JP4461918B2 - 可動ミラーデバイス、分散補償器、利得等化器、及び光adm装置 - Google Patents

可動ミラーデバイス、分散補償器、利得等化器、及び光adm装置 Download PDF

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本発明は、波長多重光通信等で用いられる可動ミラーデバイス、分散補償器、利得等器、及び光ADM装置に関するものである。
可動ミラーデバイスには、例えば特許文献1に記載されているものがある。特許文献1に記載の可動ミラーデバイスは、可変分散補償器に備えられたものであり、複数の可動反射ミラーの光反射位置が所望の位置となるように各可動反射ミラーを個別に駆動制御する。
特開2002−303805号公報
可動ミラーデバイスは、光通信の分野でも様々な機器に用いられつつあるが、機器の小型化のためには、反射ミラー自体を小さくし、かつ各反射ミラーの間隔をできるだけ狭めることが好ましい。特に上記従来技術のように、可動ミラーデバイスを空間的波長分岐素子と組み合わせて、波長毎に信号処理を施すものでは、各チャンネルの帯域幅を稼ぐために、複数の反射ミラーをほぼ隙間なく並べる必要が生じる。一方、上記従来技術のような分散補償器において、大きな分散補償量を与えるためには、反射ミラーの可動範囲を大きくすることが望まれている。
本発明の目的は、複数の反射ミラーを狭ピッチで配列しつつ、反射ミラーの可動範囲を大きくすることができる可動ミラーデバイス、分散補償器、利得等器、及び光ADM装置を提供することである。
本発明の可動ミラーデバイスは、(a)信号光を反射する反射ミラーであって、所定の面に沿って一次元方向に配列されている複数の反射ミラーと、(b)前記一次元方向に対して二次元的に配列されており、複数の反射ミラーを各々個別に駆動する複数のミラー駆動部とを備える。複数のミラー駆動部は、前記一次元方向に交差する方向に順に位置する第1の領域及び第2の領域に交互に設けられている。
このように、複数のミラー駆動部を一次元的に配列された複数の反射ミラーに対して二次元的に配列することによって、複数の反射ミラーを狭ピッチで配列した場合でも、ミラー駆動部の幅寸法を反射ミラーの幅寸法に対して十分に大きくすることが可能となる。例えば、ミラー駆動部を可動電極と固定電極とで構成し、可動電極を固定電極に対して変位させることによって、可動電極と接続された反射ミラーを動かす場合には、ミラー駆動部の幅寸法を大きくすれば、可動電極と固定電極との間隔が長くなる。従って、その分だけ可動電極の変位量を大きくとれるようになり、これに伴って反射ミラーの可動範囲が大きくなる。
好ましくは、反射ミラーの配列方向に隣り合うミラー駆動部の中心間距離が、隣り合う反射ミラーの中心間距離よりも大きい。これにより、ミラー駆動部の幅寸法が反射ミラーの幅寸法よりも大きくなるため、複数の反射ミラーを狭ピッチで配列した場合でも、反射ミラーの可動範囲を確実に大きくすることができる。
また、好ましくは、複数のミラー駆動部は、一次元的に配列されるように第1基板上に設けられた第1駆動部と、一次元的に配列されるように第2基板上に設けられた第2駆動部とからなり、複数の反射ミラーは、第1駆動部に対応し第1基板上に設けられた第1ミラーと、第2駆動部に対応し第2基板上に設けられた第2ミラーとからなり、第1ミラーと第2ミラーは交互に配列されている。
また、本発明の可動ミラーデバイスは、互いに対面する第1基板及び第2基板を更に備る。複数の反射ミラーは、第1基板に設けられた第1ミラーと第2基板に設けられた第2ミラーとを含む。複数のミラー駆動部は、第1基板に設けられ第1ミラーを駆動する第1駆動部と、第2基板に設けられ第2ミラーを駆動する第2駆動部とを含む。上記の所定の面は第1の基板及び第2基板に交差する方向に伸びており、上記の一次元方向は、第1基板及び第2基板に実質的に平行な方向である。第1ミラー及び第2ミラーは、第1基板と第2基板との間において交互に配列されている。第1の領域及び第2基板は、第1基板から第2基板に向かう方向に順に位置しており、第1駆動部は第1の領域に位置し、第2駆動部は第2の領域に位置している。第1ミラー及び第2ミラーは、所定の面に沿って第1の領域及び第2の領域に設けられている。
上述したように、第1ミラー及び第1駆動部を第1基板に設けて構成した部品と、第2ミラー及び第2駆動部を第2基板に設けて構成した部品とを組み合わせることによって、一次元方向に配列された複数の反射ミラーと二次元的に配列された複数のミラー駆動部とを有する可動ミラーデバイスを、簡単に形成することができる。
好ましくは、第1基板及び第2基板の少なくとも一方には、第1基板と第2基板とを結合するための複数の支え部材が設けられている。これにより、第1基板に設けられた第1駆動部と第2基板に設けられた第2駆動部との接触を防ぐことが可能となる。従って、例えばミラー駆動部に電気信号を供給して反射ミラーを動かす場合に、反射ミラーを安定して動作させることができる。
好ましくは、支え部材には、第1基板を第2基板に対して位置決めするための位置決め手段が設けられている。これにより、可動ミラーデバイスを組み立てる際に、第1基板と第2基板との位置合わせを容易にかつ確実に行うことができる。
また、好ましくは、反射ミラーは、湾曲状に変形自在であり、ミラー駆動部は、反射ミラーを湾曲状に変形させる構成である。これにより、例えば信号光に位相シフトを与えて信号光の分散を補償するという分散補償器に、可動ミラーデバイスを適用することができる。
このとき、好ましくは、ミラー駆動部は、反射ミラーの両側部分に固定された2本の可動電極と、各可動電極の外側にそれぞれ配置された2本の固定電極とを有し、可動電極と固定電極との間に電圧を印加することにより、反射ミラーを湾曲状に変形させる。この場合には、簡単な構成で、反射ミラーを凹状に撓ませることができる。
また、ミラー駆動部は、2本の可動電極と2本の固定電極とを有する。2本の可動電極は、上記一次元方向における反射ミラーの両側部分に固定されており上記所定の面に交差する方向に伸びている。2本の固定電極は、上記一次元方向における可動電極の外側において上記所定の面に交差する方向に伸びている。反射ミラーの上記一次元方向に交差する中心軸線に沿う部分は支持されており、可動電極と固定電極との間に印加される電圧によって、可動電極が前記固定電極に向けて移動する。この構成によれば、可動電極の移動によって、反射ミラーがその中心軸線を中心に凹面に変形する。
また、ミラー駆動部は、反射ミラーの両側部分に固定された2本の可動電極と、各可動電極間に配置された固定電極とを有し、可動電極と固定電極との間に電圧を印加することにより、反射ミラーを湾曲状に変形させる構成であってもよい。この場合には、簡単な構成で、反射ミラーを凸状に撓ませることができる。
また、ミラー駆動部は、2本の可動電極と固定電極とを有する。2本の可動電極は、上記所定の面に交差する方向に伸びており反射ミラーの一次元方向における両側部分に固定されている。固定電極は、上記所定の面に交差する方向に伸びており可動電極間に配置されている。反射ミラーの上記一次元方向に交差する中心軸線に沿う部分は支持されており、可動電極と固定電極との間に印加される電圧によって、可動電極が固定電極に向けて移動する。この構成によれば、可動電極の移動によって、反射ミラーがその中心軸線を中心に凸面に変形する。
また、本発明の分散補償器は、光分波手段と、上述した可動ミラーデバイスと、光合波手段とを備える。光分波手段は、入力信号光を波長毎に分波することによって複数の信号光を出力する。可動ミラーデバイスに入力した複数の信号光は、当該可動ミラーデバイスによって位相シフトが与えられて反射される。可動ミラーデバイスから反射された複数の信号光は、光合波手段によって合波されて出力される。
このように上述した可動ミラーデバイスを設けることにより、複数の反射ミラーを狭ピッチで配列した場合でも、反射ミラーの可動範囲を大きくすることができる。これにより、分散補償量を大きくし、高精度な分散補償を行うことが可能となる。
また、本発明の利得等器は、光分波手段と、上述した可動ミラーデバイスと、光合波手段とを備える。光分波手段は、入力信号光を波長毎に分波することによって複数の信号光を出力する。可動ミラーデバイスは、光分波からの複数の信号光の反射方向を変化させる。光合波手段は、可動ミラーデバイスによって反射された複数の信号光を合波して出力する。この利得等器は、可動ミラーデバイスによって入力信号光の波長毎に反射方向を変化させることによって、光合波手段から出力する信号光を波長成分毎に所望の利得とすることできる。
また、本発明の光ADM装置は、入力信号光が供給される入力ポート導波路と、出力信号光が供給される出力ポート導波路と、add信号が供給されるaddポート導波路と、drop信号が供給されるdropポート導波路と、光分波手段と、上述した可動ミラーデバイスと、光合波手段とを備える。光分波手段は、入力ポート導波路からの入力信号光を波長毎に分波することによって複数の信号光を出力する。可動ミラーデバイスは、複数の信号光及びadd信号の反射方向を変化させて、出力する。光合波手段は、可動ミラーデバイスから出力される複数の信号光の一部をdrop信号としてdropポート導波路に出力し、複数の信号光の他の部分とadd信号とを合波してなる出力信号光を出力ポート導波路に出力する。この光ADM装置によれば、入力信号光における所望の波長成分の信号光、或いはadd信号が所望の導波路に出力されるよう、可動ミラーデバイスが波長毎に信号の反射方向を変化させることができる。
本発明によれば、一次元的に配列された複数の反射ミラーを各々個別に動かす複数のミラー駆動部を、複数の反射ミラーに対して二次元的に配列したので、複数の反射ミラーを狭ピッチで配列しつつ、反射ミラーの可動範囲を大きくすることができる。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る可動ミラーデバイスの一実施形態を示す概略斜視図である。同図において、本実施形態の可動ミラーデバイス1は、例えばMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を用いて作製された2つのミラーアレイチップ2A,2Bを組み合わせて構成したものである。
図2は、図1に示すミラーアレイチップの一方を示す概略斜視図である。ミラーアレイチップ2Aは、図2に示すように、矩形状の基板3A(第1基板)を有し、この基板3Aには、信号光を反射させる複数の反射ミラー4Aと、これらの反射ミラー4Aを各々個別に駆動する複数のミラー駆動部5A(第1駆動部)とが設けられている。
各反射ミラー4Aは、間隔を隔てて一次元方向に配列されている。この一次元方向とは、基板3Aと実質的に平行な方向である。また、反射ミラー4A(第1ミラー)は、所定の面に沿って、一次元方向に配列されている。この所定の面とは、ミラーアレイチップ2A及びミラーアレイチップ2Bの組立時に、基板3A及び基板3Bに交差する方向に伸びる仮想の面である。
各反射ミラー4Aの幅W1は、隣り合う反射ミラー4Aの中心間距離Dの1/2以下である。例えば各反射ミラー4Aの幅W1は、隣り合う反射ミラー4Aの中心間距離Dの1/2であり、隣り合う反射ミラー4間の間隔Sと同等である。各ミラー駆動部5Aも、一次元的に配列されている。各ミラー駆動部5Aの幅W2は、隣り合う反射ミラー4Aの中心間距離Dの1/2よりも大きくなっている。例えば各ミラー駆動部5Aの幅W2は、隣り合う反射ミラー4Aの中心間距離Dとほぼ同等であり、反射ミラー4Aの幅W1の約2倍である。また、各反射ミラー4Aの高さH1は、各ミラー駆動部5Aの高さH2の約2倍である。
また、基板3Aの上面には、ミラーアレイチップ2Bと結合するための4本の支え部材6が立設されている。この支え部材6の高さは、反射ミラー4Aの高さH1よりも僅かに大きくなっている。各支え部材6の上面部には、位置決め用突起7が設けられている。
図3は、図1に示すミラーアレイチップの他方を示す概略斜視図である。ミラーアレイチップ2Bは、図3に示すように、矩形状の基板3B(第2基板)を有し、この基板3Bには、信号光を反射させる複数の反射ミラー4B(第2ミラー)と、これらの反射ミラー4Bを各々個別に動かす複数のミラー駆動部5B(第2駆動部)とが設けられている。各反射ミラー4Bの構造、寸法、配列ピッチ等は、上記の反射ミラー4Aと同様であり、各ミラー駆動部5Bの構造、寸法、配列ピッチ等は、上記のミラー駆動部5Aと同様である。また、基板3Bには、ミラーアレイチップ2Aの支え部材6に設けられた位置決め用突起7と嵌合する4つの位置決め用凹部8が設けられている。
このようなミラーアレイチップ2A,2Bは、例えばシリコン基板に異方性エッチングを施すことにより形成される。なお、反射ミラー4A,4Bの表面には、光反射率を高めるべく、金等がコーティングされている。
ミラー駆動部5A,5Bの具体的な構成を図4に示す。図4は、図1に示すミラー駆動部の具体的構成を示す図である。なお、以下では、説明の理解を容易にするために、反射ミラー4A,4Bを総称して反射ミラー4、ミラー駆動部5A,5Bを総称してミラー駆動部5、基板3A,3Bを総称して基板3ということがある。
図4に示すように、ミラー駆動部5は、反射ミラー4の両端部に接続固定されている。ミラー駆動部5は、反射ミラー4の後方(反射面4aの反対側)に延びる2本の略L字型の可動電極9と、各可動電極9の外側に可動電極9と対向するように配置された固定電極10とを有している。反射ミラー4の中心部は、基板(図示せず)に固定されている。これにより、反射ミラー4は、その中心部を軸として湾曲状に変形自在となる(図9(b)参照)。
可動電極9と固定電極10とは可変電圧源11を介して接続されている。この可変電圧源11により可動電極9と固定電極10との間に電圧を印加することで、両者間に静電気力が発生し、その静電気力により可動電極9が固定電極10側に引き寄せられ、これに伴って反射ミラー4が凹状に撓むようになる(図9(b)参照)。このとき、可変電圧源11による印加電圧を変えることで、反射ミラー4の撓み量が変化する。
可動電極9は、固定電極10側に延びる櫛歯12を有する櫛歯型電極であり、固定電極10は、可動電極9側に延びる櫛歯13を有する櫛歯型電極である。このように電極9,10を櫛歯型電極とすることにより、電極9,10間に生じる静電気力が増大するため、その分だけ低電圧で可動電極9を駆動させることができる。
以下、反射ミラー4及びミラー駆動部5の製造方法について説明する。図5は、反射ミラー及びミラー駆動部の製造に用いられる層構造体を示す図である。図6は、図5に示す層構造体を用いて製造された反射ミラー及びミラー駆動部の斜視図である。
図5に示す層構造体201は、下部シリコン層202、酸化膜層203、上部シリコン層204からなる3層構造のシリコン基板である。この層構造体201の上部シリコン層204が積層方向に所定の深さまでエッチングされることによって、反射ミラー4の第2の部分4dが形成される。次に、上部シリコン層204が更にエッチングされることによって、反射ミラー4の第1の部分4c、可動電極9、固定電極10が形成される。そして、固定部4bを除く反射ミラー4下の酸化膜層203、及び可動電極9下の酸化膜層203がエッチングされることによって、図6に示す反射ミラー4及び駆動部5が製造される。
このように製造された反射ミラー4では、第1の部分4c及び第2の部分4dが、当該基板3に交差する方向に順に位置しており、当該方向において反射ミラー4の第2の部分4dがミラー駆動部5より突出している。
また、可動電極9は、本体部と櫛歯12を有している。可動電極9の本体部は、図6に示すように、上記一次元方向における反射ミラー4の両側に接続しており、反射面4aの反対側、すなわち上記の所定の面に交差する方向に伸びている。櫛歯12は、可動電極9の本体部から上記一次元方向に伸びている。固定電極10は、本体部と櫛歯13を有している。固定電極10の本体部は、上記一次元方向における可動電極9の外側において当該可動電極9に対面しており、上記所定の面に交差する方向に伸びている。櫛歯13は、固定電極10の本体部から上記一次元方向に伸びる櫛歯13を有している。また、反射ミラー4の上記一次元方向に交差する中心軸線に沿う部分が、固定部4bを介して基板3に支持されている。したがって、反射ミラー4の反射面4aが、上記中心軸線を中心に、低電圧で撓むようになっている。
図1に示すように可動ミラーデバイス1を組み立てるときは、ミラーアレイチップ2Aのミラー駆動部5Aとミラーアレイチップ2Bのミラー駆動部5Bとを向かい合わせた状態で、ミラーアレイチップ2Aの各支え部材6に設けた位置決め用突起7を、ミラーアレイチップ2Bの基板3Bに設けた各位置決め用凹部8に嵌め込む。これにより、ミラーアレイチップ2A,2B同士を容易に且つ確実に位置合わせして組み付けることができる。
また、ミラーアレイチップ2Aの基板3Aとミラーアレイチップ2Bの基板3Bとは支え部材6を介して結合されているので、ミラー駆動部5A,5B同士が接触することは無い。これにより、ミラー駆動部5A,5Bの可動電極9を安定性良く動作させることができる。
なお、ミラーアレイチップ2A,2B同士の組み付け方法としては、例えばフリップチップボンディング等が適している。
図7は、図1に示す反射ミラー及びミラー駆動部の配列構造を示す図である。このような組み付け状態では、図1及び図7に示すように、ミラーアレイチップ2Aの隣り合う反射ミラー4A間にミラーアレイチップ2Bの反射ミラー4Bが入り込み、反射ミラー4Aと反射ミラー4Bとが上記一次元方向に交互に配列されることになる。また、ミラーアレイチップ2Aのミラー駆動部5Aは下段側に位置し、ミラーアレイチップ2Bのミラー駆動部5Bは上段側に位置する。つまり、これらのミラー駆動部5A,5Bは、一次元的に配列された各反射ミラー4A,4Bに対して二次元的に配列されることになる。
具体的に、可動ミラーデバイス1には、基板3Aから基板3Bに向かう方向に順に位置する第1の領域5a及び第2の領域5bが設けられている。ミラー駆動部5Aが第1の領域5aに、ミラー駆動部5Bが第2の領域5bに、交互に設けられることによって、上記一次元方向に配列された各反射ミラー4A,4Bに対してミラー駆動部5A及び5Bが二次元的に配列されることになる。また、第1の部分4c及びミラー駆動部5より突出する第2の部分4dを有しているので、反射ミラー4A及び4B各々が、上記の所定の面に沿って第1の領域5a及び第2の領域5bに位置するようになっている。故に、反射ミラー4A及び4Bは、交互に一次元方向に配列されるようになっている。
このとき、反射ミラー4A,4Bの配列方向に隣り合うミラー駆動部5A及びミラー駆動部5Bの中心間距離K2は、隣り合う反射ミラー4A,4Bの中心間距離K1よりも大きくなっている。例えば、隣り合うミラー駆動部5A及びミラー駆動部5Bの中心間距離K2は、隣り合う反射ミラー4A,4Bの中心間距離K1の約2倍であり、反射ミラー4A,4Bが殆ど隙間無く交互に配列されている。
なお、上記の可動ミラーデバイス1では、ミラーアレイチップ2Aの各支え部材6に位置決め用突起7を設け、ミラーアレイチップ2Bの基板3Bに位置決め用凹部8を設ける構成としたが、基板3Bに位置決め用突起を設け、支え部材6に位置決め用凹部を設けてもよい。また、ミラーアレイチップ2Aの基板3A及びミラーアレイチップ2Bの基板3Bの双方に支え部材を設け、一方の支え部材に位置決め用突起を形成し、他方の支え部材に位置決め用凹部を形成してもよい。
また、ミラーアレイチップ2A,2B同士を位置決めする手段としては、上記以外にも、例えばミラーアレイチップ2A,2B同士の接合部分に十字等のマーキングを付しておき、そのマーキングを撮像して画像処理することで、位置合わせを行ってもよい。
図8は、反射ミラー及びミラー駆動部の従来の配列構造を示す図である。図8に示すように、複数のミラー駆動部5を各反射ミラー4に対応して一次元的に配列する構造では、各反射ミラー4をほぼ隙間なく並べるために、ミラー駆動部5の幅W2が反射ミラー4の幅W1と同等以下にならせざるを得ない。この場合には、ミラー駆動部5のスペースが限られるため、反射ミラー4の可動範囲が制限されたり、反射ミラー4を変形させるのに非常に大きな印加電圧が必要になったりする。図9(a)は、図8に示すように配列された反射ミラーとミラー駆動部の動作状態を示す図である。図8に示すようにミラー駆動部が一次元的に配列されている構造では、ミラー駆動部5の可動電極9と固定電極10との間に電圧を印加した時の可動電極9の変位量が図9(a)に示すように小さくなる。したがって、反射ミラー4の撓み量が小さくなる。
これに対し本実施形態では、一次元的に配列された複数の反射ミラー4に対して複数のミラー駆動部5を二次元的に配列した構造となっているので、各反射ミラー4をほぼ隙間なく並べた場合であっても、各ミラー駆動部5の幅W2を各反射ミラー4の幅W1に対して十分に大きくとれる。従って、図7に示すように配列された反射ミラー及びミラー駆動部の動作状態を示す図9(b)を参照すれば明らかなように、ミラー駆動部5の可動電極9と固定電極10との間に電圧を印加した時の可動電極9の変位量が大きくなり、これに伴って反射ミラー4の撓み量が大きくなる。したがって、可動ミラーデバイス1の小型化を図りつつ、各反射ミラー4の可動範囲を広くし、各反射ミラー4の制御性を向上させることができる。
図10は、ミラー駆動部5の他の構成を示す図である。同図に示すミラー駆動部5は、2本の可動電極20と2本の固定電極21とを有している。2本の可動電極20は、反射ミラー4の両端部に接続固定され、反射ミラー4の後方に延びている。2本の固定電極21は、これらの可動電極20間に当該可動電極20と対向するように配置されている。可動電極20は、固定電極21側に延びる櫛歯22を有し、固定電極21は、可動電極20側に延びる櫛歯23を有している。
なお、図10に示す反射ミラー4及びミラー駆動部5は、層構造体201から図4に示す反射ミラー4及びミラー駆動部5と同様に製造される。また、図10に示す反射ミラー4においても、基板3に交差する方向に第1の部分4c及び第2の部分4dが順に設けられており、当該方向において第2の部分4dがミラー駆動部5より突出している。したがって、図10に示す構造のミラー駆動部5を有するミラーアレイチップを組み合わせて、図7に示す配列構造を構成することが可能である。
可動電極20と固定電極21とは可変電圧源24を介して接続されている。この可変電圧源24により電極20,21間に電圧を印加すると、両者間に生じる静電気力によって可動電極20が固定電極21側に引き寄せられ、これに伴って反射ミラー4が凸状に撓むようになる(図11(b)参照)。
図10に示す複数のミラー駆動部5が各反射ミラー4に対応して一次元的に配列された構造(図8参照)では、ミラー駆動部5の幅寸法が限られることになる。図11(a)は、図8に示すように配列された反射ミラーとミラー駆動部の動作状態を示す図である。図8に示すようにミラー駆動部5が配列された場合には、電極20,21間に電圧を印加した時の可動電極20の変位量が図11(a)に示すように小さくなるので、反射ミラー4の撓み量が小さくなる。
これに対し、一次元的に配列された複数の反射ミラー4に対して複数のミラー駆動部5を二次元的に配列する構造(図7参照)では、各ミラー駆動部5の幅W2を各反射ミラー4の幅W1に対して十分に大きくとれる。図11(b)は、図7に示すように配列された反射ミラー及びミラー駆動部の動作状態を示す図である。図7に示すように反射ミラー及びミラー駆動部が配列された場合には、電極20,21間に電圧を印加した時の可動電極20の変位量が、図11(b)に示すように大きくなり、これに伴って反射ミラー4の撓み量が大きくなる。
なお、図10に示すミラー駆動部5は、2本の固定電極21を有しているが、固定電極を1本とし、その固定電極の両側に櫛歯を設ける構成としてもよい。
また、図4及び図10に示すミラー駆動部5では、電圧を印加しない初期状態において反射ミラー4が平板状となっているが、初期状態時には反射ミラー4が凹状または凸状に撓んでおり、電圧を印加すると、反射ミラー4が反対方向に撓むような構成としてもよい。
図12は、ミラー駆動部5の更に他の構成を示す図である。同図において、ミラー駆動部5は、2本の可動電極30、2本の固定電極31、及び2本の固定電極32を有している。2本の可動電極30は、反射ミラー4の両端部に接続固定され、反射ミラー4の後方に延びている。2本の固定電極31は、これらの可動電極30間に配置されている。2本の固定電極32は、各可動電極30の外側に配置されている。可動電極30は、両側つまり固定電極31,32側に延びる櫛歯33を有し、固定電極31は、可動電極30側に延びる櫛歯34を有し、固定電極32は、可動電極30側に延びる櫛歯35を有している。可動電極30と固定電極31とは可変電圧源36を介して接続され、可動電極30と固定電極32とは可変電圧源37を介して接続されている。なお、固定電極31の数は、1本であってもよい。
なお、図12に示す反射ミラー4及びミラー駆動部5は、層構造体201から図4に示す反射ミラー4及びミラー駆動部5と同様に製造される。また、図12に示す反射ミラー4においても、基板3に交差する方向に第1の部分4c及び第2の部分4dが順に設けられており、当該方向において第2の部分4dがミラー駆動部5より突出している。したがって、図12に示す構造のミラー駆動部5を有するミラーアレイチップを組み合わせて、図7に示す配列構造を構成することが可能である。
図13(a)は、図12に示す反射ミラー及びミラー駆動部の初期状態を示す図である。図13(b)は、図12に示す反射ミラーを凸状に変形させた場合の、反射ミラー及びミラー駆動部の状態を示す図である。図13(c)は、図12に示す反射ミラーを凹状に変形させた場合の、反射ミラー及びミラー駆動部の状態を示す図である。図12及び図13(a)に示す初期状態において、可変電圧源36により可動電極30と固定電極31との間に電圧を印加すると、図13(b)に示すように、両者間に生じる静電気力によって可動電極30が固定電極31側に引き寄せられ、これに伴って反射ミラー4が凸状に撓むようになる。一方、可変電圧源37により可動電極30と固定電極32との間に電圧を印加すると、図13(c)に示すように、両者間に生じる静電気力によって可動電極30が固定電極32側に引き寄せられ、これに伴って反射ミラー4が凹状に撓むようになる。
このようなミラー駆動部5においては、反射ミラー4に大きな応力を発生させることなく、反射ミラー4を双方向に安定して撓ませることができる。
図14は、図1に示すミラー駆動部の更に他の具体的構成を示す図である。図14に示すミラー駆動部5は、反射ミラー4の反射面4aに対して裏側のスペースに設けられており、可動電極51と、当該可動電極51に対面する固定電極54とを有している。可動電極51は、初期状態において上記の所定の面に実質的に平行な本体部と、当該本体部から上記所定の面に交差する方向かつ固定電極54側へ伸びる櫛歯52を有している。可動電極51の本体部の一端下部は、固定部53を介して基板3に支持されている。また、可動電極51には、当該可動電極51の本体部から上記所定の面に交差する方向に伸びる接続部56を介して、反射ミラー4が支持されている。固定電極54は、可動電極51の本体部に対面する本体部と、当該本体部から上記所定の面に交差する方向かつ可動電極51側へ伸びる櫛歯55を有している。
図14に示すミラー駆動部5によれば、可動電極51及び固定電極54に印加される電圧によって、基板3に交差する方向に伸びており固定部203を通過する軸線中心に、可動電極51が傾斜可能となっている。したがって、可動電極51の傾斜に伴って、反射ミラー4が傾斜するようになっている。
なお、図14に示す反射ミラー4及びミラー駆動部5は、層構造体201から図4に示す反射ミラー4及びミラー駆動部5と同様に製造される。また、図14に示す反射ミラー4においても、基板3に交差する方向に第1の部分4c及び第2の部分4dが順に設けられており、当該方向において第2の部分4dがミラー駆動部5より突出している。したがって、図14に示す構造のミラー駆動部5を有するミラーアレイチップを組み合わせて、図7に示す配列構造を構成することが可能である。
図15は、図1に示すミラー駆動部の更に他の具体的構成を示す図である。図15に示すミラー駆動部5は、可動電極51の本体部の両端下部が固定部53を介して基板3に支持されている点が、図14に示すミラー駆動部5と異なる。したがって、図15に示すミラー駆動部5では、可動電極51及び固定電極54に印加される電圧によって、可動電極51が上記所定の面に交差する方向(前後方向)に撓み、これに伴って反射ミラー4が、当該方向に移動する。
図16は、反射ミラー及びミラー駆動部の他の配列構造を示す図である。図16に示す配列構造を有する可動ミラーデバイス1では、反射ミラー4A及び4Bが沿っている上記の所定の面に交差する方向に、第1の領域5a及び第2の領域5bが順に位置している。
図16に示す可動ミラーデバイス1には、図4に示す構造と同様のミラー駆動部が用いられている。すなわち、図16に示すように、ミラー駆動部5Aは反射ミラー4Aに交差する方向に伸びる本体部の長さが短い可動電極9を有しており、ミラー駆動部5Bは反射ミラー4Bに交差する方向に伸びる本体部の長さが長い可動電極9を有している。ミラー駆動部5Aでは、固定電極10、櫛歯12、及び櫛歯13が第1の領域5aに位置しており、ミラー駆動部5Bでは、固定電極10、櫛歯12、及び櫛歯13が第2の領域5bに位置している。
このように、上記の所定の面に交差する方向に順に位置する第1の領域5a及び第2の領域5bに、ミラー駆動部5A及びミラー駆動部5Bを交互に設けることによって、ミラー駆動部を二次元的に配列してもよい。
図17は、本発明の実施の形態に係る可動ミラーデバイスを備えた分散補償器の一例を示す構成図である。同図において、分散補償器40は、入力された信号光に対して位相シフトを与えて、信号光の分散補償を行うものである。
分散補償器40は、回折格子41と、上記の可動ミラーデバイス1と、回折格子41と可動ミラーデバイス1との間に配置されたレンズ42とを有している。回折格子41は、分散補償用光伝送路43からの信号光を波長成分(チャンネル)毎に分波する。可動ミラーデバイス1の各反射ミラー4は、連続的な波長帯域空間をとるために、ほぼ隙間なく配列されている。各反射ミラー4は、回折格子41で波長成分毎に分波された信号光を反射する。
分散補償用光伝送路43は、光サーキュレータ44を介して入力用光伝送路45及び出力用光伝送路46と接続されている。光サーキュレータ44は、光の進行方向を切り換える光部品である。
このような分散補償器40において、入力用光伝送路45に入力された信号光は、光サーキュレータ44を通って分散補償用光伝送路43から出射され、回折格子41において波長帯域毎に分波される。そして、この分波された信号光は、レンズ42を介して可動ミラーデバイス1まで伝搬され、各反射ミラー4で反射される。
このとき、各反射ミラー4は、チャンネル毎に分波された信号光に対して所望の位相差を与えて分散を補償するように、撓み量(曲率)が制御されている。各反射ミラー4で反射された信号光は、再びレンズ42を介して回折格子41まで伝搬され、回折格子41において合波される。そして、その合波された信号光は、分散補償用光伝送路43、光サーキュレータ44及び出力用光伝送46を通って出力される。
ここで、反射ミラー4の可動範囲は、上述したように十分に大きいので、大きな分散補償量を与えることが可能となる。このため、各チャンネル毎の分散補償の制御性が良好になると共に、各チャンネル毎の分散補償を高精度に行うことができる。
図18は、本発明の実施の形態に係る可動ミラーデバイスを備えた利得等器の一例を示す構成図である。図18に示す利得等器60は、入力信号光の各波長成分の利得を均等にする装置である。
利得等器60は、入力光導波路IN、出力光導波路OUT、合分波器61、及び可動ミラーデバイス1を備える。合分波器61は、透過型の回折格子素子62、及びレンズ63を備えている。利得等器60では、図14或いは図15に示す構造のミラー駆動部を有する可動ミラーデバイス1を用いることができる。
利得等器60では、入力光導波路INに入力された入力信号光が、回折格子素子62によって波長毎に分波されることによって、複数の信号光となる。当該複数の信号光は、レンズ63を介して、波長毎に異なる反射ミラー4に入射する。反射ミラー4によって反射された複数の信号光は、レンズ63を介して、回折格子素子62に入射して、合波された後、出力光導波路OUTに出力される。
図14に示す構造のミラー駆動部5を用いる場合に、利得等器60は、反射ミラー4の反射方向を各々変更することによって、出力光導波路OUTに出力される信号光の波長成分毎の利得を均等にすることができる。また、図15に示す構造のミラー駆動部5を用いる場合に、利得等器60は、反射ミラー4を前後に移動させることによって、出力光導波路OUTに出力される信号光の波長成分毎の利得を均等にすることができる。
このように、本実施の形態の可動ミラーデバイス1は、狭ピッチで配列された反射ミラー4の傾斜角度、或いは位置を個別に調整できる。また、反射ミラー4の可動範囲が大きくなっている。したがって、可動ミラーデバイス1は、利得等器の一構成要素として好適に用いられる。
図19は、本発明の実施の形態に係る可動ミラーデバイスを備えた光ADM装置の一例を示す構成図である。図19に示す光ADM装置70は、入力信号光に含まれる所望の波長成分の信号光(Drop信号光)を任意のDropポートに出力し、任意のAddポートからのAdd信号光を共通出力ポートに出力することができる。
図19に示す光ADM装置70は、共通入力ポート導波路IN、共通出力ポート導波路OUT、Addポート導波路A1、Addポート導波路A2、Dropポート導波路D1、Dropポート導波路D2、合分波器71、可動ミラーデバイス1を備えている。合分波器71は、透過型の回折格子素子72及びレンズ73を備えている。
図19に示す状態の光ADM装置70では、共通入力ポート導波路INからの入力信号光が、回折格子素子72によって波長成分毎に分波されて、複数の信号光となっている。波長λの信号光L1は、反射ミラー4によって反射された後、レンズ73を介してDropポート導波路D1に出力されている。波長λの信号光L2は、反射ミラー4によって反射された後、レンズ73を介してDropポート導波路D2に出力されている。
また、Addポート導波路A1からの波長λの信号光L3、及びAdd導波路A2からの波長λの信号光L4は各々、対応の反射ミラー4によって反射された後、レンズ73を介して回折格子素子72に入射している。信号光L3、信号光L4、入力信号光の波長λ及び波長λ以外の他の成分の信号光は、回折格子素子72によって合波されて、出力信号光として共通出力ポート導波路OUTに出力される。
このように、本実施の形態の可動ミラーデバイス1は、狭ピッチで配列された反射ミラー4の反射方向を個別に調整できる。また、反射ミラー4の可動範囲が大きくなっている。したがって、可動ミラーデバイス1は、光ADM装置の一構成要素として好適に用いられる。
また、上記実施形態は、可動ミラーデバイスを分散補償器、利得等器、及び光ADM装置に適用したものであるが、本発明の可動ミラーデバイスは、そのような分散補償器、利得等器、及び光ADM装置に限らず、各反射ミラーの配列ピッチを狭くしつつ、反射ミラーの可動範囲を広くする必要がある光学機器であれば、適用可能である。
図1は、本発明に係る可動ミラーデバイスの一実施形態を示す概略斜視図である。 図2は、図1に示すミラーアレイチップの一方を示す概略斜視図である。 図3は、図1に示すミラーアレイチップの他方を示す概略斜視図である。 図4は、図1に示すミラー駆動部の具体的構成を示す図である。 図5は、反射ミラー及びミラー駆動部の製造に用いる層構造体を示す図である。 図6は、図5に示す層構造体を用いて製造された反射ミラー及びミラー駆動部の斜視図である。 図7は、図1に示す反射ミラー及びミラー駆動部の配列構造を示す図である。 図8は、反射ミラー及びミラー駆動部の従来の配列構造を示す図である。 図9は、反射ミラーとミラー駆動部の動作状態を示す図であり、(a)は図8に示すように配列された反射ミラーとミラー駆動部の動作状態を示しており、(b)は図7に示すように配列された反射ミラー及びミラー駆動部の動作状態を示している。 図10は、図1に示すミラー駆動部の他の具体的構成を示す図である。 図11は、反射ミラーとミラー駆動部の動作状態を示す図であり、(a)は図8に示すように配列された反射ミラーとミラー駆動部の動作状態を示しており、(b)は図7に示すように配列された反射ミラー及びミラー駆動部の動作状態を示している。 図12は、図1に示すミラー駆動部の更に他の具体的構成を示す図である。 図13は、反射ミラー及びミラー駆動部の状態を示す図であり、(a)は図12に示す反射ミラー及びミラー駆動部の初期状態を示しており、(b)は、図12に示す反射ミラーを凸状に変形させた場合の、反射ミラー及びミラー駆動部の状態を示しており、(c)は、図12に示す反射ミラーを凹状に変形させた場合の、反射ミラー及びミラー駆動部の状態を示している。 図14は、図1に示すミラー駆動部の他の具体的構成を示す図である。 図15は、図1に示すミラー駆動部の他の具体的構成を示す図である。 図16は、反射ミラー及びミラー駆動部の他の配列構造を示す図である。 図17は、本発明の実施の形態に係る可動ミラーデバイスを備えた分散補償器の一例を示す構成図である。 図18は、本発明の実施の形態に係る可動ミラーデバイスを備えた利得等器の一例を示す構成図である。 図19は、本発明の実施の形態に係る可動ミラーデバイスを備えた光ADM装置の一例を示す構成図である。
符号の説明
1…可動ミラーデバイス、2A,2B…ミラーアレイチップ、3A…基板(第1基板)、3B…基板(第2基板)、4…反射ミラー、4A…反射ミラー(第1ミラー)、4B…反射ミラー(第2ミラー)、5…ミラー駆動部、5A…ミラー駆動部(第1駆動部)、5B…ミラー駆動部(第2駆動部)、6…支え部材、7…位置決め用突起(位置決め手段)、8…位置決め用凹部、9…可動電極、10…固定電極、11…可変電圧源、20…可動電極、21…固定電極、24…可変電圧源、30…可動電極、31,32…固定電極、36,37…可変電圧源、40…分散補償器、41…回折格子(光合波手段)。

Claims (14)

  1. 信号光を反射する反射ミラーであって、所定の面に沿って一次元方向に配列されている複数の反射ミラーと、
    前記一次元方向に対して二次元的に配列されており、前記複数の反射ミラーを各々個別に駆動する複数のミラー駆動部と、
    を備え、
    前記複数のミラー駆動部は、前記反射ミラーの反射面の後側に位置し且つ前記一次元方向に交差する方向に順に位置する第1の領域及び第2の領域に交互に設けられており、
    前記反射ミラーの配列方向に隣り合う前記ミラー駆動部の中心間距離が、隣り合う前記反射ミラーの中心間距離よりも大きく、
    前記複数のミラー駆動部は、前記反射ミラーの両側部分に固定された2本の可動電極と該2本の可動電極間に配置された固定電極とを有し、
    前記2本の可動電極は、前記反射ミラーの後方に延びており、
    前記可動電極と前記固定電極の間に電圧を印加しない初期状態での前記一次元方向における前記2本の可動電極の後方側の端部間の距離が、隣り合う反射ミラーの中心間距離よりも大きい、
    可動ミラーデバイス。
  2. 信号光を反射する反射ミラーであって、所定の面に沿って一次元方向に配列されている複数の反射ミラーと、
    前記一次元方向に対して二次元的に配列されており、前記複数の反射ミラーを各々個別に駆動する複数のミラー駆動部と、
    を備え、
    前記複数のミラー駆動部は、前記反射ミラーの反射面の後側に位置し且つ前記一次元方向に交差する方向に順に位置する第1の領域及び第2の領域に交互に設けられており、
    前記反射ミラーの配列方向に隣り合う前記ミラー駆動部の中心間距離が、隣り合う前記反射ミラーの中心間距離よりも大きく、
    前記複数のミラー駆動部は、前記反射ミラーの両側部分に固定された2本の可動電極と前記一次元方向において該2本の可動電極間の外側に配置された2本の固定電極とを有し、
    前記一次元方向における前記2本の固定電極間の距離が、隣り合う反射ミラーの中心間距離よりも大きい、
    可動ミラーデバイス。
  3. 前記複数のミラー駆動部は、一次元的に配列されるように第1基板上に設けられた第1駆動部と、一次元的に配列されるように第2基板上に設けられた第2駆動部とからなり、
    前記複数の反射ミラーは、前記第1駆動部に対応し前記第1基板上に設けられた第1ミラーと、前記第2駆動部に対応し前記第2基板上に設けられた第2ミラーとからなり、
    前記第1ミラーと前記第2ミラーは交互に配列されている、請求項1又は2に記載の可動ミラーデバイス。
  4. 互いに対面する第1基板及び第2基板を更に備え、
    前記複数の反射ミラーは、前記第1基板に設けられた第1ミラーと前記第2基板に設けられた第2ミラーとを含み、
    前記複数のミラー駆動部は、前記第1基板に設けられ前記第1ミラーを駆動する第1駆動部と、前記第2基板に設けられ前記第2ミラーを駆動する第2駆動部とを含み、
    前記所定の面は前記第1基板及び第2基板に交差する方向に伸びており、前記一次元方向は、前記第1基板及び前記第2基板に実質的に平行な方向であり、前記第1ミラー及び前記第2ミラーは、前記第1基板と前記第2基板との間において交互に配列されており、
    前記第1の領域及び前記第2基板は、前記第1基板から前記第2基板に向かう方向に順に位置しており、前記第1駆動部は前記第1の領域に位置し、前記第2駆動部は前記第2の領域に位置している、
    請求項1又は2に記載の可動ミラーデバイス。
  5. 前記第1ミラー及び前記第2ミラーは、前記所定の面に沿って前記第1の領域及び前記第2の領域に設けられている、請求項4に記載の可動ミラーデバイス。
  6. 前記第1基板及び前記第2基板の少なくとも一方には、前記第1基板と前記第2基板とを結合するための複数の支え部材が設けられている、請求項3又は4に記載の可動ミラーデバイス。
  7. 前記支え部材には、前記第1基板を前記第2基板に対して位置決めするための位置決め手段が設けられている、請求項6記載の可動ミラーデバイス。
  8. 前記反射ミラーは、湾曲状に変形自在であり、
    前記ミラー駆動部は、前記反射ミラーを湾曲状に変形させる、
    請求項1〜7の何れか一項に記載の可動ミラーデバイス。
  9. 前記可動電極と前記固定電極との間に電圧を印加することにより、前記反射ミラーを湾曲状に変形させる、請求項2記載の可動ミラーデバイス。
  10. 前記2本の可動電極及び前記2本の固定電極は、前記所定の面に交差する方向に伸びており、
    前記反射ミラーの前記一次元方向に交差する中心軸線に沿う部分が支持されており、
    前記可動電極と固定電極との間に印加される電圧によって、前記可動電極が前記固定電極に向けて移動して、前記反射ミラーを湾曲状に変形させる、
    請求項2に記載の可動ミラーデバイス。
  11. 前記可動電極と前記固定電極との間に電圧を印加することにより、前記反射ミラーを湾曲状に変形させる、請求項1記載の可動ミラーデバイス。
  12. 入力信号光を波長毎に分波することによって複数の信号光を出力する光分波手段と、
    前記複数の信号光が入力され、該複数の信号光に位相シフトを与えて反射する請求項1〜11の何れか一項記載の可動ミラーデバイスと、
    前記可動ミラーデバイスから反射された複数の信号光を合波し、合波した信号を出力する光合波手段と、
    を備える分散補償器。
  13. 入力信号光を波長毎に分波することによって複数の信号光を出力する光分波手段と、
    前記複数の信号光が入力され、該複数の信号光の反射方向を変化させる請求項1〜11の何れか一項記載の可動ミラーデバイスと、
    前記可動ミラーデバイスによって反射される前記複数の信号光を合波して、合波した信号を出力する光合波手段と、
    を備える利得等化器。
  14. 入力信号光が供給される入力ポート導波路と、
    出力信号光が供給される出力ポート導波路と、
    add信号が供給されるaddポート導波路と、
    drop信号が供給されるdropポート導波路と、
    前記入力ポート導波路からの前記入力信号光を波長毎に分波することによって複数の信号光を出力する光分波手段と、
    前記複数の信号光及び前記add導波路からの前記add信号が入力され、前記複数の信号光及び前記add信号の反射方向を変化させて、出力する請求項1〜11の何れか一項記載の可動ミラーデバイスと、
    前記可動ミラーデバイスから出力される前記複数の信号光の一部をdrop信号として前記dropポート導波路に出力し、前記複数の信号光の他の部分と前記add信号とを合波してなる前記出力信号光を前記出力ポート導波路に出力する光合波手段と、
    を備える光ADM装置。
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