JP3906568B2 - 電磁接触器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電磁接触器、熱動形過負荷継電器または端子台などの電気機器に関し、特に、いちいちカバーを外さなくても接続端子間の絶縁バリアを取り付けることができる電気機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
図12は、従来の電磁接触器の構成を示す断面図である。2本の脚部8の下端に接合されたヨーク2よりなる固定鉄心25が、絶縁ケース1に収納されている。この固定鉄心25の上端面に対向して非磁性板7を介して可動鉄心13が配され、この可動鉄心13は、可動ホルダ12に連結されている。絶縁ケース1の上部は、絶縁性の上部ケース19が配されている。絶縁ケース1に一対の固定接点14Aが固定接触子14と端子板17とを介して固定されている。一方、固定接点14Aの上面に対向して可動接点15Aが配され、この可動接点15Aは、可動接触子15に接合されている。可動接触子15は接触ばね16を介して可動ホルダ12に連結されている。固定接点14Aと可動接点15Aとは、絶縁性の消弧カバー4で覆われている。接続端子17は、それぞれ上部ケース19の外部に水平に引き出されている。
【0003】
また、図12において、コイル6が巻枠6Aを介して脚部8に巻回され、このコイル6と固定鉄心25と可動鉄心13とで電磁石装置が形成されている。絶縁ケース1の下部には、絶縁性の下部ケース3が配され、この下部ケース3内には、図示されていない電子装置が収納され電磁接触器の制御回路が構成されている。可動鉄心13の下部には、図示されていない復帰ばねが取り付けられてあり、可動鉄心13が常時上方に付勢されている。一方、接触ばね16は可動接触子15を常時下方に付勢している。
【0004】
さらに、図12において、非磁性板7が可動鉄心13の下面にろう付けされている。また、非磁性板7の下面には、連結ピン5が配されている。連結ピン5は、可動ホルダ12に固定され、また、可動鉄心13の上面と可動ホルダ12との間には、圧縮性のクッションばね18が介装され、可動鉄心13が連結ピン5と可動ホルダ12とで挟持されている。
【0005】
図13は、図12のX−X断面図である。可動ホルダ12は、3つの可動接触子15に接触ばね16を介して連結され、3相の主回路を1台で同時に開閉駆動する電磁石装置が構成されている。ヨーク2は、その端部が下部ケース3に固定されている。また、連結ピン5は、その両端が可動ホルダ12に嵌合されて支持されている。
【0006】
図12に戻り、この電磁接触器の開閉機構を次に述べる。2つの接続端子17が、図示されていない主回路の電源および負荷にそれぞれ接続される。図13の構成は接点が開成した状態であり、その状態では、一対の固定接触子14の間は導通していない。この状態でコイル6を励磁すると、可動鉄心13が図示されていない復帰ばねに打ち勝って固定鉄心25に吸引され、可動ホルダ12が下方へ移動する。そのために、接触ばね16を介して可動接触子15が下方へ移動し、可動接点15Aが固定接点14Aと接触する。それによって、固定接触子14同士が可動接触子15を介して短絡され、主回路が閉成される。電磁接触器の閉成状態では、接触ばね16が可動接触子15を下方へ付勢させているので、接点間の押圧力が維持されたままになり、接触状態が常時良好に保たれる。
【0007】
次に、閉成状態にある電磁接触器のコイル6の励磁を遮断すると、図示されていない復帰ばねによって、可動鉄心13が上方へ移動する。これと同時にホルダ12を介して可動接触子15が上方へ移動し、可動接点15Aが固定接点14Aから開離し接点が開成される。
図14は、図12の電磁接触器の斜視図であり、図15は、図14の電磁接触器の分解斜視図である。図14および図15において、接続端子17が絶縁ケース1の両側から3本ずつ出ている。接続端子17の間にそれぞれ板状の絶縁バリア20が介装されている。絶縁バリア20は係合部21を備え、絶縁ケース1側に形成された嵌合溝24に係合部21が係合されることによって絶縁バリア20が絶縁ケース1に取り付けられている。接続端子17には、図示されていない圧着端子がねじ止めされリード線を介して電源や負荷にそれぞれ接続される。絶縁バリア20は、次のような効果を狙って取り付けられている。すなわち、
(1)接続端子17の圧着端子が片寄って取り付けられても、隣の相との絶縁が確保される。
(2)導電物が接続端子17付近に落下しても隣の相同士が電気的に短絡することはない。
(3)異常負荷遮断時に、消弧室内部から導電性ガスが放出されても隣の相同士が電気的に短絡することはない。
【0008】
但し、絶縁バリア20は、リード線の配線時には圧着端子との接続作業に邪魔になるので、絶縁ケース1との着脱が可能な構造になっている。
図16の(A)は図14の絶縁バリア20の構成を示す斜視図であり、(B)は図16の(A)の要部拡大斜視図である。図16の(A)において、絶縁バリア20の側面下部に設けられた係合部21は、板状の腕部21Bと、この腕部21Bの先端から絶縁バリア20の板厚方向へ広がる頭部21Aとからなる。また、図16の(B)のように、腕部21Bの水平方向幅をt1、頭部21Aの水平方向幅をt2とする。
【0009】
図17の(A)は図14のケースだけを取り出して示した斜視図であり、(B)は図17の(A)の嵌合溝24周辺の要部拡大斜視図である。図17の(A)において、嵌合溝24は、絶縁ケース1の側面から突出するリブ23に形成され、嵌合溝24の長さ方向が垂直方向に向くようにして設けられている。一方、上部ケース19の側面にもリブ22が突出するようにして設けられ、リブ23の上端面がリブ22の下端面に対峙するようになっている。また、図17の(B)において、嵌合溝24は、その上端面が開口するとともに下端面が塞がれている。嵌合溝24の開口部25は奥の溝部より狭くなるように形成されている。以下、開口部25の開口幅をb1、嵌合溝24の水平方向幅をb2とする。
【0010】
図16の(B)および図17の(B)において、
【0011】
【数1】
b2>t2>b1>t1
となるように形成されている。すなわち、絶縁バリア20の頭部21Aが嵌合溝24に嵌まるとともに、腕部21Bが開口部25に通るように形成されている。係合部21が嵌合溝24に嵌まった状態では、数1式においてt2>b1の関係にあるので、絶縁バリア20が絶縁ケース1に係合され水平方向へ抜け出ることはない。また、嵌合溝24の上端面には図17の(A)のようにリブ22があるので、絶縁バリア20が絶縁ケース1の上方へ抜け出ることもない。
【0012】
図15に戻り、絶縁バリア20と上部ケース19とを外した状態で、接続端子17と図示されていない圧着端子との接続作業が行われる。この接続作業の後に、まず、絶縁バリア20の係合部21を絶縁ケース1の上部から嵌合溝24の挿入する。次に、上部ケース19が絶縁ケース1の上部に配される。接続端子17を圧着端子から外す時は、まず、上部ケース19が絶縁ケース1から外される。次に、絶縁バリア20を引き上げて係合部21を嵌合溝24から抜く。その後に、圧着端子を接続端子17から外す作業が行われる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述したような従来の装置は、上部ケースを外してから絶縁バリアを取り付ける必要があり、ユーザ側にとっては手間がかかる大変面倒な構造であった。
すなわち、一旦、上部ケースと絶縁バリアとを外し、接続端子に配線をした後に、絶縁バリアと上部ケースとを絶縁ケースに取り付ける必要があった。そのために、上部ケースを外さずに配線のできる構成が望まれていた。
【0014】
また、従来の装置は、機種や定格が異なる毎に絶縁バリアの大きさが変わり、多種類の絶縁バリアが用意されていた。そのために、絶縁バリアのコストアップや誤手配、管理の手間などが重なる問題もあった。
この発明の目的は、上部ケースを絶縁ケースに取り付けた状態で絶縁バリアの着脱ができる構成を提供することにある。
【0015】
また、この発明の目的は、絶縁バリアの種類を減らすことにもある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明によれば、固定鉄心と可動鉄心からなる電磁石装置が収納される絶縁ケースと、一端に固定接触子を有し、他端が絶縁ケースの外部へ引き出される接続端子と、前記接続端子間を絶縁する板状の絶縁バリアと、前記絶縁ケースの上部に着脱自在に取付けられるとともに、前記可動鉄心が連結された可動ホルダに連結されている可動接触子と前記固定接触子が収納される上部ケースとを備え、前記絶縁バリアの端部に設けた係合部を前記絶縁ケースの側面に設けた嵌合溝を有する係合部に取り付けるようにした電磁接触器において、前記嵌合溝は、前記絶縁バリアの係合部を絶縁ケースの側面側から挿入できる幅広部と、この幅広部の下部に形成され、該幅広部よりも幅の狭い幅狭部を有するとともに、上部ケースの側面に前記嵌合溝の上端面と当接して、該嵌合溝に係止された絶縁バリヤの係合部の抜けを押さえるリブを設け、前記絶縁ケースに前記上部ケースを取り付けた状態で、前記絶縁バリヤの係合部を前記絶縁ケースの嵌合溝に着脱自在に取り付けるようにする。絶縁バリアの係合部を絶縁ケースの側面側から嵌合溝の幅広部に挿入した後に、その絶縁バリアを嵌合溝に沿って下方へスライドさせ絶縁バリアの係合部を嵌合溝の幅狭部に挿入させる。それによって、絶縁バリアが絶縁ケ−スに固定される。また、絶縁バリアを外すときは、絶縁バリアを上方へスライドさせ絶縁バリアを取り付けたときの逆の工程を行えばよい。したがって、上部ケースがあっても絶縁バリアを絶縁ケースに着脱することができる。
【0019】
かかる構成において、前記嵌合溝の幅狭部が腕部の水平方向幅より僅かに狭く形成されるようにしてもよい。それによって、絶縁バリアを下方へスライドさせれば、腕部が嵌合溝の開口部に圧入された状態になり、絶縁バリアが絶縁ケースに強固に固定される。
かかる構成において、絶縁バリアの板厚方向にに切取り溝が切り欠かれるようにしてもよい。それによって、切取り溝のところで適宜切り取ることによって、絶縁バリアの大きさを種々変えることができる。したがって、多種類の絶縁バリアを予め用意する必要がない。
【0020】
かかる構成において、絶縁バリアの板厚方向に曲げ溝が切り欠かれるようにしてもよい。それによって、絶縁バリアの材料が硬くても、可撓性のある絶縁バリアとすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を実施例に基づいて説明する。図1は、この発明の実施例にかかる電磁接触器の構成を示す斜視図である。但し、図1は、絶縁バリアが取り付けられていない状態の図である。
図2の(A)は図1のケースだけを取り出して示した斜視図であり、(B)は図2の(A)の嵌合溝26周辺の要部拡大斜視図である。図2(B)において、嵌合溝26の上部の開口部27Aの開口幅は、嵌合溝26の水平幅b2と同じにしてあるが、嵌合溝26の下部の開口部27Bの開口幅b1が嵌合溝26の水平幅b2より狭くなっている。嵌合溝26の開口部は長さ方向の途中26Aがその開口幅を変えるように円弧状に形成されている。図2のその他の構成は、図17と同じである。
【0022】
図3の(A)は図1の電磁接触器に取り付けられる絶縁バリアの構成を示す斜視図であり、(B)は図3の(A)の要部拡大斜視図である。図3の構成は、図16と同じである。
図1ないし図3において、従来と同じ部分には同一参照符号を付け詳細な説明は省略する。したがって、図2の(B)および図3の(B)におけるそれぞれの幅t1,t2,b1,b2は、前述された数1式の関係にある。
【0023】
図4の(A)ないし(C)は、図1の絶縁ケース1に絶縁バリア20が取り付けられる手順を示す断面図である。図4の(A)において、絶縁ケース1に上部ケース19が取り付けられた状態のまま、絶縁バリア20を斜めにして絶縁ケース1の嵌合溝26の開口側へ近づける。次に、図4の(B)のように、絶縁バリア20の係合部21の下端部を嵌合溝26の上部へ挿入した後、絶縁バリア20を少しずつ垂直に立て直しながら係合部21を嵌合溝26の下部へスライドさせる。その際、係合部21の腕部が嵌合溝26の開口部27Bを通り、最終的には図4の(C)のように、係合部21が嵌合溝26に係止され、絶縁バリア20が絶縁ケース1の水平方向へは抜けなくなる。また、上部ケース19のリブ22によって、上方向へも絶縁バリア20が抜けなくなる。絶縁バリア20を絶縁ケース1から取り外す場合は、図4の逆の作業工程を辿ればよい。したがって、上部ケース19があっても絶縁バリア20を絶縁ケース1に着脱することができ、ユーザにとって手間のかかる上部ケース19の取り外し作業がなくなり、接続端子への配線が非常に簡単になった。
【0024】
図5の(A)は、この発明の異なる実施例にかかる電磁接触器のケースだけを取り出して示した斜視図であり、図5の(B)は、図5の(A)の嵌合溝30周辺の要部拡大斜視図である。上部ケース19のリブ22に切欠き溝28が形成され、絶縁ケース1の嵌合溝30の底面にはV状の谷間が形成されている。
図6の(A)は図5の電磁接触器に取り付けられる絶縁バリア20の構成を示す斜視図であり、(B)は図6の(A)の要部拡大斜視図である。絶縁バリア20の係合部31の水平断面が絶縁ケース側に向く矢印状に形成され、矢印の根元が腕部31B、矢印の先端部が頭部31Aである。
【0025】
図5および図6のその他は、図1の装置と同じである。したがって、図5の(B)および図6の(B)におけるそれぞれの幅t1,t2,b1,b2は、前述された数1式の関係にある。絶縁ケース1に上部ケース19が取り付けられた状態のまま、絶縁バリア20を絶縁ケース1に取り付ける場合、絶縁バリア20を多少斜めにするとともに頭部31Aの矢印先端を切欠き溝28に沿わせ、切欠き溝28をガイドにして絶縁バリア20の頭部31Aを嵌合溝30の上端面に挿入することができる。その後の工程は、図1の場合と同じである。切欠き溝28を設けることによって、係合部31を嵌合溝30に容易に挿入することができ、作業時間がより短縮される。但し、図5において、切欠き溝28は嵌合溝30につながるように形成されるが、切欠き溝28は嵌合溝30の上端面の一部だけとつながるようにし、嵌合溝30の上端面の残りの部分をリブ22で覆うように形成した方がよい。それによって、絶縁バリア20が垂直方向には抜けなくなる。
【0026】
図7の(A)は、この発明のさらに異なる実施例にかかる電磁接触器のケースだけを取り出して示した斜視図であり、図7の(B)は、図7の(A)の嵌合溝34周辺の要部拡大斜視図である。図7(B)において、嵌合溝34の上部の開口部33Aの開口幅は、嵌合溝34の水平幅b2と同じにしてあるが、嵌合溝34の下部の開口部33Bの開口幅b1が嵌合溝34の水平幅b2より狭くなっている。嵌合溝34の開口部は長さ方向の途中の段差部35でその開口幅を変えている。図7のその他の構成は、図2と同じである。
【0027】
図8の(A)は図7の電磁接触器に取り付けられる絶縁バリア20の構成を示す斜視図であり、(B)は図7の(A)の要部拡大斜視図である。係合部32の下部が絶縁バリア20の側面下端より上部側にずらせて取り付けられている。絶縁バリア20の側面に設けられた係合部32は、板状の腕部32Bと、腕部32Bの先端から絶縁バリア20の板厚方向へ広がる頭部32Aとからなる。
【0028】
図7および図8のその他は、図1の装置と同じである。したがって、図7の(B)および図8の(B)におけるそれぞれの幅t1,t2,b1,b2は、前述された数1式の関係にある。
図9の(A)ないし(C)は、図7の絶縁ケース1に絶縁バリア20が取り付けられる手順を示す断面図である。図9の(A)において、絶縁ケース1に上部ケース19が取り付けられた状態のまま、絶縁バリア20の係合部32を絶縁ケース1の嵌合溝34の段差部35より上の位置に近づける。次に、図9の(B)のように、絶縁バリア20を水平に移動させ、係合部32を嵌合溝34の上部へ挿入した後、係合部32を嵌合溝34の下部へスライドさせる。その際、係合部32の腕部が嵌合溝34の開口部33Bを通り、最終的には図9の(C)のように、係合部32が嵌合溝34に係止され、絶縁バリア20が絶縁ケース1の水平方向へは抜けなくなる。絶縁バリア20を絶縁ケース1から取り外す場合は、図9の逆の作業工程を辿ればよい。したがって、上部ケース19があっても絶縁バリア20を絶縁ケース1に着脱することができ、ユーザ側からは手間のかかる上部ケース19の取り外し作業がなくなり、接続端子への配線が簡単になった。
【0029】
なお、図7および図8の実施例において、嵌合溝34の開口幅b1を腕部32Bの水平方向幅t1より僅かに狭くして置く。それによって、腕部32Bを開口部33Aに圧入することができ、絶縁バリア20を絶縁ケース1にしっかりと固定することができる。したがって、絶縁バリア20が絶縁ケース1から外れ難くなり、絶縁バリア取り付けの信頼性が確保される。また、それによって、上部ケース19のリブ22も必要なくなる。また、リブ22がなくなると、絶縁バリア20の係合部32を嵌合溝34の上端面から垂直に挿入することができるので、絶縁バリア20の取り付け作業が容易になる。なお、上記絶縁バリア20を可撓性の部材、例えばゴムなどの素材で形成すれば、より確実に絶縁バリア20を絶縁ケース1に固定することができる。t1>b1なる関係は、図2および図3の実施例や、図5および図6の実施例にも適用することができ、絶縁バリア20を絶縁ケース1にしっかりと固定することができ、その場合にも、絶縁バリア取り付けの信頼性が確保される。
【0030】
図10の(A)は、この発明のさらに異なる実施例にかかる電磁接触器の絶縁バリアの構成を示す斜視図であり、(B)は図10の(A)の要部水平断面図である。絶縁バリア20の両面から互いに対向する切取り溝36が形成されている。この切取り溝36は、絶縁バリア20の複数個所に形成してもよい。切取り溝36のところで適宜切り取ることによって、絶縁バリア20の大きさを種々変えることができる。したがって、多種類の絶縁バリア20を予め用意する必要がなく、コストが低減される。
【0031】
図11の(A)は、この発明のさらに異なる実施例にかかる電磁接触器の絶縁バリアの構成を示す斜視図であり、(B)は図11の(A)の要部水平断面図である。絶縁バリア20の両面から互いに対向する曲げ溝37が複数個所に形成されている。絶縁バリア20の材料が硬いときに曲げ溝37があれば、絶縁バリア20に可撓性が得られる。そのために、絶縁バリア20を外さないで接続端子に配線を行いたいときに、絶縁バリア20が反り返るので絶縁バリア20同士の間隙が確保される。すなわち、締付け工具などがぶつると絶縁バリア20の方が逃げるので配線作業が非常に楽になり、作業時間が短縮される。
【0032】
【発明の効果】
この発明は前述のように、前記嵌合溝は、前記絶縁バリアの係合部を絶縁ケースの側面側から挿入できる幅広部と、この幅広部の下部に形成され、該幅広部よりも幅の狭い幅狭部を有するとともに、上部ケースの側面に前記嵌合溝の上端面と当接して、該嵌合溝に係止された絶縁バリヤの係合部の抜けを押さえるリブを設け、前記絶縁ケースに前記上部ケースを取り付けた状態で、前記絶縁バリヤの係合部を前記絶縁ケースの嵌合溝に取り付けるようにすることによって、上部ケースがあっても絶縁バリアを絶縁ケースに着脱することができ、接続端子への配線作業が楽になった。それによって、配線作業の時間が短縮され、経費の節約ができるようになった。
【0034】
かかる構成において、前記嵌合溝の幅狭部が腕部の水平方向幅より僅かに狭く形成されることによって、腕部が嵌合溝の幅狭部に圧入された状態になり、絶縁バリアが絶縁ケースに強固に固定されて絶縁バリア取り付けの信頼性が確保される。
【0035】
かかる構成において、絶縁バリアの板厚方向にに切取り溝が切り欠かれることによって、多種類の絶縁バリアを予め用意する必要がなくなり、コストが低減された。
かかる構成において、絶縁バリアの板厚方向に曲げ溝が切り欠かれることによって、絶縁バリアの材料が硬くても、可撓性のある絶縁バリアとすることができ、配線時間の短縮が可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例にかかる電磁接触器の構成を示す斜視図
【図2】(A)は図1のケースだけを取り出して示した斜視図、(B)は図2の(A)の嵌合溝周辺の要部拡大斜視図
【図3】(A)は図1の電磁接触器に取り付けられる絶縁バリアの構成を示す斜視図、(B)は図3の(A)の要部拡大斜視図
【図4】(A)ないし(C)は、図1の絶縁ケースに絶縁バリアが取り付けられる手順を示す断面図
【図5】(A)は、この発明の異なる実施例にかかる電磁接触器のケースだけを取り出して示した斜視図、図5の(B)は、図5の(A)の嵌合溝周辺の要部拡大斜視図
【図6】(A)は図5の電磁接触器に取り付けられる絶縁バリアの構成を示す斜視図、(B)は図6の(A)の要部拡大斜視図
【図7】(A)は、この発明のさらに異なる実施例にかかる電磁接触器のケースだけを取り出して示した斜視図、図7の(B)は、図7の(A)の嵌合溝周辺の要部拡大斜視図
【図8】(A)は図7の電磁接触器に取り付けられる絶縁バリアの構成を示す斜視図、(B)は図7の(A)の要部拡大斜視図
【図9】(A)ないし(C)は、図7の絶縁ケースに絶縁バリアが取り付けられる手順を示す断面図
【図10】(A)は、この発明のさらに異なる実施例にかかる電磁接触器の絶縁バリアの構成を示す斜視図、(B)は図10の(A)の要部水平断面図
【図11】(A)は、この発明のさらに異なる実施例にかかる電磁接触器の絶縁バリアの構成を示す斜視図、(B)は図11の(A)の要部水平断面図
【図12】従来の電磁接触器の構成を示す断面図
【図13】図12のX−X断面図
【図14】図12の電磁接触器の斜視図
【図15】図14の電磁接触器の分解斜視図
【図16】(A)は図14の絶縁バリアの構成を示す斜視図、(B)は図16の(A)の要部拡大斜視図
【図17】(A)は図14のケースだけを取り出して示した斜視図、(B)は図17の(A)の嵌合溝周辺の要部拡大斜視図
【符号の説明】
1:絶縁ケース、17:接続端子、19:上部ケース、20:絶縁バリア、21,31,32:係合部、21A,31A,32A:頭部、21B,31B,32B:腕部、22,23:リブ、26,30,34:嵌合溝、27A,27B,30A,30B,33A,33B:開口部、28:切欠き溝、36:切取り溝、37:曲げ溝

Claims (4)

  1. 固定鉄心と可動鉄心からなる電磁石装置が収納される絶縁ケースと、一端に固定接触子を有し、他端が絶縁ケースの外部へ引き出される接続端子と、前記接続端子間を絶縁する板状の絶縁バリアと、前記絶縁ケースの上部に着脱自在に取付けられるとともに、前記可動鉄心が連結された可動ホルダに連結されている可動接触子と前記固定接触子が収納される上部ケースとを備え、前記絶縁バリアの端部に設けた係合部を前記絶縁ケースの側面に設けた嵌合溝を有する係合部に取り付けるようにした電磁接触器において、
    前記嵌合溝は、前記絶縁バリアの係合部を絶縁ケースの側面側から挿入できる幅広部と、この幅広部の下部に形成され、該幅広部よりも幅の狭い幅狭部を有するとともに、上部ケースの側面に前記嵌合溝の上端面と当接して、該嵌合溝に係止された絶縁バリヤの係合部の抜けを押さえるリブを設け、前記絶縁ケースに前記上部ケースを取り付けた状態で、前記絶縁バリヤの係合部を前記絶縁ケースの嵌合溝に着脱自在に取り付けることを特徴とする電磁接触器
  2. 請求項1に記載の電磁接触器において、前記絶縁バリヤの係合部は、絶縁バリヤから絶縁ケース側へ向けて突出する板状の腕部と、この腕部の先端から絶縁バリヤの板厚方向へ広がる頭部からなり、前記嵌合溝の幅狭部が前記腕部の絶縁バリヤの板厚方向幅より僅かに狭く形成されたことを特徴とする電磁接触器。
  3. 請求項1に記載の電磁接触器において、絶縁バリアの板厚方向に切取り溝が切り欠かれたことを特徴とする電磁接触器
  4. 請求項1に記載の電磁接触器において、絶縁バリアの板厚方向に曲げ溝が切り欠かれたことを特徴とする電磁接触器
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