JP2004210464A - 中抜きリタンローラ装置及びベルトコンベヤ - Google Patents
中抜きリタンローラ装置及びベルトコンベヤ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004210464A JP2004210464A JP2002381440A JP2002381440A JP2004210464A JP 2004210464 A JP2004210464 A JP 2004210464A JP 2002381440 A JP2002381440 A JP 2002381440A JP 2002381440 A JP2002381440 A JP 2002381440A JP 2004210464 A JP2004210464 A JP 2004210464A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- return
- roller
- return roller
- belt
- hollow
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Abstract
【解決手段】左右に分割配置したリタンローラ(10)をリタンローラ支軸(13)で接続したベルトコンベヤの中抜きリタンローラ装置であって、上記リタンローラ支軸(13)の中央部をリタンローラ軸(11)より下方に垂下させることにより、上記中央部にU字形状或いはV字形状等の垂下部(13a)を形成したものであることを特徴とする中抜きリタンローラ装置。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンベヤベルトのリタン側に配置されるベルトコンベヤの中抜きリタンローラ装置及び当該装置を使用したベルトコンベヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、物品搬送装置としてのベルトコンベヤは、特に鉱石、石炭等の小粒体を含むバラ物を搬送する場合、主にリタン側ラインにおいて、リタンベルト下面に付着する付着物の落下、飛散に伴う環境汚染を防止するために、リタン側でベルトを水洗する方法や、ベルトプーリ通過直後のリタンベルトを反転し、載荷部プーリ直前で再反転する方法等が行われている。
【0003】
しかしながら、いずれも高額な製造費用を必要とするもので大規模なコンベヤラインには適するが、上記付着物の飛散等に基づく環境汚染を防止するための簡易なクリーニング装置は今だ開発されていない。
【0004】
一方、リタンベルトを移動するためのリタンローラを左右に分割し、リタンベルト下面の付着物の飛散を防止する構成のいわゆる中抜きリタンローラが既に出願されている(特許文献1、2)。
【特許文献1】
実開昭57−71125号公報
【特許文献2】
実開4−12407号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特許文献1、2のようなリタンローラは、そのリタンローラ支軸が直線であるため、リタンベルト中央部の弛みによりベルト下面が上記支軸に接触し、これにより依然として付着物の飛散等が生じていた。
【0006】
また、同文献1,2のリタンローラは、上記リタンベルト下面がリタンローラ支軸に接触した状態で長期間使用すると、当該接触によりリタンベルト支軸が磨耗するという問題もある。
【0007】
また、同文献1,2のようなリタンローラは、リタンベルトの弛みにより、分割された左右のリタンローラの対向する先端周縁部が磨耗し、上記リタンベルトの弛みを助長する結果となっていた。
【0008】
また、同文献1,2には、リタンベルト裏面を清掃するための技術的思想は開示されていない。
【0009】
このような従来のベルトコンベヤにおいては、リタンベルト裏面の付着物の落下、飛散等による環境汚染を簡便な方法で防止する対策が強く望まれている。
【0010】
本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたもので、簡単な構造でリタンベルト下面の付着物の飛散等を防止し得て環境汚染を防止し得る中抜きリタンローラ装置を提供することを目的とする。
【0011】
また、リタン側のライン適所に設置し得て環境汚染を防止し得る簡単な構成のクリーニング機能付の中抜きリタンローラ装置を提供することを目的とする。
【0012】
また、このような中抜きリタンローラ装置を具備し、環境汚染を防止し得るベルトコンベヤを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、
第1に、左右に分割配置したリタンローラをリタンローラ支軸で接続したベルトコンベヤの中抜きリタンローラ装置であって、上記リタンローラ支軸の中央部をリタンローラ軸より下方に垂下させることにより、上記中央部に垂下部を形成したものであることを特徴とする中抜きリタンローラ装置により構成されるものである。
【0014】
このようにリタンローラ支軸(13)の中央部にリタンローラ軸(11)より下方に垂下した垂下部(13a)を形成することにより、リタンベルト(14)下面とリタンローラ支軸(13)との接触を防止して、付着物の飛散等を防止し得ると共に、リタンローラ支軸(13)の磨耗を防止し得る。
【0015】
第2に、2本の中抜きリタンローラを近接配置してリタンベルトの進行に従動して上記両リタンローラを同一方向に回転し得るように構成し、上記両リタンローラに駆動ローラを接合して該駆動ローラを上記リタンローラの回転に基づいて両リタンローラとは逆方向に回転し得るように構成し、上記駆動ローラにブラシローラを軸支し、該ブラシローラを上記リタンベルト下面に接触し得るように構成したものであることを特徴とするクリーニング機能付の中抜きリタンローラ装置により構成されるものである。
【0016】
当該クリーニング機能付きの中抜きリタンローラ装置をベルトコンベヤのリタン側適所に配設けることにより、当該中抜きリタンローラ装置にてリタンベルト(14)下面の付着物をブラシローラ(21)にて除去することができ、リタンベルト下面の付着物を当該リタンローラ装置を設置した箇所(例えば1箇所)で効果的に除去することができる。
【0017】
第3に、上記第2記載のクリーニング機能付の中抜きリタンローラ装置において、上記中抜きリタンローラは、上記リタンローラ支軸の中央部をリタンローラ軸より下方に垂下させることにより、上記中央部に垂下部を形成したものであることを特徴とするクリーニング機能付きの中抜きリタンローラ装置により構成されるものである。
【0018】
第4に、上記垂下部は略U字形状又は略V字形状であることを特徴とする上記第1又は3記載の中抜きリタンローラ装置により構成されるものである。
【0019】
第5に、上記垂下部を湾曲線状に形成したものであることを特徴とする上記第1又は3記載の中抜きリタンローラ装置により構成されるものである。
【0020】
第6に、上記垂下部の垂下距離hと上記リタンローラ支軸の長さKとの間に、「K/h≦30」の関係を有するものであることを特徴とする上記第1、3、4又は5の何れかに記載の中抜きリタンローラ装置により構成されるものである。
【0021】
また、上記垂下距離hとリタンローラ支軸の長さKとの間に「3≦K/h≦30」の関係を有するものであることが好ましい。
【0022】
第7に、リタンベルトの幅Wと上記リタンローラ支軸の長さKとの間に「W/K≧1.2」の関係を有するものであることを特徴とする上記第1、3、4、5又は6の何れかに記載の中抜きリタンローラ装置により構成されるものである。
【0023】
また、上記リタンベルトの幅Wと上記リタンローラ支軸の長さKとの間に「3≧W/K≧1.2」の関係を有するものであることが好ましい。
【0024】
第8に、上記左右のリタンローラのリタンベルト中央側の先端周縁部に所定幅の磨耗防止加工を施したものであることを特徴とする上記第1〜7の何れかに記載の中抜きリタンローラ装置により構成されるものである。
【0025】
このように構成すると、リタンベルトによる上記リタンローラ先端周縁部(10a)の磨耗を防止することができる。上記先端周縁部とは上記リタンローラの先端から所定幅の部分、及び上記先端から所定幅を隔てた帯状の部分をも含む。
【0026】
第9に、上記磨耗防止加工はセラミックライニングであることを特徴とする上記第8記載の中抜きリタンローラ装置により構成されるものである。
【0027】
また、上記磨耗防止加工は高周波焼入れ、或いは高分子樹脂によるライニング等を施すこともできる。
【0028】
第10に、左右に分割配置したリタンローラをリタンローラ支軸で接続した中抜きリタンローラを具備すると共に、リタンベルト下面の付着物を除去するクリーニング機能付の中抜きリタンローラ装置をリタン側ライン適所に配設したベルトコンベヤであって、上記中抜きリタンローラは、上記支軸の中央部をリタンローラ軸より下方に垂下させることにより、上記中央部に垂下部を形成した中抜きリタンローラ装置により構成し、上記クリーニング機能付の中抜きリタンローラ装置は、リタンベルトの進行に従動して同一方向に回転し得る2本の近接配置された中抜きリタンローラと、これら両中抜きリタンローラに接合して上記リタンローラとは逆方向に回転する駆動ローラと、該駆動ローラに軸支され上記リタンベルト下面に接触し得るブラシローラとにより構成したものであることを特徴とするベルトコンベヤにより構成されるものである。
【0029】
このようなベルトコンベヤによるとリタン側で上記中抜きリタンローラ装置によりリタンベルト下面の付着物の飛散を防止でき、かつリタン側のライン適所のクリーニング機能付きのリタンローラ装置により、当該箇所にて集中的にリタンベルト下面の付着物を除去できるため、上記付着物の落下、飛散等による環境汚染を効果的に防止し得る。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0031】
図1は本発明に係るリタンローラ装置の一実施形態を示すものである。同図において、1はベルトコンベヤであり、門型機枠2の上面左右に一対の起立アングル3,3が設けられると共に、上記機枠2の中央部上面に支持アングル4,4が設けられ、上記起立アングル3,3と上記支持アングル4,4間に、コンベヤの中央方向に傾斜した傾斜キャリアローラ5,5が軸支されると共に、上記支持アングル4,4間に水平キャリアローラ5’が軸支されている。
【0032】
6は上記各ローラ上を進行するキャリアベルトであり、上記各ローラ5,5に沿ってベルト左右がコンベヤ内側方向に傾斜した状態となっている。
【0033】
7は本発明に係る中抜きリタンローラ装置を示すもので、上記機枠1の左右支柱1a,1aに支持された前後方向アングル8,8にローラ軸支持アングル9,9がその上端部を以って固着されており、当該支持アングル9,9下端部に上記リタンローラ10,10がリタンローラ軸11、11を以って軸支されている。
【0034】
このリタンローラ軸11は、図2に示すように、一端11aを上記ローラ軸支持アングル9に固定された状態で水平に支持されており、該軸11にリタンローラ10がローラ内部の左右端部に各々設けられた軸受12,12を以って回動自在に軸支されている。尚、上記軸受12において、12aは軸受ハウジング、12bは軸受カバー、12cは軸受ラビリンス、12dは玉軸受、上記リタンローラ10において、10bは上記リタンローラ10外周に装着されたゴムリングである。
【0035】
このリタンローラ軸11の他端11bは上記リタンローラ10のコンベヤ中央側の一端から突出しており、当該他端11bに中空のリタンローラ支軸13が挿嵌固定されている。尚、図2は一方側のリタンローラ10のみを示すが、他方側のリタンローラ10も対称構造をなすものである。上記リタンローラ軸11、11は図1に示すように水平位置から、若干コンベヤ中央よりに下方傾斜角度を設け、上記両リタンローラ10,10が若干コンベヤ中央側に下方傾斜した状態として取り付けても良い。このようにすると、リタンベルト14の蛇行を効果的に防止することができる。
【0036】
14はリタンベルトであり、上記キャリアベルト6がコンベヤ末端のプーリーローラ(図示せず)で下方に反転除荷されて上記リタンローラ10,10上を上記キャリアベルト6と反対方向に進行するものである。
【0037】
上記リタンローラ支軸13は、上記リタンローラ軸11に固定された状態で、図1に示すようにその中央部に上記リタンローラ軸11よりも下方に垂下した略U字状の垂下部13aが設けられている。ここで、上記垂下部13a以外の上記リタンローラ支軸13の直線部分を両側直線部分13b、13bという。この垂下部13aの垂下距離h[mm](図3参照、上記リタンローラ10,10のコンベヤ中央側の各回転中心p,pを結ぶ直線aから垂下部13a下端までの距離)は、上記リタンローラ10,10上のリタンベルト14中央部が下方に弛んでも、該ベルト14下面がリタンローラ支軸13の上記垂下部13a上部に接触しない距離に設定する。
【0038】
即ち、上記垂下部13aの垂下距離hは、上記リタンローラ支軸13の距離をK[mm]とするとリタンローラ支軸13の距離Kに対してK/hが30以下となるような距離とすることが好ましい(式▲1▼参照)。
K/h≦30・・・・▲1▼
また、上記垂下距離hと上記距離Kとの関係は、式▲1▼’のように設定することが好ましい。
3≦K/h≦30・・・▲1▼’
このような垂下距離hに設定することにより、リタンベルト13の中央部のたるみが上記垂下部13aに接触することを効果的に防止することができる。
【0039】
また、上記リタンベルト14の幅をW[mm]とすると、該幅Wはリタンローラ支軸13の距離Kの1.2倍以上となるように設計することが好ましい(式▲2▼参照)。
W/K≧1.2・・・▲2▼
また、上記幅Wと上記距離Kとの関係は式▲2▼’のように設定することが好ましい。
3≧W/K≧1.2・・・▲2▼’
即ち、上記リタンベルト14の両端部は必ずリタンローラ10,10上に存在する必要があり、上記▲2▼又は▲2▼’式を満足することにより、リタンベルト14の必要以上の弛みを防止して、該ベルト14下面の上記リタンローラ支軸13への接触を防止し得るものである。
【0040】
図5(a)〜(c)に他の実施形態を示す。上記リタンローラ支軸13の垂下部13aは、上記U字状に限らず、同図(a)に示すように中央に屈曲部を設けたV字形、同図(b)(c)に示した湾曲線状のU字形に形成してもよい。また、リタンローラ支軸13における垂下部の左右方向距離k’は同図(c)に示すように直線部分13b,13bから直ちに下向きに湾曲させて支軸13略全域に設けても良いし、同図(b)に示すように垂下部13aをより短く形成しても良い。
【0041】
上記リタンローラ10,10のコンベヤ中央側の先端周縁部10aには(図2参照)、各々一定幅tの範囲で、耐磨耗用のセラミックライニング15を施して耐磨耗防止加工を行っている。即ち、リタンローラ10,10のコンベヤ中央寄りの先端周縁部10aはリタンベルト14の弛みにより強い面圧を受けるため、この部分10aに耐磨耗用の硬度の高い金属、例えばセラミックによるライニング15を施すことにより、上記先端周縁部10aの異常磨耗を防止するのである。尚、このセラミックライニング15は、図2(図4(a))に示すように上記先端周縁部10aから一定幅tで施しても良いし、図4(b)に示すように先端周縁部10aから若干距離を置いて帯状に設けても良い。
【0042】
また、上記セラミックライニング15に代えて、上記先端周縁部10aから所定幅の範囲に焼入れ処理、或いは高周波焼入れ処理を施して当該部分10aの硬度を増しても良いし、その他硬度の高い高分子樹脂による高分子ライニング等の磨耗防止加工を施しても良い。
【0043】
このような磨耗防止加工を施すことにより、上記リタンローラ10,10のコンベヤ中央寄りの先端周縁部10aの異常磨耗を防止することができる。
【0044】
図6は本発明にクリーニング機能付きの中抜きリタンローラ装置25を示すものであり、本発明に係るベルトコンベヤでは、リタンベルト側の所定箇所に当該リタンローラ装置25を設けて、上記リタンベルト14下面の付着物を当該箇所で集中的に除去して、上記付着物の飛散を防止するものである。
【0045】
同図において、16はローラ支持板であり、前後側縁にリタンローラ軸11を支持する水平凹溝16a,16a’が形成されていると共に、下辺側縁に垂直凹溝16bが形成されており、その上縁の支持突部16cがリタンベルト側コンベヤ機枠1の前後方向アングル8,8所定箇所に固定されている。上記水平凹溝16a,16a’には上記リタンローラ10,10がそのリタンローラ軸11,11を以って軸支されており、上記垂直凹溝16bには、ブラシローラ21の一端部に形成されたゴムリング17a付駆動ローラ17の支軸18が軸支されている。尚、上記駆動ローラ17の直径は上記リタンローラ10,10の直径よりも大に形成されている。
【0046】
上記両リタンローラ軸11,11は一端を上記支持板16適所19a,19aに固設されたバネ19、19により互いに対向方向(図4中矢印B、B’方向)に常時附勢されており、上記駆動ローラ17の支軸18は一端を上記支持板16適所20aに固設されたバネ20により上向き(矢印C方向)に常時附勢されており、これにより上記駆動ローラ17は常時上記両リタンローラ10,10に接合した(圧着状態で接触した)状態を保つように構成されている。このように、駆動ローラ17の外周にゴムリング17aを用いることにより、隣接するリタンローラ10,10表面との摩擦係数を大きくして駆動伝達効率を高めることができる。
【0047】
上記駆動ローラ17は、図6(a)に示すように、リタンローラ10,10上を進行するリタンベルト14の側縁14aと上記支持板16との間に位置するように配置されており、駆動ローラ17上に上記リタンベルト14が位置しないように構成されている。
【0048】
上記駆動ローラ17の支軸18には上記リタンベルト14下面と接触するブラシローラ21が軸支されており、当該ブラシローラ21が上記リタンベルト14の下面の左右方向幅の略全域に亙って位置するように構成されている。このブラシローラ21は、その円柱状本体21aの表面に起立する例えばポリプロピレン製のブラシ突起22aを該本体21aの長手方向に螺旋状に植設することにより1条のヘリカルブラシ22が構成されており、かかるヘリカルブラシ22を複数条上記本体21a表面に植設することにより構成されている。尚、図6には一方側のリタンローラ装置25のみを示すが他方側も対称構造をなすものである。
【0049】
従って、上記リタンベルト14が矢印B’方向に進行すると、当該ベルト14の進行に従動してリタンローラ10,10が図6中矢印b方向に同一方向に回転し、当該リタンローラ10,10の回転により上記駆動ローラ17は両リタンローラ10,10とは逆方向(矢印d方向)に回転駆動される。これにより、ブラシローラ21をリタンベルト14の進行方向に対して逆方向に回転させることができ、上記ローラ14下面に接触する上記ヘリカルブラシ22により該ローラ14下面の付着物を除去するものである。
【0050】
上記駆動ローラ17の直径は、接触するリタンローラ10,10の直径よりも大であるため、該ブラシローラ21の回転数はリタンローラ10、10の回転数より低いが、該ブラシローラ21は上記駆動ローラ17と同軸でリタンベルト14の進行方向(矢印B’方向)とは逆方向(矢印d方向)に回転するため、ベルト14とブラシ22との摩擦力に対抗して強いブラッシング能力を持つと同時に、ブラシ寿命を延命することも可能である。尚、ブラシローラ21は上記駆動ローラ17と着脱自在にして交換可能に構成することが好ましい。
【0051】
また、上記クリーニング機能付のリタンローラ装置25のリタンローラ支軸13にも上記図1、図5(a)〜(c)等の垂下部13aを設けることが好ましい。また、当クリーニング機能付のリタンローラ装置25のリタンローラ10,10の先端周縁部10aにも上記セラミックライニング等の磨耗防止加工15を施すことが好ましい。
【0052】
本発明は上述のように構成されるものであるから、上記ベルトコンベヤ1のリタンローラを本発明に係る垂下部13aを有するリタンベルト装置7とし、リタンベルト14側適所(例えば1箇所又は複数箇所)に上記クリーニング機能付の上記リタンベルト装置25を設置する。このように構成されたベルトコンベヤにおいては、リタンベルト14が進行する際、その中央部が多少下方に弛んでも(図1一点鎖線参照)、リタンローラ支軸13に垂下部13aが形成されているため、該ベルト14下面が上記リタンローラ支軸13に接触することがなく、これにより該支軸13の磨耗、或いは磨耗による該支軸13の破損等を防止することができる。
【0053】
また、リタンローラ支軸13と上記リタンベルト14下面との接触を防止し得るため、リタンベルト14下面の付着物が上記接触により落下、飛散することをも防止することができる。
【0054】
上記クリーニング機能付きのリタンベルト装置25においては、上記リタンベルト14が矢印B’方向に進行すると、リタンローラ10,10が該ベルト14に従動して矢印b方向に回転し、それにより駆動ローラ17を介してブラシローラが矢印d方向に回転する。当該ブラシローラの回転方向は上記リタンベルト14の進行方向とは逆方向であるため、該ベルト14下面に接触するヘリカルブラシ22により上記ベルト14下面の付着物を効果的に除去することができる。従って、ベルトコンベヤのラインの適所(1箇所又は複数箇所)に当該クリーニング機能付きの中抜きリタンローラ装置25を設けることにより、当該装置の設置箇所において集中的にリタンベルト14下面の付着物を除去することができ、該付着物の飛散を効果的に防止し得る。
【0055】
また、当該クリーニング機能付の中抜きリタンローラ装置25は外部動力を必要しないため、簡易な構造でありながら効果的にリタンベルト14の下面付着物を効果的に除去し得る。
【0056】
また、リタンローラ10に磨耗防止加工(15)を施しているので、リタンローラ10の先端周縁部10aの異常磨耗を防止することができ、寿命の長いリタンローラ装置を実現し得るものである。
【0057】
また、上記リタンローラの先端周縁部10aの磨耗を防止し得るため、リタンベルト14の弛みを助長することもなく、ベルト下面の付着物の落下、飛散等を効果的に防止し得る。
【0058】
また、装置全体として低コストで実現し得るものであるから、特に短機長のベルトコンベヤに適したリタンベルト装置を実現し得るものである。
【0059】
【発明の効果】
以上のように、本発明によると、簡単な構造でリタンベルト下面の付着物の落下、飛散等を効果的に防止し得て、環境汚染防止を実現し得る中抜きリタンローラ装置を実現し得るものである。
【0060】
また、簡単な構造でリタンベルト下面の付着物を集中的に除去し得て、環境汚染防止を実現し得るクリーニング機能付の中抜きリタンローラ装置を実現し得るものである。
【0061】
また、例えば短機長のベルトコンベヤに最適な、経済的で有効な環境汚染対策を施したベルトコンベヤを実現し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る中抜きリタンローラ装置を使用したベルトコンベヤの横断正面図である。
【図2】同上リタンローラ装置の一方のリタンローラの正面断面図である。
【図3】(a)(b)共に同上リタンローラ装置の正面図である。
【図4】(a)(b)共に同上リタンローラ装置の一方のリタンローラの正面図である。
【図5】(a)〜(c)は同上リタンローラ装置の正面図である。
【図6】(a)はクリーニング機能付の中抜きリタンローラ装置の一方のリタンローラ側の平面図、(b)は同上装置の側面図である。
【符号の説明】
1 ベルトコンベヤ
7 中抜きリタンローラ装置
10 リタンローラ
10a 先端周縁部
11 リタンローラ軸
13 リタンローラ支軸
13a 垂下部
14 リタンベルト
15 ライニング
17 駆動ローラ
21 ブラシローラ
Claims (10)
- 左右に分割配置したリタンローラをリタンローラ支軸で接続したベルトコンベヤの中抜きリタンローラ装置であって、
上記リタンローラ支軸の中央部をリタンローラ軸より下方に垂下させることにより、上記中央部に垂下部を形成したものであることを特徴とする中抜きリタンローラ装置。 - 2本の中抜きリタンローラを近接配置してリタンベルトの進行に従動して上記両リタンローラを同一方向に回転し得るように構成し、
上記両リタンローラに駆動ローラを接合して該駆動ローラを上記リタンローラの回転に基づいて両リタンローラとは逆方向に回転し得るように構成し、
上記駆動ローラにブラシローラを軸支し、該ブラシローラを上記リタンベルト下面に接触し得るように構成したものであることを特徴とするクリーニング機能付の中抜きリタンローラ装置。 - 請求項2記載のクリーニング機能付の中抜きリタンローラ装置において、
上記中抜きリタンローラは、上記リタンローラ支軸の中央部をリタンローラ軸より下方に垂下させることにより、上記中央部に垂下部を形成したものであることを特徴とするクリーニング機能付きの中抜きリタンローラ装置。 - 上記垂下部は略U字形状又は略V字形状であることを特徴とする請求項1又は3記載の中抜きリタンローラ装置。
- 上記垂下部を湾曲線状に形成したものであることを特徴とする請求項1又は3記載の中抜きリタンローラ装置。
- 上記垂下部の垂下距離hと上記リタンローラ支軸の長さKとの間に、「K/h≦30」の関係を有するものであることを特徴とする請求項1、3、4又は5の何れかに記載の中抜きリタンローラ装置。
- リタンベルトの幅Wと上記リタンローラ支軸の長さKとの間に「W/K≧1.2」の関係を有するものであることを特徴とする請求項1、3、4、5又は6の何れかに記載の中抜きリタンローラ装置。
- 上記左右のリタンローラのリタンベルト中央側の先端周縁部に所定幅の磨耗防止加工を施したものであることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の中抜きリタンローラ装置。
- 上記磨耗防止加工はセラミックライニングであることを特徴とする請求項8記載の中抜きリタンローラ装置。
- 左右に分割配置したリタンローラをリタンローラ支軸で接続した中抜きリタンローラを具備すると共に、リタンベルト下面の付着物を除去するクリーニング機能付の中抜きリタンローラ装置をリタン側ライン適所に配設したベルトコンベヤであって、
上記中抜きリタンローラは、上記支軸の中央部をリタンローラ軸より下方に垂下させることにより、上記中央部に垂下部を形成した中抜きリタンローラ装置により構成し、
上記クリーニング機能付の中抜きリタンローラ装置は、リタンベルトの進行に従動して同一方向に回転し得る2本の近接配置された中抜きリタンローラと、これら両中抜きリタンローラに接合して上記リタンローラとは逆方向に回転する駆動ローラと、該駆動ローラに軸支され上記リタンベルト下面に接触し得るブラシローラとにより構成したものであることを特徴とするベルトコンベヤ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002381440A JP3842728B2 (ja) | 2002-12-27 | 2002-12-27 | 中抜きリタンローラ装置及びベルトコンベヤ |
CN 200310124451 CN1263660C (zh) | 2002-12-27 | 2003-12-26 | 中空回程滚柱装置及带式输送器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002381440A JP3842728B2 (ja) | 2002-12-27 | 2002-12-27 | 中抜きリタンローラ装置及びベルトコンベヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004210464A true JP2004210464A (ja) | 2004-07-29 |
JP3842728B2 JP3842728B2 (ja) | 2006-11-08 |
Family
ID=32817354
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002381440A Expired - Lifetime JP3842728B2 (ja) | 2002-12-27 | 2002-12-27 | 中抜きリタンローラ装置及びベルトコンベヤ |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3842728B2 (ja) |
CN (1) | CN1263660C (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010018398A (ja) * | 2008-07-11 | 2010-01-28 | Jfe Steel Corp | ベルトコンベアのリターンローラー |
US7981395B2 (en) | 2006-01-12 | 2011-07-19 | Enax, Inc. | Negative electrode carbon material for lithium ion secondary battery and manufacturing method thereof |
CN108622635A (zh) * | 2018-05-14 | 2018-10-09 | 合肥智慧龙图腾知识产权股份有限公司 | 一种送料用传送带表面清扫装置 |
CN113815168A (zh) * | 2021-09-24 | 2021-12-21 | 浙江理工大学 | 一种用于大长径比胶圈成品夹紧抽取退料机构 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5221943B2 (ja) * | 2007-12-05 | 2013-06-26 | 株式会社Jrc | ベルトコンベヤ用ローラ |
-
2002
- 2002-12-27 JP JP2002381440A patent/JP3842728B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
2003
- 2003-12-26 CN CN 200310124451 patent/CN1263660C/zh not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7981395B2 (en) | 2006-01-12 | 2011-07-19 | Enax, Inc. | Negative electrode carbon material for lithium ion secondary battery and manufacturing method thereof |
JP2010018398A (ja) * | 2008-07-11 | 2010-01-28 | Jfe Steel Corp | ベルトコンベアのリターンローラー |
CN108622635A (zh) * | 2018-05-14 | 2018-10-09 | 合肥智慧龙图腾知识产权股份有限公司 | 一种送料用传送带表面清扫装置 |
CN113815168A (zh) * | 2021-09-24 | 2021-12-21 | 浙江理工大学 | 一种用于大长径比胶圈成品夹紧抽取退料机构 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN1511772A (zh) | 2004-07-14 |
JP3842728B2 (ja) | 2006-11-08 |
CN1263660C (zh) | 2006-07-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100673854B1 (ko) | 컨베이어벨트용 클리닝장치 | |
KR20160056706A (ko) | 컨베이어 벨트 클린장치 | |
PT1817966E (pt) | Lavadora-polidora para a fruta e verdura | |
JP2011173728A (ja) | ベルトコンベヤ用クリーナ装置 | |
TWI234624B (en) | Wire rope type belt cleaning device for belt conveyer facilities | |
CN202704474U (zh) | 皮带输送机及混凝土搅拌站 | |
KR200402408Y1 (ko) | 컨베이어벨트용 클리닝장치 | |
JP2007289823A5 (ja) | ||
JP2004210464A (ja) | 中抜きリタンローラ装置及びベルトコンベヤ | |
KR200434291Y1 (ko) | 충격력을 이용한 컨베이어 벨트 클리너 | |
KR100544051B1 (ko) | 벨트 컨베이어 부착광 제거장치 | |
CN212952777U (zh) | 一种具有清扫结构的斗式输送机 | |
CN211812000U (zh) | 一种输送带用托辊结构 | |
CN206955120U (zh) | 一种皮带机清扫装置 | |
JPS58109315A (ja) | ベルトコンベア用ダスト回収装置 | |
KR102076306B1 (ko) | 벨트 컨베이어용 클리너 | |
CN209834880U (zh) | 带式输送机用清扫器及带式输送机 | |
CN207451002U (zh) | 一种清扫运输皮带面的旋转毛刷装置 | |
KR200455940Y1 (ko) | 컨베이어벨트 세척장치 | |
CN215515529U (zh) | 一种回转底座生产用皮带机 | |
JP3380620B2 (ja) | ベルトコンベアの付着物除去装置 | |
KR101242793B1 (ko) | 벨트 콘베이어 장치 | |
CN210456379U (zh) | 皮带工作面粘料清扫振动装置 | |
CN213922683U (zh) | 一种砂粒砂块输送带 | |
KR200350431Y1 (ko) | 컨베이어 벨트 클리너 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060426 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060502 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060703 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060725 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060810 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3842728 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090818 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100818 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100818 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110818 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120818 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120818 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130818 Year of fee payment: 7 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |