JP3905667B2 - 粒状体散布装置 - Google Patents
粒状体散布装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3905667B2 JP3905667B2 JP12610599A JP12610599A JP3905667B2 JP 3905667 B2 JP3905667 B2 JP 3905667B2 JP 12610599 A JP12610599 A JP 12610599A JP 12610599 A JP12610599 A JP 12610599A JP 3905667 B2 JP3905667 B2 JP 3905667B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- salt
- granular material
- cylindrical portion
- opening
- air
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Cereal-Derived Products (AREA)
- Nozzles (AREA)
- Coating Apparatus (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、塩等の粒状体を水分等により凝集させることなく、円滑、かつ均一に散布する粒状体散布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
握り飯等を連続的に製造する食品工場等では、炊き上げた米飯をベルトコンベア上に載せて搬送し、握り飯製造装置に送っている。
【0003】
握り飯では、米飯の表面に塩を少量付着させているが、握り飯の形状に形成した後に、握り飯の表面に塩を均等に付着させることが難しく、従来は、ベルトコンベアで搬送している途中に米飯の表面に塩を散布していた。
【0004】
例えば、米飯の表面に塩を散布する方法としては、振動装置で振動する振動板に塩を供給し、振動によって順次塩を前方に送りだし、振動装置端部より傾斜板の上に塩を落下させ、塩の粒が傾斜板上で跳ね上がるのを利用してベルトコンベア上の米飯に散布していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、炊き上げた直後の米飯は蒸気が立ち昇り、米飯の上部は湿気が非常に多い。そのため、振動装置によって塩を落下させた場合、塩が米飯からの湿気をすぐに吸着して、凝集したり、振動板の落下端に固着して、円滑に落下しなくなる問題があった。また、ノズルを用いて塩を噴出させた場合にも、ノズルの噴出口は小さく、その噴出口に水分が付着すると塩が固まってしまい、散布できなくなっていた。
【0006】
本発明は、湿気の多い雰囲気においても吸湿性の高い塩等の粒状体を、詰まりや凝集を生じさせることなく均一に供給することができる粒状体散布装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するため次のように散布装置を構成した。
【0008】
すなわち、空気とともに粒状体を搬送する搬送装置と、搬送装置に接続し、散布する粒状体に対して十分の径の通路と、通路の端部に取り付けられた散出部とを有し、散出部は、噴出方向に対して突き当たる突当板と、噴出方向に対して横方向に開口した開口部と、開口部の両側方に設けられたガイド板とから構成した。
【0009】
この散出部をベルトコンベア上の米飯の上に配置し、搬送装置から送られた塩等の粒状体を空気とともに散出部に送り出す。散出部では、大量の空気とともに塩が開口部から噴出し、噴出する空気により湿気が通路の内部に侵入することがなく、円滑に粒状体を米飯に散布することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明にかかる粒状体散布装置について説明する。
【0011】
図2中の散布装置2は、散出器4と、空気圧縮機6と、塩混入装置8と、ホース10等から構成されている。
【0012】
空気圧縮機6は、通常のコンプレッサであり、所定値の圧縮能力と圧送風量を備えている。
【0013】
塩混入装置8は、塩24を収容する収容容器26と、混入部28とを備えた装置であり、中心部分に塩を供給する供給管を配置し、空気圧縮機6からの空気流を、周方向から中心向きに導入させるとともに塩の供給管の周囲から外気を負圧により取り込み、多量の空気を引き入れて増大した空気流に一定の割合で塩24を混入させる装置である。収容容器26には、一定量ずつ塩24が供給されるように、スクリューフィーダー(図示せず)等を設置してもよい。
【0014】
ホース10は、内径が1.5cm程度の可撓性を有するホースである。
【0015】
散出器4を図1、図5に示す。散出器4は、ホース10の内径とほぼ等しい径の円筒部12と、円筒部12の上部にねじ込まれているねじ部と、円筒部12の端部に取り付けられた突当板14と、円筒部12の側方に開口された開口部16と、開口部16の両側に取り付けられたガイド板18等から構成されている。
【0016】
開口部16は、円筒部12の側方に円筒部12の終端から2cmの長さで、円周のほぼ3/4にわたって開口している。突当板14は、円筒部12の外径より大きい円板状の板で、円筒部12の端部に円筒部12の軸心に対して垂直に取りつけられている。尚、突当板14は円筒部12の軸心に対して垂直でなく、傾斜して取り付けられていてもよい。
【0017】
ガイド板18は、開口部12の開口部分の長さとほぼ同じ幅を有し、図3に示すように左右に70度程度の角度に開いて取り付けられている。また、ガイド板18の先端部分が内側に若干曲折している。これらガイド板の取り付け角度、曲折状態は塩の散布範囲等に応じて適宜変更できる。
【0018】
次に、散布装置2を握り飯の製造装置に用いて塩を散布する例について説明する。
【0019】
握り飯の製造装置は、炊飯釜(図示せず)から炊き上がった米飯22を図2に示すようにベルトコンベア20に載せ、米飯22に含まれる水蒸気を発散させて、水分含有量を調整しながら米飯22を握り飯に成型する成型器(図示せず)に送る。
【0020】
散出器4は、ベルトコンベア20の上部に開口部16を下方に向けて支持腕(図示せず)等により配置してあり、ホース10の端部をねじ部13により固定してある。空気圧縮機6を作動させて空気を塩混入装置8に送り込むと、塩混入装置8にて空気内に所定量の塩24が混入し、ホース10を介して送り出される。
【0021】
散出器4では、塩混入装置8から塩24が空気とともに送られると、空気流は円筒部12を通り突当板14に当たる。すると空気流は、円筒部12の側方に形成されている開口部16から塩24を放出させる。更に、開口部16の左右にはガイド板18が所定の角度で取り付けられていることから、開口部16から噴出される空気流は所定の角度の範囲内に抑制され、ベルトコンベア20の米飯22上に塩24が図4に示すように均一に散布される。
【0022】
開口部16の開口面積は、塩24の粒径に比較して十分に大きく、しかも開口部16から塩とともに空気が大量に噴出することから、米飯22から水蒸気が立ちあがっても、開口部16の周辺で塩が湿気により固まることがなく、連続して塩24を米飯22上に均一に散布することができる。散布装置2によって塩24が散布された米飯は、成型装置に送られ、内部の型によって握り飯等に成型される。
【0023】
尚、上記例では、塩24を米飯22上に散布することとしたが、本発明の散布装置は、塩24や米飯22に限らず、砂等その他の粒状体を任意な箇所に散布させるようにしても、円滑に散布することができる。また、塩混入装置8は、上記例の形式ではなく、空気流通管に斜め方向から塩の供給管を接続させ、空気流に塩を混入させる既存のエゼクタ方式のものでもよい。
【0024】
また、散布方向は下向きに限らず、図6に示すように横方向、あるいは上向きでもよい。また、散出器4を固定するのではなく、回動、あるいは往復動等適宜駆動手段により移動させるようにしてもよい。
【0025】
【発明の効果】
本発明の粒状体散布装置によれば、十分な空気の供給と、粒状体の径に比較して広い開口部を有することから、湿気を吸着させることなく円滑に、かつ均一に塩等の粒状体を散布することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる散出器を示す図である。
【図2】本発明にかかる散布装置を示す図である。
【図3】本発明にかかる散出器を示す図である。
【図4】散布状態を示す図である。
【図5】本発明にかかる散出器を示す図である。
【図6】本発明にかかる散出器の他の例を示す図である。
【符号の説明】
2 散布装置
4 散出器
6 空気圧縮機
8 塩混入装置
10 ホース
12 円筒部
14 突当板
16 開口部
18 ガイド板
20 ベルトコンベア
22 米飯
24 塩
Claims (2)
- 空気流によって搬送された粒状体を散布する散出器であって、
前記空気流を導通させる配管の端部に取り付けられ、前記配管の延長方向と軸心が平行な円筒部と、
該円筒部の先端部分側方に形成された開口部と、
前記円筒部の先端に設けられた突当板と、
前記開口部の側方に設けられたガイド板とから構成したことを特徴とする散出器。 - 空気圧送装置と、
該空気圧送手段からの圧送空気に粒状体を混入させる粒状体混入装置と、
該粒状体混入装置からの配管に取り付けられた請求項1に記載の散出器とから構成したことを特徴とする粒状体散布装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12610599A JP3905667B2 (ja) | 1999-05-06 | 1999-05-06 | 粒状体散布装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12610599A JP3905667B2 (ja) | 1999-05-06 | 1999-05-06 | 粒状体散布装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000316503A JP2000316503A (ja) | 2000-11-21 |
JP3905667B2 true JP3905667B2 (ja) | 2007-04-18 |
Family
ID=14926752
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12610599A Expired - Fee Related JP3905667B2 (ja) | 1999-05-06 | 1999-05-06 | 粒状体散布装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3905667B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3626948B2 (ja) * | 2002-08-22 | 2005-03-09 | 精宏機械株式会社 | 粉粒体散布用ノズルとそれを用いる粉粒体散布装置 |
-
1999
- 1999-05-06 JP JP12610599A patent/JP3905667B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000316503A (ja) | 2000-11-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4848673A (en) | Fluidized granulating and coating apparatus and method | |
JP3031923B2 (ja) | 造粒コーティング装置およびそれを用いた造粒コーティング方法 | |
JP3756191B2 (ja) | 粒状材料を処理するための装置及び方法 | |
JPH08502927A (ja) | 粉状または粒状の原料または製品のガスを用いる処理方法および処理装置 | |
CN113336609B (zh) | 一种生物炭复合包膜肥料成型装置 | |
CN208494120U (zh) | 一种新型有机肥圆盘造粒机 | |
JP3905667B2 (ja) | 粒状体散布装置 | |
JPS60257828A (ja) | 粒状材料を粉末状物質で被覆する方法および装置 | |
US6302573B1 (en) | Mixing method of powdered or granular material utilizing pulsating vibration air | |
US20060286220A1 (en) | Product coating method and apparatus | |
JP4295622B2 (ja) | 流動性固体分配装置及び使用方法 | |
CN208229853U (zh) | 一种新型喷雾冷凝造粒装置 | |
US6591777B2 (en) | Apparatus for turning-over a stream of product and coating the product | |
JPH0557214A (ja) | 静電粉末塗装装置に粉末・空気流を供給する装置 | |
JPH0699057A (ja) | 粒状物質と液体の接触装置 | |
JP2007000798A (ja) | 散布装置 | |
JPS63190629A (ja) | 噴霧乾燥流動造粒装置 | |
CN209093300U (zh) | 草甘膦可溶性粒剂的造粒装置 | |
JPH07110338B2 (ja) | 粉体の連続顆粒化方法 | |
JP2004337155A (ja) | おにぎり用塩振り器 | |
US3083411A (en) | Method for seeding fines | |
JP2771772B2 (ja) | 粉粒体の空気輸送装置 | |
US3475195A (en) | Process and apparatus for granulating paste | |
JPH05221519A (ja) | 練り製品の棒状具供給装置 | |
JPH10296069A (ja) | 造粒装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060202 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060817 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070109 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070112 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3905667 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110119 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110119 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120119 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120119 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130119 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130119 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140119 Year of fee payment: 7 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |