JP3911977B2 - 内燃機関の複リンク機構 - Google Patents

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    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
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    • F02B75/048Engines with variable distances between pistons at top dead-centre positions and cylinder heads by means of a variable crank stroke length

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、レシプロ式内燃機関に関し、特に、ピストンピンとクランクピンとを複数のリンクで連結した複リンク機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のレシプロ式内燃機関のピストン構造として、実開平7−8544号公報に記載されている構造を図10〜12に示す。この例では、機関と同期して回転するクランクシャフト3のクランクピン6と、シリンダ7内を往復移動するピストン1のピストンピン4とが、一本のコンロッド(リンク)2により機械的に連携された単リンク式の構造となっている。
【0003】
そして、図10に示すように、ピストン上死点が上、下死点が下となり、クランクシャフト3が時計方向に回転するクランク軸方向視で、コンロッド2と連結するピストンピン中心4aが、ピストン1の冠面中心を通ってシリンダ7の軸方向に延びるピストン中心線7aよりも左側にオフセットして配置されている。また、同じくクランク軸方向視で、コンロッド2と連結するクランクピン中心6aが、ピストンピン中心4aを通ってシリンダ7の軸方向に延びるピストンピン往復線4bに対し、主にピストン上昇行程では左側に、主にピストン下降行程では右側に位置する構造となっている。
【0004】
図12に示すように、ピストン1には、主として、燃焼室からの作用荷重F1が実質的に冠面中心に作用するとともに、コンロッド2からの作用荷重F2、つまりピストンピン中心4aとクランクピン中心6aとを結ぶコンロッド中心線5に沿う作用荷重F2がピストンピン中心4aに作用する。これらの荷重F1,F2に応じて、ピストン1には、回転運動方向(ピストン首振り方向)の力F3と、並進運動方向の力F4とが作用する。この結果、ピストン1が傾いて、シリンダ7に強く接触するピストン1の一部分にスラスト力F5が作用する。
【0005】
図11に示すように、ピストン1の往復動作に伴って、作用荷重F1の向きやコンロッド中心線5の傾きが変化するために、スラスト力F5が作用する位置及び方向が変化する。上記従来例の構造の場合、図12に示すように、上記の力F3,F4の向き,方向が概略4つのパターンに分類される。図12のパターン3,4の場合、スラスト力F5の作用位置が、ピストンピン中心4aよりも上側になる。つまり、ピストン1の上端部でシリンダ7と強く接触することとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
一般的に、ピストン1の上部に設けられるピストンランド部は、多数のリング列を保持する関係で、ピストン1の下部に設けられるスカート部よりも剛性が高く設定されている。従って、上記のパターン3,4のようにピストンランド部にスラスト力F5が作用する場合、パターン1,2のようにピストンスカート部にスラスト力F5が作用する場合に比して、局部面圧が大きくなり、潤滑油膜の形成が悪化したり、接触荷重の増加により摩擦損失が大きくなるおそれがある。また、比較的高い剛性のピストンランド部にスラスト力F5が作用している場合、面圧が高くなり易いことに加え、スラスト力F5の方向が入れ替わる際の衝突エネルギーが大きく、騒音を生じ易い。
【0007】
ところで、ピストン1冠面を含むピストンランド部の外周面と、シリンダ7の内壁面との間には、所定のクリアランスが設定されている。つまり、ピストンランド部やシリンダ7は温度変化に応じて熱膨張又は縮小する(例えばランド部やシリンダが同一の材料で形成されている場合、全周でほぼ均等に直径が拡大又は縮小する)ため、上記のクリアランスが最も小さくなる温度条件のとき(一般的にはピストンとシリンダの温度差が最大となる機関最高出力時)にも、ある程度のクリアランスが残されるように設定されている。
【0008】
これに加え、上記のパターン3,4のような状態が起こり得る構成の場合、ピストンランド部とシリンダとが強く接触することがあり、このときのスラスト荷重F5やピストン,シリンダの弾性変形等を考慮し、その分更にクリアランスを大きく設定する必要がある。このように、ランド部とシリンダ間のクリアランスが大きくなると、クレビスボリュームが増大し、ここに未燃のガスが溜まり易くなり、常用運転条件等における排気性能が悪化するという問題がある。
【0009】
これらの問題は、パターン3,4の状態に起因するため、上記従来例のような単リンク式の構造のみならず、例えばピストンピンとクランクピンとを2本以上のリンクで連係した複リンク機構であっても、上記のようなパターン3,4の状態が起こり得る限り、同様の問題が発生する。この発明は、このような従来の問題点に着目してなされたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、機関と連動して回転するクランクシャフトのクランクピンと、シリンダ内を昇降するピストンのピストンピンと、を2本以上のリンクで連結した複リンク機構であって、一端が上記ピストンピンに連結される第1リンクと、この第1リンクの他端に連結される第2リンクと、を有する内燃機関の複リンク機構において、
ピストン上死点が上、ピストン下死点が下となり、クランクシャフトが時計方向に回転するクランク軸方向視で、
上記第1リンクと連結するピストンピン中心が、ピストン冠面の中心を通ってシリンダの軸方向に延びるピストン中心線よりも右側に配置される一方、ピストン往復動作に伴う上記第1リンクと第2リンクとのリンク連結中心の軌跡が、上記ピストンピン中心を通ってシリンダの軸方向に延びるピストンピン往復線よりも左側に配置されることを特徴としている。
【0011】
この請求項1に係る発明によれば、ピストンとシリンダとは、ほぼ常に相対的に剛性の低いピストン下部(典型的にはスカート部)で強く接触し、相対的に剛性の高いピストン上部(典型的にはランド部)で強く接触する可能性がほとんどない。このため、ピストンランド部に強いスラスト荷重が作用する可能性が低く、潤滑油膜形成の悪化が抑制され、ピストン,シリンダ間の摩擦損失を低減できる。また、ピストンとシリンダとの衝突エネルギーが小さくなり、この衝突に起因する騒音の発生を十分に低減できる。
【0012】
また、請求項2に係る発明は、上記クランク軸方向視で、ピストン重心が上記ピストンピン往復線よりも左側に配置されることを特徴としている。
【0013】
この場合、燃焼室からの荷重が作用するピストン冠面中心と同様、ピストン往復動作に伴う上下方向の慣性荷重が作用するピストン重心も、ピストンピン往復線の左側に位置することとなる。このような構成とすることにより、ピストン重心がピストン中心線上に存在しない場合であっても、上述したように、ピストン上部(ランド部)に大きなスラスト荷重が作用することを確実に回避することが可能となり、上記請求項1と同様の作用効果が得られる。つまり、ピストン重心が必ずしもピストン中心線上に存在しなくてよい点において、ピストン形状の自由度の向上を図ることができる。
【0014】
ところで、ピストンが極めて軽量である場合には、ピストンピン回りの慣性モーメントも極めて小さいため、燃焼室からの荷重等によってピストンが(慣性力に反して瞬間的に)容易に回転してしまい、ピストン下部がシリンダに接触した後に、2次的(次の段階として)に反対側のピストン上部がシリンダに接触するおそれがある。このような2次的な接触によるスラスト荷重は、従来例のようにピストンランド部が最初にシリンダと接触する場合のスラスト荷重に比べて小さいものの、やはり摩擦損失や騒音の増加を招くおそれがある。
【0015】
そこで、好ましくは請求項3に係る発明のように、上記ピストンピン中心と、ピストンピン直交方向のピストン下端部との上下方向距離をLとし クランクシャフトの回転方向を正とし、上記ピストンピン往復線と、上記ピストンピン中心と上記リンク連結中心とを結ぶ線と、のなす角度の中で、ピストン往復動作に伴う最小値をθとし、上記ピストンピン往復線に対する上記ピストン中心線のオフセット量をOfとした場合、0≦Of≦L×tanθ が成り立つように構成する。
【0016】
これにより、ピストンが軽量で、ピストンピン回りの慣性モーメントが極めて小さくても、ピストン下部(スカート部)がシリンダに接触した後に、2次的にピストン上部(ランド部)がシリンダに接触することを回避でき、このような2次的なピストンランド部とシリンダとの接触による摩擦損失および騒音の発生をより確実に回避できる。つまり、請求項3に係る発明は、ピストンが軽量で高回転型の内燃機関に特に有効である。
【0017】
更に言えば、ピストンが極めて軽量である場合には、ピストン重心に作用する上下方向の慣性荷重も極めて小さくなり、この慣性荷重の影響は非常に小さい。したがって、ピストン重心がピストンピン往復線からかなりオフセットしていても、このような請求項3に係る発明の効果をほぼ確実に得ることができる。
【0018】
一方、ピストン質量が大きく、ピストンピン回りの慣性モーメントがある程度大きい場合、機関回転数がある程度高い状態では、ピストンは(瞬時に)容易に回転し難いが、機関の回転速度が低い状態では、ピストンスカート部がシリンダに接触した後にピストンが(相対的に遅い回転速度で)首振り回動し、2次的にピストンランド部がシリンダに接触するおそれがある。
【0019】
そこで、好ましくは請求項4に係る発明のように、上記ピストンピン往復線に対するピストン重心のオフセット量をOgとした場合、0≦Og≦L×tanθが成り立つように構成する。
【0020】
これにより、ピストン重心がピストン中心線上になく、かつ、ピストン質量が無視できない程度に大きい場合であっても、作用荷重が反転するピストン上死点や下死点等で、ピストンが首振り回動することにより2次的にピストンランド部がシリンダに衝突することを有効に回避でき、これに起因する摩擦損失や騒音をより確実に抑制することができる。
【0021】
つまり、ピストンが非常に軽量で、ピストンに作用する慣性荷重が無視できるレベルにある場合には、上記のオフセット量Ogによらず、請求項3の効果を得ることができる。言い換えると、請求項4に係る発明によれば、ピストン質量や機関回転数によらず、シリンダとピストンランド部との2次的な接触を確実に抑制することができる。
【0022】
請求項5に係る発明は、ピストン下部に設けられるスカート部とシリンダとの間のクリアランスが、ピストン上部に設けられるランド部とシリンダとの間のクリアランスよりも大きく設定されていることを特徴としている。
【0023】
この場合、ピストンランド部のクレビスボリュームを有効に低減でき、排気中の未燃の燃焼ガス量の低減化を図ることができる。
【0024】
請求項6に係る発明は、燃焼室内の圧縮比を変化させるために、上記複リンク機構の姿勢を変化させる可変圧縮比機構を備えた内燃機関であって、少なくとも機関負荷が最大になるリンク配置の時に、上記ピストンピン中心がピストン中心線よりも右側に配置される一方、上記リンク連結中心がピストンピン往復線よりも左側に配置されることを特徴としている。
【0025】
このような可変圧縮比機構を備えた内燃機関においても、少なくとも機関負荷が最大となるリンク配置、つまりピストンに作用する燃焼荷重が最大となるリンク配置の時に、上述した請求項1〜5の作用効果、つまり、摩擦損失や騒音を低減する等の効果を得ることができる。
【0026】
図1は、本発明の一例を模式的に図示している。同図に示すクランク軸方向視で、ピストンピン中心J1が、ピストン中心線に対して所定量Ofだけ右側にオフセットしている。また、ピストン往復動作に伴う第1リンクと第2リンクとのリンク連結中心J2の軌跡が、ピストンピン中心J1を通ってシリンダの軸方向に延びるピストンピン往復線よりも左側に配置されている。
【0027】
図2,3は、請求項4,5に係る発明の一例を模式的に示している。同図に示すように、燃焼荷重Foは、実質的にピストン冠面円の中心に作用し、このピストン冠面の中心を通るピストン中心線に対し、ピストンピン中心は所定量Ofだけ右側にオフセットしている。また、ピストン往復動作に伴う上下方向の慣性力Fgがピストン重心に作用し、このピストン重心はピストンピン往復線に対して所定量Ogだけ左側にオフセットしている。なお、θxは、ピストンピン往復線と、ピストンピン中心とリンク連結中心とを結ぶ線とのなす角度である。
【0028】
上記の慣性力Fgが無視できない程度に大きい場合、上述したように、ピストン下部がシリンダに衝突した後に、ピストンが首振り方向に回転し、2次的にピストン上部が反対側のシリンダに強く当たるおそれがあり、これを回避するための条件について以下に説明する。
【0029】
図2に示すように、燃焼荷重Foが慣性力Fgよりも大きい場合(Fo−Fg>0)、ピストンの右下端部がシリンダと強く接触するため、2次的にピストンの左上端部がシリンダと当たらないようにするためには、ピストンピン中心回りに右回りのモーメントを作用させれば良い。つまり、右回りを正とすると、次式(1)を成立させれば良い。
【0030】
【数1】
−Fo・Of+Fg・Og+(Fo−Fg)tanθx・L≧0
∴Fo・Of−Fg・Og≦(Fo−Fg)tanθx・L ・・・(1)
一方、図3に示すように、燃焼荷重Foが慣性力Fgよりも小さい場合(Fg−Fo>0)、ピストンの左下端部がシリンダと接触する形となるので、ピストンピン中心回りに左回りのモーメントを作用させれば良い。従って右回りを正とすると、次式(2)を成立させれば良い。
【0031】
【数2】
−Fo・Of+Fg・Og−(Fg−Fo)tanθx・L≦0
∴Fo・Of−Fg・Og≧(Fo−Fg)tanθx・L ・・・(2)
従って、全運転域において、2次的にピストントップランドが反対側のシリンダに当たらないようにするためには、理論的には上記の(1),(2)の双方を満たす必要がある。つまり、次式を満たす必要がある。
【0032】
【数3】
Fo・Of−Fg・Og=(Fo−Fg)tanθ・L
ところで、ピストンとシリンダとの接触によリ発生する摩擦損失や騒音等は、ピストンに作用する燃焼荷重や慣性力の大きい上死点,下死点において特に大きくなる。このため、ピストン行程中でも上死点、下死点でピストントップランドが2次的に反対側のシリンダに当たらないようにすることが、摩擦損失および騒音の低減化の上で効果的である。
【0033】
ここで、燃焼荷重が作用する圧縮上死点においては、この燃焼荷重Foがピストン重心に作用する慣性力Fgよりも大きいので、(1)式が適用される。この(1)式を変形して、
【0034】
【数4】
Of−(Fg/Fo)・Og≦(1−Fg/Fo)tanθx・L
ここで、燃焼荷重Foが慣性力Fgよりもはるかに大きいので、Fg≫Fo→(Fg/Fo)≒0とし、上死点におけるθxをαとすると、次式が得られる。
【0035】
【数5】
Of≦tanα・L
ピストンピン中心から左側へのオフセット量Ofを正とすると、圧縮上死点における2次的なピストンランド部とシリンダとの接触を回避するためには、次式(3)が成立すれば良い。
【0036】
【数6】
0≦Of≦tanα・L ・・・(3)
一方、燃焼荷重が作用しない上死点および下死点においては、荷重Foが慣性力Fgよりも十分に小さくなるため、(2)式において、Fo→0、上死点におけるθx→α、下死点におけるθx→β、とすると、次式が得られる。
【0037】
Og≦tanα・L、Og≦tanβ・L
(3)式の場合と同様、Ogは0よりも大きいため、
【0038】
【数7】
0≦Og≦tanα・L ・・・(4)
0≦Og≦tanβ・L ・・・(5)
ここで、上記の角度θxの中でピストン往復動作に伴う最小値をθとすると、tanθは必ずtanα、tanβ以下(上、下死点でθ=α、βとなる時は同等)となるので、(3)、(4)、(5)式より、α、βをθとすると、
【0039】
【数8】
0≦Of≦tanθ・L ・・・(6)
0≦Og≦tanθ・L ・・・(7)
従って、少なくとも(6)、(7)式を同時に満たすようにOfとOgを設定することにより、ピストン重心がピストン中心線上になく、かつ、ピストン質量(慣性力)が無視できない場合でも、少なくともピストン上死点及び下死点で、2次的にピストンランド部がシリンダに衝突することを回避でき、これに起因する摩擦損失や騒音等を確実に回避することができる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明によれば、ピストンがほぼ常に比較的剛性の低いピストン下部でシリンダと接触することとなり、比較的剛性の高いピストン上部とシリンダとの接触をほぼ確実に回避することができる。この結果、シリンダとピストンとの局部面圧を小さく維持でき、潤滑油膜の形成を良好にし、接触荷重を減少させ、摩擦損失の増加を抑制できる。また、スラスト荷重が比較的低い剛性のピストン下部に作用するため、スラスト荷重の方向が入れ替わる際の衝突エネルギーが小さく、騒音の発生を十分に抑制できる。
【0041】
また、ピストンの上部のランド部とシリンダとが強く接触するおそれがないので、請求項5に係る発明のように、ランド部とシリンダとの間のクリアランスを十分小さくできる。このため、クリアランス減少分だけクレビスボリュームを抑制でき、常用運転条件等における排気性能の向上を図ることができる。
【0042】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の具体的な実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0043】
図4〜6は、この発明の一実施例を示している。なお、これらの図4〜6は、ピストン11の上死点が上、下死点が下となり、ピストン11が垂直方向に往復動し、かつ、クランクシャフト13が時計方向Pに回転するクランク軸方向視に対応している。
【0044】
まず構成を説明すると、機関と同期して回転するクランクシャフト13のクランクピン16と、シリンダ17内を往復移動するピストン11のピストンピン14とは、複数のリンクを有する複リンク機構により機械的に連携されている。
【0045】
この複リンク機構は、上端がピストンピン14に回転可能に連結されるロッド状のアッパーリンク21と、このアッパーリンク21の下端とピストンピン14とに回転可能に連結されるロアリンク22と、により構成されている。ロアリンク22は、後からクランクピン16に組み付けられるように、ボルト22cにより締結される一対の半割部材22a,22bで構成されている。
【0046】
また、複リンク機構を構成する各リンク21,22の姿勢を変化させることにより、燃焼室の圧縮比を変化させる可変圧縮比機構が設けられている。この可変圧縮比機構は、クランクシャフト13と略平行に延びる制御軸24と、この制御軸24に偏心して設けられ、制御軸24と一体的に回転する偏心カム25と、この偏心カム25とロアリンク22とに相対回転可能に連結された制御リンク23と、を有している。この制御リンク23は、後から偏心カム25へ組み付けれるように、ボルト23cにより締結される一対の半割部材23a,23bで構成されている。
【0047】
クランクシャフト13のメインジャーナル13aは、シリンダブロック31とメインベアリングキャップ32との間に回転可能に支持されている。このメインベアリングキャップ32は一対のボルト33,34によりシリンダブロック31へ締結固定されている。また、制御軸24は、メインベアリングキャップ32とサブベアリングキャップ35との間に回転可能に支持されている。このサブベアリングキャップ35は、一対のボルト34,36によりメインベアリングキャップ32へ締結固定されている。つまりボルト34が共用化されている。
【0048】
制御軸24は、図示せぬエンジンコントロールユニット及びアクチュエータにより機関運転状態に応じて所定の制御範囲内で回動制御される。制御軸24の回動位置が変化すると、ロアリンク22がクランクピン16の中心を支点として揺動し、複リンク機構の姿勢が変化する。これにより、ピストン11のストローク(ピストン上死点位置や下死点位置)が変化し、機関燃焼室の圧縮比が変化するようになっている。
【0049】
そして、図4に示すようなクランク軸方向視で、アッパーリンク21と連結するピストンピン14の中心(軸心)60が、ピストン11の冠面の中心を通ってシリンダ17の軸方向に延びるピストン中心線41よりも右側にオフセットして配置され、かつ、ピストンの往復動作に伴うアッパーリンク21とロアリンク22とのリンク連結中心63の軌跡が、ピストンピン中心60を通ってシリンダ17の軸方向に延びるピストンピン往復線43よりも左側に配置されている。
【0050】
なお、図中、61はクランクピン16の中心、62はロアリンク22と制御リンク23との連結中心、64は偏心カム25の中心を示している。
【0051】
図5は、この構成によるピストン11の往復行程の各タイミングにおけるリンク挙動、ピストン11に作用する荷重及びその方向を示すもので、ピストンピンの中心60の位置等が正確に描かれたものではない
【0052】
本実施例の構成によれば、ピストン11の首振り運動パターンが、実質的に図6に示す2つのパターンに限定される。すなわち、ピストンピン中心60とリンク連結中心63とを結ぶアッパーリンク中心線45が、ピストン中心線41に対し、常に上側が右側に傾斜する姿勢に限定される。従って、図1〜3を用いて上述したように、燃焼室からの荷重Foの作用方向によらず、ピストン11は、その下方に設けられるスカート部11aの下端部でシリンダ17の内壁面と接触することになる。
【0053】
このように、シリンダ17からピストン11へ作用するスラスト荷重Fsは、常に、比較的剛性の低いスカート部11aの下端部に作用することとなるため、ピストン11の上部に設けられる比較的剛性の高いランド部11aにスラスト荷重が作用する場合に比して、局部面圧を小さく維持でき、潤滑油膜の形成を良好にし、局部接触荷重を減少させて、摩擦損失の増加を抑制できる。また、比較的低い剛性のスカート部11aにスラスト荷重Fsが作用することから、スラスト荷重の方向が入れ替わる際の衝突エネルギーも小さくなり、騒音の発生を効果的に抑制できる。
【0054】
更に、ピストン11のランド部11aとシリンダ17とが強く接触するおそれがない分、ランド部11aとシリンダ17との間のクリアランスを小さくできる。従って、このクリアランスの減少分だけ、クレビスボリュームを抑制でき、排気性能の向上を図ることができる。
【0055】
一方、図7に示す比較例のように、クランク軸方向視で、ピストンピン中心60がピストン中心線41に対して本実施例とは逆の左側にオフセットしている場合、図7に示すようなピストン首振り運動パターンになるため、ピストン11のランド部11aにスラスト荷重Fsが作用する形となり、本実施例の作用効果は得られない。
【0056】
また、本実施例のように運転条件によって制御軸24を回動制御することによりリンク配置を変化させて、燃焼室内の圧縮比を可変制御する可変圧縮比機構を用いた構成の場合、少なくとも所定のリンク配置、好ましくは機関負荷が最大となるリンク配置のときに、上述した条件、つまりクランク軸方向視でピストンピン中心60がピストン中心線41よりも右側にオフセットし、リンク連結中心63の軌跡がピストンピン往復線43よりも左側に配置されるように設定する。このような設定を実現するために、例えば、制御リンク23の揺動中心となる偏心カム25の中心64の位置を適宜に設定する。
【0057】
このような構成により、機関負荷が最大となるリンク配置のとき、つまりピストンに作用する燃焼荷重等が最大となるリンク配置のときに、上述したように潤滑油膜形成の悪化,ピストンとシリンダとの摩擦損失,及び騒音の発生等が効果的に抑制される。逆に言えば、このような摩擦損失や騒音等が最も問題となるリンク配置以外の場合のピストン行程,リンク配置の自由度を高めることができる。
【0058】
実際には、ピストン11の往復動作に伴う上下方向の慣性力がピストン11の重心(図2,3のFgに相当)に作用する。この慣性力は、ピストン11が十分に軽量な場合や機関回転数が十分低い場合等には無視できるが、ピストン11の重量や機関回転数等によっては無視できない場合もある。
【0059】
そこで、好ましくは、クランク軸方向視で、上下方向の慣性力が作用するピストン11の重心を、ピストンピン中心線42よりも左側に配置する。この場合、ピストンの往復動作に伴う慣性力がピストン11へ及ぼす回転力の方向が、燃焼室からの荷重Foやピストンピン中心60に作用する荷重Ftに起因する回転方向モーメントMと同方向となる。従って、上述した場合と同様、ピストン11が常に下端部でシリンダ17と接触する形となる。加えて、ピストン重心を、ピストンピン中心線42よりも左側の範囲でピストン中心線41からずれている位置にも設定することが可能なため、ピストン形状等の自由度を向上できる効果がある。
【0060】
次に、図8を参照して、上記のクランク軸方向視でピストンピン往復線43に対するピストン中心線41のオフセット量Ofについて説明する。ピストンピン中心60とピストンピン直交方向(図8の左右方向)のピストン10の下端部との垂直方向距離をLとし、ピストンピン往復線43とアッパーリンク中心線45とのなす角度をαとし、ピストン往復動作に伴う角度αの最小値をθとするとき、以下の関係を満たすように構成する。
【0061】
【数9】
0≦Of≦L×tanθ
また、上下方向慣性力の荷重作用点であるピストン重心のピストンピン往復線43に対するオフセット量をOgとすると、以下の関係を満たすように構成する。
【0062】
【数10】
0≦Og≦L×tanθ
これらの式について詳述すると、ピストンピン回りのモーメントMを、ピストンピン回りの回転慣性力を無視して考えると、燃焼荷重による垂直作用荷重をFo、シリンダ17からピストン11へ作用するスラスト力をFs、このスラスト力Fsが実質的に作用するスカート接触圧力中心位置とピストンピン中心60との間の上下方向距離を下向きを正としてxとすれば、
【0063】
【数11】
M=Fo×Of−Fs×x
が成り立つ。
【0064】
また、スラスト力Fsは、図8でピストン11の横方向慣性力を無視すれば、
【0065】
【数12】
Fs=tanα×Fo
となる。
【0066】
従って、モーメントMは、以下の式で表される。
【0067】
【数13】
M=Fo×(Of−tanα×x)
つまり、スカート部の弾性変形等により、Of−tanα×x がゼロとなるときに、モーメントがバランスして、ピストンの首振り方向の回転モーメントがゼロとなる。
【0068】
ここで、Ofがtan×xよりも大きいと、xがスカート下端Lより大きい値のときにモーメントがバランスすることになる。つまりモーメントがバランスすることがないために、不釣り合いモーメントで回転加速度を受けて回転しようとする。回転慣性力を無視すれば、図8の(b)に示すように、ピストン11の左上端部がシリンダ17に接触し、この部分に作用するスラスト力Frでモーメントがバランスする事態が起こり得る。
【0069】
しかしながら、ピストン11のピストンピン回りの慣性モーメントが十分に大きい場合には、上記のピストン11の首振り回転を止める方向に作用するピストンの回転慣性力が作用荷重に対して十分大きいために、ピストンの回転が追従せず、Of>tanα×xであっても反対側のピストン左上端がシリンダに接触する前に、クランクシャフトの回転、つまり時間の経過に伴って例えば角度αが大きくなり、回転加速度が小さくなる。従って、上述したような反対側のピストン上端部がシリンダと接触することは起こらない。
【0070】
しかし、軽量なピストンを用いた場合のように、作用する荷重に比して回転慣性力が十分に小さい場合、Of>tanα×xの場合にピストンが2次的に首振り回転して反対側のピストン上端部がシリンダと接触する場合も考えられる。
【0071】
そこで好ましくは、上記の角度αの最小値θと、オフセット量Ofと、上下方向距離Lとを、
【0072】
【数14】
0≦Of≦L×tanθ
を満たすように設定すれば、いかなる場合でも、ピストンの下端部にスラスト荷重Fsが作用する状態でモーメントが釣り合うこととなり、作用する荷重Foに比較して回転慣性力が十分に小さいピストンを用いた場合でも、ピストンが首振り回転して逆側のピストン上端部がシリンダと接触する事態を確実に回避できる。
【0073】
より好ましくは、図9に示すように、ピストン11の上部に設けられるランド部11aとシリンダ17との間のクリアランスΔD1に比して、ピストン11の下部に設けられるスカート部11bとシリンダ17との間のクリアランスを大きく設定する。
【0074】
つまり、ピストン11の首振り運動が図6に示す2つのパターンに限定されるため、シリンダ17とピストン11とは、必ず剛性の比較的低いスカート下部側で強く接触,衝突することとなる。従って、衝突エネルギーも小さくなり、ある程度スカート部11bのクリアランスが大きくても騒音を生じるおそれはないので、このような構成としても静粛な機関を実現できる。また、相対的にランド部11aとシリンダ17とのクリアランスΔD1を小さくできるので、クレビスボリュームを低減でき、排気性能を向上できる。さらに、このような構成としても、機関の高出力運転時にピストンが熱膨張した場合でも、スカート部11bの両側がシリンダ17に接触して不要な圧力を発生するおそれがなく、摩擦損失の増加を招くこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複リンク機構の一例を示す説明図。
【図2】本発明に係る複リンク機構の作用説明図。
【図3】本発明に係る複リンク機構の作用説明図。
【図4】本発明の一実施例に係る内燃機関の複リンク機構を示す断面対応図。
【図5】上記実施例のピストン往復動作の態様を示す説明図。
【図6】上記実施例のピストン首振り運動パターンを示す説明図。
【図7】比較例に係る複リンク機構を示す説明図。
【図8】上記実施例の作用説明図。
【図9】ピストンの好適な形状例を示す構成図。
【図10】従来例に係る内燃機関を示す断面対応図。
【図11】上記従来例のピストン往復動作の態様を示す説明図。
【図12】上記従来例のピストン首振り運動パターンを示す説明図。
【符号の説明】
11…ピストン
11a…ランド部
11b…スカート部
13…クランクシャフト
14…ピストンピン
16…クランクピン
17…シリンダ
21…アッパーリンク(第1リンク)
22…ロアリンク(第2リンク)

Claims (6)

  1. 機関と連動して回転するクランクシャフトのクランクピンと、シリンダ内を昇降するピストンのピストンピンと、を2本以上のリンクで連結した複リンク機構であって、一端が上記ピストンピンに連結される第1リンクと、この第1リンクの他端に連結される第2リンクと、を有する内燃機関の複リンク機構において、
    ピストン上死点が上、ピストン下死点が下となり、クランクシャフトが時計方向に回転するクランク軸方向視で、
    上記第1リンクと連結するピストンピン中心が、ピストン冠面の中心を通ってシリンダの軸方向に延びるピストン中心線よりも右側に配置される一方、ピストン往復動作に伴う上記第1リンクと第2リンクとのリンク連結中心の軌跡が、上記ピストンピン中心を通ってシリンダの軸方向に延びるピストンピン往復線よりも左側に配置されることを特徴とする内燃機関の複リンク機構。
  2. 上記クランク軸方向視で、ピストン重心が上記ピストンピン往復線よりも左側に配置されることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の複リンク機構。
  3. 上記ピストンピン中心と、ピストンピン直交方向のピストン下端部との上下方向距離をLとし
    クランクシャフトの回転方向を正とし、
    上記ピストンピン往復線と、上記ピストンピン中心と上記リンク連結中心とを結ぶ線と、のなす角度の中で、ピストン往復動作に伴う最小値をθとし、
    上記ピストンピン往復線に対する上記ピストン中心線のオフセット量をOfとした場合、
    0≦Of≦L×tanθ
    が成り立つことを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の複リンク機構。
  4. 上記ピストンピン往復線に対するピストン重心のオフセット量をOgとした場合、
    0≦Og≦L×tanθ
    が成り立つことを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の複リンク機構。
  5. ピストン下部に設けられるスカート部とシリンダとの間のクリアランスが、ピストン上部に設けられるランド部とシリンダとの間のクリアランスよりも大きく設定されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の内燃機関の複リンク機構。
  6. 燃焼室内の圧縮比を変化させるために、上記複リンク機構の姿勢を変化させる可変圧縮比機構を備えた内燃機関であって、
    少なくとも機関負荷が最大になるリンク配置の時に、上記ピストンピン中心がピストン中心線よりも右側に配置される一方、上記リンク連結中心がピストンピン往復線よりも左側に配置されることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の内燃機関の複リンク機構。
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