JP3901029B2 - 電気かみそり - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、髭剃りするヘッド部が手で持つグリップ部に対して上下左右に揺動自在な電気かみそりに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
以前より、肌の凹凸に対し電気かみそりの刃部の追従性や肌当りの優しさを向上させる目的で、例えば特開2000−14943や特開2002−11265に開示される如く髭剃りするヘッド部を手で持つグリップ部に対してフロート自在に支持することにより上記性能を求めた構成がある。特開2000−14943では、モータをヘッド部内に内蔵する構成であり、ヘッド部とグリップ部の防水シールをモータを内蔵したモータケースの外側で行う構造となっており、特開2002−11265ではモータをグリップ部に内蔵し、モータとヘッド部内の駆動子を弾性部材で結合し、機械的に駆動力を伝達する構成となっている。また、実開昭52−89290に開示される如くヘッド部とグリップ部を完全に分離体とし、コードにて接続することにより電力を供給するものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開2000−14943に開示されるものにおいては、ヘッド部とグリップ部の防水シールをモータを内蔵したモータケースの外側で行うため、防水シールの面積が大きくなり信頼性の低下が懸念される。また特開2002−11265に開示されるものにおいては、機械的な伝達構造をとるため、フロート量の制限が大きいという問題がある。また実開昭52−89290に開示されるものにおいては、髭剃り時にヘッド部とグリップ部の両方を持つ必要性があり、さらに防水式とする場合にはコード周辺に防水加工を施す必要性がある。
【0004】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、ヘッド部のグリップ部に対するフロート量を大きくできると共に、防水可能な状態でヘッド部にグリップ部から電力供給を行うことができる電気かみそりを提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の電気かみそりは、髭剃りするヘッド部が手で持つグリップ部に対して上下左右に揺動自在な電気かみそりにおいて、ヘッド部にモータを内蔵すると共にグリップ部に電池を内蔵し、ヘッド部とグリップ部とをそれぞれ防水された閉空間として形成し、ヘッド部とグリップ部とを防水したチューブで結合してチューブを介してヘッド部内とグリップ部内とを連通させ、チューブ内に電気配線を通して防水可能な状態でヘッド部にグリップ部から電力が供給されるようにしたことを特徴とする。このように構成することで、ヘッド部のフロート動作に追従して変形するシール部材は、ヘッド部とグリップ部とをつなぐリード線のような電気配線が通る内径を有するチューブでよいため、チューブ内径を小さくしてシール面積を少なくすることが可能となり、防水信頼性が向上する。またチューブ及びリード線のような電気配線が彎曲することでフロート動作に対する追従性が向上し、フロート量を大きくすることが可能である。
【0006】
またヘッド部底面とグリップ部上面とをチューブで結合したことを特徴とすることも好ましい。ヘッド部をフロート動作させるために、ヘッド部下部とグリップ部上部にはフロート量分の大きな空き空間が必要となるが、ヘッド部底面とグリップ部上面にチューブを結合することにより、この空き空間を有効に利用して全長の長いチューブを配置することができる。
【0007】
またチューブ端部の取り付け位置をヘッド部側とグリップ部側とで前後または左右にずらせたり、チューブ端部の取り付け角度がヘッド部側とグリップ部側とで異ならせたりすることを特徴とすることも好ましい。チューブによる接続時にはチューブは余裕を持った緩やかなS字を描いた状態に保持されるため、ヘッド部のフロート動作時にチューブがスムーズに変形し、フロート動作に対するチューブの追従性が向上する。
【0008】
またグリップ部を前後に分割した前後のハウジングにて構成し、前後のハウジングを防水するシール面とは別の位置にチューブ結合シール部を形成したことを特徴とすることも好ましい。このようにすると、チューブを結合する付け根の防水効果がより高まり、さらに組み立て性が向上する。
【0009】
またチューブの周囲をグリップ部に設けた壁で覆ったことを特徴とすることも好ましい。ヘッド部のフロート動作時にチューブが壁に沿って変形するため、チューブが他の部品に引っ掛かって破断することを防ぐことができる。
【0010】
またチューブが楕円形の断面形状を有することを特徴とすることも好ましい。ヘッド部のフロート動作時において、チューブは楕円の短径方向に変形するため、チューブの変形形状が安定し、変形時の他部品との干渉を防ぐことができる。
【0011】
またチューブのヘッド部やグリップ部と結合する側である根元付近を中央付近の曲げ剛性を異ならせたことを特徴とすることも好ましい。チューブは例えばヘッド部及びグリップ部の円筒リブに径方向に広げて圧入することで保持及びシールされている。このため、チューブのシール部近傍は径方向に引き伸ばされて他の部分より薄肉になり、剛性が弱いため、ヘッド部のフロート動作に追従してチューブが変形する際に、シール部近傍のみが局所的に大変形して座屈し、チューブ破断に至る可能性がある。そこで、予め、シール部近傍であるチューブの根元付近の肉厚を中央付近より厚くして根元付近の曲げ剛性を高くすることにより、チューブ全体が均一に変形するように調整することができる。
【0012】
またチューブが必要以上に曲がったとき互いに干渉し合う突起をチューブの外面に複数設けたことを特徴とすることも好ましい。リード線のような電気配線のヘッド部やグリップ部より延出した近傍であるチューブの大変形しやすい部分ではチューブが曲げ変形した際に、チューブの屈曲部の内側で隣接する突起が干渉することにより、チューブ及び電気配線の局部曲げを防ぎ、電気配線の断線を防ぐことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の一例を図面により詳述する。図1乃至図6に全体の構成を示す。図1乃至図4に示すように電気かみそりは、大きく髭を剃る刃ヘッド部としての刃ヘッドブロック1と、手で握るグリップ部としてのグリップブロック2と、トリマーブロック3とにより構成されており、グリップブロック1内の上端付近に刃ヘッドブロック1を支持する部材が配置されている。グリップブロック1と刃ヘッドブロック1との間にはフロート機構ブロックが形成されている。
【0014】
まず、刃ヘッドブロック1の構成について、図3乃至図5に基づいて詳述する。刃ヘッドブロック1は大きくリニアモータ4と、内刃5と、外刃ブロック6と、リニアモータ4を収納保持するヘッドケース7と、ヘッドケースカバー8から構成されており、リニアモータ4の左右方向の振動がその先端の駆動子9によって内刃5に伝えられて、内刃5と外刃ブロック6の外刃10とが互いに摺動することにより、外刃10の刃穴に入った髭をカットするものである。リニアモータ4はその下部において、モータ基台11と一体に結合した状態でヘッドケース7内に上側から挿入され、下側からヘッド下ねじ12にて固定されている。
【0015】
ヘッドケース7の上にはヘッドケースカバー8、駆動子防水ゴム14、ゴム押さえ板15が順に配置され、ゴム押さえ板15からヘッドケースカバー8を介してヘッドケース7にヘッド上ねじ16が螺合されて固定されている。このようにヘッド上ねじ16で固定することにより、リニアモータ4を内蔵した1つの防水構造の箱体として構成されるようになっている。
【0016】
リニアモータ4の下側から延びている電気配線としてのリード線17はリニアモータ4を駆動させるためにその先端部がグリップブロック2内の駆動回路に結合されるものであり、ヘッドケース7の下部に設けた穴を通って下側に露出している。ヘッドケース7の長手方向の両端面には、刃着脱釦18が刃着脱釦18内に内包した刃着脱釦ばね19により外側に付勢された状態で取り付けられている。
【0017】
ヘッドケースカバー8の上面中央部の穴から突出したリニアモータ4の駆動子9には前後からスリット駆動杆20、トリマー駆動杆21が取り付けられており、駆動子9の中には内刃押し上げばね22がばねストッパー23により保持されており、その上から内刃5が結合されることにより、内刃5が上方に付勢された状態となっている。
【0018】
外刃ブロック6には3つの外刃10としてのネット刃10a、スリット刃10b、ネット刃10aが前後にその順で配置されており、それらはそれぞれが独立にフロート可能になるように外刃ブロック6内の枠形状の保持部材により保持されている。外刃ブロック6内の保持部材の左右方向両端に設けられた係合穴と、刃着脱釦18の係合突起24とが係合することにより、外刃ブロック6はヘッドケース7に対して着脱自在に保持されている。
【0019】
次にグリップブロック2について、図1、図3、図6に基づいて詳述する。グリップブロック2は前後に分割したハウジング25,26を中心に構成されており、前後のハウジング25,26はその間にゴムのリング部材27を挟んで結合されることにより、その内側に防水可能な箱体を形成すると共に、前後壁が上方に延出してその内面にヘッド保持部28を有している。ハウジング25,26で形成された防水構造の箱体内には電池29と回路と、それらを保持するための電池基台30が配置されている。前後のハウジング25,26は後側のハウジング26の背面からハウジング26を介してハウジング25にハウジング固定ねじ31を螺合することにより固定されている。
【0020】
前のハウジング25の前面にはスイッチ部32を挟み込んだ状態で前面パネル33がフック結合している。前面パネル33の前面の上部にはエラスマーよりなる正面弾性板34がはめ込んで装着してある。後側のハウジング26の背面側には後面パネル35が背面側からパネル固定ねじ36により結合されていると共に、トリマーブロック3がフック結合されている。トリマーブロック3は上下方向にスライド自在に取り付けられており、そのスライド上部位置において、トリマーブロック3のトリマー駆動子が刃ヘッドブロック1に設けられたトリマー駆動杆21と結合しトリマーブロック3のトリマー刃37が駆動されるようになっている。下部のハウジング固定ねじ31の頭部はねじ穴蓋38で隠されるようになっている。
【0021】
次にヘッド支持部材39の構成について、図6に基づいて詳述する。ヘッド支持部材39はコの字型に形成されており、その上先端部には穴40が設けられている。一方ヘッドケース7の前後面には、それぞれ2箇所、計4箇所の前後方向に突出する突起部41が設けられている。前後の突起部41は、それぞれ正面から見て同軸になる位置に形成されている。前記ヘッド支持部材39は左右に各1個ずつ配置されており、それぞれの上部の穴40がヘッドケース7の突起部41に対して回転自在に嵌合すると共にヘッドケース7を下側から前後に挟み込む状態に装着してある。ヘッド支持部材39は、前後のハウジング25,26のヘッド保持部28に形成されたガイド溝42にはめ込まれることにより、ヘッドケース7がヘッド保持部28に挟まれた状態で上下動自在に保持されている。この構成により、刃ヘッドブロック1は、ハウジング25,26に対して、図6(b)(c)に示すように左右に回転自在且つ上下動自在に結合されるものである。
【0022】
ヘッドケース7の前面にはがた止め部材43が配設されており、がた止め部材43の前側上端部に設けられて左右に突出する突片43aがハウジング25の開口部45を介してハウジング25の壁を挟み込み、ヘッドケース7が前後方向にがたつかないように保持される。またがた止め部材43の後面下部には下側に延出する突起部43cが形成されており、後のハウジング26の内面に突起部43cが沿わせられており、ヘッドケース7が前後にがたつかないようにされている。
【0023】
次に、ヘッド支持部材39を付勢するばねブロック46について説明する。ばねブロック46は各ヘッド支持部材39に対応して左右に2つ設けられており、1つのばねブロック46にはコイルばね47と板ばね48が上下のばね受け部材50,51により保持されている。コイルばね47は上下のばね受け部材50,51に設けられた突起52で保持されている。板ばね48は略U字型に形成されており、その一片の穴部53が上側のばね受け材50の突起部を溶着することにより固定されている。下側のばね受け部材51にはコイルばね47を挟む位置に2箇所の突出片54を有しており、その先端のフック55が上側の受け部材50に設けた穴56に係合することによりばねブロック46を組み立ててある。このばねブロック46がヘッド支持部材39を上方に押し上げるようにハウジング25,26の上部に配置してある。
【0024】
またヘッド支持部材39が左右に2つ設けられていることの機能は以下の通りである。肌面と異なる角度に刃ヘッドブロック1のヘッド面が押し当てられた場合、ヘッド面の両端部のうち一方が肌に当り、刃ヘッドブロック1を下に下げようとする力が発生する。このときは刃ヘッドブロック1の回転の支点は、肌が当った側と反対側のヘッド支持部材39と嵌合している軸(突起部41)となるために力点との距離が大きくなり、刃ヘッドブロック1を回転させるための力が大きくなる。よって肌に接して沿う状態まで刃ヘッドブロック1が軽い力で回転するために肌と外刃10とが密着して、より剃り残しのない電気かみそりを提供できる。
【0025】
後側のハウジング26の片側側面部には扇型の平面部57と穴58が形成されており、ハウジング26内に配置したレバー軸59の一端が穴58に挿通されており、穴58の外側に配置したレバー操作子60がレバー軸59の一端に係合させて装着されている。このとき、レバー軸59とレバー操作子60とを別部材として係合させる構造とすることにより、レバー軸59の挿通を簡単にすることができ、レバー操作子60を後側のハウジング26の平面部57に配置できる。レバー軸59は突出部61を具備しており、レバー操作子60を操作することによりレバー軸59が回転し、突出部61の先端高さが変化してばね受け部材50の下面や板ばね48の受け面に作用し、刃ヘッドブロック1の支持特性であるフロート量、フロート力の切り替えを行うようになっている。
【0026】
またレバー軸59の長手方向の中央付近には先端に球形状を有する突出部62が形成されており、クリック部材63と係合することにより、レバー軸59の回転位置を位置決めすることが可能になっている。レバー軸59は前のハウジング25と後のハウジング26が結合される際、クリック部材63及び下側のばね受け部材51と後のハウジング26とに挟み込んで回転自在に固定される。
【0027】
リニアモータ4からヘッドケース7の底面の穴64を通って下方に延出するリード線17は防水を維持するゴム製のチューブ65に挿通した後にハウジング25の上面に設けられた穴66を通ってハウジング25,26内の回路に結線される。この結合により、電池29から駆動回路、リード線17を経てリニアモータ4に結合され、リニアモータ4を駆動できるようになっている。チューブ65の上端は穴64の部分の筒リブ64aに被嵌するように圧入され、がた止め部材43の透孔43bに挿通されて位置決めされ、一方チューブ65の下端はハウジング25の穴66の部分の筒リブ66aに被嵌するように圧入された後、クリック部材63の溝部63aに挿通されて位置決めされる。
【0028】
以下、このチューブ65に関して詳しく説明する。ヘッドケース7とハウジング25をチューブ65で接続する上、穴64,66の位置やチューブ65の取り付け角度やチューブ65の形状を以下のように設定している。図8乃至図10の例では穴64,66の位置を図8のように左右にαの寸法ずらせると共に図9に示すように前後にβの寸法ずらし、さらに筒リブ66aの偏角γを持たせてチューブ65の取り付け角度を異ならせている。これはチューブ65を余裕を持った緩やかなS字状を描いた状態で結合させるためである。このようにチューブ65が余裕を持った緩やかなS字を描いた状態に保持されるため、刃ヘッドブロック1のフロート動作時にチューブ6がスムーズに変形し、フロート動作に対する追従性が向上する。
【0029】
またチューブ65の形状としては図11に示すように断面楕円状にしてあることが好ましく、この場合、偏平方向(楕円の短径方向)を穴64,66の位置ずれ量の多い前後方向としてチューブ65を取り付けてある。これは取り付けたチューブ65が位置ずれ量の多い方向に屈曲しやすい特性を有することから、その方向に曲げ剛性を増加させない設定となっている。これにより、ヘッドケース7がフロート動作した際でも、チューブ65剛性によるフロート力増加を軽減できると共に、チューブ65の屈曲状態を安定させることができる。またチューブ65の根元である両端の接続部67は筒リブ64a,66aに被嵌して圧入するとき、径方向に引き伸ばされて他の部分より薄肉になり、居所的に大変形して座屈しやすいため、チューブ65の根元の接続部67の肉厚を他の部分より厚肉にして高い剛性を持たせている。
【0030】
さらにリード線17のヘッドケース7の穴64やハウジング25の穴66より延出した近傍の大変形しやすい部分に対応する部分ではチューブ65の表面に複数の突起68を並列に付加してある。これにより図12に示すようにチューブ65が曲げ変形した際に、屈曲部の内側で隣接する突起68が干渉することによりチューブ65及び内部のリード線17の局部曲げを防ぎ、リード線17の断線を防ぐためである。また図4に示すようにチューブ65を取り付ける穴66位置を、ハウジング25,26の分割シール面とは別の位置に配置しており、このようにすると、個々に防水部を設けることと、防水面積を小さくできることにより防水信頼性を向上することができる。またチューブ65はがた止め部材43の透孔43bに挿通されると共にクリック部材63の溝部63aに挿通されることによりチューブ65の周囲が囲まれ、刃ヘッドブロック1のフロート動作時にチューブ65が壁に沿って変形し、他の部品に引っ掛かって破断することを防ぐことができる。
【0031】
【発明の効果】
本発明の請求項1の発明は、ヘッド部にモータを内蔵すると共にグリップ部に電池を内蔵し、ヘッド部とグリップ部とをそれぞれ防水された閉空間として形成し、ヘッド部とグリップ部とを防水したチューブで結合してチューブを介してヘッド部内とグリップ部内とを連通させ、チューブ内に電気配線を通して防水可能な状態でヘッド部にグリップ部から電力が供給されるようにしたので、ヘッド部のフロート動作に追従して変形するシール部材は、ヘッド部とグリップ部とをつなぐリード線のような電気配線が通る内径を有するチューブでよいため、チューブ内径を小さくしてシール面積を少なくすることが可能となり、防水信頼性が向上するものであり、またチューブ及びリード線のような電気配線が彎曲することでフロート動作に対する追従性が向上し、フロート量を大きくすることが可能ととなるものである。
【0032】
また本発明の請求項2の発明は、請求項1において、ヘッド部底面とグリップ部上面とをチューブで結合したので、ヘッド部下部とグリップ部上部との間の空き空間を有効に利用して全長の長いチューブを配置することができるものである。
【0033】
また本発明の請求項3の発明は、請求項1において、チューブ端部の取り付け位置をヘッド部側とグリップ部側とで前後または左右にずらせてあり、請求項4の発明では、請求項1において、チューブ端部の取り付け角度がヘッド部側とグリップ部側とで異ならせてあり、このようにすることでチューブによる接続時にはチューブは余裕を持った緩やかなS字を描いた状態に保持されるため、ヘッド部のフロート動作時にチューブがスムーズに変形し、フロート動作に対するチューブの追従性が向上するものである。
【0034】
また本発明の請求項5の発明は、請求項1において、グリップ部を前後に分割した前後のハウジングにて構成し、前後のハウジングを防水するシール面とは別の位置にチューブ結合シール部を形成したので、チューブを結合する付け根の防水効果がより高まり、さらに組み立て性が向上するものである。
【0035】
また本発明の請求項6の発明は、請求項1において、チューブの周囲をグリップ部に設けた壁で覆ったので、ヘッド部のフロート動作時にチューブが壁に沿って変形するため、チューブが他の部品に引っ掛かって破断することを防ぐことができるものである。
【0036】
また本発明の請求項7の発明は、請求項1において、チューブが楕円形の断面形状を有するので、ヘッド部のフロート動作時に、チューブは楕円の短径方向に変形するため、チューブの変形形状が安定し、変形時の他部品との干渉を防ぐことができるものである。
【0037】
また本発明の請求項8の発明は、請求項1において、チューブのヘッド部やグリップ部と結合する側である根元付近を中央付近の曲げ剛性を異ならせたので、予め、シール部近傍であるチューブの根元付近の肉厚を中央付近より厚くして根元付近の曲げ剛性を高くすることにより、チューブ全体が均一に変形するように調整することができるものである。
【0038】
また本発明の請求項9の発明は、請求項1において、チューブが必要以上に曲がったとき互いに干渉し合う突起をチューブの外面に複数設けたので、リード線のような電気配線のヘッド部やグリップ部より延出した近傍であるチューブの大変形しやすい部分ではチューブが曲げ変形した際に、チューブの屈曲部の内側で隣接する突起が干渉することにより、チューブ及び電気配線の局部曲げを防ぎ、電気配線の断線を防ぐことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の全体を示す一部分解斜視図である。
【図2】同上の正面図である。
【図3】同上の全体の分解斜視図である。
【図4】図3とは異なる方向から見た分解斜視図である。
【図5】同上の刃ヘッドブロックの分解斜視図である。
【図6】(a)は図2の一部省略断面図、(b)は(a)の状態から刃ヘッドブロックが傾動した状態の一部省略断面図、(c)は(a)の状態から刃ヘッドブロックが下降した状態の一部省略断面図である。
【図7】同上のばねブロックの分解斜視図である。
【図8】同上のチューブの配置状態を示す背面から見た一部省略背面図である。
【図9】図8の側面から見た断面図である。
【図10】図9の状態から刃ヘッドブロックが下降した状態の側面図である。
【図11】同上のチューブを示し、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は(a)のA−A線断面図、(d)は(a)のB−B線断面図である。
【図12】同上のチューブの曲げ変形時の動作を説明する説明図である。
【符号の説明】
1 刃ヘッドブロック
2 グリップブロック
4 リニアモータ
7 ヘッドケース
17 リード線
25 前のハウジング
26 後のハウジング
29 電池
64 穴
65 チューブ
66 穴
68 突起

Claims (9)

  1. 髭剃りするヘッド部が手で持つグリップ部に対して上下左右に揺動自在な電気かみそりにおいて、ヘッド部にモータを内蔵すると共にグリップ部に電池を内蔵し、ヘッド部とグリップ部とをそれぞれ防水された閉空間として形成し、ヘッド部とグリップ部とを防水したチューブで結合してチューブを介してヘッド部内とグリップ部内とを連通させ、チューブ内に電気配線を通して防水可能な状態でヘッド部にグリップ部から電力が供給されるようにしたことを特徴とする電気かみそり。
  2. ヘッド部底面とグリップ部上面とをチューブで結合したことを特徴とする請求項1記載の電気かみそり。
  3. チューブ端部の取り付け位置をヘッド部側とグリップ部側とで前後または左右にずらせたことを特徴とする請求項1記載の電気かみそり。
  4. チューブ端部の取り付け角度がヘッド部側とグリップ部側とで異なることを特徴とする請求項1記載の電気かみそり。
  5. グリップ部を前後に分割した前後のハウジングにて構成し、前後のハウジングを防水するシール面とは別の位置にチューブ結合シール部を形成したことを特徴とする請求項1記載の電気かみそり。
  6. チューブの周囲をグリップ部に設けた壁で覆ったことを特徴とする請求項1記載の電気かみそり。
  7. チューブが楕円形の断面形状を有することを特徴とする請求項1記載の電気かみそり。
  8. チューブのヘッド部やグリップ部と結合する側である根元付近を中央付近の曲げ剛性を異ならせたことを特徴とする請求項1記載の電気かみそり。
  9. チューブが必要以上に曲がったとき互いに干渉し合う突起をチューブの外面に複数設けたことを特徴とする請求項1記載の電気かみそり。
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