以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態を詳細に説明する。図1は、本実施例におけるパチンコ遊技機1の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(遊技機)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2にはガイドレールによって囲まれた、ほぼ円形状の遊技領域が形成されている。この遊技領域には、遊技媒体としての遊技球が、所定の打球発射装置から発射されて打ち込まれる。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の右側方)には、特別図柄表示装置4が設けられている。特別図柄表示装置4は、例えば7セグメントやドットマトリクスのLED(発光ダイオード)等から構成され、可変表示ゲームの一例となる特図ゲームにおいて、各々が識別可能な複数種類の識別情報に含まれる特別図柄(「特図」ともいう)を変動可能に表示(可変表示)する。例えば、特別図柄表示装置4は、「0」〜「9」を示す数字や「−」を示す記号等から構成される複数種類の特別図柄を可変表示する。なお、特別図柄表示装置4にて表示される特別図柄は、「0」〜「9」を示す数字や「−」を示す記号等から構成されるものに限定されず、例えば7セグメントのLEDにおいて点灯させるものと消灯させるものとの組合せを異ならせた複数種類の点灯パターンが、複数種類の特別図柄として予め設定されていればよい。複数種類の特別図柄には、それぞれに対応した図柄番号が付されている。一例として、「0」〜「9」を示す数字それぞれには、「0」〜「9」の図柄番号が付され、「−」を示す記号には、「10」の図柄番号が付されていればよい。
遊技盤2における遊技領域の中央付近には、画像表示装置5が設けられている。画像表示装置5は、例えばLCD(液晶表示装置)等から構成され、演出動作に用いられる各種の画像(演出画像)を表示する表示領域を形成している。画像表示装置5の表示領域では、特図ゲームにおける特別図柄表示装置4による特別図柄の可変表示に対応して、例えば3つといった複数に分割された可変表示部となる飾り図柄表示部などにて、特別図柄とは異なる各々が識別可能な複数種類の識別情報に含まれる飾り図柄などを可変表示する。この飾り図柄の可変表示も、可変表示ゲームの一例である。
この実施の形態において、画像表示装置5の表示領域には、「左」、「中」、「右」に3列の飾り図柄表示部5L、5C、5Rが配置されている。すなわち、画像表示装置5の表示領域は、複数列の飾り図柄表示部5L、5C、5Rを有している。そして、特図ゲームにおいて特別図柄表示装置4による特別図柄の変動が開始されることに対応して、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示部5L、5C、5Rにて飾り図柄の変動(例えば上下方向のスクロール表示)が開始される。その後、特図ゲームにおける可変表示結果として確定特別図柄が停止表示されるときに、画像表示装置5における「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示部5L、5C、5Rにて、飾り図柄の可変表示結果となる確定飾り図柄(最終停止図柄)が並んで停止表示(完全停止表示)される。なお、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示部5L、5C、5Rは、画像表示装置5の表示領域内で移動可能とされ、飾り図柄を縮小あるいは拡大して表示することができるようにしてもよい。特別図柄や飾り図柄が完全停止表示された状態で所定時間(例えば1秒間)が経過したときには、各図柄の可変表示における表示結果が確定的に表示され、それ以後は今回の可変表示が進行しないことを遊技者が認識できる表示状態となる。これに対して、飾り図柄の可変表示を開始してから可変表示結果となる確定飾り図柄が所定期間にわたり完全停止表示されるまでの可変表示中には、飾り図柄の変動速度が「0」となって、飾り図柄が停留して表示され、例えば微少な揺れや伸縮などを生じさせる表示状態となることがある。このような表示状態は、仮停止表示ともいい、可変表示における表示結果が確定的に表示されていないものの、スクロール表示や更新表示による飾り図柄の変動が進行していないことを遊技者が認識可能となる。なお、仮停止表示には、微少な揺れや伸縮なども生じさせず、所定時間よりも短い時間だけ、飾り図柄を完全停止表示することなどが含まれてもよい。完全停止表示や仮停止表示のように、特別図柄や飾り図柄の変動が進行していないことを遊技者が認識できる程度に表示図柄を停止表示することは、導出表示ともいう。
「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示部5L、5C、5Rにて可変表示される飾り図柄には、例えば複数種類の図柄(英数字「1」〜「8」あるいは漢数字「一」〜「八」、英文字「A」〜「H」、所定のモチーフに関連する複数種類のキャラクタ画像、数字や文字あるいは記号とキャラクタ画像との組合せなど。なお、キャラクタ画像は、例えば人物や動物、これら以外の物体、もしくは、文字などの記号、あるいは、その他の任意の図形を示す飾り画像であればよい。)が含まれていればよい。また、こうした複数種類の飾り図柄の他に、ブランク図柄(大当り組合せを構成しない図柄)が含まれていてもよい。一例として、この実施の形態では、「左」の飾り図柄表示部5Lにて、図2(A)に示すような9種類の左図柄が飾り図柄として可変表示され、「中」の飾り図柄表示部5Cにて、図2(B)に示すような9種類の中図柄が飾り図柄として可変表示され、「右」の飾り図柄表示部5Rにて、図2(C)に示すような9種類の右図柄が飾り図柄として可変表示される。左図柄、中図柄、右図柄となる飾り図柄のそれぞれには、対応する図柄番号が付されている。
図2(A)に示す左図柄のうち、図柄番号が「1」〜「8」である飾り図柄は、図柄番号に対応した「1」〜「8」の数字を示す表示画像の部位と、図柄番号に応じて異なるキャラクタを示す表示画像の部位(斜線の部位)とを含んでいる。左図柄のうちで図柄番号が「9」である飾り図柄は、「大」の文字を示す表示画像の部位と、図柄番号が「9」の左図柄に対応したキャラクタを示す表示画像の部位(斜線の部位)とを含んでいる。図2(B)に示す中図柄のうち、図柄番号が「1」〜「8」である飾り図柄は、図柄番号に対応した「1」〜「8」の数字を示す表示画像の部位と、図柄番号に応じて異なるキャラクタを示す表示画像の部位(斜線の部位)とを含んでいる。中図柄のうちで図柄番号が「9」である飾り図柄は、「当」の文字を示す表示画像の部位と、図柄番号が「9」の中図柄に対応したキャラクタを示す表示画像の部位(斜線の部位)とを含んでいる。図2(C)に示す右図柄のうち、図柄番号が「1」〜「8」である飾り図柄は、図柄番号に対応した「1」〜「8」の数字を示す表示画像の部位と、図柄番号に応じて異なるキャラクタを示す表示画像の部位(斜線の部位)とを含んでいる。右図柄のうちで図柄番号が「9」である飾り図柄は、「り」の文字を示す表示画像の部位と、図柄番号が「9」の右図柄に対応したキャラクタを示す表示画像の部位(斜線の部分)とを含んでいる。ここで、図柄番号が「1」〜「8」である飾り図柄については、左図柄、中図柄、右図柄で同一の数字やキャラクタを示すものであればよい。これに対して、図柄番号が「9」である飾り図柄については、左図柄、中図柄、右図柄で互いに異なる文字やキャラクタを示すものであればよい。そして、図柄番号が「9」である飾り図柄は、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rの全部に並んで表示されることにより、例えば「大」、「当」、「り」(大当り)といった、特有の意味をなすものとなるように、各々異なる識別情報を構成する文字などを含んで構成されていればよい。
飾り図柄を変動させる際には、図柄番号が「1」〜「9」である飾り図柄の全部を、例えば「左」の飾り図柄表示部5Lでは図柄番号が大きいものから小さいものへとスクロール表示を行い、「中」及び「右」の飾り図柄表示部5C、5Rでは図柄番号が小さいものから大きいものへとスクロール表示を行う。「左」の飾り図柄表示部5Lでは、図柄番号が「1」である飾り図柄の表示に続いて、図柄番号が「9」である飾り図柄の表示を行うことで、飾り図柄の連続的な変動表示が行われる。「中」及び「右」の飾り図柄表示部5C、5Rでは、図柄番号が「9」である飾り図柄の表示に続いて、図柄番号が「1」である飾り図柄の表示を行うことで、飾り図柄の連続的な変動表示が行われる。
また、画像表示装置5の表示領域には、特別図柄始動記憶表示エリアが設けられていてもよい。特別図柄始動記憶表示エリアでは、普通可変入賞球装置6が形成する始動入賞口に遊技球が進入(始動入賞)したことに基づき、特図ゲームにおける可変表示の保留数(特図保留記憶数)を特定可能に表示する特図保留記憶表示が行われる。ここで、普通可変入賞球装置6が形成する始動入賞口に遊技球が進入(始動入賞)したことにより、特図ゲームや飾り図柄の可変表示といった可変表示ゲームを実行するための始動条件(「実行条件」ともいう)は成立したが、先に成立した可変表示の開始条件に基づく可変表示ゲームが実行中であることやパチンコ遊技機1が大当り遊技状態に制御されていることなどにより、可変表示ゲームを開始するための開始条件は成立していないときには、成立した始動条件に対応する可変表示の保留が行われる。特別図柄始動記憶表示エリアでは、特図保留記憶数が所定の上限値(例えば「4」)未満のときの有効始動入賞に対応して、入賞表示が行われる。具体的な一例として、特図保留記憶数が1加算されたときには、通常青色あるいは非表示であった表示部位のうちの1つ(例えば青色あるいは非表示となっている表示部位のうち左端あるいは下端の表示部位)を赤色表示あるいは可視表示に変化させる。これに対して、特図保留記憶数が1減算されたときには、赤色表示あるいは可視表示されている表示部位のうちの1つ(例えば赤色あるいは可視表示となっている表示部位のうち右端あるいは上端の表示部位)を青色表示あるいは非表示に戻す。
なお、特別図柄始動記憶表示エリアでは、特図保留記憶数を示す数字を表示することなどにより、特図保留記憶数を遊技者等が認識できるようにしてもよい。特別図柄始動記憶表示エリアとともに、あるいは特別図柄始動記憶表示エリアに代えて、特図保留記憶数を表示する表示器(特別図柄始動記憶表示器)を設けるようにしてもよい。図1に示す例では、特別図柄表示装置4の上部に、特図保留記憶数を特定可能に表示するための特図保留表示器25Aが設けられている。特図保留表示器25Aは、例えば特図保留記憶数における上限値(例えば「4」)に対応した個数(例えば4個)のLEDを含んで構成され、普通可変入賞球装置6が形成する始動入賞口に入賞した有効入賞球数としての特図保留記憶数を特定可能に表示する。
画像表示装置5の下方には、普通可変入賞球装置6が設けられている。普通可変入賞球装置6は、例えば図3に示す普通電動役物用となるソレノイド81によって垂直位置となる通常開放状態と傾動位置となる拡大開放状態とに変化する一対の可動翼片を有する電動チューリップ型役物(普通電動役物)を備え、始動入賞口を形成する。一例として、普通可変入賞球装置6では、ソレノイド81がオフ状態であるときに可動翼片が垂直位置となることにより、遊技球が始動入賞口に進入しにくい通常開放状態となる。その一方で、普通可変入賞球装置6では、ソレノイド81がオン状態であるときに可動翼片が傾動位置となることにより、遊技球が始動入賞口に進入しやすい拡大開放状態となる。この実施の形態において、普通可変入賞球装置6は、通常開放状態であるときでも、始動入賞口には遊技球が進入可能であるものの、拡大開放状態であるときよりも遊技球が進入する可能性が低くなるように構成されている。普通可変入賞球装置6に形成された始動入賞口へと進入(始動入賞)した遊技球は、例えば図3に示す始動口スイッチ22によって検出される。始動口スイッチ22によって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば3個)の遊技球が賞球として払い出され、特図保留記憶数が所定の上限値(例えば「4」)以下であれば、特別図柄や飾り図柄の可変表示を実行するための始動条件が成立する。
普通可変入賞球装置6の下方には、特別可変入賞球装置7が設けられている。特別可変入賞球装置7は、例えば図3に示す大入賞口扉用となるソレノイド82によって開閉駆動される大入賞口扉を備え、その大入賞口扉によって開放状態(第1状態)と閉鎖状態(第2状態)とに変化する大入賞口を形成する。一例として、特別可変入賞球装置7では、ソレノイド82がオフ状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を閉鎖状態にする。その一方で、特別可変入賞球装置7では、ソレノイド82がオン状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を開放状態にする。特別可変入賞球装置7に形成された大入賞口に進入した遊技球は、例えば図3に示すカウントスイッチ23によって検出される。カウントスイッチ23によって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば14個)の遊技球が賞球として払い出される。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の左側方)には、普通図柄表示器20が設けられている。一例として、普通図柄表示器20は、特別図柄表示装置4と同様に7セグメントやドットマトリクスのLED等から構成され、特別図柄とは異なる複数種類の識別情報に含まれる普通図柄(「普図」あるいは「普通図」ともいう)を変動可能に表示(可変表示)する。このような普通図柄の可変表示は、普図ゲーム(「普通図ゲーム」ともいう)と称される。普通図柄表示器20は、例えば「0」〜「9」を示す数字や「−」を示す記号等から構成される複数種類の普通図柄を可変表示する。複数種類の普通図柄には、それぞれに対応した図柄番号が付されている。一例として、「0」〜「9」を示す数字それぞれには、「0」〜「9」の図柄番号が付され、「−」を示す記号には、「10」の図柄番号が付されていればよい。なお、普通図柄表示器20は、「0」〜「9」を示す数字や「−」を示す記号等を普通図柄として可変表示するものに限定されず、例えば「○」と「×」とを示す装飾ランプ(またはLED)を交互に点灯させることや、「左」、「中」、「右」といった複数の装飾ランプ(またはLED)を所定順序で点灯させることにより、普通図柄を可変表示するものであってもよい。普通図柄表示器20の上方には、普図保留表示器25Bが設けられている。普図保留表示器25Cは、例えば4個のLEDを含んで構成され、通過ゲート41を通過した有効通過球数としての普図保留記憶数を表示する。
遊技盤2の表面には、上記の構成以外にも、遊技球の流下方向や速度を変化させる風車及び多数の障害釘が設けられている。また、始動入賞口及び大入賞口とは異なる入賞口として、例えば所定の玉受部材によって常に一定の開放状態に保たれる一般入賞口が1つ又は複数設けられてもよい。この場合には、一般入賞口のいずれかに進入した遊技球が所定の一般入賞球スイッチによって検出されたことに基づき、所定個数(例えば10個)の遊技球が賞球として払い出されればよい。遊技領域の最下方には、いずれの入賞口にも進入しなかった遊技球が取り込まれるアウト口が設けられている。遊技機用枠3の左右上部位置には、効果音等を再生出力するためのスピーカ8L、8Rが設けられており、さらに遊技領域周辺部には、遊技効果ランプ9が設けられている。パチンコ遊技機1の遊技領域における各構造物(例えば普通可変入賞球装置6、特別可変入賞球装置7等)の周囲には、装飾用LEDが配置されていてもよい。
遊技機用枠3の右下部位置には、遊技媒体としての遊技球を遊技領域に向けて発射するために遊技者等によって操作される打球操作ハンドル(操作ノブ)が設けられている。例えば、打球操作ハンドルは、遊技者等による操作量(回転量)に応じて遊技球の弾発力を調整する。打球操作ハンドルには、打球発射装置が備える発射モータの駆動を停止させるための単発発射スイッチや、タッチリング(タッチセンサ)が設けられていればよい。遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、賞球として払い出された遊技球や所定の球貸機により貸し出された遊技球を、打球発射装置へと供給可能に保持(貯留)する上皿が設けられている。上皿の下方には、上皿に保持しきれない遊技球を貯留する下皿が設けられている。
普通図柄表示器20による普図ゲームは、遊技領域に設けられた通過ゲート41を通過した遊技球が図3に示すゲートスイッチ21によって検出されたことといった、普通図柄表示器20にて普通図柄の可変表示を実行するための普図始動条件が成立した後に、例えば前回の普図ゲームが終了したことといった、普通図柄の可変表示を開始するための普図開始条件が成立したことに基づいて、開始される。この普図ゲームでは、普通図柄の変動を開始させた後、所定の可変表示時間が経過すると、普通図柄の可変表示結果となる確定普通図柄を完全停止表示する。普通図柄の可変表示時間は、例えば各普図ゲームの開始時に、所定の乱数値を示す数値データを抽出することなどにより、複数種類の可変表示時間のうちで、いずれかに決定されればよい。普図ゲームにおける普通図柄の可変表示結果となる確定普通図柄として、例えば「7」を示す数字といった、特定の普通図柄(普図当り図柄)が停止表示されれば、普通図柄の可変表示結果が「普図当り」となる。その一方、確定普通図柄として、例えば「7」を示す数字以外の数字や記号といった、普図当り図柄以外の普通図柄が停止表示されれば、普通図柄の可変表示結果が「普図ハズレ」となる。普通図柄の可変表示結果が「普図当り」となったことに対応して、普通可変入賞球装置6を構成する電動チューリップの可動翼片が傾動位置となる拡大開放制御が行われ、所定時間が経過すると垂直位置に戻る通常開放制御が行われる。
特別図柄表示装置4による特図ゲームは、普通可変入賞球装置6に形成された始動入賞口に進入した遊技球が図3に示す始動口スイッチ22によって検出されたことなどにより始動条件が成立した後、可変表示の開始条件が成立したことに基づいて、開始される。可変表示の開始条件は、例えば前回の特図ゲームや大当り遊技状態が終了したときなどに、今回の特図ゲームが開始可能となることにより成立する。特別図柄表示装置4による特図ゲームでは、特別図柄の可変表示を開始させた後、所定の可変表示時間が経過すると、特別図柄の可変表示結果となる確定特別図柄を完全停止表示する。特別図柄の可変表示時間は、各特図ゲームの開始時に、例えば図7に示すような変動パターン種別決定用の乱数値MR4を示す数値データや、変動パターン決定用の乱数値MR5を示す数値データなどに基づいて決定された変動パターンに対応して、複数種類の可変表示時間のうちで、いずれかに決定される。特図ゲームにおける特別図柄の可変表示結果となる確定特別図柄として、特定の特別図柄(大当り図柄)が停止表示されれば、特定表示結果としての「大当り」となり、大当り図柄以外の特別図柄(ハズレ図柄)が停止表示されれば、非特定表示結果としての「ハズレ」となる。特図ゲームでの可変表示結果が「大当り」になった後には、特定遊技状態としての大当り遊技状態に制御される。この実施の形態におけるパチンコ遊技機1では、一例として、「1」、「3」、「7」を示す数字を大当り図柄とし、「−」を示す記号をハズレ図柄としている。
大当り図柄となる「1」、「3」、「7」の数字を示す特別図柄のうち、「3」、「7」の数字を示す特別図柄は15ラウンド大当り図柄であり、「1」の数字を示す特別図柄は2ラウンド大当り図柄である。特図ゲームにおける確定特別図柄として15ラウンド大当り図柄が停止表示された後に制御される第1特定遊技状態としての大当り遊技状態(15ラウンド大当り状態)では、特別可変入賞球装置7の開閉板が、第1期間となる所定期間(例えば29秒間)あるいは所定個数(例えば10個)の入賞球が発生するまでの期間にて大入賞口を開放状態とすることにより、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態に変化させるラウンドが実行される。こうしてラウンド中に大入賞口を開放状態とした開閉板は、遊技盤2の表面を落下する遊技球を受け止め、その後に大入賞口を閉鎖状態とすることにより、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって不利な第2状態に変化させて、1回のラウンドを終了させる。15ラウンド大当り状態では、大入賞口の開放サイクルであるラウンドの実行回数が、第1回数(例えば「15」)となる。ラウンドの実行回数が「15」となる15ラウンド大当り状態における遊技は、15回開放遊技とも称される。
特図ゲームにおける確定特別図柄として2ラウンド大当り図柄が停止表示された後に制御される第2特定遊技状態としての大当り遊技状態(2ラウンド大当り状態)では、各ラウンドで特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態に変化させる期間(開閉板により大入賞口を開放状態とする期間)が、15ラウンド大当り状態における第1期間よりも短い第2期間(例えば0.5秒間)となる。また、2ラウンド大当り状態では、ラウンドの実行回数が、15ラウンド大当り状態における第1回数よりも少ない第2回数(例えば「2」)となる。なお、2ラウンド大当り状態では、各ラウンドで大入賞口を開放状態とする期間が第2期間となることと、ラウンドの実行回数が第2回数となることのうち、少なくともいずれか一方が行われるように制御されればよく、それ以外の制御は15ラウンド大当り状態と同様に行われるようにしてもよい。ラウンドの実行回数が「2」となる2ラウンド大当り状態における遊技は、2回開放遊技とも称される。なお、2ラウンド大当り状態では、各ラウンドで特別可変入賞球装置7とは別個に設けられた所定の入賞球装置を、遊技者にとって不利な第2状態から遊技者にとって有利な第1状態に変化させ、所定期間(第1期間または第2期間)が経過した後に第2状態へと戻すようにしてもよい。
また、15ラウンド大当り図柄となる「3」、「7」の数字を示す特別図柄のうち、「3」の数字を示す特別図柄が特図ゲームにおける確定特別図柄として停止表示されたことに基づく15ラウンド大当り状態が終了した後には、特別遊技状態の1つとして、通常状態に比べて特図ゲームにおける特別図柄の変動時間(特図変動時間)が短縮される時短状態に制御される。ここで、通常状態とは、大当り遊技状態等の特定遊技状態や時短状態等の特別遊技状態以外の遊技状態のことであり、パチンコ遊技機1の初期設定状態(例えばシステムリセットが行われた場合のように、電源投入後に初期化処理を実行した状態)と同一の制御が行われる。時短状態は、所定回数(例えば100回)の特図ゲームが実行されることと、可変表示結果が「大当り」となることのうち、いずれかの条件が先に成立したときに、終了すればよい。なお、特図ゲームにおける確定特別図柄として15ラウンド大当り図柄のうち「3」の数字を示す特別図柄が停止表示されたことに基づく15ラウンド大当り状態が終了した後には、時短状態とはならずに通常状態となるようにしてもよい。こうした「3」の数字を示す特別図柄のように、特図ゲームにおける確定特別図柄として停止表示されたことに基づく大当り遊技状態が終了した後に時短状態や通常状態に制御される15ラウンド大当り図柄は、通常大当り図柄(「非確変大当り図柄」ともいう)と称される。特図ゲームにおける確定特別図柄が通常大当り図柄となる場合における特別図柄や飾り図柄の可変表示態様は、可変表示結果が「大当り」となる場合における「通常」(「通常大当り」ともいう)の可変表示態様(「大当り種別」ともいう)と称される。
15ラウンド大当り図柄となる「3」、「7」の数字を示す特別図柄のうち、「7」の数字を示す特別図柄が特図ゲームにおける確定特別図柄として停止表示されたことに基づく15ラウンド大当り状態が終了した後や、2ラウンド大当り図柄となる「1」の数字を示す特別図柄が特図ゲームにおける確定特別図柄として停止表示されたことに基づく2ラウンド大当り状態が終了した後には、時短状態とは異なる特別遊技状態の1つとして、例えば通常状態に比べて特別図柄の可変表示時間が短縮されるとともに、継続して確率変動制御(確変制御)が行われる確変状態(高確率遊技状態)に制御される。この確変状態では、各特図ゲームや飾り図柄の可変表示において、可変表示結果が「大当り」となって更に大当り遊技状態に制御される確率が、通常状態よりも高くなるように向上する。このような確変状態は、特図ゲームの実行回数にかかわりなく、次に可変表示結果が「大当り」となるまで継続してもよい。これに対して、確変状態となった後に、所定回数(例えば100回)の特図ゲームが実行されることと、可変表示結果が「大当り」となることのうち、いずれかの条件が先に成立したときに、終了するようにしてもよい。また、確変状態において所定回数の特図ゲームが実行されたり可変表示結果が「大当り」となる以前であっても、特図ゲームが開始されるときに、所定の割合で確変状態が終了することがあるようにしてもよい。
「7」の数字を示す特別図柄のように、特図ゲームにおける確定特別図柄として停止表示されたことに基づく大当り遊技状態が終了した後に確変状態に制御される15ラウンド大当り図柄は、確変大当り図柄と称される。特図ゲームにおける確定特別図柄が確変大当り図柄となる場合における特別図柄や飾り図柄の可変表示態様は、可変表示結果が「大当り」となる場合における「確変」(「確変大当り」ともいう)の可変表示態様(「大当り種別」ともいう)と称される。「1」の数字を示す特別図柄のように、特図ゲームにおける確定特別図柄として停止表示されたことに基づく大当り遊技状態が終了した後に確変状態に制御される2ラウンド大当り図柄は、突確大当り図柄と称される。特図ゲームにおける確定特別図柄が突確大当り図柄となる場合における特別図柄や飾り図柄の可変表示態様は、可変表示結果が「大当り」となる場合における「突確」(「突確大当り」あるいは「突然確変大当り」ともいう)の可変表示態様(「大当り種別」ともいう)と称される。
確変状態や時短状態では、普通図柄表示器20による普図ゲームにおける普通図柄の可変表示時間を通常状態のときよりも短くする制御や、各回の普図ゲームで普通図柄の可変表示結果が「普図当り」となる確率を通常状態のときよりも向上させる制御、可変表示結果が「普図当り」となったことに基づく普通可変入賞球装置6における可動翼片の傾動時間を通常状態のときよりも長くする制御、その傾動回数を通常状態のときよりも増加させる制御といった、始動入賞口に遊技球が進入する可能性を高めて始動条件が成立しやすくなることで遊技者にとって有利となる制御が行われる。なお、確変状態や時短状態では、これらの制御のいずれか1つが行われるようにしてもよいし、複数の制御が組み合わせられて行われるようにしてもよい。確変状態と時短状態とでは、行われる制御が異なるようにしてもよいし、行われる制御の組合せ(同一の制御を含んでも含まなくてもよい)が異なるようにしてもよい。
画像表示装置5の表示領域では、特別図柄表示装置4による特別図柄の可変表示に対応して飾り図柄の可変表示が行われる。すなわち、画像表示装置5の表示領域では、可変表示の開始条件が成立したことに基づいて、例えば「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rにおける全部にて飾り図柄の加速表示(全図柄加速表示)を行い、所定速度に達すれば、飾り図柄の定速表示(全図柄定速表示)を行う。こうした全図柄加速表示や全図柄定速表示は、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rの全部にて飾り図柄を可変表示する全図柄変動に含まれる。こうした全図柄変動の後、例えば「左」→「右」→「中」や「左」→「中」→「右」といった所定順序で飾り図柄の減速表示(各図柄減速表示)を行い、変動速度が「0」となれば、飾り図柄を停留して表示する一方で、例えば微少な揺れや伸縮などを生じさせる仮停止表示を行う。そして、飾り図柄の可変表示を開始してからの経過時間が変動パターンなどに基づいて決定された可変表示時間に達したときには、可変表示結果となる確定飾り図柄を完全停止表示する。なお、確定飾り図柄を停止表示する手順としては、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rにおいて所定順序で飾り図柄を減速表示するものに限定されず、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示部5L、5C、5Rにおいて同時に確定飾り図柄となる飾り図柄を減速表示(全図柄減速表示)するものが含まれていてもよい。
この実施の形態では、全図柄変動が行われた後、「左」の飾り図柄表示部5Lにおいて図柄番号が「1」〜「8」である飾り図柄のいずれかが導出表示されるときには、続いて「右」の飾り図柄表示部5Rにおいて飾り図柄が導出表示され、最後に「中」の飾り図柄表示部5Cにおいて飾り図柄が導出表示される。このように、「左」→「右」→「中」の順に飾り図柄を導出表示する表示順序を、通常導出順序(第1導出表示順序)という。これに対して、全図柄変動が行われた後、「左」の飾り図柄表示部5Lにおいて図柄番号が「9」である飾り図柄が導出表示されるときには、続いて「中」の飾り図柄表示部5Cにおいて飾り図柄が導出表示され、最後に「右」の飾り図柄表示部5Rにおいて飾り図柄が導出表示される。このように、「左」→「中」→「右」の順に飾り図柄を導出表示する表示順序を、特別導出順序(第2導出表示順序)という。
全図柄変動が開始された後には、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rのうち全部または一部の飾り図柄表示部にて、飾り図柄をリーチ表示状態で導出表示することがある。ここで、リーチ表示状態とは、画像表示装置5の表示画面にて導出表示された飾り図柄が大当り組合せの一部を構成しているときに未だ導出表示されていない飾り図柄(「リーチ変動図柄」ともいう)については変動が継続している表示状態、あるいは、全部または一部の飾り図柄が大当り組合せの全部または一部を構成しながら同期して変動している表示状態のことである。具体的には、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rにおける一部(例えば「左」及び「右」の飾り図柄表示部5L、5Rあるいは「左」及び「中」の飾り図柄表示部5L、5Cなど)では予め定められた大当り組合せを構成する飾り図柄(例えば「7」の数字を示す飾り図柄あるいは「大」の文字を示す飾り図柄及び「当」の文字を示す飾り図柄の組合せ)が導出表示されているときに未だ導出表示されていない残りの飾り図柄表示部(例えば「中」の飾り図柄表示部5Cあるいは「右」の飾り図柄表示部5Lなど)では飾り図柄が変動している表示状態、あるいは、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rにおける全部または一部で飾り図柄が大当り組合せの全部または一部を構成しながら同期して変動している表示状態である。また、リーチ表示状態となったことに対応して、画像表示装置5の表示画面に飾り図柄とは異なるアニメーション画像や実写画像といった演出画像を表示させたり、背景画像の表示態様を変化させたり、飾り図柄の変動態様を変化させたりすることがある。このような演出画像の表示や背景画像の表示態様の変化、飾り図柄の変動態様の変化を、リーチ演出表示(あるいは単にリーチ演出)という。リーチ演出の中には、それが出現すると、通常のリーチ演出(ノーマルリーチ)に比べて大当りが発生しやすい(高い確率で大当りとなる)ように設定されたものがある。このような特別のリーチ演出を、スーパーリーチ演出(あるいは単に「スーパーリーチ」)ともいう。一例として、スーパーリーチとなるリーチ演出には、ノーマルリーチと同様のリーチ演出を所定時間が経過するまで行ってから、例えば背景画像の表示態様や、表示されるキャラクタ、飾り図柄の変動方向といった飾り図柄の変動態様のうち、少なくともいずれか1つがリーチ表示状態となる以前やノーマルリーチのときとは異なるものとなることにより、演出態様が変化(いわゆる「発展」)して、スーパーリーチに特有のリーチ演出における導入部分が開始されるものが含まれていてもよい。また、スーパーリーチとなるリーチ演出には、飾り図柄がリーチ表示状態で導出表示されたときに、ノーマルリーチと同様のリーチ演出を行うことなく、スーパーリーチに特有のリーチ演出における導入部分が開始されるものが含まれていてもよい。
飾り図柄の可変表示中には、リーチ演出とは異なり、飾り図柄がリーチ表示状態で導出表示される可能性があることや、可変表示結果が「大当り」となる可能性があることを、飾り図柄の可変表示態様などにより遊技者に報知するための演出動作が実行されることがある。この実施の形態では、「メイン滑り」、「サブ滑り」、「擬似連」、「メイン予告」、「サブ予告」といった演出動作が実行可能に設定されている。
「メイン滑り」や「サブ滑り」の演出動作では、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rにおける全部にて飾り図柄を変動させる全図柄変動が行われてから、2つ以上の飾り図柄表示部(例えば「左」及び「右」の飾り図柄表示部5L、5Rあるいは「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rの全部など)にて飾り図柄を仮停止表示させるように導出表示した後、その導出表示した飾り図柄表示部のうち所定数(例えば「1」〜「3」)の飾り図柄表示部(例えば「右」の飾り図柄表示部5Rのみ、あるいは「左」及び「右」の飾り図柄表示部5L、5R、あるいは「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rの全部など)にて飾り図柄を再び変動させた後に停止表示させるように導出表示することで、停止表示する飾り図柄を変更させる演出表示が行われる。なお、「メイン滑り」の演出動作は、メイン側の制御基板である主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100(図3)において、実行するか否かが決定されればよい。そして、「メイン滑り」の演出動作が実行される場合には、その演出動作が実行されない場合に比べて、飾り図柄の可変表示時間が長くなるものであればよい。これに対して、「サブ滑り」の演出動作は、サブ側の制御基板である演出制御基板12に搭載された演出制御用マイクロコンピュータ120(図3)において、実行するか否かが決定されればよい。そして、「サブ滑り」の演出動作が実行されるか否かによっては、飾り図柄の可変表示時間が変化しないものであればよい。また、「メイン滑り」や「サブ滑り」の演出動作において一旦仮停止表示させるように導出表示される飾り図柄と、再び再変動させた後に停止表示させるように導出表示される飾り図柄とは、常に異なる飾り図柄となるように決定されてもよいし、同一の飾り図柄となることがあるように決定されてもよい。
この実施の形態では、「サブ滑り」の演出動作として、全図柄変動が行われてから「左」及び「右」の飾り図柄表示部5L、5Rにて飾り図柄を仮停止表示させるように導出表示した後、「右」の飾り図柄表示部5Rにて飾り図柄を再び変動させた後に停止表示させるように導出表示することで、「右」の飾り図柄表示部5Rにて停止表示する飾り図柄を変更させる演出表示(変更演出)が行われる。「メイン滑り」の演出動作としては、「右」の飾り図柄表示部5Rにて停止表示する飾り図柄のみを変更させる演出表示と、「左」及び「右」の飾り図柄表示部5L、5Rにて停止表示する飾り図柄を変更させる演出表示と、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rの全部にて停止表示する飾り図柄を変更させる演出表示といった、複数種類の演出表示(変更演出)のいずれかが選択されて実行される。なお、「サブ滑り」や「メイン滑り」の演出動作における変更演出としては、仮停止表示させた飾り図柄を再び変動させることにより停止表示する飾り図柄を変更させるものに限定されず、例えば仮停止表示させた飾り図柄を示す演出画像を他の飾り図柄を示す演出画像に差し替えることにより、停止表示する飾り図柄を変更させるものなどが含まれていてもよい。「サブ滑り」の演出動作が実行されるときと、「メイン滑り」の演出動作が実行されるときとでは、互いに演出態様が異なる滑り時演出表示が行われることにより、一旦仮停止表示した飾り図柄を再変動表示させる。また、「メイン滑り」の演出動作が実行されるときには、演出態様が異なる複数種類の滑り時演出表示のいずれかが選択されて実行されることにより、一旦仮停止表示した飾り図柄を再変動表示させる。このときには、複数種類の滑り時演出表示のいずれが実行されるかに応じて異なる決定割合で、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rのうち停止表示する飾り図柄を変更させる飾り図柄表示部の組合せが決定される。
「擬似連」の演出動作では、特図ゲームの開始条件が1回成立したことに基づき、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rにおける全部にて飾り図柄を変動させる全図柄変動が行われてから、全部の飾り図柄表示部5L、5C、5Rにて飾り図柄を仮停止表示させた後、全部の飾り図柄表示部5L、5C、5Rにて飾り図柄を再び変動(擬似連変動あるいは擬似連再変動)させる演出表示を、所定回(例えば最大4回まで)行うことができる。一例として、「擬似連」の演出動作では、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rにて、図4(A)に示す擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれかを構成する飾り図柄が仮停止表示される。そして、擬似連変動の回数が多くなるに従って、可変表示結果が「大当り」となる割合が高くなるように設定されていればよい。これにより、遊技者は、擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれかが仮停止表示されることにより、擬似連変動が行われることを認識でき、擬似連変動の回数が多くなるに従って、可変表示結果が「大当り」となる期待感が高められる。この実施の形態では、「擬似連」の演出動作において、擬似連変動が1回〜4回行われることにより、開始条件が1回成立したことに基づき、飾り図柄の可変表示があたかも2回〜5回続けて開始されたかのように見せることができる。以下では、開始条件が1回成立したことに基づき、飾り図柄の可変表示が開始されてから最終停止図柄が停止表示されるまでに実行される擬似連変動の回数(例えば「1」〜「4」)を擬似連回数ともいう。
「メイン予告」や「サブ予告」の演出動作では、例えば所定のキャラクタ画像やメッセージ画像などの演出画像を表示することといった、飾り図柄の可変表示態様以外の表示態様により、飾り図柄がリーチ表示状態で導出表示される可能性があることや、可変表示結果が「大当り」となる可能性があることを、遊技者に報知する演出表示が行われる。「メイン予告」や「サブ予告」の演出動作は、全図柄変動が開始されてから、飾り図柄がリーチ表示状態で導出表示されるより前に実行(開始)されるものであればよい。なお、「メイン予告」の演出動作は、メイン側の制御基板である主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100(図3)において、実行するか否かが決定されればよい。そして、「メイン予告」の演出動作が実行される場合には、その演出動作が実行されない場合に比べて、飾り図柄の可変表示時間が長くなるものであればよい。これに対して、「サブ予告」の演出動作は、サブ側の制御基板である演出制御基板12に搭載された演出制御用マイクロコンピュータ120(図3)において、実行されるか否かが決定されればよい。そして、「サブ予告」の演出動作が実行されるか否かによっては、飾り図柄の可変表示時間が変化しないものであればよい。
一例として、「メイン予告」の演出動作では、リーチ演出と予め関連づけられた演出表示(例えばリーチ演出の導入部分など)あるいは予め関連づけられた演出表示とは異なる演出表示が行われる。また、「サブ予告」の演出動作では、画像表示装置5の表示領域における所定位置に予め用意されたキャラクタ画像を表示させる演出表示や、予め用意された複数種類の演出画像を所定の順番に従って切り替えて表示させる演出表示(最初に表示される演出画像を表示させた後に演出画像の切り替えが行われないまま演出表示が終了することもある)、遊技者により操作ボタンが操作されたことに応じて演出画像の表示を変更させる演出表示といった、複数種類の演出表示のいずれかが行われるようにすればよい。
可変表示結果が「ハズレ」となることに対応する特図ゲームにおける確定特別図柄として、ハズレ図柄となる特別図柄が停止表示される場合には、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rの全部にて飾り図柄の可変表示(全図柄変動)を開始してから「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rのうち一部の飾り図柄表示部にて飾り図柄をリーチ表示状態で導出表示した後にリーチ演出を実行し、そのリーチ演出が終了したときにリーチハズレ組合せとなる確定飾り図柄が導出表示されることがある。このような飾り図柄の可変表示結果は、可変表示結果が「ハズレ」となる場合における「リーチ」(「リーチハズレ」ともいう)の可変表示態様と称される。
可変表示結果が「ハズレ」となることに対応する特図ゲームにおける確定特別図柄として、ハズレ図柄となる特別図柄が停止表示される場合には、全図柄変動を開始してから「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rのうち一部の飾り図柄表示部(例えば「左」及び「右」の飾り図柄表示部5L、5Rなど)にて飾り図柄をリーチ表示状態とは異なる非リーチ表示状態で導出表示した後に、リーチ演出を実行することなく、所定の非リーチ組合せとなる確定飾り図柄が導出表示されることがある。このような飾り図柄の可変表示態様は、可変表示結果が「ハズレ」となる場合における「非リーチ」(「非リーチハズレ」あるいは「通常ハズレ」ともいう)の可変表示態様と称される。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、15ラウンド大当り図柄となる特別図柄が導出表示される場合には、「リーチハズレ」の可変表示態様と同様に、全図柄変動を開始してから「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rのうち一部の飾り図柄表示部にて飾り図柄をリーチ表示状態で導出表示した後にリーチ演出が実行される。そして、リーチ演出が終了したときには、大当り組合せとなる確定飾り図柄が導出表示される。一例として、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「通常」となることに対応して、確定特別図柄が通常大当り図柄である「3」の数字を示す特別図柄となる場合には、所定の通常大当り組合せとなる確定飾り図柄が導出表示される。他の一例として、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「確変」となることに対応して、確定特別図柄が確変大当り図柄である「7」の数字を示す特別図柄となる場合には、所定の確変大当り組合せとなる確定飾り図柄が導出表示されることもあれば、通常大当り組合せとなる確定飾り図柄が導出表示されることもある。確定特別図柄が確変大当り図柄となる場合に、通常大当り組み合わせとなる確定飾り図柄が導出表示された後には、大当り遊技状態の開始時や大当り遊技状態におけるラウンドの実行中、あるいは、大当り遊技状態の終了時などに、確変状態に制御される旨を報知する演出動作が行われることがあるようにしてもよい。
通常大当り組合せとなる確定飾り図柄は、例えば画像表示装置5における「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rにて可変表示される図柄番号が「1」〜「9」の飾り図柄のうち、図柄番号が「2」、「4」、「6」、「8」である飾り図柄のいずれか1つが、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rの全部にて所定の有効ライン上に揃って停止表示されるものであればよい。こうした通常大当り組合せを構成する図柄番号が「2」、「4」、「6」、「8」である飾り図柄は、通常図柄(「非確変図柄」ともいう)と称される。これに対して、確変大当り組合せとなる確定飾り図柄は、例えば画像表示装置5における「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rにて可変表示される図柄番号が「1」〜「9」の飾り図柄のうち、図柄番号が「1」、「3」、「5」、「7」である飾り図柄のいずれか1つが、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rの全部にて所定の有効ライン上に揃って停止表示されるものであればよい。こうした確変大当り組合せを構成する図柄番号が「1」、「3」、「5」、「7」である飾り図柄は、確変図柄と称される。このように、図柄番号が「1」〜「9」の飾り図柄のうち、図柄番号が「1」〜「8」の飾り図柄は、画像表示装置5における「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rの全部にて所定の有効ライン上で同一の飾り図柄が揃って停止表示されたときに、可変表示結果が「大当り」となる通常識別情報に含まれている。
画像表示装置5における「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rにて可変表示される図柄番号が「1」〜「9」の飾り図柄のうち、図柄番号が「9」である飾り図柄が「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rの全部にて所定の有効ライン上に並んで停止表示されたときにも、可変表示結果が「大当り」となる。ここで、図柄番号が「9」である飾り図柄は、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rの全部に並んで表示されることにより、例えば「大」、「当」、「り」(大当り)といった、特有の意味をなすものとなるように、各々異なる識別情報を構成する文字などを含んで形成されている。このように、図柄番号が「1」〜「9」の飾り図柄のうち、図柄番号が「9」の飾り図柄は、画像表示装置5における「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rの全部にて所定の有効ライン上で各々が異なる識別情報として並んで停止表示されたときに、特有の意味をなすとともに、可変表示結果が「大当り」となる特別識別情報に含まれている。なお、図柄番号が「9」である飾り図柄は、確変図柄に含まれてもよい。あるいは、図柄番号が「9」である飾り図柄は、大当り種別が「通常」及び「確変」のいずれであるかにかかわりなく、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rの全部にて所定の有効ライン上に並んで確定飾り図柄として停止表示されることがあるようにしてもよい。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、2ラウンド大当り図柄となる「1」の数字を示す特別図柄が停止表示される場合には、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態とならずに、所定の非リーチ組合せとなる確定飾り図柄が停止表示されること、あるいは、図4(B)に示す突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかとなる確定飾り図柄が停止表示されることがある。また、特図ゲームにおける確定特別図柄として、2ラウンド大当り図柄となる「1」の数字を示す特別図柄が停止表示される場合には、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となったことに対応して、所定のリーチ演出が実行された後に、所定のリーチ組合せとなる確定飾り図柄が停止表示されることがある。このように特図ゲームにおける確定特別図柄が2ラウンド大当り図柄である「1」の数字を示す特別図柄となることに対応して、各種の確定飾り図柄が停止表示された後には、2ラウンド大当り状態に制御され、その2ラウンド大当り状態が終了すると、確変状態に制御されることになる。
可変表示結果が「大当り」となる場合における大当り種別が「通常」あるいは「確変」であるときには、飾り図柄の可変表示中に変動中昇格演出が実行されてもよい。変動中昇格演出では、画像表示装置5における「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示部5L、5C、5Rの有効ライン上に通常大当り組合せとなる飾り図柄を仮停止表示させた後に、例えば「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示部5L、5C、5Rにて同一の飾り図柄が揃った状態で再び変動させ、確変大当り組合せとなる飾り図柄と、通常大当り組合せとなる飾り図柄のうちいずれかを、確定飾り図柄として停止表示(最終停止表示)させる。ここで、大当り種別が「通常」であることに対応して変動中昇格演出が実行される場合には、その変動中昇格演出として、仮停止表示させた飾り図柄を再変動させた後に通常大当り組合せとなる確定飾り図柄を停止表示する変動中昇格失敗演出が行われる。これに対して、大当り種別が「確変」であることに対応して変動中昇格演出が実行される場合には、その変動中昇格演出として、仮停止表示させた飾り図柄を再変動させた後に確変大当り組合せとなる確定飾り図柄を停止表示する変動中昇格成功演出が行われることもあれば、変動中昇格失敗演出が実行されることもある。
可変表示結果が「大当り」となる場合における大当り種別が「通常」あるいは「確変」であるときには、可変表示結果が停止表示されてから、15ラウンド大当り状態が終了するまでの期間にて、確変状態に制御するか否かの報知演出としての大当り中昇格演出が実行されてもよい。ここで、大当り中昇格演出が実行されるタイミングは、可変表示結果が停止表示されてから、15ラウンド大当り状態における最初のラウンドが開始される以前の期間であってもよいし、15ラウンド大当り状態においていずれかのラウンドが実行中の期間であってもよいし、15ラウンド大当り状態においていずれかのラウンドが終了してから次のラウンドが開始されるまでの期間であってもよいし、15ラウンド大当り状態において最終のラウンドが終了してから、次の可変表示ゲームが開始されるまでの期間であってもよい。あるいは、15ラウンド大当り状態の終了後における最初の特別図柄や飾り図柄の変動中に、大当り中昇格演出に相当する演出動作が行われるようにしてもよい。15ラウンド大当り状態において最終のラウンドが終了してから実行される大当り中昇格演出を、特に「エンディング昇格演出」ということもある。なお、可変表示結果が「大当り」となる場合における大当り種別が「確変」であるときに、確変大当り組合せとなる確定飾り図柄が停止表示された場合には、大当り中昇格演出が実行されないようにすればよい。
大当り中昇格演出には、確定飾り図柄が通常大当り組合せであるにもかかわらず遊技状態が確変状態となる昇格がある旨を報知する大当り中昇格成功演出と、確変状態となる昇格がない旨を報知する大当り中昇格失敗演出とがある。一例として、大当り中昇格演出では、画像表示装置5の表示領域にて飾り図柄を可変表示させ、通常図柄と、確変図柄のうちいずれかを、演出表示結果として停止表示させる。このとき、大当り中昇格失敗演出では通常図柄を演出表示結果として停止表示させる一方、大当り中昇格成功演出では確変図柄を演出表示結果として停止表示させればよい。他の一例として、大当り中昇格演出では、画像表示装置5の表示領域にてルーレットゲームを示す演出画像の表示を行う。このとき、大当り中昇格失敗演出では回転するルーレットに投入されたボールが「偶数」に入って「残念!」という演出画像の表示を行う一方、大当り中昇格成功演出では回転するルーレットに投入されたボールが「奇数」に入って「確変!」という演出画像の表示を行う。大当り種別が「確変」でありながら通常大当り組合せの確定飾り図柄が停止表示された場合には、大当り遊技状態が終了するまでに、大当り中昇格成功演出を実行することにより、確変状態となる昇格がある旨を報知すればよい。大当り種別が「通常」である場合には、大当り遊技状態が終了するまでに、大当り中昇格成功演出を実行せず、確変状態となる昇格がある旨の報知は行われないようにすればよい。
パチンコ遊技機1には、例えば図3に示すような主基板11、演出制御基板12といった、各種の制御基板が搭載されている。また、パチンコ遊技機1には、主基板11と演出制御基板12との間で伝送される各種の制御信号を中継するための信号中継基板13なども搭載されている。その他にも、パチンコ遊技機1の背面には、例えば払出制御基板、情報端子基板、発射制御基板、インタフェース基板などといった、各種の基板が配置されている。
主基板11は、メイン側の制御基板であり、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための各種回路が搭載されている。主基板11は、主として、特図ゲームにおいて用いる乱数の設定機能、所定位置に配設されたスイッチ等からの信号の入力を行う機能、演出制御基板12などからなるサブ側の制御基板に宛てて、指令情報の一例となる制御コマンドを制御信号として出力して送信する機能、ホールの管理コンピュータに対して各種情報を出力する機能などを備えている。また、主基板11は、特別図柄表示装置4を構成する各セグメントの点灯/消灯制御を行って特別図柄表示装置4による特別図柄の可変表示を制御することや、普通図柄表示器20の点灯/消灯/発色制御を行って普通図柄表示器20による普通図柄の可変表示を制御することといった、所定の表示図柄の可変表示を制御する機能も備えている。主基板11には、例えば遊技制御用マイクロコンピュータ100や、遊技球検出用の各種スイッチからの検出信号を取り込んで遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送するスイッチ回路101、遊技制御用マイクロコンピュータ100からのソレノイド駆動信号をソレノイド81、82に伝送するソレノイド回路102などが搭載されている。
演出制御基板12は、主基板11とは独立したサブ側の制御基板であり、信号中継基板13を介して主基板11から伝送された制御信号を受信して、画像表示装置5、スピーカ8L、8R及び遊技効果ランプ9といった演出用の電気部品による演出動作を制御するための各種回路が搭載されている。すなわち、演出制御基板12は、画像表示装置5における表示動作や、スピーカ8L、8Rからの音声出力動作の全部または一部、遊技効果ランプ9などにおける点灯/消灯動作の全部または一部といった、演出用の電気部品に所定の演出動作を実行させるための制御内容を決定する機能を備えている。
図3に示すように、主基板11には、ゲートスイッチ21、始動口スイッチ22及びカウントスイッチ23からの検出信号を伝送する配線が接続されている。なお、ゲートスイッチ21、始動口スイッチ22及びカウントスイッチ23は、例えばセンサと称されるものなどのように、遊技媒体としての遊技球を検出できる任意の構成を有するものであればよい。また、主基板11には、普通可変入賞球装置6における可動翼片の傾動制御を行うための指令信号をソレノイド81に伝送する配線や、特別可変入賞球装置7における大入賞口扉の開閉制御を行うための指令信号をソレノイド82に伝送する配線が接続されている。さらに、主基板11には、特別図柄表示装置4や普通図柄表示器20などの表示制御を行うための指令信号を伝送する配線が接続されている。
主基板11から演出制御基板12に向けて出力される制御信号は、信号中継基板13によって中継される。主基板11には、例えば信号中継基板13に対応する主基板側コネクタが設けられ、主基板側コネクタと遊技制御用マイクロコンピュータ100との間には、出力バッファ回路が接続されている。出力バッファ回路は、主基板11から信号中継基板13を介して演出制御基板12へ向かう方向にのみ信号を通過させることができ、信号中継基板13から主基板11への信号の入力を阻止する。従って、演出制御基板12や信号中継基板13の側から主基板11側に信号が伝わる余地はない。
信号中継基板13には、例えば主基板11から演出制御基板12に対して出力される制御信号を伝送するための配線毎に、伝送方向規制回路が設けられていればよい。各伝送方向規制回路は、主基板11対応の主基板用コネクタにアノードが接続されるとともに演出制御基板12対応の演出制御基板用コネクタにカソードが接続されたダイオードと、一端がダイオードのカソードに接続されるとともに他端がグランド(GND)接続された抵抗とから構成されている。この構成により、各伝送方向規制回路は、演出制御基板12から信号中継基板13への信号の入力を阻止して、主基板11から演出制御基板12へ向かう方向にのみ信号を通過させることができる。したがって、演出制御基板12の側から主基板11側に信号が伝わる余地はない。この実施の形態では、信号中継基板13において制御信号を伝送するための配線毎に伝送方向規制回路を設けるとともに、主基板11にて遊技制御用マイクロコンピュータ100と主基板側コネクタの間に出力バッファ回路を設けることで、外部から主基板11への不正な信号の入力を防止することができる。
このような信号中継基板13を介して主基板11から演出制御基板12に対して送信される制御コマンドは、例えば電気信号として伝送される演出制御コマンドである。演出制御コマンドには、例えば画像表示装置5における画像表示動作を制御するために用いられる表示制御コマンドや、スピーカ8L、8Rからの音声出力を制御するために用いられる音声制御コマンド、遊技効果ランプ9や装飾用LEDの点灯動作などを制御するために用いられるランプ制御コマンドが含まれている。図5(A)は、この実施の形態で用いられる演出制御コマンドの内容の一例を示す説明図である。演出制御コマンドは、例えば2バイト構成であり、1バイト目はMODE(コマンドの分類)を示し、2バイト目はEXT(コマンドの種類)を表す。MODEデータの先頭ビット(ビット7)は必ず「1」とされ、EXTデータの先頭ビットは「0」とされる。なお、図5(A)に示されたコマンド形態は一例であって、他のコマンド形態を用いてもよい。また、この例では、制御コマンドが2つの制御信号で構成されることになるが、制御コマンドを構成する制御信号数は、1であってもよいし、3以上の複数であってもよい。
図5(A)に示す例において、コマンド80XXHは、特別図柄表示装置4による特図ゲームにて特別図柄の可変表示を開始するときに送信される変動パターン指定コマンドである。なお、XXHは不特定の16進数であるであることを示し、演出制御コマンドでは、指示内容に応じて任意の値が設定されるものであればよい。変動パターン指定コマンドでは、特図ゲームにおける特別図柄の可変表示に対応して可変表示される飾り図柄などの変動パターンが指定され、変動パターンに応じて、異なるEXTデータが設定される。なお、変動パターン指定コマンドにおけるEXTデータは、変動パターン指定データともいう。
コマンド8CXXHは、特別図柄や飾り図柄などの可変表示結果を指定する可変表示結果通知コマンドである。可変表示結果通知コマンドでは、例えば図5(B)に示すように、例えば可変表示の開始条件が成立した時点で表示結果が「ハズレ」と「大当り」のいずれとなるかを判定した事前判定結果、また、可変表示結果が「大当り」となる場合における大当り種別が「通常」、「確変」、「突確」のいずれとなるかの大当り種別決定結果に対応して、異なるEXTデータが設定される。より具体的には、コマンド8C00Hは、可変表示結果が「ハズレ」となる旨の事前判定結果を示す第1可変表示結果通知コマンドである。コマンド8C01Hは、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「通常」となる旨の事前判定結果及び大当り種別決定結果を示す第2可変表示結果通知コマンドである。コマンド8C02Hは、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「確変」となる旨の事前判定結果及び大当り種別決定結果を示す第3可変表示結果通知コマンドである。コマンド8C03Hは、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「突確」となる旨の事前判定結果及び大当り種別決定結果を示す第4可変表示結果通知コマンドである。なお、可変表示結果通知コマンドにおけるEXTデータは、可変表示結果指定データともいう。
この実施の形態では、変動パターン指定コマンドと可変表示結果通知コマンドとを、互いに別個の演出制御コマンドとして用意している。これに対して、変動パターン指定コマンドに示される変動パターンと、可変表示結果通知コマンドに示される可変表示結果とを、1つの演出制御コマンドにより特定可能となるように構成してもよい。一例として、変動パターンと可変表示結果(「ハズレ」および「大当り」のいずれかと、「大当り」となる場合における大当り種別)との組合せに対応してEXTデータが設定される演出制御コマンドを用意して、その演出制御コマンドにより、変動パターンと可変表示結果を特定可能な情報が伝送されるようにしてもよい。あるいは、3つ以上の演出制御コマンドにより、変動パターンと可変表示結果とを特定できるようにしてもよい。
コマンドA0XXHは、大当り遊技状態の開始を指定する当り開始指定コマンド(「ファンファーレコマンド」ともいう)である。当り開始指定コマンドでは、大当り遊技状態が開始される契機となった特図ゲームなどにおける大当り種別が、「通常」、「確変」、「突確」といった複数種類のいずれであるかに応じて、異なるEXTデータが設定される。一例として、当り開始指定コマンドでは、可変表示結果通知コマンドと同様のEXTデータが設定されることなどにより、事前判定結果や大当り種別決定結果に応じて異なるEXTデータが設定されてもよい。あるいは、当り開始指定コマンドでは、事前判定結果及び大当り種別決定結果と、設定されるEXTデータとの対応関係を、可変表示結果通知コマンドにおける対応関係とは異ならせるようにしてもよい。なお、当り開始指定コマンドにおけるEXTデータは、開始指定データともいう。
コマンドA1XXHは、大当り遊技状態におけるラウンドの実行回数に対応して、各ラウンドで大入賞口が開放状態となっている期間における演出画像の表示を指定する大入賞口開放中指定コマンドである。コマンドA2XXHは、大当り遊技状態におけるラウンドの実行回数に対応して、各ラウンドの終了により大入賞口が閉鎖状態に変化してから次回のラウンドにて大入賞口が開放状態となるまでの期間(インターバル期間)における演出画像の表示を指定する大入賞口開放後指定コマンドである。大入賞口開放中指定コマンドや大入賞口開放後指定コマンドでは、例えば大当り遊技状態におけるラウンドの実行回数(例えば「1」〜「15」)に応じて、異なるEXTデータが設定される。なお、大当り遊技状態では、各ラウンドで大入賞口が開放状態となっている期間であるか、各ラウンドの終了により大入賞口が開放状態から閉鎖状態に変化した期間であるかにかかわりなく、大当り遊技状態の開始時点から終了時点まで継続的な演出動作が実行されるようにしてもよい。
コマンドA3XXHは、大当り遊技状態の終了を指定する当り終了指定コマンドである。当り終了指定コマンドでは、大当り遊技状態が開始される契機となった特図ゲームなどにおける大当り種別が、「通常」、「確変」、「突確」といった複数種類のいずれであるかに応じて、異なるEXTデータが設定される。一例として、当り終了指定コマンドでは、当り開始指定コマンドと同様のEXTデータが設定されることなどにより、事前判定結果が「大当り」となる場合における大当り種別に応じて、異なるEXTデータが設定されればよい。あるいは、当り終了指定コマンドでは、大当り種別とEXTデータとの対応関係を、当り開始指定コマンドにおける対応関係とは異ならせるようにしてもよい。
コマンドC0XXHは、画像表示装置5の表示領域に設けられた特別図柄始動記憶表示エリアなどにて入賞表示を行うために、普通可変入賞球装置6が形成する始動入賞口に進入(始動入賞)した有効入賞球数となる特図保留記憶数を通知する保留記憶数通知コマンドである。保留記憶数通知コマンドでは、特図保留記憶数に対応して、異なるEXTデータが設定されればよい。
図6は、主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100の一構成例を示している。遊技制御用マイクロコンピュータ100は、例えば1チップのマイクロコンピュータであり、CPU(Central Processing Unit)111と、ROM(Read Only Memory)112と、RAM(Random Access Memory)113と、乱数回路114と、入出力ポート115とを備えている。そして、ROM112にはゲーム制御用のプログラムや固定データ等が予め記憶され、RAM113はゲーム制御用のワークエリアを提供する。遊技制御用マイクロコンピュータ100では、例えばCPU111がROM112から読み出したプログラムを実行することにより、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための処理が実行される。このときには、CPU111がROM112から固定データを読み出す固定データ読出動作や、CPU111がRAM113に各種の変動データを書き込んで一時記憶させる変動データ書込動作、CPU111がRAM113に一時記憶されている各種の変動データを読み出す変動データ読出動作、CPU111が入出力ポート115を介して遊技制御用マイクロコンピュータ100の外部から各種信号の入力を受け付ける受信動作、CPU111が入出力ポート115を介して遊技制御用マイクロコンピュータ100の外部へと各種信号を出力する送信動作なども行われる。
乱数回路114は、CPU111とは独立して乱数値を示す数値データの更新を行う。主基板11では、例えば遊技制御用マイクロコンピュータ100が備える乱数回路114などにより、遊技の進行を制御するために用いられる各種の乱数値を示す数値データが更新可能にカウントされる。図7は、主基板11の側においてカウントされる乱数値を例示する説明図である。図7に示すように、この実施の形態では、主基板11の側において、特図表示結果判定用の乱数値MR1、大当り種別決定用の乱数値MR2、リーチ判定用の乱数値MR3、変動パターン種別決定用の乱数値MR4、変動パターン決定用の乱数値MR5のそれぞれを示す数値データが、カウント可能に制御される。なお、遊技効果を高めるために、これら以外の乱数値が用いられてもよい。乱数回路114は、これらの乱数値MR1〜MR5の全部または一部を示す数値データをカウントするものであればよい。CPU111は、例えば図20に示す遊技制御カウンタ設定部154に設けられたランダムカウンタといった、乱数回路114とは異なるランダムカウンタを用いて、ソフトウェアによって各種の数値データを更新することで、乱数値MR1〜MR5の一部を示す数値データをカウントするようにしてもよい。一例として、特図表示結果判定用の乱数値MR1を示す数値データは、乱数回路114によりCPU111とは独立して更新され、それ以外の乱数値MR2〜MR5を示す数値データは、CPU111がランダムカウンタを用いてソフトウェアにより更新されればよい。乱数回路114は、遊技制御用マイクロコンピュータ100に内蔵されるものであってもよいし、遊技制御用マイクロコンピュータ100とは異なる乱数回路チップとして構成されるものであってもよい。
特図表示結果判定用の乱数値MR1は、特図ゲームにおける特別図柄などの可変表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御するか否かを判定するために用いられる乱数値である。例えば、特図表示結果決定用の乱数値MR1は、「1」〜「65535」の範囲の値をとる。大当り種別決定用の乱数値MR2は、可変表示結果を「大当り」とする場合に、大当り種別を複数種類のいずれかに決定するために用いられる乱数値である。例えば、大当り種別決定用の乱数値MR2は、「1」〜「100」の範囲の値をとる。リーチ判定用の乱数値MR3は、可変表示結果を「ハズレ」とする場合に、飾り図柄をリーチ表示状態で導出表示するか否かを判定するために用いられる乱数値である。例えば、リーチ判定用の乱数値MR3は、「1」〜「239」の範囲の値をとる。
変動パターン種別決定用の乱数値MR4は、飾り図柄の変動パターン種別を、予め用意された複数種類のいずれかに決定するために用いられる乱数値である。例えば、変動パターン種別決定用の乱数値MR4は、「1」〜「241」の範囲の値をとる。変動パターン決定用の乱数値MR5は、飾り図柄の変動パターンを、予め用意された複数種類のいずれかに決定するために用いられる乱数値である。例えば、変動パターン決定用の乱数値MR5は、「1」〜「251」の範囲の値をとる。
図8は、可変表示結果が「ハズレ」となる場合における飾り図柄の可変表示態様が「非リーチ」である場合と「リーチ」である場合のそれぞれに対応して予め用意された飾り図柄の変動パターンを例示している。図8に示すように、この実施の形態では、飾り図柄の可変表示態様が「非リーチ」である場合に対応した変動パターンとして、変動パターンPA1−1〜変動パターンPA1−5、変動パターンPB1−1及び変動パターンPB1−2、変動パターンPC1−1及び変動パターンPC1−2が、予め用意されている。また、飾り図柄の可変表示態様が「リーチ」である場合に対応した変動パターンとして、変動パターンPA2−1〜変動パターンPA2−4、変動パターンPA3−1〜変動パターンPA3−5、変動パターンPB3−1〜変動パターンPB3−6、変動パターンPC3−1及び変動パターンPC3−2が、予め用意されている。変動パターンPA1−1〜変動パターンPA1−5、変動パターンPB1−1及び変動パターンPB1−2、変動パターンPC1−1及び変動パターンPC1−2のように、可変表示結果が「ハズレ」で可変表示態様が「非リーチ」となる場合に対応して用意された変動パターンは、非リーチハズレ変動パターン(あるいは「通常ハズレ変動パターン」)ともいう。変動パターンPA2−1〜変動パターンPA2−4、変動パターンPA3−1〜変動パターンPA3−5、変動パターンPB3−1〜変動パターンPB3−6、変動パターンPC3−1及び変動パターンPC3−2のように、可変表示結果が「ハズレ」で可変表示態様が「リーチ」となる場合に対応して用意された変動パターンは、リーチハズレ変動パターンともいう。また、非リーチハズレ変動パターンやリーチハズレ変動パターンのように、可変表示結果が「ハズレ」となる場合に対応して用意された変動パターンは、ハズレ変動パターンともいう。
図9は、可変表示結果が「大当り」となる場合に対応して予め用意された飾り図柄の変動パターンを例示している。図9に示すように、この実施の形態では、可変表示結果が「大当り」である場合に対応した変動パターンとして、変動パターンPA2−5及び変動パターンPA2−6、変動パターンPA4−1〜変動パターンPA4−5、変動パターンPB4−1〜変動パターンPB4−6、変動パターンPB5−1〜変動パターンPB5−6、変動パターンPC4−1及び変動パターンPC4−2、変動パターンPC5−1及び変動パターンPC5−2、変動パターンPD1−1及び変動パターンPD1−2、変動パターンPD2−1及び変動パターンPD2−2、変動パターンPD3−1〜変動パターンPD3−4が、予め用意されている。このように、可変表示結果が「大当り」となる場合に対応して用意された変動パターンは、大当り変動パターンともいう。
なお、図8及び図9に示す「メイン指定演出」は、飾り図柄の可変表示中に実行される複数種類の演出動作のうち、メイン側の制御基板である主基板11の側での決定結果に基づいて実行される演出動作を示すものである。この実施の形態では、「メイン滑り」、「メイン予告」、「擬似連」(図8及び図9では「擬似連1回」〜「擬似連4回」)といった演出動作が、「メイン指定演出」となり、主基板11の側で変動パターンが決定されることなどに対応して、各々の演出動作を実行するか否かが決定される。
図8及び図9に示す複数種類の変動パターンのうちで、変動パターンPC3−1及び変動パターンPC3−2、変動パターンPC4−1及び変動パターンPC4−2、変動パターンPC5−1及び変動パターンPC5−2では、特別導出順序で飾り図柄の導出表示が行われる。すなわち、これらの変動パターンでは、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rのうちで、「左」の飾り図柄表示部5Lにて図柄番号が「9」である飾り図柄が導出表示された後に、「中」の飾り図柄表示部5Cにて飾り図柄が導出表示されてから、「右」の飾り図柄表示部5Rにて飾り図柄が導出表示される。これに対して、変動パターンPC3−1及び変動パターンPC3−2、変動パターンPC4−1及び変動パターンPC4−2、変動パターンPC5−1及び変動パターンPC5−2以外の変動パターンでは、通常導出順序で飾り図柄の導出表示が行われる。なお、変動パターンPC3−1及び変動パターンPC3−2、変動パターンPC4−1及び変動パターンPC4−2、変動パターンPC5−1及び変動パターンPC5−2のいずれかである場合でも、「擬似連1回」の演出動作において飾り図柄を仮停止表示させるときには、通常導出順序で飾り図柄が導出表示されればよい。
図6に示す遊技制御用マイクロコンピュータ100が備えるROM112には、ゲーム制御用のプログラムの他にも、遊技の進行を制御するために用いられる各種のデータテーブルなどが格納されている。例えば、ROM112には、CPU111が各種の判定や決定、設定を行うために用意された複数の判定テーブルや決定テーブル、設定テーブルをそれぞれ構成するテーブルデータが記憶されている。また、ROM112には、CPU111が主基板11から各種の制御コマンドとなる制御信号を送信するために用いられる複数のコマンドテーブルを構成するテーブルデータや、飾り図柄の変動パターンを複数種類格納する変動パターンテーブルを構成するテーブルデータなどが記憶されている。
図10は、ROM112に記憶される特図表示結果判定テーブル200の構成例を示している。特図表示結果判定テーブル200は、特別図柄表示装置4による特別図柄を用いた特図ゲームにおいて可変表示結果となる確定特別図柄が導出表示される以前に、その可変表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御するか否かを、特図表示結果判定用の乱数値MR1に基づいて決定するために参照されるテーブルである。特図表示結果判定テーブル200では、図20に示す遊技制御フラグ設定部152に設けられた確変フラグがオフであるかオンであるかに応じて、特図表示結果決定用の乱数値MR1が、大当り判定値データやハズレ判定値データと対応付けられるように、割り振られている。特図表示結果判定テーブル200において特図表示結果判定用の乱数値MR1を示すテーブルデータは、大当り遊技状態に制御するか否かの判定結果に割り振られる判定用データとなっている。そして、特図表示結果判定テーブル200では、確変フラグがオンであるときには、確変フラグがオフであるときに比べて多くの乱数値MR1が、大当り判定値データに割り振られている。これにより、確変フラグがオンとなる確変状態では、確変フラグがオフとなる通常状態や時短状態に比べて、可変表示結果が「大当り」となる確率が高くなる。すなわち、特図表示結果判定テーブル200では、確変状態であるときに、通常状態や時短状態に比べて大当り遊技状態に制御すると判定される確率が高くなるように、判定用データが大当り遊技状態に制御するか否かの決定結果に割り振られている。
図11は、ROM112に記憶される大当り種別決定テーブル201の構成例を示している。大当り種別決定テーブル201は、可変表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御すると判定されたときに、大当り種別決定用の乱数値MR2に基づき、大当り種別を「通常」、「確変」、「突確」といった複数種類のいずれかに決定するために参照されるテーブルである。大当り種別決定テーブル201では、大当り種別決定用の乱数値MR2が、「通常」、「確変」、「突確」の大当り種別に割り振られている。大当り種別決定テーブル201において大当り種別決定用の乱数値MR2を示すテーブルデータは、15ラウンド大当り状態に制御するか2ラウンド大当り遊技状態に制御するかの決定結果や、15ラウンド大当り状態に制御する場合に確変状態に制御するか否かの決定結果に割り振られる決定用データとなっている。例えば、「通常」または「確変」の大当り種別に割り振られている乱数値MR2を示すテーブルデータは、15ラウンド大当り状態に制御するとの決定結果を示す一方で、「突確」の大当り種別に割り振られている乱数値MR2を示すテーブルデータは、2ラウンド大当り状態に制御するとの決定結果を示している。また、「通常」の大当り種別に割り振られている乱数値MR2を示すテーブルデータは、確変状態に制御しないとの決定結果を示す一方で、「確変」または「突確」の大当り種別に割り振られている乱数値MR2を示すテーブルデータは、確変状態に制御するとの決定結果を示している。また、大当り種別決定テーブル201は、図20に示す遊技制御バッファ設定部155に設けられた大当り種別バッファの値(大当り種別バッファ値)を、大当り種別決定用の乱数値MR2に基づいて決定された大当り種別に対応する「0」〜「2」のいずれかに設定するためのテーブルデータ(設定用データ)を含んでいる。
図12(A)〜(C)は、ROM112に記憶されるリーチ判定テーブルの構成例を示している。この実施の形態では、リーチ判定テーブルとして、図12(A)に示すリーチ判定テーブル202Aと、図12(B)に示すリーチ判定テーブル202Bと、図12(C)に示すリーチ判定テーブル202Cとが、予め用意されている。リーチ判定テーブル202A〜202Cはそれぞれ、可変表示結果を「ハズレ」として大当り遊技状態に制御しないと判定されたときに、飾り図柄をリーチ表示状態で導出表示するか否かを、リーチ判定用の乱数値MR3に基づいて判定するために参照されるテーブルである。各リーチ判定テーブル202A〜202Cは、例えば図12(D)に示すようなテーブル選択設定に従い、パチンコ遊技機1における遊技状態が通常状態、確変状態及び時短状態のいずれであるかに応じて、使用テーブルとして選択される。各リーチ判定テーブル202A〜202Cでは、特図保留記憶数に応じて、リーチ判定用の乱数値MR3が、非リーチHA1−1〜非リーチHA1−5、非リーチHB1−1、非リーチHB1−2、非リーチHC1−1、非リーチHC1−2といったリーチ表示状態で導出表示しない旨の判定結果や、リーチHA2−1〜リーチHA2−3、リーチHB2−1、リーチHC2−1といったリーチ表示状態で導出表示する旨の判定結果のいずれかと対応付けられるように、割り振られている。
ここで、例えば図12(A)に示すリーチ判定テーブル202Aの設定では、特図保留記憶数が「0」である場合に対応して、リーチ判定用の乱数値MR3のうち「1」〜「204」の範囲の値が非リーチHA1−1の判定結果に割り振られる一方で「205」〜「239」の範囲の値がリーチHA2−1の判定結果に割り振られている。また、特図保留記憶数が「1」である場合に対応して、リーチ判定用の乱数値MR3のうち非リーチHA1−1に割り振られる乱数値の個数よりも多い「1」〜「217」の範囲の値が、非リーチHA1−2の判定結果に割り振られている。さらに、特図保留記憶数が「2」である場合に対応して、リーチ判定用の乱数値MR3のうち非リーチHA1−1や非リーチHA1−2に割り振られる乱数値の個数よりも多い「1」〜「220」の範囲の値が、非リーチHA1−3の判定結果に割り振られている。特図保留記憶数が「3」である場合や「4」である場合のそれぞれに対応して、リーチ判定用の乱数値MR3のうち非リーチHA1−1〜非リーチHA1−3の判定結果のそれぞれに割り振られる乱数値の個数よりも多い「1」〜「230」の範囲の値が、非リーチHA1−4や非リーチHA1−5の判定結果に割り振られている。このような設定により、特図保留記憶数が所定数(例えば「1」〜「3」のいずれか)以上であるときには、所定数未満であるときに比べて、飾り図柄をリーチ表示状態で導出表示する旨の判定がなされる割合が低くなる。そして、非リーチハズレ変動パターンにおける平均的な可変表示時間がリーチハズレ変動パターンにおける平均的な可変表示時間に比べて短くなるように設定されていれば、特図保留記憶数が所定数以上であるときには、所定数未満であるときに比べて、平均的な可変表示時間を短縮することができる。
また、確変状態であるときに使用テーブルとして選択されるリーチ判定テーブル202Bや、時短状態であるときに使用テーブルとして選択されるリーチ判定テーブル202Cでは、通常状態であるときに使用テーブルとして選択されるリーチ判定テーブル202Aに比べて多くの乱数値MR3が、リーチ表示状態で導出表示しない旨の判定結果に割り振られている。このような設定により、確変状態や時短状態であるときには、通常状態であるときに比べて、飾り図柄をリーチ表示状態で導出表示する旨の判定がなされる割合が低くなる。こうして、確変状態や時短状態であるときには、通常状態であるときに比べて、可変表示結果が「ハズレ」となる場合における平均的な可変表示時間を短縮することが可能になる。
図13は、ROM112に記憶される変動パターン種別設定テーブル220の構成例を示している。変動パターン種別設定テーブル220は、可変表示結果や可変表示態様(「大当り」となる場合には大当り種別)に応じた複数種類の変動パターン種別の内容を定める設定用データなどから構成されている。この実施の形態では、可変表示結果が「ハズレ」で可変表示態様が「非リーチ」となる場合に対応した変動パターン種別として、変動パターン種別CA1−1〜変動パターン種別CA1−4、変動パターン種別CB1−1〜変動パターン種別CB1−3、変動パターン種別CC1−1〜変動パターン種別CC1−3が、予め用意されている。また、可変表示結果が「ハズレ」で可変表示態様が「リーチ」となる場合に対応した変動パターン種別として、変動パターン種別CA2−1〜変動パターン種別CA2−4が、予め用意されている。さらに、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「通常」または「確変」となる場合に対応した変動パターン種別として、変動パターン種別CA3−1〜変動パターン種別CA3−3、変動パターン種別CA3−5が、予め用意されている。可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「確変」となる場合のみに対応した変動パターン種別として、変動パターン種別CA3−4、変動パターン種別CA3−6が、予め用意されている。加えて、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「突確」となる場合に対応した変動パターン種別として、変動パターン種別CA5−1〜変動パターン種別CA5−3が、予め用意されている。各変動パターン種別は、変動パターン種別設定テーブル220により定められる内容に沿った1つまたは複数の変動パターンを含んで構成されたものであればよい。複数の変動パターン種別のうちには、共通の変動パターンを含んで構成されたものがあってもよい。
図13に示すように、変動パターン種別CA1−1は、通常状態において特別図柄や飾り図柄の可変表示時間が短縮されず、また、「メイン滑り」や「メイン予告」などの演出動作が実行されない「短縮なし(通常状態)」の変動パターン種別であり、「短縮なし(通常状態)」と予め対応付けられた変動パターンを含んで構成されている。変動パターン種別CA1−2は、通常状態において特図保留記憶数が「3」である場合に対応して特別図柄や飾り図柄の可変表示時間が短縮されて、「メイン滑り」や「メイン予告」などの演出動作が実行されない「保留3個短縮(通常状態)」の変動パターン種別であり、「保留3個短縮(通常状態)」と予め対応付けられた変動パターンを含んで構成されている。変動パターン種別CA1−3は、通常状態において特図保留記憶数が「4」である場合に対応して特別図柄や飾り図柄の可変表示時間が短縮されて、「メイン滑り」や「メイン予告」などの演出動作が実行されない「保留4個短縮(通常状態)」の変動パターン種別であり、「保留4個短縮(通常状態)」と予め対応付けられた変動パターンを含んで構成されている。変動パターン種別CA1−4は、通常状態において可変表示態様が「非リーチ」となる場合に「メイン滑り」や「メイン予告」の演出動作が実行される「メイン滑り、メイン予告(通常状態)」の変動パターン種別であり、「メイン滑り、メイン予告(通常状態)」と予め対応付けられた変動パターンを含んで構成されている。
変動パターン種別CB1−1は、確変状態において特別図柄や飾り図柄の可変表示時間が通常状態に比べて短縮されて、「メイン滑り」や「メイン予告」などの演出動作が実行されない「短縮なし(確変状態)」の変動パターン種別であり、「短縮なし(確変状態)」と予め対応付けられた変動パターンを含んで構成されている。変動パターン種別CB1−2は、確変状態において特図保留記憶数が「2」〜「4」である場合に対応して特別図柄や飾り図柄の可変表示時間が短縮されて、「メイン滑り」や「メイン予告」などの演出動作が実行されない「保留2〜4個短縮(確変状態)」の変動パターン種別であり、「保留2〜4個短縮(確変状態)」と予め対応付けられた変動パターンを含んで構成されている。変動パターン種別CB1−3は、確変状態において飾り図柄の可変表示中に「メイン滑り」の演出動作を実行することもある「メイン滑り含む(確変状態)」の変動パターン種別であり、「メイン滑り含む(確変状態)」と予め対応付けられた変動パターンを含んで構成されている。
変動パターン種別CC1−1は、時短状態において特別図柄や飾り図柄の可変表示時間が通常状態に比べて短縮されて、「メイン滑り」や「メイン予告」などの演出動作が実行されない「短縮なし(時短状態)」の変動パターン種別であり、「短縮なし(時短状態)」と予め対応付けられた変動パターンを含んで構成されている。変動パターン種別CC1−2は、時短状態において特図保留記憶数が「2」〜「4」である場合に対応して特別図柄や飾り図柄の可変表示時間が短縮されて、「メイン滑り」や「メイン予告」などの演出動作が実行されない「保留2〜4個短縮(時短状態)」の変動パターン種別であり、「保留2〜4個短縮(時短状態)」と予め対応付けられた変動パターンを含んで構成されている。変動パターン種別CC1−3は、時短状態において飾り図柄の可変表示中に「メイン滑り」の演出動作を実行することもある「メイン滑り含む(時短状態)」の変動パターン種別であり、「メイン滑り含む(時短状態)」と予め対応付けられた変動パターンを含んで構成されている。
変動パターン種別CA2−1は、飾り図柄をリーチ表示状態で導出表示した後に通常のリーチ演出(ノーマルリーチ)を実行してからリーチハズレ組合せとなる確定飾り図柄が導出表示される「ノーマルリーチ(ハズレ)」の変動パターン種別である。変動パターン種別CA2−1は、「ノーマルリーチ(ハズレ)」と予め対応付けられた変動パターンを含んで構成されている。変動パターン種別CA2−2は、飾り図柄をリーチ表示状態で導出表示した後にスーパーリーチのうちでスーパーリーチαとして予め定められたリーチ演出αを実行してからリーチハズレ組合せとなる確定飾り図柄が導出表示される「スーパーリーチα(ハズレ)」の変動パターン種別である。変動パターン種別CA2−2は、「スーパーリーチα(ハズレ)」と予め対応付けられた変動パターンを含んで構成されている。変動パターン種別CA2−3は、飾り図柄をリーチ表示状態で導出表示した後にスーパーリーチのうちでスーパーリーチαとは演出態様が異なるスーパーリーチβ1として予め定められたリーチ演出β1を実行してからリーチハズレ組合せとなる確定飾り図柄が導出表示される「スーパーリーチβ1(ハズレ)」の変動パターン種別である。変動パターン種別CA2−3は、「スーパーリーチβ1(ハズレ)」と予め対応付けられた変動パターンを含んで構成されている。変動パターン種別CA2−4は、飾り図柄をリーチ表示状態で導出表示した後にスーパーリーチのうちでスーパーリーチαやスーパーリーチβ1とは演出態様が異なるスーパーリーチγ1として予め定められたリーチ演出γ1を実行してからリーチハズレ組合せとなる確定飾り図柄が導出表示される「スーパーリーチγ1(ハズレ)」の変動パターン種別である。この実施の形態において、スーパーリーチγ1のリーチ演出γ1では、動画像の再生表示による演出表示が行われる。変動パターン種別CA2−4は、「スーパーリーチγ1(ハズレ)」と予め対応付けられた変動パターンを含んで構成されている。
変動パターン種別CA3−1は、飾り図柄をリーチ表示状態で導出表示した後に通常のリーチ演出(ノーマルリーチ)を実行してから大当り組合せの確定飾り図柄が導出表示される「ノーマルリーチ(大当り)」の変動パターン種別である。変動パターン種別CA3−1は、「ノーマルリーチ(大当り)」と予め対応付けられた変動パターンを含んで構成されている。変動パターン種別CA3−2は、飾り図柄をリーチ表示状態で導出表示した後にスーパーリーチαのリーチ演出αを実行してから大当り組合せの確定飾り図柄が導出表示される「スーパーリーチα(大当り)」の変動パターン種別である。変動パターン種別CA3−2は、「スーパーリーチα(大当り)」と予め対応付けられた変動パターンを含んで構成されている。変動パターン種別CA3−3は、飾り図柄をリーチ表示状態で導出表示した後にスーパーリーチβ1のリーチ演出β1を実行してから大当り組合せの確定飾り図柄が導出表示される「スーパーリーチβ1(大当り)」の変動パターン種別である。変動パターン種別CA3−3は、「スーパーリーチβ1(大当り)」と予め対応付けられた変動パターンを含んで構成されている。
変動パターン種別CA3−4は、飾り図柄をリーチ表示状態で導出表示した後にスーパーリーチβ2のリーチ演出β2を実行してから大当り組合せの確定飾り図柄が導出表示される「スーパーリーチβ2(大当り)」の変動パターン種別である。一例として、スーパーリーチβ2のリーチ演出β2では、スーパーリーチβ1のリーチ演出β1と同様の演出動作が実行された後、スーパーリーチβ1のリーチ演出β1とは異なる演出動作が続けて実行されることなどにより、可変表示結果が「大当り」となる場合に特有の演出動作が実行されればよい。他の一例として、スーパーリーチβ2のリーチ演出β2では、スーパーリーチβ1のリーチ演出β1と同様の演出動作とともに、スーパーリーチβ1のリーチ演出β1では表示されないキャラクタ画像といった演出画像が表示されることなどにより、可変表示結果が「大当り」となる場合に特有の演出動作が実行されればよい。変動パターン種別CA3−4は、「スーパーリーチβ2(大当り)」と予め対応付けられた変動パターンを含んで構成されている。
変動パターン種別CA3−5は、飾り図柄をリーチ表示状態で導出表示した後にスーパーリーチγ1のリーチ演出γ1を実行してから大当り組合せの確定飾り図柄が導出表示される「スーパーリーチγ1(大当り)」の変動パターン種別である。変動パターン種別CA3−5は、「スーパーリーチγ1(大当り)」と予め対応付けられた変動パターンを含んで構成されている。変動パターン種別CA3−6は、飾り図柄をリーチ表示状態で導出表示した後にスーパーリーチγ2のリーチ演出γ2を実行してから大当り組合せの確定飾り図柄が導出表示される「スーパーリーチγ2(大当り)」の変動パターン種別である。一例として、スーパーリーチγ2のリーチ演出γ2では、スーパーリーチγ1のリーチ演出γ1で再生表示される動画像と同様の動画像が再生表示された後、スーパーリーチγ1のリーチ演出γ1とは異なる動画像が続けて再生表示されることなどにより、可変表示結果が「大当り」となる場合に特有の演出動作が実行されればよい。他の一例として、スーパーリーチγ2のリーチ演出γ2では、スーパーリーチγ1のリーチ演出γ1で再生表示される動画像とともに、スーパーリーチγ1のリーチ演出γ1では表示されないキャラクタ画像といった演出画像が表示されることなどにより、可変表示結果が「大当り」となる場合に特有の演出動作が実行されればよい。
変動パターン種別CA5−1は、通常状態において可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「突確」となる「通常時突確」の変動パターン種別であり、「通常時突確」と予め対応付けられた変動パターンを含んで構成されている。変動パターン種別CA5−2は、確変状態において可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「突確」となる「確変中突確」の変動パターン種別であり、「確変中突確」と予め対応付けられた変動パターンを含んで構成されている。変動パターン種別CA5−3は、時短状態において可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「突確」となる「時短中突確」の変動パターン種別であり、「時短中突確」と予め対応付けられた変動パターンを含んで構成されている。
図14(A)〜(C)は、ROM112に記憶される非リーチハズレ変動パターン種別決定テーブルの構成例を示している。この実施の形態では、非リーチハズレ変動パターン種別決定テーブルとして、図14(A)に示す非リーチハズレ変動パターン種別決定テーブル203Aと、図14(B)に示す非リーチハズレ変動パターン種別決定テーブル203Bと、図14(C)に示す非リーチハズレ変動パターン種別決定テーブル203Cとが、予め用意されている。非リーチハズレ変動パターン種別決定テーブル203A〜203Cはそれぞれ、可変表示結果が「ハズレ」で可変表示態様が「非リーチ」となるときに、変動パターン種別を、変動パターン種別決定用の乱数値MR4に基づいて決定するために参照されるテーブルである。各非リーチハズレ変動パターン種別決定テーブル203A〜203Cは、例えば図14(D)に示すようなテーブル選択設定に従い、パチンコ遊技機1における遊技状態が通常状態、確変状態及び時短状態のいずれであるかに応じて、使用テーブルとして選択される。
非リーチハズレ変動パターン種別決定テーブル203Aでは、可変表示態様を「非リーチ」とする旨の判定結果が非リーチHA1−1〜非リーチHA1−5のいずれであるかに応じて、変動パターン種別決定用の乱数値MR4が、変動パターン種別CA1−1〜変動パターン種別CA1−4のいずれかと対応付けられるように、割り振られている。非リーチハズレ変動パターン種別決定テーブル203Bでは、可変表示態様を「非リーチ」とする旨の判定結果が非リーチHB1−1及び非リーチHB1−2のいずれであるかに応じて、変動パターン種別決定用の乱数値MR4が、変動パターン種別CB1−1〜変動パターン種別CB1−3のいずれかと対応付けられるように、割り振られている。非リーチハズレ変動パターン種別決定テーブル203Cでは、可変表示態様を「非リーチ」とする旨の決定結果が非リーチHC1−1及び非リーチHC1−2のいずれであるかに応じて、変動パターン種別決定用の乱数値MR4が、変動パターン種別CC1−1〜変動パターン種別CC1−3のいずれかと対応付けられるように、割り振られている。
図15(A)〜(C)は、ROM112に記憶されるリーチハズレ変動パターン種別決定テーブルの構成例を示している。この実施の形態では、リーチハズレ変動パターン種別決定テーブルとして、図15(A)に示すリーチハズレ変動パターン種別決定テーブル204Aと、図15(B)に示すリーチハズレ変動パターン種別決定テーブル204Bと、図15(C)に示すリーチハズレ変動パターン種別決定テーブル204Cとが、予め用意されている。リーチハズレ変動パターン種別決定テーブル204A〜204Cはそれぞれ、可変表示結果が「ハズレ」で可変表示態様が「リーチ」となるときに、変動パターン種別を、変動パターン種別決定用の乱数値MR4に基づいて決定するために参照されるテーブルである。各リーチハズレ変動パターン種別決定テーブル204A〜204Cは、例えば図15(D)に示すようなテーブル選択設定に従い、パチンコ遊技機1における遊技状態が通常状態、確変状態及び時短状態のいずれであるかに応じて、使用テーブルとして選択される。
リーチハズレ変動パターン種別決定テーブル204Aでは、可変表示態様を「リーチ」とする旨の判定結果がリーチHA2−1〜リーチHA2−3のいずれであるかに応じて、変動パターン種別決定用の乱数値MR4が、変動パターン種別CA2−1〜変動パターン種別CA2−4のいずれかと対応付けられるように、割り振られている。リーチハズレ変動パターン種別決定テーブル204Bでは、可変表示態様を「リーチ」とする旨の判定結果がリーチHB2−1であることに応じて、変動パターン種別決定用の乱数値MR4が、変動パターン種別CA2−1〜変動パターン種別CA2−4のいずれかと対応付けられるように、割り振られている。リーチハズレ変動パターン種別決定テーブル204Cでは、可変表示態様を「リーチ」とする旨の判定結果がリーチHC2−1であることに応じて、変動パターン種別決定用の乱数値MR4が、変動パターン種別CA2−1〜変動パターン種別CA2−4のいずれかと対応付けられるように、割り振られている。
図16(A)〜(F)と図17(A)〜(C)は、大当り変動パターン種別決定テーブルの構成例を示している。この実施の形態では、大当り変動パターン種別決定テーブルとして、図16(A)に示す大当り変動パターン種別決定テーブル205Aと、図16(B)に示す大当り変動パターン種別決定テーブル205Bと、図16(C)に示す大当り変動パターン種別決定テーブル205Cと、図16(D)に示す大当り変動パターン種別決定テーブル206Aと、図16(E)に示す大当り変動パターン種別決定テーブル206Bと、図16(F)に示す大当り変動パターン種別決定テーブル206Cと、図17(A)に示す大当り変動パターン種別決定テーブル207Aと、図17(B)に示す大当り変動パターン種別決定テーブル207Bと、図17(C)に示す大当り変動パターン種別決定テーブル207Cとが、予め用意されている。大当り変動パターン種別決定テーブル205A〜205C、206A〜206C、207A〜207Cはそれぞれ、可変表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御すると判定されたときに、変動パターン種別を、変動パターン種別決定用の乱数値MR4に基づいて決定するために参照されるテーブルである。各大当り変動パターン種別決定テーブル205A〜205C、206A〜206C、207A〜207Cは、例えば図17(D)に示すようなテーブル選択設定に従い、パチンコ遊技機1における遊技状態が通常状態、確変状態及び時短状態のいずれであるかや、大当り種別バッファ値に応じて、使用テーブルとして選択される。
大当り変動パターン種別決定テーブル205A、206A、207Aでは、変動パターン種別決定用の乱数値MR4が、変動パターン種別CA3−1〜変動パターン種別CA3−3及び変動パターン種別CA3−5のいずれかと対応付けられるように、割り振られている。大当り変動パターン種別決定テーブル205B、207Bでは、変動パターン種別決定用の乱数値MR4が、変動パターン種別CA3−1〜変動パターン種別CA3−6のいずれかと対応付けられるように、割り振られている。大当り変動パターン種別決定テーブル206Bでは、変動パターン種別決定用の乱数値MR4が、変動パターン種別CA3−1〜変動パターン種別CA3−5のいずれかと対応付けられるように、割り振られている。
このような設定により、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「通常」となるときには、変動パターン種別CA3−4や変動パターン種別CA3−6に決定されることがない。これに対して、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「確変」となるときには、通常状態や時短状態であれば変動パターン種別CA3−4や変動パターン種別CA3−6に決定されることがあり、確変状態であれば変動パターン種別CA3−4に決定されることがあり変動パターン種別CA3−6に決定されることがない。したがって、変動パターン種別CA3−4や変動パターン種別CA3−6に含まれる変動パターンによる飾り図柄の可変表示が行われるときには、常に可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「確変」となる。これにより、変動パターン種別CA3−4や変動パターン種別CA3−6に含まれる変動パターンによる飾り図柄の可変表示が行われることによる遊技者の喜悦感を高め、変動パターン種別CA3−4に対応したスーパーリーチβ2のリーチ演出β2や変動パターン種別CA3−6に対応したスーパーリーチγ2のリーチ演出γ2などによる演出効果を高めることができる。なお、図柄番号が「9」である飾り図柄が確変図柄に含まれる場合には、大当り変動パターン種別決定テーブル205A、206A、207Aにおいて、変動パターン種別決定用の乱数値MR4が、変動パターン種別CA3−5には対応付けられないように、割り振られていればよい。これにより、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「通常」となるときには、変動パターン種別CA3−5に決定されることがない。したがって、変動パターン種別CA3−5に含まれる変動パターンによる飾り図柄の可変表示が行われて可変表示結果が「大当り」となるときには、常に大当り種別が「確変」となり、変動パターン種別CA3−5に含まれる変動パターンによる飾り図柄の可変表示が行われることによる遊技者の喜悦感を高め、変動パターン種別CA3−5に対応したスーパーリーチγ1のリーチ演出γ1などによる演出効果を高めることができる。もっとも、変動パターン種別CA3−5に対応したスーパーリーチγ1のリーチ演出γ1は、可変表示結果が「ハズレ」で飾り図柄の可変表示態様が「リーチ」となる場合の変動パターン種別CA2−4にも対応している。そのため、スーパーリーチγ1のリーチ演出γ1が実行されたときには、可変表示結果が「ハズレ」となることもある。
また、確変状態であるときには変動パターン種別CA3−6に含まれる変動パターンによる飾り図柄の可変表示が行われないのに対して、通常状態や時短状態であれば変動パターン種別CA3−6に含まれる変動パターンによる飾り図柄の可変表示が行われることがある。そして、変動パターン種別CA3−6に含まれる変動パターンによる飾り図柄の可変表示が行われるときには、確変状態以外の通常状態や時短状態にて可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「確変」となり、大当り遊技状態の終了後には確変状態へと制御されることになる。これにより、変動パターン種別CA3−6に含まれる変動パターンによる飾り図柄の可変表示が行われることによる遊技者の喜悦感をさらに高め、変動パターン種別CA3−6に対応したスーパーリーチγ2のリーチ演出γ2などによる演出効果を高めることができる。
大当り変動パターン種別決定テーブル205Cでは、変動パターン種別決定用の乱数値MR4が、全て変動パターン種別CA5−1と対応付けられるように、割り振られている。大当り変動パターン種別決定テーブル206Cでは、変動パターン種別決定用の乱数値MR4が、全て変動パターン種別CA5−2と対応付けられるように、割り振られている。大当り変動パターン種別決定テーブル207Cでは、変動パターン種別決定用の乱数値MR4が、全て変動パターン種別CA5−3と対応付けられるように、割り振られている。
図18は、ROM112に記憶されるハズレ変動パターン決定テーブルの構成例を示している。この実施の形態では、ハズレ変動パターン決定テーブルとして、図18(A)に示すハズレ変動パターン決定テーブル208Aと、図18(B)に示すハズレ変動パターン決定テーブル208Bとが、予め用意されている。ハズレ変動パターン決定テーブル208A、208Bはそれぞれ、可変表示結果を「ハズレ」として大当り遊技状態に制御しないと判定されたときに、リーチ表示状態とするか否かの決定結果や変動パターン種別の決定結果などに応じて、変動パターンを、変動パターン決定用の乱数値MR5に基づいて決定するために参照されるテーブルである。各ハズレ変動パターン決定テーブル208A、208Bは、変動パターン種別の決定結果に応じて、使用テーブルとして選択される。すなわち、変動パターン種別CA1−1〜変動パターン種別CA1−4、変動パターン種別CB1−1〜変動パターン種別CB1−3、変動パターン種別CC1−1〜変動パターン種別CC1−3のいずれかとする旨の決定結果に応じてハズレ変動パターン決定テーブル208Aが使用テーブルとして選択され、変動パターン種別CA2−1〜変動パターン種別CA2−4のいずれかとする旨の決定結果に応じてハズレ変動パターン決定テーブル208Bが使用テーブルとして選択される。
ハズレ変動パターン決定テーブル208Aでは、変動パターン種別に応じて、変動パターン決定用の乱数値MR5が、可変表示結果を「ハズレ」とし可変表示態様を「非リーチ」とする1種類または複数種類の変動パターンに、割り振られている。ハズレ変動パターン決定テーブル208Bでは、変動パターン種別に応じて、変動パターン決定用の乱数値MR5が、可変表示結果を「ハズレ」とし可変表示態様を「リーチ」とする複数種類の変動パターンに、割り振られている。
図19は、ROM112に記憶される大当り変動パターン決定テーブルの構成例を示している。この実施の形態では、大当り変動パターン決定テーブルとして、図19(A)に示す大当り変動パターン決定テーブル209Aと、図19(B)に示す大当り変動パターン決定テーブル209Bとが、予め用意されている。大当り変動パターン決定テーブル209A、209Bはそれぞれ、可変表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御すると決定されたときに、大当り種別の決定結果や変動パターン種別の決定結果などに応じて、変動パターンを、変動パターン決定用の乱数値MR5に基づいて決定するために参照されるテーブルである。各大当り変動パターン決定テーブル209A、209Bは、変動パターン種別の決定結果に応じて、使用テーブルとして選択される。すなわち、変動パターン種別CA3−1〜変動パターン種別CA3−6のいずれかとする旨の決定結果に応じて大当り変動パターン決定テーブル209Aが使用テーブルとして選択され、変動パターン種別CA5−1〜変動パターン種別CA5−3のいずれかとする旨の決定結果に応じて大当り変動パターン決定テーブル209Bが使用テーブルとして選択される。各大当り変動パターン決定テーブル209A、209Bでは、変動パターン種別に応じて、変動パターン決定用の乱数値MR5が、可変表示結果を「大当り」とする複数種類の変動パターンに、割り振られている。
こうしたハズレ変動パターン決定テーブル208A、208Bや、大当り変動パターン決定テーブル209A、209Bにおいて、変動パターン種別に応じて変動パターン決定用の乱数値MR5が割り振られている変動パターンは、その変動パターン種別に含まれる変動パターンとなっている。一例として、図18(A)に示すハズレ変動パターン決定テーブル208Aにおいて変動パターン種別CA1−1に応じて乱数値MR5の全部が割り振られている変動パターンPA1−1は、変動パターン種別CA1−1に含まれる変動パターンとなっている。ハズレ変動パターン決定テーブル208A、208Bや、大当り変動パターン決定テーブル209A、209Bは、変動パターン種別の決定結果に基づき、その変動パターン種別に含まれる1種類または複数種類の変動パターンのうちから、今回の可変表示における変動パターンを選択するためのテーブルとなっている。
リーチハズレ変動パターン種別決定テーブル204A〜204Cにおける各変動パターン種別に対する乱数値MR4の割り振りや、大当り変動パターン種別決定テーブル205A〜205C、206A〜206C、207A〜207Cにおける各変動パターン種別に対する乱数値MR4の割り振り、ハズレ変動パターン決定テーブル208Bにおける各変動パターンに対する乱数値MR5の割り振り、大当り変動パターン決定テーブル209A、209Bにおける各変動パターンに対する乱数値MR5の割り振りにより、飾り図柄がリーチ表示状態で導出表示された後に実行されるリーチ演出での演出態様に応じて、可変表示結果が「大当り」となる可能性は異なるものとなる。このように、リーチ演出における演出態様ごとに決められる可変表示結果が「大当り」となる可能性(確率)は、リーチの大当り信頼度、あるいは単に、リーチの信頼度ともいう。ここで、各リーチ演出に対応するリーチの信頼度は、((大当り時における当該リーチ演出の実行割合)×(大当り確率))/((ハズレ時における当該リーチ演出の実行割合)×(ハズレ確率)+(大当り時における当該リーチ演出の実行割合)×(大当り確率))として求めることができる。なお、(ハズレ確率)=1−(大当り確率)である。
一例として、変動パターンPC3−1及び変動パターンPC3−2、変動パターンPC4−1及び変動パターンPC4−2のいずれかによる飾り図柄の可変表示中には、リーチ演出γ1となる演出動作が実行される。このリーチ演出γ1では、動画像の再生表示が行われる。そして、リーチ演出γ1に対応するリーチの信頼度は、例えば「ノーマル」のリーチ演出やリーチ演出α、リーチ演出β1といった、動画像の再生表示が行われないリーチ演出に対応するリーチの信頼度に比べて高くなるように、リーチハズレ変動パターン種別決定テーブル204A〜204Cにおける各変動パターン種別に対する乱数値MR4の割り振りなどが、予め設定されていればよい。また、変動パターンPC5−1及び変動パターンPC5−2のいずれかによる飾り図柄の可変表示中には、リーチ演出γ2となる演出動作が実行される。このリーチ演出γ2では、例えばリーチ演出γ1と同様の動画像を再生表示することによる演出動作が行われた後、あるいは、リーチ演出γ1に類似する動画像を再生表示することによる演出動作が行われた後、リーチ演出γ1とは異なる動画像の再生表示が行われるようにすればよい。あるいは、リーチ演出γ2では、例えばリーチ演出γ1と同様の動画像を再生表示することによる演出動作が行われるとともに、リーチ演出γ1では出現しないキャラクタやシーンを示す演出画像(例えばカットイン画像など)を表示することによる演出動作といった、リーチ演出γ2に特有の演出動作が行われるようにしてもよい。そして、変動パターンPC5−1及び変動パターンPC5−2は、可変表示結果が「大当り」となる場合に限り使用パターンとして決定可能な大当り変動パターンである。また、リーチハズレ変動パターンのうちには、リーチ演出γ2となる演出動作が実行されるものが含まれていない。したがって、リーチ演出γ2に対応するリーチの信頼度は、例えば「ノーマル」のリーチ演出やリーチ演出α、リーチ演出β1といった、動画像の再生表示が行われないリーチ演出に対応するリーチの信頼度に比べて高くなり、100%の確率で可変表示結果が「大当り」となる。
加えて、「メイン滑り」、「メイン予告」、「擬似連」の各演出動作といった、「メイン指定演出」となる演出動作についても、いずれの演出動作が実行されたかに応じて、可変表示結果が「大当り」となる可能性が異なるものとなる。このように、複数種類の演出動作ごとに決められる可変表示結果が「大当り」となる可能性(確率)は、演出動作の大当り信頼度、あるいは単に、演出動作の信頼度ともいう。ここで、各演出動作に対応する演出動作の信頼度は、((大当り時における当該演出動作の実行割合)×(大当り確率))/((ハズレ時における当該演出動作の実行割合)×(ハズレ確率)+(大当り時における当該演出動作の実行割合)×(大当り確率))として求めることができる。
この実施の形態では、図8及び図9に示す変動パターンPC3−1及び変動パターンPC3−2、変動パターンPC4−1及び変動パターンPC4−2、変動パターンPC5−1及び変動パターンPC5−2のいずれかに決定された場合に、特別識別情報に含まれる図柄番号が「9」の飾り図柄を、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rのうちで、2つの飾り図柄表示部にて所定の有効ライン上に並んで導出表示させることにより、飾り図柄をリーチ表示状態で導出表示する。また、「メイン指定演出」が「メイン滑り」の演出動作である場合には、特別識別情報に含まれる図柄番号が「9」の飾り図柄を、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rのうちで、1つの飾り図柄表示部にて導出表示させることがある。そして、2つの飾り図柄表示部にて特別識別情報が導出表示されるときには、1つの飾り図柄表示部にて特別識別情報が導出表示されるときに比べて、大当りとなる可能性(確率)が高くなるように、例えばリーチハズレ変動パターン種別決定テーブル204A〜204Cにおける各変動パターン種別に対する乱数値MR4の割り振りなどが予め設定されていればよい。すなわち、特別識別情報が導出表示される飾り図柄表示部の個数が多くなるに従って、可変表示結果が「大当り」となる確率が高くなるように、各種テーブルにおける乱数値の割り振りなどが予め設定されていればよい。
図6に示す遊技制御用マイクロコンピュータ100が備えるRAM113には、パチンコ遊技機1における遊技の進行などを制御するために用いられる各種のデータを保持する領域として、例えば図20に示すような遊技制御用データ保持エリア150が設けられている。図20に示す遊技制御用データ保持エリア150は、特図保留記憶部151と、遊技制御フラグ設定部152と、遊技制御タイマ設定部153と、遊技制御カウンタ設定部154と、遊技制御バッファ設定部155とを備えている。
特図保留記憶部151は、普通可変入賞球装置6が形成する始動入賞口に遊技球が入賞して始動条件は成立したが開始条件は成立していない特図ゲームの保留データを記憶する。一例として、特図保留記憶部151は、始動入賞口への入賞順に保留番号と関連付けて、その入賞による始動条件の成立に基づいてCPU111により乱数回路114等から抽出された特図表示結果決定用の乱数値MR1を示す数値データや大当り種別決定用の乱数値MR2を示す数値データなどを保留データとし、その数が所定の上限値(例えば「4」)に達するまで記憶する。
遊技制御フラグ設定部152には、パチンコ遊技機1における遊技の進行状況などに応じて状態を更新可能な複数種類のフラグが設けられている。例えば、遊技制御フラグ設定部152には、複数種類のフラグそれぞれについて、フラグの値を示すデータや、オン状態あるいはオフ状態を示すデータが記憶される。この実施の形態では、遊技制御フラグ設定部152に、特図プロセスフラグ、大当りフラグ、確変フラグ、時短フラグなどが設けられている。
特図プロセスフラグは、特別図柄表示装置4による特図ゲームの進行や、大当り遊技状態において特別可変入賞球装置7が形成する大入賞口の開閉動作などを制御するために、図36のステップS15にて実行される図37のフローチャートに示すような特別図柄プロセス処理において、どの処理を選択・実行すべきかを指示する。大当りフラグは、特別図柄や飾り図柄の可変表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御すると判定されたときにオン状態にセットされる一方で、その判定に基づく特図ゲームが終了したときなどにクリアされてオフ状態となる。確変フラグは、パチンコ遊技機1における遊技状態を確変状態とする制御が開始されるときにオン状態にセットされる一方で、確変状態とする制御が終了されるときにクリアされてオフ状態となる。時短フラグは、パチンコ遊技機1における遊技状態を時短状態とする制御が開始されるときにオン状態にセットされる一方で、時短状態とする制御が終了されるときにクリアされてオフ状態となる。
遊技制御タイマ設定部153パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するために用いられる各種のタイマが設けられている。例えば、遊技制御タイマ設定部153には、各種のタイマそれぞれにおけるタイマ値を示すデータが記憶される。この実施の形態では、遊技制御タイマ設定部153に、特別図柄プロセスタイマなどが設けられている。
特別図柄プロセスタイマは、例えば特図ゲームの実行時間である特別図柄の可変表示時間といった特図ゲームの進行を制御するための時間や、大当り遊技状態の進行を制御するための時間などを、主基板11の側にて計測するためのものである。例えば、特別図柄プロセスタイマは、特図ゲームの進行や大当り遊技状態の進行を制御するために計測する時間に対応したタイマ値データを、特別図柄プロセスタイマ値として記憶し、定期的にカウントダウンするダウンカウンタとして用いられる。この場合、特別図柄表示装置4による特図ゲームが開始されるに際して、特別図柄プロセスタイマには変動パターンに対応して決定されたタイマ初期値が設定され、大当り遊技状態にて特別可変入賞球装置7が形成する大入賞口を開放状態とするに際して、1ラウンドの最長継続時間(例えば29秒間)に対応するタイマ初期値が設定される。あるいは、特別図柄プロセスタイマは、特図ゲームの開始時点からの経過時間や、大当り遊技状態の開始時点からの経過時間に対応したタイマ値を示すデータを記憶し、定期的にカウントアップするアップカウンタとして用いられてもよい。
遊技制御カウンタ設定部154には、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するために用いられるカウント値を計数するためのカウンタが複数種類設けられている。例えば、遊技制御カウンタ設定部154には、複数種類のカウンタそれぞれにおけるカウント値を示すデータが記憶される。この実施の形態では、遊技制御カウンタ設定部154に、ランダムカウンタ、特図保留記憶数カウンタ、ラウンド回数カウンタ、確変回数カウンタ、時短回数カウンタなどが設けられている。
遊技制御カウンタ設定部154のランダムカウンタは、遊技の進行を制御するために用いられる乱数値を示す数値データの一部を、乱数回路114におけるハードウェアによる更新とは異なり、CPU111がソフトウェアにより更新可能にカウントするためのものである。一例として、遊技制御カウンタ設定部154のランダムカウンタには、乱数値MR2〜MR5を示す数値データが、ランダムカウント値として記憶され、CPU111によるソフトウェアの実行に応じて、定期的あるいは不定期に、各乱数値を示す数値データが更新される。
特図保留記憶数カウンタは、特図保留記憶部151における保留データの数としての特図保留記憶数をカウントするためのものである。例えば、特図保留記憶数カウンタには、特図保留記憶数に対応したカウント値データが、特図保留記憶数カウント値として記憶され、特図保留記憶数の増減に対応して更新(例えば1加算あるいは1減算)される。ラウンド回数カウンタは、大当り遊技状態におけるラウンドの実行回数などをカウントするためのものである。例えば、ラウンド回数カウンタには、大当り遊技状態の開始時にカウント初期値「1」を示すデータが、ラウンド回数カウント値として設定される。そして、1回のラウンドが終了して次回のラウンドが開始されるときに、ラウンド回数カウント値が1加算されて更新される。
確変回数カウンタは、確変制御が行われる確変状態にて実行可能な特図ゲームの残存回数をカウントするためのものである。例えば、確変回数カウンタには、特別図柄や飾り図柄の可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「確変」や「突確」となったことに基づく大当り遊技状態が終了するときに、確変状態にて実行可能として予め定められた特図ゲームの上限回数(例えば「100」)を示すデータが、カウント初期値として設定される。そして、確変状態にて可変表示結果が「ハズレ」となる特図ゲームが実行されたときには、確変回数カウンタにおけるカウント値が更新(例えば1減算)される。なお、確変状態となった後に特図ゲームの実行回数にかかわりなく、次に可変表示結果が「大当り」となるまで確変状態が継続する場合には、確変回数カウンタが設けられていなくてもよい。
時短回数カウンタは、時短状態にて実行可能な特図ゲームの残存回数をカウントするためのものである。例えば、時短回数カウンタには、特別図柄や飾り図柄の可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「通常」となったことに基づく大当り遊技状態が終了するときに、時短状態にて実行可能として予め定められた特図ゲームの上限回数(例えば「100」)を示すデータが、カウント初期値として設定される。そして、時短状態にて可変表示結果が「ハズレ」となる特図ゲームが実行されたときには、時短回数カウンタにおけるカウント値が更新(例えば1減算)される。なお、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「通常」となったことに基づく大当り遊技状態の終了後には時短状態とならずに通常状態となる場合には、時短回数カウンタが設けられていなくてもよい。
遊技制御バッファ設定部155には、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するために用いられるデータを一時的に記憶する各種のバッファが設けられている。例えば、遊技制御バッファ設定部155には、複数種類のバッファそれぞれにおけるバッファ値を示すデータが記憶される。この実施の形態では、遊技制御バッファ設定部155に、送信コマンドバッファ、大当り種別バッファなどが設けられている。
送信コマンドバッファは、主基板11からサブ側の制御基板に対して制御コマンドを送信するための設定データを一時的に格納するために用いられる。一例として、送信コマンドバッファには、主基板11から演出制御基板12に対して演出制御コマンドを送信するための設定データを一時的に格納する演出制御コマンドバッファが含まれていればよい。そして、送信コマンドバッファは、複数(例えば「12」)のバッファ領域を備えて構成され、送信する制御コマンドに対応したコマンドテーブルのROM112における記憶アドレスを示す設定データなどが、各バッファ領域に格納される。また、送信コマンドバッファにおいて設定データの書込や読出を行うバッファ領域は、送信コマンドポインタなどによって指定され、複数のバッファ領域をリングバッファとして使用することができるように構成されていればよい。
大当り種別バッファには、可変表示結果が「大当り」となる場合における大当り種別を、「通常」、「確変」、「突確」といった複数種類のいずれかとする決定結果に対応したバッファ値が格納される。一例として、図11に示すような大当り種別決定テーブル201での設定に基づき、大当り種別が「通常」の場合には大当り種別バッファの値(大当り種別バッファ値)が「0」に設定され、大当り種別が「確変」の場合には大当り種別バッファ値が「1」に設定され、大当り種別が「突確」の場合には大当り種別バッファ値が「2」に設定される。
図6に示す遊技制御用マイクロコンピュータ100が備える入出力ポート115は、遊技制御用マイクロコンピュータ100へと伝送された各種信号を取り込むための入力ポートと、遊技制御用マイクロコンピュータ100の外部へと各種信号を伝送するための出力ポートとを含んで構成されている。
図3に示す演出制御基板12には、例えば演出制御用マイクロコンピュータ120と、表示制御部121と、音制御部122と、ランプ制御部123とが搭載されている。また、演出制御基板12には、画像表示装置5に映像信号を伝送する配線や、スピーカ8L、8R及び遊技効果ランプ9に駆動信号を伝送する配線などが接続されている。
図21は、演出制御基板12に搭載された演出制御用マイクロコンピュータ120や表示制御部121などの構成例を示してる。図13に示す演出制御用マイクロコンピュータ120は、例えば1チップマイクロコンピュータなどを用いて構成され、プログラムに従って制御動作を行うCPU131と、演出制御用のプログラムや固定データ等を記憶するROM132と、CPU131のワークエリアを提供するRAM133と、CPU131に基準クロック信号を提供する発振回路134と、CPU131をリセットするためのリセット信号を出力するリセット回路135と、入出力ポート136とを備えている。一例として、演出制御用マイクロコンピュータ120では、CPU131がROM132から読み出したプログラムを実行することにより、演出用の電気部品による演出動作を制御するための処理が実行される。このときには、CPU131がROM132から固定データを読み出す固定データ読出動作や、CPU131がRAM133に各種の変動データを書き込んで一時記憶させる変動データ書込動作、CPU131がRAM133に一時記憶されている各種の変動データを読み出す変動データ読出動作、CPU131が入出力ポート136を介して演出制御基板12の外部から各種信号の入力を受け付ける受信動作、CPU131が入出力ポート136を介して演出制御基板12の外部へと各種信号を出力する送信動作なども行われる。入出力ポート136には、主基板11から伝送される演出制御コマンドが入力される入力ポートや、表示制御部121から伝送される表示情報が入力される入力ポート、表示制御部121へと伝送する表示制御指令を出力する出力ポート、音制御部122へと伝送される音声データを出力する出力ポート、ランプ制御部123へと伝送されるランプデータを出力する出力ポートなどが、含まれていればよい。
演出制御基板12では、例えば図35に示す演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどにより、演出動作を制御するために用いられる各種の乱数値を示す数値データが更新可能にカウントされる。図22は、演出制御基板12の側においてカウントされる乱数値を例示している。図22に示すように、この実施の形態では、演出制御基板12の側において、第1〜第3最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1〜SR1−3、擬似連1回実行判定用の乱数値SR2、第1〜第4擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR3−1〜SR3−4、サブ滑り実行判定用の乱数値SR4、メイン滑りパターン決定用の乱数値SR5、第1〜第8滑り時仮停止図柄決定用の乱数値SR6−1〜SR6−8のそれぞれを示す数値データが、カウント可能に制御される。なお、演出効果を高めるために、これら以外の乱数値が用いられてもよい。CPU131は、演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタを用いて、ソフトウェアによって各種の数値データを更新することで、乱数値SR1−1〜SR1−3、SR2、SR3−1〜SR3−4、SR4、SR5、SR6−1〜SR6−8の全部または一部を示す数値データをカウントすればよい。また、CPU131とは独立して乱数値となる数値データを更新する乱数回路を設けて、乱数値SR1−1〜SR1−3、SR2、SR3−1〜SR3−4、SR4、SR5、SR6−1〜SR6−8の全部または一部を示す数値データが、その乱数回路によって更新されてもよい。乱数回路は、演出制御用マイクロコンピュータ120に内蔵されるものであってもよいし、演出制御用マイクロコンピュータ120とは異なる乱数回路チップとして構成されるものであってもよい。
第1〜第3最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1〜SR1−3は、飾り図柄の可変表示結果となる確定飾り図柄として、画像表示装置5の表示領域における「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示部5L、5C、5Rに導出表示される飾り図柄(最終停止図柄)を決定するために用いられる乱数値である。なお、ここでの最終停止図柄は、飾り図柄の可変表示が終了する時点で「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rそれぞれにて最終的に停止表示される飾り図柄のことである。一例として、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1は「1」〜「67」の範囲の値をとり、第2最終停止図柄決定用の乱数値SR1−2は「1」〜「103」の範囲の値をとり、第3最終停止図柄決定用の乱数値SR1−3は「1」〜「97」の範囲の値をとる。
擬似連1回実行判定用の乱数値SR2は、主基板11から伝送された変動パターン指定コマンドにより所定の変動パターンが指定されたときに、「擬似連」の演出動作として、擬似連変動を1回実行するか否かを判定するために用いられる乱数値である。この実施の形態では、図8及び図9に示す変動パターンのうちで、「メイン指定演出」を「なし/擬似連1回」とする変動パターンが変動パターン指定コマンドにより指定されたときに、擬似連変動を1回実行するか否かの判定が行われる。一例として、擬似連1回実行判定用の乱数値SR2は「1」〜「80」の範囲の値をとる。
第1〜第4擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR3−1〜SR3−4は、「擬似連」の演出動作を実行する場合に、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rの全部にて仮停止表示させる仮停止図柄の組合せを、擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれかに決定するために用いられる乱数値である。ここで、「擬似連」の演出動作では、飾り図柄の変動表示を開始した後に全部の飾り図柄表示部5L、5C、5Rにて仮停止表示させた飾り図柄を再変動表示させる擬似連変動が所定回行われる。第1〜第4擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR3−1〜SR3−4はそれぞれ、最終停止図柄となる確定飾り図柄が停止表示される以前に実行される擬似連変動の残存回数に応じて、擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれかとなる仮停止図柄を決定するために用いられる。ここで、擬似連変動の残存回数は、例えば最終停止図柄となる確定飾り図柄が停止表示される飾り図柄の変動表示中(再変動表示中)では「0」となり、その1回前の擬似連変動に対応した仮停止図柄が停止表示される飾り図柄の変動表示中では「1」となり、2回前の擬似連変動に対応した仮停止図柄が停止表示される飾り図柄の変動表示中では「2」となるといったように、最終停止図柄となる確定飾り図柄が停止表示される飾り図柄の変動表示(再変動表示)が実行されるまでに、あと何回の擬似連変動が実行されるかに対応している。そして、第1擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR3−1は、擬似連変動の残存回数が「1」となる飾り図柄の変動表示が行われた後に仮停止表示させる飾り図柄を決定するために用いられ、第2擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR3−2は、擬似連の残存回数が「2」となる飾り図柄の変動表示が行われた後に仮停止表示させる飾り図柄を決定するために用いられるといったように、擬似連変動の残存回数に対応して、第1〜第4擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR3−1〜SR3−4のいずれかを用いて、仮停止図柄となる飾り図柄が決定される。一例として、第1擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR3−1は「1」〜「211」の範囲の値をとり、第2擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR3−2は「1」〜「229」の範囲の値をとり、第3擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR3−3は「1」〜「311」の範囲の値をとり、第4擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR3−4は「1」〜「327」の範囲の値をとる。
サブ滑り実行判定用の乱数値SR4は、「サブ滑り」の演出動作を実行するか否かを判定するために用いられる乱数値である。一例として、サブ滑り実行判定用の乱数値SR4は「1」〜「199」の範囲の値をとる。メイン滑りパターン決定用の乱数値SR5は、主基板11から伝送された変動パターン指定コマンドにより所定の変動パターンが指定されたことに基づき、「メイン滑り」の演出動作を実行するときに、メイン滑りパターンを複数種類のいずれかに決定するために用いられる乱数値である。この実施の形態では、図8及び図9に示す変動パターンのうちで、「メイン指定演出」を「メイン滑り」とする変動パターンが変動パターン指定コマンドにより指定されたときに、メイン滑りパターンの決定が行われる。一例として、メイン滑りパターン決定用の乱数値SR5は、「1」〜「191」の範囲の値をとる。
第1〜第8滑り時仮停止図柄決定用の乱数値SR6−1〜SR6−8は、「メイン滑り」や「サブ滑り」の演出動作を実行する場合に、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rの一部または全部にて仮停止表示させる仮停止図柄を決定するために用いられる乱数値である。一例として、第1滑り時仮停止図柄決定用の乱数値SR6−1は「1」〜「101」の範囲の値をとり、第2滑り時仮停止図柄決定用の乱数値SR6−2は「1」〜「137」の範囲の値をとり、第3滑り時仮停止図柄決定用の乱数値SR6−3は「1」〜「107」の範囲の値をとり、第4滑り時仮停止図柄決定用の乱数値SR6−4は「1」〜「139」の範囲の値をとり、第5滑り時仮停止図柄決定用の乱数値SR6−5は「1」〜「197」の範囲の値をとり、第6滑り時仮停止図柄決定用の乱数値SR6−6は「1」〜「397」の範囲の値をとり、第7滑り時仮停止図柄決定用の乱数値SR6−7は「1」〜「233」の範囲の値をとり、第8滑り時仮停止図柄決定用の乱数値SR6−8は「1」〜「389」の範囲の値をとる。
図21に示す演出制御用マイクロコンピュータ120が備えるROM132には、演出制御用のプログラムの他にも、演出動作を制御するために用いられる各種のデータテーブルなどが格納されている。例えば、ROM132には、CPU131が各種の判定や決定、設定を行うために用意された複数の判定テーブルや決定テーブル、制御パターンテーブルを構成するテーブルデータが記憶されている。
図23(A)〜(C)は、ROM132に記憶される最終停止図柄決定テーブル250A〜250Cの構成例を示している。最終停止図柄決定テーブル250A〜250Cは、所定の非リーチ組合せのいずれかとなる確定飾り図柄を決定するためのテーブルである。例えば、最終停止図柄決定テーブル250Aは、所定の非リーチ組合せとなる確定飾り図柄のうち、「左」の飾り図柄表示部5Lにて停止表示される確定飾り図柄となる左最終停止図柄FZ1−1を、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1に基づいて決定するために参照されるテーブルである。なお、最終停止図柄決定テーブル250Aは、リーチハズレ組合せとなる確定飾り図柄のうち、「左」及び「右」の飾り図柄表示部5L、5Rにて停止表示される同一の確定飾り図柄となる最終停止図柄を決定するために参照されてもよい。最終停止図柄決定テーブル250Aでは、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1が、左最終停止図柄FZ1−1となる飾り図柄の図柄番号「1」〜「8」に、割り振られている。その一方で、最終停止図柄決定テーブル250Aにおいて、左最終停止図柄FZ1−1となる飾り図柄の図柄番号「9」に対しては、乱数値SR1−1が割り振られていない。これにより、図柄番号が「9」であり特別識別情報となる飾り図柄は、所定の非リーチ組合せを構成する確定飾り図柄のいずれにも、左最終停止図柄FZ1−1として含まれることがない。
最終停止図柄決定テーブル250Bは、所定の非リーチ組合せとなる確定飾り図柄のうち、「右」の飾り図柄表示部5Rにて停止表示される確定飾り図柄となる右最終停止図柄FZ1−2を、左最終停止図柄FZ1−1や第2最終停止図柄決定用の乱数値SR1−2に基づいて決定するために参照されるテーブルである。最終停止図柄決定テーブル250Bでは、左最終停止図柄FZ1−1として決定された飾り図柄の図柄番号「1」〜「9」に応じて、第2最終停止図柄決定用の乱数値SR1−2が、右最終停止図柄FZ1−2となる飾り図柄の図柄番号「1」〜「8」に、割り振られている。なお、図23(A)に示す最終停止図柄決定テーブル250Aの設定によれば、左最終停止図柄FZ1−1として図柄番号が「9」である飾り図柄に決定されることはないが、エラーなどにより左最終停止図柄FZ1−1として図柄番号が「9」である飾り図柄に決定される可能性がある。そこで、最終停止図柄決定テーブル250Bでは、左最終停止図柄FZ1−1となる飾り図柄の図柄番号が「9」である場合にも対応して、乱数値SR1−2が割り振られている。このような設定によれば、エラーなどにより左最終停止図柄FZ1−1として図柄番号が「9」である飾り図柄に決定されたときでも、右最終停止図柄FZ1−2となる飾り図柄が決定不能となることを防止できる。また、最終停止図柄決定テーブル250Bにおいて、右最終停止図柄FZ1−2となる飾り図柄の図柄番号「9」に対しては、乱数値SR1−2が割り振られていない。これにより、図柄番号が「9」であり特別識別情報となる飾り図柄は、所定の非リーチ組合せを構成する確定飾り図柄のいずれにも、右最終停止図柄FZ1−2として含まれることがない。
最終停止図柄決定テーブル250Cは、所定の非リーチ組合せとなる確定飾り図柄のうち、「中」の飾り図柄表示部5Cにて停止表示される確定飾り図柄となる中最終停止図柄FZ1−3を、左最終停止図柄FZ1−1や右最終停止図柄FZ1−2、第3最終停止図柄決定用の乱数値SR1−3などに基づいて決定するために参照されるテーブルである。ここで、ROM132には、図24に示すような左右出目判定テーブル251が記憶されており、左最終停止図柄FZ1−1と右最終停止図柄FZ1−2との組合せから、左右出目タイプDC1−1がLR0〜LR26のいずれに該当するかの判定が行われる。最終停止図柄決定テーブル250Cでは、左右出目タイプDC1−1がLR0〜LR26のいずれに該当するかの判定結果に応じて、第3最終停止図柄決定用の乱数値SR1−3が、中最終停止図柄FZ1−3となる飾り図柄の図柄番号「1」〜「8」に、割り振られている。その一方で、最終停止図柄決定テーブル250Cでは、中最終停止図柄FZ1−3となる飾り図柄の図柄番号「9」に対しては、乱数値SR1−3が割り振られていない。これにより、図柄番号が「9」であり特別識別情報となる飾り図柄は、所定の非リーチ組合せを構成する確定飾り図柄のいずれにも、中最終停止図柄FZ1−3として含まれることがない。
最終停止図柄決定テーブル250Bでは、左最終停止図柄FZ1−1となる飾り図柄の図柄番号と右最終停止図柄FZ1−2となる飾り図柄の図柄番号とが同一となる部分には、第2最終停止図柄決定用の乱数値SR1−2が割り振られていない。このような設定により、最終停止図柄として所定の非リーチ組合せとなる確定飾り図柄を決定する場合に、その確定飾り図柄の組合せがリーチハズレ組合せや大当り組合せ(突確チャンス目TC1〜TC4を除く)とはならないようにすることができる。また、最終停止図柄決定テーブル250Cでは、左最終停止図柄FZ1−1、右最終停止図柄FZ1−2、中最終停止図柄FZ1−3の組合せが、予め定められた飾り図柄の組合せとなる部分には、第3最終停止図柄決定用の乱数値SR1−3が割り当てられていない。例えば、リーチハズレ組合せや大当り組合せ以外であっても、図4(A)に示す擬似連チャンス目GC1〜GC8となる部分や、図4(B)に示す突確チャンス目TC1〜TC4となる部分、さらには、図25に示すような一定の非リーチ組合せとなる部分には、第3最終停止図柄決定用の乱数値SR1−3が割り振られていない。図25に示すような飾り図柄の組合せは、例えば擬似連チャンス目GC1〜GC8などと同一の飾り図柄を含み、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示部5L、5C、5Rにおける飾り図柄の並び順が異なるといったように、遊技者が擬似連チャンス目GC1〜GC8や突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかと見まちがえる可能性が高い飾り図柄の組合せを含んでいる。このような設定により、最終停止図柄として所定の非リーチ組合せとなる確定飾り図柄を決定する場合に、その確定飾り図柄が擬似連チャンス目GC1〜GC8や突確チャンス目TC1〜TC4、さらには、これらのチャンス目と類似する一定の非リーチ組合せとはならないようにすることができる。
図26(A)〜(C)は、ROM132に記憶される最終停止図柄決定テーブル252A〜252Cの構成例を示している。最終停止図柄決定テーブル252A〜252Cは、大当り組合せや突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかとなる確定飾り図柄を決定するためのテーブルである。例えば、最終停止図柄決定テーブル252Aは、通常大当り組合せとなる確定飾り図柄として、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示部5L、5C、5Rにて揃って停止表示される左中右最終停止図柄FZ3−1、FZ3−2、FZ3−3を、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1に基づいて決定するために参照されるテーブルである。最終停止図柄決定テーブル252Aでは、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1が、左中右最終停止図柄FZ3−1、FZ3−2、FZ3−3として各々同一になる通常図柄の図柄番号「2」、「4」、「6」、「8」に、割り振られている。最終停止図柄決定テーブル252Bは、確変大当り組合せとなる確定飾り図柄として、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示部5L、5C、5Rにて揃って停止表示される左中右最終停止図柄FZ3−1、FZ3−2、FZ3−3を、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1に基づいて決定するために参照されるテーブルである。最終停止図柄決定テーブル252Bでは、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1が、左中右最終停止図柄FZ3−1、FZ3−2、FZ3−3として各々同一になる確変図柄の図柄番号「1」、「3」、「5」、「7」に、割り振られている。最終停止図柄決定テーブル252Cは、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示部5L、5C、5Rでの左中右最終停止図柄FZ4−1、FZ4−2、FZ4−3となる確定飾り図柄の組合せを、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1に基づいて突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかに決定するために参照されるテーブルである。最終停止図柄決定テーブル252Cでは、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1が、突確チャンス目TC1〜TC4に割り振られている。
図27は、ROM132に記憶される擬似連1回実行判定テーブル253の構成例を示している。擬似連1回実行判定テーブル253は、変動パターン指定コマンドにより所定の変動パターンが指定されたときに、「擬似連」の演出動作として、擬似連変動を1回実行するか否かを判定するために参照されるテーブルである。擬似連1回実行判定テーブル253では、可変表示結果が「大当り」であるか「ハズレ」であるかに応じて、擬似連1回実行判定用の乱数値SR2が、「擬似連あり」あるいは「擬似連なし」の判定結果と対応付けられるように、割り振られている。そして、擬似連1回実行判定テーブル253では、可変表示結果が「大当り」であるか「ハズレ」であるかに応じて、「擬似連あり」や「擬似連なし」の判定結果に対する乱数値SR2の割り振りが異なっている。このような設定により、変動パターン指定コマンドにより所定の変動パターンが指定されたときには、可変表示結果が「大当り」であるか「ハズレ」であるかに応じて異なる判定確率で、「擬似連」の演出動作として擬似連変動を1回実行するか否かが、判定されることになる。
図28は、ROM132に記憶される擬似連チャンス目決定テーブル254の構成例を示している。擬似連チャンス目決定テーブル254は、「擬似連」の演出動作が実行される場合に仮停止表示される飾り図柄を決定するために参照されるテーブルである。この擬似連チャンス目決定テーブル254には、仮停止TG1−1及び仮停止TG1−2、仮停止TG2〜仮停止TG4のテーブルが含まれている。ここで、仮停止TG1−1のテーブルは、擬似連回数が「1回」である場合に、擬似連変動を実行する際に仮停止表示される飾り図柄を決定するために用いられる。その一方で、仮停止TG1−2のテーブルは、擬似連回数が「2回」以上である場合に、擬似連変動の残存回数が「1」となる飾り図柄の変動表示が行われた後に仮停止表示される飾り図柄を決定するために用いられる。
仮停止TG1−1のテーブルは、「左」の飾り図柄表示部5Lにおける最終停止図柄としての左最終停止図柄となる飾り図柄の図柄番号「1」〜「9」に応じて、第1擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR3−1を、左中右仮停止図柄KZ2−1、KZ2−2、KZ2−3の組合せによって構成される擬似連チャンス目GC1〜GC8に割り当てる決定用データなどから構成されている。例えば、仮停止TG1−1のテーブルでは、左最終停止図柄となる飾り図柄の図柄番号が「1」〜「8」(「9」以外)である場合に、左最終停止図柄と左仮停止図柄KZ2−1とが同一の飾り図柄となるように、第1擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR3−1が割り当てられている。
仮停止TG1−2のテーブルは、「左」の飾り図柄表示部5Lにおける最終停止図柄としての左最終停止図柄となる飾り図柄の図柄番号「1」〜「8」に応じて、第1擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR3−1を、左中右仮停止図柄KZ2−1、KZ2−2、KZ2−3の組合せによって構成される擬似連チャンス目GC1〜GC8に割り当てる決定用データなどから構成されている。ここで、図8及び図9に示す複数種類の変動パターンのうちで、変動パターンPC3−1及び変動パターンPC3−2、変動パターンPC4−1及び変動パターンPC4−2、変動パターンPC5−1及び変動パターンPC5−2のいずれかであるときには、左最終停止図柄となる飾り図柄の図柄番号が「9」となる。そして、図8及び図9に示す設定では、変動パターンPC3−1及び変動パターンPC3−2、変動パターンPC4−1及び変動パターンPC4−2、変動パターンPC5−1及び変動パターンPC5−2のいずれにおいても、「メイン指定演出」が「なし/擬似連1回」となっており、擬似連回数が「2回」以上となることはない。したがって、図28に示す仮停止TG1−2のテーブルでは、左最終停止図柄となる飾り図柄の図柄番号「1」〜「8」に応じて擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれかに決定することができればよく、左最終停止図柄となる飾り図柄の図柄番号が「9」である場合を考慮する必要はない。また、仮停止TG1−2のテーブルでは、左最終停止図柄と同一の飾り図柄が左仮停止図柄KZ2−1となる場合には、左最終停止図柄と異なる飾り図柄が左仮停止図柄KZ2−1となる場合に比べて、多くの第1擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR3−1が割り当てられている。
このような設定では、最終の擬似連変動を実行する際に仮停止表示させる飾り図柄のうちの左仮停止図柄KZ2−1と、左最終停止図柄とが、同一の飾り図柄となる可能性が高まる。これにより、最終の擬似連変動が実行されることで、「左」の飾り図柄表示部5Lに停止表示される飾り図柄は変更されない一方で、「中」及び「右」の飾り図柄表示部5C、5Rに停止表示される飾り図柄は変更されて、連続的な飾り図柄の変動表示によって可変表示状態がリーチ状態に近づいていくような印象を遊技者に与え、遊技の興趣を向上させることができる。
さらに、仮停止TG1−2のテーブルでは、左最終停止図柄が「2」、「4」、「6」、「8」といった通常図柄である場合には、左仮停止図柄KZ2−1が「1」、「3」、「5」、「7」といった確変図柄となる擬似連チャンス目GC1、GC3、GC5、GC7に決定されることがないように、第1擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR3−1が割り当てられている。これにより、左仮停止図柄KZ2−1が確変図柄となって確変大当り組合せとなる可能性がある状態から、左最終停止図柄が通常図柄となってしまい、確変大当り組合せとなる可能性がなくなってしまうことにより、大当り種別が「確変」となることに対する遊技者の期待感が減退してしまうことを、防止できる。
仮停止TG2のテーブルは、仮停止TG1−2のテーブルを用いて決定された左仮停止図柄KZ2−1、右停止図柄KZ2−2、中仮停止図柄KZ2−3の組合せが擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれであるかに応じて、第2擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR3−2を、左中右仮停止図柄KZ3−1、KZ3−2、KZ3−3の組合せによって構成される擬似連チャンス目GC1〜GC8に割り当てる決定用データなどから構成されている。仮停止TG3のテーブルは、仮停止TG2のテーブルを用いて決定された左仮停止図柄KZ3−1、右仮停止図柄KZ3−2、中仮停止図柄KZ3−3の組合せが擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれであるかに応じて、第3擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR3−3を、左中右仮停止図柄KZ4−1、KZ4−2、KZ4−3の組合せによって構成される擬似連チャンス目GC1〜GC8に割り当てる決定用データなどから構成されている。仮停止TG4のテーブルは、仮停止TG3のテーブルを用いて決定された左仮停止図柄KZ4−1、右仮停止図柄KZ4−2、中仮停止図柄KZ4−3の組合せが擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれであるかに応じて、第4擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR3−4を、左中右仮停止図柄KZ5−1、KZ5−2、KZ5−3の組合せによって構成される擬似連チャンス目GC1〜GC8に割り当てる決定用データなどから構成されている。
図29(A)は、擬似連チャンス目決定テーブル254に含まれるテーブルを選択するための設定例を示している。図29(A)に示すように、擬似連チャンス目決定テーブル254に含まれる各テーブルは、擬似連回数に基づき図48に示す擬似連時仮停止図柄決定処理にて設定・更新される変数Mの値や、擬似連回数そのものなどに対応して、擬似連変動を実行する際に仮停止表示される飾り図柄の組合せを擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれとするかを決定するための使用テーブルとして選択される。例えば、仮停止TG1−1のテーブルは、変数Mの値が「1」で擬似連回数が「1回」であるときに、使用テーブルとして選択される。仮停止TG1−2のテーブルは、変数Mの値が「2」で擬似連回数が「2回」であるとき、変数Mの値が「3」で擬似連回数が「3回」であるとき、変数Mの値が「4」で擬似連回数が「4回」であるときに、使用テーブルとして選択される。仮停止TG2のテーブルは、変数Mの値が「1」で擬似連回数が「2回」であるとき、変数Mの値が「2」で擬似連回数が「3回」であるとき、変数Mの値が「3」で擬似連回数が「4回」であるときに、使用テーブルとして選択される。仮停止TG3のテーブルは、変数Mの値が「1」で擬似連回数が「3回」であるとき、変数Mの値が「2」で擬似連回数が「4回」であるときに、使用テーブルとして選択される。仮停止TG4のテーブルは、変数Mの値が「1」で擬似連回数が「4回」であるときに、使用テーブルとして選択される。
このような設定により、例えば図29(B)に示すように、擬似連変動の実行回数に応じて、各回における飾り図柄の変動で「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rにおける全部にて仮停止表示させる飾り図柄を、擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれかに決定することができる。
図30は、ROM132に記憶されるサブ滑り実行判定テーブル255の構成例を示している。サブ滑り実行判定テーブル255は、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンが「メイン滑り」の演出動作を実行しない変動パターンである場合に、サブ側の制御基板である演出制御基板12の側において、「サブ滑り」の演出動作を実行するか否かを判定するために参照されるテーブルである。サブ滑り実行判定テーブル255では、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンが複数種類のいずれであるかに応じて、サブ滑り実行判定用の乱数値SR4が、「サブ滑りなし」あるいは「サブ滑りあり」の判定結果のいずれかに割り振られている。
図31は、ROM132に記憶されるメイン滑りパターン決定テーブル256の構成例を示している。メイン滑りパターン決定テーブル256は、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンが「メイン滑り」の演出動作を実行する変動パターンである場合に、メイン滑りパターンを複数種類のいずれかに決定するために参照されるテーブルである。この実施の形態では、複数種類のメイン滑りパターンとして、メイン滑りパターンMS1−1〜メイン滑りパターンMS1−3と、メイン滑りパターンMS2−1とが、予め用意されている。メイン滑りパターン決定テーブル256では、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンが複数種類のいずれであるかに応じて、メイン滑りパターン決定用の乱数値SR5が、複数種類のメイン滑りパターンのいずれかに割り振られている。
メイン滑りパターンMS1−1では、「右」の飾り図柄表示部5Rにて停止表示する飾り図柄のみを変更させる演出表示が行われる。メイン滑りパターンMS1−2では、「左」及び「右」の飾り図柄表示部5L、5Rにて停止表示する飾り図柄を変更させる演出表示が行われる。メイン滑りパターンMS1−3及びメイン滑りパターンMS2−1では、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rの全部にて停止表示する飾り図柄を変更させる演出表示が行われる。また、メイン滑りパターンMS1−1〜メイン滑りパターンMS1−3のいずれかであるときと、メイン滑りパターンMS2−1であるときとでは、一旦仮停止表示した飾り図柄を再変動表示させるときに実行される滑り時演出表示における演出態様が異なっている。
図32及び図33は、ROM132に記憶される滑り前仮停止図柄決定テーブル257の構成例を示している。滑り前仮停止図柄決定テーブル257は、「メイン滑り」や「サブ滑り」の演出動作が実行される場合に、それらの演出動作が実行される以前に仮停止表示される飾り図柄を決定するために参照されるテーブルである。この滑り前仮停止図柄決定テーブル257には、図32に示す仮停止TS1、仮停止TS2、仮停止TM1−1及び仮停止1−2のテーブルと、図33に示す仮停止TM1−3、仮停止TM1−4、仮停止TM2−1及び仮停止TM2−2のテーブルとが、含まれている。
図32に示す仮停止TS1のテーブルは、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンが非リーチハズレ変動パターンであるときに、「サブ滑り」の演出動作を実行するに際して、「右」の飾り図柄表示部5Rにて一旦仮停止表示される飾り図柄を決定するためのテーブルである。仮停止TS2のテーブルは、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンがリーチハズレ変動パターンや大当り変動パターンであるときに、「サブ滑り」の演出動作を実行するに際して、「右」の飾り図柄表示部5Rにて一旦仮停止表示される飾り図柄を決定するためのテーブルである。「サブ滑り」の演出動作が実行される際には、仮停止TS1や仮停止TS2のテーブルを参照して決定された飾り図柄が「右」の飾り図柄表示部5Rにて一旦仮停止表示された後に、その「右」の飾り図柄表示部5Rに仮停止表示された飾り図柄を再変動表示させることにより、「右」の飾り図柄表示部5Rにて停止表示する飾り図柄を変更させる。
図32に示す仮停止TM1−1のテーブルは、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンが非リーチハズレ変動パターンであるときに、「メイン滑り」の演出動作を実行するとしてメイン滑りパターンMS1−1に決定されたことに対応して、「右」の飾り図柄表示部5Rにて一旦仮停止表示される飾り図柄を決定するためのテーブルである。仮停止TM1−2のテーブルは、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンがリーチハズレ変動パターンや大当り変動パターンであるときに、「メイン滑り」の演出動作を実行するとしてメイン滑りパターンMS1−1に決定されたことに対応して、「右」の飾り図柄表示部5Rにて一旦仮停止表示される飾り図柄を決定するためのテーブルである。
図33に示す仮停止TM1−3のテーブルは、「メイン滑り」の演出動作を実行するとしてメイン滑りパターンMS1−2またはメイン滑りパターンMS1−3に決定されたことに対応して、「左」の飾り図柄表示部5Lにて一旦仮停止表示される飾り図柄を決定するためのテーブルである。仮停止TM1−4のテーブルは、「メイン滑り」の演出動作を実行するとしてメイン滑りパターンMS1−2またはメイン滑りパターンMS1−3に決定されたことに対応して、「右」の飾り図柄表示部5Rにて一旦仮停止表示される飾り図柄を決定するためのテーブルである。仮停止TM2−1のテーブルは、「メイン滑り」の演出動作を実行するとしてメイン滑りパターンMS2−1に決定されたことに対応して、「左」のの飾り図柄表示部5Lにて一旦仮停止表示される飾り図柄を決定するためのテーブルである。仮停止TM2−2のテーブルは、「メイン滑り」の演出動作を実行するとしてメイン滑りパターンMS2−1に決定されたことに対応して、「右」の飾り図柄表示部5Rにて一旦仮停止表示される飾り図柄を決定するためのテーブルである。
図34(A)は、ROM132に記憶される演出制御パターンテーブル260の構成例を示している。演出制御パターンテーブル260には、図柄変動制御パターンテーブル261と、変動中演出制御パターンテーブル262と、大当り演出制御パターンテーブル263とが含まれている。図柄変動制御パターンテーブル261は、複数種類の図柄変動制御パターンを示すテーブルデータなどから構成されている。変動中演出制御パターンテーブル262は、複数種類の変動中演出制御パターンを示すテーブルデータなどから構成されている。大当り演出制御パターンテーブル263は、複数種類の大当り演出制御パターンを示すテーブルデータなどから構成されている。
図34(B)は、図柄変動制御パターンテーブル261に格納される図柄変動制御パターンの構成例を示している。図柄変動制御パターンでは、飾り図柄の変動が開始されてから最終停止図柄となる確定飾り図柄が停止表示されるまでの期間における、画像表示装置5の表示領域における飾り図柄の可変表示動作や、リーチ演出における演出表示動作といった、各種の演出動作の制御内容が、例えば複数種類の変動パターンのそれぞれに対応して、予め定められている。各図柄変動制御パターンを示すデータには、演出制御プロセスタイマ設定値、表示制御パターン、音声制御パターン、ランプ制御パターンといった、飾り図柄の可変表示に応じた各種の演出動作を制御するための制御パターンデータが含まれ、時系列的に、各種の演出制御の内容や、演出制御の切替タイミング等が設定されていればよい。ここで、演出制御プロセスタイマ設定値は、各図柄変動制御パターンによる飾り図柄の可変表示を開始する際に、例えば図35に示す演出制御タイマ設定部192に設けられた演出制御プロセスタイマにセットされるタイマ初期値である。表示制御パターンは、各種の演出画像を画像表示装置5の表示領域に表示させる動作の制御パターンであり、例えば表示制御用タイマ判定値や表示制御データといった制御データを含んで構成される。音声制御パターンは、スピーカ8L、8Rから演出用音声を出力させるための制御パターンであり、例えば音声制御用タイマ判定値や音声制御データといった制御データを含んで構成される。ランプ制御パターンは、遊技効果ランプ9を点灯、消灯、点滅などさせるための制御パターンであり、例えばランプ制御用タイマ判定値やランプ制御データといった制御データを含んで構成される。
演出制御用マイクロコンピュータ120において、CPU131は、例えば変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンや、「擬似連1回」あるいは「サブ滑り」の演出動作を実行するか否かの判定結果などに基づき、複数種類の図柄変動制御パターンのいずれかを選択し、図柄変動制御パターンテーブル261から読み出して使用パターンにセットする。そして、表示制御パターンに含まれる表示制御データに応じた表示制御指令を表示制御部121へと伝送することにより、画像表示装置5の表示領域における飾り図柄の可変表示動作といった演出表示動作の制御内容を指示する。また、音声制御パターンに含まれる音声制御データに応じた音声データを、入出力ポート136を介して音制御部123へと伝送させることなどにより、スピーカ8L、8Rからの音声出力動作を制御する。さらに、ランプ制御パターンに含まれるランプ制御データに応じたランプデータを、入出力ポート136を介してランプ制御部124へと伝送させることなどにより、遊技効果ランプ9や装飾用LEDにおける点灯動作を制御する。
変動中演出制御パターンテーブル262に格納される複数種類の変動中演出制御パターンでは、例えば「メイン予告」あるいは「サブ予告」の演出動作となる各種の予告演出の制御内容などが、例えば複数種類の予告パターンのそれぞれに対応して、予め定められている。各変動中演出制御パターンを示すデータには、演出制御プロセスタイマ設定値、表示制御パターン、音声制御パターン、ランプ制御パターンといった、予告演出となる各種の演出動作を制御するための制御パターンデータなどが含まれ、時系列的に、各種の演出制御の内容や、演出制御の切替タイミング等が設定されていればよい。
大当り演出制御パターンテーブル263に格納される複数種類の大当り演出制御パターンでは、大当り遊技状態に制御されている期間や、大当り遊技状態が終了するときにおける、各種の演出動作の制御内容などが、例えばラウンドの実行回数などに対応して、予め定められている。各大当り演出制御パターンを示すデータには、演出制御プロセスタイマ設定値、表示制御パターン、音声制御パターン、ランプ制御パターンといった、大当り遊技状態などにおける演出動作の進行に応じた各種の演出動作を制御するための制御パターンデータなどが含まれ、演出制御の切替タイミング等が、時系列的に設定されていればよい。なお、大当り遊技状態におけるラウンドの実行回数に応じて、異なる複数種類の大当り演出制御パターンを用意してもよい。これに対して、大当り遊技状態ではラウンドの実行回数にかかわりなく継続的な演出動作を実行する場合には、大当り遊技状態に制御されている期間の全体に対応して、少なくとも1種類の大当り演出制御パターンが用意されてもよい。
図21に示す演出制御用マイクロコンピュータ120が備えるRAM133には、演出動作を制御するために用いられる各種データを保持する領域として、例えば図35に示すような演出制御用データ保持エリア190が設けられている。図35に示す演出制御用データ保持エリア190は、演出制御フラグ設定部191と、演出制御タイマ設定部192と、演出制御カウンタ設定部193と、演出制御バッファ設定部194とを備えている。
演出制御フラグ設定部191には、例えば画像表示装置5の表示領域における演出画像の表示状態といった演出動作状態や主基板11から伝送された演出制御コマンド等に応じて状態を更新可能な複数種類のフラグが設けられている。例えば、演出制御フラグ設定部191には、複数種類のフラグそれぞれについて、フラグの値を示すデータや、オン状態あるいはオフ状態を示すデータが記憶される。
演出制御タイマ設定部192には、例えば画像表示装置5の表示領域における演出画像の表示動作といった各種演出動作の進行を制御するために用いられる複数種類のタイマが設けられている。例えば、演出制御タイマ設定部192には、複数種類のタイマそれぞれにおけるタイマ値を示すデータが記憶される。
演出制御カウンタ設定部193には、各種演出動作の進行を制御するために用いられる複数種類のカウンタが設けられている。例えば、演出制御カウンタ設定部193には、複数種類のカウンタそれぞれにおけるカウント値を示すデータが記憶される。
演出制御バッファ設定部194には、各種演出動作の進行を制御するために用いられるデータを一時的に記憶する各種のバッファが設けられている。例えば、演出制御バッファ設定部194には、複数種類のバッファそれぞれにおけるバッファ値を示すデータが記憶される。
演出制御基板12に搭載された表示制御部121は、演出制御用マイクロコンピュータ120からの表示制御指令などに基づき、画像表示装置5における表示動作の制御内容を決定する。例えば、表示制御部121は、画像表示装置5の表示画面に表示させる演出画像を切り換えるタイミングの決定を行うことなどにより、飾り図柄の可変表示やリーチ演出における演出表示といった各種の演出表示を実行させるための制御を行う。例えば、表示制御部121は、図21に示すように、VDP(Video Display Processor)141と、画像データメモリ142と、VRAM(Video RAM)143とを備えて構成されていればよい。
VDP141は、例えば画像表示装置5の表示領域に各種画像を表示させるための高速描画機能や動画像デコード機能といった画像データ処理機能を有し、演出制御用マイクロコンピュータ120からの表示制御指令に従った画像データ処理を実行する画像プロセッサである。画像データメモリ142は、例えばフラッシュメモリなどの半導体メモリや磁気メモリ、光学メモリといった不揮発性の記録媒体を用いて構成され、画像表示装置5における表示画像を示す各種の画像データを記憶する。例えば、画像データメモリ142が記憶する画像データには、画像表示装置5において可変表示される複数種類の飾り図柄や、リーチ演出において表示される静止画像あるいは動画像などといった、複数種類の演出画像に対応した複数種類の画像データが含まれている。VRAM143は、VDP141により作成される画像の表示用データが展開記憶されるワークエリアを提供する。なお、VRAM143は、VDP141に内蔵されたものであってもよいし、VDP141とは別個に構成されたものであってもよい。VRAM143に展開記憶される表示用データは、例えばポイント、ライン、ポリゴンなどのベクトルデータ(ベクタデータ)等に基づいてVDP141が作成したピクセルデータ(ラスタデータ)などであればよい。
図3に示す演出制御基板12に搭載された音制御部122は、例えば演出制御用マイクロコンピュータ120から伝送された音声データに基づき音声信号を生成し、スピーカ8L、8Rに供給することによって音声を出力させる回路を含んでいる。演出制御基板12に搭載されたランプ制御部123は、例えば演出制御用マイクロコンピュータ120から伝送されたランプデータに基づきランプ駆動信号を生成し、遊技効果ランプ9や各種の装飾用ランプ、LED等の電飾部材に供給することによって点灯/消灯切換を行う回路を含んでいる。なお、音制御部122やランプ制御部123は、演出制御基板12の外部に設置された回路などにより構成されてもよい。
次に、本実施例におけるパチンコ遊技機1の動作(作用)を説明する。主基板11では、所定の電源基板からの電力供給が開始されると、遊技制御用マイクロコンピュータ100が起動し、CPU111によって遊技制御メイン処理となる所定の処理が実行される。遊技制御メイン処理を開始すると、CPU111は、割込み禁止に設定した後、必要な初期設定を行う。この初期設定では、例えばRAM113がクリアされる。また、遊技制御用マイクロコンピュータ100に内蔵されたCTC(カウンタ/タイマ回路)のレジスタ設定を行う。これにより、以後、所定時間(例えば、2ミリ秒)ごとにCTCから割込み要求信号がCPU111へ送出され、CPU111は定期的にタイマ割込み処理を実行することができる。初期設定が終了すると、割込みを許可した後、ループ処理に入る。なお、遊技制御メイン処理では、パチンコ遊技機1の内部状態を前回の電力供給停止時における状態に復帰させるための処理を実行してから、ループ処理に入るようにしてもよい。こうした遊技制御メイン処理を実行したCPU111は、CTCからの割込み要求信号を受信して割込み要求を受け付けると、図36のフローチャートに示す遊技制御用タイマ割込み処理を実行する。
図36に示す遊技制御用タイマ割込み処理を開始すると、CPU111は、まず、所定のスイッチ処理を実行することにより、スイッチ回路101を介して各スイッチ21〜23などから入力される検出信号の状態を判定する(ステップS11)。続いて、所定のエラー処理を実行することにより、パチンコ遊技機1の異常診断を行い、その診断結果に応じて必要ならば警告を発生可能とする(ステップS12)。この後、所定の情報出力処理を実行することにより、例えばパチンコ遊技機1の外部に設置されたホール管理用コンピュータに供給される大当り情報、始動情報、確率変動情報などのデータを出力する(ステップS13)。
情報出力処理に続いて、主基板11の側で用いられる乱数値MR1〜MR5の一部をソフトウェアにより更新するためのメイン側乱数値更新処理を実行する(ステップS14)。この後、CPU111は、特別図柄プロセス処理を実行する(ステップS15)。特別図柄プロセス処理では、遊技制御フラグ設定部152に設けられた特図プロセスフラグの値をパチンコ遊技機1における遊技の進行状況に応じて更新し、特別図柄表示装置4における表示動作の制御や特別可変入賞球装置7における大入賞口開閉動作の設定などを所定の手順で行うために、各種の処理が選択されて実行される。
特別図柄プロセス処理に続いて、普通図柄プロセス処理が実行される(ステップS16)。CPU111は、普通図柄プロセス処理を実行することにより、普通図柄表示器20における表示動作(例えばLEDの点灯、消灯など)を制御して、普通図柄の可変表示(例えば、点灯・点滅表示など)や普通可変入賞球装置6における可動翼片の傾動制御の設定などを可能にする。普通図柄プロセス処理を実行した後、CPU111は、コマンド制御処理を実行することにより、主基板11から演出制御基板12などのサブ側の制御基板に対して制御コマンドを送信させる(ステップS17)。
一例として、コマンド制御処理では、遊技制御バッファ設定部155に設けられた送信コマンドバッファの値によって指定されたコマンド送信テーブルにおける設定に対応して、入出力ポート115に含まれる出力ポートのうち、演出制御基板12に対して演出制御コマンドを送信するための出力ポートに制御データをセットした後、演出制御INT信号の出力ポートに所定の制御データをセットして演出制御INT信号を所定時間にわたりオン状態としてからオフ状態とすることなどにより、コマンド送信テーブルでの設定に基づく演出制御コマンドの伝送を可能にする。コマンド制御処理が終了すると、割込み許可状態としてから、遊技制御用タイマ割込み処理を終了する。
図37は、特別図柄プロセス処理として、図36に示すステップS15にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。この特別図柄プロセス処理において、CPU111は、まず、始動入賞判定処理を実行する(ステップS100)。図38は、始動入賞判定処理の一例を示すフローチャートである。
図38に示す始動入賞判定処理において、CPU111は、まず、普通可変入賞球装置6が形成する始動入賞口に対応して設けられた始動口スイッチ22からの検出信号がオン状態であるか否かを判定する(ステップS201)。このとき、始動口スイッチ22からの検出信号がオン状態であれば(ステップS201;Yes)、特図保留記憶部151に記憶されている保留データの個数である特図保留記憶数が、所定の上限値(例えば「4」)となっているか否かを判定する(ステップS202)。このとき、CPU111は、遊技制御カウンタ設定部154に記憶されている特図保留記憶数カウント値を読み取ることなどにより、特図保留記憶数を特定すればよい。ステップS201にて始動口スイッチ22からの検出信号がオフ状態であるときや(ステップS201;No)、ステップS202にて特図保留記憶数が上限値となっているときには(ステップS202;Yes)、特別図柄や飾り図柄の可変表示を実行するための始動条件を成立させないとして、始動入賞判定処理を終了する。
ステップS202にて特図保留記憶数が上限値ではない場合には(ステップS202;No)、始動条件を成立させるための処理を実行する。この場合には、例えば特図保留記憶数カウント値を1加算することなどにより、特図保留記憶数を1加算する(ステップS203)。そして、乱数回路114やランダムカウンタによって更新されている数値データのうちから、特図表示結果判定用の乱数値MR1や大当り種別決定用の乱数値MR2を示す数値データを、抽出する(ステップS204)。このとき抽出した各乱数値を示す数値データが、保留データとして特図保留記憶部151における空きエントリの先頭にセットされることで、各乱数値が記憶される(ステップS205)。続いて、例えばROM112における保留記憶数通知コマンドテーブルの記憶アドレスを送信コマンドバッファにセットすることなどにより、演出制御基板12に対して保留記憶数通知コマンドを送信するための設定を行う(ステップS206)。こうして設定された保留記憶数通知コマンドは、例えば特別図柄プロセス処理が終了した後に図36に示すステップS17のコマンド制御処理が実行されることなどにより、主基板11から演出制御基板12に対して伝送される。ステップS206にて送信設定を行った後には、始動入賞判定処理が終了する。
以上のような始動入賞判定処理を実行した後には、特図プロセスフラグの値に応じて、図37に示すステップS110〜S117の処理のいずれかを選択して実行する。ステップS110の特別図柄通常処理は、特図プロセスフラグの値が“0”のときに実行される。この特別図柄通常処理は、特図保留記憶部151に格納された特図表示結果判定用の乱数値MR1を示す数値データなどに基づき、特別図柄表示装置4による特図ゲームを開始するか否かを判定する処理などを含んでいる。また、特別図柄通常処理では、特図表示結果判定用の乱数値MR1を示す数値データに基づき、特別図柄や飾り図柄などの可変表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御するか否かの判定が行われる。さらに、特別図柄通常処理では、特図ゲームにおける特別図柄の可変表示結果に対応して、特別図柄表示装置4による特図ゲームにおける確定特別図柄(大当り図柄とハズレ図柄のいずれか)が設定される。
ステップS111の変動パターン設定処理は、特図プロセスフラグの値が“1”のときに実行される。この変動パターン設定処理には、可変表示結果を「大当り」とするか否かの事前判定結果や、飾り図柄をリーチ表示状態で導出表示するか否かのリーチ判定結果などに基づいて、変動パターン種別を複数種類のいずれかに決定する処理や、変動パターン種別の決定結果に対応して、変動パターンを複数種類のいずれかに決定する処理などが含まれている。
ステップS112の特別図柄変動処理は、特図プロセスフラグの値が“2”のときに実行される。この特別図柄変動処理には、特別図柄表示装置4により特別図柄の可変表示を行うための設定を行う処理や、その特別図柄が可変表示を開始してからの経過時間を計測する処理などが含まれている。また、こうして計測された経過時間が変動パターンに対応する可変表示時間に達したか否かの判定も行われる。そして、可変表示時間に達したときには、特図プロセスフラグの値を“3”に更新する。
ステップS113の特別図柄停止処理は、特図プロセスフラグの値が“3”のときに実行される。この特別図柄停止処理には、特別図柄表示装置4にて特別図柄の変動を停止させ、特別図柄の可変表示結果となる確定特別図柄を停止表示させるための設定を行う処理などが、含まれている。また、特別図柄停止処理では、遊技制御フラグ設定部152に設けられた大当りフラグがオンとなっているか否かの判定などが行われ、大当りフラグがオンである場合には特図プロセスフラグの値を“4”に更新する。また、大当りフラグがオフである場合には、特図プロセスフラグの値を“0”に更新する。
ステップS114の大入賞口開放前処理は、特図プロセスフラグの値が“4”のときに実行される。この大入賞口開放前処理には、可変表示結果が「大当り」となったことなどに基づき、大当り遊技状態においてラウンドの実行を開始して大入賞口を開放状態とするための設定を行う処理などが含まれている。一例として、大入賞口開放前処理では、遊技制御バッファ設定部155に記憶されている大当り種別バッファ値が「0」〜「2」のいずれであるかを特定する。そして、このとき特定された大当り種別バッファ値が「0」や「1」である場合には、大当り種別が「通常」や「確変」であることに対応して、大当り遊技状態において大入賞口を開放状態とするラウンドの実行回数を「15」に設定するとともに、各ラウンドで大入賞口を開放状態とする期間の上限を「29秒」に設定する。また、特定された大当り種別バッファ値が「2」である場合には、大当り種別が「突確」であることに対応して、大当り遊技状態において大入賞口を開放状態とするラウンドの実行回数を「2」に設定するとともに、各ラウンドで大入賞口を開放状態とする期間の上限を「0.5秒」に設定する。
ステップS115の大入賞口開放中処理は、特図プロセスフラグの値が“5”のときに実行される。この大入賞口開放中処理には、大入賞口を開放状態としてからの経過時間を計測する処理や、その計測した経過時間やカウントスイッチ23によって検出された遊技球の個数などに基づいて、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理などが含まれている。一例として、大入賞口開放中処理では、大入賞口を閉鎖状態から開放状態に変化させるときに、主基板11から演出制御基板12に対して大入賞口開放中指定コマンドを送信するための設定を行う。その後、大入賞口を開放状態としてからの経過時間が所定時間(例えば29秒間あるいは0.5秒間)に達したとき、あるいは、経過時間が所定時間に達する以前にカウントスイッチ23によって検出された遊技球の個数が所定個数(例えば10個)に達したときには、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングとなった旨の判定が行われる。このときには、主基板11から演出制御基板12に対して大入賞口開放後指定コマンドを送信するための設定を行う。ここで、大入賞口開放中処理にて大入賞口を閉鎖状態から開放状態に変化させるときには、大入賞口扉用となるソレノイド82に対する駆動信号の供給を開始させる処理などが実行される一方で、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すときには、そのソレノイド82に対する駆動信号の供給を停止させる処理などが実行されればよい。
ステップS116の大入賞口開放後処理は、特図プロセスフラグの値が“6”のときに実行される。この大入賞口開放後処理には、大入賞口を開放状態とする回数がラウンドの実行回数に達したか否かを判定する処理や、大入賞口開放回数最大値に達した場合に当り終了指定コマンドを送信するための設定を行う処理などが含まれている。
ステップS117の大当り終了処理は、特図プロセスフラグの値が“7”のときに実行される。この大当り終了処理には、画像表示装置5やスピーカ8L、8R、遊技効果ランプ9といった演出用の電気部品により、大当り遊技状態の終了を報知する演出動作としてのエンディング演出が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理や、その大当り遊技状態の終了に対応した各種の設定を行う処理などが含まれている。
図39は、図37のステップS110にて実行される特別図柄通常処理の一例を示すフローチャートである。図39に示す特別図柄通常処理において、CPU111は、まず、遊技制御カウンタ設定部154に記憶されている特図保留記憶数カウント値が「0」であるか否かを判定する(ステップS221)。これにより、特図保留記憶部151における保留データの記憶数である特図保留記憶数が「0」であるか否かが判定される。
ステップS221にて特図保留記憶数カウント値が「0」以外である場合には(ステップS221;No)、特別図柄表示装置4による特図ゲームを開始する開始条件が成立したとして、特図保留記憶部151から保留番号「1」に対応して記憶されている保留データを読み出す(ステップS222)。このときには、特図表示結果判定用の乱数値MR1を示す数値データと、大当り種別決定用の乱数値MR2を示す数値データとが、それぞれ読み出されればよい。
ステップS222の処理に続いて、例えば特図保留記憶数カウント値を1減算することなどにより、特図保留記憶数を更新する(ステップS223)。さらに、ステップS223の処理では、特図保留記憶部151において保留番号「1」より下位のエントリ(例えば保留番号「2」〜「4」に対応するエントリ)に記憶された保留データとしての乱数値MR1、MR2を示すデータを、1エントリずつ上位にシフトする。
ステップS223の処理を実行した後には、可変表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御するか否かを判定するための使用テーブルとして、図10に示す特図表示結果判定テーブル200を、選択してセットする(ステップ224)。CPU111は、こうしてセットされた特図表示結果判定テーブル200を参照することにより、確変フラグがオフであるかオンであるかに応じて、異なる範囲の値を大当り判定値データとしてセットする(ステップS225)。一例として、確変フラグがオフであるときには「8001」〜「8190」の範囲の値が大当り判定値データとしてセットされる一方で、確変フラグがオンであるときには「8001」〜「9900」の範囲の値が大当り判定値データとしてセットされる。
このように、ステップS225の処理では、確変フラグがオフであるかオンであるかに応じて異なる範囲の値が大当り判定値データとしてセットされる。その後、ステップS222にて読み出された特図表示結果判定用の乱数値MR1を示す数値データが、大当り判定値データと合致するか否かを判定する(ステップS226)。これにより、確変フラグがオンであるときには、確変フラグがオフであるときに比べて高い判定確率で、ステップS222にて読み出した特図表示結果判定用の乱数値MR1を示す数値データが大当り判定値データと合致して、可変表示結果を「大当り」とする旨の判定が行われることになる。
ステップS226にて乱数値MR1を示す数値データが大当り判定値データと合致した場合には(ステップS226;Yes)、遊技制御フラグ設定部152に設けられた大当りフラグをオン状態にセットする(ステップS227)。このときには、大当り種別を複数種類のいずれかに決定するための使用テーブルとして、図11に示す大当り種別決定テーブル201を選択してセットする(ステップS228)。そして、ステップS222にて読み出した大当り種別決定用の乱数値MR2を示す数値データに基づき、ステップS228にてセットした大当り種別決定テーブル201を参照することにより、大当り種別を複数種類のいずれかに決定する(ステップS229)。ステップS229の処理では、決定された大当り種別に対応して、大当り種別バッファ値を「0」〜「2」のいずれかに設定すればよい。
ステップS226にて乱数値MR1を示す数値データが大当り判定値データと合致しない場合や(ステップS226;No)、ステップS229の処理を実行した後には、大当り遊技状態に制御するか否かの事前判定結果や大当り種別の決定結果に対応して、確定特別図柄を設定する(ステップS230)。一例として、ステップS226にて乱数値MR1を示す数値データが大当り判定値データと合致しない場合には、可変表示結果を「ハズレ」とする旨の事前判定結果に対応して、ハズレ図柄となる図柄番号「10」の特別図柄(「−」を示す記号の特別図柄)を、確定特別図柄に設定する。その一方で、ステップS226にて乱数値MR1を示す数値データが大当り判定値データと合致した場合には、大当り図柄となる図柄番号「1」、「3」、「7」の特別図柄(「1」、「3」、「7」を示す数字の特別図柄)のうち、ステップS228における大当り種別の決定結果に応じて異なる特別図柄を、確定特別図柄に設定する。すなわち、大当り種別が「通常」に決定されたときには、図柄番号「3」の特別図柄を、確定特別図柄に設定する。大当り種別が「確変」に決定されたときには、図柄番号「7」の特別図柄を、確定特別図柄に設定する。大当り種別が「突確」に決定されたときには、図柄番号「1」の特別図柄を、確定特別図柄に設定する。
ステップS230にて確定特別図柄を設定した後には、特図プロセスフラグの値を変動パターン設定処理に対応した値である“1”に更新してから(ステップS231)、特別図柄通常処理を終了する。また、ステップ221にて特図保留記憶数カウント値が「0」である場合には(ステップS221;Yes)、所定のデモ表示設定を行ってから(ステップS232)、特別図柄通常処理を終了する。一例として、ステップS232の処理において、CPU111は、デモ表示中であるか否かの判定を行い、デモ表示中であれば、そのまま特別図柄通常処理を終了する。これに対して、デモ表示中ではないときには、例えば主基板11から演出制御基板12に対してデモ画面の表示を指定する演出制御コマンドを送信するための設定などが行われればよい。
図40は、図37のステップS111にて実行される変動パターン設定処理の一例を示すフローチャートである。図40に示す変動パターン設定処理において、CPU111は、まず、大当りフラグがオンであるか否かを判定する(ステップS241)。このとき、大当りフラグがオンであれば(ステップS241;Yes)、パチンコ遊技機1における遊技状態が通常状態、確変状態及び時短状態のいずれであるかに基づき、図17(D)に示すテーブル選択設定に従い、変動パターン種別を複数種類のいずれかに決定するための使用テーブルとして、大当り変動パターン種別決定テーブル205A〜205C、206A〜206C、207A〜207Cのいずれかを選択してセットする(ステップS242)。ここで、パチンコ遊技機1における遊技状態は、遊技制御フラグ設定部152に設けられた確変フラグや時短フラグの状態から特定すればよい。
ステップS241にて大当りフラグがオフである場合には(ステップS241;No)、パチンコ遊技機1における遊技状態が通常状態、確変状態及び時短状態のいずれであるかに基づき、図12(D)に示すテーブル選択設定に従い、飾り図柄をリーチ表示状態で導出表示するか否かを判定するための使用テーブルとして、リーチ判定テーブル202A〜202Cのいずれかを選択してセットする(ステップS243)。このときには、例えば遊技制御カウンタ設定部154に記憶されている特図保留記憶数カウント値を読み取ることなどにより、特図保留記憶数を特定する(ステップS244)。続いて、例えば遊技制御カウンタ設定部154に設けられたランダムカウンタなどから、リーチ判定用の乱数値MR3を抽出する(ステップS245)。そして、飾り図柄をリーチ表示状態で導出表示する「リーチ」とするか、リーチ表示状態で導出表示しない「非リーチ」とするかを判定する(ステップS246)。ステップS246の処理において、CPU111は、ステップS245にて抽出したリーチ判定用の乱数値MR3に基づき、ステップS243にて選択したリーチ判定テーブル202A〜202Cのいずれかを参照すればよい。
ステップS246において「リーチ」の判定結果が得られた場合には(ステップS246;リーチ)、パチンコ遊技機1における遊技状態が通常状態、確変状態及び時短状態のいずれであるかに基づき、図15(D)に示すテーブル選択設定に従い、変動パターン種別を複数種類のいずれかに決定するための使用テーブルとして、リーチハズレ変動パターン種別決定テーブル204A〜204Cのいずれかを選択してセットする(ステップS247)。これに対して、ステップS246において「非リーチ」の判定結果が得られた場合には(ステップS246;非リーチ)、パチンコ遊技機1における遊技状態が通常状態、確変状態及び時短状態のいずれであるかに基づき、図14(D)に示すテーブル選択設定に従い、変動パターン種別を複数種類のいずれかに決定するための使用テーブルとして、非リーチハズレ変動パターン種別決定テーブル203A〜203Cのいずれかを選択してセットする(ステップS248)。
ステップS242、S247、S248の処理のいずれかを実行した後には、例えば遊技制御カウンタ設定部154に設けられたランダムカウンタなどから、変動パターン種別決定用の乱数値MR4を抽出する(ステップS249)。そして、ステップS249にて抽出した変動パターン種別決定用の乱数値MR4に基づき、ステップS242、S247、S248のいずれかにてセットした使用テーブルを参照することにより、変動パターン種別を複数種類のいずれかに決定する(ステップS250)。
こうしてステップS250にて変動パターン種別が決定された後には、その変動パターン種別に応じて、変動パターンを複数種類のいずれかに決定するための使用テーブルとして、図18(A)及び(B)に示すハズレ変動パターン決定テーブル208A、208Bや、図19(A)及び(B)に示す大当り変動パターン決定テーブル209A、209Bといった、複数種類の変動パターン決定テーブルのいずれかを選択してセットする(ステップS251)。続いて、例えば遊技制御カウンタ設定部154に設けられたランダムカウンタなどから、変動パターン決定用の乱数値MR5を抽出する(ステップS252)。そして、ステップS252にて抽出した変動パターン決定用の乱数値MR5に基づき、ステップS251にてセットした変動パターン決定テーブルを参照することにより、変動パターンを複数種類のいずれかに決定する(ステップS253)。
続いて、ステップS253における変動パターンの決定結果に応じた特別図柄の可変表示時間を設定する(ステップS254)。例えば、ステップS254の処理では、ROM112に予め格納された所定の変動パターンテーブルを参照することなどにより、特別図柄の可変表示時間を特定する。このとき特定された可変表示時間に対応して、遊技制御タイマ設定部153に設けられた特別図柄プロセスタイマにおけるタイマ初期値がセットされてもよい。この場合には、図37に示すステップS112の特別図柄変動処理が実行されるごとに、例えば特別図柄プロセスタイマの値を1減算するように更新し、その値が「0」になったときに、特別図柄の変動を開始してからの経過時間が可変表示時間に達した旨の判定を行うようにすればよい。あるいは、ステップS254の処理では、特別図柄プロセスタイマをクリアすることによりタイマ初期値として「0」をセットするとともに、特別図柄の可変表示時間に対応する特図変動終了判定値を設定してもよい。この場合には、図37に示すステップS112の特別図柄変動処理が実行されるごとに、例えば特別図柄プロセスタイマの値を1加算するように更新し、その値が特図変動終了判定値に達したときに、特別図柄の変動を開始してからの経過時間が可変表示時間に達した旨の判定を行うようにすればよい。
ステップS254にて可変表示時間を設定した後には、特図ゲームにおいて特別図柄の可変表示を開始させるための設定を行う(ステップS255)。一例として、ステップS255の処理では、特別図柄表示装置4における特別図柄の表示を更新させる駆動信号を送信するための設定を行う。続いて、特別図柄の可変表示開始時用となる各種コマンドを送信するための設定を行う(ステップS256)。例えば、CPU111は、主基板11から演出制御基板12に対して変動パターン指定コマンドや可変表示結果通知コマンドなどを順次に送信するために、予め用意された可変表示開始用コマンドテーブルのROM112における記憶アドレス(先頭アドレス)を示す設定データを、遊技制御バッファ設定部155に設けられた送信コマンドバッファにおいて送信コマンドポインタによって指定されたバッファ領域に格納する。こうしたステップS256での設定を行った場合には、変動パターン設定処理が終了してから図36に示すステップS17のコマンド制御処理が実行されるごとに、主基板11から演出制御基板12に対して、変動パターン指定コマンドや可変表示結果通知コマンドなどが、順次に送信されることになる。ステップS256での設定を行ったときには、特図プロセスフラグの値を特別図柄変動処理に対応した値である“2”に更新してから(ステップS257)、変動パターン設定処理を終了する。
図41は、図37のステップS113にて実行される特別図柄停止処理の一例を示すフローチャートである。図41に示す特別図柄停止処理において、CPU111は、まず、大当りフラグがオンであるか否かを判定する(ステップS271)。このとき、大当りフラグがオンであれば(ステップS271;Yes)、大当り開始時演出待ち時間を設定する(ステップS272)。例えば、ステップS272の処理では、大当り開始時演出待ち時間に対応して予め定められたタイマ初期値が、遊技制御タイマ設定部153に設けられた特別図柄プロセスタイマにセットされればよい。
ステップS272の処理に続いて、当り開始指定コマンドを主基板11から演出制御基板12に対して送信するための設定を行う(ステップS273)。例えば、ステップS273の処理では、当り開始指定コマンドを送信するために予め用意された当り開始指定コマンドテーブルのROM112における記憶アドレスを示す設定データが、送信コマンドバッファにおいて送信コマンドポインタによって指定されたバッファ領域に格納されればよい。その後、大当りフラグをクリアしてオフ状態とする(ステップS274)。また、確変状態や時短状態を終了するための設定を行う(ステップS275)。例えば、ステップS275では、確変フラグや時短フラグをクリアしてオフ状態とする処理や、確変状態や時短状態における特図ゲームの実行回数をカウントするための確変回数カウンタや時短回数カウンタをクリアする処理などが実行されればよい。そして、特図プロセスフラグの値を大入賞口開放前処理に対応した値である“4”に更新してから(ステップS276)、特別図柄停止処理を終了する。
ステップS271にて大当りフラグがオフである場合には(ステップS271;No)、確変状態や時短状態を終了させるか否かの判定を行う(ステップS277)。例えば、ステップS277の処理では、確変フラグや時短フラグがオンであるときに、確変回数カウンタや時短回数カウンタの値を、例えば1減算または1加算するなどして更新する。そして、更新後のカウント値が所定の特別遊技状態終了判定値と合致するか否かの判定を行う。このとき、特別遊技状態終了判定値と合致すれば、確変フラグや時短フラグをクリアしてオフ状態とすることなどにより、確変状態や時短状態を終了して通常状態に制御すればよい。他方、特別遊技状態終了判定値と合致しなければ、確変フラグや時短フラグの状態を維持して、ステップS277の処理を終了すればよい。なお、ステップS277での終了判定は、時短フラグがオンとなっている時短状態である場合のみ行うようにして、確変フラグがオンとなっている確変状態については、次に可変表示結果が「大当り」となるまで継続して制御されるようにしてもよい。あるいは、例えば遊技制御カウンタ設定部154に設けられたランダムカウンタから、確変状態終了判定用の乱数値を示す数値データを抽出し、予めROM112などに格納された確変状態終了判定テーブルを参照することにより、確変状態を終了するか否かの判定を行うようにしてもよい。ステップS277の処理を実行した後には、特図プロセスフラグの値を“0”に更新してから(ステップS278)、特別図柄停止処理を終了する。
図42は、図37のステップS117にて実行される大当り終了処理の一例を示すフローチャートである。図42に示す大当り終了処理において、CPU111は、まず、大当り終了時演出待ち時間が経過したか否かを判定する(ステップS291)。一例として、図37に示すステップS116の大入賞口開放後処理では、特図プロセスフラグの値を“7”に更新するときに、大当り終了時演出待ち時間に対応して予め定められたタイマ初期値が特別図柄プロセスタイマにセットされる。この場合、ステップS291の処理では、例えば特別図柄プロセスタイマ値を1減算することなどにより更新し、更新後の特別図柄プロセスタイマ値が所定の待ち時間経過判定値と合致したか否かに応じて、大当り終了時演出待ち時間が経過したか否かを判定すればよい。ステップS291にて大当り終了時演出待ち時間が経過していなければ(ステップS291;No)、そのまま大当り終了処理を終了する。
これに対して、ステップS291にて大当り終了時演出待ち時間が経過した場合には(ステップS291;Yes)、遊技制御バッファ設定部155に記憶されている大当り種別バッファ値を読み出す(ステップS292)。続いて、ステップS292にて読み出した大当り種別バッファ値が「通常」の大当り種別に対応した「0」であるか否かを判定する(ステップS293)。このとき、大当り種別バッファ値が「0」であれば(ステップS293;Yes)、時短状態への制御を開始するための設定を行う(ステップS294)。一例として、ステップS294の処理では、時短フラグがオン状態にセットされるとともに、時短状態にて実行可能な特図ゲームの上限値に対応して予め定められたカウント初期値(例えば「100」)が、時短回数カウンタにセットされればよい。
ステップS293にて大当り種別バッファ値が「0」以外である場合には(ステップS293;No)、確変状態への制御を開始するための設定を行う(ステップS295)。一例として、ステップS295の処理では、確変フラグがオン状態にセットされるとともに、確変状態にて実行可能な特図ゲームの上限値に対応して予め定められたカウント初期値が、確変回数カウンタにセットされればよい。なお、確変状態とする制御を可変表示結果が「大当り」となるまで継続させる場合には、確変回数カウンタの設定を行わなくてよい。
ステップS294、S295の処理のいずれかを実行した後には、特図プロセスフラグをクリアして、その値を“0”に初期化してから(ステップS296)、大当り終了処理を終了する。
次に、演出制御基板12における動作を説明する。演出制御基板12では、電源基板等から電源電圧の供給を受けると、演出制御用マイクロコンピュータ120が起動し、CPU131により図43のフローチャートに示すような演出制御メイン処理が実行される。図43に示す演出制御メイン処理を開始すると、CPU131は、まず、所定の初期化処理を実行して(ステップS401)、RAM133のクリアや各種初期値の設定、また演出制御基板12に搭載されたCTC(カウンタ/タイマ回路)のレジスタ設定等を行う。
その後、乱数更新処理が実行され(ステップS402)、演出制御に用いる各種の乱数値のうち、演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタによってカウントされる乱数値を示す数値データを、ソフトウェアにより更新する。続いて、タイマ割込みフラグがオンとなっているか否かの判定を行う(ステップS403)。タイマ割込みフラグは、例えばCTCのレジスタ設定に基づき、所定時間(例えば2ミリ秒)が経過するごとにオン状態にセットされる。
また、演出制御基板12の側では、所定時間が経過するごとに発生するタイマ割込みとは別に、主基板11から演出制御コマンドを受信するための割込みが発生する。この割込みは、例えば主基板11からの演出制御INT信号がオン状態となることにより発生する割込みである。演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みが発生すると、演出制御用マイクロコンピュータ120のCPU131は、自動的に割込み禁止に設定するが、自動的に割込み禁止状態にならないCPUを用いている場合には、割込み禁止命令(DI命令)を発行することが望ましい。演出制御用マイクロコンピュータ120のCPU131は、演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みに対応して、例えば所定のコマンド受信割込み処理を実行する。このコマンド受信割込み処理では、入出力ポート136に含まれる入力ポートのうちで、信号中継基板13を介して主基板11から送信された制御信号を受信する所定の入力ポートより、演出制御コマンドとなる制御信号を取り込む。このとき取り込まれた演出制御コマンドは、例えば演出制御バッファ設定部194に設けられた演出制御コマンド受信用バッファに格納する。一例として、演出制御コマンドが2バイト構成である場合には、1バイト目(MODE)と2バイト目(EXT)を順次に受信して演出制御コマンド受信用バッファに格納する。その後、CPU131は、割込み許可に設定してから、コマンド受信割込み処理を終了する。
ステップS403にてタイマ割込みフラグがオフであれば(ステップS403;No)、ステップS402の処理に戻る。他方、ステップS403にてタイマ割込みフラグがオンである場合には(ステップS403;Yes)、タイマ割込みフラグをクリアしてオフ状態にするとともに(ステップS404)、コマンド解析処理を実行する(ステップS405)。ステップS405にて実行されるコマンド解析処理では、例えば主基板11から伝送されて演出制御コマンド受信用バッファに格納されている各種の演出制御コマンドを読み出した後に、その読み出された演出制御コマンドに対応した設定や制御などが行われる。
ステップS405にてコマンド解析処理を実行した後には、演出制御プロセス処理を実行する(ステップS406)。この演出制御プロセス処理では、例えば画像表示装置5の表示領域における演出画像の表示動作、スピーカ8L、8Rからの音声出力動作、遊技効果ランプ9や装飾用LEDにおける点灯動作といった、演出用の電気部品を用いた演出動作の制御内容について、主基板11から伝送された演出制御コマンド等に応じた判定や決定、設定などが行われる。
図44は、図43のステップS406にて実行される演出制御プロセス処理の一例を示すフローチャートである。この演出制御プロセス処理において、演出制御用マイクロコンピュータ120のCPU131は、例えば演出制御フラグ設定部191に設けられた演出プロセスフラグの値に応じて、以下のようなステップS160〜S165の処理のいずれかを選択して実行する。
ステップS160の変動開始待ち処理は、演出プロセスフラグの値が“0”のときに実行される処理である。この変動開始待ち処理には、主基板11から伝送される変動パターン指定コマンドを受信したか否かに応じて、画像表示装置5の表示領域に設けられた「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示部5L、5C、5Rにおける飾り図柄の可変表示を開始するか否かの判定を行う処理などが含まれている。このとき、可変表示を開始する旨の判定がなされれば、演出プロセスフラグの値が“1”に更新される。
ステップS161の飾り図柄変動設定処理は、演出プロセスフラグの値が“1”のときに実行される処理である。この飾り図柄変動設定処理には、特別図柄表示装置4による特図ゲームの開始に対応して、飾り図柄の可変表示を含めた各種の演出動作を行うために、変動パターンや可変表示結果などに応じて、最終停止図柄となる確定飾り図柄や仮停止図柄、メイン滑りパターン、予告演出等を決定する処理などが含まれている。そして、飾り図柄変動設定処理では、これらの決定結果に基づいて、図柄変動制御パターンや変動中演出制御パターン等が設定される。こうした決定や設定などが行われた後には、演出プロセスフラグの値が“2”に更新される。
ステップS162の飾り図柄変動中処理は、演出プロセスフラグの値が“2”のときに実行される処理である。この飾り図柄変動中処理には、演出制御タイマ設定部192に設けられた演出制御プロセスタイマの値(演出制御プロセスタイマ値)に対応して、図柄変動制御パターンや変動中演出制御パターンなどから各種の制御データを読み出して、飾り図柄の可変表示中における各種の演出制御を行うための処理が含まれている。そして、例えば演出制御プロセスタイマ値が所定の可変表示終了値(例えば「0」)となったことなどに対応して、飾り図柄の可変表示結果となる最終停止図柄としての確定飾り図柄を完全停止表示させる。このように、演出制御プロセスタイマ値が可変表示終了値となったことに対応して確定飾り図柄を完全停止表示させるようにすれば、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンに対応する可変表示時間が経過したときに、主基板11からの演出制御コマンドによらなくても、演出制御基板12の側で自律的に確定飾り図柄を導出表示して可変表示結果を確定させることができる。確定飾り図柄を完全停止表示したときには、演出プロセスフラグの値が“3”に更新される。
ステップS163の飾り図柄変動終了時処理は、演出プロセスフラグの値が“3”のときに実行される処理である。この飾り図柄変動終了時処理には、主基板11から伝送される当り開始指定コマンドを受信したか否かを判定する処理が含まれている。このとき、当り開始指定コマンドを受信した旨の判定がなされれば、演出プロセスフラグの値が“4”に更新される。また、当り開始指定コマンドを受信せずに所定時間が経過したときには、可変表示結果が「ハズレ」であることに対応して、演出プロセスフラグの値が“0”に更新される。
ステップS164の大当り制御中演出処理は、演出プロセスフラグの値が“4”のときに実行される処理である。この大当り制御中演出処理には、例えば大当り遊技状態におけるラウンドの実行回数に対応した大当り演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく演出画像を画像表示装置5の表示領域に表示させることや、音制御部122に対する音声データの出力によりスピーカ8L、8Rから音声や効果音を出力させること、ランプ制御部123に対するランプデータの出力により遊技効果ランプ9や装飾用LEDを点灯/消灯/点滅させることといった、大当り遊技状態における各種の演出動作を制御する処理が含まれている。そして、例えば主基板11から伝送される当り終了指定コマンドを受信したことなどに対応して、演出プロセスフラグの値が“5”に更新される。
ステップS165のエンディング演出処理は、演出プロセスフラグの値が“5”のときに実行される処理である。このエンディング演出処理には、大当り遊技状態が終了することに対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく演出画像を画像表示装置5の表示領域に表示させることや、音制御部122に対する音声データの出力によりスピーカ8L、8Rから音声や効果音を出力させること、ランプ制御部123に対するランプデータの出力により遊技効果ランプ9や装飾用LEDを点灯/消灯/点滅させることといった、大当り遊技状態の終了に対応した各種の演出動作を制御する処理が含まれている。そして、エンディング演出処理が終了するときには、演出プロセスフラグの値が“0”に更新される。
図45は、図44のステップS161にて実行される飾り図柄変動設定処理の一例を示すフローチャートである。この飾り図柄変動設定処理において、CPU131は、まず、最終停止図柄決定処理を実行する(ステップS501)。最終停止図柄決定処理は、飾り図柄の可変表示において最終的に導出表示される最終停止図柄となる確定飾り図柄を決定するための処理である。図46は、ステップS501にて実行される最終停止図柄決定処理の一例を示すフローチャートである。
図46に示す最終停止図柄決定処理において、CPU131は、まず、可変表示結果が「ハズレ」であるか否かを判定する(ステップS601)。例えば、ステップS601の処理では、可変表示結果通知コマンドのEXTデータである可変表示結果指定データを読み取ることなどにより、可変表示結果が「ハズレ」であるか否かを判定すればよい。このとき、可変表示結果が「ハズレ」であれば(ステップS601;Yes)、例えば変動パターン指定コマンドのEXTデータである変動パターン指定データを読み取ることなどにより、指定された変動パターンが飾り図柄の可変表示態様を「非リーチ」とする場合に対応した非リーチハズレ変動パターンであるか否かを判定する(ステップS602)。
ステップS602にて非リーチハズレ変動パターンであると判定された場合には(ステップS602;Yes)、非リーチ組合せを構成する最終停止図柄となる確定飾り図柄の組合せを決定する。このときには、まず、「左」の飾り図柄表示部5Lにて導出表示される確定飾り図柄となる左最終停止図柄を決定する(ステップS603)。ステップS603の処理では、例えば図23(A)に示す最終停止図柄決定テーブル250Aを、使用テーブルとして選択してセットする。続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR1−1を示す数値データに基づき、最終停止図柄決定テーブル250Aを参照することにより、左最終停止図柄FZ1−1となる飾り図柄を決定する。ステップS603にて左最終停止図柄を決定した後には、「右」の飾り図柄表示部5Rにて導出表示される確定飾り図柄となる右最終停止図柄を決定する(ステップS604)。ステップS604の処理では、例えば図23(B)に示す最終停止図柄決定テーブル250Bを、使用テーブルとして選択してセットする。続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、第2最終停止図柄決定用の乱数値SR1−2を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR1−2を示す数値データに基づき、最終停止図柄決定テーブル250Bを参照することにより、右最終停止図柄FZ1−2となる飾り図柄を決定する。ステップS604にて右最終停止図柄を決定した後には、左右出目タイプDC1−1を特定する(ステップS605)。ステップS605の処理では、図24に示す左右出目判定テーブル251を、使用テーブルとして選択してセットする。そして、ステップS603にて決定した左最終停止図柄と、ステップS604にて決定した右最終停止図柄との組合せに基づき、左右出目判定テーブル251を参照することにより、左右出目タイプDC1−1が複数種類のいずれとなるかを判定する。これにより、左右出目タイプDC1−1がLR0〜LR26のいずれに該当するかを特定することができる。その後、「中」の飾り図柄表示部5Cにて導出表示される確定飾り図柄となる中最終停止図柄を決定してから(ステップS606)、最終停止図柄決定処理を終了する。ステップS606の処理では、例えば図23(C)に示す最終停止図柄決定テーブル250Cを、使用テーブルとして選択してセットする。続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、第3最終停止図柄決定用の乱数値SR1−3を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR1−3を示す数値データや、ステップS605にて特定した左右出目タイプDC1−1に基づき、最終停止図柄決定テーブル250Cを参照することにより、中最終停止図柄FZ1−3となる飾り図柄を決定する。
ステップS602にて非リーチハズレ変動パターンではないと判定された場合には(ステップS602;No)、リーチハズレ組合せを構成する最終停止図柄となる確定飾り図柄の組合せを決定する。このときには、まず、「左」の飾り図柄表示部5Lにて導出表示される確定飾り図柄となる左最終停止図柄と、「右」の飾り図柄表示部5Rにて導出表示される確定飾り図柄となる右最終停止図柄とを、決定する(ステップS607)。一例として、ステップS607の処理では、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンが、変動パターンPC3−1及び変動パターンPC3−2のいずれかであるか、その他の変動パターンであるかを判定する。このとき、変動パターンPC3−1及び変動パターンPC3−2とは異なる変動パターンである場合には、例えば図23(A)に示す最終停止図柄決定テーブル250Aを、使用テーブルとして選択してセットする。続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR1−1を示す数値データに基づき、最終停止図柄決定テーブル250Aを参照することにより、左最終停止図柄FZ1−1となる飾り図柄を決定する。また、左最終停止図柄FZ1−1と図柄番号が同一の飾り図柄を、右最終停止図柄FZ1−2に決定する。変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンが変動パターンPC3−2である場合には、左最終停止図柄と、右最終停止図柄を、図柄番号が「9」である飾り図柄に決定する。これにより、変動パターンPC3−2による飾り図柄の可変表示では、「左」及び「右」の飾り図柄表示部5L、5Rにて図柄番号「9」の飾り図柄が導出表示されて、飾り図柄がリーチ表示状態で導出表示されることになる。変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンが変動パターンPC3−1である場合には、左最終停止図柄を、図柄番号が「9」である飾り図柄に決定する。加えて、左最終停止図柄の図柄番号「9」よりも1小さい図柄番号「8」の飾り図柄を、右最終停止図柄に決定する。これにより、変動パターンPC3−1による飾り図柄の可変表示では、「右」の飾り図柄表示部5Rにて導出表示される右最終停止図柄が、「左」の飾り図柄表示部5Lにて導出表示される左最終停止図柄より1コマ前となることにより、「−1コマハズレ」となるリーチハズレ組合せの確定飾り図柄が導出表示されることになる。なお、この実施の形態では、図8に示すように、変動パターンPC3−1が「−1コマハズレ」に対応したものとなっているが、これと異なる任意のコマ数だけずれてリーチハズレ組合せとなるものであってもよい。例えば、変動パターンPC3−1が「+1コマハズレ」に対応したものである場合には、図柄番号「1」の飾り図柄を右最終停止図柄に決定すればよい。これにより、変動パターンPC3−1による飾り図柄の可変表示では、「右」の飾り図柄表示部5Rにて導出表示される右最終停止図柄が、「左」の飾り図柄表示部5Lにて導出表示される左最終停止図柄より1コマ後となり、「+1コマハズレ」となるリーチハズレ組合せの確定飾り図柄が導出表示されることになる。
ステップS607にて左最終停止図柄と右最終停止図柄とを決定した後には、変動パターンに応じた中最終停止図柄を決定してから(ステップS608)、最終停止図柄決定処理を終了する。一例として、ステップS608の処理では、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンが、変動パターンPC3−1であるか、変動パターンPC3−1以外の変動パターンであるかを判定する。このとき、変動パターンPC3−1である場合には、中最終停止図柄を、図柄番号が「9」である飾り図柄に決定する。これにより、変動パターンPC3−1による飾り図柄の可変表示では、「左」及び「中」の飾り図柄表示部5L、5Cにて図柄番号「9」の飾り図柄が導出表示されて、飾り図柄がリーチ表示状態で導出表示されることになる。その一方で、変動パターンPC3−1とは異なる変動パターンである場合には、ステップS607にて決定された左最終停止図柄と右最終停止図柄の図柄番号に基づき、変動パターンに応じて中最終停止図柄となる飾り図柄の図柄番号を決定すればよい。例えば、変動パターンが「−1コマハズレ」に対応したものであれば、左最終停止図柄と右最終停止図柄の図柄番号よりも1小さい図柄番号(左最終停止図柄と右最終停止図柄の図柄番号が「1」である場合には、図柄番号「9」)の飾り図柄を、中最終停止図柄に決定する。また、変動パターンが「+1コマハズレ」に対応したものであれば、左最終停止図柄と右最終停止図柄の図柄番号よりも1大きい図柄番号の飾り図柄を、中最終停止図柄に決定する。なお、この実施の形態では、図8に示すように、変動パターンPC3−2が「−1コマハズレ」に対応したものとなっているが、これと異なる任意のコマ数だけずれてリーチハズレ組合せとなるものであってもよい。例えば、変動パターンPC3−2が「+1コマハズレ」に対応したものである場合には、図柄番号「1」の飾り図柄を中最終停止図柄に決定すればよい。これにより、変動パターンPC3−2による飾り図柄の可変表示では、「中」の飾り図柄表示部5Cにて導出表示される中最終停止図柄が、「左」及び「右」の飾り図柄表示部5L、5Rにて導出表示される左最終停止図柄及び右最終停止図柄より1コマ後となり、「+1コマハズレ」となるリーチハズレ組合せの確定飾り図柄が導出表示されることになる。
ステップS601にて可変表示結果が「ハズレ」ではなく「大当り」であると判定された場合には(ステップS601;No)、例えば可変表示結果指定データを読み取ることなどにより、大当り種別が「突確」であるか否かを判定する(ステップS609)。このとき、大当り種別が「突確」であれば(ステップS609;Yes)、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンが、変動パターンPD1−1及び変動パターンPD1−2のいずれかであるか、その他の変動パターンであるかを判定する(ステップS610)。ここで、図9に示すように、変動パターンPD1−1や変動パターンPD1−2は、「非リーチハズレ」の指定に従い、飾り図柄の可変表示結果となる確定飾り図柄が非リーチ組合せを構成する。そのため、変動パターンPD1−1及び変動パターンPD1−2のいずれかである場合には(ステップS610;Yes)、ステップS608の処理に進むことにより、非リーチ組合せを構成する最終停止図柄となる確定飾り図柄の組合せを決定する。
ステップS610にて変動パターンPD1−1及び変動パターンPD1−2とは異なる変動パターンであると判定された場合には(ステップS610;No)、その変動パターンが変動パターンPD2−1及び変動パターンPD2−2のいずれかであるか、その他の変動パターン(変動パターンPD3−1〜変動パターンPD3−4のいずれか)であるかを判定する(ステップS611)。ここで、図9に示すように、変動パターンPD2−1や変動パターンPD2−2は、「リーチハズレ」の指定に従い、飾り図柄の可変表示結果となる確定飾り図柄がリーチハズレ組合せを構成する。そのため、変動パターンPD2−1及び変動パターンPD2−2のいずれかである場合には(ステップS611;Yes)、ステップS607の処理に進むことにより、リーチハズレ組合せを構成する最終停止図柄となる確定飾り図柄の組合せを決定する。なお、変動パターンPD2−1及び変動パターンPD2−2のいずれかである場合には、「−1コマハズレ」とするか「+1コマハズレ」とするかが、予め定められていてもよいし、所定の乱数値を用いた抽選処理を実行することなどにより、いずれとするかを決定するようにしてもよい。
ステップS611にて変動パターンPD3−1〜変動パターンPD3−4のいずれかであることにより、変動パターンPD2−1及び変動パターンPD2−2とは異なる変動パターンであると判定された場合には(ステップS611;No)、突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかを構成する最終停止図柄となる確定飾り図柄の組合せを決定してから(ステップS612)、最終停止図柄決定処理を終了する。これにより、図9に示すように、変動パターンPD3−1〜変動パターンPD3−4はいずれも、「突確チャンス目」の指定に従い、飾り図柄の可変表示結果となる確定飾り図柄が突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかを構成することになる。例えば、ステップS612の処理では、図26(C)に示す最終停止図柄決定テーブル252Cを、使用テーブルとして選択してセットする。続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR1−1を示す数値データに基づき、最終停止図柄決定テーブル252Cを参照することにより、突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかとなる左中右最終停止図柄FZ4−1、FZ4−2、FZ4−3の組合せを、確定飾り図柄として決定する。
ステップS609にて大当り種別が「通常」または「確変」であることにより、大当り種別が「突確」ではないと判定された場合には(ステップS609;No)、変動パターン指定コマンドにより変動パターンPC4−1及び変動パターンPC4−2、変動パターンPC5−1及び変動パターンPC5−2のいずれかが指定されたか否かを判定する(ステップS613)。このとき、変動パターンPC4−1及び変動パターンPC4−2、変動パターンPC5−1及び変動パターンPC5−2のいずれかが指定されていれば(ステップS613;Yes)、「左」、「中」、「右」の飾り図柄可変表示部5L、5C、5Rにて並んで導出表示される最終停止図柄となる確定飾り図柄を、いずれも図柄番号が「9」である飾り図柄に決定してから(ステップS614)、最終停止図柄決定処理を終了する。これにより、変動パターンPC4−1及び変動パターンPC4−2、変動パターンPC5−1及び変動パターンPC5−2のいずれかである場合には、大当り組合せを構成する確定飾り図柄として、図柄番号が「9」の飾り図柄が、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rにて並んで導出表示されることになる。
ステップS613にて変動パターンPC4−1、変動パターンPC4−2、変動パターンPC5−1、変動パターンPC5−2とは異なる変動パターンであると判定された場合には(ステップS613;No)、大当り組合せを構成する確定飾り図柄として、図柄番号が「9」以外の飾り図柄を決定してから(ステップS615)、最終停止図柄決定処理を終了する。一例として、ステップS615の処理では、まず、可変表示結果指定データを読み取ることなどにより、大当り種別が「通常」と「確変」のいずれであるかを判定する。そして、大当り種別が「通常」である場合には、図26(A)に示す最終停止図柄決定テーブル252Aを、使用テーブルとして選択してセットする。続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR1−1を示す数値データに基づき、最終停止図柄決定テーブル252Aを参照することにより、通常大当り組合せのいずれかとなる左中右最終停止図柄FZ3−1、FZ3−2、FZ3−3の組合せを、確定飾り図柄として決定する。また、大当り種別が「確変」である場合には、大当り中昇格成功演出により確変状態となる昇格がある旨を報知するか否かを判定する。そして、大当り中昇格成功演出を実行する場合には、大当り種別が「通常」である場合と同様にして、通常大当り組合せのいずれかとなる左中右最終停止図柄FZ3−1、FZ3−2、FZ3−3の組合せを、確定飾り図柄として決定すればよい。これに対して、大当り中昇格成功演出を実行しない場合には、図26(B)に示す最終停止図柄決定テーブル252Bを、使用テーブルとして選択してセットする。続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR1−1を示す数値データに基づき、最終停止図柄決定テーブル252Bを参照することにより、確変大当り組合せのいずれかとなる左中右最終停止図柄FZ3−1、FZ3−2、FZ3−3の組合せを、確定飾り図柄として決定する。
図45に示すステップS501にて以上のような最終停止図柄決定処理を実行した後には、変動中演出決定処理を実行する(ステップS502)。変動中演出決定処理は、飾り図柄の可変表示中に実行される各種の演出動作の有無や、演出態様などを決定するための処理である。図47は、ステップS502にて実行される変動中演出決定処理の一例を示すフローチャートである。
図47に示す変動中演出決定処理において、CPU131は、まず、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンが、「擬似連1回」を実行可能な変動パターンであるか否かを判定する(ステップS631)。ここで、図8に示す変動パターンPA2−1、変動パターンPA2−2、変動パターンPA3−1、変動パターンPB3−1、変動パターンPC3−1、変動パターンPC3−2のいずれかが変動パターン指定コマンドにより指定されたときには、「擬似連1回」を実行可能であると判定される。また、図9に示す変動パターンPA2−5、変動パターンPA4−1、変動パターンPB4−1、変動パターンPB5−1、変動パターンPC4−1、変動パターンPC4−2、変動パターンPC5−1、変動パターンPC5−2、変動パターンPD1−1、変動パターンPD2−1、変動パターンPD3−1のいずれかが変動パターン指定コマンドにより指定されたときにも、「擬似連1回」を実行可能であると判定される。
ステップS631にて「擬似連1回」を実行可能な変動パターンであると判定された場合には(ステップS631;Yes)、図27に示す擬似連1回実行判定テーブル253を、使用テーブルとして選択してセットする(ステップS632)。そして、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから抽出した擬似連1回実行判定用の乱数値SR2を示す数値データに基づき、擬似連1回実行判定テーブル253を参照することにより、「擬似連あり」とするか否かを判定する(ステップS633)。また、ステップS631にて「擬似連1回」を実行可能な変動パターンではないと判定された場合には(ステップS631;No)、「擬似連1回」とは異なる「擬似連」の演出動作を実行する変動パターンであるか否かを判定する(ステップS633)。ここで、図8に示す変動パターンPA3−4、変動パターンPB3−4や、図9に示す変動パターンPA4−4、変動パターンPB4−4、変動パターンPB5−4、変動パターンPD3−3のように、「メイン指定演出」が「擬似連2回」である変動パターンのいずれかが変動パターン指定コマンドにより指定されたときには、「擬似連」の演出動作を実行すると判定される。また、図8に示す変動パターンPA3−5、変動パターンPB3−5や、図9に示す変動パターンPA4−5、変動パターンPB4−5、変動パターンPB5−5、変動パターンPD3−4のように、「メイン指定演出」が「擬似連3回」である変動パターンが変動パターン指定コマンドにより指定されたときにも、「擬似連」の演出動作を実行すると判定される。さらに、図8に示す変動パターンPB3−6や、図9に示す変動パターンPB4−6、変動パターンPB5−6のように、「メイン指定演出」が「擬似連4回」である変動パターンのいずれかが変動パターン指定コマンドにより指定されたときにも、「擬似連」の演出動作を実行すると判定される。
ステップS633、S634の処理のいずれかにて「擬似連」の演出動作を実行する「擬似連あり」と判定されたときには(ステップS633;Yes、または、ステップS634;Yes)、擬似連時仮停止図柄決定処理を実行する(ステップS635)。図48は、ステップS635にて実行される擬似連時仮停止図柄決定処理の一例を示すフローチャートである。
図48に示す擬似連時仮停止図柄決定処理において、CPU131は、まず、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンなどに対応した擬似連回数を、変数Mにセットする(ステップS651)。一例として、図47に示すステップS633にて「擬似連あり」と判定されたときには、「擬似連1回」に対応した擬似連回数「1」を、変数Mにセットする。その後、図29(A)に示すようなテーブル選択設定に従って、変数Mの値や変動パターンでの擬似連回数に応じた使用テーブルを選択してセットする(ステップS652)。続いて、擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれかとなる左中右仮停止図柄の組合せを、仮停止図柄として決定する(ステップS653)。一例として、ステップS653の処理では、演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどによって更新されている第1〜第4擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR3−1〜SR3−4を示す数値データのうちから、ステップS652にて選択した使用テーブルに応じた乱数値を示す数値データを抽出する。すなわち、ステップS652にて図28に示す仮停止TG1−1及び仮停止TG1−2のいずれかが使用テーブルに選択された場合には、第1擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR3−1を示す数値データを抽出する。これに対して、仮停止TG2が使用テーブルに選択された場合には、第2擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR3−2を示す数値データを抽出する。仮停止TG3が使用テーブルに選択された場合には、第3擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR3−3を示す数値データを抽出する。仮停止TG4が使用テーブルに選択された場合には、第4擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR3−4を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値を示す数値データに基づき、ステップS652にて選択した使用テーブルを参照することにより、擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれかとなる左中右仮停止図柄の組合せを、仮停止図柄として決定する。
この後、変数Mの値が「1」であるか否かを判定する(ステップS654)。このとき、変数Mの値が「1」であれば(ステップS654;Yes)、擬似連時仮停止図柄決定処理を終了する。これに対して、変数Mの値が「1」以外の値であれば(ステップS654;No)、変数Mの値を1減算するように更新した後(ステップS655)、ステップS652の処理に戻る。
ステップS633、S634の処理のいずれかにて「擬似連」の演出動作を実行しない「擬似連なし」と判定されたときや(ステップS633;No、または、ステップS634;No)、ステップS635にて擬似連時仮停止図柄決定処理を実行した後には、「メイン滑り」の演出動作を実行する「メイン滑りあり」であるか否かを判定する(ステップS636)。ここで、図8及び図9に示す変動パターンのうちで、「メイン指定演出」が「メイン滑り」である変動パターンが変動パターン指定コマンドにより指定されたときには、「メイン滑り」の演出動作を実行すると判定される。そして、「メイン滑り」の演出動作を実行しない「メイン滑りなし」と判定されたときには(ステップS636;No)、図30に示すサブ滑り実行判定テーブル255を使用テーブルとして選択してセットする(ステップS637)。続いて、「サブ滑り」の演出動作を実行する「サブ滑りあり」とするか否かを判定する(ステップS638)。一例として、ステップS638の処理では、演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどによって更新されているサブ滑り実行判定用の乱数値SR4を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR4を示す数値データに基づき、サブ滑り実行判定テーブル255を参照することにより、「サブ滑りなし」とするか「サブ滑りあり」とするかを判定する。このように、ステップS638の処理では、ステップS636にて「メイン滑りなし」と判定されたときに、「サブ滑りあり」とするか否かを判定する。これにより、「メイン滑り」の演出動作が実行されないときに限り、「サブ滑り」の演出動作を実行することができ、「メイン滑り」の演出動作と、「サブ滑り」の演出動作が競合してしまう不都合を防止することができる。
ステップS636にて「メイン滑り」の演出動作を実行する「メイン滑りあり」と判定されたときには(ステップS636;Yes)、図31に示すメイン滑りパターン決定テーブル256を使用テーブルとして選択してセットする(ステップS639)。続いて、メイン滑りパターンを複数種類のいずれかに決定する(ステップS640)。一例として、ステップS640の処理では、演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどによって更新されているメイン滑りパターン決定用の乱数値SR5を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR5を示す数値データに基づき、メイン滑りパターン決定テーブル256を参照することにより、メイン滑りパターンMS1−1〜メイン滑りパターンMS1−3及びメイン滑りパターンMS2−1のいずれかに決定する。
ステップS638にて「サブ滑りあり」と判定されたときや(ステップS638;Yes)、ステップS640にてメイン滑りパターンを決定した後には、滑り前仮停止図柄決定処理を実行する(ステップS641)。図49は、ステップS641にて実行される滑り前仮停止図柄決定処理の一例を示すフローチャートである。
図49に示す滑り前仮停止図柄決定処理において、CPU131は、まず、「サブ滑り」の演出動作が実行されるか否かを判定する(ステップS671)。このとき、「サブ滑り」の演出動作が実行されるのであれば(ステップS671;Yes)、その演出動作(滑り演出)により一旦仮停止表示した飾り図柄を変更するタイミングを決定する(ステップS672)。例えば、「擬似連」の演出動作が実行される場合には、何回目の変動(擬似連変動)が実行されるときに滑り演出を実行するかが、決定されればよい。続いて、「サブ滑り」の演出動作を実行した後に導出表示される滑り後停止図柄を特定する(ステップS673)。一例として、「擬似連」の演出動作が実行されない場合や、「擬似連」の演出動作が実行される場合でも最後の擬似連変動が実行された後に滑り演出が実行されるときなどには、「右」の飾り図柄表示部5Rにおける確定飾り図柄となる右最終停止図柄が、滑り後停止図柄として特定されればよい。また、「擬似連」の演出動作が実行される場合に最後の擬似連変動が実行されるより前に滑り演出が実行されるときには、その滑り演出の実行後に「右」の飾り図柄表示部5Rにて仮停止表示される右仮停止図柄が、滑り後停止図柄として特定されればよい。
ステップS673の処理を実行した後には、飾り図柄の可変表示態様が「非リーチ」であるか「リーチ」(可変表示結果が「大当り」となる場合を含む)であるかに応じて、図32に示す仮停止TS1と仮停止TS2のテーブルのいずれかを、使用テーブルとして選択してセットする(ステップS674)。すなわち、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンが非リーチハズレ変動パターンであるときには、仮停止TS1のテーブルを使用テーブルとして選択してセットする。これに対して、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンがリーチハズレ変動パターンや大当り変動パターンであるときには、仮停止TS2のテーブルを使用テーブルとして選択してセットする。
ステップS671にて「サブ滑り」の演出動作が実行されないと判定した場合には(ステップS671;No)、「メイン滑り」の演出動作が実行されるとして、最終停止図柄となる確定飾り図柄を特定する(ステップS675)。ここで、図8及び図9に示すように、「メイン指定演出」が「メイン滑り」であるときには、「擬似連」の演出動作が実行されない。したがって、「メイン滑り」の演出動作を実行した後に導出表示される滑り後停止図柄は、最終停止図柄となる確定飾り図柄に含まれることになる。そのため、ステップS675の処理では、最終停止図柄となる確定飾り図柄を特定することにより、「メイン滑り」の演出動作を実行した後に導出表示される滑り後停止図柄を特定することができる。ステップS675の処理に続いて、図47に示すステップS640にてメイン滑りパターンMS1−1に決定されたか否かを判定する(ステップS676)。このとき、メイン滑りパターンMS1−1に決定されていれば(ステップS676;Yes)、飾り図柄の可変表示態様が「非リーチ」であるか「リーチ」(可変表示結果が「大当り」となる場合を含む)となるかを判定する(ステップS677)。例えば、ステップS677の処理では、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンが非リーチハズレ変動パターンであるか、リーチハズレ変動パターンや大当り変動パターンであるかを判定することにより、「非リーチ」であるか「リーチ」であるかを判定すればよい。
ステップS677にて「非リーチ」であると判定されたときには(ステップS677;非リーチ)、図32に示す仮停止TM1−1のテーブルを使用テーブルとして選択してセットする(ステップS678)。これに対して、「リーチ」であると判定されたときには(ステップS677;リーチ)、図32に示す仮停止TM1−2のテーブルを使用テーブルとして選択してセットする(ステップS679)。ステップS674、S678、S679にて使用テーブルを選択した後には、滑り演出の実行時に「右」の飾り図柄表示部5Rにて一旦仮停止表示される右仮停止図柄を決定する(ステップS680)。例えば、ステップS674にて仮停止TS1のテーブルが選択された場合には、演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどにより更新されている第1滑り時仮停止図柄決定用の乱数値SR6−1を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR6−1やステップS673にて特定した停止図柄に基づき、仮停止TS1のテーブルを参照することにより、「サブ滑り」の演出動作における右仮停止図柄LZ1を決定する。ステップS674にて仮停止TS2のテーブルが選択された場合には、演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどにより更新されている第2滑り時仮停止図柄決定用の乱数値SR6−2を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR6−2やステップS673にて特定した停止図柄に基づき、仮停止TS2のテーブルを参照することにより、「サブ滑り」の演出動作における右仮停止図柄LZ1を決定する。また、ステップS678にて仮停止TM1−1のテーブルが選択された場合には、演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどにより更新されている第3滑り時仮停止図柄決定用の乱数値SR6−3を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR6−3やステップS675にて特定した停止図柄に基づき、仮停止TM1−1のテーブルを参照して、メイン滑りパターンMS1−1による「メイン滑り」の演出動作における右仮停止図柄LZ2を決定する。ステップS679にて仮停止TM1−2のテーブルが選択された場合には、演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどにより更新されている第4滑り時仮停止図柄決定用の乱数値SR6−4を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR6−4やステップS675にて特定した停止図柄に基づき、仮停止TM1−2のテーブルを参照して、メイン滑りパターンMS1−1による「メイン滑り」の演出動作における右仮停止図柄LZ2を決定する。
ステップS676にてメイン滑りパターンMS1−1以外に決定されている場合には(ステップS676;No)、メイン滑りパターンMS1−2及びメイン滑りパターンMS1−3のいずれかであるか、その他のメイン滑りパターン(メイン滑りパターンMS2−1)であるかを判定する(ステップS681)。このとき、メイン滑りパターンMS1−2及びメイン滑りパターンMS1−3のいずれかであれば(ステップS681;Yes)、図33に示す仮停止TM1−3のテーブルを使用テーブルとして選択してセットする(ステップS682)。続いて、滑り演出の実行時に「左」の飾り図柄表示部5Lにて一旦仮停止表示される左仮停止図柄を決定する(ステップS683)。例えば、ステップS683の処理では、演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから第5滑り時仮停止図柄決定用の乱数値SR6−5を示す数値データを抽出し、ステップS682にて選択した仮停止TM1−3のテーブルを参照して、メイン滑りパターンMS1−2やメイン滑りパターンMS1−3による「メイン滑り」の演出動作における左仮停止図柄LZ3−1を決定する。
ステップS683にて左仮停止図柄を決定した後には、図33に示す仮停止TM1−4のテーブルを使用テーブルとして選択してセットする(ステップS684)。続いて、滑り演出の実行時に「右」の飾り図柄表示部5Rにて一旦仮停止表示される右仮停止図柄を決定する(ステップS685)。例えば、ステップS685の処理では、演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから第6滑り時仮停止図柄決定用の乱数値SR6−6を示す数値データを抽出し、ステップS684にて選択した仮停止TM1−4のテーブルを参照して、メイン滑りパターンMS1−2やメイン滑りパターンMS1−3による「メイン滑り」の演出動作における右仮停止図柄LZ3−2を決定する。その後、メイン滑りパターンMS1−3であるか否かを判定する(ステップS686)。このとき、メイン滑りパターンMS1−2であることにより、メイン滑りパターンMS1−3ではないと判定された場合には(ステップS686;No)、滑り時仮停止図柄決定処理を終了する。
ステップS686にてメイン滑りパターンMS1−3であると判定された場合には(ステップS686;Yes)、ステップS683にて決定した左仮停止図柄と、ステップS685にて決定した右仮停止図柄との組合せによる、左右出目タイプを特定する(ステップS687)。例えば、ステップS687では、左仮停止図柄と右仮停止図柄との組合せに基づき、図24に示す左右出目判定テーブル251を参照して、左右出目タイプDC1−1がLR0〜LR26のいずれに該当するかを特定する。続いて、図23(C)に示す最終停止図柄決定テーブル250Cを使用テーブルとして選択してセットする(ステップS688)。そして、滑り演出の実行時に「中」の飾り図柄表示部5Cにて一旦仮停止表示される中仮停止図柄を決定してから(ステップS689)、滑り時仮停止図柄決定処理を終了する。例えば、ステップS689の処理では、演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、第3最終停止図柄決定用の乱数値SR1−3を示す数値データを抽出し、ステップS688にて選択した最終停止図柄決定テーブル250Cを参照して、メイン滑りパターンMS1−3による「メイン滑り」の演出動作における中仮停止図柄を決定する。こうして、ステップS689の処理では、最終停止図柄となる確定飾り図柄を決定するために参照される最終停止図柄決定テーブル250Cを用いて、メイン滑りパターンMS1−3による「メイン滑り」の演出動作における中仮停止図柄を決定することができる。
ステップS681にてメイン滑りパターンMS2−1であることにより、メイン滑りパターンMS1−2及びメイン滑りパターンMS1−3のいずれでもないと判定された場合には(ステップS681;No)、図33に示す仮停止TM2−1のテーブルを使用テーブルとして選択してセットする(ステップS690)。続いて、滑り演出の実行時に「左」の飾り図柄表示部5Lにて一旦仮停止表示される左仮停止図柄を決定する(ステップS691)。例えば、ステップS691の処理では、演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから第7滑り時仮停止図柄決定用の乱数値SR6−7を示す数値データを抽出し、ステップS690にて選択した仮停止TM2−1のテーブルを参照して、メイン滑りパターンMS2−1による「メイン滑り」の演出動作における左仮停止図柄LZ3−1を決定する。
ステップS691にて左仮停止図柄を決定した後には、図33に示す仮停止TM2−2のテーブルを使用テーブルとして選択してセットする(ステップS692)。続いて、滑り演出の実行時に「右」の飾り図柄表示部5Rにて一旦仮停止表示される右仮停止図柄を決定する(ステップS693)。例えば、ステップS693の処理では、演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから第8滑り時仮停止図柄決定用の乱数値SR6−8を示す数値データを抽出し、ステップS692にて選択した仮停止TM2−2のテーブルを参照して、メイン滑りパターンMS2−1による「メイン滑り」の演出動作における右仮停止図柄を決定する。その後、図柄番号が「9」である飾り図柄を、滑り演出の実行時に「中」の飾り図柄表示部5Cにて一旦仮停止表示される中仮停止図柄に決定してから(ステップS694)、滑り時仮停止図柄決定処理を終了する。こうして、ステップS694の処理では図柄番号が「9」である飾り図柄を中仮停止図柄に決定することにより、メイン滑りパターンMS2−1による「メイン滑り」の演出動作では、「中」の飾り図柄表示部5Cにて図柄番号が「9」の飾り図柄が一旦仮停止表示されてから、停止表示される飾り図柄の変更が行われることになる。
図47に示すステップS638にて「サブ滑りなし」であることにより、「サブ滑りあり」ではないと判定されたときや(ステップS638;No)、ステップS641にて滑り前仮停止図柄決定処理を実行した後には、予告演出となる演出動作の有無や、予告演出を実行する場合における予告パターンを決定する(ステップS642)。例えば、ステップS642の処理では、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンにおける「メイン指定演出」が「メイン予告」であるか否かを判定する。このとき、「メイン指定演出」が「メイン予告」であれば、「メイン予告」の演出動作を実行するために予め用意された複数種類のメイン予告パターンのうちから、いずれかを使用パターンとして選択すればよい。より具体的には、演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどからメイン予告パターン決定用の乱数値となる数値データを抽出し、予め用意されたメイン予告パターン決定テーブルを参照することにより、メイン予告パターンを複数種類のいずれかに決定すればよい。また、ステップS642の処理では、「サブ予告」の演出動作を実行するか否かの判定を行う。例えば、演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどからサブ予告実行判定用の乱数値となる数値データを抽出し、予め用意されたサブ予告実行判定テーブルを参照することにより、「サブ予告」の演出動作を実行するか否かを決定すればよい。そして、「サブ予告」の演出動作を実行する場合には、「サブ予告」の演出動作を実行するために予め用意された複数種類のサブ予告パターンのうちから、いずれかを使用パターンとして選択すればよい。より具体的には、演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどからサブ予告パターン決定用の乱数値となる数値データを抽出し、予めよういされたサブ予告パターン決定テーブルを参照することにより、サブ予告パターンを複数種類のいずれかに決定すればよい。
ステップS642の処理を実行した後には、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンが、変動パターンPC3−2、変動パターンPC4−2、変動パターンPC5−2のいずれかであるか、その他の変動パターンであるかを判定する(ステップS643)。このとき、変動パターンPC3−2、変動パターンPC4−2、変動パターンPC5−2以外の変動パターンであれば(ステップS643;No)、変動中演出決定処理を終了する。図8及び図9に示すように、変動パターンPC3−2、変動パターンPC4−2、変動パターンPC5−2では、特別導出順序で飾り図柄の導出表示を行い、「左」及び「右」の飾り図柄表示部5L、5Cに図柄番号が「9」である飾り図柄が並んで導出表示されることにより、飾り図柄がリーチ表示状態で導出表示される。したがって、飾り図柄がリーチ表示状態で導出表示される以前に、「中」の飾り図柄表示部5Cにて飾り図柄を一旦仮停止表示する必要がある。そこで、変動パターンPC3−2、変動パターンPC4−2、変動パターンPC5−2のいずれかである場合には(ステップS643;Yes)、飾り図柄がリーチ表示状態で導出表示される以前に「中」の飾り図柄表示部5Cにて一旦仮停止表示される中仮停止図柄を決定してから(ステップS644)、変動中演出決定処理を終了する。例えば、ステップS644の処理では、図23(A)に示す最終停止図柄決定テーブル250Aを使用テーブルとして選択してセットする。続いて、演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1を示す数値データを抽出し、最終停止図柄決定テーブル250Aを参照して決定された左最終停止図柄FZ1−1を、中仮停止図柄として用いるようにすればよい。こうして、最終停止図柄となる確定飾り図柄を決定するために参照される最終停止図柄決定テーブル250Aを用いて、中仮停止図柄を決定することができる。
図45に示すステップS502にて以上のような変動中演出決定処理を実行した後には、複数種類の演出制御パターンのうちで、いずれかを使用パターンとして選択して設定する(ステップS503)。例えば、ステップS503の処理では、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンや、図47に示すステップS633における「擬似連1回」の演出動作を実行するか否かの判定結果、ステップS638における「サブ滑り」の演出動作を実行するか否かの判定結果などに応じて、図34(A)に示す図柄変動制御パターンテーブル261に格納されている複数種類の図柄変動制御パターンのいずれかを選択し、使用テーブルとして設定する。また、ステップS503の処理では、「メイン予告」や「サブ予告」の演出動作を実行するか否かの判定結果や、実行する場合におけるメイン予告パターンやサブ予告パターンなどに応じて、図34(A)に示す変動中演出制御パターンテーブル262に格納されている複数種類の変動中演出制御パターンのいずれかを選択し、使用テーブルとして設定する。
続いて、例えばステップS503にてセットした図柄変動制御パターンに示される演出制御プロセスタイマ設定値に対応して、演出制御タイマ設定部192に設けられた演出制御プロセスタイマの初期値を設定する(ステップS504)。そして、例えば図柄変動制御パターンに含まれる表示制御データに対応した表示制御指令を表示制御部121に供給することなどにより、画像表示装置5の表示領域に設けられた「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rの全部にて飾り図柄の可変表示を開始させるといった、画像表示装置5における各種図柄の変動を開始させるための設定を行う(ステップS505)。その後、演出プロセスフラグの値を飾り図柄変動中処理に対応した値である“2”に更新してから(ステップS506)、飾り図柄変動設定処理を終了する。
図50は、図44に示すステップS162にて実行される飾り図柄変動中処理の一例を示すフローチャートである。この飾り図柄変動中処理において、CPU131は、まず、演出制御プロセスタイマ値を、例えば1減算するなどして更新する(ステップS511)。このときには、更新後の演出制御プロセスタイマ値を図柄変動制御パターンや変動中演出制御パターンにて示される各種のタイマ判定値と比較することなどにより、いずれかのタイマ判定値と合致したか否かの判定を行う(ステップS512)。そして、いずれのタイマ判定値とも合致しなければ(ステップS512;No)、飾り図柄変動中処理を終了する。
ステップS512にてタイマ判定値と合致した場合には(ステップS512;Yes)、そのタイマ判定値と対応付けて図柄変動制御パターンや変動中演出制御パターンに格納された各種制御データ(表示制御データ、音声制御データ、ランプ制御データなど)を読み出す(ステップS513)。ここで、ステップS512の処理で図柄変動制御パターンや変動中演出制御パターンにて示される複数のタイマ判定値が演出制御プロセスタイマ値と合致した場合には、合致した各々のタイマ判定値と対応付けて格納されている複数の制御データを、ステップS513にて読み出すようにすればよい。そして、ステップS513にて読み出された制御データが終了コードとして予め定められた制御データであるか否かの判定を行う(ステップS514)。このとき、終了コードであると判定されれば(ステップS514;Yes)、例えば所定のタイマ初期値を演出制御プロセスタイマに設定することなどにより、当り開始指定コマンド受信待ち時間の設定を行う(ステップS515)。そして、演出プロセスフラグの値を飾り図柄変動終了時処理に対応した値である“3”に更新してから(ステップS516)、飾り図柄変動中処理を終了する。ステップS514にて終了コードではないと判定された場合には(ステップS514;No)、ステップS513にて読み出された制御データに応じた指令や設定を行うための演出制御指令処理を実行してから(ステップS517)、飾り図柄変動中処理を終了する。
図51は、図50のステップS517にて実行される演出制御指令処理の一例を示すフローチャートである。この演出制御指令処理において、CPU131は、まず、図50に示すステップS513にて読み出された制御データの種類を、表示制御データ、音声制御データ、ランプ制御データのうちから特定する(ステップS701)。そして、ステップS701にて特定された制御データの種類は音声制御データであるか否かを判定する(ステップS702)。このとき、音声制御データであると判定された場合には(ステップS702;Yes)、読み出した音声制御データに従って作成した音声データを、入出力ポート136から音制御部122に対して伝送させる(ステップS703)。ステップS702にて音声制御データではないと判定された場合や(ステップS702;No)、ステップS703の処理を実行した後には、ステップS701にて特定された制御データの種類はランプ制御データであるか否かを判定する(ステップS704)。
ステップS704にてランプ制御データであると判定された場合には(ステップS704;Yes)、読み出したランプ制御データに従って作成したランプデータを、入出力ポート136からランプ制御部123に対して伝送させる(ステップS705)。ステップS704にてランプ制御データではないと判定された場合や(ステップS704;No)、ステップS705の処理を実行した後には、ステップS701にて特定された制御データの種類は表示制御データであるか否かを判定する(ステップS706)。このとき、表示制御データではないと判定された場合には(ステップS706;No)、演出制御指令処理を終了する。ステップS706にて表示制御データであると判定された場合には、表示制御指令処理を実行してから(ステップS707)、演出制御指令処理を終了する。
図52は、図51のステップS707にて実行される表示制御指令処理の一例を示すフローチャートである。この表示制御指令処理において、CPU131は、まず、例えば演出制御プロセスタイマ値に対応して図柄変動制御パターンや変動中演出制御パターンに含まれる表示制御パターンから読み出した表示制御データなどから、スプライト画像の更新タイミングとなったか否かを判定する(ステップS721)。このとき、スプライト画像の更新タイミングであれば(ステップS721;Yes)、スプライト画像を更新するための設定を行う(ステップS722)。例えば、ステップS722の処理では、画像データメモリ142における画像データの読出位置(読出アドレス)や、VRAM143における画像データの書込位置(書込アドレス)、画像データのデータ量などを特定する。続いて、特定内容に応じた表示制御指令を作成し、入出力ポート136から表示制御部121のVDP141に対して伝送させる。
ステップS721にてスプライト画像の更新タイミングではない場合や(ステップS721;No)、ステップS722の処理を実行した後には、画像表示装置5の表示領域にて動画像の再生表示を開始するか否かを判定する(ステップS723)。このときには、例えば演出制御プロセスタイマ値に対応して図柄変動制御パターンに含まれる表示制御パターンから読み出した表示制御データを参照することなどにより、動画像の再生表示を開始するか否かが判定されればよい。ステップS723にて動画像の再生表示を開始すると判定した場合には(ステップS723;Yes)、動画像の再生表示を開始するための設定を行う(ステップS724)。例えば、ステップS724の処理では、表示制御パターンから読み出した表示制御データに従って動画像の再生表示開始を指示する表示制御指令を作成し、入出力ポート136から表示制御部121のVDP141に対して伝送させる。
ステップS723にて動画像の再生表示開始ではないと判定された場合や(ステップS723;No)、ステップS724の処理を実行した後には、動画像データのデコードタイミングとなったか否かを判定する(ステップS725)。例えば、ステップS725の処理では、演出制御プロセスタイマ値に対応して図柄変動制御パターンに含まれる表示制御パターンから読み出した表示制御データや、表示制御部121のVDP141から伝送されるイベント割込み信号がオン状態となったか否かを判定することなどにより、動画像データのデコードタイミングとなったか否かを判定すればよい。このとき、動画像データのデコードタイミングであると判定された場合には(ステップS725;Yes)、動画像データをデコードするための設定を行う(ステップS726)。例えば、ステップS726の処理では、動画像デコード指令といった所定の表示制御指令を作成し、入出力ポート136から表示制御部121のVDP141に対して伝送させる。
ステップS725にて動画像データのデコードタイミングではないと判定された場合や(ステップS725;No)、ステップS726の処理を実行した後には、動画像の再生表示を終了するか否かを判定する(ステップS727)。このときには、例えば演出制御プロセスタイマ値に対応して図柄変動制御パターンに含まれる表示制御パターンから読み出した表示制御データを参照することなどにより、動画像の再生表示を開始するか否かが判定されればよい。ステップS727にて動画像の再生表示を終了すると判定した場合には(ステップS727;Yes)、動画像の再生表示を終了するための設定を行う(ステップS728)。例えば、ステップS728の処理では、表示制御パターンから読み出した表示制御データに従って動画像の再生表示終了を指示する表示制御指令を作成し、入出力ポート136から表示制御部121のVDP141に対して伝送させる。ステップS727にて動画像の再生表示終了ではないと判定された場合や(ステップS727;No)、ステップS728の処理を実行した後には、表示制御指令処理を終了する。
以下、パチンコ遊技機1における具体的な制御の一例について説明する。演出制御基板12では、主基板11から伝送された変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンなどに基づき、例えば演出制御用マイクロコンピュータ120のCPU131が図45のステップS505や図52のステップS722、S724、S726、S728などにて所定の表示制御指令を表示制御部121のVDP141に供給する。これにより、画像表示装置5の表示領域に設けられた「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rの全部にて、飾り図柄の可変表示が行われる。各変動パターンには、演出の内容に応じて、飾り図柄をどのように変動させるかを示すタイムスケジュールが割り当てられており、飾り図柄の可変表示は、選択されたタイムスケジュールに沿って演出制御用マイクロコンピュータ120のCPU131と表示制御部121のVDP141との協働により実行される。このタイムスケジュールは、例えば図34(A)に示す図柄変動制御パターンテーブル261にて各変動パターンに対応して格納された図柄変動制御パターンにおいて、表示制御パターンに含まれる表示制御データなどにより予め定められていればよい。
この実施の形態では、主基板11から演出制御基板12へと変動パターン指定コマンドが伝送されたときに、演出制御用マイクロコンピュータ120のCPU131が図45に示すステップS502にて変動中演出決定処理を実行する。そして、変動中演出決定処理では、図47に示すステップS636〜S641の処理が実行されることにより、「メイン滑り」や「サブ滑り」の演出動作における演出内容などが決定される。
図53は、非リーチ組合せの確定飾り図柄が導出表示される飾り図柄の可変表示中に「サブ滑り」の演出動作が実行される場合において、飾り図柄の可変表示が開始されてから終了するまでの演出動作の進行例を示すフローチャートである。図53に示す各処理は、例えば図45に示すステップS503の処理が実行されることで設定された図柄変動制御パターンや変動中演出制御パターンに基づき、図44に示すステップS162の飾り図柄変動中処理にて図50に示すステップS517の演出制御指令処理を実行することや、図44に示すステップS163の飾り図柄変動終了時処理を実行することなどにより、実現されればよい。図54は、図53に示す演出動作の進行例に従った画像表示装置5の表示領域における演出表示の実行例を示している。この実施の形態では、可変表示結果を「ハズレ」とする事前判定結果(図39のステップS226;No)や飾り図柄の可変表示態様を「非リーチ」とするリーチ判定結果(図40のステップS246;非リーチ)に基づき、図40に示すステップS253にて、図8に示す変動パターンPA1−4以外の非リーチハズレ変動パターンが使用パターンに決定されたときに、「メイン滑り」の演出動作が実行されないことから(図47のステップS636;No)、「サブ滑り」の演出動作が実行可能となる。また、可変表示結果を「大当り」とする事前判定結果(図39のステップS226;Yes)や大当り種別を「突確」とする大当り種別決定結果(ステップS229)に基づき、図40に示すステップS253にて、図9に示す変動パターンPD1−1、変動パターンPD3−1、変動パターンPD3−3及び変動パターンPD3−4のいずれかに決定されたときには、飾り図柄の可変表示結果が非リーチ組合せの確定飾り図柄または突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかを構成する確定飾り図柄となり、「メイン滑り」の演出動作が実行されないことから(図47のステップS636;No)、「サブ滑り」の演出動作が実行可能となる。
図53に示す処理では、まず、全図柄変動が開始される(ステップST11)。例えば、図54(A)に示すように、画像表示装置5の表示領域に設けられた「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rの全部にて飾り図柄の可変表示が開始される。その後、左最終停止図柄を導出表示する(ステップST12)。例えば、図54(B)に示すように、「左」の飾り図柄表示部5Lにて確定飾り図柄となる左最終停止図柄が仮停止表示される。このとき導出表示される左最終停止図柄は、可変表示結果が「ハズレ」(図46のステップS601;Yes)で飾り図柄の可変表示態様が「非リーチ」(ステップS602;Yes)であることに応じて、図46に示すステップS603にて、図23(A)に示す最終停止図柄決定テーブル250Aを参照することにより決定された飾り図柄であればよい。そして、図23(A)に示すような最終停止図柄決定テーブル250Aにおける設定により、左最終停止図柄は図柄番号が「9」以外の飾り図柄に決定される。あるいは、左最終停止図柄は、可変表示結果が「大当り」(図46のステップS601;No)で大当り種別が「突確」(ステップS609;Yes)である場合に、変動パターンPD1−1であることに応じて(ステップS610;Yes)、図46に示すステップS603にて決定された飾り図柄であってもよい。さらには、左最終停止図柄は、可変表示結果が「大当り」(図46のステップS601;No)で大当り種別が「突確」(ステップS609;Yes)である場合に、変動パターンPD3−1、変動パターンPD3−3及び変動パターンPD3−4のいずれかであることに応じて(ステップS611;No)、図46に示すステップS612にて決定された突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかを構成する飾り図柄であってもよい。
ステップST12にて左最終停止図柄を導出表示したことに続いて、右仮停止図柄を導出表示する(ステップST13)。このとき導出表示される右仮停止図柄は、飾り図柄の可変表示結果が非リーチ組合せとなることに応じて、図49に示すステップS674にて選択された図32に示す仮停止TS1のテーブルを参照することにより、ステップS680にて決定された飾り図柄である。そして、図32に示すような仮停止TS1のテーブルにおける設定により、右仮停止図柄は図柄番号が「9」以外の飾り図柄に決定される。こうして、例えば図54(C)に示すように、「右」の飾り図柄表示部5Rにて飾り図柄が一旦仮停止表示される。
ステップST13にて右仮停止図柄を導出表示した後には、「サブ滑り」の演出動作において、右図柄の変更演出が行われる(ステップST14)。例えば、図54(D)に示すように、「右」の飾り図柄表示部5Rにて一旦仮停止表示した飾り図柄を、再びスクロール表示することにより変動させる。こうして、「右」の飾り図柄表示部5Rにて停止表示する飾り図柄を変更させる演出表示が行われた後、右最終停止図柄を導出表示する(ステップST15)。例えば、図54(E)に示すように、「右」の飾り図柄表示部5Rにて確定飾り図柄となる右最終停止図柄が仮停止表示される。このとき導出表示される右最終停止図柄は、可変表示結果が「ハズレ」(図46のステップS601;Yes)で飾り図柄の可変表示態様が「非リーチ」(ステップS602;Yes)であることに応じて、図46に示すステップS604にて、図23(B)に示す最終停止図柄決定テーブル250Bを参照することにより決定された飾り図柄であればよい。そして、図23(B)に示すような最終停止図柄決定テーブル250Bにおける設定により、右最終停止図柄は図柄番号が「9」以外の飾り図柄に決定される。また、左最終停止図柄と右最終停止図柄がリーチ表示状態で導出表示されることを防止できる。あるいは、右最終停止図柄は、可変表示結果が「大当り」(図46のステップS601;No)で大当り種別が「突確」(ステップS609;Yes)である場合に、変動パターンPD1−1であることに応じて(ステップS610;Yes)、図46に示すステップS604にて決定された飾り図柄であってもよい。さらには、左最終停止図柄は、可変表示結果が「大当り」(図46のステップS601;No)で大当り種別が「突確」(ステップS609;Yes)である場合に、変動パターンPD3−1、変動パターンPD3−3及び変動パターンPD3−4のいずれかであることに応じて(ステップS611;No)、図46に示すステップS612にて決定された突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかを構成する飾り図柄であってもよい。
続いて、中最終停止図柄を導出表示する(ステップST16)。例えば、図54(F)に示すように、「中」の飾り図柄表示部5Cにて確定飾り図柄となる中最終停止図柄が導出表示される。このとき導出表示される中最終停止図柄は、可変表示結果が「ハズレ」(図46のステップS601;Yes)で飾り図柄の可変表示態様が「非リーチ」(ステップS602;Yes)であることに応じて、図46に示すステップS606にて、図23(C)に示す最終停止図柄決定テーブル250Cを参照することにより決定された飾り図柄であればよい。そして、図23(C)に示すような最終停止図柄決定テーブル250Cや図24に示す左右出目判定テーブル251における設定により、左最終停止図柄は図柄番号が「9」以外の飾り図柄に決定されるとともに、図25に示すような一定の非リーチ組合せとなることを防止できる。あるいは、中最終停止図柄は、可変表示結果が「大当り」(図46のステップS601;No)で大当り種別が「突確」(ステップS609;Yes)である場合に、変動パターンPD1−1であることに応じて(ステップS610;Yes)、図46に示すステップS606にて決定された飾り図柄であってもよい。さらには、左最終停止図柄は、可変表示結果が「大当り」(図46のステップS601;No)で大当り種別が「突確」(ステップS609;Yes)である場合に、変動パターンPD3−1、変動パターンPD3−3及び変動パターンPD3−4のいずれかであることに応じて(ステップS611;No)、図46に示すステップS612にて決定された突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかを構成する飾り図柄であってもよい。
その後、例えば演出制御プロセスタイマ値に対応して図柄変動制御パターンから読み出した制御データ、あるいは、演出制御プロセスタイマ値そのものに基づき、可変表示時間が経過したか否かを判定する(ステップST17)。ステップST17にて可変表示時間が経過していなければ(ステップST17;No)、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rの全部にて飾り図柄を仮停止表示させ(ステップST18)、ステップST17の処理に戻る。これにより、可変表示時間が経過するまでは、飾り図柄の仮停止表示を継続させる。その一方で、ステップST17にて可変表示時間が経過すれば(ステップST17;Yes)、飾り図柄を完全停止表示させることにより、飾り図柄の可変表示結果を確定させる(ステップST19)。例えば、図54(G)に示すように、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rの全部にて飾り図柄を完全停止表示させることにより、飾り図柄の可変表示結果を確定させる。
こうして、非リーチ組合せの確定飾り図柄や突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかを構成する確定飾り図柄が導出表示される飾り図柄の可変表示中に「サブ滑り」の演出動作が実行される場合には、全図柄変動が開始されてから、「右」の飾り図柄表示部5Rにて図柄番号が「9」以外の飾り図柄が一旦仮停止表示され、スクロール表示などによる右図柄の変更演出において停止表示される飾り図柄が変更されて、右最終停止図柄となる確定飾り図柄が導出表示される。そして、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rにて導出表示される非リーチ組合せの確定飾り図柄や突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかを構成する確定飾り図柄は、図柄番号が「9」の飾り図柄を含まないように構成される。
図55は、リーチハズレ組合せや大当り組合せの確定飾り図柄が導出表示される飾り図柄の可変表示中に「サブ滑り」の演出動作が実行される場合において、飾り図柄の可変表示が開始されてから終了するまでの演出動作の進行例を示すフローチャートである。図56は、図55に示す演出動作の進行例に従った画像表示装置5の表示領域における演出表示の実行例を示している。この実施の形態では、可変表示結果を「ハズレ」とする事前判定結果(図39のステップS226;No)や飾り図柄の可変表示態様を「リーチ」とするリーチ判定結果(図40のステップS246;リーチ)に基づき、図40に示すステップS253にて、図8に示す変動パターンPA2−3、変動パターンPA2−4、変動パターンPA3−2、変動パターンPB3−2以外のリーチハズレ変動パターンが使用パターンに決定されたときに、「メイン滑り」の演出動作が実行されないことから(図47のステップS636;No)、「サブ滑り」の演出動作が実行可能となる。また、可変表示結果を「大当り」とする事前判定結果(図39のステップS226;Yes)や大当り種別を「通常」または「確変」とする大当り種別決定結果(ステップS229)に基づき、図40に示すステップS253にて、図9に示す変動パターンPA2−6、変動パターンPA4−2、変動パターンPB4−2、変動パターンPB5−2、変動パターンPC4−1及び変動パターンPC4−2、変動パターンPC5−1及び変動パターンPC5−2以外の大当り変動パターンが使用パターンに決定されたときに、通常導出順序で大当り組合せの確定飾り図柄が導出表示されることになり、「メイン滑り」の演出動作が実行されないことから(図47のステップS636;No)、「サブ滑り」の演出動作が実行可能となる。さらに、可変表示結果を「大当り」とする事前判定結果(図39のステップS226;Yes)や大当り種別を「突確」とする大当り種別決定結果に基づき、図40に示すステップS253にて、図9に示す変動パターンPD2−1が使用パターンに決定されたときには、飾り図柄の可変表示結果がリーチハズレ組合せの確定飾り図柄となり、「メイン滑り」の演出動作が実行されないことから(図47のステップS636;No)、「サブ滑り」の演出動作が実行可能となる。
図55に示す処理では、まず、全図柄変動が開始される(ステップST21)。例えば、図56(A)に示すように、画像表示装置5の表示領域に設けられた「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rの全部にて飾り図柄の可変表示が開始される。その後、左最終停止図柄を導出表示する(ステップST22)。例えば、図56(B)に示すように、「左」の飾り図柄表示部5Lにて確定飾り図柄となる左最終停止図柄が仮停止表示される。このとき導出表示される左最終停止図柄は、可変表示結果が「ハズレ」(図46のステップS601;Yes)で飾り図柄の可変表示態様が「リーチ」(ステップS602;No)であることに応じて、図46に示すステップS607にて、例えば図23(A)に示す最終停止図柄決定テーブル250Aを参照することにより決定された飾り図柄であればよい。あるいは、左最終停止図柄は、可変表示結果が「大当り」(図46のステップS601;No)で大当り種別が「通常」または「確変」(ステップS609;No)であり、変動パターンPC4−1及び変動パターンPC4−2、変動パターンPC5−1及び変動パターンPC5−2とは異なる変動パターンであることに応じて(ステップS613;No)、図46に示すステップS615にて、例えば図26(A)に示す最終停止図柄決定テーブル252Aまたは図26(B)に示す最終停止図柄決定テーブル252Bを参照することにより決定された飾り図柄であってもよい。さらには、左最終停止図柄は、可変表示結果が「大当り」(図46のステップS601;No)で大当り種別が「突確」(ステップS609;Yes)である場合に、変動パターンPD2−1であることに応じて(ステップS611;Yes)、図46に示すステップS607にて決定された飾り図柄であってもよい。
続いて、右仮停止図柄を導出表示する(ステップST23)。このとき導出表示される右仮停止図柄は、飾り図柄の可変表示結果がリーチハズレ組合せや大当り組合せとなることに応じて、図49に示すステップS674にて選択された図32に示す仮停止TS2のテーブルを参照することにより、ステップS680にて決定された飾り図柄である。そして、図32に示すような仮停止TS2のテーブルにおける設定により、右仮停止図柄は図柄番号が「9」以外の飾り図柄に決定される。こうして、例えば図56(C)に示すように、「右」の飾り図柄表示部5Rにて飾り図柄が一旦仮停止表示される。
ステップST23にて右仮停止図柄を導出表示した後には、「サブ滑り」の演出動作において、右図柄の変更演出が行われる(ステップST24)。例えば、図56(D)に示すように、「右」の飾り図柄表示部5Rにて一旦仮停止表示した飾り図柄を、再びスクロール表示することにより変動させる。こうして、「右」の飾り図柄表示部5Rにて停止表示する飾り図柄を変更させる演出表示が行われた後、右最終停止図柄を導出表示する(ステップST25)。例えば、図56(E)に示すように、「右」の飾り図柄表示部5Rにて確定飾り図柄となる右最終停止図柄が仮停止表示される。このとき導出表示される右最終停止図柄は、可変表示結果が「ハズレ」(図46のステップS601;Yes)で飾り図柄の可変表示態様が「リーチ」(ステップS602;No)であることに応じて、図46に示すステップS607にて、例えば左最終停止図柄と同一の飾り図柄となるように決定されればよい。あるいは、右最終停止図柄は、可変表示結果が「大当り」(図46のステップS601;No)で大当り種別が「通常」または「確変」(ステップS609;No)であり、変動パターンPC4−1及び変動パターンPC4−2、変動パターンPC5−1及び変動パターンPC5−2とは異なる変動パターンであることに応じて(ステップS613;No)、図46に示すステップS615にて、例えば左最終停止図柄と同一の飾り図柄となるように決定されてもよい。さらには、右最終停止図柄は、可変表示結果が「大当り」(図46のステップS601;No)で大当り種別が「突確」(ステップS609;Yes)である場合に、変動パターンPD2−1であることに応じて(ステップS611;Yes)、図46に示すステップS607にて決定された飾り図柄であってもよい。これにより、「左」及び「右」の飾り図柄表示部5L、5Rにて、同一の飾り図柄がリーチ表示状態で導出表示される。そこで、例えば図56(F)に示すような「リーチ!」の演出表示を行うことなどにより、飾り図柄がリーチ表示状態で導出表示されたことを報知する。その後、変動パターンに応じたリーチ演出が実行される(ステップST26)。
ステップST26にて実行されたリーチ演出が終了するときには、中最終停止図柄を導出表示する(ステップST27)。このとき導出表示される中最終停止図柄は、可変表示結果が「ハズレ」(図46のステップS601;Yes)で飾り図柄の可変表示態様が「リーチ」(ステップS602;No)であることに応じて、図46に示すステップS608にて決定された飾り図柄であればよい。ステップS608では、変動パターンに応じて中最終停止図柄を決定することにより、リーチハズレ組合せを構成する確定飾り図柄を設定することができる。あるいは、中最終停止図柄は、可変表示結果が「大当り」(図46のステップS601;No)で大当り種別が「通常」または「確変」(ステップS609;No)であり、変動パターンPC4−1及び変動パターンPC4−2、変動パターンPC5−1及び変動パターンPC5−2とは異なる変動パターンであることに応じて(ステップS613;No)、図46に示すステップS615にて、左最終停止図柄や右最終停止図柄と同一の飾り図柄となるように決定されてもよい。ステップS615では、図26(A)に示す最終停止図柄決定テーブル252Aまたは図26(B)に示す最終停止図柄決定テーブル252Bを参照することにより、図柄番号が「9」以外の飾り図柄のうちから、大当り組合せとなる確定飾り図柄を決定することができる。さらには、左最終停止図柄は、可変表示結果が「大当り」(図46のステップS601;No)で大当り種別が「突確」(ステップS609;Yes)である場合に、変動パターンPD2−1であることに応じて(ステップS611;Yes)、図46に示すステップS607にて決定された飾り図柄であってもよい。
その後、可変表示時間が経過したか否かを判定する(ステップST28)。ステップST28にて可変表示時間が経過していなければ(ステップST28;No)、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rの全部にて飾り図柄を仮停止表示させ(ステップST29)、ステップST28の処理に戻る。その一方で、ステップST28にて可変表示時間が経過すれば(ステップST28;Yes)、飾り図柄を完全停止表示させることにより、飾り図柄の可変表示結果を確定させる(ステップST30)。
こうして、リーチハズレ組合せや大当り組合せの確定飾り図柄が導出表示される飾り図柄の可変表示中に「サブ滑り」の演出動作が実行される場合には、全図柄変動が開始されてから、「右」の飾り図柄表示部5Rにて図柄番号が「9」以外の飾り図柄が一旦仮停止表示され、スクロール表示などによる右図柄の変更演出において停止表示される飾り図柄が変更されて、右最終停止図柄となる確定飾り図柄が導出表示される。
図57は、非リーチ組合せの確定飾り図柄が導出表示される飾り図柄の可変表示中に、メイン滑りパターンMS1−1による「メイン滑り」の演出動作が実行される場合において、飾り図柄の可変表示が開始されてから終了するまでの演出動作の進行例を示すフローチャートである。図58は、図57に示す演出動作の進行例に従った画像表示装置5の表示領域における演出表示の実行例を示している。この実施の形態では、可変表示結果を「ハズレ」とする事前判定結果(図39のステップS226;No)や飾り図柄の可変表示態様を「非リーチ」とするリーチ判定結果(図40のステップS246;非リーチ)に基づき、図40に示すステップS253にて、図8に示す変動パターンPA1−4が使用パターンに決定されたときに、「メイン滑り」の演出動作が実行される。そして、図47に示すステップS640では、ステップS639にて選択した図31に示すメイン滑りパターン決定テーブル256を参照することにより、変動パターンPA1−4に対応して、191/191(100%)の決定割合でメイン滑りパターンMS1−1に決定される。また、可変表示結果を「大当り」とする事前判定結果(図39のステップS226;Yes)や大当り種別を「突確」とする大当り種別決定結果(ステップS229)に基づき、図40に示すステップS253にて、図9に示す変動パターンPD1−2及び変動パターンPD3−2のいずれかが使用パターンに決定されたときに、飾り図柄の可変表示結果が非リーチ組合せの確定飾り図柄や突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかを構成する確定飾り図柄となり、「メイン滑り」の演出動作が実行される。そして、図47に示すステップS640では、ステップS639にて選択した図31に示すメイン滑りパターン決定テーブル256を参照することにより、変動パターンPD1−2や変動パターンPD3−2に対応して、6/191(約3%)の決定割合でメイン滑りパターンMS1−1に決定される。
図57に示す処理では、まず、全図柄変動が開始される(ステップST41)。例えば、図58(A)に示すように、画像表示装置5の表示領域に設けられた「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rの全部にて飾り図柄の可変表示が開始される。その後、左最終停止図柄を導出表示する(ステップST42)。例えば、図58(B)に示すように、「左」の飾り図柄表示部5Lにて確定飾り図柄となる左最終停止図柄が仮停止表示される。このとき導出表示される左最終停止図柄は、一例として、可変表示結果が「ハズレ」(図46のステップS601;Yes)で飾り図柄の可変表示態様が「非リーチ」(ステップS602;Yes)であることに応じて、図46に示すステップS603にて、図23(A)に示す最終停止図柄決定テーブル250Aを参照することにより決定された飾り図柄などであればよい。そして、図23(A)に示すような最終停止図柄決定テーブル250Aにおける設定により、左最終停止図柄は図柄番号が「9」以外の飾り図柄に決定される。続いて、右仮停止図柄を導出表示する(ステップST43)。このとき導出表示される右仮停止図柄は、メイン滑りパターンMS1−1であり(図49のステップS671;No、及び、ステップS676;Yes)、飾り図柄の可変表示結果が非リーチ組合せとなることに応じて(ステップS677;非リーチ)、ステップS678にて選択された図32に示す仮停止TM1−1のテーブルを参照することにより、ステップS680にて決定された飾り図柄である。そして、図32に示すような仮停止TM1−1のテーブルにおける設定により、図柄番号が「9」の飾り図柄を右仮停止図柄に決定する割合(決定割合)は、図柄番号が「9」以外となる任意の飾り図柄(図柄番号が「1」〜「8」の飾り図柄のいずれか)を右仮停止図柄に決定する決定割合のいずれに比べても、高いものとなる。こうして、メイン滑りパターンMS1−1による「メイン滑り」の演出動作では、例えば図58(C)に示すように、「右」の飾り図柄表示部5Rにて図柄番号が「9」の飾り図柄を一旦仮停止表示することができる。「右」の飾り図柄表示部5Rにて表示される図柄番号が「9」の飾り図柄は、「大当り」の文字列のうちで「り」を示す文字などを含んで構成されている。
ステップST43にて右仮停止図柄を導出表示した後には、メイン滑りパターンMS1−1による「メイン滑り」の演出動作において、右図柄の変更演出が行われる(ステップST44)。例えば、図58(D)に示すように、「右」の飾り図柄表示部5Rにて一旦仮停止表示した飾り図柄を、弾けさせながら変更表示することにより変動させる。このように、メイン滑りパターンMS1−1による「メイン滑り」の演出動作では、「サブ滑り」の演出動作とは異なる演出態様で、一旦仮停止表示した飾り図柄を変更させる変更演出が実行される。こうして、「右」の飾り図柄表示部5Rにて停止表示する飾り図柄を変更させる演出表示が行われた後、右最終停止図柄を導出表示する(ステップST45)。例えば、図58(E)に示すように、「右」の飾り図柄表示部5Rにて確定飾り図柄となる右最終停止図柄が仮停止表示される。このとき導出表示される右最終停止図柄は、一例として、可変表示結果が「ハズレ」(図46のステップS601;Yes)で飾り図柄の可変表示態様が「非リーチ」(ステップS602;Yes)であることに応じて、図46に示すステップS604にて、図23(B)に示す最終停止図柄決定テーブル250Bを参照することにより決定された飾り図柄などであればよい。続いて、中最終停止図柄を導出表示する(ステップST46)。例えば、図58(F)に示すように、「中」の飾り図柄表示部5Cにて確定飾り図柄となる中最終停止図柄が導出表示される。このとき導出表示される中最終停止図柄は、一例として、可変表示結果が「ハズレ」(図46のステップS601;Yes)で飾り図柄の可変表示態様が「非リーチ」(ステップS602;Yes)であることに応じて、図46に示すステップS606にて、図23(C)に示す最終停止図柄決定テーブル250Cを参照することにより決定された飾り図柄などであればよい。
その後、可変表示時間が経過したか否かを判定する(ステップST47)。ステップST47にて可変表示時間が経過していなければ(ステップST47;No)、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rの全部にて飾り図柄を仮停止表示させ(ステップST48)、ステップST47の処理に戻る。その一方で、ステップST47にて可変表示時間が経過すれば(ステップST47;Yes)、飾り図柄を完全停止表示させることにより、飾り図柄の可変表示結果を確定させる(ステップST49)。例えば、図58(G)に示すように、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rの全部にて飾り図柄を完全停止表示させることにより、飾り図柄の可変表示結果を確定させる。
こうして、非リーチ組合せの確定飾り図柄が導出表示される飾り図柄の可変表示中に、メイン滑りパターンMS1−1による「メイン滑り」の演出動作が実行される場合には、全図柄変動が開始されてから、「右」の飾り図柄表示部5Rにて図柄番号が「9」の飾り図柄が一旦仮停止表示されることがある。そして、「サブ滑り」の演出動作とは異なる演出態様で右図柄の変更演出を実行することにより、停止表示される飾り図柄が変更されて、右最終停止図柄となる確定飾り図柄が導出表示される。そして、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rにて導出表示される非リーチ組合せの確定飾り図柄や突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかを構成する確定飾り図柄は、図柄番号が「9」の飾り図柄を含まないように構成される。
図59は、リーチハズレ組合せや大当り組合せの確定飾り図柄が導出表示される飾り図柄の可変表示中に、メイン滑りパターンMS1−1による「メイン滑り」の演出動作が実行される場合において、飾り図柄の可変表示が開始されてから終了するまでの演出動作の進行例を示すフローチャートである。図60は、図59に示す演出動作の進行例に従った画像表示装置5の表示領域における演出表示の実行例を示している。この実施の形態では、可変表示結果を「ハズレ」とする事前判定結果(図39のステップS226;No)や飾り図柄の可変表示態様を「リーチ」とするリーチ判定結果(図40のステップS246;リーチ)に基づき、図40に示すステップS253にて、図8に示す変動パターンPA2−3、変動パターンPA2−4、変動パターンPA3−2及び変動パターンPB3−2のいずれかが使用パターンに決定されたときに、「メイン滑り」の演出動作が実行される。また、可変表示結果を「大当り」とする事前判定結果(図39のステップS226;Yes)や大当り種別を「通常」または「確変」とする大当り種別決定結果(ステップS229)に基づき、図40に示すステップS253にて、図9に示す変動パターンPA2−6、変動パターンPA4−2、変動パターンPB4−2、変動パターンPB5−2のいずれかが使用パターンに決定されたときに、通常導出順序で大当り組合せの確定飾り図柄が導出表示されることになり、「メイン滑り」の演出動作が実行される。さらに、可変表示結果を「大当り」とする事前判定結果(図39のステップS226;Yes)や大当り種別を「突確」とする大当り種別決定結果(ステップS229)に基づき、図40に示すステップS253にて、図9に示す変動パターンPD2−2が使用パターンに決定されたときには、リーチハズレ組合せの確定飾り図柄が導出表示されることになり、「メイン滑り」の演出動作が実行される。
そして、図47に示すステップS640では、ステップS639にて選択した図31に示すメイン滑りパターン決定テーブル256を参照することにより、変動パターンに応じて異なる決定割合で、メイン滑りパターンMS1−1に決定される。例えば、変動パターンPA2−3及び変動パターンPA2−4のいずれかである場合には、120/191(約63%)の決定割合でメイン滑りパターンMS1−1に決定される。これに対して、変動パターンPA3−2及び変動パターンPB3−2のいずれかである場合には、100/191(約52%)の決定割合でメイン滑りパターンMS1−1に決定される。また、変動パターンPA2−6である場合には、50/191(約26%)の決定割合でメイン滑りパターンMS1−1に決定される。変動パターンPA4−2、変動パターンPB4−2、変動パターンPB5−2のいずれかである場合には、3/191(約2%)の決定割合でメイン滑りパターンMS1−1に決定される。変動パターンPD2−2である場合には、6/191(約3%)の決定割合でメイン滑りパターンMS1−1に決定される。
図59に示す処理では、まず、全図柄変動が開始される(ステップST61)。例えば、図60(A)に示すように、画像表示装置5の表示領域に設けられた「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rの全部にて飾り図柄の可変表示が開始される。その後、左最終停止図柄を導出表示する(ステップST62)。例えば、図60(B)に示すように、「左」の飾り図柄表示部5Lにて確定飾り図柄となる左最終停止図柄が仮停止表示される。このとき導出表示される左最終停止図柄は、一例として、可変表示結果が「ハズレ」(図46のステップS601;Yes)で飾り図柄の可変表示態様が「リーチ」(ステップS602;No)であることに応じて、図46に示すステップS607にて、例えば図23(A)に示す最終停止図柄決定テーブル250Aを参照することにより決定された飾り図柄などであればよい。続いて、右仮停止図柄を導出表示する(ステップST63)。このとき導出表示される右仮停止図柄は、メイン滑りパターンMS1−1であり(図49のステップS671;No、及び、ステップS676;Yes)、飾り図柄の可変表示結果がリーチハズレ組合せや大当り組合せとなることに応じて(ステップS677;リーチ)、ステップS679にて選択された図32に示す仮停止TM1−2のテーブルを参照することにより、ステップS680にて決定された飾り図柄である。そして、図32に示すような仮停止TM1−2のテーブルにおける設定により、図柄番号が「9」の飾り図柄を右仮停止図柄に決定する割合(決定割合)は、図柄番号が「9」以外となる任意の飾り図柄(図柄番号が「1」〜「8」の飾り図柄のいずれか)を右仮停止図柄に決定する決定割合のいずれに比べても、高いものとなる。こうして、メイン滑りパターンMS1−1による「メイン滑り」の演出動作では、例えば図60(C)に示すように、「右」の飾り図柄表示部5Rにて図柄番号が「9」の飾り図柄を一旦仮停止表示することができる。
ステップST63にて右仮停止図柄を導出表示した後には、メイン滑りパターンMS1−1による「メイン滑り」の演出動作において、右図柄の変更演出が行われる(ステップST64)。例えば、図60(D)に示すように、「右」の飾り図柄表示部5Rにて一旦仮停止表示した飾り図柄を、弾けさせながら変更表示することにより変動させる。こうして、「右」の飾り図柄表示部5Rにて停止表示する飾り図柄を変更させる演出表示が行われた後、右最終停止図柄を導出表示する(ステップST65)。例えば、図60(E)に示すように、「右」の飾り図柄表示部5Rにて確定飾り図柄となる右最終停止図柄が仮停止表示される。このとき導出表示される右最終停止図柄は、一例として、可変表示結果が「ハズレ」(図46のステップS601;Yes)で飾り図柄の可変表示態様が「リーチ」(ステップS602;No)であることに応じて、図46に示すステップS607にて、例えば左最終停止図柄と同一の飾り図柄となるように決定されたものなどであればよい。これにより、「左」及び「右」の飾り図柄表示部5L、5Rにて、同一の飾り図柄がリーチ表示状態で導出表示される。そこで、例えば図60(F)に示すような「リーチ!」の演出表示を行うことなどにより、飾り図柄がリーチ表示状態で導出表示されたことを報知する。その後、変動パターンに応じたリーチ演出が実行される(ステップST66)。
ステップST66にて実行されたリーチ演出が終了するときには、中最終停止図柄を導出表示する(ステップST67)。このとき導出表示される中最終停止図柄は、一例として、可変表示結果が「ハズレ」(図46のステップS601;Yes)で飾り図柄の可変表示態様が「リーチ」(ステップS602;No)であることに応じて、図46に示すステップS608にて決定された飾り図柄などであればよい。その後、可変表示時間が経過したか否かを判定する(ステップST68)。ステップST68にて可変表示時間が経過していなければ(ステップST68;No)、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rの全部にて飾り図柄を仮停止表示させ(ステップST69)、ステップST68の処理に戻る。その一方で、ステップST68にて可変表示時間が経過すれば(ステップST68;Yes)、飾り図柄を完全停止表示させることにより、飾り図柄の可変表示結果を確定させる(ステップST70)。
こうして、リーチハズレ組合せや大当り組合せの確定飾り図柄が導出表示される飾り図柄の可変表示中に、メイン滑りパターンMS1−1による「メイン滑り」の演出動作が実行される場合には、全図柄変動が開始されてから、「右」の飾り図柄表示部5Rにて図柄番号が「9」の飾り図柄が一旦仮停止表示されることがある。そして、「サブ滑り」の演出動作とは異なる演出態様で右図柄の変更演出を実行することにより、停止表示される飾り図柄が変更されて、右最終停止図柄となる確定飾り図柄が導出表示される。
図61は、リーチハズレ組合せや大当り組合せの確定飾り図柄が導出表示される飾り図柄の可変表示中に、メイン滑りパターンMS1−2による「メイン滑り」の演出動作が実行される場合において、飾り図柄の可変表示が開始されてから終了するまでの演出動作の進行例を示すフローチャートである。図62は、図61に示す演出動作の進行例に従った画像表示装置5の表示領域における演出表示の実行例を示している。この実施の形態では、可変表示結果を「ハズレ」とする事前判定結果(図39のステップS226;No)や飾り図柄の可変表示態様を「リーチ」とするリーチ判定結果(図40のステップS246;リーチ)に基づき、図40に示すステップS253にて、図8に示す変動パターンPA2−3、変動パターンPA2−4、変動パターンPA3−2及び変動パターンPB3−2のいずれかが使用パターンに決定されたときに、「メイン滑り」の演出動作が実行される。また、可変表示結果を「大当り」とする事前判定結果(図39のステップS226;Yes)や大当り種別を「通常」または「確変」とする大当り種別決定結果(ステップS229)に基づき、図40に示すステップS253にて、図9に示す変動パターンPA2−6、変動パターンPA4−2、変動パターンPB4−2、変動パターンPB5−2のいずれかが使用パターンに決定されたときに、通常導出順序で大当り組合せの確定飾り図柄が導出表示されることになり、「メイン滑り」の演出動作が実行される。さらに、可変表示結果を「大当り」とする事前判定結果(図39のステップS226;Yes)や大当り種別を「突確」とする大当り種別決定結果(ステップS229)に基づき、図40に示すステップS253にて、図9に示す変動パターンPD2−2が使用パターンに決定されたときには、リーチハズレ組合せの確定飾り図柄が導出表示されることになり、「メイン滑り」の演出動作が実行される。
そして、図47に示すステップS640では、ステップS639にて選択した図31に示すメイン滑りパターン決定テーブル256を参照することにより、変動パターンに応じて異なる決定割合で、メイン滑りパターンMS1−2に決定される。例えば、変動パターンPA2−3及び変動パターンPA2−4のいずれかである場合には、60/191(約31%)の決定割合でメイン滑りパターンMS1−2に決定される。これに対して、変動パターンPA3−2及び変動パターンPB3−2のいずれかである場合には、70/191(約37%)の決定割合でメイン滑りパターンMS1−2に決定される。また、変動パターンPA2−6である場合には、50/191(約26%)の決定割合でメイン滑りパターンMS1−2に決定される。変動パターンPA4−2、変動パターンPB4−2、変動パターンPB5−2のいずれかである場合には、8/191(約4%)の決定割合でメイン滑りパターンMS1−2に決定される。変動パターンPD2−2である場合には、15/191(約8%)の決定割合でメイン滑りパターンMS1−2に決定される。なお、この実施の形態では、可変表示結果を「ハズレ」とする事前判定結果や飾り図柄の可変表示態様を「非リーチ」とするリーチ判定結果に基づき、変動パターンPA1−4が使用パターンに決定された場合には、図31に示すメイン滑りパターン決定テーブル256の設定により、メイン滑りパターンMS1−2に決定されることがない。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、可変表示結果を「ハズレ」とし飾り図柄の可変表示態様を「非リーチ」とする場合にも、メイン滑りパターンMS1−2に決定することができるようにしてもよい。例えば、メイン滑りパターン決定テーブル256において、変動パターンPA1−4である場合に応じて、メイン滑りパターンMS1−2にもメイン滑りパターン決定用の乱数値SR5の一部が対応付けられるように、割り振られてもよい。そして、変動パターンPA1−4である場合にメイン滑りパターンMS1−2に決定されたときには、メイン滑りパターンMS1−2に対応した「メイン滑り」の演出動作が実行されるものの、飾り図柄がリーチ表示状態で導出表示されずに、非リーチ組合せの確定飾り図柄が導出表示されることになる。
図61に示す処理では、まず、全図柄変動が開始される(ステップST81)。例えば、図62(A)に示すように、画像表示装置5の表示領域に設けられた「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rの全部にて飾り図柄の可変表示が開始される。その後、左仮停止図柄を導出表示する(ステップST82)。このとき導出表示される左仮停止図柄は、メイン滑りパターンMS1−2であることに応じて(図49のステップS671;No、及び、ステップS676;No、及び、ステップS681;Yes)、ステップS682にて選択された図33に示す仮停止TM1−3のテーブルを参照することにより、ステップS683にて決定された飾り図柄である。そして、図33に示すような仮停止TM1−3のテーブルにおける設定により、図柄番号が「7」及び「9」以外の飾り図柄が左仮停止図柄に決定される。こうして、メイン滑りパターンMS1−2による「メイン滑り」の演出動作では、例えば図62(B)に示すように、「左」の飾り図柄表示部5Rにて左仮停止図柄を一旦仮停止表示することができる。
ステップST82にて左仮停止図柄を導出表示した後には、右仮停止図柄を導出表示する(ステップST83)。このとき導出表示される右仮停止図柄は、メイン滑りパターンMS1−2であることに応じて(図49のステップS671;No、及び、ステップS676;No、及び、ステップS681;Yes)、ステップS684にて選択された図33に示す仮停止TM1−4のテーブルを参照することにより、ステップS685にて決定された飾り図柄である。そして、図33に示すような仮停止TM1−4のテーブルにおける設定により、図柄番号が「9」の飾り図柄を右仮停止図柄に決定する割合(決定割合)は、図柄番号が「9」以外となる任意の飾り図柄(図柄番号が「1」〜「8」の飾り図柄のいずれか)を右仮停止図柄に決定する決定割合のいずれに比べても、高いものとなる。こうして、メイン滑りパターンMS1−2による「メイン滑り」の演出動作では、例えば図62(C)に示すように、「右」の飾り図柄表示部5Rにて図柄番号が「9」の飾り図柄を一旦仮停止表示することができる。
ステップST83にて右仮停止図柄を導出表示した後には、メイン滑りパターンMS1−2による「メイン滑り」の演出動作において、左右図柄の変更演出が行われる(ステップST84)。例えば、図62(D)に示すように、「左」及び「右」の飾り図柄表示部5L、5Rにて一旦仮停止表示した飾り図柄を、弾けさせながら変更表示することにより変動させる。こうして、「左」及び「右」の飾り図柄表示部5L、5Rにて停止表示する飾り図柄を変更させる演出表示が行われた後、左最終停止図柄と右最終停止図柄を導出表示する(ステップST85)。例えば、図62(E)に示すように、「左」及び「右」の飾り図柄表示部5L、5Rにて確定飾り図柄となる左最終停止図柄と右最終停止図柄とが仮停止表示される。このとき導出表示される左最終停止図柄と右最終停止図柄は、一例として、可変表示結果が「ハズレ」(図46のステップS601;Yes)で飾り図柄の可変表示態様が「リーチ」(ステップS602;No)であることに応じて、図46に示すステップS607にて、同一の飾り図柄となるように決定されたものなどであればよい。これにより、「左」及び「右」の飾り図柄表示部5L、5Rにて、同一の飾り図柄がリーチ表示状態で導出表示される。そこで、例えば図62(F)に示すような「リーチ!」の演出表示を行うことなどにより、飾り図柄がリーチ表示状態で導出表示されたことを報知する。その後、変動パターンに応じたリーチ演出が実行される(ステップST86)。
ステップST86にて実行されたリーチ演出が終了するときには、中最終停止図柄を導出表示する(ステップST87)。このとき導出表示される中最終停止図柄は、一例として、可変表示結果が「ハズレ」(図46のステップS601;Yes)で飾り図柄の可変表示態様が「リーチ」(ステップS602;No)であることに応じて、図46に示すステップS608にて決定された飾り図柄などであればよい。その後、可変表示時間が経過したか否かを判定する(ステップST88)。ステップST88にて可変表示時間が経過していなければ(ステップST88;No)、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rの全部にて飾り図柄を仮停止表示させ(ステップST89)、ステップST88の処理に戻る。その一方で、ステップST88にて可変表示時間が経過すれば(ステップST88;Yes)、飾り図柄を完全停止表示させることにより、飾り図柄の可変表示結果を確定させる(ステップST90)。
こうして、リーチハズレ組合せや大当り組合せの確定飾り図柄が導出表示される飾り図柄の可変表示中に、メイン滑りパターンMS1−2による「メイン滑り」の演出動作が実行される場合には、全図柄変動が開始されてから、「左」の飾り図柄表示部5Lにて図柄番号が「9」以外の飾り図柄が一旦仮停止表示された後に、「右」の飾り図柄表示部5Rにて図柄番号が「9」の飾り図柄が一旦仮停止表示されることがある。そして、「サブ滑り」の演出動作やメイン滑りパターンMS1−1による「メイン滑り」の演出動作とは異なる演出態様で、左図柄と右図柄の変更演出を実行することにより、停止表示される飾り図柄が変更されて、左最終停止図柄及び右最終停止図柄となる確定飾り図柄がリーチ表示状態で導出表示される。
図63は、リーチハズレ組合せや大当り組合せの確定飾り図柄が導出表示される飾り図柄の可変表示中に、メイン滑りパターンMS1−3による「メイン滑り」の演出動作が実行される場合において、飾り図柄の可変表示が開始されてから終了するまでの演出動作の進行例を示すフローチャートである。図64は、図63に示す演出動作の進行例に従った画像表示装置5の表示領域における演出表示の実行例を示している。この実施の形態では、可変表示結果を「ハズレ」とする事前判定結果(図39のステップS226;No)や飾り図柄の可変表示態様を「リーチ」とするリーチ判定結果(図40のステップS246;リーチ)に基づき、図40に示すステップS253にて、図8に示す変動パターンPA2−3、変動パターンPA2−4、変動パターンPA3−2及び変動パターンPB3−2のいずれかが使用パターンに決定されたときに、「メイン滑り」の演出動作が実行される。また、可変表示結果を「大当り」とする事前判定結果(図39のステップS226;Yes)や大当り種別を「通常」または「確変」とする大当り種別決定結果(ステップS229)に基づき、図40に示すステップS253にて、図9に示す変動パターンPA2−6、変動パターンPA4−2、変動パターンPB4−2、変動パターンPB5−2のいずれかが使用パターンに決定されたときに、通常導出順序で大当り組合せの確定飾り図柄が導出表示されることになり、「メイン滑り」の演出動作が実行される。さらに、可変表示結果を「大当り」とする事前判定結果(図39のステップS226;Yes)や大当り種別を「突確」とする大当り種別決定結果(ステップS229)に基づき、図40に示すステップS253にて、図9に示す変動パターンPD2−2が使用パターンに決定されたときには、リーチハズレ組合せの確定飾り図柄が導出表示されることになり、「メイン滑り」の演出動作が実行される。
そして、図47に示すステップS640では、ステップS639にて選択した図31に示すメイン滑りパターン決定テーブル256を参照することにより、変動パターンに応じて異なる決定割合で、メイン滑りパターンMS1−3に決定される。例えば、変動パターンPA2−3及び変動パターンPA2−4のいずれかである場合には、10/191(約5%)の決定割合でメイン滑りパターンMS1−3に決定される。これに対して、変動パターンPA3−2及び変動パターンPB3−2のいずれかである場合には、15/191(約8%)の決定割合でメイン滑りパターンMS1−3に決定される。また、変動パターンPA2−6である場合には、50/191(約26%)の決定割合でメイン滑りパターンMS1−3に決定される。変動パターンPA4−2、変動パターンPB4−2、変動パターンPB5−2のいずれかである場合には、60/191(約31%)の決定割合でメイン滑りパターンMS1−3に決定される。変動パターンPD2−2である場合には、70/191(約37%)の決定割合でメイン滑りパターンMS1−3に決定される。なお、この実施の形態では、可変表示結果を「ハズレ」とする事前判定結果や飾り図柄の可変表示態様を「非リーチ」とするリーチ判定結果に基づき、変動パターンPA1−4が使用パターンに決定された場合には、図31に示すメイン滑りパターン決定テーブル256の設定により、メイン滑りパターンMS1−3に決定されることがない。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、可変表示結果を「ハズレ」とし飾り図柄の可変表示態様を「非リーチ」とする場合にも、メイン滑りパターンMS1−3に決定することができるようにしてもよい。例えば、メイン滑りパターン決定テーブル256において、変動パターンPA1−4である場合に応じて、メイン滑りパターンMS1−3にもメイン滑りパターン決定用の乱数値SR5の一部が対応付けられるように、割り振られてもよい。そして、変動パターンPA1−4である場合にメイン滑りパターンMS1−3に決定されたときには、メイン滑りパターンMS1−3に対応した「メイン滑り」の演出動作が実行されるものの、飾り図柄がリーチ表示状態で導出表示されずに、非リーチ組合せの確定飾り図柄が導出表示されることになる。
図63に示す処理では、まず、全図柄変動が開始される(ステップST101)。例えば、図64(A)に示すように、画像表示装置5の表示領域に設けられた「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rの全部にて飾り図柄の可変表示が開始される。その後、左仮停止図柄を導出表示する(ステップST102)。このとき導出表示される左仮停止図柄は、メイン滑りパターンMS1−3であることに応じて(図49のステップS671;No、及び、ステップS676;No、及び、ステップS681;Yes)、ステップS682にて選択された図33に示す仮停止TM1−3のテーブルを参照することにより、ステップS683にて決定された飾り図柄である。そして、図33に示すような仮停止TM1−3のテーブルにおける設定により、図柄番号が「7」及び「9」以外の飾り図柄が左仮停止図柄に決定される。こうして、メイン滑りパターンMS1−3による「メイン滑り」の演出動作では、例えば図64(B)に示すように、「左」の飾り図柄表示部5Lにて左仮停止図柄を一旦仮停止表示することができる。
ステップST102にて左仮停止図柄を導出表示した後には、右仮停止図柄を導出表示する(ステップST103)。このとき導出表示される右仮停止図柄は、メイン滑りパターンMS1−3であることに応じて(図49のステップS671;No、及び、ステップS676;No、及び、ステップS681;Yes)、ステップS684にて選択された図33に示す仮停止TM1−4のテーブルを参照することにより、ステップS685にて決定された飾り図柄である。そして、図33に示すような仮停止TM1−4のテーブルにおける設定により、図柄番号が「9」の飾り図柄を右仮停止図柄に決定する割合(決定割合)は、図柄番号が「9」以外となる任意の飾り図柄(図柄番号が「1」〜「8」の飾り図柄のいずれか)を右仮停止図柄に決定する決定割合のいずれに比べても、高いものとなる。こうして、メイン滑りパターンMS1−3による「メイン滑り」の演出動作では、例えば図64(C)に示すように、「右」の飾り図柄表示部5Rにて図柄番号が「9」の飾り図柄を一旦仮停止表示することができる。
ステップST103にて右仮停止図柄を導出表示した後には、中仮停止図柄を導出表示する(ステップST104)。このとき導出表示される中仮停止図柄は、メイン滑りパターンMS1−3であることに応じて(図49のステップS671;No、及び、ステップS676;No、及び、ステップS681;Yes、及び、ステップS686;Yes)、ステップS688にて選択された図23(C)に示す最終停止図柄決定テーブル250Cを参照することにより、ステップS689にて決定された飾り図柄である。そして、図23(C)に示すような最終停止図柄決定テーブル250Cにおける設定により、図柄番号が「9」以外の飾り図柄のうちから、左中右仮停止図柄の組合せが所定の非リーチ組合せとなることがないように、中仮停止図柄が決定される。こうして、メイン滑りパターンMS1−3による「メイン滑り」の演出動作では、例えば図64(D)に示すように、「中」の飾り図柄表示部5Rにて中仮停止図柄を一旦仮停止表示することができる。
ステップST104にて中仮停止図柄を導出表示した後には、メイン滑りパターンMS1−3による「メイン滑り」の演出動作において、全図柄の変更演出が行われる(ステップST105)。例えば、図64(E)に示すように、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rの全部にて一旦仮停止表示した飾り図柄を、弾けさせながら変更表示することにより変動させる。こうして、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rにて停止表示する飾り図柄を変更させる演出表示が行われた後には、左最終停止図柄と右最終停止図柄を導出表示する(ステップST106)。例えば、図64(F)に示すように、「左」及び「右」の飾り図柄表示部5L、5Rにて確定飾り図柄となる左最終停止図柄と右最終停止図柄とが仮停止表示される。このとき導出表示される左最終停止図柄と右最終停止図柄は、一例として、可変表示結果が「ハズレ」(図46のステップS601;Yes)で飾り図柄の可変表示態様が「リーチ」(ステップS602;No)であることに応じて、図46に示すステップS607にて、同一の飾り図柄となるように決定されたものなどであればよい。これにより、「左」及び「右」の飾り図柄表示部5L、5Rにて、同一の飾り図柄がリーチ表示状態で導出表示される。そこで、例えば図64(G)に示すような「リーチ!」の演出表示を行うことなどにより、飾り図柄がリーチ表示状態で導出表示されたことを報知する。その後、変動パターンに応じたリーチ演出が実行される(ステップST107)。
ステップST107にて実行されたリーチ演出が終了するときには、中最終停止図柄を導出表示する(ステップST108)。このとき導出表示される中最終停止図柄は、一例として、可変表示結果が「ハズレ」(図46のステップS601;Yes)で飾り図柄の可変表示態様が「リーチ」(ステップS602;No)であることに応じて、図46に示すステップS608にて決定された飾り図柄などであればよい。その後、可変表示時間が経過したか否かを判定する(ステップST109)。ステップST109にて可変表示時間が経過していなければ(ステップST109;No)、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rの全部にて飾り図柄を仮停止表示させ(ステップST110)、ステップST109の処理に戻る。その一方で、ステップST109にて可変表示時間が経過すれば(ステップST109;Yes)、飾り図柄を完全停止表示させることにより、飾り図柄の可変表示結果を確定させる(ステップST111)。
こうして、リーチハズレ組合せや大当り組合せの確定飾り図柄が導出表示される飾り図柄の可変表示中に、メイン滑りパターンMS1−3による「メイン滑り」の演出動作が実行される場合には、全図柄変動が開始されてから、「左」の飾り図柄表示部5Lにて図柄番号が「9」以外の飾り図柄が一旦仮停止表示された後に、「右」の飾り図柄表示部5Rにて図柄番号が「9」の飾り図柄が一旦仮停止表示されることがある。さらに、メイン滑りパターンMS1−3による「メイン滑り」の演出動作が実行される場合には、「中」の飾り図柄表示部5Cにて図柄番号が「9」以外の飾り図柄が一旦仮停止表示される。そして、「サブ滑り」の演出動作やメイン滑りパターンMS1−1あるいはメイン滑りパターンMS1−2による「メイン滑り」の演出動作とは異なる演出態様で全図柄の変更演出を実行することにより、停止表示される飾り図柄が変更されて、左最終停止図柄及び右最終停止図柄となる確定飾り図柄がリーチ表示状態で導出表示される。
図65は、リーチハズレ組合せや大当り組合せの確定飾り図柄が導出表示される飾り図柄の可変表示中に、メイン滑りパターンMS2−1による「メイン滑り」の演出動作が実行される場合において、飾り図柄の可変表示が開始されてから終了するまでの演出動作の進行例を示すフローチャートである。図66は、図65に示す演出動作の進行例に従った画像表示装置5の表示領域における演出表示の実行例を示している。この実施の形態では、可変表示結果を「ハズレ」とする事前判定結果(図39のステップS226;No)や飾り図柄の可変表示態様を「リーチ」とするリーチ判定結果(図40のステップS246;リーチ)に基づき、図40に示すステップS253にて、図8に示す変動パターンPA2−3、変動パターンPA2−4、変動パターンPA3−2及び変動パターンPB3−2のいずれかが使用パターンに決定されたときに、「メイン滑り」の演出動作が実行される。また、可変表示結果を「大当り」とする事前判定結果(図39のステップS226;Yes)や大当り種別を「通常」または「確変」とする大当り種別決定結果(ステップS229)に基づき、図40に示すステップS253にて、図9に示す変動パターンPA2−6、変動パターンPA4−2、変動パターンPB4−2、変動パターンPB5−2のいずれかが使用パターンに決定されたときに、通常導出順序で大当り組合せの確定飾り図柄が導出表示されることになり、「メイン滑り」の演出動作が実行される。さらに、可変表示結果を「大当り」とする事前判定結果(図39のステップS226;Yes)や大当り種別を「突確」とする大当り種別決定結果(ステップS229)に基づき、図40に示すステップS253にて、図9に示す変動パターンPD2−2が使用パターンに決定されたときには、リーチハズレ組合せの確定飾り図柄が導出表示されることになり、「メイン滑り」の演出動作が実行される。
そして、図47に示すステップS640では、ステップS639にて選択した図31に示すメイン滑りパターン決定テーブル256を参照することにより、変動パターンに応じて異なる決定割合で、メイン滑りパターンMS2−1に決定される。例えば、変動パターンPA2−3及び変動パターンPA2−4のいずれかである場合には、1/191(約0.5%)の決定割合でメイン滑りパターンMS2−1に決定される。これに対して、変動パターンPA3−2及び変動パターンPB3−2のいずれかである場合には、6/191(約3%)の決定割合でメイン滑りパターンMS2−1に決定される。また、変動パターンPA2−6である場合には、11/191(約6%)の決定割合でメイン滑りパターンMS2−1に決定される。変動パターンPA4−2、変動パターンPB4−2、変動パターンPB5−2のいずれかである場合には、120/191(約63%)の決定割合でメイン滑りパターンMS2−1に決定される。変動パターンPD2−2である場合には、100/191(約52%)の決定割合でメイン滑りパターンMS2−1に決定される。
図65に示す処理では、まず、全図柄変動が開始される(ステップST121)。例えば、図66(A)に示すように、画像表示装置5の表示領域に設けられた「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rの全部にて飾り図柄の可変表示が開始される。その後、左仮停止図柄を導出表示する(ステップST122)。このとき導出表示される左仮停止図柄は、メイン滑りパターンMS2−1であることに応じて(図49のステップS671;No、及び、ステップS676;No、及び、ステップS681;No)、ステップS690にて選択された図33に示す仮停止TM2−1のテーブルを参照することにより、ステップS691にて決定された飾り図柄である。そして、図33に示すような仮停止TM2−1のテーブルにおける設定により、図柄番号が「7」及び「9」以外の飾り図柄が左仮停止図柄に決定される。こうして、メイン滑りパターンMS2−1による「メイン滑り」の演出動作では、例えば図66(B)に示すように、「左」の飾り図柄表示部5Lにて左仮停止図柄を一旦仮停止表示することができる。
ステップST122にて左仮停止図柄を導出表示した後には、右仮停止図柄を導出表示する(ステップST123)。このとき導出表示される右仮停止図柄は、メイン滑りパターンMS2−1であることに応じて(図49のステップS671;No、及び、ステップS676;No、及び、ステップS681;No)、ステップS692にて選択された図33に示す仮停止TM2−2のテーブルを参照することにより、ステップS693にて決定された飾り図柄である。そして、図33に示すような仮停止TM2−2のテーブルにおける設定により、図柄番号が「9」以外の飾り図柄が右仮停止図柄に決定される。こうして、メイン滑りパターンMS2−1による「メイン滑り」の演出動作では、例えば図66(C)に示すように、「右」の飾り図柄表示部5Rにて右仮停止図柄を一旦仮停止表示することができる。
ステップST123にて右仮停止図柄を導出表示した後には、中仮停止図柄を導出表示する(ステップST124)。このとき導出表示される中仮停止図柄は、メイン滑りパターンMS2−1であることに応じて(図49のステップS671;No、及び、ステップS676;No、及び、ステップS681;No)、ステップS694にて決定された図柄番号が「9」の飾り図柄である。「中」の飾り図柄表示部5Cにて表示される図柄番号が「9」の飾り図柄は、「大当り」の文字列のうちで「当」を示す文字などを含んで構成されている。こうして、メイン滑りパターンMS2−1による「メイン滑り」の演出動作では、例えば図66(D)に示すように、「中」の飾り図柄表示部5Rにて図柄番号が「9」である飾り図柄を一旦仮停止表示することができる。
ステップST124にて中仮停止図柄を導出表示した後には、メイン滑りパターンMS2−1による「メイン滑り」の演出動作において、全図柄の変更演出が行われる(ステップST125)。例えば、図66(E)に示すように、「中」の飾り図柄表示部5Cにて仮停止表示されている飾り図柄から、その飾り図柄を構成するキャラクタCH1を示す演出画像が飛び出して「右」の飾り図柄表示部5Rに仮停止表示されている飾り図柄を引っ張るような演出表示が行われる。なお、キャラクタCH1を示す演出画像が飛び出して引っ張る飾り図柄は、「右」の飾り図柄表示部5Rに仮停止表示されている飾り図柄に限定されず、「左」の飾り図柄表示部5Lにて仮停止表示されている飾り図柄などであってもよい。そして、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rの全部にて一旦仮停止表示した飾り図柄を、例えば図66(F)に示すように再びスクロール表示することにより変動させる。なお、メイン滑りパターンMS2−1による「メイン滑り」の演出動作では、全図柄の変更演出が行われるものに限定されず、例えば「左」及び「右」の飾り図柄表示部5L、5Rのいずれか一方にて一旦仮停止表示した飾り図柄を、再びスクロール表示することなどにより変動させてもよい。一例として、キャラクタCH1を示す演出画像が飛び出して引っ張る飾り図柄が「右」の飾り図柄表示部5Rに仮停止表示されている飾り図柄である場合には、「右」の飾り図柄表示部5Rにて一旦仮停止表示した飾り図柄のみを、再び変動させればよい。他の一例として、キャラクタCH1を示す演出画像が飛び出して引っ張る飾り図柄が「左」の飾り図柄表示部5Lに仮停止表示されている飾り図柄である場合には、「左」の飾り図柄表示部5Lにて一旦仮停止表示した飾り図柄のみを、再び変動させればよい。図66(F)に示すように「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rにて停止表示する飾り図柄を変更させる演出表示が行われた後には、左最終停止図柄と右最終停止図柄を導出表示する(ステップST126)。例えば、図66(G)に示すように、「左」及び「右」の飾り図柄表示部5L、5Rにて確定飾り図柄となる左最終停止図柄と右最終停止図柄とが仮停止表示される。このとき導出表示される左最終停止図柄と右最終停止図柄は、一例として、可変表示結果が「ハズレ」(図46のステップS601;Yes)で飾り図柄の可変表示態様が「リーチ」(ステップS602;No)であることに応じて、図46に示すステップS607にて、同一の飾り図柄となるように決定されたものなどであればよい。これにより、「左」及び「右」の飾り図柄表示部5L、5Rにて、同一の飾り図柄がリーチ表示状態で導出表示される。そこで、例えば図66(H)に示すような「リーチ!」の演出表示を行うことなどにより、飾り図柄がリーチ表示状態で導出表示されたことを報知する。その後、変動パターンに応じたリーチ演出が実行される(ステップST127)。
ステップST127にて実行されたリーチ演出が終了するときには、中最終停止図柄を導出表示する(ステップST128)。このとき導出表示される中最終停止図柄は、一例として、可変表示結果が「ハズレ」(図46のステップS601;Yes)で飾り図柄の可変表示態様が「リーチ」(ステップS602;No)であることに応じて、図46に示すステップS608にて決定された飾り図柄などであればよい。その後、可変表示時間が経過したか否かを判定する(ステップST129)。ステップST129にて可変表示時間が経過していなければ(ステップST129;No)、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rの全部にて飾り図柄を仮停止表示させ(ステップST130)、ステップST129の処理に戻る。その一方で、ステップST129にて可変表示時間が経過すれば(ステップST129;Yes)、飾り図柄を完全停止表示させることにより、飾り図柄の可変表示結果を確定させる(ステップST131)。
こうして、リーチハズレ組合せや大当り組合せの確定飾り図柄が導出表示される飾り図柄の可変表示中に、メイン滑りパターンMS2−1による「メイン滑り」の演出動作が実行される場合には、全図柄変動が開始されてから、「左」の飾り図柄表示部5Lにて図柄番号が「9」以外の飾り図柄が一旦仮停止表示された後に、「右」の飾り図柄表示部5Rにて図柄番号が「9」以外の飾り図柄が一旦仮停止表示される。さらに、メイン滑りパターンMS2−1による「メイン滑り」の演出動作が実行される場合には、「中」の飾り図柄表示部5Cにて図柄番号が「9」の飾り図柄が一旦仮停止表示される。そして、例えばキャラクタCH1を示す演出画像が飛び出して仮停止表示されている飾り図柄を引っ張るような演出表示といった、「サブ滑り」の演出動作やメイン滑りパターンMS1−1〜メイン滑りパターンMS1−3のいずれかによる「メイン滑り」の演出動作とは異なる演出態様で全図柄の変更演出を実行することにより、停止表示される飾り図柄が変更されて、左最終停止図柄及び右最終停止図柄となる確定飾り図柄がリーチ表示状態で導出表示される。
図67は、変動パターンPC3−1、変動パターンPC4−1、変動パターンPC5−1のいずれかに決定された場合において、飾り図柄の可変表示が開始されてから終了するまでの演出動作の進行例を示すフローチャートである。図68は、図67に示す演出動作の進行例に従った画像表示装置5の表示領域における演出表示の実行例を示している。この実施の形態では、可変表示結果を「ハズレ」とする事前判定結果(図39のステップS226;No)や飾り図柄の可変表示態様を「リーチ」とするリーチ判定結果(図40のステップS246;リーチ)に基づき、図40に示すステップS253にて、図8に示す変動パターンPC3−1が使用パターンに決定されたときに、通常導出順序とは異なる特別導出順序で、「左」及び「中」の飾り図柄表示部5L、5Cにて図柄番号が「9」の飾り図柄を並んで導出表示することにより、飾り図柄がリーチ表示状態で導出表示される(左中リーチ)。また、可変表示結果を「大当り」とする事前判定結果(図39のステップS226;Yes)や大当り種別を「通常」または「確変」とする大当り種別決定結果(ステップS229)に基づき、図40に示すステップS253にて、図9に示す変動パターンPC4−1及び変動パターンPC5−1のいずれかに決定されたときにも、通常導出順序とは異なる特別導出順序で、「左」及び「中」の飾り図柄表示部5L、5Cにて図柄番号が「9」の飾り図柄を並んで導出表示することにより、飾り図柄がリーチ表示状態で導出表示される(左中リーチ)。なお、図柄番号が「9」の飾り図柄が確変図柄に含まれる場合には、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「確変」のときに、図40に示すステップS253にて、変動パターンPC4−1及び変動パターンPC5−1のいずれかに決定でき、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「通常」のときには、変動パターンPC4−1及び変動パターンPC5−1のいずれにも決定されることがないようにすればよい。
そして、図40に示すステップS253にて変動パターンを決定するときには、例えば図18(B)に示すハズレ変動パターン決定テーブル208Bや図19(A)に示す大当り変動パターン決定テーブル209Aにおける乱数値MR5の設定(割り振り)などにより、特別導出順序で飾り図柄が導出表示される場合に可変表示結果が「大当り」となる確率は、通常導出順序で飾り図柄が導出表示される場合に可変表示結果が「大当り」となる確率に比べて高くなるようにすればよい。また、「メイン滑り」の演出動作が実行される場合に可変表示結果が「大当り」となる確率に比べて、特別導出順序で飾り図柄が導出表示される場合に可変表示結果が「大当り」となる確率の方が高くなるようにすればよい。ここで、「メイン滑り」の演出動作が実行される場合には、「中」の飾り図柄表示部5C(メイン滑りパターンMS2−1である場合)あるいは「右」の飾り図柄表示部5R(メイン滑りパターンMS1−1〜メイン滑りパターンMS1−3のいずれかである場合)にて、図柄番号が「9」の飾り図柄が仮停止図柄として導出表示されることがある。その一方で、変動パターンPC3−1、変動パターンPC4−1、変動パターンPC5−1のいずれかに決定された場合には、「左」及び「右」の飾り図柄表示部5L、5Cにて、図柄番号が「9」の飾り図柄が並んで導出表示される。すなわち、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rのうちで、特別識別情報に含まれる図柄番号が「9」の飾り図柄が導出表示される飾り図柄表示部の個数が多くなるに従って、可変表示結果が「大当り」となる確率が高くなるように、変動パターンや停止図柄の決定が行われるようにすればよい。
図67に示す処理では、まず、全図柄変動が開始される(ステップST141)。その後、予告演出や「擬似連1回」の演出動作といった、変動中演出を実行する(ステップST142)。ここで、図8及び図9に示すように、変動パターンPC3−1、変動パターンPC4−1、変動パターンPC5−1はいずれも、「擬似連1回」の演出動作を実行可能な変動パターンとなっている。そこで、「擬似連1回」を実行可能な変動パターンであることに応じて(図47のステップS631;Yes)、図27に示す擬似連1回実行判定テーブル253を使用テーブルとして選択した後(ステップS632)、「擬似連あり」とするか否かを判定する(ステップS633)。このとき、「擬似連あり」と判定すれば(ステップS633;Yes)、擬似連時仮停止図柄決定処理(ステップS635)にて決定された仮停止図柄を用いて、「擬似連1回」の演出動作が実行される。また、図47に示すステップS642にて「サブ予告」の演出動作を実行するか否かの判定を行い、実行する場合には複数種類のサブ予告パターンのうちから、いずれかを使用パターンとして選択する。これにより、変動パターンPC3−1、変動パターンPC4−1、変動パターンPC5−1のいずれかによる飾り図柄の可変表示中には、「サブ予告」の演出動作を実行することができる。なお、「擬似連なし」とする判定がなされるとともに(図47のステップS633;No)、「サブ予告」の演出動作を実行しないと判定された場合には、ステップST142における変動中演出が実行されなくてもよい。
ステップST142の処理に続いて、左最終停止図柄を導出表示する(ステップST143)。なお、ステップST143にて左最終停止図柄が導出表示されるときにも、ステップST142による変動中演出(例えば「サブ予告」の演出動作など)が継続して実行されていてもよい。このとき導出表示される左最終停止図柄は、可変表示結果が「ハズレ」(図46のステップS601;Yes)で飾り図柄の可変表示態様が「リーチ」(ステップS602;No)である場合に、変動パターンPC3−1であることに応じて、図46に示すステップS607にて決定される図柄番号が「9」の飾り図柄であればよい。あるいは、左最終停止図柄は、可変表示結果が「大当り」(図46のステップS601;No)で大当り種別が「通常」または「確変」(ステップS609;No)であり(図柄番号が「9」の飾り図柄が確変図柄に含まれる場合には大当り種別が「確変」であるときのみ)、変動パターンPC4−1及び変動パターンPC5−1のいずれかであることに応じて(ステップS613;Yes)、図46に示すステップS614にて決定される図柄番号が「9」の飾り図柄であってもよい。
ステップST143にて左最終停止図柄を導出表示した後には、中最終停止図柄を導出表示する(ステップST144)。なお、ステップST144にて中最終停止図柄が導出表示されるときまでは、ステップST142による変動中演出(例えば「サブ予告」の演出動作など)が継続して実行されていてもよい。このとき導出表示される中最終停止図柄は、可変表示結果が「ハズレ」(図46のステップS601;Yes)で飾り図柄の可変表示態様が「リーチ」(ステップS602;No)である場合に、変動パターンPC3−1であることに応じて、図46に示すステップS607にて決定される図柄番号が「9」の飾り図柄であればよい。あるいは、中最終停止図柄は、可変表示結果が「大当り」(図46のステップS601;No)で大当り種別が「通常」または「確変」(ステップS609;No)であり(図柄番号が「9」の飾り図柄が確変図柄に含まれる場合には大当り種別が「確変」であるときのみ)、変動パターンPC4−1及び変動パターンPC5−1のいずれかであることに応じて(ステップS613;Yes)、図46に示すステップS614にて決定される図柄番号が「9」の飾り図柄であってもよい。これにより、例えば図68(A)に示すように、「左」及び「中」の飾り図柄表示部5L、5Cにて、図柄番号が「9」の飾り図柄が並んで仮停止表示され、飾り図柄がリーチ表示状態で導出表示される。
ステップST144にて中最終停止図柄を導出表示したときには、「左」及び「中」の飾り図柄表示部5L、5Cにて図柄番号が「9」の飾り図柄が並んだリーチ表示状態となった場合に特有な演出動作として、例えば「左」及び「中」の飾り図柄表示部5L、5Cにて導出表示された飾り図柄が融合するような左中図柄融合演出が実行される(ステップST145)。ここで、左中図柄融合演出は、変動パターンPC3−1、変動パターンPC4−1、変動パターンPC5−1のいずれかであることに応じて設定された図柄変動制御パターンに含まれる表示制御パターンにおいて、表示制御データなどにより演出動作の実行内容が予め定められたものであればよい。例えば図68(B)に示すように、「左」の飾り図柄表示部5Lにて導出表示された図柄番号が「9」の飾り図柄は、矢印AR1で示す「中」の飾り図柄表示部5Cへと向かう方向に移動する。また、「中」の飾り図柄表示部5Cにて導出表示された図柄番号が「9」の飾り図柄は、矢印AR2で示す「左」の飾り図柄表示部5Lへと向かう方向に移動する。そして、左図柄と中図柄とが重なり合う部分は、両図柄の中間色で表示することなどにより、左図柄と中図柄とが合成されて融合するような演出表示が行われる。なお、左図柄と中図柄とが融合する演出表示としては、両図柄が重なり合うように移動するものに限定されず、例えば両図柄が拡大表示されて重なり合うように融合するものであってもよい。また、複数の図柄が融合する演出表示としては、それらの図柄が重なり合うように融合するものに限定されず、各図柄が隣接して表示されることにより、複数の図柄が結合するように融合するものであってもよい。
そして、例えば図68(C)に示すように、「左」の飾り図柄表示部5Lにて導出表示された飾り図柄と「中」の飾り図柄表示部5Cにて導出表示された飾り図柄とが完全に重なり合うように融合して表示された後には、動画像の再生表示によるリーチ演出を開始する(ステップST146)。このときには、例えば図柄変動制御パターンに含まれる表示制御パターンから読み出した表示制御データなどに基づき、動画像の再生を開始すると判定され(図52のステップS723;Yes)、動画像の再生表示を開始するための設定が行われる(ステップS724)。そして、デコードタイミングに達すれば(ステップS725;Yes)、動画像をデコードして再生表示するための設定が行われる(ステップS726)。そして、動画像の再生表示によるリーチ演出が終了するときには、例えば図柄変動制御パターンに含まれる表示制御パターンから読み出した表示制御データなどに基づき、動画像の再生を終了すると判定され(ステップS727;Yes)、動画像の再生表示を終了するための設定が行われる(ステップS728)。こうして再生表示される動画像としては、例えば「左」及び「中」の飾り図柄表示部5L、5Cにて並んで導出表示された図柄番号が「9」の飾り図柄に含まれる表示画像により示されるキャラクタの組合せに関連した内容のものなどが、予め用意されていればよい。一例として、図柄番号が「9」の左図柄、中図柄、右図柄はそれぞれ、互いに異なるキャラクタを示す表示画像の部位(図2に示す斜線の部位)を含んでいるものとする。例えば、図柄番号が「9」の飾り図柄のうち、左図柄はキャラクタAを示す表示画像を含み、中図柄はキャラクタBを示す演出画像を含み、右図柄はキャラクタCを示す演出画像を含む。この場合、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rの一部にて並んでリーチ表示状態で導出表示された図柄番号が「9」の飾り図柄の組合せに対応して、複数種類の動画像のいずれかが再生表示されてもよい。例えば「左」及び「中」の飾り図柄表示部5L、5Cにて図柄番号が「9」の飾り図柄を並んで導出表示させることによりリーチ表示状態となった後には、左図柄に含まれるキャラクタAと、中図柄に含まれるキャラクタBとが登場するリーチ演出として、第1動画像の再生表示が行われる。これに対して、例えば「左」及び「右」の飾り図柄表示部5L、5Rにて図柄番号が「9」の飾り図柄を並んで導出表示させることによりリーチ表示状態となった後には、左図柄に含まれるキャラクタAと、右図柄に含まれるキャラクタCとが登場するリーチ演出として、第1動画像とは異なる第2動画像の再生表示が行われる。
動画像の再生表示によるリーチ演出が実行されるときには、例えば図68(D)に示すように、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rが縮小されて、画像表示装置5の表示領域における一部にて、飾り図柄の可変表示が継続していることを認識できるように表示してもよい。あるいは、図68(C)に示すように2つの飾り図柄が重なり合うように融合して表示された後には、融合した飾り図柄が、画像表示装置5の表示領域全体に達するまで、もしくは、画像表示装置5の表示領域における一部にて所定の大きさとなるまで、拡大されるように表示して、拡大表示された飾り図柄の表示部位により、動画像が再生表示される表示領域(ウィンドウ)を形成するようにしてもよい。
ステップST146にて実行されたリーチ演出が終了するときには、右最終停止図柄を導出表示する(ステップST147)。このとき導出表示される右最終停止図柄は、可変表示結果が「ハズレ」(図46のステップS601;Yes)で飾り図柄の可変表示態様が「リーチ」(ステップS602;No)である場合に、変動パターンPC3−1であることに応じて、図46に示すステップS607にて決定される図柄番号が「8」の飾り図柄(−1コマハズレ)であればよい。あるいは、右最終停止図柄は、可変表示結果が「大当り」(図46のステップS601;No)で大当り種別が「通常」または「確変」(ステップS609;No)であり(図柄番号が「9」の飾り図柄が確変図柄に含まれる場合には大当り種別が「確変」であるときのみ)、変動パターンPC4−1及び変動パターンPC5−1のいずれかであることに応じて(ステップS613;Yes)、図46に示すステップS614にて決定される図柄番号が「9」の飾り図柄であってもよい。その後、可変表示時間が経過したか否かを判定する(ステップST148)。ステップST148にて可変表示時間が経過していなければ(ステップST148;No)、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rの全部にて飾り図柄を仮停止表示させ(ステップST149)、ステップST148の処理に戻る。その一方で、ステップST148にて可変表示時間が経過すれば(ステップST148;Yes)、飾り図柄を完全停止表示させることにより、飾り図柄の可変表示結果を確定させる(ステップST150)。
こうして、変動パターンPC3−1、変動パターンPC4−1、変動パターンPC5−1による飾り図柄の可変表示では、全図柄変動が開始されてから、「左」の飾り図柄表示部5Lにて最初に図柄番号が「9」の飾り図柄が導出表示されたことに続いて、「中」の飾り図柄表示部5Cにて図柄番号が「9」の飾り図柄が導出表示される。このときには、特別識別情報に含まれる飾り図柄が「左」及び「中」の飾り図柄表示部5L、5Cにて並んで導出表示されることにより、飾り図柄がリーチ表示状態で導出表示されることになる。そして、特別識別情報に含まれる飾り図柄がリーチ表示状態で導出表示した後には、例えばリーチ表示状態で導出表示された特別識別情報に含まれる飾り図柄が融合するような演出表示を実行して、動画像の再生表示によるリーチ演出を実行する。このように、特別識別情報に含まれる飾り図柄がリーチ表示状態で導出表示されたときには、飾り図柄の融合や動画像の再生表示などによる特有の演出動作を実行することで演出効果を高めて、遊技の興趣を向上させることができる。
図69は、変動パターンPC3−2、変動パターンPC4−2、変動パターンPC5−2のいずれかに決定された場合において、飾り図柄の可変表示が開始されてから終了するまでの演出動作の進行例を示すフローチャートである。図70は、図69に示す演出動作の進行例に従った画像表示装置5の表示領域における演出表示の実行例を示している。この実施の形態では、可変表示結果を「ハズレ」とする事前判定結果(図39のステップS226;No)や飾り図柄の可変表示態様を「リーチ」とするリーチ判定結果(図40のステップS246;リーチ)に基づき、図40に示すステップS253にて、図8に示す変動パターンPC3−2が使用パターンに決定されたときに、通常導出順序とは異なる特別導出順序で、「左」及び「右」の飾り図柄表示部5L、5Rにて図柄番号が「9」の飾り図柄を並んで導出表示することにより、飾り図柄がリーチ表示状態で導出表示される(左右リーチ)。また、可変表示結果を「大当り」とする事前判定結果(図39のステップS226;Yes)や大当り種別を「通常」または「確変」とする大当り種別決定結果(ステップS229)に基づき、図40に示すステップS253にて、図9に示す変動パターンPC4−2及び変動パターンPC5−2のいずれかに決定されたときにも、通常導出順序とは異なる特別導出順序で、「左」及び「右」の飾り図柄表示部5L、5Cにて図柄番号が「9」の飾り図柄を並んで導出表示することにより、飾り図柄がリーチ表示状態で導出表示される(左右リーチ)。なお、図柄番号が「9」の飾り図柄が確変図柄に含まれる場合には、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「確変」のときに、図40に示すステップS253にて、変動パターンPC4−2及び変動パターンPC5−2のいずれかに決定でき、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「通常」のときには、変動パターンPC4−2及び変動パターンPC5−2のいずれにも決定されることがないようにすればよい。
図69に示す処理では、まず、全図柄変動が開始される(ステップST161)。その後、予告演出や「擬似連1回」の演出動作といった、変動中演出を実行する(ステップST162)。ここで、図8及び図9に示すように、変動パターンPC3−2、変動パターンPC4−2、変動パターンPC5−2はいずれも、「擬似連1回」の演出動作を実行可能な変動パターンとなっている。そこで、「擬似連1回」を実行可能な変動パターンであることに応じて(図47のステップS631;Yes)、図27に示す擬似連1回実行判定テーブル253を使用テーブルとして選択した後(ステップS632)、「擬似連あり」とするか否かを判定する(ステップS633)。このとき、「擬似連あり」と判定すれば(ステップS633;Yes)、擬似連時仮停止図柄決定処理(ステップS635)にて決定された仮停止図柄を用いて、「擬似連1回」の演出動作が実行される。また、図47に示すステップS642にて「サブ予告」の演出動作を実行するか否かの判定を行い、実行する場合には複数種類のサブ予告パターンのうちから、いずれかを使用パターンとして選択する。これにより、変動パターンPC3−2、変動パターンPC4−2、変動パターンPC5−2のいずれかによる飾り図柄の可変表示中には、「サブ予告」の演出動作を実行することができる。なお、「擬似連なし」とする判定がなされるとともに(図47のステップS633;No)、「サブ予告」の演出動作を実行しないと判定された場合には、変動中演出が実行されなくてもよい。
ステップST162の処理に続いて、左最終停止図柄を導出表示する(ステップST163)。なお、ステップST163にて左最終停止図柄が導出表示されるときにも、ステップST162による変動中演出(例えば「サブ予告」の演出動作など)が継続して実行されていてもよい。このとき導出表示される左最終停止図柄は、可変表示結果が「ハズレ」(図46のステップS601;Yes)で飾り図柄の可変表示態様が「リーチ」(ステップS602;No)である場合に、変動パターンPC3−2であることに応じて、図46に示すステップS607にて決定される図柄番号が「9」の飾り図柄であればよい。あるいは、左最終停止図柄は、可変表示結果が「大当り」(図46のステップS601;No)で大当り種別が「通常」または「確変」(ステップS609;No)であり(図柄番号が「9」の飾り図柄が確変図柄に含まれる場合には大当り種別が「確変」であるときのみ)、変動パターンPC4−2及び変動パターンPC5−2のいずれかであることに応じて(ステップS613;Yes)、図46に示すステップS614にて決定される図柄番号が「9」の飾り図柄であってもよい。
ステップST163にて左最終停止図柄を導出表示した後には、中仮停止図柄を導出表示する(ステップST164)。なお、ステップST164にて中最終停止図柄が導出表示されるときにも、ステップST162による変動中演出(例えば「サブ予告」の演出動作など)が継続して実行されていてもよい。このとき導出表示される中仮停止図柄は、変動パターンPC3−2、変動パターンPC4−2、変動パターンPC5−2のいずれかであることに応じて(図47のステップS643;Yes)、図47に示すステップS644にて決定される図柄番号が「9」以外の飾り図柄であればよい。
ステップST164にて中仮停止図柄を導出表示した後には、例えば「サブ滑り」の演出動作といった、変動中演出を実行してもよい(ステップST165)。ここで、変動パターンPC3−1、変動パターンPC4−1、変動パターンPC5−1のいずれかである場合には、「中」の飾り図柄表示部5Cにて飾り図柄が導出表示されたときに、飾り図柄がリーチ表示状態で導出表示されることから、リーチ演出が開始される。そのため、変動パターンPC3−1、変動パターンPC4−1、変動パターンPC5−1のいずれかである場合には、「右」の飾り図柄表示部5Rにて一旦仮停止表示した飾り図柄を変更させる滑り演出を含んだ「サブ滑り」の演出動作を実行することはできない。図30に示すサブ滑り実行判定テーブル255において、変動パターンPC3−1、変動パターンPC4−1、変動パターンPC5−1のいずれかである場合には、「サブ滑りなし」の判定結果に対して、サブ滑り実行判定用の乱数値SR4の全部が割り振られている。これに対して、変動パターンPC3−2、変動パターンPC4−2、変動パターンPC5−2のいずれかである場合には、「中」の飾り図柄表示部5Cにて飾り図柄が導出表示されたときには、未だ飾り図柄がリーチ表示状態で導出表示されておらず、リーチ演出は開始されない。したがって、変動パターンPC3−2、変動パターンPC4−2、変動パターンPC5−2のいずれかである場合には、図47に示すステップS637にて選択した図30に示すサブ滑り実行判定テーブル255を参照することにより、ステップS638にて「サブ滑りあり」と判定することができる(図30における「変動パターン」が「上記以外」に該当)。そして、ステップS638にて「サブ滑りあり」と判定すれば(ステップS638;Yes)、滑り前仮停止図柄決定処理(ステップS641)にて決定された仮停止図柄を用いて、「サブ滑り」の演出動作が実行される。なお、「サブ滑りなし」と判定された場合には(ステップS638;No)、ステップST165における変動中演出が実行されなくてもよい。
ステップST165の処理に続いて、右最終停止図柄を導出表示する(ステップST166)。なお、ステップST166にて右最終停止図柄が導出表示されるときまでは、ステップST162による変動中演出(例えば「サブ予告」の演出動作など)が継続して実行されていてもよい。このとき導出表示される右最終停止図柄は、可変表示結果が「ハズレ」(図46のステップS601;Yes)で飾り図柄の可変表示態様が「リーチ」(ステップS602;No)である場合に、変動パターンPC3−2であることに応じて、図46に示すステップS607にて決定される図柄番号が「9」の飾り図柄であればよい。あるいは、右最終停止図柄は、可変表示結果が「大当り」(図46のステップS601;No)で大当り種別が「通常」または「確変」(ステップS609;No)であり(図柄番号が「9」の飾り図柄が確変図柄に含まれる場合には大当り種別が「確変」であるときのみ)、変動パターンPC4−2及び変動パターンPC5−2のいずれかであることに応じて(ステップS613;Yes)、図46に示すステップS614にて決定される図柄番号が「9」の飾り図柄であってもよい。これにより、例えば図70(A)に示すように、「左」及び「右」の飾り図柄表示部5L、5Rにて、図柄番号が「9」の飾り図柄が並んで仮停止表示され、飾り図柄がリーチ表示状態で導出表示される。
ステップST166にて右最終停止図柄を導出表示したときには、「左」及び「右」の飾り図柄表示部5L、5Rにて図柄番号が「9」の飾り図柄が並んだリーチ表示状態となった場合に特有な演出動作として、例えば「左」及び「右」の飾り図柄表示部5L、5Rにて導出表示された飾り図柄が融合するような左右図柄融合演出が実行される(ステップST167)。ここで、左右図柄融合演出は、変動パターンPC3−2、変動パターンPC4−2、変動パターンPC5−2のいずれかであることに応じて設定された図柄変動制御パターンに含まれる表示制御パターンにおいて、表示制御データなどにより演出動作の実行内容が予め定められたものであればよい。例えば図70(B)に示すように、「中」の飾り図柄表示部5Cにおける飾り図柄の表示を消去した後、「左」の飾り図柄表示部5Lにて導出表示された図柄番号が「9」の飾り図柄は、矢印AR3で示す「中」の飾り図柄表示部5Cへと向かう方向に移動する。また、「右」の飾り図柄表示部5Rにて導出表示された図柄番号が「9」の飾り図柄は、矢印AR4で示す「中」の飾り図柄表示部5Cへと向かう方向に移動する。そして、例えば「中」の飾り図柄表示部5Cに相当する表示位置にて左図柄と右図柄とが重なり合う部分は、両図柄の中間色で表示することなどにより、左図柄と右図柄とが合成されて融合するような演出表示が行われる。なお、左図柄と右図柄とが融合する演出表示としては、両図柄が重なり合うように移動するものに限定されず、例えば両図柄が拡大表示されて重なり合うように融合するものであってもよい。また、複数の図柄が融合する演出表示としては、それらの図柄が重なり合うように融合するものに限定されず、各図柄が隣接して表示されることにより、複数の図柄が結合するように融合するものであってもよい。
そして、例えば図70(C)に示すように、「左」の飾り図柄表示部5Lにて導出表示された飾り図柄と「右」の飾り図柄表示部5Rにて導出表示された飾り図柄とが完全に重なり合うように融合して表示された後には、動画像の再生表示によるリーチ演出を開始する(ステップST168)。このとき再生表示される動画像としては、例えば「左」及び「右」の飾り図柄表示部5L、5Rにて並んで導出表示された図柄番号が「9」の飾り図柄に含まれる表示画像により示されるキャラクタの組合せに関連した内容のものなどが、予め用意されていればよい。
動画像の再生表示によるリーチ演出が実行されるときには、例えば図70(D)に示すように、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rが縮小されて、画像表示装置5の表示領域における一部にて、飾り図柄の可変表示が継続していることを認識できるように表示してもよい。あるいは、図70(C)に示すように2つの飾り図柄が重なり合うように融合して表示された後には、融合した飾り図柄が、画像表示装置5の表示領域全体に達するまで、もしくは、画像表示装置5の表示領域における一部にて所定の大きさとなるまで、拡大されるように表示して、拡大表示された飾り図柄の表示部位により、動画像が再生表示される表示領域(ウィンドウ)を形成するようにしてもよい。
ステップST168にて実行されたリーチ演出が終了するときには、中最終停止図柄を導出表示する(ステップST169)。このとき導出表示される中最終停止図柄は、可変表示結果が「ハズレ」(図46のステップS601;Yes)で飾り図柄の可変表示態様が「リーチ」(ステップS602;No)である場合に、変動パターンPC3−2であることに応じて、図46に示すステップS607にて決定される図柄番号が「8」の飾り図柄(−1コマハズレ)であればよい。あるいは、中最終停止図柄は、可変表示結果が「大当り」(図46のステップS601;No)で大当り種別が「通常」または「確変」(ステップS609;No)であり(図柄番号が「9」の飾り図柄が確変図柄に含まれる場合には大当り種別が「確変」であるときのみ)、変動パターンPC4−2及び変動パターンPC5−2のいずれかであることに応じて(ステップS613;Yes)、図46に示すステップS614にて決定される図柄番号が「9」の飾り図柄であってもよい。その後、可変表示時間が経過したか否かを判定する(ステップST170)。ステップST170にて可変表示時間が経過していなければ(ステップST170;No)、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rの全部にて飾り図柄を仮停止表示させ(ステップST171)、ステップST170の処理に戻る。その一方で、ステップST170にて可変表示時間が経過すれば(ステップST170;Yes)、飾り図柄を完全停止表示させることにより、飾り図柄の可変表示結果を確定させる(ステップST172)。
こうして、変動パターンPC3−2、変動パターンPC4−2、変動パターンPC5−2による飾り図柄の可変表示では、全図柄変動が開始されてから、「左」の飾り図柄表示部5Lにて最初に図柄番号が「9」の飾り図柄が導出表示されたことに続いて、「中」の飾り図柄表示部5Cにて図柄番号が「9」以外の飾り図柄が導出表示される。その後、「右」の飾り図柄表示部5Rにて図柄番号が「9」の飾り図柄が導出表示される。このときには、特別識別情報に含まれる飾り図柄が「左」及び「右」の飾り図柄表示部5L、5Rにて並んで導出表示されることにより、飾り図柄がリーチ表示状態で導出表示されることになる。そして、特別識別情報に含まれる飾り図柄がリーチ表示状態で導出表示した後には、例えばリーチ表示状態で導出表示された特別識別情報に含まれる飾り図柄が融合するような演出表示を実行して、動画像の再生表示によるリーチ演出を実行する。このように、特別識別情報に含まれる飾り図柄がリーチ表示状態で導出表示されたときには、飾り図柄の融合や動画像の再生表示などによる特有の演出動作を実行することで演出効果を高めて、遊技の興趣を向上させることができる。
以上説明したように、上記実施の形態におけるパチンコ遊技機1では、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示部5L、5C、5Rにて可変表示される複数種類の飾り図柄のうちに、特別識別情報に含まれる図柄番号が「9」である飾り図柄として、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rの全部にて並んで表示されることにより、例えば「大当り」といった、特有の意味をなすものとなるように、各々異なる識別情報を構成する文字などを含んで形成された飾り図柄が、1種類ずつ含まれている。そして、変動パターンPC3−1及び変動パターンPC3−2、変動パターンPC4−1及び変動パターンPC4−2、変動パターンPC5−1及び変動パターンPC5−2のいずれかによる飾り図柄の可変表示では、全図柄変動が開始された後、最初に「左」の飾り図柄表示部5Lにて特別識別情報に含まれる図柄番号が「9」の飾り図柄を導出表示し、続いて「中」の飾り図柄表示部5Cにて飾り図柄を導出表示してから、「右」の飾り図柄表示部5Rにて飾り図柄を導出表示するという、特別導出順序で飾り図柄の導出表示が行われる。これに対して、変動パターンPC3−1及び変動パターンPC3−2、変動パターンPC4−1及び変動パターンPC4−2、変動パターンPC5−1及び変動パターンPC5−2とは異なる変動パターンによる飾り図柄の可変表示では、全図柄変動が開始された後、最初に「左」の飾り図柄表示部5Lにて通常識別情報に含まれる図柄番号が「9」以外の飾り図柄を導出表示し、続いて「右」の飾り図柄表示部5Rにて飾り図柄を導出表示してから、「中」の飾り図柄表示部5Cにて飾り図柄を導出表示するという、通常導出順序で飾り図柄の導出表示が行われる。これにより、通常導出順序や特別導出順序といった、複数種類の導出順序で飾り図柄を導出表示することが可能になり、特別識別情報に含まれる飾り図柄を導出表示するときの演出効果を高めて、遊技の興趣を向上させることができる。また、特別識別情報に含まれる飾り図柄が並んで表示されたときに特有の意味をなすとともに、可変表示結果が「大当り」となることにより、可変表示結果が「大当り」となることを遊技者が容易に認識できる表示態様で、可変表示結果が「大当り」となる期待感を高めることができる。
図39に示すステップS226にて乱数値MR1が大当り判定値データと合致したときには、可変表示結果を「大当り」とする事前判定結果に基づき、ステップS227にて大当りフラグがオン状態にセットされる。そして、図40に示すステップS241にて大当りフラグがオンであれば、大当り変動パターン種別決定テーブル205A〜205C、206A〜206C、207A〜207Cのいずれかが、ステップS242にて使用テーブルとして選択される。また、図39に示すステップS226にて乱数値MR1が大当り判定値データと合致しないときには、図40に示すステップS241にて大当りフラグがオフであることにより、ステップS243にて選択されたリーチ判定テーブル202A〜202Cのいずれかを参照して、ステップS246にて飾り図柄をリーチ表示状態で導出表示するか否かが判定される。そして、ステップS246での判定結果が「リーチ」であれば、リーチハズレ変動パターン種別決定テーブル204A〜204Cのいずれかが、ステップS247にて使用テーブルとして選択される。これに対して、ステップS246での判定結果が「非リーチ」であれば、非リーチハズレ変動パターン種別決定テーブル203A〜203Cのいずれかが、ステップS248にて使用テーブルとして選択される。その後、ステップS249にて抽出した乱数値MR4に基づき、ステップS250にて変動パターン種別が決定される。
ステップS250における変動パターン種別の決定に続いて、ハズレ変動パターン決定テーブル208A、208B、大当り変動パターン決定テーブル209A、209Bのいずれかが、ステップS251にて使用テーブルとして選択される。その後、ステップS252にて抽出した乱数値MR5に基づき、ステップS253にて変動パターンが決定される。このように、上記実施の形態におけるパチンコ遊技機1では、事前判定結果やリーチ判定結果に基づいて選択した変動パターン種別決定テーブルを参照して変動パターン種別を複数種類のいずれかに決定した後、決定された変動パターン種別に含まれる変動パターンの中から飾り図柄の変動パターンを決定する。これにより、変動パターン種別の決定割合と、変動パターンの決定割合とを、別個に設定することができるので、変動パターン種別や変動パターンの振分けにかかわる設計変更を容易に行うことができる。
一例として、図8に示すリーチハズレ変動パターンについて、「メイン指定演出」として「擬似連4回」の演出動作を実行するとともに、リーチ演出αを実行する変動パターンPA3−6を追加するものとする。この場合には、図18(B)に示すハズレ変動パターン決定テーブル208Bにおいて、変動パターン種別CA2−2に応じて変動パターンPA3−6に変動パターン決定用の乱数値MR5が割り振られるようにすればよい。その一方で、図15(A)〜(C)に示すリーチハズレ変動パターン種別決定テーブル204A〜204Cでは、変動パターン種別CA2−2に対する変動パターン種別決定用の乱数値MR4の割り振りを変更しなくてもよい。これにより、リーチ演出αに対応するリーチの信頼度は、変動パターンPA3−6の追加前と追加後とで変化させずに、リーチ演出αを実行する新たな変動パターンPA3−6を追加することができる。
メイン滑りパターンMS1−1〜メイン滑りパターンMS1−3及びメイン滑りパターンMS2−1のいずれかによる「メイン滑り」の演出動作が実行されるときには、全図柄変動が開始された後、最初に「左」の飾り図柄表示部5Lにて図柄番号が「9」以外の飾り図柄が導出表示されてから、「右」の飾り図柄表示部5R(メイン滑りパターンMS1−1〜メイン滑りパターンMS1−3の場合)あるいは「中」の飾り図柄表示部5C(メイン滑りパターンMS2−1の場合)にて、図柄番号が「9」の飾り図柄が一旦仮停止表示されることがある。そして、各メイン滑りパターンに応じて異なる演出態様で停止図柄を変更する変更演出が実行された後に、確定飾り図柄が導出表示される。すなわち、「右」の飾り図柄表示部5Rと「中」の飾り図柄表示部5Cのいずれかといった、複数列の飾り図柄表示部のうちいずれの飾り図柄表示部にて特別識別情報に含まれる飾り図柄が導出表示されるかに応じて、演出態様が異なる複数種類の特別演出となる変更演出のいずれかを実行することができる。こうして、変更演出により可変表示結果が「大当り」となる期待感を高めて、可変表示結果が「大当り」となる期待感が短期間で低下することを防止し、遊技の興趣を向上させることができる。また、多様な演出態様で変更演出を実行して、変更演出における演出効果を高めることができる。
また、メイン滑りパターンMS1−1〜メイン滑りパターンMS1−3のいずれかによる「メイン滑り」の演出動作が実行される場合において、図柄番号が「9」の飾り図柄が右仮停止図柄に決定される決定割合は、図柄番号が「9」以外となる任意の飾り図柄(図柄番号が「1」〜「8」の飾り図柄のいずれか)が右仮停止図柄に決定される決定割合のいずれに比べても高いものとなるように、図32及び図33に示す滑り前仮停止図柄決定テーブル257に含まれる仮停止TM1−1、仮停止TM1−2、仮停止TM1−4にて乱数値が各飾り図柄に割り振られている。メイン滑りパターンMS2−1による「メイン滑り」の演出動作が実行される場合には、図49に示すステップS694にて、図柄番号が「9」の飾り図柄が中仮停止図柄に決定される。すなわち、メイン滑りパターンMS2−1の場合に、図柄番号が「9」の飾り図柄が中仮停止図柄に決定される決定割合は、100%となっており、図柄番号が「9」以外となる任意の飾り図柄(図柄番号が「1」〜「8」の飾り図柄のいずれか)が中仮停止図柄に決定される決定割合(0%)のいずれに比べても高いものとなる。これにより、最初に「左」の飾り図柄表示部5Lなどにて通常識別情報に含まれる図柄番号が「9」以外の飾り図柄が導出表示された後でも、「右」の飾り図柄表示部5Rや「中」の飾り図柄表示部5Cなどにて特別識別情報に含まれる図柄番号が「9」の飾り図柄が導出表示されて「メイン滑り」の演出動作といった特定演出が実行される期待感を高めて、遊技の興趣を向上させることができる。
変動パターンPC3−1及び変動パターンPC3−2、変動パターンPC4−1及び変動パターンPC4−2、変動パターンPC5−1及び変動パターンPC5−2のいずれかによる飾り図柄の可変表示中には、特別識別情報に含まれる図柄番号が「9」の飾り図柄がリーチ表示状態で導出表示された後に、特別識別情報に含まれる飾り図柄が重なり合って融合する融合演出といった特有の演出動作が実行されてから、動画像の再生表示によるリーチ演出が実行される。これにより、特別識別情報に含まれる図柄番号が「9」の飾り図柄がリーチ表示状態で導出表示されたときの演出効果を高めて、遊技の興趣を向上させることができる。
変動パターンPC3−1、変動パターンPC4−1、変動パターンPC5−1のいずれかによる飾り図柄の可変表示中には、「左」及び「中」の飾り図柄表示部5L、5Cにて特別識別情報に含まれる飾り図柄がリーチ表示状態で導出表示される「左中リーチ」となる。これに対して、変動パターンPC3−2、変動パターンPC4−2、変動パターンPC5−2のいずれかによる飾り図柄の可変表示中には、「左」及び「右」の飾り図柄表示部5L、5Rにて特別識別情報に含まれる飾り図柄がリーチ表示状態で導出表示される「左右リーチ」となる。このように、特別識別情報に含まれる飾り図柄がリーチ表示状態で導出表示される飾り図柄表示部の組合せとしては、「左」及び「中」の飾り図柄表示部5L、5Cの組合せ(変動パターンPC3−1、変動パターンPC4−1、変動パターンPC5−1のいずれかである場合)、あるいは、「左」及び「右」の飾り図柄表示部5L、5Rの組合せ(変動パターンPC3−2、変動パターンPC4−2、変動パターンPC5−2のいずれかである場合)といったように、互いに異なる飾り図柄表示部を含む複数種類の組合せがある。すなわち、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rの一部にて特別識別情報に含まれる飾り図柄を導出表示するときには、特別識別情報に含まれる飾り図柄が導出表示される飾り図柄表示部として、互いに異なる飾り図柄表示部を含む複数種類の導出表示態様のいずれかとなる。これにより、多様な表示態様で特別識別情報に含まれる飾り図柄を導出表示して、遊技の興趣を向上させることができる。また、変動パターンPC3−2、変動パターンPC4−2、変動パターンPC5−2のいずれかによる飾り図柄の可変表示中には、「左」→「中」→「右」の順に飾り図柄を導出表示する特別導出順序で飾り図柄が導出表示され、「左」の飾り図柄表示部5Lにて特別識別情報となる飾り図柄が導出表示された後、「中」の飾り図柄表示部5Cにて通常識別情報となる飾り図柄が導出表示されてから、「右」の飾り図柄表示部5Rにて特別識別情報となる飾り図柄が導出表示されることで、「左右リーチ」となる。こうして、2番目に飾り図柄が導出表示される「中」の飾り図柄表示部5Cにて特別識別情報が導出表示されないときでも、次に飾り図柄が導出表示される「右」の飾り図柄表示部5Rにて特別識別情報が導出表示されたときに、飾り図柄がリーチ表示状態で導出表示されたことになる。これにより、飾り図柄がリーチ表示状態で導出表示されることに対する期待感や、可変表示結果が「大当り」となることに対する期待感を、長期間持続させて遊技の興趣を向上させることができる。また、一部の飾り図柄表示部にて通常識別情報となる飾り図柄が導出表示されたときでも、特別識別情報となる飾り図柄をリーチ表示状態で導出表示することができるので、飾り図柄の可変表示における意外性や遊技者の喜悦感を高めて遊技の興趣を向上させることができる。
非リーチ組合せの確定飾り図柄や突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかを構成する確定飾り図柄が導出表示される飾り図柄の可変表示中に「サブ滑り」の演出動作が実行される場合には、全図柄変動が開始されてから、「右」の飾り図柄表示部5Rにて図柄番号が「9」以外の飾り図柄が一旦仮停止表示され、スクロール表示などによる右図柄の変更演出において停止表示される飾り図柄が変更されて、右最終停止図柄となる確定飾り図柄が導出表示される。そして、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rにて導出表示される非リーチ組合せの確定飾り図柄や突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかを構成する確定飾り図柄は、図柄番号が「9」の飾り図柄を含まないように構成される。また、「サブ滑り」の演出動作が実行されない場合には、「右」の飾り図柄表示部5Rにて飾り図柄が一旦仮停止表示されることもなく、右最終停止図柄となる確定飾り図柄が導出表示される。このように、例えば「メイン滑り」の演出動作や変動パターンPC3−1による飾り図柄の可変表示中における演出動作といった、所定の演出動作が実行されないときには、特別識別情報に含まれる図柄番号が「9」の飾り図柄が導出表示されない。これにより、特別識別情報に含まれる飾り図柄が導出表示されたときに、遊技者の喜悦感が低下することを防止できる。
「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rのうちで、特別識別情報に含まれる図柄番号が「9」の飾り図柄が導出表示される飾り図柄表示部の個数が多くなるに従って、可変表示結果が「大当り」となる確率が高くなるように、リーチハズレ変動パターン種別決定テーブル204A〜204Cにおける各変動パターン種別に対する乱数値MR4の割り振りや、大当り変動パターン種別決定テーブル205A〜205C、206A〜206C、207A〜207Cにおける各変動パターン種別に対する乱数値MR4の割り振り、ハズレ変動パターン決定テーブル208Bにおける各変動パターンに対する乱数値MR5の割り振り、大当り変動パターン決定テーブル209A、209Bにおける各変動パターンに対する乱数値MR5の割り振りなどが、予め定められている。そして、演出制御基板12の側では、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンなどに基づき、図45に示すステップS501にて最終停止図柄決定処理を実行することにより、最終停止図柄となる確定飾り図柄の組合せを決定する。また、ステップS502にて実行する変動中演出決定処理では、図47に示すステップS641にて滑り前仮停止図柄決定処理を実行することにより、飾り図柄の可変表示中に導出表示される仮停止図柄を決定する。こうして、飾り図柄が順次に導出表示されるときに、可変表示結果が「大当り」となる期待感を段階的に高めて、遊技の興趣を向上させることができる。
この発明は、上記実施の形態に限定されず、様々な変形及び応用が可能である。例えば、上記実施の形態では、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示部5L、5C、5Rにて可変表示される複数種類の飾り図柄のうちに、特別識別情報に含まれる図柄番号が「9」である飾り図柄として、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rの全部に並んで表示されることにより、例えば「大当り」といった、特有の意味をなすものとなるように、各々異なる識別情報を構成する文字などを含んで形成された飾り図柄が、1種類ずつ含まれているものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されず、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rの全部に並んで表示されることにより特有の意味をなすものとなるように形成された飾り図柄が、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示部5L、5C、5Rにて可変表示される複数種類の飾り図柄のうちに、2種類以上含まれるようにしてもよい。
一例として、「大当り」の文字列を構成する「大」、「当」、「り」の文字といった、各々異なる識別情報を構成する文字などを含んで形成された飾り図柄に加えて、図柄番号が「10」である飾り図柄として、「ドラム」の文字列を構成する「ド」、「ラ」、「ム」の文字といった、各々異なる識別情報を構成する文字などを含んで形成された飾り図柄が、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示部5L、5C、5Rにて可変表示される飾り図柄のうちに含まれるようにしてもよい。ここでは、図柄番号が「9」である飾り図柄を第1特別識別情報とし、図柄番号が「10」である飾り図柄を第2特別識別情報とする。
そして、図9に示す変動パターンPC5−1及び変動パターンPC5−2のいずれかによる飾り図柄の可変表示では、第2特別識別情報である図柄番号が「10」の飾り図柄が、確定飾り図柄として導出表示されるようにしてもよい。この場合、図8に示す変動パターンPC3−1及び変動パターンPC3−2や、図9に示す変動パターンPC4−1及び変動パターンPC4−2のいずれかによる飾り図柄の可変表示中には、第1特別識別情報である図柄番号が「9」の飾り図柄がリーチ表示状態で導出表示された後、リーチ演出γ1が実行される。これに対して、図9に示す変動パターンPC5−1及び変動パターンPC5−2のいずれかによる飾り図柄の可変表示中には、第2特別識別情報である図柄番号が「10」の飾り図柄がリーチ表示状態で導出表示された後、リーチ演出γ2が実行される。ここで、リーチ演出γ1が実行されたときには、可変表示結果が「大当り」となることもあれば(変動パターンPC4−1及び変動パターンPC4−2のいずれかである場合)、可変表示結果が「ハズレ」となることもある(変動パターンPC3−1及び変動パターンPC3−2のいずれかである場合)。その一方で、リーチ演出γ2が実行されたときには、可変表示結果が「大当り」となり(変動パターンPC5−1及び変動パターンPC5−2のいずれかである場合)、可変表示結果が「ハズレ」となることはない。このように、第1特別識別情報と第2特別識別情報のいずれがリーチ表示状態で導出表示されるかに応じて、可変表示結果が「大当り」となる可能性(確率)が異なるように、あるいは、各リーチ演出に対応するリーチの信頼度が異なるように、リーチハズレ変動パターン種別決定テーブル204A〜204Cにおける各変動パターン種別に対する乱数値MR4の割り振りや、大当り変動パターン種別決定テーブル205A〜205C、206A〜206C、207A〜207Cにおける各変動パターン種別に対する乱数値MR4の割り振り、ハズレ変動パターン決定テーブル208Bにおける各変動パターンに対する乱数値MR5の割り振り、大当り変動パターン決定テーブル209A、209Bにおける各変動パターンに対する乱数値MR5の割り振りなどが、予め定められていればよい。これにより、複数種類の特別識別情報となる飾り図柄のいずれがリーチ表示状態で導出表示されるかに応じて、可変表示結果が「大当り」となる期待感を異ならせて、遊技の興趣を向上させることができる。また、リーチ演出γ1が実行される場合にも、第2特別識別情報となる飾り図柄を導出表示することがあるようにしてもよい。この場合には、可変表示結果が「ハズレ」となるときと(変動パターンPC3−1及び変動パターンPC3−2のいずれかであるとき)、可変表示結果が「大当り」となるときとで(変動パターンPC4−1及び変動パターンPC4−2のいずれかであるとき)、確定飾り図柄が第1特別識別情報と第2特別識別情報のそれぞれに決定される割合を、異ならせてもよい。例えば、変動パターン指定コマンドにより変動パターンPC4−1及び変動パターンPC4−2のいずれかが指定されたことに応じて図46に示すステップS614にて最終停止図柄を決定するときには、変動パターン指定コマンドにより変動パターンPC3−1及び変動パターンPC3−2のいずれかが指定されたことに応じて図46に示すステップS607、S608にて最終停止図柄を決定するときに比べて高い割合で、第2特別識別情報となる図柄番号「10」の飾り図柄が、最終停止図柄として決定されてもよい。
上記実施の形態では、普通可変入賞球装置6に形成された始動入賞口へと進入(始動入賞)した遊技球が始動口スイッチ22によって検出されたときに、特別図柄や飾り図柄の可変表示を実行するための始動条件が成立するものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されず、例えば複数の始動入賞口を設けるとともに、特別図柄を可変表示する表示装置を複数個設けて、いずれの始動入賞口に遊技球が進入したかに応じて、異なる特別図柄の可変表示が行われるようにしてもよい。一例として、普通可変入賞球装置6に代えて、第1始動入賞口を形成する普通入賞球装置と、第2始動入賞口を形成する普通可変入賞球装置とを設け、第1始動入賞口に進入した遊技球を第1始動口スイッチにより検出し、第2始動入賞口に進入した遊技球を第2始動口スイッチにより検出する。ここで、普通入賞球装置は、例えば所定の玉受部材によって常に一定の開放状態に保たれる第1始動入賞口を形成する一方で、普通可変入賞球装置は、上記実施の形態における普通可変入賞球装置6と同様に、例えば図3に示す普通電動役物用となるソレノイド81によって垂直位置となる通常開放状態と傾動位置となる拡大開放状態とに変化する一対の可動翼片を有する電動チューリップ型役物(普通電動役物)を備えて第2始動入賞口を形成すればよい。なお、ここでの普通可変入賞球装置は、通常開放状態であるときでも第2始動入賞口には遊技球が進入可能であるものの拡大開放状態であるときよりも遊技球が進入する可能性が低くなるように構成してもよいし、通常開放状態においては第2始動入賞口を閉鎖することなどにより第2始動入賞口には遊技球が進入しないように構成してもよい。
また、第1始動入賞口に進入した遊技球が第1始動口スイッチにより検出されたときには、第1特別図柄表示装置による第1特別図柄の可変表示を実行するための第1始動条件が成立する。その一方で、第2始動入賞口に進入した遊技球が第2始動口スイッチにより検出されたときには、第2特別図柄表示装置による第2特別図柄の可変表示を実行するための第2始動条件が成立する。画像表示装置5では、第1特別図柄表示装置による第1特別図柄の可変表示と、第2特別図柄表示装置による第2特別図柄の可変表示とのそれぞれに対応して、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rにおける飾り図柄の可変表示が行われるようにすればよい。
そして、第1特別図柄表示装置による第1特別図柄を用いた特図ゲームを開始するときに変動パターンを複数種類のいずれかに決定する場合と、第2特別図柄表示装置による第2特別図柄を用いた特図ゲームを開始するときに変動パターンを複数種類のいずれかに決定する場合とで、各変動パターンに決定される割合を異ならせるように、変動パターン種別決定テーブルや変動パターン決定テーブルなどを構成するテーブルデータを設定してもよい。一例として、図16(A)及び(B)に示す大当り変動パターン種別決定テーブル205A、205Bや、図16(D)及び(E)に示す大当り変動パターン種別決定テーブル206A、206B、図17(A)及び(B)に示す大当り変動パターン種別決定テーブル207A、207Bでは、第1特別図柄と第2特別図柄のいずれを用いた特図ゲームが開始されるかに応じて、変動パターン種別CA3−1〜変動パターン種別CA3−6のそれぞれに対応付けられる変動パターン種別決定用の乱数値MR4の割り振りを、異ならせるようにしてもよい。他の一例として、図19(A)に示す大当り変動パターン決定テーブル209Aでは、第1特別図柄と第2特別図柄のいずれを用いた特図ゲームが開始されるかに応じて、変動パターン種別CA3−1〜変動パターンCA3−6のそれぞれに含まれる各変動パターンに対応付けられる変動パターン決定用の乱数値MR5の割り振りを、異ならせるようにしてもよい。これにより、第1特別図柄を用いた特図ゲームと第2特別図柄を用いた特図ゲームのいずれが開始されるかに応じてリーチの信頼度などを異ならせ、リーチ演出における演出効果に変化を持たせることにより遊技の興趣を向上させることができる。
あるいは、第1特別図柄表示装置による第1特別図柄を用いた特図ゲームを開始するときに大当り種別を複数種類のいずれかに決定する場合と、第2特別図柄表示装置による第2特別図柄を用いた特図ゲームを開始するときに大当り種別を複数種類のいずれかに決定する場合とで、大当り種別が「突確」に決定される割合を異ならせるように、大当り種別決定テーブルなどを構成するテーブルデータを設定してもよい。これにより、第1特別図柄を用いた特図ゲームと第2特別図柄を用いた特図ゲームのいずれが開始されるかに応じて2ラウンド大当り状態に制御されることに対する遊技者の期待感を異ならせ、遊技の興趣を向上させることができる。特に、第2特別図柄表示装置による第2特別図柄を用いた特図ゲームを開始するときには大当り種別を「突確」には決定しないようにすることで、例えば確変状態や時短状態といった第2始動入賞口が拡大開放状態に制御されやすい期間において、大当り種別が「突確」となることで遊技興趣が低下することを防止でき、確変状態や時短状態において賞球が払い出される頻度を高めることができる。
あるいは、第1特別図柄表示装置による第1特別図柄を用いた特図ゲームを開始するときに最終停止図柄や仮停止図柄を決定する場合と、第2特別図柄表示装置による第2特別図柄を用いた特図ゲームを開始するときに最終停止図柄や仮停止図柄を決定する場合とで、特別識別情報となる図柄番号が「9」の飾り図柄を導出表示させる割合を異ならせるように、最終停止図柄決定テーブルや仮停止図柄決定テーブルなどを構成するテーブルデータを設定してもよい。一例として、図32に示す仮停止TM1−1や仮停止TM1−2のテーブル、また、図33に示す仮停止TM1−4のテーブルでは、第1特別図柄と第2特別図柄のいずれを用いた特図ゲームが開始されるかに応じて、図柄番号が「9」の飾り図柄に対応付けられる滑り時仮停止図柄決定用の乱数値の割り振りを、異ならせるようにしてもよい。なお、主基板11から演出制御基板12へと伝送される演出制御コマンドにより、第1特別図柄と第2特別図柄のいずれを用いた特図ゲームが開始されるかが通知されればよい。また、変動パターン種別決定テーブルを構成するテーブルデータの設定により、特別識別情報となる図柄番号が「9」の飾り図柄を導出表示させる割合を異ならせてもよい。一例として、図16(B)に示す大当り変動パターン種別決定テーブル205Bや、図17(B)に示す大当り変動パターン種別決定テーブル206B、図18(B)に示す大当り変動パターン種別決定テーブル207Bでは、第1特別図柄と第2特別図柄のいずれを用いた特図ゲームが開始されるかに応じて、変動パターン種別CA3−5や変動パターン種別CA3−6に対応付けられる変動パターン種別決定用の乱数値MR4の割り振りを、異ならせる。ここで、変動パターン種別CA3−5には、変動パターンPC4−1や変動パターンPC4−2といった、図柄番号「9」の飾り図柄を最終停止図柄として「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rにて並んで導出表示させる変動パターンが含まれている。また、変動パターン種別CA3−6には、変動パターンPC5−1や変動パターンPC5−2といった、図柄番号「9」の飾り図柄を最終停止図柄として「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rにて並んで導出表示させる変動パターンが含まれている。したがって、このような変動パターン種別決定テーブルの設定により、第1特別図柄と第2特別図柄のいずれを用いた特図ゲームが開始されるかに応じて、図柄番号が「9」の飾り図柄を最終停止図柄として導出表示させる割合を、異ならせることができる。こうして、第1特別図柄を用いた特図ゲームと第2特別図柄を用いた特図ゲームのいずれが開始されるかに応じて特別識別情報となる図柄番号が「9」の飾り図柄を導出表示させる割合を異ならせ、特別識別情報が導出表示されるときの演出効果に変化を持たせることにより遊技の興趣を向上させることができる。
上記実施の形態では、「左」→「右」→「中」の順に飾り図柄を導出表示する通常導出順序と、「左」→「中」→「右」の順に飾り図柄を導出表示する特別導出順序といった、2種類の導出順序が設けられるものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されず、3種類以上の導出順序が設けられるようにしてもよい。一例として、特別導出順序には、「左」→「中」→「右」の順に飾り図柄を導出表示する第1特別導出順序と、「右」→「左」→「中」の順に飾り図柄を導出表示する第2特別導出順序とが、含まれていてもよい。そして、図8に示す変動パターンPC3−1や、図9に示す変動パターンPC4−1及び変動パターンPC5−1といった、「左中リーチ」となる変動パターンでは、飾り図柄が第1特別導出順序で導出表示されるようにすればよい。これに対して、図8に示す変動パターンPC3−2や、図9に示す変動パターンPC4−2及び変動パターンPC5−2といった、「左右リーチ」となる変動パターンでは、飾り図柄が第2特別導出順序で導出表示されるようにすればよい。なお、変動パターンと導出順序との対応関係は、これに限定されるものではなく、予め定められた任意の対応関係としてもよい。あるいは、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンに応じて、演出制御基板12に搭載された演出制御用マイクロコンピュータ120のCPU131などにより、飾り図柄の導出順序を複数種類のいずれかに決定するようにしてもよい。
上記実施の形態では、飾り図柄の可変表示中にて、「メイン滑り」の演出動作と、「サブ滑り」の演出動作とが実行可能に設定されているものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されず、「メイン滑り」の演出動作と、「サブ滑り」の演出動作のうち、いずれか一方のみが実行可能に設定されていてもよい。一例として、「メイン滑り」の演出動作のみが実行可能に設定されている場合には、上記実施の形態における「メイン滑り」の演出動作と同様の変更演出が行われるようにすればよく、上記実施の形態における「サブ滑り」の演出動作と同様の変更演出も、「メイン滑り」の演出動作として実行されるようにしてもよい。また、「サブ滑り」の演出動作のみが実行可能に設定されている場合には、上記実施の形態における「サブ滑り」の演出動作と同様の変更演出が行われるようにすればよい。また、上記実施の形態における「メイン滑り」の演出動作と同様の変更演出も、「サブ滑り」の演出動作として実行されるようにしてもよいが、この場合には、変更演出が実行されるか否かによっては飾り図柄の可変表示時間が変化しないように、変更演出の実行期間などが設定される必要がある。
特別識別情報となる飾り図柄が導出表示されるときには、例えば通常識別情報となる飾り図柄が導出表示されるときに比べて飾り図柄が減速表示(スロー変動)される期間を長くすることといった、煽り演出となる演出動作が実行されるようにしてもよい。この場合には、通常識別情報となる飾り図柄が導出表示されるときにも、所定の判定割合で煽り演出を実行するか否かの判定を行うようにしてもよい。一例として、特別識別情報となる飾り図柄が「左」の飾り図柄表示部5Lにて最初に導出表示される場合には、通常識別情報となる飾り図柄が「左」の飾り図柄表示部5Lにて最初に導出表示される場合に比べて高い判定割合で、煽り演出となる演出動作を実行する旨の判定が行われるようにすればよい。このときには、例えば通常識別情報となる複数種類の飾り図柄のうちで所定の飾り図柄が導出表示されることといった、予め定められた煽り演出条件が成立した場合に、煽り演出を実行するか否かの判定が行われるようにしてもよい。煽り演出条件の具体的な一例としては、最終停止図柄として特別識別情報の1コマ前となる飾り図柄(例えば図柄番号が「8」の飾り図柄)あるいは1コマ後となる飾り図柄(例えば図柄番号が「1」の飾り図柄)が導出表示されることなどが、予め定められていればよい。こうした煽り演出を実行するか否かの判定は、主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100のCPU111が行うようにしてもよいし、演出制御基板12に搭載された演出制御用マイクロコンピュータ120のCPU131が行うようにしてもよい。例えば、煽り演出となる演出動作が実行される変動パターンを予め用意しておき、遊技制御用マイクロコンピュータ100のCPU103が変動パターンを複数種類のいずれかに決定することにより、煽り演出となる演出動作を実行するか否かの判定が行われてもよい。なお、煽り演出が実行される飾り図柄表示部は、飾り図柄が最初に導出表示される「左」の飾り図柄表示部5Lだけとしてもよい。あるいは、「左」の飾り図柄表示部5Lだけでなく、「中」及び「右」の飾り図柄表示部5C、5Rの全部または一部においても、煽り演出となる演出動作が実行されるようにしてもよい。
上記実施の形態では、「左」→「右」→「中」の順に通常導出順序で飾り図柄が導出表示されるときに、メイン滑りパターンMS1−1〜メイン滑りパターンMS1−3のいずれかにより「右」の飾り図柄表示部5Rにて特別識別情報となる図柄番号が「9」の飾り図柄を仮停止表示させるように導出表示することがあり、メイン滑りパターンMS2−1により「中」の飾り図柄表示部5Cにて特別識別情報となる図柄番号が「9」の飾り図柄を仮停止表示させるように導出表示するものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されず、通常導出順序で飾り図柄が導出表示されるときでも、例えば「中」及び「右」の飾り図柄表示部5C、5Rといった、複数の飾り図柄表示部にて特別識別情報となる飾り図柄を導出表示させることがあるようにしてもよい。一例として、メイン滑りパターンMS1−3では、図49に示すステップS685にて決定された右仮停止図柄が特別識別情報となる飾り図柄である場合に、ステップS689にて所定の決定割合で特別識別情報となる飾り図柄を中仮停止図柄に決定する。この場合には、可変表示結果が「ハズレ」となるか「大当り」となるかに応じて、特別識別情報となる飾り図柄を中仮停止図柄に決定する割合を、異ならせるようにしてもよい。例えば、図49に示すステップS689の処理では、可変表示結果が「大当り」となるときに対応して、可変表示結果が「ハズレ」となるときよりも多くの個数の乱数値が、特別識別情報となる飾り図柄を中仮停止図柄とする決定結果に対応付けられるように割り振られた仮停止図柄決定テーブルを参照して、中仮停止図柄となる飾り図柄を決定すればよい。こうして、飾り図柄の可変表示中に「中」及び「右」の飾り図柄表示部5C、5Rにて特別識別情報となる飾り図柄が導出表示されたときには、「右」の飾り図柄表示部5Rのみにて特別識別情報となる飾り図柄が導出表示されたときに比べて、可変表示結果が「大当り」となる可能性(確率)が高くなるようにしてもよい。これにより、通常導出順序で飾り図柄が導出表示されるときでも、特別識別情報となる飾り図柄が導出表示される飾り図柄表示部の個数が多くなるに従って、可変表示結果が「大当り」となる期待感を高め、遊技の興趣を向上させることができる。
上記実施の形態では、演出制御基板12に搭載された演出制御用マイクロコンピュータ120のCPU131が、図45に示すステップS501にて最終停止図柄決定処理を実行することや、ステップS502にて変動中演出決定処理を実行すること、ステップS503の処理を実行することなどにより、停止図柄や演出制御パターンなどを決定するものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されず、例えば演出動作を制御するために設けられた複数の制御基板にそれぞれ搭載された複数のCPUなどにより、演出状態、停止図柄、演出制御パターンの決定などを、分担して実行するようにしてもよい。
一例として、演出制御基板12と画像表示装置5との間に、図71に示すような表示制御基板16を設ける。表示制御基板16には、表示制御用CPU180と、ROM181と、RAM182と、乱数回路183と、I/O184とが搭載されている。この場合、表示制御基板16に搭載された表示制御用CPU180が画像表示装置5における表示動作の制御内容を決定するための処理などを実行することから、上記実施の形態で演出制御基板12に搭載された表示制御部121は設けられていなくてもよい。表示制御基板16では、例えば表示制御用CPU180がROM181から読み出したプログラムを実行することにより、画像表示装置5における演出画像の表示による演出動作を制御するための処理が実行される。このときには、表示制御用CPU180がROM181から固定データを読み出す固定データ読出動作や、表示制御用CPU180がRAM182に各種の変動データを書き込んで一時記憶させる変動データ書込動作、表示制御用CPU180がRAM182に一時記憶されている各種の変動データを読み出す変動データ読出動作、表示制御用CPU180がI/O184を介して表示制御基板16の外部から各種信号の入力を受け付ける受信動作、表示制御用CPU180がI/O184を介して表示制御基板16の外部へと各種信号を出力する送信動作なども行われる。
この場合、表示制御用CPU180は、例えば演出制御基板12からの表示制御指令や演出制御基板12を介して主基板11から伝送された演出制御コマンドなどに基づき、図45に示すステップS501の最終停止図柄決定処理や、ステップS502の変動中演出決定処理、ステップS503の処理のうち、全部または一部を実行することにより、停止図柄や演出制御パターンの決定などのうち、少なくとも一部を実行するようにしてもよい。さらに、表示制御用CPU180は、図44に示すステップS160〜S165の処理のうち、全部または一部の処理を実行することにより、飾り図柄の可変表示を含めた画像表示装置5における演出画像の表示による演出動作の制御を行うようにしてもよい。なお、表示制御用CPU180は、上記実施の形態にて演出制御用マイクロコンピュータ120のCPU131が実行した処理のうち、任意の一部を実行するものであればよい。この場合、演出制御基板12では、例えば演出制御用マイクロコンピュータ120のCPU131により、演出動作を統括的に制御するための処理が実行されればよい。
また、音制御部122やランプ制御部123が備える機能を、演出制御基板12とは別個に独立して設けられた制御基板としての音声制御基板やランプ制御基板などに備えさせてもよい。この場合、音声制御基板やランプ制御基板には、制御用のCPU等を含んだマイクロコンピュータが搭載されず、演出制御基板12に搭載された演出制御用マイクロコンピュータ120のCPU131により、音声や効果音の出力制御、及び、ランプや装飾用LED等の点灯制御といった、各種の演出動作を制御するための処理が実行されてもよい。あるいは、音声制御基板に搭載されたマイクロコンピュータやランプ制御基板に搭載されたマイクロコンピュータにより、上記実施の形態にて演出制御用マイクロコンピュータ120のCPU131が実行した処理のうち、任意の一部が実行されるようにしてもよい。このように、演出動作を制御するために複数の制御基板が設けられた場合には、画像表示装置5における表示動作の制御内容を決定するための処理、スピーカ8L、8Rにおける音声出力動作の制御内容を決定するための処理、遊技効果ランプ9などにおける点灯動作の制御内容を決定するための処理といった、各種の演出動作の制御内容を決定するための処理がそれぞれ、いずれの制御基板で実行されるかの組合せは、任意の組合せであればよい。
上記実施の形態では、画像表示装置5の表示領域において、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示部5L、5C、5Rが設けられ、各飾り図柄表示部5L、5C、5Rにて1個の飾り図柄が停止表示されることで、予め定められた1個の有効ライン上に仮停止図柄や最終停止図柄となる確定飾り図柄が停止表示されるものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されず、例えば「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示部5L、5C、5Rにて「上段」、「中段」、「下段」の3カ所に飾り図柄を停止表示可能とし、5個あるいは8個の有効ライン上に仮停止図柄や最終停止図柄となる確定飾り図柄が停止表示されるようにしてもよい。
上記実施の形態では、可変表示結果が「大当り」となる場合に大当り種別が「突確」となったことに基づいて2ラウンド大当り状態に制御され、2ラウンド大当り状態が終了した後には、確変状態に制御されるものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されず、大当り種別が「突確」となる場合に代えて、あるいは、この場合に加えて、可変表示結果が「小当り」となる場合や、可変表示結果が「大当り」となって大当り種別が「突然時短」や「突然通常」となる場合を設けるようにしてもよい。この場合、特図表示結果判定テーブル200は、特図表示結果決定用の乱数値MR1を、「小当り」の可変表示結果に対応した小当り決定値データに割り当てるテーブルデータが含まれるように構成されればよい。また、大当り種別決定テーブル201は、大当り種別決定用の乱数値MR2を、「突然時短」や「突然通常」の大当り種別に割り当てるテーブルデータが含まれるように構成されればよい。
そして、可変表示結果が「小当り」となるときには、2ラウンド大当り状態と同様にして大入賞口を開放状態とする可変入賞動作が、2回開放遊技として行われる。そして、その可変入賞動作が終了した後には、可変表示結果が「小当り」となる以前の遊技状態を継続させ、遊技状態の変更は行わない。これにより、たとえ2回開放遊技が行われることを遊技者が認識した場合でも、その2回開放遊技の終了後に確変状態となるか否かに対する遊技者の期待感を高め、遊技興趣を向上させることができる。
また、可変表示結果が「大当り」となる場合に大当り種別が「突然時短」となるときには、大当り種別が「突確」の場合と同様にして2ラウンド大当り状態に制御され、2ラウンド大当り状態が終了した後には、大当り種別が「突確」の場合とは異なり時短状態に制御される。他方、可変表示結果が「大当り」となる場合に大当り種別が「突然通常」となるときには、大当り種別が「突確」の場合と同様にして2ラウンド大当り状態に制御され、2ラウンド大当り状態が終了した後には、大当り種別が「突確」の場合とは異なり通常状態に制御される。これにより、たとえ遊技者が2ラウンド大当り状態となることを認識できた場合でも、その2ラウンド大当り状態の終了後に制御される遊技状態に対する遊技者の期待感を高め、遊技興趣を向上させることができる。
上記実施の形態では、可変表示結果が「大当り」となったことに基づく大当り遊技状態が終了した後に、確変状態や時短状態といった遊技状態に制御できるものとして説明した。そして、確変状態や時短状態では、始動入賞口に遊技球が進入する可能性を高めて始動条件が成立しやすくなることで遊技者にとって有利となる制御が行われるものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されず、例えば確変状態には、継続して確変制御が行われるとともに、始動入賞口に遊技球が進入する可能性を高める有利開放制御が行われる高確高ベース状態と、確変制御は行われるが有利開放制御は行われない高確低ベース状態とが含まれるようにしてもよい。また、時短状態には、特別図柄などの可変表示時間が短縮されるとともに有利開放制御が行われる低確高ベース状態と、特別図柄などの可変表示時間は短縮されるが有利開放制御は行われない低確低ベース状態とが含まれるようにしてもよい。一例として、大当り種別が「確変」と「突確」のいずれであるかに対応して、大当り遊技状態の終了後に、高確高ベース状態と高確低ベース状態のいずれかに制御されるようにしてもよい。他の一例として、大当り種別が「確変」と「突確」のいずれであるかに応じて、大当り遊技状態の終了後に高確高ベース状態と高確低ベース状態のいずれかに制御される割合を、互いに異ならせるようにしてもよい。
その他にも、パチンコ遊技機1の装置構成、データ構成、フローチャートで示した処理、画像表示装置5の表示領域における演出画像の表示動作を含めた各種の演出動作などは、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、任意に変更及び修正が可能である。加えて、本発明の遊技機は、入賞球の検出に応答して所定数の賞球を払い出す払出式遊技機に限定されるものではなく、遊技球を封入し入賞球の検出に応答して得点を付与する封入式遊技機にも適用することができる。
さらに、本発明を実現するためのプログラム及びデータは、パチンコ遊技機1に含まれるコンピュータ装置等に対して、着脱自在の記録媒体により配布・提供される形態に限定されるものではなく、予めコンピュータ装置等の有する記憶装置にプリインストールしておくことで配布される形態を採っても構わない。さらに、本発明を実現するためのプログラム及びデータは、通信処理部を設けておくことにより、通信回線等を介して接続されたネットワーク上の、他の機器からダウンロードすることによって配布する形態を採っても構わない。
そして、ゲームの実行形態も、着脱自在の記録媒体を装着することにより実行するものだけではなく、通信回線等を介してダウンロードしたプログラム及びデータを、内部メモリ等に一旦格納することにより実行可能とする形態、通信回線等を介して接続されたネットワーク上における、他の機器側のハードウェア資源を用いて直接実行する形態としてもよい。さらには、他のコンピュータ装置等とネットワークを介してデータの交換を行うことによりゲームを実行するような形態とすることもできる。