JP2002214720A - 画像読取装置及びこの画像読取装置を用いた画像形成装置 - Google Patents

画像読取装置及びこの画像読取装置を用いた画像形成装置

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JP2002214720A JP2001006983A JP2001006983A JP2002214720A JP 2002214720 A JP2002214720 A JP 2002214720A JP 2001006983 A JP2001006983 A JP 2001006983A JP 2001006983 A JP2001006983 A JP 2001006983A JP 2002214720 A JP2002214720 A JP 2002214720A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運搬時にはキャリッジが必ず固定され、また
起動時にはキャリッジの固定が必ず解除される画像読取
装置及びこれ用いた画像形成装置を安価で得る。 【解決手段】 固定部材50にはカバー62が備えられ
ており、画像読取装置44を運搬する際には手を掛ける
ため上方へ移動する。このカバー62は脚部52と連設
しており、脚部52に設けられた係合爪66が被係合穴
34の上縁部と係合する。これにより、キャリッジ18
は固定される。一方、画像読取装置44を専用台46に
設置するとき、固定ネジ48を専用台46の穴部46A
及び筐体58の穴部68に挿通し、脚部52から延出し
た固定片54に形成されたネジ穴54Aにねじ込み、固
定部材50を下方へ移動させる。これにより、係合爪6
6が被係合穴34の上縁部との係合状態が解除される。
このため、キャリッジ18が固定されているにも拘ら
ず、画像読取装置44が起動することはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿を所定の走査
線に沿って光学的に走査した走査光を電気信号に変換す
ることで前記原稿に記録された画像を読み取る画像読取
装置及びこの画像読取装置を用いた画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等
の画像形成装置の画像読取装置や、単独の装置としての
画像読取装置には、光源やミラー等を搭載した読取手段
としてのキャリッジが装備されており、この画像読取装
置を工場等から出荷する際には、キャリッジが運搬中に
動いて損傷する事態の発生を防止するため、種々の方法
によって画像読取装置の筐体にキャリッジが固定され
る。
【0003】例えば、特開平9−289571号公報
は、キャリッジにスリットを形成し、このスリットに係
合可能なクリップを係合させると共に、クリップを画像
読取装置の筐体に固定し、クリップを介してキャリッジ
を筐体に固定するものである。
【0004】また、特開平10−304141号公報で
は、光学系移動制御部によってキャリッジの移動が制御
され、キャリッジを所定の固定位置まで移動させた後、
プラテンガラスの周囲に設けられた樹脂製カバーに取り
付けられた固定ピンによってキャリッジを固定する。
【0005】しかし、キャリッジを固定するのを忘れて
運搬したり、或いは、固定を解除するのを忘れて画像読
取装置を起動したりする場合があり、ミラー等が損傷す
る等の不具合が生じる。
【0006】一方、特開平10−39429号公報で
は、開閉可能な原稿押え装置に取り付けられた固定部材
を起立させ、原稿押え装置を閉止させると共に、キャリ
ッジに設けられたフランジに形成された固定穴に固定部
材が挿通され、これによって、ホームポジションに配置
されたキャリッジを固定する。
【0007】また、画像読取装置を起動させる電源スイ
ッチは原稿押え装置によって覆われており、原稿押え装
置を開放して始めて電源スイッチが露出するようになっ
ている。このため、画像読取装置を起動させるために
は、原稿押え装置を開放するため、固定部材が固定穴か
ら抜け、キャリッジが固定解除される。
【0008】しかし、原稿押え装置を閉止すると、電源
スイッチは隠れてしまうため、キャリッジが固定解除さ
れた状態であるにも拘らず、電源スイッチを押下するた
めには原稿押え装置を開放しなければならない。
【0009】また、固定部材を倒すのを忘れた状態で、
画像読取装置を起動させると、固定部材がホームポジシ
ョンへ移動するキャリッジと衝突してその衝撃によりミ
ラー等が破損する恐れが生じる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、請求項1に記載の発明では、キャリッジの固定が
解除されなければ起動することはなく、また、キャリッ
ジが固定解除された状態で電源スイッチが露出した状態
を維持し、請求項2に記載の発明では、画像読取装置を
運搬する際は必ずキャリッジが固定される画像読取装置
及びこの画像読取装置を用いた画像形成装置を安価で得
ることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、筐体内には原稿に面して移動し、原稿に記録された
画像を読み取る読取手段が配置されている。筐体には固
定手段が設けられており、この固定手段は読取手段を固
定する。
【0012】また、固定手段にはカバーが形成されてお
り、固定手段が読取手段を固定した状態で、筐体に配置
された電源スイッチを遮蔽し、固定手段が読取手段を固
定解除したとき、電源スイッチの露出状態を維持する。
【0013】これにより、固定手段が読取手段を固定し
た状態では、カバーによって電源スイッチは遮蔽されて
いるため、電源スイッチをONすることはできない。こ
のため、読取手段が固定手段に固定された状態で、画像
読取装置が起動することはないので、これにより、画像
読取装置が故障することはない。
【0014】また、固定手段が読取手段を固定解除した
とき、電源スイッチの露出状態が維持される。このた
め、読取手段が固定解除されているにも拘らず、電源ス
イッチがONできないということはない。
【0015】請求項2に記載の発明では、筐体には固定
手段が上下移動可能に設けられている。この固定手段の
カバーに手を掛け、筐体を持ち上げると、固定手段が上
方へ移動すると共に、読取手段を固定し、また、筐体を
台に載せてカバーを下方へ移動させると固定状態を解除
する。
【0016】これにより、画像読取装置を運搬するとき
には、必然的に読取手段が固定されるため、読取手段が
固定されていない状態で、画像読取装置が運搬されるこ
とはない。
【0017】このため、画像読取装置の運搬時に読取手
段が移動してミラー等が破損することはない。また、キ
ャリッジの固定が解除されなければ起動させることがで
きない固定手段を上下移動させるだけで、読取手段を固
定或いは移動可能とするため、操作が簡単であり、低コ
ストで実現することができる。
【0018】請求項3に記載の発明では、電源スイッチ
をOFFにすると、読取手段を固定させる固定位置に移
動させた後、電源を切断する制御部を設けている。これ
により、電源が切断された状態では、読取手段は常に固
定位置に配置されており、カバーを持ち上げるだけで、
読取手段を固定させることができるため、読取手段の固
定忘れがない。
【0019】請求項4に記載の発明では、画像読取装置
を設置する専用台に画像読取装置が設置されると、解除
手段によって固定手段を移動させ、読取手段の固定解除
を行う。
【0020】このため、画像形成装置を起動する際は、
必然的に読取手段は移動可能な状態となるため、読取手
段が固定されているにも拘らず、画像形成装置を起動さ
せることはない。
【0021】請求項5に記載の発明では、位置決め部に
よって、画像形成装置に設けられた専用台に対する画像
読取装置の位置が決められている。この位置決め部には
解除部材が設けられており、専用台に画像読取装置を設
置するとき、固定手段を移動させて読取手段の固定解除
を行う。
【0022】このため、解除手段に位置決め部を備える
ことによって、別途位置決め手段を設ける必要がない。
また、専用台に画像読取装置を設置するとき、解除部材
によって読取手段の固定解除が行われるため、画像読取
装置の設置が容易である。
【0023】
【発明の実施の形態】図1及び図2に示すように、第1
形態に係る画像読取装置12の筐体14の上面には、開
口部14Aが形成されており、この開口部14Aにはプ
ラテンガラス16が装着されている。また、筐体14内
には、矢印方向に沿って一対のガイド(図示省略)が配
設されており、このガイドに沿って箱状のキャリッジ1
8が移動可能となっている。
【0024】このキャリッジ18にはプラテンガラス1
6に載置された原稿を照射する光源20やこの光源20
によって照射された原稿の反射光像を反射するミラー2
2等が装備されており、キャリッジ18の移動によって
原稿に記録された画像情報を読み取っている。
【0025】また、筐体14の側壁14Bには、電源ス
イッチ24が配設されており、この電源スイッチ24を
ONすると、キャリッジ18が移動可能となり、原稿に
記録された画像情報を読み取ることができる。電源スイ
ッチ24の下方には、矩形穴26が形成されており、こ
の矩形穴26には略T字状を成した固定部材25が設け
られている。
【0026】この固定部材25にはカバー28と脚部3
0とが備えられており、カバー28は矩形穴26よりも
大きく形成され、筐体14の外側に配置される。一方、
脚部30の先端部には、上方へ向かって係合爪32が突
設している。
【0027】また、脚部30の幅は、矩形穴26の幅と
略同一となるようにしており、矩形穴26の側縁部を摺
動しながら矩形穴26内を上下方向に移動可能となって
いる。このため、脚部30は移動させない限り、そのま
まの位置で保持される。
【0028】ところで、キャリッジ18の側壁18Aに
は、矩形状の被係合穴34が形成されている。この被係
合穴34の幅は矩形穴26の幅より若干大きくしてい
る。また、被係合穴34は矩形穴26を正面にして見る
と、被係合穴34及び矩形穴26の幅方向の中心位置
は、互いに重なり合って位置している。
【0029】さらに、キャリッジ18が固定位置(後述
する)に配置されたとき、筐体14の側壁14Bの外側
と、キャリッジ18の側壁18Aの外側との離間距離L
は、脚部30の基部から係合爪32の基部までの長さと
略同一にしている。
【0030】このため、係合爪32を矩形穴26及び被
係合穴34に挿通した後、カバー28を上方へ移動させ
ると共に、カバー28と一体に係合爪32が上方へ移動
し、脚部30が矩形穴26の上縁部に当接して、係合爪
32が被係合穴34の上縁部に係合する。これにより、
キャリッジ18を固定させることができる。
【0031】以上のような構成により、画像読取装置1
2を運搬するときには、カバー28に手を掛けて画像読
取装置12を持ち上げることで、カバー28を介して必
然的にキャリッジ18が筐体14に固定される。
【0032】このため、画像読取装置12を運搬する際
には、キャリッジ18を固定し忘れることはないため、
運搬中にキャリッジ18が移動して、キャリッジ18の
搭載されたミラー22等が破損することはない。
【0033】ここで、被係合穴34の上縁部の高さは、
矩形穴26の上縁部の高さと略同一となるようにしてい
る。これにより、係合爪32を被係合穴34の上縁部に
係合させるとき、係合爪32が被係合穴34の上縁部に
係合する前に、脚部30が矩形穴26の上縁部に当接し
て脚部30が移動規制されたり、また、係合爪32が被
係合穴34の上縁部に係合した状態で脚部30が傾いた
りしないようにしている。
【0034】一方、キャリッジ18が筐体14に固定さ
れた状態では、カバー28が上方へ移動しており、この
状態でカバー28が電源スイッチ24を遮蔽するように
している。これにより、キャリッジ18が筐体14に固
定された状態では、電源スイッチ24を押下できないよ
うにして、画像読取装置12が起動しないようにしてい
る。
【0035】また、電源スイッチ24を押下するには、
カバー28を下方へ移動させなければならない。カバー
28を下方へ移動させると、被係合穴34の上縁部に係
合している係合爪32が下方へ移動するため、係合爪3
2の係合状態が解除され、キャリッジ18は固定状態を
解除される。カバー28は下方へ移動した状態が維持さ
れるため、キャリッジ18の固定状態が解除されると、
電源スイッチ24は露出状態が維持される。
【0036】ここで、被係合穴34の下縁部の高さは、
矩形穴26の下縁部の高さよりも下方に位置している。
これにより、カバー28を下方へ移動させたとき、脚部
30が被係合穴34の下縁部に直接当接しないようにし
ている。このため、カバー28と一体の脚部30を下方
へ移動させても、キャリッジ18が衝撃を受けることは
ない。
【0037】また、係合爪32が被係合穴34の上縁部
と係合解除した状態で、係合爪32と被係合穴34の上
縁部及び下縁部との間には隙間が設けられるようにして
おり、キャリッジ18を固定位置に移動させたとして
も、キャリッジ18が係合爪32に衝突することがない
ようにしている。
【0038】次に、図2〜図4を参照して、図5に示す
フローチャートに従って画像読取装置12の機能につい
て説明する。
【0039】中央演算装置38には、メモリー43が接
続されている。このメモリー43にはキャリッジ18を
ホームポジションHPから固定位置Qへ移動させるため
の駆動モータ42の回転角度等、種々のデータが記憶さ
れており、これに基づいてキャリッジ18が所定位置に
配置される。
【0040】ステップ200において、電源スイッチ2
4のOFFを検知すると、ステップ202でキャリッジ
18がホームポジションHPに配置されているか否かが
判断される。
【0041】具体的には、ホームポジションセンサー4
0によって判断され、ホームポジションセンサー40が
ONの場合は、キャリッジ18がホームポジションHP
に配置されていると判断され、OFFの場合は、キャリ
ッジ18がホームポジションに配置されていないと判断
される。
【0042】ホームポジションセンサー40がONの場
合、ステップ204において、駆動モータ42を駆動さ
せ、キャリッジ18を画像読取領域へ移動させる。次
に、ステップ206でキャリッジ18がホームポジショ
ンHPに配置されているか否かが判断される。
【0043】ホームポジションセンサー40がOFFの
場合、ステップ208において、駆動モータ42を駆動
させ、再度、キャリッジ18をホームポジションHPへ
移動させる。そして、ステップ210において、キャリ
ッジ18がホームポジションに配置されているか否かが
判断される。
【0044】ホームポジションセンサー40がONの場
合、ステップ212において、キャリッジ18を固定位
置Qへ移動させた後、ステップ214において、電源切
断手段15によって画像読取装置12の電源をOFFに
する。
【0045】一方、ステップ202において、ホームポ
ジションセンサー40がOFFの場合、ステップ208
において、駆動モータ42を駆動させ、キャリッジ18
をホームポジションHP方向へ移動させる。
【0046】次に、ステップ210において、ホームポ
ジションセンサー40がONの場合、ステップ212で
キャリッジ18を固定位置Qへ移動させ、キャリッジ1
8が固定位置Qへ移動すると、ステップ214で電源切
断手段15によって画像読取装置12の電源をOFFに
する。
【0047】以上のような構成により、画像読取装置1
2の電源がOFFとなった状態では、キャリッジ18は
必ず固定位置Qに位置していることになり、この状態で
カバー28に手を掛け、上方へ移動させるだけで、係合
爪32をキャリッジ18の被係合穴34の上縁部に係合
させることができる。
【0048】また、キャリッジ18の固定位置Qを設
け、この固定位置Qをキャリッジ18の画像読取領域
(図4参照)とすることで、被係合穴34との係合状態
が解除された後も、筐体14内には係合爪32が残存す
るが、キャリッジ18の移動軌跡外であるため、キャリ
ッジ18が係合爪32と衝突することはない。
【0049】なお、ここでは、固定部材25にカバー2
8を備え、画像読取装置12を運搬するときの作業性も
考慮したが、画像読取装置12を運搬するときにキャリ
ッジが固定されていれば良いため、これに限るものでは
ない。
【0050】例えば、図6に示すように、画像読取装置
31の筐体33の側壁に、固定ネジ35が挿通可能な挿
通穴33Aを形成し、キャリッジ37の側壁には、固定
ネジ35がねじ込み可能なネジ穴37Aを形成して固定
ネジ35によってキャリッジ37を固定しても良い。こ
れにより、固定ネジ35がねじ込まれていない画像読取
装置31は、キャリッジ37が固定されていないと判断
できる。
【0051】また、固定ネジ35には、電源スイッチ2
4を遮蔽可能な遮蔽片39を挿通させ、固定ネジ35を
キャリッジ37のネジ穴37Aにねじ込んだとき、遮蔽
片39が電源スイッチ24を遮蔽するようにしておけば
良い。
【0052】次に、第2形態に係る画像読取装置につい
て説明する。なお、第1形態に係る画像読取装置と略同
一の内容については説明を割愛する。
【0053】図7及び図8に示すように、画像読取装置
44は画像形成装置45の専用台46に固定可能となっ
ている。この専用台46には固定ネジ48が取付可能と
なっており、この固定ネジ48を介して画像読取装置4
4が専用台46に固定される。
【0054】一方、固定部材50の脚部52には固定片
54が設けられており、この固定片54は脚部52から
垂下して筐体58の底面58Aと対面するように形成さ
れている。
【0055】また、固定片54が筐体58の底面58A
に当接した状態で、係合爪66が被係合穴34の上縁部
から係合解除されると共に、脚部52と被係合部34の
上縁部及び下縁部との間で若干の隙間が生じるようにし
ている。
【0056】これにより、係合爪66が被係合穴34の
上縁部から係合解除された状態で、キャリッジ18が固
定位置に移動したとしても、キャリッジ18が係合爪6
6に衝突しないようにしている。
【0057】一方、脚部52の上面には、スプリング6
0の一端部が当接しており、このスプリング60の他端
部は、筐体58の天井面58Bに当接し、カバー62を
上方へ引き上げる方向へ付勢し、係合爪66が被係合穴
34の上縁部と係合している状態を維持している。この
とき、カバー62の上部によって電源スイッチ24は遮
蔽され、電源スイッチ24を押下することはできない。
【0058】ところで、専用台46には穴部46A(位
置決め部)が形成されており、固定ネジ48が挿通可能
な大きさとなっている。一方、筐体58の底面58Aに
は、穴部46Aに対応して穴部68(位置決め部)が形
成され、固定ネジ48が挿通可能な大きさとなってい
る。この穴部68に対応して固定片54には、ネジ穴5
4Aが形成され、固定ネジ48がねじ込み可能となって
いる。
【0059】画像読取装置44を専用台46に設置する
とき、まず、固定ネジ48のネジ部48Aの位置と筐体
58の穴部68の位置とを合わせる。この状態で固定ネ
ジ48のネジ部48Aは、筐体58の穴部68を挿通す
ると、固定片54のネジ穴54Aにねじ込み可能とな
る。
【0060】ここで、固定ネジ48をねじ込むと、固定
部材50が下方へ除々に移動し、スプリング60は付勢
力に抗する方向へ引っ張られる。これにより、係合爪6
6が被係合穴34の上縁部との係合状態を解除されると
共に、カバー62が電源スイッチ24の下方へ移動し、
電源スイッチ24が露出する。
【0061】このため、電源スイッチ24を押下するこ
とができ、画像読取装置44を起動させることができ
る。キャリッジ18は筐体58に固定されていないた
め、ホームポジションHP(図5参照)へ移動させるこ
とができる。なお、固定ねじ48は専用台46と一体的
に設けても良いし、別体としても良い。
【0062】また、ここでは、キャリッジ18の移動を
制御する電源スイッチ24を画像読取装置44自体に設
けたが、必ずしも画像読取装置44自体に電源スイッチ
24を設けなくても良い。
【0063】例えば、画像読取装置を専用台に設置する
と画像読取装置が導通可能となり、画像形成装置本体に
設けられた電源スイッチによってキャリッジの移動を制
御するようにして、専用台に設置しなければ画像読取装
置を起動できないようにしても良い。
【0064】これにより、画像読取装置には電源スイッ
チを設ける必要はなく、専用台に設置することを前提と
して、画像読取装置の製造時に始めからキャリッジを固
定しておけば良い。
【0065】例えば、図9に示すように、画像読取装置
72の筐体74内には、コ字状の固定部材70が配置さ
れており、上側に位置する脚部76の先端には、キャリ
ッジ18の被係合穴34の上縁部に係合可能な係合爪7
6Aが形成されている。
【0066】また、脚部76にはスプリング60の一端
部が当接しており、スプリング60の他端部は、筐体7
4の天井面74Bに当接し、固定部材70を上方へ引き
上げる方向へ付勢している。
【0067】一方、下側の脚部78には固定ネジ48の
ネジ部48Aがねじ込み可能なネジ穴78Aが形成され
ている。また、筐体74の底面74Aには、ネジ穴78
Aに対応して穴部75が形成されている。
【0068】画像読取装置72を専用台80に設置する
とき、専用台80に形成された穴部80Aの位置と、固
定ネジ48のネジ部48Aの位置と、筐体74の底面7
4Aに形成された穴部75の位置と、を合わせて画像読
取装置72が専用台80に設置される。
【0069】この状態で固定ネジ48のネジ部48Aを
筐体74の穴部75に挿通し、脚部78のネジ穴78A
にねじ込むと、固定部材70が下方へ移動して係合爪7
6Aが被係合穴34の上縁部との係合状態が解除され
る。
【0070】このように、専用台80に画像読取装置7
2が設置されると、係合爪76Aが被係合穴34の上縁
部との係合状態は解除されるため、キャリッジ18が固
定された状態であるにも拘らず、画像読取装置72が起
動することはない。
【0071】次に、第3形態に係る画像読取装置につい
て説明する。なお、第2形態に係る画像読取装置と略同
一の内容については説明を割愛する。
【0072】図10に示すように、画像読取装置82の
筐体84内には、コ字状の固定部材86が設けられてい
る。この固定部材86の上側の脚部88の先端には、下
方へ向かって突設した係合爪88Aが形成されている。
【0073】また、脚部88にはスプリング90の一端
部が当接しており、スプリング90の他端部が、筐体8
4の天井面84Bに当接して、固定部材86を下方へ向
かって付勢している。
【0074】このため、係合爪88Aは被係合穴34の
下縁部と係合した状態を維持することができる(仮想線
で示す)。この状態で、固定部材86の脚部92は、筐
体84の底面84Aに略当接しており、脚部88と被係
合穴34の上縁部との間には、隙間が設けられている。
また、脚部92と対面する筐体84の底面84Aには、
挿通穴94が形成されている。
【0075】一方、専用台96からは挿通穴94に対応
する位置に略円筒状の解除ピン98が突出しており、専
用台96に画像読取装置82を設置するとき、解除ピン
98が挿通穴94を挿通する。これにより、固定部材8
6は解除ピン98の先端部によって脚部92が押圧さ
れ、上方へ持ち上げられる。
【0076】このため、係合爪88Aが上方へ移動し
て、係合爪88Aと被係合穴34の下縁部との係合が解
除される。これにより、キャリッジ18は筐体84に対
して移動可能となる。従って、キャリッジ18が固定さ
れているにも拘らず、画像形成装置を起動させる恐れは
なく、キャリッジ18に搭載されたミラー等が損傷する
ことはない。
【0077】なお、ここでは、専用台96に解除ピン9
8を突出させ、専用台96に画像読取装置82を設置す
ると共に、固定部材86を上方へ持ち上げ、係合爪88
Aと被係合穴34の下縁部との係合を解除させたが、専
用台96に画像読取装置82を設置すると共に、キャリ
ッジ18が移動可能となれば良いので、これに限るもの
ではない。
【0078】例えば、図11に示すように、固定部材1
00の脚部102から解除脚104を垂下させても良
い。この解除脚104は筐体106の底面106Aに形
成された挿通穴108を挿通可能となっており、筐体1
06の裏面から突出している。
【0079】この解除脚104は画像読取装置110を
運搬する際には、先端部がフリーであるため、スプリン
グ90の付勢力により固定部材100が下方へ押圧さ
れ、係合部116が被係合穴34の下端部と係合すると
共に、脚部102は筐体106の底面106Aに略当接
した状態である(仮想線で示す)。
【0080】一方、専用台112には解除脚104が挿
入可能な位置決め穴114が形成されている。この位置
決め穴114の深さは、解除脚104が筐体106の裏
面から突出した長さよりも長くなっている。このため、
位置決め穴114に解除脚104を挿入すると、脚部1
02が押上げられ、係合爪116が被係合穴34の下縁
部との係合状態を解除される。
【0081】
【発明の効果】本発明は、上記構成としたので、請求項
1に記載の発明では、読取手段が固定手段に固定された
状態で、画像読取装置が起動することはないので、これ
により、画像読取装置が故障することはない。また、固
定手段が読取手段を係合解除したとき、電源スイッチの
露出状態が維持されるため、読取手段が係合解除されて
いるにも拘らず、電源スイッチがONできないというこ
とはない。
【0082】請求項2に記載の発明では、画像読取装置
を運搬するときには、必然的に読取手段が固定されるた
め、読取手段が固定されていない状態で、画像読取装置
が運搬されることはない。このため、画像読取装置の運
搬時に読取手段が移動してミラー等が破損することはな
い。また、固定手段を上下移動させるだけで読取手段を
固定或いは移動可能とするため、操作が簡単であり、低
コストで実現することができる。
【0083】請求項3に記載の発明では、電源が切断さ
れた状態では、読取手段は常に固定位置に配置されるこ
ととなり、カバーを持ち上げるだけで、読取手段を固定
させることができるため、読取手段の固定忘れがない。
請求項4に記載の発明では、画像形成装置を起動する際
は、必然的に読取手段は移動可能な状態となるため、読
取手段が固定されているにも拘らず、画像形成装置を起
動させることはない。
【0084】請求項5に記載の発明では、解除手段に位
置決め部を備えることによって、別途位置決め手段を設
ける必要がない。また、専用台に画像読取装置を設置す
るとき、解除部材によって読取手段の係合解除が行われ
るため、画像読取装置の設置が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1形態に係る画像読取装置を示す斜視図で
ある。
【図2】 第1形態に係る画像読取装置を示す概略断面
図である。
【図3】 第1形態に係る画像読取装置のブロック図で
ある。
【図4】 第1形態に係る画像読取装置に備えられたキ
ャリッジの動作を示す模式図である。
【図5】 第1形態に係る画像読取装置の動作のフロー
チャートである。
【図6】 第1形態に係る画像読取装置の変形例を示す
概略断面図である。
【図7】 第2形態に係る画像読取装置を用いた画像形
成装置を示す斜視図である。
【図8】 第2形態に係る画像読取装置を示す概略断面
図である。
【図9】 第2形態に係る画像読取装置の変形例を示す
概略断面図である。
【図10】 第3形態に係る画像読取装置を示す概略断
面図である。
【図11】 第3形態に係る画像読取装置の変形例を示
す概略断面図である。
【符号の説明】
12 画像読取装置 24 電源スイッチ 25 固定部材(固定手段) 28 カバー 31 画像読取装置 32 係合爪(固定手段) 34 被係合穴(固定手段) 35 固定ネジ(固定手段) 37A ネジ穴(固定手段) 38 中央演算装置(制御部) 39 遮蔽片(カバー) 44 画像読取装置 46 専用台 46A 穴部(位置決め部、解除手段) 48 固定ネジ(解除部材、解除手段) 50 固定部材(固定手段) 62 カバー 66 係合爪(固定手段) 68 穴部(位置決め部、解除手段) 70 固定部材(固定手段) 72 画像読取装置 75 穴部(位置決め部、解除手段) 76A 係合爪(固定手段) 80 専用台 80A 穴部(位置決め部、解除手段) 82 画像読取装置 86 固定部材(固定手段) 88A 係合爪(固定手段) 92 脚部(設置手段) 94 挿通穴(位置決め部、解除手段) 96 専用台 98 解除ピン(解除部材、解除手段) 100 固定部材(固定手段) 104 解除脚(解除部材、解除手段) 110 画像読取装置 112 専用台 114 位置決め穴(位置決め部、解除手段) 116 係合爪(固定手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H108 AA01 CA01 FA02 5B047 AA30 BA02 BC09 BC11 BC20 5C062 AA02 AA05 AB17 AB22 AB40 AB51 AD01 AD06 AE15 BA00 5C072 AA01 BA20 CA02 CA08 CA09 DA04 LA07 XA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体内に配置され、原稿に面して移動
    し、原稿に記録された画像を読み取る読取手段を備えた
    画像読取装置において、 前記筐体に配置された電源スイッチと、 前記筐体に設けられ、前記読取手段を固定する固定手段
    と、 前記固定手段に形成され、固定手段が前記読取手段を固
    定した状態で前記電源スイッチを遮蔽し、読取手段を固
    定解除したとき、前記電源スイッチの露出状態を維持す
    るカバーと、 を有することを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記固定手段が前記筐体に上下移動可能
    に設けられ、前記カバーを介して筐体を持上げると、上
    方へ移動して前記読取手段を固定し、カバーを下方へ移
    動させると固定状態を解除することを特徴とする請求項
    1に記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記電源スイッチをOFFにすると、前
    記読取手段を固定させる固定位置に移動させた後、電源
    を切断する制御部を設けたことを特徴とする請求項1又
    は2に記載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかに記載の画像読取
    装置を設置する専用台と、 前記専用台に前記画像読取装置が設置されると、前記固
    定手段を移動させ、前記読取手段の固定解除を行う解除
    手段と、 を有することを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記解除手段が、 前記専用台に対する前記画像読取装置の位置を決める位
    置決め部と、 前記位置決め部に設けられ、前記専用台に前記画像読取
    装置を設置するとき前記固定手段を移動させる解除部材
    と、 で構成されたことを特徴とする請求項4に記載の画像形
    成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011009987A (ja) * 2009-06-25 2011-01-13 Nisca Corp 光学読取装置

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