JP3893758B2 - エンジン制御装置及び車両盗難防止装置 - Google Patents

エンジン制御装置及び車両盗難防止装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3893758B2
JP3893758B2 JP19879698A JP19879698A JP3893758B2 JP 3893758 B2 JP3893758 B2 JP 3893758B2 JP 19879698 A JP19879698 A JP 19879698A JP 19879698 A JP19879698 A JP 19879698A JP 3893758 B2 JP3893758 B2 JP 3893758B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
engine
digital data
transmission data
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP19879698A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000025574A (ja
Inventor
正人 矢野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP19879698A priority Critical patent/JP3893758B2/ja
Priority to US09/348,255 priority patent/US6297567B1/en
Priority to DE1999132639 priority patent/DE19932639B4/de
Publication of JP2000025574A publication Critical patent/JP2000025574A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3893758B2 publication Critical patent/JP3893758B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R25/00Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles
    • B60R25/20Means to switch the anti-theft system on or off
    • B60R25/24Means to switch the anti-theft system on or off using electronic identifiers containing a code not memorised by the user
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R25/00Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles
    • B60R25/01Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles operating on vehicle systems or fittings, e.g. on doors, seats or windscreens
    • B60R25/04Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles operating on vehicle systems or fittings, e.g. on doors, seats or windscreens operating on the propulsion system, e.g. engine or drive motor

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両(自動車)の盗難を防止するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、不正解錠による車両の盗難を防止するために、様々な方策を講じた車両盗難防止装置が開発されている。
この種の車両盗難防止装置においては、一般に、車両に固有のキーの内部に暗証コードを保持させており、車両内に設けられた盗難防止制御装置(所謂イモビライザー装置)が、車両のキーシリンダに挿入されたキー内の暗証コードを読み取って、その読み取ったキー内の暗証コードと自分が保持している車両側の暗証コードとを照合することにより、エンジンの始動が正規の操作によるものか否かを判断する。
【0003】
そして、車両のエンジンを制御するエンジン制御装置が、上記盗難防止制御装置との間で通信線を介して通信を行うことにより、エンジンの始動が正規の操作によるものか否かを判定し、エンジンの始動が正規の操作によるものでないと判定した場合には、エンジンの動作を停止させるようにしている。
【0004】
次に、エンジン制御装置と盗難防止制御装置との間の通信手順の一例について説明する。
(1)まず、エンジン制御装置は、バッテリからの電源が供給されて動作を開始すると、盗難防止制御装置へ、暗証コードの照合結果を要求するための要求信号を送信する。
【0005】
(2)そして、盗難防止制御装置は、上記(1)の手順でエンジン制御装置が送信した要求信号を受信すると、キー内の暗証コードと車両側の暗証コードとが一致しているか否かを表す照合結果信号をエンジン制御装置へ返送する。
(3)次に、エンジン制御装置は、上記(2)の手順で盗難防止制御装置が送信した照合結果信号を受信して、その照合結果信号が暗証コードの一致を示すものであれば、所定の手法で乱数を生成する。そして、その生成した乱数を暗号化する等して送信データを作成し、その送信データを盗難防止制御装置へ送信する。
【0006】
(4)そして、盗難防止制御装置は、上記(3)の手順でエンジン制御装置が送信したデータを受信すると、その受信したデータに予め定められた処理を施し、その処理後のデータを、応答データとしてエンジン制御装置へ返送する。
(5)すると、エンジン制御装置は、上記(4)の手順で盗難防止制御装置が送信した応答データを受信して、その応答データから、盗難防止制御装置側の上記処理に応じた復元方法により乱数を抽出する。そして、その抽出した乱数と、自分が上記(3)の手順で盗難防止制御装置へ送信した送信データの乱数とが一致しているか否かを判定し、両乱数が一致していれば、不正な行為が行われておらずエンジンの始動が正規の操作によるものと判定して、通常のエンジン制御を行う。これに対して、上記両乱数が一致していない場合、或いは、上記(3)の手順で送信データを送信したにも拘わらず、盗難防止制御装置から所定時間内に応答データが送信されて来なかった場合には、エンジンの始動が正規の操作によるものでないと判定して、エンジンの動作を強制的に停止させる。
【0007】
ここで、上記(3)〜(5)の通信手順を踏むのは、以下の理由による。
即ち、エンジン制御装置が、上記(2)の手順で盗難防止制御装置から送信されて来た照合結果信号に基づいてのみ、エンジンの始動が正規の操作によるものか否かを判定するように構成したならば、例えば、車両を盗もうとしている者が、盗難防止制御装置からエンジン制御装置へ正常時に送信されている照合結果信号(つまり、キー内の暗証コードと車両側の暗証コードとが一致していることを表す照合結果信号)を、当該車両或いは他の車両を用いて事前に調査し、その調査した照合結果信号を、盗もうとしている車両のエンジン制御装置の通信線に与えてしまうと、エンジン制御装置がエンジンを動作させてしまうこととなる。
【0008】
そこで、上記(3)〜(5)の通信手順を踏むことにより、盗難防止制御装置が正しく機能しており且つ不正な行為が行われていないということを、エンジン制御装置側にて確認できるようにしている。
また特に、上記(3)〜(5)の通信手順において、エンジン制御装置が、乱数を生成して、その乱数から盗難防止制御装置への送信データを作成するようにしているのは、エンジン制御装置と盗難防止制御装置との間でやり取りされる通信データを、その通信毎にランダムに変更するためである。
【0009】
即ち、エンジン制御装置と盗難防止制御装置との間でやり取りされる通信データがいつも同じであるならば、例えば、前述の例と同様に、車両を盗もうとしている者が、エンジン制御装置と盗難防止制御装置との間の通信データを、当該車両或いは他の車両を用いて事前に調査し、その調査したデータを、盗もうとしている車両のエンジン制御装置の通信線に与えてしまうと、エンジン制御装置がエンジンを動作させてしまうこととなる。
【0010】
そこで、エンジン制御装置が乱数を生成して、その乱数から、盗難防止制御装置への送信データ(延いては、エンジン制御装置が、エンジンの始動が正規の操作によるものか否かを判定するために盗難防止制御装置との間でやり取りする判定情報)を設定することにより、エンジン制御装置と盗難防止制御装置との間でやり取りされる通信データが、その通信毎に変更されることとなり、これにより、車両盗難に対するセキュリティ性を格段に大きくしているのである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来より、上記のような車両盗難防止装置を構成するエンジン制御装置は、自己に備えられたマイクロコンピュータ内で常時カウント動作しているフリーランニングカウンタの値や、別途内蔵された時計の時刻から、上記乱数を生成するように構成されていた。例えば、盗難防止制御装置へ送信データを送信する直前のタイミングでフリーランニングカウンタのカウント値を読み出し、そのカウント値を乱数として用いる構成や、盗難防止制御装置へ送信データを送信する直前のタイミングで時計の時刻を読み出し、その時刻を表すデータを乱数として用いる構成がある。
【0012】
ところが、通常、この種の車両盗難防止装置を構成するエンジン制御装置では、バッテリからの電源が供給されてエンジンの制御を開始する前に、エンジンを動作させて良いか否かを判定する必要があることから、バッテリからの電源が供給されて初期状態(リセット状態)から動作を開始した後の特定のタイミング(例えば100ms前後のタイミング)にて、乱数を生成することとなる。
【0013】
よって、フリーランニングカウンタの値から乱数を生成するように構成した場合には、乱数の生成時において、フリーランニングカウンタのカウント値が、リセット値から上記特定のタイミングが経過するまでの値に偏ってしまい、その結果、生成される乱数も特定の値に偏ってしまう。このため、エンジン制御装置から盗難防止制御装置へ送信される送信データと、その送信データに対して盗難防止制御装置からエンジン制御装置へ返送される応答データとが、通信の度にそれほど変更されず、車両盗難に対する十分なセキュリティ性を確保することが困難となる。
【0014】
一方、時計の時刻から乱数を生成するように構成した場合には、生成される乱数(延いては、エンジン制御装置と盗難防止制御装置との間の通信データ)を常にランダムなものとするのに有利であるが、エンジン制御装置に通常は必要のない時計を内蔵させる必要があり、実装面積やコストがアップしてしまうという問題がある。しかも、時計を常に動かしておくためには、エンジン制御装置へバッテリからの電源を常時供給しておく必要があり、バッテリの消費電力が増加してしまう。
【0015】
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、特別な構成を追加することなく車両盗難に対する高いセキュリティ性を確保できる車両盗難防止装置と、その車両盗難防止装置を構成するのに好適なエンジン制御装置とを、提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段、及び発明の効果】
まず、請求項1に記載の本発明のエンジン制御装置では、A/D変換手段が、車両に搭載されたエンジンを制御するために用いられる情報のアナログ信号を、デジタルデータにA/D変換し、制御手段が、A/D変換手段によりA/D変換されたデジタルデータを用いてエンジンを制御する。
【0017】
また、判定手段が、他の装置へ所定の送信データを送信すると共に、前記他の装置から前記送信データに対応した応答データが送信されて来なければ、エンジンの始動が正規の操作によるものでないと判定して、制御手段にエンジンの動作を停止させる。そして更に、データ変更手段が、上記判定手段により他の装置へ送信される送信データを、その判定手段が他の装置への送信動作を行う毎に変更する。
【0018】
このため、他の装置が、例えば当該エンジン制御装置からの送信データに対して予め定められた処理を施し、その処理後のデータを応答データとして返送するものであれば、当該エンジン制御装置と前記他の装置との間でやり取りされる通信データ(即ち、送信データと応答データ)は、その通信毎に変更されることとなり、車両を盗もうとしている者の不正な行為によってエンジン制御装置がエンジンを作動させてしまうことを防止することができる。
【0019】
尚、他の装置の動作内容によるが、例えば、判定手段は、送信データを送信してから所定時間内に、その送信データに対応する応答データが他の装置から送信されて来なければ、エンジンの始動が正規の操作によるものでないと判定するように構成することができる。また例えば、判定手段は、制御手段によってエンジンが制御されている通常時に他の装置へ事前に送信データを送信しておき、車両のイグニッションスイッチがオンされたことを検知した時等の特定の判定条件が成立した場合に、他の装置から上記送信しておいた送信データに対応した応答データが送信されて来なければ、エンジンの始動が正規の操作によるものでないと判定するように構成することもできる。
【0020】
ここで特に、請求項1に記載の本発明のエンジン制御装置では、データ変更手段が、エンジンの始動前に前記A/D変換手段によりA/D変換されたデジタルデータに応じて、判定手段が送信する送信データを変更する。
つまり、本発明では、通常、この種のエンジン制御装置にはエンジンを制御するためにA/D変換手段が備えられていると共に、そのA/D変換手段によってA/D変換されるアナログ信号は常に一定ではないという点に着目し、そのA/D変換手段によってA/D変換されたデジタルデータに応じて、他の装置への送信データを変更するようにしている。
【0021】
このため、本発明のエンジン制御装置によれば、エンジンの制御自体に必要でない時計等の特別な構成を追加することなく、他の装置との通信毎に送信データをランダムに変更することができる。よって、当該エンジン制御装置を用いて車両盗難防止装置を構成すれば、特別な構成を追加することなく車両盗難に対する高いセキュリティ性を確保することができる。
【0022】
尚、データ変更手段は、A/D変換手段によりA/D変換されたデジタルデータ(以下、A/D変換データともいう)をそのまま送信データとして設定するようにしても良いし、A/D変換データを所定の暗号化処理により暗号化して、送信データとするようにしても良い。また例えば、A/D変換データのデータ値と送信データとの対応表などから、間接的に送信データを設定するようにしても良い。つまり、このような各手法によって送信データを設定すれば、判定手段が送信する送信データは、A/D変換データに応じて変更されることとなる。
【0023】
また、データ変更手段が送信データを変更するのに用いるA/D変換データの元となるアナログ信号としては、意図的に操作することが困難な信号(例えば、エンジン制御装置内の温度や電源電圧、大気圧等)、或いは、意図的に操作すると車両が正常に機能しなくなるような信号(例えば、バッテリ電圧)を選択することが望ましい。つまり、このようなアナログ信号を選択すれば、車両の盗難をより確実に防止できるからである。
【0024】
一方、データ変更手段は、1種類のA/D変換データに応じて、送信データを変更するように構成しても良いが、通常、この種のエンジン制御装置において、A/D変換手段は、複数種類の情報のアナログ信号を、デジタルデータに夫々A/D変換するように構成されており、制御手段は、このようにA/D変換されたな複数のデジタルデータを用いてエンジンを制御している。
【0025】
そこで、データ変更手段は、請求項2に記載のように、A/D変換手段によりA/D変換された複数のデジタルデータを所定の規則で組み合わせ、その組み合わせたデジタルデータに応じて、送信データを変更すれば、より大きな効果を得ることができる。
【0026】
つまり、このようにすれば、送信データを変更するためのデジタルデータが、その都度、より様々な値に変化することとなり、その結果、送信データをよりランダムに変更することができるからである。また仮に、1種類のA/D変換データの元となるアナログ信号が発見されて固定値に操作されたとしても、他のアナログ信号のA/D変換データに応じて、送信データをランダムに変化させることができるという利点もある。
【0027】
尚、データ変更手段が、複数のデジタルデータを組み合わせる規則は常に同じでも良いが、例えば、その組み合わせ規則を、その都度変更するように構成すれば、送信データをより一層ランダムに変更することができる。
また、データ変更手段は、請求項3に記載のように、A/D変換手段によりA/D変換された複数のデジタルデータの下位から所定ビット分を所定の順番に組み合わせ、その組み合わせたデジタルデータに応じて、送信データを変更すれば、送信データを変更するためのデジタルデータが、その都度、より一層様々な値に変化することとなり、送信データのランダム性を非常に高くすることができる。
【0028】
つまり、A/D変換手段によって変換されたA/D変換データは、その下位のビットほど、A/D変換手段自身の量子化誤差(A/D変換誤差)を多く含んでいるため、仮にA/D変換対象のアナログ信号の信号レベルが同じであっても、送信データを変更するためのデジタルデータがランダムに変化するからである。
【0029】
そして、このようにすれば、設計者ですら予想できない程に送信データをランダムに変化させることができ、延いては、車両盗難に対するセキュリティ性を極めて高くすることができる。
次に、請求項4の発明は、
車両に搭載されたエンジンを制御するために用いられる情報のアナログ信号を、デジタルデータにA/D変換するA/D変換手段と、
該A/D変換手段によりA/D変換されたデジタルデータを用いて前記エンジンを制御する制御手段と、
他の装置へ所定の送信データを送信すると共に、前記他の装置から前記送信データに対応した応答データが送信されて来なければ、前記エンジンの始動が正規の操作によるものでないと判定して、前記制御手段に前記エンジンの動作を停止させる判定手段と、
前記送信データを、前記判定手段が前記他の装置への送信動作を行う毎に変更するデータ変更手段と、
を備えたエンジン制御装置であって、
前記A/D変換手段は、複数種類の情報のアナログ信号を、デジタルデータに夫々A/D変換するように構成されており、
前記データ変更手段は、前記A/D変換手段によりA/D変換された複数のデジタルデータを所定の規則で組み合わせ、その組み合わせたデジタルデータに応じて、前記送信データを変更するように構成されていること、を特徴としている。
そして、この構成によれば、請求項2の発明と同様の効果が得られる。
また、請求項5の発明は、
請求項4に記載のエンジン制御装置において、
前記データ変更手段は、前記複数のデジタルデータの下位から所定ビット分を所定の順番に組み合わせ、その組み合わせたデジタルデータに応じて、前記送信データを変更するように構成されていること、を特徴としている。
そして、この構成によれば、請求項3の発明と同様の効果が得られる。
一方、請求項に記載の本発明の車両盗難防止装置は、正規操作判断部とエンジン制御部とを備えており、正規操作判断部とエンジン制御部は、通信線を介して通信可能に接続されている。
【0030】
そして、正規操作判断部は、車両に搭載されたエンジンの始動が正規の操作によるものか否かを判断すると共に、通信線を介して所定のデータを受信すると、エンジンの始動が正規の操作によるものと判断している場合にのみ、前記受信したデータに予め定められた処理を施して、その処理後のデータを応答データとして前記通信線へ送信する。
【0031】
また、エンジン制御部では、請求項1に記載のエンジン制御装置と同様に、A/D変換手段が、エンジンを制御するために用いられる情報のアナログ信号を、デジタルデータにA/D変換し、制御手段が、A/D変換手段によりA/D変換されたデジタルデータを用いてエンジンを制御する。
【0032】
また、判定手段が、通信線を介して正規操作判断部へ所定の送信データを送信し、予め設定された時間内に正規操作判断部から通信線を介して前記送信データに対応した応答データが送信されて来なければ、エンジンの始動が正規の操作によるものでないと判定して、制御手段にエンジンの動作を停止させる。そして更に、データ変更手段が、判定手段により正規操作判断部へ送信される送信データを、その判定手段が正規操作判断部への送信動作を行う毎に変更する。
【0033】
そして特に、請求項6に記載の本発明の車両盗難防止装置では、請求項1のエンジン制御装置と同様に、データ変更手段が、エンジンの始動前に前記A/D変換手段によりA/D変換されたデジタルデータに応じて、判定手段が送信する送信データを変更する。
このため、本発明の車両盗難防止装置によれば、エンジン制御部に時計等の特別な構成を追加することなく、エンジン制御部と正規操作判断部との間の通信データ(即ち、送信データと応答データ)を、その通信毎にランダムに変更することができ、車両を盗もうとしている者の不正な行為によってエンジン制御装置がエンジンを作動させてしまうことを防止することができる。よって、特別な構成を追加することなく車両盗難に対する高いセキュリティ性を確保することができる。
【0034】
そして更に、本発明の車両盗難防止装置によれば、エンジン制御部が、正規操作判断部と通信を1回行うだけで、エンジンの始動が正規の操作によるものか否かを判定することができるという利点がある。
つまり、前述した従来の車両盗難防止装置では、エンジン制御部に相当するエンジン制御装置と、正規操作判断部に相当する盗難防止制御装置とが、要求信号と照合結果信号をやり取りするための上記(1)〜(3)の通信手順と、送信データと応答データをやり取りするための上記(3)〜(5)の通信手順との、2回の通信を行わなければならない。これに対して、本発明の車両盗難防止装置によれば、エンジン制御部と正規操作判断部とが通信を1回行うだけで、エンジン制御部は、正規操作判断部が正しく機能しており且つ不正な行為が行われていないということを確認することができる。
【0035】
尚、本発明の車両盗難防止装置において、データ変更手段は、前述した本発明のエンジン制御装置に備えられるデータ変更手段と同様の手法により、送信データを変更するように構成することができる。
特に、請求項に記載のように、データ変更手段が、A/D変換手段によりA/D変換された複数のデジタルデータを所定の規則で組み合わせ、その組み合わせたデジタルデータに応じて、送信データを変更すれば、請求項2のエンジン制御装置について述べたように、送信データをよりランダムに変更することができ、車両盗難に対するセキュリティ性を高めることができる。
【0036】
そして更に、請求項に記載のように、データ変更手段が、A/D変換手段によりA/D変換された複数のデジタルデータの下位から所定ビット分を所定の順番に組み合わせ、その組み合わせたデジタルデータに応じて、送信データを変更すれば、請求項3のエンジン制御装置について述べたように、A/D変換手段のA/D変換誤差に起因して、送信データのランダム性を非常に高くすることができ、車両盗難に対するセキュリティ性を一層高めることができる。
次に、請求項9の発明は、
車両に搭載されたエンジンの始動が正規の操作によるものか否かを判断すると共に、通信線を介して所定のデータを受信すると、前記エンジンの始動が正規の操作によるものと判断している場合にのみ、前記受信したデータに予め定められた処理を施して、該処理後のデータを応答データとして前記通信線へ送信する正規操作判断部と、
該正規操作判断部と前記通信線を介して通信可能に接続されると共に、
前記エンジンを制御するために用いられる情報のアナログ信号を、デジタルデータにA/D変換するA/D変換手段と、
該A/D変換手段によりA/D変換されたデジタルデータを用いて前記エンジンを制御する制御手段と、
前記通信線を介して前記正規操作判断部へ所定の送信データを送信し、予め設定された時間内に前記正規操作判断部から前記通信線を介して前記送信データに対応した応答データが送信されて来なければ、前記エンジンの始動が正規の操作によるものでないと判定して、前記制御手段に前記エンジンの動作を停止させる判定手段と、
前記送信データを、前記判定手段が前記正規操作判断部への送信動作を行う毎に変更するデータ変更手段と、を有するエンジン制御部と、
を備えた車両盗難防止装置であって、
前記A/D変換手段は、複数種類の情報のアナログ信号を、デジタルデータに夫々A/D変換するように構成されており、
前記データ変更手段は、前記A/D変換手段によりA/D変換された複数のデジタルデータを所定の規則で組み合わせ、その組み合わせたデジタルデータに応じて、前記送信データを変更するように構成されていること、を特徴としている。
そして、この構成によれば、請求項7の発明と同様の効果が得られる。
また、請求項10の発明は、
請求項9に記載の車両盗難防止装置において、
前記データ変更手段は、前記複数のデジタルデータの下位から所定ビット分を所定の順番に組み合わせ、その組み合わせたデジタルデータに応じて、前記送信データを変更するように構成されていること、を特徴としている。
そして、この構成によれば、請求項8の発明と同様の効果が得られる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
まず図1は、内燃機関型エンジンを搭載した自動車(車両)の盗難を防止するための、実施形態の車両盗難防止装置の構成を表すブロック図である。
【0038】
図1に示すように、本実施形態の車両盗難防止装置は、車両に固有の鍵山を有するキー1が挿入されるキーシリンダ3と、そのキーシリンダ3に挿入されたキーが正規のキー1であるか否かを判別することにより、エンジンの始動が正規の操作によるものか否かを判断するコード照合装置5と、上記エンジンを制御するエンジン制御装置(以下、エンジンECUという)7とを備えている。
【0039】
一方、この車両においても、一般的な車両と同様に、キーシリンダ3に挿入されたキー1が回動操作されることでオンするスタータスイッチ9及びイグニッションスイッチ11が設けられている。
そして、スタータスイッチ9がオンすることにより、バッテリ13からの電源がスタータモータ15に供給されて、当該スタータモータ15が作動し、これにより、エンジンが始動のためにクランキングさせられる。
【0040】
また、イグニッションスイッチ11がオンすることにより、エンジンECU7と、エンジンの各気筒への燃料噴射を行う噴射装置17と、エンジンの各気筒への点火を行う点火装置19とに、バッテリ13からの電源が供給される。
但し、エンジンECU7には、電源供給用リレーとしてのメインリレー21により、電源ラインL1を介して、バッテリ13からの電源が供給されるようになっている。
【0041】
つまり、メインリレー21は、イグニッションスイッチ11がオンされるか、或いは、外部から駆動信号が与えられると、自己の接点が短絡(オン)して、バッテリ13のプラス端子と上記電源ラインL1とを接続するように構成されている。このため、イグニッションスイッチ11がオンされると、メインリレー21の接点が短絡して、エンジンECU7に電源ラインL1を介してバッテリ13からの電源が供給され、それに伴い、エンジンECU7が動作を開始する。そして、エンジンECU7は、動作を開始すると、イグニッションスイッチ11のオン/オフ状態をスイッチ状態検出用の信号線L2の電圧レベルによって検出すると共に、イグニッションスイッチ11がオフされたことを検知しても、所定の電源遮断条件が成立したと判断するまでの間は、メインリレー21に信号線L3を介して上記駆動信号を出力することにより、メインリレー21の接点を短絡させたままにする。よって、イグニッションスイッチ11がオフされても、上記電源遮断条件が成立するまでは、メインリレー21の接点が短絡したままとなり、イグニッションスイッチ11がオフされ且つ上記電源遮断条件が成立すると、エンジンECU7への電源供給が遮断されることとなる。
【0042】
ここで、本実施形態の車両盗難防止装置において、キー1には、その鍵山に対応した暗証コードを予め格納するメモリ1aが備えられている。
また、キーシリンダ3には、自己に挿入されたキーのメモリ1a内に格納された暗証コードを読み取って、イグニッションスイッチ11がオンした時(即ち、オフからオンに変化した時)に、上記読み取ったキー内の暗証コードをコード照合装置5へ送信する読取装置3aが備えられている。
【0043】
そして、コード照合装置5は、2種類の暗証コード▲1▼,▲2▼を格納するメモリ5aと、マイクロコンピュータ(以下、マイコンという)5bとを備えており、そのマイコン5bの処理動作によって、キーシリンダ3の読取装置3aで読み取られたキー内の暗証コードを受信すると共に、その受信した暗証コードと、上記メモリ5a内の暗証コード▲1▼とを照合することにより、キーシリンダ3に挿入されたキーが正規のキー1であるか否かを判別する。
【0044】
次に、エンジンECU7の構成について説明する。
図1に示すように、エンジンECU7は、当該ECU7の動作を司るマイコン23と、コード照合装置5との間で通信線25を介してデータ通信を行うための通信回路27と、エンジンの回転に応じたパルス信号を出力する回転センサ29や上記信号線L2からの信号(即ち、イグニッションスイッチ11のオン/オフ信号)を波形整形してマイコン23へ入力させる入力回路31と、マイコン23からの制御信号に従い噴射装置17及び点火装置19を駆動する駆動回路33と、当該ECU7内の温度に応じたアナログ信号を出力する温度センサ35と、上記電源ラインL1を介して供給されるバッテリ13からの電源を受けて、マイコン23に動作用の電源電圧VD (例えば5V)を供給すると共に、通信回路27や駆動回路33に動作用のバッテリ電圧(即ち、バッテリ13のプラス端子の電圧)VB を供給する電源回路37とを備えている。
【0045】
尚、電源回路37は、上記電源電圧VD の供給を開始してから、その電源電圧VD が安定すると見なされる所定時間だけマイコン23へリセット信号を出力する、所謂パワーオンリセット機能も有している。
そして、マイコン23には、プログラムを実行する周知のCPU39と、CPU39によって実行されるプログラムを格納するROM41と、CPU39の演算結果等を一時記憶するためのRAM43と、電気的にデータの消去及び書き込みが可能なEEPROM45と、通信回路27,入力回路31,及び駆動回路33との間で信号の入出力を行うためのI/Oポート47と、アナログ信号をデジタルデータにA/D変換するA/D変換器49と、それら各部を接続するバス51とが内蔵されている。
【0046】
尚、EEPROM45には、後述するようにコード照合装置5から送信されて来るメモリ5a内の暗証コード▲2▼と照合される当該エンジンECU7に固有の暗証コードが、予め格納されている。
また、メインリレー21には、I/Oポート47から、上記信号線L3を介して駆動信号が出力される。
【0047】
また更に、エンジンECU7の外部には、エンジンの冷却水温に応じたアナログ信号を出力する水温センサ53と、エンジンの吸気管の圧力(吸気管圧力)に応じたアナログ信号を出力する吸気管圧力センサ55と、ブレーキペダルの踏み込み量に応じたアナログ信号を出力するブレーキセンサ57と、アクセルペダルの踏み込み量に応じたアナログ信号を出力するアクセルセンサ59と、大気圧に応じたアナログ信号を出力する大気圧センサ61とが設けられている。
【0048】
そして、A/D変換器49には、上記温度センサ35,水温センサ53,吸気管圧力センサ55,ブレーキセンサ57,アクセルセンサ59,及び大気圧センサ61からの各アナログ信号と、電源回路37からの電源電圧VD 及びバッテリ電圧VB とが、エンジンを制御するために用いられる情報のアナログ信号として入力されている。尚、本実施形態において、A/D変換器49のA/D変換分解能は10ビットであり、A/D変換器49は、上記のように入力されたアナログ信号の各々を、CPU39からの指令に従い10ビットのデジタルデータに変換する。
【0049】
このように構成されたエンジンECU7においては、イグニッションスイッチ11がオンされると、メインリレー21及び電源ラインL1を介して、電源回路37にバッテリ13からの電源が供給され、その結果、電源回路37から、マイコン23へ電源電圧VD が供給されると共に、通信回路27や駆動回路33へバッテリ電圧VB が供給される。
【0050】
そして、マイコン23へ電源電圧VD が供給された状態で、電源回路37のパワーオンリセット機能によるマイコン23へのリセットが解除されると、マイコン23(詳しくは、そのCPU39)は、ROM41に格納されているプログラムの実行を開始して、後述するようにコード照合装置5との間でデータ通信を行うことにより、エンジンの始動が正規の操作によるものか否か(詳しくは、正規のキー1がキーシリンダ3に挿入されて回動操作されたことにより、イグニッションスイッチ11がオンしたのか否か)を判定する。
【0051】
そして、マイコン23は、上記判定で肯定判定すると、エンジンに対する燃料噴射及び点火を許可して、エンジンの制御を行う。具体的には、回転センサ29からのパルス信号や、A/D変換器49にてA/D変換されたデジタルデータに基づいて、燃料噴射量や点火時期等を演算し、その演算結果に応じて噴射装置17及び点火装置19を駆動することにより、エンジンの運転状態に応じた最適なエンジン制御を行う。
【0052】
また逆に、マイコン23は、上記判定で否定判定した場合には、エンジンに対する燃料噴射及び点火を禁止して、エンジンが作動しないようにすることにより、車両の盗難を防止する。
そこで次に、本実施形態の車両盗難防止装置において、車両の盗難を防止するために、エンジンECU7のマイコン23(詳しくは、そのCPU39)で実行される処理と、コード照合装置5のマイコン5bで実行される処理とについて、図2〜図5を用いて説明する。
【0053】
まず、図2は、エンジンECU7のマイコン23にて、リセットの解除直後から実行される処理を表すフローチャートである。尚、図2の処理は、正規のキー1によってイグニッションスイッチ11がオンされた場合だけでなく、例えば、電源ラインL1とスタータモータ15とにバッテリ13からの電源を直接供給する、といった不正な行為が行われた場合にも実行が開始される。
【0054】
図2に示すように、エンジンECU7のマイコン23は、リセットが解除されて動作を開始すると、まずステップ(以下「S」と記す)110にて、A/D変換器49により、温度センサ35,水温センサ53,吸気管圧力センサ55,ブレーキセンサ57,アクセルセンサ59,及び大気圧センサ61からの各アナログ信号と、電源回路37からの電源電圧VD 及びバッテリ電圧VB との、8種類のアナログ信号を、夫々10ビットのデジタルデータに変換する。
【0055】
次に、S120にて、RAM43内に設定されたA/D変換データ格納領域に、上記S110でA/D変換した各デジタルデータ(以下、A/D変換データともいう)をそのまま格納する。
そして、続くS130にて、上記S120でA/D変換データ格納領域に格納した各A/D変換データに対して、LSB(最下位ビット)を調整する処理(例えば、切り捨てや切り上げなど)を行い、そのLSB調整後の各A/D変換データを、RAM43内に設定されたエンジン制御用データ格納領域に格納する。
【0056】
尚、エンジン制御用データ格納領域に格納された各A/D変換データは、後述するS240の通常制御処理にて、エンジンを制御するために用いられる。また、S130の処理で各A/D変換データのLSBを調整するのは、A/D変換器49によって変換されたA/D変換データの下位のビットほど、A/D変換器49の量子化誤差(A/D変換誤差)を多く含んでいるからである。
【0057】
次に、S140にて、イグニッションスイッチ(IGSW)11がオンされており、且つ、後述するS150〜S230からなる判定処理が未終了であるか否かを判定する。つまり、イグニッションスイッチ11がオンしたと判定してから、S150〜S230の判定処理を未だ行っていないか否かを判定する。尚、イグニッションスイッチ11のオン/オフ状態は、前述した信号線L2の電圧レベルによって判定する。また、特に図示はされていないが、判定処理を終了したというフラグ等の記憶情報は、イグニッションスイッチ11がオフしたと判定した場合、或いは、当該マイコン23がリセットされた場合に消去される。
【0058】
そして、上記S140にて判定処理が未終了であると判定した場合(S140:YES)には、S150〜S230の判定処理を行う。
まずS150にて、RAM43のA/D変換データ格納領域に格納されている8種類のA/D変換データを読み出し、その各A/D変換データの下位2ビット(下位から2ビット分)を順番に組み合わせて、16ビットの乱数を生成する。
【0059】
例えば、本実施形態では、図3に示すように、水温センサ53からのアナログ信号のA/D変換データ(水温センサ入力A/D値)の下位2ビットを、そのLSBから順に乱数の0ビット目と1ビット目とし、温度センサ35からのアナログ信号のA/D変換データ(ECU内温度センサ入力A/D値)の下位2ビットを、そのLSBから順に乱数の2ビット目と3ビット目とし、バッテリ電圧VB のA/D変換データ(バッテリ電圧A/D値)の下位2ビットを、そのLSBから順に乱数の4ビット目と5ビット目とし、吸気管圧力センサ55からのアナログ信号のA/D変換データ(吸気管圧力センサ入力A/D値)の下位2ビットを、そのLSBから順に乱数の6ビット目と7ビット目としている。
【0060】
そして更に、ブレーキセンサ57からのアナログ信号のA/D変換データ(ブレーキセンサ入力A/D値)の下位2ビットを、そのLSBから順に乱数の8ビット目と9ビット目とし、アクセルセンサ59からのアナログ信号のA/D変換データ(アクセルセンサ入力A/D値)の下位2ビットを、そのLSBから順に乱数の10ビット目と11ビット目とし、大気圧センサ61からのアナログ信号のA/D変換データ(大気圧センサ入力A/D値)の下位2ビットを、そのLSBから順に乱数の12ビット目と13ビット目とし、電源電圧VD のA/D変換データ(ECU電源電圧A/D値)の下位2ビットを、そのLSBから順に乱数の14ビット目と15ビット目としている。
【0061】
次にS160にて、上記S150で生成した16ビットの乱数を、予め定められた第1の規則に従い暗号化して、送信データとしての要求信号を生成する。そして、続くS170にて、上記S160で生成した要求信号を、通信回路27及び通信線25を介してコード照合装置5へ送信する。
【0062】
ここで、後述するように、コード照合装置5は、上記要求信号を受信すると共に、その要求信号を解読して上記S150で生成された乱数を取得する。そして、エンジンの始動が正規の操作によるものと判断している場合にのみ、上記解読した乱数とメモリ5a内の暗証コード▲2▼とを組み合わせたデータを第2の規則に従い暗号化して、応答データとしての応答信号を作成し、その応答信号をエンジンECU7へ送信する。
【0063】
そこで、エンジンECU7のマイコン23は、次のS180にて、上記S170で要求信号を送信してから予め設定された所定時間内に、コード照合装置5からの応答信号を受信したか否かを判定する。
そして、所定時間内にコード照合装置5からの応答信号を受信した場合には(S180:YES)、S190に進んで、上記受信した応答信号を上記第2の規則に応じた解読方法により解読して、その応答信号に含まれていた乱数と暗証コード▲2▼とを取得する。
【0064】
次に、S200にて、受信した乱数(即ち、上記S190で取得したコード照合装置5からの乱数)と、送信した乱数(即ち、上記S150で生成した乱数)とが一致しているか否かを判定し、両乱数が一致していれば(S200:YES)、S170で送信した要求信号に対応する応答信号がコード照合装置5から送信されて来たものと判断して、S210に進む。そして、このS210にて、上記S190で取得したコード照合装置5からの暗証コード▲2▼と自己のEEPROM45に格納されている暗証コードとが一致しているか否かを判定する。
【0065】
ここで、上記S210で両暗証コードが一致していると判定した場合には(S210:YES)、エンジンの始動が正規の操作によるものであると判定してS220に進み、エンジンに対する燃料噴射と点火とを許可する動作許可フラグをセットする。
【0066】
これに対し、上記S180で所定時間内にコード照合装置5からの応答信号を受信しなかったと判定した場合(S180:NO)と、上記S200で両乱数が一致していないと判定した場合(S200:NO)と、上記S210で両暗証が一致していないと判定した場合(S210:NO)との、何れかの場合には、エンジンの始動が正規の操作によるものでないと判定して、S230に移行する。そして、このS230にて、上記動作許可フラグをリセットすることにより、エンジンに対する燃料噴射と点火とを禁止する。
そして、このようにS220とS230との何れかの処理を行った後、S240に進んで、エンジンを制御するための通常制御処理を行い、この通常制御処理を一通り終えた後、S140に戻る。
【0067】
一方、上記S140で否定判定した場合(S140:NO)、つまり、イグニッションスイッチ11がオンしたと判定してから、S150〜S230の判定処理を既に1回行っている場合には、そのままS240に移行して、通常制御処理を行い、その後、S140に戻る。
【0068】
尚、S240の通常制御処理では、基本的には、回転センサ29からのパルス信号や、RAM43のエンジン制御用データ格納領域に格納されているLSB調整後のA/D変換データに基づき、エンジンに対する燃料噴射量や点火時期等を演算し、その演算結果に応じて噴射装置17と点火装置19を駆動するが、上記S230の処理によって動作許可フラグがリセットされている場合には、噴射装置17及び点火装置19の駆動を行わずに、エンジンの動作を強制的に停止させる。
【0069】
また、この通常制御処理でも、イグニッションスイッチ11のオン/オフ状態を検出している。そして、イグニッションスイッチ11がオン状態であると判定したならば、メインリレー21への駆動信号を出力したままにする。また、イグニッションスイッチ11がオフ状態であると判定し、しかも、エンジン制御に関する処理が全て終了しているという電源遮断条件が成立していれば、メインリレー21への駆動信号の出力を止める。すると、メインリレー21がオフすることとなり、それに伴い、エンジンECU7へのバッテリ13からの電源が遮断されて、当該エンジンECU7が動作を停止することとなる。
【0070】
また更に、エンジンECU7のマイコン23は、上記S240の通常制御処理と平行して、図4の4ms毎処理を繰り返し実行している。そして、図4に示すように、この4ms毎処理では、図2のS110〜S130と全く同じS310〜S330の処理を行う。これは、RAM43のA/D変換データ格納領域とエンジン制御用データ格納領域とに格納されるA/D変換データを、定期的に更新するためである。
【0071】
よって、図2のS240でエンジンの制御に用いられるLSB調整後のA/D変換データは、常に最新のものになる。また、エンジンECU7のマイコン23は、イグニッションスイッチ11がオフされてからメインリレー21がオフするまでの間に、イグニッションスイッチ11が再度オンされたと判定して、図2のS140で肯定判定した場合には、S150の処理にて、最新のA/D変換データを用いて乱数を生成することとなる。
【0072】
つまり、本実施形態において、エンジンECU7には、イグニッションスイッチ11がオフされても、その後、数分(例えば2分程度)の間は上記電源遮断条件が成立しないため、メインリレー21によりバッテリ13からの電源が供給され続けることとなる。そして、エンジンECU7のマイコン23は、上記数分の間にイグニッションスイッチ11が再度オンされたと判定した場合にも、図2のS140で肯定判定して(S140:YES)、S150〜S230の判定処理を行うが、その場合には、S150にて、S110及びS120でのA/D変換データではなく、S310及びS320での最新のA/D変換データから乱数を生成することとなるのである。
【0073】
一方次に、コード照合装置5のマイコン5bは、図5(A)に示す「キーとのコード照合処理」と、図5(B)に示す「エンジンECUとのコード照合処理」とを、所定時間毎に実行している。
まず、図5(A)に示すように、コード照合装置5のマイコン5bは、「キーとのコード照合処理」の実行を開始すると、最初のS410にて、キーシリンダ3からの暗証コード(つまり、キーシリンダ3に挿入されたキー内の暗証コード)を受信したか否かを判定し、暗証コードを受信していないと判定した場合には(S410:NO)、そのまま当該「キーとのコード照合処理」を一旦終了する。
【0074】
また、上記S410でキーシリンダ3からの暗証コードを受信したと判定した場合には(S410:YES)、S420に進み、上記S410で受信したキー内の暗証コードとメモリ5a内の暗証コード▲1▼とが一致しているか否かを判定する。メモリ5a内の暗証コード▲1▼とが一致しているか否かを判定する。そそして、両暗証コードが一致していると判定した場合には(S420:YES)、キーシリンダ3に挿入されたキーが正規のキー1であり、エンジンの始動が正規の操作によるものであると判断して、S430に進む。そして、このS430にて、エンジンECU7との通信を許可し、その後、当該「キーとの照合処理」を一旦終了する。
【0075】
これに対し、上記S420で両暗証コードが一致していないと判定した場合には(S420:NO)、キーシリンダ3に挿入されたキーが正規のキー1ではなく、エンジンの始動が正規の操作によるものではないと判断して、S440に移行する。そして、このS440にて、エンジンECU7との通信を禁止し、その後、当該「キーとの照合処理を」一旦終了する。
【0076】
次に、図5(B)に示すように、コード照合装置5のマイコン5bは、「エンジンECUとのコード照合処理」の実行を開始すると、最初のS510にて、エンジンECU7から図2のS170の処理によって送信されて来る要求信号を受信したか否かを判定する。そして、エンジンECU7からの要求信号を受信していないと判定した場合には(S510:NO)、そのまま当該「エンジンECUとのコード照合処理」を一旦終了する。
【0077】
また、上記S510でエンジンECU7からの要求信号を受信したと判定した場合には(S510:YES)、S520に進み、上記受信したエンジンECU7からの要求信号を、エンジンECU7側の第1の規則に応じた解読方法により解読して、その要求信号に含まれていた乱数を取得する。そして更に、続くS530にて、前述したS430の処理によりエンジンECU7との通信が許可されているか否かを判定する。
【0078】
ここで、エンジンECU7との通信が許可されていれば(S530:YES)、S540に進む。そして、このS540にて、上記S520で解読したエンジンECU7からの乱数とメモリ5a内の暗証コード▲2▼とを組み合わせたデータを、第2の規則に従い暗号化して応答信号を作成する。そして更に、続くS550にて、上記作成した応答信号をエンジンECU7へ送信し、その後、当該「エンジンECUとのコード照合処理」を一旦終了する。
【0079】
これに対し、上記S530でエンジンECU7との通信が許可されていないと判定した場合には(S530:NO)、エンジンECU7へ応答信号を送信することなく、そのまま当該「エンジンECUとのコード照合処理」を一旦終了する。
【0080】
尚、本実施形態では、A/D変換器49とS110及びS310の処理とがA/D変換手段に相当し、S240の処理が制御手段に相当し、S170〜S230の処理が判定手段に相当し、S150及びS160の処理がデータ変更手段に相当している。そして、コード照合装置5が正規操作判断部或いは他の装置に相当し、エンジンECU7がエンジン制御部に相当している。
【0081】
以上のような本実施形態の車両盗難防止装置においては、コード照合装置5にて、キーシリンダ3に挿入されたキー内の暗証コードとメモリ5a内の暗証コード▲1▼とが一致していると判定され(S420:YES)、且つ、エンジンECU7が、コード照合装置5へ要求信号を送信した後の所定時間内に、その要求信号に対してコード照合装置5側で行われる図5(B)のS520及びS540の処理が施された応答信号を受信しなければ(S180:NO,S200:NO,S210:NO)、エンジンのへ燃料噴射及び点火が禁止されて、エンジンの動作が停止される(S230)。具体的には、エンジンECU7は、自己が送信した要求信号に含まれている乱数と、自己のEEPROM45内の暗証コードと同じ暗証コードとを含んだ応答信号が、コード照合装置5側から返送されて来なければ、エンジンを動作させないようにしている。
【0082】
尚、本実施形態では、コード照合装置5が、エンジンECU7への応答信号にメモリ5a内の暗証コード▲2▼を含ませ、エンジンECU7は、その応答信号に含まれている暗証コード▲2▼と自己のEEPROM45内の暗証コードとが一致していないと(S210:NO)、エンジンへの燃料噴射及び点火を禁止するようにしているが、これは、車両を盗もうとする者がコード照合装置5を他の車両のものに取り替えたとしても、エンジンの動作が不能となるようにするためである。そして、例えば、車両内にてコード照合装置5が取り替え不能に固定されており、コード照合装置5の取り替え行為を考慮する必要がないのであれば、コード照合装置5が、図5(B)のS540にて、エンジンECU7からの乱数のみから応答信号を作成すると共に、エンジンECU7にて行われる図2のS210の処理を省略することも可能である。
【0083】
そして更に、本実施形態において、エンジンECU7は、乱数を生成して(S150)、その生成した乱数を暗号化することにより、コード照合装置5への要求信号を生成するようにしているため(S160)、エンジンECU7とコード照合装置5との間でやり取りされる通信データ(即ち、エンジンECU7からコード照合装置5へ送信される要求信号と、その要求信号に応じてコード照合装置5からエンジンECU7へ返送される応答信号)は、その通信毎に変更されることとなる。
【0084】
よって、車両を盗もうとしている者が、エンジンECU7とコード照合装置5との間の通信線25上の通信データを、当該車両或いは他の車両を用いて事前に調査し、その調査したデータを通信線25からエンジンECU7へ与えたとしても、エンジンECU7はエンジンを動作させることがなく、その結果、車両の盗難を確実に防止することができる。
【0085】
また、本実施形態の車両盗難防止装置において、コード照合装置5は、キーシリンダ3に挿入されたキー内の暗証コードとメモリ5a内の暗証コード▲1▼とが一致していると判定した場合にのみ、エンジンECU7との通信を許可するようにしているため(S420:YES,S430)、エンジンECU7は、コード照合装置5と通信を1回行うだけで、エンジンを動作させて良いか否かを判定することができるという利点がある。
【0086】
そして特に、本実施形態において、エンジンECU7は、A/D変換器49によりA/D変換されたデジタルデータ(A/D変換データ)を用いて乱数を生成し(S150)、その乱数を暗号化して要求信号を生成するようにしているため(S160)、コード照合装置5への要求信号は、その送信毎に、A/D変換器49によるA/D変換データに応じて変更されることなる。
【0087】
このため、本実施形態の車両盗難防止装置によれば、エンジンECU7内に、エンジンの制御自体に必要でない特別な構成を追加することなく、エンジンECU7とコード照合装置5との間の通信データをランダムに変更することができ、車両を盗もうとしている者の不正な行為によってエンジンECU7がエンジンを動作させてしまうことを防止することができる。よって、特別な構成を追加することなく、車両盗難に対する高いセキュリティ性を確保することができる。
【0088】
しかも、本実施形態において、エンジンECU7は、A/D変換器49によりA/D変換された8種類のA/D変換データの下位2ビットを、所定の順番に組み合わせて乱数を生成し、その乱数から、コード照合装置5への要求信号を生成するようにしているため、上記8種類のA/D変換データの下位2ビットを組み合わせたデジタルデータに応じて、要求信号が変更されることとなる。よって、要求信号のランダム性を非常に高くすることができる。
【0089】
つまり、A/D変換器49によって変換されたA/D変換データは、前述したように、その下位のビットほど、A/D変換誤差を多く含んでいるため、仮にA/D変換対象のアナログ信号の信号レベルが同じであっても、要求信号の元となるデジタルデータがランダムに変化するからである。このため、設計者ですら予想できない程に要求信号をランダムに変化させることができ、延いては、車両盗難に対するセキュリティ性を極めて高くすることができる。
【0090】
そして更に、本実施形態では、複数種類のA/D変換データに応じて要求信号が変更されるため、仮に、1種類のA/D変換データの元となるアナログ信号が発見されて固定値に操作されたとしても、他のアナログ信号のA/D変換データに応じて、要求信号をランダムに変化させることができるという利点がある。
【0091】
また、本実施形態では、外部から意図的に操作することが困難な、エンジンECU7内の温度センサ35からのアナログ信号,電源電圧VD ,及び大気圧センサ61からのアナログ信号や、意図的に操作すると車両が正常に機能しなくなるバッテリ電圧VB を、要求信号生成用のアナログ信号として用いているため、車両の盗難をより確実に防止することができる。
【0092】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
例えば、図2のS150で乱数を生成する際に、各A/D変換データの下位2ビットの組み合わせ順番を、その都度変更するように構成すれば、要求信号をより一層ランダムに変更することができる。
【0093】
また、上記実施形態では、各A/D変換データの下位2ビットを用いて、要求信号の元となる乱数を生成したが、下位2ビットに限るものではなく、どのビットをどの様な順番で組み合わせるかは、適宜決定すれば良い。
一方、上記実施形態では、A/D変換データから生成した乱数を暗号化して、要求信号を生成したが、生成した乱数を、要求信号としてそのまま送信するようにしても良い。また、乱数の値と要求信号との対応表を予め設けておき、生成した乱数に対応する要求信号を送信するようにしても良い。そして、このような各手法によっても、エンジンECU7から送信される要求信号は、A/D変換データに応じて変更されることとなる。
【0094】
一方また、前述したエンジンECU7の主な構成は、上記実施形態以外の他の車両盗難防止装置にも適用することができる。
例えば、エンジンECU7が、前述の要求信号と同様の手順で生成した送信データを、コード照合装置5へ事前に送信しておき、イグニッションスイッチ11のオンを検知した場合等に、コード照合装置5から上記送信しておいた送信データに対応した応答データが送信されて来なければ、エンジンの動作を停止させるように構成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の車両盗難防止装置の構成を表すブロック図である。
【図2】 エンジンECUのマイコンにて、リセットの解除直後から実行される処理を表すフローチャートである。
【図3】 乱数の生成方法を説明する説明図である。
【図4】 エンジンECUのマイコンにて、4ms毎に実行される処理を表すフローチャートである。
【図5】 コード照合装置のマイコンで実行される処理を表すフローチャートである。
【符号の説明】
1…キー 1a,5a…メモリ 3…キーシリンダ 3a…読取装置
5…コード照合装置 7…エンジンECU 9…スタータスイッチ
11…イグニッションスイッチ 13…バッテリ 15…スタータモータ
17…噴射装置 19…点火装置 21…メインリレー
23,5b…マイコン 25…通信線 27…通信回路
29…回転センサ 31…入力回路 33…駆動回路
35…温度センサ 37…電源回路 39…CPU 41…ROM
43…RAM 45…EEPROM 47…I/Oポート
49…A/D変換器 51…バス 53…水温センサ
55…吸気管圧力センサ 57…ブレーキセンサ 59…アクセルセンサ
61…大気圧センサ L1…電源ライン L2,L3…信号線

Claims (10)

  1. 車両に搭載されたエンジンを制御するために用いられる情報のアナログ信号を、デジタルデータにA/D変換するA/D変換手段と、
    該A/D変換手段によりA/D変換されたデジタルデータを用いて前記エンジンを制御する制御手段と、
    他の装置へ所定の送信データを送信すると共に、前記他の装置から前記送信データに対応した応答データが送信されて来なければ、前記エンジンの始動が正規の操作によるものでないと判定して、前記制御手段に前記エンジンの動作を停止させる判定手段と、
    前記送信データを、前記判定手段が前記他の装置への送信動作を行う毎に変更するデータ変更手段と、
    を備えたエンジン制御装置であって、
    前記データ変更手段は、前記エンジンの始動前に前記A/D変換手段によりA/D変換されたデジタルデータに応じて、前記送信データを変更するように構成されていること、
    を特徴とするエンジン制御装置。
  2. 請求項1に記載のエンジン制御装置において、
    前記A/D変換手段は、複数種類の情報のアナログ信号を、デジタルデータに夫々A/D変換するように構成されており、
    前記データ変更手段は、前記A/D変換手段によりA/D変換された複数のデジタルデータを所定の規則で組み合わせ、その組み合わせたデジタルデータに応じて、前記送信データを変更するように構成されていること、
    を特徴とするエンジン制御装置。
  3. 請求項2に記載のエンジン制御装置において、
    前記データ変更手段は、前記複数のデジタルデータの下位から所定ビット分を所定の順番に組み合わせ、その組み合わせたデジタルデータに応じて、前記送信データを変更するように構成されていること、
    を特徴とするエンジン制御装置。
  4. 車両に搭載されたエンジンを制御するために用いられる情報のアナログ信号を、デジタルデータにA/D変換するA/D変換手段と、
    該A/D変換手段によりA/D変換されたデジタルデータを用いて前記エンジンを制御する制御手段と、
    他の装置へ所定の送信データを送信すると共に、前記他の装置から前記送信データに対応した応答データが送信されて来なければ、前記エンジンの始動が正規の操作によるものでないと判定して、前記制御手段に前記エンジンの動作を停止させる判定手段と、
    前記送信データを、前記判定手段が前記他の装置への送信動作を行う毎に変更するデータ変更手段と、
    を備えたエンジン制御装置であって、
    前記A/D変換手段は、複数種類の情報のアナログ信号を、デジタルデータに夫々A/D変換するように構成されており、
    前記データ変更手段は、前記A/D変換手段によりA/D変換された複数のデジタルデータを所定の規則で組み合わせ、その組み合わせたデジタルデータに応じて、前記送信データを変更するように構成されていること、
    を特徴とするエンジン制御装置。
  5. 請求項4に記載のエンジン制御装置において、
    前記データ変更手段は、前記複数のデジタルデータの下位から所定ビット分を所定の順番に組み合わせ、その組み合わせたデジタルデータに応じて、前記送信データを変更するように構成されていること、
    を特徴とするエンジン制御装置。
  6. 車両に搭載されたエンジンの始動が正規の操作によるものか否かを判断すると共に、通信線を介して所定のデータを受信すると、前記エンジンの始動が正規の操作によるものと判断している場合にのみ、前記受信したデータに予め定められた処理を施 して、該処理後のデータを応答データとして前記通信線へ送信する正規操作判断部と、
    該正規操作判断部と前記通信線を介して通信可能に接続されると共に、
    前記エンジンを制御するために用いられる情報のアナログ信号を、デジタルデータにA/D変換するA/D変換手段と、
    該A/D変換手段によりA/D変換されたデジタルデータを用いて前記エンジンを制御する制御手段と、
    前記通信線を介して前記正規操作判断部へ所定の送信データを送信し、予め設定された時間内に前記正規操作判断部から前記通信線を介して前記送信データに対応した応答データが送信されて来なければ、前記エンジンの始動が正規の操作によるものでないと判定して、前記制御手段に前記エンジンの動作を停止させる判定手段と、
    前記送信データを、前記判定手段が前記正規操作判断部への送信動作を行う毎に変更するデータ変更手段と、を有するエンジン制御部と、
    を備えた車両盗難防止装置であって、
    前記データ変更手段は、前記エンジンの始動前に前記A/D変換手段によりA/D変換されたデジタルデータに応じて、前記送信データを変更するように構成されていること、
    を特徴とする車両盗難防止装置。
  7. 請求項6に記載の車両盗難防止装置において、
    前記A/D変換手段は、複数種類の情報のアナログ信号を、デジタルデータに夫々A/D変換するように構成されており、
    前記データ変更手段は、前記A/D変換手段によりA/D変換された複数のデジタルデータを所定の規則で組み合わせ、その組み合わせたデジタルデータに応じて、前記送信データを変更するように構成されていること、
    を特徴とする車両盗難防止装置。
  8. 請求項7に記載の車両盗難防止装置において、
    前記データ変更手段は、前記複数のデジタルデータの下位から所定ビット分を所定の順番に組み合わせ、その組み合わせたデジタルデータに応じて、前記送信データを変更するように構成されていること、
    を特徴とする車両盗難防止装置。
  9. 車両に搭載されたエンジンの始動が正規の操作によるものか否かを判断すると共に、通信線を介して所定のデータを受信すると、前記エンジンの始動が正規の操作によるものと判断している場合にのみ、前記受信したデータに予め定められた処理を施して、該処理後のデータを応答データとして前記通信線へ送信する正規操作判断部と、
    該正規操作判断部と前記通信線を介して通信可能に接続されると共に、
    前記エンジンを制御するために用いられる情報のアナログ信号を、デジタルデータにA/D変換するA/D変換手段と、
    該A/D変換手段によりA/D変換されたデジタルデータを用いて前記エンジンを制御する制御手段と、
    前記通信線を介して前記正規操作判断部へ所定の送信データを送信し、予め設定された時間内に前記正規操作判断部から前記通信線を介して前記送信データに対応した応答データが送信されて来なければ、前記エンジンの始動が正規の操作によるものでないと判定して、前記制御手段に前記エンジンの動作を停止させる判定手段と、
    前記送信データを、前記判定手段が前記正規操作判断部への送信動作を行う毎に変更するデータ変更手段と、を有するエンジン制御部と、
    を備えた車両盗難防止装置であって、
    前記A/D変換手段は、複数種類の情報のアナログ信号を、デジタルデータに夫々A/D変換するように構成されており、
    前記データ変更手段は、前記A/D変換手段によりA/D変換された複数のデジタルデータを所定の規則で組み合わせ、その組み合わせたデジタルデータに応じて、前記送信データを変更するように構成されていること、
    を特徴とする車両盗難防止装置。
  10. 請求項9に記載の車両盗難防止装置において、
    前記データ変更手段は、前記複数のデジタルデータの下位から所定ビット分を所定の順番に組み合わせ、その組み合わせたデジタルデータに応じて、前記送信データを変更するように構成されていること、
    を特徴とする車両盗難防止装置。
JP19879698A 1998-07-14 1998-07-14 エンジン制御装置及び車両盗難防止装置 Expired - Fee Related JP3893758B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19879698A JP3893758B2 (ja) 1998-07-14 1998-07-14 エンジン制御装置及び車両盗難防止装置
US09/348,255 US6297567B1 (en) 1998-07-14 1999-07-07 Engine control system and vehicular anti-theft system
DE1999132639 DE19932639B4 (de) 1998-07-14 1999-07-13 Motorsteuersystem und Fahrzeug-Anti-Diebstahlsystem

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19879698A JP3893758B2 (ja) 1998-07-14 1998-07-14 エンジン制御装置及び車両盗難防止装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000025574A JP2000025574A (ja) 2000-01-25
JP3893758B2 true JP3893758B2 (ja) 2007-03-14

Family

ID=16397057

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19879698A Expired - Fee Related JP3893758B2 (ja) 1998-07-14 1998-07-14 エンジン制御装置及び車両盗難防止装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6297567B1 (ja)
JP (1) JP3893758B2 (ja)
DE (1) DE19932639B4 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20020047308A1 (en) * 2000-10-24 2002-04-25 Yazaki Corporation. Encoding/decoding system using battery voltage as keyword
JP2004276634A (ja) * 2003-03-12 2004-10-07 Kawasaki Heavy Ind Ltd 小型滑走艇の盗難防止方法及び装置
JP4450185B2 (ja) * 2003-08-08 2010-04-14 株式会社デンソー 電子制御装置
US20050073196A1 (en) * 2003-09-29 2005-04-07 Yamaha Motor Co. Ltd. Theft prevention system, theft prevention apparatus and power source controller for the system, transport vehicle including theft prevention system, and theft prevention method
US7423554B2 (en) * 2004-06-02 2008-09-09 Brooks Aviation Services, Inc. Aircraft security system
JP4598567B2 (ja) * 2005-03-07 2010-12-15 本田技研工業株式会社 車両の盗難防止システム
US7518489B2 (en) * 2006-01-19 2009-04-14 Honda Motor Co., Ltd. Method and system for remote immobilization of vehicles
DE102009010523A1 (de) * 2009-02-25 2010-08-26 Volkswagen Ag Kraftfahrzeug
JP4837077B2 (ja) * 2009-08-07 2011-12-14 富士重工業株式会社 データ記録装置およびデータ記録装置のシャットダウン方法
JP5484134B2 (ja) * 2010-03-08 2014-05-07 三菱電機株式会社 車載装置及びデータ処理システム及びデータ処理方法及びプログラム
US9862353B2 (en) * 2014-12-17 2018-01-09 Denso International America, Inc. Vehicle system and method for keyless authentication and control of an ignition system
FR3030850B1 (fr) * 2014-12-23 2020-01-24 Valeo Comfort And Driving Assistance Procede de controle de l'acces a au moins une fonctionnalite d'un vehicule automobile
DE102016223695A1 (de) 2016-11-29 2018-05-30 Continental Teves Ag & Co. Ohg Verfahren zur Bereitstellung von Zufallszahlen für Steuereinheiten eines Fahrzeugnetzwerks sowie Fahrzeugnetzwerk zur Durchführung dieses Verfahrens
GB2607943A (en) * 2021-06-17 2022-12-21 Haldex Brake Prod Ab A method and system for seed generation

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4411450C1 (de) * 1994-04-01 1995-03-30 Daimler Benz Ag Fahrzeugsicherungseinrichtung mit elektronischer Nutzungsberechtigungscodierung
CN1076291C (zh) * 1994-04-14 2001-12-19 富士通坦株式会社 车辆防盗装置
JP3427572B2 (ja) * 1994-09-26 2003-07-22 株式会社デンソー 車両等の盗難防止装置
US5736935A (en) * 1995-03-14 1998-04-07 Trw Inc. Keyless vehicle entry and engine starting system
JP3380368B2 (ja) * 1995-06-05 2003-02-24 三菱電機株式会社 車両用盗難防止装置
US5796179A (en) 1995-09-30 1998-08-18 Suzuki Motor Corporation Vehicle anti-theft device with low voltage compensation and a rolling code
JP3580923B2 (ja) * 1995-12-21 2004-10-27 株式会社日本自動車部品総合研究所 盗難防止装置
JP3405095B2 (ja) * 1996-10-22 2003-05-12 日産自動車株式会社 車両用防盗装置
US5937065A (en) * 1997-04-07 1999-08-10 Eaton Corporation Keyless motor vehicle entry and ignition system

Also Published As

Publication number Publication date
US6297567B1 (en) 2001-10-02
DE19932639B4 (de) 2008-04-17
DE19932639A1 (de) 2000-01-20
JP2000025574A (ja) 2000-01-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3893758B2 (ja) エンジン制御装置及び車両盗難防止装置
US6401207B1 (en) Security device for vehicle
JP4026988B2 (ja) イモビライザ及びイモビライザによる認証方法
JP3250452B2 (ja) エンジン始動制御装置
JPH0830873A (ja) 車両盗難防止装置
JP4557042B2 (ja) 電子制御装置、及び車両制御システム
CN110843729A (zh) 车辆防盗方法及系统
JP2008001133A (ja) 車両用セキュリティ制御装置
JP2008084120A (ja) 電子制御装置
US20050073196A1 (en) Theft prevention system, theft prevention apparatus and power source controller for the system, transport vehicle including theft prevention system, and theft prevention method
JP4841950B2 (ja) 電子キーを用いたセキュリティシステム
JP4921947B2 (ja) 車両用盗難防止システム
JP2001301572A (ja) 車載用ecuの識別コード付与方法と車載用ecu装置
JP2000108848A (ja) イモビライザ装置
KR100862185B1 (ko) 암호화 알고리즘을 내장한 이모빌라이저 유닛 및 그이모빌라이저 유닛을 이용한 인증방법
JP5938361B2 (ja) 始動制御装置および始動制御方法
US6107695A (en) Drive-away blocking device
KR100706448B1 (ko) 차량 도난 방지를 위한 엔진 ecu의 시동 제어방법
US6531955B1 (en) Arrangement for prevention of motor vehicle thefts
JP4514054B2 (ja) 車両用電源制御装置
JP3525521B2 (ja) 車両等盗難防止装置
JP3555676B2 (ja) 車両盗難防止装置
JPH0988790A (ja) 内燃機関の電子制御装置
JP2004338659A (ja) 二輪車用盗難防止装置
JP2012093635A (ja) 電子制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060721

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060919

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061101

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061204

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091222

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101222

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111222

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121222

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131222

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees