JP3148081U - ドアミラー部とベルトシールアウターの接続構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】自動車のドアミラー部とドアのベルトラインに取付けられるベルトシールアウターの接続構造において、ドアミラー部とベルトシールアウターとの接合部に隙間が生じないようにして外観性が損なわれることがないようにする。【解決手段】ベルトシールアウター6端にシールリップ6bとカバーリップ6dと取付部の両リップ6b、6dへの連結部分からなる延長部分6hを一定長さ延設する一方、ドアミラー部1のリップ3下のトライアングルシール8に前記延長部分6hが差込まれる差込溝16を形成し、ミラーベース4にカバーリップ6dとの干渉を避けるため切欠部12を形成する。ベルトシールアウター6の組付時には、前記延長部分6hを差込溝16に差込んでベルトシールアウター6をドアミラー1に接続する。【選択図】図12
Description
本考案は、自動車のドアミラー部と、ドアのベルトラインに取付けられるベルトシールアウターの接続構造に関する。
図2は、図1に示す自動車のa部の拡大図であり、図3は、図2のA−A線におけるベルトシールアウターの断面図で、ドアミラーが取付けられるドアミラー部1は、昇降する窓ガラス2の内外の側縁に弾接して該側縁との間をシールするリップ3を備えたゴム又は樹脂製のトライアングルシールと、その表面に被せて装着される硬質樹脂等のミラーベース4とよりなっている。
ドア5のベルトラインに取付けられるベルトシールアウター6は、ドア5のアウターパネル5a上縁に取付けられる取付部6aと、該取付部6aの上下に一体形成され、窓ガラス2の車外側側面に弾接して窓ガラス2との間をシールするシールリップ6b、6cと、シールリップ6bより車外方向に延設され、アウターパネル上縁のフランジ5bを覆うカバーリップ6dとからなり、ドアミラー部1とベルトシールアウター6の接続部では、ベルトシールアウター端がドアミラー部1に接合し、シールリップ6bのコーナが以下の図4において点線で示すようにトライアングルシールのリップ3内に入り込み、トライアングルシールのリップ3がシールリップ6bの上に被さる状態となっている。
ベルトシールアウターや該ベルトシールアウターが取付けられるアウターパネルの取付箇所には、往々にして長さにバラつきがあり、アウターパネルの取付箇所よりベルトシールアウターの方が長いと、ベルトシールアウターを無理に押込んでアウターパネル上縁に取り付けているが、短い場合、ベルトシールアウターを取付けるときの基準は後端にあるため、ベルトシールアウターがドアミラー部と接合できず、ドアミラー部1とベルトシールアウター6との間に図4に示すような隙間7ができることにより外観が損なわれる。とくにドアのアウターパネルの塗装面とベルトシールアウター及びドアミラー部との間に顕著な色差、例えばベルトシールアウター及びドアミラー部が黒色で、アウターパネルの塗装面が白色や赤色であると、上記隙間7から見えるアウターパネルの塗装面が目立ち易い。
本考案は、上記の問題を解消することを目的としてなされたもので、ドアミラー部とベルトシールアウターとの接合部に隙間が生じないようにして外観性を向上させたドアミラー部とベルトシールアウターの接続構造を提供しようとするものである。
請求項1に係わる考案は、自動車のドアミラー部と、ドアのベルトラインに取付けられるベルトシールアウターの接続構造に関するもので、ドアミラー部が、昇降する窓ガラスの内外の側縁に弾接して該側縁をシールするリップを備えたトライアングルシールと、その表面に被せて装着されるミラーベースよりなり、ベルトシールアウターがドアのアウターパネル上縁部に取付けられる取付部と、該取付部と一体形成され、窓ガラスの車外側側面に弾接して窓ガラスとの間をシールするシールリップと、該シールリップより車外方向に延設され、アウターパネル上縁に被さるカバーリップを有し、ベルトシールアウターは、該端部のシールリップのコーナが前記トライアングルシールのリップ内に入り込み、かつカバーリップがアウターパネル上縁に被さった状態でドアミラー部に接合される接続構造において、前記カバーリップより側方にドアミラー部に向って延設される一定長さの突片を有する一方、ドアミラー部側には、前記突片が突き当たる箇所が切欠かれて切欠部が形成され、前記突片を切欠部に挿入した状態でドアミラー部とベルトシールアウターが接続されることを特徴とする。
本考案のシールリップは、以下の考案においても同様、一つであってもよいが、好ましくは取付部の上下に形成される。
突片は、カバーリップの車外側に延出する方向の一部に形成されていてもよいし、全体に形成されていてもよく、またシールリップ側に伸びていてもよい。いずれの場合も、その前縁は好ましくはカバーリップの前縁と一致し、段差なく形成される。
突片は、カバーリップの車外側に延出する方向の一部に形成されていてもよいし、全体に形成されていてもよく、またシールリップ側に伸びていてもよい。いずれの場合も、その前縁は好ましくはカバーリップの前縁と一致し、段差なく形成される。
ドアミラー部の切欠部は、ドアミラー部を構成するトライアングルシールとミラーベースのいずれか一方、若しくは双方にわたって形成される。
請求項2に係わる考案は、自動車のドアミラー部と、ドアのベルトラインに取付けられるベルトシールアウターの接続構造に関するもので、ドアミラー部が、昇降する窓ガラスの内外の側縁に弾接して該側縁をシールするリップを備えたトライアングルシールと、その表面に被せて装着されるミラーベースよりなり、ベルトシールアウターがドアのアウターパネル上縁部に取付けられる取付部と、該取付部と一体形成され、窓ガラスの車外側側面に弾接して窓ガラスとの間をシールするシールリップと、該シールリップより車外方向に延設され、アウターパネル上縁に被さるカバーリップを有し、ベルトシールアウターは、該端部のシールリップのコーナが前記トライアングルシールのリップ内に入り込み、かつカバーリップがアウターパネル上縁に被さった状態でドアミラー部に接合される接続構造において、前記ドアミラー部には、ベルトシールアウター端が突き当たる箇所に凹部が形成され、該凹部にベルトシールアウター端の取付部と、該取付部の延長上に位置し、シールリップ及びカバーリップに接続される接続部を納めた状態でドアミラー部とベルトシールアウターとが接続されることを特徴とする。
本考案の凹部は、トライアングルシールのみに形成されるか、或いはトライアングルシールとミラーベースの双方にわたって形成される。この凹部はベルトシールアウター端の取付部と、その延長部が収まる程度のサイズを有していればよいが、強度上の問題がなく、或いは強度上の問題が解消されれば、いくら大きなサイズにしても差し支えない。
請求項3に係わる考案は、自動車のドアミラー部と、ドアのベルトラインに取付けられるベルトシールアウターの接続構造に関するもので、ドアミラー部が、昇降する窓ガラスの内外の側縁に弾接して該側縁をシールするリップを備えたトライアングルシールと、その表面に被せて装着されるミラーベースよりなり、ベルトシールアウターがドアのアウターパネル上縁部に取付けられる取付部と、該取付部と一体形成され、窓ガラスの車外側側面に弾接して窓ガラスとの間をシールするシールリップと、該シールリップより車外方向に延設され、アウターパネル上縁に被さるカバーリップを有し、ベルトシールアウターは、該端部のシールリップのコーナが前記トライアングルシールのリップ内に入り込み、かつカバーリップがアウターパネル上縁に被さった状態でドアミラー部に接合される接続構造において、前記ベルトシールアウター端にはシールリップとカバーリップを延長した一定長さの延長部を有する一方、ドアミラー部側には前記延長部が突き当たる箇所に差込溝が形成され、該差込溝に前記延長部の中間部を差込んだ状態でドアミラー部とベルトシールアウターとが接続されることを特徴とする。
本考案の延長部は、シールリップとカバーリップの延長のみより構成されていてもよいし、取付部の一部を延長し、シールリップ及びカバーリップと一体をなすものを含んでいてもよい。
差込溝は、トライアングルシールのみに形成されるか、或いはトライアングルシールとミラーベースの双方にわたって形成される。
請求項1に係わる考案によると、ベルトシールアウター端より延設される突片がドアミラー部側の切欠部に挿入され、これにより突片がない場合にドアミラー部とベルトシールアウター間に隙間が形成されるようなことがあっても、その隙間の全て又は大部分を突片で覆うため、隙間が生じないか、或いはほとんど生じず、外観性を向上させることができる。またドアミラー部側に形成される切欠部のサイズは僅かで、切欠部のないドアミラー部と剛性に実質上の差異がなく、切欠部を設けたことにより強度上の問題が生ずることもない。
請求項2に係わる考案によると、ベルトシールアウター端の取付部と、その延長部がドアミラー部の凹部に嵌挿されるため(シールリップのコーナはトライアングルシールのリップ内に入り込んでいる)、ドアミラー部とベルトシールアウター間には隙間ができることによる外観性の問題を生ずることがない。こうしたドアミラー部とベルトシールアウター間に隙間ができない、という効果は、ベルトシールアウター端の凹部への嵌挿量の多少にかかわらず生ずるため、凹部への許容嵌挿範囲内でベルトシールアウターとアウターパネルの取付箇所に長さの差があっても、上記隙間を生じさせないようにすることができる。
請求項3に係わる考案によると、上記請求項1及び2記載の考案の効果を併せて奏することができる。すなわち、ベルトシールアウター端より延設される延長部の中間部が差込溝に差込まれることによりドアミラー部とベルトシールアウター間に隙間ができることにより外観上の問題を生ずることがなく、こうした効果は、差込溝への差込量の多少にかかわらず、差込溝への許容差込範囲内で生ずるほか、ドアミラー部側に形成される差込溝のサイズは小さく、剛性への影響はほとんどないため強度上の問題が生ずることもない。
以下、本考案の実施形態の接続構造について図面により説明する。図中、図2及び図3に示す構造と同一構造部分には同一符号を付して、その説明を省略した。
図5は、ドアミラー部1に接続されるベルトシールアウター6の端部と、ドアミラー部1の一部を示すもので、ベルトシールアウター6端には、カバーリップ6dを延設した突片6g(図6の斜線部分)が形成される一方、ドアミラー部1のミラーベース4には、突片6gが当る箇所に該突片6gに対応した切欠部12(図5の点線と実線で囲まれる部分が切欠かれた部分を示す)がカバーリップ6dからシールリップ6bにわたるベルトシールアウター6の外表面の形状に相応し、該形状に沿うように形成され、ベルトシールアウター6の組付時には、突片6gを切欠部12に図5の矢印で示す方向に挿入してベルトシールアウター6をドアミラー部1に接続する。図7及び図8は、接続された状態を示し、図8は図4に示す隙間7(図8の一点鎖線とミラーベース4との間に形成される)が突片6gで覆われた状態を示し、また、リップ3とミラーベース4は、ベルトシールアウター6のカバーリップ6dからシールリップ6bにわたる外表面と一連のラインに沿って隙間なく接触している。
図9に示すドアミラー部1では、リップ3下のトライアングルシール8にベルトシールアウター6の取付部6aと、その延長上に位置するシールリップ6bとカバーリップ6dの接合部分6e(図10参照)が納まる凹部14が形成され、また、ミラーベース4にカバーリップ6dとの干渉を避けるため、上述する切欠部12と同じ切欠き部12(実線と点線で囲まれる部分)が形成されている。
図11は、ドアミラー部1のトライアングルシール8にベルトシールアウター6を接続した状態を示すもので、凹部14にベルトシールアウター6の取付部6aと、接続部分6eが納められる。この実施形態では、ベルトシールアウター6への加工が不要で、凹部14の範囲d内でベルトシールアウター6の凹部14への嵌挿量が変わってもドアミラー部1のミラーベース4とベルトシールアウター6との間に図4に示す隙間7が生ずることがない。したがってこの範囲内でベルトシールアウター6とアウターパネル5aの取付箇所の長さの差を許容することができる。
図12は、ベルトシールアウター6端に図13に示すように、シールリップ6bとカバーリップ6dと取付部6aの両リップ6b、6dへの連結部分6f並びに両リップ6b、6dの接続部分6eからなるアウター上端部6iを一定長さ製品の長尺方向に延設した延長部6hを設ける一方(図の斜線部分が延長部6hを示す)、ドアミラー部1のリップ3下のトライアングルシール8に前記延長部6hのうち、接続部分6eとリップとの連結部分6fが差込まれる差込溝16が形成され、またミラーベース4にカバーリップ6dとの干渉を避けるため切欠部12が形成されている。ベルトシールアウター6の組付時には、前記延長部分6hを差込溝16に差込んでベルトシールアウター6をドアミラー1に接続する。図14は、トライアングルシール8にベルトシールアウター6を接続した状態を示している。この実施形態においても前記実施形態と同様、差込溝16への差込量の範囲内でベルトシールアウター6とアウターパネル5aの取付箇所の長さの差を許容することができる。なお、差込溝16は図8に示す凹部14よりもサイズが小さく、トライアングルシール8の剛性に影響を与えることはほとんどない。
本考案は、ドアミラー部とベルトシールアウターの接続構造を備えた全ての車種の自動車に適用可能である。
1・・ドアミラー部
2・・窓ガラス
3・・リップ
4・・ミラーベース
5・・ドア
5a・・アウターパネル
5b・・フランジ
6・・ベルトシールアウター
6a・・取付部
6b、6c・・シールリップ
6d・・カバーリップ
6e・・接続部分
6f・・リップとの連結部分
6h・・延長部
6i・・アウター上端部
7・・隙間
8・・トライアングルシール
6g・・突片
12・・切欠部
14・・凹部
16・・差込溝
2・・窓ガラス
3・・リップ
4・・ミラーベース
5・・ドア
5a・・アウターパネル
5b・・フランジ
6・・ベルトシールアウター
6a・・取付部
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6d・・カバーリップ
6e・・接続部分
6f・・リップとの連結部分
6h・・延長部
6i・・アウター上端部
7・・隙間
8・・トライアングルシール
6g・・突片
12・・切欠部
14・・凹部
16・・差込溝
Claims (3)
- 自動車のドアミラー部1と、ドアのベルトラインに取付けられるベルトシールアウター6の接続構造であって、ドアミラー部1が、昇降する窓ガラス2の内外の側縁に弾接して該側縁をシールするリップ3を備えたトライアングルシール8と、その表面に被せて装着されるミラーベース4よりなり、ベルトシールアウター6がドア5のアウターパネル5a上縁部に取付けられる取付部6aと、該取付部6aと一体形成され、窓ガラス2の車外側側面に弾接して窓ガラス2との間をシールするシールリップ6b、6cと、該シールリップ6bより車外方向に延設され、アウターパネル上縁に被さるカバーリップ6dを有し、ベルトシールアウター6は、該端部のシールリップ6bのコーナが前記トライアングルシール8のリップ3内に入り込み、かつカバーリップ6dがアウターパネル上縁に被さった状態でドアミラー部1に接合される接続構造において、前記カバーリップより側方にドアミラー部1に向って延設される一定長さの突片6gを有する一方、ドアミラー部側には、前記突片6gが突き当たる箇所が切欠かれて切欠部12が形成され、前記突片6gを切欠部12に挿入した状態でドアミラー部1とベルトシールアウター6が接続されることを特徴とするドアミラー部とベルトシールアウターの接続構造。
- 自動車のドアミラー部1と、ドアのベルトラインに取付けられるベルトシールアウター6の接続構造であって、ドアミラー部1が、昇降する窓ガラス2の内外の側縁に弾接して該側縁をシールするリップ3を備えたトライアングルシール8と、その表面に被せて装着されるミラーベース4よりなり、ベルトシールアウター6がドア5のアウターパネル5a上縁部に取付けられる取付部6aと、該取付部6aと一体形成され、窓ガラス2の車外側側面に弾接して窓ガラス2との間をシールするシールリップ6b、6cと、該シールリップ6bより車外方向に延設され、アウターパネル上縁に被さるカバーリップ6dを有し、ベルトシールアウター6は、該端部のシールリップ6bのコーナが前記トライアングルシール8のリップ3内に入り込み、かつカバーリップ6dがアウターパネル上縁に被さった状態でドアミラー部1に接合される接続構造において、前記ドアミラー部1には、ベルトシールアウター端が突き当たる箇所に凹部14が形成され、該凹部14にベルトシールアウター端の取付部6aと、該取付部6aの延長上に位置し、シールリップ6b及びカバーリップ6dに接続される接続部6eを納めた状態でドアミラー部1とベルトシールアウター6とが接続されることを特徴とするドアミラー部とベルトシールアウターの接続構造。
- 自動車のドアミラー部1と、ドアのベルトラインに取付けられるベルトシールアウター6の接続構造であって、ドアミラー部1が、昇降する窓ガラス2の内外の側縁に弾接して該側縁をシールするリップ3を備えたトライアングルシール8と、その表面に被せて装着されるミラーベース4よりなり、ベルトシールアウター6がドア5のアウターパネル5a上縁部に取付けられる取付部6aと、該取付部6aと一体形成され、窓ガラス2の車外側側面に弾接して窓ガラス2との間をシールするシールリップ6b、6cと、該シールリップ6bより車外方向に延設され、アウターパネル上縁に被さるカバーリップ6dを有し、ベルトシールアウター6は、該端部のシールリップ6bのコーナが前記トライアングルシール8のリップ3内に入り込み、かつカバーリップ6dがアウターパネル上縁に被さった状態でドアミラー部1に接合される接続構造において、前記ベルトシールアウター端にはシールリップ6bとカバーリップ6dを延長した一定長さの延長部6hを有する一方、ドアミラー部側には前記延長部6hが突き当たる箇所に差込溝16が形成され、該差込溝16に前記延長部6hの中間部を差込んだ状態でドアミラー部1とベルトシールアウター6とが接続されることを特徴とするドアミラー部とベルトシールアウターの接続構造。
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