JP3895058B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機に関し、特に図柄(図柄列)の表示する表示部の位置を変化させ、各図柄表示部に出現する図柄(図柄列)は予め定められた図柄(図柄列)であるにも拘わらず、表示位置関係が特定の関係となるときのみ大当り図柄が得られるよう構成したものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の大当りの発生か否かと関連する図柄の変動方法は、図柄表示装置に形成された複数の図柄表示部のそれぞれにおいて、予め定められた配列に並んだ複数種類の図柄を順次出現させ、その組み合わせ内容によって判定するようになっていた。
【0003】
この停止図柄の結果により多大な利益が発生するか否かが決定されるため、大当り図柄が得られる可能性のある場合にはリーチと呼ばれる変動態様を実施するなど遊技者の期待感を刺激するような方法が採用されてきた。
【0004】
しかしながら娯楽機械の宿命として同じような内容では陳腐化した印象を持たれ、常に新規な図柄変動方法を提案することがメーカーの大きな命題となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術のほとんどは左・中・右の3つの表示部の図柄による組み合わせが多く用いられているが、各表示部同士の位置関係は、左側の表示部は常に左側に、右側の表示部は右側に固定されており、表示位置が移動することはなかった。
【0006】
そこで本発明は、従来にない全く新規な図柄組み合わせおよび図柄変動を可能とする遊技機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため請求項1に係る発明は、複数の図柄表示部を有する図柄表示装置を備え、該図柄表示装置に予め定められた大当り図柄が表示されることに基づいて遊技者に利益を付与する遊技機において、前記図柄表示装置は、前記複数の図柄表示部を画面上を移動させて前記各図柄表示部の表示位置を並び替えるように構成されており、前記複数の図柄表示部においてそれぞれ変動表示される各図柄列は、各図柄列に共通する同一の図柄と、各図柄列に共通しない異なる図柄とでそれぞれ構成されており、かつ、前記図柄表示装置が前記複数の図柄表示部を画面上を移動させて前記各図柄表示部の表示位置を並び替えたときに各図柄表示部に表示された各図柄による組合せが前記異なる図柄による組合せである場合に、それら異なる図柄は、特定の配列順にある場合にのみ大当り図柄を構成し、その他の配列順にある場合はハズレ図柄を構成するという技術的手段を用いる。
【0008】
これによって、従来にない全く新規な図柄組み合わせおよび図柄変動を可能とする遊技機を得ることができる。
【0015】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0016】
(第1の実施の形態)
本発明の遊技機としては、パチンコ機を例にして図1および図2を用いて説明する。図1はパチンコ機の正面構造図であって、外枠(図示せず)の前面側に内枠1がヒンジによって脱着及び開閉自在に取り付けられている。その内枠1の中央開口部に金枠2を介して、上受け皿5を組み付けた前面板3とガラス扉4とがそれぞれ開閉可能に取り付けられている。
【0017】
内枠1の下方には下受け皿6と発射ハンドル7が、右側方にはガラス枠開閉用鍵穴8が形成された鍵飾り9が、上方には枠飾り10が取り付けられている。
【0018】
上受け皿5に遊技球を入れ、発射ハンドル7を握り、時計方向に回動操作すると、遊技球発射装置(図示せず)によって一分間に約100発の速度で1個ずつ発射され、発射された遊技球はガイドレール21によって遊技盤22の遊技領域23に案内される。
【0019】
遊技領域に案内された遊技球は、盤面上に設けられた入賞口のいずれかに入賞するか、または、アウト口24に入る。遊技球が入賞口に入賞すると、その入賞口によって予め定められた個数(例えば15個)の遊技球が内枠裏側の機構板(図示せず)に設けられた賞球払出装置(図示せず)から賞球通路を経て受け皿に払い出される。
【0020】
発射ハンドル7の握り部にはタッチセンサーが設けられており、遊技者がハンドルに素手で触れて操作していれば、前記鍵穴飾りに設けられたLEDが点灯し、発射装置(図示せず)の作動を表示している。また、発射ハンドルの側方には発射停止ボタン(図示せず)が設けられており、押圧操作によって発射モータが停止するため、単発での発射が行なわれるように操作することもできる。
【0021】
図2は、遊技盤22の正面図であって、盤面中央にセンターケース25が設けられている。センターケース25には天入賞口26、液晶表示器からなる特別図柄表示装置27、3個のLEDからなる普通図柄表示装置28、特別図柄記憶表示LED29、普通図柄記憶表示LED30、並びに複数の飾りLED(図示せず)などが設けられている。
【0022】
センターケース25の下方には、普通電動役物31が設けられている。普通電動役物31が作動して開放される普通電動役物に係る入賞口は第1種始動口スイッチを備え、特別図柄表示装置27を作動させる第1種始動口としての機能を果たす。
【0023】
普通電動役物31の下方に図示はしていないが第1種始動口としての中入賞口を設けてもよく、さらに中入賞口の下方に大入賞口32・左袖入賞口33・右袖入賞口34・複数の飾りLEDを備えた変動入賞装置35が配設される。
【0024】
大入賞口32は大入賞口開放ソレノイド(図示せず)によって開閉作動されるようになっており、大入賞口32に入賞したすべての遊技球をカウントするカウントスイッチ(図示せず)と、大入賞口32の中央に形成された特定領域36を通過した遊技球を検出する連続作動スイッチ(図示せず)と、が配備されている。
【0025】
その他、遊技領域23にはサイド飾り37・風車38・普通入賞口39のほか多数の遊技くぎ(図示せず)が配設され、ガイドレール21外側の遊技盤には、入賞ランプ40・球切れランプ41・飾りLED(図示せず)を備えたコーナー飾り42が配設される。
【0026】
普通図柄表示装置28または普通電動役物31が作動中に遊技球が普通図柄作動ゲート43を通過した場合は、最初の4個までが始動記憶となり、普通図柄記憶表示LED30の点灯数でもって記憶数が表示され、普通図柄が変動可能となると、その始動記憶に基づいて変動が開始される。
【0027】
普通図柄は、左右が赤色、中央が緑色の3個のLEDから構成され、○−−、○−○、−−○、−●−、といずれかが点灯した状態を図柄変動とする。
【0028】
普通図柄の当り・ハズレは、「0」〜「15」の普通図柄乱数によって定まり、遊技球が普通図柄作動ゲート43を通過し、記憶が満杯でなければその時点での普通図柄乱数の値を格納する。
【0029】
そして、普通図柄が変動を開始すると、格納した乱数値を確認し、その数値が「0」〜「9」であれば、当りとして判定し、「10」〜「15」であれば、ハズレとして判定される。当り・ハズレが決定されると、つぎに停止図柄を決定する。当りの場合には3種類の当り図柄があるので停止図柄として3種類の図柄の中からいずれかを選択しておく。変動が継続され、下記時間に定まる変動固定時間が経過すると当り・ハズレに対応してすでに選択された停止図柄に差し替えて変動を停止する。
【0030】
普通図柄は、通常時と時短時では変動開始時にセットされる変動固定時間の値が異なり、通常時は始動記憶による変動の場合でも25.0秒が固定した値としてセットされる。
【0031】
しかし、時短時は、9.0秒を変動固定時間としてセットするだけでなく、始動記憶による変動の場合には、遊技球が普通図柄作動ゲート43を通過してから図柄の変動が開始されるまでの経過時間分を9.0秒から差し引いた時間を変動固定時間としてセットされる。ただし、経過時間が4.2秒を超えても、それ以上の短縮は行なわれず最低4.8秒が変動固定時間となる。
【0032】
普通図柄が当りとなると、普通電動役物に係る入賞口が通常時は0.6秒間、時短時は2.0秒間開放される。このため時短時では、普通図柄の変動回数が多くなり、必然的に単位時間あたりの当り回数が増え、普通電動役物31の作動回数が多くなるだけでなく、入賞口の開放時間も長くなり、開放の都度少なくとも1個の入賞が期待されるので、第1種始動口の機能を持つ普通電動役物に係る入賞口への入賞数は遊技状態によって大きく差がつく。
【0033】
開放した普通電動役物31に係る入賞口が第1種始動口としての機能を持つため、開放した普通電動役物31に係る入賞口、或いは、図示していない中入賞口などの第1種始動口に遊技球が入賞すると、第1種始動処理として始動記憶数を確認し、4個未満であれば、その時点における0〜168コマの169コマからなる大当り特別乱数の値を抽出し格納すると共に、図柄表示部の表示位置を選択決定処理する。各図柄列の表示位置は0〜31の32コマからなる表示位置乱数のその時点の値とに対応して決定され、0〜15であれば左からABCの順、16〜25であればBCAの順、26〜31であればCABの順となる。この抽出された表示位置乱数も大当り図柄の選択が行なわれるまで格納しておく。
【0034】
このため、ABCの確率は16/32、BCAの確率は10/32、CABの確率は6/32となり、ABCの並びとなる確率が最も多い。
【0035】
図3を用いて特別図柄表示装置27の変動動作の概要について説明する。図3において、特別図柄表示装置27が変動可能状態であれば、特別図柄の変動を開始するとともに、画面上において表示位置の修正がアニメーション風に行なわれる。まず、停止状態(a)から各表示部の図柄が変動状態(b)に移ると共に、3つの図柄表示領域(図柄表示部)が画面中央に集まり、あたかも盆踊りのように回転する。しばらく回転(c)した後、選択決定された位置にそれぞれが順次配置(d、e、f)される。
【0036】
特別図柄表示装置27で変動表示される図柄列は、図柄表示部の数に対応して3種類用意されている。その例を以下に示す。
【0037】
A列 0 1 2 3 4 5 6 7 桃 魚 道
B列 0 1 2 3 4 5 6 7 太 秋 雲
C列 0 1 2 3 4 5 6 7 郎 刀 入
ここにおいて、各図柄列の0〜7までの数字は図柄列がどの位置にあろうと、例えば2−2−2のようにすべてが同じ数字であれば当り図柄となる。
【0038】
しかし、A列の「桃」「魚」「道」、B列の「太」「秋」「雲」、C列の「郎」「刀」「入」は、図柄列の表示位置が特定の位置にある場合のみ大当り図柄となり、同じ組み合わせでも表示位置が異なればハズレ図柄として扱われる図柄である。
【0039】
各図柄列の表示位置を左からABCの順に並べれば、「桃太郎」が大当り図柄となり、「魚秋刀」「道雲入」などはハズレ図柄となる。同様に、BCAの順に並べれば、「秋魚刀」が、CABの順に並べれば、「入道雲」が大当り図柄となり、前述の「桃太郎」も「太郎桃」「郎桃太」となれば同一の図柄の構成ではあってもハズレ図柄となる。つまり、大当り図柄を構成する図柄が表示位置を変えることによってハズレ専用図柄としてしか機能しなくなる。このような図柄変化は、本発明によって初めて取り入れられたものであって、従来の表示方法にはない本発明の大きな特徴であり、従来ならハズレ専用図柄は常にハズレ専用図柄でしかなく、ハズレ専用図柄が3つ集まっても大当り図柄にはなり得なかった。
【0040】
前述の事例のように図柄によって定められた特定の位置関係に並んだ場合のみ、明確な意味をなす言葉として理解されるような文字に限定されることなく、3つの表示部全体で一つの像となりイメージが確定し、遊技者に納得感を生むものであれば構わない。
【0041】
図4に示されるように、例えばイメージを併用することで大当りであることがより認知し易くなり、「秋」「刀」「魚」の例ならばそれぞれの図柄の背景として1匹の秋刀魚を頭・胴・尾に3分割した絵を使用することで、文字の組み合わせだけでなく、背景画像でも1匹の魚が完成すれば大当りであることが判るようにしてもよい。
【0042】
また、配置される位置がランダムに決定される場合には、ABC、ACBの場合に大当り図柄となる「バナナ」、ABC、CBAの場合には「トマト」のように3つの表示部が特定の位置関係ではなく、ある図柄列だけが特定の位置にあるときに大当りとなりうる図柄を使用してもよい。また、図柄列数は3つに限らない。
【0043】
停止図柄及び停止に至るまでの変動態様は以下の方法によって決定される。
変動が開始されると第1種始動口スイッチ通過時に格納された乱数値が大当りの発生と定められた値の「7」と等しいかの大当り事前判定が行なわれ、「7」であれば次のステップの大当り図柄の選択処理に、「7」以外であればハズレ図柄の選択処理に移行する。
【0044】
大当り図柄は大当りと判定された時点における「0」〜「8」の9コマからなる大当り図柄乱数の値に対応した組み合わせで決定され、「0」は「000」、「1」は「111」、・・・のように決定される。ただし、「8」の場合は、そのときの表示位置の組み合わせによって(表示位置乱数の値によって)ABCであれば「桃太郎」、以下BCAでは「秋刀魚」、CABでは「入道雲」のいずれかが選択される。大当り図柄が決定されると、次にリーチ乱数によりリーチ態様が決定される。
【0045】
一方ハズレ図柄は、A列、B列、C列それぞれに対して「0」〜「10」の11コマからなる乱数のその時点の値に対応した図柄を選択し、その組み合わせが大当り図柄と等しくなる場合は再度選択し直して必ずハズレ図柄を作成する。
【0046】
「000」から「777」の数字からなる大当り図柄、及び、「桃太郎」「秋刀魚」「入道雲」の大当り図柄に対して、いずれかの表示部のみが異なる場合にはハズレとなるリーチが行なわれ、リーチ乱数によりリーチ態様が決定される。
【0047】
リーチ態様の内容は、そのときの遊技状態が通常時であるか時短時であるかに応じて通常時リーチと時短時リーチに別れ、その変動パターンは、リーチが行なわれると決定された時点で得られ「0」〜「31」の32コマからなるリーチ乱数の値と、停止図柄内容別・リーチパターン別に作成されたテーブル値とを照合することによって決定される。リーチ以外のハズレの変動パターンも通常時には通常停止、時短時には短縮通常停止となる。
【0048】
リーチ及び通常停止の変動開始から停止までの変動パターンについての詳細な説明は省略するが、上記したように、特別図柄の変動を開始するとまず図柄列の表示位置変更(図3(b)参照)が行なわれる。
【0049】
3つの図柄列の表示領域が中央に集まった後、あたかも盆踊りのように回転(図3(c)参照)し、選択決定された表示位置にそれぞれの図柄列が順次配置(図3(d)、(e)、(f)参照)される。
【0050】
この位置変更に要する時間約4秒も含め、変動開始から変動固定時間としてセットされた時間が経過するまでは視認不能な高速状態で変動する。通常停止なり各種リーチは変動固定時間経過後の変動パターンが異なるもので、通常停止では直ちに図柄が停止動作に移行するのに対し、各種リーチでは大当りを期待させるような特殊なパターンで変動表示させながら最長20秒程度の変動が行なわれる。
【0051】
通常時と時短時では変動開始時にセットされる変動固定時間の値が異なり、通常時は始動記憶による変動の場合でも8.0秒が固定した値としてセットされる。
【0052】
しかし、時短時は、始動記憶による変動の場合に、遊技球が第1種始動口スイッチを通過してから図柄の変動が開始されるまでの経過時間分を8.0秒から差し引いた時間を変動固定時間としてセットされる。ただし、経過時間が4.2秒を超えても、それ以上の短縮は行なわれず最低3.8秒が変動固定時間となる。ちなみに、時短時における位置変更に要する時間も最小の変更固定時間にも対応できるように約3秒に短縮されている。
【0053】
このため、特別図柄の通常時における平均変動時間は約13秒であるのに対して時短時の平均変動時間は約7秒となり変動可能回数が増大する一方、特別図柄の作動契機についても時短時の普通図柄の時間短縮、普通電動役物の作動時間延長による第1種始動口への入賞数の増大と相俟って、大当り確率は変化せずとも早期に大当りの発生が期待される。
【0054】
図柄が変動停止して、その図柄が前述の大当り図柄であれば大当り作動が開始され、変動入賞装置35の大入賞口32が開放される。大入賞口32は遊技球が9個入賞するか、開放後29.5秒経過するかのいずれかが成立すると閉口される。大入賞口32の開閉扉中央には遊技球を1個一時停留する停留部が形成されており、閉口時に一時停留された大入賞口内部の特定領域36を通過すると所定のインターバル時間を経て再び大入賞口32が開放される。
【0055】
1回の大当り作動によるこの繰り返し開放の最大回数は、大当り図柄の内容によって異なり、偶数数字からなる大当り図柄では最大2回、奇数数字及び「桃太郎」「秋刀魚」「入道雲」の大当り図柄では最大12回となる。
【0056】
また、奇数数字の大当り図柄の場合は大当り作動が終了してから特別図柄の変動が20回終了するまでの間、「入道雲」の場合は50回終了するまで、「秋刀魚」の場合は100回終了するまで、「桃太郎」の場合は次の大当りが発生するまでが時短時となる。
【0057】
このため、図柄列の表示位置がどの並びになるかで獲得できる利益の上限に差があり、遊技者からすれば大当りになるか否かの以前の段階として、変動開始直後に行なわれる表示領域の並び替えに興味を注ぐことになる。
【0058】
(第2の実施の形態)
近年のパチンコ機では遊技者が参画できる領域が減っている。遊技球は自動的に供給され、球の発射もハンドルを適度に回動した状態に保持するだけで、図柄停止ボタンも使用され無くなって久しく、遊技者は単に椅子に座ってハンドルを握りしめているだけの遊技になってしまっている。
【0059】
そこで、第2の実施の形態では、第1の実施の形態の図柄列の並び替えが遊技者のボタン操作で決定されるようにすることで新たな興趣を醸し出すようにしたものである。
【0060】
図1ないし図3を用いて第2の実施の形態の遊技機の動作を説明するが、第1の実施の形態と同様、特別図柄表示装置27が変動可能状態にあれば、特別図柄の変動を開始するとともに、画面上において表示位置の変更が行なわれる。図3に示されるように、前回の停止図柄を表示した状態(図3(a)参照)から各表示部の図柄が変動状態に移ると共に、3つの図柄表示領域が画面中央に集まった状態(図3(b)参照)の画面に切り換え、時計回りの回転状態で保持(図3(c)参照)される。
【0061】
第1の実施の形態では自動的に位置修正が行なわれたが、第2の実施の形態では上受け皿5の右上に設けられた表示位置選択(停止)スイッチ12(図1参照)を遊技者が操作するまでいつまでも回転状態が保持される。このため、表示画面には「停止スイッチを押して下さい」のメッセージをテロップ状に流すとともに、スイッチ横に設けてある操作可能報知LED11(図1参照)を点灯させる。
【0062】
画面切り換え時に12時位置にある図柄は、遊技球が第1種始動口スイッチ通過した時に、大当り特別乱数と共に抽出・格納される「0」〜「14」の15コマからなる開始位置乱数によって決定される。乱数値が3n(3の倍数)であれば12時位置には図柄列Aが、3n+1であれば図柄列Bが、3n+2であれば図柄列Cに決定される。これは、今回の選択タイミングが前回の停止図柄位置とは無関係に独立したものとするためである。
【0063】
1周0.9秒の速度で3つの図柄表示領域(図柄表示部)が時計回りに回転しており、停止スイッチ12が操作されたときに正面を向いている図柄列(12時位置にある図柄列)がその後1周強回転した後に中央で固まった位置より正規の図柄表示位置のうちの左側位置に配置され、以下、回転方向順に出現する図柄列が中央位置、右側位置に順次配置される。
【0064】
図柄列が所定の位置に着き終わった時点より4.0秒間が通常時の変動固定時間、時短時は、第1種始動口入賞と同時に変動が開始される場合は4.0秒が、始動記憶による変動の場合には、遊技球が第1種始動口スイッチを通過してから図柄の変動が開始されるまでの経過時間分を4.0秒から差し引いた時間を変動固定時間としてセットされる。ただし、経過時間が3.2秒を超えても、それ以上の短縮は行なわれず最低0.8秒が変動固定時間となる。
【0065】
その他の停止図柄内容・変動停止に至るまでの変動態様等の決定過程は第1の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
【0066】
(第3の実施の形態)
また、表示位置を選択する過程を図柄の変動開始とともに最初に行なうのではなく、停止直前の最後に行なうようにすると、別の興趣が生まれる。
【0067】
例えば、各表示部に停止された図柄が、左側から「太」「郎」「桃」或いは「郎」「桃」「太」であったとする。上記第1の実施の形態のように始めに位置設定をする場合には、これらの場合はハズレとなるが、本実施の形態のようにそれぞれの図柄列の停止図柄が確定してから表示位置を決定するようにすれば、上記図柄も「桃太郎」の当り図柄に並び替えられる可能性を持ち、あたかもハズレが救済されたごとく印象づけられて新たな興趣を醸し出す。
【0068】
この場合、上記第1の実施の形態とは異なり、大当り図柄が10種すべての中から一つが乱数にて選択決定され、決定された大当り図柄が表示されるように位置が自動的に決定される。
【0069】
(第4の実施の形態)
さらに変化させていくと、3つの図柄列の並び替えをするのではなく、4つ以上の図柄列の中から3つを選択して配置するということも可能である。
【0070】
これは表示位置を移動させるだけではなく、どの図柄列を使用するかの選択も併せて行なっているので上記事例等とは少し趣向が異なる。
【0071】
図柄列がABCDEの5種類用意されており、その中からABC、BCD、CDE、DEA、EABの5通りの並びがあり、ある並びでは「桃」のような特殊図柄は含まず、完成する大当り図柄の種類が少なかったり、異なったり、それに応じて付与利益を変えたりなどをすることができる。以下にその例を示す。
【0072】
A列 0 1 2 3 4 5 6 7 桃
B列 0 1 2 3 4 5 6 7 太 秋
C列 0 1 2 3 4 5 6 7 郎 刀 入
D列 0 1 2 3 4 5 6 7 魚 道
E列 0 1 2 3 4 5 6 7 雲
ここにおいて、ABCでは最も付与利益の大きな「桃太郎」という大当り図柄の可能性を持ち、BCDでは「秋刀魚」、CDEでは「入道雲」と付与利益は小さくなってもそれぞれ特殊な大当り図柄となる可能性を持つが、DEAとEABの場合には数字図柄のみが大当り図柄となり、特殊図柄は大当り図柄を構成し得ず、常にハズレ図柄としてしか機能しない。
【0073】
また、先頭から順番に選択されずに、CADのように全くランダムに選択して配置するようにしても構わない。
【0074】
【発明の効果】
以上のように、請求項1に係る発明によれば図柄表示装置が複数の図柄表示部を画面上を移動させて各図柄表示部の表示位置を並び替えたときに各図柄表示部に表示された各図柄による組合せが、各図柄列に共通しない異なる図柄による組合せである場合に、それら異なる図柄は、特定の配列順にある場合にのみ大当り図柄を構成し、その他の配列順にある場合はハズレ図柄を構成するため、各図柄列に共通しない異なる図柄が特定の配列順にある場合にのみ大当り図柄が得られるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遊技機としてのパチンコ機の正面構造を示す図、
【図2】本発明の遊技機に係るパチンコ機遊技盤の正面図、
【図3】本発明の遊技機に係る特別図柄表示装置の変動動作の概要を説明する図、
【図4】本発明の遊技機においてイメージを併用する大当り図柄の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 内枠
2 金枠
3 前面板
4 ガラス扉
5 上受け皿
6 下受け皿
7 発射ハンドル
8 鍵穴
9 鍵穴飾り
10 枠飾り
11 操作可能報知LED
12 表示位置選択(停止)スイッチ
21 ガイドレール
22 遊技盤
23 遊技領域
24 アウト口
25 センターケース
26 天入賞口
27 特別図柄表示装置
28 普通図柄表示装置
29 特別図柄記憶表示LED
30 普通図柄記憶表示LED
31 普通電動役物
32 大入賞口
33 左袖入賞口
34 右袖入賞口
35 変動入賞装置
36 特定領域
37 サイド飾り
38 風車
39 普通入賞口
40 入賞ランプ
41 球切れランプ
42 コーナー飾り
43 普通図柄作動ゲート

Claims (1)

  1. 複数の図柄表示部を有する図柄表示装置を備え、該図柄表示装置に予め定められた大当り図柄が表示されることに基づいて遊技者に利益を付与する遊技機において、
    前記図柄表示装置は、前記複数の図柄表示部を画面上を移動させて前記各図柄表示部の表示位置を並び替えるように構成されており、
    前記複数の図柄表示部においてそれぞれ変動表示される各図柄列は、各図柄列に共通する同一の図柄と、各図柄列に共通しない異なる図柄とでそれぞれ構成されており、かつ、前記図柄表示装置が前記複数の図柄表示部を画面上を移動させて前記各図柄表示部の表示位置を並び替えたときに各図柄表示部に表示された各図柄による組合せが前記異なる図柄による組合せである場合に、それら異なる図柄は、特定の配列順にある場合にのみ大当り図柄を構成し、その他の配列順にある場合はハズレ図柄を構成することを特徴とする遊技機。
JP28476898A 1998-09-22 1998-09-22 遊技機 Expired - Fee Related JP3895058B2 (ja)

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