JP3905267B2 - インターロイキン4産生抑制剤 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特定のモノテルペン、セスキテルペン又は特定のアルコール類等を含有するインターロイキン4(以下「IL−4」という)産生抑制剤、抗アレルギー剤及びアトピー性皮膚炎予防・改善剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
IL−4は、ヒト又は動物の免疫応答細胞であるTリンパ球より産生される物質であり、Bリンパ球に作用してIgEなどの抗体の産生を増強することが知られている(臨床免疫,27巻,45−57頁,1995年)。IgEはアトピー性疾患の発生に深く関与していることが古くから知られている。また、IL−4はアレルギー疾患における炎症部位への炎症性細胞の浸潤促進作用を有することが知られている(Cell,62巻,457−467頁,1990年)。これらのことから、IL−4はアレルギー性疾患の発生に強く関与していると考えられる。従って、IL−4の産生を抑制できれば、従来、アレルギー性疾患に行われてきたヒスタミン遊離抑制剤、IgEやヒスタミンの作用の抑制剤などを用いた治療法、予防法と比較して、より根本から治療及び予防できると考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
IL−4の産生抑制物質としては、トシル酸スプラタストを含む一群のスルホニウム誘導体が良く知られ(Japan.J.Pharmacol.,61巻,27−30頁,1993年)、経口薬に配合されてアトピー性皮膚炎などのアレルギー性疾患やかゆみ等の治療に使用されているが効力は十分ではない。また、構造上経皮吸収性が低いため、投与経路が限定されていた。従って、効力が優れ、かつ、経皮吸収性や安定性、安全性の優れたIL−4産生抑制剤、抗アレルギー剤、アトピー性皮膚炎予防・改善剤が必要とされていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、セダーウッドオイル、パチョリオイル、サンダルウッドオイル、ベチバーオイル、グアイヤックウッドオイル、ベイオイル、カモミルオイル、ジンジャーオイル、ペッパーオイル、ローズマリーオイル、ヒノキオイル、ヒバオイル、ピメントベリーレジノイド及びミルラレジノイドからなる群より選ばれる1種以上の精油を含有する抗アレルギー剤、アトピー性皮膚炎予防・改善剤を提供するものである。
また本発明は、シトロネロール、ファルネソール、グアイオール、パチョリアルコール、セドロール、サンタロール、ベチベロール、ウィドロール、ツヨプセノール及びセドリルアセテートからなる群より選ばれる1種以上を含有する抗アレルギー剤、アトピー性皮膚炎予防・改善剤(但し、セドロール、ファルネソール、パチョリアルコール及びベチベロールについては浴用剤として使用する場合を除く)を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
セダーウッドオイル等の精油は、植物の枝葉、根茎、木皮、果実、蕾、樹脂等に存在し、揮発成分が多く、特有の香気を有することから、香料の成分として用いられている。また、ヒドロキシ基を有するモノテルペン、ヒドロキシ基を有するセスキテルペン、オイゲノール、ヒノキチオール、シネオールは、精油の単離成分として植物の枝葉等に存在し、香料の成分として用いられている。更に、精油の単離成分の反応物としてアセチルセドレン、セドリルアセテートなどの誘導体が香気成分として用いられている。しかし、これらがIL−4産生抑制作用等を有することは全く知られていなかった。
【0006】
ヒドロキシ基を有するモノテルペンとしては、l−メントール及びシトロネロールが好ましい。ヒドロキシ基を有するセスキテルペンとしては、ファルネソール、グアイオール、パチョリアルコール、セドロール、サンタロール、ベチベロール、ウィドロール、ツヨプセノール及びセドレノールが好ましい。アシル化物としては、アセチル化物が好ましく、セドリルアセテートがより好ましい。これらのうちファルネソール、グアイオール、パチョリアルコール、セドリルアセテート、及びセドロールが特に好ましい。
【0007】
ヒドロキシ基を有するモノテルペン、ヒドロキシ基を有するセスキテルペン、及びオイゲノール、ヒノキチオール、シネオールは、公知のこれらを含む植物から常法に従って単離することができる。また、アセチルセドレンは、セダーウッドオイル等から単離したセドレンをアセチル化することにより得ることができる。また、これらは、化学的に合成したものでもよい。
【0008】
さらに、これらは、公知のこれらを含む植物の抽出物や留分等をそのまま用いることもできる。すなわち、木、ハーブ、スパイス等を原材料とし、それらの木片、皮、根茎、葉、実、花等を常法に従って抽出、水蒸気蒸留、圧搾等することによって得られるエキス、レジノイド、アブソリュート等の形態の精油をそのまま用いることもできる。より具体的には、セドロールはセダーウッドオイル;パチョリアルコールはパチョリオイル;オイゲノールはベイオイル、クローブオイル、ピメントベリーレジノイド;グアイオールはグアイヤックウッドオイル;ヒノキチオールはヒノキオイル;シネオールはカルダモンオイル等をそのまま用いることができる。上記木、ハーブ、スパイス等としては、例えばセダー、ユーカリ、パチョリ、サンダルウッド、ベチバー、ベイ、クローブ、カモミル、ショウガ、クミン、ミル、コショウ、ローズマリー、ペパーミント、コノコソウ、スイカズラ、タイム、チャ、グアイヤックウッド、ヒバ、ヒノキ、ピメントベリー、セージ等が挙げられる。これら原料植物の産地、気候、採取法及び取扱い法等に特に制限はない。
【0009】
本発明において、精油は、セダーウッドオイル、パチョリオイル、ピメントベリーレジノイド、ベチバーオイル、サンダルウッドオイル、ベイオイル、ユーカリアブソリュート、クローブオイル、カモミルオイル、グアイヤックウッドオイル、ジンジャーオイル、クミンオイルが好ましく、このうち、セダーウッドオイル、パチョリオイル、ピメントベリーレジノイド、ベチバーオイル及びサンダルウッドオイルがより好ましく、セダーウッドオイル及びピメントベリーレジノイドが特に好ましい。かかる精油は、これらを含む植物を原料とし、常法に従って得ることができる。
【0010】
本発明に用いるヒドロキシ基を有するモノテルペン、ヒドロキシ基を有するセスキテルペン、それらのアシル化物、オイゲノール、ヒノキチオール、シネオール、アセチルセドレンは、光学活性を有していてもよい。
【0011】
かかるヒドロキシ基を有するモノテルペン、ヒドロキシ基を有するセスキテルペン、それらのアシル化物、オイゲノール、ヒノキチオール、シネオール、アセチルセドレン、及びセダーウッドオイル等の精油(以下、これらを「IL−4産生抑制物質」という)は、優れたIL−4産生抑制活性を有し、抗アレルギー剤、特にアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、気管支喘息等の予防・改善剤として有用である。
【0012】
また、IL−4は皮膚の様々な非アレルギー性疾患とも関係があるものと考えられる。IL−4は角化細胞に作用してIL−6の産生を増強する作用を有しており(Ann.N.Y.Acad.Scl.,557巻,454−465頁,1989年)、皮膚の炎症に関与すると考えられる。また、IL−4によって刺激された肥満細胞は、エンドセリンに反応してヒスタミン遊離を起こすことが知られている(J.Immunol.,154巻,1830−1837頁,1995年)。エンドセリンは紫外線によって角化細胞から産生されることを考えると、紫外線によるかゆみへの関与も十分考えられる。IL−4は、繊維芽細胞に作用してコラーゲン合成能を修飾することも知られており(J.Clin.Invest.,90巻,1479−1485頁,1992年)、皮膚のしわ及びたるみに関与する可能性もある。従って、本発明のIL−4産生抑制剤は、IL−4の関与する他の疾患、すなわち、かゆみ、しわ、しみ、水虫、口内炎等の予防及び治療に有効であることが期待できる。
【0013】
本発明のIL−4産生抑制剤、抗アレルギー剤、アトピー性皮膚炎予防・改善剤は、皮膚外用剤、浴用剤、経口投与剤、注射剤、吸入剤等として投与できる。
【0014】
皮膚外用剤としては、軟膏、化粧水、クリーム、乳液、パック、ファンデーション等が挙げられる。かかる皮膚外用剤は、上記IL−4産生抑制物質の他、皮膚外用剤に通常用いられる皮膚外用基剤、他の薬効成分等を配合し、常法に従い製造できる。皮膚外用基剤としては、油性基剤、油/水、水/油型の乳化系基剤及び水のいずれでもよい。油性基剤としては、例えば、植物油、動物油等の油脂、高級アルコール、脂肪酸、エステル類等が挙げられる。また、薬効成分としては、例えば鎮痛消炎剤、殺菌消毒剤、ビタミン剤、皮膚柔軟化剤等を必要に応じて適宜使用できる。更に、保湿剤、紫外線吸収剤、キレート剤、pH調整剤、防腐剤、増粘剤、アルコール類、色素、香料等を配合できる。
【0015】
浴用剤は、上記ヒドロキシ基を有するモノテルペン、ヒドロキシ基を有するセスキテルペン又はそれらのアシル化物の他に、浴用剤に通常用いられる無機塩類、生薬、油剤、界面活性剤等を適宜配合し、常法に従い製造できる。剤型は、粉末状、顆粒状、錠剤、液状のいずれでもよい。
【0016】
経口投与剤は、常法に従い、上記IL−4産生抑制物質を乳糖、でんぷん等の担体と混合し、必要により成型して、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤とするか、精製水等に溶解ないし分散させて液剤、シロップ剤、ドリンク剤とすることにより調整される。また、注射剤、吸入剤も常法に従い調製される。
【0017】
上記IL−4産生抑制物質の配合量、投与量は、化粧品、医薬品、医薬部外品として通常の範囲内であれば特に制限はないが、浴用剤としては、浴湯中0.01ppM以上、特に0.1〜1000ppMとなる量が好ましい。また浴用剤以外の場合は、通常成人1日当たり0.001〜2000mgであることが好ましい。
【0018】
【実施例】
実施例1 IL−4産生抑制能の測定
4mg/mLのKLH(PIERCE社製Keyhole Limpet Hemocyanin)溶液と完全フロイントアジュバントFCA(DIFCO社製Bacto Adjuvant Complete Freund)を1:1の容量比で混合乳化し、これをBalb/cマウス(雌、8〜12週齢)前肢および後肢足蹠に、200μL/headで皮下注射し感作した。約7日後に腋窩、膝窩リンパ節を摘出し、PBS中で洗浄後、磨りガラスを用いてRPMI Medium(BRL社製RPMI1640 Medium にカナマイシンとβ−メルカプトエタノールをそれぞれ最終濃度100μg/mL、100μMとなるように添加したもの)中でゆるくほぐして、リンパ細胞の懸濁液を調製した。このリンパ細胞懸濁液を遠心洗浄(1000rpm、5min、2回)後、10%FCS加上記RPMI Medium中に懸濁した。リンパ細胞を96穴プレートに1wellあたり4×105個ずつまいた。10%FCS加RPMI Mediumを用いて種々の濃度に調製した各化合物又は精油を、これに最終濃度0.01〜100μg/mLの範囲で添加して、37℃、5%CO2存在下で約30分間インキュベートした後、KLHを最終濃度10μg/mLとなるように添加した。37℃、5%CO2存在下で3日間培養後、上清中のIL−4をELISA法により定量した。
ELISA法による定量にはマウス用IL−4 ELISA Kit (Amersham社製)を用いた。添付プロトコールに従い、リコンビナントサイトカインを標準物質として定量した。各化合物のそれぞれの濃度におけるIL−4産生抑制率(100−(サンプルを加えた時のIL−4産生量/培養液のみ加えたコントロールのIL−4産生量)×100)を算出し、これから「IC50値」(IL−4産生量を50%阻害する濃度)を求めた。結果を表1に示す。
その結果、各化合物及び精油は、比較品(トシル酸スプラタスト)と比べて顕著に低濃度でIL−4産生を抑制することが判明した。これら化合物及び精油は、IL−4の産生で誘起されるアトピー性皮膚炎等に対する予防・改善剤や抗アレルギー剤として有用である。
【0019】
【表1】
Figure 0003905267
【0020】
実施例2 ダニ抗原アレルギーに対する効果
剃毛したBalb/c系マウス(雌)の腹部にセロファンテープ(ニチバン社製)で8回テープストリッピングを施した。ダニ抗原(鳥居薬品製アレルゲンスクラッチエキス「ダニ」を透析後、限外濾過で10倍に濃縮したもの)をその腹部に50μL塗布して感作した。1日後、4日後、5日後、6日後にセドロール、クミンオイル、セダーウッドオイルを表2に示す濃度で(70%エタノール溶液に溶解して調製)20μLマウスの片側の耳介に塗布し、もう一方の耳介に溶媒コントロール(70%エタノール溶液)を同量塗布した。感作7日後に上記ダニ抗原を耳介の背側に10μL皮内注射して惹起した。ダニ抗原による非特異的刺激に由来する耳介腫脹を測定する場合は、未感作マウスの片側の耳介に上記ダニ抗原を10μL皮内注射した。惹起3時間後と20時間後に、40℃の精製水を含浸させたペーパータオルで、麻酔したマウスの耳介を10分間覆った後、上記化合物20μLを片側の耳介に塗布し、もう一方の耳介に溶媒コントロールを同量塗布した。惹起24時間後、耳介厚を厚みゲージで測定し、惹起前の耳介厚との差をもって耳介の腫脹とした。耳介腫脹抑制率(%)は、〔耳介腫脹(溶媒コントロール)−耳介腫脹(サンプル)〕/〔耳介腫脹(溶媒コントロール)−耳介腫脹(非特異的ダニ抗原刺激)〕×100で求めた。溶媒コントロール塗布耳介に対するサンプル塗布耳介の腫脹の差についてt−test法で検定し、危険率5%以下を有意とした。結果を表2に示す。
その結果、いずれの濃度でもダニ抗原アレルギーに対する抑制効果を示した。中でも、セドロール濃度が0.1%と1.0%の場合の効果が顕著(ともに危険率1%で統計的に有意)であった。
【0021】
【表2】
Figure 0003905267
【0022】
実施例3
セドロールを0.1g、コレステロール0.5g、コレステリルイソステアレート1g、ポリエーテル変性シリコーン1.5g、環状シリコーン20g、メチルフェニルポリシロキサン2g、メチルポリシロキサン2g、硫酸マグネシウム0.5g、55%エタノール5g、カルボキシメチルキチン0.5g、セラミド0.5g、精製水を混合しクリーム100gとした。得られたクリームは優れたIL−4産生抑制能、抗アレルギー能、アトピー性皮膚炎予防・改善能を有していた。
【0023】
実施例4
パチョリアルコールを0.15g、コレステロール1.5g、ポリエーテル変性シリコーン1.5g、環状シリコーン20g、メチルポリシロキサン4g、硫酸マグネシウム0.5g、55%エタノール5g、カルボキシメチルキチン0.5g、セラミド0.5g、精製水を混合しクリーム100gとした。得られたクリームは優れたIL−4産生抑制能、抗アレルギー能、アトピー性皮膚炎予防・改善能を有していた。
【0024】
実施例5
実施例4において、パチョリアルコールをメントール0.2gとした以外は、実施例4と同様にしてクリーム100gとした。得られたクリームは優れたIL−4産生抑制能、抗アレルギー能、アトピー性皮膚炎予防・改善能を有していた。
【0025】
実施例6
セドロールを0.1g、結晶セルロース55g、10%ヒドロキシプロピルセルロースエタノール溶液35gを均一に混合し、捏和した。押出造粒機により造粒後乾燥し、篩別して顆粒剤とした。得られた顆粒剤は優れたIL−4産生抑制能、抗アレルギー能、アトピー性皮膚炎予防・改善能を有していた。
【0026】
実施例7
パチョリオイルを0.1g、コレステロール0.5g、コレステリルイソステアレート1g、ポリエーテル変性シリコーン1.5g、環状シリコーン20g、メチルフェニルポリシロキサン2g、メチルポリシロキサン2g、硫酸マグネシウム0.5g、55%エタノール5g、カルボキシメチルキチン0.5g、セラミド0.5g、精製水を混合しクリーム100gとした。得られたクリームは優れたIL−4産生抑制能、抗アレルギー能、アトピー性皮膚炎予防・改善能を有していた。
【0027】
実施例8
セダーウッドオイルを1.0g、コレステロール1.5g、ポリエーテル変性シリコーン1.5g、環状シリコーン20g、メチルポリシロキサン4g、硫酸マグネシウム0.5g、55%エタノール5g、カルボキシメチルキチン0.5g、セラミド0.5g、精製水を混合しクリーム100gとした。得られたクリームは優れたIL−4産生抑制能、抗アレルギー能、アトピー性皮膚炎予防・改善能を有していた。
【0028】
実施例9
実施例8において、セダーウッドオイルをサンダルウッドオイル0.2gとした以外は、実施例8と同様にしてクリーム100gとした。得られたクリームは優れたIL−4産生抑制能、抗アレルギー能、アトピー性皮膚炎予防・改善能を有していた。
【0029】
実施例10
ベチバーオイルを0.1g、結晶セルロース55g、10%ヒドロキシプロピルセルロースエタノール溶液35gを均一に混合し、捏和した。押出造粒機により造粒後乾燥し、篩別して顆粒剤とした。得られた顆粒剤は優れたIL−4産生抑制能、抗アレルギー能、アトピー性皮膚炎予防・改善能を有していた。
【0030】
【発明の効果】
上記IL−4産生抑制物質を含有するIL−4産生抑制剤は、優れたIL−4産生抑制活性を示し、経皮吸収性や安定性、安全性に優れ、強い効力を有する。また上記IL−4産生抑制物質を含有する抗アレルギー剤、アトピー性皮膚炎予防・改善剤は、アトピー性皮膚炎等のアレルギー性症状に対して、予防・改善効果を有する。

Claims (4)

  1. シトロネロール、ファルネソール、グアイオール、パチョリアルコール、セドロール、サンタロール、ベチベロール、ウィドロール、ツヨプセノール及びセドリルアセテートからなる群より選ばれる1種以上を含有する抗アレルギー剤(但し、セドロール、ファルネソール、パチョリアルコール及びベチベロールについては浴用剤として使用する場合を除く)。
  2. セダーウッドオイル、パチョリオイル、サンダルウッドオイル、ベチバーオイル、グアイヤックウッドオイル、ベイオイル、カモミルオイル、ジンジャーオイル、ペッパーオイル、ローズマリーオイル、ヒノキオイル、ヒバオイル、ピメントベリーレジノイド及びミルラレジノイドからなる群より選ばれる1種以上の精油を含有する抗アレルギー剤。
  3. シトロネロール、ファルネソール、グアイオール、パチョリアルコール、セドロール、サンタロール、ベチベロール、ウィドロール、ツヨプセノール及びセドリルアセテートからなる群より選ばれる1種以上を含有するアトピー性皮膚炎予防・改善剤(但し、セドロール、ファルネソール、パチョリアルコール及びベチベロールについては浴用剤として使用する場合を除く)。
  4. セダーウッドオイル、パチョリオイル、サンダルウッドオイル、ベチバーオイル、グアイヤックウッドオイル、ベイオイル、カモミルオイル、ジンジャーオイル、ペッパーオイル、ローズマリーオイル、ヒノキオイル、ヒバオイル、ピメントベリーレジノイド及びミルラレジノイドからなる群より選ばれる1種以上の精油を含有するアトピー性皮膚炎予防・改善剤。
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