JP3896791B2 - 画像読取装置及びこの画像読取装置を用いた画像形成装置 - Google Patents

画像読取装置及びこの画像読取装置を用いた画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3896791B2
JP3896791B2 JP2001006983A JP2001006983A JP3896791B2 JP 3896791 B2 JP3896791 B2 JP 3896791B2 JP 2001006983 A JP2001006983 A JP 2001006983A JP 2001006983 A JP2001006983 A JP 2001006983A JP 3896791 B2 JP3896791 B2 JP 3896791B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image reading
fixing
carriage
image
reading apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001006983A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002214720A (ja
Inventor
久雄 石部
昭人 山内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd, Fujifilm Business Innovation Corp filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2001006983A priority Critical patent/JP3896791B2/ja
Publication of JP2002214720A publication Critical patent/JP2002214720A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3896791B2 publication Critical patent/JP3896791B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Systems Of Projection Type Copiers (AREA)
  • Image Input (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原稿を所定の走査線に沿って光学的に走査した走査光を電気信号に変換することで前記原稿に記録された画像を読み取る画像読取装置及びこの画像読取装置を用いた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等の画像形成装置の画像読取装置や、単独の装置としての画像読取装置には、光源やミラー等を搭載した読取手段としてのキャリッジが装備されており、この画像読取装置を工場等から出荷する際には、キャリッジが運搬中に動いて損傷する事態の発生を防止するため、種々の方法によって画像読取装置の筐体にキャリッジが固定される。
【0003】
例えば、特開平9−289571号公報は、キャリッジにスリットを形成し、このスリットに係合可能なクリップを係合させると共に、クリップを画像読取装置の筐体に固定し、クリップを介してキャリッジを筐体に固定するものである。
【0004】
また、特開平10−304141号公報では、光学系移動制御部によってキャリッジの移動が制御され、キャリッジを所定の固定位置まで移動させた後、プラテンガラスの周囲に設けられた樹脂製カバーに取り付けられた固定ピンによってキャリッジを固定する。
【0005】
しかし、キャリッジを固定するのを忘れて運搬したり、或いは、固定を解除するのを忘れて画像読取装置を起動したりする場合があり、ミラー等が損傷する等の不具合が生じる。
【0006】
一方、特開平10−39429号公報では、開閉可能な原稿押え装置に取り付けられた固定部材を起立させ、原稿押え装置を閉止させると共に、キャリッジに設けられたフランジに形成された固定穴に固定部材が挿通され、これによって、ホームポジションに配置されたキャリッジを固定する。
【0007】
また、画像読取装置を起動させる電源スイッチは原稿押え装置によって覆われており、原稿押え装置を開放して始めて電源スイッチが露出するようになっている。このため、画像読取装置を起動させるためには、原稿押え装置を開放するため、固定部材が固定穴から抜け、キャリッジが固定解除される。
【0008】
しかし、原稿押え装置を閉止すると、電源スイッチは隠れてしまうため、キャリッジが固定解除された状態であるにも拘らず、電源スイッチを押下するためには原稿押え装置を開放しなければならない。
【0009】
また、固定部材を倒すのを忘れた状態で、画像読取装置を起動させると、固定部材がホームポジションへ移動するキャリッジと衝突してその衝撃によりミラー等が破損する恐れが生じる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事実を考慮しキャリッジの固定が解除されなければ起動することはなく、また、キャリッジが固定解除された状態で電源スイッチが露出した状態を維持し画像読取装置を運搬する際は必ずキャリッジが固定される画像読取装置及びこの画像読取装置を用いた画像形成装置を安価で得ることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、筐体内に配置され、原稿に面して移動し、原稿に記録された画像を読み取る読取手段を備えた画像読取装置において、前記筐体に配置された電源スイッチと、前記筐体に上下移動可能に設けられ、前記筐体を持上げるとき上方へ移動して前記読取手段を固定し、下方へ移動させると該読取手段の固定状態を解除する固定手段と、前記固定手段に形成され、固定手段が前記読取手段を固定した状態で前記電源スイッチを遮蔽し、読取手段を固定解除したとき、前記電源スイッチの露出状態を維持するカバーと、を有することを特徴とする。
請求項1に記載の発明では、筐体内には、原稿に面して移動し原稿に記録された画像を読み取る読取手段が配置されている。筐体には固定手段を上下移動可能に設けており、筐体を持上げると、該固定手段が上方へ移動して読取手段を固定し、固定手段を下方へ移動させると読取手段の固定状態が解除されるようにしている
【0012】
また、固定手段にはカバーが形成されており、このカバーに手を掛け、筐体を持ち上げると、固定手段が上方へ移動すると共に読取手段が固定される。つまり、画像読取装置を運搬するときには、必然的に読取手段が固定されることとなり、読取手段が固定されていない状態で、画像読取装置が運搬されることはない。このため、画像読取装置の運搬時に読取手段が移動してミラー等が破損することはない。
また、読取手段が固定手段に固定された状態では、筐体に配置された電源スイッチはカバーによって遮蔽されるため、電源スイッチをONすることはできない。したがって、読取手段が固定手段に固定された状態で、画像読取装置が起動することはないので、これにより、画像読取装置が故障することはない。
【0013】
一方、筐体を持ち上げた後、筐体を台に載せ、カバーを下方へ移動させると、読取手段の固定状態が解除され、電源スイッチの露出状態が維持される。このため、読取手段が固定解除されているにも拘らず、電源スイッチがONできないということはない。
【0014】
以上のように、キャリッジの固定が解除されなければ画像形成装置を起動させることができないようにする固定手段を上下移動させるだけで、読取手段を固定或いは移動可能とするため、操作が簡単であり、低コストで実現することができる。
【0018】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像読取装置において、前記電源スイッチをOFFにすると、前記読取手段を固定位置に移動させた後、電源を切断する制御部を設けたことを特徴とする。
請求項に記載の発明では、電源スイッチをOFFにすると、読取手段固定位置に移動させた後、電源を切断する制御部を設けている。これにより、電源が切断された状態では、読取手段は常に固定位置に配置されており、カバーを持ち上げるだけで、読取手段を固定させることができるため、読取手段の固定忘れがない。
【0019】
請求項3に記載の発明は、画像形成装置において、請求項1又は2に記載の画像読取装置を設置する専用台と、前記専用台に前記画像読取装置が設置されると、前記固定手段を移動させ、前記読取手段の固定解除を行う解除手段と、を有することを特徴とする。
請求項に記載の発明では、画像読取装置を設置する専用台に画像読取装置が設置されると、解除手段によって固定手段を移動させ、読取手段の固定解除を行う。
【0020】
このため、画像形成装置を起動する際は、必然的に読取手段は移動可能な状態となるため、読取手段が固定されているにも拘らず、画像形成装置を起動させることはない。
【0021】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の画像形成装置において、前記解除手段が、前記専用台に対する前記画像読取装置の位置を決める位置決め部と、前記位置決め部に設けられ、前記専用台に前記画像読取装置を設置するとき前記固定手段を移動させる解除部材と、で構成されたことを特徴とする。
請求項に記載の発明では、位置決め部によって、画像形成装置に設けられた専用台に対する画像読取装置の位置が決められている。この位置決め部には解除部材が設けられており、専用台に画像読取装置を設置するとき、固定手段を移動させて読取手段の固定解除を行う。
【0022】
このため、解除手段に位置決め部を備えることによって、別途位置決め手段を設ける必要がない。また、専用台に画像読取装置を設置するとき、解除部材によって読取手段の固定解除が行われるため、画像読取装置の設置が容易である。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1及び図2に示すように、第1形態に係る画像読取装置12の筐体14の上面には、開口部14Aが形成されており、この開口部14Aにはプラテンガラス16が装着されている。また、筐体14内には、矢印方向に沿って一対のガイド(図示省略)が配設されており、このガイドに沿って箱状のキャリッジ18が移動可能となっている。
【0024】
このキャリッジ18にはプラテンガラス16に載置された原稿を照射する光源20やこの光源20によって照射された原稿の反射光像を反射するミラー22等が装備されており、キャリッジ18の移動によって原稿に記録された画像情報を読み取っている。
【0025】
また、筐体14の側壁14Bには、電源スイッチ24が配設されており、この電源スイッチ24をONすると、キャリッジ18が移動可能となり、原稿に記録された画像情報を読み取ることができる。電源スイッチ24の下方には、矩形穴26が形成されており、この矩形穴26には略T字状を成した固定部材25が設けられている。
【0026】
この固定部材25にはカバー28と脚部30とが備えられており、カバー28は矩形穴26よりも大きく形成され、筐体14の外側に配置される。一方、脚部30の先端部には、上方へ向かって係合爪32が突設している。
【0027】
また、脚部30の幅は、矩形穴26の幅と略同一となるようにしており、矩形穴26の側縁部を摺動しながら矩形穴26内を上下方向に移動可能となっている。このため、脚部30は移動させない限り、そのままの位置で保持される。
【0028】
ところで、キャリッジ18の側壁18Aには、矩形状の被係合穴34が形成されている。この被係合穴34の幅は矩形穴26の幅より若干大きくしている。また、被係合穴34は矩形穴26を正面にして見ると、被係合穴34及び矩形穴26の幅方向の中心位置は、互いに重なり合って位置している。
【0029】
さらに、キャリッジ18が固定位置(後述する)に配置されたとき、筐体14の側壁14Bの外側と、キャリッジ18の側壁18Aの外側との離間距離Lは、脚部30の基部から係合爪32の基部までの長さと略同一にしている。
【0030】
このため、係合爪32を矩形穴26及び被係合穴34に挿通した後、カバー28を上方へ移動させると共に、カバー28と一体に係合爪32が上方へ移動し、脚部30が矩形穴26の上縁部に当接して、係合爪32が被係合穴34の上縁部に係合する。これにより、キャリッジ18を固定させることができる。
【0031】
以上のような構成により、画像読取装置12を運搬するときには、カバー28に手を掛けて画像読取装置12を持ち上げることで、カバー28を介して必然的にキャリッジ18が筐体14に固定される。
【0032】
このため、画像読取装置12を運搬する際には、キャリッジ18を固定し忘れることはないため、運搬中にキャリッジ18が移動して、キャリッジ18の搭載されたミラー22等が破損することはない。
【0033】
ここで、被係合穴34の上縁部の高さは、矩形穴26の上縁部の高さと略同一となるようにしている。これにより、係合爪32を被係合穴34の上縁部に係合させるとき、係合爪32が被係合穴34の上縁部に係合する前に、脚部30が矩形穴26の上縁部に当接して脚部30が移動規制されたり、また、係合爪32が被係合穴34の上縁部に係合した状態で脚部30が傾いたりしないようにしている。
【0034】
一方、キャリッジ18が筐体14に固定された状態では、カバー28が上方へ移動しており、この状態でカバー28が電源スイッチ24を遮蔽するようにしている。これにより、キャリッジ18が筐体14に固定された状態では、電源スイッチ24を押下できないようにして、画像読取装置12が起動しないようにしている。
【0035】
また、電源スイッチ24を押下するには、カバー28を下方へ移動させなければならない。カバー28を下方へ移動させると、被係合穴34の上縁部に係合している係合爪32が下方へ移動するため、係合爪32の係合状態が解除され、キャリッジ18は固定状態を解除される。カバー28は下方へ移動した状態が維持されるため、キャリッジ18の固定状態が解除されると、電源スイッチ24は露出状態が維持される。
【0036】
ここで、被係合穴34の下縁部の高さは、矩形穴26の下縁部の高さよりも下方に位置している。これにより、カバー28を下方へ移動させたとき、脚部30が被係合穴34の下縁部に直接当接しないようにしている。このため、カバー28と一体の脚部30を下方へ移動させても、キャリッジ18が衝撃を受けることはない。
【0037】
また、係合爪32が被係合穴34の上縁部と係合解除した状態で、係合爪32と被係合穴34の上縁部及び下縁部との間には隙間が設けられるようにしており、キャリッジ18を固定位置に移動させたとしても、キャリッジ18が係合爪32に衝突することがないようにしている。
【0038】
次に、図2〜図4を参照して、図5に示すフローチャートに従って画像読取装置12の機能について説明する。
【0039】
中央演算装置38には、メモリー43が接続されている。このメモリー43にはキャリッジ18をホームポジションHPから固定位置Qへ移動させるための駆動モータ42の回転角度等、種々のデータが記憶されており、これに基づいてキャリッジ18が所定位置に配置される。
【0040】
ステップ200において、電源スイッチ24のOFFを検知すると、ステップ202でキャリッジ18がホームポジションHPに配置されているか否かが判断される。
【0041】
具体的には、ホームポジションセンサー40によって判断され、ホームポジションセンサー40がONの場合は、キャリッジ18がホームポジションHPに配置されていると判断され、OFFの場合は、キャリッジ18がホームポジションに配置されていないと判断される。
【0042】
ホームポジションセンサー40がONの場合、ステップ204において、駆動モータ42を駆動させ、キャリッジ18を画像読取領域へ移動させる。次に、ステップ206でキャリッジ18がホームポジションHPに配置されているか否かが判断される。
【0043】
ホームポジションセンサー40がOFFの場合、ステップ208において、駆動モータ42を駆動させ、再度、キャリッジ18をホームポジションHPへ移動させる。そして、ステップ210において、キャリッジ18がホームポジションに配置されているか否かが判断される。
【0044】
ホームポジションセンサー40がONの場合、ステップ212において、キャリッジ18を固定位置Qへ移動させた後、ステップ214において、電源切断手段15によって画像読取装置12の電源をOFFにする。
【0045】
一方、ステップ202において、ホームポジションセンサー40がOFFの場合、ステップ208において、駆動モータ42を駆動させ、キャリッジ18をホームポジションHP方向へ移動させる。
【0046】
次に、ステップ210において、ホームポジションセンサー40がONの場合、ステップ212でキャリッジ18を固定位置Qへ移動させ、キャリッジ18が固定位置Qへ移動すると、ステップ214で電源切断手段15によって画像読取装置12の電源をOFFにする。
【0047】
以上のような構成により、画像読取装置12の電源がOFFとなった状態では、キャリッジ18は必ず固定位置Qに位置していることになり、この状態でカバー28に手を掛け、上方へ移動させるだけで、係合爪32をキャリッジ18の被係合穴34の上縁部に係合させることができる。
【0048】
また、キャリッジ18の固定位置Qを設け、この固定位置Qをキャリッジ18の画像読取領域(図4参照)とすることで、被係合穴34との係合状態が解除された後も、筐体14内には係合爪32が残存するが、キャリッジ18の移動軌跡外であるため、キャリッジ18が係合爪32と衝突することはない。
【0049】
なお、ここでは、固定部材25にカバー28を備え、画像読取装置12を運搬するときの作業性も考慮したが、画像読取装置12を運搬するときにキャリッジが固定されていれば良いため、これに限るものではない。
【0050】
例えば、図6に示すように、画像読取装置31の筐体33の側壁に、固定ネジ35が挿通可能な挿通穴33Aを形成し、キャリッジ37の側壁には、固定ネジ35がねじ込み可能なネジ穴37Aを形成して固定ネジ35によってキャリッジ37を固定しても良い。これにより、固定ネジ35がねじ込まれていない画像読取装置31は、キャリッジ37が固定されていないと判断できる。
【0051】
また、固定ネジ35には、電源スイッチ24を遮蔽可能な遮蔽片39を挿通させ、固定ネジ35をキャリッジ37のネジ穴37Aにねじ込んだとき、遮蔽片39が電源スイッチ24を遮蔽するようにしておけば良い。
【0052】
次に、第2形態に係る画像読取装置について説明する。なお、第1形態に係る画像読取装置と略同一の内容については説明を割愛する。
【0053】
図7及び図8に示すように、画像読取装置44は画像形成装置45の専用台46に固定可能となっている。この専用台46には固定ネジ48が取付可能となっており、この固定ネジ48を介して画像読取装置44が専用台46に固定される。
【0054】
一方、固定部材50の脚部52には固定片54が設けられており、この固定片54は脚部52から垂下して筐体58の底面58Aと対面するように形成されている。
【0055】
また、固定片54が筐体58の底面58Aに当接した状態で、係合爪66が被係合穴34の上縁部から係合解除されると共に、脚部52と被係合部34の上縁部及び下縁部との間で若干の隙間が生じるようにしている。
【0056】
これにより、係合爪66が被係合穴34の上縁部から係合解除された状態で、キャリッジ18が固定位置に移動したとしても、キャリッジ18が係合爪66に衝突しないようにしている。
【0057】
一方、脚部52の上面には、スプリング60の一端部が当接しており、このスプリング60の他端部は、筐体58の天井面58Bに当接し、カバー62を上方へ引き上げる方向へ付勢し、係合爪66が被係合穴34の上縁部と係合している状態を維持している。このとき、カバー62の上部によって電源スイッチ24は遮蔽され、電源スイッチ24を押下することはできない。
【0058】
ところで、専用台46には穴部46A(位置決め部)が形成されており、固定ネジ48が挿通可能な大きさとなっている。一方、筐体58の底面58Aには、穴部46Aに対応して穴部68(位置決め部)が形成され、固定ネジ48が挿通可能な大きさとなっている。この穴部68に対応して固定片54には、ネジ穴54Aが形成され、固定ネジ48がねじ込み可能となっている。
【0059】
画像読取装置44を専用台46に設置するとき、まず、固定ネジ48のネジ部48Aの位置と筐体58の穴部68の位置とを合わせる。この状態で固定ネジ48のネジ部48Aは、筐体58の穴部68を挿通すると、固定片54のネジ穴54Aにねじ込み可能となる。
【0060】
ここで、固定ネジ48をねじ込むと、固定部材50が下方へ除々に移動し、スプリング60は付勢力に抗する方向へ引っ張られる。これにより、係合爪66が被係合穴34の上縁部との係合状態を解除されると共に、カバー62が電源スイッチ24の下方へ移動し、電源スイッチ24が露出する。
【0061】
このため、電源スイッチ24を押下することができ、画像読取装置44を起動させることができる。キャリッジ18は筐体58に固定されていないため、ホームポジションHP(図5参照)へ移動させることができる。なお、固定ねじ48は専用台46と一体的に設けても良いし、別体としても良い。
【0062】
また、ここでは、キャリッジ18の移動を制御する電源スイッチ24を画像読取装置44自体に設けたが、必ずしも画像読取装置44自体に電源スイッチ24を設けなくても良い。
【0063】
例えば、画像読取装置を専用台に設置すると画像読取装置が導通可能となり、画像形成装置本体に設けられた電源スイッチによってキャリッジの移動を制御するようにして、専用台に設置しなければ画像読取装置を起動できないようにしても良い。
【0064】
これにより、画像読取装置には電源スイッチを設ける必要はなく、専用台に設置することを前提として、画像読取装置の製造時に始めからキャリッジを固定しておけば良い。
【0065】
例えば、図9に示すように、画像読取装置72の筐体74内には、コ字状の固定部材70が配置されており、上側に位置する脚部76の先端には、キャリッジ18の被係合穴34の上縁部に係合可能な係合爪76Aが形成されている。
【0066】
また、脚部76にはスプリング60の一端部が当接しており、スプリング60の他端部は、筐体74の天井面74Bに当接し、固定部材70を上方へ引き上げる方向へ付勢している。
【0067】
一方、下側の脚部78には固定ネジ48のネジ部48Aがねじ込み可能なネジ穴78Aが形成されている。また、筐体74の底面74Aには、ネジ穴78Aに対応して穴部75が形成されている。
【0068】
画像読取装置72を専用台80に設置するとき、専用台80に形成された穴部80Aの位置と、固定ネジ48のネジ部48Aの位置と、筐体74の底面74Aに形成された穴部75の位置と、を合わせて画像読取装置72が専用台80に設置される。
【0069】
この状態で固定ネジ48のネジ部48Aを筐体74の穴部75に挿通し、脚部78のネジ穴78Aにねじ込むと、固定部材70が下方へ移動して係合爪76Aが被係合穴34の上縁部との係合状態が解除される。
【0070】
このように、専用台80に画像読取装置72が設置されると、係合爪76Aが被係合穴34の上縁部との係合状態は解除されるため、キャリッジ18が固定された状態であるにも拘らず、画像読取装置72が起動することはない。
【0071】
次に、第3形態に係る画像読取装置について説明する。なお、第2形態に係る画像読取装置と略同一の内容については説明を割愛する。
【0072】
図10に示すように、画像読取装置82の筐体84内には、コ字状の固定部材86が設けられている。この固定部材86の上側の脚部88の先端には、下方へ向かって突設した係合爪88Aが形成されている。
【0073】
また、脚部88にはスプリング90の一端部が当接しており、スプリング90の他端部が、筐体84の天井面84Bに当接して、固定部材86を下方へ向かって付勢している。
【0074】
このため、係合爪88Aは被係合穴34の下縁部と係合した状態を維持することができる(仮想線で示す)。この状態で、固定部材86の脚部92は、筐体84の底面84Aに略当接しており、脚部88と被係合穴34の上縁部との間には、隙間が設けられている。また、脚部92と対面する筐体84の底面84Aには、挿通穴94が形成されている。
【0075】
一方、専用台96からは挿通穴94に対応する位置に略円筒状の解除ピン98が突出しており、専用台96に画像読取装置82を設置するとき、解除ピン98が挿通穴94を挿通する。これにより、固定部材86は解除ピン98の先端部によって脚部92が押圧され、上方へ持ち上げられる。
【0076】
このため、係合爪88Aが上方へ移動して、係合爪88Aと被係合穴34の下縁部との係合が解除される。これにより、キャリッジ18は筐体84に対して移動可能となる。従って、キャリッジ18が固定されているにも拘らず、画像形成装置を起動させる恐れはなく、キャリッジ18に搭載されたミラー等が損傷することはない。
【0077】
なお、ここでは、専用台96に解除ピン98を突出させ、専用台96に画像読取装置82を設置すると共に、固定部材86を上方へ持ち上げ、係合爪88Aと被係合穴34の下縁部との係合を解除させたが、専用台96に画像読取装置82を設置すると共に、キャリッジ18が移動可能となれば良いので、これに限るものではない。
【0078】
例えば、図11に示すように、固定部材100の脚部102から解除脚104を垂下させても良い。この解除脚104は筐体106の底面106Aに形成された挿通穴108を挿通可能となっており、筐体106の裏面から突出している。
【0079】
この解除脚104は画像読取装置110を運搬する際には、先端部がフリーであるため、スプリング90の付勢力により固定部材100が下方へ押圧され、係合部116が被係合穴34の下端部と係合すると共に、脚部102は筐体106の底面106Aに略当接した状態である(仮想線で示す)。
【0080】
一方、専用台112には解除脚104が挿入可能な位置決め穴114が形成されている。この位置決め穴114の深さは、解除脚104が筐体106の裏面から突出した長さよりも長くなっている。このため、位置決め穴114に解除脚104を挿入すると、脚部102が押上げられ、係合爪116が被係合穴34の下縁部との係合状態を解除される。
【0081】
【発明の効果】
本発明は、上記構成としたので、請求項1に記載の発明では、読取手段が固定手段に固定された状態で、画像読取装置が起動することはないので、これにより、画像読取装置が故障することはない。また、固定手段が読取手段を係合解除したとき、電源スイッチの露出状態が維持されるため、読取手段が係合解除されているにも拘らず、電源スイッチがONできないということはない。
【0082】
さらに、画像読取装置を運搬するときには、必然的に読取手段が固定されるため、読取手段が固定されていない状態で、画像読取装置が運搬されることはない。このため、画像読取装置の運搬時に読取手段が移動してミラー等が破損することはない。また、固定手段を上下移動させるだけで読取手段を固定或いは移動可能とするため、操作が簡単であり、低コストで実現することができる。
【0083】
請求項に記載の発明では、電源が切断された状態では、読取手段は常に固定位置に配置されることとなり、カバーを持ち上げるだけで、読取手段を固定させることができるため、読取手段の固定忘れがない。請求項に記載の発明では、画像形成装置を起動する際は、必然的に読取手段は移動可能な状態となるため、読取手段が固定されているにも拘らず、画像形成装置を起動させることはない。
【0084】
請求項に記載の発明では、解除手段に位置決め部を備えることによって、別途位置決め手段を設ける必要がない。また、専用台に画像読取装置を設置するとき、解除部材によって読取手段の係合解除が行われるため、画像読取装置の設置が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1形態に係る画像読取装置を示す斜視図である。
【図2】 第1形態に係る画像読取装置を示す概略断面図である。
【図3】 第1形態に係る画像読取装置のブロック図である。
【図4】 第1形態に係る画像読取装置に備えられたキャリッジの動作を
示す模式図である。
【図5】 第1形態に係る画像読取装置の動作のフローチャートである。
【図6】 第1形態に係る画像読取装置の変形例を示す概略断面図である

【図7】 第2形態に係る画像読取装置を用いた画像形成装置を示す斜視
図である。
【図8】 第2形態に係る画像読取装置を示す概略断面図である。
【図9】 第2形態に係る画像読取装置の変形例を示す概略断面図である

【図10】 第3形態に係る画像読取装置を示す概略断面図である。
【図11】 第3形態に係る画像読取装置の変形例を示す概略断面図であ
る。
【符号の説明】
12 画像読取装置
24 電源スイッチ
25 固定部材(固定手段)
28 カバー
31 画像読取装置
32 係合爪(固定手段)
34 被係合穴(固定手段)
35 固定ネジ(固定手段)
37A ネジ穴(固定手段)
38 中央演算装置(制御部)
39 遮蔽片(カバー)
44 画像読取装置
46 専用台
46A 穴部(位置決め部、解除手段)
48 固定ネジ(解除部材、解除手段)
50 固定部材(固定手段)
62 カバー
66 係合爪(固定手段)
68 穴部(位置決め部、解除手段)
70 固定部材(固定手段)
72 画像読取装置
75 穴部(位置決め部、解除手段)
76A 係合爪(固定手段)
80 専用台
80A 穴部(位置決め部、解除手段)
82 画像読取装置
86 固定部材(固定手段)
88A 係合爪(固定手段)
92 脚部(設置手段)
94 挿通穴(位置決め部、解除手段)
96 専用台
98 解除ピン(解除部材、解除手段)
100 固定部材(固定手段)
104 解除脚(解除部材、解除手段)
110 画像読取装置
112 専用台
114 位置決め穴(位置決め部、解除手段)
116 係合爪(固定手段)

Claims (4)

  1. 筐体内に配置され、原稿に面して移動し、原稿に記録された画像を読み取る読取手段を備えた画像読取装置において、
    前記筐体に配置された電源スイッチと、
    前記筐体に上下移動可能に設けられ、前記筐体を持上げるとき上方へ移動して前記読取手段を固定し、下方へ移動させると該読取手段の固定状態を解除する固定手段と、
    記固定手段に形成され、固定手段が前記読取手段を固定した状態で前記電源スイッチを遮蔽し、読取手段を固定解除したとき、前記電源スイッチの露出状態を維持するカバーと、
    を有することを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記電源スイッチをOFFにすると、前記読取手段を固定位置に移動させた後、電源を切断する制御部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 請求項1又は2に記載の画像読取装置を設置する専用台と、
    前記専用台に前記画像読取装置が設置されると、前記固定手段を移動させ、前記読取手段の固定解除を行う解除手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記解除手段が、
    前記専用台に対する前記画像読取装置の位置を決める位置決め部と、
    前記位置決め部に設けられ、前記専用台に前記画像読取装置を設置するとき前記固定手段を移動させる解除部材と、
    で構成されたことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
JP2001006983A 2001-01-15 2001-01-15 画像読取装置及びこの画像読取装置を用いた画像形成装置 Expired - Fee Related JP3896791B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001006983A JP3896791B2 (ja) 2001-01-15 2001-01-15 画像読取装置及びこの画像読取装置を用いた画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001006983A JP3896791B2 (ja) 2001-01-15 2001-01-15 画像読取装置及びこの画像読取装置を用いた画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002214720A JP2002214720A (ja) 2002-07-31
JP3896791B2 true JP3896791B2 (ja) 2007-03-22

Family

ID=18874794

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001006983A Expired - Fee Related JP3896791B2 (ja) 2001-01-15 2001-01-15 画像読取装置及びこの画像読取装置を用いた画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3896791B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4752625B2 (ja) * 2006-06-01 2011-08-17 富士ゼロックス株式会社 支持台、スキャナ装置、および画像記録装置
JP5327798B2 (ja) * 2009-06-25 2013-10-30 ニスカ株式会社 光学読取装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002214720A (ja) 2002-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3896791B2 (ja) 画像読取装置及びこの画像読取装置を用いた画像形成装置
CN107135325B (zh) 图像处理设备
US7133145B2 (en) Method and assembly for carriage locking
JP2012178743A (ja) 原稿読取装置及びその原稿読取装置を備える画像形成装置
JP2018146890A (ja) 画像形成装置
US20100085614A1 (en) Image reading apparatus
JP5194977B2 (ja) 画像読み取り装置
JP4725457B2 (ja) 排紙装置
JP2002061618A (ja) ロック装置とこの装置を備えた画像読み取り装置
JP4296673B2 (ja) スキャナの保持構造
EP3410682B1 (en) Insertion member and image reading device
JP2019092139A (ja) 画像形成装置
KR100547132B1 (ko) 플래튼 커버의 개폐 검출장치를 구비한 복사기
JP4518040B2 (ja) 画像形成装置
JP4147586B2 (ja) 画像読取装置
JP2003118218A (ja) 画像形成装置
US5066975A (en) System for controlling movement of a document table in a copying apparatus
JP3541721B2 (ja) 画像読み取り装置用固定手段
JP2006033419A (ja) 画像読み取り装置
JPH07122361B2 (ja) バ−コ−ド式電子錠
JP2000292870A (ja) 画像読取装置
US20020139852A1 (en) Casing structure of image reader
JP3764072B2 (ja) 原稿読取装置のロック状態検知方法
JP2021083025A (ja) 画像読取装置
JP2007300494A (ja) 画像読取装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040907

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060811

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060822

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061019

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061128

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061211

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110105

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120105

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120105

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130105

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees