JP2008211474A - 記録装置および再生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】再生時の復号処理に通常速度再生と同程度の処理能力しか必要とせず、符号化時にあらかじめ設定した複数の再生速度での再生を可能とする記録装置および再生装置を提供する。
【解決手段】記録装置において、複数の設定再生速度に対応した復号対象のピクチャを指定するための再生速度制御情報を付加した符号化ストリームを記録媒体5に記録し、再生装置において、読み出し制御部34により、外部から入力される再生速度指示と記録媒体5から読み出した再生速度制御情報とに基づき、再生速度に応じて必要なピクチャの符号化データのみを記録媒体5から読み出すように読み出し部31を制御する。
【選択図】図5

Description

本発明は、動画像信号を圧縮符号化して記録媒体に記録し、記録媒体から読み出して再生する際に、記録時と異なる再生速度やフレームレートで再生を可能とする記録装置および再生装置に関する。
近年、画像情報のデジタル化に伴い、MPEG−2(ISO/IEC 13818−2)に代表される画像符号化方式が標準化され普及している(非特許文献1参照)。MPEG−2ではピクチャ単位で符号化を行い、ピクチャ内符号化を行うIピクチャと、参照ピクチャからの予測を用いたピクチャ間符号化を行うPピクチャおよびBピクチャを用いて符号化を行っている。
画像信号を記録した記録媒体を再生する際には、通常の再生速度以外に高速再生や低速再生といった特殊再生機能が必須となっており、再生装置にもこのような特殊再生機能が求められている。
従来の再生装置では、通常の再生速度以外の速度で再生する場合には、すべてのピクチャを復号するのではなく、再生速度に応じて必要なピクチャのみを復号し再生している。例えば3倍速再生を行う場合では、3枚おきのピクチャを復号して再生する。
しかし、MPEG−2のようなピクチャ間予測を用いた符号化方式では、PピクチャやBピクチャを復号する際に参照画像が既に復号されている必要があり、Iピクチャから順次復号していかなければならないため、必要なピクチャのみを復号することができない。そこで、必要なピクチャを復号する替わりに、そのピクチャに時間的に近いIピクチャのみを復号して再生することも考えられるが、この方法では高速再生の際に再生画像の動きが滑らかにならないことがあった。
そこで、任意の速度で復号処理を行った後にレート変換手段により所定のフレームレートに変換して再生することにより高速再生を実現する技術が特許文献1に開示されている。
特開平7−250306号公報 Information Technology−Generic Coding of Moving Pictures and Associated Audio:Video(ITU−T Rec. H.262 | ISO/IEC 13818−2)、1995年
しかしながら、上記特許文献1に開示された技術では、任意の速度で復号処理を行う必要があるため、高速再生を行う場合、その速度に合わせた高速な復号処理を行う必要があり、復号手段に高い処理能力が要求される。例えば3倍速再生を行う場合、通常の3倍の速度で復号処理を行い、最終的に復号された3枚のピクチャのうち1枚のみが再生出力される。したがって、実際には再生出力されない2枚のピクチャを復号するために、通常速度再生の3倍の復号処理を行うので、3倍の処理能力を必要とする。
画像の高精細化とともに復号手段に求められる処理能力も増大しており、このように通常速度再生の何倍もの高い処理能力が要求される構成では実現することが困難となっている。
本発明は上記に鑑みてなされたもので、再生時の復号処理に通常速度再生と同程度の処理能力しか必要とせず、符号化時にあらかじめ設定した複数の再生速度での再生を可能とする記録装置および再生装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、入力される画像信号をピクチャ単位でピクチャタイプに応じて符号化してピクチャの符号化データを生成し、予め設定される複数の設定再生速度に対応して定めたピクチャタイプ配列の符号化ストリームを生成する符号化手段と、前記複数の各設定再生速度に対応した復号対象となるピクチャをそれぞれ指定するための再生速度制御情報を生成し、この再生速度制御情報を前記符号化ストリーム内の所定の位置に付加する再生速度制御情報付加手段と、前記再生速度制御情報を付加した前記符号化ストリームを記録データとして記録媒体に記録する記録手段とを備えることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の記録装置により前記記録媒体に記録された前記記録データを読み出す読み出し手段と、この読み出し手段で読み出した前記記録データから前記ピクチャの符号化データと前記再生速度制御情報とを分離する分離手段と、外部から入力される再生速度指示および前記分離手段により分離された前記再生速度制御情報に基づいて、前記記録データから復号対象となるピクチャの符号化データを読み出すように前記読み出し手段を制御する読み出し制御手段と、この読み出し制御手段に制御されて前記読み出し手段により読み出され、前記分離手段により分離された前記復号対象となるピクチャの符号化データを復号する復号手段とを備えることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、入力される画像信号をピクチャ単位でピクチャタイプに応じて符号化し、予め設定される複数の設定再生速度に対応して定めたピクチャタイプ配列の符号化ストリームであり、第1のフレームレートとして設定した符号化ストリームを生成する符号化手段と、前記複数の設定再生速度は前記第1のフレームレートと、前記第1のフレームレートとは異なる第2のフレームレートとのそれぞれに応じて予め設定される再生速度であり、前記複数の各設定再生速度に対応した復号対象のピクチャをそれぞれ指定するための再生速度制御情報を生成し、この再生速度制御情報を前記符号化ストリーム内の所定の位置に付加する再生速度制御情報付加手段と、前記再生速度制御情報を付加した前記符号化ストリームを記録データとして記録媒体に記録する記録手段とを備えることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3に記載の記録装置により前記記録媒体に記録された前記記録データを読み出す読み出し手段と、この読み出し手段で読み出した前記記録データから前記ピクチャの符号化データと前記再生速度制御情報とを分離する分離手段と、前記分離手段で分離された前記符号化データを復号し、得られた画像信号を外部に出力するとともに、前記符号化データから前記第1のフレームレートを取得する復号手段と、前記復号手段で復号された前記画像信号が供給される表示装置が表示可能なフレームレートを取得する表示能力検出手段と、外部から入力される再生速度指示、前記分離手段により分離された前記再生速度制御情報、前記復号手段により取得した前記第1のフレームレート、および前記表示能力検出手段により取得した前記表示装置が表示可能なフレームレートに基づいて、前記記録データから復号対象となるピクチャの符号化データを読み出すように前記読み出し手段を制御する読み出し制御手段とを備えことを特徴とする。
本発明によれば、記録装置において、複数の設定再生速度に対応して復号対象となるピクチャを指定するための再生速度制御情報を付加した符号化ストリームを記録媒体に記録し、再生装置において、外部から入力される再生速度指示および再生速度制御情報に基づいて、復号対象となるピクチャの符号化データを記録媒体から読み出して復号するので、再生時の復号処理に通常速度再生と同程度の処理能力しか必要とせず、符号化時にあらかじめ設定した複数の再生速度での再生を行うことができる。
以下、本発明を実施するための最良の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態に係る記録装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように第1の実施の形態に係る記録装置は、ユーザ操作に応じて入力される複数の設定再生速度に対応したピクチャタイプの配列になるような順序で入力画像信号をピクチャ単位で圧縮符号化する符号化部1と、符号化部1で生成した符号化データを蓄積するバッファ2と、バッファ2に蓄積された符号化データの符号量を監視しながら、ユーザ操作に応じて入力される複数の設定再生速度に対応して復号対象となるピクチャを指定するための再生速度制御情報を生成し、これをバッファ2に蓄積した符号化ストリームに付加する再生速度制御情報付加部3と、再生速度制御情報を付加した符号化ストリームを記録データとして記録媒体5に記録する記録部4とを備える。
次に、図1に示す記録装置の動作について説明する。符号化部1は、ユーザ操作に応じて入力される複数の設定再生速度に対応したピクチャタイプの配列になるような順序で入力画像信号をピクチャ単位で圧縮符号化し、符号化データをバッファ3に蓄積する。
図2は複数の再生速度で再生する際に再生されるピクチャを示す図であり、通常速度以外の設定再生速度が3倍速および12倍速である場合を示す。図2において、I,P,Bはそれぞれの画像のピクチャタイプを示す。図2はMPEG−2符号化方式を用いてIピクチャの周期が12、参照画像となるIピクチャまたはPピクチャの周期が3となるように符号化された符号化ストリームのピクチャを符号化順に示している。
図2(a)に示すように、この符号化ストリームをすべて復号して再生することにより通常速度再生が可能となる。また、図2(b)に示すように、Bピクチャ以外の参照画像となるピクチャのみを復号して再生することにより3倍速再生ができる。また、図2(c)に示すように、Iピクチャのみを復号して再生することにより12倍速再生が可能となる。
ここで、記録媒体5としてハードディスクのようにランダムアクセスが可能な記録媒体を想定する。高速再生を含む再生時には、記録媒体5からすべての符号化ストリームを読み出す必要がなく、再生するピクチャを復号するために必要なピクチャの符号化データのみを読み出して復号すればよい。図2に示した例では、再生ピクチャと、その復号のために必要なピクチャとは一致している。したがって、再生速度制御情報付加部3は、各再生速度に合わせて必要なピクチャの符号化データのみを読み出すことを可能にする再生速度制御情報を付加する。
図3は第1の実施の形態において再生速度制御情報付加部3が付加する再生速度制御情報を示す図である。再生速度制御情報は、ピクチャの符号化データ間に挿入される。MPEG−2ではピクチャをはじめとする各レイヤの先頭にユニークなスタートコードが挿入されているが、再生速度制御情報の先頭にも同様にユニークなスタートコード11を挿入する。ユニークなスタートコード11の例として、MPEG−2規格で未定義のスタートコードである以下の32ビットのコードを割り当てる。
‘00000000000000000000000110110110’
スタートコード11に続いて再生速度の種類に応じたエントリが続く。このエントリは、エントリの最後を示すエンドフラグ12と、再生速度を示す倍速数13と、その再生速度で再生するために必要となる次のピクチャの符号化データへのオフセット14とからなる。
エンドフラグ12は、‘0'のときは次のエントリが存在することを示し、‘1'のときは最終エントリであることを示す。倍速数13は、例えば再生速度の数値であり、通常速度再生の場合は‘1'、3倍速再生の場合は‘3'、12倍速再生の場合は‘12'という値である。また、オフセット14は、次に復号する必要のあるピクチャの符号化データまでに読み飛ばす符号化データの符号量である。
図4は第1の実施の形態において再生速度制御情報が付加された後の符号化ストリームを示す図である。この例では、3倍速再生のエントリと12倍速再生のエントリとが記録された再生速度制御情報21がピクチャI0の直後に挿入され、ピクチャP3、P6、P9の直後には、それぞれ3倍速再生のエントリが記録された再生速度制御情報22,23,24が挿入される。
ピクチャI0の直後に挿入される再生速度制御情報21では、通常速度再生のオフセットは‘0'となり、3倍速再生のオフセットは、ピクチャB1の符号化データの符号量Pic1とピクチャB2の符号化データの符号量Pic2とを合計した値となる。同様に、12倍速再生のオフセットは、ピクチャB1〜B11,P3,P6,P9の符号量Pic1〜Pic11の合計に、ピクチャP3,P6,P9の直後に挿入される再生速度制御情報22,23,24の符号量Info3,Info6,Info9を加算した値となる。
ピクチャP3の直後に挿入される再生速度制御情報22に記録される3倍速再生のオフセットは、ピクチャB4の符号化データの符号量Pic4とピクチャB5の符号化データの符号量Pic5とを合計した値となる。同様に、再生速度制御情報23に記録されるオフセットは、ピクチャB7の符号化データの符号量Pic7とピクチャB8の符号化データの符号量Pic8とを合計した値となり、再生速度制御情報24に記録されるオフセットは、ピクチャB10の符号化データの符号量Pic10とピクチャB11の符号化データの符号量Pic11とを合計した値となる。
通常速度再生のオフセットは常に‘0'となるため、再生速度制御情報からエントリを省略することができる。図4に示す再生速度制御情報21〜24では通常速度再生のエントリを省略している。また、ピクチャB1,B2,B4,B5,B7,B8,B10,B11,…は通常速度再生時のみ必要なピクチャであり、これらのピクチャの直後には再生速度制御情報を挿入する必要がない。
そして、記録部4は、図4に示すような再生速度制御情報が付加された後の符号化ストリームを記録データとして記録媒体5に記録する。
次に、図1に示す記録装置で記録媒体5に記録された記録データを読み出して再生する再生装置について説明する。
図5は本発明の第1の実施の形態に係る再生装置の構成を示すブロック図である。図5に示すように第1の実施の形態に係る再生装置は、図1に示す記録装置で記録媒体5に記録された記録データからピクチャの符号化データと再生速度制御情報とを読み出す読み出し部31と、読み出し部31で読み出したピクチャの符号化データと再生速度制御情報とを分離する再生速度制御情報分離部32と、再生速度制御情報分離部32により分離された符号化データを復号する復号部33と、外部から入力される再生速度指示および再生速度制御情報分離部32により分離された再生速度制御情報に基づいて、記録データから復号対象となるピクチャの符号化データを読み出すように読み出し部31を制御する読み出し制御部34とを備える。
次に、図5に示す再生装置の動作について説明する。記録媒体5には上述の記録装置により、図4に示すような再生速度制御情報が付加された符号化ストリームが記録されている。
図4に示す符号化データが入力されると、読み出し部31は、まずピクチャI0の符号化データおよび再生速度制御情報21を読み出す。再生速度制御情報分離部32は、ピクチャI0の符号化データと再生速度制御情報21とを分離して、ピクチャI0の符号化データを復号部33に供給するとともに、再生速度制御情報21を読み出し制御部34に供給する。
読み出し制御部34にユーザ操作に基づく再生速度指示として「3倍速再生」という情報が入力された場合、読み出し制御部34は、再生速度制御情報21から倍速数が‘3'のエントリを選択し、そのオフセット値を読み出す。ここでは、ピクチャB1の符号量Pic1とピクチャB2の符号量Pic2との合計がオフセット値であり、読み出し制御部34は、このオフセット値を読み飛ばし指示信号として読み出し部31に供給する。
読み出し部31は、読み出し制御部34からの読み飛ばし指示信号にしたがって、ピクチャB1,B2の符号化データを読み飛ばし、ピクチャP3の符号化データから読み出しを行う。ピクチャP3の符号化データに続いて再生速度制御情報22を読み出した後は、同様に再生速度制御情報分離部32および読み出し制御部34により読み飛ばし指示信号を生成し読み出し部31を制御する。
以後、再生速度制御情報分離部32が再生速度制御情報を検出し分離するたびに上記の動作を繰り返す。また、読み出し制御部34に再生速度指示として「12倍速再生」という情報が入力された場合、読み出し制御部34は、再生速度制御情報21から倍速数が‘12'のエントリを選択してそのオフセット値を読み出し、以下上記と同様に読み出し部31を制御する。
そして、復号部33は、再生速度制御情報分離部32によって分離された符号化データを復号して画像信号を生成し、これを外部に出力する。
このように第1の実施の形態によれば、記録装置において、再生速度制御情報を付加した符号化ストリームを記録媒体5に記録し、再生装置において、外部から入力される再生速度指示および再生速度制御情報に基づき、再生速度に応じて必要なピクチャの符号化データのみを記録媒体5から読み出し、復号部33によって復号する。これにより、復号部33が通常速度再生の処理能力しか備えていない場合でも、符号化時にあらかじめ設定した複数の再生速度での良好な高速再生を実現することができる。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態に係る記録装置は、上記第1の実施の形態で説明した図1に示す記録装置と同様の構成であるが、第1の実施の形態では符号化時のフレームレートと再生時のフレームレートが同じである場合を想定していたのに対して、第2の実施の形態では符号化時のフレームレートと異なる複数の再生時のフレームレートで再生することを想定する。
第2の実施の形態においては、記録装置の符号化部1および再生速度制御情報付加部3には、ユーザ操作に応じて第1のフレームレートと、この第1のフレームレートと異なる第2および第3のフレームレートと、前記第1のフレームレートと第2および第3のフレームレートとに応じて設定される複数の設定再生速度とが入力される。そして、符号化部1は、第1のフレームレートで、複数の設定再生速度に対応したピクチャタイプの配列になるような順序で入力画像信号をピクチャ単位で圧縮符号化し、符号化ストリームを生成する。また、符号化部1は、入力された第2のフレームレートを、生成した符号化ストリームのフレームレートとしてヘッダ情報に記述する。
図6は複数の再生速度で再生する際に再生されるピクチャを示す図であり、符号化時の画像信号のフレームレート(第1のフレームレート)が240フレーム/秒で、Iピクチャの周期が48、参照画像となるIピクチャまたはPピクチャのピクチャ周期が8となるように符号化された符号化ストリームのピクチャを符号化順に示したものである。また、この符号化ストリームはフレームレート(第2のフレームレート)が60フレーム/秒として符号化ストリームのヘッダ情報に記述されているものとする。
この図6に示す符号化ストリームを第2のフレームレートであるフレームレート60フレーム/秒(60P)で復号し、フレームレート60フレーム/秒で表示可能な表示装置に表示する場合、図6(a)に示すように、符号化ストリームをすべて再生することにより1/4倍速再生が可能となる。また、図6(b)に示すように、4ピクチャに1回復号して再生することにより通常速度再生が可能となり、図6(c)に示すように、Bピクチャ以外の参照画像となるピクチャのみを復号して再生することにより2倍速再生が可能となり、図6(d)に示すように、Iピクチャのみを再生することにより12倍速再生が可能となる。
同様に、この図6に示す符号化ストリームを第3のフレームレートであるフレームレート30フレーム/秒(30P)で復号しフレームレート30フレーム/秒で表示可能な表示装置に表示する場合、図6(a)に示すように、符号化ストリームをすべて再生することにより1/8倍速再生が可能となる。また、図6(b)に示すように、4ピクチャに1回復号して再生することにより2分の1低速再生が可能となり、図6(c)に示すように、Bピクチャ以外の参照画像となるピクチャのみを復号して再生することにより通常速度再生が可能となり、図6(d)に示すように、Iピクチャのみを再生することにより6倍速再生が可能となる。
図7は第2の実施の形態において再生速度制御情報付加部3が付加する再生速度制御情報を示す図である。図7に示すように第2の実施の形態における再生速度制御情報は、図3に示した第1の実施の形態の再生速度制御情報に対して、再生速度を示す各エントリにスローフラグ15を追加した構成である。
スローフラグが‘0'のときは高速再生を示し、‘1'のときは低速再生を示す。高速再生時の倍速数は、第1の実施の形態で説明したとおりであるが、低速再生時の倍速数は低速再生の速度を表す。例えば1/4倍速再生の場合‘4'、1/8倍速再生の場合‘8'という値である。
図8は第2の実施の形態において再生速度制御情報が付加された後の符号化ストリームを示す図である。再生速度制御情報の倍速数には、符号化ストリームのヘッダ情報に記述されているフレームレート(第2のフレームレート)を基準とした倍速数を記述する。
ピクチャI0の直後に挿入される再生速度制御情報51には、1/4倍速再生のエントリ、通常速度再生のエントリ、2倍速再生のエントリ、および12倍速再生のエントリが記録される。ピクチャB4,B12の直後に挿入される再生速度制御情報52,54には、1/4倍速再生のエントリと通常速度再生のエントリとが記録される。ピクチャP8の直後に挿入される再生速度制御情報53には、1/4倍速再生のエントリ、通常速度再生のエントリ、および2倍速再生のエントリが記録される。各再生速度制御情報の各エントリには、第1の実施の形態と同様に、次に復号する必要のあるピクチャの符号化データまでに読み飛ばす符号化データの符号量がオフセット値として記録される。
次に、図8に示すような再生速度制御情報が付加された後の符号化ストリームが記録された記録媒体5を再生する再生装置について説明する。
図9は本発明の第2の実施の形態に係る再生装置の構成を示すブロック図である。図9に示すように第2の実施の形態に係る再生装置は、記録媒体5に記録された記録データからピクチャの符号化データと再生速度制御情報とを読み出す読み出し部41と、読み出し部41で読み出したピクチャの符号化データと再生速度制御情報とを分離する再生速度制御情報分離部42と、再生速度制御情報分離部42により分離された符号化データを復号するとともに、復号時のフレームレートを出力する復号部43と、復号された画像信号を表示する表示装置46が表示可能なフレームレートを取得する表示能力検出部44と、外部から入力される再生速度指示、再生速度制御情報分離部42により分離された再生速度制御情報、復号部43における復号時のフレームレート、および表示能力検出部44により検出された表示装置46が表示可能なフレームレートに基づいて、記録データから復号対象となるピクチャの符号化データを読み出すように読み出し部41を制御する読み出し制御部45とを備える。
次に、図9に示す再生装置の動作について説明する。記録媒体5には上述の記録装置により、図8に示すような再生速度制御情報が付加された符号化ストリームが記録されている。
図8に示す符号化データが入力されると、読み出し部41は、まずピクチャI0の符号化データおよび再生速度制御情報51を読み出す。再生速度制御情報分離部42は、ピクチャI0の符号化データと再生速度制御情報51とを分離して、ピクチャI0の符号化データを復号部43に供給するとともに、再生速度制御情報51を読み出し制御部45に供給する。復号部43は、再生速度制御情報分離部42によって分離された符号化データを復号し、復号時のフレームレート60フレーム/秒を得る。また、復号部43は、再生速度制御情報分離部32によって分離された符号化データを復号して画像信号を生成し、これを表示装置46に出力する。
表示能力検出部44は、表示装置46が表示可能なフレームレートを取得する。例えば、表示装置46の表示能力が60フレーム/秒であると仮定した場合、表示能力検出部44は表示能力情報として60フレーム/秒を得る。
読み出し制御部45にユーザ操作に基づく再生速度指示として「通常速度再生」という情報が入力された場合、読み出し制御部45は、再生速度制御情報51から倍速数が‘1'のエントリを選択し、そのオフセット値を読み出す。ここでは、ピクチャB1〜B3の符号量Pic1〜Pic3の符号量の合計がオフセット値であり、読み出し制御部45は、このオフセット値を読み飛ばし指示信号として読み出し部41に供給する。
そして、読み出し部41は、読み出し制御部45からの読み飛ばし指示信号にしたがって、ピクチャB1〜B3の符号化データを読み飛ばし、ピクチャB4の符号化データから読み出しを行う。ピクチャB4の符号化データに続いて再生速度制御情報52を読み出した後は、同様に再生速度制御情報分離部42および読み出し制御部45により読み飛ばし指示信号を生成し読み出し部41を制御する。以後、再生速度制御情報分離部42が再生速度制御情報を検出し分離するたびに上記の動作を繰り返す。
また、読み出し制御部45に再生速度指示として「1/4倍速再生」という情報が入力された場合、読み出し制御部45は、各再生速度制御情報からスローフラグが‘1'で倍速数が‘4'のエントリを選択し、そのオフセット値である0を読み飛ばし指示信号として出力する。同様に、読み出し制御部45は、再生速度指示が「2倍速再生」の場合はスローフラグが‘0'で倍速数が‘2'のエントリを、「12倍速再生」の場合はスローフラグが‘0'で倍速数が‘12'のエントリをそれぞれ選択して読み出し部41を制御する。
表示能力検出部44で検出された表示装置46の表示能力が30フレーム/秒であると仮定した場合、表示能力検出部44は表示能力情報として30フレーム/秒を得る。この場合、表示装置46の表示能力が復号部43における復号時のフレームレートである60フレーム/秒と異なるため、符号化データのフレームレートである60フレーム/秒と表示能力である30フレーム/秒との関係から、読み出し制御部45は、ユーザ操作に基づく再生速度指示によって指示される再生速度の2倍の再生速度のエントリを選択する。
例えば、読み出し制御部45に再生速度指示として「通常速度再生」という情報が指示された場合、読み出し制御部45は、その2倍の再生速度である「2倍速再生」のエントリであるスローフラグが‘0'で倍速数が‘2'のエントリを各再生速度制御情報から選択する。同様に、読み出し制御部45は、再生速度指示が「1/8倍速再生」の場合はスローフラグが‘1'で倍速数が‘4'のエントリを、「1/2倍速再生」の場合はスローフラグが‘0'で倍速数が‘1'のエントリを、「1/6倍速再生」の場合はスローフラグが‘0'で倍速数が‘12'のエントリをそれぞれ選択して読み出し部41を制御する。
このように第2の実施の形態によれば、記録装置において、再生速度制御情報を付加した符号化ストリームを記録媒体5に記録し、再生装置において、外部から入力される再生速度指示、再生速度制御情報、復号時のフレームレート、および表示装置46の表示能力情報に基づき、再生速度に応じて必要なピクチャの符号化データのみを記録媒体5から読み出し、復号部33によって復号する。これにより、復号部43が通常速度再生の処理能力しか備えていない場合でも、表示装置46の表示能力に合わせて良好な通常速度再生や低速再生、高速再生を実現することが可能となる。
本発明の第1の実施の形態に係る記録装置の構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態において複数の再生速度で再生する際に再生されるピクチャを示す図である。 第1の実施の形態における再生速度制御情報を示す図である。 第1の実施の形態において再生速度制御情報が付加された後の符号化ストリームの一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る再生装置の構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態において複数の再生速度で再生する際に再生されるピクチャを示す図である。 第2の実施の形態における再生速度制御情報を示す図である。 第2の実施の形態において再生速度制御情報が付加された後の符号化ストリームを示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る再生装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 符号化部
2 バッファ
3 再生速度制御情報付加部
4 記録部
5 記録媒体
31 読み出し部
32 再生速度制御情報分離部
33 復号部
34 読み出し制御部
41 読み出し部
42 再生速度制御情報分離部
43 復号部
44 表示能力検出部
45 読み出し制御部
46 表示装置

Claims (4)

  1. 入力される画像信号をピクチャ単位でピクチャタイプに応じて符号化してピクチャの符号化データを生成し、予め設定される複数の設定再生速度に対応して定めたピクチャタイプ配列の符号化ストリームを生成する符号化手段と、
    前記複数の各設定再生速度に対応した復号対象となるピクチャをそれぞれ指定するための再生速度制御情報を生成し、この再生速度制御情報を前記符号化ストリーム内の所定の位置に付加する再生速度制御情報付加手段と、
    前記再生速度制御情報を付加した前記符号化ストリームを記録データとして記録媒体に記録する記録手段と
    を備えることを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置により前記記録媒体に記録された前記記録データを読み出す読み出し手段と、
    この読み出し手段で読み出した前記記録データから前記ピクチャの符号化データと前記再生速度制御情報とを分離する分離手段と、
    外部から入力される再生速度指示および前記分離手段により分離された前記再生速度制御情報に基づいて、前記記録データから復号対象となるピクチャの符号化データを読み出すように前記読み出し手段を制御する読み出し制御手段と、
    この読み出し制御手段に制御されて前記読み出し手段により読み出され、前記分離手段により分離された前記復号対象となるピクチャの符号化データを復号する復号手段と
    を備えることを特徴とする再生装置。
  3. 入力される画像信号をピクチャ単位でピクチャタイプに応じて符号化し、予め設定される複数の設定再生速度に対応して定めたピクチャタイプ配列の符号化ストリームであり、第1のフレームレートとして設定した符号化ストリームを生成する符号化手段と、
    前記複数の設定再生速度は前記第1のフレームレートと、前記第1のフレームレートとは異なる第2のフレームレートとのそれぞれに応じて予め設定される再生速度であり、前記複数の各設定再生速度に対応した復号対象のピクチャをそれぞれ指定するための再生速度制御情報を生成し、この再生速度制御情報を前記符号化ストリーム内の所定の位置に付加する再生速度制御情報付加手段と、
    前記再生速度制御情報を付加した前記符号化ストリームを記録データとして記録媒体に記録する記録手段と
    を備えることを特徴とする記録装置。
  4. 請求項3に記載の記録装置により前記記録媒体に記録された前記記録データを読み出す読み出し手段と、
    この読み出し手段で読み出した前記記録データから前記ピクチャの符号化データと前記再生速度制御情報とを分離する分離手段と、
    前記分離手段で分離された前記符号化データを復号し、得られた画像信号を外部に出力するとともに、前記符号化データから前記第1のフレームレートを取得する復号手段と、
    前記復号手段で復号された前記画像信号が供給される表示装置が表示可能なフレームレートを取得する表示能力検出手段と、
    外部から入力される再生速度指示、前記分離手段により分離された前記再生速度制御情報、前記復号手段により取得した前記第1のフレームレート、および前記表示能力検出手段により取得した前記表示装置が表示可能なフレームレートに基づいて、前記記録データから復号対象となるピクチャの符号化データを読み出すように前記読み出し手段を制御する読み出し制御手段と
    を備えことを特徴とする再生装置。
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