JP3896179B2 - 鋼材の接合構造 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、鋼材の接合構造に関し、特に、トンネル覆工体を構成する複数のセグメントの隣接するセグメント間、柱と梁との間、トラス型橋梁の主構の鋼材間等を接合するのに有効な鋼材の接合構造に関する。
【0002】
【従来の術】
一般に、都市土木の分野において、地中にトンネルを掘削形成して行くための工法としてシールド工法が知られている。このシールド工法は、先端に切削カッターを備えた筒状のシールド掘進機を使用し、これを前進させてトンネルを掘削してゆくとともに、トンネルの掘削内周面には、これに沿って多数のセグメントを設置することにより、トンネル覆工体を形成しながらトンネルを構築して行くものである。
【0003】
近年、シールド掘削機による掘削断面を有効に活用することを目的として、矩形断面のシールド掘削機によるシールド工法が開発されており、かかる矩形断面のシールド工法においても、セグメントを断面矩形状に組み立てて、トンネルの掘削内周面を覆う覆工体が形成されることになる。
【0004】
このようなセグメントにより覆工された断面矩形状のトンネルを、計画断面の外周部に沿って複数掘削形成した後、隣接するセグメント間を止水して掘削するとともに両者を連結し、この連結部に配筋を施してコンクリートを打設することにより本体構造物を構築し、さらに、この本体構造物により覆われた内部空間を掘削することにより、大型地下構造物(道路トンネル、鉄道トンネル、地下駐車場等)を構築する工法が知られている。
【0005】
隣接する二つのセグメントを連結する方法としては、二つのセグメント間に跨るように鉄筋を配筋してコンクリートを打設したり、両セグメントの側部間に跨る鋼材をあてがい、それぞれのセグメントおよび鋼材の当接部に形成されたボルト孔を合致させ、双方のボルト孔にボルトを挿通し、ナットを締め付けるボルト結合することが行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、隣接する二つのセグメントを強固に接合し、応力伝達を確実にするためには、コンクリート打設による前者の方法にあっては、配筋数を増大する必要があるし、ボルト接合する後者の方法にあっては、鋼材の厚さやボルトの締結箇所を増加する必要がある。
【0007】
しかしながら、このようなセグメントの接合方法によれば、隣接するセグメントの当接面において、ボルト孔の位置合わせをするための作業に手間がかかるし、当接面においてボルト孔による断面欠損が生じることになる。しかも、隣接するセグメントの相対位置は、施工誤差などにより、高低差を生じたり、設計位置より離間したり接近したりすることが多いため、あらかじめボルト孔が形成されていても、これらを整合させることが困難となる場合もある。
【0008】
このような課題は、上記セグメントの接合構造のみならず、柱と梁とを接合するためにそれぞれに一体化されたプレートを互いに接合するための接合構造、さらには、トラス型橋梁の主構を構築するために鋼材を接合する接合構造などの鋼材の接合構造においても、同様に生ずる。
【0009】
そこで、本発明は、このような従来の課題に着目してなされたもので、相互に接合される鋼材の相対位置がずれている場合であっても、手間のかかる作業を必要とすることなく、鋼材の接合一体化作業を容易に行うことができるとともに、確実な応力伝達を図ることのできる鋼材の接合構造を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記のような目的を達成を達成するために、以下のような手段を採用している。
すなわち、請求項1に係る発明は、相互に密接又は近接して設けられる複数の鋼材間を接合する鋼材の接合構造であって、前記複数の鋼材間に跨ってあてがわれる連結材と、該連結材と前記各鋼材との重なり部にそれぞれ設けられるとともに、互いに整合可能な少なくとも一つの円形断面の貫通孔と、前記連結材の貫通孔又は前記各鋼材の貫通孔の何れか一方に回転自在に収納されるとともに、偏心した位置に挿通孔が設けられるブッシングと、前記ブッシングの挿通孔と前記何れか他方の貫通孔との間を挿通して、前記連結材と前記各鋼材との間を締結する連結具と、前記何れか他方の貫通孔内に充填される硬化剤とを備えていることを特徴とする。
【0011】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の鋼材の接合構造であって、前記ブッシングの軸方向の一端部にはフランジが一体に設けられていることを特徴とする。
【0012】
さらに、請求項3に係る発明は、請求項2に記載の鋼材の接合構造であって、前記フランジの内側の部分又は前記フランジが当接する前記連結材及び前記各鋼材の周縁部のうちの少なくとも何れか一方は粗面加工されていることを特徴とする。
【0013】
請求項4に係る発明は、請求項1から3の何れかに記載の鋼材の接合構造であって、前記連結材と前記各鋼材との重なり部は、連結材及び各鋼材の他の部位よりも極厚に形成されていることを特徴とする。
【0014】
請求項5に係る発明は、請求項4に記載の鋼材の接合構造であって、前記極厚部は、前記連結材及び前記各鋼材と別体に形成される補強プレートであって、前記連結材側の補強プレートは前記連結材に隅肉溶接されていることを特徴とする。
【0015】
請求項6に係る発明は、請求項5に記載の構造の接合構造であって、前記連結材は、C形鋼又はH形鋼からなり、該連結材のウエブ及び上下フランジの内面に接触するように、前記補強プレートが嵌合配置されていることを特徴とする。
【0016】
請求項7に係る発明は、請求項1から6の何れかに記載の鋼材の接合構造であって、 前記複数の鋼材は、トンネルの掘削内周面に沿って複数設置されてトンネル覆工体を構成する複数のセグメントであり、相互に密接又は近接して設けられる複数のセグメント間に前記連結材が跨ってあてがわれていることを特徴とする。
【0017】
請求項8に係る発明は、請求項1から6の何れかに記載の鋼材の接合構造であって、前記複数の鋼材は、柱と一体化されたプレート及び該柱に接合される梁と一体化されたプレートであり、両プレート間に前記連結材が跨ってあてがわれていることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、この発明の好ましい実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
この実施形態にかかる鋼材の接続構造は、図1に示すように、鋼材であるセグメント1により覆工された断面矩形状のトンネル2を、計画断面の外周部に沿って複数掘削形成した後、隣接するセグメント1、1間を止水して掘削するとともに両者を連結する構造に関するものである。
【0019】
セグメント1、1は、H形鋼等の形鋼や鋼板等の鋼材を、溶接等により組み付けてなる鋼製のもので、補強リブなどにより補強されて、周囲の地盤からの荷重に耐え得る強固な構造を備えている。
【0020】
セグメント1、1を接続する構造は、まず、図1のA部拡大断面図である図2に示されるように、セグメント1、1間に跨ってC形鋼もしくはH形鋼からなる連結材3(本実施形態では、C形鋼)があてがわれる。セグメント1、1を構成する鋼殻1A、1Aと連結材3の重なり部には、それぞれ複数(本実施形態では2×2で配置された計4個)の貫通孔5、6が、相互に一部が重なり合う位置に形成されている。すべでの貫通孔5、6は断面形状が円形である。なお、図2の例では、セグメント1側の鋼殻1Aに形成された貫通孔5と連結材3に形成された貫通孔6との位置が整合している。
【0021】
鋼殻1Aの内側と連結材3の内側には、鋼殻1Aと連結材3との重なり部と同等な平面形態を有し、かつ極厚の接続用プレート7、8が配置されている。連結材3側の接続用プレート8は、ウエブおよび上下フランジの内面に嵌合させているとともにすべての面で隅肉溶接されている。接続用プレート7、8には、それぞれ鋼板1A、1Aないし連結材3と整合する位置に貫通孔9、10が形成されている。
【0022】
鋼殻1Aと連結材3との間には、表面に摩擦処理加工が施されたプレート20が介在されている。また、接続用プレート7の鋼殻1Aと反対側の面には、接続用プレート7との対面に摩擦処理加工が施された他のプレート22があてがわれている。他のプレート22には、接続用プレート7の貫通孔9に連通する注入口22aが設けられ、この注入口22aを介して接続用プレート7の貫通孔9と鋼殻1Aの貫通孔5との間に形成されるグラフト室23内にグラフト等の硬化剤が注入される
【0023】
接続用プレート7の図中上側の貫通孔9及びそれに対応する鋼殻1Aの貫通孔5内、及び接続用プレート8の図中下側の貫通孔10及びそれに対応する連結材3の貫通孔6内には、図3(a)、(b)に示される形態を有するブッシング12がそれぞれ嵌合されている。
【0024】
この場合、貫通孔9、5の内径、及び貫通孔10、6の内径とブッシング12の外径とはほぼ一致しており、これにより、ブッシング12が接続用プレート7、8に対して回転可能となっている。なお、このような回転を可能とするため、ブッシング12の厚さ寸法は、接続用プレート7の厚さ寸法と鋼殻1Aの厚さ寸法との合計寸法、接続用プレート8の厚さ寸法と連結材3の厚さ寸法との合計寸法よりも若干小さくなっている。
【0025】
ブッシング12には、その回転中心に対して偏心した軸方向に延びる挿通孔13が形成されている。ブッシング12には、回転中心より外側に挿通孔13が配置されているため、ブッシング12を回転させることにより、挿通孔13の絶対位置回転中心を中心として変化させることができる。なお、挿通孔13の偏心量は任意に設定できる
【0026】
セグメント1側の貫通孔5と連結材3の貫通孔6との位置がずれていても、貫通孔5、6が挿通孔13より大きい重なりを有していれば、ブッシング12を適宜回転させることにより、ブッシング12の挿通孔13を貫通孔6に、及びブッシング12の挿通孔13を貫通孔5に整合させることができる。
【0027】
図5(a)、(b)、(c)は、本発明にかかる鋼材の接合構造の実施方法を順に示すものである。
すなわち、まず同図(a)に示されるように、隣接するセグメント1、1の鋼殻1A、1A間に連結材3を水平状態であてがい、図中一点鎖線で示されるようにシャコ万等を用いて仮止めをする。
本例では、左側のセグメント1に対し、右側のセグメント1がわずかに上方に位置ずれした状態を示している。連結材3をあてがう際には、できるだけ多くの(すべてが好ましい)貫通孔5、6が挿通孔13より大きい重なりを有するようにその高さ位置をあるいは傾斜を任意に設定する。
【0028】
次で、一方の鋼殻1A(図5では左側)と連結材3との重なり部に設けられる接続用プレート7の図中上側の貫通孔9、及び接続用プレート8の図中下側の貫通孔10内にブッシング12をそれぞれ嵌合させる。なお、図5においては、説明の便宜上、貫通孔5と貫通6とを同一大きさとして示している。
本例では、ブッシング12は、連結材3の仮止め後に嵌合しているが、仮止め前に嵌合することもできる。
そして、貫通孔9、10内でブッシング12を適宜回転させることで、ブッシング12の挿通孔13と貫通孔6及び貫通孔5とを整合させそれらの間に連結具のボルトBを 挿通させてナットNを螺合させ、締め付けるこの場合、必要に応じてワッシャ21を使用する
【0029】
さらに、他方の鋼殻1A(同図中で右側)と連結材3との重なり部においても、同様に、接続用プレート7の図中上側の貫通孔9、及び接続用プレート8の図中下側の貫通孔10内にブッシング12をそれぞれ嵌合させる。
そして、貫通孔9、10内でブッシング12を適宜回転させることで、ブッシング12の挿通孔13と貫通孔6、貫通孔5とを整合させ、それらの間に連結具のボルトBを挿通させてナットNを螺合させ、締め付けるこの場合、必要に応じてワッシャ21を使用する
【0030】
その後、連結具のボルトBとナットとを本締めするとともに、プレート22の注入口22aを介してグラウト室23内に硬化剤を注入するこのようにして、隣接する二つのセグメント1、1間が連結材3を介して剛接合され、鋼殻1A、連結材3のメタルタッチ効果により、効率良く応力伝達を行うことが可能になる。本実施形態では、接続用プレート8が、C形鋼またはH形鋼からなる連結材3の上下フランジの内面に接触するように嵌合配置されているとともに連結材3側に隅肉溶接され、しかも、接続用プレート7のグラウト室23内に硬化剤が充填されているので、応力伝達が確実になる。
なお、上記ボルトB、ナットNに代えて、ピン、リベットなどの他の連結具を用いてもよいことは勿論のことである。
【0031】
上記のように構成した本実施の形態による鋼材の接合構造にあっては、従来のように、コンクリートを打設する作業を必要とすることなく、連結具15(ボルトB、ナットN)による締結箇所を低減させることができるので、断面欠損を抑制することができる
【0032】
また、セグメント1の鋼殻1A側の貫通孔5と連結材3の貫通孔6との位置がずれていても、ブッシング12貫通孔9、5、及び貫通孔10、6内で適宜回転させることにより、ブッシング12の挿通孔13と貫通孔6及び貫通孔5とを互いに整合させることができるので、連結具15(ボルトB、ナットN)による締結が可能となり、隣接するセグメント1、1の鋼殻1A、1A間を連結材3を介して剛接合することができる。
【0033】
図6〜図11に、隣接するセグメント1、1の相対位置のずれの他の態様を示すこれらの態様のずれであっても隣接するセグメント1、1の鋼殻1A、1A間を連結材3を介して剛接合することができる。以下、「高」、「低」、「広」、「狭」とは、あらかじめ計画された位置に対してそれぞれ「高い」、「低い」、「広い」、「狭い」ということを意味するものとする。
【0034】
図6に示す態様は、左側に位置するセグメント1の鋼殻1Aに対し、右側に位置するセグメント1の鋼殻1Aがわずかに高い場合であり、図7に示す態様は、わずかに低い場合である。
【0035】
図6、図7では、連結材3が水平状態で配置されており、図中、波線より右側に図示される位置関係が連結材3を水平状態で配置する場合の最大高低差を示している。
【0036】
これに対し、図8、図9は、左側に位置するセグメント1の鋼殻1Aに対し、右側に位置するセグメント1の鋼殻1Aが大きく高い場合、又は大きく低い場合をそれぞれ示している。
このような場合には、連結材3を水平状態としたままで、ブッシング12の挿通孔13と貫通孔6及び貫通孔5とを互いに整合させることは困難な場合が多いので、前者では右上がりに、後者では左上がりに連結材3を傾斜させることで、挿通孔13と貫通孔6及び 貫通孔5との重なり代を確保する。このような場合であっても、ブッシング12の挿通孔13と貫通孔6及び貫通孔5とを互いに整合させることができるので、セグメント1、1の鋼殻1A、1A間を剛接合することができる。
【0037】
図10、図11は、左右に位置するセグメント1、1の鋼殻1A、1Aの間隔が広い場合と狭い場合とをそれぞれ示している。
【0038】
なお、図6〜図11では、同一垂直平面内において隣接するセグメント1、1の鋼殻1A、1Aの相対位置が設計位置よりずれた場合について説明したが、トンネルの軸方向、すなわち図1及び図6の紙面と直交する方向、又は図2の左右方向にずれた場合には、セグメント1の鋼殻1Aと連結材3との間に所定厚さの板状鋼材であるスペーサを介在させることにより、容易に対応することができる。
【0039】
ここで、スペーサは、板状鋼材であってもよいし、H形鋼の上下フランジ内に極厚の接続用プレートを嵌合配置して形成されるものであってもよいし、これに板状鋼材を組み合わせたものであってもよい。
【0040】
なお、図5〜図11の態様において、図3に示すブッシング12を用いて説明したが、ブッシング12の代わりに図4に示すブッシング11を用いてもよいものであり、その場合にも同様の作用効果を奏する。なお、ブッシング11は、一端部にフランジ11aを有している。
【0041】
また、前記の説明においては、接続用プレート8を連結材3の内面に隅肉溶接するように構成したが、内面側に嵌合させるだけであってもよい。
さらに、接続用プレート7、8を用いることなく、鋼殻1A及び連結材3に接続用プレート7、8に相当する肉厚部を一体に形成するように構成してもよい。
【0042】
さらに、ブッシング11、12を、その回転中心と偏心したサブブッシングをブッシングに対して回転可能に設け、挿通孔13をサブブッシングの回転中心に対して偏心した位置に設けるようにしてもよい。この場合、接合される二つの鋼材間の微調整を図ることができる。
【0043】
さらに、前記の説明においては、本発明の鋼材の接合構造を、矩形断面のシールドトンネル内に覆工体を設けるべく、セグメントをトンネルの周方向に接続一体化するために採用する場合について記載したが、セグメントをトンネルの軸方向に接続一体化するために使用することもでき、矩形断面のみならず、円形やその他の断面形状の覆工体を設けるべく採用することもできる。
【0044】
さらに、本発明の鋼材の接合構造は、シールド工法のみならず、トンネル掘進機によるトンネル工法等、その他のトンネル工法において使用されるセグメントを接続一体化するために用いることもできる。
【0045】
さらに、本発明の鋼材の接合構造を、柱と梁とを接合するために、それぞれに一体化されたプレートを互いに接合するための接合構造、トラス型橋梁の主構を構築するために鋼材を接合する接合構造に適用してもよい。
【0046】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、この発明の鋼材の接合構造によれば、多数の配筋後にコンクリートを打設したり、手間のかかる作業を必要とすることないう、二つの鋼材の接合一体化作業を容易に行うことができるとともに、メタルタッチ効果により、強度不足を生じることのない効率の良い応力伝達を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による一実施の形態の鋼材の接合構造が適用される大型地下構造部を示す概略断面図である。
【図2】 図1のA部の拡大断面図である。
【図3】 (a)は図2のブッシングの縦断面図、(b)は(a)の下面図である。
【図4】 (a)は図2のブッシングの他の例を示す縦断面図、(b)は(a)の下面図である。
【図5】 本発明による一実施の形態の鋼材の接合構造の接合手順を示す説明図である。
【図6】 隣接するセグメントの相対位置のずれの他の態様を示す説明図である。
【図7】 隣接するセグメントの相対位置のずれの他の態様を示す説明図である。
【図8】 隣接するセグメントの相対位置のずれの他の態様を示す説明図である。
【図9】 隣接するセグメントの相対位置のずれの他の態様を示す説明図である。
【図10】 隣接するセグメントの相対位置のずれの他の態様を示す説明図である。
【図11】 隣接するセグメントの相対位置のずれの他の態様を示す説明図である。
【符号の説明】
1 セグメント
1A 鋼殻
3 連結材
5、6 貫通孔
7、8 接続用プレート
9、10 貫通孔
11、12 ブッシング
11a フランジ
13 挿通孔
15 連結具
B ボルト
N ナット

Claims (8)

  1. 相互に密接又は近接して設けられる複数の鋼材間を接合する鋼材の接合構造であって、
    前記複数の鋼材間に跨ってあてがわれる連結材と、該連結材と前記各鋼材との重なり部にそれぞれ設けられるとともに、互いに整合可能な少なくとも一つの円形断面の貫通孔と、
    前記連結材の貫通孔又は前記各鋼材の貫通孔の何れか一方に回転自在に収納されるとともに、偏心した位置に挿通孔が設けられるブッシングと、
    前記ブッシングの挿通孔と前記何れか他方の貫通孔との間を挿通して、前記連結材と前記各鋼材との間を締結する連結具と、
    前記何れか他方の貫通孔内に充填される硬化剤とを備えていることを特徴とする鋼材の接合構造。
  2. 前記ブッシングの軸方向の一端部にはフランジが一体に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の鋼材の接合構造。
  3. 前記フランジの内側の部分又は前記フランジが当接する前記連結材及び前記各鋼材の周縁部のうちの少なくとも何れか一方は粗面加工されていることを特徴とする請求項2に記載の鋼材の接合構造。
  4. 前記連結材と前記各鋼材との重なり部は、連結材及び各鋼材の他の部位よりも極厚に形成されていることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の鋼材の接合構造。
  5. 前記極厚部は、前記連結材及び前記各鋼材と別体に形成される補強プレートであって、前記連結材側の補強プレートは前記連結材に隅肉溶接されていることを特徴とする請求項4に記載の鋼材の接合構造。
  6. 前記連結材は、C形鋼又はH形鋼からなり、該連結材のウエブ及び上下フランジの内面に接触するように、前記補強プレートが嵌合配置されていることを特徴とする請求項5に記載の構造の接合構造。
  7. 前記複数の鋼材は、トンネルの掘削内周面に沿って複数設置されてトンネル覆工体を構成する複数のセグメントであり、相互に密接又は近接して設けられる複数のセグメント間に前記連結材が跨ってあてがわれていることを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の鋼材の接合構造。
  8. 前記複数の鋼材は、柱と一体化されたプレート及び該柱に接合される梁と一体化されたプレートであり、両プレート間に前記連結材が跨ってあてがわれていることを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の鋼材の接合構造。
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