JP3908442B2 - 注文データ管理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、レストラン、居酒屋あるいはホテル等において、客から受けた注文を管理する注文データ管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、レストラン、居酒屋あるいはホテル等で、客から注文された注文データ等を管理するために、注文データ管理装置が使用されている。
【0003】
従来の注文データ管理装置を概略説明すると、フロア側作業者が客から料理の注文を受けた場合、携帯可能な、または据え置き型の入力端末機にテーブル番号等の識別情報とともに注文を受けた各メニューを入力する。この入力された注文データは、入力端末機から無線によって送信される。
【0004】
無線送信された注文データは、店舗内の各コーナー等に設置された無線制御装置によって受信され、各種データの処理や管理等を行うデータ制御装置に送信される。注文データを受信したデータ制御装置は、注文データを記憶装置に記憶するとともに、調理を指示するための指示データ及び料理の提供を指示するための料理提供指示データを作成する。調理指示データは無線制御装置を介して及び直接、厨房に設置されてシステムにおける特定の装置番号が付与された出力端末機としてのプリンタで受信され、厨房側作業者に調理を指示するための調理指示伝票が出力される。
【0005】
また、同様にして、料理提供指示データは、フロア側作業者に料理提供を指示するための会計伝票として、前記プリンタとは異なる装置番号が付与されたフロア側作業者用プリンタから出力される。また、プリンタに接続されている操作パネルからキー入力によりデータ出力要求を行うと、データ制御装置が管理している過去の注文データやファイルデータをプリンタから各種伝票・レポート・シートとして出力する事が出来る。
【0006】
前記入力端末機では、客から注文されたメニューが入力端末機のどの箇所に割りついているかが一目で直ぐに分かる様に、キー配列毎にメニュー内容を印字したメニューシートが使用されている。このメニューシートも必要枚数分プリンタから出力する事が出来る。
【0007】
メニューシートは、データ制御装置が管理している入力端末機のキー情報(キー位置やメニュー番号など)をもとに作成され、また、3パターンまでキー情報とメニューシートを管理しているので、用途に適したパターンを選んでメニューシートを使用する事が可能である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述の様な注文データ管理装置において、お店で運用するメニュー内容が変わる場合、その内容にあったメニューシートを使用するには、まずキー情報を変更後、メニューシートデータの作成を行ってキー情報の内容をメニューシートに反映させ、操作パネルからのキー入力で新しいメニューシートをプリンタから出力させる、という手順が必要となる。
【0009】
メニュー内容の変更に伴って、メニューシートを作成し、更にメニューシートを出力する、という細かな作業が必然的に発生し、また、これは店員の意識のもとに任意に行われていた。その為、この作業を店員が忘れてしまうと、客から料理の注文を受けた際、入力する時に見ているメニューと実際に入力したメニューの内容が異なる現象が起こり得た。更に、こうしたズレが生じると、正しい状態にする為に修正する時間が必要となり、営業時間中であれば業務を中断する場合も有り得た。また、どのパターンのメニューシートを使用するか、そして何枚必要であるかを店員が把握した上でプリンタからメニューシートを出力させなければならなかった。そうすると、ズレを生じる事なくスムーズに処理が出来る様に、または、ズレが生じた場合に正しく修正が出来る様に管理的能力をもった人材が必要不可欠であった。また、出力したメニューシートを入力端末機のキー入力部分の大きさにあわせてカットする手間もあり、余分な白紙部分も見られた。
【0010】
本発明は、注文データ管理装置において、メニュー内容の変更に伴って発生する細かな作業を店員が意識する事無く自動的に行う事により、店員の意識的且つ物理的負担を軽減し、変更処理を速やかに簡単に行うことを可能とし、また、入力端末機の大きさにあわせてメニューシートを自動的にカットすることにより、店員の手間を省くと共にメニューシートの余分な白紙部分の節約を可能とすることを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の注文データ管理装置は、客から受けた注文データを入力して無線送信する入力端末機と、前記入力端末機から送信された前記注文データの受信を行い、前記注文データ等を記憶装置に記憶し、指示データの送信を行うデータ制御装置と、前記指示データを受信して調理指示伝票または会計伝票を出力する出力端末機とを備えた注文データ管理装置において、運用するメニュー内容を変更した場合、前記入力端末機で使用するメニューシートに変更内容を反映させ、且つ、メニューシートにカットを入れて前記出力端末機から必要枚数分出力する事を特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の形態を示すハードウエア構成図で、レストラン等で使用する例を示している。
【0013】
図1において、入力端末機1は、フロア作業者が店舗内で常時携帯が可能な注文入力端末で、その前面にキー入力部及び表示部を有しており、キー入力部を操作することによって、客から受けた各種料理メニュー、伝票番号、テーブル番号等の注文データを入力し無線で送出する機能を有している。入力端末機2は、店舗内で据え置きで使用することを考慮した注文入力端末で、見えやすい大型液晶パネルを搭載し操作しやすいように傾斜がかけられたキー入力部及び表示部を有しており、入力端末機1と同様にキー入力部を操作することによって、注文データを入力し無線で送出する機能を有している。
【0014】
店舗の各コーナー等に複数設置された無線制御装置5は、データ制御装置3と、入力端末機1・2および出力端末機である無線レストランプリンタ6との間で行われる信号の送受を中継する機能を有する。入力端末機1・2からの注文データは、無線制御装置5によって無線で受信され、プロトコルの変換等が行われた後にデータ制御装置3に送信される。
【0015】
データ制御装置3は、無線制御装置5との間での信号の送受、有線レストランプリンタ7との間での信号の送受、受信したデータ管理、システム全体の管理等を行うもので、その内部には記憶装置4を有している。記憶装置4には、各種メニューに関する情報、各メニューに対応して付与された固有のメニュー番号、無線レストランプリンタ6及び有線レストランプリンタ7等に付与されたシステム固有の装置番号等が記憶されている。
【0016】
一方、厨房に配置されシステム固有の装置番号が付与された無線レストランプリンタ6は、無線制御装置5と無線で双方向通信を行う機能を有しており、無線制御装置5からのデータ信号の印刷機能、完了データ入力装置としてのバーコードリーダ8で読み取ったバーコードデータまたは操作パネル9から操作入力された完了情報データを無線制御装置5に送信する機能等を有する。また、無線レストランプリンタ6に接続された入・出力装置としての操作パネル9は、データ制御装置3から無線制御装置5を介して無線レストランプリンタ6に送られた信号などのメッセージを表示する機能、及び操作パネル9からキー入力されたデータを無線制御装置5を介してデータ制御装置3に送信し、各種伝票・レポート・メニューシートを無線レストランプリンタ6から出力させたり、メニューの残数設定処理を行うなど、キー入力により処理を要求する機能を有している。無線レストランプリンタ6の他に、データ制御装置3と伝送ケーブルで接続されている有線レストランプリンタ7があり、データ信号の印刷機能、バーコードリーダ8で読み取ったバーコードデータまたは操作パネル9からキー入力されたデータをデータ制御装置3に送信する機能を有する。バーコードリーダ8及び操作パネル9は、有線で無線レストランプリンタ6および有線レストランプリンタ7に接続されている。
【0017】
なお、本実施例は出力端末としてプリンタを記載しているが、これはタッチパネル等が装着されたディスプレイ装置とすることも可能である。
【0018】
図2は、入力端末機1の外観図である。入力端末機1は、店舗内で店員が常時携帯するものであり、携帯可能な重さおよび大きさとなっている。
【0019】
図3は、入力端末機2の外観図である。入力端末機2は、店舗内で据え置きで使用するものであり、見やすい大型液晶パネルを搭載し、キー部は操作しやすい様に傾斜がかけられている。
【0020】
入力端末機1・2は、キー部(図2のT01・図3のT02)の操作で客から受けた注文データを入力する事が出来る。注文されたメニューがどこの箇所に割りついているかが直ぐに分かるようにメニューシートがキー部で使用されており、メニューシートは、ずれたり汚れたりしないようにシートカバーで固定されている。お店で運用するメニューが変わる場合は、シートカバー下のメニューシートを取り替える事で入力端末機から入力出来るメニュー内容を変更する事が出来る。
【0021】
図4は、入力端末機のキー位置一覧である。
【0022】
入力端末機1・2には、入力キーが56個あり、1キーで4メニュー、合計224メニューの割り付けが可能となっている。データ制御装置では、キー情報として、キー位置(1〜224まで)、印字文字種(標準倍角か縦倍角)、メニュー印字名称、メニュー番号を管理している。更に、キー情報とメニューシートは3パターン(224×3)まで保持する事が可能である。
【0023】
次に入力キーにメニューが割り付いている例をあげる。
【0024】
(b)は、キー番号1に関する情報である。キー番号1は、キー位置1、57、113、169の4メニューから構成されており、例では、キー位置1はサーロインS、キー位置57はテンダーSで、印字文字種はそれぞれ縦倍角であり、キー位置113と169はメニューの割り付けはない、という情報を保持している。
【0025】
(c)は、キー番号31に関する情報である。キー番号31は、キー位置31、87、143、199の4メニューから構成されており、例では、キー位置31はライス、キー位置87は大ライス、キー位置143はトースト、キー位置199はロールパンで、印字文字種はそれぞれ標準倍角であるという情報を保持している。
【0026】
この様なキー番号1〜56の各情報をもとに1パターンのメニューシートが作成される。
【0027】
図5は、入力端末機1で使用するメニューシートの印字例である。
【0028】
データ制御装置3で管理されているキー情報に従って、キー配列順にメニューが印字されている。自動的にメニューシートが作成され、出力される際には入力端末機1の大きさにあわせてカットが入る(T03)。メニューシートは2枚から構成される。
【0029】
(d)は、図4(b)のキー情報をメニューシートに印字した場合である。
【0030】
(e)は、図4(c)のキー情報をメニューシートに印字した場合である。
【0031】
図6は、入力端末機2で使用するメニューシートの印字例である。
【0032】
入力端末機1と同様に、データ制御装置で管理されているキー情報に従って、キー配列順にメニューが印字されている。自動的にメニューシートが作成され、出力される際には入力端末機2の大きさにあわせてカットが入る(T04)。メニューシートは4枚から構成される。
【0033】
図7は本発明のメニューシート自動出力の処理手順を示している。
まず、運用するメニュー内容の変更に伴い、キー情報を変更する(ステップ1)と、変更された情報に従って新しくメニューシートデータが作成される(ステップ2)。メニューシートデータの格納領域には、キー情報をもとにキー配列毎にメニューが順次格納されていくが、この時、入力端末機の大きさにあわせた位置にはカットコマンドが格納される。メニューシートデータ内にカットコマンドが含まれている事によって、このメニューシートデータをプリンタから出力すると自動的にカットが入る仕組みとなっている。メニューシートデータは、キー情報のパターン1〜3に従って3パターン、入力端末機1と入力端末機2のものがそれぞれ作成される。
【0034】
メニューシートデータの作成が終了すると、データ制御装置3が管理しているシート情報より、使用しているメニューシートのパターンと使用している入力端末機の台数を判断し、自動的にメニューシートをプリンタから必要枚数分出力する(ステップ3)。出力する際には、メニューシートデータ内にはカットコマンドが含まれているので、自動的にカットが入る。
【0035】
【発明の効果】
本発明によれば、注文データ管理装置において、運用するメニュー内容を変更した場合に、その変更内容をメニューシートに反映させ、メニューシートにカットを入れて必要枚数分出力する、という処理を自動的に行う事により、メニュー内容の変更に伴って発生する細かな作業を軽減し、業務を中断することなく変更処理を速やかに簡単に行う事を可能とするという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である注文データ管理装置のハードウエア構成を示す図である。
【図2】入力端末機1の外観図である。
【図3】入力端末機2の外観図である。
【図4】入力端末機のキー位置一覧とキー情報例である。
【図5】入力端末機1のメニューシートである。
【図6】入力端末機2のメニューシートである。
【図7】本発明の処理の流れである。
【符号の説明】
1・・・携帯して使用する入力端末機
2・・・据え置きとして使用する入力端末機
3・・・データ制御装置
4・・・注文データ等を記憶する記憶装置
5・・・無線制御装置
6・・・出力端末機としての無線レストランプリンタ
7・・・出力端末機としての有線レストランプリンタ
8・・・完了データ入力装置としてのバーコードリーダ
9・・・入出力装置としての操作パネル
Claims (2)
- 客から受けた注文データを入力し、前記注文データを無線送信する複数の入力端末機と、前記入力端末機から送信された前記注文データを受信し、前記注文データを記憶装置に記憶し、前記注文データに基づき調理を指示する指示データ又は料理の提供を指示する料理提供指示データを作成し、前記指示データ又は料理提供指示データを送信するデータ制御装置と、前記指示データ又は料理提供指示データを受信し、調理指示伝票又は会計伝票を出力する出力端末機とからなる注文データ管理装置であって、
前記入力端末機はメニューシートの大きさが同じ、または異なる複数の入力端末装置より構成され、
前記データ制御装置は、運用するメニュー内容が変更された場合、変更後の前記メニュー内容を示すキー情報に基づいてメニューシートデータを作成し、前記各入力端末機の前記メニューシートの大きさにあわせて前記メニューシートデータとカットコマンドを格納し、かつ前記入力端末装置の台数及び前記メニューシートデータからなるシート情報を前記記憶装置から読出し、前記メニューシートデータと前記入力端末装置の台数データを前記出力端末機に送信することを特徴とする注文データ管理装置。 - 客から受けた注文データを入力し、前記注文データを複数の入力端末機により無線送信するステップと、
データ制御装置が、前記入力端末機から送信された前記注文データを受信し、前記注文データを記憶装置に記憶し、前記注文データに基づき調理を指示する指示データ又は料理の提供を指示する料理提供指示データを作成し、前記指示データ又は料理提供指示データを送信するステップと、
出力端末機が、前記指示データ又は料理提供指示データを受信し、調理指示伝票又は会計伝票を出力するステップとからなる注文データ管理方法であって、
前記注文データ制御装置は、さらに、運用するメニュー内容が変更された場合、変更後の前記メニュー内容を示すキー情報に基づいて前記メニューシートデータを作成し、前記各入力端末機の前記メニューシートの大きさにあわせてメニューシートデータとカットコマンドを格納し、かつ前記入力端末装置の台数及び前記メニューシートデータからなるシート情報を前記記憶装置から読出し、前記メニューシートデータと前記入力端末装置の台数データを前記出力端末機に送信するステップとからなることを特徴とする注文データ管理方法。
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