JP3897638B2 - タイヤ成形装置における光学式変位センサ - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、タイヤ成形装置における光学式変位センサに関し、より詳細にはタイヤ製造時のゴムストリップ材料の送り出しにおけるゴムストリップ材料の弛み変位量と、被測定物の有無とを共に計測できる光学式変位センサに関する。
【0002】
【従来の技術】
タイヤ製造時の射出成形機から連続的に射出されるゴムストリップ材料を成形ドラムに巻き込む作業においては、図3に示すように、ゴムストリップ材料20(被測定物)の弛み量Dを変位センサ11で検出しながら、射出成形機(図示しない)の射出速度や成形ドラム(図示しない)の回転速度を増減してゴムストリップ材料20の送りを制御しており、このゴムストリップ材料20の弛み量Dを検出する変位センサ11に、三角測量法を原理とするレーザー変位センサを用いている。
【0003】
このレーザー変位センサ11は、投光部11aからレーザー光を放射し、この放射光がゴムストリップ材料20で反射される。この反射された光を受光部11bで受光し、受光部11bの位置検出素子(PSD)や受光素子(CCD)等上の光スポットの位置から三角測量法の原理を用いて、ゴムストリップ材料20までの距離Lを測定している。
【0004】
この測定においては、測定精度に対応して測定可能な範囲Mが決まっており、ゴムストリップ材料20が遠くなったり、近くなったりして測定範囲Mを超えると計測不可能となる。
【0005】
そして、一般に市販されているレーザー変位センサの多くは、この計測不可能となった時に、ダーク(Dark:暗)信号と称する一定のアナログ信号を出力するが、このダーク信号は直前のアナログ信号レベルを保持する場合が多い。
【0006】
一方、射出成形機から連続的に射出されるゴムストリップ材料をタイヤ成形ドラムに巻き込む作業において、作業途中のゴムストリップ材料の切断や作業終了時の材料切れが生じると、タイヤ成形ドラム等が空回りしてしまい、製造工程が乱れるので、このゴムストリップ材料の切断や材料切れを検出して、タイヤ成形ドラム等を停止する必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の市販されているレーザー変位センサでは、ゴムストリップ材料の切断や材料切れの場合に、ダーク信号が発せられるが、弛み量が測定可能な範囲外となったか、ゴムストリップ材料が存在しなくなったかを区別して検知することはできず、適切な制御を行うことができないという問題がある。
【0008】
そして、レーザー変位センサで、ゴムストリップ材料等の被測定物の切断や材料切れを検知しようとすると、計測可能範囲を拡大する必要が生じるが、計測精度を維持しながら計測範囲が広くしようとすると、センサの検出部の機構が大きくなってしまうという問題が生じる。
【0009】
特に、タイヤ成形等の作業スペースが狭く、センサを配置できるスペースが限られていることが多いので、ゴムストリップ材料の有無の検出のために、新たなセンサを設けたり、大きなセンサを設けようとすると、設置場所の問題が生じ、実質的に配置できないという問題がある。
【0010】
本発明の目的は、被測定物の変位量の測定と共に、被測定物の有無の検出も行うことができる小型で安価なタイヤ成形装置における光学式変位センサを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためのタイヤ成形装置における光学式変位センサは、射出成形機から射出されるゴムストリップ材料を成形ドラムに巻き付けるタイヤ成形装置において使用する光学式変位センサであって、投光部と受光部を有し、前記投光部から放射され被測定物で反射された光を前記受光部で受けて前記被測定物との距離を測定するレーザー変位センサと、前記被測定物が存在しない時に前記投光部から放射される光を入射する受光器を備えて構成される。
【0012】
あるいは、射出成形機から射出されるゴムストリップ材料を成形ドラムに巻き付けるタイヤ成形装置において使用する光学式変位センサであって、投光部と受光部を有し、前記投光部から放射され被測定物で反射された光を前記受光部で受けて前記被測定物との距離を測定するレーザー変位センサと、前記被測定物が存在しない時に前記投光部から放射される光を反射する反射鏡と、該反射鏡によって反射された光を入射する受光器を備えて構成される。
【0013】
このレーザー変位センサは、三角測量法に基づいて所定の測定範囲内における被測定物の変位量を測定するタイプのものが構造が簡単で小型で安価であるので、好ましいが、その他のものであっても、レーザー光を放射するタイプのものであればよい。
【0014】
この構成によれば、被測定物の有無の検出にレーザー変位センサの光源を利用することができるので、フォトトランジスタ等の受光器のみを新たに設けるだけで、被測定物の有無を検出できるようになる。しかも、受光器の信号もON/OFF信号だけでよいので、小型で安価なものを使用できる。
【0015】
その上、レーザー変位センサで放射するレーザー光は外乱に強いので、被測定物から離れた位置に受光器を配置することができ、更に、反射鏡を使用することにより、受光器をレーザー変位センサの近傍に配置できるので、配線等が容易となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施の形態のタイヤ成形装置における光学式変位センサについて説明する。
【0017】
図1は、本発明の第1の実施の形態のタイヤ成形装置における光学式変位センサ10の周囲を示す図で、タイヤ成形において、ゴムストリップ材料20をローラ30側に送り出す際に、光学式変位センサ10を使用して、タイヤ成形作業のゴムストリップ材料20の射出制御における弛み変位量の測定とゴムストリップ材料20の有無の検出を行いながら、制御器40でゴムストリップ材料20の送り出しを制御している図である。
【0018】
図1に示すように、光学式変位センサ10は、レーザー変位センサ11と受光器12とから構成され、このレーザー変位センサ11は、レーザー光を投光する投光部11aと、被測定物20で反射された光を受光する受光部11bを有して形成される。そして、投光部11aから放射したレーザー光がゴムストリップ材料20で反射され、この反射された光を受光部11bで受光し、受光部11bの位置検出素子(PSD)や受光素子(CCD)等上の光スポットの位置から三角測量法の原理を用いて、ゴムストリップ材料20までの距離Lを測定し、変位量Dを出力する。
【0019】
そして、受光器12は、受光時にON信号を出力し、非受光時にOFF信号を出力するセンサであり、フォトトランジスタ等で形成され、ゴムストリップ材料20が存在しない時に、レーザー変位センサ11が投光するレーザー光を入射できる部位に配置される。
【0020】
この光学式変位センサ10によれば、ゴムストリップ材料20が存在する場合には、レーザー変位センサ11から放射されるレーザー光はゴムストリップ材料20に遮られて受光器12に到達しないので、OFF信号が出力され、ゴムストリップ材料20が存在しない場合には、レーザー変位センサ11から放射されるレーザー光はゴムストリップ材料20に遮られることなく、受光器12に到達するので、ON信号が出力される。このON/OFF信号により、ストリップ材料20の有無を検出することができる。なお、受光器12が非受光時にON信号を出力し、受光時にOFF信号を出力する場合には、ON/OFFが逆となる。
【0021】
そして、ゴムストリップ材料20がある場合には、レーザー変位センサ11により、弛み変位量Dを測定することができる。つまり、投光部11aから放射されるレーザー光が、ゴムストリップ材料20で反射して受光部11bに入射するので、三角測量法の原理を用いて距離L及び弛み変位量Dを測定でき、弛み変位量Dの大きさに従った信号が出力される。なお、ゴムストリップ材料20が存在しなくなった時は、直前の信号レベルを保持するダーク信号を出力するが、これがダーク信号であるか否かは、受光器12の出力で容易に判定できる。
【0022】
図2に示すように、第2の実施の形態のタイヤ成形装置における光学式変位センサ10Aは、レーザー変位センサ11と受光器12とミラー(反射鏡)13とから構成される。
【0023】
この光学式変位センサ10Aでは、レーザー変位センサ11が投光するレーザー光を入射できる部位にミラー13が配置され、このミラー13で反射されたレーザー光を入射できる部位に受光器12が配置される。これ以外は第1の実施の形態と同じである。
【0024】
この光学式変位センサ10Aによれば、ゴムストリップ材料20が存在する場合には、レーザー変位センサ11から放射されるレーザー光はゴムストリップ材料20に遮られてミラー13及び受光器12に到達しないので、OFF信号が出力され、ゴムストリップ材料20が存在しない場合には、レーザー変位センサ11から放射されるレーザー光はゴムストリップ材料20に遮られることなく、ミラー13に到達し、反射して受光器12に到達するので、ON信号が出力される。このON/OFF信号により、ゴムストリップ材料20の有無を検出することができる。また、レーザー変位センサ11による弛み変位量Dの測定は、第1の実施の形態と同様に行われる。
【0025】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明のタイヤ成形装置における光学式変位センサによれば、タイヤ成形装置において、スペースの限られた場所であっても、小型の受光器や反射鏡を増設するだけで、被測定物の弛み量等の変位量の測定と共に、被測定物の存在の有無も同時に検出できるようになるので、被測定物の送りを適切に制御できるようになる。
【0026】
また、この構成によれば、被測定物の有無の検出を行うための機能をレーザー変位センサに追加して、レーザー変位センサの構造を大きくする必要がないので、このレーザー変位センサを小型のままにしておくことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のタイヤ成形装置における光学式センサを配置した測定部分の構成を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態のタイヤ成形装置における光学式センサを配置した測定部分の構成を示す図である。
【図3】従来技術のレーザー変位センサを配置した測定部分の構成を示す図である。
【符号の説明】
10,10A 光学式変位センサ
11 レーザー変位センサ
11a 投光部
11b 受光部
12 受光器
13 ミラー(反射鏡)
20 ゴムストリップ材料(被測定物)
30 ローラ
40 制御装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、タイヤ成形装置における光学式変位センサに関し、より詳細にはタイヤ製造時のゴムストリップ材料の送り出しにおけるゴムストリップ材料の弛み変位量と、被測定物の有無とを共に計測できる光学式変位センサに関する。
【0002】
【従来の技術】
タイヤ製造時の射出成形機から連続的に射出されるゴムストリップ材料を成形ドラムに巻き込む作業においては、図3に示すように、ゴムストリップ材料20(被測定物)の弛み量Dを変位センサ11で検出しながら、射出成形機(図示しない)の射出速度や成形ドラム(図示しない)の回転速度を増減してゴムストリップ材料20の送りを制御しており、このゴムストリップ材料20の弛み量Dを検出する変位センサ11に、三角測量法を原理とするレーザー変位センサを用いている。
【0003】
このレーザー変位センサ11は、投光部11aからレーザー光を放射し、この放射光がゴムストリップ材料20で反射される。この反射された光を受光部11bで受光し、受光部11bの位置検出素子(PSD)や受光素子(CCD)等上の光スポットの位置から三角測量法の原理を用いて、ゴムストリップ材料20までの距離Lを測定している。
【0004】
この測定においては、測定精度に対応して測定可能な範囲Mが決まっており、ゴムストリップ材料20が遠くなったり、近くなったりして測定範囲Mを超えると計測不可能となる。
【0005】
そして、一般に市販されているレーザー変位センサの多くは、この計測不可能となった時に、ダーク(Dark:暗)信号と称する一定のアナログ信号を出力するが、このダーク信号は直前のアナログ信号レベルを保持する場合が多い。
【0006】
一方、射出成形機から連続的に射出されるゴムストリップ材料をタイヤ成形ドラムに巻き込む作業において、作業途中のゴムストリップ材料の切断や作業終了時の材料切れが生じると、タイヤ成形ドラム等が空回りしてしまい、製造工程が乱れるので、このゴムストリップ材料の切断や材料切れを検出して、タイヤ成形ドラム等を停止する必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の市販されているレーザー変位センサでは、ゴムストリップ材料の切断や材料切れの場合に、ダーク信号が発せられるが、弛み量が測定可能な範囲外となったか、ゴムストリップ材料が存在しなくなったかを区別して検知することはできず、適切な制御を行うことができないという問題がある。
【0008】
そして、レーザー変位センサで、ゴムストリップ材料等の被測定物の切断や材料切れを検知しようとすると、計測可能範囲を拡大する必要が生じるが、計測精度を維持しながら計測範囲が広くしようとすると、センサの検出部の機構が大きくなってしまうという問題が生じる。
【0009】
特に、タイヤ成形等の作業スペースが狭く、センサを配置できるスペースが限られていることが多いので、ゴムストリップ材料の有無の検出のために、新たなセンサを設けたり、大きなセンサを設けようとすると、設置場所の問題が生じ、実質的に配置できないという問題がある。
【0010】
本発明の目的は、被測定物の変位量の測定と共に、被測定物の有無の検出も行うことができる小型で安価なタイヤ成形装置における光学式変位センサを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためのタイヤ成形装置における光学式変位センサは、射出成形機から射出されるゴムストリップ材料を成形ドラムに巻き付けるタイヤ成形装置において使用する光学式変位センサであって、投光部と受光部を有し、前記投光部から放射され被測定物で反射された光を前記受光部で受けて前記被測定物との距離を測定するレーザー変位センサと、前記被測定物が存在しない時に前記投光部から放射される光を入射する受光器を備えて構成される。
【0012】
あるいは、射出成形機から射出されるゴムストリップ材料を成形ドラムに巻き付けるタイヤ成形装置において使用する光学式変位センサであって、投光部と受光部を有し、前記投光部から放射され被測定物で反射された光を前記受光部で受けて前記被測定物との距離を測定するレーザー変位センサと、前記被測定物が存在しない時に前記投光部から放射される光を反射する反射鏡と、該反射鏡によって反射された光を入射する受光器を備えて構成される。
【0013】
このレーザー変位センサは、三角測量法に基づいて所定の測定範囲内における被測定物の変位量を測定するタイプのものが構造が簡単で小型で安価であるので、好ましいが、その他のものであっても、レーザー光を放射するタイプのものであればよい。
【0014】
この構成によれば、被測定物の有無の検出にレーザー変位センサの光源を利用することができるので、フォトトランジスタ等の受光器のみを新たに設けるだけで、被測定物の有無を検出できるようになる。しかも、受光器の信号もON/OFF信号だけでよいので、小型で安価なものを使用できる。
【0015】
その上、レーザー変位センサで放射するレーザー光は外乱に強いので、被測定物から離れた位置に受光器を配置することができ、更に、反射鏡を使用することにより、受光器をレーザー変位センサの近傍に配置できるので、配線等が容易となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施の形態のタイヤ成形装置における光学式変位センサについて説明する。
【0017】
図1は、本発明の第1の実施の形態のタイヤ成形装置における光学式変位センサ10の周囲を示す図で、タイヤ成形において、ゴムストリップ材料20をローラ30側に送り出す際に、光学式変位センサ10を使用して、タイヤ成形作業のゴムストリップ材料20の射出制御における弛み変位量の測定とゴムストリップ材料20の有無の検出を行いながら、制御器40でゴムストリップ材料20の送り出しを制御している図である。
【0018】
図1に示すように、光学式変位センサ10は、レーザー変位センサ11と受光器12とから構成され、このレーザー変位センサ11は、レーザー光を投光する投光部11aと、被測定物20で反射された光を受光する受光部11bを有して形成される。そして、投光部11aから放射したレーザー光がゴムストリップ材料20で反射され、この反射された光を受光部11bで受光し、受光部11bの位置検出素子(PSD)や受光素子(CCD)等上の光スポットの位置から三角測量法の原理を用いて、ゴムストリップ材料20までの距離Lを測定し、変位量Dを出力する。
【0019】
そして、受光器12は、受光時にON信号を出力し、非受光時にOFF信号を出力するセンサであり、フォトトランジスタ等で形成され、ゴムストリップ材料20が存在しない時に、レーザー変位センサ11が投光するレーザー光を入射できる部位に配置される。
【0020】
この光学式変位センサ10によれば、ゴムストリップ材料20が存在する場合には、レーザー変位センサ11から放射されるレーザー光はゴムストリップ材料20に遮られて受光器12に到達しないので、OFF信号が出力され、ゴムストリップ材料20が存在しない場合には、レーザー変位センサ11から放射されるレーザー光はゴムストリップ材料20に遮られることなく、受光器12に到達するので、ON信号が出力される。このON/OFF信号により、ストリップ材料20の有無を検出することができる。なお、受光器12が非受光時にON信号を出力し、受光時にOFF信号を出力する場合には、ON/OFFが逆となる。
【0021】
そして、ゴムストリップ材料20がある場合には、レーザー変位センサ11により、弛み変位量Dを測定することができる。つまり、投光部11aから放射されるレーザー光が、ゴムストリップ材料20で反射して受光部11bに入射するので、三角測量法の原理を用いて距離L及び弛み変位量Dを測定でき、弛み変位量Dの大きさに従った信号が出力される。なお、ゴムストリップ材料20が存在しなくなった時は、直前の信号レベルを保持するダーク信号を出力するが、これがダーク信号であるか否かは、受光器12の出力で容易に判定できる。
【0022】
図2に示すように、第2の実施の形態のタイヤ成形装置における光学式変位センサ10Aは、レーザー変位センサ11と受光器12とミラー(反射鏡)13とから構成される。
【0023】
この光学式変位センサ10Aでは、レーザー変位センサ11が投光するレーザー光を入射できる部位にミラー13が配置され、このミラー13で反射されたレーザー光を入射できる部位に受光器12が配置される。これ以外は第1の実施の形態と同じである。
【0024】
この光学式変位センサ10Aによれば、ゴムストリップ材料20が存在する場合には、レーザー変位センサ11から放射されるレーザー光はゴムストリップ材料20に遮られてミラー13及び受光器12に到達しないので、OFF信号が出力され、ゴムストリップ材料20が存在しない場合には、レーザー変位センサ11から放射されるレーザー光はゴムストリップ材料20に遮られることなく、ミラー13に到達し、反射して受光器12に到達するので、ON信号が出力される。このON/OFF信号により、ゴムストリップ材料20の有無を検出することができる。また、レーザー変位センサ11による弛み変位量Dの測定は、第1の実施の形態と同様に行われる。
【0025】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明のタイヤ成形装置における光学式変位センサによれば、タイヤ成形装置において、スペースの限られた場所であっても、小型の受光器や反射鏡を増設するだけで、被測定物の弛み量等の変位量の測定と共に、被測定物の存在の有無も同時に検出できるようになるので、被測定物の送りを適切に制御できるようになる。
【0026】
また、この構成によれば、被測定物の有無の検出を行うための機能をレーザー変位センサに追加して、レーザー変位センサの構造を大きくする必要がないので、このレーザー変位センサを小型のままにしておくことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のタイヤ成形装置における光学式センサを配置した測定部分の構成を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態のタイヤ成形装置における光学式センサを配置した測定部分の構成を示す図である。
【図3】従来技術のレーザー変位センサを配置した測定部分の構成を示す図である。
【符号の説明】
10,10A 光学式変位センサ
11 レーザー変位センサ
11a 投光部
11b 受光部
12 受光器
13 ミラー(反射鏡)
20 ゴムストリップ材料(被測定物)
30 ローラ
40 制御装置
Claims (2)
- 射出成形機から射出されるゴムストリップ材料を成形ドラムに巻き付けるタイヤ成形装置において使用する光学式変位センサであって、投光部と受光部を有し、前記投光部から放射され被測定物で反射された光を前記受光部で受けて前記被測定物との距離を測定するレーザー変位センサと、前記被測定物が存在しない時に前記投光部から放射される光を入射する受光器を備えたタイヤ成形装置における光学式変位センサ。
- 射出成形機から射出されるゴムストリップ材料を成形ドラムに巻き付けるタイヤ成形装置において使用する光学式変位センサであって、投光部と受光部を有し、前記投光部から放射され被測定物で反射された光を前記受光部で受けて前記被測定物との距離を測定するレーザー変位センサと、前記被測定物が存在しない時に前記投光部から放射される光を反射する反射鏡と、該反射鏡によって反射された光を入射する受光器を備えたタイヤ成形装置における光学式変位センサ。
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