JP3907492B2 - 推進管のカーブ推進工法用のスペーサ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、管路の敷設時、管をカーブ状の経路に沿って推進させるときに使用される推進管のカーブ推進工法用のスペーサに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、市街地における管渠の埋設工事については、安全性の確保や建設公害の排除などの面から、開削工法に代わる各種の工法が開発されている。そのうちの一つに推進工法がある。この推進工法は、発進基地としての立坑を設け、埋設管路を構成する既成管の先端部で土砂を掘削しながら、この既成管をジャッキにて土中へ押し込むという工法である。
【0003】
推進工法は、近年の技術的進歩がめざましく、長距離の推進施工が可能になってきている。そして、それに伴って道路事情や立坑位置が制限されるなどの理由により、カーブ推進工法が計画される機会が多くなっている。このカーブ推進施工を行うにあたっては、主に次の3点について検討する必要がある。
【0004】
(1)カーブ推進の区間とその曲率半径
(2)掘削地盤の状態とそれについての補助工法
(3)推進力と管体強度すなわち耐荷力
図8はカーブ推進工法の概念を示す。ここで1は管体であり、複数の管体1…が軸心方向に直列されて、その端面どうしの間で推力を伝達するように構成されている。2で示す範囲部分は直線推進部、同じく3はカーブ推進部である。カーブ推進部3において、4はカーブの内側、5はカーブの外側である。6は推進力を示し、直線推進部2ではこの推進力6は管体1の周方向に沿って均等に分布している。
【0005】
一方、カーブ推進部3では、カーブの外側5では管体1の端面どうしが離れ、カーブの内側4が理論的にポイントタッチすなわち点当たりとなる。7はその点当たり部で、その部分に推進力6が集中する。このため、カーブ推進工法において、図9に示すように受口10の奥端11に対し挿口12のカーブ内側の点当たり部7によって、挿口12端部が座屈し、あるいは斜線で示す受口奥端11がせん断破壊され、挿口12が受口奥端よりさらに奥方へと入りこんでしまい、以後推進施工が不可能になる事がある問題があった。
【0006】
このため従来では、図10に示すように、管体1の端面どうしの間に、端面がテーパ状とされた環状スペーサ8を介挿し、この環状スペーサ8のテーパ面9で一点当たりを防止することが行われている(例えば特開平5−209494号公報、特開平7−229389号公報、特開2000−291379号公報など)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来環状スペーサ8は、鋳鉄製などで一体成形されたものや、リング状部材の表面に周方向長さの異なる円弧状短冊片を多数積層したものであるので重量が嵩み保管管理が厄介である他、製造にも手間がかかり、効果となる問題があった。
【0008】
そこで本発明は、このような問題点を解決して、カーブ推進部における推進応力の集中を確実に排除するスペーサとして、構造が簡単で容易に製造でき、しかも大きな推進力を伝達できるようにすることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため本発明は、管路敷設時、カーブした経路に沿って推進される一方の管の端面と他方の管の端面との間の推力伝達部に介挿されるスペーサであって、帯状板をリング状に湾曲形成することにより前記管とほぼ同一径の一つ割れリング体に形成され、該リング体の軸方向一端の縁が軸線に対し直交する面に接する縁とされ、軸方向他端の縁が、前記一端との軸方向幅の広幅部と狭幅部とを持つように形成され、かつこの広幅部と狭幅部とは滑らかな縁で連続され、かつリング体の円周中心を対称点として対称形状をなすように形成されてなる事を特徴とするものである。
【0010】
このような構成であると、スペーサは、一方の縁が直線状、他方の縁が一方の縁に対し広幅部と狭幅部とを持つような帯状金具をC字状に湾曲成形すればよいので、スペーサの成形が容易となり、また、少し厚手の帯状板を湾曲成形したものであるから鋳造したものより軽量化することができ、保管や運搬なども容易になる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1および図2は、本発明の実施の形態である推進管のカーブ推進工法用のスペーサを示す。
【0012】
この推進管のカーブ推進工法用スペーサ13(以下「スペーサ13」と言う)は、推進工法により推進される管体1と略同じ径の一つ割りリング体14であって、このリング体14の軸方向幅が、図2に示すように軸線に対して直交する面に接する縁14aに対し幅t1の狭い狭幅部15と、幅t2の広い広幅部16とが形成され、狭幅部15と広幅部16とは滑らかな縁19で連続され、さらに一つ割りリング体14の中心点17を対称点として、リング体14周囲に対を成して二組設けられている。
【0013】
なお、図中18は割りを示す。
そして、このスペーサ13を構成する材料は、図3(a)又は(b)に示すように狭幅部15と広幅部16とを交互に有する帯状金属板13aを矢印で示すように円周に沿って湾曲成形して、C字状の一つ割りリングに形成するのである。
【0014】
なお、図3(a)に示す帯状金属板13aは広幅部16を三角形のピークとしたもの、同(b)は、広幅部16を縁21により平坦面としたものであり、図2に矢印で示すように軸方向へ推進力として2352KN(240tf)に耐え得る強度の鋼、ステンレス板などにより成形される。
【0015】
次に、スペーサ13の作用について説明する。
まず、図3(a)、(b)に示したような帯状金属板13aをプレスあるいは鋼鈑の切り出しなどで成形し、次いで対象となる管の径に合わせて、図1に示したようにC字状に湾曲成形する。そしてスペーサ13を成形する。
【0016】
次いで図4に示すように、挿口12先端にスペーサ13を、狭幅部15がカーブ内側に対応する姿勢となるように配置して受口10内へ挿入する。
次いで、受口奥端11と挿口12先端との間にスペーサ13を介挿した状態で管を推進していく。
【0017】
このとき、直進推進部では、カーブ曲面を含む平面を側方向から見て描いた図5に示すように、スペーサ13の二つある広幅部16が挿口12先端に接する。このとき、図3(a)の金属板13aで成形した場合は、広幅部16のピークの二点部分で、また図3(b)の金属板13aで成形した場合は、平坦な広幅部16の縁21で推進力が伝達されるので推進力の応力分散が図られる。
【0018】
次いでカーブ推進部にさしかかれば、カーブ曲線を含む面に直角の方向から見て描いた図6に示すように、曲折角に応じて、カーブ内側4部分がスペーサ13の縁19に接し、カーブ外側5が離れる。
【0019】
このとき、カーブ内側4部分では、縁19の管端面に対する傾斜角と、管路のカーブの曲折角とが一致すれば図7に示すように挿口12の管端面と縁19とが線接触する。したがって、押圧力の応力分散が図られる。
【0020】
なお、縁19の管端面に対する傾斜角と、管路のカーブの曲折角とが一致しない場合でも、図3(a)の金属板13aで成形した場合は、広幅部16のピークの二点部分が、また図3(b)の金属板13aで成形した場合は、平坦な広幅部16と傾斜部の縁19との屈曲点20(図3(b)参照)が二点で受口奥端11に接するので推進力の応力分散が図られる。
【0021】
【発明の効果】
以上のように本発明によると、挿口先端の推力伝達部におけるスペーサに対する接触部が最小限二点で接触するので、点当たりの発生を防止でき、したがって推進応力の集中を防止できてその応力緩和を図ることができる。
【0022】
また、スペーサは、帯状金属板の湾曲成形により得られるので、成形が容易であり、しかも軽量となるので保管や運搬にも便利であるなどの効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のカーブ推進工法用スペーサの正面図である。
【図2】同スペーサの側面図である。
【図3】スペーサの展開図であり、(a)は広幅部16がピークとしたもの、(b)は広幅部16を平坦面21としたものを示す平面図である。
【図4】本発明の実施の形態のスペーサを挿入する状態を示す側面図である。
【図5】本発明の実施の形態のカーブ推進工法用スペーサを用いて直線部分を推進している状態を示す側面図である。
【図6】本発明の実施の形態のカーブ推進工法用スペーサを用いてカーブ部分を推進している状態を示す平面図である。
【図7】カーブ推進している状態を示す要部側面図である。
【図8】推進管を推進している状態の概念説明図である。
【図9】カーブ推進時のカーブ内側部分の要部拡大断面図である。
【図10】従来のカーブ推進している状態の説明概念図である。
【符号の説明】
1 推進される管体
4 カーブの最内側部
5 カーブ外側
10 受口
11 受口奥端
12 挿口
13 推進管のカーブ推進工法用スペーサ
13a 帯状金属板
14 リング体
15 薄肉部
16 厚肉部
17 中心点

Claims (1)

  1. 管路敷設時、カーブした経路に沿って推進される一方の管の端面と他方の管の端面との間の推力伝達部に介挿されるスペーサであって、帯状板をリング状に湾曲形成することにより前記管とほぼ同一径の一つ割れリング体に形成され、該リング体の軸方向一端の縁が軸線に対し直交する面に接する縁とされ、軸方向他端の縁が、前記一端との軸方向幅の広幅部と狭幅部とを持つように形成され、かつこの広幅部と狭幅部とは滑らかな縁で連続され、かつリング体の円周中心を対称点として対称形状をなすように形成されてなる事を特徴とするカーブ推進工法用のスペーサ。
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