JP3899816B2 - シフトロック機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、主に、マニュアルモードを有するオートマチックシフトレバーのシフトロック機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車などの車両に用いられるマニュアルモード付きゲートタイプフロアシフトレバー装置のシフトロック機構としては、図7乃至図9に示すようなものが知られている。
【0003】
このようなものでは、まず、構成を説明すると、車両のフロアパネルに乗員室内上方に向けて突設形成されたセンタシャフトトンネル部1には、自動変速機のマニュアルモード付きゲートタイプフロアシフトレバー装置2が装着されている。
【0004】
このマニュアルモード付きゲートタイプフロアシフトレバー装置2の基軸部2aからは、シフトレバー5が上方に向けて突設されている。
【0005】
このマニュアルモード付きゲートタイプフロアシフトレバー装置2の上方は、図7に示すように、シフトゲート4を開口形成するカバープレート部材3によって覆われていて、このシフトゲート4に沿って、前記シフトレバー5が、移動可能となるように構成されている。
【0006】
また、このマニュアルモード付きゲートタイプフロアシフトレバー装置2には、誤動作を防止するシフトロック装置6が設けられている。
【0007】
このシフトロック装置6には、通電により、内装するピストン部7aを車両前方に向けて移動させるシフトロックソレノイド7が設けられている。
【0008】
また、このシフトロック装置6には、このピストン部7a先端と連結されて、車体に枢着された軸部8aを回動中心として、先端ロック片8bを車両前後方向に揺動させるPレンジロック部材8が設けられている。
【0009】
更に、このシフトロック装置6には、前記シフトレバー5のNレンジ位置から、Rレンジ位置への移動を阻害するリバースロック部材9が設けられている。
【0010】
このリバースロック部材9は、前記リンク部材10を介して前記Pレンジロック部材8と連結されていて、上下方向略中央に設けられて、車体に枢着された軸部9aを回動中心として、先端に形成された先端ロック片9bが車両前後方向に揺動自在となるように構成されている。
【0011】
また、前記Pレンジロック部材8は、前記シフトロックソレノイド7のケース7cとの間に介在されるスプリング部材11によって、車両後方に向けて付勢されている。
【0012】
次に、この従来のマニュアルモード付きゲートタイプフロアシフトレバー装置2及びシフトロック装置6の作用について説明する。
【0013】
この従来のマニュアルモード付きゲートタイプフロアシフトレバー装置2では、自動変速機の機能にマニュアル操作感覚を加えて、A/Tモード(自動変速モード)におけるDレンジ位置から、マニュアルモードに移行させることにより、運転者が手動により変速段を任意にシフトアップさせたり、或いはシフトダウンさせて、所望の変速段を選択できる。
【0014】
また、通常状態では、前記スプリング部材11によって、前記Pレンジロック部材8は、車両後方に向けて付勢されているので、Pレンジ位置に存在するシフトレバー5の側面部5aが、このPレンジロック部材8の先端ロック片8bに当接されて、移動が阻害される。
【0015】
同様に、通常状態では、Nレンジ位置に存在するシフトレバー5の側面部5aが、このリバースロック部材8の先端ロック片8bに当接されて、Rレンジ位置方向への移動が阻害される。
【0016】
このため、所定速度(約8km)以上で走行している状態等、シフト位置が、NレンジからRレンジ位置に移行すると前記自動変速機に障害を発生させる虞のある場合に、不用意なシフト変更が行われることがない。
【0017】
また、車両速度が所定速度以下の場合には、前記シフトロックソレノイド7に通電が行われ、前記スプリング部材11の付勢力に抗して、前記ピストン部7aが車両前方方向へ向けて移動される。
【0018】
このため、連結されたPレンジロック部材8の先端ロック片8bが、図8中二点鎖線で示す位置まで、車両前方方向へ向けて揺動移動されると共に、前記リバースロック部材8の先端ロック片8bも、車両後方方向に向けて揺動移動されて、Rレンジ位置方向への移動が許容される。
【0019】
なお、他のこの種のものとしては、特開平3−89065号公報に記載されているようなものが知られている。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のものでは、前記回動軸9aが、前記Nレンジ位置よりも車幅方向助手席側(図7中紙面左側)で、車両前後方向では、後方位置に存在する。
【0021】
しかも、車両前後方向に揺動するリバースロック部材9の先端ロック片9bは、待避状態では、図7,8中二点鎖線に示すように更に、車両後方に位置してしまう。
【0022】
このため、Dレンジ位置〜マニュアルモード間のシフトレバー5の移動を許容させるため、シフトレバー5と、このリバースロック部材9との間に所定間隔D1のクリアランスを設けなければならない。従って、Nレンジ位置と、Dレンジ位置との間隔D2が増大してしまうといった問題があった。
【0023】
また、マニュアルモードのシフトゲート4内にあるシフトレバー5の車両前後方向へのマニュアル操作に伴う移動を許容させる為、車幅方向でも、マニュアルモードにあるシフトレバー5と、前記リバースロック部材9との間に所定間隔W1のクリアランスを設けなければならない。
【0024】
このため、前記Dレンジ位置と、マニュアルモードのシフトゲート形成位置との間隔W2が増大して、運転席側から離間してしまう為、マニュアルモードの操作性が低下すると共に、前記マニュアルモード付きゲートタイプフロアシフトレバー装置2及びカバープレート部材3の大きさも大きくなってスペース効率が良好であるとは言い難かった。
【0025】
また、図9に示すように、マニュアルモードのシフトゲート14aを、Nレンジ位置よりも運転席側に設けて、前記リバースロック部材9に対する干渉を防止する配置も知られている(本田技研工業株式会社発行カタログプレリュード99PU−K−809第20頁参照)。
【0026】
しかしながら、このような配置では、前記Nレンジ位置を挟んで、助手席側である左側に、A/Tモードを構成するPレンジ,Rレンジ,及びDレンジを含む各変速段固定レンジが設けられていると共に、運転席側である右側にマニュアルモードが位置して左,右に各機構が分散してしまい、更にスペース効率が良好であるとは言い難く、配置の自由度も多くなかった。
【0027】
そこで、本発明の目的は、上記の問題点を解消し、スペース効率が良好で、配置の自由度を向上させることができるコンパクトなマニュアルモード付きゲートタイプフロアシフトレバー装置を提供できるシフトロック機構を提供することにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本願発明の請求項1に記載された発明では、Nレンジ位置からRレンジ位置への移行する際に、車幅方向への移動する部分を有するシフトレバーと、該シフトレバーがNレンジ位置からRレンジ位置へ移行する際に、通常状態で移動を阻害すると共に、待避状態で、移動を許容する誤動作防止爪を、車幅方向で該シフトレバーのRレンジ位置側に設けてなるリバースロック機構とを有するマニュアルモード付きゲートタイプフロアシフトレバー装置のシフトロック機構において、前記誤動作防止爪が、前記シフトレバーのNレンジ位置よりも車両前後方向で前側に車幅方向に沿って設けられた回動軸によって回動自在に軸支されるリバースロック部材の先端に形成されて、該リバースロック部材を、リンク部材を介して、Pレンジロック部材と連結することにより、該Pレンジロック部材の車両前後方向への揺動すると共に、前記回動軸を中心として回動して、上,下方向へ揺動させると共に、前記シフトレバーのマニュアルモード操作位置が、該シフトレバーのNレンジ位置よりも車幅方向でRレンジ位置側に設けられているシフトロック機構を特徴としている。
【0029】
このように構成された請求項1記載のものでは、前記誤動作防止爪が、前記シフトレバーのNレンジ位置よりも車両前後方向で前側に位置するので、前記Nレンジよりも車両後方に位置するDレンジ及び、マニュアルモードとの間に必要とされるクリアランス量を減少させることが出来、配置の自由度を向上させて、コンパクト化を図ることができる。
【0030】
また、Nレンジ位置と、マニュアルモード位置との間の間隔を少なく設定できるので、運転席側にマニュアルモードを近接させて、マニュアルモードの操作性を向上させることができる。
【0031】
そして、請求項2に記載されたものでは、前記シフトレバーのNレンジ位置よりも、車幅方向で、マニュアルモード操作位置側にA/Tモードを構成するPレンジ,Rレンジが設けられている請求項1記載のシフトロック機構を特徴としている。
【0032】
このように構成された請求項2記載のものでは、前記シフトレバーのNレンジ位置よりも、車幅方向で、マニュアルモード操作位置側に、A/Tモードを構成するPレンジ,Rレンジを、前記マニュアルモードと共に、集中させて設けて、更にスペース効率を良好なものとすることができる。
【0033】
また、請求項3に記載されたものでは、前記誤動作防止爪は、前記回動軸を回動中心として、上下方向に回動するように構成すると共に、前記待避状態では、下方に向けて回動することにより、前記シフトレバーの移動経路から外れる請求項1又は2記載のシフトロック機構を特徴としている。
【0034】
このように構成された請求項3記載のものでは、前記誤動作防止爪が、前記回動軸を回動中心として、上下方向に回動するので、動作信頼性が良好である。
【0035】
また、前記待避状態では、下方に向けて回動することにより、前記シフトレバーの移動経路から外れるので、シフトレバーの移動経路と水平方向で同一レベルの空間内に、待避空間を必要としない。
【0036】
このため、更に、スペース効率が良好である。
【0037】
そして、請求項4に記載されたものでは、前記シフトレバーには、前記誤動作防止爪と当接する当接面部が一体に設けられると共に、該当接面部は、該シフトレバー中心部よりも車両前方に向けて所定距離オフセットされている請求項1乃至3記載のシフトロック機構を特徴としている。
【0038】
このように構成された請求項4記載のものでは、前記当接面部が、前記シフトレバーに一体に設けられているので、別途当接面部を構成する部材を追加する必要が無く、製造コストの増大を抑制できる。
【0039】
また、当接面部をシフトレバー中心部よりも車両前方に向けて所定距離オフセットさせることにより、前記リバースロック部材の位置を車両前方に寄せて設定出来、レイアウトの自由度を向上させることができる。
【0040】
更に、請求項5に記載されたものでは、前記誤動作防止爪の車両前後方向後側面は、前記回動軸を中心とする同心円形状を呈している請求項1乃至4記載のシフトロック機構を特徴としている。
【0041】
このように構成された請求項5記載のものでは、前記誤動作防止爪の回動軌跡を小さく設定できるので、前記シフトレバー等と干渉してしまう虞を無くして、更に、スペース効率を向上させることが出来、コンパクトなマニュアルモード付きゲートタイプフロアシフトレバー装置を提供出来る。
【0042】
【発明の実施の形態1】
以下、本発明の具体的な実施の形態1について、図示例と共に説明する。なお、前記従来例と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
【0043】
図1乃至図6は、この発明の実施の形態1のシフトロック機構を示すものである。
【0044】
まず、構成を説明すると、この実施の形態1のシフトロック機構では、車両12のフロアパネル13に乗員室14内上方に向けてセンタシャフトトンネル部15が突設形成されている。
【0045】
このセンタシャフトトンネル部15には、自動変速機のマニュアルモード付きゲートタイプフロアシフトレバー装置16が装着されている。
【0046】
このマニュアルモード付きゲートタイプフロアシフトレバー装置16では、基軸部16aからは、シフトレバー17が上方に向けて突設されている。このシフトレバー17の先端には、シフトノブ17aが設けられている。
【0047】
また、このマニュアルモード付きゲートタイプフロアシフトレバー装置16の上方は、図2に示すように、所定のパターンを有するシフトゲート18が開口形成されたカバープレート部材19によって覆われている。
【0048】
そして、前記シフトレバー17が、このシフトゲート18に沿って、前記Pレンジ〜Rレンジ〜Nレンジ〜Dレンジ〜マニュアルモード18a位置までの間で、移動可能となるように構成されている。
【0049】
更に、このシフトゲート18は、シフトレバー17のうち移動する部分としてのシフトレバー軸部17cが、Nレンジ位置からRレンジ位置への移行する際に運転席DS側と反対側に設けられた助手席NS側に向けて、車幅方向へ移動するようにクランク状に形成されている。
【0050】
このうち、前記Pレンジ位置〜Rレンジ位置〜Nレンジ位置〜Dレンジ位置までによって構成されるいわゆるA/Tモード18a位置と、マニュアルモード18b位置とは、シフトレバー5のNレンジ位置よりも車幅方向でRレンジ位置側に位置するように設けられている。
【0051】
また、このマニュアルモード付きゲートタイプフロアシフトレバー装置16には、誤動作を防止するシフトロック装置20が、車幅方向でシフトレバー5のRレンジ位置側に位置するように設けられている。
【0052】
このシフトロック装置20には、通電により、内装するピストン部7aを車両前方に向けて移動させるシフトロックソレノイド7が設けられている。
【0053】
また、このシフトロック装置20には、Pレンジロック部材8が設けられている。このPレンジロック部材8は、ピストン部7a先端に形成された長孔部7dと遊嵌するピン23を介して、前記ピストン部7aと連結されている。
【0054】
そして、該ピストン部7aの移動に伴って、車体に枢着された軸部8aを回動中心として、先端ロック片8bを車両前後方向に揺動させるように構成されている。
【0055】
このPレンジロック部材8は、図6に示すように、前記シフトロックソレノイド7のケース7cとの間に介されるスプリング部材11によって、車両後方に向けて付勢されている。
【0056】
そして、このシフトロック装置20には、前記シフトレバー17のNレンジ位置からRレンジ位置まで間の移動経路内に介在されることにより、このシフトレバー17Nレンジ位置から、Rレンジ位置への移動を阻害するリバースロック部材21が設けられている。
【0057】
このリバースロック部材21には、前記シフトレバー17のNレンジ位置よりも車両前後方向で前側に車幅方向に沿って設けられた回動軸21aを介して、車体に枢着されていて、この回動軸21aを回動中心として、車両後方方向へ向けて延設された先端に形成される誤動作防止爪22が、上,下方向に揺動自在となるように構成されている。
【0058】
このリバースロック部材21よりも更に、車幅方向助手席寄りには、強度部材25が設けられている。
【0059】
この実施の形態1では、前記誤動作防止爪22の車両前後方向後側面22aは、前記回動軸21aを中心とする同心円Cの周形状に沿う同心円形状を呈している。
【0060】
そして、この誤動作防止爪22の状態が、図1中実線で示ように、上方に回動された上昇位置では、前記シフトレバー17のNレンジ位置からRレンジ位置まで間の移動経路内に介在されることにより、このシフトレバー17のNレンジ位置から、Rレンジ位置への移動が阻害されると共に、図1中二点鎖線で示す下方に回動された待避状態では、前記シフトレバー17のNレンジ位置から、Rレンジ位置への移動が許容されるように構成されている。
【0061】
また、このリバースロック部材21は、前記従来のリンク部材10に比して短いリンク部材24を介して前記Pレンジロック部材8と連結されていて、このPレンジロック部材8の揺動と共に、前記回動軸21aを中心として回動するように構成されている。
【0062】
更に、この実施の形態1では、図4に示すように、前記シフトレバー17には、前記誤動作防止爪22の運転席側側面22bと当接する当接面部17bが、樹脂製材料で構成されて、レバー軸部17cに一体に設けられている。
【0063】
この当接面部17bの位置は、このシフトレバー軸部17c中心部よりも車両前方に向けて所定距離f1オフセットされていると共に、車幅方向でも、所定距離f2助手席側にオフセットされている。
【0064】
次に、この実施の形態1の作用について説明する。
【0065】
この実施の形態1のマニュアルモード付きゲートタイプフロアシフトレバー装置16では、自動変速機の機能にマニュアル操作感覚を加えて、A/Tモード(自動変速モード)におけるDレンジ位置から、マニュアルモードに移行させることにより、運転者が手動により変速段を任意にシフトアップさせたり、或いはシフトダウンさせて、所望の変速段を選択できる。
【0066】
そして、通常状態では、前記スプリング部材11によって、前記Pレンジロック部材8は、車両後方に向けて付勢されているので、Pレンジ位置に存在するシフトレバー17が、このPレンジロック部材8の先端ロック片8bに当接されて、移動が阻害される。
【0067】
同様に、通常状態では、Nレンジ位置に存在するシフトレバー17の当接面部17bが、このリバースロック部材21の誤動作防止爪22の運転席側側面22bに当接されて、Rレンジ位置方向への移動が阻害される。
【0068】
このため、所定速度(約8km)以上で走行している状態等、シフト位置が、NレンジからRレンジ位置に移行すると前記自動変速機に障害を発生させる虞のある場合に、不用意なシフト変更が行われることがない。
【0069】
また、車両速度が所定速度以下の場合には、前記シフトロックソレノイド7に通電が行われ、前記スプリング部材11の付勢力に抗して、前記ピストン部7aが車両前方方向へ向けて移動される。
【0070】
このため、連結されたPレンジロック部材8の先端ロック片8bが、図1中二点鎖線で示す位置まで、車両前方方向へ向けて揺動移動されると共に、前記リバースロック部材21の誤動作防止爪22も、下方向に向けて揺動移動されて、Rレンジ位置方向へのシフトレバー17の移動が許容される。
【0071】
この実施の形態1では、前記誤動作防止爪22が設けられたリバースロック部材21が、前記シフトレバー17のNレンジ位置よりも車両前後方向で前側に位置するので、前記Nレンジよりも車両後方に位置するDレンジ及び、マニュアルモードとの間に必要とされるクリアランス量を減少させることが出来、配置の自由度を向上させて、コンパクト化を図ることができる。
【0072】
図5に示すカバープレート19の上面図では、比較として図中二点鎖線で記載した従来のシフトゲート4の車幅方向の間隔w2に比して、小さい前記シフトレバー17と、前記リバースロック部材21との間の間隔w3を有すると共に、Nレンジ位置と、Dレンジ位置との間隔D3も従来の間隔D2に比して小さく設定出来ることが分かる。
【0073】
このため、マニュアルモード付きゲートタイプフロアシフトレバー装置16及びカバープレートのコンパクト化を行うことが出来る。
【0074】
また、Nレンジ位置と、マニュアルモード位置との間の間隔W3を少なく設定できるので、運転席側にマニュアルモードのシフトゲート18bを近接させて、マニュアルモードの操作性を向上させることができる。
【0075】
そして、前記シフトレバー17のNレンジ位置よりも、車幅方向でマニュアルモードのシフトゲート18b側にA/Tモードを構成するPレンジ,Rレンジが設けられている。
【0076】
このため、前記シフトレバー17のNレンジ位置よりも車幅方向で、マニュアルモードのシフトゲート18b位置側に、前記マニュアルモードと共に、A/Tモードを構成するPレンジ,Rレンジを集中させて設けて、更にスペース効率を良好なものとして、コンパクト化を図ることができる。
【0077】
また、前記リバースロック部材21に設けられた誤動作防止爪22は、前記回動軸21aを回動中心として、上下方向に回動するように構成されていると共に、前記待避状態では、図1中二点鎖線で示すように下方に向けて回動することにより、前記シフトレバー17のNレンジ〜Rレンジ間の移動経路から外れる。
【0078】
前記誤動作防止爪22が、前記回動軸21aを回動中心として、リバースロック部材21が回動することにより、上下方向に移動するので、例えば、シリンダ装置等を用いて上下方向にピストン部材をスライド移動させる機構等に比して、動作信頼性が良好である。
【0079】
また、この誤動作防止爪22は、前記待避状態では、下方に向けて前記リバースロック部材21が回動することにより、前記シフトレバー17のNレンジ位置〜Rレンジ位置間の移動経路から外れるので、シフトレバー17の移動経路と水平方向で同一レベルの空間内に、待避空間を必要としない。このため、更に、スペース効率が良好である。
【0080】
そして、前記シフトレバー17には、前記誤動作防止爪22の運転席側側面22bと当接する当接面部17bが、樹脂製材料で、レバー軸部17cと一体となるように設けられているので、別途当接面部17bを構成する部材を追加する必要が無く、製造コストの増大を抑制できる。
【0081】
また、この当接面部17bは、シフトレバー17のレバー軸部17c中心部よりも車両前方に向けて所定距離f1オフセットされていると共に、車幅方向でも所定距離f2オフセットされているので、更に、前記リバースロック部材21の位置を車両前方に寄せて設定出来、レイアウトの自由度を向上させることができる。
【0082】
更に、この実施の形態1では、前記誤動作防止爪22の車両前後方向後側面22aは、前記回動軸21aを中心とする同心円形状を呈しているので、前記誤動作防止爪22の回動軌跡を、図1中、同心円Cで示す範囲内で小さく設定できる。
【0083】
このため、前記シフトレバー17等と干渉してしまう虞を無くして、更に、スペース効率を向上させることが出来、コンパクトなマニュアルモード付きゲートタイプフロアシフトレバー装置16が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のシフトロック機構を示し、要部の構成を説明する側面図である。
【図2】実施の形態1のシフトロック機構が用いられるマニュアルモード付きゲートタイプフロアシフトレバー装置の斜視図である。
【図3】実施の形態1のシフトロック機構が用いられた車両の車室内の斜視図である。
【図4】実施の形態1のシフトロック機構の動作を説明する要部を上方から見た概念図である。
【図5】実施の形態1のシフトロック機構が用いられたマニュアルモード付きゲートタイプフロアシフトレバー装置で、従来のシフトゲートの大きさとの比較を示す上面図である。
【図6】実施の形態1のシフトロック機構に用いられるシフトロックソレノイド付近の側面図である。
【図7】従来例のシフトロック機構を用いたマニュアルモード付きゲートタイプフロアシフトレバー装置の上面図である。
【図8】従来例のシフトロック機構を用いたマニュアルモード付きゲートタイプフロアシフトレバー装置の車両前後方向断面図である。
【図9】他の従来例のシフトロック機構を用いたマニュアルモード付きゲートタイプフロアシフトレバー装置でシフトゲートパターンを表す上面図である。
【符号の説明】
DS 運転席
NS 助手席
16 マニュアルモード付きゲートタイプフロアシフトレバー装置
17 シフトレバー
17b 当接面
17c レバー軸部(車幅方向へ移動する部分)
18 シフトゲート
18a A/Tモード
18b マニュアルモード
20 シフトロック装置
21 リバースロック部材
21a 回動軸
22 誤動作防止爪
22a 後側面
Claims (5)
- Nレンジ位置からRレンジ位置への移行する際に、車幅方向への移動する部分を有するシフトレバーと、該シフトレバーがNレンジ位置からRレンジ位置へ移行する際に、通常状態で移動を阻害すると共に、待避状態で、移動を許容する誤動作防止爪を、車幅方向で該シフトレバーのRレンジ位置側に設けてなるリバースロック機構とを有するマニュアルモード付きゲートタイプフロアシフトレバー装置のシフトロック機構において、
前記誤動作防止爪が、前記シフトレバーのNレンジ位置よりも車両前後方向で前側に車幅方向に沿って設けられた回動軸によって回動自在に軸支されるリバースロック部材の先端に形成されて、該リバースロック部材を、リンク部材を介して、Pレンジロック部材と連結することにより、該Pレンジロック部材の車両前後方向への揺動と共に、前記回動軸を中心として回動して、上,下方向へ揺動すると共に、前記シフトレバーのマニュアルモード操作位置が、該シフトレバーのNレンジ位置よりも車幅方向でRレンジ位置側に設けられていることを特徴とするシフトロック機構。 - 前記シフトレバーのNレンジ位置よりも、車幅方向で、マニュアルモード操作位置側にA/Tモードを構成するPレンジ,Rレンジが設けられていることを特徴とする請求項1記載のシフトロック機構。
- 前記誤動作防止爪は、前記回動軸を回動中心として、上下方向に回動するように構成すると共に、前記待避状態では、下方に向けて回動することにより、前記シフトレバーの移動経路から外れることを特徴とする請求項1又は2記載のシフトロック機構。
- 前記シフトレバーには、前記誤動作防止爪と当接する当接面部が一体に設けられると共に、該当接面部は、該シフトレバー中心部よりも車両前方に向けて所定距離オフセットされていることを特徴とする請求項1乃至3記載のシフトロック機構。
- 前記誤動作防止爪の車両前後方向後側面は、前記回動軸を中心とする同心円形状を呈していることを特徴とする請求項1乃至4記載のシフトロック機構。
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