JP2000291379A - カーブ推進工法用スペーサ - Google Patents

カーブ推進工法用スペーサ

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JP2000291379A
JP2000291379A JP11104657A JP10465799A JP2000291379A JP 2000291379 A JP2000291379 A JP 2000291379A JP 11104657 A JP11104657 A JP 11104657A JP 10465799 A JP10465799 A JP 10465799A JP 2000291379 A JP2000291379 A JP 2000291379A
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Japan
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curve
propulsion
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face
stress
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JP11104657A
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Yoshiki Sakurai
祥己 桜井
Tomokazu Kawakubo
知一 川久保
Akira Nakayama
章 中山
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 管のカーブ推進部における推進応力の集中を
確実に排除して、応力緩和を図ることができるようにす
る。 【解決手段】 敷設時にカーブ状の経路3に沿って推進
される一方の管1の端面18と他方の管1の端面18と
の間の推力伝達部に介装されるスペーサである。推力伝
達部におけるカーブの最内側部分の管1の端面18どう
しの間に挟まれる部分15が薄肉に形成されるととも
に、前記最内側部分から管1の端面18に沿って周方向
に離れるにつれて徐々に肉厚が増大するように形成され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管を敷設時にカー
ブ状の経路に沿って推進させるときに使用されるカーブ
推進工法用スペーサに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、市街地における管渠の埋設工事に
ついては、安全性の確保や建設公害の排除などの面か
ら、開削工法に代わる各種の工法が開発されている。そ
のうちの一つに推進工法がある。この推進工法は、発進
基地としての立坑を設け、埋設管路を構成する既成管の
先端部で土砂を掘削しながら、この既成管をジャッキに
て土中へ押し込むという工法である。
【0003】推進工法は、近年の技術的進歩がめざまし
く、長距離の推進施工が可能になってきている。そし
て、それに伴って道路事情や立坑位置が制限されるなど
の理由により、カーブ推進工法が計画される機会が多く
なっている。このカーブ推進施工を行うにあたっては、
主に次の3点について検討する必要がある。 (1)カーブ推進の区間とその曲率半径 (2)掘削地盤の状態とそれについての補助工法 (3)推進力と管体強度すなわち対荷力 図8はカーブ推進工法を示す。ここで1は管体であり、
複数の管体1、1、…が軸心方向に揃えられて、その端
面どうしの間で推力を伝達するように構成されている。
2は真直推進部、3はカーブ推進部である。カーブ推進
部3において、4はカーブの内側、5はカーブの外側で
ある。6は推進力を示し、真直推進部2ではこの推進力
6は管体1の周方向に沿って均等に分布している。とこ
ろが、カーブ推進部3ではカーブの外側5では管体1の
端面どうしが離れ、カーブの内側4が理論的にポイント
タッチすなわち点当たりとなる。7はその点当たり部
で、その部分に推進力6が集中する。このため、カーブ
推進工法においては、いかにして推進力6を緩和するか
が、その最重要課題である。
【0004】一般的には、図9に示すように、管体1と
管体1との端面どうしの間に、発泡スチロールや合板な
どにより形成された応力緩和材8を設置することによっ
て対応している。なお、この図9には、推進力6による
応力分布が詳細に図示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、応力緩和材8
は、圧縮されることによる塑性変形によって、管体1の
端部の推進応力の集中を緩和する機構となっている。し
たがって、カーブ推進部3に到達したときに応力緩和材
に変形代が残っていなければならない。一方、応力緩和
材8の種々のパラメータ、すなわちその材質や厚さや配
置方法などを設計するための理論的、合理的手法はまだ
確立されておらず、経験に頼っているのが実情である。
よって、施工条件に合わせた適切な設計ができていない
場合には、十分な応力緩和作用が得られない危険性があ
る。たとえば、発進坑から長い真直推進部があった後に
カーブ推進部がある場合は、応力緩和材の厚さが薄い
と、真直推進部で塑性変形の限界近くまで至ってしま
い、カーブ推進部では変形代が残っていないという事態
が発生するおそれがある。
【0006】そこで本発明は、このような問題点を解決
して、カーブ推進部における推進応力の集中を確実に排
除して、応力緩和を図ることができるようにすることを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、敷設時にカーブ状の経路に沿って推進される
一方の管の端面と他方の管の端面との間の推力伝達部に
介装されるスペーサにおいて、前記推力伝達部における
カーブの最内側部分の管の端面どうしの間に挟まれる部
分が薄肉に形成されるとともに、前記最内側部分から管
の端面に沿って周方向に離れるにつれて徐々に肉厚が増
大するように形成されているようにしたものである。
【0008】このような構成であると、スペーサは、推
力伝達部におけるカーブの最内側部分の管の端面どうし
の間に挟まれる部分が薄肉に形成されるとともに、前記
最内側部分から管の端面に沿って周方向に離れるにつれ
て徐々に肉厚が増大するように形成されているため、周
方向に沿った一定範囲において、カーブの内側部分にお
ける管と管との端面どうしの隙間に対応した形状を呈す
ることになる。このため、カーブ推進部においても、所
定の面積を保った状態で推進力が伝達されることにな
り、点当たりが発生することがなく、推進応力の集中が
防止されてその応力緩和が図られることになる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1および図2は、本発明の実施
の形態のカーブ推進工法用スペーサを示す。このスペー
サ11は図示のような環状体によって構成され、周方向
に連続した環状鋼板にて形成された基板部12と、この
基板部12に重ね合わされた円弧板部13とが一体化さ
れた構成である。円弧板部13は複数の鋼製の円弧板1
4a、14b、14c、14d、14eにて構成されて
おり、各円弧板14a、14b、14c、14d、14
eは、基板部12と内径および外径が同一で、それぞれ
の中心角が異なるように形成され、中心角の大きいもの
ほど基板部12に近く、かつ中心角が小さくなるにつれ
て基板部12から遠い位置となるように重ね合わされて
いる。
【0010】スペーサ11において、15は最薄部で、
円弧板部13が重ね合わされずに基板部12の表面が露
出した平面状態で形成されている。この最薄部15は、
スペーサ11の周方向に沿って互いに180度の距離を
おいた2箇所の位置に形成されており、各最薄部15
は、それぞれ周方向に沿った一定の範囲、たとえば図示
のように約45度ずつの範囲に形成されている。
【0011】またスペーサ11において、16は最厚部
で、すべての円弧板14a、14b、14c、14d、
14eが重ね合わされることにより形成され、かつ最も
中心角の小さな円弧板14eの表面によって平面状態で
形成されている。この最厚部16は、最薄部15からス
ペーサ11の周方向に沿って90度離れた2箇所の位置
に形成されている。また各最厚部16は、最薄部15と
同様に、それぞれ周方向に沿った一定の範囲、たとえば
図示のように約45度ずつの範囲に形成されている。
【0012】最薄部15と最厚部16との間の部分は、
各円弧板14a、14b、14c、14dの端部の表面
が露出する階段状の傾斜部17として形成されている。
この傾斜部17は、各最薄部15と最厚部16との間に
おける周方向に4箇所の位置に形成されており、それぞ
れ周方向に沿った一定の範囲、たとえば図示のように約
45度ずつの範囲に形成されている。
【0013】スペーサ11における基板部12の表面に
て形成された一方の端面20は、平面状に形成されるこ
とになる。これに対し、円弧板部13が重ね合わされた
他方の端面21は、周方向に沿って凹凸状に形成される
ことになる。図3は、水平方向のカーブ推進部3におけ
る管体1、1どうしの間の部分をカーブの外側5から見
た状態を誇張して示す図である。また図4は、同部分を
カーブの内側4から見た状態を誇張して示す図である。
図3から明らかなように、カーブの内側4においては、
管体1、1の端面18、18どうしは、管体1、1にお
ける水平方向の中心軸19、19の位置において互いに
最も接近し、この中心軸19、19の位置から周方向に
離れるにつれて相互の間隔が徐々に広くなる。図4にお
いても、同様の傾向が図示されている。
【0014】そこで、図4に示すように、スペーサ11
を、その最薄部15が管体1、1の水平方向の中心軸1
9、19の位置に対応するように設置する。すなわち、
管体1、1の端面18、18どうしが互いに最も接近し
ている部分に最薄部15が位置するようにスペーサ11
を設置する。すると、スペーサ11における平面状の端
面20は一方の管体1の端面18に接し、また他方の凹
凸状の端面21は、カーブの内側4の部分における最薄
部15を挟んだ一対の傾斜部17、17が他方の管体1
の端面18に接する。すなわち、スペーサ11は、周方
向に沿った一定範囲において、カーブの内側4における
管体1と管体1との端面18、18どうしの隙間に対応
した形状を呈することになる。換言すると、平面状の端
面20ではその全面が管体1の端面18に接し、凹凸状
の端面21においても傾斜部17によって一定の面積を
保った状態で管体1の端面18に接することになる。こ
のため、カーブ推進部3においても、管体1、1どうし
の間で所定の面積を保った状態で推進力が伝達されるこ
とになり、点当たりが発生することがなく、したがって
推進応力の集中が防止されてその応力の緩和が図られ
る。また、推進力の大小にかかわらず一定の接触面積を
確保できるので、安定した緩衝作用を期待できる。
【0015】図5は、真直推進部2とカーブ推進部3と
におけるスペーサ11の作動状況を示す平面図である。
カーブ推進部3では、上述のように傾斜部17において
接触が行われ、推進力が伝達されている。図6は、スペ
ーサ11の凹凸状の端面21におけるカーブ推進部3で
の管体1の端面18との接触部分22を図示する。図5
において、真直推進部2では、スペーサの最厚部16が
管体1の端面18に接触して推進力が伝達されている。
図7は、スペーサ11の凹凸状の端面21における真直
推進部2での管体1の端面18との接触部分23を図示
する。
【0016】スペーサ11の各部の寸法は、カーブ推進
部3における接触部分22の面積と、真直推進部2にお
ける接触部分23の面積とが同程度となるように設定す
る必要がある。このため、たとえば上記のようにスペー
サ11の最厚部16と傾斜部17とがともに周方向に沿
った約45度の範囲に形成されているようにするのが好
適である。
【0017】スペーサ11の傾斜部17は、上記のよう
に階段状に形成する代わりに、連続した傾斜面によって
形成することもできる。またスペーサ11は、上述のよ
うに基板部12と、複数の円弧板14a〜14eを重ね
た円弧板部13とを一体化した、複数の鋼板によって構
成する代わりに、環状体から凹凸状端面21を削り出し
たものによって構成することもできる。さらにスペーサ
11は、鋳造品などによって構成することもできる。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明によると、スペーサ
は、推力伝達部におけるカーブの最内側部分の管の端面
どうしの間に挟まれる部分が薄肉に形成されるととも
に、前記最内側部分から管の端面に沿って周方向に離れ
るにつれて徐々に肉厚が増大するように形成されている
ため、周方向に沿った一定範囲において、カーブの内側
部分における管と管との端面どうしの隙間に対応した形
状を呈することになり、このためカーブ推進部において
も所定の面積を保った状態で推進力が伝達されることに
なって、点当たりの発生を防止でき、したがって推進応
力の集中を防止できてその応力緩和を図ることができ、
また推進力の大小にかかわらず一定の接触面積を確保で
きるので、安定した緩衝作用を期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のカーブ推進工法用スペー
サの三面図である。
【図2】同スペーサの斜視図である。
【図3】水平方向のカーブ推進部における管体どうしの
間の部分をカーブの外側から見た図である。
【図4】同管体どうしの間の部分にスペーサが介装され
た状態をカーブの内側から見た図である。
【図5】真直推進部とカーブ推進部とにおけるスペーサ
の作動状況を示す平面図である。
【図6】スペーサにおける図5のカーブ推進部での管体
の端面との接触部分を示す図である。
【図7】スペーサにおける図5の真直推進部での管体の
端面との接触部分を示す図である。
【図8】カーブ推進工法を説明する平面図である。
【図9】従来のスペーサの動作を説明する図である。
【符号の説明】
1 管体 3 カーブ推進部 15 最薄部 16 最厚部 17 傾斜部 18 端面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中山 章 兵庫県尼崎市大浜町2丁目26番地 株式会 社クボタ武庫川製造所内 Fターム(参考) 2D054 AA02 AC18 AD28

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 敷設時にカーブ状の経路に沿って推進さ
    れる一方の管の端面と他方の管の端面との間の推力伝達
    部に介装されるスペーサであって、前記推力伝達部にお
    けるカーブの最内側部分の管の端面どうしの間に挟まれ
    る部分が薄肉に形成されるとともに、前記最内側部分か
    ら管の端面に沿って周方向に離れるにつれて徐々に肉厚
    が増大するように形成されていることを特徴とするカー
    ブ推進工法用スペーサ。
JP11104657A 1999-04-13 1999-04-13 カーブ推進工法用スペーサ Pending JP2000291379A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009114668A (ja) * 2007-11-02 2009-05-28 Taisei Corp 推進函体構造
JP2009114669A (ja) * 2007-11-02 2009-05-28 Taisei Corp 推進函体構造
JP2010168788A (ja) * 2009-01-22 2010-08-05 Kubota-Ci Co 合成樹脂製推進管
JP2010236193A (ja) * 2009-03-30 2010-10-21 Sekisui Plastics Co Ltd 推進工法用推力伝達材の選定システム、選定方法、プログラム、および記録媒体

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