JP3896153B2 - 情報表示部及びその読取り方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、テレホンカード,回数券等のカード,証明書,有価証券等の帳票に形成されるものであって、偽造を防止などの目的で、所定情報を表示する情報表示部及びその読取り方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
テレホンカード等の磁気カードにあって、通常その磁気面に、偽造防止などの目的で、バーコードを印刷するようにしている。
【0003】
このバーコードとしては、従来、透明な蛍光バーコードを用いて、所定波長の励起光に対して発生する所定蛍光波長を光学読取り装置で読取って、その真贋を判断するようにしていた。かかる構成にあっては、透明な蛍光バーコードを用いることにより、該バーコードの所在を秘匿することにより、その偽造を防止しようとするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、このような蛍光波長を読取る手段にあっては、読取り波長(蛍光)を容易に判別できる利点があり、情報処理が簡単であるものの、読取り装置内の放光装置により所定波長の励起光を生成して、放射する必要があり、構造が大掛かりとなる欠点があった。また、特殊な透明蛍光バーコードを用いているから、情報表示部の形成が高価なものとなっていた。
【0005】
本発明は、大がかりな、読み取り装置を要せず、しかもバーコード等の情報表示部を高価な材料を用いることなく形成し得る手段を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、光学読取り装置により読取られる特定波長に対して、相互に異なった反射特性を有し、かつ視覚的に区別不能なインキにより、夫々形成される複数種類の判別マークを組合わせて、所定情報を表示するようにしたカード,帳票等に印刷される情報表示部に関するものである。ここで、この情報表示部は、磁気カード面や帳票以外にも、包装袋,包装容器等に形成され、種々の情報を表示する情報表示部が対象となる。
【0007】
かかる構成の情報表示部にあって、光学読取り装置により、その反射波出力に相対的差異を生ずる単一の特定波長で、その反射波出力の差異により各判別マークを判別して、所定情報が判読される。
【0008】
前記判別マークとしては、二種類用いたものにあっては、一方を例えば、ほぼ900nmの波長の赤外線を吸収する一般の黒色インキを用い、他方を、イエロー,マゼンタ及びシアンの三原色を混合してなる混色黒インキにより形成して、同じ波長の紅外線を吸収しないインキを用いる。この構成にあっては、他の可視領域の波長にあって、両方とも、視覚的に黒色として認識され、判別不能となっている。
【0009】
そして、この構成にあっては、ほぼ900nmの波長で、両者のインキを判別し、その整列状態により、所定情報を読み取る。すなわち、広範囲の波長の光を包含してなる、通常の光を光学読み取り装置から放射し、その反射波のうち、ほぼ900nmの赤外光を読取り、その出力値を、所定閾値と比較して、二種類のインキを判定し、その組み合わせから、所定情報を読み取ることとなる。
【0010】
前記判別マークとしては、三種類以上のインキにより形成しても良い。
【0011】
かかる構成にあっては、n種類のインキを、m個列設した場合には、nm の組み合わせを生じ、これに対応した数の情報を表示することが可能となる。従って、インキの種類が多ければ良い。ただし、光学読取り装置による光学的判定を容易とするために、後述するように、二種類又は三種類のインキが好適なものとして採用され得る。
【0012】
ところで、特に三種類以上のインキの光学的特性を読取る場合には、各インキの特定読取り波長における出力値の差を大きなものとすることができず、従って、判定誤差が生じ易くなる。
【0013】
そこで、かかる問題点に対応するために、異なった分光特性を有するインキにより形成される複数の判別マークを備えたカード等にあって、光学読取り装置により、異なった複数の特定波長で、各判別マークを夫々読取り、その出力の合成により各判別マークを判別して、所定情報を判読するようにした、情報表示部の読取り方法が提案され得る。
【0014】
例えば、三種類のインキA,B,Cを用いた場合にあって、出力の閾値を適宜に設定すると共に、二つの特定波長を設定する。そして、ある特定周波数では、インキCのみが所定閾値以上の反射波出力を生じ、他の特定周波数では、インキB,Cが所定閾値以上の反射波出力を生じるようにする。これにより、その出力を合成すると、インキAは零出力、インキBは低出力、インキCは高出力となり、従って、各インキの種類を容易に判定することができ、その組み合わせから、所定情報を読み取ることとなる。
【0015】
上述の、相互に異なった分光特性を有するインキにより形成される複数種類の判別マークにより情報表示部を構成したものにあって、インキの種類が、700〜800nmの波長域で反射率が異なる、カーボンブラックを含む黒色インキ、イエロー(黄色),マゼンタ(紅色)及びシアン(藍色)を混合してなる混色黒色インキ、及びイエロー(黄色),マゼンタ(紅色)及び鮮青を混合してなる混色黒色インキの三種類を用いることができる。このインキ相互は、700〜800nmの波長域で、夫々の反射率を明瞭に区別することができる。尚、これらのインキは、可視領域では、反射率が黒色と同じであるために、見た目には、すべて黒色として知覚される。
【0016】
また、上述の各構成にあって、前記情報表示部を構成する複数種類の判別マークが、光学読取り装置により読取られる特定波長に対して、相互に異なった反射特性を有し、かつ視覚的に区別不能なインキにより夫々形成され、かつ相互に太さの異なった複数種類のバーコードとすることができる。
このようにすると、n種類のインキで、p種類の太さのバーコードを形成した場合には、単一のバーコードにより、n×pの数の情報を表現でき、従って、これをm個列設した場合には、(n×p)m の組み合わせを生じ、情報密度が飛躍的に向上することとなる。
【0017】
この場合にあっても、バーコードを形成するインキの種類を上述のように、700〜800nmの波長域で反射率が異なる、カーボンブラックを含む黒色インキ、イエロー(黄色),マゼンタ(紅色)及びシアン(藍色)を混合してなる混色黒色インキ、及びイエロー(黄色),マゼンタ(紅色)及び鮮青を混合してなる混色黒色インキの三種類とし、これを光学読取り装置により、700〜800nmの波長域内の特定波長における、その反射波出力の差異を判別して、所定情報を判読することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明にかかる磁気カード1を示すものである。
その他、この磁気カード1に代えて、証明書,有価証券等の帳票や、包装袋,包装容器等に本発明に係る情報表示部2aを適用しても良い。
【0019】
この磁気カード1の磁気面には、二種類のバー状の判別マーク3a,3bからなる情報表示部2aが形成されている。この判別マーク3a,3bは、通常のバーコードとは異なり、そのバー幅、間隔を同じとしているが、該幅,間隔を変えて、従前のバーコード情報をも、あわせて表示可能としても良い。
【0020】
この判別マーク3aは、例えば、ほぼ900nmの波長の赤外線を吸収する一般の黒色インキを用いている。また、判別マーク3bは、イエロー(黄色),マゼンタ(紅色)及びシアン(藍色)の三原色からなる混色黒色インキによって印刷される。この混色黒色インキとしては、およそイエロー30部,マゼンタ20部及びシアン50部によってなるものが供され得る。
【0021】
図2は両判別マーク3a,3bの全波長に対する反射波の分光特性曲線を示す。この分光特性で示されるように、かかる両判別マーク3a,3bにあって、約700nm以下の波長において、反射出力が小さく、従って、両方とも、視覚では、黒色として判定され、その差を見極めることができない。しかるに、ほぼ900nmの特定波長Lに対しては、判別マーク3aはほとんど吸収し、判別マーク3bではその反射率が高く、このため、光学読取り装置で、当該波長を読取ると、判別マーク3aでは、出力が小さく、判別マーク3bでは大きな出力を得ることができる。そこで、同図で示すように、判別マーク3a,3bの反射出力を区別するための閾値Hを設定することにより、900nmの特定波長Lにおける、出力値を解析すれば、判別マーク3a,3bを判定することができる。
【0022】
このため、図3で示すように、判別マーク3a,3bを適宜に組み合わせると、例えば、図のように6個のバーで情報表示部2aを構成することにより、26 個の組み合わせの表現が可能となる。すなわち、「0」,「1」からなる26 個のデータを生成することが可能となる。しかも、各判別マーク3a,3bは視覚によっては、同じものとして認識されるから、隠し文字のような機能を発揮することとなり、偽造防止に有効となる。
【0023】
図4〜6は、三種類のバー状の判別マーク13a,13b,13cからなる情報表示部2bを、磁気カード1の磁気面に形成するようにしたものである。
【0024】
ここで、この判別マーク13aは、カーボンブラックを含む黒色インキ(インキの種類)、判別マーク13bは、イエロー(黄色),マゼンタ(紅色),シアン(藍色)の混色黒色インキ、判別マーク13cは、イエロー,マゼンタ,鮮青の混色黒色インキが用いられる。
【0025】
図5は、各判別マーク13a,13b,13cの全波長に対する反射波の分光特性曲線を示す。この分光特性で示されるように、可視領域である400nm〜700nmの波長において、反射出力が小さく、従って、いずれも、視覚では、黒色として判定される。一方、700nm以上の波長の長い領域にあっては、各判別マーク13a,13b,13cの反射波の出力値(吸収波長特性)は分離し、13aは全波長で、その反射波出力が低い状態が維持されて変わらず、判別マーク13b,13cは出力が波長が長くなるに従って立上がるものの、該判別マーク13cは700nm近傍から出力値が立上がり、判別マーク13bは遅れて立上がる。そして、750nm近傍で、各判別マーク13a,13b,13cの出力値は、夫々大きな差異を生じる。
【0026】
そこで、かかる750nmを特定波長とすると共に、図5で示すように、判別マーク13cと判別マーク13b間に閾値H1 を設定し、判別マーク13bと判別マーク13a間に閾値H2 を設定する。
【0027】
そして、前記情報表示部2bを光学読取り波長で読取り、前記特定波長における出力を、各閾値H1 ,H2 で区別することにより、判別マーク13a,13b,13cを夫々別異のものとして、判定することとなる。
【0028】
このため、図4で示すように、判別マーク3a,3bを適宜に組み合わせると、例えば、図中全体を6個のバーを設けることにより、36 個の組み合わせの表現が可能となる。すなわち、図6で示す「0」,「1」,「2」からなる36 個のデータを生成することが可能となり、表現し得る情報量が増大する。しかも、各判別マーク13a,13b,13cは視覚によっては、同じ黒色として認識されるから、隠し文字のような機能を発揮することとなり、偽造防止に有効となる。
【0029】
ところで、上述の構成にあっては、特定波長において、出力値が分離することを利用して、閾値H1 ,H2 を設定し、各判別マーク13a,13b,13cを区別するものであり、このため閾値H1 ,H2 を充分に分離した値を設定することができず、インキの選定によっては、充分な精度を得ることができない場合がある。
【0030】
そこで、図7で示すように、判別マーク13bの反射波出力値が立上がる前で、しかも判別マーク13cの反射波出力値が充分立上がっている波長を第1の特定波長L1 とし、さらに、判別マーク13b,13cが共にその出力値が大きく立上がって、判別マーク13aとは明らかな差異を生じている波長を第2の特定波長L2 とし、さらに、閾値H0 ,Hを設定する。
【0031】
これにより、第1の特定波長L1 では、閾値Hにより、判別マーク13a,13bと判別マーク13cとが区別され、第2の特定波長L2 では閾値Hにより、判別マーク13aと、判別マーク13b,13cとが区別される。
【0032】
従って、情報表示部2bを光学読取り装置で読取ると、図8で示すように、第1の特定波長L1 と、第2の特定波長L2 とで、夫々出力の高低による二値を抽出できる。そこで、夫々の出力値を合成すると、前記判別マーク13aでは「0」、判別マーク13bでは第2の特定波長L2 のみが高出力となり、これを「1」とすることができ、判別マーク13cでは、第1及び第2の特定波長L1 ,L2 で夫々高出力値となって、これを「2」とすることができる。そして、かかる構成にあっては、閾値Hにより、第1及び第2の特定波長ごとに、高低の二値抽出を行なうものであるから、その判定を精度良く行なうことができ、従って、その出力値によって、判定するこの方法は各判別マーク13a,13b,13cを明瞭に峻別することができることとなる。
【0033】
上述の、情報表示部2bを構成する、三種類のバー状の判別マーク13a,13b,13cは、700〜800nmの波長域で反射率が異なる他の種類のインキを用いることができる。
【0034】
このインキとして、図10で示すように、カーボンブラックを含む黒色インキ、イエロー(黄色),マゼンタ(紅色)及びシアン(藍色)を混合してなる混色黒色インキ、及びイエロー(黄色),マゼンタ(紅色)及び鮮青を混合してなる混色黒色インキの三種類を用いることができる。この構成にあっては、特に740〜760nmの波長領域で、明瞭に三値化することができる。
【0035】
上述の鮮青を混合してなる混色黒色インキとしては、黄色24.5%,紅色11.5%,鮮青64.0%からなるUV OCR750−1(株式会社T&K TOKA製)が供され得る。また、他の構成の混色黒色インキとしては、黄色32.8%,紅色22.4%,鮮青44.8%からなるUV OCR750−2(株式会社T&K TOKA製)も提案され得る。
【0036】
この混色黒色インキは、図12で示した従来の紅色(マゼンタ)、黄色(イエロー)及び藍色(シアン)の三原色からなる混色黒色インキに比して、藍色材として用いられるシアンを鮮青に変換して、混合したものに相当する。
図11はシアンと鮮青単独の分光曲線を比較したものである。この分光曲線で明らかなように、鮮青はシアンに比して、変移波長域αが短波長側に存する。従って、この鮮青を藍色材として使用して、紅色(マゼンタ)、黄色(イエロー)と混合することにより、混色黒色インキを形成すると、図10で示すイエロー(黄色),マゼンタ(紅色)及びシアン(藍色)を混合してなる従来の混色黒色インキに比して、変移波長域αが短波長側に移行した分光特性のインキを得ることができる。
【0037】
そこで、判別マーク13cとして、かかる鮮青を含有するUV OCR750−1,UV OCR750−2を混色黒色インキを用い、判別マーク13aをカーボンブラックを含む黒色インキを用い、さらに判別マーク13bを、図12で示すイエロー,マゼンタ,シアンの混色黒色インキを用いると、図10で示す用に、700〜800nmの波長領域で、三種類を判別でき、特に740〜760nmの領域では、明瞭に判別し得ることとなる。
【0038】
かかる構成にあっても、図5で示すように、判別マーク13cと判別マーク13b間に閾値H1 を設定し、判別マーク13bと判別マーク13a間に閾値H2 を設定することにより区別される。さらには、図8で示すように、第1の特定波長L1 と、第2の特定波長L2 と、閾値H0 ,Hとを設定し、これを合成することにより、三値を区別するようにしても良い。
【0039】
上述したように、三種類のインキを用いて、判別マークを夫々構成するようにしたものにあって、図9で示すように、線の太さの異なるバーコードを用いることができる。すなわち、細いバーコードからなる、判別マーク13a,13b,13cと、太いバーコードからなる13A,13B,13Cを形成する。そして、該バーコードを、光学読取り装置で読取って、700〜800nmの波長域内の特定波長における、その反射波出力の差異を判別して、所定情報を判読する。このように、このインキの種類を用いて、反射波出力により三値を区分すると共に、これをバーコードに用いて、該バーコードの線の太さを種々変えることにより、情報の高密度化が可能となる。
【0040】
すなわち、n種類のインキで、p種類の太さのバーコードを形成した場合には、単一のバーコードにより、n×pの数の情報を表現でき、従って、これをm個列設した場合には、(n×p)m の組み合わせを生じ、情報密度が飛躍的に向上することとなる。
【0041】
【発明の効果】
本発明は、上述したように、光学読取り装置により読取られる特定波長に対して、相互に異なった反射特性を有し、かつ視覚的に区別不能なインキにより、夫々形成される複数種類の判別マークを組合わせて、所定情報を表示するようにしたものであるため、かかる各構成にあって、インキの種類n又は、判別マークの数mを増加させることにより、多くの情報を情報表示部2aに書き込むことが可能となると共に、その情報内容を視覚により、確認することができない。従って、一般第三者には、視覚的に読取ることができないから、真贋判定のように、単純で、しかも重要な情報を書き込んでも、その内容を秘匿することができると共に、多様で複雑な情報の表示も自在に書き込むことができる利点がある。また、蛍光バーコードを用いる手段と異なり、反射波のうち特定周波数の反射出力の大きさを検出して、読取るものであるから、通常の赤外光を含む幅の広い周波数範囲の光を包含する通常光を用いることができ、従って、放光装置が複雑とならず、光学読取り装置が簡単となると共に、蛍光バーを用いるものではないから、インキも低廉となる。
【0042】
また、異なった分光特性を有するインキにより形成される複数の判別マークからなる情報表示部にあって、光学読取り装置により、異なった複数の特定波長で、各判別マークを夫々読取り、その出力の合成により各判別マークを判別して、所定情報を判読するようにした、情報表示部の読取り方法にあっては、精度良く情報を読取ることができる利点がある。
【0043】
上述の、相互に異なった分光特性を有するインキにより形成される複数種類の判別マークにより情報表示部を構成したものにあって、インキの種類が、700〜800nmの波長域で反射率が異なる、カーボンブラックを含む黒色インキ、イエロー(黄色),マゼンタ(紅色)及びシアン(藍色)を混合してなる混色黒色インキ、及びイエロー(黄色),マゼンタ(紅色)及び鮮青を混合してなる混色黒色インキの三種類を用いた場合には、700〜800nmの波長域で、夫々の反射率を明瞭に区別することができ、光学読取り装置の読取り領域を、近赤外線領域よりも短くすることができ、読取り処理が容易となる。
【0044】
さらに、光学読取り装置により読取られる特定波長に対して、相互に異なった反射特性を有し、かつ視覚的に区別不能な複数種類のインキにより、相互に太さの異なった複数種類のバーコードを形成した場合には、情報密度を飛躍的に向上し得ることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る情報表示部2aを備えた磁気カード1の裏面図である。
【図2】2aを構成する判別マーク3a,3bの分光特性を比較して示す波形図である。
【図3】判別マーク3a,3bの情報処理を示す概念図である。
【図4】本発明に係る情報表示部2bを備えた磁気カード1の裏面図である。
【図5】情報表示部2bを構成する判別マーク13a,13b,13cの分光特性と、情報表示部の読取り方法の一例を示す波形図である。
【図6】前記読取り方法による情報処理を示す概念図である。
【図7】情報表示部2bを構成する判別マーク13a,13b,13cの分光特性と、情報表示部の読取り方法の他例を示す波形図である。
【図8】他例の読取り方法による情報処理を示す概念図である。
【図9】複数種類のインキによりバーコードを構成した場合の情報処理を示す概念図である。
【図10】カーボンブラックを含む黒色インキ、イエロー,マゼンタ及びシアンを混合してなる混色黒色インキ、及びイエロー,マゼンタ及び鮮青を混合してなる混色黒色インキの三種類のインキの夫々の分光特性を比較して示す波形図である。
【図11】シアン(藍色)と鮮青の夫々の分光特性を比較して示す波形図である。
【図12】イエロー,マゼンタ及びシアン(藍色)と、これらを混合してなる混色黒色インキの夫々の分光特性を比較して示す波形図である。
【符号の説明】
1 磁気カード
2a,2b 情報表示部
3a,3b 判別マーク
13a,13b,13c 判別マーク
Claims (6)
- 光学読取り装置により読取られる特定波長に対して、相互に異なった反射特性を有し、かつ視覚的に区別不能なインキにより、夫々形成される複数種類の判別マークを組合わせて、所定情報を表示するようにしたことを特徴とするカード,帳票等に印刷される情報表示部。
- 前記情報表示部を構成する複数種類の判別マークが、光学読取り装置により読取られる特定波長に対して、相互に異なった反射特性を有し、かつ視覚的に区別不能なインキにより夫々形成され、かつ相互に太さの異なった複数種類のバーコードであることを特徴とする請求項1の情報表示部。
- 700〜800nmの波長域で反射率が異なる、カーボンブラックを含む黒色インキ、イエロー(黄色),マゼンタ(紅色)及びシアン(藍色)を混合してなる混色黒インキ、並びにイエロー(黄色),マゼンタ(紅色)及び鮮青を混合してなる混色黒インキの三種類のインキにより判別マークを形成したものであることを特徴とする請求項1叉は請求項2記載の情報表示部。
- 光学読取り装置により読取られる特定波長に対して、相互に異なった反射特性を有し、かつ視覚的に区別不能なインキにより、夫々形成される複数種類の判別マークを組合わせて、所定情報を表示するようにした情報表示部の読取り方法であって、該情報表示部を、光学読取り装置により、その反射波出力に相対的差異を生ずる単一の特定波長で、その反射波出力の差異により各判別マークを判別して、所定情報を判読するようにしたことを特徴とするカード,帳票等に印刷される情報表示部の読取り方法。
- 700〜800nmの波長域で反射率が異なるカーボンブラックを含む黒色インキ、イエロー(黄色),マゼンタ(紅色)及びシアン(藍色)を混合してなる混色黒インキ、イエロー(黄色),並びにマゼンタ(紅色)及び鮮青を混合してなる混色黒インキの三種類のインキによりバーコードを形成し、該バーコードを、光学読取り装置により、700〜800nmの波長域内の特定波長における、その反射波出力の差異を判別して、所定情報を判読するようにしたことを特徴とする請求項4記載の情報表示部の読取り方法。
- 光学読取り装置により読取られる特定波長に対して、相互に異なった反射特性を有し、かつ視覚的に区別不能なインキにより、夫々形成される複数種類の判別マークを組合わせて、所定情報を表示するようにした情報表示部の読取り方法であって、該情報表示部を、光学読取り装置により、異なった複数の特定波長で、各判別マークを夫々読取り、その出力の合成により各判別マークを判別して、所定情報を判読するようにしたことを特徴とするカード,帳票等に印刷される情報表示部の読取り方法。
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