JPS6038462Y2 - 電気かみそり - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、電気かみそりのレイアウトに関するものであ
り、組込み易くコンパクトな構成で、小型で携帯性のよ
い電気かみそり機を提案する。

〔従来技術〕 従来この種のものは、モーター基板にモーターが固定さ
れ、内刃を係合駆動する振動子を前記モーター基板上に
配設し、スイッチを有するプリント基板とトランス、プ
ラグユニットがリード線で接続された状態で、ケース内
に各々納められていた。

そのため、組込時は、リード線で接続された部品を１個
づつケースに収納する際に、リード線が、からまる等し
て、ケースに部品を納めるのに時間がかかり、手間どっ
ていた。

又、リード線を引張りながら組む場所では、リード線の
ハンダ部が、引張りによって外れる等の内容を伴うはか
りか、完成品で、ケースを開けると内部の部品が落ちて
しまい、修理にも煩わしさがあった。

〔構 戒〕

本考案は、上記欠点を全て除去するもので、開閉具部を
有したモーター基板に、モーター、スイッチを構威した
プリント基板、振動子、プラグユニット部を取りつけて
ユニット構成して戒り、又、前記モーター基板の開閉具
は、ケースの側壁より突出させて構威し、モーター基板
をケースに仮止めすることによって、モーター基板に取
付けられた部品を保持した構成である。

即ち、本考案は、内刃が外刃に圧接して往復動する電気
かみそりにおいて、 表ケースと裏ケースよりなるケースと、 ケースに収納され、上方に上方壁、この上方壁より垂下
される振動子保持材、その下部に形成されたアームと、
このアームの反対側に形成されたプリント基板保持部、
前記上方壁の上方に突出形成され前記裏ケースの側壁に
形成された開閉具突出用穴に挿入され前記ケースに装着
される外刃枠と係合する開閉具とが設けられたモーター
基板と、 上部に偏心ジヨイントを有しモーター基板の前記上方壁
に取着されるモーターと、 平面形状が略コ字状に形成され、上方部下面にモーター
の前記偏心ジヨイントと係合する偏心ジヨイント保合穴
と、上方部上面に内刃と係合する振動ピンと、下方部に
モーター基板の前記アームの保合部と回動可能に枢支さ
れる被係合部とが設けられた振動子と、 モーター基板の前記振動子保持部材をはさんでモーター
の他側に配置される電池を保持し、前記プリント基板保
持部に保持され、且つスイッチ用の接点が設けられたプ
リント基板と、 前記モーター基板の前記アーム及びプリント基板保持部
の下部に配置されたプラグユニットとを有するものであ
る。

〔実施例〕

本考案の一実施例を図面に基づき、より詳細に説明する
。

第１図が表ケース５と外した状態の一部断面の主要平面
図であり、Ａ−Ａ及びＢ−Ｂ断面図を第２図、第３図、
又内装部品の斜視図を第８図に示す。

又、ケースの側面図を第５図に示す。まず第１図より順
をおって構成から述べる。

裏ケース１は、上面に開口部２を有し、その側壁３には
開閉具突出用の穴４が設けられる。

前記裏ケース１とこの裏ケース１と合わせられる表ケー
ス５とにより、かみそりの外形形状を構成する。

合成樹脂のモーター基板６の上方壁６ａの両端には、弾
性力を有する開閉具７が突出形成されこの開閉具７が前
記開閉具突出用穴４に遊合されている。

又、モーター基板６の中央部には、モーター軸に偏心ジ
ヨイント８を係止したモーター９がネジ等により固着さ
れ、該モーター９の側壁１０をサポートする如く、振動
子保持材１１が、モーター基板６と一体に前記上方壁６
ａに垂下して設けられている。

この振動子保持材１１の下部は、第３図の断面図に示す
様に、モーター９の底部に開口部１２が備えられた形状
の如く２本のアーム１３，１３′が、略平行に構成され
、該アーム１３，１３′の先端には振動子係合穴１４．
１４’が配設される。

又、振動子保持材１１のアーム１３，１３′の反対方向
には、プリント基板案内溝１５が配設されると共に、プ
リント基板保持部１６が一体に設けられている。

このプリント基板案内溝１５には、電池１７と整流器１
８．トランス１９が取付けられ、第４図の如くの回路を
構成したプリント基板２０が、案内・係合される。

電池１７は、プリント基板２０にハンダ等により固着さ
れる。

かつ、電池１７の外周を振動子保持材１１にて案内する
と共に、モーター９の電導部との絶縁を兼ねている。

一方ケースの上部に設けられた開口部２より突出する合
成樹脂の振動子２１は、上部に内刃２２が取付けられた
内刃支持板２３が、振動ピン２４に取付けられている。

このピン２４先端に弾性突部が形成され、該支持板２３
の中央孔に該突部を押し込み取り付ける。

該振動ピン２４の外周には、内刃バネ２５が遊合され、
内刃支持板２３を常時上方へ付勢している。

内刃バネ２５の下端側には、振動子パツキン２６が配設
され前記ケース開口部２を塞ぎ、ヒゲ屑侵入を防止して
いる。

振動ピン２４の下部には、偏心ジヨイント８と嵌合する
偏心ジヨイント係合穴２７が配設され、該振動子２１は
、モーター９をはさむような平面形状でコ状に形成され
ており、下部には、第３図に示す如＜２８．２８’の保
合ピンが設けられてそれがモーター基板６の前記アーム
１３゜１３′に設けられた振動子係合穴１４．１４’と
係合し、振動子が係合ピン２８，２８’を中心に回動可
能となっている。

ケース下部には、プラグユニット２９を有して、内部に
プラグ３０がスライド収納され（内部構造については図
示せず）、商用電源と接続して充電されて成る。

このプラグユニット２９より突出したリード板４３．４
３がプリント基板２０にハンダ付けされて電気的９機械
的に接続されている。

他方、第２図の如く表ケース５の側壁に設けられた開口
部３１には、スイッチボタン３２が突設され、該スイッ
チボタン３２の内面３３とプリント基板２０との間にス
イッチ短絡片３４が、プリント基板２０の固定接点に摺
動可能に圧接されている。

スイッチボタン３２の摺動時の力を、第２図、第３図の
如く、振動子保持材１１及び裏ケース１から突出したリ
ブ３５と表ケース５からのリブ３６とで受けている。

以上の様に、モーター基板６に内部部品が全て取付けら
れ、取付も、振動子２１の様に、モーター基板６の振動
子係合穴１４，１４’に振動子２１の係合ピン２８．２
８’を弾性力を利用して係合する為、簡単である。

弾性力を有するためには、モーター基板６及び振動子２
１を合成樹脂にて構成すればよく、形状も複雑化が可能
である。

又、組立を見た場合、前述の様に全ての部品が構成され
たモーター基板６は、開閉具７が前記穴４中に挿入され
ることによって裏ケース１にセット（仮止め）される。

なお、モーター基板６がケースに位置決め固定されるに
は、裏ケース１９表ケース５各々の内面より突出された
複数のリブがモーター基板６と係合することによる。

即ち、モーター基板６の上方の上方壁６ａ付近と下方の
アーム１３．１３’及びプリント基板案内部１６付近に
おいて、裏ケース１と表ケース５の各々の内面より突出
されたリブがモーター基板６の上方壁６ａと、アーム１
３．１３’及びプリント基板案内部１６に係合し、断面
方向、平面方向の位置決めをなす。

第３図にモーター基板の下方に係合する各々のケースに
設けられたリブが４４．４５として図示されている。

従って全ての部品は、裏ケース１に収納されることにな
り、この状態で、運搬しても、内部部品は確実にセット
されて、集金性が保たれる。

又、裏ケース１に、表ケース５をかぶせれば、本体とし
て完戊腰組立が容易である。

〔作 用〕

次に動作について述べる。

スイッチボタン３２をスライドすることにより、第４図
の回路図における２次側の閉回路になり、モーター９が
回転する。

モーター９に係止された偏心ジヨイント８と偏心ジヨイ
ント保合穴２７（周知の長大）とが内刃２２の往復動方
向に嵌合し、内刃２２の動きと直角方向に遊合する様に
構成され、振動子２１の保合ピン２８．２８’を支点に
内刃２２が往復動する。

第１図のように内刃２２に圧接される外刃４２は、外刃
枠３７に取付けられ、該外刃枠３７は、内側面３８に開
閉具７と係合する係合凹部３９が配設され、開閉具７の
斜面と係脱を威す。

この際、外刃枠３７とケース１，５との着脱は、外刃枠
３７を入れ易く、且つ外れすらくする如（、第７図のよ
うに開閉具７の上斜面４０の角度θ１と下斜面４１の角
度θ２を（θ１〉θ２）と関係に構成する。

或は、開閉具７のバネ力で調節してもよい。

〔効 果〕

以上の様に、本考案の作用効果として、モーター基板に
振動子、モーター、プリント基板、が保持され又、下方
にプラグユニットが配置された状態の為、このムーブメ
ント部に表ケースと裏ケースを覆えば、本体が完成する
。

又、該ムーブメント部のモーター基板に配設する開閉具
を裏ケースの開閉具突出用の穴に係合すれば、裏ケース
スに、全ての部品がセットされた状態に戒り、組込みが
容易であるばかりか、裏ケーースに部品がセットされた
状態で、製品の移動をしても、裏ケースから部品が脱落
することがない。

部品移動も簡単に出来る。

修理を考えた時は、ケースより、モーター基板を取り出
せば、全ての部品がついている為、ケースにキズをつけ
ることなく、内部部品だけとして修理が可能である。

以上の様に、本考案の提示により、より優れたかみそり
機を提言する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の主要断面図であり、裏ケースに組込
まれた状態を示す。 第１図のＡ−Ａ断面図を第２図に、同じ＜Ｂ−Ｂ断面図
を第３図に示す。 第４図は、本考案の実施例で述べた回路図である。 第５図に、ケースの側面図を示し、開閉具の突出した状
態を示す。 第６図は、従来の開閉具の突出状態を示す。 第７図に、本考案の一実施例による開閉具の先端形状を
拡大図で図示する。 第８図に、第１図〜第３図で示した内装部品の斜視図を
示す。 １・・・・・・裏ケース、４・・・・・・開閉具突出用
穴、５・・・・・・表ケース、６・・・・・・モーター
基板、６ａ・・・・・・上方壁、７・・・・・・開閉具
、８・・・・・・偏心ジヨイント、９・・・・・・モー
ター、１０・・・・・・モーターの側壁、１１・・・・
・・振動子保持材、１３，１３’・・・・・・アーム、
１４゜１４′・・・・・・振動子係合穴（振動子保持材
に配設）、１５・・・・・・プリント基板案内溝、１６
・・・・・・プリント基板保持部、２０・・・・・・プ
リント基板、２１・・・・・・振動子、２２・・・・・
・内刃、２４・・・・・・振動ピン、２７・・・・・・
偏心ジヨイント係合穴（振動子に配設）、２８．２８ａ
・・・・・・係合ピン（振動子に配設）、２９・・・・
・・プラグユニット、３２・・・・・・スイッチボタン
、３４・・・・・・スイッチ短絡片、３７・・・・・・
外刃枠、４０・・・・・・開閉具の上剥面、４１・・・
・・・開閉具の下斜面、４２・・・・・・外刃、４３・
・・・・・プラグユニットのリード板。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 内刃が外刃に圧接して往復動する電気かみそりにおいて
   、 表ケースと裏ケースよりなるケースと、 ケースに収納され、上方に上方壁、この上方壁より垂下
   される振動子保持材、その下部に形成されたアーム、こ
   のアームの反対側に形成されたプリント基板保持部、前
   記上方壁の上方に突出形成され前記裏ケースの側壁に形
   成された開閉具突出用穴に挿入され前記ケースに装着さ
   れる外刃枠と係合する開閉具とが設けられたモーター基
   板と、上部に偏心ジヨイントを有しモーター基板の前記
   上方壁に取着されるモーターと、 平面形状が略コ状に形成され、上方部下面にモーターの
   前記偏心ジヨイントと係合する偏心ジヨイント保合穴と
   、上方部上面に内刃と係合する振動ピンと、下方部にモ
   ーター基板の前記アームの保合部と回動可能に枢支され
   る被係合部とが設けられた振動子と、 モーター基板の前記振動子保持部材をはさんでモーター
   の他側に配置される電池を保持し、前記プリント基板保
   持部に保持され、且つスイッチ用の接点から設けられた
   プリント基板と、 前記モーター基板の前記アーム及びプリント基板保持部
   の下部に配置されたプラグユニットとを有することを特
   徴とする電気かみそり。