JP3891036B2 - ディスク状記録媒体及び再生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報信号が記録されるディスク状記録媒体及びこのディスク状記録媒体から情報信号の読出しを行う再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、種々の方式により情報信号を記録する媒体となるディスク状記録媒体が提案され、このようなディスク状記録媒体から情報信号を読出して再生する再生装置が提案されている。
【0003】
映像情報信号を記録したディスク状記録媒体としては、例えば、いわゆる「DVD(デジタルバーサタイルディスク)」(商標名)が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のような再生装置においては、映像情報信号を記録したディスク状記録媒体を再生する場合、表示映像中の特定箇所のみをユーザの指定に応じてアナログ的に滑らかに拡大(ズーム)したり、滑らかなスロー再生を実現することが困難であった。従来、このような機能は、再生された映像をメモリに蓄えることによっておこなっているが、再生映像の画質が低下したり、円滑な動作か行われない虞れがあった。
【0005】
そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提案されるものであって、映像情報信号を記録したディスク状記録媒体を再生する場合において、表示映像中の特定箇所のみをユーザの指定に応じてアナログ的に滑らかに拡大し、または、滑らかなスロー再生を実現することができるディスク状記録媒体及び再生装置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するため、本発明に係るディスク状記録媒体及び再生装置は、円盤状の基材の主面部上に信号記録層が形成されこの信号記録層上の同心円状または螺旋状の記録トラックに沿って情報信号が記録されるディスク状記録媒体であって、空間解像度が異なり映像の内容が同一である複数の映像情報信号が空間解像度の高い映像情報信号が空間解像度の低い映像情報信号よりも外周側となる位置に記録されていることによって、各映像情報信号は、媒体の中心回りの略々同一の角度位置及び角度範囲に記録されているとともに、記録トラックに沿う方向の情報信号の記録線密度が内外周に亘って略々一定となっていることを特徴とするものである。
【0007】
このディスク状記録媒体においては、空間解像度が異なり映像の内容が同一である複数の映像情報信号が媒体の中心回りの略々同一の角度位置及び角度範囲に記録されているとともに、記録トラックに沿う方向の情報信号の記録線密度が内外周に亘って略々一定となっているので、このディスク状記録媒体の再生時において、このディスク状記録媒体から映像情報信号の読出しを行う光ヘッドを該ディスク状記録媒体の径方向に移動させることにより、空間解像度の異なる映像を順次的に再生することができる。
【0008】
そして、本発明に係る再生装置は、空間解像度が異なり映像の内容が同一である複数の映像情報信号が空間解像度の高い映像情報信号が空間解像度の低い映像情報信号よりも外周側となる位置に記録されていることによって各映像情報信号が媒体の中心回りの略々同一の角度位置及び角度範囲に記録されているディスク状記録媒体が装着され、このディスク状記録媒体から光ヘッドを介して情報信号を読出して再生する再生装置であって、空間解像度を示す制御信号が入力され、この制御信号に応じて、ディスク状記録媒体の径方向についてこのディスク状記録媒体から情報信号の読出しを行う位置を制御することを特徴とするものである。
【0009】
この再生装置においては、光ヘッドをディスク状記録媒体の径方向に移動させることにより、空間解像度の異なる映像を順次的に再生することができる。
【0010】
さらに、本発明に係る再生装置は、上述のディスク状記録媒体が装着され、このディスク状記録媒体から光ヘッドを介して情報信号を読出して再生する再生装置であって、ディスク状記録媒体の径方向に配列された複数の光ヘッドを有し、空間解像度を示す制御信号が入力され、この制御信号に応じて、ディスク状記録媒体から情報信号の読出しを行う光ヘッドを選択して、ディスク状記録媒体の径方向についてこのディスク状記録媒体から情報信号の読出しを行う位置を制御することを特徴とするものである。
【0011】
この再生装置においては、光ヘッドの選択によって、空間解像度の異なる映像を順次的に再生することができる。
【0012】
また、本発明に係る再生装置は、上述のディスク状記録媒体が装着され、このディスク状記録媒体から光ヘッドを介して情報信号を読出して再生する再生装置であって、空間解像度の異なる2つの映像情報信号を上記ディスク状記録媒体から読出し、これら各映像情報信号に基づいてクラス分類適応処理を学習し、その係数データを保有することを特徴とするものである。
【0013】
この再生装置においては、同一のディスク状記録媒体から読出された空間解像度の異なる2つの映像情報信号に基づいて、クラス分類適応処理を学習し、係数データを保有することができ、クラス分類適応処理による高解像度の映像を再生することができる。
【0014】
そして、本発明に係る再生装置は、映像情報信号が記録されているディスク状記録媒体が装着されこのディスク状記録媒体から光ヘッドを介して情報信号を読出して再生する再生装置であって、映像情報信号に基づいて時間解像度学習を行って係数データを保持し、この係数データに基づいて映像情報信号についてクラス分類適応処理による時間解像度予測を行うクラス分類適応処理予測回路を備えていることを特徴とするものである。
【0015】
この再生装置においては、クラス分類適応処理による時間解像度予測により、滑らかなスロー再生を行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
【0017】
〔第1の実施の形態〕
本発明に係るディスク状記録媒体は、図1に示すように、円盤状の基材の主面部上に信号記録層が形成され、この信号記録層上の同心円状または螺旋状の記録トラックに沿って情報信号が記録されるディスク状記録媒体101であり、記録トラックに沿う方向の情報信号の記録線密度が内外周に亘って略々一定となっているものである。
【0018】
そして、空間解像度が異なり映像の内容が同一である複数の映像情報信号が、空間解像度の高い映像情報信号が空間解像度の低い映像情報信号よりも外周側となる位置に記録されていることによって、各映像情報信号は、媒体の中心回りの略々同一の角度位置及び角度範囲に記録されている。
【0019】
なお、このディスク状記録媒体に記録するための空間解像度の低い映像情報信号は、空間解像度の高い映像情報信号をローパスフィルタ(LPF1,LPF2,LPF3・・・)に通すことによって得ることができる。
【0020】
ここでは、最も空間解像度の高い映像情報信号は、高解像度カメラでの撮影により得られた映像情報信号であることとし、中間的な空間解像度の映像情報信号が、標準的なテレビジョン受像機で再生できる程度とする。
【0021】
ディスク状記録媒体においては、各円周の長さによって、各同一円周上に記録できる情報量が異なるため、空間解像度の高い映像情報信号は、より外周側に、空間解像度の低い映像情報信号は、より内周側に記録する。そして、全ての円周上の映像情報信号は、再生時に同期して再生できるように、同一フレームの映像情報信号が、同じ角度範囲内となるように記録する。
【0022】
このディスク状記録媒体から映像情報信号を読出して再生する本発明に係る再生装置においては、図2に示すように、第1のユーザインターフェイス1を介して入力されるユーザが所望する再生速度を示す制御信号が、制御回路2に供給され、この制御回路2から、上述のディスク状記録媒体101を回転操作する駆動装置3に送られる。制御回路2は、再生速度を示す信号に応じて駆動装置3を制御することにより、ディスク状記録媒体101の回転速度を制御する。
【0023】
ここで、読み取りヘッド部4は、ディスク状記録媒体101の回転速度が変わっても、その速度に応じた映像情報信号の読み取りが可能となっている。ユーザは、ディスク状記録媒体101の回転速度を細かく指示することで、この再生装置に好みのスピードでの映像再生を行わせることができる。
【0024】
また、第1のユーザインターフェイス1を介しては、所望の再生空間解像度を示す制御信号が制御回路2に入力される。制御回路2は、この制御信号に応じて、読み取りヘッド制御装置5を制御する。読み取りヘッド制御装置5は、再生空間解像度をを示す信号を受けて、読み取りヘッド部4を移動させ、ディスク状記録媒体101における映像情報信号を読出す円周の位置を決定する。
【0025】
ディスク状記録媒体101においては、前述したように、各円周ごとに、その記録容量に応じた空間解像度の映像情報信号が記録されている。したがって、映像情報信号を読出す円周の位置を決めることは、再生する映像の解像度を決めることと等価となる。
【0026】
読み取られた信号は、上述のように、ヘッドアンプ6を通じてデジタル信号処理回路7に送られる。デジタル信号処理回路7では、二値データを映像情報に変換する。デジタル信号処理回路7も、制御回路2により、再生速度を示す信号に応じて、処理速度を制御される。変換された映像情報は、データ整列用メモリ8に蓄えられる。データ整列用メモリ8は、読み出された映像情報信号の解像度及び再生速度に応じて、メモリコントローラ9を介して、制御回路2に制御される。メモリコントローラ9は、映像の再生速度に応じて、映像情報がデータ整列用メモリ8に書き込まれる速度を制御する。また、メモリコントローラ9は、図4に示すように、ユーザが指定した解像度に応じて、データ整列用メモリ8における書き込み領域を制御する。
【0027】
データ整列用メモリ8に保持された映像情報の解像度が、通常のテレビジョン受像機で再生できる標準的な解像度よりも高い場合には、表示デバイスによっては、その映像情報に相当する映像の一部しか表示できない。その場合、図5に示すように、第2のユーザインターフェイス11をユーザが制御することで、任意の位置における高解像度映像を表示させることができる。第2のユーザインターフェイス11を介して指示される表示領域を示す信号は、データ抽出回路10に送られる。データ抽出回路10は、データ整列用メモリ8から、表示領域を示す信号に応じた映像データを抽出し、出力用メモリ12に蓄える。この出力用メモリ12からの出力が、再生信号となる。
【0028】
上述のような再生装置の動作は、図3のフローチャートに示すように、まず、ステップst1において、ユーザが、例えば「ジョイスティック」のような2軸コントロールが可能な第1のユーザインターフェイス1を用いて、所望の再生解像度と再生速度を指定する。すると、ステップst2で、ディスク状記録媒体101の回転速度が制御されるとともに、ステップst3で、読み取りヘッドの位置が制御される。そして、ステップst4で、デジタル処理がなされ、ステップst5で、データ整列用メモリに映像情報が蓄積される。ステップst6では、映像のサイズが表示デバイスの表示画面より大きいか否かを判別し、大きくなければステップst8に進み、そのまま表示を行って処理を終了する。映像のサイズが表示デバイスの表示画面より大きい場合には、ステップst7に進み、ユーザによる第2のユーザインターフェイスを用いた表示領域の指定を入力し、ステップst9において、映像の表示を行って処理を終了する。
【0029】
〔第2の実施の形態〕
次に、この再生装置は、図6に示すように、クラス分類適応処理学習回路(空間解像度)13及びクラス分類適応処理予測回路(空間解像度)14を備えることにより、ディスク状記録媒体に記録された映像情報信号よりも高解像度の再生映像を得るように構成することができる。すなわち、前述の第1の実施の形態においては、予めディスク状記録媒体101に記録されている最大の解像度以上の映像情報信号を出力することはできないが、この第2の実施の形態においては、予めディスク状記録媒体101に記録されている最大の解像度以上の映像情報信号を出力することができる。
【0030】
この再生装置においては、クラス分類適応処理といわれる解像度創造技術を用いて、図10に示すように、ディスク状記録媒体101に記録されている映像情報信号の解像度以上の映像情報信号を再生できるようにする。また、同様に、図6に示すように、クラス分類適応処理学習回路(時間解像度)16及びクラス分類適応処理予測回路(時間解像度)15を備えることにより、クラス分類適応処理による時間解像度創造技術によって、時間解像度を倍密化することで、映像のスロー再生時に、動きの滑らかな再生を実現することができる。
【0031】
クラス分類適応処理とは、図8に示すように、(時間あるいは空間の)解像度の大きい映像を教師映像、解像度の小さい映像を生徒映像とし、生徒映像の各画素ごとの特徴であるクラスコードごとに、生徒映像の周辺の画素(予測タップ)を使って、教師映像の画素を予測させるような線形一次結合式の重みを学習させるものである。
【0032】
この再生装置においては、映像情報信号を再生する前に、クラス分類適応処理の学習を自動的に予め行っておく必要がある。以下に説明する学習は、ディスク状記録媒体101をこの再生装置に装着したときに、ディスク状記録媒体101を再生する前の処理として、この再生装置が自動的に行うものである。
【0033】
すなわち、空間解像度のクラス分類適応処理学習回路13においては、ディスク状記録媒体101から、2つの異なる解像度の映像を、図8に示すように、それぞれのバッファ17,18に保持する。ここで、解像度の大きい方を教師、小さい方を生徒とした学習を行う。生徒映像は、バッファ18からクラスタップ切り出し回路19、クラスコード発生回路20を経て、正規方程式加算回路22に送られる。また、生徒映像は、バッファ18から予測タップ切り出し回路21を経て、正規方程式加算回路22に送られる。一方、教師映像は、バッファ17から正規方程式加算回路22に送られる。
【0034】
この正規方程式加算回路22において、ディスク状記録媒体101に存在する全ての異なる解像度の組合わせに対して、それぞれの学習係数を求める。各学習係数は、クラス分類適応処理予測回路14に送られ、生徒映像及び教師映像間の解像度の比率によって決定される拡大倍率の順に保存される。
【0035】
そして、クラス分類適応処理予測回路14では、図9に示すように、前処理としてディスク状記録媒体101に記録された映像情報信号の組合わせを使って学習された様々な倍率の解像度を創造する学習係数がRAM28に保持されている。そこで、ユーザが所望する解像度の倍率を指示する信号をうけて、選択回路27が、その倍率に相当する学習係数を選択して予測演算部26に送る。一方、ディスク状記録媒体101から読出された映像情報信号は、クラスタップ切り出し回路23及びクラスコード発生回路25を経て予測演算部26に送られるとともに、予測タップ切り出し回路24を経て予測演算部26に送られる。予測演算部26は、選択された学習係数を使って、入力映像をクラスコードごとに予測演算することによって、所望の解像度の映像情報を出力することができる。
【0036】
また、図6中の時間方向のクラス分類適応処理の学習回路(クラス分類適応処理学習回路(時間解像度)16及びクラス分類適応処理予測回路(時間解像度)15)においては、ディスク状記録媒体101から得られる時間解像度の映像を教師映像とし、そこから1フレームごとに間引いた映像を生徒映像として学習を行う。
【0037】
このような動作により、この第2の実施の形態においては、ユーザがインターフェイス1を用いて、ディスク状記録媒体101に記録されている空間解像度以上の解像度の映像を見たいと指示することができる。ディスク状記録媒体101に記録されている映像情報信号よりも高解像度の映像情報信号の再生をユーザが指示した場合、図6におけるクラス分類適応処理予測回路(空間解像度)14には、制御回路2を介して、ユーザが見たい空間解像度の倍率を表す制御信号が送られる。そして、ディスク状記録媒体101から読出された映像情報信号を、このクラス分類適応処理予測回路14により、ユーザが所望する空間解像度をもつ映像情報として、出力する。
【0038】
また、この再生装置においては、クラス分類適応処理による時間解像度創造処理を施すことにより、時間解像度が2倍となった映像情報を出力することができる。そのため、ユーザが第1のユーザインターフェイス1を介してスロー再生を指示した場合には、動きの滑らかなスロー再生が可能となる。
【0039】
上述のような再生装置の動作は、図7のフローチャートに示すように、まず、ステップst10において、ユーザが、例えば「ジョイスティック」のような2軸コントロールが可能な第1のユーザインターフェイス1を用いて、所望の再生解像度と再生速度を指定する。すると、ステップst11で、ディスク状記録媒体101の回転速度が制御されるとともに、ステップst12で、読み取りヘッドの位置が制御される。そして、ステップst13で、デジタル処理がなされ、ステップst14で、ユーザが指示した解像度がディスク状記録媒体101に記録された映像情報信号の最高の解像度よりも高いか否かを判別する。ユーザが指示した解像度がディスク状記録媒体101に記録された映像情報信号よりも低い場合には、ステップst15に進み、データ整列用メモリに映像情報が蓄積される。一方、ユーザが指示した解像度がディスク状記録媒体101に記録された映像情報信号よりも高い場合には、ステップst16に進み、クラス分類適応処理による空間解像度創造を行ってから、ステップst15に進む。
【0040】
次に、ステップst17では、映像のサイズが表示デバイスの表示画面より大きいか否かを判別し、大きくなければステップst19に進み、クラス分類適応処理による時間解像度創造を行う。映像のサイズが表示デバイスの表示画面より大きい場合には、ステップst18に進み、ユーザによる第2のユーザインターフェイスを用いた表示領域の指定を入力し、ステップst19に進む。ステップst19の時間解像度創造が完了したならば、ステップst20に進み、映像表示を行って処理を終了する。
【0041】
〔第3の実施の形態〕
次に、この再生装置は、図11に示すように、複数の読み取りヘッド部4a,4b,4c,4d・・・を備えて構成してもよい。
【0042】
この再生装置においては、まず、ユーザは、いわゆる「ジョイスティック」のように2軸コントロールが可能な第1のユーザインターフェイス1を用いて、所望の再生解像度と再生速度を指示する。
【0043】
第1のユーザインターフェイス1を介して得られる所望の再生速度を示す制御信号は、制御回路2から、ディスク状記録媒体101を回転操作する駆動装置3に送られる。ここで、再生速度を示す制御信号によって、駆動装置3が制御され、ディスク状記録媒体101の回転速度が制御される。そして、各読み取りヘッド部4a,4b,4c,4d・・・は、ディスク状記録媒体101の回転速度が変わっても、その速度に応じた映像情報信号の読み取りが可能である。ディスク状記録媒体101の回転速度を細かく制御できることで、ユーザは、好みのスピードでの映像再生をさせることができる。
【0044】
ディスク状記録媒体101においては、上述したように、各円周ごとに、その記録容量に応じた空間解像度の映像情報信号が記録されている。そして、複数の光ヘッド部4a,4b,4c,4d・・・は、それぞれの光ヘッド部4a,4b,4c,4d・・・が異なる空間解像度の映像情報信号に対応して同時に読み出せるように、所定の間隔ごとに配列されて連結されている。
【0045】
各光ヘッド部4a,4b,4c,4d・・・で読み取られた各映像情報信号は、それぞれヘッドアンプ6を通じて、デジタル信号処理回路7に送られる。デジタル信号処理回路7で、それぞれが二値データから映像情報に変換される。デジタル信号処理回路7も、制御回路2を通じて、再生速度を示す制御信号に応じて処理速度を制御される。変換された映像情報は、それぞれのデータ整列用メモリ8に蓄えられる。データ整列用メモリ8は、読み出される映像信号の解像度と再生速度に応じて、メモリコントローラ9を通じて、制御回路2により制御される。メモリコントローラ9は、映像の再生速度に応じて、データ整列用メモリ8に映像情報が書き込まれる速度を制御する。
【0046】
第1のユーザインターフェイス1を介して得られる所望の再生空間解像度を示す信号は、制御回路2から、セレクタ29に送られる。セレクタ29では、その制御信号を受けて、所望の解像度の映像情報が格納されているメモリからデータを読出し、データ抽出回路10に送る。
【0047】
データ整列用メモリ8からセレクタ29によって読出された映像情報の解像度が、通常のテレビジョン受像機で再生できる標準的な解像度よりも高い場合には、表示デバイスによっては、その映像情報に相当する映像の一部しか表示できない。その場合、第2のユーザインターフェイス11をユーザが制御することで、任意の位置における高解像度映像を表示させることができる。第2のユーザインターフェイス11を介して指示される表示領域を示す信号は、データ抽出回路10に送られる。データ抽出回路10は、セレクタ10を介して、データ整列用メモリ8から、表示領域を示す信号に応じた映像データを抽出し、出力用メモリ12に蓄える。この出力用メモリ12からの出力が、再生信号となる。
【0048】
この再生装置においては、従来の1個の読み取りヘッド部を用いたランダムアクセス的なデータの読み込みに比較して、ユーザの操作に応じた滑らかなズーム動作を実現することができる。これは、従来は、ズーム動作など、読出したい映像情報信号をユーザが変更したい場合においては、ディスク状記録媒体101内の様々な個所にランダムに記録されている情報に順番にアクセスしていく必要があったのに対し、この再生装置では、複数の解像度の映像情報信号を同時に読み取ってメモリに蓄えているため、時間的ロスめない滑らかなズーム動作が可能となるためである。
【0049】
【発明の効果】
上述のように、本発明に係るディスク状記録媒体及び再生装置を用いることにより、ユーザにとってインタラクティブに、自由な時空間解像度での再生状態を滑らかに変更することができる。すなわち、このディスク状記録媒体及び再生装置においては、ユーザが任意に指定した倍率による滑らかなズーム動作をリアルタイムで実現することができる。例えば、コンサートなどのコンテンツに対して、任意の人物にフォーカスした後に、即座に映像全体を再生するような自由な操作を、連続的な空間解像度の変化を用いて、滑らかに行うことができる。
【0050】
また、このような空間解像度が異なり同一の内容の映像情報信号をメモリに蓄えておき、このメモリから映像情報信号を読出して再生することにより、ユーザの所望に応じて再生速度を滑らかに変更できる。すなわち、通常の再生速度から、ハイライトシーンのみでスロー再生とするような再生動作を、連続的な再生スピードの変化によって、滑らかに実現することができる。
【0051】
すなわち、本発明は、映像情報信号を記録したディスク状記録媒体を再生する場合において、表示映像中の特定箇所のみをユーザの指定に応じてアナログ的に滑らかに拡大し、または、滑らかなスロー再生を実現することができるディスク状記録媒体及び再生装置を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスク状記録媒体の構成を示す平面図である。
【図2】本発明に係る再生装置の第1の実施の形態における構成を示すブロック図である。
【図3】上記第1の実施の形態における再生装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】上記再生装置のデータ整列メモリ内の状態を示す平面図である。
【図5】上記再生装置の第2のユーザインターフェイスの構成を示す正面図である。
【図6】本発明に係る再生装置の第2の実施の形態における構成を示すブロック図である。
【図7】上記第2の実施の形態における再生装置の動作を示すフローチャートである。
【図8】上記再生装置のクラス分類適応処理処理学習回路の構成を示すブロック図である。
【図9】上記再生装置のクラス分類適応処理処理予測回路の構成を示すブロック図である。
【図10】上記再生装置におけるクラス分類適応処理処理予測の動作を示す平面図である。
【図11】本発明に係る再生装置の第3の実施の形態における構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 第1のユーザインターフェイス、2 制御回路、3 駆動装置、4 読み取りヘッド部、11、第2のユーザインターフェイス、13 クラス分類適合処理学習回路(空間解像度)、14 クラス分類適合処理予測回路(空間解像度)、15 クラス分類適合処理予測回路(時間解像度)、16 クラス分類適合処理学習回路(時間解像度)、101 ディスク状記録媒体

Claims (6)

  1. 円盤状の基材の主面部上に信号記録層が形成され、この信号記録層上の同心円状または螺旋状の記録トラックに沿って情報信号が記録されるディスク状記録媒体であって、
    空間解像度が異なり映像の内容が同一である複数の映像情報信号が、空間解像度の高い映像情報信号空間解像度の低い映像情報信号よりも外周側となる位置に記録し、各映像信号が媒体の中心回りの略々同一の角度位置及び角度範囲に記録されるとともに、記録トラックに沿う方向の情報信号の記録線密度が内外周に亘って略々一定とされ、当該ディスク状記録媒体の再生時において、当該ディスク状記録媒体から映像情報信号の読出しを行う光ヘッドを当該ディスク状記録媒体の径方向に移動させることにより、空間解像度の異なる映像を順次的に再生可能としたことを特徴とするディスク状記録媒体。
  2. 空間解像度が異なり映像の内容が同一である複数の映像情報信号が空間解像度の高い映像情報信号が空間解像度の低い映像情報信号よりも外周側となる位置に記録し、各映像信号が媒体の中心回りの略々同一の角度位置及び角度範囲に記録されるとともに、記録トラックに沿う方向の情報信号の記録線密度が内外周に亘って略々一定とされ、当該ディスク状記録媒体の再生時において、当該ディスク状記録媒体から映像情報信号の読出しを行う光ヘッドを当該ディスク状記録媒体の径方向に移動させることにより、空間解像度の異なる映像を順次的に再生可能としたディスク状記録媒体が装着され、このディスク状記録媒体から光ヘッドを介して情報信号を読出して再生する再生装置であって、
    空間解像度を示す制御信号が入力され、この制御信号に応じて、上記ディスク状記録媒体の径方向についてこのディスク状記録媒体から情報信号の読出しを行う位置を制御することを特徴とする再生装置。
  3. 空間解像度が異なり映像の内容が同一である複数の映像情報信号が空間解像度の高い映像情報信号が空間解像度の低い映像情報信号よりも外周側となる位置に記録し、各映像信号が媒体の中心回りの略々同一の角度位置及び角度範囲に記録されるとともに、記録トラックに沿う方向の情報信号の記録線密度が内外周に亘って略々一定とされ、当該ディスク状記録媒体の再生時において、当該ディスク状記録媒体から映像情報信号の読出しを行う光ヘッドを当該ディスク状記録媒体の径方向に移動させることにより、空間解像度の異なる映像を順次的に再生可能としたディスク状記録媒体が装着され、このディスク状記録媒体から光ヘッドを介して情報信号を読出して再生する再生装置であって、
    上記ディスク状記録媒体の径方向に配列された複数の光ヘッドを有し、
    空間解像度を示す制御信号が入力され、この制御信号に応じて、上記ディスク状記録媒体から情報信号の読出しを行う光ヘッドを選択して、上記ディスク状記録媒体の径方向についてこのディスク状記録媒体から情報信号の読出しを行う位置を制御することを特徴とする再生装置。
  4. 空間解像度が異なり映像の内容が同一である複数の映像情報信号が空間解像度の高い映像情報信号が空間解像度の低い映像情報信号よりも外周側となる位置に記録し、各映像信号が媒体の中心回りの略々同一の角度位置及び角度範囲に記録されるとともに、記録トラックに沿う方向の情報信号の記録線密度が内外周に亘って略々一定とされ、当該ディスク状記録媒体の再生時において、当該ディスク状記録媒体から映像情報信号の読出しを行う光ヘッドを当該ディスク状記録媒体の径方向に移動させることにより、空間解像度の異なる映像を順次的に再生可能としたディスク状記録媒体が装着され、このディスク状記録媒体から光ヘッドを介して情報信号を読出して再生する再生装置であって、
    空間解像度の異なる2つの映像情報信号を上記ディスク状記録媒体から読出し、これら各映像情報信号に基づいてクラス分類適応処理を学習し、その係数データを保有することを特徴とする再生装置。
  5. 映像情報信号について係数データを用いてクラス分類適応予測処理を行うクラス分類適応処理予測回路を備え、
    空間解像度を示す制御信号が入力され、この制御信号に応じて、上記ディスク状記録媒体から読出された映像情報信号について上記係数データを用いてクラス分類適応予測処理を行い、該ディスク状記録媒体に記録されている映像情報信号よりも高い空間解像度を有する映像情報信号を生成することを特徴とする請求項4記載の再生装置。
  6. 映像情報信号が記録されているディスク状記録媒体が装着され、このディスク状記録媒体から光ヘッドを介して情報信号を読出して再生する再生装置であって、
    上記映像情報信号に基づいて時間解像度学習を行って係数データを保持し、この係数データに基づいて、該映像情報信号についてクラス分類適応処理による時間解像度予測を行うクラス分類適応処理予測回路を備えていることを特徴とする再生装置。
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