JP3906023B2 - 飲用ストロー取付装置 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、搬送面上を飲用ストローの転送装置へ供給される自立式バッグの受入面上に飲用ストローを取り付ける、飲用ストロー取付装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
このような装置はドイツ連邦共和国特許公開第197 45 855号から知られている。この公知の装置は、個別にパックされた複数の飲用ストローが連結されたままのパッケージからなる飲用ストロー帯が周縁上に供給される、回転ドラムの形状をした転送装置を使用している。更に、この飲用ストロー帯は前もって塗り付けられた接着点を有していて、その部分は一時的にカバー片でおおわれている。飲用ストローが自立式バッグに取り付けられる直前にこのカバー片は接着点から取り除かれ、飲用ストローは分離、好ましくは切断され、それによって個々の飲用ストローが、押圧フィンガによって支持されるローラによって、各バッグに接着により取り付けられる。公知の装置は、コンベヤベルト上で直立姿勢で搬送される自立式バッグに飲用ストローを取り付けるために設計され、前記転送装置は搬送面に対して直角に配置されている。
【０００３】
ヨーロッパ特許第149 076 号は、更に改良され、横たわったバッグに飲用ストローを取り付けるために設計された、飲用ストロー取付装置を記載している。この飲用ストロー用の転送装置は、バッグが置かれる搬送面に対して平行に配置されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、自立式バッグは、平行な側面を持たず、二枚の長方形のフィルム片からなっていて、これらのフィルム片は二枚が重ねられた状態で、長手方向の２辺に沿って固着され、下方にある横方向の縁部の領域に挿入又は一体成形された自立用底部を有し、上方にある横方向の縁部の領域では一方が他方の上に重なって間接的に溶接されていて、その結果、略三角形の長手断面形状を有している。したがって、バッグ上の取り付け面は、直立姿勢での搬送でも横たわり姿勢での搬送でも搬送面に平行にはならず、このため飲用ストロー用の転送装置とも平行にならない。通常はこのようなことが問題でないことは、従来の装置がよく機能していることからも明らかである
しかしながら、本発明者は、搬送面に対して垂直又は平行に配列された前記転送装置の処理速度を、更に向上させることが可能であることを見いだした。
【０００５】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、自立式バッグに飲用ストローを取り付ける装置を、その搬送速度を上げるように改良することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記の目的のために、本発明の飲用ストロー取付装置は、搬送面上を飲用ストローの転送装置へ供給される自立式バッグの受入面上に飲用ストローを取り付ける装置において、前記自立式バッグは、自立用底部と、該底部に接続される平行でない２つの側面を有し、前記自立式バッグの受入面は、該自立式バッグの一方の側面であり、前記自立式バッグは、前記受入面と反対の他方の側面を下にして前記搬送面上に横たわり、前記転送手段は、前記飲用ストローが、前記飲用ストローの受け渡し中に、前記搬送面に対して鋭角の角度をなすように配置されており、前記角度は、前記自立式バッグ上の前記受入面と前記搬送面とのなす角度に等しいことを特徴とする。
【０００７】
本発明の設計によれば、飲料ストローの移動路は短縮され、飲料ストローは転送装置からバッグまで全く傾きを変更することなく平行に移動することができる。このようにして達成される加速が１秒の何分の１かの範囲内であっても、そのような僅かな加速が、自立式バッグ等の現在のバッグ充填及び梱包装置によって達成された高いスループットを持つ大量生産の経済効果を左右する。
【０００８】
本発明の有益な展開は、従属項から明らかになる。
【０００９】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明の実施の形態について詳述する。
【００１０】
図１及び図２は、飲用ストロー２を自立式バッグ３の受入面３ａに取り付ける装置１を示している。この自立式バッグは、水平コンベヤベルト４上を横たわり姿勢で図１の図面に対して垂直方向に搬送される。水平コンベヤ４の上面は、略水平な搬送面４ａを形成している。
【００１１】
装置１は、回転軸６ａを中心としてモータ７によって回転駆動される転送ドラム６を備えた転送手段５を有している。この転送ドラム６の周縁には、複数の凹部８が設けられ、各凹部８は、飲用ストロー２の１本を受け入れることができる。飲用ストロー２は、切断装置１０に到達する以前は連結されたままの一連の飲用ストロー帯９であるパッケージ９ａに個々に密封される。このパッケージ９ａには、カバー片１１によって保護された接着点が既に設けられている。飲用ストロー帯９は、供給装置（不図示）によって供給され、モータ７によって転送ドラム６と同期して駆動されるロール１３を介してカバー片１１が取り除かれると同時に、押圧ロール１２によって転送ドラム６に対して押圧される。転送ドラム６には、転送フィンガ１４があてがわれている。転送フィンガ１４は、軸支アーム１５の周囲を両端矢印の方向に移動でき、切断装置１０によって分離されたパッケージ９ａを飲用ストロー２と共に、コンベヤ４上に横たわり姿勢で供給されているバッグの受入面３ａ上に押圧する。これによって接着点が接着される。
【００１２】
転送ドラム６の回転軸６ａは、搬送面４ａに対して角度αだけ傾斜している。この角度αは直角よりも小さく、好ましくは、自立式バッグ３が搬送面４ａ上で横たわり姿勢で搬送されるときに受入面３ａが搬送面４ａに対して傾斜している角度αに一致している。更に角度αは、搬送面４ａ上に置かれたバッグ３の、受入面３ａとその反対の搬送面４ａ上に置かれた側面とがなす角度に一致する。飲料が充填された自立式バッグは、殆どの場合プラスチックフィルム又はラミネートアルミニウム箔からなるため、バッグの形状を確実に維持することはできない。このため、角度αは平均値と見なすこともできる。
【００１３】
本装置の運転において、自立式バッグ３はコンベヤ４上で一連の列になった状態で転送装置５へと供給され、転送ドラム６はコンベヤ４の速度に同期して軸６ａを中心として回転され、飲用ストロー帯９が継続的に給送され、カバー片１１が継続的に取り除かれ、個々のパッケージ９ａが飲用ストロー帯９から切断装置によって周期的に分離されて自立式バッグの受入面３ａ上に押圧フィンガ１４によって周期的に押圧される。既に分離された飲用ストローパッケージ９ａを保持するために、転送ドラム６は吸着ドラムとして設計されてもよい。また、互いに所定距離をもって隣接した二つの転送ドラムを使用し、フィンガ１４をこれら二つのドラム間で動作させると、分離された飲用ストローパッケージ９ａを更に良好に支持することができる。
【００１４】
搬送面４ａに対して回転軸６ａは傾斜した位置にあるので、飲用ストローパッケージ９ａは、前記受入面３ａと全く平行に受入面３ａ上に突き当たる、即ち、従来必要とされた、ずれ移動及び傾斜移動を行う必要がなくなる。これによって搬送移動を更に速めることが可能となる。
【００１５】
以上説明及び図示した実施の形態の変形例を挙げると、本発明の装置は、直立姿勢で搬送される自立式バッグに飲用ストローを取り付ける際にも使用することができる。ただし、このような場合は、傾斜角度は、搬送面と受入面とがなす角度になるように調整され、その角度は、直角から受入面と自立式バッグの反対面とがなす角の半分を引いた角度にほぼ等しい。
【００１６】
また説明及び図示した実施の形態の更なる変形例として、飲用ストローを迅速に取り付けることが可能である他の転送手段を用いることもできる。更に、装置の全ての部材が傾斜している必要はない。飲用ストローが受け渡し時に上記条件の角度を有していれば十分である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の装置を示した概略側面図
【図２】図１の装置を詳細に表示した概略図
【符号の説明】
１…飲用ストロー取付装置、２…飲用ストロー、３…自立式バッグ、４…水平コンベヤベルト、４ａ…搬送面、５…転送手段、６…転送ドラム、６ａ…中心軸、７…モータ、８…凹部、９…飲用ストロー帯、９ａ…パッケージ、１０…切断装置、１１…カバー片、１２…押圧ロール、１３…ロール、１４…転送フィンガ、１５…軸支アーム

Claims (3)

1. 搬送面（４ａ）上を飲用ストロー（２）の転送手段（５）へ供給される自立式バッグ（３）の受入面（３ａ）上に飲用ストローを取り付ける装置において、
   前記自立式バッグ（３）は、自立用底部と、該底部に接続される平行でない２つの側面を有し、前記自立式バッグ（３）の受入面（３ａ）は、該自立式バッグ（３）の一方の側面であり、前記自立式バッグ（３）は、前記受入面（３ａ）と反対の他方の側面を下にして前記搬送面（４ａ）上に横たわり、
   前記転送手段（５）は、前記飲用ストロー（２）が、前記飲用ストローの受け渡し中に、前記搬送面（４ａ）に対して、鋭角の角度（α）をなすように配置されており、
   前記角度（α）は、前記自立式バッグ（３）上の前記受入面（３ａ）と前記搬送面（４ａ）とのなす角度に等しいことを特徴とする飲用ストロー取付装置。
2. 前記角度（α）は、前記自立式バッグ（３）の前記反対の側面と前記自立式バッグ（３）の前記受入面（３ａ）とがなす角度に対応していることを特徴とする請求項１に記載の装置。
3. 前記転送装置は、前記角度（α）だけ傾斜した中心軸（６ａ）を中心として回転可能で、周縁部で前記飲用ストロー（２）を供給可能である転送ドラム（６）を有することを特徴とする請求項１または２に記載の装置。

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