JP3910441B2 - 対象物搬送機構及びゲーム装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ゲームの対象物である景品等を、所定の場所まで移動させるゲーム装置に用いられる対象物搬送機構及びこのゲーム装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、景品を逃がさないように保持しつつ所定場所まで搬送することにより、景品が獲得できるようになる景品獲得ゲーム装置には、景品を押し搬送したり、すくい上げて搬送するための景品搬送機構や、景品を把持して搬送するための景品搬送機構が設けられている。
【0003】
景品を押し搬送するための景品搬送機構は、載置面上の景品を押しアームで押すようにして保持し、この景品を載置面上で転がしたり滑らせるようにして所定場所まで搬送するのに用いられる。この景品搬送機構では、保持中の景品を押しアームの移動範囲から逃がしてしまわないように搬送することが景品獲得上重要となる。
【0004】
また、景品をすくい上げ搬送するための景品搬送機構は、所定位置にある景品をすくい上げアームですくい上げるようにして保持した後、この景品を所定場所まで搬送するのに用いられる。この景品搬送機構では、景品をすくい上げアームでうまくすくい上げること(捕獲すること)と、景品をすくい上げアームを用いて落下させないように(逃がしてしまわないように)搬送することが景品獲得上重要となる。
【0005】
さらに、景品を把持して搬送する景品搬送機構は、複数の把持アームを揺動させて、景品を把持した後、この景品を所定場所まで搬送するのに用いられる。この景品搬送機構では、景品をうまく把持(捕獲)することと、把持中の景品が振動等により落下して(逃げて)しまわないように搬送することが景品獲得上重要となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、景品を押し搬送する景品搬送機構では、押しアームで景品を搬送している時に、押しアームに押し動作以外に何の動きも生じさせないため、搬送中の景品の動きが単調となり、ゲームに盛り上がりが欠けるという問題があった。
【0007】
また、景品をすくい上げ搬送する景品搬送機構でも、すくい上げアームで景品の搬送中に、このすくい上げアームに振動等が与えられる以外に景品の保持に関する何の動きも生じさせないため、上記と同様の問題があった。また、この景品搬送機構では、すくい上げアームで景品をすくい上げる(捕獲する)時に、このすくい上げアームに一定のすくい上げ動作以外に、景品の捕獲に関する何の動きも生じさせないため同様な問題があった。
【0008】
さらに、景品を把持して搬送する景品搬送機構でも、把持アームが、景品を把持する(捕獲する)時に、把持動作以外に、景品の捕獲に関する何の動きも生じさせないため、上記と同様の問題があった。また、景品の搬送中においても上記と同様な問題があった。
【0009】
なお、以上の説明は、ゲームの対象物(景品)を所定場所まで搬送することにより、この対象物を獲得できるゲーム装置用の景品搬送機構に関するものであるが、ゲームの対象物を所定場所まで搬送することにより、一定の利益(例えば、対象物に応じた景品)が獲得できるゲーム装置用の対象物搬送機構についても同様な問題が生じる。
【0010】
この発明は、以上の点に鑑み、アームを用いてゲームの対象物の捕獲や搬送を行う場合に、単なる対象物の捕獲動作や搬送動作以外に、アームに特別の動きをさせることができるゲーム装置用の対象物搬送機構及びゲーム装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1記載の発明は、対象物に接触して、この対象物の押し上げ、移動、すくい上げ移動、又は、把持を行うアームを有し、当該アームを用いて対象物を所定の場所に移動させるゲーム装置に用いられる対象物搬送機構であって、アームが、押し上げ、移動、すくい上げ移動、又は、把持する方向である基準の向きから向きを変えられるように、支持手段に揺動可能に取り付けられ、アームの揺動範囲を調整する揺動調整手段を有し、揺動調整手段は、アーム側に、このアームの揺動に応じて揺動する揺動面を有し、支持手段側に、揺動面に当接してこの揺動面の揺動を規制するとともに、揺動面との距離を変更することにより、アームの揺動範囲を調整する揺動規制面を有していることである。
【0012】
この発明では、アームを対象物に接触させて、この対象物を移動させる場合、すなわち、アームで対象物を捕獲又は保持するときや、捕獲又は保持した対象物を搬送する場合、アームを、対象物を押し上げ、移動、すくい上げ移動、又は、把持する方向である基準の向きから、対象物が逃げるような向きに揺動させることができ、ゲームに面白みを加えることができる。この場合、揺動調整手段により、アームの揺動範囲を調整することにより、ゲームの難易度を種々に変更することができる。すなわち、アーム側の揺動面とアームが取り付けられる支持手段側の揺動規制面との距離を大きくすれば、アームの揺動範囲が大きくなり、これらの距離を小さくすれば、アームの揺動範囲が小さくなるとともに、これらの距離を0とすれば、揺動面が揺動規制面に当接して、アームの揺動は完全に規制される。
【0013】
なお、アームには、対象物を保持しつつ押し搬送するもの、対象物をすくい上げて(捕獲して)搬送するもの、対象物を把持して(捕獲して)搬送するもの等がある。
【0014】
この発明の請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の場合において、アームが基準の向きから揺動し難くなるように、アームの揺動に抗して弾性力を発生する弾性手段を有することである。
【0015】
この発明では、対象物を捕獲又は保持しようとするときに、アームは、弾性手段によって基準の向きに向けられているが、対象物から受ける力によってこれに回転力が生じれば、この回転力に見合う分だけ弾性手段が弾性変形して回動する。
【0016】
この発明の請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明の場合において、弾性手段は、アームの揺動を弾性変形によって抑える捻りバネであることである。
【0017】
この発明では、アームの基準の向きからの揺動を抑制するのに、捻りバネがあればよいので、弾性手段の構成の単純化を図ることができる。
【0018】
この発明の請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の何れかに記載の発明の場合において、揺動調整手段は、揺動面を有し、アームと一体になって揺動する揺動部材と、揺動規制面を、揺動中の揺動部材の揺動面に係合させて、この揺動部材の所定量以上の揺動を阻止する揺動阻止部材とを有することである。
【0019】
この発明では、揺動中の揺動部材の揺動面に揺動阻止部材の揺動規制面を係合させて、アームと一体となって揺動する揺動部材の一定量以上の揺動を阻止することにより、アームの揺動範囲を決定している。
【0020】
この発明の請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明の場合において、揺動阻止部材が、所定軸を中心に回動することにより、揺動規制面を揺動部材の揺動面に対して進退させるカムであり、かつ、カムを回動させる駆動源を有していることである。
【0021】
この発明では、カムの回動によって、このカムの揺動規制面と揺動部材の揺動面との距離を変えることができるので、アームの揺動範囲の変更を容易に行うことができる。また、この発明では、駆動源を作動してカムをどのようにでも回動できるので、ゲーム中にアームの揺動範囲を種々に変化させることができ、その分、ゲームを面白くすることができる。
【0022】
この発明の請求項6記載の発明は、請求項1乃至5の何れかに記載の対象物搬送機構を備えるゲーム装置であって、対象物を配置する配置部と、対象物を獲得するための獲得口とを有し、アームにより配置部上の対象物を獲得口に移動させることによって対象物又はその他景品等を獲得するゲームを行うことである。
【0023】
この発明では、対象物搬送機構のアームを使用して配置部上の対象物等を獲得口に移動させる場合に、アームを一定範囲で揺動させることができるため、対象物等を捕獲又は保持するときや、捕獲又は保持した対象物等を搬送するときに、アームから対象物等を逃がすようにすることができ、その分、ゲームを面白くすることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
【0025】
実施形態1.
図1及び図2はこの発明の一実施の形態に係る対象物搬送機構を備えた景品獲得ゲーム装置を示している。
【0026】
景品獲得ゲーム装置Qは、図1で示されるように、配置部である湾曲面M上に載置される球状の景品Kを、この湾曲面Mの中央部から後方まで続く上り勾配の押上面M1に沿って転がしつつ押し上げ移動して、この景品Kを押上面M1の端部に設けられた所定場所となる獲得口Lまで搬送することにより、景品Kが獲得できるゲームを行うものである。この景品獲得ゲーム装置Qは、筺体5の上部に景品収納部50が形成され、中間部にゲーム空間Vが形成され、下部にカウンター状に前方に張り出す操作部51が形成されており、ゲーム空間Vの前面側が透明板52で覆われている。
【0027】
景品収納部50には、図1で示されるように、モータ60によって円板61を所定角度だけ回転させる景品供給装置6が設けられており、この景品供給装置6が円板61の開口61aに落とし込まれた景品Kを、景品収納部50の底板開口部50aまで回動させることにより、景品Kをゲーム空間V側に供給できるようになっている。
【0028】
ゲーム空間Vには、図1で示されるように、下部に上面が湾曲面Mとなった台7が設置され、この台7の後端と筺体5の後板53間に、操作部51に通じる獲得口Lが形成されている。また、このゲーム空間Vには、一対の平行な支持レール8,8が設けられており、この支持レール8,8に、景品選択搬送装置1が、これに沿って左右方向に移動可能に支持されている。
【0029】
操作部51には、図2で示されるように、カウンター上面にスタートボタン9、ストップボタン10、左右動ボタン11が設けられており、前面にコイン投入機12、景品取出部13が設けられている。スタートボタン9は左右動装置21(後述)を作動して、景品選択搬送装置1をスタート位置(図2中鎖線の位置)から右方に移動させるものであり、ストップボタン10は景品選択搬送装置1の右動を停止して、その後、景品選択搬送装置1に一定の動作を行わせるものである。左右動ボタン11は左右動装置21(後述)を作動して、景品選択搬送装置1を左右方向に移動させるものであり、これを右向きに回している間、景品選択搬送装置1は右方に移動し、これを左向きに回している間、景品選択搬送装置1は左方向に移動する。なお、景品取出部13と獲得口Lとは連通しており、この連通孔に不図示の景品検知センサーが設けられている。
【0030】
ここで、図1中符号14は、スタートボタン9、ストップボタン10、左右動ボタン11、景品検知センサー等からの信号に基づいて、景品供給装置6や景品選択搬送装置1のモータを制御する制御装置を示しており、符号15は、景品収納部5から落下した景品Kを台7の湾曲面M上に落とすための転がし板を示している。また、符号16は照明装置を示している。なお、ゲームの対象物である景品Kは、透明な球状のカプセル内に種々のキャンディや人形等を収納したものである。
【0031】
次に景品選択搬送装置1について説明する。景品選択搬送装置1は、左右動して、景品搬送アーム3(後述)を湾曲面M上の所望の景品Kの向きに向けるとともに、この景品搬送アーム3で、湾曲面M上の所望の景品Kを逃がさないように押しつつ、獲得口Lまで搬送するためのものである。景品選択搬送装置1は、図3で示されるように、支持レール8,8に沿って左右動する左右移動部2と、この左右移動2の下端部に上端が回動自在に支持され、左右移動部2とともに左又は右方向に移動するとともに、下部側を湾曲面Mに沿うように前後方向に回動させて、景品Kを搬送する景品搬送アーム3とから構成されている。
【0032】
左右移動部2は、図3で示されるように、貫通する支持レール8,8に支持された状態で、左右方向に移動自在なケーシング20と、ケーシング20内に取り付けられ、ケーシング20を左右方向に移動させる左右動装置21と、ケーシング20内に取り付けられ、ワイヤーWを用いて、景品搬送アーム3の下部側を前後方に回動させるアーム駆動手段としての巻き上げ装置22とから構成されている。なお、景品搬送機構は、巻き上げ装置22と景品搬送アーム3とから構成されている。
【0033】
ケーシング20は、図3で示されるように、金属板を曲げて上部側と前部側と左右両側部側とを覆うように形成したものであり、支持レール8,8が貫通する水平な中央部20aに左右動装置21が取り付けられているとともに、中央部20aの後部からの下方へ下る後垂れ部20bに巻き上げ装置22が取り付けられている。また、このケーシング20には、中央部20aの前部からの下方へ下る前垂れ部20cの下端に、景品搬送アーム3を回動自在に支持する左右に水平な支軸20dが設けられている。
【0034】
左右動装置21は、図3で示されるように、ケーシング20に取り付けられるモーター21aと、モーター21aの回動軸に取り付けられ、一方の支持レール8に密着する摩擦車21bとから構成されており、支持レール8,8上を転がる摩擦車21bの摩擦力により、ケーシング20を含めた左右移動部2全体を、この支持レール8,8に沿って左右動させるものである。なお、モーター21aは、回転軸の回転方向と回転量が制御できるステップモータから形成されている。
【0035】
巻き上げ装置22は、図3で示されるように、ケーシング20に取り付けられるモーター22a及びワイヤ掛け22bと、モーター22aの回動軸に取り付けられたワイヤ巻き22cと、一端がワイヤ巻き22cに取り付けられ、他端が景品搬送アーム3に連結されるワイヤWとから構成され、モーター22aの作動により、ワイヤWがワイヤ巻き22cに巻かれたり、ワイヤ巻き22cから巻き出されたりすることにより、景品搬送アーム3を、支軸20dを中心に前方の待機位置イと、後方の景品払出位置ロとに回動させる。この場合、景品搬送アーム3の下部は、ほぼ湾曲面Mに沿うように移動する。
【0036】
景品搬送アーム3は、図4で示されるように、本体ケーシング30と、支持ケーシング31と、揺動軸32と、軸受33、34と、揺動部材35と、連結具36と、アームとしての押上板37と、板カム装置38と、弾性手段としての屈曲バネ39と、重り40と、ワイヤ連結棒41とから構成されている。なお、揺動面35a(後述)を有する揺動部材35と揺動規制面R(後述)を有する板カム装置38とにより回動調整手段(揺動調整手段)が構成される。
【0037】
本体ケーシング30は、図4及び図6で示されるように、金属板をコの字形に折り曲げて前部側と左右両側部側とを覆うようにして、上下に長く形成したものであり、上部に左右移動部2の支軸20dに回動自在に支持される支持部30aが形成され、下部の後部側(側面部30c)が前後方向に細くなるようにカットされている。この本体ケーシング30内には、上部側内方に、前面部30bとの間で空間を形成するように、金属板を断面略(コ)の字に折り曲げた支持ケーシング31が固定されているとともに、前面部30bの中央に沿って揺動軸32が上下方向に配置され、この揺動軸32が、軸受33、34を介して、この前面部30bに回動自在に支持されている。この場合、下側の軸受34は、揺動軸32を径方向に支持するラジアル軸受となるものであるが、上側の軸受33は、揺動軸32を径方向のみでなく軸線N方向にも支持するスラスト軸受ともなるものである。
【0038】
揺動軸32は、図4及び図6で示されるように、左右方向に延びる水平な揺動部材35の中心部を貫通することにより、上部側に、この揺動部材35が固定されているとともに、下端部が、連結具36の固定部材36a内に差し込まれて固定されている。なお、揺動部材35の後面には、板カム装置38側と係合する揺動面35aが形成されている。
【0039】
押上板37は、図4及び図5で示されるように、下部側が左右に延びる幅広の押上部37aとなっており、この押上部37aの中間部から上方に延びる細幅の支持部37bに、連結具36の支持部材36bが固定されている。この押上板37は、揺動軸32端の固定部材36aを支持部材36b側に差し込み、これらに連結具36のピン36cを貫通させることによって、揺動軸32と連結されており、ピン36cを中心に下部を前後に回動できるようになっているとともに、揺動軸32と一体となって、その軸線N回りに、基準の向きS(後述)を中心として所定角度だけ前後に揺動できるようになっている。この場合、軸線Nは押上板37の中央部に沿うように配置される。
【0040】
ここで、押上板37は、本体ケーシング30の下方に設けられているので、景品搬送アーム3が待機位置イから景品押出位置ロに回動する場合に、湾曲面Mにほぼ直行した状態、すなわち、軸線Nが湾曲面Mにほぼ直行した状態で、湾曲面Mに下端部をほぼ沿わせつつ移動する。
【0041】
なお、支持部材36bには、押上板37の上端側が係合するストッパー部Dが形成されていて、押上板37の下部側が一定角度以上前方に回動しないようになっている。また、押上部37aは、左右端側が軽く後方に屈曲され、後方に向かって凹状に形成されている。
【0042】
板カム装置38は、図4及び図6で示されるように、回動することによって、揺動部材35側を、この揺動部材35の揺動軸32寄りの揺動面35aに進退させる厚肉の板カム38aと、この板カム38aを正逆方向に回動させる駆動源であるモータ38bとから構成されている。モータ38bは、支持ケーシング31の側面部外方に駆動軸Gを内部に突出させた状態で取り付けられており、この駆動軸Gに、これと一体に回動するように板カム38aが取り付けられている。
【0043】
板カム38aは、揺動部材35側が円弧上に形成された揺動規制面Rとなり、駆動軸Gを中心に、この揺動規制面Rが揺動部材35の揺動面35aに当接する拘束位置ハと、この揺動規制面Rが揺動部材35の揺動面35aから最も後方に離間する小拘束位置ニとの間を回動する。板カム38aが拘束位置ハにある場合には、図7の(a)で示されるように、軸線Nを中心にした揺動部材35の揺動は完全に阻止されるため、押上板37は景品Kを最も逃がしにくい基準の向きS(景品Kを押し上げる向きであり、獲得口Lに向いた向き)を向くこととなる。また、板カム38aが小拘束位置ニにある場合には、図7の(b)で示されるように、揺動部材35の揺動面35aと板カム38aの揺動規制面Rとの間には一定の隙間が生じるため、押上板37は、揺動部材35が板カム38aの揺動規制面Rに当たるまで、基準の向きSを中心にして軸線N回りを揺動可能となり、景品Kを逃がし易い向きに向くことができるようになる。
【0044】
なお、板カム38aは、景品搬送アーム3が待機位置イから湾曲面Mの中間部(最も低い位置)上方まで回動する間には、拘束位置ハに位置決めされるが、景景品搬送アーム3が、ここから景品払出位置ロまで回動する間には、拘束位置ハから小拘束位置ニに変化するように徐々に回動する。
【0045】
屈曲バネ39は、針金状のバネ鋼を一定形状に屈曲して形成したものであり、図4で示されるように、一端が支持ケーシング31の後面部31bに固定され、他端が揺動軸32の中間部に固定されている。この屈曲バネ39は、捻り変形や曲げ変形によって生じる弾性力により、押上板37が基準の向きSから他の向きに向きを変えるように回動するのを抑える働きを有する。
【0046】
重り40は、景品搬送アーム3を景品払出位置ロから待機位置イに回動させるためのものであり、支持ケーシング31の後面部31bに取り付けられている。ワイヤ連結棒41は、支持ケーシング31の後面部31bに外方に突出するように固定され、左右移動部2のワイヤWの端部と連結される。
【0047】
つぎに、景品獲得ゲーム装置Qの動作を景品搬送アーム3の動作を中心に説明する。ゲーム開始前には、景品選択搬送装置1は、図2中の鎖線で示されるように、ゲーム空間Vの左側のスタート位置に位置決めされ、景品搬送アーム3が、図1で示されるように、前方の待機位置イに位置決めされている。なお、景品搬送アーム3の押上板37は自重によりピン回りを回動して、ほぼ下向きの状態になっている。
【0048】
コイン投入機12に所定金額のコインを投入した後、スタートボタン9を押すと、左右動装置21のモーター21aが作動し、左右移動部2が支持レール8,8に沿って、ゲーム空間V中を右方に移動する。左右移動部2とともに、景品搬送アーム3も右方に移動するので、プレーヤは、景品搬送アーム3の押上板37が湾曲面M上の所望の景品Kの前方に来た時点で、ストップボタン10を押す。このことにより、左右動装置21のモーター21aが停止するとともに、巻き上げ装置22のモーター22aが作動して、ワイヤWをワイヤ巻き22cに巻き取っていくので、景品搬送アーム3は、支軸20dを中心に待機位置イから景品払出位置ロに向かって回動する。
【0049】
このことにより、押上板37も支軸20dを中心に後方に回動することとなるが、この押上板37は、これが景品Kに触れることにより、連結具36のストッパー部Dに当たるまで回動し、景品Kを押して搬送できるようになる。この場合、押上板37は、板カム装置38の作用(屈曲バネ39の作用もある)により、獲得口Lに向かう基準の向きSを向いた状態で、下端部を湾曲面Mにほぼ沿わせるように移動し、この湾曲面M上の景品Kを後方に押しつつ転がし(滑りもある)搬送する。
【0050】
つぎに、押上板37が湾曲面Mの押上面M1上方を移動はじめると、板カム装置38が作動し、板カム38aの湾曲面Rが揺動部材35から離れ始めるため、押上板37は、揺動部材35が板カム38aに当たるまで、基準の向きSを中心にして、左右に揺動可能になってくる。したがって、このような状態で、押上板37により景品Kが押されると、景品Kが押上板37の軸線N側より離れた位置にある場合には、景品Kから受ける力によって、押上板37に軸線Nを中心とした回転力が発生し、押上板37は基準の向きSから向きを変えるように右方や左方に回動しようとする。
【0051】
ところが、押上板37には、屈曲バネ39により基準の向きSに向けられているので、押上板37の回動はある程度抑えられる。すなわち、景品Kが押上板37の軸線N側近くにあると、景品Kによって与えられる押上板37への回転力は小さなものであるため、屈曲バネ39の僅かな変形によって、この回転力は吸収され、押上板37は基準の向きSから僅かに向きを変えるだけとなって、この押上板37で景品Kを充分に搬送できるが、景品Kが押上板37の軸線N側から充分離れていて、景品Kの押上板37に対する回転力が大きくなると、屈曲バネ39の変形量も大きくなって、押上板37が基準の向きSからやや大きく向きを変えることとなるため、景品Kが押上板37から逃げるような力を受けることとなり、押上板37による景品Kの保持が難しくなって、この押上板37で景品Kを搬送するのは難しくなる。
【0052】
そして、景品Kが転がって押上板37の左方や右方に逃げはじめると、景品Kの移動に合わせて、左右動ボタン11を左方や右方に回動し、左右動装置21を作動させて、景品Kが押上板37の中央(軸線N側)にくるよう、この押上板37を左右に移動させる。このことにより、押上板37を、基準の向きSに戻したり、基準の向きSから向きを変えたり、基準の向きを中心に前後に揺動させたりすることができるようになり、押上板37に種々の動きを生じさせることができるようになる。
【0053】
一方、景品Kが上り勾配の傾斜面Tを上りはじめると、図8で示されるように、景品Kは、自重Wの傾斜面Tに沿った分力(これを加圧力Pとする)を押上板37に及ぼす。景品Kが押上板37の中央にあって、加圧力Pが、図9の(a)で示されるように、押上板37の軸線N側に作用する場合には、押上板37は回動して景品Kを逃すことなく、景品Kを搬送できるが、図9の(b)で示されるように、景品Kが押上板37の中央からややはずれた位置にある場合には、加圧力Pと軸線Nからの距離aとにより、押上板37に軸線N回りの回転力a・Pが作用し、押上板37は屈曲バネ39の変形に伴う弾性力とつり合う分だけ、軸線N回りに回動しようとする。
【0054】
そして、図9の(c)で示されるように、押上板37が回動して向きを変えると、加圧力Pは、押上板37を押す分力P1と、景品Kが押上板37に沿って移動しようとする分力P2に分けられるため、押上板37は、分力P1による軸線N回りの回転力a1・P1によって、屈曲バネ39の弾性力に抗しつつ、揺動部材35が板カム38aに当たるまで回動しようとするとともに、景品Kは押上板37に沿って移動し、この押上板37から逃げようとする。
【0055】
したがって、景品Kが上り勾配の押上面M1にかかると、押上板37は、景品Kから受ける力が大きくなって回動し易くなり、揺動部材35が板カム38aに当たるまで容易に回動し、景品Kを逃し易い状態になるとともに、景品Kにも、この押上板37に沿ってこれから逃げるような自重による力が発生するため、これらが重なって、景品Kは押上板37から逃げやすい状態となる。そして、この傾向は、押上面M1の傾斜角度が大きくなるに従って強くなり、かつ、板カム38aの揺動規制面Rの揺動部材35からの離れ量が多くなるほど強くなる。このため、押上板37が、獲得口Lに近づくにつれて(押上面M1の傾斜角が大きくなるとともに、板カム38aと揺動部材35との隙間が大きくなる)、押上板37による景品Kの保持は難しくなり、景品Kを獲得口Lに搬送するのが難しくなる。
【0056】
そして、景品搬送アーム3が景品払出位置ロまで回動すると、巻き上げ装置22のモーター22aが逆方向に回動して、ワイヤ巻き22cからワイヤWを巻き出し、景品搬送アーム3を重り40の作用で待機位置イまで回動させるとともに、板カム装置38のモータ38bが作動して、板カム38aを拘束位置ハまで回動させる。また、左右動装置21のモーター21aが作動して、景品選択搬送装置1を支持レール8,8に沿って移動し、これをスタート位置に移動させる。なお、景品搬送アーム3が待機位置イに回動する場合に、押上板37が景品Kに当たると、この押上板37はピン36cを中心に下部側を後方へ回動し、景品Kとの干渉を回避する。また、景品Kが獲得口Lまで搬送された場合には、この景品Kは景品取出部13から取り出しできるとともに、景品供給装置6のモータ60が作動し、新たな景品Kがゲーム空間Vの台9上に供給される。
【0057】
以上のように、この景品搬送アーム3では、景品Kを保持して搬送する押上板37を、揺動して、向きが、景品Kを逃しにくい基準の向きSを中心にして、逃し易い向きに向くように、揺動軸32の軸線N回りに回動可能に設け、かつ、揺動調整手段を設けて、押上板37の、基準の向きSを中心とした揺動可能な範囲(回動範囲)を調整できるようにしているので、景品Kの保持搬送時の押上板37の動き(回動)によって、ゲームに面白味を加えることができる。この場合、押上板37の揺動可能範囲の調整の仕方により、押上板37の基準の向きSからの回動範囲が定められるため、ゲームの難易度を容易に変化させることができる。
【0058】
また、この景品搬送アーム3では、押上板37により景品Kを押上面M1上に押し上げるようにしているので、押上板37が景品Kから受ける力が大きくなり、押上板37が基準の向きSから向きを変え易くなるとともに、景品Kにも押上板37から逃げようとする力が生じるため、この景品搬送アーム3では、ますます、押上板37で景品Kを保持しつつ搬送するのが難しくなり、ゲームテクニックが必要になる分、ゲームを面白くすることができる。
【0059】
さらに、この景品搬送アーム3では、押上板37が基準の向きSから向きを変えるのを屈曲バネ39により抑制するようにしているので、搬送中の景品Kが押上板37の軸線N側近傍にある場合には、屈曲バネ39の働きにより、押上板37は基準の向きSからほとんど向きを変えることがなく、景品を逃がすことなく搬送できるが、搬送中の景品Kが押上板37の軸線N側より離れた位置にある場合には、景品Kによる回転力が大きくなるため、押上板37は、この回転力と屈曲バネ39の弾性変形に伴う弾性力とがつり合う位置まで、基準の向きSから大きく回動して、向きを変えることとなり、景品Kを逃がし易くなる。
【0060】
また、この景品搬送アーム3では、回動調整手段を、押上板37と一体となって揺動可能な軸線N側の揺動部材35と、軸線N側の揺動規制面Rを揺動中の揺動部材35に係合させて、この揺動部材35の所定量以上の揺動を阻止する板カム38aと、この板カム38aを回動させるモータ38bとにより構成しているので、板カム38aの回転により、押上板37が基準の向きSにある場合の揺動部材35の揺動面35aと板カム38aの揺動規制面Rとの間の距離を変更でき、押上板37の基準の向きSからの最大回動量を容易に変更できるとともに、モータ38bによって、ゲーム中に揺動部材35と板カム38aとの間の距離を種々に変更して、押上板37の最大回動量を変更できるので、その分ゲームを面白くすることができる。
【0061】
さらに、この景品搬送アーム3では、押上板37の景品K側の後面を凹状に形成しているので、押上板37で保持している景品Kを逃げにくくすることができるとともに、景品Kを押上板37の中央の軸線N側に集めることができ、その分押上板37の向きが変わりにくくなって、ゲームを面白くすることができる。
【0062】
なお、景品Kを球状カプセルに入れずに、湾曲面M上を滑らせるようにしてもよい。
【0063】
また、景品搬送アーム3は、弾性手段である屈曲バネ39を備えないものであってもよい。
【0064】
実施形態2.
図10は、この発明の他の実施の形態に係る対象物搬送機構中の景品搬送アームを示している。なお、実施形態1で説明したものと同一機能を有するものには同一符号を付し、その説明を省略する。
【0065】
この景品搬送アーム3Aは、構成の一部が実施形態1の景品搬送アーム3と異なるが、この景品搬送アーム3Aも、実施形態1の景品搬送アーム3と同様に、左右移動部2の支軸20dに回動自在に支持され、待機位置イと景品押出位置ロとの間を回動するとともに、左右移動部2とともに、レール8,8に沿って左右動して、基準の向きSが獲得口Lに向けられる押上板37により、湾曲面M上の景品Kを獲得口Lに向けて押し搬送するものである。この景品搬送アーム3Aも巻き上げ装置22とともに対象物搬送機構を形成する。
【0066】
景品搬送アーム3Aは、図10で示されるように、本体ケーシング30の前面部30b内面中央に、上下に長い板バネ装置50が取り付けられていて、この板バネ装置50の本体ケーシング30から下方に突出する揺動軸56の端部に、この揺動軸56の軸線Nが自身の(押上板37の)中央部に沿って配置されるような状態で、連結具36を介して、押上板37が固定されている。
【0067】
板バネ装置50は、押上板37の基準の向きSを中心とした軸線N(揺動軸56の軸線N)回りの揺動を板バネ58(後述)によって抑制するとともに、この板バネ58の弾性係数を変化させて、景品Kから受ける力に基づく押上板37の基準の向きSを中心とした揺動量を変更(調整)できるようにしたものである。この板バネ装置50は、軸受部材51,52と、ねじ部材53と、駆動手段であるモータ54と、連結棒55と、揺動軸56と、スラスト軸受57と、弾性手段である板バネ58と、変形阻止部材59とから構成されている。
【0068】
軸受部材51,52は、本体ケーシング30の前面部30b内面の上下の位置に取り付けられ、この軸受部材51,52間に、ねじ部材53が両端を回動自在に支持された状態で取り付けられているとともに、連結棒55が両端を固定した状態で取り付けられている。また、下側の軸受部材52には、スラスト軸受57が上下方向を向くように固定され、このスラスト軸受57中に、揺動軸56が、その軸線N回りに回動自在に取り付けられている。揺動軸56のスラスト軸受57からの突出部は、一端が上側の軸受部材51に取り付けられた板バネ58の他端を把持する拡大把持部56aとなっている。なお、軸受部材51を貫通するねじ部材53の上端には、このねじ部材53を正逆回転させるモータ54が取り付けられている。
【0069】
変形阻止部材59には、後部に、ねじ部材53が貫通するように螺合する雌ねじ部が形成されており、前部に、連結棒55に沿って移動できるように、連結棒55用の貫通孔が形成されている。また、変形阻止部材59の中間部には、板バネ58貫通用の貫通孔59aが形成されているが、この貫通孔59aの一部のサイズは、板バネ58のねじれ変形を防止できるように、この板バネ58の断面形状より僅かに大きい形状に形成されている。なお、板バネ58は、図11で示されるように、断面が矩形状をした、上下に長い形状に形成されている。
【0070】
板バネ58は、押上板37が景品Kの押し上げ方向である基準の向きSに向いた状態では、変形を生じないが、押上板37が基準の向きSから向きを変えるように軸線N回りに回動して、その分だけ揺動軸56が回動すると、捻れ変形を生じて、押上板37を基準の向きSに戻そうとする捻りバネとしての働きがある。このため、この景品搬送アーム3Aも、実施形態1の景品搬送アーム3と同様な効果を得ることができる。
【0071】
また、この景品搬送アーム3Aでは、モータ54によるねじ部材53の回動によって、変形阻止部材59を連結棒55に沿わせて上下動させることができるので、変形阻止部材59の位置によって、板バネ58が押上板37の回動によって弾性変形(ねじれ変形)する範囲、言い換えれば、板バネ58の弾性係数を変えて、押上板37の基準の向きSを中心とした揺動量を変更(調整)できる回動調整手段としての働きがある。
【0072】
すなわち、変形阻止部材59が本体ケーシング30の上部側の位置にあると、板バネ58の弾性変形する長さが増えて、板バネ58の弾性係数が小さくなり、変形阻止部材59が本体ケーシング30の下部側の位置にあると、板バネ58の弾性変形する長さが減少して、板バネ58の弾性係数を大きくできる。このため、この景品搬送アーム3Aでは、押上板37が景品Kから同じ軸線N回りの回転力を受けても、変形阻止部材59の位置によって、押上板37の軸線N回りの回動量を変えることができ、ゲームの難易度を容易に変えることができる。また、この景品搬送アーム3Aでは、変形阻止部材59の位置をモータ54によって自由に変更できるため、ゲーム中に時間の経過とともに、板バネ58の弾性係数を種々に変化させることができ、その分ゲームを面白くすることができる。
【0073】
実施形態3.
つぎに、実施形態1、2で説明した景品搬送アーム3,3Aを、他の景品獲得ゲーム装置に使用した場合について説明する。なお、実施形態1、2で説明したものと同一機能を有するものには、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0074】
図12は、矢印E1方向に回転する水平円板100の配置部である載置面100aに沿って、軸線Fを中心として回動する景品押出アーム101の押出部101aを矢印E2方向に移動させることにより、載置面100a上の景品Kを、押すように移動して、水平円板100下方の獲得口Lに落とし込むことにより、この景品Kが獲得可能な景品獲得ゲーム装置Q1を示している。
【0075】
この景品獲得ゲーム装置Q1において、景品搬送アーム3,3Aは、景品押出アーム101の押出部101aとして用いられる。この場合、景品搬送アーム3,3Aは、軸線Nが載置面100aにほぼ垂直となるように、ケーシング30が景品押出アーム101の水平部101b端に固定されているとともに、載置面100aに沿って円弧状に移動し、この載置面100a上の景品Kを押し出す押上板37(以下移動板37という)が、基準の向きSが矢印E2方向に向くように位置決めされている。なお、揺動軸32,56と移動板37とは固定連結となっているので、移動板37は、表裏いずれの面を用いても景品Kを押し搬送することができる。
【0076】
この景品獲得ゲーム装置Q1においても、景品搬送アーム3,3Aの移動板37には、景品Kを軸線N側よりやや離れた位置で押す場合に、景品Kを摩擦力に打ち勝って移動させようとする力の反力によって回転力が発生し、移動板37は、弾性手段(屈曲バネ39,板バネ58)の弾性変形分だけ、景品Kを逃しにくい基準の向きSから景品Kを逃しやすい向きに回動する。また、この景品搬送アーム3,3Aは、移動経路が直線でなく円弧状であるため、移動板37により押される景品Kが、移動板37から逃げるように移動し、ゲームを面白くすることができる。
【0077】
なお、回動後の景品押出アーム101を、図12で示される位置に戻す場合にも、移動板37による景品Kの押し搬送がなされる。
【0078】
図13は、一端が操作部110aとなり、他端がすくい上げ部110bとなった景品すくい上げ部材110を、支持部111を中心に自由に動かせるようにして、この景品すくい上げ部材110のすくい上げ部110bで、矢印E3方向に回転する配置部である水平円板112上の景品Kをすくい上げた後、この景品Kを水平円板112外方の獲得口Lに落とし込むことにより、景品Kが獲得可能な景品獲得ゲーム装置Q2を示している。
【0079】
この景品獲得ゲーム装置Q2において、景品搬送アーム3,3Aは、景品すくい上げ部材110のすくい上げ部110bに用いられている。この場合、景品搬送アーム3,3Aは、軸線Nが景品すくい上げ部材110の中間アーム部110cの端部に固定されているとともに、景品Kをすくい上げる押上板37(以下すくい上げ板37という)が、基準の向きSをほぼ上方に向けるように位置決めされている。この場合も、揺動軸32,56とすくい上げ板37とは固定連結となっている。
【0080】
この景品獲得ゲーム装置Q2において、景品搬送アーム3,3Aのすくい上げ板37で景品Kをすくい上げる場合に、軸線Nから離れた部分Y1を用いると、すくい上げ板37が軸線N回りに回動して景品Kが逃げ易く、景品Kのすくい上げは難しくなるが、軸線Nに近い部分Y2を用いると、すく上げ時にすくい上げ板37は回動せず、景品Kのすく上げは容易となる。また、景品をすくい上げた場合に、すくい上げ板37が基準の向きSにあるときには、景品Kは比較的安定し、すくい上げ板37の移動による景品Kの搬送は容易となるが、すくい上げ板37が基準の向きSから向きを変えている場合には、景品Kは不安定な状態(落下しやすい状態)となり、景品Kを獲得口Lまでの搬送するのは難しくなる。
【0081】
なお、景品Kを球状にして、この景品Kがすくい上げ板37上で移動できるようにすれば、景品Kの移動(転がり)によってすくい上げ板37が種々に回動し、ゲームを面白くすることができる。
【0082】
また、この景品獲得ゲーム装置Q2では、景品すくい上げ部材110はプレーヤによって動かされるため、アーム駆動手段は設けられていないが、アーム駆動手段を設けて、景品すくい上げ部材110をアーム駆動手段により動かすようにしてもよい。
【0083】
図14は2本の把持アーム121を駆動部122により回動させて景品Kを把持し、この景品Kを逃がさないように(落とさないように)所定場所(図示されない獲得口)まで搬送することにより、景品Kが獲得可能な景品獲得ゲーム装置の景品搬送キャッチャー120を示している。
【0084】
この景品搬送キャッチャー120では、把持アーム121に景品搬送アーム3,3Aが用いられる。この場合、一対の景品搬送アーム3,3Aは、互いに対向した状態で、屈曲後のケーシング30の端部が駆動部122により支持されているとともに、この駆動部122により回動されて、下端の押上板37(以下これを把持爪37という)どうしが、近づいたり遠ざかったりできるようになっている。各把持爪37は、図15の(a)で示されるように、互いに近づいた場合に、基準の向きSが斜め上向きを向くように位置決めされている。把持爪37は揺動軸32,56に固定されている。
【0085】
この景品搬送キャッチャー120では、一対の把持爪37で景品Kを捕獲する場合に、把持爪37の軸線N側で把持すれば、図15の(a)で示されるように、景品Kをうまく把持できるが、把持爪37の軸線N側から遠い部分で把持すれば、図15の(b)で示されるように、把持爪37どうしが軸線Nを中心に回動して向きを変え、この把持爪37で景品Kを把持するのは困難となる。
【0086】
ここで、把持爪37の軸線N側から遠い部分で景品Kを把持する場合でも、景品搬送アーム3,3Aが弾性手段(屈曲バネ39,板バネ58)を有している場合には、把持爪37を基準の向きSに向けるような弾性力が作用し、把持爪37の回動は抑えられるため、この弾性手段の弾性係数がある程度より大きく、かつ、把持爪37により景品Kを逃がすような動きがなければ、景品Kの把持爪37による把持も比較的容易になされる。また、景品搬送アーム3,3Aに弾性手段を有していず、把持爪37に対する基準の向きSを中心とした最大揺動量のみが定められている場合には、この最大揺動量が比較的小さく定められていれば、把持爪37の回動量は小さくなり、景品Kの把持爪37による把持も比較的容易になされる。
【0087】
なお、景品搬送キャッチャー120は、把持アーム121、すなわち、景品搬送アーム3,3Aを3本以上用いたものであってもよい。また、把持アーム121を水平面上で回動させるように水平に向け、横から景品Kを把持するようにしてもよい。また、一対の景品搬送アーム3,3Aは、一方のみを回動させて、把持爪37どうしを、近づけたり、遠ざけたりするようにしてもよい。
【0088】
【発明の効果】
この発明によれば、アームにより対象物を捕獲又は保持したり、搬送するときに、対象物から受ける力によって、アームを揺動させているので、アームに、単なる対象物の捕獲又は保持動作や搬送動作以外に、特別な動きが生じて、その分ゲームを面白くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施形態1に係る対象物搬送機構を備えた景品獲得ゲーム装置の側断面図である。
【図2】 図1で示される景品獲得ゲーム装置の正面図である。
【図3】 景品搬送アームを有する景品選択搬送装置の断面図である。
【図4】 景品搬送アームの側断面図である。
【図5】 図4のAーA矢視断面図である。
【図6】 図4のB−B矢視断面図である。
【図7】 揺動部材と板カムの作用説明図である。
【図8】 傾斜面上の景品から押上板にかかる力の説明図である。
【図9】 景品に対する押上板の作用説明図である。
【図10】 実施形態2に係る対象物搬送機構中の景品搬送アームの側断面図である。
【図11】 図10で示される景品搬送アームの板バネ装置の主要部を示す斜視図である。
【図12】 実施形態1、2の景品搬送アームを第2の景品獲得ゲーム装置に使用した場合の説明図である。
【図13】 実施形態1、2の景品搬送アームを第3の景品獲得ゲーム装置に使用した場合の説明図である。
【図14】 実施形態1、2の景品搬送アームを景品搬送キャッチャーに使用した場合の説明図である。
【図15】 景品搬送キャッチャーの作用説明図である。
【符号の説明】
35 揺動部材
37 押上板、移動板、すくい上げ板、把持爪(アーム)
38a 板カム(カム)
38b モータ(駆動源)
39 屈曲バネ(弾性手段)
54 モータ(駆動源)
58 板バネ(弾性手段、捻りバネ)
59 変形阻止部材
100a 載置面
122 駆動部
K 景品(対象物)
L 獲得口(所定場所)
S 基準の向き

Claims (6)

  1. 対象物に接触して、この対象物の押し上げ、移動、すくい上げ移動、又は、把持を行うアームを有し、当該アームを用いて前記対象物を所定の場所に移動させるゲーム装置に用いられる対象物搬送機構であって、
    前記アームが、押し上げ、移動、すくい上げ移動、又は、把持する方向である基準の向きから向きを変えられるように、支持手段に揺動可能に取り付けられ、
    前記アームの揺動範囲を調整する揺動調整手段を有し、
    前記揺動調整手段は、前記アーム側に、このアームの揺動に応じて揺動する揺動面を有し、前記支持手段側に、前記揺動面に当接してこの揺動面の揺動を規制するとともに、前記揺動面との距離を変更することにより、前記アームの揺動範囲を調整する揺動規制面を有していることを特徴とする対象物搬送機構。
  2. 前記アームが基準の向きから揺動し難くなるように、前記アームの揺動に抗して弾性力を発生する弾性手段を有することを特徴とする請求項1記載の対象物搬送機構。
  3. 前記弾性手段は、前記アームの揺動を弾性変形によって抑える捻りバネであることを特徴とする請求項2記載の対象物搬送機構。
  4. 前記揺動調整手段は、前記揺動面を有し、前記アームと一体になって揺動する揺動部材と、前記支持手段側に設けられ、前記揺動規制面を、揺動中の前記揺動部材の前記揺動面に係合させて、この揺動部材の所定量以上の揺動を阻止する揺動阻止部材とを有することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の対象物搬送機構。
  5. 前記揺動阻止部材が、所定軸を中心に回動することにより、前記揺動規制面を前記揺動部材の前記揺動面に対して進退させるカムであり、
    かつ、前記カムを回動させる駆動源を有していることを特徴とする請求項4記載の対象物搬送機構。
  6. 請求項1乃至5の何れかに記載の対象物搬送機構を備えるゲーム装置であって、
    前記対象物を配置する配置部と、
    前記対象物を獲得するための獲得口とを有し、
    前記アームにより前記配置部上の対象物を前記獲得口に移動させることによって対象物又はその他景品等を獲得するゲームを行うことを特徴とするゲーム装置。
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