JP3900015B2 - ルーフ開閉装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ルーフに設けられた開口部を開閉する、複数の可動パネルを有するルーフ開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数の可動パネルを有するルーフ開閉装置の例としては、例えば特開平7−144541号公報がある。この実施例のルーフ開閉装置では、複数の可動パネルの内、開口部の後方に位置するものから、その後端部を持ち上げて傾斜させて開口部を開くように作動させる、所謂チルト作動させてチルトアップ状態にしてから、可動パネルを順に後方に移動することによって開口部を広くするように開放する構成となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した構成のルーフ開閉装置では、複数のパネルを前後に移動させないで、開口部を閉じていた位置で、しかも複数のパネルを同時にチルト作動させることはできない。このためにワンボックス車などの車室の大きな車両では、開口部の開放に時間がかかり、車室の換気を速く行なわせることができないばかりでなく、雨天の走行中など、可動パネルをチルトアップさせて雨を車室に巻き込まずに換気だけを行なわせたいときには対応できない。したがって、本発明の課題は、複数のパネルを同時にチルトアップできるようにするルーフ開閉装置を実現することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために、本発明で講じた技術的な第1の手段は、ルーフに設けられた開口部を開閉する複数の可動パネルと、前記開口部の左右に配置され前記可動パネルを前後方向に案内するガイドレールと、前記複数の可動パネルを前記開口部に対してチルト作動及び前後移動させる単一の駆動装置とを備え、前記ガイドレール内に配置され、前記駆動装置により前後方向に摺動するスライダと、前記複数の可動パネルを前記ガイドレールに対して支持する複数の可動部と、前記複数の可動部を連結し前記複数の可動パネルを同時にチルト作動させるように前記駆動装置と連動させる連結部材とを備え、前記スライダを後方に移動することで、最も前方に位置する可動パネルのみをチルト作動し、更に前記スライダを後方に移動することで前記複数の可動パネルを同時にチルト作動した状態にすることである
上記した課題を解決するために、本発明で講じた技術的な第2の手段は、前記複数の可動パネルはチルト作動するときに、当該可動パネルの前端部を持ち上げるように作動するように構成したことである。
【0005】
第1の手段によって、最も前方に位置する可動パネルのみをチルトアップ状態にして部分的に換気でき、前記複数の可動パネルを同時にチルトアップ状態にすることで、車室全体をすばやく換気することもできる
また第2の手段によって、複数の可動パネルをチルト作動するときに、その前端部が持ち上げられるように作動するため、パネルの周囲に配置される防水用のシールが開口部と摺接して磨耗するのを防ぐことができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図13を用いて、本発明に関るルーフ開閉装置1の実施形態を説明する。
【0007】
図1の(a)から(d)に示されるように、本発明に係るルーフ開閉装置1は車両のルーフ10に設けられ、開口部11を開閉するように車両の前側(図1(a)の左方側)から順に前後方向に配置された第1、第2、第3可動パネル21、22、23を備えている。実施例では3つの可動パネルを備えるものを示すが、本発明の機構では3つに限定されることなく、複数の可動パネルを有するように構成することが可能である。
【0008】
ルーフ開閉装置1は、図1(a)に示されるように、各可動パネル21、22、23が開口部11を閉じた状態から、図1(b)に示す第1可動パネル21のみをチルトアップ状態にして、例えば運転者が喫煙したときなどに煙を部分的に換気できる。更に図1(c)に示すように、ルーフ開閉装置1の全ての可動パネル21、22、23を同時にチルトアップ状態にして、車室全体をすばやく換気することもできる構成となっている。更に、図1(d)示されるように、図1(c)の状態から第2、第3可動パネル22、23をルーフ10の後方へスライド移動させて、開口部11を大きく開放することができる。
【0009】
図1(a)に簡略的に示されるように、ルーフ開閉装置1は一つの可動パネルでルーフの開口部を開閉する既知の一般的なサンルーフ装置と同様に、単一の駆動機構51と、駆動機構51から延びて開口部11の左右に配置される1対の駆動ケーブル52a、52bからなる駆動装置5で、複数の可動パネル21、22、23の開閉作動を行なうことができる簡単な構成となっている。開口部11の左右には一対のガイドレール3が前後方向に平行に延びて配置され、駆動ケーブル52a、52bによって、第2、第3可動パネル22、23の前後移動可能に支持している。
【0010】
以下に、この様な構成のルーフ開閉装置1について、第1可動パネル21から各可動パネルとその作動機構の構成を順に以下に説明する。
【0011】
図2、及び図5に示すように、第1可動パネル21の下方に第1リンク41が固定され、ベースプレート91が車体側に固定される。第1リンク41の先端部にはヒンジ軸41bが設けられ、ヒンジ軸41bはベースプレート91の前端の垂直に起立する部分に設けられ、後方に傾斜して且つ上方向に延びる長穴91aに嵌っている。そして、第1可動パネル21の前方部分を車体に対して上方に移動可能にしている。ヒンジ軸41bには、さらに概略水平に後方に延びるガイドリンク92が回転自在に結合されている。一方、第1リンク41の後端部にはヒンジ軸41aが回転自在に取付けられ、ヒンジ軸41aには後方リンク93の一方端が結合されている。後方リンク93の他方端は後述するように水平方向に移動可能な第1連結リンク71と枢軸71aで連結されている。後方リンク93のヒンジ軸41aと枢軸71aの中間位置部分は、湾曲する長穴93aが形成され、長穴93aにはベースプレート91の後端の起立する部分に取付けられたピン91cが嵌っている。これによって、枢軸71aが水平方向に図2の状態から後方(図2の右方)に移動すると、後方リンク93の後端部が図5に示されるように上方に移動させ、第1可動パネル21の後部を持ち上げる所謂チルト作動する構成となっている。
【0012】
更に図2、図5に示されるように、枢軸71aには、水平に前方に延びるスライドリンク94が連結されている。スライドリンク94はその前後部にシュー94b、94cを備え、図2、図5には図示していないガイドレール3によって前後方向に移動可能にガイドされている。スライドリンク94は、概略水平に延びる長穴94aを備え、長穴94aに、上記したガイドリンク92の後端部に取付けられたピン92cが移動可能に嵌っている。ガイドリンク92には、ヒンジ軸41bとピン92cの中間部にピン92bが配設され、ピン92bはベースプレート91の長穴91aの後方に設けられた長穴91bと係合している。上記の2つの長穴91a、91bとの係合によって、ガイドリンク92が後方に移動すると、その先端のヒンジ軸41bに連結される第1リンク41の先端部を持ち上げることができる構成となっている。
【0013】
上記のように構成された第1可動パネル21をチルト作動させるチルトリンク機構90は、後述するように駆動装置5の駆動ケーブル52a、52bと係合して、第1連結リンク71が所定の位置から後方に移動したとき、図5に示されるように、長穴94aの先端部がピン92cと当接して、ガイドリンク92を後方に引かれる。同時に後方リンク93の後端も上方に持ち上げられ、第1可動パネル21が車両のルーフ10の上方に所定の姿勢を維持しつつ持ち上げられる。各リンクの設定によって、図5に示すように第1可動パネル21の後端は前端より多く持ち上げられ、所謂チルト作動させてチルトアップ状態にする。このとき、第1可動パネル21は持ち上げられつつチルト作動するので、その周囲に取付けられる防水用のシール(図示せず)は、チルト作動時に開口部11端部と摺接しないので摩耗するのを防ぐことができる。
【0014】
次に、図2、図3、図6及び図9を用いて、第1可動パネル21の後方に配置される第2可動パネル22とその作動機構の構成を説明する。
【0015】
第2可動パネル22の下方には前後方向に延びる第2リンク42が固定して取付けられている。第2リンク42の先端部にはヒンジ軸42bが設けられ、ヒンジ軸42bはガイドレール3に前後方向に摺動案内されるスライドプレー73に形成された長穴73aに嵌っている。長穴73aは前方が上方に上がるように傾斜する形状に形成され、第2可動パネル22は閉じているときヒンジ軸42bは長穴73aの低い部分に位置する。また、ヒンジ軸42bにはローラ(図示せず)が同軸に装着され、ヒンジ軸42bが長穴73aの下側にあるとき、このローラはガイドレール3に固定して取付けられたホルダ69内に嵌っていて、第2可動パネル22は図2に示す状前後方向の位置に保持される構成となっている。更に、図3と図12に示されるように第2リンク42の後半部分には前後に延びる長穴42aが形成され、長穴42aに嵌ったピン75aによって第2後方リンク75の一端が回転、移動可能に結合されている。第2後方リンク75の他端はピン75cによって、ガイドレール3に摺動案内される支持ブラケット78に枢支されている。更に第2後方リンク75のピン75aとピン75cの間にはピン75bが固定され、ピン75bは、ガイドレール3に摺動案内されるように設置された第2スライドプレート73に形成された前方が高く、後方が低く傾斜する長穴74aに嵌っている。
【0016】
このような構成で、ヒンジ軸42bに対して長穴73aが後方に移動すると、第2可動パネル22の前端が持ち上げられる。このとき、図6に示されるように、ヒンジ軸42bと同軸に取付けられたローラ42cは、ホルダ69(図2)から上方に外れ、ガイドレール3に支持される。そして、ローラ42cは、ガイドレール3内を前後方向に移動可能となる構成となっている。また、第2リンク42の後端は、後述する作動によって図6において、第2後方リンク75が時計方向に回転し、第2可動パネル22の後端を、前端より更に高く持ち上げ、チルトアップ状態にさせる構成となっている。
【0017】
第3可動パネル23の下方にも、第1、第2可動パネル21、22と同じように、前後方向に延びる第3リンク43が固定して取付けられている。第3リンク43の先端部にはヒンジ軸43bが設けられている。また、図9に良く示されるように、第2スライドプレート73に、長穴74aの上方に位置して長穴74bが形成されている。長穴74bは前後に延び且つ前側が上に持ち上がるように形成され、ヒンジ軸43bがその中に摺動可能に嵌っている。ヒンジ軸43bは、ガイドレール3に前後に摺動可能に取付けられている支持ブラケット79に形成された上下に延びる長穴79aにも係合している。そして、支持ブラケット79に対して第2スライドプレート73が後方に移動することによって、ピン43bを上方に移動させることができる構成となっている。
【0018】
さらに、図4に示されるように第3リンク43の後半部分には前後に延びる長穴43aが形成されている。長穴43aにピン76aによって第3後方リンク76の一端が摺動可能に取付けられ、他端はガイドレール3に固定される支持ブラケット77にピン76cで回転自在に係止されている。第3後方リンク76は、ピン76aとピン76cの間にピン76bを備え、ピン76bは、ガイドレール3に摺動案内される第3スライドプレート74に形成された長穴72aと係合する。長穴72aは前方が後方より高くなるように傾斜した形状で延びている。これによって、第3スライドプレート74が第3後方リンク76に対して後方に移動すると、図4に示されるように、第3後方リンク76を時計方向に回転させて、第3可動パネル23の後端を持ち上げることができる構成となっている。このとき同時に、第2スライドプレート73とピン43bによって、前述のように第3可動パネル23の先端が持ち上げられるが、第3可動パネル23の後端はより高く持ち上げられるように設定され、第3可動パネル23をチルトアップ状態にできる構成となっている。
【0019】
以上のように、各可動パネルのチルトアップが可能にするように構成された、各可動部および連結部材を備えるルーフ開閉装置1について、以下で更に詳しくスライド作動時の連係機構20を含めて説明する。
【0020】
先ず、図11に詳しく示されるように、開口部11の左右に配置されるガイドレール3(図1(a))内にスライダ53が前後方向に摺動可能に配置されている。スライダ53を左右方向に貫通する水平のピン53bが備えている。ピン53bの一端は、図2に示される各可動パネル21、22、23が閉じた状態で、第1チェックリンク63の長手方向に沿った溝部63aに嵌り、また他端は第1連結リンク71の後端に形成された溝71b内に嵌っている。更にスライダ53は、その上部で、駆動ケーブル52a、52bに連結されている。
【0021】
スライダ53の下方に突起するようにスライドピン53aが取付けられ、スライドピン53aは図13に詳細されるように、スライダ53の下に配置された横チェックレバー61に設けられ前後に延びる溝61aに嵌っている。横チェックレバー61の前端はピン61bによって第1のスライドプレートと73に連結され水平面内でガイドレール3に揺動自在となっている。また溝61aはその後端部に屈曲部を有するように形成されて、スライドピン53aが図2に示すように溝61aの前方に位置するときは、横チェックレバー61の後端の突起61cがガイドレール3に設けられた切欠3aに嵌り、横チェックレバー61をガイドレール3に固定する構成となっている。また、スライドピン53aが図6と図13に示すように溝61aの後端に移動すると、屈曲部との作用で突起61cを切欠3aから解除する構成となっている。
【0022】
また、第1連結リンク71の後端に設けられた溝71bは、ピン53bが、図2の位置のときピン53bと係止する窪み部71cを備え、スライダ53の後方移動によって第1連結リンク71を伴って後方に引くことができる。第1連結リンク71が後方へ移動することによって、チルトリンク90は第1可動パネル21を図5に示されるチルトアップ状態にする。そして、ピン53bが図5の位置に到達すると、第1連結リンク71の後端下方に設けられた突起部71dが、ガイドレール3に設けられている切欠3bに嵌る。そして、第1連結リンク71は枢軸71aを中心に、図5の時計方向に回転し、ガイドレール3に固定される。同時にピン53bは窪み部71cから外れ、第1チェックリンク63は第1連結リンク71と分離して、更に後方への移動が可能となる。
【0023】
図3に示されるように、第1チェックリンク63の後端にピン63bが取付けられている。第2スライドプレート73にはピン65eで第1縦チェックレバー65が揺動自在に取付けられている。第1縦チェックレバー65はピン65eの位置から前方に延び、その上端面部65dにピン63bが摺動するように当接している。このために図3の状態では、第1縦チェックレバー65の時計方向回転は阻止されている。また第1縦チェックレバー65の下端面部には突起部65bが形成され、図3の状態で突起部65bはガイドレール3に設けられた切欠3cに係合し、第2スライドプレート73の前後移動を阻止している。スライダ53が後方に移動し、図6に示される状態になると、第1縦チェックレバー65の上端部に形成されたカム溝65aにスライダ53のピン63bが嵌り、第1縦チェックレバー65を時計方向に回転させる。切欠3c(図3)と突起部65bの係合が外れ、第2スライドプレート73の前後移動が可能となる。ピン63bは、第1縦チェックレバー65の係止を解除すると共に、後方に移動することによって、第2スライドプレート73を後方に押し、移動可能とする構成である。
【0024】
更に図9に詳しく示されるように、第2スライドプレート73の前側部分に取付けられたピン74dは、前述の第1チェックリンク63とほぼ同形状をした第2チェックリンク64に形成された長穴64aと係合する。図6に示される位置にスライダ53が移動すると、第2スライドプレート73はピン74dは長穴64aの前端に形成された屈曲部から外れる(図9に詳細する)。したがって、この位置までは第2チェックリンク64と第2スライドプレート73は一体に後方に移動する。更に図7に示すように、第2チェックリンク64の後端部にピン64dが固定され、第2縦チェックレバー66と係合可能となっている。第2縦チェックレバー66はその後端がピン66eで第3スライドプレートに連結されている。第2縦チェックレバー66は第1縦チェックレバー65と同様の形状のカム溝66aを備え、ピン64dが後方に移動し係合しときに、第2縦チェックレバー66を図4の位置から図7の位置に回転させ、下端面部に形成されている突起66bをガイドレール3の切欠3eから解除する構成となっている。
【0025】
一方、図4に示されるように、支持ブラケット79にはコントロールレバー85がピン85bで連結され、コントロールレバー85の後下端に形成された突起85aがガイドレール3の切欠3dに嵌り、支持ブラケット79の移動を係止する構成になっている。
【0026】
更に、図9に詳細に示されるように、支持ブラケット78には、可動パネル22,23のチルト作動中に、ガイドレール3の所定の位置に保持するための第2横チェックレバー62がピン62bで連結されている。第2スライドプレート73の下部に取付けられたスライドピン74aと係合して、第2スライドプレート73が後方に移動し所定の位置に到達したとき、ガイドレール3との係止が解除される構成である。
【0027】
図5の状態から、図6と図7に示される位置へとスライダ53が移動する過程で、第1横チェックレバー61と、第1縦チェックレバー65、第2縦チェックレバー66がガイドレール3との係止から解除されて、第2横チェックレバー62のみがガイドレール3に係止される状態となる。この結果、第1スライドプレート72、第2スライドプレート73および第3スライドプレート74が後方に移動することによって第2可動パネル42と第3可動パネル43が同時にチルト作動し、チルトアップ状態となる。
【0028】
スライダ53が図6に示される位置では、図7と図9に示されるように、第2スライドプレート73後部のピン74cはコントロールレバー85の長穴85cの後端に設けられた屈曲部に達し、突起部85aを持ち上げガイドレール3の切欠3dとの係止から解除する。また、図9に示す位置で、第2チェックリンク64の先端部はガイドレール3の切欠(図示せず)に嵌ることによって下がり、ピン74dが第2チェックリンク64の長穴64aの先端に設けられた屈曲部から解除される。さらに、第2スライドプレート73後部下部のスライドピン74aによって第2横チェックレバーをガイドレール3から解除し、支持ブラケット78を移動可能にする。これらの一連の解除作動によって、スライダ53が図6の位置から更に後方に移動するとき、第2チェックリンク64は図6に示される位置に留められ、且つ第2可動パネル22、第3可動パネル23はチルトアップした状態に保たれ、スライダ53と共に後方に平行に移動する。このとき第2及び第3リンク42、43と第2スライドプレート73、第2後方リンク75との相対的な位置関係も図6の状態に保たれ移動する構成となっている。このとき、第3リンク42の長穴43aに対して第3後方リンク76のピン76aは摺動し第3可動パネル23の姿勢を維持する。
【0029】
スライダ53が更に後方に所定の位置まで移動すると、第1チェックリンク63の先端下側に設けられた突起63c(図6)がガイドレール3に設けられた切欠3fに嵌り係止され、同時にスライダ53のピン53bは第1チェックリンク63の長穴63aの先端部にある屈曲部との係合が解除される。これによって、スライダ53は、第1横チェックレバー61、第1スライドプレート72を介して連結された第2可動パネル22と共に後方に移動する。この移動によって、第2可動パネル22は、図8に示すように、第3可動パネル23の上側に第2可動パネル22が重なるようにして、開口部11を大きく開放できる構成となっている。
【0030】
上記した構成から明らかなように、本発明に関わるルーフ開閉装置1は、複数の可動パネル21、22、23が閉じた図1(a)に示す状態から、単一の駆動装置5を作動させることによって、スライダ53を後方に移動させ、最も前方に位置する第1可動パネルのみをチルトアップさせた図1(b)に示す状態、更にスライダ53を後方に移動させ、すべての可動パネルを一斉にチルトアップさせた図1(c)に示す状態、そして更に図1(d)に示されるように第1可動パネル21以外の可動パネルを後方に移動させて、互いに重ねる位置にして、開口部11を大きく開放させるように作動する。また、閉じる作動行程は上記の行程の逆を辿って行われる。
【0031】
また、上記構成で明らかなように、第1可動パネル21以外の各可動パネル22、23もチルト作動するときに、その前端部も持ち上げられるように作動し、パネルの周囲に配置される防水用のシール(図示せず)が開口部と摺接して磨耗するのを防ぐことができる。
【0032】
【発明の効果】
本発明の構成によって、複数の可動パネルをそれらが開口部を閉じる位置で同時にチルトアップ位置になるように作動させることができるようになって、換気がすばやく出来るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るルーフ開閉装置の作動説明図で、(a)は全閉状態、(b)は最前部の可動パネルのみがチルトアップした状態、(c)複数の可動パネルが同時にチルトアップした状態、(d)最前部の可動パネル以外が後方にスライド作動して開口部を開放した状態を示す。
【図2】図1(a)におけるA部分の側面図である。
【図3】図1(a)におけるB部分の側面図である。
【図4】図1(a)におけるC部分の側面図である。
【図5】図1(b)におけるD部分の側面図である。
【図6】図1(c)におけるE部分の側面図である。
【図7】図1(c)におけるF部分の側面図である。
【図8】図1(d)におけるG部分の側面図である。
【図9】図6のH部分の拡大図である。
【図10】図8のI部分の拡大図である。
【図11】図2のJ−J断面部の部分図である。。
【図12】図3のK−K断面部の部分図である。
【図13】図6のL−L断面部の部分図である。
【符号の説明】
3 ガイドレール
5 駆動装置
10 ルーフ
11 開口部
21、22、23 可動部(第1、第2、第3スライドプレート)
63,64 連結部材(第1、第2チェックリンク)

Claims (2)

  1. ルーフに設けられた開口部を開閉する複数の可動パネルと、
    前記開口部の左右に配置され前記可動パネルを前後方向に案内するガイドレールと、
    前記複数の可動パネルを前記開口部に対してチルト作動及び前後移動させる単一の駆動装置と、
    を備えるルーフ開閉装置において、
    前記ガイドレール内に配置され、前記駆動装置により前後方向に摺動するスライダと、
    前記複数の可動パネルを前記ガイドレールに対して支持する複数の可動部と、
    前記複数の可動部を連結し前記複数の可動パネルを同時にチルト作動させるように前記駆動装置と連動させる連結部材と、を備え、
    前記スライダを後方に移動することで、最も前方に位置する可動パネルのみをチルト作動し、更に前記スライダを後方に移動することで前記複数の可動パネルを同時にチルト作動した状態にすること、
    を特徴とするルーフ開閉装置。
  2. 前記複数の可動パネルはチルト作動するときに、当該可動パネルの前端部を持ち上げるように作動すること、
    を特徴とする請求項1に記載のルーフ開閉装置。
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