JP3909247B2 - エレベータの制御装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エレベータの制御装置に係り、特に、特定階への乗かごの停止を任意に制限するかご呼びサービス切り離し運転を設定可能なエレベータの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、特定階への乗かごの停止を任意に制限するかご呼びサービス切り離し運転を設定するかご呼びサービス切離し手段と、このかご呼びサービス切り離し運転を解除する解除手段とを備えたエレベータにあっては、かご呼びサービス切離し手段によりかご呼びサービス切り離し運転が設定されると、乗かごに乗り込んだ乗客が特定階に対応する行き先階登録釦を操作しても、特定階が行き先階として登録されず、乗かごが特定階にサービスすることが制限される。また、このようなかご呼びサービス切り離し運転は解除手段により一時的に解除することが可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述した従来のエレベータでは、かご呼びサービス切離し運転時に解除手段によるかご呼びサービス切離し運転の解除方法を知らない来客があった場合、特定階から来客を迎えに行き、サービス切離し運転を解除し、乗かごに同乗して特定階へと戻ってくる必要があるという煩わしさがあった。また、乗かご内で行われる解除手段による暗号操作等によりかご呼びサービス切離し運転の解除を行うものである場合、来客との同乗を余儀なくされることからその操作を来客に見られることは、防犯上好ましいものではなかった。
【0004】
本発明はこのような従来技術における実情に鑑みてなされたもので、その目的は、解除手段によるかご呼びサービス切離し運転の解除方法を知らない来客を直接迎えに行くことなく特定階へと案内することのできるエレベータの制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明は、乗かご内に設置された行き先階登録釦の操作に応じてかご呼びを登録するとともに、乗場に設置された乗場釦の操作に応じて乗場呼びを登録し、かつ、特定階への乗かごの停止を任意に制限するかご呼びサービス切り離し運転を設定するかご呼びサービス切離し手段と、このかご呼びサービス切り離し運転を解除する解除手段とを備えたエレベータの制御装置において、前記かご呼びサービス切離し運転時、前記特定階に対応する前記行き先階登録釦が操作されたことに応じて前記特定階に設置された乗場呼び応答灯を通常と異なる点灯方法で点灯させる点灯手段を設け、来客を認知した前記特定階側で前記特定階の前記乗場釦を操作可能とした構成にしてある。
【0006】
前記のように構成した本発明によれば、かご呼びサービス切離し手段によりかご呼びサービス切り離し運転が設定され特定階への乗かごの停止が任意に制限されているときに、解除手段によるかご呼びサービス切離し運転の解除方法を知らない来客が乗かごに乗り込み特定階に対応する行き先階登録釦を操作すると、点灯手段は特定階に設置された乗場呼び応答灯を通常とは異なる点灯方法で点灯させる。この点灯により特定階側の人物は来客が乗かご内にいることを認知し、次いで、必要に応じて特定階の乗場釦を操作して乗かごを特定階へとサービスさせる。これによって、解除手段によるかご呼びサービス切離し運転の解除方法を知らない来客を直接迎えに行くことなく特定階へと案内することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のエレベータの制御装置の実施の形態を図に基づいて説明する。
【0008】
図1は本発明のエレベータの制御装置の一実施形態を示す電気回路図である。なお、本実施形態のエレベータは1階と2階間を就行するものであり、2階がかご呼びサービス切り離し運転の対象となる特定階である。
【0009】
本実施形態のエレベータの制御装置は図1に示すように、電源P、Nと、一端が電源Pに接続され、2階を呼び登録する図示しない乗かご内に設置された2階行き先階登録釦2Cと、一端が2階行き先階登録釦2C、他端が電源Nに接続される2階行き先階登録指令リレーX512と、一端が電源Pに接続される2階行き先階登録指令リレーX512の常開接点X512a1と、一端が常開接点X512a1に接続され、後述するかご呼びサービス切り離し指令リレーNSTのトランスファー接点NST1と、一端がトランスファー接点NST1、他端が電源Nに接続される2階行き先階登録リレーZ512と、一端がトランスファー接点NST1、他端が2階行き先階登録リレーZ512に接続される後述する暗号判断部ANGの常開接点ANGa1と、一端が電源Pに接続される2階行き先階登録リレーZ512の常開接点Z512a1と、一端が常開接点Z512a1、他端が2階行き先階登録リレーZ512に接続され、乗かごが2階到着時に付勢する図示しないリレーの常閉接点Z912b1と、
一端が電源Pに接続され、1階を呼び登録する乗かご内に設置された1階行き先階登録釦1Cと、一端が1階行き先階登録釦1C、他端が電源Nに接続される1階行き先階登録指令リレーX511と、
一端が電源Pに接続され、特定階、すなわち2階の乗場に設置された乗場釦2Dと、一端が乗場釦2D、他端が電源Nに接続される乗場呼び登録リレーZ812と、一端が電源Pに接続される乗場呼び登録リレーZ812の常開接点Z812a1と、一端が常開接点Z812a1、他端が乗場呼び登録リレーZ812に接続され、乗かごが2階到着時に付勢する図示しないリレーの常閉接点Z912b2と、
一端が電源Pに接続され、後述するかご呼びサービス切り離し指令リレーNSTの常開接点NSTa1と、一端が常開接点NSTa1に接続される2階行き先階登録指令リレーX512の常開接点X512a2と、一端が常開接点NSTa1に接続される1階行き先階登録指令リレーX511の常開接点X511a1と、一端が常開接点X512a2、常開接点X511a1、他端が電源Nに接続されるとともに、常開接点X512a2、常開接点X511a1の入力順序で暗号の成立を判断する暗号判断部ANGと、
一端が電源Pに接続される乗場呼び登録リレーZ812の常開接点Z812a2と、一端が常開接点Z812a2、他端が電源Nに接続される特定階、すなわち2階に設置された乗場呼び応答灯2DHLと、一端が電源Pに接続され、後述するかご呼びサービス切り離し指令リレーNSTの常開接点NSTa2と、一端が常開接点NSTa2に接続される2階行き先階登録指令リレーX512の常開接点X512a3と、一端が常開接点X512a3、他端が乗場呼び応答灯2DHLに接続され、一定時間毎に付勢する図示しないフリッカー手段のフリッカー接点Fと、
一端が電源Pに接続され、特定階、すなわち2階への乗かごの停止を任意に制限するかご呼びサービス切り離し運転を設定するかご呼びサービス切離しスイッチAと、一端がかご呼びサービス切離しスイッチA、他端が電源Nに接続されかご呼びサービス切り離し指令を出力するかご呼びサービス切り離し指令リレーNSTと、一端が電源P、他端がかご呼びサービス切り離し指令リレーNSTに接続されるかご呼びサービス切り離し指令リレーNSTの常開接点NSTa3と、
一端が電源Pに接続される2階行き先階登録リレーZ512の常開接点Z512a2と、一端が常開接点Z512a2、他端が電源Nに接続されるとともに、乗かご内に設置される2階行き先階登録灯2CLとを備えている。
【0010】
なお、特定階への乗かごの停止を任意に制限するかご呼びサービス切り離し運転を設定するかご呼びサービス切離し手段は、かご呼びサービス切離しスイッチAおよびかご呼びサービス切り離し指令リレーNSTからなっているとともに、かご呼びサービス切り離し運転を解除する解除手段は、1階行き先階登録釦1C、2階行き先階登録釦2C、常開接点X511a1、常開接点X512a2、および暗号判断部ANGからなっており、かつ、かご呼びサービス切離し運転時、特定階に対応する行き先階登録釦2Cが操作されたことに応じて特定階に設置された乗場呼び応答灯2DHLを通常とは異なる点灯方法で点灯させる点灯手段は、常開接点NSTa2、常開接点X512a3、およびフリッカー接点Fからなっている。
【0011】
この実施形態にあっては、かご呼びサービス切離しスイッチAがOFFとなっているときに、乗客が乗かごに乗り込み2階行き先階登録釦2Cを操作すると、電源P−2階行き先階登録釦2C−2階行き先階登録指令リレーX512−電源Nの回路が形成されて2階行き先階登録指令リレーX512が付勢し、その常開接点X512a1が閉路して電源P−常開接点X512a1−トランスファー接点NST1−2階行き先階登録リレーZ512−電源Nの回路が形成され、2階行き先階登録リレーZ512が付勢する。これに応じて2階行き先階登録リレーZ512の常開接点Z512a1が閉路し、電源P−常開接点Z512a1−常閉接点Z912b1−2階行き先階登録リレーZ512−電源Nの回路が形成され、2階行き先階登録リレーZ512は乗かごが2階に到着するまで自己保持されるとともに、常開接点Z512a2が閉路し、電源P−常開接点Z512a2−2階行き先階登録灯2CL−電源Nの回路が形成され、2階行き先階登録灯2CLが点灯する。
【0012】
また、2階床の乗場で乗場釦2Dを操作すると、電源P−乗場釦2D−乗場呼び登録リレーZ812−電源Nの回路が形成され、乗場呼び登録リレーZ812が付勢する。これに応じてその常開接点Z812a1が閉路し、電源P−常開接点Z812a1−常閉接点Z912b2−乗場呼び登録リレーZ812−電源Nの回路が形成され、乗場呼び登録リレーZ812は乗かごが2階に到着するまで自己保持されるとともに、常開接点Z812a1が閉路し、電源P−常開接点Z812a2−乗場呼び応答灯2DHL−電源Nの回路が形成され、乗場呼び応答灯2DHLが点灯する。
【0013】
一方、特定階、すなわち2階への乗かごの停止を任意に制限するかご呼びサービス切り離し運転を設定するためかご呼びサービス切離しスイッチAをONとすると、電源P−かご呼びサービス切離しスイッチA−かご呼びサービス切り離し指令リレーNST−電源Nの回路が形成され、かご呼びサービス切り離し指令リレーNSTが付勢し、トランスファー接点NST1が開路するとともに、その常開接点NSTa1〜NSTa3が閉路する。そして、電源P−常開接点NSTa3−かご呼びサービス切り離し指令リレーNST−電源Nの回路が形成されてかご呼びサービス切り離し指令リレーNSTは自己保持される。この状態で乗かごに乗り込んだ乗客が2階に赴こうとして2階行き先階登録釦2cを操作してもトランスファー接点NST1が開路しているため2階行き先階登録リレーZ512が付勢することはなく、したがって、2階に向けて乗かごがサービスすることはない。
【0014】
また、かご呼びサービス切り離し運転時に暗号を知っている人物が乗かごに乗り込み、1階行き先階登録釦1Cおよび2階行き先階登録釦2Cをあらかじめ登録された手順で操作すると、電源P−1階行き先釦1C−1階行き先階登録指令リレーX511−電源N、および、電源P−2階行き先釦2C−2階行き先階登録指令リレーX512−電源Nの回路が形成され、1階行き先階登録指令リレーX511および2階行き先階登録指令リレーX512が付勢し、その常開接点X511a1および常開接点X512a2が閉路するとともに、この閉路に応じて電源P−常開接点NSTa1−常開接点X511a1−暗号判断部ANG−電源Nの回路、および電源P−常開接点NSTa1−常開接点X512a2−暗号判断部ANG−電源Nの回路が形成され、暗号判断部ANGに操作信号が入力される。そして、暗号判断部ANGが暗号の成立を判断すると、その常開接点ANGa1が閉路する。この状態で2階行き先階登録釦2Cを操作すると電源P−2階行き先階登録釦2C−2階行き先階登録指令リレーX512−電源Nの回路が形成されて2階行き先階登録指令リレーX512が付勢し、その常開接点X512a1が閉路して電源P−常開接点X512a1−トランスファー接点NST1−常開接点ANGa1−2階行き先階登録リレーZ512−電源Nの回路が形成されて2階行き先階登録リレーZ512が付勢し、2階のかご呼びが登録される。このようにかご呼びサービス切り離し運転解除の暗号、すなわち1階行き先階登録釦1Cおよび2階行き先階登録釦2Cのあらかじめ登録された操作手順を知っている人物はかご呼びサービス切り離し運転時であってもエレベータを利用して特定階、すなわち2階に赴くことができるが、知らない人物はかご呼びサービス切り離し運転時にエレベータを利用して特定階に赴くことはできない。
【0015】
しかし、例えば1階乗場から携帯電話により事前に連絡を入れた来客が乗かごに乗り込み2階行き先階登録釦2Cを操作すると、電源P−2階行き先階登録釦2C−2階行き先階登録指令リレーX512−電源Nの回路が形成され、その常開接点X512a3が閉路する。このとき、かご呼びサービス切り離し指令リレーNSTの付勢に応じて常開接点NSTa2が閉路していることから、電源P−常開接点NSTa2−常開接点X512a3−フリッカー接点F−乗場呼び応答灯2DHL−電源Nの回路が形成され、2階行き先階登録釦2Cを操作している間、乗場呼び応答灯2DHLはフリッカー動作をする。これにより特定階側の人物は来客が乗かご内に乗り込んだことを認知し、次いで、乗場釦2Dを操作する。これに応じて電源P−乗場釦2D−乗場呼び登録リレーZ812−電源Nの回路が形成されて乗場呼び登録リレーZ812が付勢し、その常開接点Z812a1が閉路して形成される電源P−常開接点Z812a1−常閉接点Z912b2−乗場呼び登録リレーZ812−電源Nの回路により乗場呼び登録リレーZ812が自己保持され、乗かごは2階へ向けてサービスする。
【0016】
このように構成した実施形態では、乗場呼び応答灯2DHLのフリッカー動作により特定階側の人物に来客を報知して乗場釦2Dの操作を促すことにより、解除手段によるかご呼びサービス切離し運転の解除方法を知らない来客を直接迎えに行くことなく特定階へと案内することができる。これによって、特定階側の手間を省くことができるとともに、解除手段によるかご呼びサービス切離し運転の解除方法を来客に見られるという事態を回避し防犯性の向上を図ることができる。
【0017】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成したので、解除手段によるかご呼びサービス切離し運転の解除方法を知らない来客を直接迎えに行くことなく特定階へと案内することができ、これによって、特定階側の手間を省くことができるとともに、解除手段によるかご呼びサービス切離し運転の解除方法を来客に見られるという事態を回避し防犯性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエレベータの制御装置の一実施形態を示す電気回路図である。
【符号の説明】
1C 1階行き先階登録釦(解除手段)
2C 2階行き先階登録釦(解除手段)
2D 乗場釦
2DHL 乗場呼び応答灯
A かご呼びサービス切離しスイッチ(かご呼びサービス切離し手段)
ANG 暗号判断部(解除手段)
F フリッカー接点(点灯手段)
NST かご呼びサービス切り離し指令リレー(かご呼びサービス切離し手段)
NST1 トランスファー接点
NSTa2 常開接点(点灯手段)
X511 1階行き先階登録指令リレー
X511a1 常開接点(解除手段)
X512 2階行き先階登録指令リレー
X512a2 常開接点(解除手段)
X512a3 常開接点(点灯手段)
Z512 2階行き先階登録リレー
【発明の属する技術分野】
本発明は、エレベータの制御装置に係り、特に、特定階への乗かごの停止を任意に制限するかご呼びサービス切り離し運転を設定可能なエレベータの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、特定階への乗かごの停止を任意に制限するかご呼びサービス切り離し運転を設定するかご呼びサービス切離し手段と、このかご呼びサービス切り離し運転を解除する解除手段とを備えたエレベータにあっては、かご呼びサービス切離し手段によりかご呼びサービス切り離し運転が設定されると、乗かごに乗り込んだ乗客が特定階に対応する行き先階登録釦を操作しても、特定階が行き先階として登録されず、乗かごが特定階にサービスすることが制限される。また、このようなかご呼びサービス切り離し運転は解除手段により一時的に解除することが可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述した従来のエレベータでは、かご呼びサービス切離し運転時に解除手段によるかご呼びサービス切離し運転の解除方法を知らない来客があった場合、特定階から来客を迎えに行き、サービス切離し運転を解除し、乗かごに同乗して特定階へと戻ってくる必要があるという煩わしさがあった。また、乗かご内で行われる解除手段による暗号操作等によりかご呼びサービス切離し運転の解除を行うものである場合、来客との同乗を余儀なくされることからその操作を来客に見られることは、防犯上好ましいものではなかった。
【0004】
本発明はこのような従来技術における実情に鑑みてなされたもので、その目的は、解除手段によるかご呼びサービス切離し運転の解除方法を知らない来客を直接迎えに行くことなく特定階へと案内することのできるエレベータの制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明は、乗かご内に設置された行き先階登録釦の操作に応じてかご呼びを登録するとともに、乗場に設置された乗場釦の操作に応じて乗場呼びを登録し、かつ、特定階への乗かごの停止を任意に制限するかご呼びサービス切り離し運転を設定するかご呼びサービス切離し手段と、このかご呼びサービス切り離し運転を解除する解除手段とを備えたエレベータの制御装置において、前記かご呼びサービス切離し運転時、前記特定階に対応する前記行き先階登録釦が操作されたことに応じて前記特定階に設置された乗場呼び応答灯を通常と異なる点灯方法で点灯させる点灯手段を設け、来客を認知した前記特定階側で前記特定階の前記乗場釦を操作可能とした構成にしてある。
【0006】
前記のように構成した本発明によれば、かご呼びサービス切離し手段によりかご呼びサービス切り離し運転が設定され特定階への乗かごの停止が任意に制限されているときに、解除手段によるかご呼びサービス切離し運転の解除方法を知らない来客が乗かごに乗り込み特定階に対応する行き先階登録釦を操作すると、点灯手段は特定階に設置された乗場呼び応答灯を通常とは異なる点灯方法で点灯させる。この点灯により特定階側の人物は来客が乗かご内にいることを認知し、次いで、必要に応じて特定階の乗場釦を操作して乗かごを特定階へとサービスさせる。これによって、解除手段によるかご呼びサービス切離し運転の解除方法を知らない来客を直接迎えに行くことなく特定階へと案内することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のエレベータの制御装置の実施の形態を図に基づいて説明する。
【0008】
図1は本発明のエレベータの制御装置の一実施形態を示す電気回路図である。なお、本実施形態のエレベータは1階と2階間を就行するものであり、2階がかご呼びサービス切り離し運転の対象となる特定階である。
【0009】
本実施形態のエレベータの制御装置は図1に示すように、電源P、Nと、一端が電源Pに接続され、2階を呼び登録する図示しない乗かご内に設置された2階行き先階登録釦2Cと、一端が2階行き先階登録釦2C、他端が電源Nに接続される2階行き先階登録指令リレーX512と、一端が電源Pに接続される2階行き先階登録指令リレーX512の常開接点X512a1と、一端が常開接点X512a1に接続され、後述するかご呼びサービス切り離し指令リレーNSTのトランスファー接点NST1と、一端がトランスファー接点NST1、他端が電源Nに接続される2階行き先階登録リレーZ512と、一端がトランスファー接点NST1、他端が2階行き先階登録リレーZ512に接続される後述する暗号判断部ANGの常開接点ANGa1と、一端が電源Pに接続される2階行き先階登録リレーZ512の常開接点Z512a1と、一端が常開接点Z512a1、他端が2階行き先階登録リレーZ512に接続され、乗かごが2階到着時に付勢する図示しないリレーの常閉接点Z912b1と、
一端が電源Pに接続され、1階を呼び登録する乗かご内に設置された1階行き先階登録釦1Cと、一端が1階行き先階登録釦1C、他端が電源Nに接続される1階行き先階登録指令リレーX511と、
一端が電源Pに接続され、特定階、すなわち2階の乗場に設置された乗場釦2Dと、一端が乗場釦2D、他端が電源Nに接続される乗場呼び登録リレーZ812と、一端が電源Pに接続される乗場呼び登録リレーZ812の常開接点Z812a1と、一端が常開接点Z812a1、他端が乗場呼び登録リレーZ812に接続され、乗かごが2階到着時に付勢する図示しないリレーの常閉接点Z912b2と、
一端が電源Pに接続され、後述するかご呼びサービス切り離し指令リレーNSTの常開接点NSTa1と、一端が常開接点NSTa1に接続される2階行き先階登録指令リレーX512の常開接点X512a2と、一端が常開接点NSTa1に接続される1階行き先階登録指令リレーX511の常開接点X511a1と、一端が常開接点X512a2、常開接点X511a1、他端が電源Nに接続されるとともに、常開接点X512a2、常開接点X511a1の入力順序で暗号の成立を判断する暗号判断部ANGと、
一端が電源Pに接続される乗場呼び登録リレーZ812の常開接点Z812a2と、一端が常開接点Z812a2、他端が電源Nに接続される特定階、すなわち2階に設置された乗場呼び応答灯2DHLと、一端が電源Pに接続され、後述するかご呼びサービス切り離し指令リレーNSTの常開接点NSTa2と、一端が常開接点NSTa2に接続される2階行き先階登録指令リレーX512の常開接点X512a3と、一端が常開接点X512a3、他端が乗場呼び応答灯2DHLに接続され、一定時間毎に付勢する図示しないフリッカー手段のフリッカー接点Fと、
一端が電源Pに接続され、特定階、すなわち2階への乗かごの停止を任意に制限するかご呼びサービス切り離し運転を設定するかご呼びサービス切離しスイッチAと、一端がかご呼びサービス切離しスイッチA、他端が電源Nに接続されかご呼びサービス切り離し指令を出力するかご呼びサービス切り離し指令リレーNSTと、一端が電源P、他端がかご呼びサービス切り離し指令リレーNSTに接続されるかご呼びサービス切り離し指令リレーNSTの常開接点NSTa3と、
一端が電源Pに接続される2階行き先階登録リレーZ512の常開接点Z512a2と、一端が常開接点Z512a2、他端が電源Nに接続されるとともに、乗かご内に設置される2階行き先階登録灯2CLとを備えている。
【0010】
なお、特定階への乗かごの停止を任意に制限するかご呼びサービス切り離し運転を設定するかご呼びサービス切離し手段は、かご呼びサービス切離しスイッチAおよびかご呼びサービス切り離し指令リレーNSTからなっているとともに、かご呼びサービス切り離し運転を解除する解除手段は、1階行き先階登録釦1C、2階行き先階登録釦2C、常開接点X511a1、常開接点X512a2、および暗号判断部ANGからなっており、かつ、かご呼びサービス切離し運転時、特定階に対応する行き先階登録釦2Cが操作されたことに応じて特定階に設置された乗場呼び応答灯2DHLを通常とは異なる点灯方法で点灯させる点灯手段は、常開接点NSTa2、常開接点X512a3、およびフリッカー接点Fからなっている。
【0011】
この実施形態にあっては、かご呼びサービス切離しスイッチAがOFFとなっているときに、乗客が乗かごに乗り込み2階行き先階登録釦2Cを操作すると、電源P−2階行き先階登録釦2C−2階行き先階登録指令リレーX512−電源Nの回路が形成されて2階行き先階登録指令リレーX512が付勢し、その常開接点X512a1が閉路して電源P−常開接点X512a1−トランスファー接点NST1−2階行き先階登録リレーZ512−電源Nの回路が形成され、2階行き先階登録リレーZ512が付勢する。これに応じて2階行き先階登録リレーZ512の常開接点Z512a1が閉路し、電源P−常開接点Z512a1−常閉接点Z912b1−2階行き先階登録リレーZ512−電源Nの回路が形成され、2階行き先階登録リレーZ512は乗かごが2階に到着するまで自己保持されるとともに、常開接点Z512a2が閉路し、電源P−常開接点Z512a2−2階行き先階登録灯2CL−電源Nの回路が形成され、2階行き先階登録灯2CLが点灯する。
【0012】
また、2階床の乗場で乗場釦2Dを操作すると、電源P−乗場釦2D−乗場呼び登録リレーZ812−電源Nの回路が形成され、乗場呼び登録リレーZ812が付勢する。これに応じてその常開接点Z812a1が閉路し、電源P−常開接点Z812a1−常閉接点Z912b2−乗場呼び登録リレーZ812−電源Nの回路が形成され、乗場呼び登録リレーZ812は乗かごが2階に到着するまで自己保持されるとともに、常開接点Z812a1が閉路し、電源P−常開接点Z812a2−乗場呼び応答灯2DHL−電源Nの回路が形成され、乗場呼び応答灯2DHLが点灯する。
【0013】
一方、特定階、すなわち2階への乗かごの停止を任意に制限するかご呼びサービス切り離し運転を設定するためかご呼びサービス切離しスイッチAをONとすると、電源P−かご呼びサービス切離しスイッチA−かご呼びサービス切り離し指令リレーNST−電源Nの回路が形成され、かご呼びサービス切り離し指令リレーNSTが付勢し、トランスファー接点NST1が開路するとともに、その常開接点NSTa1〜NSTa3が閉路する。そして、電源P−常開接点NSTa3−かご呼びサービス切り離し指令リレーNST−電源Nの回路が形成されてかご呼びサービス切り離し指令リレーNSTは自己保持される。この状態で乗かごに乗り込んだ乗客が2階に赴こうとして2階行き先階登録釦2cを操作してもトランスファー接点NST1が開路しているため2階行き先階登録リレーZ512が付勢することはなく、したがって、2階に向けて乗かごがサービスすることはない。
【0014】
また、かご呼びサービス切り離し運転時に暗号を知っている人物が乗かごに乗り込み、1階行き先階登録釦1Cおよび2階行き先階登録釦2Cをあらかじめ登録された手順で操作すると、電源P−1階行き先釦1C−1階行き先階登録指令リレーX511−電源N、および、電源P−2階行き先釦2C−2階行き先階登録指令リレーX512−電源Nの回路が形成され、1階行き先階登録指令リレーX511および2階行き先階登録指令リレーX512が付勢し、その常開接点X511a1および常開接点X512a2が閉路するとともに、この閉路に応じて電源P−常開接点NSTa1−常開接点X511a1−暗号判断部ANG−電源Nの回路、および電源P−常開接点NSTa1−常開接点X512a2−暗号判断部ANG−電源Nの回路が形成され、暗号判断部ANGに操作信号が入力される。そして、暗号判断部ANGが暗号の成立を判断すると、その常開接点ANGa1が閉路する。この状態で2階行き先階登録釦2Cを操作すると電源P−2階行き先階登録釦2C−2階行き先階登録指令リレーX512−電源Nの回路が形成されて2階行き先階登録指令リレーX512が付勢し、その常開接点X512a1が閉路して電源P−常開接点X512a1−トランスファー接点NST1−常開接点ANGa1−2階行き先階登録リレーZ512−電源Nの回路が形成されて2階行き先階登録リレーZ512が付勢し、2階のかご呼びが登録される。このようにかご呼びサービス切り離し運転解除の暗号、すなわち1階行き先階登録釦1Cおよび2階行き先階登録釦2Cのあらかじめ登録された操作手順を知っている人物はかご呼びサービス切り離し運転時であってもエレベータを利用して特定階、すなわち2階に赴くことができるが、知らない人物はかご呼びサービス切り離し運転時にエレベータを利用して特定階に赴くことはできない。
【0015】
しかし、例えば1階乗場から携帯電話により事前に連絡を入れた来客が乗かごに乗り込み2階行き先階登録釦2Cを操作すると、電源P−2階行き先階登録釦2C−2階行き先階登録指令リレーX512−電源Nの回路が形成され、その常開接点X512a3が閉路する。このとき、かご呼びサービス切り離し指令リレーNSTの付勢に応じて常開接点NSTa2が閉路していることから、電源P−常開接点NSTa2−常開接点X512a3−フリッカー接点F−乗場呼び応答灯2DHL−電源Nの回路が形成され、2階行き先階登録釦2Cを操作している間、乗場呼び応答灯2DHLはフリッカー動作をする。これにより特定階側の人物は来客が乗かご内に乗り込んだことを認知し、次いで、乗場釦2Dを操作する。これに応じて電源P−乗場釦2D−乗場呼び登録リレーZ812−電源Nの回路が形成されて乗場呼び登録リレーZ812が付勢し、その常開接点Z812a1が閉路して形成される電源P−常開接点Z812a1−常閉接点Z912b2−乗場呼び登録リレーZ812−電源Nの回路により乗場呼び登録リレーZ812が自己保持され、乗かごは2階へ向けてサービスする。
【0016】
このように構成した実施形態では、乗場呼び応答灯2DHLのフリッカー動作により特定階側の人物に来客を報知して乗場釦2Dの操作を促すことにより、解除手段によるかご呼びサービス切離し運転の解除方法を知らない来客を直接迎えに行くことなく特定階へと案内することができる。これによって、特定階側の手間を省くことができるとともに、解除手段によるかご呼びサービス切離し運転の解除方法を来客に見られるという事態を回避し防犯性の向上を図ることができる。
【0017】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成したので、解除手段によるかご呼びサービス切離し運転の解除方法を知らない来客を直接迎えに行くことなく特定階へと案内することができ、これによって、特定階側の手間を省くことができるとともに、解除手段によるかご呼びサービス切離し運転の解除方法を来客に見られるという事態を回避し防犯性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエレベータの制御装置の一実施形態を示す電気回路図である。
【符号の説明】
1C 1階行き先階登録釦(解除手段)
2C 2階行き先階登録釦(解除手段)
2D 乗場釦
2DHL 乗場呼び応答灯
A かご呼びサービス切離しスイッチ(かご呼びサービス切離し手段)
ANG 暗号判断部(解除手段)
F フリッカー接点(点灯手段)
NST かご呼びサービス切り離し指令リレー(かご呼びサービス切離し手段)
NST1 トランスファー接点
NSTa2 常開接点(点灯手段)
X511 1階行き先階登録指令リレー
X511a1 常開接点(解除手段)
X512 2階行き先階登録指令リレー
X512a2 常開接点(解除手段)
X512a3 常開接点(点灯手段)
Z512 2階行き先階登録リレー
Claims (1)
- 乗かご内に設置された行き先階登録釦の操作に応じてかご呼びを登録するとともに、乗場に設置された乗場釦の操作に応じて乗場呼びを登録し、かつ、特定階への乗かごの停止を任意に制限するかご呼びサービス切り離し運転を設定するかご呼びサービス切離し手段と、このかご呼びサービス切り離し運転を解除する解除手段とを備えたエレベータの制御装置において、
前記かご呼びサービス切離し運転時、前記特定階に対応する前記行き先階登録釦が操作されたことに応じて前記特定階に設置された乗場呼び応答灯を通常と異なる点灯方法で点灯させる点灯手段を設け、来客を認知した前記特定階側で前記特定階の前記乗場釦を操作可能としたことを特徴とするエレベータの制御装置。
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