JP5152812B2 - 弾球遊技機 - Google Patents
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有効シーケンスラインの切り換えに際して出力手段を移行態様で作動させる(例えば画像出力におけるカットイン等を行う)ので、いきなり切り換える場合に比べて違和感を感じさせない。また、移行態様での出力、すなわち特殊な出力により出力内容の切り換えが行われることを遊技者に報知できる。
一部又は全部のシーケンスラインについて有効シーケンスラインとして選択可能な期間を制限すると、切換スイッチの操作タイミングが重視され、より興趣を高めることができる。
前面枠52は、左側上下のヒンジにより外枠51に対し開閉可能に取り付けられており、通常は図示するように閉じた状態とされる。
ガラス枠60の下方には上皿55が配され、前面枠52に対して開放可能に取り付けられている。
遊技領域13の中央部にはセンターケース14が装着されており、そのセンターケース14にて取り囲まれるようにして特別図柄表示装置18(全体の図示は省略)のLCDパネル15aが配されている。
センターケース14の上部(LCDパネル15aの上方)には、4個一列のLEDが2段に配されており、上段が特別図柄保留記憶用LED17、下段が普通特別図柄保留記憶用LED19とされる。また、特別図柄保留記憶用LED17の上方には7セグメントLEDである普通図柄用LED29が配されている。
この普通電動役物22は第1種始動口であり始動領域となる。普通電動役物22は、遊技球がゲート21を通過したことに起因する普通図柄抽選で当たりとなると(普通図柄用LED29に当たりの普通図柄が表示されると)設定時間だけ開放されるが、1開放中に3個の入賞があれば前記時間に達しなくとも開放が終了する。なお、本実施例のパチンコ機50は確率変動機であり、また時短機能も備えているので、確変中と時短中は普通電動役物22の開放設定時間が長くなる(通常は0.2秒程度で確変中、時短中は約3秒)。
なお、遊技盤10には、ランプ風車、風車、多数の遊技釘(図示は省略)が植設されているが、これらは周知であるので説明を省略する。
詳細の図示は省略するが、主制御装置30、賞球制御装置32、発射制御装置34、音制御装置36、ランプ制御装置38及び図柄制御装置40は、いずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えている。また、主制御装置30には各種の抽選や選択に使用する乱数カウンタ(複数)が備えられ、音制御装置36には音源LSIが備わっている。音制御装置36、ランプ制御装置38及び図柄制御装置40は出力制御装置に該当し、図柄制御装置40は特別図柄表示装置18と一体化されている。
なお、主制御装置30からの出力回路、すなわち賞球制御装置32、発射制御装置34、図柄制御装置40、ソレノイド等への信号回路は、全て主制御装置30からのみ送信可能な一方向通信回路として構成されている。
また、賞球制御装置32は、CRユニット70及びCR精算表示装置75と通信し貸球の払い出しに関わる制御も行うが、その動作は公知であるので説明を省略する。なお、賞球制御装置32からは賞球の払出や球貸し動作が完了する毎にそれぞれの動作完了信号が出力され、それらの信号は枠用外部接続端子42からホールコンピュータに送られる。
次に、パチンコ機50の動作を説明する。
主制御装置30は、普通電動役物22に入賞(始動入賞が発生)して第1種始動口スイッチ22aの始動検出信号が入力されると、特別図柄保留記憶の個数が上限個数に達していない限り、当否判定用乱数と大当たり図柄決定用乱数、リーチ決定用乱数、変動パターン決定用乱数などの各種乱数を該当のカウンタから読み込んで、それらを保留データとしてRAMの保留記憶エリアに記憶する。保留記憶の個数が1増えたことは図柄制御装置40経由でランプ制御装置38に送られて特別図柄保留記憶用LED17が点灯される。
当否判定では保留データの当否判定用乱数が判定テーブルに記録されている当たり判定値のいずれかと一致すれば大当たり、そうでなければ外れと判定する。なお、当たり判定値の個数が少ない通常テーブルと同個数が多い確変テーブルとを切り換え使用(確率変動)する。
そして、大当たり図柄又は外れ図柄と変動時間を指定するデータが含まれた変動開始コマンドを図柄制御装置40に送信する。
図柄制御装置40は、その変動時間に基づいて変動態様を決定し、決定した変動態様の変動表示(図柄の変動表示だけでなく背景やキャラクタの表示も含む)を実現すべくLCDパネルユニット15を制御する。その結果、該変動態様の図柄変動がLCDパネル15aに表示される。そして、主制御装置30からの図柄確定コマンドを受信すると変動開始コマンドで指定されていた確定図柄(大当たり図柄又は外れ図柄)をLCDパネル15aに確定表示させる。
また、大当たり図柄が特別図柄表示装置18に表示されると、主制御装置30は大当たり遊技処理を実行して大入賞口25を開放させる。大当たり遊技の内容は、公知の第1種パチンコ機における特別遊技と同様であるので、詳細の説明は省略する。
図柄制御装置40は、変動開始コマンド(動作No.80H)を受信すると、これによって指定される変動時間に対応する変動態様を複数の候補(予め作成されてROMに格納されている。)中から選択し、それに従って上述した変動表示を制御する。その選択処理(態様選択処理1)の詳細は図5に示すとおりである。
すなわち、受信した変動開始コマンドの識別No.が01Hであれば(S4:YES)、S2で読み込んだ振分乱数に応じて(S5・・・S6)、図4(b)に示すように変動態様A〜変動態様Fのいずれかを選択し(S7・・・S8,S9)、変動態様A〜Fに対応する出力指定コマンドA0H01H〜A0H06Hを選択する(S10・・・S11,S12)。識別No.が01Hでない場合には(S4:NO)、識別No.02H〜0AHのいずれであるか判断し、S5〜S12と同様に識別No.と振分乱数に応じて変動態様と出力指定コマンドを選択する。
このように、変動開始コマンドの識別No.と振分乱数とに応じて変動態様及び出力指定コマンドを選択した後、出力指定コマンドを音制御装置36及びランプ制御装置38に送信し(S13)、選択した変動態様に従ってLCDパネル15aでの図柄の変動表示を制御する(S14)。
音制御装置36が実行する演出切換処理1(図6)では、まず演出スイッチ6がオン操作されたか否かを判断する(S21)。肯定判断なら、演出乱数を該当のカウンタから読み込む(S22)。
ここで否定判断なら演出乱数が奇数か否かを判断し(S25)、奇数であれば非切換回数を+1して(S26)リターンする。
ランプ制御装置38も、図柄制御装置40からの出力指定コマンドを受信すると、音制御装置36と同様に、出力指定コマンドに対応するランプ出力態様を複数の候補(予め作成されてROMに格納されている。)中から選択する(図4(d)参照)。そして、出力指定コマンドに応じて選択したランプ出力態様に従ってランプ駆動信号を生成して、各種LEDや各種ランプの点灯、消灯、発光色等を制御する。なお、図4(d)には出力指定コマンドA0H01H〜06Hに対応するランプ出力態様のみを示してあるが、他の出力指定コマンドについても図4(d)と同様にランプ出力態様が設定されている。
すなわち、第1種始動口スイッチ22aが始動入賞の発生を検出して主制御装置30が当否判定を行って変動開始コマンドを送出すると(始動口スイッチの検出として図示)、図柄制御装置40は、変動開始コマンドと振分乱数とに基づいて選択した変動態様(図示の例は変動態様A)の画像信号を再生し、LCDパネル15aに表示させる。
このように、音制御装置36は、演出スイッチ6の作動に応じて(S23で否定判断且つS24で肯定判断又はS25で否定判断の条件で)有効シーケンスラインを切り換えるので、遊技者は演出スイッチ6をオン操作して音出力態様(すなわち音声出力の内容)を切り換えることが可能になる。これによる出力内容の変更にて、演出の幅を飛躍的に広げて興趣を高めることができる。
<変形例1>
<変形例2>
条件切換期間でなければ(S30:NO)、無効回数が2回か否かを判断する(S31)。無効回数は演出スイッチ6の操作を無効にした回数であり、条件切換期間外は基本的には無効になる。また、無効回数は、図柄制御装置40から送られてくるコマンドにより、切換回数及び非切換回数と共にクリアされる(図5、S3参照)。
このため、ランプ制御装置38は、出力指定コマンドに対応するランプ出力態様を選択する際に、図14(d)に示すように、1つの出力指定コマンドに対して複数(本例では2つ)のランプ出力態様を選択する。そして、ランプ制御装置38は、選択したランプ出力態様に従ってランプ駆動信号を生成する。例えば出力指定コマンドA0H01Hに対してはランプ出力態様Aとランプ出力態様Gとが選択される構成で、ランプ出力態様Aのランプ駆動信号は例えばシーケンスラインA(図1参照)にて生成し、ランプ出力態様Gのランプ駆動信号は例えばシーケンスラインB(図1参照)にて生成する。つまり、複数のランプ出力態様のランプ駆動信号が複数のシーケンスラインにより並列的に生成される。
一方、ランプ制御装置38は、画像表示の開始と実質同時に、出力指定コマンドに対応する複数のランプ出力態様のランプ駆動信号を複数のシーケンスラインにてそれぞれ再生し(図示はランプ出力態様Aとランプ出力態様G)、その中の1つのランプ駆動信号だけをランプ駆動回路に供給して各種LED、各種ランプの点滅や発光色等を制御する(図示は音出力態様A)。そして、図6で説明したように、演出スイッチ6が操作され、S23で否定判断されS24で肯定判断又はS25で否定判断となって演出切換処理(S28)が実行されると、ランプ駆動信号をランプ駆動回路に供給する有効シーケンスラインが切り換わる(例えばランプ出力態様Aからランプ出力態様Gに切り換わる。)。この際に、各種LED、各種ランプを切換専用の発光態様(移行態様出力)で制御することも行う。
なお、この例では有効シーケンスラインの切り換えをランプ制御装置38のみが行うように説明したが、演出スイッチ6の信号をランプ制御装置38から図柄制御装置40に与えれば、同様に図柄制御装置40においても有効シーケンスラインの切り換えを実行できるし、演出スイッチ6の信号を図柄制御装置40経由で音制御装置36に与えれば、音制御装置36においても有効シーケンスラインの切り換えを実行できる。言うまでもないが、図柄制御装置40又はランプ制御装置38も並列的に動作可能な複数のシーケンスラインを有していることが前提である。
このため、図柄制御装置40は、変動時間指定コマンドに対応する変動態様を選択する際に、上述したとおり複数(本例では2つ)の変動態様を選択する(図17(b)参照)。
なお、この例では有効シーケンスラインの切り換えを図柄制御装置40のみが行うように説明したが、演出スイッチ6の信号をランプ制御装置38に与えれば、同様にランプ制御装置38においても有効シーケンスラインの切り換えを実行できるし、演出スイッチ6の信号を音制御装置36に与えれば、音制御装置36においても有効シーケンスラインの切り換えを実行できる。言うまでもないが、音制御装置36又はランプ制御装置38も並列的に動作可能な複数のシーケンスラインを有していることが前提である。
図柄の変動表示に際して主制御装置30から図柄制御装置40に送信されるコマンド(図21(a))は実施例1と同様である。
つまり、図柄制御装置40、音制御装置36及びランプ制御装置38が、それぞれの演出切換処理(S28)を実質的に一斉に実行するのである。
なお、この例では有効シーケンスラインの切り換えを図柄制御装置40、音制御装置36及びランプ制御装置38の3者が行うように説明したが、2者(例えば図柄制御装置40と音制御装置36)だけで行ってもよい。
例えば切換スイッチ(実施例では演出スイッチ6としてパチンコ機の前面に設置)を遊技盤面に設置して、例えば遊技球が通過するこによってオン操作される構成とすることもできる。
6・・・演出スイッチ(切換スイッチ)、
10・・・遊技盤、
15・・・LCDパネルユニット(出力手段)、
15a・・・LCDパネル(出力手段)、
18・・・特別図柄表示装置(出力手段)、
30・・・主制御装置、
36・・・音制御装置(出力制御装置)、
38・・・ランプ制御装置(出力制御装置)、
40・・・図柄制御装置(出力制御装置)、
50・・・パチンコ機(遊技機)。
Claims (4)
- 画像、音声又は光を出力する出力手段と、
該出力手段を制御する出力制御装置と
を備える弾球遊技機において、
前記出力制御装置に、
前記出力手段による複数の演出態様を選択する態様選択手段と、
1つ又は1群の同種の前記出力手段を作動させるためのシーケンスラインであって、前記態様選択手段により選択された複数の演出態様に基づいて並列動作する複数のシーケンスラインと、
前記並列動作している複数のシーケンスラインのいずれか1つを、前記出力手段を作動させる有効シーケンスラインとして選択するライン選択手段とを備え、
前記弾球遊技機の前面に遊技者が操作可能な切換スイッチを備え、
前記ライン選択手段は切換スイッチの操作に応じて有効シーケンスラインを切り替えることを特徴とする弾球遊技機。 - 請求項1記載の弾球遊技機において、
前記有効シーケンスラインの切り換えに際して前記出力手段を移行態様で作動させる移行制御手段を前記出力制御装置に備えたことを特徴とする弾球遊技機。 - 請求項1又は2記載の弾球遊技機において、
前記複数のシーケンスラインには、前記有効シーケンスラインとして選択可能な期間が制限されている前記シーケンスラインが含まれていることを特徴とする弾球遊技機。 - 請求項1、2又は3記載の弾球遊技機において、
前記ライン選択手段は、前記切換スイッチが作動しても前記有効シーケンスラインの切り換えを行わないことがあることを特徴とする弾球遊技機。
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