JP3910401B2 - アース端子 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明はアース端子に関し、特に、車両のリサイクル時において、アース端子で破断することにより、アース端子のボルト固定部は車体側に残し、アース線は車体に残さずに離脱可能にするものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車に配線する電線は、その端末にアース端子を接続し、該アース端子を車体にボルト締めで固定している。
例えば、図14(A)に示すように、アース線wの端末をアース端子1に圧着接続し、アース端子1をボルトBにより車体パネルPに締め付け固定しており、図示のようにアース端子を重ねて複数本のアース電線をまとめて車体にアース接続している場合が多い。
【0003】
自動車を廃車とし、解体する場合には、分別回収する必要があるため、ワイヤハーネスを車体から完全に取り除くことが要望されている。
その場合、ボルトBによりアース端子1が車体Pに固定されたアース線wは、ボルトBを車体Pから取り外す必要がある。しかしながら、ワイヤハーネスの車体Pからの取り除き作業は、クレーンの先端に取り付けたフックをワイヤハーネスに引っ掛けて、引き抜くことにより行われており、ボルトBを1本づつ取り除く作業は非常に繁雑で手数がかかるために、車体解体作業時には為されない。
【0004】
よって、アース端子1がボルトBにより強固に車体Pに固定されているアース線wは、図14(B)に示すように、アース端子1が車体Pに固定されたままの状態でアース線wが途中で切断したり、アース端子1との接続端(所謂、首下位置)でアース線が切断してしまい、アース端子1に切断されたアース線wが残留しやすい。
【0005】
上記問題に鑑みて、図15(A)に示す如きアース端子2が提案されている。
アース端子2は取付部2bにミシン目状のスリット2aを設けており、アース端子2がボルト締めされた状態のままスリット2aで破断することにより容易に解体可能としている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記アース端子2の実際の使用においては作業性、設置スペース等を考慮して、図15(B)に示すように、複数のアース端子2A、2Bを重ねて同時にボルトBにより締結される場合が多い。
しかしながら、下層のアース端子2Bは上層のアース端子2Aに覆い被せられているため、アース端子2Bに圧着されたアース線w2を引っ張った際に、アース端子2Bのスリットに応力が伝わらず、アース線w2で破断しやすい問題が生じる。
【0007】
本発明は上記した問題に鑑みてなされたもので、車体解体時にアース線を引っ張った際に、アース端子がボルト固定された部分と電線に接続された部分とが確実に破断し、電線側を車体に残すことなく確実に取り外されるようにすることを課題としている。また、アース端子を二枚重ねて用いている場合にもアース端子が破断してアース線を車体に残さないようにすることを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、電線接続部より軸線方向に車体固定部が突出し、該車体固定部の中心にボルト穴を設けたアース端子において、
上記電線接続部の基板の両側から折り曲げて突設した側壁を、上記車体固定部の平板部の根元側から両側の外周縁に沿って突設した周壁と連続させ
上記車体固定部の平板部には、根元側と上記ボルト穴との間を横断するように一端から他端にかけて薄肉部を設けると共に、上記両側の周壁の内面に平板部の薄肉部の両端と連続して周壁の先端まで延在する薄肉部を設け、これら平板部と周壁に連続して設ける薄肉部をボルト穴を中心とする円弧状の易破壊部とし、該易破壊部は車体から電線取り外し時にボルト止めされた車体固定部を車体側に残して破断される構成としていることを特徴とするアース端子を提供している。
【0009】
上記易破壊部は車体固定部の根元側平板部から上記周壁の内面にかけて形成した薄肉部からなり、上記車体固定部においてボルト穴より根元部分を横断するように一端から他端にかけて設けているため、アース電線で引張力が負荷された時に、易破壊部に応力を集中させて、両端位置から容易にボルト固定された部分と破断させることができる。
【0010】
上記薄肉部はV字溝やU字溝としており、根元側平板部の上面から周壁の内面にかけて形成している。つまり、上記薄肉部は車体固定部の両側部分においては平部に設けずに周壁に設けているので、平部の幅を薄肉部のために広くとる必要がなく、アース端子の小型化に貢献する
【0011】
本発明は、第2に、電線接続部より横向きに屈曲させて、ボルト穴を有する車体固定部を設けたL形状のアース端子を、ボルト穴を連通させて車体固定部を2枚重ねし、車体パネルにボルト締め固定する組み合わせ用のアース端子であって、
上記各アース端子の車体固定部の根元側の平板部の外側縁に沿って周壁を設け、
上記平板部の根元部分に薄肉部を設けると共に、上記周壁の内面に平板部の薄肉部と連続して先端まで延在する薄肉部を設け、これら平板部と周壁に連続して設けるL字状の薄 肉部は上記ボルト穴を囲む易破壊部とし、該易破壊部は、重ねた相手方のアース端子の車体固定部の屈曲側の外縁に沿う位置にあり、車体から電線取り外し時に、上記易破壊部はボルト止めされた車体固定部を車体側に残して破断される構成としていることを特徴とするアース端子を提供している。
【0012】
上記構成とすると、上記組合せアース端子を重ねて車体にボルト締め固定した状態において、上記各アース端子の易破壊部は相手方アース端子が重ねられていない位置に設けられているため、いずれか一方のアース端子に接続されアース線が引っ張られた際に、他のアース端子に邪魔されることなく易破壊部に引張力を直接的に負荷して破断でき、車体固定部を車体側に残した状態で、アース線を車体より確実に取り外すことができる。
【0013】
上記組み合わせアース端子においても、易破壊部は、薄肉部から形成している。
上記易破壊部は、車体固定部の根元部分にL字状に横断して設けるために、両側外端位置から破断していくことができ、車体固定部を根元側でボルト固定部分と電線接続部を確実に破断できる。
【0014】
上記薄肉部はV字溝やU字溝としており、根元側平板部の上面から周壁の内面にかけて形成している。つまり、上記薄肉部は車体固定部の側面部分においては平部に設けずに周壁に設けているので、平部の幅を薄肉部のために広くとる必要がなく、アース端子の小型化に貢献する。
【0015】
上記アース端子の電線接続部は、基板より絶縁被覆バレルと芯線バレルを突設し、これらバレルにより電線端末を圧着して接続する圧着端子からなり、これらバレルを突設した部分の先端から基板を横向きに屈曲させて上記車体固定部を設けている。なお、電線接続部は圧接タイプとしてもよい。
上記車体固定部の中心にはボルト穴を設け、該ボルト穴の両側に、2枚重ねする車体固定部を互いに係止するロック爪と係止溝を設けている。
【0016】
また、上記易破壊部には、電線接続部の中心軸線とボルトを中心とする円の交差位置に、貫通穴を設けていることが好ましい。
上記貫通穴が引張力が作用する電線接続部の中心軸線上に位置するため、アース線を引っ張った際に、該引張力が上記貫通穴にダイレクトに伝達し、上記貫通穴を破断開始位置として破断が行われやすくなる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1及び図2は第1実施形態を示す。
アース端子10はアース電線wに圧着接続され、車体PにボルトBで締め付け固定されて、車体Pにアース接続されるものである。車両解体時において、車体Pからワイヤハーネスを取り除く時には、該ワイヤハーネスの集束されているアース電線wは、ワイヤハーネスが引っ張られることにより引張力が負荷され、車体Pより取り外されるものである。
【0018】
上記アース端子10は電線接続部19の基板17より軸線方向に車体固定部11が突出し、該車体固定部11の中心にボルト穴H1を設けている。
上記電線接続部19は基板17の両側から絶縁被覆バレル19Aと芯線バレル19Bが突出し、これらバレル19Aと19Bをアース電線wの絶縁被覆と芯線とにかしめ圧着してアース電線wとアース端子10とを電気接続している。
【0019】
電線接続部19の先端から突出する車体固定部11は、電線接続部19の基板17先端から左右両側に広がった後に左右両側部13が電線接続部19の軸線方向と同一方向に直線状に突出し、該左右両側部13が円弧状の先端に連続した形状とし、その略中心部にはボルト穴H1を設けている。
【0020】
電線接続部19の芯線バレル19Bより突出する基板17の幅方向の両側に折り曲げて突設した周壁18を設けると共に、その基板17の両側から折り返して突設した周壁18を、上記車体固定部11の平板部12の根元側から両側の外周縁に沿って連続して突設し、車体固定部11の平板部12の根元側から周壁18にかけて、ボルト穴H1を中心とする円弧状の薄肉部16を連続的に設けている。
【0021】
上記構成とすると、薄肉部16は車体固定部11においてボルト穴H1より根元部分を横断するように一端から他端にかけて設けているため、アース電線wで引張力が負荷された時に、薄肉部16に応力を集中させて、両端位置から容易にボルト固定された部分と破断させることができる。
【0022】
また、薄肉部16は平板部12の根元側の上面から周壁18の内面にかけて形成しているので、車体固定部11の両側部分においては薄肉部16を平部12に設けずに周壁18に設けているので、平部12のX方向の幅を薄肉部16のために広くとる必要がなく、アース端子10の小型化に貢献する。
【0023】
図3は第2実施形態を示す。
第1実施形態との相違点は、アース端子10’の薄肉部16’と電線wの軸線との交点に貫通穴16a’を穿設している点である。
こうすると、電線wを引っ張った際に、該引張り力がダイレクトに貫通穴16a’に伝達するので、貫通穴16a’と薄肉部16との連続端16a−1’を破断開始位置として薄肉部16’での破断が行われ易くなる。
なお、他の構成は第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0024】
図4乃至図11は第3実施形態を示す。
第3実施形態のアース端子は第1アース端子20と第2アース端子30とからなり、自動車に配索される異なるワイヤハーネスの電線w1、w2の端末に、夫々第1アース端子20、第2アース端子30が圧着接続されている。これら上記第1アース端子20と第2アース端子30を重ねて車体PにまとめてボルトBで締め付け固定して、車体にアース接続される。
車両解体時において、車体からワイヤハーネスを取り除く時には、1つのボルトBにより車体に固定されている電線w1と電線w2は異なるワイヤハーネスの電線であるため、別個に引っ張れることとなる。
【0025】
第1アース端子20、第2アース端子30の基板27、37は略L形状で、一側部に幅方向の両側より絶縁被覆バレル29A、39Aと芯線バレル29B、39Bを突設して電線接続部29、39とし、側方に屈した部分を車体固定部21、31としている。この車体固定部21、31の中央にボルト穴H2、H3を設け、その両側に重ね合わせる相手方の車体固定部とのロック片23、24、33、34と係止溝25、35とを設けている。
【0026】
車体固定部21は、詳しくは、段差部23b、24bを設けて下方に突出させたロック片23、24を電線接続部29の軸線と垂直方向に設け、該ロック片23の上面に係止爪23aを突設し、該ロック片24には係止孔24aを穿設している。
車体固定部31は、詳しくは、段差部33b、34bを設けて上方に突出させたロック片33、34を電線接続部39の軸線と垂直方向に設け、該ロック片33に係止孔33aを穿設し、該ロック片34の下面には係止爪34aを突設している。
【0027】
第1・第2アース端子20、30の車体固定部21、31の根元側の平板部22、23の外側縁に沿って周壁28、38を設け、平板部22、32から周壁28、38内面にかけてボルト穴H2、H3を囲むように断面V字形状の薄肉部26、36を設けている。周壁28、38の薄肉部26、36は重ねた相手方の車体固定部21、31の屈曲側の外縁に沿わせ、隠れない位置に設けている。
上記薄肉部26、36はL字状の横断ラインに沿って位置し、基板27、37の根元部分の一端から周壁28、38先端側の他端にかけて延在する。
【0028】
第1アース端子20と第2アース端子30との組み合わせ手順は、第2アース端子30のロック片34が第1アース端子20の挿通孔H1に位置するように第2アース端子30を第1アース端子20の下方より重ねる。その状態で、第1・第2アース端子20、30を近接方向にスライドさせると、図2に示すように、段差部23b、24b、33b、34bと係止溝25、35とが互いに嵌合されると共に、係止爪23a、34aが係止孔24a、33aに互いに係止された状態で、第1アース端子20と第2アース端子30とが積層固定される。
【0029】
車体へのワイヤハーネスの配索時に、上記第1、第2アース端子20、30を車体にボルト止めしてアース接続する際、図7に示すように、第1アース端子20と第2アース端子30の連通したボルト穴H1、H2を車体パネルPの貫通穴Paに一致させて状態で、ワッシャRを軸部に取り付けたボルトBを通し、車体パネルPの裏面側のナットに締め付け固定している。
【0030】
このように、両アース端子20、30が車体パネルPに固定された状態において、図7及び図9に示すように、第2アース端子30の薄肉部36(第1アース端子20の薄肉部26)は、相手方アース端子20(30)及びワッシャRによって隠されない位置に設けられている。
【0031】
車両解体時において、ワイヤハーネスはクレーンのフックで係止されて引っ張られて車体より取り外され、それぞれ別個のワイヤハーネスに属するアース線w1、w2は別々に引っ張られて車体より取り外されることとなる。
よって、アース線w1、w2にそれぞれ接続された第1アース端子20と第2アース端子30には別個に引張力が負荷される。
【0032】
図10(A)に示すように、第1アース端子20に圧着されたアース線w1が引っ張られると、ボルトBにより締結固定された車体固定部21と電線w1により引っ張られる電線接続部29との間に設けられた薄肉部26に応力が集中し、図10(B)に示すように、薄肉部26で容易に破断することによりアース線w1を確実に離脱することができる。
この際、薄肉部26はワッシャRに覆い被されずにワッシャRの押圧力が作用しないため薄肉部26に応力が集中し、薄肉部26は容易に破断する。よって、アース線w1に接続された電線接続部29はボルトBで固定された車体固定部21から分離され、アース線w1を車体より完全に取り外すことができる。
【0033】
次に、第2アース端子30に圧着されたアース線w2を引っ張ると、上記同様に、ボルトBにより締結固定された車体固定部31と電線w2により引っ張られる電線接続部39との間に設けられた薄肉部36に応力が集中し、図4(C)に示すように、薄肉部36で容易に破断することによりアース線w2を確実に離脱することができる。
この際、薄肉部36はワッシャR及び車体固定部21に覆い被されずにワッシャR及び車体固定部21の押圧力が作用しないので薄肉部36に応力が集中し、薄肉部36は容易に破断する。よって、アース線w2に接続された電線接続部39はボルトBで固定された車体固定部31から分離され、アース線w2を車体より完全に取り外すことができる。
【0034】
また、上記手順は、第1アース端子20→第2アース端子30の順番で離脱する場合を説明しているが、本発明のアース端子20、30は第2アース端子30→第1アース端子20の順番で離脱する場合にも、易解体性を損なわない。
【0035】
具体的には、図11(A)(B)に示すように、第2アース端子30は最下層に位置するにもかかわらず薄肉部36がワッシャR及び第1アース端子20に覆い被されずに露出して設けられているので、アース線w2を引っ張ると、まだ離脱していない第1アース端子20に邪魔されることなく、薄肉部36で破断してアース線w2を離脱することができる。
【0036】
また、薄肉部26、36は平板部22、23の根元側の上面から周壁28、38の内面にかけて形成しているので、車体固定部21、31の両側部分においては薄肉部26、36を平部22、32に設けずに周壁28、38に設けているので、平部22、32のX方向の幅を薄肉部26、36のために広くとる必要がなく、アース端子20、30の小型化に貢献する。
【0037】
なお、上記易破壊部は薄肉部26、36とする代わりに、ミシン目状に複数の貫通穴を設けてもよい。
また、本実施形態では、薄肉部26、36を第1アース端子20、第2アース端子30の上面側を切り欠いて設けているが、下面側を切り欠いてもよいし、両面を切り欠いてもよい。
さらに、上記第1アース端子20、第2アース端子30は重ねて用いなくとも、夫々単独でも使用可能であり、その場合にも易解体性を損なわず好適に用いられる。
【0038】
図12及び図13は第実施形態を示す。
第3実施形態との相違点は、第1アース端子20’及び第2アース端子30’の薄肉部26’、36’の一部に貫通穴26a’、36a’を穿設している点である。
【0039】
第1アース端子20’及び第2アース端子30’は、薄肉部26’、36’と電線w1、w2の軸線との交差部分に貫通穴26a’、36a’を穿設しており、図13に示すようにアース線w1を引っ張ると、アース線w1の軸線上にある貫通孔26a’の薄肉部26’との連続端26a−1’に応力が集中するので、該連続端26a−1’を破断開始位置として薄肉部26’での破断が行われ易くなっている。
【0040】
なお、本実施形態では、貫通孔26a’、36a’は、薄肉部26’、36’の一部に1ヶ所だけ設けているが、複数箇所に設けてもよい。
また、他の構成は第3実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0041】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、第1の発明によれば、上記車体固定部の根元側平板部から上記周壁にかけて、ボルト穴を中心とする円弧状に易破壊部を連続的に横断して設けているので、アース電線で引張力が負荷された時に、易破壊部に応力を集中させて、両端位置から容易にボルト固定された部分と破断させることができる。
【0042】
第2の発明によれば、アース端子を重ねて車体にボルト締め固定した状態において、上記各アース端子の易破壊部は相手方アース端子が重ねられていない位置に設けられているため、いずれか一方のアース端子に接続されたアース線が引っ張られた際に、他のアース端子に邪魔されることなく易破壊部に引張力を直接的に負荷して破断できるので、車体固定部を車体側に残した状態でアース線を車体より確実に取り外すことができる。
【0043】
また、上記第1・第2の発明とも、上記昜破壊部は根元側平板部の上面から周壁の内面にかけて形成することで、車体固定部の両側部分においては平部に設けずに周壁に設けているので、平部の幅を易破壊部のために広くとる必要がなく、アース端子の小型化に貢献する。
【0044】
さらに上記易破壊部は、薄肉部、間隔をあけて穿設した貫通穴、あるいは薄肉部と貫通穴との組み合わせから形成されていることにより、ボルト固定部分と電線接続部を確実に破断できると共に、上記貫通穴は、電線接続部の中心軸線とボルトを中心とする円の交差位置に設けることで、アース線の引張力が上記貫通穴にダイレクトに伝達し、上記貫通穴を破断開始位置として破断が行われやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係るアース端子の斜視図である。
【図2】 アース端子の車体取付後の斜視図である。
【図3】 第2実施形態のアース端子の斜視図である。
【図4】 第3実施形態のアース端子の斜視図である。
【図5】 アース端子の組み合わせ後の斜視図である。
【図6】 アース端子の車体取付前の斜視図である。
【図7】 アース端子の車体取付後の斜視図である。
【図8】 アース端子の車体取付後の側面図である。
【図9】 アース端子の車体取付後の断面図である。
【図10】 (A)(B)(C)はアース端子の離脱作業を示す図面である。
【図11】 (A)(B)はアース端子の離脱作業を示す図面である。
【図12】 第4実施形態のアース端子の離脱作業を示す図面である。
【図13】 アース端子の車体取付後の斜視図である。
【図14】 (A)は従来のアース端子を示す斜視図、(B)は問題点を示す図面である。
【図15】 (A)は別の従来のアース端子の上面図、(B)は問題点を示す図面である。
【符号の説明】
10 アース端子
11、21、31 車体固定部
12、22、32 平
16、26、36 薄肉部(易破壊部)
18、28、38 周壁
19、29、39 電線接続部
20 第1アース端子
23、24、33、34 係止片
23a、34a ロック爪
24a、33a 係止孔
25、35 係止溝
30 第2アース端子
26a’、36a’ 貫通穴
H1、H2、H3 ボルト穴
P 車体パネル
Pa 貫通穴
w、w1、w2 アース線

Claims (3)

  1. 電線接続部より軸線方向に車体固定部が突出し、該車体固定部の中心にボルト穴を設けたアース端子において、
    上記電線接続部の基板の両側から折り曲げて突設した側壁を、上記車体固定部の平板部の根元側から両側の外周縁に沿って突設した周壁と連続させ
    上記車体固定部の平板部には、根元側と上記ボルト穴との間を横断するように一端から他端にかけて薄肉部を設けると共に、上記両側の周壁の内面に平板部の薄肉部の両端と連続して周壁の先端まで延在する薄肉部を設け、これら平板部と周壁に連続して設ける薄肉部をボルト穴を中心とする円弧状の易破壊部とし、該易破壊部は車体から電線取り外し時にボルト止めされた車体固定部を車体側に残して破断される構成としていることを特徴とするアース端子。
  2. 電線接続部より横向きに屈曲させて、ボルト穴を有する車体固定部を設けたL形状のアース端子を、ボルト穴を連通させて車体固定部を2枚重ねし、車体パネルにボルト締め固定する組み合わせ用のアース端子であって、
    上記各アース端子の車体固定部の根元側の平板部の外側縁に沿って周壁を設け、
    上記平板部の根元部分に薄肉部を設けると共に、上記周壁の内面に平板部の薄肉部と連続して先端まで延在する薄肉部を設け、これら平板部と周壁に連続して設けるL字状の薄肉部は上記ボルト穴を囲む易破壊部とし、該易破壊部は、重ねた相手方のアース端子の車体固定部の屈曲側の外縁に沿う位置にあり、車体から電線取り外し時に、上記易破壊部はボルト止めされた車体固定部を車体側に残して破断される構成としていることを特徴とするアース端子。
  3. 上記易破壊部を構成する薄肉部には、電線接続部の中心軸線とボルト穴を中心とする円の交差位置に、貫通穴を設けている請求項1または請求項2に記載の組み合わせアース端子。
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