JP3905917B2 - 飼料搬送装置の駆動スプロケット - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、配管内でエンドレスに接続されたディスクケーブルを走行させることにより、飼料を飼料ホッパーから配管を介して多数個の給餌器へ配送する飼料搬送装置の駆動スプロケットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、配管を備えた飼料搬送装置として、図7に示すように、エンドレスに接続したディスクケーブル102を配管103内に挿入し、駆動装置104によりディスクケーブル102を矢印X方向へ押送りすることにより、飼料ホッパー105からディスクケーブル102のディスク102b間に投入された飼料Sを搬送し、飼料落下菅106を介して給餌器107に配送するディスクケーブル方式の飼料搬送装置101が知られている。
ここで、ディスクケーブル102は、図8に示すように、可撓性のワイヤー102aにディスク102bを所定間隔で固着したものである。
そして、配管103が垂直又は水平方向に略直角に曲折されるコーナー部103aでは搬送抵抗が大きく、これを軽減するため、図7に示すように、コーナー部103aにホイールを内蔵したコーナージョイント108を配設してある。
【0003】
駆動装置104は、図9に示すように、筐体109内に駆動スプロケット110を配設してあり、駆動スプロケット110にディスクケーブル102を掛け廻し、駆動モーター111により駆動スプロケット110を駆動することによって、ディスクケーブル102を走行させている。
ここで、ディスクケーブル102を常時緊張させて、確実に駆動スプロケット110によって走行させることができるよう、筐体109内に遊動プーリー113を配設し、遊動プーリー113にもディスクケーブル102を掛け廻し、常時引張バネ114により支持部材115を介して遊動プーリー113を引っ張り、ディスクケーブル102に張力を付与するディスクケーブル張力付与機構112を構成してある。
【0004】
飼料搬送装置101では、図10に示すように、駆動スプロケット110の歯121,・・・の間隙122,・・・にディスクケーブル102のディスク102b、・・・が嵌入し、駆動スプロケット110がモーター111により回転することによって、ディスクケーブル102を走行させる動力を与えている。
そして、ディスクケーブル102が駆動スプロケット110の周囲を走行するとき、図11に示すように、ディスクケーブル102のワイヤー102aが駆動スプロケット110の突出部123に当接するとともに、ディスク102bが歯121の側面部に当接するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の飼料搬送装置101の駆動スプロケット110では、上記のように、ディスクケーブル102のワイヤー102aが駆動スプロケット110の突出部123に当接するとともに、ディスク102bが歯121の側面部に当接するようになっているため、時間が経つにつれて駆動スプロケット110の突出部123及び歯121の側面部が磨耗していく。また、ディスクケーブル102のワイヤー102aも磨耗していき、毛羽立ってしまうという問題がある。
【0006】
また、駆動スプロケット110の突出部123及び歯121の側面部が極度に磨耗した場合、従来の駆動スプロケット110は一体成形された鉄鋳物であったため、ディスクケーブル102の張力を解除した後、駆動スプロケット110を新品の物に交換しなければならず、作業及び部品に無駄が多く、また、費用がかさむという問題がある。
【0007】
さらに、上記のごとく、ディスクケーブル102のワイヤー102aが毛羽立ちしてくると、ワイヤー102aを構成する線材の一部が切断され、切断された線材片が飼料中に混入してしまうことがある。このように、飼料搬送装置101内の飼料に線材片が混入し、家畜が線材片の混入した飼料を摂取してしまうと、家畜の健康に影響を及ぼす恐れがある。また、家畜の健康に害があれば、それを摂取する人間にも影響を及ぼす恐れがあり、ディスクケーブル102のワイヤー102aの毛羽立ちを防ぐ必要がある。
【0008】
本発明は、上記従来の飼料搬送装置における問題点を解決すべく為されたものであり、ディスクケーブルのワイヤーが磨耗するのを極力防止して、切断された線材片が飼料中に混入して家畜及び人間の健康に害を及ぼすことを防止し、また、駆動スプロケットが極度に磨耗した場合にも、駆動スプロケット自体を交換することなく、作業及び部品に無駄のない駆動スプロケットを提供せんとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために為された本発明は、エンドレスに接続された配管内でエンドレスに接続されたディスクケーブルを走行させて飼料を搬送する飼料搬送装置において、ディスクケーブルを走行させるための駆動スプロケットを歯形成部と保持体部とから構成し、歯形成部と保持体部とを着脱自在に連結したことを特徴とする。
【0010】
ここで、前記歯形成部をボルト及びナットにより前記保持対部に連結するのが好ましい。
【0011】
さらに、前記歯形成部を分割して、複数の歯形成部構成部材から構成すれば、より好ましい。
【0012】
又、前記駆動スプロケットは、ディスクケーブルを掛け廻したとき、ディスクケーブルのディスクの外周面は保持体部の外周面に当接し、ディスクケーブルのワイヤーは駆動スプロケットの保持体部に接触しないことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の駆動スプロケットの好適な実施形態について、図面に基づき具体的に説明する。
図1は本発明の駆動スプロケットの一実施例の全体斜視図、図2は駆動スプロケットの歯付近の拡大断面図である。
【0014】
本発明の駆動スプロケット1は、図1に示すように、歯形成部2と保持体部3とからなり、2つの歯形成部2の間に保持体部3を挟み、ボルト4及びナット5で歯形成部2と保持体部3が締結されている。歯形成部2の周辺部には所定間隔で歯6,6,・・・が形成してあり、また、保持体部3の中心部に駆動軸を挿入するための軸挿入孔7を形成してある。
ディスクケーブル102を駆動スプロケット1の外周に掛け廻したとき、ディスク102b,102b・・・は、駆動スプロケット1の歯6,6,・・・の間隙8,8,・・・に嵌入するようになっている。
【0015】
歯形成部2,2は、ボルト4及びナット5で保持体部3に締結されており、ナット5を外し、ボルト4を緩めれば、保持体部3より簡単に取り外しできる構造となっている。
よって、長期使用により駆動スプロケット1の歯6の側面部が極度に磨耗した場合には、ボルト4を緩めて歯形成部2,2を取り外し、取り外した歯形成部2,2を裏返して取り付けることにより、同一の歯形成部2,2を両面で使用することができる。
【0016】
従来の一体成形で製造されていた駆動スプロケットでは、極度に磨耗した場合には、駆動スプロケット自体を交換しなければならないが、本発明の駆動スプロケット1では、歯形成部2,2の歯6の両側面部が極度に磨耗するまで使用できるので、長期間に渡り使用することができる。
また、歯形成部2を取り外し可能としたことにより、保持体部3は、ほとんど交換する必要がなく、また、2枚の歯形成部2の内、1枚のみが極度に磨耗した場合でも、磨耗した歯形成部2のみを交換すればよいので、費用的にも安価に済ませることができる。
尚、取り外し容易なボルト4、ナット5にて歯形成部2と保持体部3とを連結するのが好ましいが、連結ピンなどで連結してもよい。
【0017】
また、図2に示すように、ディスクケーブル102を駆動スプロケット1の外周に掛け廻したとき、ディスク102bの外周面が保持体部3の外周面と当接し、ディスクケーブル102のワイヤー102aは保持体部3より浮き上がり、保持体部3と当接しない構造となっている。
このように、ワイヤー102aが保持体部3と当接しないため、長期に渡り使用しても、ワイヤー102aは殆ど磨耗せず、毛羽立ちもなくなる。よって、ワイヤー102aの線材片が切断され、飼料中に混入することもなくなり、安心して飼料を家畜に与えることができる。
さらに、ディスクケーブル102のワイヤー102aは、従来のものに比較して駆動スプロケット1と当接する部分が減少しているため、磨耗しにくく、長期に渡り使用することができる。
【0018】
本発明の駆動スプロケット1は、図9に示すような従来の駆動装置104に適用することができるだけでなく、図3乃至図5に示すような駆動装置にも適用することができる。
図3に示す駆動装置21は、カバー22,23及び駆動スプロケット1から構成されるコーナージョイント24に、駆動軸25、軸継手26を介して駆動モータ27を連結したものである。
カバー22,23の鍔部22a,23a同士を当接し、ボルト及びナットで締着することによって、ディスクケーブル102を移送する曲管部28及び駆動スプロケット1を収納するスプロケット収納部29を形成してある。
【0019】
図4に示す駆動装置41は、筐体42内の上側略中央部に駆動スプロケット1を配設し、筐体42の背面側にモータ摺動機構43を配設し、駆動スプロケット1に連結した駆動モータ44を水平方向に適宜摺動させ、ディスクケーブル102に適切な張力を付勢できるようになっている。
配管45Hから搬送されて来た飼料Sは、筐体42の側面壁部42aに形成されたケーブル導入口46から筐体42内に導入され、傾斜壁部42bに沿って下方に流動し、底面壁部42cに形成されたケーブル排出口47から配管45Vに排出されるようになっている。
【0020】
図5に示す駆動装置61は、筐体62内に駆動スプロケット1、遊動プーリー63を略同一平面上に配設し、ディスクケーブル102をZ状に掛け回し、遊動プーリー63を水平方向に摺動自在とし、錘64によってディスクケーブル102に適切な張力を付勢できるようになっている。
配管65aから搬送されて来た飼料Sは、筐体62の側面壁部62aに形成されたケーブル導入口66から筐体62内に導入され、案内筒状部67内を搬送され、落下枠状部68を通って落下し、筐体62の側面壁部62bに形成されたケーブル排出口69から配管65bに排出されるようになっている。
【0021】
又、図1に示す駆動スプロケット1に代えて、図6に示すような駆動スプロケット81を採用してもよい。
駆動スプロケット81も、駆動スプロケット1と同様、歯形成部82と保持体部83とからなり、歯形成部82の間に保持体部83を挟み、ボルト84及びナット85で歯形成部82と保持体部83が締結されているが、歯形成部82が分割されて、3つの同一形状の歯形成部構成部材86,86,86からなる点に特徴がある。
【0022】
各歯形成部構成部材86は、ボルト84及びナット85で保持体部83に締結されており、ナット85を外し、ボルト84を緩めれば、保持体部83より簡単に取り外しできる構造となっている。
よって、長期使用により駆動スプロケット81の歯87の側面部が極度に磨耗した場合には、ボルト84を緩めて歯87の側面部が極度に磨耗した歯形成部構成部材86のみを取り外し、取り外した歯形成部構成部材86を裏返して取り付けることにより、同一の歯形成部構成部材86を両面で使用することができる。又、歯87の両側面部が極度に磨耗した場合にも、その部分の歯形成部構成部材86のみを取り外し、新しい歯形成部構成部材86に交換すればよく、交換部品コストを削減することができるとともに、交換作業にかかる時間を短縮し、労力を軽減することができる。
【0023】
【発明の効果】
本発明の駆動スプロケットによれば、歯が極度に磨耗した場合でも、駆動スプロケット自体を交換する必要はなく、歯の両側面部が極度に磨耗するまで使用できるから、長期間に渡って使用できるとともに、磨耗した歯形成部のみを交換すればよいから、交換部品コストを大幅に削減することができる。
【0024】
又、本発明の駆動スプロケットによれば、ディスクケーブルのワイヤーは保持体部と当接しないから、長期間に渡って使用してもワイヤーは殆ど磨耗せず、毛羽立ちもなく、切断されたワイヤーの線材片が飼料中に混入して、家畜及び人間の健康に害を及ぼすことを効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の駆動スプロケットの一実施例の全体斜視図である。
【図2】図1のA−A線部における歯付近の拡大断面図である。
【図3】本発明の駆動スプロケットを適用した駆動装置の一実施例の(A)は正面断面図、(B)は側面断面図である。
【図4】本発明の駆動スプロケットを適用した駆動装置の他実施例の(A)は正面断面図、(B)は平面断面図である。
【図5】本発明の駆動スプロケットを適用した駆動装置の他実施例の(A)は正面断面図、(B)は側面断面図である。
【図6】本発明の駆動スプロケットの他実施例の全体斜視図である。
【図7】従来の飼料搬送装置の全体斜視図である。
【図8】ディスクケーブルの一部の正面図である。
【図9】図7の飼料搬送装置で使用する駆動装置の(A)は正面断面図、(B)は側面断面図である。
【図10】従来の駆動スプロケットの全体斜視図である。
【図11】図10のB−B線部における歯付近の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 駆動スプロケット
2 歯形成部
3 保持体部
4 ボルト
5 ナット
6 歯
81 駆動スプロケット
82 歯形成部
83 保持体部
84 ボルト
85 ナット
86 歯形成部構成部材
87 歯
102 ディスクケーブル
102a ワイヤー
102b ディスク
【発明の属する技術分野】
本発明は、配管内でエンドレスに接続されたディスクケーブルを走行させることにより、飼料を飼料ホッパーから配管を介して多数個の給餌器へ配送する飼料搬送装置の駆動スプロケットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、配管を備えた飼料搬送装置として、図7に示すように、エンドレスに接続したディスクケーブル102を配管103内に挿入し、駆動装置104によりディスクケーブル102を矢印X方向へ押送りすることにより、飼料ホッパー105からディスクケーブル102のディスク102b間に投入された飼料Sを搬送し、飼料落下菅106を介して給餌器107に配送するディスクケーブル方式の飼料搬送装置101が知られている。
ここで、ディスクケーブル102は、図8に示すように、可撓性のワイヤー102aにディスク102bを所定間隔で固着したものである。
そして、配管103が垂直又は水平方向に略直角に曲折されるコーナー部103aでは搬送抵抗が大きく、これを軽減するため、図7に示すように、コーナー部103aにホイールを内蔵したコーナージョイント108を配設してある。
【0003】
駆動装置104は、図9に示すように、筐体109内に駆動スプロケット110を配設してあり、駆動スプロケット110にディスクケーブル102を掛け廻し、駆動モーター111により駆動スプロケット110を駆動することによって、ディスクケーブル102を走行させている。
ここで、ディスクケーブル102を常時緊張させて、確実に駆動スプロケット110によって走行させることができるよう、筐体109内に遊動プーリー113を配設し、遊動プーリー113にもディスクケーブル102を掛け廻し、常時引張バネ114により支持部材115を介して遊動プーリー113を引っ張り、ディスクケーブル102に張力を付与するディスクケーブル張力付与機構112を構成してある。
【0004】
飼料搬送装置101では、図10に示すように、駆動スプロケット110の歯121,・・・の間隙122,・・・にディスクケーブル102のディスク102b、・・・が嵌入し、駆動スプロケット110がモーター111により回転することによって、ディスクケーブル102を走行させる動力を与えている。
そして、ディスクケーブル102が駆動スプロケット110の周囲を走行するとき、図11に示すように、ディスクケーブル102のワイヤー102aが駆動スプロケット110の突出部123に当接するとともに、ディスク102bが歯121の側面部に当接するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の飼料搬送装置101の駆動スプロケット110では、上記のように、ディスクケーブル102のワイヤー102aが駆動スプロケット110の突出部123に当接するとともに、ディスク102bが歯121の側面部に当接するようになっているため、時間が経つにつれて駆動スプロケット110の突出部123及び歯121の側面部が磨耗していく。また、ディスクケーブル102のワイヤー102aも磨耗していき、毛羽立ってしまうという問題がある。
【0006】
また、駆動スプロケット110の突出部123及び歯121の側面部が極度に磨耗した場合、従来の駆動スプロケット110は一体成形された鉄鋳物であったため、ディスクケーブル102の張力を解除した後、駆動スプロケット110を新品の物に交換しなければならず、作業及び部品に無駄が多く、また、費用がかさむという問題がある。
【0007】
さらに、上記のごとく、ディスクケーブル102のワイヤー102aが毛羽立ちしてくると、ワイヤー102aを構成する線材の一部が切断され、切断された線材片が飼料中に混入してしまうことがある。このように、飼料搬送装置101内の飼料に線材片が混入し、家畜が線材片の混入した飼料を摂取してしまうと、家畜の健康に影響を及ぼす恐れがある。また、家畜の健康に害があれば、それを摂取する人間にも影響を及ぼす恐れがあり、ディスクケーブル102のワイヤー102aの毛羽立ちを防ぐ必要がある。
【0008】
本発明は、上記従来の飼料搬送装置における問題点を解決すべく為されたものであり、ディスクケーブルのワイヤーが磨耗するのを極力防止して、切断された線材片が飼料中に混入して家畜及び人間の健康に害を及ぼすことを防止し、また、駆動スプロケットが極度に磨耗した場合にも、駆動スプロケット自体を交換することなく、作業及び部品に無駄のない駆動スプロケットを提供せんとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために為された本発明は、エンドレスに接続された配管内でエンドレスに接続されたディスクケーブルを走行させて飼料を搬送する飼料搬送装置において、ディスクケーブルを走行させるための駆動スプロケットを歯形成部と保持体部とから構成し、歯形成部と保持体部とを着脱自在に連結したことを特徴とする。
【0010】
ここで、前記歯形成部をボルト及びナットにより前記保持対部に連結するのが好ましい。
【0011】
さらに、前記歯形成部を分割して、複数の歯形成部構成部材から構成すれば、より好ましい。
【0012】
又、前記駆動スプロケットは、ディスクケーブルを掛け廻したとき、ディスクケーブルのディスクの外周面は保持体部の外周面に当接し、ディスクケーブルのワイヤーは駆動スプロケットの保持体部に接触しないことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の駆動スプロケットの好適な実施形態について、図面に基づき具体的に説明する。
図1は本発明の駆動スプロケットの一実施例の全体斜視図、図2は駆動スプロケットの歯付近の拡大断面図である。
【0014】
本発明の駆動スプロケット1は、図1に示すように、歯形成部2と保持体部3とからなり、2つの歯形成部2の間に保持体部3を挟み、ボルト4及びナット5で歯形成部2と保持体部3が締結されている。歯形成部2の周辺部には所定間隔で歯6,6,・・・が形成してあり、また、保持体部3の中心部に駆動軸を挿入するための軸挿入孔7を形成してある。
ディスクケーブル102を駆動スプロケット1の外周に掛け廻したとき、ディスク102b,102b・・・は、駆動スプロケット1の歯6,6,・・・の間隙8,8,・・・に嵌入するようになっている。
【0015】
歯形成部2,2は、ボルト4及びナット5で保持体部3に締結されており、ナット5を外し、ボルト4を緩めれば、保持体部3より簡単に取り外しできる構造となっている。
よって、長期使用により駆動スプロケット1の歯6の側面部が極度に磨耗した場合には、ボルト4を緩めて歯形成部2,2を取り外し、取り外した歯形成部2,2を裏返して取り付けることにより、同一の歯形成部2,2を両面で使用することができる。
【0016】
従来の一体成形で製造されていた駆動スプロケットでは、極度に磨耗した場合には、駆動スプロケット自体を交換しなければならないが、本発明の駆動スプロケット1では、歯形成部2,2の歯6の両側面部が極度に磨耗するまで使用できるので、長期間に渡り使用することができる。
また、歯形成部2を取り外し可能としたことにより、保持体部3は、ほとんど交換する必要がなく、また、2枚の歯形成部2の内、1枚のみが極度に磨耗した場合でも、磨耗した歯形成部2のみを交換すればよいので、費用的にも安価に済ませることができる。
尚、取り外し容易なボルト4、ナット5にて歯形成部2と保持体部3とを連結するのが好ましいが、連結ピンなどで連結してもよい。
【0017】
また、図2に示すように、ディスクケーブル102を駆動スプロケット1の外周に掛け廻したとき、ディスク102bの外周面が保持体部3の外周面と当接し、ディスクケーブル102のワイヤー102aは保持体部3より浮き上がり、保持体部3と当接しない構造となっている。
このように、ワイヤー102aが保持体部3と当接しないため、長期に渡り使用しても、ワイヤー102aは殆ど磨耗せず、毛羽立ちもなくなる。よって、ワイヤー102aの線材片が切断され、飼料中に混入することもなくなり、安心して飼料を家畜に与えることができる。
さらに、ディスクケーブル102のワイヤー102aは、従来のものに比較して駆動スプロケット1と当接する部分が減少しているため、磨耗しにくく、長期に渡り使用することができる。
【0018】
本発明の駆動スプロケット1は、図9に示すような従来の駆動装置104に適用することができるだけでなく、図3乃至図5に示すような駆動装置にも適用することができる。
図3に示す駆動装置21は、カバー22,23及び駆動スプロケット1から構成されるコーナージョイント24に、駆動軸25、軸継手26を介して駆動モータ27を連結したものである。
カバー22,23の鍔部22a,23a同士を当接し、ボルト及びナットで締着することによって、ディスクケーブル102を移送する曲管部28及び駆動スプロケット1を収納するスプロケット収納部29を形成してある。
【0019】
図4に示す駆動装置41は、筐体42内の上側略中央部に駆動スプロケット1を配設し、筐体42の背面側にモータ摺動機構43を配設し、駆動スプロケット1に連結した駆動モータ44を水平方向に適宜摺動させ、ディスクケーブル102に適切な張力を付勢できるようになっている。
配管45Hから搬送されて来た飼料Sは、筐体42の側面壁部42aに形成されたケーブル導入口46から筐体42内に導入され、傾斜壁部42bに沿って下方に流動し、底面壁部42cに形成されたケーブル排出口47から配管45Vに排出されるようになっている。
【0020】
図5に示す駆動装置61は、筐体62内に駆動スプロケット1、遊動プーリー63を略同一平面上に配設し、ディスクケーブル102をZ状に掛け回し、遊動プーリー63を水平方向に摺動自在とし、錘64によってディスクケーブル102に適切な張力を付勢できるようになっている。
配管65aから搬送されて来た飼料Sは、筐体62の側面壁部62aに形成されたケーブル導入口66から筐体62内に導入され、案内筒状部67内を搬送され、落下枠状部68を通って落下し、筐体62の側面壁部62bに形成されたケーブル排出口69から配管65bに排出されるようになっている。
【0021】
又、図1に示す駆動スプロケット1に代えて、図6に示すような駆動スプロケット81を採用してもよい。
駆動スプロケット81も、駆動スプロケット1と同様、歯形成部82と保持体部83とからなり、歯形成部82の間に保持体部83を挟み、ボルト84及びナット85で歯形成部82と保持体部83が締結されているが、歯形成部82が分割されて、3つの同一形状の歯形成部構成部材86,86,86からなる点に特徴がある。
【0022】
各歯形成部構成部材86は、ボルト84及びナット85で保持体部83に締結されており、ナット85を外し、ボルト84を緩めれば、保持体部83より簡単に取り外しできる構造となっている。
よって、長期使用により駆動スプロケット81の歯87の側面部が極度に磨耗した場合には、ボルト84を緩めて歯87の側面部が極度に磨耗した歯形成部構成部材86のみを取り外し、取り外した歯形成部構成部材86を裏返して取り付けることにより、同一の歯形成部構成部材86を両面で使用することができる。又、歯87の両側面部が極度に磨耗した場合にも、その部分の歯形成部構成部材86のみを取り外し、新しい歯形成部構成部材86に交換すればよく、交換部品コストを削減することができるとともに、交換作業にかかる時間を短縮し、労力を軽減することができる。
【0023】
【発明の効果】
本発明の駆動スプロケットによれば、歯が極度に磨耗した場合でも、駆動スプロケット自体を交換する必要はなく、歯の両側面部が極度に磨耗するまで使用できるから、長期間に渡って使用できるとともに、磨耗した歯形成部のみを交換すればよいから、交換部品コストを大幅に削減することができる。
【0024】
又、本発明の駆動スプロケットによれば、ディスクケーブルのワイヤーは保持体部と当接しないから、長期間に渡って使用してもワイヤーは殆ど磨耗せず、毛羽立ちもなく、切断されたワイヤーの線材片が飼料中に混入して、家畜及び人間の健康に害を及ぼすことを効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の駆動スプロケットの一実施例の全体斜視図である。
【図2】図1のA−A線部における歯付近の拡大断面図である。
【図3】本発明の駆動スプロケットを適用した駆動装置の一実施例の(A)は正面断面図、(B)は側面断面図である。
【図4】本発明の駆動スプロケットを適用した駆動装置の他実施例の(A)は正面断面図、(B)は平面断面図である。
【図5】本発明の駆動スプロケットを適用した駆動装置の他実施例の(A)は正面断面図、(B)は側面断面図である。
【図6】本発明の駆動スプロケットの他実施例の全体斜視図である。
【図7】従来の飼料搬送装置の全体斜視図である。
【図8】ディスクケーブルの一部の正面図である。
【図9】図7の飼料搬送装置で使用する駆動装置の(A)は正面断面図、(B)は側面断面図である。
【図10】従来の駆動スプロケットの全体斜視図である。
【図11】図10のB−B線部における歯付近の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 駆動スプロケット
2 歯形成部
3 保持体部
4 ボルト
5 ナット
6 歯
81 駆動スプロケット
82 歯形成部
83 保持体部
84 ボルト
85 ナット
86 歯形成部構成部材
87 歯
102 ディスクケーブル
102a ワイヤー
102b ディスク
Claims (3)
- エンドレスに接続された配管内でエンドレスに接続されたディスクケーブルを走行させて飼料を搬送する飼料搬送装置において、ディスクケーブルを走行させるための駆動スプロケットであって、2つの歯形成部の間に保持体部を挟んで構成し、歯形成部と保持体部とを着脱自在に連結すると共に、ディスクケーブルを掛け廻したとき、ディスクケーブルのディスクの外周面は保持体部の外周面に当接し、ディスクケーブルのワイヤーは保持体部の外周面に接触しないことを特徴とする飼料搬送装置の駆動スプロケット。
- 前記歯形成部を分割して、複数の歯形成部構成部材から構成したことを特徴とする請求項1に記載の飼料搬送装置の駆動スプロケット。
- 前記歯形成部をボルト及びナットにより前記保持体部に連結したことを特徴とする請求項1又は2に記載の飼料搬送装置の駆動スプロケット。
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