JPH09229924A - 水棲生物による水質監視装置 - Google Patents

水棲生物による水質監視装置

Info

Publication number
JPH09229924A
JPH09229924A JP8031988A JP3198896A JPH09229924A JP H09229924 A JPH09229924 A JP H09229924A JP 8031988 A JP8031988 A JP 8031988A JP 3198896 A JP3198896 A JP 3198896A JP H09229924 A JPH09229924 A JP H09229924A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
monitoring
layer
abnormal behavior
behavior pattern
monitoring time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8031988A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiro Yamamoto
隆洋 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ANIMA DENSHI KK
Original Assignee
ANIMA DENSHI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ANIMA DENSHI KK filed Critical ANIMA DENSHI KK
Priority to JP8031988A priority Critical patent/JPH09229924A/ja
Priority to US08/800,277 priority patent/US5903305A/en
Priority to KR1019970004946A priority patent/KR970062690A/ko
Publication of JPH09229924A publication Critical patent/JPH09229924A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/18Water
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/18Water
    • G01N33/186Water using one or more living organisms, e.g. a fish

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)
  • Alarm Systems (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 迅速な画像処理と正確な水質監視を可能とし
た水棲生物による水質監視装置を提供すること。 【解決手段】 監視水槽1をカメラ12で撮影してテレ
ビ14に映し、テレビ画面にライトペンLPで複数のセ
ンサーポイントによる監視エリアEを設定し、魚感知装
置13によりセンサーポイントの輝度レベル変化を検知
して監視魚F,F’の移動位置を継続的に検出する。パ
ソコン15により監視魚の移動位置に基づいて、複数の
異常行動パターンの内監視魚が何れのパターンを呈して
いるかを検出し、2匹の監視魚F,F’が共に何れかの
異常行動パターンを呈したときに警報動作を行うように
構成する。 【効果】 監視エリアを任意に設定し得て迅速な画像処
理を実現し得ると共に複数の異常行動パターンの検出に
より正確な水質監視動作を実現し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水棲生物を飼育す
る水槽中に源水を導入し、同水槽をビデオカメラ等で撮
影し、水棲生物の行動パターンを画像解析することによ
り、源水の水質を監視する水棲生物による水質監視装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、浄水場などで、源水が連続的に供
給される水槽内に水棲生物として監視魚を飼育し、これ
を工業用テレビカメラ等で撮影してその画像を解析し、
監視魚が泳いでいる位置に基づいてその行動を把握し、
それが異常行動であると判断されたときにアラームを鳴
らすような装置がある。
【0003】例えば、監視魚の位置を検出するために、
一定の時間間隔で撮影した映像を画像メモリに記憶して
相前後する2つの画像の差分画像を形成することにより
監視魚の画像部分を認識し、同画像部分の重心位置の変
化により監視魚の位置と移動速度を検出し、かかる位置
及び移動速度と、予め記憶していた正常時の速度分布と
を比較することにより、水質の異常を検出するものがあ
る(特公平6−68489号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
装置では、画像メモリの固定化された画素の全てについ
て画像の比較動作を行うものであるから、その情報量が
多すぎて処理時間がかかりすぎると共に、テレビカメラ
の撮影範囲内に水槽以外の映像が入ると、本来画像比較
の不要な部分においても比較動作が行われてしまい、正
確な検出ができない場合があるという問題がある。この
ため、常に画像メモリの画素全体に水槽の映像が対応す
るように、工業用テレビカメラの撮影範囲に水槽全体を
一致させた状態で撮影する必要があり、テレビカメラ等
の設置が容易でないという問題もある。
【0005】また、上記従来の装置では、監視魚の移動
速度を正常時の速度分布と比較するものであるため、典
型的な異常行動を呈したときは検出することができて
も、例えば食餌時等に鼻上げ行動等の異常行動に近い行
動を呈したときに、誤って水質異常と判断してしまうお
それがあり、単に正常時の速度分布との比較のみで水質
異常時の異常行動を正確に判断することは容易ではなか
った。
【0006】本発明は、上記従来装置の問題点に鑑み
て、テレビ画面上の水槽の位置に対応した任意の位置に
監視エリアを設定することができ、正確かつ迅速な画像
処理を実現すると共に、水棲生物が水質異常時の各種の
行動パターンを呈しても、確実に水質異常を検出し得
て、誤動作を防止し得る水棲生物による水質監視装置を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、水棲生物を飼育する監視水槽を監視カメラ
で撮影してその映像をモニターテレビに映し、該テレビ
画面上の上記監視水槽に対応する位置にポイント設定手
段により複数のセンサーポイントを設定し、上記水棲生
物の映像による各センサーポイントの輝度レベル変化を
検出することで、上記水棲生物の位置を検出し得る水棲
生物による水質監視装置であって、上記各センサーポイ
ントの位置を認識すると共に、上記水棲生物の移動によ
る各センサーポイントの輝度レベル変化を所定間隔毎に
比較することで、上記水棲生物の位置に対応したセンサ
ーポイント位置データを順次検出する感知手段と、同感
知手段により検出した位置データに基づいて水棲生物の
行動パターンの監視動作を行い、同監視動作によりその
行動パターンが異常行動パターンであるか否かを検出す
る異常行動パターン検出手段と、同検出手段の異常行動
パターンの検出に基づいて警報を行う警報手段とを具備
する水質監視装置により構成されるものである。
【0008】ポイント設定手段により複数のセンサーポ
イントをモニターテレビ画面の監視水槽の画像に対応し
た位置に設定する。水棲生物が監視水槽内で移動しなが
ら泳いでいる場合は同水棲生物がセンサーポイントを横
切ることにより同ポイントの輝度レベルが変化するた
め、感知手段は上記輝度レベルの変化したセンサーポイ
ントの位置データを順次出力する。異常行動パターン検
出手段は、この位置データを順次受けて、かかるデータ
に基づいて、第1の異常行動パターン(例えば狂奔行
動)を検出する第1の監視動作、第2の異常行動パター
ン(例えば鼻上げ行動)を検出する第2の監視動作、第
3の異常行動パターン(例えば忌避行動)を検出する第
3の監視動作、第4の異常行動パターン(例えば死亡等
の活動状態異常)を検出する第4の監視動作の何れかを
行うものである。
【0009】また、上記異常行動パターン検出手段にお
いて、第1乃至第4の異常行動パターンを検出するため
の第1乃至第4の全ての監視動作を行い、何れかの監視
動作で異常行動パターンを検出したときに警報動作を行
うものである。
【0010】上記第1の監視動作は、設定された監視時
間内において順次入力する位置データを検出して、かか
る位置データに基づいて上記監視時間内における水棲生
物の移動距離を検出し、かかる移動距離が設定値を越え
る場合は第1の異常行動パターンであると判断し、上記
監視時間内に移動距離が設定値以下の場合は異常なしと
判断する第1の監視動作を行う。上記監視時間、移動距
離を適宜設定することで水棲生物が短時間に上下左右に
泳ぎ回る狂奔行動等の異常行動パターンを検出すること
ができる。
【0011】上記第2の監視動作は、監視水槽の映像に
おいて水面直下の水平方向の所定幅の層を第1層として
定め、かかる第1層に関するセンサーポイント位置を指
定することで上記異常行動パターン認識手段において上
記第1層の位置を予め認識可能に構成する。かかる第1
層は、例えば水棲生物が水面に鼻を出没する異常行動パ
ターンの1つである鼻上げ行動等を検出するための基準
位置となるものであり、上記監視時間内における上記水
棲生物の上記第1層内に位置する回数及び第1層以外の
位置に位置する回数を検出し、上記監視時間内に上記第
1層以外に位置する回数が設定回数を越える場合は異常
なしと判断し、上記監視時間内に上記第1層内に位置す
る回数が設定回数を越えかつ第1層以外に位置する回数
が設定回数以下の場合は第2の異常行動パターンである
と判断する。上記監視時間、上記各回数を適宜設定する
ことにより、水棲生物の鼻上げ行動等の異常行動パター
ンを検出することができる。
【0012】第3の監視動作は、モニターテレビ上の監
視水槽の映像において水中の排水口側の垂直方向の所定
幅の層を第2層として定め、かかる第2層に関するセン
サーポイント位置を指定することで上記異常行動パター
ン検出手段において上記第2層の位置を認識可能に構成
する。かかる第2層は、例えば水棲生物が排水口近傍に
逃げようとする異常行動パターンの1つである忌避行動
等を検出するための基準位置になるものであり、上記位
置データを設定された監視時間内において順次検出し
て、上記監視時間内における上記水棲生物の上記第2層
内に位置する回数及び第2層以外の位置に位置する回数
を検出し、上記監視時間内に上記第2層以外に位置する
回数が設定回数を越える場合は異常なしと判断し、上記
監視時間内に上記第2層内に位置する回数が設定回数を
越えかつ第2層以外に位置する回数が設定回数以下の場
合は第3の異常行動パターンであると判断する。上記監
視時間、上記各回数を適宜設定することで、上記水棲生
物の忌避行動等の異常行動パターンを検出することがで
きる。
【0013】第4の監視動作は、上記監視時間内におけ
る位置データの入力回数及び水棲生物の移動速度を検出
し、上記監視時間内において入力回数が設定回数以下で
かつ移動速度が設定値以下の場合、即ち水棲生物の動き
が略々停止したときは死亡等の第4の異常行動パターン
であると判断し、上記監視時間内に上記入力回数又は移
動速度の何れかが設定値を越えたときは異常なしと判断
する第4の監視動作を行う。上記監視時間、移動速度及
び入力回数を適宜設定することで水棲生物の死亡等の異
常行動パターンを検出することができる。
【0014】監視水槽を複数の監視部に分割して、各監
視部毎に各々水棲生物を飼育し、各監視部を監視カメラ
で撮影してその映像をモニターテレビに映し、該テレビ
画面上の各監視部に対応して複数のセンサーポイントを
設定し、上記感知手段により上記各監視部における各水
棲生物の移動に対応したセンサーポイント位置データを
各別に検出し、異常行動パターン検出手段によって上記
位置データに基づいて各監視部毎に水棲生物の行動パタ
ーンを認識し、何れの監視部においても水棲生物の異常
行動パターンが検出されたときのみ警報動作を行うよう
に構成する。このように構成すると、一つの監視部にお
いてのみ異常行動パターンが検出され、他の監視部の水
棲生物は正常であるとき等は、例えば異常行動が検出さ
れた監視部における水棲生物固有の問題、例えば病気等
であって水質に異常はないと判断することができ、より
正確、確実な水質監視動作を行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の実施の形態を説明する。図1において、1は少なくと
も前面側が透明板により構成された監視水槽であり、
川、池等から取水した源水を給水管2から流入し、一定
水位を維持した状態で排水管3から連続的に排出する。
同水槽1内部は監視魚の通過不能なスリット(透孔)S
(図2)を有する3つの多孔整流板4a乃至4cにより
4つの槽に仕切られており、源水は上記多孔整流板4a
乃至4cのスリットSを通って給水管2から排水管3方
向への水流を形成する。上記整流板により仕切られた槽
の内、中央の2つの槽を第1の監視部5a及び第2の監
視部5bとして両監視部に各々1匹づつ水棲生物として
の監視魚F,F’(メダカ、コイ、フナ等)を飼育す
る。また、上記整流板4b,4cの下端部と水槽1の下
面との間には、源水中のゴミ等を排水管3側へ流すため
の約1mmの隙間tが設けられており、さらに整流板4
aの給水管2の給水口に対向する部分には、上記スリッ
トの切っていない源水受け部4a’を設け、該受け部4
a’により給水管2から侵入する水泡、ゴミ等を遮っ
て、該水泡等が監視部5a、5bに入らないように構成
している。上記源水は図3に示すようにまず給水管6を
通って濾過層7で濾過されゴミ等を除去された後、連結
管6’、受水槽8を通ってポンプPにより上記給水管2
を通って上記監視水槽1に導入される。上記受水槽8に
は餌を供給する餌供給器9、源水の水温を一定に保持す
る温度調節器付ヒータ10、エアレーションポンプ11
が設置されている。
【0016】12はITV等の工業用監視テレビカメラ
(監視カメラ)であり、上記監視水槽1の前面側に設置
され、上記監視部5a,5bを撮影するものである。1
3は魚感知装置(感知手段)であり、上記監視カメラ1
2からの映像信号に基づいて、上記監視部5a,5bの
映像をモニターテレビ14のテレビ画面14aに例えば
図1に示すように映し出すと共に、ライトペン(ポイン
ト設定手段)LPにより設定された監視エリアEの範囲
内において上記各監視部5a,5bにおける監視魚F,
F’の位置データを順次出力するものである。上記監視
エリアEは上記ライトペンLPによりモニター画面14
a上に映し出された監視部5a,5bの映像の範囲内に
複数のセンサーポイントSP1,SP2、SP1’,S
P2’・・等を設定することにより形成され、上記魚感
知装置13は、上記監視エリアE内において、上記監視
魚F,F’の移動した位置をセンサーポイントの輝度レ
ベルの変化に基づいて検出する。
【0017】15はパーソナルコンピュータであり、上
記魚感知装置13からの位置データを受け、同位置デー
タに基づいて監視魚F,F’の行動パターンを図11に
示す処理手順に基づいて検出するものであり該行動パタ
ーンが異常であると検出した場合に警報器36を駆動し
て水質に異常が発生した旨を警報するものである。
【0018】ところで、水質に異常が発生したときの監
視部5a又は5b内の監視魚F又はF’は、水槽5a又
は5b内を上下左右に速い速度で異常に泳ぎ廻る狂奔行
動(第1の異常行動パターン、図4(a))、水面上に
口を出したままの状態で、又は水面上に口を出没させな
がら水面近くを泳ぐ鼻上げ行動(第2の異常行動パター
ン、図4(b))、逃げ場を求めて排水管3側の排水口
に近い場所、即ち第1の監視部5aでは整流板4b近
傍、第2の監視部5bでは整流板4c近傍を上下に泳ぐ
忌避行動(第3の異常行動パターン、図4(c))とい
う3つの異常行動パターンを呈し、さらに死亡した場合
は腹を上にして水面上に浮上がる活動状態異常(第4の
異常行動パターン、図4(d))を加えて全部で4つの
異常行動パターンを呈することになる。尚、正常時は水
槽5a又は5bの中央部から下方よりの範囲を一定の速
度で比較的ゆっくり泳ぐような行動パターン(図4
(e))を呈するので上記各異常行動パターンとは区別
できる。
【0019】次に、上記魚感知装置13の具体的構成を
図5に基づいて説明する。16はビデオ入力端子であ
り、上記カメラ12からのビデオ信号が入力する。17
はクランプ回路であり画像の変化によってシンクレベル
が変化しないようにビデオ信号をペデスタルクランプし
て電圧を一定にし、輝度信号を出力するものである。1
8は上記ビテオ信号より水平同期信号を分離する水平同
期分離回路、19は上記水平同期信号に基づいて1画面
(1フィールド)の垂直方向を52ラインに分割するた
めの垂直アドレスカウンター、20は上記1画面の水平
ラインを64ドットに分割するための水平アドレス発振
器であり、これらにより1画面に水平64、垂直52の
センサーポイント(全3328ポイント)を設定し(図
6参照)、同時にRAM23のアドレスとして割り付
て、同RAM23に全センサーポイント位置を記憶して
おく。上記センサーポイントの数はこれに限定されるこ
とはなく、これ以外の数、例えばより多くのポイント数
を設定しても良い。
【0020】21はラッチ回路であり、上記垂直アドレ
スカウンタ19及び水平アドレス発信器20で生成され
た各センサーポイントの位置データ(アドレスデータ)
が各フィールド毎に入力しており、後述するアラーム信
号に基づくアラームラッチタイミング回路32からのラ
ッチ信号(ラッチパルス)の入力に基づいて上記アラー
ム信号が発生した瞬間のセンサーポイントの位置データ
(輝度レベル変化の生じたセンサーポイントの位置デー
タ)を保持し、保持した位置データをマイコン33に送
出するものである。
【0021】22は6ビットのA/D変換器であり、上
記輝度信号をデジタル信号に変換し、64段階の濃度変
化に区分するものであり、A/D変換後のデジタル信号
を各ポイント毎にROM24及びRAM23に送出する
ものである。23は上記デジタル信号を記憶する上記R
AMであり、順次入力する1フィールド分のデジタル信
号をサンプリングデータとして記憶すると共に、3フィ
ールドに1回のタイミングで旧サンプリングデータを更
新しながら上記ROM24に送り出すものである。尚、
かかる比較動作は他のフィールド間隔で行ってもよい。
【0022】24は図7に示す輝度レベル参照用コード
が予め設定されているROMであり、上記A/D変換器
22から新サンプリングデータが、上記RAM23から
旧サンプリングデータが入力する。上記ROM24は、
新旧サンプリングデータを比較し上記参照用コードに基
づいて1つのセンサーポイント上に濃度変化(輝度レベ
ルの変化)があったか否かを検出するものである。具体
的には、監視魚F又はF’が存在しない位置でのセンサ
ーポイントの旧サンプリングデータは白レベル付近
(A)となり、監視魚が移動してそのセンサーポイント
の新サンプリングデータが黒レベル付近(C)になった
とき、感帯にある点hが参照され濃度変化ありと判断さ
れ、センサーポイントの位置信号を含むアラーム信号
(8ビットの出力データ)を出力するものである。逆に
監視魚F又はF’が存在していた点のセンサーポイント
は旧サンプリングデータが黒レベル付近(D)、同監視
魚が移動した後はそのポイントの新サンプリングデータ
は白レベル付近(B)となるので不感帯にある点iが参
照され、この場合はアラーム信号は出力されない。従っ
て、アラーム信号は監視魚F,F’の進行方向のセンサ
ーポイントの濃度変化を生じたときに出力され、これに
より監視魚F,F’の移動位置を略々リアルタイムで継
続的に検出することができる。勿論、監視魚F,F’が
存在しない領域の場合は新旧サンプリングデータが何れ
も白レベル付近となり不感帯の点jが参照され、監視魚
F,F’が停止している場合は何れも黒レベル付近とな
り不感帯の点kが参照されるため、何れも濃度変化なし
と判断され、アラーム信号は出力されない。
【0023】25はマルチプレクサ選択回路であり、上
記ROM24から入力するアラーム信号をセンサー感度
スイッチ26で設定された感度に基づいて選択し、設定
された感度のアラーム信号のみを出力するものである。
上記センサー感度スイッチ26は上記アラーム信号の感
度を8段階に設定できるようになっており、これによ
り、不確実な濃度変化を排除して、確実に濃度変化のあ
ったものだけを検出する。
【0024】27は感知用RAMであり、上記選択回路
25から入力するアラーム信号を一旦記憶するととも
に、そのアドレスをマーカーRAM28に書き込みし、
かつAND回路29に出力するものである。
【0025】30はライトペン制御回路であり、上記ラ
イトペンLPでテレビ画面上に設定されたマーカー位置
(センサーポイントSP1,SP2,・・・等の位置)
をマーカーRAM28に送出するものである。上記ライ
トペンLPはモニター画面に当てることにより電子ビー
ムの光を検知し、該検知信号がライトペンLP内のアン
プにより処理レベルまで加工され、上記ライトペン制御
回路30によって取り込まれる。上記マーカーRAM2
8は上記ライトペンLPで設定されたマーカー位置を記
憶し、該マーカー位置を上記AND回路29に出力して
いる。上記ライトペンLPにより、例えばモニターテレ
ビ14上に図1に示すような監視エリアEを設定するこ
とができ、また図10(b)のようにテレビ画面14a
全体に監視水槽1を映し出す場合は、3,328個の全
部のセンサーポイントを設定し、画面14a全体を監視
エリアEとすることもできる。
【0026】29は上記AND回路であり、上記マーカ
ーRAM28に記憶しているマーカー位置と同一位置の
アラーム信号が感知用RAM27から送られて来ると、
マーカー合成回路31及びアラームラッチタイミング回
路32にアラーム信号を送出するものである。即ち、マ
ーカーRAM28に記憶していたアドレス位置と同一位
置のアラーム信号が入力したときのみ、最終的にアラー
ム信号として出力される。上記マーカー合成回路31は
ビデオ入力端子16から入力するビデオ信号にアラーム
信号で示されるマーカ位置を示す信号をテレビスキャン
に同期させて付加してビデオ出力端子37に出力するも
のである。これにより、図1又は図10(b)に示すよ
うに濃度変化の生じた位置のセンサーポイントが黒く反
転して表示される。
【0027】32は上記アラームラッチタイミング回路
であり、上記アラーム信号が入力すると該タイミングで
上記ラッチ回路21にラッチ信号を送出し、同ラッチ回
路21に入力しているそのときの位置データ(RAM2
3のアドレスデータ)を保持する。
【0028】33は上記マイコンであり、上記ラッチ回
路21で保持されたアドレスデータが同ラッチ回路21
から入力すると、位置データとしての上記アドレスデー
タをパラレルデータに変換しRS−232C出力端子3
4より上記パーソナルコンピュータ15に出力する。か
かるパラレルデータは上記センサーポイントの内、輝度
信号の変化を生じたポイント位置を数値データとして示
すものであり、例えば図1の場合は、SP3点は(X,
Y)=(8,20)、SP3’点は(X,Y)=(3
0,25)のように第1の監視部5aと第2の監視部5
bにおいて濃度変化の生じた画面上のセンサーポイント
位置をXY座標により具体的に示すものである。尚、図
中、35は上記RAM23,27,28を制御するため
のRAM制御回路、36はブザー、警報ランプ等により
構成される警報器である。
【0029】次に、上記パーソナルコンピュータ15の
中央制御部38の機能的構成を図8,9により説明す
る。図8は上記制御部38を機能実現手段により表した
ブロック図であり、同図において、39は上記出力端子
34から順次入力する位置データを受信するデータ受信
手段、40は上記受信手段39から同位置データを受
け、同データが第1の監視部5aの位置データか、第2
の監視部5bの位置データかを監視エリアEに関するパ
ラメータ(後述)に基づいて判別する判別手段である。
該判別手段40は、受信したデータが第1の監視部5a
のデータであればその位置データを第1の検出部41a
に、第2の監視部5bのデータであればその位置データ
を第2検出部41bに送出するものである。
【0030】41は上記判別結果に基づいて第1の監視
部5a又は第2の監視部5bの各監視魚F,F’の行動
パターンを解析し異常行動パターンであるか否かを検出
する異常行動パターン検出手段であり、上記第1の監視
部5aの位置データに基づいて監視魚Fの行動パターン
を解析する上記第1の検出部41aと、上記第2の監視
部5bの位置データに基づいて監視魚F’の行動パター
ンを検出する第2の検出部41bとから構成されてい
る。上記第1又は第2の検出部41a又は41bは同じ
機能を有しており図9に示すような機能実現手段により
構成されている。上記各検出部41a,41bは、コン
ピュータ15の入力手段42で設定された各種パラメー
タ及び予め定められた処理手順(図12〜図15)に基
づいて異常行動パターンを判別し、監視魚Fの異常行動
パターンを検出したときは異常行動パターンを特定する
信号を含む第1の検出信号aを、監視魚F’の異常行動
パターンを検出したときは異常行動パターンを特定する
信号を含む第2の検出信号bを、各々異常行動パターン
を検出している間継続的に次段の警報指令手段44に送
出するものである。また、各検出部41a,41bは、
現在監視状態にあること及び何れの異常行動パターンを
検出しているかを示す表示指令信号を表示制御手段46
に送出する。
【0031】42は上記行動パターン検出手段41にお
ける解析に必要な各種パラメータを入力するための上記
入力手段、43は入力された各種パラメータ等を記憶す
ると共に、同パラメータデータを上記異常行動パターン
検出手段41及び表示制御手段46に送出するパラメー
タ設定手段である。
【0032】44は上記行動パターン検出手段41から
上記第1又は第2の検出信号を受ける警報指令手段であ
り、上記第1及び第2の検出部41a,41bの両方か
ら異常行動パターンを示す第1及び第2の検出信号が入
力したときのみ、即ち第1の監視部5aと第2の監視部
5bの各監視魚F及びF’が共に異常行動パターンを呈
した場合のみ警報指令信号を送出するものである(図1
1、P6,P7)。従って、例えば一方の監視部5aの
監視魚Fは正常で第2の検出信号のみが入力している状
態では警報指令信号は出力しない。
【0033】45は警報駆動手段であり、上記警報指令
手段44からの警報指令信号を受けて表示制御手段46
に赤ランプ出力信号及びブザー出力信号を送出すると共
に、上記警報器36に警報駆動信号を送出するものであ
る。46は表示制御手段であり、上記各検出部41a,
41bからの各種表示指令信号、及び警報駆動手段45
からの上記ランプ出力信号等を受けて、これらの表示指
令に従ってモニターテレビ14に、各種表示を行うもの
である。
【0034】次に、上記パーソナルコンピュータ15に
よる異常行動パターンの検出動作に必要な各種パラメー
タの設定について説明する。ここで、図1に示すように
テレビカメラ12で監視水槽1を撮影し、図10(b)
に示すようにテレビ画面14aに上記監視水槽1が映し
出されているとする。この状態において、ライトペンL
Pを用いてテレビ画面14a上に監視エリアEを設定す
る。本実施の形態では、説明の簡単のため図10(b)
に示すようにテレビ画面14a全体に監視水槽1を映し
出し、画面14a上の全センサーポイント(1〜3,3
28点)を監視エリアEとして設定する場合について説
明する。但し、既に説明したようにモニター画面14a
の一部に監視水槽1を映し出し(図1参照)、この監視
水槽1の映像に対応してセンサーポイントを設定しても
良いことは勿論である。
【0035】まず上記ライトペンLPで設定された監視
エリアEをパーソナルコンピュータ15で認識可能とす
るため、入力手段42から「監視エリアEに関するパラ
メータ」の入力を行う。上記パーソナルコンピュータ1
5は、図10(a)に示すように上記2つの監視部5
a,5bに対応して第1の監視部5a’、第2の監視部
5b’を設定し、第1監視部5a’の左上部を原点
(0,0)としてXY座標上で両監視部を認識可能とな
っており、上記原点よりX軸方向に0〜31ポイント及
びY軸方向に0〜52ポイントの範囲を第1の監視部5
a’、X軸方向に32〜64ポイント及びY軸方向に0
〜52ポイントの範囲を第2の監視部5b’として認識
できるように設定されている。
【0036】さらに、各監視部5a’,5b’をX軸方
向に1層〜4層の4つのエリア、Y軸方向にA層〜D層
の4つのエリアに分割して認識可能となっており、ここ
でパラメータとして監視部5a’,5b’内の水面の高
さを示す座標、水面近傍の水平方向のA層(第1層)
の領域の下限位置を示す座標、及び各監視部5a,5
bの排水口側の整流板4b,4c近傍の垂直方向の4層
(第2層)の幅を設定する座標の各座標に対応する位
置(X,Y)を入力する。本実施形態では、上記座標
を原点である(0,0)、上記座標を第1の監視部5
a’について(0,13)、第2の監視部5b’につい
て(32,13)、上記座標を第1の監視部5a’に
ついて(24,52)、第2の監視部5b’について
(56,52)として設定する。これにより、異常行動
パターン検出手段41は各水槽に関してA層及び4層の
位置を認識可能となる。このA層及び4層の位置は、鼻
上げ行動及び忌避行動の検出において、監視魚F又は
F’の位置確認の基準となる。尚、上記各パラメータは
モニター画面14aに映し出された監視水槽1の大きさ
に対応して任意に設定することができることは勿論であ
る。
【0037】次に、監視魚の異常行動パターン、即ち狂
奔行動、鼻上げ行動、忌避行動及び活動状態異常時の
「異常行動を検出するためのパラメータ」の入力を入力
手段42より行う。まず、狂奔行動では、パラメータと
して[狂奔開始速度]、[監視時間]及び[移動ポイン
ト数(移動距離)]を設定する(図9,図12参照)。
これらパラメータの内、[狂奔開始速度]は監視魚F又
はF’の泳ぐ速度であり、この速度を越えると狂奔行動
が始まったと判断して「狂奔確認」の表示指令を出し
(図12P1,P2)、監視状態に入る(P3)。尚、
監視魚の速度は、上記第1又は第2の検出手段41a又
は41bが、同一監視水槽における位置データの入力間
隔及びその間の監視魚の移動ポイント数に基づいて[速
度]=(X軸移動ポイント数+Y軸移動ポイント数)/
移動時間(秒)により求める。[監視時間]は狂奔行動
開始の確認をしてから監視を継続する時間、[移動ポイ
ント数]は監視魚の移動距離であり、監視時間内におい
て監視魚の移動距離がこのポイント数を越えると狂奔行
動であると判断し(P4〜P6)、監視時間内において
監視魚の移動距離がこのポイント数以下である場合は狂
奔行動ではないと判断する(P4,P10)。本実施の
形態の場合一例として[狂奔開始速度]を100ポイン
ト(P)/秒、[監視時間]を10秒、[移動ポイント
数(移動距離)]を200ポイントに設定する。
【0038】鼻上げ行動では、パラメータとして「A層
連続位置回数]、[位置回数]、[監視時間]及び[他
への移動回数]を設定する(図9,図13参照)。上記
パラメータの内、[A槽連続位置回数]は、監視魚が上
記A層の範囲内に連続して位置していた回数であり、こ
の値を越えると鼻上げ行動が始まったと判断して「鼻上
確認」の表示指令を出し(図13P1,P2)、監視状
態に入る(P3)。「監視時間]は鼻上げ行動開始の確
認をしてから監視を継続する時間、[位置回数]は、監
視時間内において、監視魚がA槽内に位置していた回数
であり、監視時間経過後に同回数がこの値を越えている
か否かを判断し、越えている場合は鼻上げ行動であると
判断して「鼻上異常」の表示をする(P4,P9〜P1
2)。尚、連続位置回数とは、第1又は第2の検出手段
41a,41bにA層内の位置データが連続して入力し
た回数であり、例えば監視魚F,F’がA層内に所定時
間位置していれば、同監視魚の位置データが連続して入
力することになる。[他への移動回数]はA槽以外の他
の場所に位置した回数であり、監視時間内にこの値が設
定値を越えると鼻上げ異常ではないと判断する(P6,
P7,P8)。尚、この停止回数もA層以外の位置デー
タをカウントすることにより検出され、監視魚がA層以
外の任意の位置に所定時間位置しておれば、かかる位置
データが連続して入力することになる。本実施の形態の
場合、一例として「A槽連続位置回数]は3回、[位置
回数]は3回、[監視時間]は2分、[他への移動回
数]は3回に設定する。
【0039】忌避行動では、パラメータとして[4層連
続位置回数]、[位置回数]、[監視時間]及び[他へ
の移動回数]を設定する(図9,図14参照)。上記パ
ラメータの内、[4層連続位置回数]は、監視魚が4層
の範囲内に連続して位置していた回数であり、この値を
越えると忌避行動が始まったと判断して「忌避確認」の
表示をし、監視状態に入る(図14P1,P2,P
3)。「監視時間]は忌避行動開始の確認をしてから監
視する時間、[位置回数]は、監視時間内において、監
視魚が4層内に位置していた回数であり、監視時間経過
後にこの値が設定値を越えているか否かを判断し、越え
ている場合は忌避行動であると判断して「忌避異常」の
表示をする(P4,P9〜P12)。尚、連続位置回数
とは、上記鼻上げ行動の場合と同様に、第1又は第2の
検出手段41a,41bに4層内の位置データが連続し
て入力した回数であり、かかる位置データに基づいて上
記位置回数をカウントする。[他への移動回数]は4層
以外の他へ場所に位置した回数であり、監視時間内にこ
の値が設定値を越えると忌避異常ではないと判断する
(P4,P5〜P7)。本実施の形態の場合、一例とし
て「4層連続位置回数]は3回、[位置回数]は3回、
[監視時間]は2分、[他への移動回数]は3回に設定
する。
【0040】活動状態異常では、パラメータとして[連
続停止時間]、[監視時間]、[信号入力数]及び[移
動速度]を設定する(図9,図15参照)。上記[連続
停止時間]は、監視魚が一定の場所に連続して停止して
いた時間、即ち、輝度信号の変化が無くなり魚感知装置
13からの入力信号が存在しない時間であり、かかる状
態が設定値を越えると活動が停止したと判断して「活動
停止」の表示をし、監視状態になる(図15P1〜P
3)。[監視時間]は、活動停止の確認からの監視時
間、[信号入力数]は監視状態において魚感知装置13
からの入力信号のあった回数、[移動速度]は監視状態
において監視魚の泳ぐ速度であり、監視時間内において
[信号入力数]が設定値を越えるか、[移動速度]が設
定値を越えた場合は異常なしと判断して「活動停止」の
表示を削除する(P4〜P8)。監視時間経過後に「信
号入力数」及び「移動速度」が共に設定値以下である場
合は「活動状態異常」であると判断する(P9)。本実
施の形態では、一例として[連続停止時間]は30秒、
[監視時間]は3分、[信号入力数]は5回、[移動速
度]は5ポイント/秒に設定する。尚、設定するパラメ
ータ値は上記値に限定されることはなく、その監視魚の
性質等に併せて適宜設定することができる。このように
して入力手段42により設定された上記各パラメータは
パラメータ設定手段43により第1及び第2の検出手段
41a,41bに送出され(図11P1)、また同手段
43は入力手段42からのパラメータ表示指令を受ける
と、表示制御手段46を介して該当するパラメータをモ
ニターテレビ14上に表示する。
【0041】次に、上述のようにパラメータを設定した
状態で、本装置の動作を説明する。ビデオ入力端子16
から入力した監視水槽を撮影したビデオ信号はクランプ
回路17でペデスタルクランプされ、輝度信号がA/D
変換回路22で1フールド毎にデジタル信号に変換され
る。またアドレスカウンタ19、アドレス発振器20に
より1画面に3,328のセンサーポイントが設定さ
れ、同時にRAM23のアドレスとして割り付けられ、
また上記センサーポイントの各アドレスはラッチ回路2
1に各フィールド毎に常時送出される。
【0042】上記A/D変換器22でサンプリングされ
た1フィールド分のサンプリングデータはROM24及
びRAM23に順次送出され、上記ROM24は上記A
/D変換器23から入力する新サンプリングデータと上
記RAM23から入力する旧サンプリングデータとを輝
度レベル参照用コード(図7)に基づいて比較する。こ
こで、監視魚F又はF’が存在しない領域では新旧サン
プリングデータ間では輝度レベルの変化がないため濃度
変化なしと判断される。従ってこの場合は、アラーム信
号は出力されない。一方、監視部5a又は5b内で監視
魚F,F’がセンサーポイントを横切りながら泳いでい
る状態では、監視魚F,F’がセンサーポイント1つを
横切ることにより同ポイントの輝度レベル変化が検出さ
れ、参照用コードの感帯の点hが参照され、アラーム信
号がマルチプレクサ選択回路25に出力される。従っ
て、2匹の監視魚F,F’が何れも動いていれば上記1
フィールド分の比較動作により第1の監視部5aにおけ
る監視魚Fの動きによるアラーム信号と、第2の監視部
5bにおける監視魚F’の動きによるアラーム信号が出
力される。
【0043】上記マルチプレクサ選択回路25では上記
アラーム信号がセンサー感度スイッチ26で設定された
感度であるか否かが判断され、該感度であれば上記アラ
ーム信号が感知用RAM27に送出される。上記感知用
RAM27は上記アラーム信号をそのアドレス位置に記
憶すると共にAND回路29に出力する。一方上記マー
カーRAM28は上記ライトペンLPで書き込まれたセ
ンサーポイント(本実施形態では全センサーポイント)
の位置を記憶しており、その位置信号が上記AND回路
29に出力されている。該AND回路29では上記感知
用RAM27からアラーム信号が入力すると、そのセン
サーポイントの位置と上記マーカーRAM28から入力
するセンサーポイントの位置の一致を検出し、上記マー
カ合成回路31及びアラームラッチタイミング回路32
にアラーム信号を送出する。上記マーカー合成回路31
は上記アラーム信号の入力に基づいてビデオ信号にテレ
ビスキャンに同期したマーカー信号を付加する。従っ
て、テレビ画面14a上に濃度変化のあったセンサーポ
イント位置(この場合、監視魚F,F’の存在する位置
のセンサーポイントSP6,SP6’、図10(b)参
照)が例えば黒く反転されて表示される。従って、移動
している監視魚F,F’の位置が常時センサーポイント
の反転により表示されることになる。
【0044】さらに、上記アラームラッチタイミング回
路32は上記アラーム信号の入力に基づいてラッチ回路
21にラッチ信号を送出する。すると、上記ラッチ回路
21は上記ラッチ信号の入力に基づいてアラーム信号が
発生した瞬間の濃度変化の生じたアドレスデータ、即ち
SP6,SP6’のアドレスデータを保持し、同データ
をマイコン33に送出する。同マイコン33では上記ア
ドレスデータをパラレルデータ(X,Y座標上の位置デ
ータ)に変換し、RS−232C出力端子34に出力す
る。
【0045】上記監視魚F,F’が監視水槽5a,5b
内で移動しながら泳いでいる場合、上記出力端子34か
らは連続的に上記位置データがパーソナルコンピュータ
15に出力されており、かかる位置データは同コンピュ
ータ15のデータ受信手段39に順次入力する。同デー
タ受信手段39は入力する位置データを判別手段40に
送出し、判別手段40は入力する位置データに基づいて
その位置が第1の監視部5aのものか、第2の監視部5
bのものかを判別する。そして、かかる判別結果に基づ
いて、第1の監視部5aの位置データであれば第1の検
出部41aに順次送出し、第2の監視部5bの位置デー
タであれば第2の検出部41bに順次送出する(図11
P1〜P3)。そして上記両検出手段41a,41b
が、各々第1,第2の監視部5a,5bにおいて狂奔行
動、鼻上げ行動、忌避行動、活動状況異常の各異常行動
パターンが発生しているか否かを各別に検出する。第1
及び第2の検出手段41a,41bにおいては、以下の
処理手順により監視魚F,F’の異常行動パターンを判
別する。尚、第1,第2の検出部41a,41bは同様
の監視動作を行うため、以下の説明では便宜上、両検出
部41a,41bの動作を一緒に説明するが、両検出部
41a,41bの監視動作は入力する位置データに基づ
いて各々独立に行われることは勿論である。
【0046】(1)狂奔行動の検出(第1の監視動作、
図9,図12,図4(a)) 設定されたパラメータに基づいて、第1又は第2の検出
手段41a,41bの速度検出手段47は監視魚F又は
F’の速度が狂奔開始速度(100P/S)を越えたか
否かを検出する。監視魚の速度が100P/Sを越えた
ことを確認すると(図12のP1参照)、狂奔行動が始
まったと判断し表示制御手段46に「狂奔確認」の表示
指令を行い、狂奔行動の監視状態となる(P2,P
3)。上記表示指令により表示制御手段46がテレビ画
面14a上に「狂奔確認」を表示する。監視が開始され
ると狂奔行動判別手段49は、移動距離検出手段48の
検出に基づいて1回の監視時間内(10秒)に移動ポイ
ント数が200Pを越えたか否かを監視し(P4,P
5)、監視時間内に移動ポイント数が200Pを越える
と、狂奔行動であると判断し、第1の検出部41aは狂
奔行動である旨の第1の検出信号、第2の検出部41b
は狂奔行動である旨の第2の検出信号を警報指令手段4
4に送出する(P6,P7)。また、表示制御手段46
に「狂奔異常」の表示指令を行い(P8)、これにより
テレビ画面14a上に「狂奔異常」が表示される(図1
0(b))。かかる検出信号の送出と上記表示指令動作
は、かかる狂奔行動の異常行動パターンを検出している
間継続される。上記監視時間を経過しても移動ポイント
数が200Pを越えない場合は、異常なしと判断して
(P10)、「狂奔確認」の表示消去指令を行い(P1
1)、テレビ画面14a上の「狂奔確認」表示は消去さ
れる。
【0047】(2)鼻上げ行動の検出(第2の監視動
作、図9,図13、図4(b)) 設定されたパラメータに基づいて、A層連続位置回数検
出手段50は、まず監視魚F又はF’がA層に連続して
位置していた回数が3回を越えたか否かを検出する(図
13のP1参照)。この回数が3回を越えたことが検出
されると、鼻上げ行動が始まったと判断して表示制御手
段46に「鼻上確認」の表示指令を行い、鼻上げ行動の
監視状態となる(P2,P3)。上記表示指令により表
示制御手段46はテレビ画面14a上に「鼻上げ確認」
を表示する。鼻上行動判別手段53は監視が開始される
と、A層位置回数検出手段51及び他への移動回数検出
手段52により監視時間内にA層内に位置した回数及び
A層以外の他の場所に位置した回数をカウントし(P
4,P5,P6)、監視時間の2分以内に他の場所に位
置した回数が設定値を越えると、A層内に位置した回数
が設定値3回を越えていても異常なしと判断し、表示制
御手段46に「鼻上確認」の消去指令を行う(P6〜P
8)。これによりテレビ画面14a上の「鼻上確認」表
示が消去される。上記監視時間内(2分)に他への移動
回数が設定値以内の場合、監視時間経過後に、A層内に
位置した回数が設定値(3回)を越えていたかどうかを
判断し(P9)、設定値を越えている場合は、鼻上げ行
動異常と判断し(P10)、第1の検出部41aは鼻上
げ行動である旨の第1の検出信号、第2の検出部41b
は鼻上げ行動である旨の第2の検出信号を警報指令手段
44に送出する(P11)。また「鼻上異常」の表示指
令を表示制御手段46に送出し(P12)、テレビ画面
14a上に「鼻上異常」の表示がなされる。上記検出信
号の送出及び表示指令は、鼻上げ異常を検出している間
継続される。P9でA層内に位置した回数が設定値以下
の場合、即ちA層内に位置した回数及び他の場所の位置
回数が何れも設定値以下の場合は異常なしと判断される
(P9,P7)。
【0048】(3)忌避行動の検出(第3の監視動作、
図9,図14,図4(c)) 設定されたパラメータに基づいて、4層連続位置回数検
出手段54は、まず監視魚F又はF’が4層内に連続し
て位置していた回数が3回を越えたか否かを検出する
(図14のP1参照)。この回数が3回を越えたことが
検出されると、忌避行動が始まったと判断して表示制御
手段46に「忌避確認」の表示指令を行い(P2)、こ
れにより表示制御手段46はテレビ画面14a上に「忌
避確認」を表示し、忌避行動の監視状態となる(P
3)。監視が開始されると、忌避行動判別手段57は、
4層位置回数検出手段55,他への移動回数検出手段5
6によって、監視時間内に4層内に位置した回数及び4
層以外の他の場所に位置した回数をカウントし(P5,
P6)、監視時間内に他の場所に位置した回数が設定値
(3回)を越えると、4層内に位置した回数が設定値3
回を越えていても異常なしと判断し(P6,P7)、
「忌避確認」表示の消去指令を表示制御手段46に送出
する(P8)。これによりテレビ画面14a上の「忌避
確認」の表示が消去される。上記監視時間内(2分)に
他への移動回数が設定値(3回)以内の場合、監視時間
経過後に、4層内に位置した回数が設定値(3回)を越
えていたかどうかを判断し(P9)、設定値を越えてい
る場合は、忌避行動と判断し、第1の検出部41aは忌
避行動である旨の第1の検出信号、第2の検出部41b
は忌避行動である旨の第2の検出信号を警報指令手段4
4に送出する(P11)。また表示制御手段46に対し
「忌避異常」の表示指令を行う(P12)。これによ
り、表示制御手段46を介してテレビ画面14a上に
「忌避異常」の表示が行われる。上記検出信号の送出及
び表示指令動作は忌避行動を検出している間継続され
る。P9で上記4層内に位置した回数が設定値以下、即
ち他の場所に位置した回数及び4層内に位置した回数が
何れも設定値以下の場合は異常なしと判断される(P
9,P7)。
【0049】(4)活動状態異常の検出(第4の監視動
作、図9,図15,図4(d)) まず、連続停止時間検出手段58は、連続停止時間が設
定値(30秒)を越えているか否かを検出する(図15
のP1参照)。この連続停止時間が設定値を越えている
と判断されると、監視魚の活動が停止したと判断し、表
示制御手段46に「活動停止」の表示指令を行い(P
2)、活動状態異常の監視状態となる(P3)。上記表
示指令によりテレビ画面14a上に「活動停止」の表示
が行われる。監視が開始されると、活動状態異常判別手
段61は、信号入力数検出手段59及び移動速度検出手
段60により監視時間(3分)以内に信号入力数が設定
値(5回)を越えたか否か、移動速度が設定値(5P/
S)を越えたか否かを検出し(P5,P6)、監視時間
内にこれらの何れかの値が設定値を越えた場合、異常無
しと判断し(P7)、「活動停止」の表示の消去指令を
出す(P8)。これによりテレビ画面14a上の「活動
停止」の表示が消去される。上記監視時間を経過しても
信号入力数及び移動速度が共に設定値以下であった場
合、死亡したと判断し(P9)、第1の検出部41aは
活動状態異常である旨の第1の検出信号、第2の検出部
41bは活動状態異常である旨の第2の検出信号を警報
指令手段44に送出する(P10)。また、「死亡異
常」の表示指令を表示制御手段46に行い(P11)、
これによりテレビ画面14a上に「死亡異常」の表示が
行われる。かかる検出信号の送出及び表示指令動作は活
動状況異常を検出している間継続される。
【0050】一方、監視魚F又はF’が正常な場合、即
ち監視魚が図4(e)のような正常な状態のときは、上
記何れの異常行動パターンにも当てはまらないから、上
記第1又は第2の検出手段41a,41bでは異常行動
パターンを検出できず警報指令手段44には検出信号は
出力されない。また、両監視魚F,F’が異なる異常行
動パターンを呈したときは、第1の検出部41aからは
例えば鼻上げ異常を示す第1の検出信号、第2の検出部
41bからは例えば忌避行動を示す第2の検出信号が送
出される。
【0051】上記警報指令手段44には、上述のように
何れかの監視部5a又は5bにおいて異常行動パターン
を検出しているときに第1の検出信号又は第2の検出信
号が継続的に入力しており、同警報指令手段44は異常
行動パターンを示す第1及び第2の検出信号を同時に検
出したときのみ、即ち第1及び第2の監視部5a,5b
の監視魚F,F’が共に何れかの異常行動パターンを呈
したときのみ警報指令信号を警報駆動手段45に送出す
る(図11P6,P7)。即ち、2匹の監視魚が各々異
なる異常行動パターンを呈した場合も警報動作が行われ
る。従って、一方の検出信号のみが上記指令手段44に
入力している状態、例えば、図4(f)に示されるよう
に第1の監視部5aでのみ鼻上げ行動が検出され、第1
の検出部41aから第1の検出信号が入力しており、第
2の監視部5bの監視魚F’は正常で第1の検出部41
bから第2の検出信号が入力していない状態では警報指
令信号は出力されない。上記警報駆動手段45はかかる
指令信号の入力に基づいて警報器36を駆動する。これ
により警報器36としての警報ブザー、警報ランプ等が
駆動され、水質に異常が発生したことを警告することが
できる。さらに、上記警報駆動手段45は、表示制御手
段46に赤ランプ出力信号を送出し、表示制御手段46
によりテレビ画面14a上に赤ランプが表示され、水質
に異常が発生したことを警告する。
【0052】尚、上記実施の形態では、監視水槽1に2
つの監視部を設けた場合を説明したが、監視部は2つ以
上の複数個設けても良く、この場合何れの監視部におい
ても何れかの異常行動パターンを検出したときのみに、
警報動作を行うように構成する。このように監視部の数
を複数設ける程、異常検出精度を高めることができる。
また、最も簡易的な実施の形態は、監視水槽1に1つの
監視部を設けた場合であり、かかる構成であっても上記
処理手順に基づいて第1乃至第4の監視動作により複数
の異常行動パターンを検出可能とし、何れかの異常行動
パターンを検出したときに警報動作を行うように構成す
ることにより従来装置に比較してより確実かつ正確な監
視動作を行うことができる。
【0053】以上のように、本実施の形態によれば、モ
ニターテレビ画面14a上に監視水槽1の映像に対応し
てセンサーポイントSP1,SP2等を自由に設定する
ことができるため、画像比較の不要な部分での輝度レベ
ル変化を検出することなく、テレビ画面14a上の必要
な範囲における輝度レベル変化のみを検出することがで
き、正確かつ迅速な処理を実現できると共に、各種の形
状、大きさの監視水槽にも対応することができ、監視水
槽1とビデオカメラ12の設置位置の自由度も大きくす
ることができる。
【0054】また、狂奔行動の場合は、「狂奔開始速
度」、鼻上げ行動の場合は「A層連続位置回数」、忌避
行動の場合は「4層連続位置回数」、行動異常の場合は
「連続停止時間」等のパラメータに基づく予備的判断に
より、各異常行動パターンに近いパターン傾向が現れた
ときに初めて厳密な監視動作が開始される構成であるた
め、異常行動パターンに近い行動パターンが現れても、
その後のより厳密な監視動作により異常行動パターンで
ないと判断することができ、より確実かつ正確な監視動
作を行うことができる。
【0055】また、各監視時間内における監視動作も、
狂奔行動の場合は「移動ポイント数」、鼻上げ行動の場
合はA層以外の「他への移動回数」、忌避行動の場合は
4層以外の「他への移動回数」、活動状況異常の場合は
「信号入力回数」及び「移動速度」等の各パラメータに
より判断するものであるため、飼育する水棲生物の性質
に合わせて各パラメータを設定することができ、水棲生
物の特性に最も適合した条件で正確かつ確実な水質監視
動作を行うことができる。また、監視時間を自由に設定
可能であるため、設定した時間内の行動に特定して監視
魚の異常行動パターンを検出することができるため、監
視魚の性質等に合わせて監視時間を設定することによ
り、より正確に異常行動パターンを検出することができ
る。
【0056】また、「鼻上げ行動」、「忌避行動」の検
出においては、水面近傍のA層及び整流板近傍の4層の
座標位置を、監視する魚等の大きさ、特性に併せて任意
に設定することができ、より正確な水質監視動作を行う
ことができる。さらにA層及び4層内に位置する回数と
これらの層以外の位置に位置する回数に基づいて異常行
動パターンを検出するものであるから、例えば監視時間
内にA層内に位置する回数が設定値を越えても他の場所
に位置する回数も設定値を越えている場合は、鼻上げ行
動ではなく、例えば食餌時等の行動等であると判断する
ことができ、たとえ異常行動パターンに近いパターンを
呈しても誤検出することはない。
【0057】また、第1及び第2の監視部5a及び5b
における各々の監視魚F及びF’を監視する構成である
ため、例えば一方の監視魚Fが病気等のより異常行動パ
ターンに近い行動をとっても、他方の監視魚F’が正常
であれば水質異常ではないと判断することができ、監視
魚の健康状態等に左右されることなく、より正確な水質
監視動作を行うことができる。
【0058】また、監視水槽1と受水槽8を別々に設け
たので、例えば、エアレーションポンプ等を監視水槽1
に取り付ける必要がなく、同ポンプ11から生ずる泡が
監視水槽1内に直接入ることがないため、泡等による検
出の誤動作を防止することができる。また、監視水槽1
の整流板4aに源水受け部4a’を設けたので、泡、ゴ
ミ等が監視部5a,5b内に入るのを阻止することがで
きる。また、監視水槽1の整流板と同水槽1の内部下面
との間に間隙tを設けたので、監視水槽1内で発生する
ゴミ、藻等を同間隙部を通して排水口に排水することが
でき、監視水槽1内にゴミ等が滞留することを防止する
ことができる。
【0059】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、モニタ
ーテレビ画面上に監視水槽の映像に対応して複数のセン
サーポイントを自由に設定することができるため、画像
比較の不要な部分での輝度レベル変化を検出することな
く、テレビ画面上の必要な範囲における輝度レベル変化
のみを検出することができ、正確かつ迅速な処理を実現
できると共に、各種の形状、大きさの監視水槽にも適応
することができ、監視水槽とテレビカメラの設置位置の
自由度も大きくすることができる。
【0060】異常行動パターンの検出を、設定された監
視時間内において、順次入力する位置データを設定され
た各種パラメータと比較することにより判断するように
したので、飼育する水棲生物の性質に合わせて監視時
間、各パラメータを設定することができ、水棲生物の特
性に最も適合した条件で正確かつ確実な水質監視動作を
行うことができる。
【0061】また、第2の監視動作又は第3の監視動作
においては、水面近傍の第1層又は排水口側の第2層の
位置を、監視する水棲生物の大きさ、性質等に合わせて
設定することができ、より正確な水質監視動作を行うこ
とができる。また、第1層及び第2層内に位置する回数
とこれらの層以外の位置に位置する回数に基づいて異常
行動パターンを検出するものであるから、異常行動パタ
ーンに近いパターンを呈しても誤検出を防止して正確な
監視動作を実現することができる。
【0062】また、第1乃至第4の監視動作により第1
乃至第4の異常行動パターンを検出可能に構成し、何れ
かの異常行動パターンを検出したときに警報を行うよう
にしたので、水棲生物の複数の異常行動パターンに基づ
いて水質異常を検出することができ、より確実な水質監
視動作を実現することができる。
【0063】また、複数の監視部における各々の監視魚
を監視して何れの監視部においても異常行動パターンを
検出したときのみ警報を行う構成としたので、例えば1
匹の監視魚のみが異常行動パターンを呈しても、他の監
視魚の行動パターンが正常であれば、その監視魚固有の
問題である等と判断することができ、監視魚の健康状態
等に左右されることなく、より正確な水質監視動作を行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る水棲生物による水質監視装置の全
体構成を示すブロック図である。
【図2】(a)は同上装置の監視水槽の斜視図、
(b),(c)は同水槽の整流板の正面図である。
【図3】同上装置の監視水槽に至る源水の流水経路を示
す各水槽及び配管の正面図である。
【図4】(a)乃至(f)は同上装置の監視水槽内の監
視魚の各種行動パターンを示す同水槽の正面図である。
【図5】同上装置における魚感知装置のブロック図であ
る。
【図6】同上装置のモニターテレビに設定されるセンサ
ーポイントの概略図である。
【図7】同上装置のROM24の参照用コードの内容を
概念的に示す図である。
【図8】同上装置のマイクロコンピュータを機能構成手
段により示したブロック図である。
【図9】同上マイクロコンピュータの第1又は第2の検
出部を機能実現手段により示したブロック図である。
【図10】(a)は同上マイクロコンピュータで認識さ
れる監視水槽を示す概念図、(b)はセンサーポイント
を設定した状態のモニターテレビの正面図である。
【図11】マイクロコンピュータの水質監視動作を示す
フローチャートである。
【図12】狂奔行動を検出するためのフローチャートで
ある。
【図13】鼻上げ行動を検出するためのフローチャート
である。
【図14】忌避行動を検出するためのフローチャートで
ある。
【図15】活動状態異常を検出するためのフローチャー
トである。
【符号の説明】
1 監視水槽 2 給水管 3 排水管 5a 第1の監視部 5b 第2の監視部 12 工業用ビデオカメラ 13 魚感知装置 14 モニターテレビ 15 パーソナルコンピュータ LP ライトペン SP1,SP2・・・ センサーポイント F,F’ 監視魚 36 警報器 41 異常行動パターン検出手段 41a 第1の検出手段 41b 第2の検出手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水棲生物を飼育する監視水槽を監視カメ
    ラで撮影してその映像をモニターテレビに映し、ポイン
    ト設定手段で該テレビ画面上の上記監視水槽の映像に対
    応した位置に複数のセンサーポイントを設定し、上記水
    棲生物の映像による各センサーポイントの輝度レベル変
    化を検出することで、上記水棲生物の位置を検出し得る
    水棲生物による水質監視装置であって、 上記各センサーポイントの位置を認識すると共に、上記
    水棲生物の移動による各センサーポイントの輝度レベル
    変化を所定間隔毎に比較することで、上記水棲生物の位
    置に対応したセンサーポイント位置データを順次検出す
    る感知手段と、 同感知手段により検出した位置データに基づいて水棲生
    物の行動パターンの監視動作を行い、同監視動作により
    その行動パターンが異常行動パターンであるか否かを検
    出する異常行動パターン検出手段と、 同検出手段の異常行動パターンの検出に基づいて警報を
    行う警報手段とを具備し、 上記異常行動パターン検出手段は、設定された監視時間
    内において順次入力する位置データを検出して、かかる
    位置データに基づいて上記監視時間内における水棲生物
    の移動距離を検出し、上記監視時間内における上記移動
    距離が設定値を越える場合は第1の異常行動パターンで
    あると判断し、上記監視時間内に上記移動距離が設定値
    以下の場合は異常なしと判断する第1の監視動作を行う
    ことを特徴とする水棲生物による水質監視装置。
  2. 【請求項2】 モニターテレビ上の監視水槽の映像にお
    いて水面直下の水平方向の所定幅の層を第1層として定
    め、かかる第1層に関するセンサーポイント位置を指定
    することで上記異常行動パターン検出手段において上記
    第1層の位置を認識可能に構成し、 上記異常行動パターン検出手段は、上記第1の監視動作
    に代えて、上記位置データを設定された監視時間内にお
    いて順次検出して、上記監視時間内における上記水棲生
    物の上記第1層内に位置する回数及び第1層以外の位置
    に位置する回数を検出し、上記監視時間内に上記第1層
    以外に位置する回数が設定回数を越える場合は異常なし
    と判断し、上記監視時間内に上記第1層内に位置する回
    数が設定回数を越えかつ第1層以外に位置する回数が設
    定回数以下の場合は第2の異常行動パターンであると判
    断する第2の監視動作を行うことを特徴とする請求項1
    記載の水棲生物による水質監視装置。
  3. 【請求項3】 モニターテレビ上の監視水槽の映像にお
    いて水中の排水口側の垂直方向の所定幅の層を第2層と
    して定め、かかる第2層に関するセンサーポイント位置
    を指定することで上記異常行動パターン検出手段におい
    て上記第2層の位置を認識可能に構成し、 上記異常行動パターン検出手段は、上記第1の監視動作
    に代えて、上記位置データを設定された監視時間内にお
    いて順次検出して、上記監視時間内における上記水棲生
    物の上記第2層内に位置する回数及び第2層以外の位置
    に位置する回数を検出し、上記監視時間内に上記第2層
    以外に位置する回数が設定回数を越える場合は異常なし
    と判断し、上記監視時間内に上記第2層内に位置する回
    数が設定回数を越えかつ第2層以外に位置する回数が設
    定回数以下の場合は第3の異常行動パターンであると判
    断する第3の監視動作を行うことを特徴とする請求項1
    記載の水棲生物による水質監視装置。
  4. 【請求項4】 上記異常行動パターン検出手段は、上記
    第1の監視動作に代えて、上記位置データを設定された
    監視時間内において順次検出して、上記監視時間内にお
    ける位置データの入力回数及び水棲生物の移動速度を検
    出し、上記監視時間内において入力回数が設定回数以下
    であり、かつ移動速度が設定値以下の場合は第4の異常
    行動パターンであると判断し、上記監視時間内に上記入
    力回数又は移動速度の何れかが設定値を越えたときは異
    常なしと判断する第4の監視動作を行うことを特徴とす
    る請求項1記載の水棲生物による水質監視装置。
  5. 【請求項5】 異常行動パターン検出手段は、上記第1
    の監視動作に加えて、上記位置データを設定された監視
    時間内において順次検出して、上記監視時間内における
    上記水棲生物の第1層内に位置する回数及び第1層以外
    の位置に位置する回数を検出し、上記監視時間内に上記
    第1層以外に位置する回数が設定回数を越える場合は異
    常なしと判断し、上記監視時間内に上記第1層内に位置
    する回数が設定回数を越えかつ第1層以外に位置する回
    数が設定回数以下の場合は第2の異常行動パターンであ
    ると判断する第2の監視動作と、 上記位置データを設定された監視時間内において順次検
    出して、上記監視時間内における上記水棲生物の第2層
    内に位置する回数及び第2層以外の位置に位置する回数
    を検出し、上記監視時間内に上記第2層以外に位置する
    回数が設定回数を越える場合は異常なしと判断し、上記
    監視時間内に上記第2層内に位置する回数が設定回数を
    越えかつ第2層以外に位置する回数が設定回数以下の場
    合は第3の異常行動パターンであると判断する第3の監
    視動作と、 上記位置データを設定された監視時間内において順次検
    出して、上記監視時間内における位置データの入力回数
    及び水棲生物の移動速度を検出し、上記監視時間内にお
    いて入力回数が設定回数以下であり、かつ移動速度が設
    定値以下の場合は第4の異常行動パターンであると判断
    し、上記監視時間内に上記入力回数又は移動速度の何れ
    かが設定値を越えた場合は異常なしと判断する第4の監
    視動作とを行うように構成し、 上記何れかの監視動作において何れかの異常行動パター
    ンを検出したときに上記警報手段を以って警報動作を行
    うように構成したことを特徴とする請求項1記載の水棲
    生物による水質監視装置。
  6. 【請求項6】 監視水槽を複数の監視部に分割して、各
    監視部毎に各々水棲生物を飼育し、各監視部を監視カメ
    ラで撮影してその映像をモニターテレビに映し、該テレ
    ビ画面上の各監視部の映像に対応してに複数のセンサー
    ポイントを設定し、上記感知手段により上記各監視部に
    おける各水棲生物の位置に対応したセンサーポイント位
    置データを各別に検出し、上記異常行動パターン検出手
    段によって上記位置データに基づいて各監視部毎に水棲
    生物の行動パターンを認識し、何れの監視部においても
    水棲生物の異常行動パターンが検出されたときのみ警報
    動作を行うように構成したことを特徴とする請求項1乃
    至5の何れかに記載された水棲生物による水質監視装
    置。
JP8031988A 1996-02-20 1996-02-20 水棲生物による水質監視装置 Pending JPH09229924A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8031988A JPH09229924A (ja) 1996-02-20 1996-02-20 水棲生物による水質監視装置
US08/800,277 US5903305A (en) 1996-02-20 1997-02-13 Apparatus for monitoring water quality using aquatic living thing
KR1019970004946A KR970062690A (ko) 1996-02-20 1997-02-19 수중생물을 이용하는 수질감시장치

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8031988A JPH09229924A (ja) 1996-02-20 1996-02-20 水棲生物による水質監視装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09229924A true JPH09229924A (ja) 1997-09-05

Family

ID=12346310

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8031988A Pending JPH09229924A (ja) 1996-02-20 1996-02-20 水棲生物による水質監視装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US5903305A (ja)
JP (1) JPH09229924A (ja)
KR (1) KR970062690A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002350423A (ja) * 2001-05-23 2002-12-04 Seiko Electric Co Ltd 水質監視装置および水質監視方法
JP2004072328A (ja) * 2002-08-05 2004-03-04 Takahiro Yamamoto テレビ監視システム
WO2004031763A1 (ja) * 2002-10-07 2004-04-15 Animakusu Co., Ltd. 魚類を使用した水質監視装置
JP2005274519A (ja) * 2004-03-26 2005-10-06 Japan Organo Co Ltd 水質測定方法および装置
JP2012098066A (ja) * 2010-10-29 2012-05-24 Meikyo Denki Kk 水質監視装置
JP2013217680A (ja) * 2012-04-05 2013-10-24 Kankyo Denshi Kk 水質自動監視装置
JP6051368B1 (ja) * 2015-07-23 2016-12-27 株式会社アニマックス 小型魚類を用いた急性毒の監視方法及び監視装置
US10048243B2 (en) 2016-09-14 2018-08-14 Kankyo Electronics Co., Ltd Automatic water quality surveillance apparatus
CN110702869A (zh) * 2019-11-01 2020-01-17 无锡中科水质环境技术有限公司 基于视频图像解析的鱼类应激回避行为水质监测方法
CN111999456A (zh) * 2020-08-11 2020-11-27 莱西市鑫喆工程技术服务中心 一种应急性生物预警型水质监测方法
JP2022532467A (ja) * 2020-04-16 2022-07-15 中国長江三峡集団有限公司 障害性マルチモジュール水質生物学的測定装置を採用する水質生物学的測定方法

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6181626B1 (en) 2000-04-03 2001-01-30 Lsi Logic Corporation Self-timing circuit for semiconductor memory devices
US7330794B2 (en) * 2000-08-01 2008-02-12 Aqueous Solutions, Inc. Water monitoring system using bivalve mollusks
JP3448641B2 (ja) 2000-08-17 2003-09-22 広島大学長 エストロゲン高感受性メダカ
FR2814812B1 (fr) * 2000-10-03 2005-01-07 Jean Claude Dumas Capteur biologique pour la surveillance des eaux
US20040049353A1 (en) * 2001-07-30 2004-03-11 Jason Ezratty System and method for monitoring water using bivalve mollusks
FR2840070B1 (fr) * 2002-05-23 2005-02-11 Cie Ind De Filtration Et D Equ Procede et dispositif permettant d'effectuer une detection securisee de la pollution de l'eau
US8723949B2 (en) 2008-04-09 2014-05-13 Agency For Science, Technology And Research Fish activity monitoring system for early warning of water contamination
CN102012419B (zh) * 2010-11-03 2013-07-24 浙江工业大学 基于视觉感知鱼类行为的生物水质监测系统
KR20130086496A (ko) * 2012-01-25 2013-08-02 한국전자통신연구원 센서 데이터를 사용한 수질 센서 장애 제어 장치 및 방법
US9240054B1 (en) * 2014-08-08 2016-01-19 National Applied Research Laboratories Method for monitoring water level of a water body and system for implementing the method
CN104749334A (zh) * 2015-02-16 2015-07-01 燕山大学 基于模式识别的生物式异常水质评价系统设计方法
US10156842B2 (en) 2015-12-31 2018-12-18 General Electric Company Device enrollment in a cloud service using an authenticated application

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4626992A (en) * 1984-05-21 1986-12-02 Motion Analysis Systems, Inc. Water quality early warning system
CA1253406A (en) * 1985-06-14 1989-05-02 David E. Whiffin Method and apparatus for rearing fish in natural waters
US4769776A (en) * 1985-08-30 1988-09-06 Hitachi, Ltd. Apparatus for measuring the concentration of filamentous microorganisms in a mixture including microorganisms
JP3274541B2 (ja) * 1993-07-06 2002-04-15 株式会社日立製作所 浄水場管理支援方法及び支援システム

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002350423A (ja) * 2001-05-23 2002-12-04 Seiko Electric Co Ltd 水質監視装置および水質監視方法
JP2004072328A (ja) * 2002-08-05 2004-03-04 Takahiro Yamamoto テレビ監視システム
WO2004031763A1 (ja) * 2002-10-07 2004-04-15 Animakusu Co., Ltd. 魚類を使用した水質監視装置
JP2005274519A (ja) * 2004-03-26 2005-10-06 Japan Organo Co Ltd 水質測定方法および装置
JP2012098066A (ja) * 2010-10-29 2012-05-24 Meikyo Denki Kk 水質監視装置
JP2013217680A (ja) * 2012-04-05 2013-10-24 Kankyo Denshi Kk 水質自動監視装置
JP6051368B1 (ja) * 2015-07-23 2016-12-27 株式会社アニマックス 小型魚類を用いた急性毒の監視方法及び監視装置
WO2017013795A1 (ja) * 2015-07-23 2017-01-26 株式会社アニマックス 小型魚類を用いた急性毒の監視方法及び監視装置
US10048243B2 (en) 2016-09-14 2018-08-14 Kankyo Electronics Co., Ltd Automatic water quality surveillance apparatus
CN110702869A (zh) * 2019-11-01 2020-01-17 无锡中科水质环境技术有限公司 基于视频图像解析的鱼类应激回避行为水质监测方法
JP2022532467A (ja) * 2020-04-16 2022-07-15 中国長江三峡集団有限公司 障害性マルチモジュール水質生物学的測定装置を採用する水質生物学的測定方法
CN111999456A (zh) * 2020-08-11 2020-11-27 莱西市鑫喆工程技术服务中心 一种应急性生物预警型水质监测方法

Also Published As

Publication number Publication date
US5903305A (en) 1999-05-11
KR970062690A (ko) 1997-09-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09229924A (ja) 水棲生物による水質監視装置
EP1373785B1 (en) Object detection
CN102037354A (zh) 监测水质的系统和方法
US20120249795A1 (en) Signal recognizing device, signal recognizing method and signal recognizing program
KR100803422B1 (ko) 차량의 차선이탈 경보장치 검사시스템 및 그 방법
CN113507577A (zh) 目标对象检测方法、装置、设备及存储介质
JP2023065524A (ja) 自律型監視システム
JPS63133061A (ja) 魚態監視装置
CN205844884U (zh) 一种水产养殖自动化系统
CN1162119A (zh) 利用水生物监测水质的设备
JPH07274157A (ja) 船舶等の海上監視装置
JPS61138161A (ja) フロック監視方法
JP2020021110A (ja) 警報システム、警報制御装置及び警報方法
JP3894869B2 (ja) 魚類を使用した水質検知装置
JPS63222262A (ja) 水質異常検出装置
JPH0616034B2 (ja) 水棲動物画像監視装置及びその方法
JP2526237B2 (ja) 生物群の画像監視装置
KR102294417B1 (ko) 샘플수 분석장치 및 방법
JPS63256855A (ja) 魚類の画像監視装置
JPS63135859A (ja) 異常水質監視装置
JP2005079774A (ja) 道路監視システム
JPH0763747A (ja) 水質検査装置
JPS63179252A (ja) 魚類による毒物検出装置
JP3108925U (ja) 魚類による水質監視装置
JPS6280557A (ja) 水棲生物の状態監視装置