JP3911661B2 - ドアの艤装サッシュの構造 - Google Patents
ドアの艤装サッシュの構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3911661B2 JP3911661B2 JP2001013195A JP2001013195A JP3911661B2 JP 3911661 B2 JP3911661 B2 JP 3911661B2 JP 2001013195 A JP2001013195 A JP 2001013195A JP 2001013195 A JP2001013195 A JP 2001013195A JP 3911661 B2 JP3911661 B2 JP 3911661B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sash
- outfitting
- door
- weather strip
- elastically deformable
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Seal Device For Vehicle (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のドアの艤装サッシュの構造に関するもので、特に、ウェザーストリップの組み付け性を向上させたドアの艤装サッシュの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両には、図8に示すように、後部ドア31のドア本体31a上部にサッシュ33を備え、このドア本体31a上部とサッシュ33との接合部に隣接する部位に合成樹脂製の艤装サッシュ32を設置したものが従来から知られている。図9に示すのは、このような艤装サッシュ32の一例で、正面視で略直角三角形に形成されており、斜辺側の側面(取付面36)が、当該取付面36に配設された螺子孔34を利用してサッシュ33の所定の位置に固定される構造になっている。また、一般に、ドア本体31aの上縁部にはウェザーストリップ39が取り付けられており、該ウェザーストリップ39により水、音、埃等の車室内への侵入を防いでいる。
【0003】
これら艤装サッシュ32及びウェザーストリップ39をドア31に組み付ける際には、まず、図11に示すように、艤装サッシュ32の取付面36の螺子孔34をサッシュ33側に配設された取付用孔(図12参照)に位置合わせしながら当該取付面36の外側の側縁に沿って貼着されたシール用テープ37をサッシュ33に形成されたリテーナ35に当接させ、図12に示すように、螺子孔34に螺子11を螺合し締付することにより艤装サッシュ32をサッシュ33に固定する。そして、艤装サッシュ32の下端を車室側に押し込むようにして、ウェザーストリップ39をドア本体31aの上縁部に組み付ける。
【0004】
しかしながら、艤装サッシュ32とウェザーストリップ39とのクリアランスは小さく設定されているので、ウェザーストリップ39を取り付ける際の艤装サッシュ32との干渉による抵抗が大きく、組み付け作業を困難にさせているばかりでなく、艤装サッシュ32により無理な力が付与されて、ウェザーストリップ39が変形してしまったり、ウェザーストリップ39の位置決め不良が発生することがある。これにより、ウェザーストリップ39が部分的に浮き上がった状態で取り付けられてしまい、ウェザーストリップ39に外観不良を生じたり、ウェザーストリップ39と艤装サッシュ32との間に間隙を生じて、遮音性能、防水性能を低下させてしまう虞があった。
【0005】
上記のような事態を防ぐためには、まず、艤装サッシュ32がサッシュ33に対して正確に位置決めされている必要がある。そこで、図10に示すように、ドア本体31aの上縁部にフランジ17を設け、艤装サッシュ32をサッシュ33に位置決めする際に、艤装サッシュ32の下端を当該フランジ17に仮置きするようにしたドア31が従来から採用されていたが、ドア31の重量を増加させてしまうと共に、フランジ17がドアパネルから突出するために、板金部品としてのドアパネルを保管や運搬する際に整然と並べることが困難で、多くのスペースを必要としていた。
【0006】
また、艤装サッシュ32をサッシュ33に対して正確に位置決めするにはドア31に係る板金部品の高い精度が要求されるが、板金部品で高い精度を実現するのは困難であり、組み付けの際にサッシュ33の取付用孔33aから艤装サッシュ32の螺子孔34が僅かに覗くのが現状であった。また、艤装サッシュ32を形成する合成樹脂の色は黒であることが多く、且つ取付面36に設けられた螺子孔34が小径で、さらに、この螺子孔34がシール用テープ37で隠れてしまうことがあるため、艤装サッシュ32の螺子孔34とサッシュ33の取付用孔33aとの位置決めが煩雑となり、作業効率を低下させる要因となっていた。また、螺子孔34と取付用孔33aとが正確に位置決めされないまま螺子11が締め付けられてしまうと、螺子孔34に対して螺子11が斜めに締め込まれ、艤装サッシュ32の位置決め不良を生じる虞があるので、作業者は常に位置を確認しながら螺子11を締め付ける必要があり、艤装サッシュ32の組み付けは、煩雑でばらつきの多い作業となっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、艤装サッシュとウェザーストリップとの組み付け性を向上させると共に、これらをばらつきなく組み付けることができるドアの艤装サッシュの構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、ドア本体上部にサッシュを備え、該サッシュとドア本体との接合部に隣接させて艤装サッシュを設け、ドア本体上部、サッシュ、艤装サッシュに囲まれた範囲内でガラスが摺動するドアの艤装サッシュの構造において、艤装サッシュの下端に切込みを設けて弾性変形可能部を形成し、該弾性変形可能部をドア本体上部に固定されたウェザーストリップに当接させたことを特徴とする。
【0009】
本発明は、このように構成することで、ウェザーストリップをドア本体上部に組み付ける際に当該ウェザーストリップと艤装サッシュとが干渉されても、弾性変形可能部を車室内側に向けて弾性変形させることにより、艤装サッシュの下方にウェザーストリップを装着するための空間が現出させることができると共にウェザーストリップと艤装サッシュとの干渉による抵抗を極めて小さくすることが可能となり、ウェザーストリップの組み付け性を向上させることができる。また、弾性変形可能部を柔軟に弾性変形させることで、当該弾性変形可能部により外側に向けて押圧されるウェザーストリップの外観面に、折れ線や変形等が生じるのを防ぐことができる。
【0010】
また、上記目的を達成するために、本発明のうち請求項2に記載の発明は、艤装サッシュの下端に、底辺部から上方に延出する複数の切込みを設け、該複数の切込みで挟んだ部位に弾性変形可能部を形成したことを特徴とする。
【0011】
本発明は、このように構成することで、切込み間に形成された弾性変形可能部が車体外側と車室側との隔壁となり、車体外側を流れる走行風等が車室側に侵入するのを防ぐことができ、また、ウェザーストリップと艤装サッシュとの密着性が向上することにより、遮音性能、防水性能を向上させることができる。
【0012】
また、上記目的を達成するために、本発明のうち請求項3に記載の発明は、弾性変形可能部を、艤装サッシュの下方に略逆U字状の溝を設けて形成したことを特徴とする。
【0013】
本発明は、このように構成することで、艤装サッシュ下端の剛性を高めることが可能となり、重量の大きな艤装サッシュを仮置きして組み付けする場合には、当該艤装サッシュ下端の所要強度を確保することができる。
【0014】
また、上記目的を達成するために、本発明のうち請求項4に記載の発明は、弾性変形可能部を、艤装サッシュの下方角部に切欠を設けると共に該切欠の上端に水平方向に延出させた溝を設けて形成したことを特徴とする。
【0015】
本発明は、このように構成することで、ウェザーストリップを水平方向にスライドさせて組み付ける場合には、ウェザーストリップの端面が艤装サッシュの切込みの端面に突き当たり、当該ウェザーストリップのスライド移動を妨げてしまうことを防ぐことができる。
【0016】
また、上記目的を達成するために、本発明のうち請求項5に記載の発明は、弾性変形可能部を、艤装サッシュの下端に切込みを設けると共に艤装サッシュの下方角部に切欠を設けて形成したことを特徴とする。
【0017】
本発明は、このように構成することで、ウェザーストリップと艤装サッシュとの干渉による抵抗をより低減させることが可能となり、ウェザーストリップの組み付け性をより向上させることができる。
【0018】
また、上記目的を達成するために、本発明のうち請求項6に記載の発明は、サッシュに固定される艤装サッシュの取付面に、サッシュに係合させる係合部を設けたことを特徴とする。
【0019】
本発明は、このように構成することで、係合部をサッシュに係合させることにより艤装サッシュをサッシュに対して高精度で位置決めすることができる。
【0020】
また、上記目的を達成するために、本発明のうち請求項7に記載の発明は、係合部は艤装サッシュと一体で形成した突起であって、該突起をサッシュに形成された第1の係合孔に係合させたことを特徴とする。
【0021】
本発明は、このように構成することで、艤装サッシュと一体で形成した突起をサッシュに形成された第1の係合孔に係合させることにより艤装サッシュをサッシュに対して高精度で位置決めすることができる。
【0022】
また、上記目的を達成するために、本発明のうち請求項8に記載の発明は、突起の端面に、艤装サッシュをサッシュに固定するための螺子孔を設けたことを特徴とする。
【0023】
本発明は、このように構成することで、車体開口部とサッシュとの間に配置されるウェザーストリップを案内するためのリテーナをサッシュと別体で形成し、該リテーナを、艤装サッシュをサッシュに固定するための螺子で共締めしてサッシュに取り付けることが可能となる。
【0024】
また、上記目的を達成するために、本発明のうち請求項9に記載の発明は、サッシュと車体開口部との間に位置するウェザーストリップに第2の係合孔を設け、艤装サッシュの突起を第1の係合孔と第2の係合孔とに係合させたことを特徴とする。
【0025】
本発明は、このように構成することで、艤装サッシュと、サッシュと車体開口部との間に位置するウェザーストリップとを、サッシュに対して同時に位置決めすることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態のドアの艤装サッシュの構造を図1ないし図8に基づいて説明する。まず、本実施の形態のドア1(図8参照)の艤装サッシュ2の構造の概略を説明する。本実施の形態の艤装サッシュ2の構造は、ドア本体1aとサッシュ3(図8参照)との接合部に隣設された車両用ドア1の艤装サッシュ2の構造であって、図1に示すように、艤装サッシュ2の下端に、複数(本実施例では2箇所)の切込部4a,4bを設けて弾性変形可能部5を形成したことにより、図2に示すように、ウェザーストリップ9をドア本体1aの上縁部に装着する際にウェザーストリップ9が弾性変形可能部5に干渉されると、弾性変形可能部5を車室側(図2中の左側)に向けて弾性変形させる構造になっている。これにより、艤装サッシュ2の下方にウェザーストリップ9を装着するための空間が現出すると共にウェザーストリップ9と艤装サッシュ2(弾性変形可能部5)との干渉による抵抗を低減させることが可能となり、ウェザーストリップ9の組み付け性を向上させる構造になっている。
【0027】
また、図1及び図3に示すように、本実施の形態の艤装サッシュ2の構造は、取付面6に艤装サッシュ2と一体で形成した係合部としての突起7を設け、該突起7をサッシュ3に設けた第1の係合孔8に係合させることで、艤装サッシュ2をサッシュ3に対して位置決めするように構成されている。これにより、板金部品の精度に依存することなく、艤装サッシュ2をサッシュ3に対して容易に、且つ高精度に位置決めすることが可能となると共に、ウェザーストリップ9と艤装サッシュ2との相互間の位置精度も向上し、艤装サッシュ2の弾性変形可能部5をウェザーストリップ9に所要の状態で当接させることができ、ウェザーストリップ9の遮音性能、防水性能を向上させる構造になっている。
【0028】
次に、本実施の形態のドア1の艤装サッシュ2の構造の詳細を説明する。本艤装サッシュ2は合成樹脂により形成されており、図1に示すように、ドア本体1a上部とサッシュ3との接合部に隣接するように正面視で略直角三角形に形成されると共に、その斜辺側の面には上記サッシュ3に固定する取付面6が形成されている。また、艤装サッシュ2は、車体外側に意匠面2aを備えており、該意匠面2aの下端には、底辺部から上方に延出する2箇所の切込部4a,4bが設けられている。そして、本実施の形態の艤装サッシュ2は、これら切込部4a,4bで挟んだ部位に上記弾性変形可能部5を形成した構造になっている。なお、図1に示すように、2箇所の切込部4a,4bのうちドア本体1aとサッシュ3との接合部に近接した側に位置する切込部4aは、当該接合部から離間した側の切込部4bよりもその開口端の幅が大きく形成されている。
【0029】
また、図1に示すように、艤装サッシュ2の上記取付面6には複数(本実施例では2箇所)の螺子孔10が配設されており、サッシュ3(図8参照)の取付用孔(図示せず)を挿通させた螺子11(図7参照)を螺子孔10に螺合し締付することで、艤装サッシュ2がサッシュ3に固定される構造になっている。また、本艤装サッシュ2は、取付面6の2つの螺子孔10の略中間位置に係合部としての突起7が形成されており、図3に示すように、該突起7をサッシュ3に形成された第1の係合孔8に係合させることで艤装サッシュ2がサッシュ3に対して位置決めされ、艤装サッシュ2の取付面6に形成された螺子孔10がサッシュ3の対応する取付用孔に整合される構造になっている。
【0030】
なお、図4に示すように、艤装サッシュ2の係合部としての突起7を延長し、この延長された突起7を、上記サッシュ3の第1の係合孔8と、サッシュ3と車体開口部(図示せず)との間に配置されるウェザーストリップ12に形成された第2の係合孔13と、に係合させることにより、艤装サッシュ2とウェザーストリップ12とをサッシュ3に対して同時に位置決めさせるように構成してもよい。
【0031】
また、図1に示すように、上記艤装サッシュ2には所要の断面形状を有した板金製のサッシュ14が組み付けられており、該サッシュ14の下端(図示せず)はドア本体1a(図8参照)の所定位置に固定される構造になっている。また、艤装サッシュ2の組み付け後、ドア本体1aの上縁部にはウェザーストリップ9(図8参照)が組み付けられる。該ウェザーストリップ9は、図2に示すように、断面が略U字状に形成されており、開口部にドア本体1aの上縁部を差入れると共に当該ウェザーストリップ9を押し込んで該開口部の一側に形成されたフック部9aをドア本体1aの上部内側に形成された係止部15に係止させることにより、ドア本体1aの上縁部に組み付けられる構造になっている。そして、本実施の形態の艤装サッシュ2は、図2に示すように、上記ウェザーストリップ9をドア本体1aの上縁部に組み付ける際にウェザーストリップ9で艤装サッシュ2を押し込むことにより、艤装サッシュ2の下端に形成された弾性変形可能部5が柔軟に弾性変形する構造になっている。
【0032】
なお、艤装サッシュ2の重量が大きい場合には、図5の(a)に示すように、艤装サッシュ2の意匠面2aの下端に略逆U字状に形成された所要幅の溝16を設けて弾性変形可能部5を形成し、意匠面2a下端の剛性を高めることで、この意匠面2a下端を、艤装サッシュ2の組み付けの際にドア本体1aの上部内側に設けたフランジ17(図2参照)に仮置きするように構成してもよい。
【0033】
また、ウェザーストリップ9を水平方向にスライド移動させてドア本体1aの上縁部に組み付ける場合には、図5の(b)に示すように、意匠面2aの下端のドア本体1aとサッシュ3との接合部に隣接する側の角部に切欠部18を形成すると共に該切欠部18の上端から水平方向に延出する切込部19を設けて弾性変形可能部5を形成し、ウェザーストリップ9の端面が切込部4a,4b(図1参照)の端面に突き当たることで当該ウェザーストリップ9のスライド移動が妨げられることを防ぐように構成してもよい。
【0034】
また、図5の(c)に示すように、意匠面2aの下端に切込部22を形成すると共にドア本体1aとサッシュ3との接合部に隣接する側の角部に切欠部18を設けて弾性変形可能部5を形成することにより、ウェザーストリップ9を組み付ける際のウェザーストリップ9と艤装サッシュ2との干渉による抵抗をより低減させ、ウェザーストリップ9の組み付け性を向上させるように構成してもよい。
【0035】
また、図6及び図7に示すように、艤装サッシュ2の取付面6に複数(本実施例では2箇所)の係止部としての突起7を設けると共に該突起7の端面に螺子孔10を形成し、これら突起7をサッシュ3に配設した対応する第1の係合孔8に係合させて当該螺子孔10に螺子11を螺合し締付することにより、艤装サッシュ2をサッシュ3に位置決めし固定してもよい。この場合、図7に示すように、ウェザーストリップ12を案内するリテーナ21をサッシュ3と別体で形成し、該リテーナ21を艤装サッシュ2をサッシュ3に固定する螺子11で共締めしサッシュ3に固定させてもよい。
【0036】
このような構成において、本実施の形態のドア1の艤装サッシュ2の構造の作用を説明する。まず、本艤装サッシュ2をサッシュ3(図8参照)に組み付けする際の作用を説明する。図3に示すように、まず、艤装サッシュ2の取付面6に設けられた係合部としての突起7を、サッシュ3に設けられた第1の係合孔8に係合させる。これにより、板金部品の精度に依存せずに、艤装サッシュ2をサッシュ3に対して高精度に位置決めすることが可能となり、艤装サッシュ2とサッシュ3との合わせ部の見映えを向上させることができると共に、ウェザーストリップ9と艤装サッシュ2との相互間の位置精度も向上し、合わせ部の密着性が向上することにより遮音性能、防水性能を高めることができる。さらに、艤装サッシュ2の仮置き用のフランジ17(図2参照)が不要となり、ドア本体1aの重量を削減することができると共に板金部品としてのドアパネルの内側に突出する部材がなくなることで、ドアパネルを保管または運搬する際のスペースを合理化することができる。
【0037】
また、図4に示すように、艤装サッシュ2の係合部としての突起7(図3参照)を延長し、この延長された突起20を、上記サッシュ3の第1の係合孔8と、サッシュ3と車体開口部(図示せず)との間に位置するウェザーストリップ12に形成された第2の係合孔13とに係合させることにより、艤装サッシュ2とウェザーストリップ12とをサッシュ3に対して同時に位置決めすることが可能となる。
【0038】
次に、ウェザーストリップ9をドア本体1aの上縁部に組み付けする際の作用を説明する。艤装サッシュ2をサッシュ3に組み付け後、図2に示すように、ウェザーストリップ9に形成された開口部をドア本体1aの上縁部に差入れる。この状態でウェザーストリップ9を押し込むことにより、ウェザーストリップ9の開口部の一側に形成されたフック部9aがドア本体1aの上部内側に形成された係止部15に係止され、ウェザーストリップ9をドア本体1aの上縁部に組み付けることができる。ウェザーストリップ9を押し込む際にはウェザーストリップ9と艤装サッシュ2とが干渉するが、図2に示すように、艤装サッシュ2の下端の弾性変形可能部5を柔軟に弾性変形させることにより、ウェザーストリップ9と艤装サッシュ2との干渉による抵抗を低減させ、ウェザーストリップ9の組み付け性を向上させると共に、当該弾性変形可能部5によりに押圧されるウェザーストリップ9の外観面に、折れ線や変形等が生じるのを防止することができる。
【0039】
また、上記係合部としての突起7をサッシュ3に形成された第1の係合孔8に係合することで、艤装サッシュ2をサッシュ3に対して高精度に位置決めさせたことにより、ウェザーストリップ9と艤装サッシュ2(弾性変形可能部5)との合わせ部の密着性が高まり、ウェザーストリップ9の遮音性能、防水性能を向上させることができると共に、当該合わせ部の見映えを向上させることができる。
【0040】
また、艤装サッシュ2の重量が大きい場合には、図5の(a)に示すように、艤装サッシュ2の下端に略逆U字状に形成された溝16を設けて弾性変形可能部5を形成することにより、艤装サッシュ2の下端の剛性を高めることができ、艤装サッシュ2の下端をドア本体1aの上部内側に設けたフランジ17(図2参照)に仮置きして当該艤装サッシュをサッシュ3に組み付けることができ、艤装サッシュ2の組み付け性を向上させることが可能となる。
【0041】
また、水平方向にスライド移動させることでドア本体1aの上縁部に組み付けるウェザーストリップ9である場合には、図5の(b)に示すように、艤装サッシュ2の下端の、ドア本体1aとサッシュ3との接合部に隣接する側の角部に切欠部18を形成すると共に、該切欠部18の上端から水平方向に延出する切込部19を設けて弾性変形可能部5を形成することにより、ウェザーストリップ9の端面が切込部4a,4b(図1参照)の端面に突き当たることで当該ウェザーストリップ9のスライド移動が妨げられるのを防ぐことができる。
【0042】
また、図5の(c)に示すように、艤装サッシュ2の下端に切込部22を形成すると共にドア本体1aとサッシュ3との接合部に隣接する側の角部に切欠部18を設けて弾性変形可能部5を形成することにより、ウェザーストリップ9を組み付ける際のウェザーストリップ9と艤装サッシュ2との干渉による抵抗をより低減させることが可能となり、ウェザーストリップ9の組み付け性を向上させることができる。
【0043】
また、図6及び図7に示すように、艤装サッシュ2の取付面6に複数(本実施例では2箇所)の係止部としての突起7を設けると共に該突起7の端面に螺子孔10を形成することにより、これら突起7をサッシュ3に配設した対応する第1の係合孔8に係合させ、当該螺子孔10に螺子11を螺合し締付することで、艤装サッシュ2をサッシュ3に対してより高精度に位置決めして固定することができる。この場合、図7に示すように、ウェザーストリップ12を案内するリテーナ21をサッシュ3と別体で形成し、当該リテーナ21を、艤装サッシュ2をサッシュ3に固定する螺子11で共締めしてサッシュ3に固定することができ、サッシュ3のデザインの自由度を拡大することができる。さらに、螺子孔10が第1の係合孔8で隠されてしまうことがなく、当該螺子孔10に螺子11を螺合させるのが容易で組み付け性を向上させることができる。
【0044】
【発明の効果】
本発明のうち請求項1に記載の発明によれば、ドア本体上部にサッシュを備え、該サッシュとドア本体との接合部に隣接させて艤装サッシュを設け、ドア本体上部、サッシュ、艤装サッシュに囲まれた範囲内でガラスが摺動するドアの艤装サッシュの構造において、艤装サッシュの下端に切込みを設けて弾性変形可能部を形成し、該弾性変形可能部をドア本体上部に固定されたウェザーストリップに当接させたので、ウェザーストリップをドア本体の上縁部に押し込んで組み付ける際にウェザーストリップと艤装サッシュとが干渉しても、弾性変形可能部を柔軟に弾性変形させることによりウェザーストリップと艤装サッシュとの干渉による抵抗を低減させることが可能となり、ウェザーストリップの組み付け性を向上させることができると共に、当該弾性変形可能部により押圧されるウェザーストリップの外観面に、折れ線や変形等を生じてしまうようなことがない。
【0045】
また、本発明のうち請求項2に記載の発明によれば、艤装サッシュの下端に、底辺部から上方に延出する複数の切込みを設け、該複数の切込みで挟んだ部位に弾性変形可能部を形成したので、当該弾性変形可能部を車室と車体外側とを隔てる隔壁とすることができ、走行風等の車体外側を流れる風の侵入経路を最小限に止めることが可能となり、また、ウェザーストリップと艤装サッシュとの密着性が高まり、遮音性能、防水性能を向上させることができる。
【0046】
また、本発明のうち請求項3に記載の発明によれば、弾性変形可能部を、艤装サッシュの下方に略逆U字状の溝を設けて形成したので、艤装サッシュの下端の剛性を高めることができ、艤装サッシュの重量が大きい場合には、当該艤装サッシュの組み付けの際に艤装サッシュの下端をドア本体の上部内側に設けたフランジに仮置きすることができ、艤装サッシュの組み付け性を向上させることができる。
【0047】
また、本発明のうち請求項4に記載の発明によれば、弾性変形可能部を、艤装サッシュの下端のドア本体とサッシュとの接合部に隣接する側の角部に切欠部を形成すると共に該切欠部の上端から水平方向に延出する切込部を設けて形成したので、ウェザーストリップを水平方向にスライド移動させることでドア本体の上縁部に組み付ける場合には、ウェザーストリップの端面が切込部の端面に突き当たることで当該ウェザーストリップのスライド移動が妨げられてしまうような事態を防ぐことができる。
【0048】
また、本発明のうち請求項5に記載の発明によれば、弾性変形可能部を、艤装サッシュの下端に切込みを設けると共にドア本体とサッシュとの接合部に隣接する側の角部を切欠いて形成したので、ウェザーストリップを組み付ける際のウェザーストリップと艤装サッシュとの干渉による抵抗をより低減させることが可能となり、ウェザーストリップの組み付け性を向上させることができる。
【0049】
また、本発明のうち請求項6に記載の発明によれば、サッシュに固定される艤装サッシュの取付面に、サッシュに係合させる係合部を設けたので、艤装サッシュをサッシュに直接位置決めさせることができ、板金部品の精度に依存せずに艤装サッシュの高精度な位置決めが可能となる。これにより、艤装サッシュとサッシュとの合わせ部の見映えを向上させることができると共に、ウェザーストリップと艤装サッシュとの相互間の位置精度も向上し、当該合わせ部の密着性が高められ、遮音性能、防水性能を向上させることができる。さらに、艤装サッシュの仮置き用のフランジが不要となり、ドア本体の重量を削減することができると共に、ドアパネルの内側に突出する部材がなくなることで、板金部品としてのドアパネルを保管または運搬する際のスペースを合理化することができる。
【0050】
また、本発明のうち請求項7に記載の発明によれば、係合部を艤装サッシュと一体で設けた突起で形成し、該突起をサッシュに設けた第1の係合孔に係合させたので、係合部としての部品を新規に追加する必要がなく、部品点数の増加を抑制をして製造コスト、組み付け性を向上させることができる。
【0051】
また、本発明のうち請求項8に記載の発明によれば、艤装サッシュの取付面に係止部としての突起を設けると共に該突起の端面に艤装サッシュをサッシュに固定するための螺子孔を設けたので、ウェザーストリップを案内するリテーナをサッシュと別体で形成し、該リテーナを、艤装サッシュをサッシュに固定する螺子で共締めしてサッシュに固定することが可能となり、サッシュにリテーナを形成するための制約がなくなり、サッシュのデザインの自由度を拡大することができる。さらに、螺子孔が第1の係合孔で隠されてしまうことがないので、当該螺子孔に螺子を螺合させるのが容易となり、組み付け性を向上させることができる。
【0052】
また、本発明のうち請求項9に記載の発明によれば、サッシュと車体開口部との間に配置されるウェザーストリップに第2の係合孔を設けておいて、艤装サッシュの突起を、第1の係合孔と第2の係合孔とに係合させたので、艤装サッシュとウェザーストリップとをサッシュに対して同時に位置決めすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の艤装サッシュの構造を説明するための斜視図である。
【図2】本実施の形態の艤装サッシュの構造の作用を示す説明図で、特に、ウェザーストリップを組み付ける際にウェザーストリップと艤装サッシュとが干渉して、弾性変形可能部が弾性変形された状態を示す図である。
【図3】本実施の形態の艤装サッシュの取付構造の説明図で、特に、艤装サッシュの取付面に形成された係合部としての突起が、サッシュに形成された第1の係合孔に係合された状態を示す断面図である。
【図4】本実施の形態の艤装サッシュの取付構造の説明図で、特に、艤装サッシュの取付面に形成された係合部としての突起が、サッシュに形成された第1の係合孔と、ウェザーストリップに形成された第2の係合孔と、に係合された状態を示す断面図である。
【図5】本実施の形態の艤装サッシュの構造の斜視図で、(a)は下端の剛性を高めた艤装サッシュの構造を示す図で、(b)は水平方向にスライド移動してドア本体の上縁部に組み付けする仕様のウェザーストリップに対応させた艤装サッシュの構造を示す図で、(c)はウェザーストリップを組み付ける際のウェザーストリップと艤装サッシュとの干渉による抵抗をより低減させた艤装サッシュの構造を示す図である。
【図6】本実施の形態の艤装サッシュの構造の斜視図で、特に、艤装サッシュをサッシュに固定する際に用いる螺子孔を、係合部としての突起の端面に設けた場合の艤装サッシュの構造を示す図である。
【図7】本実施の形態の艤装サッシュの取付構造を示す説明図で、特に、係合部としての突起の端面に設けた螺子孔に螺合した螺子により、サッシュと別体で設けたリテーナを共締めさせた状態を示す断面図である。
【図8】車両のドア、特に、車両右側の後部ドアを示す図である。
【図9】従来の艤装サッシュの構造を説明するための斜視図である。
【図10】従来の艤装サッシュ及びウェザーストリップの取付構造を示す説明図である。
【図11】従来の艤装サッシュの構造を示す説明図で、特に、水平面による所定の位置の断面図である。
【図12】従来の艤装サッシュの構造を示す説明図で、特に、艤装サッシュをサッシュに固定する際に用いる螺子孔の軸断面図である。
【符号の説明】
1 ドア
1a ドア本体
2 艤装サッシュ
3 サッシュ
4a,4b 切込部(切込み)
5 弾性変形可能部
6 取付面
7 突起(係合部)
8 第1の係合孔
9 ウェザーストリップ
10 螺子孔
12 ウェザーストリップ
13 第2の係合孔
16 溝
18 切欠部(切欠き)
19 切込部(切欠部上端の溝)
20 突起(第2の係合孔に係合される突起)
22 切込部(切込み)
Claims (9)
- ドア本体上部にサッシュを備え、該サッシュとドア本体との接合部に隣接させて艤装サッシュを設け、前記ドア本体上部、サッシュ、艤装サッシュに囲まれた範囲内でガラスが摺動するドアの艤装サッシュの構造において、
前記艤装サッシュの下端に切込みを設けて弾性変形可能部を形成し、該弾性変形可能部を前記ドア本体上部に固定されたウェザーストリップに当接させたことを特徴とするドアの艤装サッシュの構造。 - 前記艤装サッシュの下端に、底辺部から上方に延出する複数の切込みを設け、該複数の切込みで挟んだ部位に前記弾性変形可能部を形成したことを特徴とする請求項1に記載のドアの艤装サッシュの構造。
- 前記弾性変形可能部を、前記艤装サッシュの下方に略逆U字状の溝を設けて形成したことを特徴とする請求項1に記載のドアの艤装サッシュの構造。
- 前記弾性変形可能部を、前記艤装サッシュの下方角部に切欠を設けると共に該切欠の上端に水平方向に延出させた溝を設けて形成したことを特徴とする請求項1に記載のドアの艤装サッシュの構造。
- 前記弾性変形可能部を、前記艤装サッシュの下端に切込みを設けると共に前記艤装サッシュの下方角部に切欠を設けて形成したことを特徴とする請求項1に記載のドアの艤装サッシュの構造。
- 前記サッシュに固定される艤装サッシュの取付面に、サッシュに係合させる係合部を設けたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のドアの艤装サッシュの構造。
- 前記係合部は前記艤装サッシュと一体で形成した突起であって、該突起を前記サッシュに形成された第1の係合孔に係合させたことを特徴とする請求項6に記載のドアの艤装サッシュの構造。
- 前記突起の端面に、艤装サッシュをサッシュに固定するための螺子孔を設けたことを特徴とする請求項6又は7に記載のドアの艤装サッシュの構造。
- 前記サッシュと車体開口部との間に位置するウェザーストリップに第2の係合孔を設け、前記艤装サッシュの突起を前記第1の係合孔と第2の係合孔とに係合させたことを特徴とする請求項7又は8に記載のドアの艤装サッシュの構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001013195A JP3911661B2 (ja) | 2001-01-22 | 2001-01-22 | ドアの艤装サッシュの構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001013195A JP3911661B2 (ja) | 2001-01-22 | 2001-01-22 | ドアの艤装サッシュの構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002211243A JP2002211243A (ja) | 2002-07-31 |
JP3911661B2 true JP3911661B2 (ja) | 2007-05-09 |
Family
ID=18880093
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001013195A Expired - Fee Related JP3911661B2 (ja) | 2001-01-22 | 2001-01-22 | ドアの艤装サッシュの構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3911661B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1580056B1 (en) | 2004-03-25 | 2011-10-12 | Aisin Seiki Kabushiki Kaisha | Doorframe structure |
-
2001
- 2001-01-22 JP JP2001013195A patent/JP3911661B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002211243A (ja) | 2002-07-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5105814B2 (ja) | 車両用ドアの被覆部材 | |
CN110072735B (zh) | 车门后视镜的安装部结构 | |
JP3911661B2 (ja) | ドアの艤装サッシュの構造 | |
JP5033000B2 (ja) | ドアウェザーストリップの取付構造 | |
JP2012076614A (ja) | 車両用ドアのパーティションサッシュの取付構造 | |
JP4495571B2 (ja) | サンルーフ装置におけるケーブルの挿通構造 | |
JP3980315B2 (ja) | アシストグリップの取付構造 | |
JP2009023391A (ja) | 車両用サイドステップ | |
JP5415149B2 (ja) | グラスランとウェザーストリップの取付構造 | |
JP2006117211A (ja) | モール付ドアフレーム | |
JP5152764B2 (ja) | 自動車用ウェザーストリップの取付構造 | |
JP5024091B2 (ja) | グロメット取付構造 | |
CN218806207U (zh) | 密封件、车门车窗、车门及车辆 | |
JP3985524B2 (ja) | 車両外板の被覆部材 | |
JPH0364323B2 (ja) | ||
KR100402860B1 (ko) | 자동차의 그립 핸들 결합구조 | |
JP3814757B2 (ja) | ガイドレール下地部材 | |
KR100334729B1 (ko) | 도어트림고정용 브라켓트 | |
KR100452590B1 (ko) | 와이어 하니스 고정용 글라스채널 브래킷이 구비된 차량의도어 | |
JP3148081U (ja) | ドアミラー部とベルトシールアウターの接続構造 | |
KR0136342Y1 (ko) | 자동차 백 미러 취부 구조 | |
KR101338057B1 (ko) | 차량의 펜더패널 리인포스먼트 | |
JPS6212476A (ja) | 自動車のル−フ側縁部構造 | |
KR100558992B1 (ko) | 자동차용 도어의 인사이드 핸들 결합 구조 | |
JP2003061230A (ja) | グロメットの取付け構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040514 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060911 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061004 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061124 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070110 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070118 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 3911661 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100209 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110209 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120209 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130209 Year of fee payment: 6 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |