JP3897760B2 - 動画像再生装置 - Google Patents

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Description

本発明は、符号化された動画像データを再生する動画像再生装置および動画再生方法に関するものである。
今日、MPEGやH.26Xシリーズなど動画像を符号化する技術が知られている。これらの技術では、1フレームの画像をIピクチャ、Pピクチャ、さらに符号化技術によってはBピクチャにより符号化する。Iピクチャはフレーム内符号化画像でありそのフレームに対応するデータのみから復号できる。Pピクチャ及びBピクチャは他のフレームを予測画像として参照して符号化されたフレーム間符号化画像であり、参照している画像を先に復号しておく必要がある。Pピクチャでは片方向の予測(例えば前方向予測)のみが用いられ、Bピクチャは両方向の予測(前方向予測および後方向予測)が用いられる。
従来より符号化された動画像を高速再生する技術として、特許文献1のように、Iピクチャのみを再生する方法が知られている。しかしこの方法では、通常Iピクチャの数が限られることから(例えば約1秒あたり1枚)、非常にぎこちない再生になるという問題があった。この問題を解決するために、特許文献2のようにPピクチャも復号する技術が知られている。この文献においてはIピクチャ(画像内符号化画像)、Pピクチャ(前方向予測画像)、Bピクチャ(双方向予測画像)からIピクチャとPピクチャを出力することで滑らかに再生することが記載されている。
同様に特許文献3にも、Bピクチャをスキップすることで滑らかな高速再生を行う方法が記載されている。この文献ではさらに再生速度に応じて出力するピクチャの表示回数を可変にする方法についても記載されている。図10は、この技術の構成例を示すブロック図である。データ読み出し部1001は、図示しない入力部から符号化された動画像データ(以下符号化データ)を読み出し、動画像復号部1002に入力する。
以下、動画像復号部1002の内部を詳細に説明する。Bピクチャヘッダ検出部1004は、入力された符号化データからBピクチャを検出し、結果をBピクチャスキップ部1003に伝える。Bピクチャスキップ部1003は検出されたBピクチャをスキップ(すなわち削除)する。そのため復号部1006にはIピクチャ及びPピクチャのみが伝達される。M検出部1005は、符号化データのピクチャ構造からアンカーフレーム(IピクチャおよびPピクチャ)の間隔(Mフレーム)を検出し表示制御部1007に伝える。表示制御部1007は、Mの値および高速再生の再生速度から、どのピクチャを複数回表示するかを制御する。図11を用いて、M=3かつ2倍速再生の場合の、図10の表示制御部1007における表示制御方法を説明する。
図11(a)はIBBPBBP...というピクチャ構造で符号化された動画像の各フレームを示している。この従来技術では、Iピクチャ及びPピクチャのみを復号した上で2フレームに一回の割合で同じフレームを繰り返し表示することで2倍速再生を実現する。たとえば図11(b)に示すように、I2, P5, P8, P11, P14を復号し、これらのうちI2, P8, P14を2回繰り返し表示する。これによって、通常再生では15枚表示するところを8枚だけ表示することで、約2倍速の高速再生が実現できる。このように、Bピクチャを含むピクチャ構造を持つ動画像に対してBピクチャを間引き、再生速度に応じて所定のフレームを複数回表示することで、所望の再生速度でかつ滑らかな再生を可能にしている。
特開昭63−310293号公報 特開平9−200704号公報 特開平11−155129号公報
しかしながら従来の方法では、特許文献1の場合はIピクチャ数が限られることから、非常にぎこちない再生になるという問題があった。また、特許文献2または特許文献3の場合は、Bピクチャを含むピクチャ構造の場合にしか実現できないという問題があった。またBピクチャを含む場合も、単にBピクチャのフレームを間引くだけであるから、残ったIピクチャやPピクチャを復号・表示するだけで動画像再生装置の復号能力を超える場合には実現不可能である。さらに、符号化データの符号化レート(符号化ビットレート)を考慮せずに復号するフレームを決定しているので、符号化レートが高い場合には必要な読み出し速度がメディアからの読み出し速度を超えることになり、その場合も実現不可能である。
本発明はこのような問題を解決し、再生対象とする動画像のピクチャ構造が不明な場合や、動画像再生装置の復号能力やメディアからの読み出し速度が十分ではない場合でも滑らかな高速再生を可能にすることを目的とする。
本発明は、上記の問題を解決するために、の発明は、動画像データ内の指定された位置のデータを読み出すデータ読み出し部と、フレーム内符号化された画像を検索するフレーム内符号化画像検索部と、圧縮された動画像を復号する動画像復号部と符号化レートを算出する符号化レート算出部を備え、高速再生時にフレーム内符号化されたフレーム及びそれに続くフレームを再生する動画像再生装置であって、再生対象となる動画像の符号化レートが大きくなるほど、フレーム内符号化されたフレームを検索する場合の時間間隔を大きくすることを特徴とする。
の発明においてより滑らかに再生するために、第の発明は、第の発明に加え再生対象となる動画像の符号化レートが大きくなるほど、フレーム内符号化されたフレームに続くフレームの復号枚数又は再生枚数を多くすることを特徴とする。
の発明は、動画像データ内の指定された位置のデータを読み出すデータ読み出し部と、フレーム内符号化された画像を検索するフレーム内符号化画像検索部と、圧縮された動画像を復号する動画像復号部と、データの読み出し速度を測るためのデータ読み出し速度算出部を備え、高速再生時にフレーム内符号化されたフレーム及びそれに続くフレームを再生する動画像再生装置であって、データの読み出し速度が小さくなるほど、フレーム内符号化されたフレームを検索する場合の時間間隔を大きくすることを特徴とする。
の発明においてより滑らかに再生するために、第の発明は、第の発明に加えデータの読み出し速度が小さくなるほど、フレーム内符号化されたフレームに続くフレームの復号枚数又は再生枚数を多くすることを特徴とする。
本発明によれば、ピクチャ構造によらず、Iピクチャに続くフレームを復号し表示する構成を取っているために、再生対象とする符号化データにBピクチャが含まれていない場合にも滑らかな高速再生を実現することができる。
また、復号するフレーム数を再生速度に応じて設定するようにしているので、動画像再生装置の復号能力が低い場合でも高速再生を実現することができる。
さらに、符号化レートや読み込み速度に応じて復号するフレームを(具体的には連続復号枚数及び検索の時間間隔を通じて)制御するという構成を取ることで、動画像再生装置の復号能力やメディアからの読み出し速度が十分ではない場合でも、滑らかな高速再生を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
〔第1の実施形態〕
図1は、本発明における動画像再生装置の第1の実施形態を示すブロック図である。
連続復号枚数決定部101は、再生速度を元に連続復号枚数を決定する部分であり本発明の中心的な部分である。データ読み出し部102は、ディスクメディアやメモリカード、ネットワーク等のメディアから符号化データ内の指定された位置のデータを読み出す部分である。動画像復号部103は、符号化データを復号する。
ここで、元の符号化データが動画像の符号化データと音声の符号化データを多重したものである場合は、図示しない多重分離部にて符号化データが動画像の符号化データと音声の符号化データに分離され、動画像の符号化データが動画像復号部103にて処理される。表示制御部104は指定されたタイミングに従って、復号された動画像をモニタ等の表示装置に出力する部分である。フレーム内符号化画像検索部105は、フレーム内符号化された画像(フレーム)を検索する部分であり、検索されたフレーム内符号化フレームの位置(符号化データの先頭からのバイト数やビット数、あるいはディスクメディア上のセクタ番号などで表現される)を出力する。
ここで言葉の定義を行なうと、再生速度がN倍速であるとは、通常再生の再生速度を1倍速として、N倍再生したときの再生速度のことである。またあるフレームのN秒後のフレームとは、通常再生で再生した場合においてあるフレームを表示した後にN秒後に表示されるフレームのことである。
図3は、本発明による高速再生の様子を示すための図である。
図3(a)は、データ読み出し部102から入力される符号化データ(元の符号化データ)のピクチャ構造を示しており、Iピクチャを1秒間隔で挿入し、残りのフレームはPピクチャとして符号化されている。図3(b)は2倍速で再生する場合に復号するフレームを、図3(c)は3倍速で再生する場合に復号するフレームを示している。高速再生時に、フレーム内符号化画像検索部105にてフレーム内符号化されたフレームが見つかると、データ読み出し部102は検索されたフレーム及びそのフレームに続く所定枚数のフレームに対応する符号化データを読み出すと共にこれを動画像復号部103に入力する。表示制御部104では動画像復号部103にて復号されたフレームを所定のタイミングで表示する。
次に所定時間(図3(b)および図3(c)の例では1秒)後のフレーム内符号化されたフレームを検索し、さらにこのフレームに続く所定枚数のフレームを読み出し復号する。表示制御部104では、復号されたフレームを所定のタイミングで再生する。このような動作を繰り返すことによって、指定された再生速度で再生する。
再生速度に2倍が設定された場合、連続復号枚数決定部101は連続復号枚数を3枚と決定し、その結果(「3枚」ということを示す情報)を連続復号枚数として出力する。データ読み出し部102はこの連続復号枚数に従ってフレーム内符号化されたフレーム1枚とそれに続くフレーム2枚に対応する符号化データを読み出し、動画像復号部103は、読み出された符号化データ復号する。
同様にして、再生速度に3倍が設定された場合は、連続復号枚数決定部101は連続復号枚数として「2枚」を出力する。すると、動画像復号部103では、フレーム内符号化されたフレーム1枚とそれに続くフレームと1枚が復号される。
表示制御部104は、復号された各フレームを、元の符号化データのフレームレートを用いて表示する。以下、図3の例を使って説明する。元の符号化データを全て復号した図3(a)を見ると、1秒間の間に6枚であるから元の符号化データのフレームレートは6フレーム/秒である。よって表示制御部104は、図3(b)でも復号された各フレームを6フレーム/秒で表示するよう制御する。結局、元の符号化データで2秒分に相当する符号化データから6枚を復号し、これを6フレーム/秒で表示する。この場合2秒分のデータを1(=6/6)秒で表示することになるため丁度2倍速になる。図3(c)では元の符号化データで3秒分に相当する符号化データから6枚を復号し、これを6フレーム/秒で表示するため3倍速で再生できる。
以上のように本発明では、連続枚数決定部101は再生速度が大きいほど連続して復号する枚数を少なくするよう連続復号枚数を決定する。逆に言えば、再生速度が小さいほど連続復号枚数を多くすることで、連続復号枚数を固定にする場合に比べ、動きを滑らかにして高速再生することが可能となる。
図4は、動画像のピクチャ構造が図3とは異なる場合の動作を示している。図4(a)は元の符号化データのピクチャ構造を示す。図4(b)は2倍速を指定した場合、図4(c)は3倍速を指定した場合に復号されるフレームを示す。
2倍速を指定した図4(b)の場合、連続して3枚表示するため、フレーム内符号化されたIピクチャに続く2枚を読み出し復号する。このとき、最初のIピクチャの後にはPピクチャだけでなくIピクチャも混ざっているが、フレーム内・フレーム間を考慮することなく連続した3枚を復号すればよい。
続いて1秒後のIピクチャに続くフレームは2枚ともBピクチャであるので、先にPピクチャを復号する必要がある。そのため、データ読み出し部102は連続復号枚数にかかわらず、図4(b)の点線で示されるPピクチャまで含めた4枚分の符号化データを読み出す。これらのデータは、符号化データ上では表示順序と異なり、I, P, B, Bの順に並んでいる。動画像復号部103は先ずIピクチャとPピクチャを復号し、それに続いて2枚のBピクチャを復号する。結局、復号するフレームは連続する4枚になるが、表示制御部104の制御によって、表示されるフレームはI, B, Bの3枚となる。
図4(c)に示す3倍速の場合、連続して2枚表示するため、フレーム内符号化されたIピクチャに続く1枚を読み出し復号する。最初のIピクチャとそれに続く1枚の復号・表示については、図4(b)と同様である。続いて1秒後のIピクチャとそれに続く1枚の表示をするためには、データ読み出し部102は図4(c)に点線で示されるPピクチャまで含めた3枚分の符号化データを読み出す。これらのデータは、符号化データ上では表示順序と異なり、I, P, Bの順に連続に並んでいる。動画像復号部103は先ずIピクチャとPピクチャを復号し、それに続いて1枚のBピクチャを復号する。結局、復号するフレームは符号化データ上で連続する3枚になるが、表示制御部104の制御によって、表示されるフレームはIとBの2枚となる。
次に表示制御部104の動作を説明する。図4()の場合、まず、最初のIピクチャから連続して復号された3フレームを、元の符号化データと同じフレームレートで再生する。図4(a)から元の符号化データのフレームレートは10フレーム/秒であるから、図4(b)の最初の3枚は0.3秒で再生される。次に3枚目のフレームを0.2秒表示したままとする。さらに1秒後のIピクチャから連続して復号された3フレームについても、3フレームを0.3秒で再生した後、3枚目のフレームを0.2秒表示したままとする。以降この動作を繰り返す。このようにすれば、元の符号化データで1秒分に相当する動画像を0.5秒で表示することになり、2倍速が実現できる。
同様にして図4(c)では、元の符号化データで1秒分に相当する動画像を1/3秒(約0.33秒)で表示することにより3倍速で再生する。具体的にはIピクチャから連続して復号した2枚を0.2秒で再生し、その後2枚目のフレームを0.13秒表示したままとすることで実現する。
以上に説明した例では、図3の場合と異なり復号されたフレームの表示間隔が一定ではないが、表示制御部104の動作を変更して、ほぼ等間隔で表示させることも可能である。例えば、図4(b)では連続復号された3枚を1/6秒(約1.67秒)間隔で表示し、図4(c)では連続復号された2枚を1/6秒(約1.67秒)間隔で表示するように制御すればよい。
図5は、さらに別のピクチャ構造の場合を示している。図5(a)は元の符号化データのピクチャ構造を示している。図5(b)は2倍速再生、図5(c)は3倍速再生の場合に復号されるフレームである。仮に図3、図4の場合と同様に2倍速の場合に連続する3枚を復号すると、3枚目は次に検索して復号する予定の1秒後のIピクチャになる。同じフレームを2回復号する意味は無いので3枚目は復号しない。しかし2枚だけ再生することにしても次のような問題がある。すなわち、表示制御部104によって元の符号化データのフレームレートと同じフレームレートで再生を行なう場合、復号された連続する2枚のフレーム(IピクチャおよびPピクチャ)を再生すると1秒かかることになる。この場合、元の符号化データで1秒分に相当する動画像を1秒で表示することになり結局1倍速になってしまう。
この問題を避けるため、2枚復号するのではなく1枚だけ復号することとする。一般に、IピクチャをS秒間隔(ここでS秒間隔とは、通常再生で再生した場合に表示間隔がS秒となるフレームの時間間隔のことである)で検索し、Iピクチャとそれに続くX枚のフレームを復号し再生することで、M倍速の高速再生を実現する場合には、復号されたフレームをS/M秒で表示する必要がある。従って、X枚分の表示時間が、S/M秒を超えるフレームについては復号しない(もしくは表示しない)で破棄ことにする。(ここでのMは、「背景技術」の説明で用いたMとは異なる意味を持っている。)なお、制御に余裕を持たせるためS/M―K(但しKは所定の定数)を超える場合には復号しないという制御を行っても良い。
図5(b)の場合を用いて再度説明すると、検索時間間隔S=1秒、再生速度M=2倍であり、(S/M)=(1/2)秒である。この場合、復号したフレームを元の符号化データのフレームレート(0.5フレーム/秒)で表示すると、1枚の表示は1/2秒であるから上記一般化した条件を満たすが、2枚分の表示には1秒かかるため(S/M)=(1/2)を越えてしまう。従って、2枚を復号しても2枚目は表示せずに破棄するか、もしくは2枚目の復号を行なわない。よって、再生するフレームとしてはIピクチャ1枚のみになる。
図5(c)の3倍速の例では、Iピクチャを1秒ごとに検索する方法では実現できないため、Iピクチャを2秒ごとに検索し、かつ連続する1枚を復号・表示している。ところで、これまでの説明では表示制御部104の動作として、高速再生用に復号されたフレームを表示するフレームレートを、元の符号化データのフレームレートと同じ(あるいはそれ以下)としたが、動画像復号部の復号能力及び表示部の表示能力に余裕があるならば、より高いフレームレートで再生しても良い。
また上記までの説明では、高速再生を行なう場合に、Iピクチャとそれに続く連続したフレームを再生する例を説明したが、必ずしも連続している必要はない。すなわちIピクチャに続くフレームについては1枚おきに再生するものでも良い。勿論1枚おきではなく2枚おきや3枚おきやそれ以上でも良い。この場合連続復号枚数とは、Iピクチャ及びそれに続いて表示用に復号するフレームの枚数という意味になる。
次に、フレーム内符号化されたフレームを検索するときに必要なフレーム内符号化画像検索部105の動作を説明する。図7は、フレーム内画像検索部の第1の構成例である。この構成例では、フレーム内符号化画像検索部は、インデックスデータをデータから読み出すインデックスデータ読み出し部701と、読み出されたデータを保持するインデックスデータ保持部702と、インデックスデータを解析するインデックスデータ解析部703とから構成される。符号化データの中には、フレーム内符号化画像についてそのフレームの表示時刻と符号化データ内の位置を記録したインデックスと呼ばれるデータを持つものがある。
このような符号化データの場合には図7に示した構成のフレーム内符号化画像検索部を用いてフレーム内符号化画像を検索することができる。まず、所望の時刻(高速再生の場合には現在の表示時刻のS秒後に当たる時刻)を示すフレーム内符号化画像を検索する。次にそのフレームの符号化データ内の位置を出力する。このとき所望の時刻に合致するフレームがない場合には、最も近い時刻のフレームを抜き出しても良いし、所望の時刻の直後のフレームを抜き出しても良い。
さて、符号化データによってはインデックスを持たないものがある。この場合は、図8に示したフレーム内符号化画像検索部の第2の構成例を用いて検索を行なうことができる。図8のフレーム内符号化画像検索部は、フレームヘッダを読み出すフレームヘッダ読み出し部801と、フレームヘッダ解析部802から構成される。
符号化データは、通常、そのフレームの表示時刻とピクチャ種別を示すフレームヘッダと、動画データそのもののフレームデータによって構成される。現在のフレームのS秒後の表示時刻を持つフレーム内符号化画像を検索する場合、現在のフレームに続くフレームのフレームヘッダを読み出し、そのフレームがフレーム内符号化画像であるかを解析する。フレーム内符号化画像であれば表示時刻と符号化データ内の位置を保持する。フレーム内符号化画像でなければ、次のフレームのフレームヘッダを読み出し、フレーム内符号化画像であるかを解析する。この動作を、所望の表示時刻となる、後の時刻のフレーム内符号化画像まで続ける。発見されたフレーム内符号化画像のうち、所望の表示時刻にあたるフレームの符号化データ内の位置を出力する。このとき所望の時刻に合致するフレームがない場合には、最も近い時刻のフレームを抜き出しても良いし、所望の時刻の直後のフレームを抜き出しても良い。
〔第2の実施形態〕
第2の実施形態の説明を行う前に、符号化データのフレームレートと高速再生の速度から、連続復号枚数を決定する手法について説明する。
第1の実施形態では、再生速度から一意に決まる値としてフレーム内符号化されたフレームとそれに続くフレームの枚数、すなわち連続復号枚数を指定した(2倍速であれば3枚、3倍速であれば2枚)が、この指定方法では図4で示した例のように指定した枚数では滑らかに再生するための枚数が不足する場合や、図5で示した例のようにそのままでは枚数が多過ぎるために破棄する必要がでてくる場合がある。以下、このような問題を解決するための、連続復号枚数の決め方を説明する。
図6は、S秒間隔毎にIピクチャを検索しIピクチャとそれに続くXフレームを復号し、かつ、M倍速で再生する場合を説明している例である。M倍速で再生するためには、検索して得られたIピクチャの間隔が元々S秒であるから、高速再生時の表示間隔はS/M秒とする必要がある。ここでIピクチャ及びそれに続くフレームをNフレーム/秒で再生する場合、Xフレーム表示するのにX/N秒かかる。
この場合、Iピクチャの表示間隔をS/Mとする必要があるので、高速再生の動作は、Iピクチャとそれに続くフレームX枚をX/N秒間再生して、最後のX枚目をS/M−X/N秒間再生したままとするという動作を繰り返すことになる。滑らかに再生するにはあるフレームを再生したままとする区間を小さくすれば良いのだからS/M−X/Nを最も小さい値にしたとき、すなわちS/M−X/Nをゼロにしたときが最適である。よって連続復号枚数Xは、Xについて、S/M−X/N=0の式を解くと、X=(S×N)/Mとすれば良い。このように、検索時の時間間隔S、再生速度M及び表示フレームレートNから最適な連続復号枚数Xを決定することができる。なお、制御に余裕を持たせるためX=(S×N)/M―K(但しKは所定の定数)という決定方法でも良い。
結局、上記の動作は、X枚をNフレーム/秒で復号・再生するというものであるから、上記の高速再生の実現に必要な復号能力及び表示能力は、フレームレートNで復号及び表示が可能なことである。ところでフレームレートNは、表示時のフレームレートであるから入力された符号化データや再生速度Mによらずに自由に選択することができる。従って、本発明の動画像再生装置では復号能力や表示能力が十分でない場合も滑らかに高速再生することが可能である。
次に、符号化データの符号化レートも考慮した例として第2の実施形態を説明する。
図2は本発明における第2の実施の形態を示すブロック図である。新規に、符号化レートを算出する符号化レート算出部206が追加になっている点を除くと第1の実施形態と同じ構成である。第1の実施形態と同様、S秒間隔毎のIピクチャを検索し、Iピクチャとそれに続くXフレームを復号し、かつ、M倍速で再生する場合を説明する。
M倍速で再生するために、検索されたIピクチャを表示する間隔をS/M秒とし、その時間内にX枚表示する必要があるのであるから、メディアからもS/M秒の間にX枚分のデータを読み込まなくてはならない。よって符号化レートをRビット/秒とすると必要な読み出し速度は、単位をビット/秒とすると、
(R×X/N)/(S/M)=R×M×X/(S×N)になる。
このように、必要な読み出し速度は符号化レートR及び再生速度Mに比例する。そのため符号化レートRや再生速度Mが大きくなると最終的にはメディアの読み出し能力を超えることになり再生できなくなる。よって、符号化レートRが大きい場合、再生速度によっては読み出し速度を下げないと再生できない。本発明では、1つの方法では、符号化レートRが高いほど連続復号枚数Xを少なくするように制御する。またもう1つの方法では、符号化レートRが高いほど検索時間間隔Sを大きくするように制御する。
〔第3の実施形態〕
次に、メディアからのデータの読み出し速度を直接測定する場合の例として第3の実施形態を説明する。
図9は本発明における第3の実施の形態を示すブロック図である。
新規に、データの読み出し速度を算出する読み出し速度算出部906が追加になっている点を除くと、第1の実施形態と同じ構成である。第2の実施形態と同様、S秒間隔毎のIピクチャを検索しIピクチャとそれに続くXフレームを復号し、かつ、M倍速で再生する場合に、必要な読み出し速度はR×M×X/(S×N)ビット/秒になる。逆にデータの読み出し速度がDと決まると、D ≧ R×M×X/(S×N)を満たす必要がある。
この式を満たさない場合、所望の高速再生ができないことになる。そのため読み込み速度Dが小さい場合には右辺を小さくする工夫をする必要がある。本発明の1つの方法は、データの読み出し速度Dが小さくなるほど、連続復号枚数Xを少なくするように制御する。本発明の1つの方法は、データの読み出し速度が小さくほど、検索の時間間隔Sを大きくするように制御する。
〔第4の実施形態〕
第4の実施形態は、第2もしくは第3の実施形態と同じ構成であるが制御の方法が異なる。本実施形態では、データの読み出し能力に無理をかけることなく滑らかな動画再生を行なうことを目的としている。
データの読み出しにかかる時間は、指定した位置から読み出すために符号化データ内をシークする時間と、指定した位置から連続したデータを読み出す時間の和で決まる。Iピクチャを検索して読み出すためには、シークが必要なためシーク時間が必要であるが、2枚目以降のフレームを読み出す場合には、シークは不要なためデータを読み出す時間のみが必要である。また、2枚目以降のフレームは通常フレーム間符号化されたフレームであるので、Iピクチャに比べて1枚当り通常3分の1〜6分の1程度の符号量で済む。
上述したように2枚目以降はシークが不要であること、及び2枚目以降は符号量が小さく済むことが多いことから、連続して復号する枚数を増やしても必要なデータ量があまり変化せずデータの読み出しにかかる時間は通常大きくは変わらない。逆に言えば、連続復号枚数Xを少なくしても必要な読み込み速度を小さくする効果は小さい。従って、データの読み込み速度が十分でない場合に、必要な読み込み速度を小さくするためには、連続復号枚数Xを少なくする方法よりも検索の時間間隔Sを大きくするほうが効果は高い。
さて、第2の実施形態で説明したように、高速再生の動作は、Iピクチャとそれに続くX枚をX/N秒間再生して、最後のX枚目をS/M−X/N秒間再生したままとするというものであり、S/M−X/Nをゼロに近づけた方が滑らかに再生できる。符号化レートが大きい場合や読み込み速度が小さい場合の対応として検索の時間間隔Sを大きくした場合、そのままではS/M−X/Nが大きくなるために再生がぎこちなくなるという問題がある。この値(S/M−X/N)を小さくするには、表示のフレームレートNを小さくするか、連続復号枚数Xを大きくする必要があるが、表示のフレームレートNを小さくした場合も表示が滑らかではなくなる問題がある。よって、本発明の1つ方法では、符号化レートが高いほど連続復号枚数Xを多くするように制御する。また本発明の1つの方法では、読み込み速度が小さいほど連続復号枚数Xを多くするように制御する。
本発明の第1の実施形態の動画像再生装置を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態の動画像再生装置を示すブロック図である。 再生対象となる動画像データのピクチャ構造を示す図(同図(a))、2倍速で再生するときの復号フレームを示す図(同図(b))、3倍速で再生するときの復号フレームを示す図(同図(c))である。 再生対象となる動画像データのピクチャ構造を示す図(同図(a))、2倍速で再生するときの復号フレームを示す図(同図(b))、3倍速で再生するときの復号フレームを示す図(同図(c))である。 再生対象となる動画像データのピクチャ構造を示す図(同図(a))、2倍速で再生するときの復号フレームを示す図(同図(b))、3倍速で再生するときの復号フレームを示す図(同図(c))である。 再生対象となる動画像データのピクチャ構造を示す図(同図(a))、M倍速で再生するときの復号フレームを示す図(同図(b))である。 フレーム内符号化画像検索部の第1の構成例を示すブロック図である。 フレーム内符号化画像検索部の第2の構成例を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態の動画像再生装置を示すブロック図である。 従来の動画像再生装置のブロック図である。 再生対象となる動画像データのピクチャ構造を示す図(同図(a))、2倍速で再生するときの復号フレームを示す図(同図(b))である。
符号の説明
101 連続復号枚数決定部
102 データ読み出し部
103 動画像復号部
104 表示制御部
105 フレーム内符号化画像検索部
201 連続復号枚数決定部
202 データ読み出し部
203 動画像復号部
204 表示制御部
205 フレーム内符号化画像検索部
206 符号化レート算出部
701 インデックスデータ読み出し部
702 インデックスデータ保持部
703 インデックスデータ解析部
801 フレームヘッダ読み出し部
802 フレームヘッダ解析部
901 連続復号枚数決定部
902 データ読み出し部
903 動画像復号部
904 表示制御部
005 フレーム内符号化画像検索部
906 データ読み出し速度算出部
1001 データ読み出し部
1002 動画像復号部
1003 Bピクチャスキップ部
1004 Bピクチャヘッダ検出部
1005 M検出部
1006 符号化復号部
1007 表示制御部

Claims (4)

  1. 動画像データ内の指定された位置のデータを読み出すデータ読み出し部と、
    フレーム内符号化された画像を検索するフレーム内符号化画像検索部と、
    圧縮された動画像を復号する動画像復号部と
    符号化レートを算出する符号化レート算出部を備え、
    高速再生時にフレーム内符号化されたフレーム及びそれに続くフレームを再生する動画像再生装置であって、再生対象となる動画像の符号化レートが大きくなるほど、フレーム内符号化されたフレームを検索する場合の時間間隔を大きくすることを特徴とする動画像再生装置。
  2. 再生対象となる動画像の符号化レートが大きくなるほど、フレーム内符号化されたフレームに続くフレームの復号枚数又は再生枚数を多くすることを特徴とする請求項記載の動画像再生装置。
  3. 動画像データ内の指定された位置のデータを読み出すデータ読み出し部と、
    フレーム内符号化された画像を検索するフレーム内符号化画像検索部と、
    圧縮された動画像を復号する動画像復号部と、
    データの読み出し速度を測るためのデータ読み出し速度算出部を備え、
    高速再生時にフレーム内符号化されたフレーム及びそれに続くフレームを再生する動画像再生装置であって、データの読み出し速度が小さくなるほど、フレーム内符号化されたフレームを検索する場合の時間間隔を大きくすることを特徴とする動画像再生装置。
  4. データの読み出し速度が小さくなるほど、フレーム内符号化されたフレームに続くフレームの復号枚数又は再生枚数を多くすることを特徴とする請求項記載の動画像再生装置。
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