JP3901339B2 - 車載用スピーカの取付け構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両側の設置母材に止めねじによって固定される車載用スピーカの取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
スピーカを車両側の設置母材、例えばドア内部の支持部材に取付ける場合、スピーカの構成部品であるフレームをタッピングねじやスクリューねじ等の止めねじを用いて支持部材に固定するという手法が従来より知られている。この場合、スピーカを一方の手で支持部材に押し当てて保持し、この状態で他方の手で止めねじをフレームの取付孔(または切欠き)から支持部材のねじ孔に挿入してドライバ等により締め付けることにより、スピーカを支持部材の所定位置に取付けることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来技術では、スピーカを支持部材に対して仮止めする機能がないため、止めねじを支持部材のねじ孔に挿入する際に、支持部材に手で押し当てた状態のスピーカが動き易く、また、片手でのねじ止め作業となるため、止めねじの先端でフレームを傷付けたり、フレームに連接されたコーン紙等からなる振動板に孔をあけてしまうという問題があった。
【0004】
また、車載用スピーカにおいては、ユーザが純正品からカスタム品に交換する等の交換作業を行うことがあり、このような場合は、止めねじを緩めて既設のスピーカを取外した後、新たなスピーカを前述した手順に従って支持部材に取付ける必要がある。しかしながら、上述した従来技術では、止めねじの締め付け時や経年変化により、止めねじとねじ孔との間にガタ(遊び)が生じ易く、特に、ねじ孔を有する設置母材が合成樹脂で成形されている場合、止めねじを一旦ねじ孔から外して再度同じねじ孔に締め付けた時に、締め付けトルクが著しく低下してしまい、最悪の場合は止めねじが空回りしてスピーカを固定できなくなるという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、合成樹脂製の保持部材を介して止めねじをねじ孔に締め付け、この保持部材に仮止め機能を持たせることとする。このような保持部材を用いると、スピーカを設置母材に仮止めした状態で両手で止めねじの締め付け作業ができるため、止めねじでスピーカを損傷する虞が少なくなり、スピーカの取付け作業を簡単に行うことができる。また、止めねじの締め付け時に保持部材ごとねじを切っていくため、スピーカの交換時などに止めねじの締め付けトルクが低下することはなく、スピーカを設置母材に対して強固に取付けることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明による車載用スピーカの取付け構造では、車両側の設置母材に設けられたねじ孔と止めねじとの間に合成樹脂製の保持部材を介設し、この保持部材にねじ孔の開口端から外側へ突出するフランジ部を設けた。
【0007】
このように構成すると、保持部材を利用してスピーカが設置母材に仮止めされるため、スピーカの取付け作業を簡単に行うことができ、また、止めねじの締め付け時に保持部材ごとねじを切っていくため、スピーカの交換時などに止めねじの締め付けトルクが低下することはなく、スピーカを設置母材に対して強固に取付けることができる。
【0008】
また、前記フランジ部を円周方向に沿って複数に分割し、これらフランジ部の内周縁にねじ孔の内部に延びる切片をそれぞれ設けると、各切片の間で止めねじとねじ孔とが保持部材を介さずに直接螺合するため、止めねじの抜け落ちを確実に防止することができる。
【0009】
また、前記切片の外周面にリブを設けると、リブがねじ孔の雌ねじに嵌まり込むため、保持部材の仮止め保持力を高めることができる。
【0010】
【実施例】
実施例について図面を参照して説明すると、図1は実施例に係るスピーカの取付け構造の要部を示す断面図、図2は該取付け構造の分解斜視図である。
【0011】
これらの図において、符号1は車両側の適宜部材、例えばドアの内部に設けられた鉄板製のベースであり、このベース1に設置母材としての支持部材2がねじ3を用いて固定されている。支持部材2は軽量化を図るために合成樹脂で成形されており、中央が開口されたリング状の取付面2aを有している。この取付面2aには複数の筒部2bが形成されており、筒部2bの内部がねじ孔2cとなっている。
【0012】
符号3は車載用スピーカであり、このスピーカ3の全体構成については図示省略されているが、磁気回路を支持するフレーム4と、フレーム4に変形接合部5を介して接合された振動板6のみが示されている。フレーム4は支持部材2の取付面2aに重ねられており、スピーカ3の構成部品のほとんどは取付面2aの開口内に挿入されている。フレーム4には支持部材2のねじ孔2cに重なる複数の切欠き4a(または孔)が形成されており、各切欠き4aから対応するねじ孔2cの内部に保持部材7が挿入されている。この保持部材7はポリアミド系樹脂やビニル系樹脂等の比較的硬質な合成樹脂からなり、図2に示すように、円周方向に沿って複数(本実施例では3個)に分割されたフランジ部7aと、各フランジ部7aの内周縁からねじ孔2cの内部に延びる切片7bとを有し、各フランジ部7aの外周縁はブリッジ部7cによって繋がれている。さらに、フレーム4の切欠き4a側から保持部材7の各切片7b内に止めねじ8が挿入されており、この止めねじ8のねじ山は各切片7bを介してねじ孔2cの雌ねじに螺合している。
【0013】
次に、上記実施例の組立手順を説明する。まず、スピーカ3を手で保持してフレーム4を支持部材2の取付面2aに押し付け、保持部材7の切片7bをフレーム4の切欠き4a側からねじ孔2c内に挿入し、保持部材7のフランジ部7aをフレーム4に突き当てる。その結果、フレーム4が保持部材7を介して支持部材2に掛止されるため、スピーカ3は支持部材2に仮止めされた状態となり、スピーカ3から手を離すことができる。しかる後、保持部材7の各切片7b内に止めねじ8を挿入して締め付けると、止めねじ8のねじ山が各切片7bを介してねじ孔2cの雌ねじに螺合するため、スピーカ3を車両側の支持部材2に取付けることができる。
【0014】
この場合、スピーカ3を仮止めした状態で両手で止めねじ8の締め付け作業を行うことができるため、止めねじ8でスピーカ3のフレーム4や振動板6を損傷する虞が少なくなり、スピーカ3の取付け作業を簡単に行うことができる。また、止めねじ8の締め付け時に保持部材7の切片7bごとねじを切っていくため、例えば、ユーザが車両に既設された純正品のスピーカをカスタム品のスピーカに交換する場合において、一旦緩めた止めねじ8と対応するねじ孔2cとの間に遊びが生じていたとしても、止めねじ8を再度締め付ける時の締め付けトルクが低下することはなく、新しいスピーカ3を支持部材2に対して強固に取付けることができる。さらに、保持部材7が複数に分割された切片7bを有するため、止めねじ8のねじ山が各切片7bの間でねじ孔2cの雌ねじに直接螺合する箇所が存在し、止めねじ8の抜け落ちを確実に防止することができる。なお、止めねじ8を締め付けていく際に、保持部材7の各フランジ部7aを繋ぐブリッジ部7cが切断する場合もあるが、各フランジ部7aは止めねじ8の頭部とフレーム4との間に挟圧されるため、ブリッジ部7cが切断しても問題にならない。
【0015】
図3に示す実施例では、保持部材7の各切片7bの外周面に複数のリブ7dが形成してある。このように構成すると、保持部材7の切片7bをねじ孔2c内に挿入した際に、リブ7dがねじ孔2cの雌ねじに嵌まり込むため、保持部材7によるスピーカ3の仮止め保持力を高めることができる。
【0016】
なお、保持部材7のリブ7dをねじ孔2cの雌ねじに類似したタップ形状にしても良く、この場合、止めねじ8の締め付け時に保持部材7がスムーズに回転するため、仮止め保持力と作業効率を共にアップすることができる。
【0017】
また、保持部材7に切片7bを有する各フランジ部7aどうしを繋ぐブリッジ部7cが一体に形成してあるため、保持部材7をねじ孔2c内に挿入する際、各切片7bがバラけることなくねじ孔2cに入り込み、作業性を高めることができる。このブリッジ部7cも止めねじ8を締め付けていく際に切断されるが、その時点では既に止めねじ8が充分にねじ孔2cに螺合しているため、問題とはならない。
【0018】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0019】
車両側の設置母材に設けられたねじ孔とスピーカを固定する止めねじとの間に合成樹脂製の保持部材を介設し、この保持部材にねじ孔の開口端から外側へ突出するフランジ部を設けると、保持部材を利用してスピーカが設置母材に仮止めされるため、スピーカの取付け作業を簡単に行うことができ、また、止めねじの締め付け時に保持部材ごとねじを切っていくため、スピーカの交換時などに止めねじの締め付けトルクが低下することはなく、スピーカを設置母材に対して強固に取付けることができる。
【0020】
また、前記フランジ部を円周方向に沿って複数に分割し、これらフランジ部の内周縁にねじ孔の内部に延びる切片をそれぞれ設けると、各切片の間で止めねじとねじ孔とが保持部材を介さずに直接螺合するため、止めねじの抜け落ちを確実に防止することができる。
【0021】
また、前記切片の外周面にリブを設けると、リブがねじ孔の雌ねじに嵌まり込むため、保持部材の仮止め保持力を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るスピーカの取付け構造の要部を示す断面図である。
【図2】該取付け構造の分解斜視図である。
【図3】保持部材の変形例を示す斜視図である。
【符号の説明】
2 支持部材(設置母材)
2a 取付面
2b 筒部
2c ねじ孔
3 スピーカ
4 フレーム
7 保持部材
7a フランジ部
7b 切片
7c ブリッジ部
7d リブ
8 止めねじ
Claims (3)
- スピーカを車両側の設置母材に止めネジにより固定する車載用スピーカの取付け構造において、前記設置母材のねじ孔と前記止めねじとの間に合成樹脂製の保持部材を介設し、この保持部材に前記ねじ孔の開口端から外側へ突出するフランジ部を設けたことを特徴とする車載用スピーカの取付け構造。
- 請求項1の記載において、前記フランジ部を円周方向に沿って複数に分割し、これらフランジ部の内周縁に前記ねじ孔の内部に延びる切片をそれぞれ設けたことを特徴とする車載用スピーカの取付け構造。
- 請求項2の記載において、前記切片の外周面にリブを設けたことを特徴とする車載用スピーカの取付け構造。
Priority Applications (1)
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JP11351298A JP3901339B2 (ja) | 1998-04-23 | 1998-04-23 | 車載用スピーカの取付け構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP11351298A JP3901339B2 (ja) | 1998-04-23 | 1998-04-23 | 車載用スピーカの取付け構造 |
Publications (2)
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JPH11308683A JPH11308683A (ja) | 1999-11-05 |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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-
1998
- 1998-04-23 JP JP11351298A patent/JP3901339B2/ja not_active Expired - Fee Related
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