JPH10134138A - 情報表示部及びその読取り方法 - Google Patents

情報表示部及びその読取り方法

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JPH10134138A
JPH10134138A JP8357966A JP35796696A JPH10134138A JP H10134138 A JPH10134138 A JP H10134138A JP 8357966 A JP8357966 A JP 8357966A JP 35796696 A JP35796696 A JP 35796696A JP H10134138 A JPH10134138 A JP H10134138A
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ink
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Yasunori Katou
靖祝 加藤
Sumio Ogawa
純生 小川
Hideyuki Nomura
秀之 野村
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Kobayashi Kirokushi Co Ltd
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Kobayashi Kirokushi Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大がかりな、読み取り装置を要せず、しかも
高価な材料を用いることなく情報表示部を形成し得る手
段を提供する。 【解決手段】 光学読取り装置により読取られる特定波
長に対して、相互に異なった反射特性を有し、かつ視覚
的に区別不能なインキにより、夫々形成される複数種類
の判別マーク3a,3bを組合わせて、所定情報を表示
する情報表示部2aを構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレホンカード,
回数券等のカード,証明書,有価証券等の帳票に形成さ
れるものであって、偽造を防止などの目的で、所定情報
を表示する情報表示部及びその読取り方法に関する。
【0002】
【従来の技術】テレホンカード等の磁気カードにあっ
て、通常その磁気面に、偽造防止などの目的で、バーコ
ードを印刷するようにしている。
【0003】このバーコードとしては、従来、透明な蛍
光バーコードを用いて、所定波長の励起光に対して発生
する所定蛍光波長を光学読取り装置で読取って、その真
贋を判断するようにしていた。かかる構成にあっては、
透明な蛍光バーコードを用いることにより、該バーコー
ドの所在を秘匿することにより、その偽造を防止しよう
とするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、このような
蛍光波長を読取る手段にあっては、読取り波長(蛍光)
を容易に判別できる利点があり、情報処理が簡単である
ものの、読取り装置内の放光装置により所定波長の励起
光を生成して、放射する必要があり、構造が大掛かりと
なる欠点があった。また、特殊な透明蛍光バーコードを
用いているから、情報表示部の形成が高価なものとなっ
ていた。
【0005】本発明は、大がかりな、読み取り装置を要
せず、しかもバーコード等の情報表示部を高価な材料を
用いることなく形成し得る手段を提供することを目的と
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、光学読取り装
置により読取られる特定波長に対して、相互に異なった
反射特性を有し、かつ視覚的に区別不能なインキによ
り、夫々形成される複数種類の判別マークを組合わせ
て、所定情報を表示するようにしたカード,帳票等に印
刷される情報表示部に関するものである。ここで、この
情報表示部は、磁器カード面や帳票以外にも、包装袋,
包装容器等に形成され、種々の情報を表示する情報表示
部が対象となる。
【0007】かかる構成の情報表示部にあって、光学読
取り装置により、その反射波出力に相対的差異を生ずる
単一の特定波長で、その反射波出力の差異により各判別
マークを判別して、所定情報が判読される。
【0008】前記判別マークとしては、二種類用いたも
のにあっては、一方を例えば、ほぼ900nmの波長の
紅外線を吸収する一般の黒色インキを用い、他方を、イ
エロー,マゼンタ及びシアンの三原色を混合してなる混
色黒インキにより形成して、同じ波長の紅外線を吸収し
ないインキを用いる。この構成にあっては、他の可視領
域の波長にあって、両方とも、視覚的に黒色として認識
され、判別不能となっている。
【0009】そして、この構成にあっては、ほぼ900
nmの波長で、両者のインキを判別し、その整列状態に
より、所定情報を読み取る。すなわち、広範囲の波長の
光を包含してなる、通常の光を光学読み取り装置から放
射し、その反射波のうち、ほぼ900nmの紅外光を読
取り、その出力値を、所定閾値と比較して、二種類のイ
ンキを判定し、その組み合わせから、所定情報を読み取
ることとなる。
【0010】前記判別マークとしては、三種類以上のイ
ンキにより形成しても良い。
【0011】かかる構成にあっては、n種類のインキ
を、m個列設した場合には、nm の組み合わせを生じ、
これに対応した数の情報を表示することが可能となる。
従って、インキの種類が多ければ良い。ただし、光学読
取り装置による光学的判定を容易とするために、後述す
るように、二種類又は三種類のインキが好適なものとし
て採用され得る。
【0012】ところで、特に三種類以上のインキの光学
的特性を読取る場合には、各インキの特定読取り波長に
おける出力値の差を大きなものとすることができず、従
って、判定誤差が生じ易くなる。
【0013】そこで、かかる問題点に対応するために、
異なった分光特性を有するインキにより形成される複数
の判別マークを備えたカード等にあって、光学読取り装
置により、異なった複数の特定波長で、各判別マークを
夫々読取り、その出力の合成により各判別マークを判別
して、所定情報を判読するようにした、情報表示部の読
取り方法が提案され得る。
【0014】例えば、三種類のインキA,B,Cを用い
た場合にあって、出力の閾値を適宜に設定すると共に、
二つの特定波長を設定する。そして、ある特定周波数で
は、インキCのみが所定閾値以上の反射波出力を生じ、
他の特定周波数では、インキB,Cが所定閾値以上の反
射波出力を生じるようにする。これにより、その出力を
合成すると、インキAは零出力、インキBは低出力、イ
ンキCは高出力となり、従って、各インキの種類を容易
に判定することができ、その組み合わせから、所定情報
を読み取ることとなる。
【0015】上述の、相互に異なった分光特性を有する
インキにより形成される複数種類の判別マークにより情
報表示部を構成したものにあって、インキの種類が、7
00〜800nmの波長域で反射率が異なる、カーボン
ブラックを含む黒色インキ、イエロー(黄色),マゼン
タ(紅色)及びシアン(藍色)を混合してなる混色黒色
インキ、及びイエロー(黄色),マゼンタ(紅色)及び
鮮青を混合してなる混色黒色インキの三種類を用いるこ
とができる。このインキ相互は、700〜800nmの
波長域で、夫々の反射率を明瞭に区別することができ
る。尚、これらのインキは、可視領域では、反射率が黒
色と同じであるために、見た目には、すべて黒色として
知覚される。
【0016】また、上述の各構成にあって、前記情報表
示部を構成する複数種類の判別マークが、光学読取り装
置により読取られる特定波長に対して、相互に異なった
反射特性を有し、かつ視覚的に区別不能なインキにより
夫々形成され、かつ相互に太さの異なった複数種類のバ
ーコードとすることができる。このようにすると、n種
類のインキで、p種類の太さのバーコードを形成した場
合には、単一のバーコードにより、n×pの数の情報を
表現でき、従って、これをm個列設した場合には、(n
×p)m の組み合わせを生じ、情報密度が飛躍的に向上
することとなる。
【0017】この場合にあっても、バーコードを形成す
るインキの種類を上述のように、700〜800nmの
波長域で反射率が異なる、カーボンブラックを含む黒色
インキ、イエロー(黄色),マゼンタ(紅色)及びシア
ン(藍色)を混合してなる混色黒色インキ、及びイエロ
ー(黄色),マゼンタ(紅色)及び鮮青を混合してなる
混色黒色インキの三種類とし、これを光学読取り装置に
より、700〜800nmの波長域内の特定波長におけ
る、その反射波出力の差異を判別して、所定情報を判読
することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本発明にかかる磁気カー
ド1を示すものである。その他、この磁気カード1に代
えて、証明書,有価証券等の帳票や、包装袋,包装容器
等に本発明に係る情報表示部2aを適用しても良い。
【0019】この磁気カード1の磁気面には、二種類の
バー状の判別マーク3a,3bからなる情報表示部2a
が形成されている。この判別マーク3a,3bは、通常
のバーコードとは異なり、そのバー幅、間隔を同じとし
ているが、該幅,間隔を変えて、従前のバーコード情報
をも、あわせて表示可能としても良い。
【0020】この判別マーク3aは、例えば、ほぼ90
0nmの波長の紅外線を吸収する一般の黒色インキを用
いている。また、判別マーク3bは、イエロー(黄
色),マゼンタ(紅色)及びシアン(藍色)の三原色か
らなる混色黒色インキによって印刷される。この混色黒
色インキとしては、およそイエロー30部,マゼンタ2
0部及びシアン50部によってなるものが供され得る。
【0021】図2は両判別マーク3a,3bの全波長に
対する反射波の分光特性曲線を示す。この分光特性で示
されるように、かかる両判別マーク3a,3bにあっ
て、約700nm以下の波長において、反射出力が小さ
く、従って、両方とも、視覚では、黒色として判定さ
れ、その差を見極めることができない。しかるに、ほぼ
900nmの特定波長Lに対しては、判別マーク3aは
ほとんど吸収し、判別マーク3bではその反射率が高
く、このため、光学読取り装置で、当該波長を読取る
と、判別マーク3aでは、出力が小さく、判別マーク3
bでは大きな出力を得ることができる。そこで、同図で
示すように、判別マーク3a,3bの反射出力を区別す
るための閾値Hを設定することにより、900nmの特
定波長Lにおける、出力値を解析すれば、判別マーク3
a,3bを判定することができる。
【0022】このため、図3で示すように、判別マーク
3a,3bを適宜に組み合わせると、例えば、図のよう
に6個のバーで情報表示部2aを構成することにより、
6個の組み合わせの表現が可能となる。すなわち、
「0」,「1」からなる26 個のデータを生成すること
が可能となる。しかも、各判別マーク3a,3bは視覚
によっては、同じものとして認識されるから、隠し文字
のような機能を発揮することとなり、偽造防止に有効と
なる。
【0023】図4〜6は、三種類のバー状の判別マーク
13a,13b,13cからなる情報表示部2bを、磁
気カード1の磁気面に形成するようにしたものである。
【0024】ここで、この判別マーク13aは、カーボ
ンブラックを含む黒色インキ(インキの種類)、判別マ
ーク13bは、イエロー(黄色),マゼンタ(紅色),
シアン(藍色)の混色黒色インキ、判別マーク13c
は、イエロー,マゼンタ,鮮青の混色黒色インキが用い
られる。
【0025】図5は、各判別マーク13a,13b,1
3cの全波長に対する反射波の分光特性曲線を示す。こ
の分光特性で示されるように、可視領域である400n
m〜700nmの波長において、反射出力が小さく、従
って、いずれも、視覚では、黒色として判定される。一
方、700nm以上の波長の長い領域にあっては、各判
別マーク13a,13b,13cの反射波の出力値(吸
収波長特性)は分離し、13aは全波長で、その反射波
出力が低い状態が維持されて変わらず、判別マーク13
b,13cは出力が波長が長くなるに従って立上がるも
のの、該判別マーク13cは700nm近傍から出力値
が立上がり、判別マーク13bは遅れて立上がる。そし
て、750nm近傍で、各判別マーク13a,13b,
13cの出力値は、夫々大きな差異を生じる。
【0026】そこで、かかる750nmを特定波長とす
ると共に、図5で示すように、判別マーク13cと判別
マーク13b間に閾値H1 を設定し、判別マーク13b
と判別マーク13a間に閾値H2 を設定する。
【0027】そして、前記情報表示部2bを光学読取り
波長で読取り、前記特定波長における出力を、各閾値H
1 ,H2 で区別することにより、判別マーク13a,1
3b,13cを夫々別異のものとして、判定することと
なる。
【0028】このため、図4で示すように、判別マーク
3a,3bを適宜に組み合わせると、例えば、図中全体
を6個のバーを設けることにより、36 個の組み合わせ
の表現が可能となる。すなわち、図6で示す「0」,
「1」,「2」からなる36 個のデータを生成すること
が可能となり、表現し得る情報量が増大する。しかも、
各判別マーク13a,13b,13cは視覚によって
は、同じ黒色として認識されるから、隠し文字のような
機能を発揮することとなり、偽造防止に有効となる。
【0029】ところで、上述の構成にあっては、特定波
長において、出力値が分離することを利用して、閾値H
1 ,H2 を設定し、各判別マーク13a,13b,13
cを区別するものであり、このため閾値H1 ,H2 を充
分に分離した値を設定することができず、インキの選定
によっては、充分な精度を得ることができない場合があ
る。
【0030】そこで、図7で示すように、判別マーク1
3bの反射波出力値が立上がる前で、しかも判別マーク
13cの反射波出力値が充分立上がっている波長を第1
の特定波長L1 とし、さらに、判別マーク13b,13
cが共にその出力値が大きく立上がって、判別マーク1
3aとは明らかな差異を生じている波長を第2の特定波
長L2 とし、さらに、閾値H0 ,Hを設定する。
【0031】これにより、第1の特定波長L1 では、閾
値Hにより、判別マーク13a,13bと判別マーク1
3cとが区別され、第2の特定波長L2 では閾値Hによ
り、判別マーク13aと、判別マーク13b,13cと
が区別される。
【0032】従って、情報表示部2bを光学読取り装置
で読取ると、図8で示すように、第1の特定波長L1
と、第2の特定波長L2 とで、夫々出力の高低による二
値を抽出できる。そこで、夫々の出力値を合成すると、
前記判別マーク13aでは「0」、判別マーク13bで
は第2の特定波長L2 のみが高出力となり、これを
「1」とすることができ、判別マーク13cでは、第1
及び第2の特定波長L1 ,L2 で夫々高出力値となっ
て、これを「2」とすることができる。そして、かかる
構成にあっては、閾値Hにより、第1及び第2の特定波
長ごとに、高低の二値抽出を行なうものであるから、そ
の判定を精度良く行なうことができ、従って、その出力
値によって、判定するこの方法は各判別マーク13a,
13b,13cを明瞭に峻別することができることとな
る。
【0033】上述の、情報表示部2bを構成する、三種
類のバー状の判別マーク13a,13b,13cは、7
00〜800nmの波長域で反射率が異なる他の種類の
インキを用いることができる。
【0034】このインキとして、図10で示すように、
カーボンブラックを含む黒色インキ、イエロー(黄
色),マゼンタ(紅色)及びシアン(藍色)を混合して
なる混色黒色インキ、及びイエロー(黄色),マゼンタ
(紅色)及び鮮青を混合してなる混色黒色インキの三種
類を用いることができる。この構成にあっては、特に7
40〜760nmの波長領域で、明瞭に三値化すること
ができる。
【0035】上述の鮮青を混合してなる混色黒色インキ
としては、黄色24.5%,紅色11.5%,鮮青64.0%からな
るUV OCR750−1(株式会社T&K TOKA製)が
供され得る。また、他の構成の混色黒色インキとして
は、黄色32.8%,紅色22.4%,鮮青44.8%からなるUV O
CR750−2(株式会社T&K TOKA製)も提案さ
れ得る。
【0036】この混色黒色インキは、図12で示した従
来の紅色(マゼンタ)、黄色(イエロー)及び藍色(シ
アン)の三原色からなる混色黒色インキに比して、藍色
材として用いられるシアンを鮮青に変換して、混合した
ものに相当する。図11はシアンと鮮青単独の分光曲線
を比較したものである。この分光曲線で明らかなよう
に、鮮青はシアンに比して、変移波長域αが短波長側に
存する。従って、この鮮青を藍色材として使用して、紅
色(マゼンタ)、黄色(イエロー)と混合することによ
り、混色黒色インキを形成すると、図10で示すイエロ
ー(黄色),マゼンタ(紅色)及びシアン(藍色)を混
合してなる従来の混色黒色インキに比して、変移波長域
αが短波長側に移行した分光特性のインキを得ることが
できる。
【0037】そこで、判別マーク13cとして、かかる
鮮青を含有するUV OCR750−1,UV OCR750−2を
混色黒色インキを用い、判別マーク13aをカーボンブ
ラックを含む黒色インキを用い、さらに判別マーク13
bを、図12で示すイエロー,マゼンタ,シアンの混色
黒色インキを用いると、図10で示す用に、700〜8
00nmの波長領域で、三種類を判別でき、特に740
〜760nmの領域では、明瞭に判別し得ることとな
る。
【0038】かかる構成にあっても、図5で示すよう
に、判別マーク13cと判別マーク13b間に閾値H1
を設定し、判別マーク13bと判別マーク13a間に閾
値H2を設定することにより区別される。さらには、図
8で示すように、第1の特定波長L1 と、第2の特定波
長L2 と、閾値H0 ,Hとを設定し、これを合成するこ
とにより、三値を区別するようにしても良い。
【0039】上述したように、三種類のインキを用い
て、判別マークを夫々構成するようにしたものにあっ
て、図9で示すように、線の太さの異なるバーコードを
用いることができる。すなわち、細いバーコードからな
る、判別マーク13a,13b,13cと、太いバーコ
ードからなる13A,13B,13Cを形成する。そし
て、該バーコードを、光学読取り装置で読取って、70
0〜800nmの波長域内の特定波長における、その反
射波出力の差異を判別して、所定情報を判読する。この
ように、このインキの種類を用いて、反射波出力により
三値を区分すると共に、これをバーコードに用いて、該
バーコードの線の太さを種々変えることにより、情報の
高密度化が可能となる。
【0040】すなわち、n種類のインキで、p種類の太
さのバーコードを形成した場合には、単一のバーコード
により、n×pの数の情報を表現でき、従って、これを
m個列設した場合には、(n×p)m の組み合わせを生
じ、情報密度が飛躍的に向上することとなる。
【0041】
【発明の効果】本発明は、上述したように、光学読取り
装置により読取られる特定波長に対して、相互に異なっ
た反射特性を有し、かつ視覚的に区別不能なインキによ
り、夫々形成される複数種類の判別マークを組合わせ
て、所定情報を表示するようにしたものであるため、か
かる各構成にあって、インキの種類n又は、判別マーク
の数mを増加させることにより、多くの情報を情報表示
部2aに書き込むことが可能となると共に、その情報内
容を視覚により、確認することができない。従って、一
般第三者には、視覚的に読取ることができないから、真
贋判定のように、単純で、しかも重要な情報を書き込ん
でも、その内容を秘匿することができると共に、多様で
複雑な情報の表示も自在に書き込むことができる利点が
ある。また、蛍光バーコードを用いる手段と異なり、反
射波のうち特定周波数の反射出力の大きさを検出して、
読取るものであるから、通常の紅外光を含む幅の広い周
波数範囲の光を包含する通常光を用いることができ、従
って、放光装置が複雑とならず、光学読取り装置が簡単
となると共に、蛍光バーを用いるものではないから、イ
ンキも低廉となる。
【0042】また、異なった分光特性を有するインキに
より形成される複数の判別マークからなる情報表示部に
あって、光学読取り装置により、異なった複数の特定波
長で、各判別マークを夫々読取り、その出力の合成によ
り各判別マークを判別して、所定情報を判読するように
した、情報表示部の読取り方法にあっては、精度良く情
報を読取ることができる利点がある。
【0043】上述の、相互に異なった分光特性を有する
インキにより形成される複数種類の判別マークにより情
報表示部を構成したものにあって、インキの種類が、7
00〜800nmの波長域で反射率が異なる、カーボン
ブラックを含む黒色インキ、イエロー(黄色),マゼン
タ(紅色)及びシアン(藍色)を混合してなる混色黒色
インキ、及びイエロー(黄色),マゼンタ(紅色)及び
鮮青を混合してなる混色黒色インキの三種類を用いた場
合には、700〜800nmの波長域で、夫々の反射率
を明瞭に区別することができ、光学読取り装置の読取り
領域を、近紅外線領域よりも短くすることができ、読取
り処理が容易となる。
【0044】さらに、光学読取り装置により読取られる
特定波長に対して、相互に異なった反射特性を有し、か
つ視覚的に区別不能な複数種類のインキにより、相互に
太さの異なった複数種類のバーコードを形成した場合に
は、情報密度を飛躍的に向上し得ることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る情報表示部2aを備えた磁気カー
ド1の裏面図である。
【図2】2aを構成する判別マーク3a,3bの分光特
性を比較して示す波形図である。
【図3】判別マーク3a,3bの情報処理を示す概念図
である。
【図4】本発明に係る情報表示部2bを備えた磁気カー
ド1の裏面図である。
【図5】情報表示部2bを構成する判別マーク13a,
13b,13cの分光特性と、情報表示部の読取り方法
の一例を示す波形図である。
【図6】前記読取り方法による情報処理を示す概念図で
ある。
【図7】情報表示部2bを構成する判別マーク13a,
13b,13cの分光特性と、情報表示部の読取り方法
の他例を示す波形図である。
【図8】他例の読取り方法による情報処理を示す概念図
である。
【図9】複数種類のインキによりバーコードを構成した
場合の情報処理を示す概念図である。
【図10】カーボンブラックを含む黒色インキ、イエロ
ー,マゼンタ及びシアンを混合してなる混色黒色イン
キ、及びイエロー,マゼンタ及び鮮青を混合してなる混
色黒色インキの三種類のインキの夫々の分光特性を比較
して示す波形図である。
【図11】シアン(藍色)と鮮青の夫々の分光特性を比
較して示す波形図である。
【図12】イエロー,マゼンタ及びシアン(藍色)と、
これらを混合してなる混色黒色インキの夫々の分光特性
を比較して示す波形図である。
【符号の説明】
1 磁気カード 2a,2b 情報表示部 3a,3b 判別マーク 13a,13b,13c 判別マーク

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光学読取り装置により読取られる特定波長
    に対して、相互に異なった反射特性を有し、かつ視覚的
    に区別不能なインキにより、夫々形成される複数種類の
    判別マークを組合わせて、所定情報を表示するようにし
    たことを特徴とするカード,帳票等に印刷される情報表
    示部。
  2. 【請求項2】相互に異なった分光特性を有するインキに
    より形成される複数種類の判別マークを組合わせてなる
    情報表示部を、光学読取り装置により、その反射波出力
    に相対的差異を生ずる単一の特定波長で、その反射波出
    力の差異により各判別マークを判別して、所定情報を判
    読するようにしたことを特徴とするカード,帳票等に印
    刷される情報表示部の読取り方法。
  3. 【請求項3】相互に異なった分光特性を有するインキに
    より形成される複数種類の判別マークを組合わせてなる
    情報表示部を、光学読取り装置により、異なった複数の
    特定波長で、各判別マークを夫々読取り、その出力の合
    成により各判別マークを判別して、所定情報を判読する
    ようにしたことを特徴とするカード,帳票等に印刷され
    る情報表示部の読取り方法。
  4. 【請求項4】前記情報表示部を構成する複数種類の判別
    マークが、光学読取り装置により読取られる特定波長に
    対して、相互に異なった反射特性を有し、かつ視覚的に
    区別不能なインキにより夫々形成され、かつ相互に太さ
    の異なった複数種類のバーコードであることを特徴とす
    る請求項1の情報表示部又は、請求項2若しくは請求項
    3の情報表示部の読取り方法。
  5. 【請求項5】相互に異なった分光特性を有するインキに
    より形成される複数種類の判別マークにより情報表示部
    を構成したものにあって、インキの種類が、700〜8
    00nmの波長域で反射率が異なる、カーボンブラック
    を含む黒色インキ、イエロー(黄色),マゼンタ(紅
    色)及びシアン(藍色)を混合してなる混色黒インキ、
    及びイエロー(黄色),マゼンタ(紅色)及び鮮青を混
    合してなる混色黒インキの三種類であることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項4記載の情報表示部または情報表
    示部の読取り方法。
  6. 【請求項6】700〜800nmの波長域で反射率が異
    なるカーボンブラックを含む黒色インキ、イエロー(黄
    色),マゼンタ(紅色)及びシアン(藍色)を混合して
    なる混色黒インキ、イエロー(黄色),マゼンタ(紅
    色)及び鮮青を混合してなる混色黒インキの三種類のイ
    ンキによりバーコードを形成し、該バーコードを、光学
    読取り装置により、700〜800nmの波長域内の特
    定波長における、その反射波出力の差異を判別して、所
    定情報を判読するようにしたことを特徴とする請求項4
    記載の情報表示部または情報表示部の読取り方法。
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JP2003532239A (ja) * 2000-05-03 2003-10-28 レナード ライフェル デュアル・モード・データ描画プロダクト
CN103386829A (zh) * 2012-05-09 2013-11-13 天津阿波罗电子有限公司 一种使用激光器进行防伪代码的付码方法
JP2016196164A (ja) * 2015-04-06 2016-11-24 共同印刷株式会社 光学読取媒体

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