JP3900607B2 - プッシュオンスイッチ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種電子機器の操作ボタンに使用される横押しタイプのプッシュオンスイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子機器の構成上、プリント配線基板と平行に押して操作する横押しタイプの安価なプッシュオンスイッチに対する要望が高まりつつあり、また、電子機器の小型・薄型化に伴って、投影面積が小さく薄型で、自動実装性に優れていることも強く要望されている。
【0003】
このような要望に対応する一般的な横押しタイプのプッシュオンスイッチとしては、実開平5−1126号公報に開示されたものが知られている。
【0004】
図10はこの従来のプッシュオンスイッチを示す側面断面図、図11は同分解斜視図であり、同図において、1は樹脂製のスイッチケースで、その内底面には一対の外側固定接点2および中央固定接点3がインサート成形により形成されており、外側固定接点2の上には反転可能な板状の可動接点4が載置されている。
【0005】
そして、その上方には絶縁樹脂からなる可撓性の防塵用のシート5が載せられ、さらにその上には操作部材6が載置されており、この操作部材6には、上記スイッチケース1から外方へ突出した操作部7と、根元に薄肉部8を設けて中央に配された弾性を有する接点押圧部9および両側面の摺動ガイド部10が形成され、接点押圧部9の周囲には切欠部11が設けられている。
【0006】
また、操作部材6の上には押え板12がその取付片12Aを上記スイッチケース1の係合部1Aに係合させることにより取り付けられており、その上面に形成されたスリット部13の間には下方に向けてくの字状に折り曲げられた折曲部14が設けられている。
【0007】
このように構成された従来のプッシュオンスイッチの動作について説明すると、まず、操作部材6の操作部7を後方(図10の右方向)へ押圧すると、摺動ガイド部10がスイッチケース1と押え板12の間の平行面に沿って摺動するのに伴って、接点押圧部9の先端が押え板12の折曲部14の斜面と当接した状態で後方へ動きながら下方へ下がると共に、接点押圧部9全体は根元の薄肉部8を支点として下方へ曲がり、接点押圧部9先端の下面がシート5を介して可動接点4を下方に押して中央固定接点3に接触させてスイッチONとなる。
【0008】
そして、操作部7に対する押圧を解除すると、可動接点4の弾性復帰力によって接点押圧部9が押し戻され、折曲部14に沿って摺動復帰することにより元の状態へ戻るように構成されたものであった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来のプッシュオンスイッチにおいては、操作部材6の接点押圧部9を下方に曲げるために、接点押圧部9の周囲に操作部7との連結部を除いて切欠部11を形成すると共に、操作部7との連結部を薄肉部8としているが、近年の小型・薄型化の要望に対して本プッシュオンスイッチを小型化しようとすると、このような形状の操作部材6を樹脂成形加工により精度よく製作するためには極めて精密な金型加工を必要とし、また生産時における樹脂原材料の特性、樹脂成形機の運転条件、金型のメンテナンス等の諸管理を十分に行う必要が有り、コスト高の要因になるという課題があった。
【0010】
更に、上記従来のプッシュオンスイッチにおいては、押え板12の上面に操作部材6の接点押圧部9を下方へガイドするためのくの字状の折曲部14が下方に向けて設けられ、その両側はスリット部13となっており、このスリット部13は、くの字状の折曲部14を容易に折り曲げ加工するために設けられたものであるが、このスリット部13があるために、スイッチ接点部の防塵性能が悪くなると共に、本プッシュオンスイッチを自動実装機で吸着して使用機器の配線基板に装着する際に、スリット部13から空気が漏れるために吸着ノズルの吸着力が弱くなり、実装ミスを生じやすいという課題もあった。
【0011】
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、金型加工および部品製作を安易にして安価に製造でき、しかも投影面積が小さく薄型で、スイッチの動作が安定していると共に、防塵性能および自動実装性の優れた横押しタイプのプッシュオンスイッチを提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明のプッシュオンスイッチは、後方が高く前方が低くなるように傾けたスイッチベースの内底面に各固定接点の接点部を露呈して固定した上に弾性を有する円形ドーム状の可動接点を載せ、その上部に操作部と接点押圧部が一体の剛体に形成された操作体を配して、操作部を後方に押圧操作することにより可動接点を押圧変形させ、その押圧操作を解除すると可動接点の弾性復帰力によって操作体が元の位置に押し戻されるものとするものである。
【0013】
これにより、金型加工および部品製作が容易で、しかも投影面積が小さく薄型でスイッチ動作が安定していると共に、防塵性能および自動実装性の優れた横押しタイプのプッシュオンスイッチを得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、後方側が高く前方側が低くなるように傾いた内底面上に、一対の外側固定接点と中央固定接点の各接点部が露呈してインサート成形により固定された上面開放の樹脂製のスイッチベースと、外周下端部が外側固定接点上に載るようにスイッチベース内底面に位置決めして配設された弾性金属薄板製の円形ドーム状の可動接点と、スイッチベース下面と平行な平板状で、スイッチベース内底面を覆う上面平板部およびこれからスイッチベースを挟むように両側に伸ばされた下端部に取付用脚部を有する左右両側壁からなる金属板製のカバーと、カバー前方側面の壁部と組み合わせられる左右の凹部を介して先端下面に半球状の突出部を有する接点押圧部およびカバーの前方側面の開口部から突出した操作部が一体の剛体に形成され、上記操作部に押圧力を加えて後方に移動させると、上記接点押圧部の突出部が上記可動接点をその弾性力に抗して押圧して弾性反転させ、上記押圧力を除去すると、上記可動接点がその弾性復帰力により反転状態から復帰することにより上記突出部が押し戻され、その可動接点の弾性復帰力によって元の位置に復帰停止する樹脂製の操作体からなる構成のプッシュオンスイッチとしたものであり、操作体を含めて各構成部品の金型加工および部品加工が容易で安価に製造でき、更に弾性を有する可動接点を配するスイッチベース内底面が下面に対して平行である場合に比較して、スイッチの高さ寸法は少し大きくなるが、投影面積が小さく薄型でスイッチ動作が安定していると共に、上面に隙間がないため防塵性能および自動実装性が優れた横押しタイプのプッシュオンスイッチを実現できるという作用を有する。
【0015】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、スイッチベース上の固定接点の各接点部が、スイッチベース下面に対して30〜60度傾いた内底面に露呈して固定された構成としたものであり、操作体の押し力が効率よく可動接点に伝わると共に、可動接点の弾性復帰力による戻し力も操作体を押し戻す方向に有効に働くので、スイッチ動作が円滑で安定しているという作用を有する。
【0016】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、操作体の接点押圧部の両側部に、カバーの左右両側壁の内側と小さな隙間で摺動可能に係合する平行ガイド部を設けた構成としたものであり、カバー内での操作体の左右方向へのガタツキを押さえることができるので、操作体の摺動動作が安定したプッシュオンスイッチを提供できるという作用を有する。
【0017】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一つに記載の発明において、操作体が所定の距離だけ後方に摺動した時に、操作体の接点押圧部の後端がスイッチベースの後方壁の内側に当接するストッパ部を構成したものであり、プッシュオンスイッチの操作ストロークを一定の値に保つことができるという作用を有する。
【0018】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一つに記載の発明において、下面に接着剤を塗布した絶縁材料製の可撓性シートを可動接点の上面に配して、可動接点をスイッチベース内底面に位置決めするようにした構成のものであり、可動接点を常時スイッチベース内の所定の位置に維持し、その反転動作および固定接点との接触導通を安定化させると共に、接点押圧部と可動接点上面の間の摺動抵抗を減じて操作体の動作を円滑にし、また接点部の防塵性能の向上にも寄与するという作用を有する。
【0019】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一つに記載の発明において、操作体の操作部を押す時に接点押圧部の半球状の突出部が円形ドーム状の可動接点に当接して下方へ押圧する位置が、可動接点の中心よりも前方の位置から押し始め、更に操作部を押すことによって、接点押圧部の突出部の当接位置が可動接点の中心まできた時に可動接点が弾性変形するように接点押圧部を下方へ案内する突起をカバーの上面平板部から下方に設けた構成としたものであり、操作体の押圧操作時に、円形ドーム状の可動接点を安定した操作ストロークおよび操作荷重で確実に弾性変形させることができるという作用を有する。
【0020】
請求項7に記載の発明は、請求項6記載の発明において、操作体の操作部を押す時に、接点押圧部の半球状の突出部が円形ドーム状の可動接点の中心部を押圧する方向と可動接点の下面が略直角となるように、カバー上面平板部から下方に突起を配した構成としたものであり、操作体の押し力が最も効率よく可動接点に伝わると共に、操作体を戻す時に可動接点の弾性復帰力を最も有効に利用でき、安定した操作ストロークおよび操作荷重で、スイッチの操作感触が優れているという作用を有する。
【0021】
請求項8に記載の発明は、請求項6または7記載の発明において、カバーの上面平板部から下方に設ける突起の断面形状が三角形または台形であるようにした構成のものであり、突起の加工が容易で、スイッチ動作が円滑で安定しているという作用を有する。
【0022】
請求項9に記載の発明は、請求項1〜8のいずれか一つに記載の発明において、カバーに設けた取付用脚部がアース回路接続用の端子を兼ねた構成のものであり、プッシュオンスイッチを使用する際に、操作部に当接する押しボタン等に発生する静電気を金属板製のカバーを介して放電させ、スイッチ接点部に流れることを防止できるという作用を有する。
【0023】
請求項10に記載の発明は、請求項1〜9のいずれか一つに記載の発明において、スイッチベースの内底面に固定された各固定接点から外部に延出された接続端子およびカバーの左右両側壁に設ける取付用脚部を、スイッチベースの下面と平行なプリント配線基板に接続するように切断折曲げすることにより横押しタイプに、スイッチベースの後方壁の外側面と平行なプリント配線基板に接続するように切断折曲げすることにより縦押しタイプとなるようにした構成のものであり、一種類の部品加工用金型およびそれを用いて加工した部品により、操作方向の異なる二種類のプッシュオンスイッチを製作することができるという作用を有する。
【0024】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0025】
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施の形態によるプッシュオンスイッチを示す側面断面図、図2は同分解斜視図、図3は側面図であり、同図において、21は後方側が高く前方側が低くなるように、ほぼ45度の角度で傾いた内底面21Bを有する樹脂製のスイッチベースで、その内底面21Bに露呈して外側固定接点22と中央固定接点23がインサート成形で固定されると共に、それら各接点の延長部がスイッチベース21の前方下端から突出して、使用機器の配線基板30との接続用端子22A,23Aとなっている。
【0026】
そして、スイッチベース21の内底面21Bには、弾性金属薄板製の円形ドーム状の可動接点24がその外周下端部24Aが外側固定接点22上に載るように収容され、下面に接着剤を塗布された可撓性シート25を可動接点24の上面に配することによってスイッチベース21の内底面21Bに対して位置決めされている。
【0027】
また、26は金属板製のカバーで、スイッチベース21の下面と平行な隙間のない平板状で、スイッチベース21の内底面21Bを覆う上面平板部26A、およびこれからスイッチベース21を挟むように両側に伸ばされた左右両側壁部26Bからなっており、その左右両側壁部26Bに設けられた係止穴26Cがスイッチベース21の両側面の係止用突起21Aにはめ込まれ、上面平板部26A後方の折り曲げ部26Dがスイッチベース21の後方壁21C外側に係止されて固定されている。更に、左右両側壁部26Bの下端にはアース端子を兼ねた使用機器の配線基板30への取付用脚部26Eが設けられている。
【0028】
そして、カバー26内の可動接点24の上部には可撓性シート25を介して樹脂製の操作体27が前後(図1の左右)方向に摺動可能に載せられており、この操作体27は、先端下面に半球状の突出部27Cを有する接点押圧部27A、およびこれと一体に剛体のブロック状に形成され、カバー26の前方側面の開口部26Fから突出した操作部27Bから形成されており、接点押圧部27Aと操作部27Bの中間左右の凹部28をカバー26前方側面の壁部26Gと組み合わせることによって組み込まれ、カバー26の上面平板部26Aとスイッチベース21の前方壁21Dとの間で、凹部28の隙間分だけ前後方向に動き得る構成となっている。
【0029】
また、接点押圧部27Aの左右両側全体には、カバー26の両側壁部26Bの内側と小さな隙間で係合する平行ガイド部27Dが設けられ、更に操作体27が所定の距離だけ後方に摺動した時、接点押圧部27Aの後端27Eがスイッチベース21の後方壁21Cの内側に当接してストッパ部を構成するようになっている。
【0030】
次に、このように構成された本実施の形態のプッシュオンスイッチの動作について説明する。
【0031】
まず、図1のスイッチオフの状態から操作部27Bを押圧すると、操作体27がカバー26の上面平板部26Aの内側に沿って後方へ移動し、接点押圧部27Aの先端下面に設けた半球形の突出部27Cが可撓性シート25を介して可動接点24をその弾性力に抗した形で中央固定接点23側へ押し始める。そして、更に操作部27Bを押圧して、半球形の突出部27Cが所定の位置に到達した時、円形ドーム状の可動接点24が弾性反転して中央固定接点23に当接し、外側固定接点22と中央固定接点23を電気的に導通させて図4に示すスイッチオンの状態となる。
【0032】
次に、操作部27Bへの押圧力を除去すると、可動接点24がその弾性復帰力により反転状態から復帰して中央固定接点23より離れてスイッチオフとなると共に、接点押圧部27A先端下面の突出部27Cが押し戻される方向の力を受け、接点押圧部27Aの上面がカバー26の上面平板部26Aの内側に沿って後退し、操作体27を図1に示した元の位置に復帰させて停止する。
【0033】
以上のように本実施の形態によれば、固定接点22,23を露呈させた内底面21Bをプッシュオンスイッチの取付け面である下面に対して傾けて設けたスイッチベース21に円形ドーム状の可動接点24を収容することによって、スイッチ全体の奥行き寸法を短くして投影面積を小さくすることができ、スイッチベース21を覆うカバー26は金属薄板で上面に隙間のない平板状として、防塵性能、自動実装性が優れたものとなっており、更にカバー26の側壁部26Bと一体に設けた取付用脚部26Eがアース端子を兼ねて使用機器のアース回路に接続されることにより、静電気の影響を受け難くできるものである。
【0034】
また、操作体27を樹脂成形にてブロック状の単純な形にして製作に使用する金型の加工および部品製作を容易で安価にできると共に、可撓性シート25を可動接点24の上面に配して可動接点24を常時スイッチベース21の内底面21Bの所定の位置に維持し、反転動作および固定接点22,23との接触導通を安定化させると共に、接点押圧部27Aの突出部27Cと可動接点24の間の摺動抵抗を減じて操作体27の動作を円滑にし、また接点部の防塵性能の向上にも寄与しているものである。
【0035】
更に、操作部27Bを押圧する時、操作体27の接点押圧部27Aの上面はカバー26の上面平板部26Aの内側に摺動案内され、また接点押圧部27Aの左右両側に設けた平行ガイド部27Dがカバー26の両側壁26Bの内側と小さな隙間で係合していることによってカバー26内での操作体27の上下左右方向へのガタツキを押さえ、操作体27を押し込んだ時、接点押圧部27Aの後端27Eがスイッチベース21の後方壁21C内側に当接して停止するようにしているため、操作ストロークを一定にし、操作感触を安定させることができるものである。
【0036】
(実施の形態2)
図5は本発明の第2の実施の形態によるプッシュオンスイッチを示す側面断面図、図6は同カバーの外観斜視図であり、上記の実施の形態1によるものに対して、カバー36および操作体37が異なっているものである。
【0037】
すなわち、同図に示すように、軟質金属板製のカバー36の上面平板部36Aの中央部に下方へ側面視三角形の突起36Hを絞り加工により設けて、その突起36Hの斜面の角度を可動接点24の下面に対して略直角にし、その斜面に当接する操作体37の接点押圧部37Aの後端37Eに丸みを持たせて摺動し易いようにしており、その他の部分の構成は実施の形態1の場合と同じである。
【0038】
本実施の形態によるプッシュオンスイッチの動作について説明すると、操作部37Bを押圧した時、操作体37がカバー36の上面平板部36Aに沿って後方へ移動することは実施の形態1の場合と同じであるが、更に押圧すると接点押圧部37Aの後端37Eが下方へ突出した突起36Hに摺動案内されて接点押圧部37Aが可動接点24を押圧する方向へ押し下げられ、接点押圧部37Aの先端下面に設けられた突出部37Cが可撓性シート25を介して可動接点24をその下面に対して略直角方向に押圧して弾性反転させて図7に示すようにスイッチをオンさせる。
【0039】
また、操作部37Bへの押圧力を除去すると、可動接点24が弾性復帰力によって反転状態から復帰してスイッチオフとなり、接点押圧部37Aが押し上げられると共に突起36Hの斜面に沿って後退して、操作体37を図5に示した元の位置に復帰させ停止する。
【0040】
このように本実施の形態によれば、実施の形態1の場合に比較して、操作体37の押し力が最も効率よく可動接点24に伝わると共に、操作体37を戻す時に、可動接点24の弾性復帰力を戻し力として最も有効に利用でき、安定した操作ストロークおよび操作荷重で操作でき、操作感触が優れたものとなる。
【0041】
なお、カバー36の上面平板部36Aの中央部に下方へ突出して設けた突起36Hの形状は、スイッチの大きさ等の条件によっては側面視台形でもよいものである。
【0042】
(実施の形態3)
図8は本発明の第3の実施の形態によるプッシュオンスイッチを示す側面断面図、図9は同側面図であり、上記の実施の形態1によるものに対して、スイッチベース41とカバー46が異なっているものである。
【0043】
すなわち、同図に示すように、外側固定接点42および中央固定接点43をインサート成形により固定したスイッチベース41から、使用機器の配線基板30に接続する接続用端子42A,43Aをスイッチベース41の後方壁41C側から延出させるように切断折曲げ加工し、カバー46と一体のアース端子を兼ねた取付用脚部46Eもカバー46の側壁部46Bからスイッチベース41の後方壁41C側に設けたもので、その他の部分は実施の形態1によるものと同じである。
【0044】
本実施の形態によるプッシュオンスイッチの動作については実施の形態1によるものと同じであるが、スイッチベース41の後方壁41Cの外側面と平行な使用機器の配線基板30に接続することによって、縦押しタイプのプッシュオンスイッチを実現できるものである。
【0045】
以上のように本実施の形態によれば、実施の形態1のスイッチベースおよびカバー製作に使用する金型の一部の切断形状および折曲げ方法を変更できるようにしておくことにより、操作方向の異なる二種類のプッシュオンスイッチを製作することができるものである。
【0046】
また、上記の説明では実施の形態1によるプッシュオンスイッチを基準として説明したが、これは実施の形態2によるプッシュオンスイッチを基準としてもよいことは勿論である。
【0047】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、操作体を含めて金型加工および部品製作を容易にして安価に製造でき、しかも投影面積が小さく薄型で、スイッチの動作が安定していると共に、防塵性能および自動実装性の優れたプッシュオンスイッチを提供することができるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態によるプッシュオンスイッチを示す側面断面図
【図2】 同分解斜視図
【図3】 同側面図
【図4】 同オン状態の側面断面図
【図5】 本発明の第2の実施の形態によるプッシュオンスイッチを示す側面断面図
【図6】 同カバーの外観斜視図
【図7】 同オン状態の側面断面図
【図8】 本発明の第3の実施の形態によるプッシュオンスイッチを示す側面断面図
【図9】 同側面図
【図10】 従来のプッシュオンスイッチを示す側面断面図
【図11】 同分解斜視図
【符号の説明】
21,41 スイッチベース
21A 係止用突部
21B 内底面
21C,41C 後方壁
21D 前方壁
22,42 外側固定接点
23,43 中央固定接点
22A,23A,42A,43A 接続用端子
24 可動接点
24A 可動接点外周下端部
25 可撓性シート
26,36,46 カバー
26A,36A 上面平板部
26B,46B 側壁部
26C 係止穴
26D 折り曲げ部
26E,46E 取付用脚部
26F 開口部
26G 壁部
27,37 操作体
27A,37A 接点押圧部
27B,37B 操作部
27C,37C 突出部
27D 平行ガイド部
27E,37E 後端
28 凹部
30 配線基板
36H 突起

Claims (10)

  1. 後方側が高く前方側が低くなるように傾いた内底面上に、一対の外側固定接点と中央固定接点の各接点部が露呈してインサート成形により固定された上面開放の樹脂製のスイッチベースと、外周下端部が外側固定接点上に載るようにスイッチベース内底面に位置決めして配設された弾性金属薄板製の円形ドーム状の可動接点と、スイッチベース下面と平行な平板状で、スイッチベース内底面を覆う上面平板部およびこれからスイッチベースを挟むように両側に伸ばされた下端部に取付用脚部を有する左右両側壁からなる金属板製のカバーと、カバー前方側面の壁部と組み合わせられる左右の凹部を介して先端下面に半球状の突出部を有する接点押圧部およびカバーの前方側面の開口部から突出した操作部が一体の剛体に形成され、上記操作部に押圧力を加えて後方に移動させると、上記接点押圧部の突出部が上記可動接点をその弾性力に抗して押圧して弾性反転させ、上記押圧力を除去すると、上記可動接点がその弾性復帰力により反転状態から復帰することにより上記突出部が押し戻され、その可動接点の弾性復帰力によって元の位置に復帰停止する樹脂製の操作体からなるプッシュオンスイッチ。
  2. スイッチベース上の固定接点の各接点部が、スイッチベース下面に対して30〜60度傾いた内底面に露呈して固定された請求項1記載のプッシュオンスイッチ。
  3. 操作体の接点押圧部の両側部に、カバーの左右両側壁の内側と小さな隙間で摺動可能に係合する平行ガイド部を設けた請求項1または2記載のプッシュオンスイッチ。
  4. 操作体が所定の距離だけ後方に摺動した時に、操作体の接点押圧部の後端がスイッチベースの後方壁の内側に当接するストッパ部を構成した請求項1〜3のいずれか一つに記載のプッシュオンスイッチ。
  5. 下面に接着剤を塗布した絶縁材料製の可撓性シートを可動接点の上面に配して、可動接点をスイッチベース内底面に位置決めする請求項1〜4のいずれか一つに記載のプッシュオンスイッチ。
  6. 操作体の操作部を押す時に接点押圧部の半球状の突出部が円形ドーム状の可動接点に当接して下方へ押圧する位置が、可動接点の中心よりも前方の位置から押し始め、更に操作部を押すことによって、接点押圧部の突出部の当接位置が可動接点の中心まできた時に可動接点が弾性変形するように接点押圧部を下方へ案内する突起をカバーの上面平板部から下方に設けた請求項1〜5のいずれか一つに記載のプッシュオンスイッチ。
  7. 操作体の操作部を押す時に、接点押圧部の半球状の突出部が円形ドーム状の可動接点の中心部を押圧する方向と可動接点の下面が略直角となるように、カバー上面平板部から下方に突起を配した請求項6記載のプッシュオンスイッチ。
  8. カバーの上面平板部から下方に設ける突起の断面形状が、三角形または台形である請求項6または7記載のプッシュオンスイッチ。
  9. カバーに設けた取付用脚部がアース回路接続用の端子を兼ねた請求項1〜8のいずれか一つに記載のプッシュオンスイッチ。
  10. スイッチベースの内底面に固定された各固定接点から外部に延出された接続端子およびカバーの左右両壁部に設ける取付用脚部を、スイッチベースの下面と平行なプリント配線基板に接続するように切断折曲げすることにより横押しタイプに、スイッチベースの後方壁の外側面と平行なプリント配線基板に接続するように切断折曲げすることにより縦押しタイプとなる請求項1〜9のいずれか一つに記載のプッシュオンスイッチ。
JP20751997A 1997-08-01 1997-08-01 プッシュオンスイッチ Expired - Fee Related JP3900607B2 (ja)

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