JP3910759B2 - エンジン制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電制スロットルを備えたエンジンのトルクや吸入空気量等を制御するエンジン制御装置に係り、特に、該エンジンの種々の異常に対して最適なフェイルセーフ状態への制御を可能としたエンジン制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近の筒内噴射エンジンは、その運転目的に沿うべくリーンバーン燃焼等が行われていると共に、その構造からエンジン各部の運転状態を検出し、該検出に基づいて燃料の噴射量と噴射時期、及び、吸入空気量等の制御が行われている。このような筒内噴射エンジンの制御装置においては、更にきめの細かいエンジン制御を行うために、アイドル時におけるエンジン水温等に基づく回転変動に対する制御、自動車のエアコン等の負荷投入といった外乱に対する補正制御、成層燃焼とストイキ燃焼でのアイドル運転の補正制御等についての配慮、つまり、前記各補正制御を組み込んだ燃料の噴射量と噴射時期、及び、吸入空気量等の制御を行うエンジンの制御装置を備えることが望まれている。該補正制御を考慮したエンジンの制御装置としては、既に、本出願人において、特願平9−19026号(特開平10−212989号公報)の発明として提案している。
【0003】
しかし、該提案のエンジン制御装置においては、該エンジンの運転状態や操作状態を検出するセンサ等の計測・検出手段や電制スロットル等の作動手段が異常であるか否かを診断すること、及び、該異常診断に基づいて適切に対処して制御するフェイルセーフ動作等の手段については示されていない。前記計測・検出手段や電制スロットル等の作動手段が異常であると、計測・検出信号が不正確になり、該不正確の信号に基づいてエンジンを制御すると、エンジンの出力等が自動車の運転者の意図と異なり、エンジンの適切な制御が行われなくなる虞がある等の不具合が生じる。
【0004】
前記エンジン制御装置の不具合を解消するものとして、例えば、電制スロットルの作動を診断する方式の技術が、特開平10-238394号公報に記載されている。該技術は、スロットルバルブを閉鎖した状態で、吸入空気量を特徴付けるパラメータを検出し、このパラメータが閾値を超える場合にエラーと診断するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記方式の技術は、スロットル機能の診断まではできるものの、スロットル以外の他の作動手段や計測・検出手段の診断や、診断後のフェイルセーフ動作等の制御手段については考慮されておらず、解決すべき課題を有している。
本発明は、前記の如き問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、エンジン制御装置に入力される種々の作動手段や計測・検出手段の信号の異常状態を診断すると共に、該種々の信号等の診断状態を組み合わせて異常状態の程度を診断すると共に、該診断に基づいて最適なフェイルセーフ状態にすることを可能にするエンジン制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成すべく、本発明のエンジン制御装置は、基本的には、電制スロットルを備えたエンジンのシリンダに入る吸入空気量を計測する手段、エンジン回転数を計測する手段、アクセル開度を計測する手段等のエンジンの運転状態計測手段を備えると共に、前記吸入空気量をエンジン回転数で割ってストイキ空燃比 (A/F=14.7) となるような係数を乗じて1シリンダ当たりの基本燃料噴射量 Tp 1 を決定する手段、前記エンジン回転数と前記アクセル開度の二変数から基準燃料噴射量 Tp 2 を決定する手段、及び、前記基準燃料噴射量 Tp 2 に目標空燃比を乗じてストイキ空燃比 (A/F=14.7) で割って目標燃料噴射量 Tp 3 を算出する手段を備えたエンジン制御装置であって、前記運転状態計測手段の異常を診断する手段と異常時切換え手段とを備え、該異常時切換え手段が、前記吸入空気量計測手段が正常時には基本燃料噴射量 Tp 1 を目標燃料噴射量 Tp 3 に追従させるように前記電制スロットルの目標開度を決定する Tp フィードバック制御を行い、前記吸入空気量計測手段が異常時には前記 Tp フィードバック制御を中止して、アクセル開度から直接的に電制スロットルの目標開度を設定することを特徴とし、前記異常時切換え手段が、前記 Tp フィードバック制御の中止信号、リーン許可 / 禁止信号、基準燃料噴射量 Tp 2 の制限信号、スロットル開度制限信号、スロットル電流遮断信号、及び、スロットルモータリレー OFF 信号のいずれか一つの信号、もしくは前記信号の組合せを出力して制御することを特徴としている。
【0011】
前記の如く構成された本発明のエンジン制御装置は、異常診断手段で、吸入空気量計測手段が異常と診断した場合に、異常時切換え手段で、電制スロットルの目標開度を決定するTpフィードバック制御を中止してアクセル開度から直接的に電制スロットルの目標開度を設定することとしたので、前記吸入空気量計測手段が正常時の電制スロットルの目標開度を設定に近い目標開度を設定することができる。
【0012】
更にまた、本発明のエンジン制御装置の具体的態様は、前記異常時切換え手段が、入力である診断結果をもとに異常ランクを複数の段階に区分し、該異常ランクにもとづき出力信号の組合せを決定することを特徴している。
更にまた、本発明のエンジン制御装置の具体的態様は、前記異常診断手段が、吸入空気量計測手段の診断、アクセル開度センサの診断、スロットル開度センサの診断、及び、電制スロットル制御手段の診断を行い、該異常診断手段が、該アクセル開度センサの電圧を診断し、前記異常時切換え手段が、該アクセル開度センサの電圧が所定の範囲外である場合に切り換え制御することを特徴とし、前記診断手段が、前記アクセル開度センサを複数備えており、該複数のアクセル開度センサの電圧の相関関係が所定の範囲外であることを診断し、前記異常時切換え手段が、前記診断結果に基づいて切り換え制御することを特徴としている。
【0013】
更にまた、本発明のエンジン制御装置の具体的態様は、前記異常診断手段が、吸入空気量計測手段の診断、アクセル開度センサの診断、スロットル開度センサの診断、及び、電制スロットル制御手段の診断を行い、該異常診断手段が、該スロットル開度センサの電圧を診断し、前記異常時切換え手段は、該スロットル開度センサの電圧が所定の範囲外である場合に切り換え制御することを特徴とし、前記診断手段が、前記スロットル開度センサを複数備えており、該複数のスロットル開度センサの電圧の相関関係が所定の範囲外であることを診断し、前記異常時切換え手段が、前記診断結果に基づいて切り換え制御することを特徴としている。
【0014】
更にまた、本発明のエンジン制御装置の具体的態様は、前記診断装置が、前記電制スロットルの実開度が目標開度に対して所定以上の偏差がある状態を所定時間連続しているか否かを診断し、前記電制スロットルのモータ電流が所定値以上で所定時間連続しているか否かを診断し、電制スロットル制御手段の診断として、エンジン制御用マイコンとスロットル制御用マイコンとの通信手段の異常を診断し、前記吸入空気量計測手段の診断として、吸入空気量センサの電圧が所定の範囲外か否かを診断し、前記吸入空気量計測手段の診断として、吸入空気量センサの電圧の相関関係が所定の範囲外か否かを診断し、前記吸入空気量計測手段の診断として、吸入空気量センサの信号と、エンジン回転数とスロットル開度との関数で求めた推定吸入空気量の信号との偏差が所定の範囲外か否かを診断することを特徴としている。
【0015】
更にまた、本発明のエンジン制御装置の他の態様は、電制スロットルを備えたエンジンのシリンダに入る吸入空気量を計測する手段、エンジン回転数を計測する手段、アクセル開度を計測する手段を備えると共に、前記エンジン回転数と前記アクセル開度の二変数からエンジンの目標トルクを決定する手段、前記目標トルクから基準燃料噴射量Tp2を決定するトルク制御手段、前記吸入空気量をエンジン回転数で割ってストイキ空燃比(A/F=14.7)となるような係数を乗じて1シリンダ当たりの基本燃料噴射量Tp1を決定する手段、前記エンジン回転数と前記アクセル開度の二変数から基準燃料噴射量Tp2を決定する手段、及び、前記基準燃料噴射量Tp2に目標空燃比を乗じてストイキ空燃比(A/F=14.7)で割って目標燃料噴射量Tp3を算出する手段を備えたものであって、該制御装置が、前記運転状態計測手段の異常を診断する手段と異常時切換え手段とを備え、該異常時切換え手段は、前記吸入空気量計測手段が正常時にはトルク制御手段で決定した基準燃料噴射量Tp2を選択し、前記吸入空気量計測手段が異常時にはエンジン回転数とアクセル開度の二変数から求めた基準燃料噴射量Tp2を選択する切り換え制御行うことを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明のエンジン制御装置の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態のエンジン507の制御システムの全体構成を示したものである。図1において、エンジン507に吸入される空気は、エアクリーナ502の入口部502aから取り入れられ、エンジンの運転状態計測手段の一つである空気流量計(エアフローセンサ)503を通り、吸気流量を制御するスロットル弁505aが収容されたスロットルボディ505を通り、コレクタ506に入る。該コレクタ506に吸入された空気は、エンジン507の各シリンダ507bに接続された各吸気管501に分配され、前記シリンダ507bの燃焼室507cに導かれる。
【0018】
一方、ガソリンなどの燃料は、燃料タンク514から燃料ポンプ510により1次加圧され、さらに燃料ポンプ511により2次加圧され、インジェクタ509が配管されている燃料系に供給される。1次加圧された燃料は、燃圧レギュレータ512により一定の圧力(例えば3kg/cm2)に調圧され、より高い圧力に2次加圧された燃料は燃圧レギュレータ513により一定の圧力(例えば30kg/m2)に調圧され、それぞれのシリンダ507bに設けられているインジェクタ509から燃焼室507cに噴射される。噴射された燃料は、点火コイル522で高電圧化された点火信号により点火プラグ508で着火される。
【0019】
また、前記空気流量計503からは、吸気流量を表す信号が出力され、コントロールユニット515に入力されるようになっている。
更に、スロットルボディ505には、エンジン作動手段の一つである電制スロットル弁505aの開度を検出するエンジンの運転状態計測手段の一つであるスロットルセンサ504が取り付けてられており、その出力もコントロールユニット515に入力されるようになっている。
【0020】
吸気管501と排気管519との間には、側路管525が備えられて排気ガスを再循環させるためのバイパス管路を形成しており、前記側路管525には、該側路管525を介して排気ガスの再循環流量を調節するためのEGR弁524が設けられている。
次に、カムシャフト軸(図示省略)に取り付けられたクランク角センサ516は、クランク軸507dの回転位置を表す基準角信号REFと回転信号(回転数)検出用の角度信号POSとを出力し、これらの信号もコントロールユニット515に入力されるようになっている。
【0021】
排気管519中の触媒520の前に設けられたA/Fセンサ518は、排ガスを検出してその検出信号を出力してコントロールユニット515に入力するようになっている。
コントロールユニット515の主要部は、図2に示すように、MPU603、ROM602、RAM604およびA/D変換器を含むI/OLSI601等で構成し、エンジンの運転状態を計測(検出)するアクセルセンサ521を含む各種のセンサなどからの信号を入力として取り込み、所定の演算処理を実行し、この演算結果として算定された各種の制御信号を出力し、前記したインジェクタ509や点火コイル522に所定の制御信号を供給し、燃料供給量制御と点火時期制御とを実行するものである。
【0022】
図3と図4は、前記のような筒内噴射エンジン507において、コントロールユニット515で実行される制御のブロック図の全体概要を示したものであり、図3と図4で一つの制御ブロック図が構成される。
エアフローセンサ503で検出した吸入空気流量Qaは、フィルタ処理手段102でフィルタ処理を施された後、基本燃料噴射量決定手段103で、前記吸入空気量Qaをエンジン回転数Neで割って、空燃比がストイキ(A/F=14.7)となるような係数kを乗じて1シリンダ当たりの基本燃料噴射パルス幅、即ち、基本燃料噴射量Tp1が求められる。さらに、ストイキ時のみ、エアフローセンサ503とインジェクタ509の個々の特性差や経時変化により生ずる特性ずれを補正するため、基本燃料噴射量補正手段117で前記基本燃料噴射量Tp1とエンジン回転数Neで決まる動作点毎に、燃料噴射量に乗ずる補正係数を学習する。
【0023】
一方、基準燃料噴射量決定手段101では、エンジン回転数Neとアクセル開度Accとから、基本燃料噴射量Tp1と同次元で、目標燃料噴射量Tp3の基準となる基準燃料噴射量Tp2がマップにより求められる。
基本燃料噴射量Tp1と基準燃料噴射量Tp2との関係は、アクセル開度Accとエンジン回転数Neで決まる動作点において、ストイキで運転した場合の基準燃料噴射量Tp2が基本燃料噴射量Tp1となるように、あらかじめ基準燃料噴射量Tp2の前記マップの値を設定しておく。ただし、ここでも、実車でのセンサ等のばらつきに対応し、ストイキ時の基本燃料噴射量実Tp1に基づき基準燃料噴射量Tp2を学習できるように、基準燃料噴射量Tp2のマップは書き換え可能となっている。
【0024】
本実施形態では、エンジン507の制御パラメータである空燃比、点火時期、燃料噴射時期、EGR率のマップは、エンジン回転数Neと基準燃料噴射量TP2の2変数を軸として検索するようになっている。前記基準燃料噴射量Tp2は、エンジン負荷の関数として示されるものであるから、前記基準燃料噴射量Tp2の軸はエンジンの負荷の軸に置き換えることができると共に、アクセル開度Accの軸とすることもでき、更に、ストイキ時は、前記基本燃料噴射量Tp1と一致する。また、それぞれのマップは、ストイキ燃焼用、均質リーン燃焼用、成層リーン燃焼用の3枚ずつ備えている。
【0025】
空燃比マップ(I)は、ストイキ用マップ104と均質リーン用マップ105と成層リーン用マップ106の3枚から構成され、点火時期マップ(II)は、ストイキ用マップ107と均質リーン用マップ108と成層リーン用マップ109の3枚から構成され、噴射時期マップ(III)は、ストイキ用マップ110と均質リーン用マップ111と成層リーン用マップ112の3枚から構成され、更に、EGR率マップ(IV)は、ストイキ用マップ113と均質リーン用マップ114と成層リーン用マップ115の3枚から構成されている。
【0026】
空燃比、点火時期、燃料噴射時期、及び、EGR率の各パラメータで、どのマップを使用するかは、燃焼モード切換手段120で決定するが、該燃焼モード切換手段の中の処理の詳細は、図14により後述する。
エンジンの運転空燃比を決定する2要素である吸入空気量Qaと燃料噴射量Tpとは、どちらも基準燃料噴射量Tp2に基づき計算される。燃料噴射量Tpは、基準燃料噴射量Tp2に基準変化量ΔTp2を加算して基準燃料噴射量Tp2'とし、それに、インジェクタの無効噴射パルス幅Tsを加え、その後、ストイキの場合のみ、基本燃料噴射量Tp1で補正し、O2 F/B補正係数を乗じて燃料噴射量Tpを求める。
【0027】
一方、吸入空気量Qaは、基準燃料噴射量Tp2に基準変化量ΔTp2を加算した基準燃料噴射量Tp2'に、目標燃料噴射量算Tp3算出手段124で、目標空燃比(例えば40)を乗じてストイキの空燃比14.7で割ることにより、目標空燃比を達成するのに必要な目標燃料噴射量Tp3を算出する。ただし、目標燃料噴射量Tp3は、制御上、燃料噴射量の目標値としてでなく、吸入空気量の目標値として使われる。該目標燃料噴射量Tp3と基本燃料噴射量Tp1を比較してスロットル開度をフィードバック制御することにより前記基本燃料噴射量Tp1を目標燃料噴射量Tp3に追従させて吸入空気量を制御することにより所望の空燃比に合わせ込むことができる。
【0028】
I-PD制御118は、目標燃料噴射量Tp3と基本燃料噴射量Tp1とを比較して、その偏差によりスロットル目標開度を決定するものであり、TCM(Throttle Control Module)119は、目標開度司令を受けて、スロットル開度を制御するものである。
次に、本実施形態の主な特徴点である、図4に異常診断手段10とスロットル開度設定手段1100として示されているエンジン507の吸入空気量Qを決定するためのスロットル505aの開度設定について説明する。
【0029】
図5は、図4の異常診断手段10とスロットル開度設定手段1100の詳細を示したエンジン制御装置の制御ブロック図である。該スロットル開度設定手段1100は、目標燃料噴射量Tp3算出手段124、Tp制御手段(I−PD制御手段)118、異常時切換手段1101、TCM手段119、スロットル制御手段1102、電制スロットル1103とから成る。
【0030】
次に、前記異常時切換え手段1101を前記スロットル開度設定手段1100の構成の中での役割について説明する。通常、目標燃料噴射量Tp3は、基準燃料噴射量決定手段101で決定された基準燃料噴射量Tp2に基づき目標燃料噴射量Tp3算出手段124により算出され、Tp制御手段(I−PD制御手段)118で基本燃料噴射量Tp1との偏差を計算して、スロットルの目標開度が求められる。
【0031】
基本燃料噴射量Tp1は、エアフローセンサ503の信号とエンジン回転数Neから計算されるので、エアフローセンサ503の故障や信号線の断線が起こったときは、正確な基本燃料噴射量Tp1が計算できない。不正確なTp1をもとにフィードバック制御を行うと、エンジン出力がドライバの意図とは関係なく大きくなったり小さくなったりするので危険である。そこで、図5の本実施形態では、エアフローセンサ503の異常を異常診断手段10で診断し、該エアフローセンサ503が異常とされた場合は、異常時切換え手段1101が働いて信号が切り替わり、アクセル開度センサAPS(Accel Position Sensor)の出力信号に基づきスロットル目標開度が設定され、スロットル弁505aが、従来のアクセルとスロットルがワイヤーでメカ的に結合されたシステムと同等の動きをする。
【0032】
これを、制御系全体から見ると、該制御系は、スロットル開度を制御する第一のフィードバックループと燃料噴射量Tpを制御する第2のフィードバックループとで構成されており、第2のフィードバックループにセンサ異常が発生した場合、第2のフィードバックループを止めて基準燃料噴射量決定手段101からTp制御手段118をバイパスしてフィードフォワード系とすることになる。
【0033】
次に、図6に基づいて、フィードバックループが3つで構成される他の実施形態について説明する。
図6は、図5の制御ブロック図のスロットル開度設定手段1100の外側にトルクフィードバックのループを付加し、異常時切換手段1101の配置位置を変更した変更例を示したものである。目標トルク決定手段1105では、アクセル開度APSとエンジン回転数Neから目標トルクを決定する。該目標トルクは、トルクセンサ1107で計測したエンジンの実トルクとの偏差をとり、トルク制御手段1106に入力する。トルク制御手段1106は、実トルクを目標トルクに追従させるような基準燃料噴射量Tp2を計算する。
【0034】
ここで、トルクセンサ1107の故障や信号線の断線が起こったときは、正確な実トルクが計測できない。不正確な実トルク信号を元にフィードバック制御を行うと、エンジン出力がドライバの意図とは関係なく大きくなったり、小さくなったりするので違和感を生じるものとなる。
そこで、図6に記載の変更例では、トルクセンサ1107の異常を異常診断手段10で診断し、異常である場合には、異常時切換え手段1101が働き、信号が切り替わり、基準燃料噴射量決定手段101で決定した基準燃料噴射量Tp2を選択して事後の制御を行うものであるので、図5の正常状態と同じ制御とすることができる。
【0035】
これを、制御系全体で見ると、該制御系は、スロットル開度を制御する第一のフィードバックループと、燃料噴射量Tpを制御する第2のフィードバックループと、トルクを制御する第3のフィードバックループとで構成されていることになり、第3のフィードバックループのトルクセンサ異常が発生した場合に、第3のフィードバックループを止めて、目標トルク決定手段1105とトルク制御手段1106をバイパスしてフィードフォワード系とすることになる。
【0036】
図5と図6では、エアフローセンサ503、トルクセンサ1107の異常について述べたが、実際のエンジン制御装置には、多数のセンサ入力があり、単一の故障だけでなく、複数の故障もある。
図7は、複数の入力異常に対応した異常診断手段10と該診断に基づいて作動する異常時切換え手段1101とについて示したものである。異常時切換え手段1101には、前記異常診断手段10のAPS診断手段11、TPS,TCM診断手段12、及び、エアフローセンサ診断手段13からの診断結果の信号が入力され、前記Tpフィードバック制御の中止信号、リーン許可/禁止信号、基準燃料噴射量Tp2の制限信号、スロットル開度制限信号、スロットルモータリレーOFF信号が出力される。異常時切換え手段1101では、それぞれの入力をチェックし、AランクからFランクに区分する。
【0037】
図8は、前記異常ランクの決定の一例を示したものである。図8では、APS診断結果とエアフローセンサ(H/W)診断結果、TPS,TCM診断結果よりマトリクスによりAランク〜Fランクに区分し、それぞれA制御からF制御とする。このなかでは、Aランクはすべて正常で、Fランクに行くほど重度の故障となる。
図9は、図8の前記AランクからFランクまでに分けられた場合の各制御、つまり、前記AランクからFランクに基づく、A制御からF制御について詳細に示したものである。
【0038】
Aランクは、正常で、どこにも異常がないので、通常制御を行う。Bランクは、軽度の故障であるので、リーンを禁止し、基準燃料噴射量Tp2の上限規制のみ行う。Cランクは、エアフローセンサがNGなので、基本燃料噴射量Tp1のフィードバック(燃料先行制御)をおこなわずに、フィードフォワード(F/F制御)とする。Dランクは、スロットル開度の上限規制を行う。E制御では、アクセルセンサ521または電制スロットル系に重度の故障がある場合であるので、スロットル制御は行わずに、スロットルモータリレーを切ってスロットル505aを全閉付近のデフォルト状態にして、エアフローセンサ503で計測した空気量に見合った燃料噴射を行う。デフォルト状態については後述する。更に、F制御では、エアフローセンサ503も故障状態なので燃料量も固定とする。
【0039】
図7に示した異常切換手段1101の入力信号を生成する異常診断手段10のAPS診断手段11、TPS,TCM診断手段12、及び、エアフローセンサ診断手段13について、以下、詳細に説明する。
図10は、TPS,TCM診断手段12の詳細を示したもので、各入力の組合せで全て異常なしなら診断結果は「OK」、入力の組合せにより軽度の異常なら診断結果は「CA」、入力の組合せにより重度の異常なら診断結果は「NG」とする。前記故障と診断の制御過程を、論理図で示すと図11のようになる。
【0040】
図12は、APS診断手段11の診断の詳細を示したもので、この例では、2つのアクセルポジションセンサAPS1,APS2のそれぞれの電圧異常と、APS1とAPS2の電圧の相関異常から8つのマトリクスとして判定する。判定結果はすべて正常の「OK」と、軽度の異常の「CA」と、重度の異常の「NG」に区分される。
次に、本実施形態のエンジン制御装置の動作を、図3及び図4に示されている制御ブロック図等に沿って説明する。
【0041】
図13は、本実施形態の筒内噴射エンジン507の空燃比設定マップ(I)を表したものであり、これをもとに図3のストイキ・均質リーン・成層リーンの3枚のマップに展開する。このマップをみると、アイドル領域は空燃比40となっているが、図13のマップは、エンジン暖機時のものであり、エンジン冷機時は安定して成層リーンの燃焼はできないため、ストイキでの燃焼となり、各マップもストイキ用マップでパラメータを検索する。
【0042】
このように燃焼モードを決定するのが図4の燃焼モード切換え手段120であり、以下、図14により処理内容を説明する。
図14は、燃焼モード切換手段120の状態遷移図をあらわしたものである。エンジン507のスタート時は、まず、(A)ストイキモードとなる。該(A)ストイキモードから(B)均質リーンモードへ移行するには条件Aが成立しなければならない。更に(B)均質リーンモードで運転中に条件Bが成立すれば、(C)成層リーンモードへ移行する。(C)成層リーンモードで運転中に条件Cが成立すれば、(A)ストイキモードに戻り、条件Eが成立すれば、(B)均質リーンモードに戻る。
【0043】
(B)均質リーンモードでは、条件Dが成立すると(A)ストイキモードに戻る。夫々の条件の例を次に示す。
条件A ・ A1〜A3がすべて成立
A1 ストイキ空燃比マップで検索した目標A/F≧20
A2 エンジン冷却水温TWN≧40℃
A3 始動後増量係数=0
条件B ・均質リーン空燃比マップで検索した目標A/F≧30
条件C ・減速時の燃料カット条件が成立した
条件D ・均質リーン空燃比マップで検索した目標A/F≦19
条件E ・成層リーン空燃比マップで検索した目標A/F≦28
【0044】
前記のように、図3の燃焼モード切換手段120により燃焼モードが決定すると、空燃比の他、点火時期、噴射時期、EGR率もそれぞれのモード用のマップで設定値を検索する。
図15は、図3に示した基準燃料噴射量Tp2設定手段101のマップの一例を示したものである。基準燃料噴射量Tp2のマップは、エンジン回転数Neとアクセル開度Accの2変数で検索するマップとなっている。
【0045】
該基準燃料噴射量Tp2のマップの設定値は、ストイキで運転した場合の基準燃料噴射量Tp2が基本燃料噴射量Tp1となるように、あらかじめ設定されている。しかし、図16に示すように、実車でのセンサ等のばらつきがあっても、ストイキ時の実Tpに基づき基準Tpを学習できるように、基準Tpマップは書き換え可能となっている。
次に、図17は、基準燃料噴射量Tp2をアクセル開度のテーブルとして設定した例を示したものである。ここでも、基準燃料噴射量Tp2のテーブルの設定値は、ストイキで運転した場合の基準燃料噴射量Tp2が基本燃料噴射量Tp1となるように、あらかじめ設定されている。しかし、図18に示すように、実車でのセンサ等のばらつきがあっても、ストイキ時の基本燃料噴射量Tp1に基づき基準燃料噴射量Tp2を学習できるように、基準燃料噴射量Tp2のテーブルは書き換え可能となっている。
【0046】
図19は、ストイキの状態で負荷SWが投入されたときのタイムチャートを示している。負荷SWが投入されると、図4のアイドル回転数制御手段116により基準燃料噴射量Tp2'が増加され、それと同じだけ目標燃料噴射量Tp3も増加する。つまり、図19中の基準燃料噴射量の変化量ΔTp2'と目標燃料噴射量の変化量ΔTp3は同じである。基準燃料噴射量Tp2'が増加したことにより噴射パルス幅Tiが増加して燃料量を増やし、同時に目標Tp3が増加したことによりスロットル開度をフィードバックしながら基本燃料噴射量Tp1も増加して吸入空気量Qを増やす。
【0047】
次に、図20は、図19のストイキの場合と対比されるリーン(成層リーンまたは均質リーン)の場合のタイムチャートを示したものである。
図20に示すように、負荷SWが投入されると、図4のアイドル回転数制御手段116により基準燃料噴射量Tp2'が増加される。これによって、噴射パルス幅Tiが増加して燃料量を増やすのはストイキの場合と同じである。しかし、リーンの場合、基準燃料噴射量Tp2'に目標空燃比(例えば40)をかけて、ストイキ空燃比14.7で割って目標燃料噴射量Tp3を算出するので、目標燃料噴射量Tp3は、ストイキの場合よりも大きくなる。つまり、図20中の燃料噴射量Tp3の変化量ΔTp3は、図19中の目標燃料噴射量Tp3の変化量ΔTp3よりも空燃比の分だけ大きくなっている。目標燃料噴射量Tp3が増加した分、スロットル開度をフィードバックしながら基本燃料噴射量Tp1も追従して増加させ吸入空気量を増やす。
【0048】
図21は、図4に示した目標回転数生成手段122とアイドル回転数制御手段116のソフト上の処理を示すフローチャートである。
割込み1501は、一定時間毎に処理をスタートさせるためのもので、例えば10ms毎に図21の処理を行うように設定される。ステップ1502では、エンジン冷却水温Twを読込み、ステップ1503では、冷却水温のテーブルで目標回転数tNeを検索する。ステップ1504では、エンジン回転数Neを読込み、ステップ1505では、目標回転数tNeとの偏差ΔNeを計算する。ステップ1506では、前記偏差ΔNeの比例分・積分分・微分分にゲインを乗じて、その総和をΔ基準燃料噴射量Tp2とするPID制御の演算を行う。
【0049】
次に、ステップ1507では、負荷SWのON/OFFを判定し、負荷SWが投入されると、ステップ1508へ進む。ステップ1508では、基準燃料噴射量Tp2の変化量ΔTp2に負荷に応じて設定されたTp#Loadが加算され、ステップ1509に進む。ステップ1509では、基準燃料噴射量Tp2の変化量ΔTp2を加えて基準燃料噴射量Tp2'が求められる。ステップ1510では、前記基準燃料噴射量Tp2'に目標空燃比を乗じて、ストイキの空燃比14.7で割ることにより目標燃料噴射量Tp3を算出してステプ1511でリターンする。
【0050】
次に、図22、図23は、アイドル時のエンジン回転数制御中の各パラメータを示したものであって、図22は、従来制御の例であり、図23は、本実施形態の制御の一例である。
図22においては、エンジン回転数が目標回転数より低下すると、スロットル開度を開き方向に制御し、その結果、吸入空気量Qaが増える。吸入空気量Qaが増えると、燃焼噴射パルス幅Tiが増えるのでエンジン回転数が増加に転じる。
【0051】
一方、図23に示した本実施形態を適用した制御では、エンジン回転数が目標回転数より低下すると基準燃料噴射量Tp2の変化量ΔTp2が増えるので、燃料噴射パルス幅Tiの増加とスロットル開度の増加が同時に起こり、エンジン回転数が早く増加に転じる。したがって、図22の従来例よりも、回転数の落込みを少なくでき、制御の応答性が良いことから収束時間も短い。
【0052】
以上、本発明の一実施形態についてその内容を説明したが、図24〜図28に基づき、補足的に異常診断手段10と異常時切換え手段1101の周辺要素の詳細についても説明する。
図24〜図26は、図7のAPS診断手段11の詳細を示したものである。アクセル開度センサ521をAPS1、APS2の2重系とした場合の診断は、図12の説明の項で述べたように、APS1、APS2のそれぞれの電圧範囲と、APS1、APS2の相関について行う。APS1及びAPS2とも、図24の設計中央値の特性からある範囲の公差をもった特性となる。
【0053】
APS1,APS2の電圧範囲は、エラー判定電圧1以下で、かつエラー範囲電圧2以上であればOKと判定する。また、APS1が設計中央値だった場合、APS2が相関上限以下で、かつ相関下限以上であればOKと判定する。
図25は、APS2が電圧範囲異常となる例である。APS1-2の相関異常はないが、全閉付近で、APS2の値がエラー判定電圧2以下となっているので電圧範囲NGと判定する。
【0054】
図26は、APS1-2の相関異常となる例である。APS1,APS2ともに電圧範囲は、OKだが、全閉付近でAPS1とAPS2の差が所定値以上離れているので、相関NGと判定する。
図27は、電制スロットルのデフォルト機構を示したものである。スロットルバルブ505aは、バネ251によって全開側に引かれると同時に、バネ252によって全閉側にも引かれており、モータ526に電流を流さなければ、つりあい位置であるデフォルト開度で静止するようになっている。このため、図9のE制御またはF制御のように、スロットルモータリレーをOFFすると全閉付近のデフォルト開度となる。
【0055】
図28は、TPS,TCM診断手段を示した図28の(f)条件の具体的な例であり、スロットルの実開度が目標開度と、エラー判定偏差以上の偏差を保って、エラー確定時間以上となったときに、スロットルバルブ動作を異常と判定するものである。
以上、本発明の一実施形態について詳述したが、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の精神を逸脱しない範囲で、設計において種々の変更ができるものである。
【0056】
例えば、本実施形態においては、エンジン制御装置について、説明したが、本発明は、エンジン制御装置に限らず、複数のセンサと複数のアクチュエータと、それぞれのアクチュエータの状態をセンサで計測してフィードバックし、目標値に追従させる複数のフィードバック系で構成された他の多くの制御システムにも使用できるものであって、該制御装置において、どこか1つのフィードバックループに関わるセンサもしくは計測機能が異常となった場合、該フィードバックループに関わる処理をバイパスするかフィードフォワード制御に切換える制御として異常事態に対処できるものである。
【0057】
【発明の効果】
以上の記載から理解されるように、本発明のエンジン制御装置は、エンジン運転状態計測手段の異常を診断する手段と異常時切換え手段とを備えたことにより、エンジン運転状態計測手段に異常があると診断された場合には、異常時切換え手段によって該エンジン運転状態計測手段からの出力信号から他の特定の信号等に切り換えて前記エンジン作動手段のフィードバック制御を中止してフィードフォワード制御とすることができ、エンジン運転状態計測手段の異常時のエンジンの適切な制御が行われる。
【0058】
また、本発明のエンジン制御装置は、電制スロットルに関わる作動手段(アクチュエータ)、センサの異常(故障)及び該異常(故障)の組合せを異常診断手段で診断し、該異常を軽度から重度に分析して診断するので、異常時切換え手段が、該診断に基づき最適なフェイルセーフ状態に制御することができる。このため、軽度の故障にもかからわず不必要に過剰な対応によるフェイルセーフ状態への陥りや、一方、重度の故障時に不十分な対応状態にとどまることを排除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のエンジン制御装置を備えたエンジンシステムの全体構成図。
【図2】図1のエンジン制御装置の内部構成図。
【図3】図1のエンジン制御装置の前段の制御ブロック図。
【図4】図1のエンジン制御装置の後段の制御ブロック図。
【図5】図1のエンジン制御装置の異常診断手段とスロットル開度設定手段の詳細を示した制御ブロック図。
【図6】図5の異常診断手段とスロットル開度設定手段との変更例を詳細に示した制御ブロック図。
【図7】図4のエンジン制御装置の複数の入力異常に対応した異常診断手段と該診断に基づいて作動する異常時切換え手段とを示した図。
【図8】図7の異常診断手段の判定部を示す図。
【図9】図7の異常切換え手段の異常ランクと制御の一例を示す図。
【図10】図7のTPS,TCM診断手段の判定部を示す図。
【図11】図10のTPS,TCM診断手段の判定部の論理図。
【図12】図7のAPS診断手段の判定部を示す図。
【図13】図1のエンジン制御装置の空燃比の設定例を示す図。
【図14】図1のエンジン制御装置の燃焼モード切換え手段の状態遷移図。
【図15】図3、図4のエンジン制御装置の基準燃料噴射量Tp2設定手段の基準マップの一例を示す図。
【図16】図3、図4のエンジン制御装置の基準燃料噴射量Tp2設定手段の制御(基準マップ)ブロック図。
【図17】図3、図4のエンジン制御装置の基準燃料噴射量Tp2設定手段の基準テーブルの一例を示す図。
【図18】図3、図4のエンジン制御装置の基準燃料噴射量Tp2設定手段の制御(基準テーブル)ブロック図。
【図19】図3、図4のエンジン制御装置の制御タイムチャート(ストイキの例)。
【図20】図3、図4のエンジン制御装置の制御タイムチャート(ストイキの例)。
【図21】図1のエンジン制御装置の制御フローチャート。
【図22】従来のエンジン制御装置の制御タイムチャート。
【図23】図1のエンジン制御装置の制御タイムチャート。
【図24】図7のAPS診断手段の診断の一例を示す図。
【図25】図7のAPS診断手段の診断の一例を示す図。
【図26】図73のAPS診断手段の診断の一例を示す図。
【図27】図1のエンジンの電制スロットルの構成図。
【図28】図7のTPS,TCM診断手段の動作時タイムチャート。
【符号の説明】
10 異常診断装置
11 APS診断手段
12 TPS,TCM診断手段
13 エアフローセンサ診断手段
101 基準燃料噴射量決定手段
103 基本燃料噴射量決定手段
122 目標回転数生成手段
124 目標燃料噴射量算出手段
116 アイドル回転数制御手段
120 燃焼モード切換え手段
503 エアフローセンサ(エンジン運転状態計測手段)
505a 電制スロットル(作動手段)
507 エンジン
508 点火プラグ
509 インジェクタ
515 コントロールユニット
1100 スロットル開度設定手段
1101 異常時切換え手段
1103 トルクセンサ
(I) 空燃比マップ
(II)点火時期マップ
(III) 噴射時期マップ
(IV) EGRマップ

Claims (14)

  1. 電制スロットルを備えたエンジンのシリンダに入る吸入空気量を計測する手段、エンジン回転数を計測する手段、アクセル開度を計測する手段等のエンジンの運転状態計測手段を備えると共に、
    前記吸入空気量をエンジン回転数で割ってストイキ空燃比(A/F=14.7)となるような係数を乗じて1シリンダ当たりの基本燃料噴射量Tp1を決定する手段、前記エンジン回転数と前記アクセル開度の二変数から基準燃料噴射量Tp2を決定する手段、及び、前記基準燃料噴射量Tp2に目標空燃比を乗じてストイキ空燃比(A/F=14.7)で割って目標燃料噴射量Tp3を算出する手段を備えたエンジン制御装置であって
    該制御装置は、前記運転状態計測手段の異常を診断する手段と異常時切換え手段とを備え、該異常時切換え手段は、前記吸入空気量計測手段が正常時には基本燃料噴射量Tp1を目標燃料噴射量Tp3に追従させるように前記電制スロットルの目標開度を決定するTpフィードバック制御を行い、前記吸入空気量計測手段が異常時には前記Tpフィードバック制御を中止して、アクセル開度から直接的に電制スロットルの目標開度を設定することを特徴とするエンジン制御装置。
  2. 前記異常時切換え手段は、前記Tpフィードバック制御の中止信号、リーン許可/禁止信号、基準燃料噴射量Tp2の制限信号、スロットル開度制限信号、スロットル電流遮断信号、及び、スロットルモータリレーOFF信号のいずれか一つの信号、もしくは前記信号の組合せを出力して制御することを特徴とする請求項に記載のエンジン制御装置。
  3. 前記異常時切換え手段は、入力である診断結果をもとに異常ランクを複数の段階に区分し、該異常ランクにもとづき出力信号の組合せを決定することを特徴とする請求項に記載のエンジン制御装置。
  4. 前記異常診断手段は、吸入空気量計測手段の診断、アクセル開度センサの診断、スロットル開度センサの診断、及び、電制スロットル制御手段の診断を行い、前記アクセル開度センサの電圧を診断し、前記異常時切換え手段は、該アクセル開度センサの電圧が所定の範囲外である場合に切り換え制御することを特徴とする請求項に記載のエンジン制御装置。
  5. 前記診断手段は、前記アクセル開度センサを複数備えており、該複数のアクセル開度センサの電圧の相関関係が所定の範囲外であることを診断し、前記異常時切換え手段は、前記診断結果に基づいて切り換え制御することを特徴とする請求項に記載のエンジン制御装置。
  6. 前記異常診断手段は、吸入空気量計測手段の診断、アクセル開度センサの診断、スロットル開度センサの診断、及び、電制スロットル制御手段の診断を行い、前記スロットル開度センサの電圧を診断し、前記異常時切換え手段は、該スロットル開度センサの電圧が所定の範囲外である場合に切り換え制御することを特徴とする請求項に記載のエンジン制御装置。
  7. 前記診断手段は、前記スロットル開度センサを複数備えており、該複数のスロットル開度センサの電圧の相関関係が所定の範囲外であることを診断し、前記異常時切換え手段は、前記診断結果に基づいて切り換え制御することを特徴とする請求項に記載のエンジン制御装置。
  8. 前記診断装置は、前記電制スロットルの実開度が目標開度に対して所定以上の偏差がある状態を所定時間連続しているか否かを診断することを特徴とする請求項に記載のエンジン制御装置。
  9. 前記診断装置は、前記電制スロットルのモータ電流が所定値以上で所定時間連続しているか否かを診断することを特徴とする請求項に記載のエンジン制御装置。
  10. 前記診断手段は、電制スロットル制御手段の診断として、エンジン制御用マイコンとスロットル制御用マイコンとの通信手段の異常を診断することを特徴とする請求項に記載のエンジン制御装置。
  11. 前記診断手段は、前記吸入空気量計測手段の診断として、吸入空気量センサの電圧が所定の範囲外か否かを診断することを特徴とする請求項に記載のエンジン制御装置。
  12. 前記診断手段は、前記吸入空気量計測手段の診断として、吸入空気量センサの電圧の相関関係が所定の範囲外か否かを診断することを特徴とする請求項に記載のエンジン制御装置。
  13. 前記診断手段は、前記吸入空気量計測手段の診断として、吸入空気量センサの信号と、エンジン回転数とスロットル開度との関数で求めた推定吸入空気量の信号との偏差が所定の範囲外か否かを診断することを特徴とする請求項に記載のエンジン制御装置。
  14. 電制スロットルを備えたエンジンのシリンダに入る吸入空気量を計測する手段、エンジン回転数を計測する手段、アクセル開度を計測する手段を備えると共に、
    前記エンジン回転数と前記アクセル開度の二変数からエンジンの目標トルクを決定する手段、前記目標トルクから基準燃料噴射量Tp2を決定するトルク制御手段、前記吸入空気量をエンジン回転数で割ってストイキ空燃比(A/F=14.7)となるような係数を乗じて1シリンダ当たりの基本燃料噴射量Tp1を決定する手段、前記エンジン回転数と前記アクセル開度の二変数から基準燃料噴射量Tp2を決定する手段、及び、前記基準燃料噴射量Tp2に目標空燃比を乗じてストイキ空燃比(A/F=14.7)で割って目標燃料噴射量Tp3を算出する手段、を備えたエンジン制御装置であって
    該制御装置は、前記運転状態計測手段の異常を診断する手段と異常時切換え手段とを備え、該異常時切換え手段は、前記吸入空気量計測手段が正常時にはトルク制御手段で決定した基準燃料噴射量Tp2を選択し、前記吸入空気量計測手段が異常時にはエンジン回転数とアクセル開度の二変数から求めた基準燃料噴射量Tp2を選択する切り換え制御行うことを特徴とするエンジン制御装置。
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