JP3894869B2 - 魚類を使用した水質検知装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、魚類を使用した水質検知装置に関し、特に原水の異常を早期に検知する魚類を使用した水質検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、河川や湖から飲料用水として取水する原水には有毒物質、例えばPCB(ポリ塩化ビフェニール)などの有機塩素系化合物、水銀、カドミウム、鉛、亜鉛などの有害重金属、ダイオキシン、シアン化カリウムや農薬などが混入する事態が発生しないとも限らない。
このため、原水の水質管理は大変重要であり24時間連続した監視が必要である。
そこで、本出願人は、取水した原水を連続的に水槽に通過させ、その水槽内で棲息させた魚類を監視カメラで常時監視し、監視中の魚類が予め自動検出回路に設定した健全な生活行動パターンから外れた行動をしたのを検出してその原水が用水に適さないものであると判断するのに供するようにした魚類を使用した水質検知装置を発明した(特許文献1、2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−257815号公報 (第1−3頁、第1図)
【特許文献2】
特願2001−335378号 (第1−3頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
魚類は急性毒物の流入に際しては、その毒物の濃度に関わらず、死ぬ前に特有の行動が認められる。
例えば、魚が水面に顔を出して酸素を吸う状態の鼻上げ行動、毒物の流入口から離れようとする忌避行動、毒物で苦しんで暴れ回る状態の狂奔行動、毒物で動けなくなる横転行動などが一般的に認められる。
そして、原水に含まれる毒物の濃度が薄いと、これらの行動が長時間に及ぶ場合がある。
【0005】
しかしながら、従来の魚類を使用した水質検知装置のように、魚の死亡による個体数の減少で警報を出す構成では、毒物が原水に流入しているにも関わらず魚がすぐに死なないために異常を検出できないという問題点があった。
なお、原水の水質管理は通常24時間連続で流れる連続水を対象に行うため、原水の異常検出が少しでも遅れると重大な事故を招く虞があった。
本発明は上記問題点を鑑みてなされたもので、その目的とするところは、第1水槽で生存している魚類の数を検出し、さらに、第2水槽で狂奔している魚類の行動を検出して原水の異常を検知することによって、従来よりも装置の検知の信頼性を向上させ、かつ、原水の異常を早期に検知する魚類を使用した水質検知装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、 請求項1記載の魚類を使用した水質検知装置では、取水した原水を連続的に水槽に通過させ、その水槽内で棲息させた魚類を監視カメラで常時監視し、監視中の魚類が予め自動検出回路に設定した健全な生活行動パターンから外れたのを検出し、その原水が用水に適さないものであると判断するのに供するようにした水質検知装置において、
前記水槽を第1水槽と第2水槽で構成し、その第1水槽を原水の上流側に配置すると共に、第2水槽を原水の下流側に配置し、そして前記第1水槽を第2水槽よりも明るくし、
第1水槽へ流入する原水は、湾曲した四隅に沿って水槽内に環流する構成とし、その環流後の原水を第2水槽の一端から導入し、流入した原水は水槽の対角方向に配置された排出口から排出される構成とし、
前記第1水槽の上方開口部から水面を透かして魚類を撮影するように配置される第1監視カメラと、前記第2水槽の上方開口部から水面を透かして魚類を撮影するように配置される第2監視カメラとをそれぞれ設置し、
前記第1監視カメラの映像を元に生存している魚類の数を検出し、
前記第2監視カメラの映像を元に狂奔した魚類の行動を検出し、
それらの検出結果に基づいて第1水槽における魚類の狂奔の段階、第2水槽における魚類の生存数の減少の段階、第2水槽における魚類の全滅の段階に応じてそれぞれ警報を発する構成とした
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳述する。
図1は本発明の魚類を使用した水質検知装置Aの正面図、図2は同右側面図、図3は水槽ユニット1の平面図である。
【0008】
図1,2に示すように、本実施の形態の魚類を使用した水質検知装置Aは、縦形可搬型のキャビネットKの内部に、水槽ユニット1と、自動検出回路としての自動検出回路ユニット2と、モニターテレビ6と、切り替え式フィルター装置7と、照明器8と、扉9の開閉を監視する扉センサ10と、水槽ヒータ11を管理する温度調整器12と、電源スイッチ13と、異常水採水容器14とその漏水ドレインパッド15と、漏水ドレインパッド15に設けた漏水センサ16などを備えて構成されている。
【0009】
さらに、水槽ユニット1の上方には後述する自動給餌器17が備えられると共に、この自動給餌器17の側方には結露を防止する換気ファン18が備えられている。
この他、19は水槽ユニット1の水位を監視する水位センサ、20は後述するエアレーションである。
【0010】
以下、図3に基づいて水槽ユニット1について詳述する。
図に示すように、水槽ユニット1は、図中上側に第1部屋1a、第2部屋1b、第3部屋1cがそれぞれ配置され、下側には第3部屋1cと隣接して第1水槽T1及び第2水槽T2がそれぞれ配置されている。
【0011】
第1部屋1aの給水口1dから給水された原水は、先ず、流通口1eを介して第2部屋1bに流入し、水温調節用の防水型の水槽ヒータ11で適温に暖められた後、流通口1fを介して第3部屋1cへ流入する。
前記第3部屋1cへ流入した原水は、エアレーション20の先端に設けられる軽石1gから放出される空気(酸素)と混合して水中ポンプ1hで連通パイプ1iを介して押し出され、メダカを棲息させた第1水槽T1に流入する。
前記水中ポンプ1hで押し出された原水は、第1水槽T1の四隅を湾曲させた略楕円形状の周壁1jに沿って流れることにより、第1水槽T1内で環状の水流が形成される。なお、1kは死亡したメダカを引っ掛ける網、17は定期的にメダカに餌を投下する自動給餌器である(図1参照)。
【0012】
また、前記環状の水流の一部は、水槽ヒータ11のフォローを行うために、複数の流通口1lを介して第3部屋1cへ再び戻され、最適な水温となって第3部屋1cと第1水槽T1との間を循環する。
【0013】
さらに、前記第1水槽T1と第2水槽T2との間には連通パイプ1mが設けられると共に、この連通パイプ1mの内部に設けられ、かつ、メダカが通過不可能な小多穴1tを介して両者間が連通状態となっいる。
そして、この小多穴1tを介して第2水槽T2に流入した原水は排水口1nから排出される。
前記第2水槽T2にはオーバーフロー1oが設けられると共に、このオーバーフロー1oの下方近傍には採取口1pが設けられている。また、この採取口1pは電磁弁1qを介して前記異常水採水容器14に接続されている。
さらに、各水槽T1,T2との側方側には照明器8が設けられると共に、この照明器8は第1水槽T1側に偏って設置されているため、第1水槽T1が第2水槽T2よりも強く照らされ明るい空間となっている。
なお、1rは排水口1n、オーバーフロー1o、採取口1pへの第2水槽のメダカの進入を防止する網、1sは水槽底部に溜まったゴミを排出するゴミ排水口である。
【0014】
本実施の形態の水槽ユニット1内では、給水口1dから給水された原水は太線の矢印に沿って流れ、オーバーフロー1oから排出されるようになっている。
また、原水の上流側に位置する第1水槽T1のメダカは、通常、前記環状の水流に正の向きに泳ぎ廻り、自動給餌器17による給餌と、エアレーション20による酸素と、照明器8の照明により活発に行動するのに適した環境にある。
一方、原水の下流側に位置する第2水槽T2のメダカは、前記小多穴1tを介して第1水槽から原水に混在して流入する餌を食べ、照明器8による照明も第1水槽T1と比べて劣るため、通常、活発な行動は見られない環境にある。
【0015】
そして、図1,2に示すように、各水槽T1,T2の上方開口部より上方から水面を透かして各水槽T1,T2のメダカを撮影するための第1監視カメラK1と第2監視カメラK2とがそれぞれ設置されている。
【0016】
次に、図4,5に基づいて自動検出回路ユニット2について詳述する。
図4は主制御部3、周辺制御部4、画像処理装置5の前面パネルを示す図、図5は水質検知装置Aのシステム構成図である。
図4に示すように、自動検出回路ユニット2は主制御部3と、周辺制御部4と、画像処理装置5の3段構成となっており、主制御部3は各水槽T1,T2のメダカが正常に動いている場合に点灯するランプ3a、第2水槽T2で狂奔したメダカの行動を検出した場合に点滅するランプ3b、第1水槽T1の生存するメダカの数によって段階的に点滅位置を変えるランプ3c,3d、第1水槽T1のメダカが全滅した場合に点滅するランプ3eを備えている。
【0017】
また、前記各ランプ3a〜3eの下方には、扉センサ10で扉9が開いているのを検知した場合に点滅するランプ3f、照明器8が消えた場合に点滅するランプ3g、漏水センサ16で漏水を検知した場合に点滅するランプ3h、水位センサ19が水位の異常を検知した場合に点滅するランプ3i、各監視カメラK1,K2からの映像が途絶えた場合に点滅するランプ3jが備えられている。なお、3kは温度計である。
【0018】
前記周辺制御部4は監視の開始(ON)と停止(OFF)を操作するスイッチ4aと、警報の有り(ON)と無し(OFF)を操作するスイッチ4bとが備えられている。
前記画像処理装置5は後述する各水槽T1,T2の検出の各種設定を行うための操作スイッチ5aと、各監視カメラK1,K2の映像が正常に受像している場合に点灯するランプ5b,5cが備えられている。
【0019】
以下、図5の水質検知装置Aのシステム構成図を用いて画像処理装置5の動作について説明する。
画像処理装置5は映像分配器5dと、画像処理回路5eと、時間設定部5fとから構成されている。
【0020】
先ず、第1水槽T1は縦横に7×8の56個の検知ブロックが水槽全体に配置され、この1ブロック毎にセンサドットが8×8の64個が設定され、このセンサドットの1個毎に輝度信号で感知するセンサ機能を持たせており、メダカが泳いでこのセンサドットに触れると感知するように設定され、各検知ブロックは警報を出す数が指定される。
この検知ブロックの1個より小さなメダカを第1水槽T1の中に10匹から20匹の範囲で入れておき、第1監視カメラK1の監視映像を映像分配器5dで3分岐して画像処理回路5eに入力される。
画像処理回路5eは、第1水槽の監視用として、検知ブロックの警報を3段階の内それぞれ異なった段階の内一つを担当して検知するよう3つ回路を有している。
【0021】
そして、主制御部3は第1水槽T1のメダカの数が減少して予め設定された数になったときは注意2(ランプ3c)を点滅させ、続いて更にメダカの数が減少して予め設定された数になった場合は注意3(ランプ3d)を点滅させ、全滅した場合は異常(3e)を点滅させて警報を発する。
【0022】
一方、第2水槽T2は縦横に7×8の56個の検知ブロックが水槽全体に配置され、この1ブロック毎にセンサドットが8×8の64個が設定され、このセンサドットの1個毎に輝度信号で感知するセンサ機能を持たせており、メダカが泳いでこのセンサドットに触れると感知するように設定されている。
なお、第2監視カメラK2の監視映像は直接画像処理回路5eの担当する回路に直接入力される。
そして、前記メダカの行動が予め設定されたパターンから外れたとき、具体的には前記輝度信号の変化が所定値から外れたとき、メダカが狂奔行動をしているとみなして主制御部3は注意1(ランプ3b)を点滅させて警報を発する。
【0023】
ただし、画像処理装置5は、各監視カメラK1,K2の映像信号によってメダカの個体数の減少や狂奔行動を検出しても実際はメダカが一次的に静止した状態や一時的に驚いた状態を取ることもあり得るから、すぐに異常とせずに一定時間だけこれらの検出結果を見送る時間設定部5fを有している。
なお、警報が発せられた際には、各監視カメラK1,K2の映像を適宜切り替えてモニターテレビ6に表示するようになっている。
また、警報がないときはランプ3aが点灯するようになっている。
【0024】
さらに、パソコン95やビデオ96によって各監視カメラK1,K2の映像の様子やデータが保存され、通信装置97を介して遠隔地の場所から前記映像やデータの送受信を行えるようになっている。
【0025】
次に、本実施の形態の魚類を使用した水質検知装置Aの検知の際の主制御部3のランプ3a〜3jの動作を図6のフローチャートに基づいて説明する。
なお、各ランプ3b〜3eを点滅させて警報を発する際のメダカの生存数、輝度レベルの設定、時間設定部5fの時間の設定、ブロックによる水槽内の検知範囲などの各種設定は予め操作スイッチ5aを操作してモニターテレビ6の画面上に表示しながら全て行う。
【0026】
先ず、ステップ1(以下S1と略す)では、電源スイッチ13を操作して電源を投入すると水質検知装置Aの機器チェックが行われる。
具体的には、扉センサ10、水位センサ19、漏水センサ16に異常がないか、各監視カメラK1,K2の映像は受信できているかの確認が行われ、もし、これらに異常があればS2に進んで主制御部4の該当する表示ランプ3f〜3jのいずれかが点滅して管理者に問題を解決するように促す。
【0027】
前記機器に問題がない場合、つまり、前記該当ランプが点滅しない場合はS3に進んで所定時間休止する。これは、機器の動作音や人の動きによって、一時的にメダカが警戒して群れを形成したり一箇所に固まって行動しなくなるため、メダカが通常の行動に戻るのを待つための処置である。
【0028】
次に、S4で周辺制御部4のスイッチ4aをONにすると各監視カメラK1,K2によるメダカの監視が開始され、S5で正常(ランプ3a)が点灯する。
第1監視カメラK1側では、先ず、S6で第1水槽T1のメダカの生存数を確認する。
次に、S7ではメダカの数が減少して予め設定された生存数と一致するかどうかを確認し、一致する場合には、S8に進んでS6でメダカの生存数を確認してから所定時間が経過したかどうかを調べる。
なお、S7で一致しない場合はS6に戻って監視を続ける。
S8で所定時間が経過している場合、S9に進んで正常(ランプ3a)が消灯する。続いてS10に進んでメダカの生存数に応じてランプ3c〜3eを点滅させ、警報を発する。
なお、S8で所定時間が経過していない場合、S6に戻って監視を続ける。
【0029】
第2監視カメラK2側では、先ず、S20で第1水槽T1のメダカを監視する。
次に、S21では第1水槽T1で狂奔しているメダカの行動を検出した場合、S22でそのメダカが狂奔してから所定時間が経過したかどうかを調べる。
なお、S21で狂奔しているメダカの行動を検出できない場合はS20に戻って監視を続ける。
S22で所定時間が経過している場合、S23に進んで正常(ランプ3a)が消灯する。続いてS24に進んでランプ3bを点滅させ、警報を発する。
なお、S22で所定時間が経過していない場合はS20に戻って監視を続ける。
そして、S30では、スイッチ4aをOFFにして監視を停止し、続いてスイッチ4bをOFFにして警報を停止させるとランプ3b〜3eの点滅と警報が解除される。
【0030】
本実施の形態の水質検知装置Aの監視中に原水に毒物が混入した場合、先ず、第2水槽T2のメダカが狂奔してランプ3bが点滅して警報が発せられる。
次に、時間の経過に伴って第1水槽T1のメダカの生存数が減少することによりランプ3c,3dが段階的に点滅すると共に警報が発せられ、メダカが全滅するとランプ3eが点滅して警報が発せられる。
なお、第2水槽T2のメダカの狂奔行動は実験の結果、第1水槽T1の最初に死亡したメダカを検出するまでに終了する。
【0031】
従って、前述した警報は連続的に発せられるため、用水の管理者は最初の警報(第2水槽側の監視による警報)が発せられた時点で用水の送水を停止させるなどの処置を行うことができ、次の警報(第1水槽側の監視による警報)が発せられた時点で警報の真偽を確認した上で適宜電磁弁1qを開いて異常水採水容器14に原水を採取できるようになっている。
【0032】
以上、本発明の魚類を使用した水質検知装置を説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
例えば、本実施の形態の各水槽K1,K2に棲息させる魚類の種類、数については自由に設定できる。
狂奔行動をしたメダカの数によってランプ3aの点滅を段階的に出すようにしても良い。また、警報を発するタイミングについても適宜設定しても良い。
【0033】
各水槽K1,K2は小多穴1tによって連通状態としたが、同じ原水をそれぞれ各水槽K1,K2に流入させて監視を行う構成にすることもできる。
さらに、魚類の狂奔行動以外の鼻上げ行動、忌避行動、横転行動も水槽の形状や監視カメラの設置位置を変更することで検出することは当然考えられる。
【0034】
【発明の効果】
以上、本発明の請求項1記載の魚類を使用した水質検知装置にあっては、上述したように構成したため、第1水槽と第2水槽の魚類の監視を並行して行うことで装置の検知の信頼性を高めることができる。
さらに、原水に含まれる毒物の濃度が薄い場合でも、第2水槽の魚類の狂奔行動を検出することによって、原水の異常を早期に検知することができる。
【0035】
また、上述したように構成したため、第1水槽と第2水槽を並べて設置でき装置をコンパクト化できる。
さらに、原水に混入した毒物は最初に第1水槽内に流入するため、第1水槽で原水の異常を検知するまでの時間を短縮することができる。
【0036】
そして、上述したように構成したため、第1水槽の環状の水流によって魚類が泳ぎ回って活発に行動し、魚類の生存数の検出を容易に行えるし、原水に混入した毒物の魚類への影響に偏りが生じず警報の誤報を減少できる。
さらに、第1水槽を第2水槽よりも明るくしたことにより、第1水槽の魚類は活発な行動が促され、一方、第2水槽の魚類は第1水槽の魚類に比べて行動しなくなり、これら各水槽の魚類の行動の正確な検出に好適になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の魚類を使用した水質検知装置Aを示す正面図である。
【図2】 本実施の形態の魚類を使用した水質検知装置Aを示す右側面図である。
【図3】 水槽ユニット1を示す平面図である。
【図4】 自動検出回路ユニット2の前面パネルを示す図である。
【図5】 水質検知装置Aのシステム構成図である。
【図6】 水質検知装置Aの検知の際の主制御部4のランプ3a〜3jの動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
A 水質検知装置
K キャビネット
K1 第1監視カメラ
K2 第2監視カメラ
T1 第1水槽
T2 第2水槽
1 水槽ユニット1
1a 第1部屋
1b 第2部屋
1c 第3部屋
1d 給水口
1e、1f、1l 流通口
1g 軽石
1h 水中ポンプ
1i、1m 連通パイプ
1j 周壁
1k 網
1n 排水口
1o オーバーフロー
1p 採取口
1q 電磁弁
1r 網
1s ゴミ排水口
1t 小多穴
2 自動検出回路ユニット
3 主制御部
3a、3b、3c、3d、3e、3f、3g、3h、3i、3j、3k ランプ
3l 温度計
4 周辺制御部
4a、4b スイッチ
5 画像処理装置
5a 操作スイッチ
5b、5c ランプ
5d 映像分配器
5e 画像処理回路
5f 時間設定部
6 モニターテレビ
7 切り替え式フィルター装置
8 照明器
9 扉
10 扉センサ
11 水槽ヒータ
12 温度調整器
13 電源スイッチ
14 異常水採水容器
15 漏水ドレインパッド
16 漏水センサ
17 自動給餌器
18 換気ファン
19 水位センサ
20 エアレーション装置
95 パソコン
96 ビデオ
97 通信装置

Claims (1)

  1. 取水した原水を連続的に水槽に通過させ、その水槽内で棲息させた魚類を監視カメラで常時監視し、監視中の魚類が予め自動検出回路に設定した健全な生活行動パターンから外れたのを検出し、その原水が用水に適さないものであると判断するのに供するようにした水質検知装置において、
    前記水槽を第1水槽と第2水槽で構成し、その第1水槽を原水の上流側に配置すると共に、第2水槽を原水の下流側に配置し、そして前記第1水槽を第2水槽よりも明るくし、
    第1水槽へ流入する原水は、湾曲した四隅に沿って水槽内に環流する構成とし、その環流後の原水を第2水槽の一端から導入し、流入した原水は水槽の対角方向に配置された排出口から排出される構成とし、
    前記第1水槽の上方開口部から水面を透かして魚類を撮影するように配置される第1監視カメラと、前記第2水槽の上方開口部から水面を透かして魚類を撮影するように配置される第2監視カメラとをそれぞれ設置し、
    前記第1監視カメラの映像を元に生存している魚類の数を検出し、
    前記第2監視カメラの映像を元に狂奔した魚類の行動を検出し、
    それらの検出結果に基づいて第1水槽における魚類の狂奔の段階、第2水槽における魚類の生存数の減少の段階、第2水槽における魚類の全滅の段階に応じてそれぞれ警報を発する構成とした魚類を使用した水質検知装置。
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