JPH1153980A - プッシュオンスイッチ - Google Patents

プッシュオンスイッチ

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JPH1153980A
JPH1153980A JP20751997A JP20751997A JPH1153980A JP H1153980 A JPH1153980 A JP H1153980A JP 20751997 A JP20751997 A JP 20751997A JP 20751997 A JP20751997 A JP 20751997A JP H1153980 A JPH1153980 A JP H1153980A
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Yasunori Yanai
康典 屋内
Hisashi Watanabe
久 渡邉
Toyoji Fukumura
豊史 福村
Hiroshi Matsui
博 松井
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 横押しタイプのプッシュオンスイッチに関す
るもので、投影面積が小さく薄型で、自動実装性に優れ
たプッシュオンスイッチを提供することを目的とする。 【解決手段】 接点押圧部27Aと操作部27Bを一体
のブロック状とした操作体27を、前方が低くなるよう
に傾いたスイッチベース21の内底面21Bに収容され
た弾性を有する可動接点24上に配し、この操作体27
の上方からスイッチベース21全体を覆い、操作体27
の押圧操作時に接点押圧部27Aを可動接点24を押圧
する方向に摺動案内する上面平板部26Aに隙間のない
カバー26を取り付けることにより投影面積が小さく薄
型で、自動実装性に優れたプッシュオンスイッチを実現
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種電子機器の操
作ボタンに使用される横押しタイプのプッシュオンスイ
ッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の構成上、プリント配線
基板と平行に押して操作する横押しタイプの安価なプッ
シュオンスイッチに対する要望が高まりつつあり、ま
た、電子機器の小型・薄型化に伴って、投影面積が小さ
く薄型で、自動実装性に優れていることも強く要望され
ている。
【0003】このような要望に対応する一般的な横押し
タイプのプッシュオンスイッチとしては、実開平5−1
126号公報に開示されたものが知られている。
【0004】図10はこの従来のプッシュオンスイッチ
を示す側面断面図、図11は同分解斜視図であり、同図
において、1は樹脂製のスイッチケースで、その内底面
には一対の外側固定接点2および中央固定接点3がイン
サート成形により形成されており、外側固定接点2の上
には反転可能な板状の可動接点4が載置されている。
【0005】そして、その上方には絶縁樹脂からなる可
撓性の防塵用のシート5が載せられ、さらにその上には
操作部材6が載置されており、この操作部材6には、上
記スイッチケース1から外方へ突出した操作部7と、根
元に薄肉部8を設けて中央に配された弾性を有する接点
押圧部9および両側面の摺動ガイド部10が形成され、
接点押圧部9の周囲には切欠部11が設けられている。
【0006】また、操作部材6の上には押え板12がそ
の取付片12Aを上記スイッチケース1の係合部1Aに
係合させることにより取り付けられており、その上面に
形成されたスリット部13の間には下方に向けてくの字
状に折り曲げられた折曲部14が設けられている。
【0007】このように構成された従来のプッシュオン
スイッチの動作について説明すると、まず、操作部材6
の操作部7を後方(図10の右方向)へ押圧すると、摺
動ガイド部10がスイッチケース1と押え板12の間の
平行面に沿って摺動するのに伴って、接点押圧部9の先
端が押え板12の折曲部14の斜面と当接した状態で後
方へ動きながら下方へ下がると共に、接点押圧部9全体
は根元の薄肉部8を支点として下方へ曲がり、接点押圧
部9先端の下面がシート5を介して可動接点4を下方に
押して中央固定接点3に接触させてスイッチONとな
る。
【0008】そして、操作部7に対する押圧を解除する
と、可動接点4の弾性復帰力によって接点押圧部9が押
し戻され、折曲部14に沿って摺動復帰することにより
元の状態へ戻るように構成されたものであった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のプッシュオンスイッチにおいては、操作部材6の接点
押圧部9を下方に曲げるために、接点押圧部9の周囲に
操作部7との連結部を除いて切欠部11を形成すると共
に、操作部7との連結部を薄肉部8としているが、近年
の小型・薄型化の要望に対して本プッシュオンスイッチ
を小型化しようとすると、このような形状の操作部材6
を樹脂成形加工により精度よく製作するためには極めて
精密な金型加工を必要とし、また生産時における樹脂原
材料の特性、樹脂成形機の運転条件、金型のメンテナン
ス等の諸管理を十分に行う必要が有り、コスト高の要因
になるという課題があった。
【0010】更に、上記従来のプッシュオンスイッチに
おいては、押え板12の上面に操作部材6の接点押圧部
9を下方へガイドするためのくの字状の折曲部14が下
方に向けて設けられ、その両側はスリット部13となっ
ており、このスリット部13は、くの字状の折曲部14
を容易に折り曲げ加工するために設けられたものである
が、このスリット部13があるために、スイッチ接点部
の防塵性能が悪くなると共に、本プッシュオンスイッチ
を自動実装機で吸着して使用機器の配線基板に装着する
際に、スリット部13から空気が漏れるために吸着ノズ
ルの吸着力が弱くなり、実装ミスを生じやすいという課
題もあった。
【0011】本発明はこのような従来の課題を解決する
ものであり、金型加工および部品製作を容易にして安価
に製造でき、しかも投影面積が小さく薄型で、スイッチ
の動作が安定していると共に、防塵性能および自動実装
性の優れた横押しタイプのプッシュオンスイッチを提供
することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のプッシュオンスイッチは、後方が高く前方が
低くなるように傾けたスイッチベースの内底面に各固定
接点の接点部を露呈して固定した上に弾性を有する円形
ドーム状の可動接点を載せ、その上部に操作部と接点押
圧部が一体のブロック状となった操作体を配して、操作
部を後方に押圧操作することにより可動接点を押圧変形
させるものである。
【0013】これにより、金型加工および部品製作が容
易で、しかも投影面積が小さく薄型でスイッチ動作が安
定していると共に、防塵性能および自動実装性の優れた
横押しタイプのプッシュオンスイッチを得ることができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、後方側が高く前方側が低くなるように傾いた内底面
上に、一対の外側固定接点と中央固定接点の各接点部が
露呈してインサート成形により固定された上面開放の樹
脂製のスイッチベースと、外周下端部が外側固定接点上
に載るようにスイッチベース内底面に位置決めして配設
された弾性金属薄板製の円形ドーム状の可動接点と、ス
イッチベース下面と平行な平板状で、スイッチベース内
底面を覆う上面平板部およびこれからスイッチベースを
挟むように両側に伸ばされた下端部に取付用脚部を有す
る左右両側壁からなる金属板製のカバーと、カバー内の
可動接点上部に前後方向摺動可能に配され、先端下面に
半球状の突出部を有する接点押圧部および、これと一体
にブロック状に形成され、カバー前方側面の開口部から
突出した操作部を持つ操作体からなる構成のプッシュオ
ンスイッチとしたものであり、各構成部品の金型加工お
よび部品加工が容易で安価に製造でき、更に弾性を有す
る可動接点を配するスイッチベース内底面が下面に対し
て平行である場合に比較して、スイッチの高さ寸法は少
し大きくなるが、投影面積が小さく薄型でスイッチ動作
が安定していると共に、上面に隙間がないため防塵性能
および自動実装性が優れた横押しタイプのプッシュオン
スイッチを実現できるという作用を有する。
【0015】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
発明において、スイッチベース上の固定接点の各接点部
が、スイッチベース下面に対して30〜60度傾いた内
底面に露呈して固定された構成としたものであり、操作
体の押し力が効率よく可動接点に伝わると共に、可動接
点の弾性復帰力による戻し力も操作体を押し戻す方向に
有効に働くので、スイッチ動作が円滑で安定していると
いう作用を有する。
【0016】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2記載の発明において、操作体の接点押圧部の両側部
に、カバーの左右両側壁の内側と小さな隙間で摺動可能
に係合する平行ガイド部を設けた構成としたものであ
り、カバー内での操作体の左右方向へのガタツキを押さ
えることができるので、操作体の摺動動作が安定したプ
ッシュオンスイッチを提供できるという作用を有する。
【0017】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれか一つに記載の発明において、操作体が所定の距
離だけ後方に摺動した時に、操作体の接点押圧部の後端
がスイッチベースの後方壁の内側に当接するストッパ部
を構成したものであり、プッシュオンスイッチの操作ス
トロークを一定の値に保つことができるという作用を有
する。
【0018】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれか一つに記載の発明において、下面に接着剤を塗
布した絶縁材料製の可撓性シートを可動接点の上面に配
して、可動接点をスイッチベース内底面に位置決めする
ようにした構成のものであり、可動接点を常時スイッチ
ベース内の所定の位置に維持し、その反転動作および固
定接点との接触導通を安定化させると共に、接点押圧部
と可動接点上面の間の摺動抵抗を減じて操作体の動作を
円滑にし、また接点部の防塵性能の向上にも寄与すると
いう作用を有する。
【0019】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の
いずれか一つに記載の発明において、操作体の操作部を
押す時に接点押圧部の半球状の突出部が円形ドーム状の
可動接点に当接して下方へ押圧する位置が、可動接点の
中心よりも前方の位置から押し始め、更に操作部を押す
ことによって、接点押圧部の突出部の当接位置が可動接
点の中心まできた時に可動接点が弾性変形するように接
点押圧部を下方へ案内する突起をカバーの上面平板部か
ら下方に設けた構成としたものであり、操作体の押圧操
作時に、円形ドーム状の可動接点を安定した操作ストロ
ークおよび操作荷重で確実に弾性変形させることができ
るという作用を有する。
【0020】請求項7に記載の発明は、請求項6記載の
発明において、操作体の操作部を押す時に、接点押圧部
の半球状の突出部が円形ドーム状の可動接点の中心部を
押圧する方向と可動接点の下面が略直角となるように、
カバー上面平板部から下方に突起を配した構成としたも
のであり、操作体の押し力が最も効率よく可動接点に伝
わると共に、操作体を戻す時に可動接点の弾性復帰力を
最も有効に利用でき、安定した操作ストロークおよび操
作荷重で、スイッチの操作感触が優れているという作用
を有する。
【0021】請求項8に記載の発明は、請求項6または
7記載の発明において、カバーの上面平板部から下方に
設ける突起の断面形状が三角形または台形であるように
した構成のものであり、突起の加工が容易で、スイッチ
動作が円滑で安定しているという作用を有する。
【0022】請求項9に記載の発明は、請求項1〜8の
いずれか一つに記載の発明において、カバーに設けた取
付用脚部がアース回路接続用の端子を兼ねた構成のもの
であり、プッシュオンスイッチを使用する際に、操作部
に当接する押しボタン等に発生する静電気を金属板製の
カバーを介して放電させ、スイッチ接点部に流れること
を防止できるという作用を有する。
【0023】請求項10に記載の発明は、請求項1〜9
のいずれか一つに記載の発明において、スイッチベース
の内底面に固定された各固定接点から外部に延出された
接続端子およびカバーの左右両側壁に設ける取付用脚部
を、スイッチベースの下面と平行なプリント配線基板に
接続するように切断折曲げすることにより横押しタイプ
に、スイッチベースの後方壁の外側面と平行なプリント
配線基板に接続するように切断折曲げすることにより縦
押しタイプとなるようにした構成のものであり、一種類
の部品加工用金型およびそれを用いて加工した部品によ
り、操作方向の異なる二種類のプッシュオンスイッチを
製作することができるという作用を有する。
【0024】以下、本発明の実施の形態について図面を
用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の第1の実施の形態によ
るプッシュオンスイッチを示す側面断面図、図2は同分
解斜視図、図3は側面図であり、同図において、21は
後方側が高く前方側が低くなるように、ほぼ45度の角
度で傾いた内底面21Bを有する樹脂製のスイッチベー
スで、その内底面21Bに露呈して外側固定接点22と
中央固定接点23がインサート成形で固定されると共
に、それら各接点の延長部がスイッチベース21の前方
下端から突出して、使用機器の配線基板30との接続用
端子22A,23Aとなっている。
【0025】そして、スイッチベース21の内底面21
Bには、弾性金属薄板製の円形ドーム状の可動接点24
がその外周下端部24Aが外側固定接点22上に載るよ
うに収容され、下面に接着剤を塗布された可撓性シート
25を可動接点24の上面に配することによってスイッ
チベース21の内底面21Bに対して位置決めされてい
る。
【0026】また、26は金属板製のカバーで、スイッ
チベース21の下面と平行な隙間のない平板状で、スイ
ッチベース21の内底面21Bを覆う上面平板部26
A、およびこれからスイッチベース21を挟むように両
側に伸ばされた左右両側壁部26Bからなっており、そ
の左右両側壁部26Bに設けられた係止穴26Cがスイ
ッチベース21の両側面の係止用突起21Aにはめ込ま
れ、上面平板部26A後方の折り曲げ部26Dがスイッ
チベース21の後方壁21C外側に係止されて固定され
ている。更に、左右両側壁部26Bの下端にはアース端
子を兼ねた使用機器の配線基板30への取付用脚部26
Eが設けられている。
【0027】そして、カバー26内の可動接点24の上
部には可撓性シート25を介して樹脂製の操作体27が
前後(図1の左右)方向に摺動可能に載せられており、
この操作体27は、先端下面に半球状の突出部27Cを
有する接点押圧部27A、およびこれと一体に剛体のブ
ロック状に形成され、カバー26の前方側面の開口部2
6Fから突出した操作部27Bから形成されており、接
点押圧部27Aと操作部27Bの中間左右の凹部28を
カバー26前方側面の壁部26Gと組み合わせることに
よって組み込まれ、カバー26の上面平板部26Aとス
イッチベース21の前方壁21Dとの間で、凹部28の
隙間分だけ前後方向に動き得る構成となっている。
【0028】また、接点押圧部27Aの左右両側全体に
は、カバー26の両側壁部26Bの内側と小さな隙間で
係合する平行ガイド部27Dが設けられ、更に操作体2
7が所定の距離だけ後方に摺動した時、接点押圧部27
Aの後端27Eがスイッチベース21の後方壁21Cの
内側に当接してストッパ部を構成するようになってい
る。
【0029】次に、このように構成された本実施の形態
のプッシュオンスイッチの動作について説明する。
【0030】まず、図1のスイッチオフの状態から操作
部27Bを押圧すると、操作体27がカバー26の上面
平板部26Aの内側に沿って後方へ移動し、接点押圧部
27Aの先端下面に設けた半球形の突出部27Cが可撓
性シート25を介して可動接点24をその弾性力に抗し
た形で中央固定接点23側へ押し始める。そして、更に
操作部27Bを押圧して、半球形の突出部27Cが所定
の位置に到達した時、円形ドーム状の可動接点24が弾
性反転して中央固定接点23に当接し、外側固定接点2
2と中央固定接点23を電気的に導通させて図4に示す
スイッチオンの状態となる。
【0031】次に、操作部27Bへの押圧力を除去する
と、可動接点24がその弾性復帰力により反転状態から
復帰して中央固定接点23より離れてスイッチオフとな
ると共に、接点押圧部27A先端下面の突出部27Cが
押し戻される方向の力を受け、接点押圧部27Aの上面
がカバー26の上面平板部26Aの内側に沿って後退
し、操作体27を図1に示した元の位置に復帰させて停
止する。
【0032】以上のように本実施の形態によれば、固定
接点22,23を露呈させた内底面21Bをプッシュオ
ンスイッチの取付け面である下面に対して傾けて設けた
スイッチベース21に円形ドーム状の可動接点24を収
容することによって、スイッチ全体の奥行き寸法を短く
して投影面積を小さくすることができ、スイッチベース
21を覆うカバー26は金属薄板で上面に隙間のない平
板状として、防塵性能、自動実装性が優れたものとなっ
ており、更にカバー26の側壁部26Bと一体に設けた
取付用脚部26Eがアース端子を兼ねて使用機器のアー
ス回路に接続されることにより、静電気の影響を受け難
くできるものである。
【0033】また、操作体27を樹脂成形にてブロック
状の単純な形にして製作に使用する金型の加工および部
品製作を容易で安価にできると共に、可撓性シート25
を可動接点24の上面に配して可動接点24を常時スイ
ッチベース21の内底面21Bの所定の位置に維持し、
反転動作および固定接点22,23との接触導通を安定
化させると共に、接点押圧部27Aの突出部27Cと可
動接点24の間の摺動抵抗を減じて操作体27の動作を
円滑にし、また接点部の防塵性能の向上にも寄与してい
るものである。
【0034】更に、操作部27Bを押圧する時、操作体
27の接点押圧部27Aの上面はカバー26の上面平板
部26Aの内側に摺動案内され、また接点押圧部27A
の左右両側に設けた平行ガイド部27Dがカバー26の
両側壁26Bの内側と小さな隙間で係合していることに
よってカバー26内での操作体27の上下左右方向への
ガタツキを押さえ、操作体27を押し込んだ時、接点押
圧部27Aの後端27Eがスイッチベース21の後方壁
21C内側に当接して停止するようにしているため、操
作ストロークを一定にし、操作感触を安定させることが
できるものである。
【0035】(実施の形態2)図5は本発明の第2の実
施の形態によるプッシュオンスイッチを示す側面断面
図、図6は同カバーの外観斜視図であり、上記の実施の
形態1によるものに対して、カバー36および操作体3
7が異なっているものである。
【0036】すなわち、同図に示すように、軟質金属板
製のカバー36の上面平板部36Aの中央部に下方へ側
面視三角形の突起36Hを絞り加工により設けて、その
突起36Hの斜面の角度を可動接点24の下面に対して
略直角にし、その斜面に当接する操作体37の接点押圧
部37Aの後端37Eに丸みを持たせて摺動し易いよう
にしており、その他の部分の構成は実施の形態1の場合
と同じである。
【0037】本実施の形態によるプッシュオンスイッチ
の動作について説明すると、操作部37Bを押圧した
時、操作体37がカバー36の上面平板部36Aに沿っ
て後方へ移動することは実施の形態1の場合と同じであ
るが、更に押圧すると接点押圧部37Aの後端37Eが
下方へ突出した突起36Hに摺接案内されて接点押圧部
37Aが可動接点24を押圧する方向へ押し下げられ、
接点押圧部37Aの先端下面に設けられた突出部37C
が可撓性シート25を介して可動接点24をその下面に
対して略直角方向に押圧して弾性反転させて図7に示す
ようにスイッチをオンさせる。
【0038】また、操作部37Bへの押圧力を除去する
と、可動接点24が弾性復帰力によって反転状態から復
帰してスイッチオフとなり、接点押圧部37Aが押し上
げられると共に突起36Hの斜面に沿って後退して、操
作体37を図5に示した元の位置に復帰させ停止する。
【0039】このように本実施の形態によれば、実施の
形態1の場合に比較して、操作体37の押し力が最も効
率よく可動接点24に伝わると共に、操作体37を戻す
時に、可動接点24の弾性復帰力を戻し力として最も有
効に利用でき、安定した操作ストロークおよび操作荷重
で操作でき、操作感触が優れたものとなる。
【0040】なお、カバー36の上面平板部36Aの中
央部に下方へ突出して設けた突起36Hの形状は、スイ
ッチの大きさ等の条件によっては側面視台形でもよいも
のである。
【0041】(実施の形態3)図8は本発明の第3の実
施の形態によるプッシュオンスイッチを示す側面断面
図、図9は同側面図であり、上記の実施の形態1による
ものに対して、スイッチベース41とカバー46が異な
っているものである。
【0042】すなわち、同図に示すように、外側固定接
点42および中央固定接点43をインサート成形により
固定したスイッチベース41から、使用機器の配線基板
30に接続する接続用端子42A,43Aをスイッチベ
ース41の後方壁41C側から延出させるように切断折
曲げ加工し、カバー46と一体のアース端子を兼ねた取
付用脚部46Eもカバー46の側壁部46Bからスイッ
チベース41の後方壁41C側に設けたもので、その他
の部分は実施の形態1によるものと同じである。
【0043】本実施の形態によるプッシュオンスイッチ
の動作については実施の形態1によるものと同じである
が、スイッチベース41の後方壁41Cの外側面と平行
な使用機器の配線基板30に接続することによって、縦
押しタイプのプッシュオンスイッチを実現できるもので
ある。
【0044】以上のように本実施の形態によれば、実施
の形態1のスイッチベースおよびカバーの製作に使用す
る金型の一部の切断形状および折曲げ方法を変更できる
ようにしておくことにより、操作方向の異なる二種類の
プッシュオンスイッチを製作することができるものであ
る。
【0045】また、上記の説明では実施の形態1による
プッシュオンスイッチを基準として説明したが、これは
実施の形態2によるプッシュオンスイッチを基準として
もよいことは勿論である。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、金型加工
および部品製作を容易にして安価に製造でき、しかも投
影面積が小さく薄型で、スイッチの動作が安定している
と共に、防塵性能および自動実装性の優れたプッシュオ
ンスイッチを提供することができるという有利な効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるプッシュオン
スイッチを示す側面断面図
【図2】同分解斜視図
【図3】同側面図
【図4】同オン状態の側面断面図
【図5】本発明の第2の実施の形態によるプッシュオン
スイッチを示す側面断面図
【図6】同カバーの外観斜視図
【図7】同オン状態の側面断面図
【図8】本発明の第3の実施の形態によるプッシュオン
スイッチを示す側面断面図
【図9】同側面図
【図10】従来のプッシュオンスイッチを示す側面断面
【図11】同分解斜視図
【符号の説明】
21,41 スイッチベース 21A 係止用突部 21B 内底面 21C,41C 後方壁 21D 前方壁 22,42 外側固定接点 23,43 中央固定接点 22A,23A,42A,43A 接続用端子 24 可動接点 24A 可動接点外周下端部 25 可撓性シート 26,36,46 カバー 26A,36A 上面平板部 26B,46B 側壁部 26C 係止穴 26D 折り曲げ部 26E,46E 取付用脚部 26F 開口部 26G 壁部 27,37 操作体 27A,37A 接点押圧部 27B,37B 操作部 27C,37C 突出部 27D 平行ガイド部 27E,37E 後端 28 凹部 30 配線基板 36H 突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松井 博 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後方側が高く前方側が低くなるように傾
    いた内底面上に、一対の外側固定接点と中央固定接点の
    各接点部が露呈してインサート成形により固定された上
    面開放の樹脂製のスイッチベースと、外周下端部が外側
    固定接点上に載るようにスイッチベース内底面に位置決
    めして配設された弾性金属薄板製の円形ドーム状の可動
    接点と、スイッチベース下面と平行な平板状で、スイッ
    チベース内底面を覆う上面平板部およびこれからスイッ
    チベースを挟むように両側に伸ばされた下端部に取付用
    脚部を有する左右両側壁からなる金属板製のカバーと、
    カバー内の可動接点上部に前後方向摺動可能に配され、
    先端下面に半球状の突出部を有する接点押圧部および、
    これと一体にブロック状に形成され、カバー前方側面の
    開口部から突出した操作部を持つ操作体からなるプッシ
    ュオンスイッチ。
  2. 【請求項2】 スイッチベース上の固定接点の各接点部
    が、スイッチベース下面に対して30〜60度傾いた内
    底面に露呈して固定された請求項1記載のプッシュオン
    スイッチ。
  3. 【請求項3】 操作体の接点押圧部の両側部に、カバー
    の左右両側壁の内側と小さな隙間で摺動可能に係合する
    平行ガイド部を設けた請求項1または2記載のプッシュ
    オンスイッチ。
  4. 【請求項4】 操作体が所定の距離だけ後方に摺動した
    時に、操作体の接点押圧部の後端がスイッチベースの後
    方壁の内側に当接するストッパ部を構成した請求項1〜
    3のいずれか一つに記載のプッシュオンスイッチ。
  5. 【請求項5】 下面に接着剤を塗布した絶縁材料製の可
    撓性シートを可動接点の上面に配して、可動接点をスイ
    ッチベース内底面に位置決めする請求項1〜4のいずれ
    か一つに記載のプッシュオンスイッチ。
  6. 【請求項6】 操作体の操作部を押す時に接点押圧部の
    半球状の突出部が円形ドーム状の可動接点に当接して下
    方へ押圧する位置が、可動接点の中心よりも前方の位置
    から押し始め、更に操作部を押すことによって、接点押
    圧部の突出部の当接位置が可動接点の中心まできた時に
    可動接点が弾性変形するように接点押圧部を下方へ案内
    する突起をカバーの上面平板部から下方に設けた請求項
    1〜5のいずれか一つに記載のプッシュオンスイッチ。
  7. 【請求項7】 操作体の操作部を押す時に、接点押圧部
    の半球状の突出部が円形ドーム状の可動接点の中心部を
    押圧する方向と可動接点の下面が略直角となるように、
    カバー上面平板部から下方に突起を配した請求項6記載
    のプッシュオンスイッチ。
  8. 【請求項8】 カバーの上面平板部から下方に設ける突
    起の断面形状が、三角形または台形である請求項6また
    は7記載のプッシュオンスイッチ。
  9. 【請求項9】 カバーに設けた取付用脚部がアース回路
    接続用の端子を兼ねた請求項1〜8のいずれか一つに記
    載のプッシュオンスイッチ。
  10. 【請求項10】 スイッチベースの内底面に固定された
    各固定接点から外部に延出された接続端子およびカバー
    の左右両壁部に設ける取付用脚部を、スイッチベースの
    下面と平行なプリント配線基板に接続するように切断折
    曲げすることにより横押しタイプに、スイッチベースの
    後方壁の外側面と平行なプリント配線基板に接続するよ
    うに切断折曲げすることにより縦押しタイプとなる請求
    項1〜9のいずれか一つに記載のプッシュオンスイッ
    チ。
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