JP3909413B2 - 脳磁気測定装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、脳磁気測定装置に関し、さらに詳しくは、デュアで気化したヘリウムガスを再使用でき、シールドルーム内にノイズ源がなく、且つ、デュアの傾きを変えることが出来る脳磁気測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、デュアに直接または緩衝材を介して冷凍機を取り付け、冷凍機からデュアに液体ヘリウムを供給し且つデュアで気化したヘリウムガスを冷凍機に戻して液体化し再使用する脳磁気測定装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、シールドルーム外の液体ヘリウムコンテナとシールドルーム内のデュアとを液体ヘリウム供給チューブで結合し、気化により減少した分の液体ヘリウムを液体ヘリウムコンテナからデュアに液体ヘリウム供給チューブを介して補充する脳磁気測定装置が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−333125号公報([0020],図2)
【特許文献2】
特開平11−206729号公報([0016],図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
デュアに直接または緩衝材を介して冷凍機を取り付ける従来技術では、デュアで気化したヘリウムガスを再使用できる利点がある。しかし、シールドルーム内に冷凍機が入ることになるため、冷凍機がノイズ源となりかねない問題点がある。
他方、シールドルーム外の液体ヘリウムコンテナから液体ヘリウムを補充する従来技術では、シールドルーム内にノイズ源がない利点がある。しかし、デュアで気化したヘリウムガスを再使用できない問題点がある。また、シールドルームの側壁を貫通して液体ヘリウムコンテナとデュアとを結合している液体ヘリウム供給チューブが実質的に剛体(断熱のため多重構造になっており、柔軟性がない)であるために、デュアの傾きを変えられない問題点がある。
そこで、本発明の目的は、デュアで気化したヘリウムガスを再使用でき、シールドルーム内にノイズ源がなく、且つ、デュアの傾きを変えることが出来る脳磁気測定装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
第1の観点では、本発明は、シールドルーム(1)と、前記シールドルーム(1)の側壁(1a)を貫通し軸回動する回動軸(3)と、前記回動軸(3)のシールドルーム内側部に保持され前記回動軸(3)の軸回動と一体的に傾きを変えうるデュア(4)と、前記回動軸(3)のシールドルーム外側部から上方へ延設された上方支持部材(5)と、前記上方支持部材(5)によって前記デュア(4)よりも高い位置に支持され前記回動軸(3)の軸回動と一体的に位置を変えうる冷凍機(6)と、前記シールドルーム(1)の側壁(1a)を貫通して前記冷凍機(6)と前記デュア(4)とを結合し前記冷凍機(6)から前記デュア(4)に液体ヘリウムを供給し且つ前記デュア(4)で気化したヘリウムガスを前記冷凍機(6)へ戻すためのトランスファチューブ(7)とを具備し、前記シールドルーム(1)の側壁(1a)には前記回動軸(3)を貫通させるための軸孔(8)および前記回動軸(3)の軸回動に伴って移動可能に前記トランスファチューブ(7)を貫通させるガイド孔(9)を有することを特徴とする脳磁気測定装置(100)を提供する。
上記第1の観点による脳磁気測定装置(100)では、冷凍機(6)を用いるため、デュア(4)で気化したヘリウムガスを再使用できる。また、シールドルーム(1)外に冷凍機(6)を置くため、シールドルーム(1)内にノイズ源がない。さらに、回動軸(3)とデュア(4)と冷凍機(6)とトランスファチューブ(7)とが全体として一体的に回動可能になっているため、デュア(4)の傾きを変えることが出来る。
【0006】
第2の観点では、本発明は、上記構成の脳磁気測定装置(100)において、前記回動軸(3)のシールドルーム外側部から下方へ延設された下方支持部材(10)と、前記下方支持部材(10)に支持され前記冷凍機(6)と重量的バランスをとるためのカウンターウエイト(11)とを具備したことを特徴とする脳磁気測定装置(100)を提供する。
上記第2の観点による脳磁気測定装置(100)では、カウンターウエイト(11)を設けたため、重い冷凍機(6)が回動軸(3)に与える回転モーメントを相殺でき、デュア(4)の傾きを変えることが容易になる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図に示す実施形態により本発明をさらに詳細に説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
【0008】
図1は、本発明の一実施形態に係る脳磁気測定装置100を示す斜視図である。
この脳磁気測定装置100において、回動軸3は、外部ノイズを遮断するためのシールドルーム1内で支持壁2により軸回動可能に支承されると共に、その一端側がシールドルーム1の側壁1aを貫通してシールドルーム1外に突出している。シールドルーム1の側壁1aには、回動軸3を貫通させるための円形の軸孔8が穿設されている。
【0009】
SQUIDセンサを内蔵するデュア4は、シールドルーム1内で回動軸3に保持されている。
【0010】
シールドルーム1の外側へ突出した回動軸3の端部からは上方支持部材5が上方へ延設されており、その上方支持部材5によって冷凍機6がデュア4よりも高い位置に支持されている。
また、シールドルーム1の外側へ突出した回動軸3の端部からは下方支持部材10が下方へ延設されており、その下方支持部材10によってカウンターウエイト11が冷凍機6と重量的バランスをとるように支持されている。
【0011】
トランスファチューブ7は、シールドルーム1の側壁1aを貫通して冷凍機6とデュア4とを結合し、冷凍機6からデュア4に液体ヘリウムを供給し且つデュア4で気化したヘリウムガスを冷凍機6へ戻す。冷凍機6は、ヘリウムガスを液体化し、再びデュア4に供給する。シールドルーム1の側壁1aには、トランスファチューブ7を貫通させるための円弧状のガイド孔9が穿設されている。なお、冷凍機6がデュア4よりも高い位置に支持されているため、冷凍機6からデュア4への液体ヘリウムの供給に重力を利用できる。
【0012】
図2に示すように、トランスファチューブ7は、中心に液体ヘリウム供給路7aを有し、その液体ヘリウム供給路7aの周りに真空断熱部7bを有し、その真空断熱部7bの周りにヘリウムガス戻り路7cを有し、そのヘリウムガス戻り路7cの周りに真空断熱部7dを有している。このような多重構造のため、トランスファチューブ7は、柔軟性がなく、実質的に剛体である。
【0013】
被検体の姿勢に合わせるためにデュア4の傾きを変えたい場合は、ハンドル12を操作して回動軸3を軸回転させる。すると、回動軸3とデュア4と冷凍機6とトランスファチューブ7とが一つの剛体として一体的に回動し、デュア4の傾きを変えることが出来る。この時、ガイド孔9が円弧状であるため、トランスファチューブ7は、回動軸3を中心とする円弧上を支障なく移動できる。また、重い冷凍機6が回動軸3に与える回転モーメントをカウンターウエイト11が相殺するため、軽い力でハンドル12を操作できる。
【0014】
上記脳磁気測定装置100によれば、冷凍機6を用いるため、デュア4で気化したヘリウムガスを再使用できる。また、シールドルーム1の外に冷凍機6を置くため、シールドルーム1内にノイズ源がない。さらに、デュア4の傾きを容易に変えることが出来る。
【0015】
【発明の効果】
本発明の脳磁気測定装置によれば、デュアで気化したヘリウムガスを再使用でき、シールドルーム内にノイズ源がなく、且つ、デュアの傾きを変えることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る脳磁気測定装置の斜視図である。
【図2】トランスファチューブの断面図である。
【符号の説明】
1 シールドルーム
2 支持壁
3 回動軸
4 デュア
5 上方支持部材
6 冷凍機
7 トランスファチューブ
8 軸孔
9 ガイド孔
10 下方支持部材
11 カウンターウエイト
12 ハンドル
100 脳磁気測定装置
Claims (2)
- シールドルーム(1)と、前記シールドルーム(1)の側壁(1a)を貫通し軸回動する回動軸(3)と、前記回動軸(3)のシールドルーム内側部に保持され前記回動軸(3)の軸回動と一体的に傾きを変えうるデュア(4)と、前記回動軸(3)のシールドルーム外側部から上方へ延設された上方支持部材(5)と、前記上方支持部材(5)によって前記デュア(4)よりも高い位置に支持され前記回動軸(3)の軸回動と一体的に位置を変えうる冷凍機(6)と、前記シールドルーム(1)の側壁(1a)を貫通して前記冷凍機(6)と前記デュア(4)とを結合し前記冷凍機(6)から前記デュア(4)に液体ヘリウムを供給し且つ前記デュア(4)で気化したヘリウムガスを前記冷凍機(6)へ戻すためのトランスファチューブ(7)とを具備し、前記シールドルーム(1)の側壁(1a)には前記回動軸(3)を貫通させるための軸孔(8)および前記回動軸(3)の軸回動に伴って移動可能に前記トランスファチューブ(7)を貫通させるガイド孔(9)を有することを特徴とする脳磁気測定装置(100)。
- 請求項1に記載の脳磁気測定装置(100)において、前記回動軸(3)のシールドルーム外側部から下方へ延設された下方支持部材(10)と、前記下方支持部材(10)に支持され前記冷凍機(6)と重量的バランスをとるためのカウンターウエイト(11)とを具備したことを特徴とする脳磁気測定装置(100)。
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