JP2004090387A - 貴重印刷物 - Google Patents
貴重印刷物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004090387A JP2004090387A JP2002254378A JP2002254378A JP2004090387A JP 2004090387 A JP2004090387 A JP 2004090387A JP 2002254378 A JP2002254378 A JP 2002254378A JP 2002254378 A JP2002254378 A JP 2002254378A JP 2004090387 A JP2004090387 A JP 2004090387A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- printed
- printed matter
- magnetic
- inks
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Inspection Of Paper Currency And Valuable Securities (AREA)
- Credit Cards Or The Like (AREA)
- Printing Methods (AREA)
Abstract
【課題】磁気特性と光学特性の両方の特性を併せ持ったインキを用いることで、偽造防止効果をより一層高めた貴重印刷物を提供することを目的とする。
【解決手段】基材上の文字、図柄、模様等の一部又は全部を、少なくとも2種類以上のインキで印刷し、そのインキのうち少なくとも2種類のインキが同一色でそれぞれが磁気特性が異なり且つ光学特性が異なるインキで印刷を施した貴重印刷物である。
【選択図】 図4
【解決手段】基材上の文字、図柄、模様等の一部又は全部を、少なくとも2種類以上のインキで印刷し、そのインキのうち少なくとも2種類のインキが同一色でそれぞれが磁気特性が異なり且つ光学特性が異なるインキで印刷を施した貴重印刷物である。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、銀行券、株券、有価証券、カードなどの貴重印刷物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
銀行券、株券、有価証券、各種証明書及び重要書類並びに金融機関のカード等の印刷物において、偽造や変造防止策は極めて重要な要素であり、画線の構成による潜像のような視覚に訴える偽造防止策や、微小文字や特殊なインキを用いることによる複写防止策、貴重印刷物の使用の際に真正品であることを機械的に判別するための機械読取用の偽造防止策等、種々の偽造防止策を印刷物に施すことが知られている。
【0003】
このような種々の偽造防止策のなかで、真正品と偽造品とを機械によって判別する技術は、近年各種の自動販売機や駅・施設等の改札機等で数多く使用されており、貴重印刷物の真偽を判別する技術としては主流を成している。
【0004】
この機械的に真偽を判別するために使用されている偽造防止技術としては、印刷物を構成する文字、図柄、模様等を表現するためのインキに磁気を含ませておき、磁気の有無、強度やパターンを機械により検知することが公知である。
【0005】
また、印刷物を構成する文字、図柄、模様等が、赤外線を反射する性質を有する色素を含有するインキや、赤外線を吸収する性質を有する色素を含有するインキで印刷されているもので、その性質をもとに機械により検知することも公知である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、印刷物の文字、図柄、模様等を磁気インキによって表現し、機械的に磁気特性を読み取り真偽の判別を行うことは、前記のとおり現在では公知の技術であることから、インキに磁性材料を付与することにより作製した偽造品も見受けられるようになり、単に印刷物の文字、図柄、模様等を、磁気を含有するインキで印刷することで偽造防止を図ることは困難となってきた。
【0007】
また、インキの光学特性を利用した機械による真偽判別について、特に赤外領域における光の吸収又は反射を用いる機械読み取りについては、特開昭55−37658号において開示されており、さらに赤外線を放射するように設計された赤外線発光器と、反射される赤外線放射強度に応答するように設計された赤外線検出器とを先端に組み込んだ読み取り装置も市販されている。
【0008】
本発明は同一色の2種類のインキを磁気特性及び光学特性が異なるように設計することにより、視覚的には同じインキで文字、図柄、模様等が印刷されているように見受けられるが、特定の機械により検出すると、設計された磁気特性と光学特性を読み取ることができる、従来の磁性特性と光学特性の単独による偽造防止効果より、更に偽造防止効果を高めた印刷物を提供することを目的とする。
【0009】
【発明が解決するための手段】
本発明は、基材に複数の図柄や模様などが少なくとも2種類以上のインキで印刷された貴重印刷物において、前記基材上の図柄や模様の一部又は全部が、前記インキのうち同一色でそれぞれが磁気特性が異なり且つ光学特性が異なる少なくとも2種類のインキで印刷されたことを特徴とする貴重印刷物である。
【0010】
また本発明は、前記磁気特性の異なるインキが、いずれか一方が磁気特性を有するインキで、他方が磁気特性を有しないインキであることを特徴とする貴重印刷物である。
【0011】
また本発明は、前記光学特性のいずれか一方が赤外領域において吸収を示し、他方が赤外領域において透過又は反射を示すことを特徴とする貴重印刷物である。
【0012】
また本発明は、前記少なくとも2種類のインキが、いずれか一方が磁気特性を有するとともに赤外領域において吸収を示し、他方が磁気特性を有しないとともに赤外領域において透過又は反射を示すインキであることを特徴とする貴重印刷物である。
【0013】
また本発明は、基材に複数の図柄や模様などが少なくとも2種類以上のインキで印刷された貴重印刷物において、前記基材上の図柄や模様の一部が、同一色でそれぞれ磁気特性が異なり且つ光学特性が異なる少なくとも2種類のインキで印刷され、且つ前記少なくとも2種類のインキによって印刷された図柄や模様以外の図柄や模様の一部が、前記少なくとも2種類のインキの磁気特性を有するインキと異なる色及び磁気特性を有するインキで印刷されていることを特徴とする貴重印刷物である。
【0014】
また本発明は、前記少なくとも2種類のインキが凹版印刷用のインキであることを特徴とする貴重印刷物である。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に図面を参照して本発明に係る貴重印刷物の実施形態について説明する。なお本実施の形態に限定されるものではなく、本発明の係る特許請求の範囲に記載した技術事項の範囲内であれば、各種の態様を採用することができる。
【0016】
【実施例1】
本実施例では商品券で説明するが、これに制約されるものではない。図1は商品券1の基材2にオフセット印刷や凹版印刷などで文字、図柄、模様等を施したものであり、建物の図柄3は凹版印刷で印刷したものである。
【0017】
図2は図1に示した商品券から建物の図柄3を取り出し、建物の図柄を印刷する際に使用したインキの特性を説明するための建物の図柄の構成を示す図である。建物の図柄3は同一色の2種類のインキであり、視覚的には一種類のインキで印刷しているように確認できるが、図中の斜線部4は磁気を含有し、赤外線を吸収する性質を有する色素を含有するインキで印刷されており、斜線部4以外の部分5は磁気を含有せず、赤外線を反射する性質を有する色素を含有するインキで印刷されている。
【0018】
図3は商品券を磁気特性により真偽判別するため、磁気読み取り装置の磁気ヘッドを走査状況6を示す図である。また、図4(a)は商品券を構成する文字、図柄、模様等の中で磁気を含有したインキで印刷した部分4を示す図であり、図4(b)は商品券上を磁気ヘッドが走査した際に検出された磁気信号を示す図である。磁気が含有されたインキで印刷した部分のみ磁気信号が変化している。
【0019】
図5は赤外検出器により商品券1を確認した図であり、図2で説明したように建物の図柄3’の斜線部4を印刷するために使用したインキは、磁気を含有するとともに赤外線を吸収するインキのため、図5に示すように赤外線を吸収する斜線部4’の部分が確認でき、磁気を含有せず赤外線を反射する性質を有する色素を含有したインキで印刷した斜線部以外の部分5’は、赤外線を反射するため確認できない。
【0020】
なお、磁気を含有するインキには、一般的に使用されているビヒクル中に酸化物系又は金属系の磁性粉が分散されたインキを使用する。例えばマグネタイト、マグヘマタイト、バリウムフェライト、酸化クロム、鉄粉、パーマロイ、センダストなどがあげられる。なお、前記一般的な磁気を含有するインキは赤外線を吸収する性質を持っている。また赤外線を反射する性質の材料としては、公知のアルミ粉、真鍮粉、酸化チタン及び焼成顔料等の無機系の顔料を使用する。
【0021】
【実施例2】
図6は実施例1と別の本発明の第2の実施例を示す図である。建物の図柄3は実施例1と同様同一色で磁気を含有し赤外線を吸収する性質を有する色素を含有したインキと、磁気を含有せず赤外線を反射する性質を有する色素を含有したインキで印刷されており、図6(a)の太陽の図柄7は、建物の図柄3とは色及び磁気強度が異なるインキで印刷したものである。
【0022】
図6の商品券1を実施例1同様磁気読み取り装置において、磁気ヘッドを走査した場合、図6(b)のように磁気信号が太陽の図柄7の部分と建物の図柄3の部分と異なって検出されている。
【0023】
【発明の効果】
本発明によれば、印刷物を構成する文字、図柄、模様等が、磁気を含有するインキと含有しないインキを同一色で印刷するため、視覚的には一種類のインキで印刷しているように確認できるが、磁気特性を検出すると、その同一色内で磁気の有無又は強弱が変化し、更に同一インキが赤外線を吸収又は反射するため、磁気特性による偽造防止と光学特性(赤外領域による反射又は吸収)による偽造防止のそれぞれ単独で付与した技術より、更に偽造防止効果を高めた印刷物を得ることができる。従って、磁気特性と光学特性の両方を照合して、真正品と偽造品との真偽判別を行うことが可能となるので、単独による真偽判別方法より確実な真偽判別が行える。
【0024】
本発明によれば、印刷物を構成する文字、図柄、模様等が、磁気を含有するインキと含有しないインキを同一色で印刷するため、コピー等で複写した場合に、色としては真正品と同様の色を再現することができるが、複製品の磁気特性を検出すると、真正品に付与した磁気特性を再現できず、偽造品でることが判別できる。特に磁気の有無で付与されている場合には、その状況が顕著に現れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による貴重印刷物の第1実施形態を示す図である。
【図2】本発明による磁気特性及び光学特性を説明する図である。
【図3】本発明による貴重印刷物の磁気特性を読み取るための磁気ヘッドの走査状況を示す図である。
【図4】本発明の貴重印刷物の磁気特性を説明する図である。
【図5】本発明の貴重印刷物に赤外線を照射した場合を示す図である。
【図6】本発明による貴重印刷物の第2実施形態を示す図である。
【符号の説明】
1 商品券
2 基材
3、3’ 図柄(建物)
4、4’ 磁気を含有し、赤外線を吸収するインキで印刷した箇所
5、5’ 磁気を含有せず、赤外線を反射するインキで印刷した箇所
6 磁気ヘッドの走査方向
7 図柄(太陽)
【発明の属する技術分野】
本発明は、銀行券、株券、有価証券、カードなどの貴重印刷物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
銀行券、株券、有価証券、各種証明書及び重要書類並びに金融機関のカード等の印刷物において、偽造や変造防止策は極めて重要な要素であり、画線の構成による潜像のような視覚に訴える偽造防止策や、微小文字や特殊なインキを用いることによる複写防止策、貴重印刷物の使用の際に真正品であることを機械的に判別するための機械読取用の偽造防止策等、種々の偽造防止策を印刷物に施すことが知られている。
【0003】
このような種々の偽造防止策のなかで、真正品と偽造品とを機械によって判別する技術は、近年各種の自動販売機や駅・施設等の改札機等で数多く使用されており、貴重印刷物の真偽を判別する技術としては主流を成している。
【0004】
この機械的に真偽を判別するために使用されている偽造防止技術としては、印刷物を構成する文字、図柄、模様等を表現するためのインキに磁気を含ませておき、磁気の有無、強度やパターンを機械により検知することが公知である。
【0005】
また、印刷物を構成する文字、図柄、模様等が、赤外線を反射する性質を有する色素を含有するインキや、赤外線を吸収する性質を有する色素を含有するインキで印刷されているもので、その性質をもとに機械により検知することも公知である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、印刷物の文字、図柄、模様等を磁気インキによって表現し、機械的に磁気特性を読み取り真偽の判別を行うことは、前記のとおり現在では公知の技術であることから、インキに磁性材料を付与することにより作製した偽造品も見受けられるようになり、単に印刷物の文字、図柄、模様等を、磁気を含有するインキで印刷することで偽造防止を図ることは困難となってきた。
【0007】
また、インキの光学特性を利用した機械による真偽判別について、特に赤外領域における光の吸収又は反射を用いる機械読み取りについては、特開昭55−37658号において開示されており、さらに赤外線を放射するように設計された赤外線発光器と、反射される赤外線放射強度に応答するように設計された赤外線検出器とを先端に組み込んだ読み取り装置も市販されている。
【0008】
本発明は同一色の2種類のインキを磁気特性及び光学特性が異なるように設計することにより、視覚的には同じインキで文字、図柄、模様等が印刷されているように見受けられるが、特定の機械により検出すると、設計された磁気特性と光学特性を読み取ることができる、従来の磁性特性と光学特性の単独による偽造防止効果より、更に偽造防止効果を高めた印刷物を提供することを目的とする。
【0009】
【発明が解決するための手段】
本発明は、基材に複数の図柄や模様などが少なくとも2種類以上のインキで印刷された貴重印刷物において、前記基材上の図柄や模様の一部又は全部が、前記インキのうち同一色でそれぞれが磁気特性が異なり且つ光学特性が異なる少なくとも2種類のインキで印刷されたことを特徴とする貴重印刷物である。
【0010】
また本発明は、前記磁気特性の異なるインキが、いずれか一方が磁気特性を有するインキで、他方が磁気特性を有しないインキであることを特徴とする貴重印刷物である。
【0011】
また本発明は、前記光学特性のいずれか一方が赤外領域において吸収を示し、他方が赤外領域において透過又は反射を示すことを特徴とする貴重印刷物である。
【0012】
また本発明は、前記少なくとも2種類のインキが、いずれか一方が磁気特性を有するとともに赤外領域において吸収を示し、他方が磁気特性を有しないとともに赤外領域において透過又は反射を示すインキであることを特徴とする貴重印刷物である。
【0013】
また本発明は、基材に複数の図柄や模様などが少なくとも2種類以上のインキで印刷された貴重印刷物において、前記基材上の図柄や模様の一部が、同一色でそれぞれ磁気特性が異なり且つ光学特性が異なる少なくとも2種類のインキで印刷され、且つ前記少なくとも2種類のインキによって印刷された図柄や模様以外の図柄や模様の一部が、前記少なくとも2種類のインキの磁気特性を有するインキと異なる色及び磁気特性を有するインキで印刷されていることを特徴とする貴重印刷物である。
【0014】
また本発明は、前記少なくとも2種類のインキが凹版印刷用のインキであることを特徴とする貴重印刷物である。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に図面を参照して本発明に係る貴重印刷物の実施形態について説明する。なお本実施の形態に限定されるものではなく、本発明の係る特許請求の範囲に記載した技術事項の範囲内であれば、各種の態様を採用することができる。
【0016】
【実施例1】
本実施例では商品券で説明するが、これに制約されるものではない。図1は商品券1の基材2にオフセット印刷や凹版印刷などで文字、図柄、模様等を施したものであり、建物の図柄3は凹版印刷で印刷したものである。
【0017】
図2は図1に示した商品券から建物の図柄3を取り出し、建物の図柄を印刷する際に使用したインキの特性を説明するための建物の図柄の構成を示す図である。建物の図柄3は同一色の2種類のインキであり、視覚的には一種類のインキで印刷しているように確認できるが、図中の斜線部4は磁気を含有し、赤外線を吸収する性質を有する色素を含有するインキで印刷されており、斜線部4以外の部分5は磁気を含有せず、赤外線を反射する性質を有する色素を含有するインキで印刷されている。
【0018】
図3は商品券を磁気特性により真偽判別するため、磁気読み取り装置の磁気ヘッドを走査状況6を示す図である。また、図4(a)は商品券を構成する文字、図柄、模様等の中で磁気を含有したインキで印刷した部分4を示す図であり、図4(b)は商品券上を磁気ヘッドが走査した際に検出された磁気信号を示す図である。磁気が含有されたインキで印刷した部分のみ磁気信号が変化している。
【0019】
図5は赤外検出器により商品券1を確認した図であり、図2で説明したように建物の図柄3’の斜線部4を印刷するために使用したインキは、磁気を含有するとともに赤外線を吸収するインキのため、図5に示すように赤外線を吸収する斜線部4’の部分が確認でき、磁気を含有せず赤外線を反射する性質を有する色素を含有したインキで印刷した斜線部以外の部分5’は、赤外線を反射するため確認できない。
【0020】
なお、磁気を含有するインキには、一般的に使用されているビヒクル中に酸化物系又は金属系の磁性粉が分散されたインキを使用する。例えばマグネタイト、マグヘマタイト、バリウムフェライト、酸化クロム、鉄粉、パーマロイ、センダストなどがあげられる。なお、前記一般的な磁気を含有するインキは赤外線を吸収する性質を持っている。また赤外線を反射する性質の材料としては、公知のアルミ粉、真鍮粉、酸化チタン及び焼成顔料等の無機系の顔料を使用する。
【0021】
【実施例2】
図6は実施例1と別の本発明の第2の実施例を示す図である。建物の図柄3は実施例1と同様同一色で磁気を含有し赤外線を吸収する性質を有する色素を含有したインキと、磁気を含有せず赤外線を反射する性質を有する色素を含有したインキで印刷されており、図6(a)の太陽の図柄7は、建物の図柄3とは色及び磁気強度が異なるインキで印刷したものである。
【0022】
図6の商品券1を実施例1同様磁気読み取り装置において、磁気ヘッドを走査した場合、図6(b)のように磁気信号が太陽の図柄7の部分と建物の図柄3の部分と異なって検出されている。
【0023】
【発明の効果】
本発明によれば、印刷物を構成する文字、図柄、模様等が、磁気を含有するインキと含有しないインキを同一色で印刷するため、視覚的には一種類のインキで印刷しているように確認できるが、磁気特性を検出すると、その同一色内で磁気の有無又は強弱が変化し、更に同一インキが赤外線を吸収又は反射するため、磁気特性による偽造防止と光学特性(赤外領域による反射又は吸収)による偽造防止のそれぞれ単独で付与した技術より、更に偽造防止効果を高めた印刷物を得ることができる。従って、磁気特性と光学特性の両方を照合して、真正品と偽造品との真偽判別を行うことが可能となるので、単独による真偽判別方法より確実な真偽判別が行える。
【0024】
本発明によれば、印刷物を構成する文字、図柄、模様等が、磁気を含有するインキと含有しないインキを同一色で印刷するため、コピー等で複写した場合に、色としては真正品と同様の色を再現することができるが、複製品の磁気特性を検出すると、真正品に付与した磁気特性を再現できず、偽造品でることが判別できる。特に磁気の有無で付与されている場合には、その状況が顕著に現れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による貴重印刷物の第1実施形態を示す図である。
【図2】本発明による磁気特性及び光学特性を説明する図である。
【図3】本発明による貴重印刷物の磁気特性を読み取るための磁気ヘッドの走査状況を示す図である。
【図4】本発明の貴重印刷物の磁気特性を説明する図である。
【図5】本発明の貴重印刷物に赤外線を照射した場合を示す図である。
【図6】本発明による貴重印刷物の第2実施形態を示す図である。
【符号の説明】
1 商品券
2 基材
3、3’ 図柄(建物)
4、4’ 磁気を含有し、赤外線を吸収するインキで印刷した箇所
5、5’ 磁気を含有せず、赤外線を反射するインキで印刷した箇所
6 磁気ヘッドの走査方向
7 図柄(太陽)
Claims (6)
- 基材に複数の図柄や模様などが少なくとも2種類以上のインキで印刷された貴重印刷物において、前記基材上の図柄や模様の一部又は全部が、前記インキのうち同一色でそれぞれが磁気特性が異なり且つ光学特性が異なる少なくとも2種類のインキで印刷されたことを特徴とする貴重印刷物。
- 前記磁気特性の異なるインキは、いずれか一方が磁気特性を有するインキで、他方が磁気特性を有しないインキであることを特徴とする請求項1記載の貴重印刷物。
- 前記光学特性が、いずれか一方が赤外領域において吸収を示し、他方が赤外領域において透過又は反射を示すことを特徴とする請求項1又は2記載の貴重印刷物。
- 前記2種類のインキは、いずれか一方が磁気特性を有するとともに赤外領域において吸収を示し、他方が磁気特性を有しないとともに赤外領域において透過又は反射を示すインキであることを特徴とする請求項1、2又は3記載の貴重印刷物。
- 基材に複数の図柄や模様などが少なくとも2種類以上のインキで印刷された貴重印刷物において、前記基材上の図柄や模様の一部が前記請求項1至4記載の少なくとも2種類のインキで印刷され、且つ前記少なくとも2種類のインキによって印刷された図柄や模様以外の図柄や模様の一部が、前記少なくとも2種類のインキの磁気特性を有するインキと異なる色及び磁気特性を有するインキで印刷されていることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の貴重印刷物。
- 前記少なくとも2種類のインキが凹版印刷用のインキであることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の貴重印刷物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002254378A JP2004090387A (ja) | 2002-08-30 | 2002-08-30 | 貴重印刷物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002254378A JP2004090387A (ja) | 2002-08-30 | 2002-08-30 | 貴重印刷物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004090387A true JP2004090387A (ja) | 2004-03-25 |
Family
ID=32060160
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002254378A Pending JP2004090387A (ja) | 2002-08-30 | 2002-08-30 | 貴重印刷物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004090387A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006244097A (ja) * | 2005-03-03 | 2006-09-14 | National Printing Bureau | 認証媒体の作製方法及びその認証方法 |
CN103042850A (zh) * | 2011-10-14 | 2013-04-17 | 杨丽娟 | 一种防伪文件及其制造方法 |
JP2016221807A (ja) * | 2015-05-29 | 2016-12-28 | 理想科学工業株式会社 | 磁気印刷方法 |
CN107415452A (zh) * | 2016-05-23 | 2017-12-01 | 中钞油墨有限公司 | 联合印刷装置及使用方法 |
JP2018134842A (ja) * | 2017-02-23 | 2018-08-30 | 独立行政法人 国立印刷局 | 偽造防止印刷物 |
JP2018134843A (ja) * | 2017-02-23 | 2018-08-30 | 独立行政法人 国立印刷局 | 偽造防止印刷物 |
JP2020185770A (ja) * | 2019-05-17 | 2020-11-19 | 共同印刷株式会社 | 印刷物及びその製造方法 |
-
2002
- 2002-08-30 JP JP2002254378A patent/JP2004090387A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006244097A (ja) * | 2005-03-03 | 2006-09-14 | National Printing Bureau | 認証媒体の作製方法及びその認証方法 |
JP4604160B2 (ja) * | 2005-03-03 | 2010-12-22 | 独立行政法人 国立印刷局 | 認証媒体の作製方法及びその認証方法 |
CN103042850A (zh) * | 2011-10-14 | 2013-04-17 | 杨丽娟 | 一种防伪文件及其制造方法 |
JP2016221807A (ja) * | 2015-05-29 | 2016-12-28 | 理想科学工業株式会社 | 磁気印刷方法 |
CN107415452A (zh) * | 2016-05-23 | 2017-12-01 | 中钞油墨有限公司 | 联合印刷装置及使用方法 |
JP2018134842A (ja) * | 2017-02-23 | 2018-08-30 | 独立行政法人 国立印刷局 | 偽造防止印刷物 |
JP2018134843A (ja) * | 2017-02-23 | 2018-08-30 | 独立行政法人 国立印刷局 | 偽造防止印刷物 |
JP2020185770A (ja) * | 2019-05-17 | 2020-11-19 | 共同印刷株式会社 | 印刷物及びその製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5443579A (en) | Printed matter and method for printing the same | |
US7976068B2 (en) | Double-blind security features | |
CA2222177C (en) | Counterfeit resistant documents and methods | |
AU2003245403B2 (en) | Multi-section decoding lens | |
EP0728347A1 (en) | Preventing unauthorized copying of documents | |
MX2007002623A (es) | Documento que contiene caracteristicas de seguridad que sobreviven a la exploracion. | |
JP4712990B2 (ja) | 真偽判定可能な偽造防止印刷媒体と印刷媒体の真偽判定方法 | |
JP3430755B2 (ja) | 偽造防止印刷物 | |
JPH0470394A (ja) | 偽造防止印刷物 | |
JP4235968B2 (ja) | 真偽判別印刷物及び真偽判別方法 | |
JP2004090387A (ja) | 貴重印刷物 | |
JP2003335085A (ja) | 多数の微小記号文字から成る微小記号文字群が印刷された証券印刷物 | |
JPH08202842A (ja) | 磁気カード類 | |
JP4742725B2 (ja) | カード | |
JP4264776B2 (ja) | 安全保護シート及びその真偽判別方法並びにその真偽判別装置 | |
JPH1076745A (ja) | 偽造防止印刷物 | |
JP3024239B2 (ja) | 情報記録媒体及び情報読み取り方法 | |
JP3799498B2 (ja) | 透過x線のもとで識別できる情報を付与した情報記録媒体 | |
JP3790867B2 (ja) | 透過x線のもとで識別できる情報を付与した情報記録媒体 | |
JP2010198543A (ja) | 印刷物の情報読み取り方法 | |
JPH10278460A (ja) | 複製防止物品、物品の真偽判別方法および物品の真偽判別装置 | |
JP4016707B2 (ja) | 像変化機能を有する媒体 | |
JP2003344632A (ja) | 光回折構造による隠しパターンの判別方法 | |
KR100998917B1 (ko) | 보안매체를 포함하는 보안제품 | |
JP2000306058A (ja) | 偽造防止媒体およびその真偽判定方法、真偽判定システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050104 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050121 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050311 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050530 |