当該ポインティングデバイス4の移動方向、移動距離のデータをCPU2に出力する。このポインティングデバイス4の操作によって表示部7に表示されているポインタの位置を移動させ、位置を確定することによりプロットや辺を指定(トレース)することもできる。
【0077】
タブレット5は、入力ペンなどの座標を指示する装置と指示した座標を感知する板状の装置を組み合わせた入力機器であり、位置検出回路6によって、電磁誘導方式、磁気歪式、感圧式等の座標読み取り原理で入力ペンによって指示された位置座標が検出される。このタブレット5は、後述する表示部7と一体となっており、表示部7によって表示されるグラフを入力ペンによって直接指示することにより、辺やプロットを指定(トレース)することもできる。
【0078】
表示部7は、LCD(Liquid Crystal Display)等により構成され、表示駆動回路8から入力される駆動信号に基づく各種表示を行う。表示駆動回路8は、CPU2から入力される表示データに基づく駆動信号を生成して、表示部7の表示制御を行う。
【0079】
図3は、RAM9のメモリ構成を示す図である。
この図3に示すように、RAM9には、本発明の三角図グラフ表示制御装置1において指定されたアプリケーションプログラム、入力指示、入力データ、及び処理結果等を一時格納するワークメモリ9aの他、モードデータメモリ9b、三角図描画データメモリ9c、リストデータメモリ9d、プロット座標値データメモリ9e、表示範囲データメモリ9f、指定プロットデータメモリ9g、指定辺データメモリ9h、指定範囲データメモリ9i、ズーム描画データメモリ9j、軸色データメモリ9k、プロット色データメモリ9l、シンボルデータメモリ9m、及び色指定データメモリ9n等の各種メモリ領域を有する。
【0080】
モードデータメモリ9bは、入力部3のモードキー3b等の操作によって設定されたモード設定データを格納する。三角図グラフ表示制御装置1において実行可能なモードには、三角図グラフ描画モード、トレースモード、トレース円グラフモード、ズームモード、要素解析モード、2プロット解析モード、範囲指定モード、2辺と1プロット解析モード、色合成プロットモード、底辺変更モード、シンボル表示モード、三角図プロットモード、データ補充モード、色付プロットモード、及び三角エリア円グラフ化モード等がある。モードキー3bが押下されると、ROM10等に内蔵されているメニュー選択処理プログラムにしたがって、各種処理モードがメニュー画面として一覧表示され、上記各種モードを上下左右移動キー3e等の操作によって選択設定することができる。各モードにおける処理については、後述する各実施の形態において説明する。
【0081】
三角図描画データメモリ9cには、図2(B)に示すような三角図200Aのイメージデータが記憶されている。すなわち、正三角形、軸名称、データ要素目盛り、データ要素値の区切りを示す破線等を描画するためのデータが記憶される。
【0082】
リストデータメモリ9dには、図2(A)に示すデータリスト100に入力された、複数のデータ要素を持つリストデータが複数記憶される。リストデータがパーセント値で入力されていない場合は、三角図グラフ描画時に各データ要素の値がパーセント値に変換されて記憶される。
【0083】
プロット座標値データメモリ9eには、三角図200A上に表示される各プロットの座標値データが記憶される。各プロットの座標値データは、リストデータメモリ9dに記憶されている各リストデータに基づいて、CPU2によって上述の式(1)を演算することにより算出される。
【0084】
表示範囲データメモリ9fには、三角図グラフ200の表示範囲データが記憶される。表示範囲データは、表示部7に表示される三角図グラフ200の表示範囲の設定に関するデータであり、例えば、三角図グラフ200全体を表示するか、または特定の三角エリアのみを表示するかといった設定データ等が記憶される。
【0085】
指定プロットデータメモリ9gには、使用者の操作によって指定されたプロットのプロット番号等が記憶される。
【0086】
指定辺データメモリ9hには、使用者の操作によって指定された辺に関するデータが記憶される。
【0087】
指定範囲データメモリ9iには、使用者の操作によって指定された範囲の始点座標データ及び終点座標データが記憶される。
【0088】
ズーム描画データメモリ9jには、三角図グラフ200を拡大表示した場合に表示される三角エリアの三頂点の座標値データ等が記憶される。
【0089】
軸色データメモリ9kには、色合成プロット処理(図21参照)において、各辺に指定された色データが辺に対応付けて記憶される。
【0090】
プロット色データメモリ9lには、CPU2によって合成された各プロットの色データが記憶される。
【0091】
シンボルデータメモリ9mには、各辺に指定されたシンボルに関するデータが記憶される。
【0092】
色指定データメモリ9nには、各リストに指定された色データがリストに対応付けて記憶される。
【0093】
ROM10は、本発明に係る三角図グラフ表示制御装置1に対応する基本プログラムを格納している。すなわち、三角図グラフ表示制御装置1の電源がON状態にされた際に実行する初期表示プログラム、メニュー選択プログラム、各種関数演算プログラム、統計演算処理プログラム、及びグラフ描画プログラム等の書き換え不要な基本プログラム、及び本発明の三角図グラフ表示制御装置1において実行可能な各種処理に対応したアプリケーションプログラムを格納している。
【0094】
記憶装置11は、プログラムやデータ等が予め記憶されている記憶媒体12を有しており、この記憶媒体12は磁気的、光学的記憶媒体、若しくは半導体メモリで構成されている。この記憶媒体12は記憶装置11に固定的に設けたもの、若しくは着脱自在に装着するものであり、この記憶媒体12には上記基本プログラム、当該三角図グラフ表示制御装置1に対応する各種処理に対応したアプリケーションプログラム、及び当該各種処理プログラムで処理されたデータ等を記憶する。
【0095】
また、この記憶媒体12に記憶するプログラム、データ等は、その一部若しくは全部をサーバやクライアント等の他の機器からネットワーク回線等の伝送媒体を介して伝送制御部(図示省略)から受信して記憶する構成にしてもよく、さらに、記憶媒体12はネットワーク上に構築されたサーバの記憶媒体であってもよい。さらに、前記プログラムをネットワーク回線等の伝送媒体を介してサーバやクライアントへ伝送してこれらの機器にインストールするように構成してもよい。
【0096】
上記各種アプリケーションプログラムには、三角図グラフ描画処理プログラム(図4;第1の実施の形態)、三角図グラフ自動描画処理プログラム(図5;第1の実施の形態)、トレース(補助線)処理プログラム(図7;第2の実施の形態)、トレース(円グラフ)処理プログラム(図9;第3の実施の形態)、ズーム処理プログラム(図11;第4の実施の形態)、要素解析処理プログラム(図13;第5の実施の形態)、2プロット解析処理プログラム(図15;第6の実施の形態)、範囲指定処理プログラム(図17;第7の実施の形態)、2辺と1プロット解析処理プログラム(図19;第8の実施の形態)、色合成プロット処理プログラム(図21;第9の実施の形態)、底辺変更処理プログラム(図23;第10の実施の形態)、シンボル表示処理プログラム(図25;第11の実施の形態)、三角図プロット処理プログラム(図27;第12の実施の形態)、データ補充処理プログラム(図29;第13の実施の形態)、色付プロット処理プログラム(図31;第14の実施の形態)、及び三角エリア円グラフ化処理プログラム(図33;第15の実施の形態)等が含まれる。
【0097】
これらの各機能を実現するためのプログラムは、読み取り可能なプログラムコードの形態でROM9または記憶媒体12に格納されており、CPU2はこのプログラムコードにしたがった動作を逐次実行する。また、CPU2は伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードにしたがった動作を逐次実行することもできる。すなわち、記憶媒体12の他、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用してこの実施形態特有の動作を実行することもできる。
【0098】
次に図4を参照して、本第1の実施の形態における動作を説明する。
三角図グラフ表示制御装置1は、電源ON時に実行されるメニュー選択処理において入力部3、ポインティングデバイス4、またはタブレット5を介して各種メニュー選択を行うことができる。ここでは、まず入力部3のモードキー3bの操作によって三角図グラフ描画モードがONされ(ステップS101)、三角図グラフ描画処理プログラムがROM10または記憶媒体12から読み出されてRAM9に展開される。
【0099】
その後、CPU2はデータリスト100を表示部7に表示する(ステップS102;図2(A)参照)。このとき読み出されるデータリスト100は、予めデータが設定されているものであっても、データが何も入力されていないものであってもよい。
【0100】
図2(A)に示すデータリスト100のように、各データ入力欄に対してデータが入力される、或いは更新されると、CPU2は、入力または更新されたデータをRAM9のリストデータメモリ9dに格納する。
【0101】
データリスト100に対して、リストデータの入力が終了すると、次にCPU2は、三角図200Aの描画設定を受け付ける。ここでは、三角図200Aのどの辺をどのデータ要素軸とするか、三角図200Aの辺の長さといった三角図200Aの描画に関する設定が行われる(ステップS103)。そして、入力部3の実行キー3cが操作されると(ステップS104)、CPU2は、リストデータにエラーがあるか否かを判断する。例えば、各リストに入力されているデータ要素数が二つ未満である場合は、三角図グラフを描画することができないので、エラーがあると判断し(ステップS105;Yes)、表示部7にエラーがある旨のメッセージを表示し(ステップS106)、再度ステップS102へ戻る。
【0102】
エラーがない場合は(ステップS105;No)、CPU2は、先ず、RAM9の三角図描画データメモリ9cから三角図200Aのイメージデータを取得し、当該データにしたがって、辺200a,200b,200cを持つ正三角形を表示部7に描画する。また、各辺にデータ要素軸の名称や、データの目盛り、破線200aa,200ab,…等を描画する(ステップS107;図2(B)の三角図200A参照)。
【0103】
その後、CPU2は、リストデータメモリ9dに記憶されているリストデータに基づいて各リストデータを表すプロットの座標値を上述の式(1)を用いて計算する。データリスト100に対して、パーセントを単位としてデータが入力されていない場合は、各データ要素のパーセント値を算出し、リストデータメモリ9dに確保する。そして、各データ要素のパーセント値に基づいて、各リストデータについて、プロット座標値を算出する。CPU2は、算出したプロット座標値をRAM9のプロット座標値データメモリ9eに記憶するとともに、算出したプロット座標値の位置にプロットを表示する(ステップS108;図2(B)のプロットP1〜P4参照)。
【0104】
図2(B)に示すように、三角図200Aの描画及びプロットP1〜P4の表示を終了する、すなわち、三角図グラフ200の描画が終了すると、CPU2は、さらに他の処理の実行指示の入力を受付け(ステップS109)、他の処理の実行指示が入力されない場合は(ステップS109;No)、そのまま一連の三角図グラフ描画処理を終了する。他の処理の実行指示が入力された場合は(ステップS109;Yes)、その実行指示に応じて他の処理を開始するが、ここでは説明を省略し、第2の実施の形態以降で説明する。
【0105】
以上説明したように、第1の実施の形態において三角図グラフ表示制御装置1は、データリスト100に対する3つのデータ要素を持つリストデータの入力を受け付け、入力されたリストデータをRAM9のリストデータメモリ9dに格納する。また、CPU2は、三角形の各辺をデータ要素軸とする三角図200Aを描画し、リストデータメモリ9dに記憶されているリストデータに基づいて、各リストデータを表すプロットの座標値を、所定の式(上述の式(1))から算出して、前記三角図200A内にリストデータを表すプロットを表示することにより、三角図グラフ200を描画する。
【0106】
したがって、3つのデータ要素を持つリストデータについて、三角図グラフを描画することが可能であるので、帯グラフや棒グラフ等以外の形態でリストデータをグラフ化することができる。また教科書等に三角図が掲載されている場合には、本三角図グラフ表示制御装置を用いて、教科書に沿った授業や自主学習を行うことができ、学習に有効に利用できるようになる。
【0107】
上述の三角図グラフ描画処理では、リストデータ入力後、さらに使用者の操作により三角図の描画設定がなされた後、三角図グラフを描画したが、入力されたリストデータのデータ内容を判断し、三角図を描画可能な条件を満たしている場合に自動的に三角図を描画するようにしてもよい。
【0108】
以下、図5を参照して三角図グラフを自動的に描画する処理の流れを説明する。図5は、三角図グラフ自動描画処理を説明するフローチャートである。
【0109】
図4に示す三角図グラフ描画処理におけるステップS101〜ステップS102の処理と同様に、まず入力部3のモードキー3bの操作によって三角図グラフ描画モードがONされ(ステップS110)、データリスト100の各データ入力欄に対してデータが入力される、或いは更新されると、CPU2は、入力または更新されたデータをRAM9のリストデータメモリ9dに格納する(ステップS111)。
【0110】
その後、入力部3の実行キー3cが操作されると(ステップS112)、CPU2は、リストデータメモリ9dに記憶されたリストデータの内容から、三角図グラフが描画可能か否かを判断する(ステップS113)。すなわち、各リストデータがそれぞれ3つのデータ要素を持っているか否かを判断する。そして、各リストデータがそれぞれ3つのデータ要素を持っている場合は、三角図グラフを描画可能と判断して(ステップS113;Yes)、図4に示す三角図グラフ描画処理におけるステップS107〜ステップS108の処理と同様に、表示部7に三角図200Aを描画し(ステップS114)、各リストデータを表すプロットを表示する(ステップS115)。
【0111】
ステップS113の判断において、3つのデータ要素を持たないリストデータがある場合は、三角図グラフを描画できないと判断して(ステップS113;No)、他の処理の実行指示を受け付ける。
【0112】
以上説明したように、CPU2は、データリスト100に入力された各リストデータのデータ内容、ここではデータ要素の数を判断し、三角図グラフを描画可能であるか否かを判断する。すなわち、各リストデータが3つのデータ要素を持つ場合は、使用者の三角図描画設定がなくとも、自動的に三角図グラフを描画する。
【0113】
したがって、データリストに入力されたデータの内容から三角図グラフを描画可能か否かを判断して、自動的に三角図グラフを描画するので、使用者は、三角図グラフを描画させるための設定操作を行う必要がなくなり、迅速かつ簡単に三角図グラフを表示させることができる。
【0114】
なお、本実施の形態において説明した詳細な部分については本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、三角図200Aに対してプロットを表示する際、各プロットに対応するリスト番号を表示するようにして、プロットがどのリストデータを表すものであるかが明確になるような表示をしてもよい。このように、プロットの表すリストデータを明確に表すことで、三角図グラフを一見して、各プロットのリストデータを確認でき、データの特性を容易に解析することが可能となる。
【0115】
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態以降の説明では、第1の実施の形態において説明した三角図グラフ描画処理によって描画された三角図グラフを利用した、データ解析機能について説明する。データ解析に関する各種処理を実行するためには、入力部3のモードキー3bの操作によってメニュー画面を表示させ、所望の処理メニューを選択することにより、各種機能が実行可能となる。まず、このメニュー選択に関する処理について図6を参照して説明する。
【0116】
図6は、三角図グラフ描画処理(図4参照)において三角図グラフが描画された後に実行されるメニュー選択の流れを示すフローチャートである。
図4のステップS107〜ステップS108の処理によって三角図グラフ20が描画された後、ステップS109の処理によって、他処理の実行指示が入力されると、(ステップS109;Yes)、CPU2は三角図グラフ描画後に実行可能な各種処理メニューを表示したメニュー画面を表示し、機能の選択を待機する。
【0117】
メニュー選択処理において、トレース機能が選択された場合は(ステップA101;Yes)、図7に示すトレース(補助線)処理を実行する(ステップA102)。また、トレース円グラフ機能が選択された場合は(ステップA103;Yes)、図9に示すトレース(円グラフ)処理を実行する(ステップA104)。また、ズーム機能が選択された場合は(ステップA105;Yes)、図11に示すズーム処理を実行する(ステップA106)。また、要素解析機能が選択された場合は(ステップA107;Yes)、図13に示す要素解析処理を実行する(ステップA108)。また、2プロット解析機能が選択された場合は(ステップA109;Yes)、図15に示す2プロット解析処理を実行する(ステップA110)。また、範囲指定機能が選択された場合は(ステップA111;Yes)、図17に示す範囲指定処理を実行する(ステップA112)。また、2辺と1プロット解析機能が選択された場合は(ステップA113;Yes)、図19に示す2辺と1プロット解析処理を実行する(ステップA114)。また、色合成プロット機能が選択された場合は(ステップA115;Yes)、図21に示す色合成プロット処理を実行する(ステップA116)。また、底辺変更機能が選択された場合は(ステップA117;Yes)、図23に示す底辺変更処理を実行する(ステップA118)。また、シンボル表示機能が選択された場合は(ステップA119;Yes)、図25に示すシンボル表示処理を実行する(ステップA120)。上記各処理については、第2〜第11の実施の形態においてそれぞれ説明する。
【0118】
第2の実施の形態では、図7及び図8を参照してトレース(補助線)処理について説明する。図7はトレース(補助線)処理を説明するフローチャートであり、図8は、トレース(補助線)処理における各段階での表示画面例を示す図である。
【0119】
第2の実施の形態における三角図グラフ表示制御装置1の構成は、第1の実施の形態において図1に示した三角図グラフ表示制御装置1の構成と同様であるので、各部の構成についての詳細な説明を省略し、同一の各部は同一の符号で表す。
【0120】
表示部7に、リストデータメモリ9dに記憶されているリストデータに基づいて三角図グラフ200が描画された状態(図4のステップS108;図8(A)参照)において、図6に示すメニュー選択処理において、トレース機能が選択されると(図6のステップA101;Yes)、CPU2は、ROM10あるいは記憶媒体12に記憶されているトレース(補助線)処理プログラムを読み出し、当該処理プログラムにしたがって、トレース(補助線)処理(図7参照)を実行する。以下、図7を参照してトレース(補助線)処理について説明する。
【0121】
CPU2は、まず三角図グラフ200に表示されているプロットP1〜P4のいずれかにポインタ201を表示する(ステップS201)。CPU2はポインタ201によって指定されたプロットのプロット番号をRAM9に指定プロットデータメモリ9gに記憶する。そして、CPU2はポインタ201が指示するプロットから三角図グラフ200の各辺に対してデータ要素の値を指示する補助線200g,200h,200iを描画する(ステップS202;図8(B)の補助線200g,200h,200i参照)。
【0122】
図8(B)は、プロットP1にポインタ201が表示され、さらにプロットP1から各辺200a,200b,200cにそれぞれ補助線200g,200h,200iが引かれた状態を示している。
【0123】
補助線200gは、データ要素「1」の軸である辺200aに向かって描画されており、補助線200gと辺200aとが交わる位置を見ることで、データ要素「1」のパーセント値が分かりやすくなる。また補助線200hは、データ要素「2」の軸である辺200bに向かって引かれ、補助線200hと辺200bとが交わる位置からデータ要素「2」のパーセント値が分かる。また補助線200iは、データ要素「3」の軸である辺200cに向かって引かれ、補助線200iと辺200cとが交わる位置からデータ要素「3」のパーセント値が分かる。
【0124】
さらにCPU2は、ポインタ201の指示するプロットの表す各データ要素のパーセント値200jを表示部7に表示する(ステップS203;図8(B)の200j)。例えば、図8(B)に示すように、プロットP1にポインタ201が表示された状態では、プロットP1の表す各データ要素のパーセント値が、「第一要素:27% 第二要素:40% 第三要素:33%」のように表示される。
【0125】
その後、入力部3の上下左右移動キー3eの操作や、ポインティングデバイス4等の操作によってポインタ201を移動する指示が入力されると(ステップS204;Yes)、入力指示に従って、ポインタ201の表示位置を移動し(ステップS205)、その都度、ポインタ201によって指定されたプロットのプロット番号を指定プロットデータメモリ9gに確保する。その後ステップS202へ戻って、移動表示されたポインタ201の指示するプロットについて、各辺への補助線を描画し、さらにこのプロットの各データ要素のパーセント値を表示する。
【0126】
その後、上下左右移動キー3eの操作が入力されず(ステップS204;No)、またEXITキー3dの操作による終了指示も入力されない場合は(ステップS206;No)、ポインタ201の移動入力を待機した状態を維持する。また、EXITキー3dの操作によって本トレース処理の終了指示が入力されると(ステップS206;Yes)、ポインタ201及び補助線200g,200h,200iを消去し(ステップS207)、図6に示すメニュー選択処理へ戻る。
【0127】
以上説明したように、第2の実施に形態において、CPU2は、三角図グラフ内に表示されているプロットがポインタ201によって指定されると、この指定されたプロットから、各辺へ補助線を描画する。また、この指定されたプロットについて、各データ要素のパーセント値を数値表示する。
【0128】
したがって、三角図グラフ内のプロットを指定するという簡単な操作で、指定されたプロットの示すデータ要素の値を補助線及び数値により確認でき、三角図を利用したデータの解析が容易となる。例えば、使用者が注目するプロットの表すリストデータについて、簡単にデータの構成比率を確認することができる。特に、三角図を利用したデータ処理に慣れていない者にとっても、三角図でのデータ解析を容易に行うことが出来るので、三角図を利用した学習を効率よく行うことができる。
【0129】
なお、本実施の形態において説明した詳細な部分については本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、プロットのデータ要素の値を表示する際、パーセント値で表示する例を示したが、このプロットの表すリストデータについて、パーセント値でないデータが記憶されている場合には、そのデータを表示するようにしてもよい。
【0130】
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態では、図9及び図10を参照してトレース(円グラフ)処理について説明する。図9はトレース(円グラフ)処理を説明するフローチャートであり、図10は、トレース(円グラフ)処理における各段階での表示画面例を示す図である。
【0131】
第3の実施の形態における三角図グラフ表示制御装置1の構成は、第1の実施の形態において図1に示した三角図グラフ表示制御装置1の構成と同様であるので、各部の構成についての詳細な説明を省略し、同一の各部は同一の符号で表す。
【0132】
表示部7に、リストデータメモリ9dに記憶されているリストデータに基づいて三角図グラフ200が描画された状態(図4のステップS108;図10(A)参照)において、図6に示すメニュー選択処理において、トレース円グラフ機能が選択されると(図6のステップA103;Yes)、CPU2は、ROM10あるいは記憶媒体12に記憶されているトレース(円グラフ)処理プログラムを読み出し、当該処理プログラムにしたがって、トレース(円グラフ)処理(図9参照)を実行する(ステップA104)。以下、図9を参照してトレース(円グラフ)処理について説明する。
【0133】
CPU2は、まず三角図グラフ200に表示されているプロットP1〜P4のいずれかにポインタ201を表示する(ステップS301)。CPU2はポインタ201によって指定されているプロットのプロット番号をRAM9に指定プロットデータメモリ9gに記憶する。
【0134】
そして、CPU2はポインタ201によって指定されているプロットの表すリストデータに含まれるデータ要素の値をRAM9のリストデータメモリ9dから読み出し、このデータ要素の値から構成比率を算出して、当該構成比率を表す円グラフG1を描画するための描画データを生成する。そして、前記円グラフG1を表示部7に表示する(ステップS302;図10(B)の円グラフG1参照)。
【0135】
図10(B)は、プロットP4にポインタ201が表示され、さらにプロットP4のデータ要素の比率を示す円グラフG1が表示された状態を示している。
この図10(B)に示すように、円グラフG1は、指定されているプロットP4の近傍に表示され、また円グラフG1の各データ範囲には、それぞれ「第一要素」、「第2要素」、「第三要素」として各データ要素の名称が表示されている。
【0136】
円グラフG1は、プロットP4の表すリストデータ「List4」に含まれる各データ要素の構成比率を表している。円グラフは、統計の分野で頻繁に利用されるグラフであるので使用者にとって比較的馴染みやすく、指定されたプロットのデータ要素の構成比率を、容易に確認できる。
【0137】
その後、入力部3の上下左右移動キー3eの操作や、ポインティングデバイス4等の操作によってポインタ201を移動する指示が入力されると(ステップS303;Yes)、現在表示されている円グラフG1を消去し(ステップS304)、ポインタ201の移動指示が、データ番号を増加させる指示である場合、すなわち、n番目のリストデータを示すプロットであるn番目プロットが指定されている状態で、上移動キーの操作によってプロット番号を増加させる指示が入力された場合は(ステップS305;Yes)、(n+1)番目プロットにポインタ201を移動して表示する(ステップS306)。また、下移動キーの操作によってプロット番号を減少させる指示が入力された場合には(ステップS305;No)、(n−1)番目プロットにポインタ201を移動して表示する(ステップS307)。
【0138】
その後、ステップS302へ戻って、移動表示されたポインタ201の指示するプロットについて、当該プロットの表すリストデータに含まれるデータ要素の構成比率を表す円グラフを表示し、次のポインタ201の移動指示を待機する。上下左右移動キー3eの操作が入力されない、すなわち、ポインタの移動指示が入力されず(ステップS303;No)、またEXITキー3dの操作によるトレース終了指示も入力されない場合は(ステップS308;No)、ポインタ201の移動入力を待機した状態を維持する。また、EXITキー3dの操作によって本トレース(円グラフ)処理の終了指示が入力されると(ステップS308;Yes)、図6に示すメニュー選択処理へ戻る。
【0139】
以上説明したように、第3の実施に形態において、CPU2は、三角図グラフに表示されているプロットがポインタ201によって指定されると、この指定されたプロットの表すリストデータに含まれるデータ要素の構成比率を表す円グラフを表示する。
【0140】
したがって、三角図グラフ内のプロットを指定するという簡単な操作で、指定されたプロットの示すデータ要素の構成比率を表す円グラフを表示するので、この円グラフにて、注目するプロットのデータ要素の構成比率を確認でき、三角図を利用したデータの解析が容易となる。円グラフは統計等の分野で幅広く利用されているグラフであるので、一般に使用者は見慣れており、直感的にデータ構成比率を理解できる。特に、三角図というデータの処理方法に慣れていない者にとって、注目するプロットのデータ要素の構成比率を円グラフによって簡単に確認することが出来るので、三角図を利用した学習を効率よく行うことができる。
【0141】
なお、本実施の形態において説明した詳細な部分については本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、プロットのデータ構成比率を表す円グラフG1内にそのプロットの各データ要素のパーセント値を表示して、データ構成比率を数値で明確に表すようにしてもよい。
【0142】
[第4の実施の形態]
第4の実施の形態では、図11及び図12を参照してズーム処理について説明する。図11はズーム処理を説明するフローチャートであり、図12は、ズーム処理における各段階での表示画面例を示す図である。
【0143】
第4の実施の形態における三角図グラフ表示制御装置1の構成は、第1の実施の形態において図1に示した三角図グラフ表示制御装置1の構成と同様であるので、各部の構成についての詳細な説明を省略し、同一の各部は同一の符号で表す。
【0144】
表示部7に、リストデータメモリ9dに記憶されているリストデータに基づいて三角図グラフ200が描画された状態(図4のステップS108)において、図6に示すメニュー選択処理において、ズーム機能が選択されると(図6のステップA105;Yes)、CPU2は、ROM10あるいは記憶媒体12に記憶されているズーム処理プログラムを読み出し、当該処理プログラムにしたがって、ズーム処理(図11参照)を実行する(ステップA106)。以下、図11を参照して、ズーム処理について説明する。
【0145】
CPU2は、まず三角図グラフ200に表示されているプロットP1〜P4のいずれかにポインタ201を表示する(ステップS401;図12(A)参照)。その後、ポインタ201の移動指示が入力されると(ステップS402)、移動指示にしたがってポインタ201の表示位置を移動し、入力部3の確定キー3fが入力されると(ステップS403)、プロットの指定を確定し、CPU2は指定されたプロットのプロット番号をRAM9に指定プロットデータメモリ9gに記憶する。
【0146】
そして、ポインタ201によって指定されたプロットを含む三角エリアの頂点座標を算出する(ステップS404)。
【0147】
例えば、図12(A)に示すように、三角図グラフ200内に表示されているプロットP4がポインタ201によって指定されると、CPU2は指定されたプロットP4を含む三角エリア210の各頂点の座標を算出する。ここで、三角エリア210とは、三角図グラフ200内を破線で分割した際に得られる三角形の各分割領域である。図12(A)に示すように三角図グラフ200の各辺からそれぞれ平行な破線を3本ずつ引いている場合には、16個の三角エリアに分割される。この三角エリアの分割の仕方は、各辺から描画される破線の数によって決定されるものであるので、その個数は16個に限らない。
【0148】
三角エリア210の各頂点の座標が算出されると、CPU2は、現在表示されている三角図グラフ200の表示範囲データを、RAM9の表示範囲データメモリ9fに退避させる(ステップS405)。そして、ステップS404において算出した三角エリア210の3頂点の座標値から適当な表示範囲を再計算する(ステップS406)。この時、注目している三角エリア210が表示部7の表示画面全体に拡大されるように、3頂点の座標値を再計算する。
【0149】
CPU2は、計算により求められた座標値を3頂点として、三角エリア210を拡大表示するため描画データを生成し、RAM9のズーム描画データメモリ9jに格納する。そして、CPU2は、この描画データに基づいて三角エリア210を拡大して描画し(ステップS406;図12(B)の三角エリア210)、また、拡大された三角エリア210内の対応する位置にプロットP4を表示する(ステップS408;図12(B)のプロットP4)。更に、プロットP4にポインタ201を表示し(ステップS409;図12(B)のポインタ201)、また、表示中の三角エリア210の各頂点の示すデータ値を表示する(ステップS410;図12(B)の210d,210e,210f)。
【0150】
その後、EXITキー3dの操作によってズーム解除指示が入力された場合は(ステップS411;Yes)、退避した表示範囲データを表示範囲データメモリ9fから呼び出して(ステップS412)、その表示範囲で三角図グラフ200を表示する(ステップS413)。すなわち、三角図グラフ200全体が表示部7に表示される。その後、ステップS401へ戻り、ポインタ201によるプロットの指定や、指定されたプロットの含まれる三角エリアの頂点座標の算出、表示範囲の変更や三角エリアの拡大表示等の処理を繰り返し行い、ズームの解除の指示が入力されず(ステップS411;No)、モードキー3bの操作によって他の処理への移行指示が入力されると(ステップS411;Yes)、図6に示すメニュー選択処理へ戻る。
【0151】
以上説明したように、第4の実施に形態において、CPU2は、三角図グラフ内に表示されているプロットがポインタ201によって指定されると、この指定されたプロットを含む三角エリア210の頂点座標を算出し、また、元の三角図の表示範囲をRAM9に退避した後、三角エリア210が表示画面全体に収まるような大きさで拡大されるように三角エリア210の各頂点の座標を算出し、その大きさで三角エリア210を拡大表示し、プロットを表示し、ポインタを表示し、三角エリア210の各頂点にデータの値を表示する。
【0152】
したがって、指定されたプロットを含む三角エリアが表示画面に入るように拡大されるので、三角図グラフを拡大して表示する場合にも、現在表示中のグラフが三角図グラフであることを認識でき、またデータ範囲も確認できる。
【0153】
なお、本実施の形態における説明の詳細な部分については本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、プロットを2点以上指定可能としてもよい。この場合、各指定プロットが異なる三角エリア内にある場合には、各指定プロットを含む三角エリアがすべて表示画面内に入るような大きさに拡大表示するようにすることで、複数のプロットを指定して拡大する場合であっても、データ範囲を明確に示すことができる。
【0154】
[第5の実施の形態]
第5の実施の形態では、図13及び図14を参照して要素解析処理について説明する。図13は要素解析処理を説明するフローチャートであり、図14は、要素解析処理における各段階での表示画面例を示す図である。
【0155】
第5の実施の形態における三角図グラフ表示制御装置1の構成は、第1の実施の形態において図1に示した三角図グラフ表示制御装置1の構成と同様であるので、各部の構成についての詳細な説明を省略し、同一の各部は同一の符号で表す。
【0156】
表示部7に、リストデータメモリ9dに記憶されているリストデータに基づいて三角図グラフ200が描画された状態(図4のステップS108)において、図6に示すメニュー選択処理において、要素解析機能が選択されると(図6のステップA107;Yes)、CPU2は、ROM10あるいは記憶媒体12に記憶されている要素解析処理プログラムを読み出し、当該処理プログラムにしたがって、要素解析処理(図13参照)を実行する(図6のステップA108)。以下、図13を参照して要素解析処理について説明する。
【0157】
CPU2は、まず三角図グラフ200の辺200a,200b,200cのいずれかの辺の指定を受け付ける(ステップS501)。すなわち、辺を指定するためのポインタ202を表示部7に表示し、入力部3の上下左右移動キー3eやポインティングデバイス4等の操作によって、ポインタ202をいずれかの辺を指示する位置に移動表示させる。そして確定キー3fの操作によって指定辺が確定されると、CPU2は、指定された辺に関する情報、例えば、指定された辺の表すデータ要素等をRAM9の指定辺データメモリ9hに確保する。そして、CPU2は、指定された辺を太線に変更して表示する(ステップS502;図14(A)参照)。
【0158】
図14(A)は三角図グラフ200の辺200aがポインタ202によって指定され、太線で表示された状態を示している。指定辺の表示形式は太線に限るものではなく、指定辺を強調するように表示させるものであれば、どのような表示形式でもよい。例えば、他の辺と異なる色で表示するようにしたり、二重線や破線で示すようにしてもよい。
【0159】
その後、CPU2は、三角図グラフ200内に表示されている各プロットについて、指定辺に対応するデータ要素の値をRAM9のリストデータメモリ9dから読み出し、各データ要素値をプロットの近傍に表示させる(ステップS503;図14(B))。
【0160】
図14(B)は三角図グラフ200の辺200aが指定された場合に、指定辺200aの表すデータ要素の値が各プロットP1〜P4の近傍に表示された状態を示している。すなわち、指定辺200aはデータ要素「1」を表す辺であるので、CPU2は、リストデータメモリ9dから各プロットのデータ要素「1」の値を読み出し、それぞれのプロットの近傍に表示する。プロットP1には、リストデータ「List1」のデータ要素「1」の値200kが「27%」として表され、プロットP2には、リストデータ「List2」のデータ要素「1」の値200lが「23%」として表され、プロットP3には、リストデータ「List3」のデータ要素「1」の値200mが「65%」として表され、プロットP4には、リストデータ「List4」のデータ要素「1」の値200nが「9%」として表されている。
【0161】
このように、指定辺の表すデータ要素の値が、各プロットに付して表示された後、入力部3のEXITキー3dの操作によって処理の解除指示が入力されない場合(ステップS504;No)、すなわち、処理の再実行を受け付ける場合は、再度ステップS501へ戻り、CPU2は辺の指定入力を受け付け、指定辺の表示形式変更、プロットへのデータ要素値の表示といった処理を繰り返し実行する。その後、入力部3のEXITキー3dの操作によって処理の解除指示が入力された場合は(ステップS504;Yes)、図6のメニュー選択処理へ移行し、他の処理の実行指示の入力を受け付ける。
【0162】
以上説明したように、第5の実施の形態において、CPU2は、三角図の辺のいずれかが入力部3やポインティングデバイス4の操作によって指定されると、指定された辺の表示形式を変更して表示し、また、三角図内に表示されている各プロットについて、指定された辺に対応するデータ要素の値をリストデータメモリ9dから読み出し、各プロットの近傍に付して表示する。
【0163】
したがって、辺を指定するという簡単な操作で、指定辺に対応するデータ要素の値を複数のプロットについて同時に確認できるので、特定のデータ要素についての値の比較といったデータ解析が容易に実現でき、三角図を利用した学習に役立てることができる。
【0164】
なお、第5の実施の形態では、指定された辺の表すデータ要素の値を各プロットに付して表示するようにしたが、データ要素の値について大きさの順番を付すようにしてもよい。すなわち、CPU2は、指定された辺の表すデータ要素の値の大きさから、降順または昇順で順番を算出し、各プロットに順番を表す数値「1」、「2」、「3」、「4」を表示するようにしてもよい。このようにデータの順番を表示させることにより、データの大きさに着目して解析したい場合に役立てることができる。
【0165】
[第6の実施の形態]
第6の実施の形態では、図15及び図16を参照して2プロット解析処理について説明する。図15は2プロット解析処理を説明するフローチャートであり、図16は、2プロット解析処理における各段階での表示画面例を示す図である。
【0166】
第6の実施の形態における三角図グラフ表示制御装置1の構成は、第1の実施の形態において図1に示した三角図グラフ表示制御装置1の構成と同様であるので、各部の構成についての詳細な説明を省略し、同一の各部は同一の符号で表す。
【0167】
表示部7に、リストデータメモリ9dに記憶されているリストデータに基づいて三角図グラフ200が描画された状態(図4のステップS108)において、図6に示すメニュー選択処理において、2プロット解析機能が選択されると(図6のステップA109;Yes)、CPU2は、ROM10あるいは記憶媒体12に記憶されている2プロット解析処理プログラムを読み出し、当該処理プログラムにしたがって、2プロット解析処理(図15参照)を実行する(図6のステップA110)。以下、図15を参照して2プロット解析処理について説明する。
【0168】
CPU2は、まず三角図グラフ200に表示されているプロットのうち、二つのプロットの指定を受け付ける(ステップS601;図16(A)参照)。すなわち、表示部7にポインタ202を表示し、入力部3の上下左右移動キー3eやポインティングデバイス4等の操作によって、ポインタ202を移動表示させ、確定キー3fの操作によってプロットの指定を確定する(ステップS602)。CPU2は指定が確定されたプロットについてそのプロット番号等をRAM9の指定プロットデータメモリ9gに確保する。
【0169】
図16(A)は、三角図グラフ200に表示されているプロットP3が指定されている様子を示す図である。入力部3やポインティングデバイス4等の操作によってポインタ202をプロットP3を指示する位置へ移動し、確定キー3fを操作すると、プロットP3の指定が確定される。同様の操作で、もう一つのプロットの指定を受け付ける。もう一つの指定プロットとして、プロットP1が指定されるものとする。
【0170】
二つのプロットが指定されると、CPU2は、指定された二つのプロットを各辺に投影して表示する(ステップS603;図16(B)のP11〜P13、P31〜P33)。すなわち、プロットP1とプロットP3とが指定されている場合は、図16(B)に示すように、データ要素「1」の軸である辺200a上に、投影プロットP11とP31とを表示する。各投影プロットは、そのデータ要素値に対応する位置に表示される。同様に、データ要素「2」の軸である辺200b上に、投影プロットP12とP32とを表示し、データ要素「3」の軸である辺200c上に、投影プロットP13とP33とを表示する。
【0171】
更にCPU2は、各辺に投影プロットの差を表示する(ステップS604;図16(B)の200p,200q,200r)。すなわち、CPU2は、プロットP1及びプロットP3の各データ要素の値の差を算出し、この差の値を投影プロットに付して表示するとともに、差を示す矢印を表示する。図16(B)に示すように、例えば、投影プロットの差200p,200q,200rは、破線両方向矢印と差の値とで表現される。辺200a上に表示されている投影プロットP11とP31との差200pは、投影プロットP11とP31とを結ぶ破線両方向矢印と差値「38.0%」とで表現されている。同様に、辺200b上に表示されている投影プロットP12とP32との差200qは、投影プロットP12とP32とを結ぶ破線両方向矢印と差値「30.0%」とで表現され、辺200c上に表示されている投影プロットP13とP33との差200rは、投影プロットP13とP33とを結ぶ破線両方向矢印と差値「8.0%」とで表現されている。
【0172】
このように、指定された2つのプロットについて、各辺へ投影プロットと差とを表示した後、CPU2は再実行指示の入力を受け付け、再実行指示が入力されると(ステップS605;Yes)、三角図グラフ200上に表示されている投影プロットと差を示す矢印及び差値とを消去し(ステップS606)、すなわち表示部7に元の三角図グラフ200のみが表示された状態(図16(A)参照)へ戻した後、ステップS601へ戻る。CPU2は2つのプロットの指定を受けつけ、各辺への指定プロットの投影表示及び差の表示を繰り返し実行する。その後、再実行指示が入力されず、入力部3のEXITキー3dの操作によって解除指示が入力された場合は(ステップS605;No)、図6のメニュー選択処理へ移行し、他の処理の実行指示の入力を受け付ける。
【0173】
以上説明したように、第6の実施の形態において、CPU2は、三角図グラフに表示されているプロットのうち、二つのプロットが入力部3やポインティングデバイス4の操作によって指定されると、指定された辺2つのプロットをそれぞれ三角図の各辺に投影して表示する。すなわち、各辺200a,200b,200cにそれぞれ指定された二つのプロットの投影プロットを表示する。またCPU2は、各辺に表示された投影プロットの差をそれぞれ算出し、この差の値や差を示す矢印等を各辺の投影プロット間に表示する。
【0174】
したがって、二つのプロットを指定するという簡単な操作で、二つのプロットを各辺に投影表示し、その差を表示するので、表示される投影プロットの位置から二つのプロットのそれぞれのデータ要素の値を確認したり、大小を比較したりすることができ、また差の表示から、各データ要素での差の大きさの違いなどを検討することができる。その結果、三角図グラフを利用した学習を効率よく行うことが出来る。
【0175】
なお、第6の実施の形態では、投影プロットの差を示す矢印を破線両方向矢印とする例を示したが、これに限ることなく、単に同一辺上の二つの投影プロットを結ぶ直線で差を表現するなど、2プロットの差を示していることが分かりやすい表示であればどのようなものであってもよい。また投影プロットにデータ要素値を付して表示するようにしてもよい。その他、本実施の形態における説明の詳細な部分については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0176】
[第7の実施の形態]
第7の実施の形態では、図17及び図18を参照して範囲指定処理について説明する。図17は範囲指定処理を説明するフローチャートであり、図18は、範囲指定処理における各段階での表示画面例を示す図である。
【0177】
第7の実施の形態における三角図グラフ表示制御装置1の構成は、第1の実施の形態において図1に示した三角図グラフ表示制御装置1の構成と同様であるので、各部の構成についての詳細な説明を省略し、同一の各部は同一の符号で表す。
【0178】
表示部7に、リストデータメモリ9dに記憶されているリストデータに基づいて三角図グラフ200が描画された状態(図4のステップS108)において、図6に示すメニュー選択処理において、範囲指定機能が選択されると(図6のステップA111;Yes)、CPU2は、ROM10あるいは記憶媒体12に記憶されている範囲指定処理プログラムを読み出し、当該処理プログラムにしたがって、範囲指定処理(図17参照)を実行する(図6のステップA112)。以下、図17を参照して、範囲指定処理について説明する。
【0179】
CPU2は、まず三角図グラフ200のいずれかの辺の指定を受け付ける(ステップS701)。すなわち、表示部7にポインタ202を表示し、入力部3の上下左右移動キー3eやポインティングデバイス4等の操作によって、ポインタ202を所望の辺上に移動表示させる。更に、辺上の所望の位置で確定キー3fが操作されると、その確定された位置を指定範囲の始点とし(ステップS702)、RAM9の指定範囲データメモリ9iに、確定された始点の座標を確保する。
【0180】
その後、入力部3やポインティングデバイス4等の操作によって、ポインタ202の表示位置が1ピクセル移動される毎に(ステップS703)、CPU2は1ピクセル移動分の範囲の色や表示形式を変更する(ステップS704;図18(A)の200s)。
【0181】
図18(A)は、ポインタ202によって辺200aが指定され、始点から所定の範囲までの表示形式が変更された状態を示している。例えば、辺200a上で範囲が指定されている場合は、辺200cに平行に指定範囲が形成される。三角図グラフ200では、辺200aの示すデータ要素の値の大きさは、辺200cに平行な線の位置で表現されるためである。辺200b上で範囲が指定された場合は、辺200aに平行に指定範囲が形成され、辺200c上で範囲が指定された場合は、辺200bに平行に指定範囲が形成される。
【0182】
辺200a上のポインタ202を1ピクセル移動する毎に、CPU2は、1ピクセル移動分に対応する辺200cに平行な線の表示形式を変更する。この時、CPU2は、表示形式を変更する範囲に既に表示形式が変更されている範囲があるか否かを判断している(ステップS705)。既に表示形式が変更されている範囲がない場合は(ステップS705;No)、ステップS706及びステップS707の処理をスキップし、範囲の終点が指定されたか否かを判断する(ステップS708)。終点が指定されない場合、すなわち範囲指定操作を続行する場合は(ステップS708;No)、ステップS703へ戻る。ステップS703〜ステップS708の処理によってポインタ202の移動操作による範囲指定操作や範囲の表示形式変更の処理を実行し、終点が指定されると(ステップS708;Yes)、終点の座標値をRAM9の指定範囲データメモリ9iに確保する。
【0183】
次に、CPU2は、指定範囲をクリアする指示が入力されたか否かを判断する(ステップS709)。指定範囲をクリアする指示が入力されると(ステップS709;Yes)、指定範囲の表示形式を元の表示形式に戻す(ステップS710)。同時に、指定範囲データメモリ9iに確保した始点座標及び終点座標もクリアする。指定範囲をクリアする指示が入力されず(ステップS709;No)、別の辺を指定する指示が入力されると(ステップS711;Yes)、既に指定されている範囲の表示形式は変更された状態に維持したまま、ステップS701へ戻り、次の辺の指定操作を受け付ける。
【0184】
別の辺が指定され、始点が確定されると、CPU2は範囲の始点座標を指定範囲データメモリ9iに追加記憶する。そして、ポインタ202を1ピクセル移動する毎に、指定範囲の表示形式を変更する(図18(B)の200t)。そして、指定された範囲に既に表示形式を変更した範囲がある場合は(ステップS705;Yes)、更に、表示形式を変更しようとする範囲に、既に表示形式が変更されている範囲が重なるか否かを判断する。すなわち、指定範囲が重なるか否かを判断する(ステップS706)。指定範囲が重なる場合は(ステップS706;Yes)、重なり部分の色もしくは表示形式を、さらに変更して表示する(ステップS707;図18(B)の200u)。
【0185】
例えば、図18(A)に示すように、範囲200sが既に指定され、表示形式が変更された状態において、図18(B)に示すように範囲200tが指定されると、範囲200sと範囲200tとの重なり部分200uの表示形式を、更に異なる表示形式で表示する。
【0186】
その後、終点が指定されると指定範囲データメモリ9iに終点座標を追加記憶し、また、指定範囲のクリア指示が入力されると、指定範囲データメモリ9iに記憶した範囲の始点座標や終点座標をクリアし、別の辺の指定指示が入力されると、ステップS701〜ステップS708の処理によって、別の辺からの範囲指定処理を実行する。
別の辺の指定指示が入力されない場合は(ステップS711;No)、図6のメニュー選択処理へ移行し、他の処理の実行指示の入力を受け付ける。
【0187】
以上説明したように、第7の実施の形態において、CPU2は、三角図に表示されている辺のうち、いずれかの辺を指定して、その辺上で範囲を指定すると、その指定された範囲の表示形式を変更する。また、複数の範囲を重ねて指定した場合には、既に表示形式の変更された範囲が重なる部分の表示形式を更に変更して表示する。
【0188】
したがって、データ要素の範囲指定を可能とし、その指定された範囲の表示形式を変更して表示するので、所定の範囲内にあるプロットを容易に探すことが出来る。
例えば、データ要素「1」で20%未満、かつ、データ要素「2」で25〜50%となるデータを複数のプロットの中から探す場合、データ要素「1」の0〜20%の範囲を指定して表示形式を変更させ、その表示状態を維持したままデータ要素「2」の25〜50%の範囲を指定して表示形式を変更させると、さらに各範囲の重なり部分の表示形式を変更させるので、「データ要素「1」で20%未満、かつ、データ要素「2」で25〜50%」というデータの範囲を明確に表すことができる。このように、使用者は、表示形式が変更された範囲の中からプロットをピックアップすることができるので、範囲を指定したデータの検索などが容易となり、三角図グラフを利用した学習に役立てることができる。
【0189】
[第8の実施の形態]
第8の実施の形態では、図19及び図20を参照して2辺と1プロット解析処理について説明する。図19は2辺と1プロット解析処理を説明するフローチャートであり、図20は、2辺と1プロット解析処理における各段階での表示画面例を示す図である。
【0190】
第8の実施の形態における三角図グラフ表示制御装置1の構成は、第1の実施の形態において図1に示した三角図グラフ表示制御装置1の構成と同様であるので、各部の構成についての詳細な説明を省略し、同一の各部は同一の符号で表す。
【0191】
表示部7に、リストデータメモリ9dに記憶されているリストデータに基づいて三角図グラフ200が描画された状態(図4のステップS108)において、図6に示すメニュー選択処理において、2辺と1プロット解析機能が選択されると(図6のステップA113;Yes)、CPU2は、ROM10あるいは記憶媒体12に記憶されている2辺と1プロット解析処理プログラムを読み出し、当該処理プログラムにしたがって、2辺と1プロット解析処理(図19参照)を実行する(図6のステップA114)。以下、図19を参照して2辺と1プロット解析処理について説明する。
【0192】
図20(A)に示すように、表示部7に三角図グラフ200が表示されている状態において、CPU2は、まず三角図グラフ200の辺のうち2辺の指定を受け付ける(ステップS801)。すなわち、表示部7にポインタ202を表示し、入力部3の上下左右移動キー3eやポインティングデバイス4等の操作によって、ポインタ202を所望の辺上に移動表示させ、確定キー3fが操作されると、その確定された辺を指定辺とする。同様にもう一つの辺も指定する。CPU2は指定された辺に関するデータ、例えば、指定辺に対応するデータ要素等を指定辺データメモリ9hに確保する。更に三角図グラフ200に表示されているプロットのうち一つのプロットの指定を受け付ける(ステップS802)。すなわち、表示部7にポインタ202を表示し、入力部3の上下左右移動キー3eやポインティングデバイス4等の操作によって、ポインタ202を所望のプロット上に移動表示させ、確定キー3fが操作されると、その確定されたプロットを指定プロットとし、指定プロットデータメモリ9gにプロット番号等を格納する。
【0193】
二つの辺と一つのプロットが指定されると、CPU2は、指定辺及び指定プロットの表示形式を変更して表示する(ステップS803;図20(B)の200a,200c,プロットP1)。例えば、辺200aと辺200cとが指定され、また、プロットP1が指定された場合は、図20(B)に示すように、辺200aと200cを太線で表示したり、プロットの色を変更するなど表示形式を変更して表示する。
【0194】
次いで、CPU2は、リストデータメモリ9dに記憶されている指定プロットに対応するリストデータを参照し、指定2辺の表す各データ要素の値の和を算出して、指定プロットの近傍に表示する(ステップS804;図20(B)の200v)。すなわち、指定辺200aはデータ要素「1」、指定辺200cはデータ要素「3」を表し、またプロットP1はリストデータ「List1」を表しているので、CPU2は、リストデータメモリ9dからリストデータ「List1」のデータ要素「1」のパーセント値“27”及びデータ要素「3」のパーセント値“33”を読み出し、その和“60”を算出する。そして、プロットP1の近傍に、算出した和200vを「60%」として表示する。
【0195】
その後、CPU2は指定されていない辺に対して補助線200xを描画するとともに、その辺の表すデータ要素の比率200wを算出して表示する(ステップS805;図20(B)の200w,200x)。補助線200xは、例えば、図20(B)に示すように、プロットP1から指定されていない辺200bを指示する矢印で表される。また、比率200wは、ステップS804において算出した指定2辺のデータ要素の和の値を“100”から減算した値であるので、上述の例の場合はその値が“40”と求められ、辺200bの補助線200xの指示する位置の近傍に表示される。
【0196】
その後、CPU2は処理の解除指示が入力されたか否かを判断し(ステップS806)、解除指示が入力されない場合は、ステップS801へ戻って、2辺の指定及び1プロットの指定処理、指定辺及び指定プロットの表示形式変更、指定プロットのデータ要素の和の算出、指定されていない辺への補助線表示、比率の算出、表示、といった処理を繰り返し実行し、その後、ステップS806において、入力部3のEXITキー3dの操作による解除指示が入力されると(ステップS806;Yes)、図6のメニュー選択処理へ移行し、他の処理の実行指示の入力を受け付ける。
【0197】
以上説明したように、第8の実施の形態において、CPU2は、三角図グラフに表示されている辺のうち2辺を指定し、一つのプロットを指定すると、指定辺や指定プロットの表示形式を変更する。また、指定プロットについて、指定2辺に対応するデータ要素の値をリストデータメモリ9dを参照して取得し、その和を算出して表示する。更に、指定プロットから指定されていない1辺へ補助線を描画するととともに、指定されていない1辺の表すデータ要素の値を表示する。
【0198】
したがって、指定された2辺の表すデータ要素の値の和を確認することができるので、三角図に表されている各プロットについて、二つのデータ要素の和に着目してデータを解析することができる。
【0199】
なお、第8の実施の形態では、指定2辺に対応するデータ要素の和は、パーセント値で算出したが、これに限ることなく、リストデータメモリ9dにパーセント値以外のデータが記憶されている場合に、そのデータの和を表すようにしてもよい。また、1プロットを指定し、この指定プロットについてのみ、データ要素の和200vや補助線200x等を表示する例を示したが、これに限ることなく、例えば、2辺を指定して、プロットを指定せず、指定辺に対応するデータ要素の和や補助線を三角図グラフ200に表示されている全てのプロットについて表示するようにしてもよい。その他、本実施の形態における説明の詳細な部分については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0200】
[第9の実施の形態]
第9の実施の形態では、図21及び図22を参照して色合成プロット処理について説明する。図21は色合成プロット処理を説明するフローチャートであり、図22は、色合成プロット処理における各段階での表示画面例を示す図である。
【0201】
第9の実施の形態における三角図グラフ表示制御装置1の構成は、第1の実施の形態において図1に示した三角図グラフ表示制御装置1の構成と同様であるので、各部の構成についての詳細な説明を省略し、同一の各部は同一の符号で表す。
【0202】
表示部7に、リストデータメモリ9dに記憶されているリストデータに基づいて三角図グラフ200が描画された状態(図4のステップS108)において、図6に示すメニュー選択処理において、色合成プロット機能が選択されると(図6のステップA115;Yes)、CPU2は、ROM10あるいは記憶媒体12に記憶されている色合成プロット処理プログラムを読み出し、当該処理プログラムにしたがって、色合成プロット処理(図21参照)を実行する(図6のステップA116)。以下、図21を参照して、色合成プロット処理について説明する。
【0203】
表示部7に三角図グラフ200が表示されている状態において、CPU2は、まず三角図グラフ200の各辺について色を指定する(ステップS901;図22(A)参照)。すなわち、入力部3のデータ入力キー3aの操作によって、三角図の辺200a,200b,200cにそれぞれ色を指定する。その後、入力部3の確定キー3fが操作されると(ステップS902)、CPU2は、各辺に指定された色を各辺、すなわち各データ要素に指定された色データとしてRAM9の軸色データメモリ9kに格納するとともに、図22(A)に示すように、各辺の色を指定した色に変更して表示する。図22(A)は、辺200a、辺200b、辺200cの色がそれぞれ異なる色で表示されているものとする。
【0204】
次いで、CPU2は、カウンタを初期値“1”にセットする(ステップS903)。このカウンタはプロット番号“n”を計数するカウンタである。プロット番号はリスト番号に対応している。
【0205】
CPU2は、まず、プロット番号“1”であるプロットP1の各データ要素の構成比率に応じた比率で色データを検出もしくは合成する(ステップS904)。すなわち、データ要素「1」に指定された色、データ要素「2」に指定された色、及びデータ要素「3」に指定された色をそれぞれ、各データ要素の構成比率で合成する。そして、プロットP1の色を合成した色に変更する(ステップS905;図22(B)参照)。
【0206】
プロットP1について色合成、及び色変更の処理を終了すると、CPU2は、全てのプロットの色を変更したか否かを判断する(ステップS906)。すなわち、カウンタの値がプロットの数と同一の値であるか否かを判断する。カウンタの値がプロットの数より小さければ、まだ全てのプロットの色を変更していないと判断し(ステップS906;No)、カウンタの値をインクリメントして(n=n+1;ステップS907)、ステップS904へ戻る。
【0207】
CPU2は、各プロットについて、そのデータ要素の構成比率に応じた比率で各辺の色を合成し、その色で各プロットを表示する。
図22(B)は、プロットP1,P2,P3、P4がそれぞれ異なる色で表示された状態を示している。各プロットの色はデータ要素の構成比率に応じて、各辺に設定された色が合成された色である。例えば、プロットP1はデータ要素「1」が27%、データ要素「2」が40%、データ要素「3」が33%であるので、辺200aに指定された色が27%、辺200bに指定された色が40%、辺200cに指定された色が33%の比率で合成されている。
【0208】
その後、全てのプロットについて色の変更が終了すると(ステップS906;Yes)、図6のメニュー選択処理へ移行し、他の処理の実行指示の入力を受け付ける。
【0209】
以上説明したように、第9の実施の形態において、CPU2は、三角図の各辺に色を指定すると、三角図グラフ200の各プロットの色をデータ要素の構成比率に応じた比率で合成した色に変更する。
【0210】
したがって、各プロットをデータ要素の構成比率に応じた合成色で表すことができるので、各プロットのデータ要素の構成比率を色覚で迅速に判断できる。
【0211】
[第10の実施の形態]
第10の実施の形態では、図23及び図24を参照して底辺変更処理について説明する。図23は底辺変更処理を説明するフローチャートであり、図24は、底辺変更処理における各段階での表示画面例を示す図である。
【0212】
第10の実施の形態における三角図グラフ表示制御装置1の構成は、第1の実施の形態において図1に示した三角図グラフ表示制御装置1の構成と同様であるので、各部の構成についての詳細な説明を省略し、同一の各部は同一の符号で表す。
【0213】
表示部7に、リストデータメモリ9dに記憶されているリストデータに基づいて三角図グラフ200が描画された状態(図4のステップS108)において、図6に示すメニュー選択処理において、底辺変更機能が選択されると(図6のステップA117;Yes)、CPU2は、ROM10あるいは記憶媒体12に記憶されている底辺変更処理プログラムを読み出し、当該処理プログラムにしたがって、底辺変更処理(図23参照)を実行する(図6のステップA118)。以下、図23を参照して、底辺変更処理について説明する。
【0214】
表示部7に三角図グラフ200が表示されている状態において、CPU2は、まず三角図グラフ200の底辺とする辺の指定を受け付ける(ステップS1001)。すなわち、ポインタを表示して入力部3の上下左右移動キー3eやポインティングデバイス4等の操作によってポインタを底辺としたい辺を指示する位置に移動させ、確定キー3fを操作することにより、底辺とする辺を指定する。CPU2は底辺とする辺が指定されると、指定された辺の表示形式を変更する(ステップS1002;図24(A)参照)。
【0215】
図24(A)は、三角図グラフ200の辺200bが底辺とする辺として指定された状態を示している。指定された辺200bは、例えば、太線で表示される等、表示形式を変更して表示される。
【0216】
その後、CPU2は三角図に付して表示されている「第一要素」、「第二要素」、「第三要素」等の軸名称や、各頂点に付して表示されている「0」、「100」等の数値、三角図内に表示されているプロットP1〜P4を消去する(ステップS1003)。
【0217】
そして、CPU2は、指定された辺200bを底辺とした場合のプロット座標値を再計算し(ステップS1004)、求めたプロット座標値をRAM9のプロット座標値データメモリ9eに格納する。
【0218】
新たなプロット座標値を求めると、CPU2は、表示部7に表示されている三角図に、指定された辺200bが底辺となるように、軸名称、数値、プロットを再表示する(ステップS1005;図24(B)参照)。
【0219】
図24(B)は、図24(A)における辺200bを新たな底辺として軸名称、数値、プロットを再表示した状態の三角図グラフ200を示している。この図24(B)に示すように、底辺には「第二要素」、右側の辺には「第三要素」、左側の辺には「第一要素」が表示される。各頂点には「0」及び「100」という数値がそれぞれ表示される。また、プロットP1〜P4は、ステップS1004の処理により再計算された新たなプロット座標値に表示される。
【0220】
CPU2は、さらに底辺を、指定された底辺であることを表すため、表示形式を変更して表示する(ステップS1006)。
【0221】
その後、再実行指示が入力されると(ステップS1007;Yes)、ステップS1001へ戻り、再度、底辺の指定を受け付ける。そして、底辺とする辺が指定されると、プロット座標値の再計算、軸名称、数値、プロットの再表示等の処理を実行し、指定された辺を底辺として三角図を完成する。
そして、再実行指示が入力されず(ステップS1007;No)、すなわち入力部3のEXITキー3dが操作されると、図6のメニュー選択処理へ移行し、他の処理の実行指示の入力を受け付ける。
【0222】
以上説明したように、第10の実施の形態において、CPU2は、三角図の辺が指定されると、一旦、軸名称やプロットの表示を消去し、指定された辺を底辺とした場合にプロットを表示する位置を再計算する。そして求められた位置にプロットを再度表示し、また指定された辺を底辺とするように軸名称等を付して表示する。
【0223】
したがって、指定された辺が底辺となるように、回転したような三角図に更新して表示することができるので、使用者の見やすい状態で三角図を確認することができる。また、底辺を変更して表示する際にも、特にリストデータのデータ内容を修正する必要がなく、辺の指定操作という簡単な操作でできるので、学習に使用しやすい三角図グラフ表示制御装置1を提供することができる。
【0224】
[第11実施の形態]
第11の実施の形態では、図25及び図26を参照してシンボル表示処理について説明する。図25はシンボル表示処理を説明するフローチャートであり、図26は、シンボル表示処理における各段階での表示画面例を示す図である。
【0225】
第11の実施の形態における三角図グラフ表示制御装置1の構成は、第1の実施の形態において図1に示した三角図グラフ表示制御装置1の構成と同様であるので、各部の構成についての詳細な説明を省略し、同一の各部は同一の符号で表す。
【0226】
表示部7に、リストデータメモリ9dに記憶されているリストデータに基づいて三角図グラフ200が描画された状態(図4のステップS108)において、図6に示すメニュー選択処理において、シンボル表示機能が選択されると(図6のステップA119;Yes)、CPU2は、ROM10あるいは記憶媒体12に記憶されているシンボル表示処理プログラムを読み出し、当該処理プログラムにしたがって、シンボル表示処理(図25参照)を実行する(図6のステップA120)。以下、図25を参照してシンボル表示処理について説明する。
【0227】
表示部7に三角図200Aが表示されている状態において、CPU2は、まず各辺に表示するシンボルの指定を受け付ける(ステップS1101)。ここでシンボルとは、データ要素の意味をイメージさせるような絵柄やマーク等である。例えば、三角図グラフで表現するデータが、各国の産業の構成である場合、各辺に各産業を意味するシンボルとして「第1次産業」であれば畑の絵、二次産業であれば工場の絵、三次産業であれば銀行の絵などを使用するとよい。これらのシンボルの絵柄は、予めROM10或いは記憶媒体12に記憶されており、ステップS1101における入力部3を介する選択操作によってどのシンボルをどの辺に対応付けるかが指定される。各辺に表示するシンボルが指定されると、CPU2は、その指定データをRAM9のシンボルデータメモリ9mに記憶するとともに、指定されたシンボルを各辺に表示させる(図26(A)参照)。
【0228】
図26(A)は、三角図200Aの各辺にシンボルが表示された状態を示している。辺200aには、漁船の絵柄のシンボルS1が表示されていることから、辺200aが一次産業のデータであることを容易にイメージできる。また、辺200bには、工場の絵柄のシンボルS2が表示されていることから、辺200bが二次産業のデータであることが容易にイメージできる。また、辺200cには、バスの絵柄のシンボルS3が表示されていることから、辺200cが三次産業のデータであることが容易にイメージできる。
【0229】
各辺にシンボルS1〜S3が表示されたのち、三角図200A内にプロットP1が入力される、或いは、既に表示されているプロットP1がトレース指定されると(ステップS1102)、CPU2は、当該プロットP1の表示位置から、各データ要素の構成比率を求め、その構成比率に比例する大きさに拡大または縮小された各シンボルをシンボル表示領域200y内に表示する(ステップS1103;図26(B)参照)。
【0230】
図26(B)は、プロットP1の近傍に、データ要素の構成比率に比例して、拡大または縮小されたシンボルS1,S2,S3の表示領域200yが表示された状態を示している。プロットP1の表す各データ要素の値はそれぞれ25%、50%、25%であるので、各シンボルの大きさをこの比率に比例した大きさに拡大または縮小して表示する。
【0231】
その後、再実行指示が入力されると(ステップS1104;Yes)、ステップS1102へ戻り、再度、プロットの入力または表示されているプロットのトレース指定を受けつけ、そのプロットの表示位置から各データ要素の構成比率を求め、構成比率に応じた大きさでシンボルS1,S2,S3の大きさを変更して、シンボル表示領域200y内に表示する。
【0232】
そして、再実行指示が入力されず(ステップS1104;No)、すなわち入力部3のEXITキー3dが操作されると、図6のメニュー選択処理へ移行し、他の処理の実行指示の入力を受け付ける。
【0233】
以上説明したように、第11の実施の形態において、CPU2は、各辺の表すデータ要素を表すシンボルS1〜S3を表示し、また三角図200A内にプロットP1が入力される、または、表示されているプロットP1がトレースされると、CPU2は、プロットP1の表示位置から、各データ要素の構成比率を求め、その比率に応じた大きさで各データ要素を表す前記シンボルS1〜S3を拡大または縮小し、シンボル表示領域200y内に表示する。
【0234】
したがって、表示されたシンボルの大きさから、データ要素の構成比率を直感的に理解することができ、三角図内に表示された各プロットのデータ要素の比率を容易に解析することができる。
【0235】
なお、第11の実施の形態では、シンボル表示領域200y内に、大きさの変更されたシンボルを表示するようにしたが、これに限ることなく、例えば、各辺に表示されているシンボルをその位置で大きさを変更して表示するようにしてもよい。その他、本実施の形態における説明の詳細な部分については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0236】
[第12実施の形態]
上述の第2〜第11の実施の形態では、第1の実施の形態において詳述した三角図グラフ描画処理(図4参照)によって、予め記憶されているリストデータに基づいて三角図グラフ200が描画された状態で実行可能な各種機能を説明したが、実際の学習では、三角図の任意の位置にデータを示すプロットを記入して三角図グラフを作成する場合がある。
【0237】
そこで第12の実施の形態では、上述のような学習方法に対応した三角図グラフ表示制御装置1を提供すべく、三角図へのプロットの入力が可能な処理を実行する。以下、図27及び図28を参照して三角図プロット処理について説明する。図27は三角図プロット処理を説明するフローチャートであり、図28は、三角図プロット処理における各段階での表示画面例を示す図である。
【0238】
第12の実施の形態における三角図グラフ表示制御装置1の構成は、第1の実施の形態において図1に示した三角図グラフ表示制御装置1の構成と同様であるので、各部の構成についての詳細な説明を省略し、同一の各部は同一の符号で表す。
【0239】
まず、電源ON時に実行されるメニュー選択処理において、入力部3のモードキー3bの操作によって三角図プロットモードがONされ(ステップS1201)、三角図プロット処理プログラムがROM10または記憶媒体12から読み出されてRAM9に展開される。この段階では、RAM9のリストデータメモリ9dには、リストデータが記憶されておらず、プロット座標値データメモリ9eにも、プロット座標値データが記憶されていない状態である。
【0240】
その後、入力部3の実行キー3cの操作によって三角図へのプロットの入力を開始する指示が入力されると(ステップS1202)、CPU2は、RAM9に記憶されている三角図描画データメモリ9cから三角図200Aの描画データを読み出し、表示部7に表示する(ステップS1203;図28(A)の三角図200A参照)。
【0241】
次に、CPU2は、三角図200A上へのプロットの入力を受け付ける(ステップS1204;図28(A)のプロットP5参照)。すなわち、表示部7に表示されるポインタ201の位置を入力部3の上下左右移動キー3e、またはポインティングデバイス4等で移動操作して三角図200A上の所望の座標を指示する位置へ移動させ、確定キー3fを操作することにより、そのポインタ201の指示する位置にプロットP5を表示する。
【0242】
ステップS1204の処理によってプロットP5が入力されると、CPU2は入力されたプロットP5の座標値を検出してRAM9のプロット座標値データメモリ9eに確保する(ステップS1205)。更に、CPU2は、検出したプロット座標値をパーセント値に変換する(ステップS1206)。そして求めたパーセント値を表示部7に表示する(ステップS1207;図28(B)参照)。
【0243】
図28(A)に示すプロットP5は、そのプロット座標値から、データ要素「1」のパーセント値が“25”、データ要素「2」のパーセント値が“25”、データ要素「3」のパーセント値が“50”と求められる。これらのパーセント値は表示部7に表示されたり、あるいは、図28(B)に示すように、データリスト100内に表示される。
【0244】
その後、ステップS1207において算出したプロットP5のパーセント値をリストデータとして確保する指示が入力されると(ステップS1208;Yes)、CPU2は当該パーセント値を確保するリスト番号の指定を受けつけ、入力部3のデータ入力キー3aの操作によってリスト番号が指定されると(ステップS1209)、指定されたリスト番号のリストデータとして、リストデータメモリ9dに確保する(ステップS1210)。
【0245】
パーセント値をリストデータとして確保する指示が入力されない場合は(ステップS1208;No)、ステップS1209、ステップS1210の処理をスキップしてステップS1211へ移行する。
【0246】
ステップS1211において、再実行指示が入力された場合は(ステップS1211;Yes)、再度ステップS1204へ戻って、三角図200A内へのプロットの入力を受け付け、入力されたプロットの座標値検出、データ要素のパーセント値算出、パーセント値表示、及びリストデータメモリ9dへのデータ保存等の処理を実行する。
再実行指示が入力されず(ステップS1211;No)、すなわち、入力部3のEXITキー3dの操作により本処理の終了が指示されると、一連の三角図プロット処理を終了する。
【0247】
以上説明したように、第12の実施の形態において、CPU2は、表示部7に三角図200Aを表示し、この表示されている三角図200Aへのプロットの入力を受け付け、入力されたプロットの座標値に基づいてプロットの表す3つのデータ要素のパーセント値をそれぞれ求め、求められたプロットの各データ要素の値を、指定されたリスト番号のリストデータとしてリストデータメモリ9dに確保する。
【0248】
したがって、使用者の操作によって三角図内の任意の位置にプロットを入力することができ、三角図の描画方法を学習する際に有効である。また、入力されたプロットを数値化して確認することができるので、プロット入力後のデータの確認が容易である。例えば、三角図の描画方法の学習において、生徒が三角図内の任意の点にプロットを入力すると、そのプロットの各データ要素値を数値で確認することができるので、その操作を繰り返すうちに、直感的にプロットの位置とデータ要素の比率との関係を把握できるようになり、学習に有効である。
【0249】
[第13の実施の形態]
三角図グラフに表示される各プロットは、3つのデータ要素の合計が100%になることを特徴である。つまり、3つのデータ要素のうち2つまでデータ要素のパーセント値が確定していれば、3つ目のデータ要素のパーセント値を確定することができ、三角図グラフを描画することができる。
【0250】
そこで第13の実施の形態では、後述するデータ補充処理を実行し、データリスト100に空欄がある場合も三角図グラフ描画時に空欄の値を計算してプロットを表示し、三角図へのプロット表示後、データリスト100の空欄へデータを補充する。
【0251】
以下、図29及び図30を参照してデータ補充処理について説明する。図29はデータ補充処理を説明するフローチャートであり、図30は、データ補充処理における各段階での表示画面例を示す図である。
【0252】
第13の実施の形態における三角図グラフ表示制御装置1の構成は、第1の実施の形態において図1に示した三角図グラフ表示制御装置1の構成と同様であるので、各部の構成についての詳細な説明を省略し、同一の各部は同一の符号で表す。
【0253】
まず、電源ON時に実行されるメニュー選択処理において、入力部3のモードキー3bの操作によってデータ補充モードがONされ(ステップS1301)、データ補充処理プログラムがROM10または記憶媒体12から読み出されてRAM9に展開される。
【0254】
CPU2はデータリスト100を表示部7に表示し、リストデータの入力を受け付ける(ステップS1302;図30(A)参照)。入力部3のデータ入力キー3aの操作によってリストデータが入力されると、CPU2は入力されたリストデータをRAM9のリストデータメモリ9dに記憶する。リストデータには空欄があってもよい。
【0255】
その後、実行キー3cの操作によって、三角図グラフを描画する指示が入力されると(ステップS1303)、CPU2は、RAM9のリストデータメモリ9dを参照し、各リストにはデータ要素が二つ以上確保されているか否かを判断する(ステップS1304)。
【0256】
各リストにデータ要素が二つ以上ない場合、すなわち、データ要素が一つしか入力されていない場合は(ステップS1304;No)、三角図グラフのプロット座標値を計算することができないため、エラーメッセージを表示して(ステップS1305)、ステップS1302へ戻り、リストデータの入力を再度受け付ける。
【0257】
各リストにデータ要素が二つ以上ある場合は(ステップS1304;Yes)、リスト数Nを検出する(ステップS1306)。また、処理中のリスト番号をカウントするカウンタの値kを初期値“1”にセットする(ステップS1307)。
【0258】
CPU2は、k番目のリストデータを参照して、データ要素が二つであるか否かを判断し、データ要素数が二つの場合は(ステップS1308;Yes)、さらにそのデータ要素の単位がパーセントで入力されているか否かを判断する。パーセント値で入力されている場合は(ステップS1309;Yes)、k番目のリストデータの空欄のセル(データ入力欄)に、「100−(2つのデータ要素の値の和)」となる数値を確保する(ステップS1310)。すると、リスト番号“k”のリストデータについて、3つのデータ要素が確定する。
【0259】
ステップS1308の判断においてk番目のリストデータのデータ要素数が2つでないと判断された場合は(ステップS1308;No)、3つのデータ要素が既に確保されているので、ステップS1309、ステップS1310の処理をスキップしてステップS1312の処理へ移行する。また、ステップS1309において入力されているデータ要素の単位がパーセントでないと判断した場合は(ステップS1309;No)、残りのデータ要素の値を算出できないため、エラーメッセージを表示して(ステップS1311)、ステップS1302へ戻る。
【0260】
ステップS1310の処理によってk番目のリストデータの空欄が埋められ、3つのデータ要素が確定されると、CPU2は、三角図200Aにk番目のリストデータに対応するプロットを表示する(ステップS1312;図30(B)参照)。そして、カウンタの値kをインクリメントし(k=k+1;ステップS1313)、カウンタの値がリスト数Nに到達したか否かを判断する(ステップS1314)。
【0261】
カウンタの値kがリスト数Nに到達していない場合は(ステップS1314;No)、ステップS1308へ戻り、ステップS1308〜ステップS1310の処理によって、リストデータに空欄がある場合はデータ要素の値を求めて空欄にデータを補充し、リストデータの3つのデータ要素を確定する。
【0262】
そしてステップS1312において、三角図200Aにプロットを表示し、次のリストデータについての処理へ移る。その後、カウンタの値kがリスト数Nより大きくなる(k>N;ステップS1314;Yes)、すなわち全てのリストデータのプロットが終了すると、本データ補充処理を終了する。
【0263】
データ補充処理の終了後は、リストデータメモリ9dには、図30(C)に示すように、データリスト100の空欄にはデータが補充されている。
【0264】
以上説明したように、第13の実施の形態では、CPU2は、リストデータメモリ9dに格納されているデータ内容から、リストデータには少なくとも二つのデータ要素を持ち、かつ、単位がパーセントであるか否かを判断する。そして、2つのデータ要素のパーセント値が決定している場合は、三角図グラフを描画可能と判断して、CPU2は、その2つのデータ要素のパーセント値に基づき、3つ目のデータ要素のパーセント値を求め、RAM9のリストデータメモリ9dに格納するとともに、予め決定されている2つのデータ要素の値及び求められたデータ要素の値からプロット座標値を決定して、三角図200Aにプロットを表示する。
【0265】
したがって、2つのデータ要素の値しか決定されていないリストデータについても、三角図グラフを描画でき、またリストデータの空欄にデータを補充することができるので、データリストに対するデータ入力を簡略化することができる。
【0266】
[第14の実施の形態]
次に、図31及び図32を参照して色付プロット処理について説明する。図31は色付プロット処理を説明するフローチャートであり、図32は、色付プロット処理における各段階での表示画面例を示す図である。
【0267】
第14の実施の形態における三角図グラフ表示制御装置1の構成は、第1の実施の形態において図1に示した三角図グラフ表示制御装置1の構成と同様であるので、各部の構成についての詳細な説明を省略し、同一の各部は同一の符号で表す。
【0268】
まず、電源ON時に実行されるメニュー選択処理において、入力部3のモードキー3bの操作によって色付プロットモードがONされ(ステップS1401)、色付プロット処理プログラムがROM10または記憶媒体12から読み出されてRAM9に展開される。
【0269】
CPU2はリストデータ100を表示部7に表示し、リストデータの入力を受け付ける(ステップS1402)。入力部3のデータ入力キー3aの操作によってリストデータが入力されると、CPU2は入力されたリストデータをRAM9のリストデータメモリ9dに記憶する。
【0270】
その後、データリスト100の各リストへの色を指定を受け付ける(ステップS1403;図32(A)参照)。すなわち、入力部3のデータ入力キー3aの操作によって、例えば、リスト「List1」に色C1、リスト「List2」に色C2、リスト「List3」に色C3、リスト「List4」に色C4が指定されると、CPU2は指定された色とリスト番号と対応付けた色指定データをRAM9の色指定データメモリ9nに格納するとともに、図32(A)に示すように、データリスト100のリスト番号欄を指定された色でそれぞれ表示する。
【0271】
その後、入力部3の実行キー3cが操作されると(ステップS1404)、CPU2はRAM9の三角図描画データメモリ9cから三角図描画データを読み出し、三角図200Aを表示する(ステップS1405)。そしてリストデータメモリ9dを参照してデータが設定されているリスト数Nを検出してカウンタにセットし(ステップS1406)、N番目のリストデータを表すプロットを各データ要素の値に応じた座標位置に表示する。このプロットはN番目のリストに指定された色で表示される(ステップS1407;図32(B)参照)。
【0272】
N番目のプロットを表示すると、CPU2は、カウンタの値をデクリメントし(N−1→N;ステップS1408)、カウント値が“0”になったか否かを判断する(ステップS1409)。カウント値が“0”でない場合は(ステップS1409;No)、ステップS1407へ戻り、カウント値に対応するリスト番号のリストデータを表すプロットを表示する。この時も、プロットはリストに指定された色に対応する色で表示される。
【0273】
図32(B)は、図32(A)に示すデータリスト100の基づいて描画された三角図グラフ200の表示例を示している。この三角図グラフ200では、三角図200Aに表示されているプロットP1はリスト「List1」に指定された色C1で表示され、プロットP2はリスト「List2」に指定された色C2で表示され、プロットP3はリスト「List3」に指定された色C3で表示され、プロットP4はリスト「List4」に指定された色C4で表示される。
【0274】
このように、各プロットをリストに指定した色に変更して表示し、カウンタが0になる(N=0;ステップS1409;Yes)、すなわち全てのプロットを表示すると、一連の色付プロット処理を終了する。
【0275】
以上説明したように、第14の実施の形態において、CPU2は、リストデータに色を指定すると、その指定された色と同一の色で三角図にプロットを表示する。
【0276】
したがって、三角図グラフの各プロットは、それぞれ各リストデータの色で表示されるので、プロットの色を確認することで、プロットがどのリストデータを表すものであるかを明確に確認することができ、三角図グラフを容易に把握することができる。
【0277】
[第15の実施の形態]
次に、図33及び図34を参照して三角エリア円グラフ化処理について説明する。図33は三角エリア円グラフ化処理を説明するフローチャートであり、図34は、三角エリア円グラフ化処理における各段階での表示画面例を示す図である。
【0278】
第15の実施の形態における三角図グラフ表示制御装置1の構成は、第1の実施の形態において図1に示した三角図グラフ表示制御装置1の構成と同様であるので、各部の構成についての詳細な説明を省略し、同一の各部は同一の符号で表す。
【0279】
まず、電源ON時に実行されるメニュー選択処理において、入力部3のモードキー3bの操作によって三角エリア円グラフ化モードがONされ(ステップS1501)、三角エリア円グラフ化処理プログラムがROM10または記憶媒体12から読み出されてRAM9に展開される。
【0280】
CPU2は、三角エリアのデータ構成を示す円グラフをどのように表示するかを設定するため、例えば、全ての三角エリアについてそのデータ構成比率を円グラフ化して表示する(全エリア円グラフ表示)か、または使用者の操作によって指定された三角エリアのみを円グラフ化して表示するか(選択範囲型円グラフ表示)、といった設定操作を行う(ステップS1502)。
【0281】
その後、入力部3の実行キー3cが操作され、三角図描画が指示されると(ステップS1503)、CPU2はRAM9の三角図描画データメモリ9cから三角図描画データを読み出し、表示部7に三角図200Aを描画する(ステップS1504;図34(A)参照)。図34(A)に示すように、三角図200Aは、破線によって複数の三角エリアに分割されている。
【0282】
三角図200Aを描画すると、CPU2は、ステップS1502における設定操作で、選択範囲型円グラフ表示に設定されているか否かを判断する(ステップS1505)。選択範囲型円グラフ表示に設定されていない(ステップS1505;No)、すなわち、全エリア円グラフ表示に設定されている場合は、CPU2は、全ての三角エリアに、3つのデータ要素の構成比率を表す円グラフを表示する(ステップS1506;図34(B)参照)。
【0283】
図34(B)は、全ての三角エリアに、そのデータ構成比率を表す円グラフが表示されている状態を示している。例えば、図34(B)に示される左下の三角エリアは、データ要素「1」が0〜25%、データ要素「2」が0〜25%、データ要素「3」が、75〜100%を表す領域である。円グラフでは、このデータ構成比率を表すため、例えば、各データ要素の中心の値をこのエリアのデータ構成比率として円グラフを描画する。すなわち、左下の三角エリアには、データ要素「1」を12.5%、データ要素「2」を12.5%、データ要素「3」を87.5%とする円グラフG2を表し、三角エリア内に表示する。他の三角エリアについてもそれぞれデータ要素の構成を表す円グラフG3〜G17を表示する。
【0284】
ステップS1505の判断で、選択範囲型円グラフ表示に設定されている場合は(ステップS1505;Yes)、CPU2は、まず、三角図200Aの三角エリアのうち、一つを枠付表示もしくは色付表示する(ステップS1507)。その後、CPU2は、円グラフの表示位置を算出する(ステップS1508)。すなわち、枠付もしくは色付表示された三角エリアが隠れないような位置に円グラフを表示するための表示位置を決定する。その後、CPU2は表示変更した三角エリアのデータ構成比率を示す円グラフG18を、ステップS1508において決定した表示位置に表示する(ステップS1509;図34(C)参照)。
【0285】
図34(C)は、左下の三角エリア200zが枠付き表示され、この三角エリア200zのデータ構成比率を示す円グラフG18が表示された状態を示している。円グラフG18は三角エリア200zが隠れない位置に表示され、また、三角エリア200zの各データ要素の範囲の中心の値をそのデータ構成比率として表現されている。すなわち、データ要素「1」を12.5%、データ要素「2」を12.5%、データ要素「3」を87.5%とする円グラフが表示されている。
【0286】
その後、入力部3の上下左右移動キー3eの操作等によって選択する三角エリアの移動指示が入力されると(ステップS1510;Yes)、CPU2は枠付表示を三角エリア上へ移動したり、選択された三角エリアを色付表示したりし(ステップS1511)、その後ステップS1508へ戻って、選択された三角エリアのデータ構成比率を表す円グラフを表示するため、円グラフの表示位置を計算し、その位置に円グラフを表示する。
【0287】
三角エリアの選択がなく(ステップS1510;No)、他の処理の実行指示が入力された場合は(ステップS1512;Yes)、他の処理へ移行し、他の処理の実行指示が入力されず、入力部3のEXITキー3dの操作によって終了指示が入力されると(ステップS1512;No)、一連の三角エリア円グラフ化処理を終了する。
【0288】
以上説明したように、第15の実施の形態において、CPU2は、三角図200Aを描画し、三角図200A内の三角エリアにデータ要素の構成比率を表す円グラフを表示する。円グラフは、全ての三角エリアにそれぞれ表示してもよく(図34(B))、または、使用者の操作によって選択された一つの三角エリアについての円グラフのみを表示する(図34(C))ようにしてもよい。
【0289】
したがって、三角図グラフに慣れていない者であっても、比較的見慣れた円グラフによって三角図の各エリアのデータ構成比率を確認することができるので、三角図の各エリアのデータ構成比率を容易に把握することができる。例えば、三角図へプロットを入力する際に、各三角エリアに表示される円グラフを確認することで、その三角エリアのデータ構成比率を確認しながらプロットの入力位置を決定することが出来るので、三角図グラフを効率よく学習することが出来る。
【0290】
なお、本第15の実施の形態では、円グラフを表示する際、各三角エリアのデータ範囲の中心値をその構成比率として表したが、例えば、三角エリアの各データ要素の最大値または最小値を構成比率として表すようにしてもよい。その他、本実施の形態において説明した詳細な部分については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0291】
【発明の効果】
本発明によれば、3つのデータ要素を持つ系列データについて、三角図内の適当な位置にプロットを付すことで三角図グラフを描画し、三角図内に表示されているプロットを指定するという簡単な操作で、指定されたプロットについてデータ要素の構成比率を表す円グラフを表示するので、この円グラフにて、注目するプロットのデータ要素の構成比率を確認でき、三角図グラフを用いた授業等において、三角図グラフのデータ解析を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における三角図グラフ表示制御装置1の構成を示すブロック図である。
【図2】(A)はデータリスト100の表示例を示し、(B)は表示部7に描画された三角図グラフ200の例を示す図である。
【図3】RAM9のメモリ構成を示す図である。
【図4】三角図グラフ描画処理を説明するフローチャートである。
【図5】三角図グラフ自動描画処理を説明するフローチャートである。
【図6】三角図グラフ描画処理において三角図グラフが描画された後に実行可能な処理を選択する、メニュー選択処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】トレース(補助線)処理を説明するフローチャートである。
【図8】トレース(補助線)処理における各段階での表示画面例を示す図である。
【図9】トレース(円グラフ)処理を説明するフローチャートである。
【図10】トレース(円グラフ)処理における各段階での表示画面例を示す図である。
【図11】ズーム処理を説明するフローチャートである。
【図12】ズーム処理における各段階での表示画面例を示す図である。
【図13】要素解析処理を説明するフローチャートである。
【図14】要素解析処理における各段階での表示画面例を示す図である。
【図15】2プロット解析処理を説明するフローチャートである。
【図16】2プロット解析処理における各段階での表示画面例を示す図である。
【図17】範囲指定処理を説明するフローチャートである。
【図18】範囲指定処理における各段階での表示画面例を示す図である。
【図19】2辺と1プロット解析処理を説明するフローチャートである。
【図20】2辺と1プロット解析処理における各段階での表示画面例を示す図である。
【図21】色合成プロット処理を説明するフローチャートである。
【図22】色合成プロット処理における各段階での表示画面例を示す図である。
【図23】底辺変更処理を説明するフローチャートである。
【図24】底辺変更処理における各段階での表示画面例を示す図である。
【図25】シンボル表示処理を説明するフローチャートである。
【図26】シンボル表示処理における各段階での表示画面例を示す図である。
【図27】三角図プロット処理を説明するフローチャートである。
【図28】(A)は三角図200Aに対してプロットを入力する状態の表示例、(B)は作成されたリストデータの例を示す図である。
【図29】データ補充処理を説明するフローチャートである。
【図30】データ補充処理における各段階での表示画面例を示す図である。
【図31】色付プロット処理を説明するフローチャートである。
【図32】色付プロット処理における各段階での表示画面例を示す図である。
【図33】図33は三角エリア円グラフ化処理を説明するフローチャートである。
【図34】三角エリア円グラフ化処理における各段階での表示画面例を示す図であり、(B)は前エリアを円グラフ化した場合、(C)は選択したエリアを円グラフ化した場合の例を示す図である。
【符号の説明】
1 三角図グラフ表示制御装置
2 CPU
3 入力部
4 ポインティングデバイス
5 タブレット
6 位置検出回路
7 表示部
8 表示駆動回路
9 RAM
10 ROM
11 記憶装置
12 記憶媒体
100 データリスト
200 三角図グラフ
200A 三角図
200a〜200c 辺
200d〜200f 頂点
200g〜200i 補助線
200j データ要素値
200k〜200n 辺200aに対応するデータ要素値
200p〜200r 差表示
200s,200t 指定範囲
200u 範囲の重なり部分
200v 指定2辺の値の和
200w 比率
200x 補助線
200y シンボル表示領域
200z 三角エリア
201,202 ポインタ
210 三角エリア
P1〜P5 プロット
P11〜P13 投影プロット
P31〜P33 投影プロット
G1〜G18 円グラフ
S1〜S3 シンボル

Claims (2)

  1. 3つのデータ要素を持つ系列データを複数記憶している記憶手段と、
    三角形の各辺をデータ要素軸とする三角図を描画する三角図描画手段と、
    前記記憶手段に記憶されている複数の系列データに基づいて、これらの系列データを表す各プロットを、前記三角図描画手段によって描画された三角図内に表示するプロット表示手段と、
    前記プロット表示手段によって前記三角図内に表示されている任意のプロットを指定するプロット指定手段と、
    このプロット指定手段により指定されたプロットの表す系列データに含まれるデータ要素の構成比率を表す円グラフを描画する円グラフ描画手段と、
    を備えることを特徴とするグラフ表示制御装置。
  2. コンピュータが実行可能なプログラムコードを格納した記憶媒体であって、
    コンピュータを
    3つのデータ要素を持つ系列データを複数記憶する記憶手段と、
    三角形の各辺をデータ要素軸とする三角図を描画する三角図描画手段と、
    前記記憶手段に記憶されている複数の系列データに基づいて、これらの系列データを表す各プロットを、前記三角図描画手段によって描画された三角図内に表示するプロット表示手段と、
    前記プロット表示手段によって前記三角図内に表示されている任意のプロットを指定するプロット指定手段と、
    このプロット指定手段により指定されたプロットの表す系列データに含まれるデータ要素の構成比率を表す円グラフを描画する円グラフ描画手段と、
    として機能させるためのプログラムを格納したことを特徴とする記憶媒体。
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