JP3907634B2 - 光デバイス - Google Patents

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この発明は例えば半導体異方性エッチング等の方法によって、基板上にミラー、ヒンジ、アクチュエータ、光導波部の各要素を形成し、光導波部にミラーを挿抜することによって光路の切換えや、各入射ポートに結合される光量の調整を行う光デバイスに関する。
半導体異方性エッチング等の方法により、基板上にミラー、ヒンジ、アクチュエータ、光導波部の各要素を形成し、光導波部にミラーを挿抜することによって光路の切換えを行う機能を有する光スイッチが提案されている。
従来技術の具体例として、特許文献1に開示されているMEMS光スイッチの構造を図9に示す。この光スイッチは光ファイバ106が十字型に配置され、その交叉部分にミラー102が挿抜自在に配置される。ミラー102は可動ロッド116の先端に支持されており、可動ロッド116の後端に櫛歯型静電アクチュエータ122が連結される。可動ロッド116はヒンジ124で軸線方向に可動自在に支持されており、櫛歯型静電アクチュエータ122の駆動によりミラー102を光導波部に対して挿抜駆動する。
櫛歯型静電アクチュエータ122は可動櫛歯110と固定櫛歯108とによって構成され、これらの間に電圧を印加することにより静電気の力で吸引力が発生し、可動ロッド116を図面中下向に移動させ、ミラー102を光導波部から抜き出した状態に維持させる。電圧の印加を解くと、可動ロッド116はヒンジ124の復帰力で上昇し、ミラー102を光導波路に挿入し、元の状態に戻される。
ミラー102が光導波路に挿入されている状態では出射用光ファイバ106Aから出射した光をミラー102で反射させて受光用光ファイバ106Cで受光し、また、出射用光ファイバ106Bから出射した光は受光用光ファイバ106Dに入射する状態とされる。ミラー102を光導波路から抜き出した状態では出射用光ファイバ106Aから出射した光は受光用光ファイバ106Dに入射し、また、出射用光ファイバ106Bから出射した光は受光用光ファイバ106Cで受光する状態に切り替えられる。
特表2003−506755号公報
従来のMEMS光デバイスにおいては、ミラーを含む可動部に対するアクチュエータの可動力作用点とヒンジによる支持点の位置関係、或は、それらと前記可動部の重心との位置関係について、前記可動部の動特性を充分に配慮した最適な配置になっていないのが実状であった。
そのため、アクチュエータの駆動力が前記駆動部を駆動すべき所望の方向とは異なるベクトル成分を含有している場合や、衝撃力等の外乱が作用した場合に、前記可動部がピッチングやヨーイング等の回転運動を起こす危険性を内在していた。
つまり、特許文献1に開示されているMEMS光スイッチでは、可動部における櫛歯型静電アクチュエータ122の位置は、ヒンジ124を挟んでミラー102とは対極の端に設けられている。今仮に、前記アクチュエータ122が一連の作製プロセスを終えた時点で、本来均一であるはずの可動櫛歯110の側壁と固定櫛歯108の側壁との隙間(櫛歯間ギャップ)がある任意の櫛歯から見て左右で異なるといったような何らかの構造的不均一性や非対称性を有していれば、前記アクチュエータ122の駆動力は図9において紙面横軸方向(x方向)のベクトル成分を含むこととなる。なぜなら、電位差のある櫛歯間に作用する静電吸引力は前記櫛歯間ギャップの大きさに反比例し、前記隙間が小さい櫛歯間にはより大きな吸引力が作用するからである。
この時、駆動力作用点は前述の通り可動部の最も紙面下端に位置しているため、前記駆動力作用点からより近いヒンジ124の支持点により強い力のモーメントが加わり、可動部は紙面に垂直な軸(z軸)回りに回転運動(ヨーイング)を起こすこととなる。この現象が度を過ぎれば可動電極と固定電極とが接触して電気的に短絡するという事故が発生する。また、櫛歯電極等の比較的重い構造体が可動部の端部にあれば、外乱が作用した場合に可動部はヨーイングやピッチング(x軸回りの回転運動)等の回転運動を起こしやすく、衝撃力の作用時やスイッチング動作時の可動部安定性の観点からも不適切な構造と言える。
一方、前記光デバイスを光スイッチとして適用する場合、前記ミラー102を光導波部に挿入された状態と、同光導波部から退避した状態との間で2値制御する必要がある。何れか一方の状態で保持する場合、願わくは、電力の供給が絶たれてもその状態を保持し続けられる自己保持機能を有していることが望ましい。この自己保持機能を実現する一手段として、“bistable”と称される屈曲したヒンジを座屈させることにより2安定状態を生み出す構造が従来より知られている。
前記“bistable”の具体例として、図10に示されるようなヒンジ構造の特性がMITのJin Qiuらによって解析的及び実験的に明らかにされている。このヒンジは、シリコン・プロセスによって形成されたモノリシック構造であり、その初期形状は板バネの両端の回転自由度を拘束しながら圧縮して座屈させた時の形状を模して形成されている。この場合、初期形状(第1安定状態)からヒンジが反転した形状(第2安定状態)に移行させる時のヒンジの最大反力(すなわち、第1安定状態の保持力)と第2安定状態から第1安定状態に戻すときのヒンジの最大反力(すなわち第2安定状態の保持力)との比は1:1とはならず、前者に比べて後者の方がかなり小さくなることが示唆されている。
前記光デバイスに前記“bistable”構造のヒンジを適用した場合、次の点に関し改善の余地が残されている。一般に、前記光デバイスにおいて寸法上の許容マージンが最も厳しいのが前記ヒンジの幅と考えられる。なぜなら、前記ヒンジは可動部を支持するという役割を担っていることから、駆動方向に柔軟な構造であることが要求され、その幅は極めて細く形成することが求められる。更に、前記ヒンジの曲げ剛性はその断面が長方形の場合、ヒンジ幅の3乗に比例し、ヒンジ幅の変化に非常に敏感であると言える。
前記光デバイスでは、ヒンジ幅の許容マージン上限はアクチュエータの最大駆動力で制限され、下限は耐衝撃性(安定状態を保持し得る限界衝撃力)によって決定される。従って、上述のように、第1安定状態と第2安定状態の保持力が大きく異なれば、ヒンジ幅の上限は大きい方の保持力とアクチュエータ最大駆動力との関係で制限され、また、下限は小さい方の保持力と耐衝撃性との関係で決まる。その結果、ヒンジ幅の許容マージンが挟小化(すなわち、製造歩留まりの低下)するという弊害が生じる。
この発明の第1の目的は衝撃力作用時やスイッチング動作時に安定性が高い光デバイスを提供することにある。
この発明の第2の目的は2安定状態を生み出す構造のヒンジを用いて、ミラーの挿抜位置において電圧の印加を解くことができる光デバイスを提供することにある。
この発明の第3の目的はヒンジ幅許容マージン幅を拡大し、製造歩留まりを向上することができる光デバイスを提供することにある。
この発明の請求項1では、基板上に形成された光デバイスであって、前記基板上に形成され光ファイバを保持する少なくとも2本以上の光ファイバ溝と、可動ロッドとこの可動ロッドの先端に装着したミラーとから構成された可動部と、この可動部を構成する可動ロッドの中間部分に装着され、前記可動ロッドを軸線方向に移動させる櫛歯型静電アクチュエータと、この櫛歯型静電アクチュエータの駆動力が作用する駆動力作用点を挟んで前記可動ロッドの先端側と後端側の双方で前記可動ロッドを可動自在に支持する複数のヒンジとによって構成され、前記複数のヒンジは可動ロッドの軸線方向に平行な中心線に対して線対称な配置で前記可動ロッドを支持し、前記複数のヒンジと可動ロッドとの連結点が前記駆動力作用点に関して対称な位置にある光デバイスを提供する。
この発明の請求項2では、請求項1記載の光デバイスにおいて、前記櫛歯型静電アクチュエータの駆動力作用点は、櫛歯型アクチュエータを構成する可動電極を含む可動部の重心とした光デバイスを提供する。
この発明の請求項3では、請求項1記載の光デバイスにおいて、前記光ファイバ溝に保持される光ファイバは全てファイバ・コア端面の屈折率がnで、端面が研磨角度θ′で加工されており、ミラー反射面に入射する光と、前記ミラーで反射される光の為す角度を90度にすべく、出射用光ファイバと、前記ミラー面の反射光受光用光ファイバの為す角度θが
θ=π/2−2{sin−1(nsinθ′)−θ′}
となるよう前記光ファイバ溝が形成されている光デバイスを提供する。
この発明の請求項4では、請求項1記載の光デバイスであって、複数のヒンジの第1安定状態及び第2安定状態の自己保持力をそれぞれF1及びF2、第1安定状態から第2安定状態へ駆動するための櫛歯型静電アクチュエータの櫛歯数及び櫛歯間ギャップをそれぞれN1及びg1、第2安定状態から第1安定状態へ駆動するための櫛歯型静電アクチュエータの櫛歯数及び櫛歯間ギャップをN2及びg2としたとき、F1・g1/N1とF2・g2/N2とをほぼ等しくする構造とした光デバイスを提供する。
本発明は、例えば半導体異方性エッチング等の方法により、基板上のミラー、ヒンジ、アクチュエータ、光導波部の各要素を形成し、光導波部にミラーを挿抜することによって光路の切替えや、各入射ポートに結合される光量の調節を行なうMEMS光デバイスであって、該光デバイスのミラーを除く可動部は、ミラー駆動方向と平行な中心線に関して線対称な構造を有し、尚且つ、複数のヒンジによる可動部の支持点がアクチュエータの駆動力作用点に関してほぼ対称な位置にあることを特徴とする。
これにより、例え、アクチュエータの駆動力が可動部を駆動すべき所望の方向とは異なるベクトル成分を含有している場合においても、駆動力の不要ベクトル成分に対し複数のヒンジから均等に反力が作用するため、可動部の所望の駆動方向以外への動きを効果的に抑制することができる。
更に請求項1の特徴に加え、請求項2に示すようにアクチュエータの駆動力作用点が可動部重心と概ね一致することで、衝撃力等の外乱が作用した場合においても、
1)重心に関し対称な位置に複数のヒンジが設けられている、
2)重い構造体であるアクチュエータを複数のヒンジが均等に支持している、
という2点の構造的特徴により可動部の不必要な動きを効果的に抑制することができる。
また、本発明の光デバイスは、可動部を支持する複数のヒンジが座屈することにより2つの安定状態で自己保持することが可能で、ヒンジが図1に示すような屈曲部を2ヶ所有したZ型形状を持ち、上記したF1・g1/N1とF2・g2/N2をほぼ等しくすることにより、アクチュエータの最大駆動力と自己保持機能の耐衝撃性によって制限されるヒンジ幅の許容マージンを拡大し、ひいてはデバイスの構造歩留まりを向上させることができる。
図1乃至図3に基づき、本発明の第1の実施形態となる光デバイスの構成/動作/作用について説明する。まず、本実施形態の光デバイスの全体構成について説明する。本実施形態の光デバイスは、シリコン基板(350μm)/シリコン酸化膜(3μm)/シリコン・デバイス層(100μm)の構成を持つ(100)SOIウエハからなる。図1乃至図3は前記光デバイスの平面図であるが、前記デバイスは紙面に垂直な深さ方向(z方向)に均一な厚さを有する2次元構造体である。構造体の加工は概略次のようなステップで進められる。
1)シリコン・デバイス層表面にシリコン酸化膜を形成する。
2)フォトリソグラフィー技術により前記シリコン酸化膜のパターニングを行う。
3)パターニングされたシリコン酸化膜をマスクとしてシリコン・デバイス層をDRIE(Deep Reactive Ion Etching)等の手法により異方性エッチングする。
4)シリコン酸化膜に対して選択性のあるエッチャントを用いて、シリコン基板とシリコン・デバイス層の間に埋め込まれているシリコン酸化膜を除去し、可動部をリリースする。この時、可動部と固定部それぞれの島状に独立した構造部は面積的なコントラストがつけてあるため、適切な時間内でエッチングを終了する限り、固定部下のシリコン酸化膜は残存する。
5)ミラー、電極パッドの必要部位に対して、Au等の反射率の高い金属で表面をメタライズする。
ファイバ溝1には端面斜め研磨されたコリメーション・ファイバが挿入され、装着された際にこのコリメーション・ファイバはファイバ押圧バネ2(図2参照)によって基準面に押し当てられると共に、ファイバ端面突き当て3によって光軸方向の位置が決定される。本実施形態においては、コリメーション・ファイバのワーキング・ディスタンス(WD)は160μm、ビーム・ウエスト径(BWD)は15μm、端面斜め研磨角度は6°を想定してデバイスの設計を行なっている。
ファイバ端面が互いに向き合ったクロス導波部にはミラー4が挿入されている。ミラー4はクロス導波部に挿入されて光を反射する時に最も高精度にアライメントされている必要があることから、本実施形態においては、ミラー4がクロス導波部に挿入されている状態を初期形状としてデバイスを作製している。ミラー4、櫛歯型静電アクチュエータの可動電極5、板バネ状ヒンジ6A〜6Dといった一連の構成要素は可動ロッド7により連結され、それら全体として可動部を形成している。櫛歯型静電アクチュエータの第1固定電極8、第2固定電極9、及びアンカ10は絶縁層(シリコン酸化膜)を介してシリコン基板に固定されているが、可動部は基板から浮いた状態で4本の板バネ状ヒンジ6A,6B及び6C,6Dによって支持されている。図1に示す11、12は第1固定電極8及び第2固定電極9の電位を電圧印加状態とアースに落とす状態に切り替えるための電極を示す。
次に、本実施形態の光デバイスの基本動作について説明する。光デバイスの作製直後の初期形状(第1安定状態)においては、ミラー4はクロス導波部に挿入されている。この時、図2に示すInputポートから入射された光はミラー4によって反射されDropポートへと導かれる。
同様に、Addポートから入射された光はOutputポートへと反射される。可動部と板バネ状ヒンジ6A〜6Dを介して電気的につながれたアンカ10、第2固定電極9、及び基板をそれぞれアースした状態で第1固定電極8に電圧を印加すれば、第1固定電極8と可動電極5との間に静電吸引力が働き、その力が第1安定状態の保持力よりも大きい場合、板バネ状ヒンジ6A〜6Dは第2安定状態へと反転し、電力の供給を絶ってもその状態で自己保持される。この時、ミラー4はクロス導波部から退避した状態であるため、Inputポートから入射された光はそのままOutputポートへと導かれる。逆に、アンカ10、第1固定電極8、及び基板をアースした状態で第2固定電極9に電圧を印加すれば、第2固定電極9と可動電極5との間に静電吸引力が作用し、その力が第2安定状態よりも大きい場合には再び第1安定状態へと戻る。
続いて、本実施形態における光デバイスの各要素の果たす作用について詳述する。本実施形態では、端面斜め研磨されたコリメーション・ファイバを用いているが、これはファイバ端面におけるフレネル反射に起因した反射減衰量を抑制する目的からである。4本のファイバ溝1は、ミラー反射面に対する入射光と反射光の為す角が90°で結合効率が最大と成るように形成されている。このようにファイバ溝1を形成したのは次の理由による。
本実施形態の光デバイスのパッケージングを実施する際、ファイバをパッケージから互いに平行に引き出そうとすれば、ファイバの最小曲げ半径によってパッケージ・サイズは制約を受けることになる。従って、パッケージのダウン・サイジングを優先すれば、ミラー反射面に対する入射光と反射光の為す角を鋭角もしくは鈍角にする方が有利と考えられる。然し乍ら、ミラー反射面への入射光と反射光の為す角を鋭角にすれば光のワーキング・ディスタンス(WD)は長くなる。
一般に、WDを長くするためには、ビーム・ウエスト径(BWD)を広げるレンズ設計が求められ、それに伴い、ミラーを駆動するストロークも長くする必要が生じる。駆動ストロークの拡大は可動部の剛性を劣化させ、ひいては耐衝撃性等のデバイスの機械的信頼性に問題を残すこととなる。
また、仮にレンズ系の工夫によりBWDを広げずにWDを長くすることができたとしても、それによって光学系のアライメントに要求される精度はより厳しいものになるというデメリットも生まれる。
一方、ミラー反射面に対する入射光と反射光の為す角を鈍角にすれば、ミラー反射面に照射されたビーム・スポットはミラー駆動方向に伸びた楕円形の度合を強め、結果、ミラー駆動ストロークの拡大を余儀なくされる。
以上のことを総合的に踏まえて、本実施形態における光デバイスにおいては、上述の通り、ミラー反射面に対する入射光と反射光の為す角が90°で結合効率が最大となるように各ファイバ溝1を形成した。上記ルールに従って端面斜め研磨されたファイバを使用する場合には、ミラー反射面に入射する光を出すファイバとミラー4からの反射光を受光するファイバとの為す角は若干鋭角となり、各ファイバ溝自体を90°間隔で配するよりはパッケージのダウン・サイジングの面においても幾分有利となる。
ファイバ端面斜め研磨した際におけるミラー4の入射光を出射するファイバとミラー4の反射光を受光するファイバとの為す角度θは、次式のように表すことができる。
θ=π/2−2{sin−1(nsinθ′)−θ′}
ここで、θ′は光ファイバ端面研磨角度、nはファイバ・コアの屈折率、また、光ファイバの配置条件としては、
1)図2のように、出射側と受光側の2本のファイバの端面斜め研磨の鋭角部を互いに近接して対向する位置関係に配置する。
2)図2のように、ミラー4への入射光と反射光の為す角が90°である。
以上の2点が前提となる。
この例では、例えば、θ′=6°、また、n=1.46とすると、光ファイバの軸線相互の為す角度θはθ=84.44°となり若干鋭角となる。
本実施形態の光デバイスにおいて、ミラー4以外の可動部はミラー駆動方向と平行な中心線に関して線対称な構造を有し、尚且つ、4本の板バネ状ヒンジ6A,6B,6C,6Dによる可動ロッド7の支持点A,B,C,D(すなわち、ヒンジ反力作用点)は前記可動電極5と可動ロッド7との連結部(すなわち、駆動力作用点S)に関して対な位置に配置されている
のような構造をとることにより、例え、アクチュエータの駆動力が前記可動部を駆動すべき所望の方向とは異なるベクトル成分を含有している場合においても、前記駆動力の不要ベクトル成分に対し前記4本の板バネ状ヒンジ6A,6B,6C,6Dから均等に反力が作用するため、前記可動部の所望の駆動方向以外への動きを効果的に抑制することができる。
更に、前記駆動力作用点は可動部の重心にほぼ一致するように設計されている。
このような構造をとることにより、衝撃力等の外乱が作用した場合においても、
1)可動部の重心に関し対称な位置に4本の板バネ状ヒンジ6A,6B,6C,6Dが設けられていること、
2)重い構造体である可動電極5を4本の板バネ状ヒンジ6A,6B,6C,6Dが均等に支持していること、
という2点の構造的特徴により可動部の不必要な動きを効果的に抑制することができる。
また、本実施形態の光デバイスでは、可動部を支持する2本の板バネ状ヒンジ6が座屈することにより2つの安定状態で自己保持することが可能な“bistable”方式を採用している。“bistable”の特徴はその力−変位特性(図4)に見ることができる。初期形状にある板バネ状ヒンジ6A〜6Dに対し、ミラー4を退避させる方向(紙面下方向)に強制変位を与えていった時の板バネ状ヒンジ6A〜6Dの反力は、変位が小さな初期段階では単調増加するが、座屈荷重で極大を示し、その後変位の増大と共に単調減少し、やがて極小値を迎えた後再び増大する。このように、力−変位特性において極大/極小を示し、尚且つ、極小値が負の値をとる時にのみ2つの安定状態で自己保持することが可能となる。
図4において、初期状態を示す原点が第1安定状態、極小値を迎えた後に反力が0となる位置が第2安定状態であり、極大値が第1安定状態の保持力、極小値が第2安定状態の保持力に相当する。本実施形態においては、特に以下の手順で板バネ状ヒンジ6A〜6Dの形状の最適化を図ることにより、図4に示す通り、第1安定状態と第2安定状態の保持力をほぼ等しくしている。本実施形態では、紙面向かって左端からヒンジ全長(x成分)の4分の1の点と右から4分の1の点2ヶ所を屈曲点とし、屈曲部を丸める曲率半径をパラメータとして両安定状態の保持力の比が概ね1になる条件を選択している。尚、ヒンジ両端はミラー駆動方向に垂直に(紙面水平に)伸びている。ミラー駆動ストロークはヒンジ両端の高低差(y方向成分)を変えることによって制御され、本実施形態におけるミラー駆動ストロークは約60μmである。両安定状態の保持力を等しくすることは、次の点において重要である。
前記板バネ状ヒンジ6A〜6Dは可動部を支持するという役割上、駆動方向に柔軟な構造であることが要求される。そのため、本実施形態の光デバイスにおいては、ヒンジ幅が最小構造寸法となっている。更に、ヒンジ保持力はヒンジ幅に非常に敏感であるという側面も有するため、ヒンジ幅の許容マージンがこの種の光デバイスの製造歩留まりを大きく左右する。ここで、ヒンジ幅の上限はアクチュエータの最大駆動力で制限され、下限は耐衝撃性(安定状態を保持し得る限界衝撃力)によって決定される。
図5に示されるように、第1安定状態と第2安定状態の保持力が大きく異なれば、ヒンジ幅の上限は高い方の保持力とアクチュエータ最大駆動力との関係で制限され、また、下限は低い方の保持力と耐衝撃性との関係で決定される。その結果、ヒンジ幅の許容マージンは狭小化を余儀なくされる。すなわち、安定状態の保持力を等しくすることは、ヒンジ幅の許容マージンを拡大し、ひいてはデバイスの製造歩留まりを向上させることができる。
以上のような設計上の配慮を行なうことにより、本実施形態の光デバイスはS、C、Lの通信波長帯域で以下のような特性を達成することができた。
1)挿入損失 :0.7dB以下
2)偏波依存損失 :0.1dB未満
3)反射減衰量 :50dB以上
4)クロストーク :70dB以上
5)スイッチング時間 :1ms以下
尚、4本の板バネ状ヒンジ6A〜6Dがアクチュエータ駆動力の不要ベクトル成分を効果的に抑制していることの現れとして、前記可動部の動作は図1の紙面縦軸方向(y軸)に滑らかな動きをしており、連続スイッチング動作による繰り返し耐久性試験では、10億回のスイッチング動作後も特性上特に異常は認められていない。また、板バネ状ヒンジ6A〜6Dの形状を最適化し、第1安定状態と第2安定状態の保持力を概ね等しくした効果として、サンプルを次の2点の試験項目すなわち、
1)50Gの衝撃力作用時に自己保持機能が維持されていること、
2)75Vの駆動電圧にて安定に動作することでスクリーニングしたところ、同一ロット140サンプルの全てが評価項目をパスしており、一方ヒンジ形状を最適化していない場合では140サンプル中15サンプルが上記試験項目の何れかを満足することができず、同試験の合格率は約90%であった。このことは第1安定状態と第2安定状態の保持力を概ね等しくしたことにより、ヒンジ幅の許容マージンが拡大されたことを示唆している。
本発明の光デバイスにおいて、第1の実施形態と同等の特性が期待できる他の変形例(第2の実施形態)としては、次の構成が考えられる。第2の実施形態では、板バネ状ヒンジ6A〜6Dの第1安定状態の自己保持力をF1、第2安定状態の自己保持力をF2、第1安定状態から第2安定状態へ駆動する際に寄与する櫛歯型静電アクチュエータの櫛歯数をN1(具体的には第1固定電極8と可動電極5との櫛歯数)、及びその櫛歯間ギャップをg1(具体的には第1固定電極8と可動電極5との間のギャップ)、第2安定状態から第1安定状態へ駆動する際に寄与する櫛歯型静電アクチュエータの櫛歯数をN2(具体的には第2固定電極9と可動電極5との櫛歯数)、及びその櫛歯間ギャップをg2(具体的には第2固定電極9と可動電極5との間のギャップ)とした場合、F1・g1/N1とF2・g2/N2とが等しくなるように図6及び図7に示すような櫛歯型静電アクチュエータの櫛歯パラメータ(櫛歯数及び櫛歯間ギャップ)の適正化を行っている。これはすなわち、第1安定状態から第2安定状態への駆動時と、第2安定状態から第1安定状態への駆動時とで駆動電圧を等しくすることを意味する。
尚、実施形態における光デバイスの構造は、板バネ状ヒンジ6A〜6D、櫛歯パラメータ以外の部分については前述の第1の実施形態と全く同じである。以下に櫛歯パラメータの適正化についてより具体的に言及する。
本実施形態では、第1安定状態の保持力が第2安定状態のそれの約2倍(F1/F2=2)であったことから、第1安定状態から第2安定状態へ駆動する際の力がそれとは逆方向の駆動力のほぼ2倍になるよう、該方向への駆動時に寄与する櫛歯の櫛歯数を逆方向の約1.2倍(N1/N2=1.2)に増やすと共に櫛歯間ギャップを約0.6倍(g1/g2=0.6)に挟小化している。これは、第1の実施形態で第1安定状態と第2安定状態の保持力が等しくなるようヒンジ形状の最適化を図ったのと同様の効果を狙ったもので、図8に示される通り、大きい方の保持力とアクチュエータ最大駆動力(許容駆動電圧)との関係で制限されるヒンジ幅の上限を広げることができる。
櫛歯型静電アクチュエータにおいては、櫛歯間ギャップを挟くした方が発生力は高いため、通常、この種のアクチュエータを設計する場合、作製プロセスで実現可能な最小トレンチ幅付近にまで櫛歯間ギャップを挟小化する。すなわち、櫛歯間ギャップ寸法はプロセスの加工能力で制限されるパラメータといっても過言ではない。本実施形態では、第1安定状態の保持力の方が大きいため、第1安定状態から第2安定状態への駆動に寄与する櫛歯間ギャップを挟小化している。これを可能にしているのは、図7から理解されるように、櫛歯初期形状において互いに深く噛み合わさってはいないためで、本ケースでは、第1固定電極8の幅を2段階に変化させることにより、プロセスの加工限界に影響を受けない形で櫛歯間ギャップを挟小化できる。そして一般に、板バネ状ヒンジ6A〜6Dは初期形状すなわち、第1安定状態の保持力の方が大きくなる傾向にあるため、上述の設計手法は多くの場合に有効であると言える。
尚、本実施形態において、第2安定状態から第1安定状態への駆動に寄与する櫛歯(第2固定電極9の櫛歯)に関しては、それとは逆方向の駆動に寄与する櫛歯数(第1固定電極8の櫛歯数)ほどには数を増やしていない。これは、それらをむやみに増やすことは可動部の等価質量を増大させ、耐衝撃性等の機械的信頼性を劣化させる要因になるからである。
この発明による光デバイスは例えば光通信に関連する分野に活用することができる。
本発明による光デバイスの第1実施形態を説明するための平面図。 図1に示した光デバイスのファイバ溝と光導波部の構造を説明するための拡大平面図。 図1に示した光デバイスの可動電極と固定電極の構造を説明するための拡大平面図。 図1に示した光デバイスに用いた板バネ状ヒンジの力−変位特性の一例を説明するための特性曲線図。 図1に示した光デバイスに用いた板バネ状ヒンジのヒンジ幅と、自己保持力の関係を説明するための特性曲線図。 本発明による光デバイスの第2の実施形態を説明するための平面図。 図6に示した光デバイスに用いる可動電極と第2固定電極の細部を説明するための拡大平面図。 図6に示した光デバイスに用いた板バネ状ヒンジのヒンジ幅と自己保持力の関係を説明するための特性曲線図。 従来技術を説明するための平面図。 ヒンジの自己保持動作を説明するための図。
符号の説明
1 ファイバ溝 10 アンカ
2 ファイバ押圧バネ 11、12 電極
3 ファイバ端面突き当て
4 ミラー
5 可動電極
6A〜6D 板バネ状ヒンジ
7 可動ロッド
8 第1固定電極
9 第2固定電極

Claims (4)

  1. 基板上に形成された光デバイスであって、
    前記基板上に形成され光ファイバを保持する少なくとも2本以上の光ファイバ溝と、
    可動ロッドとこの可動ロッドの先端に装着したミラーとから構成された可動部と、
    この可動部を構成する可動ロッドの中間部分に、その両側に延長した一個の可動電極が装着され、この可動電極を挟んで前記可動ロッドの先端側と後端側の双方各々に固定電極が配され、前記可動ロッドを軸線方向に移動させる櫛歯型静電アクチュエータと、
    この櫛歯型静電アクチュエータの駆動力が作用する駆動力作用点を挟んで前記可動ロッドの先端側と後端側の双方で前記可動ロッドを可動自在に支持する複数のヒンジとによって構成され、
    前記複数のヒンジは可動ロッドの軸線方向に平行な中心線に対して線対称な配置で前記可動ロッドを支持し、前記複数のヒンジと可動ロッドとの連結点が前記駆動力作用点に関して対称な位置にあることを特徴とした光デバイス。
  2. 請求項1記載の光デバイスにおいて、前記櫛歯型静電アクチュエータの駆動力作用点は、櫛歯型アクチュエータを構成する可動電極を含む可動部の重心としたことを特徴とする光デバイス。
  3. 請求項1記載の光デバイスにおいて、前記光ファイバ溝に保持される光ファイバは全てファイバ・コア端面の屈折率がnで、端面が研磨角度θ′で加工されており、ミラー反射面に入射する光と、前記ミラーで反射される光の為す角度を90度にすべく、出射用光ファイバと、前記ミラー面の反射光受光用光ファイバの為す角度θが
    θ=π/2−2{sin−1(nsinθ′)−θ′}
    となるよう前記光ファイバ溝が形成されていることを特徴とする光デバイス。
  4. 請求項1乃至3記載の光デバイスの何れかにおいて、
    前記複数のヒンジの第1安定状態の自己保持力をF1、及び第2安定状態の自己保持力をF2、
    第1安定状態から第2安定状態へ駆動するための櫛歯型静電アクチュエータの櫛歯の数をN1及び櫛歯間のギャップをg1、
    第2安定状態から第1安定状態へ駆動するための櫛歯型静電アクチュエータの櫛歯の数をN2、及び櫛歯間のギャップをg2としたとき、
    F1・g1/N1とF2・g2/N2とをほぼ等しくすることを特徴とする光デバイス。
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